JPH09511165A - 着脱自在垂直落下防止装置 - Google Patents
着脱自在垂直落下防止装置Info
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- JPH09511165A JPH09511165A JP7525505A JP52550595A JPH09511165A JP H09511165 A JPH09511165 A JP H09511165A JP 7525505 A JP7525505 A JP 7525505A JP 52550595 A JP52550595 A JP 52550595A JP H09511165 A JPH09511165 A JP H09511165A
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Abstract
(57)【要約】
垂直落下防止装置は単体としての落下を防止する手段を組み込んでおり、安全索に沿って設けられた中間支持手段を自動的に横断できる能力、安全索の全長にわたってどの点においても容易に取り付け、取り外しできる性能を備えている。取り付けられた時、安全索(30)は保持凹部(60)内に捕捉され、装置は落下時に安全索にロックされるよう常に準備が出来ている。装置は解放捕捉具(44)をばねの力に抗して押し、同時に車輪(42)を本体(41)から離れる方向に引くことにより安全索から外れる。車輪の運動はばね圧力に抗してなされる。この組み合わせ作動により開口が出来、安全索(30)は引き出される。外部の力が緩められると、内部ばね(47a,47b)により、車輪と解放捕捉具の両方は確実に完全ロック状態に復帰する。
Description
【発明の詳細な説明】
着脱自在垂直落下防止装置
本発明は垂直落下防止装置、とくに安全索などに容易に取り付け、取り
外しが出来るようになされた垂直落下防止装置に関する。
保守工員が高い構造物に昇るときは垂直落下防止装置が重要な装備とな
る。このような防止装置により落下の危険は最少限に押さえられる。垂直落下防
止装置は柔軟鋼索のような安全索を用いるが、この安全索は落下防止装置と係合
するための中間支持ブラケットが必要である。これらのブラケットは、風が強い
とき鋼索が高い構造物に打ちつけられないように保護する。従って、かような落
下防止装置は、この装置と装置使用者が墜落の危険を増大させることなく、支持
ブラケットを迂回できるかという実際問題を抱えている。
ある公知装置は、手動操作されるブラケットロックを用いることにより
この迂回の問題を解決しようとするものである。この場合使用者はブラケットを
横断するときブラケットを開閉する必要がある。他の公知装置は使用者が通常の
昇降姿勢から身体を曲げて鋼索をブラケットから引き離し、落下防止装置が通過
できるようにしなければならない。これらの方法は上昇運動をさらに困難にし、
疲れさせ、落下の危険も増大させる。
通信用の鉄塔や鉄柱などの極めて高い構造物において保守工員が直面す
る他の問題は、構造物の側面に垂直落下防止装置が多数設けられていると言うこ
とである。つまり、梯子の設置位置はいろいろな昇降線に沿って決めなければな
らないからである。従って、かような構造物の場合は、保守工員は昇降中に任意
のポイントで落下防止装置を取り付けたり、はずしたりすることが要求される。
そのため、作業の安全性を高めるためには操作の容易性が重要な因子となる。
従って、本発明の目的は、使用者が特別な努力しなくとも、すべての中
間安全索支持ブラケットを越えられ、かつ垂直落下防止装置システムの特別な出
入り用取付具なしに任意のポイントで安全索にアクセスしたり離れたり出来る垂
直落下防止装置を提供することにある。
細長い安全索に対して用いられる本発明の垂直落下防止装置は、本体、
少なくとも一つの凹部が周囲に形成された回転部材、本体と回転部材の間に画定
された空間内に安全索を保持すべく上記本体と回転部材間に延びる安全索保持手
段、落下防止のために安全索に装置をロックするためのロック手段、装置の負荷
が急に変動したときにそれに応答して安全索保持手段内の安全索とロック係合す
るようロック手段を強制する偏倚手段、対人安全鋼索を上記装置に取り付ける手
段を含み、上記回転部材は安全保持手段に回転自在に担持され、回転部材のの各
凹部は長い安全索を支持するのに用いられる支持手段を横断するように適用され
ており、この時使用者は回転部材を保持手段に対して回転させる操作をしなくと
も上記支持手段の各要素は自動的に順次凹部に入り、案内され、通り過ぎ、
回転部材、本体及び保持手段の少なくともいずれか1つは、他の2つに
対して可動で、安全索は上記空間内に導入させたり抜き取ったりする事が出来、
かくて装置は安全索に着脱できる事を特徴とする。
本発明に従って構成された装置は、単一ユニットとしての落下防止手段と安全索
に設けられた中間支持手段を自動的に横断できる能力を有し、安全索上の任意の
ポイントにおいて、安全索に容易に取り付けたり取り外したり出来ることを特徴
としている。
回転部材、本体及び保持手段のうちいずれかひとつの相対運動は、好都
合にも他の二つ離れる方向になされる。またこれらの部品は互いに滑動したり、
回転したり出来る。重要な特徴は、それらの間に隙間ができるので、本体と回転
部材間に画定される空間に安全索が入ったり出たり出来ると言うことである。
装置は有利で解放自在な手段を組み込んでいるので、回転部材、本体お
よび保持手段は閉じ状態に維持され、この状態の時は安全索は出入り出来ない。
つまり、装置を開くには使用者の意識的な決断が必要なのである。望ましくも解
放手段は各部品が不意に解放されるのを防止する確実ラッチ機構を含む。このラ
ッチ機構はさらに安全性を高めるため非解放位置に偏倚させてもよい。
特に好適な具体例によれば、本発明は解放機構を偏倚圧力に抗して作動
させ、同時に回転部材を本体から離れる方向に該圧力に抗して引くことにより、
取り付け及び取り外し状態にすることが出来る。この作用により安全索の挿入及
び除去のための開口が形成される。
外部から力が加えられないと、内部の偏倚機構により回転部材は完全ロ
ック位置に確実に復帰し、解放手段はラッチ機構とともに完全ラッチ状態に確実
に復帰する。解放手段には押しボタン式、安全ピン型、牽引あるいは回転型の機
構などもある。
本発明の好適具体例によれば、回転部材が回転自在に担持された軸は本
体にロックされる。この軸は、解放捕捉具をまず操作して意図的にロック機構を
外さなければ本体から引き離されることはない。閉じたロック状態においては、
装置を安全索から外したり、取り付けたりする事は出来ない。安全索に取り付け
られているときは常に、装置は落下時に安全索をしっかりと掴める状態にある。
本発明の着脱自在型垂直落下防止装置は、本体と並べられた単一の回転
部材を有するので、当業者には明らかなように、本発明を「利き手」式にするこ
とができる。高い構造物に取り付けられる、高所作業員のための安全装置の場合
、正しく横断させるために自動的に「利き手」方向になされた安全索を支持する
ための中間ブラケットも必要となる。
しかし、取り外し自在の装置の場合、遠い位置にあるときに逆さになっ
たり、誤った状態で安全索に取り付けられることがある。これを避けるため、本
発明は解放手段が作動する事を防止する安全機構を備えることが出来る。装置の
方向が正しいときだけ解放手段は開錠状態になり、かくて装置は開口し安全索に
とりつく。
本発明のより好適な具体例によれば、ラッチ機構のための解放手段は安
全機構を組み込んでいる。この安全機構は、装置が誤った方向にとりつけられよ
うとしているとき、これを使用者に警告する。安全機構は回り止め部材でもよい
。これは装置の方向により第一位置と第二位置との間において重力作用で自由に
動きうる。自由運動の方向は装置の懸垂軸線に対して実質的に平行になされる。
上記第一位置と第二位置のいずれかにおいて、回り止め部材は解放手段
と係合し拘束してしまう。この結果装置は誤った方向への取付けが出来なくなる
。それから、装置が反転されると、回り止め部材は他の位置に移動し解放手段は
自由になり作動可能となる。使用者は手を交差させたり、換えたりするだけで装
置は不正位置に取り付けられてしまう。
回り止め部材は、本体あるいはそれと組合わさったカバー部材内に形成
された溝内を回転するホール又は摺動するピンでもよい。代わりに、回り止め部
材を解放手段内に収容したり、あるいは本体またはこれと関連するカバー部材の
切欠き内で動かしてもよい。もし必要ならば、非解放状態において回り止めと確
実に係合させるため、切欠きか凸部のような噛み合い可能状態にすれば、回り止
め部材を収容しなくともすむ。回り止め部材は枢軸上の爪であってもよい。本発
明の変形例によれば、装置本体に向いている回転部材の表面に溝が設けられる。
この溝は本体上の突起と協働する。この結果、相対的な回転可能部品は個々の動
作関係に維持される。
代わりに、溝を本体および/あるいは保持手段内に設けて、回転部材に
設けられた協働突起を受容させてもよい。
本発明のある具体例によれば、この溝は突起の頭部を囲み、このため協
働部品間で確実な係合がなされるように形成される。かくして、たとえば回転部
材は保持手段と確実に係合するので、両者は本体に対して一体となって動く。こ
の種の具体例の場合、突起はばち型の断面を有し、溝はそれに対応する底広がり
の輪郭を有する。
さらに他の具体例によれば、本体にも保持手段にも回転部材にも溝や突
起は設けない。
回転部材は、中心ハブから放射状に突出する複数の歯を備えた車輪形状
にしてもよい。隣り合う歯により凹状空間が形成され、安全索支持ブラケットが
これらを自動的に横断する。多数の凹部が有るので、長い距離の昇降作業中にお
いても装置は連続的な安全索支持体の各要素と心合する。
好ましくも装置は少なくとも一つの輪止めパッドを有するので、本発明
装置は昇降中において安全索と相対的な望ましい方向に維持される。このパッド
は、本体の前(あるいは後ろ)において安全索上を圧着走行する。輪止めパッド
は、装置を安全索上で正常に通過させるためのローラを備えてもよいし、あるい
はローラだけにしてもよい。
他の具体例によれば、1つあるいはそれ以上のローラを保持手段に組み
込んで、通常の使用に際して安全索上に装置を容易に走行させることが出来る。
ローラの位置は装置のロック能力が損なわれないように決められる。
本発明の装置は、本出願人の同時出願、英国特許出願9419129.
3に記載され本明細書にも記された垂直落下防止装置と組み合わせて用いること
が出来る。
具体例が添付図面と関連的に記述される。
図1は垂直安全索を支持する典型的な工業用梯子を示す。
図2は典型的な安全索支持ブラケットを示す側面図と端面図。
図3は安全索の軸線方向に視た本発明による装置の一部断面図。
図4は本発明による左手用装置の分解図。
図5は図4を組み立てた場合を示す側面図。
図6は典型的な安全索支持ブラケットを通過する本発明の装置を示す各段階図で
ある。
図7は閉じ位置および着脱位置にある本発明の装置を示す。
図8は安全索の軸線方向に視た図7と同様の断面図であるが、分かり易くするた
めにカバーは省いてある。
図9は本発明の解放手段を作動させるための各種機構を示す。
図10は不正取付を防止する安全機構を組み込んだ本発明の変形例を示す。
図11は図10の具体例と異なる安全機構を示す。
図12、13、14、15は本発明装置の変形例を示す。
図1(a)は典型的な工業用梯子10を示すが、これは各側棒11から等
しく離れて中央に支持された安全索30を有する。安全索30は多数の支持ブラ
ケット20により梯子10と所定の位置関係を保持する。各ブラケットは梯子1
0の段12によって支持される。ブラケット20は1つしか示してない。図1(b
)の側面図は、安全索の懸垂軸線が梯子10の面から所定距離だけどう離される
かを示す。図2(a)の拡大図は、ブラケット脚部23によってブラケット本体2
2に取り付けられた案内管24に、安全索30がどうやって通されるかを示す。
図2(b
)は、安全索30の軸線の横断面であって、ブラケット脚部23がどう案内管2
4に取り付けられるかを示す。安全索30は固有の「利き手」を有する。これに
ついては後述する。
図3は、安全索30の軸線の方向に視た部分的断面図である。図示のよ
うに安全索30のための支持ブラケット20は、左手用と右手用がある。本発明
はどちらにも対応できる。言うまでもなく本発明を安全に操作するため、すべて
の支持ブラケット20は付属器具の操作法に合わせて同じ方法の手で扱わねばな
らない。左手と右手の両方を使って操作してはならない。かくして、左手用ブラ
ケットだけを採用する安全索システムは図3(a)に示す装置を用いる。逆に、右
手用ブラケットの安全索システムは図3(b)に示す装置を用いる。
図4は、図3に示すのと同じ左手用装置の分解図である。この装置はカ
ム部材を含むが、この部材は一対の側板48内にあるボス上で枢動する。側板4
8はカム部材の両側にある引張りばねの形をした偏倚手段51がカム部材43の
一端と目釘54のような固定手段との間に取り付けられる。偏倚手段の作用によ
りカム部材43は枢動しロック状態に偏倚され、この状態において安全索30は
装置によって堅く把持される。
輪止めパッド49もまた、側板48の間に固着される。側板48間の間
隔は複数のスペーサ52によって決まる。カム部材43、目釘54、スペーサ5
2はすべて、側板48間に捕捉されている。
ボルト45は側板48内に形成された相似穴を貫通して、側板48の両
端から突き出る。ボルト45は、側板48の外側に組み付けられる車輪42の車
軸として機能する。車輪42は、ボルト45の一端のネジ部と係合するロックナ
ット50により車軸に固定される。中間円板46もまた、車輪42とロックナッ
ト50間においてボルトに取り付けられて、車輪の自由回転を保証する。他の側
板48の外側においてボルト45は本体41を貫通する。本体41には安全索保
持凹部60が一体形成されている。さらに、複数のばね47式偏倚手段が装置の
この側に設けられる。これらの第1は、装置の通常の使用時、ロック解放留め具
44を非解放位置に強制する。従って、装置の使用者はロック解放留め具44を
意図的に操作しなければならない。第二ばね47により車輪42は、いわゆる「
閉じ」位置に押圧される。この位置において、車輪の歯の1つは安全索保持凹部
60と重なる。ボルト45の頭部に設けられるカバー部材53により、装置の作
動部品にごみの入ることは防止される。
図5は本装置の組立状態を示す側面図であるが、分かり易くするため、
1つの側板48は省かれている。この図により車輪42の形状がよく分かる。車
輪の中央ハブ70には、ボルトつまり車軸45が貫通し、複数の歯が取り付けら
れる。これらの歯は均等に離隔して放射状に延びる花弁型をしている。図示のよ
うに、本体41に対する車輪42の配置関係は、歯71の円形軌跡が安全索保持
用凹部62と重なるように決められる。
図5は、上昇位置にあるカム部材43も示す。この位置において、カム部材は安
全索30とは係合してない。中立荷重下の通常使用時において、カム部材43は
その重心に働く重力と引張ばね51の張力との合成作用によりロック位置に押圧
されている。この状態の時、装置は安全索30を確実にロックする落下防止位置
にある。
通常の昇降中にカム部材43の連結穴にかかる力は装置の自重だけであ
る。その作用方向(図5の場合は上向き)の力は、カム部材43の下向き(反対
方向)の力より十分大きい。そのため、カム部材は反時計方向に回転し、ロック
状態の安全索は解放される。この位置の時は、登り降りしてもカム部材43はロ
ックされない。落下の時はカム部材43の自重と引張ばね51の作用により装置
は安全索にロックされる。
装着したとき、つまり装置が安全索を完全にくわえたとき、安全索は保
持用凹部60と車輪42の内面により確実に保持される。かくして、装置が不注
意で安全索から外れたりする可能性は無くなる。
図6は典型的な安全索支持ブラケットを越えて本発明の装置が移動する
各段階を示す。図の(a)〜(d)に示されるステップのシーケンスは、下降プ
ロセスを示すが、これは上昇プロセスと基本的には同じであることは当業者には
明らかである。
図6(a)が示す段階において、本システムを操作すると本体41は下降
し、安全索支持用ブラケット20の案内管24を軽くつかむ。この図において、
本
体41は屈曲したブラケットの脚部23の後ろ通過し、これと絡まることはない
。これらの脚部23は図示のように必ずしも矩形である必要はなく、どんな形状
でもよい。ブラケット脚部23とほぼ同一平面内にある車輪42の、隣り合う2
つの歯71の間には空間が形成される。もし空間がブラケット脚部23と一致し
ないときは、歯先と脚部23との間の接触が車輪42をわずかに回転させ、その
結果空間が脚部と心合する。
この場合、本発明の装置は下降しているので、脚部23は接近してきた
歯と衝突し、この歯を時計方向に回転させる。その結果、装置は図6(b)の位置
に来る。図6(c)で示す状態は図6(a)と似ており、この状態で装置は安全索支持
ブラケット20の第2脚部23を越えようとしている。最後に装置は図6(d)に
示すようにブラケット20を通過する。
下降中の車輪42の回転は、回転力が車輪42に作用するような方法で
、1以上のブラケット脚部23との接触により伝達される装置及び付属具の重量
によって生じる。
上昇中の回転は、装置に引き綱を取り付けて使用者がそれを引くことに
よってなされる。この場合、力は車輪42の回転軸を介して、歯71とブラケッ
ト脚部23の接触点に伝達される。かくして、車輪42に回転力が伝わる。
この回転力の方向は常に、図6に示すように下降あるいは上昇の方向と
一致する時計方向あるいは反時計方向である。
車輪42の回転力に対抗する力は、車輪42とボルト45の間の摩擦力
と、車輪42と本体41の間の相対運動から生じる摩擦力とである。かような摩
擦力は低摩擦力被覆あるいは他の軸受技術を用いることによって減少できる。
図7(a)は本発明の取付装置の閉じたロック状態を示す。この状態の時
、中心ボルト45(これは回転軸としても、車輪42の保持手段としても機能す
る)は本体41内にロックされ、意図的にロック解放捕捉具44を作動させない
限り引き出されることはない。閉じたロック状態の装置は、安全索システムから
着脱させることは出来ない。
着装状態、つまり安全索30が安全索保持凹部60内に入っている状態
の装置は常に、落下時には安全索をロックし得る体勢にあると言える。次に捕捉
具44をばねの力に抗して押し下げ、同時に車輪を本体41から離れる方向に引
くことによって装置は安全索システムから外れる。車輪もまた、偏倚ばねの力に
対抗して動く。この動きにより開口が出来るので、装置は安全索30から引き抜
かれる。開口状態は図7(b)に示される。
外部からの力が除去されると、内側ばね47a,47bにより車輪は完全
ロック位置に復帰し、ロック解放捕捉具44もラッチ機構と共に完全ラッチ位置
に戻る。
図8はロック解放捕捉具44の他の具体例を、安全索30を横断する断
面図として示す。この図においては、簡略化のためにカバー53は省いてある。
図7(a)に相当する図8(a)には、閉じたロック位置にある装置が示され
る。この位置において、ボルト45の頭45aはロック解放捕捉具44の肩44a
の後ろに捕捉される。捕捉具44が図8(a)における矢印Cの方向に押されると
、ボルトの頭45aは肩44aから離脱する。しかし、本体41の衝合面と頭45
aとの間のばね47aの復元力により、ボルトが脱着位置に向かって動くことはな
い。
ボルトをかような脱着状態にするには、車輪42とボルト45を一緒に
つかんで図8(b)に示す矢印Dの方向に引いて本体41から離さねばならない。
車輪とボルトの組み合わせ体が解放されると、ばね47aの圧力が組み合わせ体
を押して図8(a)に示すように非解放位置に戻す。さらに、戻しばね47bが図示
のようにロック解放捕捉具44をラッチ位置に復帰させる。
かくして、本発明の装置は安全索から迅速かつ簡単に着脱出来る。
図9は本発明によるロック解放機構のいくつかの具体例を示す。図9(a
)には引き型の解放レバーが示される。図9(b)は安全ピンを示し、図9(c)は回
転式の解放ノブを示す側面図である。
図示してないが、本発明の範囲から逸脱しない限りいくつかの変形例は
可能である。
図10が示す変形例は、装置を逆方向で安全索に取り付けてしまう危険
を最少限にする安全機構を組み込んでいる。
図10(a),(b),(d),(e)は、図4の矢印Aの方向に視た本体41と捕捉
具44の組み合わせ体の端面図である。図10(c),(f)は、図10(b)(e)の線c
c’
,ff’で切った組み合わせ体の断面図である。
この安全機構において、戻り止め用のボール144が本体41内に機械
加工された溝145内に収容される。ボール144は溝145内を自由に動ける
が、その安定位置は落下防止装置の向きによって決まる。捕捉具44の溝145
に近い側に切欠き245が形成される。切欠きの位置は捕捉具が安定位置即ち非
解放位置にあるとき溝145の位置と一致する。落下防止装置が安全索上の不適
切位置に取り付けられてしまうような方向に向いているときは、ボール144が
切欠き245内におちて捕捉具が解放方向に動くことを阻止する。この状態は図
10(b)(c)に示される。
落下防止装置を反転させると、ボール144は図10(d)に示すように
重力の作用で溝145の他端に向かって動かされる。この結果、解放捕捉具44
はもはやボールに邪魔されること無く、図10(e)(f)に示すように、ばね47b
の力に抗して解放方向に動くことが出来る。この例では、それぞれ本体41と捕
捉具44の片側にだけ溝や切欠きを示した図に関して説明したけれども、他の側
にも同様なものが形成されうることは、当業者には理解できるであろう。そして
それは、構成部品の数を少なくする。ボール144が位置する側がどちらにある
かにより、装置は左手用あるいは右手用として使える。
図11は、図10と関連的に記述してきた安全機構と同じ原理で働く他
の安全機構を示す。
図11(a)(b)は、図4の矢印Bの方向に視たカバー53と捕捉具44の
組み合わせ体を示す部分的断面図である。図11(c)は図11(b)の切断線cc’
で切ったカバー53を示す端面図である。
この具体例においてピン244の回り止めは捕捉具44内に形成された
溝246内に収容される。ピン244は溝246内で自由に動くことができる。
その安定位置は落下防止装置の向きによって決まる。カバー53の内側ウェブ2
53のひとつには切欠き153が設けられる。捕捉具が安定位置即ち非解放状態
にあるとき、切欠き153の位置は溝246の位置と一致するようになされる。
落下防止装置が誤って安全索に取り付けられる恐れのある方向に向いて
いるとき、ピン244は切欠き153内に落ち、捕捉具が解放方向に動くことは
阻止される。この状態は図11(a)に示す。
捕捉具を図11(b)の方向に向けると、ピン244は重力により溝24
6の他端に動かされる。この時点でピン244のそれ以上の動きが阻止される。
つまり、平坦ウェブ254があるので、捕捉具44が誤って解放方向に進むこと
はない。このウェブは切欠きを有して無く、その場所には平坦面しかないので、
ピン244の下端は捕捉具44の動きにつれてその上を滑る。ウェブの切欠き1
53と平坦ウェブ254は図11(c)にもっとも良く示される。
図12、13、14、15はそれぞれ、本発明の変形例を示す。図12
の場合、本体41は溝41aを有するが、この溝は車輪42の各歯71(ひとつ
の歯しか示してない)に形成された突起71aと協働する。図13の場合は本体
41と車輪42には突起も溝もない。図14の場合、輪止めはローラ80を有す
る。このローラは装置の前(あるいは後ろ)において係合するので、装置は安全
索上を正しく移動できる。図15の場合は、安全索保持凹部60にローラ61が
あるので、装置は通常の使用時において安全索上を容易に通過する。ローラ61
は落下時に装置のロック能力を阻害しないように取り付けられる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.長い安全索に用いられる垂直落下防止装置であって、 本体と、 少なくともひとつの凹部が周囲に形成された回転部材と、 前記本体と回転部材の間に画定された空間内に安全索を保持するべく該本体と 回転部材間に延びる安全索保持手段と、 落下防止時長い安全索に前記装置をロックするためのロック手段と、 前記装置の負荷が急に変動したときそれに応答して前記安全索保持手段内の安 全索にロック係合するよう前記ロック手段を強制する偏倚手段と、 対人安全鋼索を前記装置に取り付ける手段とを含み、 前記回転部材は前記保持手段に回転自在に担持され、前記各凹部は長い安全索 を支持するのに用いられる支持手段を横断するよう調整されて、使用者が前記回 転部材を前記安全索保持手段に対して回転させる操作をすることなしに前記支持 手段の各要素が自動的に順次凹部に入り、案内され、通り過ぎるものであり、 前記回転部材、本体及び保持手段の少なくとも何れか1つは他の2つに対し動 くことができるようにして、前記装置が安全索に着脱出来るように該安全索を前 記空間内に導入させたり抜き取ったりする事が出来るようにしたことを特徴とす る、垂直落下防止装置。 2.前記回転部材、本体及び保持手段を閉じ状態に維持して安全索の出入りを阻 止する解放手段をさらに含む、1項記載の垂直落下防止装置。 3.前記解放手段は確実ロック手段を含む、2項記載の垂直落下防止装置。 4.前記確実ロック手段は非解放位置に偏倚されたラッチ機構を含む、3項記載 の垂直落下防止装置。 5.前記ラッチ機構のための解放手段は安全機構を組み込んでおり、この安全機 構は垂直落下防止装置が誤った方向に取り付けられていることを使用者に警告す る、4項記載の垂直落下防止装置。 6.前記安全機構は回り止め部材を含み、該回り止め部材は重力の作用により係 合位置と自由位置の間を自由に動くことが出来、該係合位置では回り止め部材は 前記解放手段にからみついて動かなくし、該自由位置では装置の方向によって前 記解放手段を自由にして装置を作動可能にする、5項記載の垂直落下防止装置。 7.前記回り止め部材は前記本体あるいは本体と組合わさったカバー部材内の溝 に収容されたボールあるいはピンである、6項記載の垂直落下防止装置。 8.前記回り止め部材は前記解放手段内の溝に収容されたボールあるいはピンで ある、6項記載の垂直落下防止装置。 9.前記回転部材は偏倚手段により閉じ位置に強制される、2項から8項の何れ か1項に記載の垂直落下防止装置。 10.前記回転部材が回転可能に担持された中心軸は、前記確実ロック手段によ り前記本体内に解放自在にロックされる、2項から9項の何れか1項に記載の垂 直落下防止装置。 11.前記回転部材の表面には、前記装置の本体に向いていて該本体及び/ある いは前記保持手段上に形成された突起と協働する溝が形成されている、上記何れ か1項に記載の垂直落下防止装置。 12.前記回転部材は中心ハブから放射状に突き出ている複数個の歯を備えた車 輪であり、各歯は隣接する2つの歯の間に安全索支持手段を横断させるための凹 部を画定している、上記何れか1つの項に記載の垂直落下防止装置。 13.上昇あるいは下降中において、安全索に対し望ましい方向に装置を維持す るための少なくともひとつの輪止め要素をさらに含む、上記何れか1項に記載の 垂直落下防止装置。 14.前記各輪止め要素はローラを含む、上記何れか1項に記載の垂直落下防止 装置。
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