JPH09510935A - 物品キャリア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 自動車のルーフトップに取り付けるための物品キャリアであって、ルーフトップに取り付けられる一対の荷物用ルーフレールであって各ルーフレールが少なくとも一つの中に配置された止め部を有するルーフレール、支持部材を有する細長いクロスバーであって該支持部材が軌道と摺動自在に係合する支持部材上の軌道フォロワーを有するクロスバー、該支持部材を軌道に沿って少なくとも一つの止め部（２２）に解放自在に配置するためのラッチ（５６）であって突起（１２０）および該突起（１２０）を支持部材が軌道に沿って摺動自在となる引っ込め位置と支持部材を軌道に沿った固定位置で保持するために少なくとも一つの止め部（２２）で係合するように突起を付勢するラッチロックに選択的に配置する突起支持部を有するラッチ（５６）、突起支持部をラッチロック位置に弾性的に付勢するための手段、および突起を引っ込め位置に選択的に維持するための保持具（１３０）を有する物品キャリア。

Description

【発明の詳細な説明】 物品キャリア 技術分野 本発明は、一般的には自動車用物品キャリアに関し、特に、ルーフレールと、 該ルーフレールに沿って一定の範囲の位置内を移動できる延長クロスバーとを有 するルーフトップ物品キャリアに関する。 背景技術 当業者は、消費者が休暇を過ごしまたスポーツ活動を行なうための自動車旅行 がますます活発になり、自動車用物品キャリアがより普及してきたことを認識し ているであろう。随伴する荷物を運搬する必要のある個人旅行が増えているので ある。同時に、経済効率とエネルギー効率を考慮して自動車がより小型化しまた 燃料効率が増大するのに応じて、荷物等のための内部空間は減少している。この ため、手荷物やスポーツ用具を運搬する他の方法に関心が向いている。このよう な関心の高まりに応じて、現在のルーフトップ物品キャリアの技術と関連した問 題を研究する努力も増大している。 上に述べた種類の物品キャリアは、一般に、自動車のルーフトップに取り付け られる一対の間隔を隔てた荷物用ルーフレールを有する。さらに、互いに隔てら れたルーフレールの間に直角方向に延びるクロスバーも配設され、使用者が荷物 をルーフトップに結び付けあるいは取り付ける支持構造が得られる構成となって いる。積み荷をキャリアに固定するためにはクロスバーをルーフレールに保持さ せる必要があるが、恒常的に取り付けられるクロスバーでは、形状の異なる各種 の荷物をしっかり係合させるためにキャリアを特別の構成とすることができなく なり、のぞましくない。 従来の摺動式クロスバーを備えたルーフトップ物品キャリアの好ましくない特 性に関係する問題としては、異なる大きさの積み荷を載せるためにレールに沿っ てバーを移動させるのが困難なこと、ロック機構が不完全でクロスバーをのぞむ 位置に保持できないこと、およびクロスバーとルーフレールの間の連結が弱いこ とが挙げられる。さらに、クロスバー・アセンブリーの中には、ロック機構を解 除するために複雑な操作を必要とするものもある。例えば、締め具を係合させる ためあるいはクロスバーを動かす前にあご状のクランプ機構を弛めるためにねじ 回しの使用を必要とするものなどがある。 運搬する荷物、スポーツ用具等の大きさと形状に応じて軌道を調節自在とする 公知の改良には、ルーフレールに沿って保持力を調節自在に取り付けられるクロ スバーがある。この摺動自在性または調節自在性は、配設される調節システムに よって限定される。この種のシステムの一つは、向き合ったルーフレールの内側 に対応して配置される互いに隔てられた複数の開口または穴を利用するものであ る。クロスバーの対向する端部にはスプリング付勢ダボ（合せ釘）またはノブが 配設され、これらが開口と係合してクロスバーをルーフレールの長手方向に沿っ て配設された多くの横方向の位置に固定する。 常時スプリングで付勢されたダボは、奥まった位置では固定あるいはロックで きないため物品キャリアシステムにとって特殊な問題を生じる。したがって、ク ロスバーをルーフレール上のある隣接した位置から次の位置へ移動させるたびご とに、スプリング付勢ダボを手動により何らかの方法で押し付けることが必要と なる。したがって、いずれかの使用者が、クロスバー全体をルーフレールに沿っ て横方向に移動させるために自動車の両側で前後に移動しなければならない。こ の作業は、退屈で、実用的でなく、通常の使用者では物品キャリアの使用価値を 損なうおそれがある。 すでに使用されている他の種類のラックまたはキャリアに、マスコ・コーポレ ーションのアメリカ合衆国特許第５１７８０９２０号に記載のものがある。アメ リカ合衆国特許第５１７０９２０号は、クロスバー・アセンブリーを位置ぎめし て保持するための支柱部に配置されるスプリング付勢プランジャーを有する荷物 キャリアを開示している。該スプリング付勢プランジャー・システムは、すでに 述べたように、使用者がレバーを操作し、スプリング付勢プランジャーをルーフ トップに配置されたスロットから手動で取り外さなければならない。クロスバー 全体をサイド・レールに沿って移動させるためには、クロスバーの両側に常時圧 力を加えなければならない。 マスコ・インダストリーズＩｎｃ．のアメリカ合衆国特許第５２０５４５３号 は、物品キャリアで使用するための他の種類の支柱部を開示している。該支柱部 は、引き込め自在でまたサイド・レールに形成された複数の細長い開口と係合さ せることのできるロックピンを有する。またトグル装置またはレバー・リンクと 係合するようにプッシュボタンが配設され、プッシュボタンを押すと、該トグル 装置が引き込め自在のロックピンをもち上げる構成となっている。該プッシュボ タンを支柱部の外表面とほぼ平らな位置まで常時付勢しまた引き込め自在のピン をロックされた位置に付勢するためにスプリングが配設されている。また、該ピ ンを細長い開口から外してクロスバー全体をサイド・レールに沿って移動自在と するためには、常時圧力を加えていなければならない。 発明の概要 本発明は、選択的に制御自在のラッチを有するクロスバーを配設し、長手方向 のルーフレールに沿って該クロスバーを解除自在に位置ぎめすることによってこ れら従来の問題を解決しようとするものである。通常、該クロスバーは物品キャ リアと共に使用されるが、該物品キャリアは、少なくとも一本好ましは二本の各 々が複数の止め部を有するルーフレールを有する。該ラッチおよび該止め部から 隔たった奥まった位置にコンタクトを選択的に保持するための保持具が該クロス バーの少なくとも一端で支持される。該ラッチは、該コンタクトを止め部と係合 してラッチでロックされる位置と止め部との係合からはずれる奥まった位置に位 置ぎめするためのアクチュエータを有する。 好ましくは、クロスバーは、外部アクチュエータおよびレールの止め部を形成 する開口内にはまる突起の形をとるコンタクトからなる係合具を有する。該アク チュエータは、好ましくはレバーの形をとり、その移動によって、係合具は、ク ロスバーがルーフレールに沿って摺動自在となる奥まった位置とクロスバーをル ーフレールに沿った固定位置で保持するために突起が止め部と係合するようにレ ールと係合する方向に付勢されるラッチロック位置およびそれらの間の位置に該 突起を選択的に配置する。 さらに好ましくは、ルーフレールは、該ルーフレールの一部に沿って延びる軌 道を含み、少なくとも一つの止め部が該軌道上に配置され、また、クロスバーは 、さらに摺動自在に該軌道と係合しクロスバーをルーフレールに移動自在に保持 するための軌道フォロワーを有する。 また、該保持具は、好ましくはラッチロック位置または奥まった位置のいずれ かでレバーを維持するために該レバーから延びるフランジと共働する構成のクロ スバーから延びる尖部を有する。 本発明の一つの目的は、摺動自在な位置から 固定位置までルーフレールに沿って手動で位置ぎめ自在なクロスバーを提供する ことである。 本発明の他の一つの目的は、クロスバーにおいて、該クロスバーがルーフレー ルに沿って摺動自在な奥まった位置からクロスバーがルーフレールに沿って固定 されるラッチロック位置まで手動で位置ぎめ自在で保持自在なラッチを有するク ロスバーを提供することである。 本発明の上記の目的、特徴、および効果その他は、図面を参照して行なう本発 明の以下の詳細な説明から容易にあきらかとなろう。 図面の簡単な説明 以下、添付の図面を参照して本発明を詳細に説明する。図面中、類似の部品は すべて同一の符号を用いて示す。 第１図は、本発明にもとづいてつくられたクロスバーを有する物品キャリアシ ステムの上方斜視図である。 第２図は、第１図のほぼ２−２線ににおける部分断面図であり、ラッチロック 位置にあるクロスバーのラッチを示す。 第３図は、第２図と同様な部分断面図であるが、クロスバーのラッチが奥まっ た摺動自在な位置にある状態を示す。 第４図は、第２図および第３図に示すクロスバーの部分をキャリアのレールか らはずした状態で下から見た斜視図である。 第５図は、第１図の５−５線に沿った断面図である。 第６図は、本発明の他の物品キャリアシステムの上からの斜視図である。 第７図は、第６図のほぼ７−７線に沿った断面図である。 第８図は、本発明の端部キャップの側面図である。 第９図は、本発明の端部キャップの平面図である。 第１０図は、本発明の端部キャップ・カバーの側面図である。 第１１図は、本発明の端部キャップ・カバーの平面図である。 好ましい実施形態の詳細な説明 第１図は、本発明の物品キャリア１０を示す。物品キャリア１０は、自動車の ルーフトップ１２の上に取り付けられた状態で示されている。物品キャリア１０ は、一対の平行なルーフレール１６、１８を有する。 各ルーフレール１６、１８は、一般に、レール１６、１８の一部分に沿って延 びる軌道２０を有するのが好ましい。一般に、各ルーフレール１６、１８は、複 数の間隔を隔てられた止め部２２を有し、各止め部は、レールの壁の開口３６か らなるのが好ましい。レール１６の各止め部は、対向するレールの止め部２２と 長手方向に整合して位置決めされている。好ましい実施形態では、各ルーフレー ル１６、１８の軌道２０は、さらに、第一の軌道部分２１と第二の軌道部分２４ とを有する。ただし、軌道２０は、いずれか一方の軌道部分によって形成しても よいし、あるいは、クロスバーがレールに沿って摺動するときに、レールでクロ スバーの所定の起点(origination)を維持するためのなんらかの手段によって形 成してもよい。 第２図に示すように、第一の軌道部分２１は、囲まれた空洞部分２８を有する 弧状の溝２６によって構成されるのが好ましい。溝２６は、対向する上縁部３０ 、３２を有する。理解することができるように、好ましい実施形態では、弧状の 溝２６は、ロール形成された材料片で形成される。 第２図および第３図に示すように、第二の軌道部分２４は、一方の縁部分３０ から延びている。第二の軌道部分２４は、溝２６と平行に延び、細長い壁部分３ ４を有する。好ましい実施形態では、止め部２２は、第二の軌道部分２４に配置 される。各止め部２２は、細長い壁部分３４に構成された開口３６からなる。 ルーフレール１６からルーフレール１８まで延びる一対のクロスバー３８、４ ０が、図示される。クロスバー３８、４０は、レール１６、１８に沿って安定し て摺動係合するための軌道フォロワーを有するのが好ましい。好ましい実施形態 では、各クロスバー３８、４０は、一般に、第２図から第４図に詳細に示す一対 の支柱部４４、４６と、細長い部材４８とを有する組立体４２を有する。好まし い実施形態では、細長い部材４８は、中空の管５０で作られ、支柱部４４から支 柱部４６まで延び、該支柱部４４、４６に連結されている。第４図を参照すると 、支柱部４４は、連結部５２を有し、該連結部が、管５０の中空のチャンバー５ ４に受入れられ、これによって、支持部材４４を中空の管５０に連結するように なっているのが好ましい。 第１図に示す物品キャリアでは、各支柱部４４、４６は、ラッチ５６を備えて いる。支柱部４４、４６は、構造および機能が同一であり、したがって、図示の 支柱部４４の構造への言及は、支柱部４６にもあてはまる。次に第２図および第 ３図を参照すると、図には軌道フォロワー５８を有する支持部材４４がより詳細 に示されている。好ましい実施形態では、軌道フォロワー５８は、囲まれた空洞 部分２８を構成する壁の形状に対応する一対の脚６０によって形成される。 脚６０、６２は、各々が肩部分６４、６６を有し、各肩部分は空洞２８の内表 面７２を形成するレールの湾曲した壁６８、７０と共働するように構成される。 肩部分６４、６６は、夫々、該肩部分６４、６６を支柱部４４に連結するネック ７４、７５を有するのが好ましい。各ネックは、外表面７６、７８を有する。ネ ックは、支柱部がレールに沿って自由に移動することができるように、外表面７ ６、７８が、ルーフレール１６の対向する縁部分３０、３２の間の距離よりわず かに小さい距離を構成するように位置決めされる。 この仕方では、空洞２８内に作動係合され、ルーフレールの湾曲した壁６８、 ７０と接触しているときには、肩部分を、ルーフレールから取り外すために、空 洞２８の開いた端部８０を通して垂直方向に変位させることはできない。したが って、この好ましい構造では、支柱部の横方向あるいは水平方向の移動のみが可 能となる。しかし、クロスバーをルーフレール１６に沿って摺動自在にさせる軌 道フォロワー５８をルーフレールの軌道２０に連結する他の種類の共働構造は本 発明の範囲内にある。。 さらに、好ましい実施形態では、支柱部４４は、湾曲した外側の壁８４を有す る軌道フォロワー８２を有する。湾曲した外側の壁８４は、例えば表面８４のよ うにルーフレール１６に対応するように形作られるのが好ましい。軌道フォロワ ー８２は、第２図、第３図、および第４図に示すように一端８６が支柱部４４に 連結され、対向対向する端部９０に形成された軌道溝８８を有する。該軌道溝８ ８は、第２図および第３図に示すように、ルーフレール１６の第二の軌道部分２ ４を受入れるように寸法決めされる。好ましい実施形態では、軌道溝８８は、一 対の間隔を隔てた、実質的に同一の部分９２、９４によって形成される。 次いで、第１図から第３図までを参照すると、支柱部４４は、該支柱部４４を 軌道部分２１、２４に沿って脱着自在に位置決めするためのラッチ５６を有する 。ラッチ５６は、一般に、外部アクチュエータ５７と、係合具５９とを有する。 外部アクチュエータ５７は、一般に、使用者にラッチ５６の外側から係合具５９ を操作するための手段を提供する。好ましい実施形態では、例えば、外部アクチ ュエータは、支柱部４４に枢動自在に取付けられたレバー９６を有する。レバー ９６は、支柱部４４の開口９８内に支持される。 好ましい実施形態では、開口９８は、前方本体部分１００から後方本体部分１ ０２まで延びている。開口９８は、対向する側壁１０４、１０６、後側壁１０８ と、前側壁１１０とを有する。後側壁１０８は傾斜部分１１２を有し、前側壁１ １０は湾曲部分１１４を有する。 好ましい実施形態ではまた、レバー９６は、該レバー９６のボア１１８に受入 れた枢動ピン１１６によって開口９８に枢動自在に支持される。枢動ピン１１６ は、側壁１０４から側壁１０６まで開口９８に亘って延びている。側壁１０４、 １０６は、枢動ピン１１６を支持する開口を有する。枢動ピン１１６はステンレ ス鋼でつくられるのが好ましいが、レバー９６は、他の方法で枢動させてもよい 。アクチュエータは、該アクチュエータを、本発明の範囲から逸脱することなく 、棒の外部に露出させる他の方法で構成してもよい。 好ましい、ラッチ５６の係合具５９は、ルーフレール１６、１８と連結するか さもなければ、これらに係合するようになっているコンタクトを有する。係合具 は、コンタクト６１をルーフレール１６、１８との係合を解かれた引っ込め位置 に選択的に位置決めし、この引っ込め位置では、クロスバーはルーフレール１６ 、１８に沿って自由に摺動することができ、さらに、係合具５９は、コンタクト を選択的に止め部２２でルーフレールに係合させるラッチロック位置に位置決め する。好ましい実施形態では、係合具５９は、突起部１２０と、突起支持アーム １２２とを有し、突起が１２０は係合具５９のコンタクト６１を形成する。 突起部１２０は、レバー９６に形成された支持アーム１２２によって支持され る。突起支持アーム１２２は、ある角度でレバー９６から延び、レバー９６の任 意の運動に応じて第１図に示す軸１２４の周囲を移動する。好ましい実施形態で は、第２図および第３図に示すように、突起部１２０は、突起支持アーム１２２ の端部分１２６から延びている。図示のように、レバー９６、突起支持アーム１ ２２、および突起部１２０は、好ましくは同じ材料から一体部品に形成されるが 、本発明の範囲内で個別の互いに連結された部品とすることもできる。 突起部１２０は、ルーフレール１８の止め部２２を形成する細長いスロットの 形態の開口３６内に受入れられるように形作られるのが好ましい。開口３６は、 支持アーム１２２および突起部１２０をルーフレール１８に沿って配置する。突 起部１２０および突起支持アーム１２２は、付勢手段によって止め部２２へ向け て弾性的に付勢されるのが好ましい。突起支持アームを止め部２２へ向けて付勢 することのできるいかなる付勢手段も本発明の範囲内にある。好ましい実施形態 では、付勢手段は、スプリング１２８である。 付勢スプリング１２８は、公知の構成のものであって、枢動ピン１１６の上か らはめ込むために十分に大きい寸法を有する。好ましい実施形態では、付勢スプ リング１２８は、つる巻きばねである。第５図に示すように、枢動ピンの端部１ １７および１１９は、それぞれ対向する壁１０４および１０６に構成されるボア １０５および１０７で支持されている。 第３図および第５図からわかるように、付勢スプリング１２８は、圧縮自在で 、支持アーム１２２したがって突起部１２０をレール１０に向けてあるいは見当 の合った止め部２２に対して付勢する。スプリング・アーム１２１は、レバー９ ６の下表面１５６に当接係合し、スプリング・アーム１２３は、支柱部４４の中 央壁１５６に当接係合する。レバー９６のレバー端部１１１を下方に押して付勢 スプリング１２８を圧縮すると、レバー９６に反時計回りの回転力が生じる。支 柱部４４は、また、突起部１２０を第３図に示す引っ込め位置に選択的に維持す るための保持具１３０を有する。 上に述べたようにして、ラッチ５６は、突起部１２０を第３図に示すクロスバ ー３８が軌道２１に沿って摺動自在となる引っ込め位置と第２図に示すラッチロ ック位置の間に選択的に配置する。ラッチロック位置では、突起部１２０は、第 １図および第２図に示すようにレールの壁部分３４に当接し、該突起部１２０が 止め部２２と見当が合い、該止め部内に延びて支柱部４４をレール１６、１８に 沿った固定位置に保持するようになる。第２図から第４図までに示す本発明の好 ましい実施形態は、軌道フォロワー８２から切り取られたほぼ逆「Ｕ」字形の開 口１３２を有する。開口１３２は、フォロワー８２の湾曲した壁部分１１４にあ り、これによって突起部１２０は止め部２２内に延びることが可能となる。 コンタクトを選択的に引っ込め位置に維持するための保持具１３０は、好まし い実施形態では支持部材４４の前方本体部分１００から延びる尖部１３４を有す る。尖部１３４は、レバー９６と共働し該レバーをラッチロック位置または引っ 込め位置のいずれかに維持する構成とされる。ラッチロック位置では、付勢スプ リング１２８によって、コンタクト６１が止め部２２と係合するように付勢され 、突起１２は、例えば該止め部と位置合わせされると開口３６内に受けられる。 引っ込め位置では、コンタクト６１は止め部２２との係合から解放され、突起部 １２０は、例えば開口３６から引き戻される。尖部１３４は、付勢スプリング１ ２８によって、レバー９６上に配置されたフランジ１３６の移動の弧の範囲内で 干渉位置にくるように弾性的に付勢される。 より具体的には、レバー９６は、レバー９６の一端１４０から延びるフランジ １３６を有する。フランジ１３６は、レバー９６の枢動ピン１１６の周囲での移 動によって尖部１３４が摺動してフランジ１３６と係合するように配置される。 第３図に示すように、レバー９６が第３図の位置にくると、フランジ１３６は、 尖部１３４の片側１４０に配置される。フランジのばね力が付勢スプリング１２ ８が生じる反時計回りの回転力を上回るために、尖部１３４は、フランジ１３６ をこの位置に保持し、また突起部１２０を選択的に引っ込め位置に維持する。し たがって、第３図に示す支持部材４４は、レール１８に沿って摺動自在となる。 再び第２図を参照して、レバー９６の枢動によってフランジ１３６が動かされ 、尖部１３４の片側１４０に配置することが可能となる。これは、レバー９６の 端部１４２に圧力を加えてレバーを枢動ピン１１６の周囲で枢動させることによ って行なわれる。フランジ１３６は、尖部１３４と係合して該尖部の上を摺動し 、それによって突起部１２０をレール１８に沿った固定位置で止め具２２および 保持用支持部４４と係合させる。尖部１３４とフランジ１３６は、フランジ１３ ６が第１図に示す位置から第２図に示す位置に移動するに応じて弾性的に変形す る。フランジが第２図に示す位置に向かって移動してフランジ１３６との係合が 解かれた後、尖部１３４はその正常な状態に戻る。 尖部１３４およびフランジ１３６は、好ましい頻繁に行なわれるレバーの引っ 込め位置からラッチロック位置への移動およびその逆の移動に耐える弾性を有す る材料でつくられる。該好まし実施形態では、尖部は、該尖部１３４の強度と耐 久性を高める金属スプリング１３１で補強される。このようにして、第３図に矢 印Ａで示す方向に圧力を加えると、ラッチ５６は、引っ込め位置から第２図に示 すラッチロック位置に移動する。反対に、矢印Ｂで示す方向に圧力を加えると、 ラッチ５６は、ラッチロック位置から引っ込め位置へ移動する。 支持部材４４および軌道フォロワー５８は、同じ材料からワンピースにつくら れることが好ましい。さらに、ラッチおよび外部アクチュエータは、少なくとも 部分的に同じ材料からワンピースにつくられることが好ましい。より具体的には 、該込み実施形態では、レバー、突起支持アーム、および突起がすべて同じ材料 でワンピースにつくられる。 支持部材４４およびラッチ５６は、任意の合成材料からつくることができるが 、好ましい材料としては、例えばナイロンＳＴＡ８０１を挙げることができる。 本発明のクロスバーは、一方または両方の支持部材とワンピースにつくることが できるが、該好ましい実施形態では、アルミニウム製のはめ合わせ式クロスバー が用いられる。物品キャリア組立体のルーフレールは、好ましい金属でつくられ 、より具体的にはロール状に形成されたアルミニウムでつくられる。 第２図および第３図に戻って、好ましい、レバー９６は、支持部材４４の外表 面１４６の輪郭に突き合うあるいは対応する外表面１４４を有する。したがって 、レバー９６と支持部材４４は、審美的に快適でしかも機能的な対応する外側の 輪郭を有し、レバー９６の外側の輪郭によってラッチ５６の動作が有意に影響さ れない構成とされる。 さらに、使用者の手動操作の容易さは、フランジ１３７と尖部１３４の間の干 渉量、フランジ１３７および尖部１３４をつくるために用いられる材料の弾力性 、およびスプリング支持部１３１の強度によってきまる。フランジ５８が尖部５ ６のほうに延びるフランジ５８の長さを短くするか、あるいは尖部５６の長さを 対応して短くすることによって干渉量を少なくすることができ、それによってレ バーを押し込めやすくしたがってラッチをロックしやすくまたロック解除しやす くすることができる。すでに述べたように、尖部５６またはフランジ５８あるい は両方をより弾力的で柔らかい材料からつくれば、レバーでの手動のラッチのロ ックおよびロック解除をより容易に行なうことができる。好ましい実施形態では 、フランジ１３６と尖部１３４の間の干渉量は、約１．０ないし２．０ミリメー トルである。 本発明の好ましい実施形態では、フランジ１３６、尖部１３４、ラッチ５６、 および支持部材４４は、すべてポリマーからつくられる。より好ましい、フラン ジ１３６、尖部１３４、ラッチ５６、および支持部材４４は、すべて市販されて いる例えばＺＹＴＥＬR ＳＴ８０１などのサーモプラスチックからつくられる。 ＺＹＴＥＬR は、デュポン社の登録商標である。（ポリマーが５０％の相対湿度 で大気と平衡状態となる）平衡状態で摂氏２３度の温度では、ＺＹＴＥＬR ＳＴ ８０１の場合、約８６２ＭＰａの曲げ係数と４１．４ＭＰａの引張り強さが得ら れる。 次に第６図から第９図までを参照して、ルーフレール１６は、一対の端部キャ ップ１６０および１６２によって車両のルーフ１２上方に支持される。端部キャ ップ１６０および１６２は、それぞれルーフレール１６の端部１６４および１６ ６に連結されている。好ましい実施形態では、端部キャップは、端部１６４およ び１６６に押しばめされる。より具体的には、端部キャップ１６０は、キャップ １６０の表面１６８から延びる少なくとも一つの伸張自在のコネクター１６５を 有する。コネクター１６５は、ルーフレール１６の穴１６９を通って延びる。こ のようにして、端部キャップにルーフレールが取り付けられる。端部キャップ１ ６０および１６２は、さらに、公知のねじ止め具によって車両のルーフ１２に取 り付けられる。 第６図には、ルーフレール１６の中央部分１７２の下方に配置された中央の支 持足部１７０が示してある。該支持足部１７０は、好ましいまたルーフレールに も連結される。好ましい実施形態では、該支持足部１７０は、押しばめ式にルー フレール１６に連結される。支持足部は、また、公知のねじ止め具によってルー フ１２に取り付けられる。このようにすれば、全ルーフレール１６がルーフ１２ の上方に持ち上げられ、クロスバー３８をレール１６、１８に沿って容易に移動 できるようになる。第６図に示すように、ルーフレール１８も、ルーフレール１ ６に関して上に説明したと同様に、一対の端部キャップ１７６および１７８なら びに中央の支持足部１８０によって同様にルーフ１２の上方に支持される。 第１１図および第１２図を参照して、図には端部キャップ・カバー１８０が示 してある。端部キャップ・カバー１８０は、端部キャップ１６０の上にはまる構 成となっている。端部キャップ・カバー１８０は、複数の係合フック１８２を含 み、該係合フックは、端部キャップ１６０の共働するそれぞれの開口１８４に受 けられて、端部キャップ・カバー１８０を端部キャップ１６０に取り付ける。端 部キャップ・カバー１８０は、側部レール１６上のクロスバー載せノッチ１９０ を囲い込み、クロスバーが外れるのを防ぐ。 以上、本発明の構造的特徴を説明したが、以下では、それにもとづいて構成さ れた物品キャリア組立体の使用上の効果を説明する。アクチュエータ・レバーに 応じて係合具をクロスバーが摺動自在な引っ込め位置からクロスバーがルーフレ ールに沿って固定されるラッチロック位置へと手動で配置しその位置に保持する ことによって、従来技術のシステムで生じる問題が解決される。 クロスバー・組立体３８をルーフレール１６、１８に沿って横方向の異なる位 置に移動させたいときには、単にレバー９６の端部１４２を第３図に示す引っ込 め位置まで押し込めるあるいは押す。次に、自動車の周囲を回って例えば反対側 の支持部材４６まで行き、レバー９６の端部１４２を引っ込め位置まで押す。こ れによって、全クロスバー３８が軌道２１の長手方向に沿って摺動自在となる。 内側空洞２８を有する好ましい実施形態では、クロスバーは、止め部２２の位 置にかかわらずルーフレール１６、１８に全長に沿って移動させることができる 。クロスバーがのぞむ位置にきたら、クロスバー３８、４０の各レバー９６を第 ２図の端部１１０のところで押し込み、コンタクト６１を外側に付勢して止め部 ２２と係合させる。ここで、クロスバー３８が摺動して、突起部１２０と次の隣 接する止め部開口３６との見当が合うようになる。止め部２２の開口３６に入っ たら、クロスバーは、軌道２１に沿った位置に固定される。反対側の支持部材４ ６も同様に所定の位置にロックされる。 これによって、本発明は、クロスバー３８をルーフレール上に配置された各止 め部２２を通って動かすために何回も前後に動き回る作業をなくしてくれる。本 発明の物品キャリア組立体を用いれば、クロスバー３８を第１図に示す位置から 止め部１５２の位置に対応する位置まで移動させるにあたって、すべての中間に ある止め部、例えば止め部２２、１４８、１５０、１５２を通り抜けることがで きる。これは、従来技術のスプリング負荷システムと異なり、係合具５９を解除 自在のラッチロック位置から引っ込め位置まで移動させるラッチ５６の使用によ って行なわれる。 本発明を、クロスバーを固定位置に保持するためにクロスバーの一端のみでラ ッチを利用し、摺動自在の端部が単にラッチ側端部の移動に従動する構成とする ことも可能である。 以上、本発明を説明したが、当業者には、添付の請求の範囲で定義される本発 明の範囲および精神から逸脱することなく多くの修正が可能なことは明らかであ ろう。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．物品キャリア用のクロスバーであって、前記物品キャリアが少なくとも一つ の止め部を有するルーフレールを有し、前記クロスバーが、 細長い部材と、 クロスバーを少なくとも一つの止め部に解放自在に配置するために該細長い 部材によって保持されるラッチであって、外部アクチュエータおよびコンタクト を有する係合具を有するラッチとを有し、 前記係合具は、前記クロスバーがルーフレールに沿って摺動自在となるレー ルとの係合から解かれた引っ込め位置に選択的に前記コンタクトを配置し、また 前記クロスバーをルーフレールおよび前記コンタクトをラッチロック位置に弾性 的に付勢するための手段に沿って固定位置に保持するために該ルーフレールを少 なくとも一つの止め部に係合させる前記ラッチロック位置に選択的に前記コンタ クトを配置し、また、 前記コンタクトを前記引っ込め位置に選択的に維持するための保持具、 を有するクロスバー。 ２．請求の範囲第１項に記載のクロスバーにおいて、前記細長い部材は、中空の 管および前記中空の管に取り付けられる少なくとも一つの支持部材を有し、それ によって前記ラッチは前記支持部材上に配置されるクロスバー。 ３．請求の範囲第２項に記載のクロスバーにおいて、前記ルーフレールは、該ル ーフレールの一部に沿って延びる軌道を有し、前記少なくとも一つの止め部が、 前記軌道に摺動自在に係合するための、前記支持部材の軌道フォロワーを有する クロスバー。 ４．前記外部アクチュエータが前記支持部材に回動可能に取付けられたレバーで ある、請求項２のクロスバー。 ５．請求の範囲第４項に記載のクロスバーにおいて、前記支持部材は、さらに開 口を含み、前記レバーは、前記開口内部に支持されるクロスバー。 ６．請求の範囲第４項に記載のクロスバーにおいて、前記レバーおよび前記支持 部材は、対応する輪郭を有するクロスバー。 ７．請求の範囲第４項に記載のクロスバーにおいて、前記係合具は、突起および 突起支持部を有し、前記突起は、前記レバーから延びまた前記少なくとも一つの 止め部内に受けられるように構成されたクロスバー。 ８．前記レバーがフランジを有し、前記リテイナーが、前記レバーを前記ラッチ 部分に保持するため前記フランジと協働するようになっている、前記支持部材か ら延びるプロングであり、これにより、前記突出部が前記少なくとも１つの止め 部及び前記奥まった位置に受入れられ、これにより、前記突出部が少なくとも１ つの外側に配置される、請求項４のクロスバー。 ９．前記フランジが前記引っ込め位置から前記奥まった位置に移動したときに、 前記プロングが弾性的に変形される、請求項８のクロスバー。 10．自動車のルーフトップに取り付けるための物品キャリアにおいて、前記ルー フトップに取り付けられる一対の荷物用ルーフレールであって、各ルーフレール は、前記レールの一部分に沿って延びる軌道および前記軌道上に配置された少な くとも一つの止め部を有するルーフレール、 第一の端部および第二の端部を有する細長いクロスバー、 前記クロスバーを前記ルーフレールに摺動自在に連結するための一対の支持 部材であって、前記対の一方は、前記クロスバーの第一の端部に取り付けられ、 前記対の他方は、前記クロスバーの第二の端部に連結され、各支持部材は、 軌道に摺動自在に係合するために前記支持部材に配置される軌道フォロワー 、 前記クロスバーを前記軌道に沿って前記少なくとも一つに止め部に解放自在 に配置するために前記少なくとも一つの支持部材に取り付けられるラッチであっ て、前記ラッチは、突起、および突起支持部であって、前記突起を前記支持部材 が軌道に沿って摺動自在となる引っ込め位置と前記突起が前記クロスバーを前記 軌道に沿った固定位置に保持するために前記少なくとも一つの止め部と係合する ように付勢されるラッチロック位置に選択的に配置する突起支持部を有するラッ チ、 前記突起支持部を前記ラッチロック位置に弾性的に付勢するための手段、お よび、 前記突起を前記引っ込め位置に選択的に維持するための保持具、を含み、 物品キャリア。 11．前記ラッチが、前記支持体に回動自在に取付けられたレバーを有する、請求 項１０の物品キャリア。 12．請求の範囲第１１項に記載の物品キャリアにおいて、前記支持部材は、開口 を含み、前記レバーは、前記開口内に支持される物品キャリア。 13．請求の範囲第１２項に記載の物品キャリアにおいて、前記レバーおよび前記 支持は、対応する輪郭を有する物品キャリア。 14．請求の範囲第１３項に記載の物品キャリアにおいて、前記突起は、前記レバ ーから延び〈前記少なくとも一つの止め部内に受けられる構成である物品キャリ ア。 15．前記レバーがフランジを有し、前記リテイナーが、前記フランジと協働し、 前記レバーを前記ラッチ位置に保持するようになっている、前記支持部材から延 びるプロングであり、これにより、前記フランジが、前記少なくとも１つの止め 部及び前記奥まった位置に受入れられ、これにより、前記フランジが少なくとも １つの外側に位置決めされる、請求項１３の物品キャリア。 16．請求の範囲第１０項に記載の物品キャリアにおいて、前記支持部材および軌 道フォロワーは、同じ材料からワンピースにつくられる物品キャリア。 17．請求の範囲第１５項に記載の物品キャリアにおいて、前記レバー、突起、突 起支持アーム、およびフランジは、すべて同じ材料から一体部品につくられる物 品キャリア。 18．請求の範囲第１７項に記載の物品キャリアにおいて、前記材料がサーモプラ スチックである物品キャリア。 19．請求の範囲第１０項に記載の物品キャリアにおいて、前記突起を弾性的に付 勢するための前記手段は、スプリングである物品キャリア。