JPH09511235A - 9−デオキソタキサン化合物 - Google Patents

9−デオキソタキサン化合物

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JPH09511235A
JPH09511235A JP7523511A JP52351195A JPH09511235A JP H09511235 A JPH09511235 A JP H09511235A JP 7523511 A JP7523511 A JP 7523511A JP 52351195 A JP52351195 A JP 52351195A JP H09511235 A JPH09511235 A JP H09511235A
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クライン,ラリー・エル
ヨン,クリントン・エム
リー,レピング
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アボツト・ラボラトリーズ
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Abstract

(57)【要約】 式(I)[式中、−OR1は、アルカノイルまたはパクリタクセルのC−13側鎖を含み;R2、R3およびR6は、種々の組み合わせにおいて酸素化されているか水素であり;R4およびR5はアシル基である。]を有する化合物ならびにその製造法、上記化合物を含む薬剤組成物および腫瘍増殖の阻害に使用するための方法。

Description

【発明の詳細な説明】 9−デオキソタキサン化合物 発明の背景 本発明は、植物に由来する化学療法化合物に関する。特に、本発明は、Taxus canadensisから単離される天然物質から合成される脱酸素化パクリタクセル(pa clitaxel)化合物およびそれから合成されるパクリタクセルの新規類似体に関す る。 テルペンのタキサン科に属し、「TAXOL」の商標で知られるパクリタクセルは 、広範囲の癌に対する化学療法剤として興味深い。パクリタクセルは、最初にイ チイ属のTaxus brevifoliaから誘導され、臨床試験で進行性の乳癌および卵巣癌 に対して活性であることが示され、予備研究では、多数の他の腫瘍に対して有望 な活性を示した。パクリタクセルの研究、開発および臨床試験の現状の要約は、 Rotherberg,Curr.Opin.Invest.Drugs,2(12):1269-1277(1993)に記載され ており、パクリタクセル分野における合成の試みは、D.G.I. Kingston in Prog .Chem.Org.Nat.Prod.,61:1-206(1993)で検討されている。 構造式: を有するパクリタクセルはかなりの治療効果を示したが、その天然に存在する量 が不足していること、および能力のより高い細胞増殖抑制剤に対する必要性から 、研究者たちは、代わりの源および該化合物の類似体の探究を行なっている。パ クリタクセルを組織および細胞培養で産生するための試みがいくつか成されてい る。該化合物およびその関連類似体の全化学的合成は試みられているが、まだ達 成していない。バッカチン IIIおよびセファロマンニンなどの天然のパクリタク セル前駆体のパクリタクセル自体またはその類似体への化学的変換が報告されて いるが、潜在的に活性なタキサン類の産生に対する別の方法は今もなお要求され ている。 ある研究の方向は、より豊富なタキサン前駆体である13− アセチル−9−ジヒドロバッカチン IIIに焦点を当てている。それは、1993年10 月28日にWO 93/21173 として公開された国際出願 No.PCT/US93/03532(参考文献 として本明細書に包含される。)に記載されているように、広く分布しているカ ナディアンイチイ Taxus canadensis から得ることができる。この9−ジヒドロ 修飾が、パクリタクセルの新しい一連の類似体の合成を可能にしている。 7−デオキシ、10−デスアセトキシおよび7,10−ジデオキシパクリタク セル誘導体など、バッカチン部分のC−7およびC−10位の修飾も記載されて いる。7−デオキシバッカチンまたは7−デオキシパクリタクセル誘導体は、19 93年 2月 4日に公開された国際公開(PCT)WO 93/02064 および J.Org.Che m.58:3798-3799(1993)に記載されている。10−デスアセトキシパクリタクセ ル誘導体は、国際公開(PCT)WO 93/06093(1993 年 4月 1日公開);米国特許 No.5,248,796(1993 年 9月29日発行);欧州特許出願 EP 558959(1993年 9月 8 日公開);J.Org.Chem.58:2927-2928(1993);および Tetrahedron Lett.34(3 1):4921-24(1993)に記載されている。7,10−ジデオキシパクリタクセル誘導 体は、J.Org.Chem. 58:5028-5029(1993)および Tetrahedron Lett.34(43):6845-6848(1993)に記 載されている。 いくつかの特許および特許出願、すなわち、米国特許 No.4,876,399 、5,015, 744 および 5,175,315ならびに国際公開(PCT)WO 93/20036は、9−デオキ ソタキサンを一般的に開示するものである。これらの開示は、9−デオキソ化合 物を一般的に示しているが、これらの化合物をどのようにして合成するかに関す る開示はなく、9−デオキソタキサンの特定の実施例(予言的または実際の実施 例)もない。従って、これらの開示は、そのような化合物の合成の試みの動機づ けに過ぎない。 実際、潜在的に優れた生物学的または薬学的性質を有する9−脱酸素化化合物 が合成できれば、化学者および薬学者にとってかなり有益である。従って、本発 明の目的は、そのような化合物およびそれらの合成法を提供することである。発明の要旨 本発明の一発明では、下記構造式(I): を有する9−脱酸素化タキサン化合物およびそのプロドラッグを開示する。これ らの化合物は、癌および白血病の治療または治療に使用するためのパクリタクセ ル誘導体の合成において有用である。 式(I)のR1は、アルカノイルまたは式: [式中、R7は水素、アルキル、フェニル、置換フェニル、アルコキシ、置換ア ルコキシ、アミノ、置換アミノ、フェノキシまたは置換フェノキシであり;R8 は水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル 、フェニル、置換フェニル、α−ナフチル、β−ナフチルまたはヘテロ アリールであり;R9は水素、アルカノイル、置換アルカノイルまたはアミノア ルカノイルである。]のラジカルである。 式(I)のR2、R3およびR6は、独立して、ヒドロキシ、水素、アルコキシ 、アルカノイルオキシまたはアミノアルカノイルオキシである。 式(I)のR4は、アルキル、アルカノイル、アミノアルカノイルまたはアロ イルである。 式(I)のR5は、アルキル、アルカノイル、アミノアルカノイルまたはアロ イルである。 本発明の第二の発明では、上記化合物の合成法および合成において有用な新規 中間体を開示する。該中間体は、 メチル13−アセチル−9−ジヒドロバッカチンIII 9−O−キサンテート; 9−デオキソバッカチンIII ; 13−{(2R,3S)−N−ベンジルオキシカルボニル−N,O−(1−メチ ルエチリデン)−3−フェニルイソセリン}−9−デオキソバッカチンIII ; 7−O−トリエチルシリル−9−デオキソバッカチンIII ; 13−アセチル−9−デオキソバッカチンIII 7−チオカルボ ニルイミダゾリド; 7−デオキシ−9−デオキソバッカチンIII ; 13−{(2R,3S)−N−ベンジルオキシカルボニル−N,O−(1−メチ ルエチリデン)−3−フェニルイソセリン}−7−デオキシ−9−デオキソバッ カチンIII ; 7−デオキシ−9−デオキソバッカチンIII 10−チオカルボニルイミダゾリド ; 10−デスアセトキシ−7−デオキシ−9−デオキソバッカチンIII ;および 13−{(2R,3S)−N−ベンジルオキシカルボニル−N,O−(1−メチ ルエチリデン)−3−フェニルイソセリン}−10−デスアセトキシ−7−デオ キシ−9−デオキソバッカチンIII である。 そのような中間体(化合物10121314およ び16)は、反応図式I、IIおよび IIIに示す。発明の詳細な説明 本発明の化合物は、構造式(I)(R1〜R9は上記で定義した通りである。) を有する9−デオキソタキサンおよびその誘導体を含む。本発明化合物の中で特 に挙げられる化合物は、 R1がパクリタクセルのC−13側鎖すなわち式: を有するラジカルである化合物である。 これらの化合物および本明細書全体においては、下記定義を適用する。 本明細書で使用する「アルキル」は、1〜6個の炭素原子を含む直鎖または分 岐鎖飽和炭化水素から水素原子を1個除くことによって得られる一価の基を意味 し、非限定的にメチル、エチル、n−およびイソ−プロピル、n−、sec−、 イソ−およびt−ブチル、ペンチルならびにヘキシルが挙げられる。 本明細書で使用する「アルカノイル」は、親分子部分にカルボニル基を介して 結合した上記で定義したアルキル基を意味し、非限定的にアセチル、プロピオニ ル、ブタノイルおよびイソブタノイルが挙げられる。 本明細書で使用する「アルコキシ」は、親分子部分に酸素原 子を介して結合した上記で定義したアルキル基を意味し、非限定的にメトキシ、 エトキシ、イソ−プロポキシ、ブトキシおよびt−ブトキシが挙げられる。 本明細書で使用する「アルコキシアルキル」は、親分子部分に上記で定義した アルキル基を介して結合した上記で定義したアルコキシ基を意味する。 本明細書で使用する「アロイル」は、親分子部分にカルボニル(−C(O)− )またはチオカルボニル(−C(S)−)を介して結合したフェニル環を意味す る。フェニル環は、未置換でもよく、または、ハロゲン、ハロアルキル、アルキ ル、アミノおよびアルコキシから独立して選択される1〜5個の置換基で置換さ れていてもよい。 本明細書で使用する「アミノアルカノイル」は、1〜3個のアミノ基で置換さ れた上記で定義したアルカノイル基を意味し、非限定的に2−アミノプロパノイ ル、4−アミノブタノイルおよび6−アミノヘキサノイルが挙げられる。さらに 、アミノ基は所望により、天然のアミノ酸のペプチジル残基ならびにそれから形 成されるジ−およびトリペプチド残基で置換されていてもよい。 本明細書で使用する「アミノアルキル」は、アミノまたは下記で定義する置換 アミノで置換された上記で定義したアルキル基を意味する。 本明細書で使用する「ハロゲン」は、ブロモ(Br)、クロロ(Cl)、フル オロ(F)およびヨード(I)から選択される置換基を意味する。 本明細書で使用する「ハロアルキル」は、1〜3個のハロゲン原子で置換され た上記で定義したアルキル基を意味し、非限定的にフルオロメチル、トリフルオ ロメチルおよび2−フルオロエチルが挙げられる。 本明細書で使用する「ヒドロアルキル」は、ヒドロキシ基で置換された上記で 定義したアルキル基を意味する。 本明細書で使用する「N−保護された」または「N−保護する」は、アミノ基 またはアミノ酸もしくはペプチドのN−末端を合成中の望ましくない反応から保 護したり、化合物に対するエキソペプチダーゼの攻撃を防いだり、化合物の溶解 性を増加させるための保護基の使用を意味し、非限定的にスルホニル;アセチル 、ピバロイルおよびベンゾイルなどのアシル;t−ブチルオキシカルボニル(B OC)およびベンジルオキシカルボ ニル(Cbz)などのアルコキシカルボニル;ならびに自体N−保護されてもよ いL−またはD−アミノアシル残基などの基の使用が挙げられる。他の例は、Th e Peptides,E.Gross and J.Meienhofer,Vol.3,Academic Press(1981)に 記載されており、これは参考文献として本明細書に包含される。 本明細書で使用する「プロドラッグ」は、例えば血液中での加水分解などによ りin vivo で迅速に変換されて式(I)の親化合物を生じる化合物を意味する。 T.Higuchiおよび V.Stellaは、“Prodrugs as Novel Delivery Systems”,A. C.S. Symposium Series,Vol.14,American Chemical Society(1975)(参考文 献として本明細書に包含される。)で、プロドラッグの概念に関して徹底的検討 を行なっている。カルボキシル基を含む化合物に対するプロドラッグとして有用 なエステルの例は、“Bioreversible Carriers in Drug Design: Theory and Ap plication”,ed.E.B. Roche,Pergamon Press(1987)(参考文献として本明 細書に包含される。)の 14 〜 21 頁に見ることができる。 本明細書で使用する「プロドラッグエステル基」は、生理学的条件下で加水分 解されるいくつかのエステル形成基を意味す る。プロドラッグエステル基の例としては、リン酸エステル、ピバロイルオキシ メチル、アセトキシメチル、フタリジル、インダニルおよびメトキシメチルなら びに当業界で公知の他の基が挙げられる。 本明細書で使用する「保護基」は、当業界で周知の用語であり、合成中の望ま しくない反応および分解を防ぐ、化学変換を受ける化合物の官能基上の置換基を 意味する。例えば、T.H.Greene,“Protective Groups in Organic Synthesis, ”John Wiley & Sons(1981)(参考文献として本明細書に包含される。)参照。 本明細書で使用する「置換アルカノイル」は、ヒドロキシ、スルフヒドリル、 アルコキシ、カルボキシおよびハロゲンなどの1〜3個の基で置換された上記で 定義したアルカノイル基を意味する。 本明細書で使用する「置換アルコキシ」は、ヒドロキシ、スルフヒドリル、ア ルコキシ、チオアルコキシ、カルボキシ、アミノおよびハロゲンなどの1〜3個 の基で置換された上記で定義したアルコキシ基を意味する。 本明細書で使用する「置換アミノ」は、1個または2個のア ルキル基で置換されたアミノ基を意味し、非限定的にt−ブチルアミノ、ベンジ ルアミノおよびN,N−ジメチルアミノが挙げられる。 本明細書で使用する「置換フェニル」は、アルキル、ハロゲン、ハロアルキル 、アルコキシ、ベンジルオキシ、チオアルコキシ、ヒドロキシ、アルカノイル、 カルボキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ニトロおよび−OS O3Hから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されたフェニル基を意味 する。 本明細書で使用する「置換フェノキシ」は、アルキル、ハロゲン、ハロアルキ ル、アルコキシ、ベンジルオキシ、チオアルコキシ、ヒドロキシ、アルカノイル 、カルボキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ニトロおよび−O SO3Hから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されたフェノキシ基を 意味する。 本明細書で使用する「チオアルコキシ」は、上記で定義したアルコキシ基にお いて、酸素原子が硫黄原子で置き替わった基を意味する。 本発明の化合物の代表例としては以下のものが挙げられる。 13−アセチル−9−デオキソバッカチン III; 9−デオキソパクリタクセル; 13−アセチル−7−デオキシ−9−デオキソバッカチン III; 7−デオキシ−9−デオキソパクリタクセル; 13−アセチル−10−デスアセトキシ−7−デオキシ−9−デオキソバッカチ ン III;および 10−デスアセトキシ−7−デオキシ−9−デオキソパクリタクセル。 これらの化合物のうち好ましいのは、9−デオキソパクリタクセル、7−デオ キシ−9−デオキソパクリタクセルおよび10−デスアセトキシ−7−デオキシ −9−デオキソパクリタクセルである。 本発明の薬剤組成物は、上記化合物の1種以上を医薬的に許容されうる担体と ともに含む。「医薬的に許容されうる」は、確実な医学判断の範囲内で、過度の 毒性、刺激、アレルギー反応などを生じることなくヒトおよび下等動物の組織と 接触して使用するのに適することを意味し、適度の有効性/リスク比とつり合っ ている。本明細書で使用する「医薬的に許容されうる担体」は、非毒性で、不活 性固体、半固体または液体のフィラ ー、希釈剤、カプセル化材料またはあらゆる種類の処方助剤を意味する。医薬的 に許容されうる担体として作用することができる物質のいくつかの例としては、 ラクトース、グルコースおよびショ糖などの糖;コーンスターチおよび馬鈴薯澱 粉などの澱粉;セルロースならびにナトリウムカルボキシメチルセルロース、エ チルセルロースおよび酢酸セルロースなどのセルロース誘導体;トラガカント粉 末;麦芽;ゼラチン;タルク;ココアバターおよび座薬ワックスなどの賦形剤; ピーナツ油、綿実油、ヒマワリ油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油および大豆油 などの油;プロピレングリコールなどのグリコール;オレイン酸エチルおよびラ ウリン酸エチルなどのエステル;寒天;水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミ ニウムなどの緩衝剤;アルギン酸:発熱物質を含まない水;等張性生理的食塩水 ;リンゲル溶液;エチルアルコールならびにリン酸塩緩衝液が挙げられ、また、 ラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムなどの他の毒性のない 相溶性潤滑剤、ならびに着色剤、離型剤、コーティング剤、甘味料、芳香剤、香 料、保存剤および酸化防止剤も調剤者の判断に従って組成物に存在させることが できる。本発明の薬剤組成物は、ヒトおよび他の動物に、経口、 直腸内、非経口、槽内、膣内、腹腔内、局所(例えば、粉末、軟膏または点滴剤 による)、口腔内、または経口もしくは鼻腔内噴霧により投与することができる 。 経口投与用の液体形状としては、医薬的に許容されうるエマルジョン、ミクロ エマルジョン、溶液、懸濁液、シロップおよびエリキシルが挙げられる。液体組 成物は、活性化合物の他に、当業界で通常使用される不活性希釈剤、例えば、水 または他の溶媒、可溶化剤および乳化剤(エチルアルコール、イソプロピルアル コール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プ ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油 (特に、綿実油、ピーナツ油、コーン油、胚芽油、オリーブ油、ひまし油および ゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレング リコールおよびソルビタンの脂肪酸エステルならびにそれらの混合物など)を含 むことができる。経口用組成物は、不活性希釈剤の他に、湿潤剤、乳化剤、懸濁 剤、甘味料、芳香剤および香料などのアジュバントを含むこともできる。 注射用製剤、例えば、滅菌した注入可能な水性または油性懸濁液は、適切な分 散剤または湿潤剤および懸濁剤を使用して、 公知技術に従って作ることができる。滅菌した注入可能な製剤は、非毒性の非経 口的に許容されうる希釈剤または溶媒中の滅菌した注入可能な溶液、懸濁液また はエマルジョン(例えば、1,3−ブタンジオールにおける溶液など)であって もよい。使用できる許容可能なビヒクルおよび溶媒としては、水、リンゲル溶液 、U.S.P.および等張性塩化ナトリウム溶液が挙げられる。さらに、滅菌し た不揮発性油は通常、溶媒または懸濁媒体として使用される。この場合、合成モ ノ−またはジグリセリドなどの不揮発性油も使用することができる。さらに、オ レイン酸などの脂肪酸が、注射用製剤に使用される。 注射用製剤は、例えば、細菌保持フィルターにより濾過するか、または滅菌剤 を、使用前に滅菌水または他の注入可能な滅菌媒体に溶解または分散することが できる滅菌固体組成物の形態で混入することにより滅菌することができる。 薬剤の効果を長く持続させるために、しばしば、皮下または筋肉内注射による 薬剤の吸収を遅くするのが好ましい。これは、水溶性の低い結晶性またはアモル ファス物質の液体懸濁物を使用することにより達成することができる。その場合 、薬剤の吸収速度はその溶解速度に依存し、溶解速度は、結晶の大きさ および結晶形に依存すると考えられる。あるいは、非経口投与される薬剤の吸収 は、薬剤を油性ビヒクルに溶解するか懸濁することによりおくらせることができ る。注入可能なデボー製剤は、ポリラクチド−ポリグリコリドなどの生分解可能 なポリマー中で薬剤のミクロカプセル化マトリックスを形成することにより作ら れる。薬剤とポリマーとの比および使用する特定のポリマーの種類に応じて、薬 剤の放出速度を調節することができる。他の生分解可能なポリマーの例としては 、ポリ(オルソエステル)およびポリ(無水物)が挙げられる。注入可能なデボ ー製剤はまた、体組織と相溶性のあるリポゾームまたはミクロエマルジョンに薬 剤を捕捉させることによって作られる。 直腸または膣内投与用組成物は、好ましくは座薬であり、それは、本発明の化 合物を、室温では固体であるが、体温では液体であり、従って、直腸または膣腔 内で溶解して活性化合物を放出する非刺激性の適切な賦形剤または担体(ココア バター、ポリエチレングリコールまたは座薬ワックスなど)と混合することによ り作ることができる。 同様の種類の固体組成物も、ラクトース(乳糖)および高分子量ポリエチレン グリコールなどの賦形剤を軟質および硬質充 填ゼラチンカプセルにおけるフィラーとして使用して製造することができる。 活性化合物はまた、上記した1種以上の賦形剤を使用してミクロカプセル化形 状にすることもできる。錠剤、糖衣丸、カプセル、ピルおよび顆粒状の固体投与 組成物は、製剤分野で周知の腸溶性コーティング、徐方性コーティング、および 他のコーティングなどのコーティングおよび外皮を使用して作ることができる。 そのような固体投与組成物では、活性化合物をショ糖、ラクトースまたは澱粉な どの少なくとも1種の不活性希釈剤と混合することができる。そのような投与組 成物はまた、通常そうであるように、不活性希釈剤以外に他の物質、例えば、ス テアリン酸マグネシウムおよび微結晶性セルロースなどの錠剤化潤滑剤および他 の錠剤化助剤を含むことができる。カプセル、錠剤およびピルの場合、それらの 投与組成物は、緩衝剤を含むこともできる。それらは所望により、乳化剤を含ん でもよく、また、腸管のある部分で活性成分のみを、または活性成分を優先的に 、所望により遅延した方法で、放出する組成物にすることもできる。使用できる 包埋用組成物の例としては、ポリマー状物質およびワックスが挙げられる。 本発明の化合物の局所投与または経皮投与用形態としては、軟膏、泥膏、クリ ーム、ローション、ゲル、粉末、溶液、噴霧剤、吸入剤または絆創膏が挙げられ る。活性化合物を滅菌条件下で医薬的に許容されうる担体および必要と考えられ る保存剤または緩衝剤とともに混合する。点眼剤、点耳剤、眼の軟膏、粉末およ び溶液も、本発明の範囲内である。 軟膏、泥膏、クリームおよびゲルは、本発明の活性化合物の他に、動植物の脂 肪、油、ワックス、パラフィン、澱粉、トラガカント、セルロース誘導体、ポリ エチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルクおよび酸化亜 鉛、またはそれらの混合物などの賦形剤を含むことができる。 粉末および噴霧剤は、本発明の化合物の他に、ラクトース、タルク、ケイ酸、 水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末、またはこれらの 物質の混合物を含むことができる。噴霧剤は、さらに、クロロフルオロ炭化水素 などの通常の推進薬を含むことができる。 経皮用絆創膏は、さらに、化合物の体への放出が調節されるという利点を有す る。そのような投与組成物は、化合物を適切な媒体に溶解または分散させること により作ることができる。 吸収促進剤を使用して化合物の皮膚への流出を高めることもできる。速度は、速 度調節膜を付与するか、化合物をポリマーマトリックスまたはゲルに分散させる ことにより調節することができる。 本発明方法は、ヒトまたは下等動物の腫瘍の治療法を含み、該方法は、そのよ うな治療を必要とする患者に、治療的に有効な量の本発明化合物を、治療効果を 達成するのに必要な量および回数投与することを含む。本発明化合物の「治療的 に有効な量」は、医学的処置に適する適度の有効性/リスク比で腫瘍を治療する のに十分な量を意味する。しかし、理解されるように、本発明の化合物および組 成物の一日の総用量は、確かな医学判断の範囲内で、主治医によって決定される 。特定の患者に対する治療的に有効な特定の用量は、治療中の疾患およびその疾 患の症状;使用する特定化合物の活性;使用する特定組成物;患者の年齢、体重 、一般健康状態、性および食事制限;投与回数、投与法および使用する特定化合 物の排出速度;治療期間;使用する特定化合物と併用する薬;ならびに医学分野 で周知の因子などの種々の因子に依存する。 ヒトまたは他の哺乳類に1回または何回かに分けて投与され る本発明化合物の一日の総用量は、例えば、0.001 〜 50 mg/ kg 体重、より一 般的には、0.01〜25 mg/kg体重である。1回に投与する組成物は、そのような量 またはその約量を含んで一日の用量を満たすようにする。一般に、本発明による 治療指針は、そのような治療を必要とするヒトに一日につき約 10 mg〜約 1000m g の本発明化合物を1回または多数回に分けて投与することを含む。 より一般的には、本発明方法は、腫瘍を本発明化合物に、所望の効果を得るの に必要な濃度および回数でさらすことにより、哺乳類の腫瘍の増殖を阻止するこ とを含む。 式(I)の上記化合物を9−ジヒドロ−13−アセチルバッカチン III(化合 物)から製造する本発明の方法は、下記工程を含む: (a)9−ジヒドロ−13−アセチルバッカチン IIIをチオアシル化して9−チ オアシル化合物を得る; (b)工程(a)の物質を脱酸素化する; (c)13−位を脱アセチル化する; (d)工程(c)の生成物のC−13位に適切な側鎖を付加する;および (e)工程(d)の生成物を選択的に脱保護する。 7−デオキシ−9−デオキソタキサン化合物の製造法は、下記工程を含む: (a)9−ジヒドロ−13−アセチルバッカチン IIIをチオアシル化して9−チ オアシル化合物を得る; (b)工程(a)の生成物脱酸素化する; (c)工程(a)および(b)を7−位で繰り返す; (d)13−位を脱アセチル化する; (e)工程(d)の生成物C−13位に適切な側鎖を付加する;および (f)工程(e)の生成物を選択的に脱保護する。 7−デオキシ−9−デオキソ−10−デスアセトキシタキサン化合物の製造法 は、下記工程を含む: (a)9−ジヒドロ−13−アセチルバッカチン IIIをチオアセチル化して9− チオアシル化合物を得る; (b)工程(a)の生成物を脱酸素化する; (c)工程(a)および(b)を7−位で繰り返す; (d)10−位を脱アセチル化する; (e)工程(a)および(b)を10−位で繰り返す; (f)13−位を脱アセチル化する; (g)工程(f)の生成物のC−13位に適切な側鎖を付加する;および (h)工程(g)の生成物を選択的に脱保護する。 特に、本発明の化合物は、Taxus canadensisを針状または小枝に粉砕したも のからアルコール抽出によって得ることができることが分かった。次いでこの抽 出物を、始めにアセトン、メタノール、ヘキサン、ヘプタンおよび水から成る溶 媒系に分配して脂肪および脂質を除去して、通常の分離技術を使用して精製する 。脂肪を取り除いた粗抽出物をさらに、メタノール、塩化メチレン、クロロホル ム、酢酸エチルおよび水から成る溶媒系にさらに数回分配する。塩化メチレンま たはクロロホルムおよび酢酸エチルから成る溶媒系に可溶である抽出物画分は化 合物を含む。 上記画分はさらに、ヘキサン、メタノール、塩化メチレン、クロロホルム、ト ルエンおよび水または適切な水性緩衝剤から成る溶媒系を使用して、遊星形(pl anet)コイル向流クロマトグラフィー(PCCC)により精製することができる 。種々の画分は、パクリタクセル、セファロマンニンおよびバッカチン IIIなどのいくつかのタキサン誘導体を含む。溶媒を化合物を含む画分から除 去し、メタノールまたはエタノールおよび水から再結晶して、純粋な化合物を白 色結晶として得る。所望により、パクリタクセル、バッカチンおよび他の関連化 合物も、種々のクロマトグラフィー画分から単離することができる。 本発明化合物には非対称中心が存在する可能性がある。本発明は、種々の立体 異性体およびそれらの混合物も包含している。特定の立体化学の出発化合物は市 販されており、あるいは、下記に詳述する方法で製造して、有機化学分野では周 知の技術により分割する。 一般に、式(I)の化合物は、化合物のC−9をチオアシル化剤で処理した 後、水素化スズ還元を行なって反応図式Iに示す化合物を得ることにより合成で きる。さらに、チオアシル/還元工程は、14などの場合と同様に、のC −7、C−10およびC−1の他のヒドロキシに対して行なうことができる。こ れらのデオキシ化合物はまた、10および12の場合と同様に、C−13の脱ア セチルを行なうことができ、C−13ヒドロキシは、適切な側鎖のラクタムまた はアセトニド形によって上述したように処理し、側鎖の保護基を脱離し、側鎖 の窒素をアシル化して最終的な9−デオキソ類似体を得ることができる。 下記反応図式Iに示す方法の特定の例として、13−アセチル−9−ジヒドロ バッカチン III()をリチウムヘキサメチルジシルアジド、二硫化炭素および ヨウ化メチルで処理してC−9メチルキサンテートを得る。化合物は、トリ ブチルスズまたはトリス(トリメチルシリル)シランまたは他の三置換スズ剤で 処理することにより脱酸素化を行って化合物を得、次いで、メチルリチウムで 処理して13−位のアセチル基を除去することにより化合物を得る。化合物 は、7−位のヒドロキシ保護基とともに示す。化合物は次いで、適切に保護さ れた側鎖誘導体(例えば、(3R,4S)−N−アシル−3−O−(1−エトキ シエチル)−4−フェニル−2−アゼチジノン()または(2R,3S)−N −保護−N,O−(1−メチルエチリデン)−3−フェニルイソセリン()な ど)と反応させる。次いで、中間体を使用するときは保護基を穏和な酸(例え ば、1%HCl/エタノールまたはメタノールなど)で脱離し、あるいは、中間 体を使用するときは接触水素添加を行なう。中間体を使用する場合、脱保護 の後、3’−アミ ノアシル化(例えば、無水安息香酸による処理など)を行なうと、式(I)の所 望の9−デオキソタキサン、この場合は9−デオキソパクリタクセル()が得 られる。(中間体を使用する場合、Rは所望のアシル基、すなわち、パクリタ クセル類似体の場合はベンゾイルである。) あるいは、脱酸素化工程を化合物に対して繰り返すことにより、9−デオキ ソ−7−デオキシ化合物を得ることができる。 化合物のさらに緻密な反応を反応図式 II に示す。化合物をメチルリチウ ムで処理して13−アセチル保護基を脱離すると、化合物10が得られる。化合 物10は次いで、適切に保護された側鎖誘導体(例えば、(3R,4S)−N− アシル−3−O−(1−エトキシエチル)−4−フェニル−2−アゼチジノン( )または(2R,3S)−N−保護−N,O−(1−メチルエチリデン)−3 −フェニルイソセリン()など)と反応させる。次いで、化合物を使用する ときは保護基を穏和な酸(例えば、1%HCl/エタノールまたはメタノールな ど)で脱離し、あるいは、化合物を使用するときは水素添加を行なう。中間体 を使用する場合、脱保護の後、3’−アミ ノアシル化を行なうと、式(I)の所望の9−デオキソ−7−デオキシタキサン が得られる。無水安息香酸を使用すると、9−デオキソ−7−デオキシパクリタ クセル(11)が得られる。(中間体を使用する場合、Rは所望のアシル基、 すなわち、パクリタクセル類似体の場合はベンゾイルである。) あるいは、13−アセチル保護基を脱離して(例えば、メチルリチウムにより )、化合物12を得る。脱酸素化工程を化合物12に対して繰り返すと、9−デ オキソ−7,10−ジデオキシ化合物14が得られる。化合物14は次いで、適 切に保護された側鎖誘導体(例えば、(3R,4S)−N−アシル−3−O−( 1−エトキシエチル)−4−フェニル−2−アゼチジノン()または(2R, 3S)−N−アシル−N,O−(1−メチルエチリデン)−3−フェニルイソセ リン()など)と反応させる。次いで、化合物を使用するときは保護基を穏 和な酸(例えば、1%HCl/エタノールまたはメタノールなど)で脱離し、あ るいは、化合物を使用するときは水素添加を行なう。中間体を使用する場合 、脱保護の後、3’−アミノアシル化を行なうと、式(I)の所望の9−デオキ ソ−7,10−ジデオキシタキサンが得られる。無水安息香酸をアシル 化剤として使用すると、9−デオキソ−7−デオキシ−10−デスアセトキシパ クリタクセル(15)が得られる。(中間体を使用する場合、Rは最終物質の 所望のアシル基、すなわち、パクリタクセル類似体の場合はベンゾイルである。 ) 反応図式 IIIは、9−デオキソ−7−デオキシ−10−デスアセトキシパクリ タクセルの合成における中間体((2R,3S)−N−保護−N,O−(1− メチルエチリデン)−3−フェニルイソセリン)の使用を説明する。脱酸素化1 3−脱アセチル化バツカチン III(14)を側鎖前駆体(R*はベンジルオキ シカルボニルなどの窒素保護基である。)と反応させると化合物16が得られる 。窒素保護基を脱離し(例えば、R*がベンジルオキシカルボニルの場合は接触 水素添加により)、次いで、側鎖アミノ基をアシル化して(例えば、無水安息香 酸により)最終生成物(15)を得る。 理解されるように、バッカチン III構造上のいくつかのヒドロキシ基に影響を 及ぼす脱酸素化ならびに選択的保護および脱保護工程は、必要であれば工程の順 序または工程数を変えて行なうことができ、反応図式Iおよび II は、そのよう な変更を含むものである。 上記説明は、下記の実施例を参照することにより、より理解することができる 。下記実施例では、これらの合成で使用する特定の試薬および条件を詳細に記載 する。これらの実施例は、説明のためのものであり、本発明を限定するものでは ない。なお、次の略号を使用する。AIBN:2,2’−アゾビス− (2−メチルプロピオニトリル);CH2Cl2:塩化メチレン;DMAP:ジメ チルアミノピリジン;DMF:ジメチルホルムアミド;EtOAc:酢酸エチル ;LHMDS:リチウムヘキサメチルジシルアジド;MeOH:メタノノール; およびTHF:テトラヒドロフラン。実施例1 メチル13−アセチル−9−ジヒドロバッカチン III 9−O−キサンテート( 反応図式I、化合物(2)) −25℃、窒素下でTHF(100 ml)に溶解した13−アセチル−9−ジヒドロ バッカチン III(1)(1 g 、1.58ミリモル)に、LHMDS(3.5 ml、1 M T HF溶液、3.5 ミリモル)を添加し、次いで、15分後に二硫化炭素(0.33 ml 、 5.2 ミリモル)、5分後にヨウ化メチル(0.33 ml 、5.2 ミリモル)を添加した 。1時間後、薄層クロマトグラフィー分析により反応が完了した。反応を pH 7 のリン酸塩緩衝液の添加により停止し、有機相を酢酸エチルと混合し、分離、脱 水、真空蒸発を行なった。残渣を、97:3のCHCl3−MeOHを使用してシリ カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると、0.66 g(58%)のメチル13 −アセチル−9−ジヒドロバッカチン III 9−O−キサンテート()が得られた。1HNMR(CDCl3、300 MHz) δ 8.1(d,2H,ArH),7.62(t,1H,ArH),7.49(t,2H,ArH),6.88(d,1H,H-9) ,6.43(d,1H,H-10),6.18(t,1H,H-13),5.92(d,1H,H-2),4.99(d,1H,H- 5),4.45(t,1H,H-7),4.32(d,1H,H-20a),4.19(d,1H,H-20b),3,1(d,1H,H -3),2.7〜2.6(m,1H,H-6a),2.63(s,3H,SMe),2.3(s,3H,OAC),2 22(d,1 H,H-14a),2.2(s,3H,OAc),2.01(s,3H,OAc),1.99(d,3H,ビニル-CH3),2. 05 〜 1.8(m,2H,H-6b,H-14b),1.84(s,3H,CH3),1.61(s,3H,CH3),1.25( s,3H,CH3);MS(DCl/NH3)m/e 738(M+H+NH3+ 実施例2 13−アセチル−9−デオキソバッカチン III(反応図式I、化合物(3)) 実施例1で得た化合物(0.66 g、0.92ミリモル)および2,2’−アゾビス( 2−メチルプロピオニトリル)(AIBN、30 mg)のトルエン(20 ml)溶液を10 0℃、窒素下で攪拌し、これに、水素化トリ−n−ブチルスズ(0.3 ml、1.12ミ リモル)を滴下した。30分後、薄層クロマトグラフィー分析により反応 が完了した。pH 7のリン酸塩緩衝液を添加することにより反応を停止し、有機相 を酢酸エチルと混合し、分離、脱水、真空蒸発を行なった。残渣を、シリカゲル カラムクロマトグラフィー(95:5のCHCl3−MeOHで溶離)により精製す ると、0.535 g(95%)の標記化合物()が得られた。1HNMR(CDCl3、 300 MHz)δ8.1(d,2H,ArH),7.61(t,1H,ArH),7.48(t,2H,ArH),6.17(t, 1H,H-13),5.93(d,1H,H-10),5.77(d,1H,H-2),4.97(d,1H,H-5),4.29(d ,1H,H-20a),4.13(d,1H,H-20b),4.04(t,1H,H-7),3.03(d,1H,H-3),2. 58(ddd,1H,H-6a),2.38(brs,1H,H-70H),2.31〜2.66(m,2H,H-9),2.27(s ,3H,4-OAc),2.23〜2.19(m,2H-14),2.19(s,3H,13-OAc),2.09(s,3H,10- OAc),1.85(d,3H,ビニル-CH3),1.88 〜 1.8(m,1H,H-6b),1.72(s,3H,CH3 ),1.4(s,3H,19-CH3),1.26(s,3H,CH3)実施例3 9−デオキソバッカチン III 実施例2で得た化合物(0.188 g 、 1.37ミリモル)のTHF(40 ml)溶液を− 78℃、窒素下で攪拌し、これに、メチルリチ ウム(1.4 M エーテル溶液,1 ml、6.2 ミリモル)を滴下した。45分後、薄層ク ロマトグラフィー分析により反応が完了した。400 mlのpH 7のリン酸塩緩衝液お よび酢酸エチルに添加することにより反応を停止し、有機相を分離、脱水、真空 蒸発した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(95:5のCHCl3− MeOHで溶離)により精製すると、70 mg(40%)の標記化合物()が得られ た。1HNMR(CDCl3、300MHz)δ 8.13(d,2H,ArH),7.61(t,1H,ArH) ,7.48(t,2H,ArH),5.9(dd,1H,H-10),5.73(d,1H,H-2),4.95(d,1H,H-5 ),4.8(m,1H,H-13),4.3(d,1H,H-20a),4.14(d,1H,H-20b),4.07(dd,1H ,H-7),3.1(d,1H,H-3),2.68(ddd,1H,H-6a),2.35〜2.0(m,4H,H9,H14) ,2.27(s,3H,OAc),2.1(s,3H,OAc),2.01(d,3H,ビニル-CH3),1.83(ddd,1 H,H-6b),1.69(s,3H,CH3),1.4(s,3H,19-CH3),1.26(s,3H,CH3);MS( DCl/NH3)m/e 573(M+H)+,590(M+H+NH3+ 実施例4 7−O−トリエチルシリル−9−デオキソバッカチン III(反応図式I、化合物 (4)) 実施例3で得た化合物()(70 mg,0.12 ミリモル)を、25℃で、トリエチ ルアミン(0.2 ml,1.43ミリモル)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP, 5 mg)および塩化トリエチルシリル(0.1 ml,0.58ミリモル)/CHCl3(1 ml )と混合した。3時間後、混合物を緩衝液および酢酸エチルで反応停止した。有 機抽出物を洗浄し、脱水、真空濃縮して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロ マトグラフィー(97:3のCHCl3−MeOHで溶離)により精製すると、76 mg (90%)の標記化合物()が得られた。1HNMR(CDCl3、300 MHz)δ 8 ,13(d,2H,ArH),7.61(t,1H,ArH),7.48(t,2H,ArH),5.82(dd,1H,H-10) ,5.75(d,1H,H-2),4.9(d,1H,H-5),4.77(m,1H,H-13),4.3(d,1H,H-20a ),4.14(d,1H,H-20b),4.02(dd,1H,H-7),3.13(d,1H,H-3),2.51(ddd,1H ,H-6a),2.45〜2.0(m,4H,H9,H14),2.27(s,3H,OAc),2,13(s,3H,ビニル -CH3),2.05(s,3H,OAc),1.85(ddd,1H,H-6b),1.67(s,3H,CH3),1.4(s, 3H,19-CH3),1,18(s,3H,CH3),0.99(t,9H,Si-C-CH3),0.6〜0.7(m,6H,Si -CH2);MS(DCl/NH3)m/e 686(M+H)+ 実施例5 9−デオキソパクリタクセル(反応図式I,化合物(7)) 実施例4で得た化合物である7−O−トリエチルシリル−9−デオキソバッカ チン III(45 mg,0.06 ミリモル)のTHF溶液(25℃)に、水素化ナトリウム (60重量% ,40 mg,0.9ミリモル)、次いで、Georg ら,Bioorganic & Medicin al Chemistry Letters 2(4):295(1992)または Ojimaら,J.Org.Chem.56:1681 (1991)(各々、参考文献として本明細書に包含される。)の記載に従って合成した (3R,4S)−N−ベンゾイル−3−O−(1−エトキシエチル)−4−フェ ニル−2−アゼチジノン(化合物)(133 mg,0.36 ミリモル)を添加した。 7時間後、薄層クロマトグラフィー分析により反応が完了した。混合物を緩衝液 および酢酸エチルで反応停止した。有機抽出物を洗浄し、脱水、真空濃縮して得 られた残渣を、25℃で1 % HCl/メタノール(2 ml)と直接混合した。2時間 攪拌した後、薄層クロマトグラフィー分析により反応が完了し、緩衝液および酢 酸エチルで反応停止した。有機抽出物を洗浄し、脱水、真空濃縮した後、分取薄 層クロマトグラフィー(0.5 mm)(93:7のCHCl3−MeOHで溶離)により 精製すると、17 mg (30%) の標記化合物が得られた。1HNMR(CDCl3、300 MHz)δ 8.09(d ,2H,ArH),7.82(d,2H,ArH),7.61(t,1H,ArH),7.55〜7.3(m,11H,ArH,N H),6.1(t,1H,H-13),5.86(m,2H,H-10,H-3'),5.78(d,1H,H-2),4.93(d ,1H,H-5),4.75(t,1H,H-2'),4.39(d,1H,2'-OH),4.29(d,1H,H-20a),4 .15(d,1H,H-20b),3.94(brt,1H,H-7),2.99(d,1H,H-3),2.58(m,1H),2. 37(dd,1H),2.29(s,3H,OAc),2.1(s,3H,OAc),2.3〜1.5(m,7H),1.7(d, 3H,ビニル -CH3),1.6(s,3H,CH3),1.4(s,3H,CH3),1.2(s,3H,CH3) ;M S(FAB/K+)m/e 878(M+K)+ 実施例6 13−アセチル−9−デオキソバッカチン III 7−チオカルボニルイミダゾリ ド(反応図式I、化合物(8)) 実施例2で得られた化合物である13−アセチル−9−デオキソバッカチン I II(0.78 g,1.27ミリモル)、チオカルボニルジイミダゾリド(0.5 g,2.8ミリ モル)およびDMAP(20 mg)のトルエン(5 ml)溶液を100℃に加熱した。3時 間後、薄層クロマトグラフィー分析により反応が完了した。混合物を 緩衝液および酢酸エチルで反応停止した。有機抽出物を洗浄し、脱水、真空濃縮 した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(97:3のCHCl3−MeOHで 溶離)により精製すると、0.81g (88%) の標記化合物が得られた。1HNMR( CDCl3、300 MHz )δ 8.4(brs,1H,イミド),8.1(d,2H,ArH),7.67(brs ,1H,イミド),7.62(t,1H,ArH),7.5(t,2H,ArH),7.1(brs,1H,イミド), 6.19(t,1H,H-13),5.94(dd,1H,H-7),5.86(dd,1H,H-10),5.82(d,1H,H- 2),5.0(d,1H,H-5),4.(d,1H,H-20a),4.19(d,1H,H-20b),3.27(d,1H,H -3),2.95(ddd,1H,H-6a),2.32(s,3H,OAc),2.21(s,3H,OAc),2.0〜2.45( m,5H),1.94(s,3H,OAc),1.91(d,3H,ビニル-CH 3),1.71(m,1H),1,7(s, 3H,CH 3),1.69(s,3H,CH3),1.25(s,3H,CH 3);MS(DCl/NH3)m /e 725(M+H)+ 実施例7 13−アセチル−9−デオキソバッカチン III(反応図式II、化合物(9)) 実施例6で得られた化合物(0.81 g,1.12ミリモル)およびAIBN (20 mg) のトルエン(5 ml)溶液を100℃、窒素下で 攪拌し、これに水素化トリ−n−ブチルスズ(0.33 ml,l.23ミリモル)を滴下 した。15分後、薄層クロマトグラフィー分析により反応が完了した。混合物を 緩衝液および酢酸エチルで反応停止した。有機抽出物を洗浄し、脱水、真空濃縮 した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(98:2のCHCl3−MeOHで 溶離)により精製すると、0.63 g (94%)の標記化合物が得られた。1HNMR( CDCl3、300 MHz)δ 8.1(d,2H,ArH),7.6(t,1H,ArH),7.49(t,2H,Ar H),6.15(t,1H,H-13),6.05(dd,1H,H-10),5.72(d,1H,H-2),4.9(d,1H, H-5),4.3(d,1H,H-20a),4.1(d,1H,H-20b),3.07(d,1H,H-3),2.6(dd,1H ,H-6a),2.29(s,3H,OAc),2.22〜1.2(m,11H),2.2(s,3H,OAc),2.07(s,3 H,OAc),1.9(d,3H,ビニル -CH3),1.7(s,3H,CH3),1.46(s,3H,CH3),1.2 2(s,3H,CH 3);MS(DCl/NH3)m/e 599(M+H)+,616 (M+ H+NH3+ 実施例8 7−デオキソ−9−デオキソバッカチン III(反応図式II、化合物(10)) −78℃、窒素下で攪拌した実施例7で得られた化合物(0.817 g,1.36 ミリモ ル)のTHF(140 ml)溶液に、メチルリチウム(1.4 M エーテル溶液,2.44 ml ,3.4ミリモル)を滴下した。2時間後、薄層クロマトグラフィー分析により反 応が完了した。pH 7のリン酸塩緩衝液 (400 ml) および酢酸エチルに混合物を添 加することにより反応を停止し、有機層を分離して、脱水、真空蒸発した。残渣 をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(96:4のCHCl3−MeOHで溶離) により精製すると、0.21 g (27%)の7−デオキソ−9−デオキソバッカチン III (10)および 0.22 g (31%)の10−デアセチル−7−デオキシ−9−デオキ ソバッカチン III(12)が得られた。1HNMR(CDCl3)δ 8.1(d,2H ,ArH),7.6(t,1H,ArH),7.48(t,2H,ArH),6.02(dd,1H,H-10),5.7(d,1H ,H-2),4.94(d,1H,H-5),4.77(brt,1H,H-13),4.3(d,1H,H-20a),4.13(d ,1H,H-20b),3.12(d,1H,H-3),2.58(dd,1H,H-6a),2.27(s,3H,OAc),2. 35〜1.5(m,9H),2.08(s,3H,OAc),2.07(s,3H,ビニル -CH,),1.65(s,3H, CH3),1.46(s,3H,CH3),1.08(s,3H,CH3);MS(DCl/NH3)m/e 5 57(M+H)+,574 (M+ H+NH3+ 実施例9 7−デオキソ−9−デオキソパクリタクセル(反応図式II、化合物(11)) 7−デオキソ−9−デオキソバッカチン III(10)(24 mg,0.043ミリモル )のTHF(1 ml)溶液(25℃)に、水素化ナトリウム(60重量%,20 mg,0.46 ミリモル)、次いで、Georg ら,Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 2 (4):295(1992)またはOjimaら,J.Org,Chem.56:1681(1991) に従って合成した (3R,4S)−N−ベンゾイル−3−O−(1−エトキシエチル)−4−フェ ニル−2−アゼチジノン(化合物)(48 mg,0.141 ミリモル)を添加した。2 4時間後、薄層クロマトグラフィー分析により反応が完了した。混合物を緩衝液( 200 ml)および酢酸エチルに添加することにより、反応停止した。有機抽出物を 洗浄し、脱水、真空濃縮して得られた残渣を、25℃で1 % HCl/メタノール ( 1 ml) と直接混合した。3時間攪拌した後、薄層クロマトグラフィー分析により 反応が完了し、緩衝液および酢酸エチルで反応停止した。有機抽出物を洗浄し、 脱水、真空濃縮した後、分取薄層クロマトグラフィー (0.25 mm)(97:3のCHCl3−MeOHで溶離)により精製すると、5.76 mg (1 6.2 %)の標記化合物が得られた。1HNMR(CDCl3、300 MHz )δ 8.13(d ,2H,ArH),7.82(d,2H,ArH),7.61(t,1H,ArH),7.53〜7,25(m,11H,ArH, NH),6.1(t,1H,H-13),5.98(dd,1H,H-10),5.83(dd,1H,H-3'),5.85(d,1 H,H-2),4.96(d,1H,H-5),4.77(d,1H,H-2'),4.42(brs,1H,OH),4.3(d, 1H,H-20a),4.15(d,1H,H-20b),3.03(d,1H,H-3),2.58(dd,1H),2.37(dd ,1H),2.3(s,3H,OAc),2.25〜1.5(m,7H),2.05(s,3H,OAc),1.7(d,3H, ビニル-CH 3),1.67(s,3H,CH3),1.48(s,3H,CH3),1.19(s,3H,CH3);MS (FAB/K+)m/e 862(M+K)+ 実施例10 7−デオキソ−9−デオキソバッカチン III 10−チオカルボニルイミダゾリ ド(反応図式II、化合物(13)) 実施例8で得た10−デアセチル−7−デオキソ−9−デオキソバッカチン I II(12)(165 mg,0.32ミリモル)、チオカルボニルイミダゾリド(114 mg, 0.64ミリモル)およびDMAP (16 mg)のトルエン (3 ml) 溶液を82℃に加熱し た。1 時間後、薄層クロマトグラフィー分析により反応が完了した。混合物を緩衝液お よび酢酸エチルで反応停止した。有機抽出物を洗浄し、脱水、真空濃縮した後、 シリカゲルカラムクロマトグラフィー(96:4のCHCl3−MeOHで溶離)に より精製すると、180 mg (90%) の標記化合物が得られた。1HNMR(CDCl3 、300 MHz )δ 8.25(brs,1H,イミド),8.12(d,2H,ArH),7.61(t,1H,Ar H),7.5(t,2H,ArH),7.49(brs,1H,イミド),7.13(brs,1H,イミド),5.71( d,1H,H-2),5.34(dd,1H,H-10),4.97(d,1H,H-5),4.8(t,1H,H-13),4.3 2(d,1H,H-20a),4.13(d,1H,H-20b),3.23(d,1H,H-3),2.8(ddd,1H),2.2 9(s,3H,OAc),2.4〜1.6(m,9H),2.05(s,3H,ビニル-CH 3),1.65(s,3H,CH3 ),1.48(s,3H,CH3),1.15(s,3H,CH3);MS(DCl/NH3)m/e 62 5(M+H)+ 実施例11 10−デスアセトキシ−7−デオキシ−9−デオキソバッカチン III(反応図式 II、化合物(14)) 100 ℃、窒素下で攪拌した実施例10で得た化合物(180 mg,0.28ミリモル) およびAIBN (25 mg)のトルエン (5 ml) 溶 液に、水素化トリ−n−ブチルスズ (0.28 ml,1ミリモル) を滴下した。1時 間後、薄層クロマトグラフィー分析により反応が完了した。混合物を緩衝液およ び酢酸エチルで反応停止した。有機抽出物を洗浄し、脱水、真空濃縮した後、シ リカゲルカラムクロマトグラフィー(95:5のCHCl3−MeOHで溶離)によ り精製すると、102 mg (71%) の標記化合物が得られた。1HNMR(CDCl3 、300 MHz)δ 8.14(d,2H,ArH),7.6(t,1H,ArH),7.48(t,2H,ArH),5.72 (d,1H,H-2),4.94(d,1H,H-5),4.73(brq,1H,H-13),4.32(d,1H,H-20a) ,4.16(d,1H,H-20b),3.35(d,1H,H-3),2.79(dd ,1H),2.3(s,3H,OAc), 2.35〜1.5(m,9H),1.9(s,3H,ビニル -CH3),1.5(s,3H,CH 3),1.41(s,3H ,CH3),1.1(s,3H,CH3);MS(DCl/NH3)m/e 499(M+H)+ 実施例12 13−{(2R,3S)−N−ベンジルオキシカルボニル−N,O−(1−メチ ルエチリデン)−3−フェニルイソセリン}−10−デスアセトキシ−7−デオ キシ−9−デオキソパクリタクセル(反応図式II、化合物(16)でRがベンジ ルオキシカルボニルの場合) 実施例11で得た化合物(20 mg,0.04 ミリモル)、DMAP(9.8 mg,0,08 ミリモル)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(32 mg,0.15 ミリモル)、およ び(2R,3S)−N−Boc−N,O−(1−メチルエチリデン)−3−フェ ニルイソセリンに対する Commercon,A.,Bezard,D.,Bernard,F.,Bourzat ,J.D.Tetrahedron Lett.,33:5185 (1992) (参考文献として本明細書に包含 される。)の方法と同様にして合成した(2R,3S)−N−ベンジルオキシカ ルボニル−N,O−(1−メチルエチリデン)−3−フェニルイソセリン(48 m g,0.13 ミリモル)のトルエン (2 ml) 溶液を 80 ℃、窒素下で3時間加熱した 。混合物を緩衝液およびCHCl3で反応停止した。有機抽出物を洗浄し、脱水 、真空濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(60:40のヘキサン− EtOAcで溶離)により精製すると、10 mg (30 %)の標記化合物が得られた。1 HNMR(CDCl3、300 MHz )δ 8.07(d,2H,ArH),7.6(t,2H,ArH),7 .46(t,2H,ArH),7.4〜7.1(m,10H,ArH),6.8(brs,1H,H-3'),6.17(t,1H, H-13),5.87(dd, 1H),5.7(d,1H,H-2),5.24(brd,1H,H-3'),5.1〜4.8(brs,2H,ArCH 2),4. 91(d,1H,H-5),4.88〜4.55(d,1H,H-2'),4.25(d,1H,H-20a),4.08(d,1H ,H-20b),3.21(d,1H,H-3),2.82(m,1H),2.25〜1.4(m,7H),1.77(s,6H), 1.55(s,6H),1.39(s,3H),1.23(s,3H);MS(DCl/NH3)m/e 836 (M+H)+,853 (M+NH4+ 実施例13 10−デスアセトキシ−7−デオキシ−9−デオキソパクリタクセル(反応図式 II、化合物(15)) 実施例12で得た化合物 (5 mg,0.006 ミリモル) および10 % Pd/C (10 mg)の 30%MeOH/水における懸濁物を1.5 時間、バルーン水素添加分解にか けた。反応混合物を濾過し、無水安息香酸 (6 mg,0.026 ミリモル) を添加した 。3時間攪拌した後、薄層クロマトグラフィー分析により反応が完了し、緩衝液 およびCHCl3で反応停止した。有機抽出物を洗浄し、脱水、真空濃縮した後 、分取薄層クロマトグラフィー (0.25 mm)(95:5のCHCl3−MeOHで溶離 )により精製すると、1.6 mg (35 %) の標記化合物が得られた。1HNMR (CDCl3、300 MHz )δ 8.1(d,2H,ArH),7.85(d,2H,ArH),7.6(t,1H ,ArH),7.55〜7.25(m,11H,ArH,NH),6.05(t,1H,H-13),5.87(dd,1H,H-3 '),5.76(d,1H,H-2),4.98(d,1H,H-5),4.88(brs,1H,H-2'-OH),4.74(d, 1H,H-2'),4.3(d,1H,H-20a),4.17(d,1H,H-20b),3.14(d,1H,H-3),2.68 (m,1H),2.4〜1.5(m,9H),2.29(s,3H,OAc),1.5(s,3H,ビニル-CH 3),1.4 3(s,3H,CH3),1.4(s,3H,CH3),1.13(s,3H,CH3)実施例14 in vitroでの腫瘍細胞の細胞毒性アッセイ 本発明化合物の腫瘍系 A549 (ヒト乳癌)および P-388(マウス白血病)に対 する in vitro 細胞毒性活性をテストした。IC50は、下記に記載するプロトコー ルに従って、培養細胞に対する細胞毒性活性を比色アッセイにより測定して得た 。 3日間のマイクロタイターアッセイを使用して、ある範囲の薬物濃度にさらし た培養細胞の増殖阻害を測定した。代謝活性は、細胞がテトラゾリウム染料であ るMTT(臭化3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル−2,5−ジフェ ニルテトラゾリウム)を定量可能な着色した最終物質(可視スペクトル の 570 nm で吸収)に還元する能力によって測定した。生き残った細胞がMTT 染料を還元する。 テスト化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、最初にアールバ ランス塩溶液、次いで培養培地により、テストすべき化合物の最高濃度の2倍に 希釈した。この濃縮ストックから、2倍に連続希釈した溶液を 96 ウェルマイク ロタイタートレイで調製した。各ウェルは、所望の最終濃度の2倍の化合物を含 む。各濃度について3回テストし、薬物を含まない3個のコントロールと比較し た。 細胞の増殖は、化合物の希釈に使用したものと同じ培地で行い、次いで、トリ プシン処理により細胞を採取した。これは、吸引による培地の除去;細胞単層の アールバランス塩溶液による2回の洗浄;トリプシン (0.05 %) /EDTA (0. 53 mM ;各 25 cm2につき、約0.2 ml)の添加、傾斜による単層の被覆、次いで薄 いフィルム状溶液のみを残してのトリプシンの除去;単層が分離するまで(視覚 による、および/または顕微鏡による観察によって測定)の室温でのインキュベ ーション;牛胎児血清を含む培地の添加によるトリプシン作用の停止および細胞 の再懸濁;細胞のかたまりの分離を助けるための磨砕;ならび に電気的細胞計数器(例えば、Coulter 計数器)または1アリコートの細胞懸濁 物のトリパンブルー (通常の生理的食塩水における 0.4 %溶液) との混合による 1 ml 当たりの細胞数の測定および血球計数器による生存細胞の計数を伴った。 採取して、生存細胞数を測定した後、細胞密度を 25,000 細胞/mlに調整した 。次いで、その細胞を含む接種物(0.1 ml)を各ウェルに添加して、各ウェルに つき、2,500 細胞の最終濃度とした。接種物を添加して、テスト化合物を所望の 最終濃度に希釈した。 次いで、マイクロタイタートレイを、5 % の二酸化炭素を含む湿潤雰囲気下、 36 ℃で3日間インキュベートした。3日後、5 mg/ml のMTT/リン酸塩緩衝 生理的食塩水の 20 マイクロタイターを各ウェルに添加した。トレイを再びイン キュベーターに戻して2〜4 時間インキュベートし、生き残っている細胞によっ て染料を還元した。培地および未還元染料を吸引により除去した。DMSOを各 ウェルに添加し、分光光度計により 570 nm での吸収が測定できるように、染料 還元の水不溶性着色最終物質を溶解した。IC50を、570 nmでの吸収が薬物処理し ていないコントロールの値の 50 % になるのに必要なテスト化合 物の濃度として測定した。 下記表3に示すテストの結果は、本発明の化合物の細胞毒性活性を示す。 理解されるように、上記の詳細な記載およびそれに伴う実施例は、単なる例示 であり、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の範囲は、添付の請求の 範囲およびそれと同等のものによってのみ定義される。開示した態様の種々の変 更および改良は当業者には明らかであり、本発明の精神および範囲を逸脱しない 限り行なうことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リー,レピング アメリカ合衆国、イリノイ・60031、ガニ ー、ウエストフイールド・ドライブ・2041

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記式: [式中、R1は、アルカノイルまたは式: (式中、R7は水素、アルキル、フェニル、置換フェニル、アルコキシ、置換ア ルコキシ、アミノ、置換アミノ、フェノキシおよび置換フェノキシから成る群か ら選択され;R8は水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル 、アミノアルキル、フェニル、置換フェニル、α−ナフチル、β−ナフ チルまたはヘテロアリールであり;R9は水素、アルカノイル、置換アルカノイ ルおよびアミノアルカノイルから成る群から選択される。)のラジカルであり; R2、R3およびR6は、独立して、水素、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノアル カノイルおよびアルカノイルオキシから成る群から選択され;R4は、アルキル 、アルカノイル、アミノアルカノイルまたはアロイルから成る群から選択され; R5は、アルキル、アルカノイル、アミノアルカノイルおよびアロイルから成る 群から選択される。]を有する化合物またはそのプロドラッグ。 2.R1が式: を有するラジカルであることを特徴とする請求項1に記載の化合物。 3.R2が水素であることを特徴とする請求項1に記載の化合物。 4.R2が水素であることを特徴とする請求項2に記載の化合 物。 5.R3が水素であることを特徴とする請求項1に記載の化合物。 6.R3が水素であることを特徴とする請求項2に記載の化合物。 7.R2およびR3がともに水素であることを特徴とする請求項1に記載の化合物 。 8.R2およびR3がともに水素であることを特徴とする請求項2に記載の化合物 。 9.R1およびR4がアセチルであり、R2がアセトキシであり、R5がヒドロキシ であることを特徴とする請求項1に記載の化合物。 10.下記化合物: 13−アセチル−9−デオキソバッカチン III; 9−デオキソパクリタクセル; 13−アセチル−7−デオキシ−9−デオキソバッカチン III; 7−デオキシ−9−デオキソパクリタクセル; 13−アセチル−10−デスアセトキシ−7−デオキシ−9−デオキソバッカチ ン III;および 10−デスアセトキシ−7−デオキシ−9−デオキソパクリタクセル から成る群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の化合物。 11.下記化合物: メチル13−アセチル−9−ジヒドロバッカチンIII 9−O−キサンテート; 9−デオキソバッカチンIII ; 13−{(2R,3S)−N−ベンジルオキシカルボニル−N,O−(1−メチ ルエチリデン)−3−フェニルイソセリン}−9−デオキソバッカチンIII ; 7−O−トリエチルシリル−9−デオキソバッカチンIII ; 13−アセチル−9−デオキソバッカチンIII 7−チオカルボニルイミダゾリド ; 7−デオキシ−9−デオキソバッカチンIII ; 13−{(2R,3S)−N−ベンジルオキシカルボニル−N,O−(1−メチ ルエチリデン)−3−フェニルイソセリン}−7−デオキシ−9−デオキソバッ カチンIII ; 7−デオキシ−9−デオキソバッカチンIII 10−チオカルボ ニルイミダゾリド; 10−デスアセトキシ−7−デオキシ−9−デオキソバッカチンIII ;および 13−{(2R,3S)−N−ベンジルオキシカルボニル−N,O−(1−メチ ルエチリデン)−3−フェニルイソセリン}−10−デスアセトキシ−7−デオ キシ−9−デオキソバッカチンIII から成る群から選択される中間体。
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