JPH0951119A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH0951119A JPH0951119A JP7203019A JP20301995A JPH0951119A JP H0951119 A JPH0951119 A JP H0951119A JP 7203019 A JP7203019 A JP 7203019A JP 20301995 A JP20301995 A JP 20301995A JP H0951119 A JPH0951119 A JP H0951119A
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Abstract
ことなく、暗電流の少ない受光素子を容易に製造するこ
とのできる半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 レジストパターンをマスクとしてSiN
膜5をエッチングし、さらにこのSiN膜5をマスクと
して、n−InGaAsコンタクト層4をエッチングし
て、アライメントマーク21を形成する。この後、受光
領域20のSiN膜5をエッチング除去して、この領域
にp型不純物であるZnを拡散させる。 【効果】 フォトリソグラフィをアライメントマーク2
1を用いたオートアライメントにより行うことができ、
アライメント作業の作業性が改善され、かつアライメン
ト精度が向上する。さらに、Znの拡散工程の前に、受
光領域20のSiN膜5はエッチング除去されるため、
この領域のコンタクト層4の表面がレジスト等の残留有
機物により汚染されることがなく、暗電流が低減され
る。
Description
造方法に関し、特に光通信等に使用する受光素子の製造
方法に関するものである。
(Photo Diode;以後PDと略称する)の従来の製造方法
を図5に示す。まず、図5(b) に示すように、気相成長
法(VPE,MOCVD等)により、半導体(n−In
P)基板1上にアンドープInGaAs光吸収層2,n
−InP窓層3,n−InGaAsコンタクト層4を結
晶成長させ、エピウェハ(構造n−i−n+ 層)100
を作製する。さらに、このエピウェハ100の表面に、
拡散マスク用の絶縁膜であるSiN膜5を被着させた
後、フォトリソグラフィによってレジストパターンを形
成し、このレジストパターンをマスクとして、フォトダ
イオードの受光領域20のSiN膜5をエッチングす
る。ただし、上記のn−は導電型がn型であることを表
す。(以下においても、同様の表記を用いる。なお、p
−はp型を表す。)次に、図5(b) に示すように、Zn
の拡散源であるZnO膜6,及びこのZn拡散源の分解
を防止するためのSiO2 膜7をスパッタにより全面に
被着させた後、加熱して、受光領域20のInGaAs
コンタクト層4,InP窓層3,及びInGaAs光吸
収層2上層部分にZnを拡散させ、この拡散領域の導電
型をn型からp型に反転させる。次に、SiO2 膜7,
ZnO膜6,及びSiN膜5をエッチング除去した後、
図5(c) に示すように、フォトリソグラフィによってレ
ジストパターンを形成し、このレジストパターンをマス
クとしてInGaAsコンタクト層4をエッチングする
ことにより、上記受光領域20の周縁領域にのみ、上記
のZn拡散によりn型からp型に導電型が反転したp+
−InGaAsコンタクト層14を残す。さらに、全面
に反射防止膜となるSiN膜9を被着させた後、フォト
リソグラフィによってレジストパターンを形成し、この
レジストパターンをマスクとして、上記コンタクト層1
4上のSiN膜9をエッチング除去する。最後に、上記
コンタクト層14の表面及びこれに隣接するボンディン
グパッド部110に、p側電極(表面電極)10を形成
し、InP基板1の裏面には、n側電極(裏面電極)1
1を形成する。
拡散領域−アンドープ光吸収層−n型基板)を有するP
Dが作製される。一般に、このようなPDはプレーナタ
イプのp−i−n PDと呼ばれる。このPDにおいて
は、上記p側電極とn側電極の間に逆バイアス電圧を印
加することにより、上記光吸収層2に入射した光によっ
て生成された電子と正孔を電流の形で検出することがで
きる。
射しない状態では電流が流れず、光の入射時にのみ、こ
の光によって発生した電子と正孔による電流が流れるこ
とが望ましい。しかし、実際には、光が入射しない状態
においても、暗電流と呼ばれる電流がある程度流れる。
この暗電流は、主に光吸収層2で発生する再結合電流
と、表面リーク電流とからなる。暗電流はPDの製造工
程に依存し、特に表面リーク電流は、ウェハ表面の有機
物等による汚染に非常に敏感である。
造方法においては、Zn拡散工程以降のコンタクト層形
成工程,反射防止膜形成工程,表面電極形成工程におけ
るフォトリソグラフィは、拡散工程で形成したp型領域
8のパターンにフォトマスクを合わせる現物合わせ方式
で行われていた。しかしながら、近年ウェハサイズの大
口径化,特に円形化、またPDの高性能化,特に高速応
答対応に伴う受光領域径の縮小、さらに他の素子との集
積化に伴うパターンの微細化により、上記の現物合わせ
方式では、フォトリソグラフィにおける良好なパターン
の重ね合わせ精度を得ることは困難となっている。ま
た、ステッパ等の露光装置専用のアライメントマークと
して、上記のような拡散領域を使用することは不可能で
あるといった問題があった。
初の工程でウェハ表面に露光装置専用のアライメントマ
ークをフォトリソグラフィとエッチングで形成した場
合、ウェハ表面がレジスト,現像液等の残留有機物によ
り汚染されてしまう。この後、ウェハ表面の全面に拡散
マスク用絶縁膜を被着させ、受光領域のこの絶縁膜をフ
ォトリソグラフィとエッチングにより除去し、ZnO膜
の被着,及びZnの拡散を行うが、このZnO膜の被着
の前に、十分に前処理(表面処理)を行ったとしても、
上記のウェハ表面の汚染を完全に除去することは困難で
ある。このウェハ表面の汚染により、前述のように表面
リーク電流が増加し、暗電流が増加するといった問題が
あった。
あり、ウェハ表面の受光領域を有機物等で汚染すること
なく、暗電流の少ない受光素子を容易に製造することの
できる半導体装置の製造方法を提供することを目的とす
る。
かかる半導体装置の製造方法は、第1導電型の半導体基
板上に、アンドープの半導体からなる光吸収層、上記第
1導電型の半導体からなる窓層、上記第1導電型の半導
体からなるコンタクト層を順に成長させ、このコンタク
ト層上の全面に第1の絶縁膜を被着させる工程と、フォ
トリソグラフィによってレジストパターンを形成し、こ
のレジストパターンをマスクとして、以後の工程におけ
るフォトリソグラフィに用いるアライメントマークを形
成すべき領域の上記第1の絶縁膜をエッチングし、さら
にこの第1の絶縁膜をマスクとして、上記コンタクト
層、または上記コンタクト層及び上記窓層上層部分をエ
ッチングして上記アライメントマークを形成する工程
と、フォトリソグラフィによってレジストパターンを形
成し、このレジストパターンをマスクとして、フォトダ
イオードの受光領域の上記第1の絶縁膜をエッチング
し、この第1の絶縁膜をマスクとして、上記第1の導電
型とは逆の第2の導電型の不純物を上記コンタクト層,
上記窓層,及び上記光吸収層上層部分に拡散させ、この
不純物が拡散された領域の導電型を上記第2の導電型に
反転させる工程と、上記第1の絶縁膜を全面にわたって
エッチング除去した後、フォトリソグラフィによってレ
ジストパターンを形成し、このレジストパターンをマス
クとして、上記窓層上の上記フォトダイオードの受光領
域の周縁領域,及び上記アライメントマーク近傍の領域
にのみ上記コンタクト層を残すように、これらの領域以
外の領域の上記コンタクト層をエッチングする工程と、
全面に反射防止膜となる第2の絶縁膜を被着した後、フ
ォトリソグラフィによってレジストパターンを形成し、
このレジストパターンをマスクとして、上記コンタクト
層上及び上記アライメントマーク上の上記第2の絶縁膜
をエッチングする工程と、フォトリソグラフィによって
レジストパターンを形成し、このレジストパターンをマ
スクとして、上記受光領域の上記周縁領域に残された上
記コンタクト層表面に表面電極を形成し、さらに、上記
半導体基板裏面に裏面電極を形成する工程とを含むもの
である。
の製造方法は、上記の半導体装置の製造方法(請求項
1)において、上記第1の絶縁膜が、SiN膜,SiO
膜またはSiON膜であるものである。
の製造方法は、上記の半導体装置の製造方法(請求項
1)において、上記半導体基板,及び上記窓層が、In
Pからなり、上記光吸収層,及び上記コンタクト層が、
InGaAsからなるものである。
の製造方法は、第1導電型の半導体基板上に、アンドー
プの半導体からなる光吸収層、上記第1導電型の半導体
からなる窓層、上記第1導電型の半導体からなるコンタ
クト層、このコンタクト層を構成する半導体とは異なる
半導体からなるキャップ層を順に成長させる工程と、以
後の工程におけるフォトリソグラフィに用いるアライメ
ントマークを形成すべき領域の上記キャップ層をエッチ
ングし、さらにこのキャップ層をマスクとして、上記コ
ンタクト層、または上記コンタクト層及び上記窓層上層
部分をエッチングして上記アライメントマークを形成す
る工程と、上記キャップ層を全面にわたってエッチング
除去した後、全面に第1の絶縁膜を被着させる工程と、
フォトリソグラフィによってレジストパターンを形成
し、このレジストパターンをマスクとして、フォトダイ
オードの受光領域の上記第1の絶縁膜をエッチングし、
この第1の絶縁膜をマスクとして、上記第1の導電型と
は逆の第2の導電型の不純物を上記コンタクト層,上記
窓層,及び上記光吸収層上層部分に拡散させ、この不純
物が拡散された領域の導電型を上記第2の導電型に反転
させる工程と、上記第1の絶縁膜を全面にわたってエッ
チング除去した後、フォトリソグラフィによってレジス
トパターンを形成し、このレジストパターンをマスクと
して、上記窓層上の上記フォトダイオードの受光領域の
周縁領域,及び上記アライメントマーク近傍の領域にの
み上記コンタクト層を残すように、これらの領域以外の
領域の上記コンタクト層をエッチングする工程と、全面
に反射防止膜となる第2の絶縁膜を被着した後、フォト
リソグラフィによってレジストパターンを形成し、この
レジストパターンをマスクとして、上記コンタクト層
上,及び上記アライメントマーク上の上記第2の絶縁膜
をエッチングする工程と、フォトリソグラフィによって
レジストパターンを形成し、このレジストパターンをマ
スクとして、上記受光領域の周縁領域に残された上記コ
ンタクト層表面に表面電極を形成し、上記半導体基板裏
面に裏面電極を形成する工程とを含むものである。
の製造方法は、上記の半導体装置の製造方法(請求項
4)において、上記キャップ層が、InPからなり、上
記コンタクト層が、InGaAsからなるものである。
の製造方法は、上記の半導体装置の製造方法(請求項
5)において、上記半導体基板,及び上記窓層が、In
Pからなり、上記光吸収層が、InGaAsからなるも
のである。
の製造方法は、第1導電型の半導体基板上に、第1導電
型の半導体からなる光吸収層、上記第1導電型の半導体
からなるパイルアップ抑制層、上記第1導電型の半導体
からなる増倍層、上記第1導電型の半導体からなるガー
ドリング層、上記第1導電型の半導体からなるコンタク
ト層、上記第1導電型の半導体からなるイオン注入マス
ク層、上記第1導電型の半導体からなるキャップ層を順
に成長させ、このキャップ層上の全面に第1の絶縁膜を
被着させる工程と、以後の工程におけるフォトリソグラ
フィに用いるアライメントマークを形成すべき領域の上
記第1の絶縁膜をエッチングし、さらにこの第1の絶縁
膜をマスクとして、上記キャップ層,上記イオン注入マ
スク層,及び上記コンタクト層、またはこれらの層及び
上記ガードリング層上層部分をエッチングして上記アラ
イメントマークを形成する工程と、上記アライメントマ
ーク形成の後、フォトリソグラフィによってレジストパ
ターンを形成し、このレジストパターンをマスクとし
て、アバランシェフォトダイオードの受光領域周縁の環
状のガードリング領域における上記第1の絶縁膜をエッ
チングし、この第1の絶縁膜をマスクとして、上記キャ
ップ層,及び上記イオン注入マスク層をエッチングし、
さらに上記第1の絶縁膜,及び上記キャップ層,及び上
記イオン注入マスク層をマスクとして上記第1の導電型
と逆の第2の導電型の不純物を上記ガードリング領域の
上記コンタクト層,上記ガードリング層,及び上記増倍
層上層部分にイオン注入する工程と、上記第1の絶縁
膜,上記キャップ層,及び上記イオン注入マスク層を全
面にわたってエッチング除去した後、全面に第2の絶縁
膜を被着させる工程と、フォトリソグラフィによってレ
ジストパターンを形成し、このレジストパターンをマス
クとして、上記アバランシェフォトダイオードの受光領
域の上記第2の絶縁膜をエッチングし、この第2の絶縁
膜をマスクとして、上記第1の導電型とは逆の第2の導
電型の不純物を上記コンタクト層,上記ガードリング
層,及び上記増倍層上層部分に拡散させ、この拡散領域
の導電型を上記第2の導電型に反転させるとともに、上
記イオン注入により上記ガードリング領域に導入した第
2導電型の不純物を活性化させる工程と、上記第2の絶
縁膜を全面にわたってエッチング除去した後、フォトリ
ソグラフィによってレジストパターンを形成し、このレ
ジストパターンをマスクとして、上記ガードリング層上
の上記アバランシェフォトダイオードの受光領域の周縁
領域,及び上記アライメントマーク近傍の領域にのみ上
記コンタクト層を残すように、これらの領域以外の領域
のコンタクト層をエッチングする工程と、全面に反射防
止膜となる第3の絶縁膜を被着した後、フォトリソグラ
フィによってレジストパターンを形成し、このレジスト
パターンをマスクとして、上記コンタクト層上及び上記
アライメントマーク上の上記第3の絶縁膜をエッチング
する工程と、フォトリソグラフィによってレジストパタ
ーンを形成し、このレジストパターンをマスクとして、
上記受光領域20の周縁領域に残された上記コンタクト
層表面に表面電極を形成し、さらに上記半導体基板裏面
に裏面電極を形成する工程とを含むものである。
の製造方法は、上記の半導体装置の製造方法(請求項
7)において、上記第1の絶縁膜が、SiN膜,SiO
膜またはSiON膜であるものである。
の製造方法は、上記の半導体装置の製造方法(請求項
7)において、上記半導体基板,上記増倍層,上記ガー
ドリング層,及び上記イオン注入マスク層が、InPか
らなり、上記光吸収層は、InGaAsからなり、上記
パイルアップ抑制層,上記コンタクト層,及び上記キャ
ップ層が、InGaAsPからなるものである。
製造方法(請求項1)は、図1に示すように、第1導電
型の半導体基板1上に、アンドープの半導体からなる光
吸収層2、上記第1導電型の半導体からなる窓層3、上
記第1導電型の半導体からなるコンタクト層4を順に成
長させ、このコンタクト層4上の全面に第1の絶縁膜5
を被着させる工程と、フォトリソグラフィによってレジ
ストパターンを形成し、このレジストパターンをマスク
として、以後の工程におけるフォトリソグラフィに用い
るアライメントマークを形成すべき領域の上記第1の絶
縁膜5をエッチングし、さらにこの第1の絶縁膜5をマ
スクとして、上記コンタクト層4、または上記コンタク
ト層4及び上記窓層3上層部分をエッチングして上記ア
ライメントマーク21を形成する工程と、フォトリソグ
ラフィによってレジストパターンを形成し、このレジス
トパターンをマスクとして、フォトダイオードの受光領
域20の上記第1の絶縁膜5をエッチングし、この第1
の絶縁膜5をマスクとして、上記第1の導電型とは逆の
第2の導電型の不純物を上記コンタクト層4,上記窓層
3,及び上記光吸収層2上層部分に拡散させ、この拡散
領域8の導電型を上記第2の導電型に反転させる工程
と、上記第1の絶縁膜5をエッチング除去した後、フォ
トリソグラフィによってレジストパターンを形成し、こ
のレジストパターンをマスクとして、上記窓層3上の上
記フォトダイオードの受光領域20の周縁領域,及び上
記アライメントマーク近傍の領域にのみ上記コンタクト
層4を残すように、これらの領域以外の領域のコンタク
ト層4をエッチングする工程と、全面に反射防止膜とな
る第2の絶縁膜9を被着した後、フォトリソグラフィに
よってレジストパターンを形成し、このレジストパター
ンをマスクとして、上記コンタクト層4,14上及び上
記アライメントマーク21上の上記第2の絶縁膜9をエ
ッチングする工程と、フォトリソグラフィによってレジ
ストパターンを形成し、このレジストパターンをマスク
として、上記受光領域20の周縁領域に残された上記コ
ンタクト層14表面に表面電極10を形成し、さらに、
上記半導体基板裏面に裏面電極11を形成する工程とを
含むものである。このため、上記アライメントマーク2
1を形成した後のフォトリソグラフィにおけるフォトマ
スクとウェハ上のパターンの位置合わせを、前述の現物
合わせではなく、露光装置固有の専用アライメントマー
クを用いて行うことができ、オートアライメントが可能
となる。その結果、アライメント作業の作業性が向上
し、かつアライメント精度が上がり、安価でかつ精度の
高いPD製品を得ることができる。さらに、上記アライ
メントマーク形成のためのフォトリソグラフィによるレ
ジストパターン形成は、コンタクト層4の表面ではな
く、上記第1の絶縁膜5の表面上になされ、上記第2導
電型の不純物拡散工程の前に、上記受光領域20の上記
第1の絶縁膜5がエッチング除去されるため、受光領域
20におけるコンタクト層4の表面がレジスト等の残留
有機物により汚染されることがない。このため、表面リ
ーク電流が低減され、従って暗電流が低減されたPDを
容易に作製することができる。
る半導体装置の製造方法は、図1に示すように、上記の
構成1の半導体装置の製造方法において、上記第1の絶
縁膜5が、SiN膜,SiO膜またはSiON膜である
ものである。これにより、このSiN膜,SiO膜また
はSiON膜をマスクとして、アライメントマーク21
を形成すべき領域のコンタクト層4のエッチングを安定
に行うことができるとともに、このSiN膜,SiO膜
またはSiON膜をマスクとして、受光領域20の半導
体層に対する第2導電型の不純物の拡散を安定に行うこ
とができる。
よる一実施例について説明する。図1は、本実施例1に
よる半導体装置の製造方法を示す断面図である。本実施
例1による半導体装置の製造方法を図1を用いて説明す
る。まず、気相成長法(VPE,MOCVD等)によ
り、n−InP基板1(厚さ350μm)上にアンドー
プのi−InGaAs光吸収層2(5μm),n−In
P窓層3(2.0μm),n−InGaAsコンタクト
層4(0.3μm)を結晶成長させ、エピウェハ(構
造:n−i−n+ 層)100を作製する。さらに、図1
(a) に示すように、このエピウェハ100の表面に、拡
散マスク用の絶縁膜である厚さ50nm程度のSiN膜
5をCVD法等を用いて被着させる。
ストパターンを形成し、このレジストパターンをマスク
として、アライメントマーク21を形成すべき領域のS
iN膜5をエッチングする。さらに、図1(b) に示すよ
うに、このSiN膜5をマスクとして、n−InGaA
sコンタクト層4を硫酸系のエッチャント等を用いて選
択エッチングして、アライメントマーク21を形成す
る。この際のエッチングは、上記の選択エッチングでは
なく、n−InP窓層までエッチングするようなもので
あってもよい。この後、ウェハ表面のレジストを除去す
る。アライメントマーク21は、図2に示すように、エ
ピウェハ100表面上において、2箇所のアライメント
マーク領域32に形成される。この領域32以外の領域
は、PDが形成される素子形成領域31である。
トパターンを形成し、このレジストパターンをマスクと
して、フォトダイオードの受光領域20のSiN膜5を
エッチングする。この際のフォトリソグラフィは、上記
のアライメントマーク21を用いたオートアライメント
により行う。次に、レジスト除去後、全面にZnの拡散
源である厚さ100nm程度のZnO膜6をスパッタ法
により被着させ、さらにこの上にZn拡散源の分解を防
止するための厚さ100nm程度のSiO2 膜7をCV
D法により被着させる。この後、図1(c) に示すよう
に、アニール炉を用いて500℃,2時間程度の熱処理
を行い、受光領域20のInGaAsコンタクト層4,
InP窓層3,及びInGaAs光吸収層2上層部分に
p型の不純物であるZnを拡散させ、この拡散領域8の
導電型をn型からp型に反転させる。
iN膜5をHF系エッチャントを用いて、全面にわたっ
てエッチング除去した後、図1(d) に示すように、上記
のアライメントマーク21を用いたオートアライメント
によるフォトリソグラフィによりレジストパターンを形
成し、このレジストパターンをマスクとしてInGaA
sコンタクト層4をエッチングすることにより、上記ア
ライメントマーク21の近傍,及び上記受光領域20の
周縁領域にのみ上記コンタクト層4を残す。ただし、受
光領域20の周縁領域のコンタクト層は、上記のZn拡
散によりn型からp型に導電型が反転したp+ −InG
aAsコンタクト層14となっている。
9を被着させた後、上記アライメントマークを用いたオ
ートアライメントによるフォトリソグラフィによりレジ
ストパターンを形成し、このレジストパターンをマスク
としたエッチングにより、上記コンタクト層4,14上
及び上記アライメントマーク21上のSiN膜9をエッ
チングし、上記コンタクト層がエッチング除去された領
域のInP窓層3の表面に反射防止膜(SiN膜)9を
残す。この後、上記アライメントマーク21を用いたオ
ートアライメントによるフォトリソグラフィにより、上
記コンタクト層14の表面及びこれに隣接するボンディ
ングパッド部110に、Ti/Auからなるp側電極
(表面電極)10を形成する。最後に、InP基板1の
裏面を基板厚が150μm程度になるまで研磨した後、
基板裏面にAuGe/Auからなるn側電極(裏面電
極)11を形成する。
拡散領域−アンドープ光吸収層−n型基板)を有するP
Dが作製される。このPDにおいては、上記p側電極と
n側電極の間に逆バイアス電圧を印加することにより、
上記光吸収層2に入射した光によって生成された電子と
正孔を電流として取り出すことができる。
マーク21を形成した後のフォトリソグラフィにおける
フォトマスクとウェハ上のパターンの位置合わせを、前
述の従来の製造方法で用いられていた現物合わせではな
く、露光装置固有の専用アライメントマーク21を用い
たオートアライメントにより行うことが可能となる。こ
れにより、アライメント作業の作業性が改善され、かつ
アライメント精度が向上し、安価でかつ精度の高いPD
を得ることができる。さらに、上記アライメントマーク
形成のためのフォトリソグラフィによるレジスト形成
は、n−InGaAsコンタクト層4の表面ではなく、
拡散マスクであるSiN膜5の表面上になされ、p型の
不純物であるZnの拡散工程の前に、上記受光領域20
のSiN膜5はエッチング除去されるため、受光領域2
0におけるコンタクト層4の表面がレジスト等の残留有
機物により汚染されることがない。このため、表面リー
ク電流が低減され、従って暗電流が低減されたPDを容
易に作製することができる。また、アライメントマーク
21のエッチングマスク,及びZnの拡散マスクとし
て、SiN膜5を用いているため、アライメントマーク
21を形成すべき領域のコンタクト層4のエッチングを
安定に行うことができるとともに、受光領域20の半導
体層に対するp型の不純物であるZnの拡散を安定に行
うことができる。
製造方法(請求項4)は、図3に示すように、第1導電
型の半導体基板1上に、アンドープの半導体からなる光
吸収層2、上記第1導電型の半導体からなる窓層3、上
記第1導電型の半導体からなるコンタクト層4、このコ
ンタクト層を構成する半導体とは異なる半導体からなる
キャップ層51を順に成長させる工程と、フォトリソグ
ラフィによってレジストパターンを形成し、このレジス
トパターンをマスクとして、以後の工程におけるフォト
リソグラフィに用いるアライメントマークを形成すべき
領域の上記キャップ層51をエッチングし、さらにこの
キャップ層51をマスクとして、上記コンタクト層4、
または上記コンタクト層4及び上記窓層3上層部分をエ
ッチングして上記アライメントマーク21を形成する工
程と、上記キャップ層51を全面にわたってエッチング
除去した後、全面に第1の絶縁膜5を被着させる工程
と、フォトリソグラフィによってレジストパターンを形
成し、このレジストパターンをマスクとして、フォトダ
イオードの受光領域20の上記第1の絶縁膜5をエッチ
ングし、この第1の絶縁膜5をマスクとして、上記第1
の導電型とは逆の第2の導電型の不純物を上記コンタク
ト層4,上記窓層3,及び上記光吸収層2上層部分に拡
散させ、この不純物を拡散させた領域8の導電型を上記
第2の導電型に反転させる工程と、上記第1の絶縁膜5
を全面にわたってエッチング除去した後、フォトリソグ
ラフィによってレジストパターンを形成し、このレジス
トパターンをマスクとして、上記窓層3上の上記フォト
ダイオードの受光領域20の周縁領域,及び上記アライ
メントマーク21近傍の領域にのみ上記コンタクト層4
を残すように、これらの領域以外の領域のコンタクト層
4をエッチングする工程と、全面に反射防止膜となる第
2の絶縁膜を被着した後、フォトリソグラフィによって
レジストパターンを形成し、このレジストパターンをマ
スクとして、上記コンタクト層4,14上及び上記アラ
イメントマーク21上の上記第2の絶縁膜をエッチング
する工程と、フォトリソグラフィによってレジストパタ
ーンを形成し、このレジストパターンをマスクとして、
上記受光領域20の周縁領域に残された上記コンタクト
層表面に表面電極を形成し、さらに上記半導体基板裏面
に裏面電極を形成する工程とを含むものである。このた
め、上記アライメントマークを形成した後のフォトリソ
グラフィにおけるフォトマスクとウェハ上のパターンの
位置合わせを、前述の現物合わせではなく、露光装置固
有の専用アライメントマークを用いて行うことができ、
オートアライメントが可能となる。その結果、アライメ
ント作業の作業性が向上し、かつアライメント精度が上
がり、安価でかつ精度の高いPD製品を得ることができ
る。さらに、上記アライメントマーク形成のためのフォ
トリソグラフィによるレジストパターン形成は、コンタ
クト層4の表面ではなく、上記キャップ層51の表面上
になされ、上記第2導電型の不純物拡散工程の前に、受
光領域20の上記キャップ層51はエッチング除去され
るため、受光領域20におけるコンタクト層4の表面が
レジスト等の残留有機物により汚染されることがない。
このため、表面リーク電流が低減され、従って暗電流が
低減されたPDを容易に作製することができる。
装置の製造方法は、図3に示すように、上記の構成1の
半導体装置の製造方法において、上記キャップ層51
が、InPからなり、上記コンタクト層4が、InGa
Asからなるものである。このため、アライメントマー
ク21を形成した後、このキャップ層51をコンタクト
層4に対して選択的にエッチングすることができ、キャ
ップ層51のみを除去することができる。
よる一実施例について説明する。図3は、本実施例2に
よる半導体装置の製造方法を示す断面図である。本実施
例2は、アライメントマーク形成のためのエッチングの
マスクとして、上記の実施例1におけるSiN膜5に代
えて、InPからなるキャップ層を用いるものである。
以下、本実施例2による半導体装置の製造方法の詳細を
図3を用いて説明する。
(VPE,MOCVD等)により、n−InP基板1
(厚さ350μm)上にアンドープのi−InGaAs
光吸収層2(5μm),n−InP窓層3(2.0μ
m),n−InGaAsコンタクト層4(0.3μ
m),n−InPキャップ層51を結晶成長させ、エピ
ウェハ(構造:n−i−n+ 層)100を作製する。
ストパターンを形成し、このレジストパターンをマスク
として、アライメントマーク21を形成すべき領域のキ
ャップ層51をエッチングし、さらに、図3(b) に示す
ように、このn−InPキャップ層51をマスクとし
て、n−InGaAsコンタクト層4,またはn−In
GaAsコンタクト層4とn−InP窓層3上層部分を
エッチングして、アライメントマーク21を形成する。
この後、ウェハ表面のレジストを除去する。エピウェハ
100表面上において、アライメントマーク21が形成
される位置は、実施例1と同様に、図2に示す位置であ
る。
エッチャントを用いて、n−InPキャップ層51を全
面にわたって選択的にエッチング除去する。この際、キ
ャップ層51のみが除去され、n−InGaAsコンタ
クト層4はエッチングされずに残る。
度のSiN膜5をCVD等により全面に被着させる。以
降の工程は、実施例1に述べたものと全く同じである。
すなわち、フォトリソグラフィによって形成したレジス
トパターンをマスクとして、フォトダイオードの受光領
域20のSiN膜5をエッチングし、さらにレジストを
除去する。次に、全面にZnO膜6及びSiO2 膜7を
被着させ、図3(d) に示すように、500℃,2時間程
度の熱処理を行って、受光領域20のInGaAsコン
タクト層4,InP窓層3,及びInGaAs光吸収層
2上層部分にZnを拡散させ、この拡散領域8の導電型
をn型からp型に反転させる。次に、SiO2 膜7,Z
nO膜6,及びSiN膜5を全面にわたってエッチング
除去した後、図3(e) に示すように、フォトリソグラフ
ィによって形成したレジストパターンをマスクとしてI
nGaAsコンタクト層4をエッチングすることによ
り、上記アライメントマーク21の近傍,及び上記受光
領域20の周縁領域にのみ上記コンタクト層4を残す。
さらに、全面に反射防止膜となるSiN膜9を被着させ
た後、フォトリソグラフィによってレジストパターンを
形成し、このレジストパターンをマスクとして、上記コ
ンタクト層4,14上及び上記アライメントマーク21
上のSiN膜(反射防止膜)をエッチングする。この
後、フォトリソグラフィにより、上記コンタクト層14
の表面及びこれに隣接するボンディングパッド部110
に、Ti/Auからなるp側電極(表面電極)10を形
成する。最後に、InP基板1の裏面を基板厚が150
μm程度になるまで研磨した後、基板裏面にAuGe/
Auからなるn側電極(裏面電極)11を形成する。な
お、アライメントマーク21形成以降のフォトリソグラ
フィは、アライメントマーク21を用いたオートアライ
メントによって行われる。以上の工程により、実施例1
と同様のp−i−n構造を有するPDが作製される。
マーク21を形成した後のフォトリソグラフィにおける
フォトマスクとウェハ上のパターンの位置合わせを、前
述の従来の製造方法で用いられていた現物合わせではな
く、露光装置固有の専用アライメントマーク21を用い
たオートアライメントにより行うことが可能となる。こ
れにより、アライメント作業の作業性が改善され、かつ
アライメント精度が向上し、安価でかつ精度の高いPD
を得ることができる。さらに、上記アライメントマーク
形成のためのフォトリソグラフィによるレジストパター
ン形成は、n−InGaAsコンタクト層4の表面では
なく、n−InPキャップ層51の表面上になされ、p
型の不純物であるZnの拡散工程の前に、上記受光領域
20のキャップ層51はエッチング除去されるため、受
光領域20におけるコンタクト層4の表面がレジスト等
の残留有機物により汚染されることがない。このため、
表面リーク電流が低減され、従って暗電流が低減された
PDを容易に作製することができる。また、上記キャッ
プ層51はInPからなり、上記コンタクト層4はIn
GaAsからなるから、塩酸系等のエッチャントを用い
ることにより、キャップ層51のみをコンタクト層4に
対して選択的にエッチングすることができる。
製造方法(請求項7)は、図4に示すように、第1導電
型の半導体基板1上に、第1導電型の半導体からなる光
吸収層62、上記第1導電型の半導体からなるパイルア
ップ抑制層63、上記第1導電型の半導体からなる増倍
層64、上記第1導電型の半導体からなるガードリング
層65、上記第1導電型の半導体からなるコンタクト層
66、上記第1導電型の半導体からなるイオン注入マス
ク層67、上記第1導電型の半導体からなるキャップ層
68を順に成長させ、このキャップ層68上の全面に第
1の絶縁膜69を被着させる工程と、以後の工程におけ
るフォトリソグラフィに用いるアライメントマークとな
るべき領域の上記第1の絶縁膜69をエッチングし、さ
らにこの第1の絶縁膜69をマスクとして、上記キャッ
プ層68,上記イオン注入マスク層67,及び上記コン
タクト層66、またはこれらの層及び上記ガードリング
層65上層部分をエッチングして上記アライメントマー
ク21を形成する工程と、上記アライメントマーク21
形成の後、フォトリソグラフィによってレジストパター
ンを形成し、このレジストパターンをマスクとして、ア
バランシェフォトダイオードの受光領域20周縁の環状
のガードリング領域22における上記第1の絶縁膜69
をエッチングし、この第1の絶縁膜69をマスクとし
て、上記キャップ層68,及び上記イオン注入マスク層
67をエッチングし、さらに上記第1の絶縁膜69,及
び上記キャップ層68,及び上記イオン注入マスク層6
7をマスクとして上記第1の導電型と逆の第2の導電型
の不純物を上記ガードリング領域22の上記コンタクト
層66,上記ガードリング層65,及び上記増倍層64
上層部分にイオン注入する工程と、上記第1の絶縁膜6
9,上記キャップ層68,及び上記イオン注入マスク層
67を全面にわたってエッチング除去した後、全面に第
2の絶縁膜5を被着させる工程と、フォトリソグラフィ
によってレジストパターンを形成し、このレジストパタ
ーンをマスクとして、上記アバランシェフォトダイオー
ド受光領域20の上記第2の絶縁膜5をエッチングし、
この第2の絶縁膜5をマスクとして、上記第1の導電型
とは逆の第2の導電型の不純物を上記コンタクト層6
6,上記ガードリング層65,及び上記増倍層64上層
部分に拡散させ、この拡散領域8の導電型を上記第2の
導電型に反転させるとともに、上記イオン注入により上
記ガードリング領域22に導入した第2導電型の不純物
を活性化させる工程と、上記第2の絶縁膜5を全面にわ
たってエッチング除去した後、フォトリソグラフィによ
ってレジストパターンを形成し、このレジストパターン
をマスクとして、上記ガードリング層65上の上記フォ
トダイオードの受光領域20の周縁領域,及び上記アラ
イメントマーク21近傍の領域にのみ上記コンタクト層
66を残すように、これらの領域以外の領域のコンタク
ト層66をエッチングする工程と、全面に反射防止膜と
なる第3の絶縁膜9を被着した後、フォトリソグラフィ
によってレジストパターンを形成し、このレジストパタ
ーンをマスクとして、上記コンタクト層66,166
上,及び上記アライメントマーク21上の上記第3の絶
縁膜9をエッチングする工程と、フォトリソグラフィに
よってレジストパターンを形成し、このレジストパター
ンをマスクとして、上記受光領域20の周縁領域に残さ
れた上記コンタクト層66表面に表面電極10を形成
し、さらに上記半導体基板裏面に裏面電極11を形成す
る工程とを含むものである。これにより、上記アライメ
ントマーク21を形成した後のフォトリソグラフィにお
けるフォトマスクとウェハ上のパターンの位置合わせ
を、前述の現物合わせではなく、露光装置固有の専用ア
ライメントマークを用いて行うことができ、オートアラ
イメントが可能となる。その結果、アライメント作業の
作業性が向上し、かつアライメント精度が上がり、安価
でかつ精度の高いPD製品を得ることができる。さら
に、上記アライメントマーク形成のためのフォトリソグ
ラフィによるレジストパターン形成は、コンタクト層6
6の表面ではなく、上記第1の絶縁膜69の表面上にな
され、上記第2導電型の不純物の拡散工程の前に、上記
受光領域20の上記第1の絶縁膜69はエッチング除去
されるため、受光領域20におけるコンタクト層66の
表面がレジスト等の残留有機物により汚染されることは
ない。このため、表面リーク電流が低減され、従って暗
電流が低減されたアバランシェフォトダイオード(以
後,APDと略記する)を容易に作製することができ
る。
る半導体装置の製造方法は、図4に示すように、上記の
構成1の半導体装置の製造方法において、上記第1の絶
縁膜69が、SiN膜,SiO膜またはSiON膜であ
るものである。このため、このSiN膜,SiO膜また
はSiON膜をマスクとして、アライメントマーク21
を形成すべき領域の上記キャップ層68,上記イオン注
入マスク層67,及び上記コンタクト層66、またはこ
れらの層及び上記ガードリング層65上層部分のエッチ
ングを安定に行うことができる。
よる一実施例について説明する。図4は、本実施例3に
よる半導体装置の製造方法を示す断面図である。本実施
例3は、アライメントマーク形成のためのエッチングの
マスクとして、上記の実施例1と同様にSiN膜を用い
たAPDの製造方法である。以下、本実施例3による半
導体装置の製造方法の詳細を図4を用いて説明する。
(VPE,MOCVD等)により、n−InP基板1上
に、n- −InGaAs光吸収層62(厚さ3μm)、
n−InGaAsPパイルアップ抑制層63(0.2μ
m)、n- −InP増倍層64、n- −InPガードリ
ング層65(増倍層厚とガードリング層厚との合計が5
μm以下)、n−InGaAsPコンタクト層66
(0.2μm)、n- −InPイオン注入マスク層67
(2μm)、n−InGaAsPキャップ層68(0.
2μm)を順に成長させ、さらに、このキャップ層68
上の全面にSiN膜69を被着させる。
グラフィによってレジストパターンを形成し、このレジ
ストパターンをマスクとして、アライメントマーク21
を形成すべき領域のSiN膜69をエッチングする。さ
らにこのSiN膜69をマスクとして、上記キャップ層
68,上記イオン注入マスク層67,及び上記コンタク
ト層66、またはこれらの層及び上記ガードリング層6
5上層部分をエッチングして上記アライメントマーク2
1を形成する。なお、ウェハ表面上におけるアライメン
トマーク形成領域32の位置は、図2に示した位置であ
る。
グラフィによってレジストパターンを形成し、このレジ
ストをマスクとしたエッチングにより、APD受光領域
20周縁の環状のガードリング領域22におけるSiN
膜69をエッチングし、このSiN膜69をマスクとし
て、上記キャップ層68,及び上記イオン注入マスク層
67をエッチングし、さらにSiN膜69,及び上記キ
ャップ層68,及び上記イオン注入マスク層67をマス
クとしてp型の不純物であるBeを上記ガードリング領
域22の上記コンタクト層66,上記ガードリング層6
5,及び上記増倍層64上層部分にイオン注入する。
9,上記キャップ層68,及び上記イオン注入マスク層
67を全面にわたってエッチング除去し、さらに、全面
に拡散マスクとなるSiN膜5を被着させる。この後、
フォトリソグラフィによってレジストパターンを形成
し、このレジストパターンをマスクとしたエッチングに
より、APDの受光領域20のSiN膜5をエッチング
する。次に、レジストを除去した後、全面にZnの拡散
源である厚さ100nm程度のZnO膜6をスパッタ法
により被着させ、さらにこの上にZn拡散源の分解を防
止するための厚さ100nm程度のSiO2 膜7をCV
D法により被着させる。この後、熱処理を行い、図4
(d) に示すように、SiN膜5をマスクとして、p型の
不純物であるZnを上記コンタクト層66,上記ガード
リング層65,及び上記増倍層64上層部分に拡散さ
せ、この拡散領域8の導電型をp型に反転させるととも
に、イオン注入領域80に導入されたp型の不純物であ
るBeを活性化させる。
膜5を全面にわたってエッチング除去した後、フォトリ
ソグラフィによってレジストパターンを形成し、このレ
ジストパターンをマスクとしたエッチングにより、ガー
ドリング層65上のAPDの受光領域20の周縁領域,
及びアライメントマーク21近傍の領域にのみ上記コン
タクト層66を残すように、これらの領域以外の領域の
コンタクト層66をエッチングし、この後レジストを除
去する。さらに、全面に反射防止膜となるSiN膜9を
被着した後、フォトリソグラフィによってレジストパタ
ーンを形成し、このレジストをマスクとしたエッチング
により、上記コンタクト層66,166上,及び上記ア
ライメントマーク21上のSiN膜9をエッチングす
る。
(反射防止膜)9上の受光領域20に隣接した領域にS
iO2 膜70を形成した後、上記受光領域20の周縁領
域に残された上記コンタクト層66表面,上記SiO2
膜上のボンディングパッド部110,及びこれらの間に
Ti/Auからなるp側電極(表面電極)10を形成す
る。さらに、InP基板1の裏面を基板厚が150μm
程度になるまで研磨した後、基板裏面にAuGe/Au
からなるn側電極(裏面電極)11を形成する。なお、
アライメントマーク21形成以降のフォトリソグラフィ
は、アライメントマーク21を用いたオートアライメン
トによって行われる。
このAPDにおいては、上記p側電極とn側電極の間に
逆バイアス電圧を印加することにより、上記光吸収層2
に入射した光によって生成された電子と正孔が増倍層6
4で電子雪崩を引き起す。このため、入射光により生成
された電子と正孔による電流を増幅して取り出すことが
できる。
マーク21を形成した後のフォトリソグラフィにおける
フォトマスクとウェハ上のパターンの位置合わせを、前
述の従来のPDの製造方法において用いられていた現物
合わせではなく、露光装置固有の専用アライメントマー
ク21を用いて行うことができ、オートアライメントが
可能となる。その結果、アライメント作業の作業性が改
善され、かつアライメント精度が向上し、安価でかつ精
度の高いPD製品を得ることができる。さらに、上記ア
ライメントマーク形成のためのフォトリソグラフィによ
るレジストパターン形成は、コンタクト層66の表面で
はなく、SiN膜69の表面上になされ、p型の不純物
であるZnの拡散工程の前に、上記受光領域20のSi
N膜69はエッチング除去されるため、受光領域20に
おけるコンタクト層66の表面がレジスト等の残留有機
物により汚染されることはない。このため、表面リーク
電流が低減され、従って暗電流が低減されたAPDを容
易に作製することができる。また、アライメントマーク
形成のエッチングマスクとなる絶縁膜が、SiN膜69
であるため、このSiN膜69をマスクとして、アライ
メントマーク21を形成すべき領域の上記キャップ層6
8,上記イオン注入マスク層67,及び上記コンタクト
層66、またはこれらの層及び上記ガードリング層65
上層部分のエッチングを安定に行うことができる。
PD,及びAPDの作製に際してアライメントマーク形
成を行う方法を示したが、APDやPD等の光デバイス
とFET等の電子デバイスとを集積化した複合デバイス
にも、このアライメントマーク形成方法は適用可能であ
る。
(PD)の製造方法を示す断面図である。
おける、アライメントマーク形成領域のウェハ上での位
置を示す上面図である。
示す断面図である。
トダイオード(APD)の製造方法を示す断面図であ
る。
3 n−InP窓層、4 n−InGaAsコンタクト
層、5 SiN膜(拡散用マスク)、6 ZnO膜(拡
散源)、7,70 SiO2 膜、8 p型領域、9 S
iN膜(反射防止膜)、10 p側電極(表面電極)、
11 n側電極(裏面電極)、14 p+ −InGaA
sコンタクト層、20 受光領域、21 アライメント
マーク、22 ガードリング領域、31 素子形成領
域、32 アライメントマーク領域、51 n−InP
キャップ層、62 n- −InGaAs光吸収層、63
n−InGaAsPパイルアップ抑制層、64 n-
−InP増倍層、65 n-−InPガードリング層、
66 n−InGaAsPコンタクト層、67 n-−
InPイオン注入マスク層、68 n−InGaAsP
キャップ層、69 SiN膜、80 Beイオン注入領
域、100 エピウェハ、110 ボンディングパッド
部、166 p+ −InGaAsPコンタクト層。
Claims (9)
- 【請求項1】 第1導電型の半導体基板上に、アンドー
プの半導体からなる光吸収層、上記第1導電型の半導体
からなる窓層、上記第1導電型の半導体からなるコンタ
クト層を順に成長させ、該コンタクト層上の全面に第1
の絶縁膜を被着させる工程と、 フォトリソグラフィによってレジストパターンを形成
し、このレジストパターンをマスクとして、以後の工程
におけるフォトリソグラフィに用いるアライメントマー
クを形成すべき領域の上記第1の絶縁膜をエッチング
し、さらに該第1の絶縁膜をマスクとして、上記コンタ
クト層、または上記コンタクト層及び上記窓層上層部分
をエッチングして上記アライメントマークを形成する工
程と、 フォトリソグラフィによってレジストパターンを形成
し、このレジストパターンをマスクとして、フォトダイ
オードの受光領域の上記第1の絶縁膜をエッチングし、
該第1の絶縁膜をマスクとして、上記第1の導電型とは
逆の第2の導電型の不純物を上記受光領域の上記コンタ
クト層,上記窓層,及び上記光吸収層上層部分に拡散さ
せ、該不純物が拡散された領域の導電型を上記第2の導
電型に反転させる工程と、 上記第1の絶縁膜を全面にわたってエッチング除去した
後、フォトリソグラフィによってレジストパターンを形
成し、このレジストパターンをマスクとして、上記窓層
上の上記フォトダイオードの受光領域の周縁領域,及び
上記アライメントマーク近傍の領域にのみ上記コンタク
ト層を残すように、これらの領域以外の領域の上記コン
タクト層をエッチングする工程と、 全面に反射防止膜となる第2の絶縁膜を被着した後、フ
ォトリソグラフィによってレジストパターンを形成し、
このレジストパターンをマスクとして、上記コンタクト
層上,及び上記アライメントマーク上の上記第2の絶縁
膜をエッチングする工程と、 フォトリソグラフィによってレジストパターンを形成
し、このレジストパターンをマスクとして、上記受光領
域の周縁領域に残された上記コンタクト層表面に表面電
極を形成し、さらに上記半導体基板裏面に裏面電極を形
成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造
方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
において、 上記第1の絶縁膜は、SiN膜,SiO膜またはSiO
N膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
において、 上記半導体基板,及び上記窓層は、InPからなり、 上記光吸収層,及び上記コンタクト層は、InGaAs
からなることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 第1導電型の半導体基板上に、アンドー
プの半導体からなる光吸収層、上記第1導電型の半導体
からなる窓層、上記第1導電型の半導体からなるコンタ
クト層、該コンタクト層を構成する半導体とは異なる半
導体からなるキャップ層を順に成長させる工程と、 フォトリソグラフィによってレジストパターンを形成
し、このレジストパターンをマスクとして、以後の工程
におけるフォトリソグラフィに用いるアライメントマー
クを形成すべき領域の上記キャップ層をエッチングし、
さらに該キャップ層をマスクとして、上記コンタクト
層、または上記コンタクト層及び上記窓層上層部分をエ
ッチングして上記アライメントマークを形成する工程
と、 上記キャップ層を全面にわたってエッチング除去した
後、全面に第1の絶縁膜を被着させる工程と、 フォトリソグラフィによってレジストパターンを形成
し、このレジストパターンをマスクとして、フォトダイ
オードの受光領域の上記第1の絶縁膜をエッチングし、
該第1の絶縁膜をマスクとして、上記第1の導電型とは
逆の第2の導電型の不純物を上記受光領域の上記コンタ
クト層,上記窓層,及び上記光吸収層上層部分に拡散さ
せ、該不純物が拡散された領域の導電型を上記第2の導
電型に反転させる工程と、 上記第1の絶縁膜を全面にわたってエッチング除去した
後、フォトリソグラフィによってレジストパターンを形
成し、このレジストパターンをマスクとして、上記窓層
上の上記フォトダイオードの受光領域の周縁領域,及び
上記アライメントマーク近傍の領域にのみ上記コンタク
ト層を残すように、これらの領域以外の領域の上記コン
タクト層をエッチングする工程と、 全面に反射防止膜となる第2の絶縁膜を被着した後、フ
ォトリソグラフィによってレジストパターンを形成し、
このレジストパターンをマスクとして、上記コンタクト
層上,及び上記アライメントマーク上の上記第2の絶縁
膜をエッチングする工程と、 フォトリソグラフィによってレジストパターンを形成
し、このレジストパターンをマスクとして、上記受光領
域の周縁領域に残された上記コンタクト層表面に表面電
極を形成し、さらに上記半導体基板裏面に裏面電極を形
成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造
方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載の半導体装置の製造方法
において、 上記キャップ層は、InPからなり、 上記コンタクト層は、InGaAsからなることを特徴
とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 請求項5に記載の半導体装置の製造方法
において、 上記半導体基板,及び上記窓層は、InPからなり、 上記光吸収層は、InGaAsからなることを特徴とす
る半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 第1導電型の半導体基板上に、第1導電
型の半導体からなる光吸収層、上記第1導電型の半導体
からなるパイルアップ抑制層、上記第1導電型の半導体
からなる増倍層、上記第1導電型の半導体からなるガー
ドリング層、上記第1導電型の半導体からなるコンタク
ト層、上記第1導電型の半導体からなるイオン注入マス
ク層、上記第1導電型の半導体からなるキャップ層を順
に成長させ、該キャップ層上の全面に第1の絶縁膜を被
着させる工程と、 フォトリソグラフィによってレジストパターンを形成
し、このレジストパターンをマスクとして、以後の工程
におけるフォトリソグラフィに用いるアライメントマー
クを形成すべき領域の上記第1の絶縁膜をエッチング
し、さらに該第1の絶縁膜をマスクとして、上記キャッ
プ層,上記イオン注入マスク層,及び上記コンタクト
層、またはこれらの層及び上記ガードリング層上層部分
をエッチングして上記アライメントマークを形成する工
程と、 上記アライメントマーク形成の後、フォトリソグラフィ
によってレジストパターンを形成し、このレジストパタ
ーンをマスクとして、アバランシェフォトダイオードの
受光領域周縁の環状のガードリング領域における上記第
1の絶縁膜をエッチングし、該第1の絶縁膜をマスクと
して、上記キャップ層,及び上記イオン注入マスク層を
エッチングし、さらに上記第1の絶縁膜,及び上記キャ
ップ層,及び上記イオン注入マスク層をマスクとして上
記第1の導電型と逆の第2の導電型の不純物を上記ガー
ドリング領域の上記コンタクト層,上記ガードリング
層,及び上記増倍層上層部分にイオン注入する工程と、 上記第1の絶縁膜,上記キャップ層,及び上記イオン注
入マスク層を全面にわたって除去した後、全面に第2の
絶縁膜を被着させる工程と、 フォトリソグラフィによってレジストパターンを形成
し、このレジストパターンをマスクとして、上記アバラ
ンシェフォトダイオード受光領域の上記第2の絶縁膜を
エッチングし、該第2の絶縁膜をマスクとして、上記第
1の導電型とは逆の第2の導電型の不純物を上記コンタ
クト層,上記ガードリング層,及び上記増倍層上層部分
に拡散させ、該拡散領域の導電型を上記第2の導電型に
反転させるとともに、上記イオン注入により上記ガード
リング領域に導入した上記第2導電型の不純物を活性化
させる工程と、 上記第2の絶縁膜を全面にわたってエッチング除去した
後、フォトリソグラフィによってレジストパターンを形
成し、このレジストパターンをマスクとして、上記ガー
ドリング層上の上記アバランシェフォトダイオードの受
光領域の周縁領域,及び上記アライメントマーク近傍の
領域にのみ上記コンタクト層を残すように、これらの領
域以外の領域のコンタクト層をエッチングする工程と、 全面に反射防止膜となる第3の絶縁膜を被着した後、フ
ォトリソグラフィによってレジストパターンを形成し、
このレジストパターンをマスクとして、上記コンタクト
層上及び上記アライメントマーク上の上記第3の絶縁膜
をエッチングする工程と、 フォトリソグラフィによってレジストパターンを形成
し、このレジストパターンをマスクとして、上記受光領
域の周縁領域に残された上記コンタクト層表面に表面電
極を形成し、さらに上記半導体基板裏面に裏面電極を形
成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造
方法。 - 【請求項8】 請求項7に記載の半導体装置の製造方法
において、 上記第1の絶縁膜は、SiN膜,SiO膜またはSiO
N膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 請求項7に記載の半導体装置の製造方法
において、 上記半導体基板,上記増倍層,上記ガードリング層,及
び上記イオン注入マスク層は、InPからなり、 上記光吸収層は、InGaAsからなり、 上記パイルアップ抑制層,上記コンタクト層,及び上記
キャップ層は、InGaAsPからなることを特徴とす
る半導体装置の製造方法。
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---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7282428B2 (en) | 2004-11-16 | 2007-10-16 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Method for solid phase diffusion of zinc into an InP-based photodiode and an InP photodiode made with the method |
JP2010056173A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Opnext Japan Inc | 裏面入射型受光素子およびその製造方法 |
WO2019211968A1 (ja) * | 2018-05-02 | 2019-11-07 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 固体撮像素子および撮像装置 |
-
1995
- 1995-08-09 JP JP20301995A patent/JP3545105B2/ja not_active Expired - Lifetime
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