JPH09511016A - パルス素粒子ビームを用いるポリマー表面処理 - Google Patents

パルス素粒子ビームを用いるポリマー表面処理

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JPH09511016A JP8522969A JP52296996A JPH09511016A JP H09511016 A JPH09511016 A JP H09511016A JP 8522969 A JP8522969 A JP 8522969A JP 52296996 A JP52296996 A JP 52296996A JP H09511016 A JPH09511016 A JP H09511016A
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Abstract

(57)【要約】 高エネルギー素粒子ビームを用いて照射することによってポリマーの表面及び表面の近くを処理する。パルスイオンビームを用いて達成される。商業的応用の広い範囲に有効であるように、ポリマー表面の化学的及び機械的特性を変える。

Description

【発明の詳細な説明】 パルス素粒子ビームを用いるポリマー表面処理 発明の背景 本願発明は米国エネルギー省によって認められた契約DE-04-94AL85000に よる政府の援助でつくられた。政府は本願発明に関する権利を持つ。 本願発明は、十分なビーム流束量(fluence)を持つ高強度パルスイオンビーム を用いてポリマーの表面および表面隣接領域を処理して、その処理された領域内 のポリマーの架橋、熱分解、エッチングまたはアブレーション(ablating)のさま ざまな効果を達成する方法に関する。特に、イオンビームパルスは、空間的に隣 接するパルスにつき10マイクロセコンド(μs)より小さなパルス幅、0.01 乃至10J/cm2のビーム強度および概略25KeVより大きなイオンエネルギーに よって特徴付けられる。本願は本願発明の譲り受け人に譲渡された1993年1 1月16日の出願の同時係続特許出願第08/153,248号の一部継続出願である。 ポリマーを変形させるために高エネルギー素粒子(粒子)ビームを用いること は知られていて、放射性元素(例えば、60Co)の放射線減衰生成物のような素 粒子源並びに連続的およびパルス状ビーム源から作られた電子ビームを用いて数 年にわたって実施された。典型的なイオンビームポリマー処理は、直線加速器(l inacs)またはVan de Graff加速器のような高価な研究に用いられる加速器からの 高エネルギーイオン源を用いており、それらは高価で、非常に低い放射線量を生 成し、さらに、研究用の診断装置としては有用であるが、商業的処理には適さな い。電子ビーム(典型的には1MeV電子より大きい)はポリマーに最大数百M rad/hrの放射線量を与えるように用いられる。フォトン(10−30eV )は化学反応を引き起こすことによってポリマー表面を処理するように用いられ ていた。連続的な高エネルギーフォトン(γ)源(例えば、1−3.5MeVの60 Co)がポリマーの商業的照射のために最も一般的に用いられる。それらの技 術は、ポリマーに、改良された強靭性、溶解への抵抗性および高 められた粘性を含む有益な変化と、光学的強度および電気的導電性の変化とを生 じさせるような、次数(係数)が10−100Mradの放射線レベルでの高エ ネルギー素粒子の能力を実証した。 現在の技術は多くのポリマー処理の応用において価値があるように見られてい たが、それらの処理方法はさまざまな欠点を持っている。 処理は材料に一般に深みを広げる(例えば、1MeV電子の範囲は約0.5cm で、MeVフォトンの範囲は1cmよりかなり大きい)。この比較的深い処理は十 分な効果を生成するために大きな総処理放射線量を必要とする。これは、現在の 処理方法を用いる低エネルギー素粒子の高い流束量を得る困難さおよび高い連続 的照射レベルから生じる表面加熱の問題が原因で生じる。 ポリマーの照射のための上述のいずれの技術でも、ポリマーを通って移動する 素粒子からのエネルギー堆積によって生じる領域に沿って、遊離基、イオン化分 子および結合解除のような反応生成物を生成する。そのような反応生成物の間の 相互作用は、ポリマー内の予想された化学反応(架橋)の速度を増加するととも に、炭素−炭素結合の相対的安定性によって異常な反応を正常に排除することが できる。しかし、反応生成物の密度は非常にとても低いので、現在の技術を用い て得られる低い放射線量はそのような相互作用を妨げる。たとえ総放射線量が空 間的に接近したトラックを生成する程の大きさであっても(数分から数時間必要 とする)、隣り合うトラックを作る間の時間は、多くの反応生成物の典型的な再 結合ライフタイムより長い(イオンおよび励起状態に関しては1マイクロ秒より 小さく、遊離基に関しては1マイクロ秒およびそれより長い)。このことは、高 密度の反応生成物から生じる反応生成物の間の相互作用を高める利点は、現在の 技術を用いては実現することはできないということを意味する。 現在の技術はまた有効な熱分解(水素および酸度の除去)または下方の物質に 重大な影響を与えることのないポリマーの表面のエッチング(表面材料が気化し 始める点を越えてその表面材料をすばやく加熱することによって材料を除去する こと)を引き起こす程度の放射線量を作ることもできない。さらに、ポリマー表 面領域に伝えられる素粒子の高パルス状放射線量は、現在の技術が維持できない 方法で表面隣接領域のトポロジーを変形することもある(例えばより荒い表面構 造を作ることによって)。発明の概要 従来技術の制限は本願発明によって乗り越えられる。ポリマーの表面および表 面隣接領域に素粒子の高強度パルスを印加する利点は、同時にポリマー処理され た領域内に高密度のイオントラック励起領域を作る一方、そのような励起に必要 な総エネルギー堆積を制限する。加えて、本願発明は、照射および照射のエネル ギー効率の比較的優れた手段によって作られる熱を効率的に分散することができ る。 上記の可能性およびそれらに付随する利点は、パルス状の高強度素粒子ビーム を用いてポリマーの表面および表面隣接領域を処理する方法によって実現される 。パルス状イオンビームは以下に明らかになる理由により特に有益である。イオ ンビームの空間的に隣り合う隣接パルスの各々は、概略0.01乃至10J/cm2 の選択可能なイオン種の流束量を10マイクロ秒以内でポリマーの表面に伝え る。イオン流束量のそのレベルは、エネルギーのあるイオンとの相互作用によっ て励起されたポリマー分子(つまり、結合の解除、遊離基、励起結合状態等)の 十分な割合が他の励起されたポリマー分子と直接に相互作用することができる程 度に、ポリマー内にイオントラック密度を作り、これによって、従来のどの環境 とも異なるような架橋および他の化学反応のための環境を形成することができる 。 この方法によって処理されたポリマーの比較的薄い表面領域は、瞬間的に非常 に高い温度まで高められ、次に、ポリマーの下方の領域への瞬間的な熱の伝導に よって短時間に冷却され、従来技術によって必然的に生じる比較的長い間の加熱 時間によって通常引き起こされる不都合な影響を伴うことがない。従って、この パルス状のイオンビーム方法は、ポリマー表面の保護されていない部分のエッチ ングつまり除去、ポリマー表面の熱分解、ポリマー表面の形態および幾何的形状 の変更並びにポリマー内の熱的活性化された化学的変化の誘導にも有用である。図面の簡単な説明 図1は、パルス状イオンビームによる照射を受けるポリマー表面の切り取った 断面図である。 図2は、酸素含有化学的コーティングを用いた場合と用いない場合との両方の 場合に、X線光電子放出分光器を用いて得られたカプトン(Kapton)(商標)(ポ リイミド)用結合エネルギーの関数として状態の正規化された強度を示し、その カプトンにおける酸素濃度の変化を実証する表である。 図3は、処理のおよび未処理のポリカーボネートに関する波数の関数としての 吸収率(フーリエ変換赤外線分光器を用いて測定されたもの)を示し、処理およ び処理前のポリマーの化学的組成の変化を再び実証する表である。 図4は、照射後のポリプロピレンの表面構造の変化を示す顕微鏡写真である。 図5は、イオンビーム照射の強度を変えることにより(低い場合は約0.1J /cm2、中間の場合は約0.5J/cm2、高い場合は約1−2J/cm2)、ポリカ ーボネートの表面の改良された粘着特性を示す棒グラフである。 図6Aは未処理のポリエチレンの表面を示す走査電子顕微鏡写真である。 0.5J/cm2のイオンビームを用いて処理した後の同様なポリエチレンの表 面を示す走査電子顕微鏡写真である(図6Aと同じバッチからのもの)。 図7はRHEPPパルス状出力システムの概略図である。 図7Aは図7のパルス状出力システムに用いられるパルス圧縮装置の回路図で ある。 図7Bはパルス形成線形素子の断面図である。 図7Cは線形誘導電圧アダーの断面図である。 図8は磁気閉じ込めのアノードプラズマ(MAP)源25の部分的断面図であ る。 図8AはMAP源内の高速および低速コイルによって作られた磁界線を示す図 8の変更例である。 図8Bはガス入口バルブおよびガス入口チャネルを示す図8の一部の拡大図で ある。 図8Cは高速コイル用電気回路の概略図である。 図9はMAPイオンダイオードの概略全断面図である。 発明の詳細な説明 本願発明は、図1に示すように、イオンビーム表面処理(IBEST)および 電子ビーム表面処理(EBEST)と称される2つの技術のいずれでも容易に実 行することができる。IBESTおよびEBESTは、数ナノ秒から数マイクロ 秒までの範囲にあるパルス長さの概略25keVより大きなエネルギーを用いて 選択可能な素粒子種の商業的に実行可能な流束量(0.01−10J/cm2) を生成する方法を手供することによって上述に掲げた問題を回避する。この新た な能力の価値は様々な要因に基づく。 IBESTは、非常に強度があるが比較的短いイオンのパルスによってポリマ ー表面を処理するためにパルス状出力および強度のあるイオンビーム技術を用い る。そのような比較的低い(1Hz)の繰り返し率で単一のまたは少しのパルス バースト内のイオンパルスを作る能力は数年にわたって存続しているが、そのよ うなパルスの潜在的利点は以前は認識されていなかった。このように認識が欠如 していた理由は、おそらく、それらの技術は商業的に実行可能な方法までは発展 することができなかったからであり、部分的には基本的な成分のライフタイムが 非常に制限されているからであり(1000パルスより短い)、さらに、部分的 には平均出力が非常に限定されているからである。 この方法の価値を発揮しそれに追加する新たな可能性は、サンディア・ナショ ナル・研究所で開発されたRHEPPIおよびRHEPPIIによって実証された 反復的パルス状出力技術と、磁気閉じ込めのアノードプラズマイオンビームシス テム(Magnetically-confined ANODE plasma ion beam system)によって実証され た反復性の強度のあるイオンビーム技術との結合である。われわれは強度のある イオンのパルスを作ってポリマー表面に伝える様々な方法を使うことができる。 RHEPP/MAP技術はこの新たな可能性の例示である。それらの技術は結合 して新たな商業的に実行可能な方法を提供し、これにより、強くて短い持続時間 (30ナノ秒まで−10マイクロ秒までの)パルスの数+keVからMeVのイ オン運動エネルギーで最大数百kWまたはそれ以上の平均イオン出力を伝達する 。そのようなイオンビームパルスは上述の効果を生み出すことができる。それら のパラメータにより、長いライフタイム(1000パルスよりかなり大きい)シ ス テムを用いて大量のポリマーを低いコスト(1セント/ft2の程度)で処理を行 うことができる。この性能はこの種の内の第1のものである。 処理の深さは別のイオン種および運動エネルギーを選ぶことによって選択する ことができる。多くの場合には、改良された粘性を持つ強くてスクラッチおよび 溶解抵抗性のある表面を提供する目的を持って、ポリマーの表面隣接領域のみを 処理することが望ましい。そのような表面処理の応用のために、約数ミクロンの 深さを持つ表面隣接領域を処理する必要があるだけである。これに対し、高エネ ルギーパルス状電子ビームシステムはポリマー内に電子が停止する前に数mm程度 影響を与える。従って、イオンの高エネルギーパルスを用いてそのイオンエネル ギーおよび種を調節してその深さだけ処理する性能により、われわれは単位領域 ごとに必要とされるエネルギーを非常に減少することができる(一般的には最大 1000の因数によって)一方、さらに、表面近くの特性の所望の変更を達成す ることができる。 高エネルギーイオンビームパルスの用いることには他の利益がある。数nsか ら数μsのイオンの短くて強い強度のパルス(0.01−10J/cm2)を伝え る能力は表面隣接領域の比較的均一な高密度処理を生み出し、その領域において は、エネルギー量の多いイオンとの相互作用から生じる反応生成物(例えば、ポ リマーイオン、励起状態、遊離基)が他のその様な反応生成物および非励起ポリ マー分子と直接に相互作用することができる。化学的反応のそのモードは低イオ ン密度の場合まで縮小し、そこではイオン誘導反応生成物は隣り合う非励起ポリ マー分子と直接相互作用する。現在の技術は所望の高密度の処理を作るのに必要 なものの大きさのいくつもの規則内の条件を達成することはできない。この新た な可能性はポリマーの結合構造および化学作用の変化を生み出すように示されて おり(図2および3)、さらに、別のポリマー表面へのコーティングの粘性を改 良するように示されている(図4および5)。この新たな技術によると、新たな 表面形態、結合、化学的特性および結合構造を、部分的に新規な高密度処理可能 性のために作り出すことができる。 TRIM−90、周知のコンピュータシミュレーションパッケージによると、 ポリカーボネート(1.2g/cm2の密度)を通過して移動する400keVの H+イオンからの局所的放射線量は、入射H+イオンごとに約1.3×10-10J /g(1.3×10-5rad)である。400keVでのH+の0.25Jのパルス は4×1012+イオンを含む。これにより、約50Mradの局所的放射線量 は100ns内に5×108Mrad/秒の放射線量率で伝達されることになる 。この時間の間、ポリマーの温度は約500Kまで上昇する。イオントラックの 周囲に誘導された影響(イオン化、励起および副次的電子形成から生じる影響と 、それらの成果のイオン化および励起並びに周囲の領域から生じる影響とによる もの)の範囲rpは400keVH+に関しては約15nmである(「ポリマーへ の放射効果」(Radiation Effects on Polymers)R.CloughおよびS.Shalably編 集、第2章、48頁から)。それらのトラック効果の重複に必要な濃度は、入射 イオン濃度がN=(1/2rp2=1×1011/cm2を越えるときに発生する。 4×1012のわれわれの入射イオン濃度はそのしきい値を非常に越え、また、か なり高められた反応生成物濃度を作ることができるが、その理由は、それらが短 い時間またはトラックに沿って形成された反応生成物の再結合時間に匹敵する時 間で伝達されるからである。われわれの処理は重複トラックのために表面の微視 的に均一な処理も作る。 いくつかの分析を必要とするポリマーの高濃度パルス状イオンビーム処理の利 用について他の観点が存在する。ポリカーボネートへのプロトンの0.25J/ cm2パルスからの温度上昇は上述のとおり約500°Kである。1つのパルスが 所望の処理に十分なときには、このレベルの温度上昇は非常に大量のポリマーに 対しては確実である。しかし、多数のパルス処理が必要な場合には、ポリマー表 面はパルス間で冷却するための時間を持たなければならず、温度上昇は非常に大 きくなり、重大な問題を引き起こすことがある。また、温度上昇が長い間維持さ れると、ポリマーは損傷を受けることがある。ここで本質的な問題はいくつかの ポリマーの非常に低い熱的伝導性にある。 物質内に熱が長さλ拡散する特有のタイムスケールは、 Δt〜cρλ2/κ である。 ここで、cはポリマーの1グラム当たりの特定の熱で、ρはポリマーの密度で 、κはポリマーの熱伝導性である。この関係を用いると、ポリマーのバルク温度 を 越える温度の増加が〜3μs後は250°Kになり、〜250μs後は30°K になることは容易に示すことができる。明らかに多数のパルスは、繰り返し率が 1秒あたり約105より低い限り問題を示さない。われわれは最大〜1000pps であると予想する。1パルスから生じるポリマーへの損傷は問題点としては明ら かではないが、物質は、約10μs以内に有効に消滅するような適度な温度上昇 から重大な損傷を受けることに非常に敏感でなければならないであろう。 熱上のタイムスケール分析からわかった他の問題点は、励起することができる ポリマーの表面隣接領域の厚さに関連する。理由があるとする場合には、〜10 0μm程度の厚さの領域は照射することができる。そのような厚い層に対しては 、熱的時定数は〜2msである。明らかに、これは瞬間的な消滅または熱への非 常に短い露出のいずれも生じさせないが、ポリマー表面へのパルス状イオンビー ム処理を用いることに対する重大な制限も表さない。 イオンの高い流束量を短いパルスで表面に伝達する性能により、この方法はポ リマー表面を熱分解(水素および/または酸素を除去)するとともに、その表面 の形態をエッチングおよび変更することに用いることができる。表面形態を変え るようなこの技術の能力の例を図6に示しており、そこでは、ポリエチレン表面 が約0.5J/cm2のレベルのイオンビームを用いて処理されて、ミクロン程度 の寸法のホールまたはピットの比較的均一なアレーの生成物になっている。この 方法によりポリマーを変えることは、調節可能な電気的伝導性、増加した表面領 域、コーティングの改良された粘性およびマスキングを利用しての表面に沿って それらの特性を空間的に変更する能力を与えることによって利益をもたらす。 処理に必要な単位領域あたりの減少エネルギーと、この新たな技術を用いた反 復的パルス原理に関して得られる高強度との結合により、第1に、全体的に化学 作用のない方法を用いて低コストでポリマー表面を瞬間的処理することができる 。処理速度は100sqより大であること判断される。 本願発明は、隣り合うイオントラックからの反応生成物が重複するという条件 に至っても、遊離基の高密度を達成するという第1の可能性を提供する。これに より、放射処理の全体的に新たな様式を変更することができ、そこでは、反応生 成物は、ポリマーと反応するいうのではなく、互いにより強固に反応する。 現存の連続的技術は1時間当たり約500Mradの照射量を伝達する(0. 14Mrad/秒)。従来のパルス技術は長いパルス状電子ビーム、つまり次数 105Mrad/秒の放射線量が可能な非常に低い平均出力研究用加速器に基づ く。これはまだとても遅いので重複したトラックを作ることができない。本願発 明による典型的な放射線量は1×107秒において100Mrad(>108Mr ad/秒)で、約3の次数の大きさ分早い。この1つの効果としては、最終的な より高い遊離基濃度によって遊離基が速やかに互いに結合することができ、この 結果、架橋および他の反応が非常に高い効率を持つようになる。現在の技術を用 いると、遊離基が数時間から数日の間未結合の状態で残ることがあり、多くの場 合最終的に酸素と結合し、永久的に連鎖で終了して架橋ではなくて劈解(scissio n)の状態になる。 表面への局所的処理の能力により、多くの応用において非常にコストを削減で きるようになる。現在の技術は素粒子を用いており、それは物質に非常に深く貫 通し(>1mm)、イオンビームによって達成できる数ミクロンまたはそれ以下 だけではない。縮小した貫通により、同じ局所的処理の放射線量を達成するのに 必要なエネルギーより次数の程度の大きさまで小さくすることができ、その結果 、表面隣接領域の処理のみを必要とする応用のおける処理のコストを削減するこ とができる。 本願発明の方法により、強度のあるパルスの性質のために物質の処理を速やか に行うことができるようになる。その短いパルスによって、局所的放射線量およ び表面の加熱を容易に制御および限定することができ、その結果、パルスの間に それを冷却することができるとともに強い強度の利点をさらに保持することがで きる。 反応生成物に加えて、本願発明の技術は、強い強度のため、ポリマーの表面の 幾何的形態を変えることによってポリマー表面を変形することもできる。図6A および図6Bはこの変形例を示す。表面に形成されたホールは様々な方面に利益 を与え、それには堆積したフィルムを粗い表面に容易に機械的に接着することが できることが含まれる。表面除去による熱分解およびエッチングも強い強度 によって可能になった技術である。本願発明による短いパルスの性質により、そ れらの効果を表面近くに活用することができるがその下方の物質には影響を与え ない。 この短いパルス技術の他の重要な利点は、長いタイムスケールの処理において 用いることができる温度より高い温度までポリマーの表面の温度を上昇すること ができ、熱により劣化させることがない。ほんのわずかな短い時間だけ高温度ま で加熱することは、同様な温度を長い時間与えた場合のポリマーへの劣化の影響 と同じ影響をポリマーには与えない。例えば、パルスレーザ加熱は、カプトン(K apton)に有害な影響を生じさせることなくマイクロ秒の期間1000℃まで上昇 することができることがわかっている。この利点は、高められた温度での処理が 望ましい場合には有利な効果も持つ。 ここで図面に戻ると、図1は本願発明の方法によって照射されているポリマー の断面図を示す。この方法はイオンビームに関して説明されているが、電子ビー ムやガンマ線ビームもこの方法において有効である。パルスイオンビームからの イオン100はポリマー116の表面115に入り、用いた特定のイオンの種お よび運動エネルギーによって決定される深さ117まで達する。115と117 との間にある上方の領域においては、照射の影響が最も現れる。イオンパルスに よってその領域に生じた熱は、境界面117の下方にあるポリマーの領域に非常 に瞬時に分散し、それにより、上方の領域に作られた長い期間の加熱の不利な影 響が防止される。この図面は、ポリマー116の上方表面115の上に付けられ たの他の材料の層112も示す。その層は2つの異なる種類の材料の内の1つで あってよい。それをマスク層として用いたときには、それはポリマーの下方の領 域を照射の影響から保護することになる。それがポリマーのための表面コーティ ング層、またはポリマーの上方表面上にまたは内部にいくぶん組み込まれること になる他の材料となる場合には、それは、境界面115においてポリマーと結合 するために、または、そうでない場合には内部へ融解または拡散するために必要 な程度、イオンビームが貫通するような種類の材料となる。例えば、0.4Me VのH+ビームはポリプロピレン内に5ミクロンの軌道を持ち、10Mradパ ルス(0.1J/cm2)に対し110°Kの温度上昇を引き起こす。 イオンパルスによって生じたポリマー結合の最終的なイオン化および分裂は遊離 基を形成し、それはその後結合してポリマー表面内にポリマー連鎖を架橋する。 その結果、材料112がエポキシまたは他のポリマー材料のような適当な種類で ある場合には、それはイオンパルスによって処理されて下方のポリマーにくっつ く。 30keV電子ビームはポリプロピレン内に10ミクロンの軌道を持ち、10 Mradパルス(0.2J/cm2)に対し112Cの温度上昇を形成し、そして 、イオンビーム照射に対し上述のとおりの効果と同様なポリマー変形効果を生み 出す。 図2はX線光電子放出の分光器診断を用いて得たグラフで、照射しない制御条 件下で、低い放射線量のイオンビームパルス(0.2−0.6MVの混合カーボ ン電子ビーム)を用いて照射した後に、および、低い放射線量を用いて照射して 50−100nmの厚さの酸素含有コーティングを通過した後に、カプトン(Kapto n)(ポリイミド)のポリマーの化学的作用の変化を示す。そのグラフによると、 カプトンのカルボン酸レベルがパルスイオンビーム処理を用いると高まっており 、処理によって引き起こされた化学的作用の変化を実証している。 図3はフーリエ変換赤外線分光器を用いて得たグラフで、パルスイオンビーム を用いて処理する前および後のポリカーボネート内の化学的作用の痕跡シフト(c hemical signature shift)示す。処理のパラメータは約200nsパルス内で伝 達された混合H+およびC+の約0.5J/cm2である。 図4は、処理領域と未処理領域との間の変化において1ミクロンの銅を被覆し たポリプロピレン表面の表面形態の変化を示す。処理パラメータはここでは上記 のとおりであった。この材料の他の試験は同様に処理された領域内のポリカーボ ネートへの改良された銅粘性を示している。 図5は、1ミクロンの銅で被覆されたポリカーボネートに対する処理強度の関 数として異なる粘性強度を示す棒グラフである。スタッドが銅コーティングに取 り付けられて、銅の層がポリカーボネートから分離されるまで引っ張られる。処 理レベルは0.1J/cm2(低)、0.5J/cm2 中間)および1−2J/cm2( 高)であった。 図6Aは未処理ポリエチレン表面の顕微鏡写真である。図6Bは0.5−1. 0J/cm2で処理した後に均一にピットが形成された表面が示された表面の顕微 鏡写真である。この処理済み表面は高められた粘着特性を示す。 本願発明は、商業上現実的な作動期間をカバーする必要な出力およびタイミン グのイオンビームを出力することができる装置を必要とする。その様な装置の1 つには、1993年11月16日に出願された同時係続特許出願第08/153 ,248号と、1994年10月4日の出願第08/317,948号と、19 94年11月16日の出願第08/340.519号とに開示されており、それ らはそれらの全体を参考までにここに組み入れる。以下に続く説明はそれらの出 願から引用されたもので、これにより、本願発明の実施のために現在分かってい るベストモードを示す。 以下の説明は1つの装置の説明であり、それは様々な材料の表面処理のための イオンビームを作るために用いることができる。その装置は2つの主要な構成シ ステム、つまり、パルス出力源および磁気閉じ込めのアノードプラズマ(MAP )イオンダイオードを持つ。 そのMAPイオンダイオードは、反復的高エネルギーパルス出力(RHEPP )源と組み合わされたときに、高出力が可能なイオンビーム発生装置として機能 し、そして、商業的に魅力のあるコストで材料の広い表面領域を処理するための 操作サイクルの拡大数を越える繰り返し操作を提供する。特に、本願発明に係る イオンビーム発生器は0.025−2.5MeVのエネルギーおよびパルス持続 時間または約10ナノセコンド(ns)−2マイクロセドンド(μs)もしくは 特定の応用に必要なより長い時間の高出力(1kW−4MW)のパルスイオンビ ームを生成することができる。そのイオンビーム発生器は直接にエネルギーを材 料の表面の上方の領域に与える。その処理の深さはイオンエネルギーおよび種と パルス幅とを変えることによって制御することができる。そのMAPイオンダイ オードは他の出力源と結合することができ、そこでは要求の厳しい出力の要求は ほとんど存在しない。 パルスイオンビーム発生装置における第1の構成要素は、コンパクトで、電気 的に効率よく、反復的パルスで、磁気的に切り換えられるパルス出力装置であり 、 それは、109パルス作動サイクルで作動することができ、それは、H.C.Harjes 他によるPro 8th IEEE Int.Pulsed Power Conference(1991)およびD.L.Johnson 他の"Results of Initial Teesting of the Four Stage RHEPP Accelerator"4 37−440頁およびC.Harjes他の"Characterization of the RHEPP 1μs Magn etic Pulse Compression Module"787−790頁に説明されている。両方とも Digest of Technical Papers of the Ninth IEEE International Pulsed Power Conference19936月に印刷されており、すべてが参考までにここに組み入れ る。それらの文献はここでの説明とともに従来技術内のそのようなパルス出力源 の構造を以下に加える。 本願の開示に従って作られた出力装置のブロック図を図7に示す。最初の入力 から、磁気パルス圧縮および電圧追加のいくつかの段階を用いて、120Hzの 割合で最大2.5MV、60nsFWHM、2.9kJパルスをこの特定の装置 のためにイオンビーム源に伝達する。その出力源は局所出力グリッドからのAC 電源をイオンビーム源25によって用いることができる形態に変換する。 図7を参照すると、本願発明の1つの実施例においては、出力装置はモータ5 を備えており、それはオルタネータ10に駆動する。そのオルタネータ10は信 号をパルス圧縮装置15に伝達し、それは2つの構成装置、つまり、1μsパル ス圧縮装置12およびパルス形成ライン14を持つ。パルス圧縮装置15はパル スを線形誘導電圧アダー(LIVA)を提供し、それはパルスをイオンビーム源 25に伝える。 1実施例に係るオルタネータ10は600kW、120Hzオルタネータであ る。単極モードにおいて、それは力率0.88を持つ3200Vrmsの電圧の2 10Armsを磁気スイッチパルス圧縮装置15に提供する。オルタネータは局所 的480V出力グリッドに接続するモータによって駆動される。ここで用いられ た特定のオルタネータはウエスティング社によって設計されてアルバカーキ、ニ ューメキシコのサンディア・ナショナル・ラボラトリーで製造された。それは、 サンディエゴ、カリフォルニアのProceedings of the 8th IEEE Pulsed Power C onference、715−718頁、1991年6月、R.M.Calfo他による論文"Desig n and Test of Continuous Duty Pulsed AC Generator"に詳細に説明され ている。この文献はその全体をここに組み入れる。この特定の出力装置は、負荷 の変動に比較的に適合容易であるので、選択されて組み立てられた。他の出力源 用いることができ、その特定の仕様に実際にはより良く最適化することができる 。例えば、Magna-Amp社得られる種類の電力供給は、適切な寸法の整流装置を介 して局所的電力グリッド供給に接続された一連の逓昇変圧器からなり、それを用 いることができる。本願の装置はしかしながらすでに組み立てられており、適度 に十分に性能を発揮する。 1つの実施例において、パルス圧縮装置15は2つの構成装置に分離されてお り、その内の1つは、一般的な磁気パルス圧縮装置12で、それは複数段数の磁 気スイッチ(つまり、飽和リアクトル)を備え、その動作は当業者に周知である 。この構成装置を図7Aにより詳しく示す。各段の基本的な動作は、処理段から 受け取った電圧パルスの時間幅(変換時間)を圧縮することとその電圧パルスの 振幅を増加することとにある。それらは非常に低損失スイッチであるので、出力 は比較的ほとんど熱として消費されず、各パルスのエネルギーは、それが段から 段へと移動するときに比較的ほとんど減少しない。ここで用いられる特定の構成 装置はH.C.Harjes他の"Characterization of the RHEPP 1 μs Magnetic Pulse Compression Module"9th IEEE International Pulsed Power Coference 787 −790頁、アルバカーキ、ニューメキシコ、1993年6月に詳細に説明され ている。この論文は参考としてその全体をここに組み入れる。それらの段はこの 装置のために改良されたので非常に大規模である。保持空間のために、第1の少 しの段を適切に設計されたシリコン制御整流器(SCR)に置き換えて同一のパ ルス圧縮の結果を達成することは可能である。 それらの段12はオルタネータ10の出力を1μs幅LC充電波形に変換し、 それは第2の構成装置14に伝達される。その装置は電圧倍増ブルムレイン(Blu mlein)構成にセットアップされたパルス形成ライン(PFL)素子からなる。そ のPFLは3成分水絶縁ラインで、それは入力LC充電波形を設計上15nsの 立上がり・立下がり時間および60nsFWHMを持つ上方が平らな台形状パル スに変換する。その素子の構成および動作はD.L.Johnson他の"Results of Initi al Testing of the Four Stage RHEPP Accelerator"9th IEEE International Pulsed Power Conference 437−440頁、アルバカー キ、ニューメキシコ、1993年6月に詳細に説明されている。この論文も参考 として全体をここに組み入れる。PFLの断面図を図7Bに示す。 パルス圧縮装置15は単極、250kV、15ns立上がり時間、60ns全 幅半値(FWHM)、4kJパルスを120Hzの割合で線形誘導電圧アダー( LIVA)20に与えることができる。望ましい実施例においては、そのパルス 圧縮装置15は望ましくは80%より高い効率を持ち、また、非常に長いライフ タイム(〜109−1010パルス)を持つ高信頼性の構成要素からなる。磁気ス イッチは望ましくはすべてのパルス圧縮段、MS1−MS5で用いられるが、そ の理由は、それらは非常に高いピーク出力(つまり、高い電圧および電流)を取 り扱うことができ、また、それらは基本的に長い作動寿命を持つようなソリッド ステートデバイスであるからである。この実施例に用いられる5つの圧縮段をP FL14とともに図7Aに示す。電力はオルタネータ10からパルス圧縮装置1 5に供給され、磁気スイッチMS1−MS5を通ってPFL14に達する。その PFLは以下に説明する線形誘導電圧アダー(LIVA)20に接続されている 。第2および第3の磁気スイッチMS2およびMS3は図示するように逓昇変圧 器T1によって分離されている。スイッチMS6はPFL用の反転スイッチであ る。 パルス形成ライン(PFL)素子14の概略を図7Aに示し、その断面を図7 Bに示す。図7Aに示すMS6は図7Bに示す反転スイッチ302に対応してお り、それはPFLの3成分の区域314の入力側に設けられている。出力スイッ チ304および充電コア306も図示する。領域310には誘電体として消イオ ン水が充填されている。内部領域308には出力スイッチ304のために空気お よび油冷却ライン(図示せず)が配置されている。PFLの出力は個別のLIV A段20の各々と並列に伝達され、正電圧成分が導体316を通って接地として 機能するPFLのシェル318に流れる。正極導体316はLIVAの各々に接 続されている。 LIVA20は望ましくは液体誘電絶縁されている。それはPFLの出力に接 続され、また、異なる数の段に構成してイオンビーム源に伝達するための所望の 電圧を達成することができる。LIVA20は、各々が250kVの10段を持 つように構成されたときには、2.5MV、2.9kJのパルスを120Hzの 割合でイオンビーム源に伝達することができる。多くのイオンビーム処理のため に、LIVAは各々が250kVの4段を持つように構成され、そのLIVAは 合計1.0MVをイオンビーム源に伝達した。しかし、その電圧はLIVA内の 段の数を変えることによって増減させて特定の材料の処理の必要性に適合させる ことができる。LIVA20の設定上の出力パルスはPFLによってそれに供給 されたものと同じである。つまり、15nsの立上がりおよび下降時間並びに6 0nsFWHM(全幅半値)の台形である。図7Cは4段のLIVAの断面を示 す。その4段320、322、324および326は図示のように積み重ねられ ていて、正パルスをPFLからケーブル321、323、325および327を 経由して送る。それらの段はギャップ330によって離隔され、冷却のために変 圧器油から囲まれている。各LIVAからの出力は加算されて信号合計パルスを 概略25で示すイオンビーム源に伝達する。それは部分的に図示する真空チャン バ332内に配置されている。PFLを用いたのと同様に、LIVAの外側シェ ルは接地してある。 説明したように、電力供給装置P(図7)は、60nsパルス内でパルスごと のエネルギーを最大2.5kJまで伝達する120Hzのパルス反復速度で連続 的に作動することができる。個々で説明した、その特定の電力供給装置は0.2 5−2.5Mevのイオンビームエネルギーを持つ約20−1000nsの持続 時間のパルス出力信号を供給することができる。その電力装置はコンセントから 適合負荷に供給されたエネルギーまでの50%の電気的効率で作動することがで きる。その電力供給装置Pは低損失パルス圧縮段と例えば低損失の磁気材料およ びソリッドステート部品とを用いてAC出力を短くて高い電圧のパルスに変換す る。 低損失磁気材料を備える複数の誘導アダーを用いて電圧を積み重ねることによ って250kV又はそれより小さな電圧から数MVを作り出す能力は、高電圧が 必要な場合の原理的な特徴であるが、単一段のパルス供給を用いることも可能で あり、これにより、アダーの必要性を排除できる。 電力供給装置は比較的低いインピーダンス(<100Ω)で作動することがで き、それはまたこの装置を変圧器使用装置のような多くの他の反復電力供給技術 から切り離してセットする。この特徴により、処理領域と未処理領域との間の変 化するところで発生するエッジ効果を減少するために、単一パルスを用いて高速 処理速度及び広い領域の処理(5から1000cm2より広い)が可能になる。 パルスイオンビーム装置の第2の構成要素はMAPイオンビーム源25(図8 に示す)である。そのMAPイオンビーム源は、電力供給装置から効率的にパル ス出力信号を利用して気相分子を高エネルギーパルスイオンビームに変えるため に、反復的にかつ効率的に作動することができる。それはまた特定の応用のため に必要な場合には単一ショットモードで作動することができる。イオンビームの 先行核はイオンダイオードであり、それは、概略、J.B.Greenly他の"Plasma An ode Ion Diode Research at Cornell: Repetitive Pulse and 0.1TW Single Pul se Experiments"Proceedings、8th、Intl.Conf.高出力素粒子ビーム(1990)に 説明されており、その全体を参考までにここに組み入れる。その文献のイオンダ イオードは上述の本願発明で用いているイオンダイオードとはかなり異なるが、 その文献における背景技術の説明は利益がある。 本願発明の原理によるイオンビーム源25は図8に示す。そのイオンビーム源 25は磁気閉じ込めアノードプラズマ(MAP)源である。図8はイオンビーム つまりMAP25の対称の一方の側の部分断面図である。イオンビームつまりM AP25は環状のイオンビームKを作り、それは図示する軸線X−X400を中 心として対称的に広い焦点に焦点合わせをすることができる。カソード電極組立 体30においては、低速(1msの立上がり時間)磁界コイル414が磁束S( 図8Aに示すように)を形成し、それはカソード412とアノード410との間 に加速ギャップの磁気絶縁を提供する。アノード電極410は磁束形成器として も機能する。低速コイル414は隣接する水ライン(図示せず)によって冷却さ れ、構造30に組み込まれてカソード412及び低速コイル414を保持する。 その図に示されたMAP構造の主要な部分は約18cmの高さ及び幅を持つ。その MAPイオンダイオードの全体は、装置の中心軸線400を中心に図8の詳細断 面図を回転して筒上の装置を形成すると視覚化することができる。全断面図 を図9に示す。 MAP25のイオンビームは以下のように作動する。アノード組立体35内に 配置された高速ガスバルブ組立体404が瞬間的な(200μs)ガスパフを作 り、それが超音波ノズル406を通過してガスの非常に局所的な体積を作り、絶 縁構造420内に配置された高速駆動コイル408の表面の全面に直接供給され る。そのノズルは非イオン化ガスの横向き流れがアノード410とカソード41 2との間のギャップに流れ込むことを阻止する。1msの誘導電磁界を用いてガス を予備的にイオン化した後、高速駆動コイル408は高速キャパシタ150から 十分に付勢され、そのガス体積に20kVのループ電圧を誘導し、完全にイオン 化するためのブレークダウンを駆動し、そしてその結果得られたプラズマを約1 .5μsまたはそれ以下の時間内でアノード電極に向かって移動して薄い磁気閉 じ込めプラズマ層を形成する。そのプラズマはそのB=0領域、斜線の位置で低 速コイル414によって作られた絶縁磁界Sの前の位置で瞬間的に不活発になり 、上述のLIVAからアノード410で供給される主要な加速正電荷パルスの供 給を待つ。 ガスは、小さな共鳴キャパシタ160を高速コイルと並列に配置することによ って効率的に予備イオン化をすることができる。その共鳴回路によって作られた 磁界振動はアノード高速コイルの全面でガスを予備イオン化する。その回路の概 略図を図8Cに示す。 主パルスを高速コイルに供給する前に、高速コイルとアノードとの間のギャッ プ内の磁界の構成を調節する性能を持って予備イオン化ステップの前のパフガス パルス内のプラズマの配置の初期位置を調節することには利益があることもわか っている。それは、低速バイアスキャパシタ180及び保護回路を提供するする ことによって実行でき、両方とも高速コイルと並列に組み込まれ、制御可能なス イッチS2によってそれから切り離されている。低速バイアス磁界は、従って、 高速コイルによるガスの予備的イオン化の前に形成される。その回路も図8Cに 示す。 図8Cに示す高速コイル用の電気回路の説明において、バイアス磁界キャパシ タ180は、その主要キャパシタパルスが始動する前に、高速コイル内の1マイ クロ秒より長い立上がり時間の電流を駆動する。これにより、高速キャパシタ電 流によって作られた磁界構造の調節を行うことができる。高速キャパシタ150 は高速コイル内の1マイクロ秒の立上がり時間のパルスを駆動する。予備的イオ ン化キャパシタ160は高速コイルに電圧を発生させて1マイクロ秒より非常に 小さな期間で共鳴して、イオン化すべきガス内に大きな振動電界を誘導してガス を部分的にイオン化する。高速コイル408によって形成された共鳴磁界はイオ ン化されたガスを高速コイルから離すように押し、低速コイル414からの予備 的に存在する磁界に反してそれを不活発化する。 予備イオン化の後に、上述の通り高速コイルは十分に付勢されてガスを完全に プラズマにブレークダウンする。このパルスの後、磁界は高速コイルに戻るよう に崩壊し、それは抵抗負荷に接続され、それは次にヒートシンク(図示せず)に 接続される。本願発明の実施例においては、保持構造内に冷却チャネルが用いら れているが、他の方法を用いることができ比較的簡単である。その方法では高速 コイル内に形成された熱は回避される。 高速コイル408は様々な方法において基準高速コイルから再設計されている とともに上述のようにヒートシンクも再設計されている。高速コイルとアノード 電極410との間のギャップは、必要な磁気的エネルギーの量が50%を越える まで減少されたという結果によって減少されている。低いエネルギーで十分であ るのでより高い周波数で反復使用が可能となり、さらに、高速コイル用の電圧を 供給する装置の複雑性を減少することができる。新たなフラックス形成アノード 電極組立体もそれらの利益ある結果の一因となる。 電力源からのパルス出力信号はアノード組立体35に加えられ、プラズマから のイオンをを加速してイオンビームKを形成する。イオンビームの抜き取りの瞬 間の低速(S)及び高速(F)磁束構造を図8Aに示す。高速コイルからのフラ ックスと低速コイルからのフラックスとの間の明確な分離をそこに示す。それは アノード410のフラックス形成効果によるとともに、前述のMAP参考論文に 示唆されていたように、絶縁構造420内に配置された低速コイルの存在にもよ って達成される。本願発明のMAPイオンダイオードの低速コイルはMAPのカ ソード領域内にのみに配置されている。カソード組立体内の低速コイルの位置に 関連するアノードフラックス形成はMAP参考論文に示されたものとは異なり、 高い繰り返し速度でそこに開示されたMAPダイオードの維持動作が可能である 。その構造により、B=0ポイント(斜線)をアノード表面の近くに配置するこ とができ、これにより、最小の回転又は回転しない抽出イオンビームを得ること ができる。この最小の回転は処理すべき材料にビームを効率的に伝えるために必 要である。 図8Bはガスバルブ組立体404及び通路425の詳細図で、その通路はガス をバルブ404から高速コイル408の前面の領域まで伝える。通路425は慎 重に設計されていて、高速コイルの局所的領域にガスを蓄積し、その領域を漏れ でるものを最小にする。通路425の断面の詳細はガスパフの超音波伝達のため に設計された。その設計は、容易に得られるガス流れのコンピュータプログラム を用いて従来技術の範囲内で行われた。ガスバルブフラッパー426は小さな磁 気コイル428によって作動され、それはMAP制御装置からの作動指令がある とフラッパー426の開閉をおこなう。フラッパーバルブはそのフラッパーの底 側端部427に枢軸留めされている。コイル428は高い熱伝導率のセラミック の保持構造429内に設けられており、それは次に他の構造(図示せず)にヒー トシンクできるようになっている。別の例としては、コイルを取り囲む外部冷却 ワイヤーがそのコイルから熱を抜き出すようにすることもできる。そのヒートシ ンクはMAPの性能を維持するために必要である。ガスはフラッパーの基部の背 面のプレナム431からバルブに供給される。そのプレナム431は図9に示す MAPイオンダイオードの全体の中心コアに配置された大きなプレナムに接続さ れると目に見えるようになる。 ノズル406内の真空圧はフラッパー426が開くとガスをMAPに瞬間的に 引き込む。そのノズルの機能は流れの方向のみにガスの流れを指向してそれを横 切る方向ではないようにすることである。その様な横方向の流れはガスをアノー ドとカソードとの間のギャップに指向して有害なアーク放電及び他の影響を引き 起こす。上述の高速コイルアノードギャップの減少によりノズルの設計がMAP の順調な動作のために非常に重要になる。幸運にも、ガス流れ設計機器は入手す ることができ、改良されたガス流れ(高いマッハ数)及び最小の境界効果 を持つノズルを開発するために用いられた。その改良されたノズルは高速コイル とアノードの隣接端部都の間のギャップに向かって拡大された開口を持ち、それ は、参考のMAP内の直線平面の6mmの導管の代わりに、9から15mmまでのテ ーパー状となっている。パフバルブ内のガスの作動圧力は5−25psigの範囲か ら25−40psigの範囲まで高められている。実験により、その新たな設計の結 果のMAP動作が非常に改良されたことが確認できた。 本願発明に係るイオンダイオードはいくつもの点において従来のイオンダイオ ードとは区別することができる。パルスごとのその低いガス負荷のため、MAP 内の真空が容易に回復できて100Hzまでさらにそれを越える動作を維持する ことができる。上述のとおり、磁気の形態は以前のイオンダイオードとは基本的 に異なる。従来のダイオードは回転ビームを作り出した。そのビームは、イオン ビームがそのダイオード内で発生された後に強力な軸線方向の磁界に伝搬するよ うな応用に用いられていた。本願発明に係る装置は、イオンビームがダイオード から抽出されて材料表面まで無磁界空間を20−30cmの最小の距離伝搬する。 従来のイオンダイオードの磁界構造はそのような作動を行うことができない。そ の理由は、それらのイオンビームはそれらのダイオードの形状から力を受けて正 味の磁束を横切りその結果回転するからである。そのようなビームは瞬時に分散 し、本願発明の目的には役に立たない。低速コイル(ダイオード絶縁磁界コイル )をダイオードギャップのカソード側に移動することによって、ビームに対する 磁界交差を取り除くがアノードプラズマ源のために磁気装置の全体的な再設計を 必要とした。 上述の高速コイルの変更により、以前の構造と比べて少ない5−10回のエネ ルギーだけで足りる。その変更は以下の事項を含む。ダイオードのアノード側の 低速コイル及びそれに関連する供給器を除去すること、磁界形成及びアノードプ ラズマを部分的な磁界貫通電極の使用を通じてアノード電極構造に接触させる間 によりよい制御をすること、従来のイオンダイオードから別の予備イオン化コイ ルを除去すること、高速コイルに接続した回路によって「バイアス」電流を供給 して磁界を調節してアノードプラズマ表面を正しいフラックス表面に配置し、こ れにより、ビームの回転を除いてそのビームが最適に伝搬及び集束できるように すること、そして、ガスノズルを再設計してガスをより良く局所化し、それによ り、高速コイルをダイオードギャップに接近して配置することができ、そして次 にエネルギー要求及び高速コイル駆動装置の複雑性を減少させることである。 プラズマはさまざまな気相分子を用いて形成することができる。装置はどのよ うなガス(水素、ヘリウム、酸素、窒素、フッ素、ネオン、塩素及びアルゴンを 含む)または気か可能は液体又は金属(リチウム、ベリリウム、ホウ素、炭素、 ナトリウム、マグネシウム、シリコン、燐、硫黄及びカリウムを含む)も用いる ことができ、これにより、イオンの純粋な供給源を作ることができ、その供給源 に供給されたガス以外のどの様な構成要素も消耗させたり損傷を与えることがな い。イオンビームKは真空(〜10-3)内を20−30cm伝搬して、図9に示す ように、目標平面195の広い焦点領域(最大1000cm2)に達する。そこで は、材料サンプルは処理のために置かれており。5cm2から1000cm2を越える まで熱的に変形することができる。 イオンビームつまりMAP源25は、100Hzの反復パルス速度で連続的に 作動することができて長い成分寿命>106を持つ。イオンビームつまりMAP 源25は、本願発明の原理によると、イオンをプラズマアノードから引き出し、 単一パルスイオンビーム源に用いられているソリッド絶縁表面のフラッシュオー バーアノードではない。フラッシュオーバーアノードを用いると、材料の表面に さまざまな汚染を生じさせ、ときには有害な結果となる。ここで開示した改良さ れたMAP源を用いる重要な利点の1つは、ガス源の成分を制御することによっ てイオンビーム内の成分を正確に制御行える点である。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 パルスイオンビームを用いてポリマーを処理する方法であって、高エネルギ ーイオンの少なくとも1つのパルスを用いてポリマーの表面を照射する工程であ って、空間的に隣接するパルスの各々が10マイクロ秒より短い持続時間と0. 01と10J/cm2との間の流束量を持つとともに約25keVを越えるイオン 運動エネルギーを持つような工程を含む方法。 2 請求項1の方法において、前記パルスが、1Hzより大きな繰り返し速度で ポリマーの表面を繰り返し横切る方法。 3 請求項1の方法において、前記イオン流束量は前記ポリマー内にイオントラ ック密度を作る程度であり、これにより、異なるイオントラックに沿って生成さ れた反応生成物が該反応生成物の結合時間内で互いに相互作用する高い可能性を 持つようになる方法。 4 請求項1の方法において、第2層の材料を前記ポリマーの上方に配置する工 程をさらに含み、これにより、前記第2層及び前記ポリマーの表面を照射すると 、前記第2層が前記ポリマーの表面と結合するようになる方法。 5 請求項1の方法において、前記ポリマーが照射の後に結合する材料を覆う層 として前記ポリマーが存在する方法。 6 請求項1の方法において、前記ポリマーの表面の上方にマスク層を配置する 工程をされに含み、これにより、前記ポリマーの下方の領域を前記パルスイオン ビームの影響から遮蔽する方法。 7 請求項6の方法において、前記イオン流束量は前記マスク層によって遮蔽さ れていないポリマーの領域をエッチングにより取り除くのに十分である方法。 8 請求項1の方法において、前記ポリマーの表面が熱分解されることになる方 法。 9 請求項1の方法において、照射されたポリマーが架橋される方法。 10 請求項1の方法において、処理された層の導電率が変わる方法。 11 請求項1の方法において、処理された層の光強度が変わる方法。 12 請求項1の方法において、強度が増加しかつスクラッチ抵抗性を持つ方法。 13 請求項1の方法において、溶解及び環境的損失への抵抗性が高まる方法。 14 請求項1の方法において、前記照射は、前記ポリマーの化学的結合を分裂さ せるのに十分な強度であるが、その程度は、該分裂結合が再結合すると新たな化 学的合成物の形状となる程度である方法。 15 請求項1の方法において、前記照射の領域は、連続的な処理されたポリマー 表面を形成するために、前記ポリマーを横切って重なるようにシフトする方法。 16 請求項1の方法において、前記イオンは気相分子から作られるイオンである 方法。 17 請求項16の方法において、前記気相分子はH、He、N及びArから構成 されるグループから選択される方法。 18 請求項1の方法において、前記ポリマーは、ポリエチレン、ポリプロピレン 、ポリカーボネート、ポリ(メタクリル酸メチル)、ポリ(塩化ビニル)、ポリ (テトラフルオロエチレン)、ポリイミド、マイラー(Mylar)及びそれらの合成 物からなるグループから選択される方法。 19 請求項1の方法において、前記照射によって前記表面の粘性が変わる方法。 20 請求項1の方法において、前記照射は前記表面の形態を変える方法。 21 請求項1の方法において、前記照射によって前記表面がエッチングされる方 法。 22 請求項1の方法において、前記ポリマーに供給されたパルスごとの熱及びパ ルス間の間隔はポリマーの熱によって誘導される劣化が最小となる程度である方 法。 23 請求項2の方法において、連続的導通の期間が2分より大きい方法。 24 請求項3の方法による生成物。
JP8522969A 1995-01-23 1996-01-23 パルス素粒子ビームを用いるポリマー表面処理 Pending JPH09511016A (ja)

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