JPH09510894A - 迅速交換モードからオーバー・ザ・ワイヤモードへ変換自在のカテーテル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 スタイレット（２６）と、ハブ（３６）とを組み合わせて迅速交換モードにおいてカテーテル（１０）を硬くする。カテーテル誘導ワイヤ管腔（２０）は該管腔横断して横たわる二安定誘導要素（２４）と関係した側口（２２）を有している。開放自在の特徴を有する組立体（３８）が迅速交換モードにおいてスタイレットの前記管腔内への挿入を制限する。迅速交換モードから変換するには、解放自在の特徴を有する組立体を解放すると、スタイレットか誘導要素を変位させて、誘導ワイヤ管腔が開放されて、誘導ワイヤまたはその他の装置が前記管腔を貫通して伸長するのが可能となる。スタイレットは、長い基部（３４）と、末端方向にテーパが施されて小径となる比較的短い部分（３２）と、拡張端部（３４）とを有している。誘導要素は、カテーテルの壁を可塑変形させて形成される。解放自在の特徴を有する組立体は、スタイレットに沿って液を噴出する注射器と交換可能となる端部キャップ（５４）を有する取り外し自在のハウジング（２８）内に配置される。バルーン（１２）、好適にはＰＴＣＡバルーンがカテーテル上に取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】 迅速交換モードからオーバー・ザ・ワイヤモードへ変換自在のカテーテル 発明の背景 本発明は、変換自在のカテーテルに関し、より詳細には経皮経管血管形成に使 用され、且つ、迅速交換カテーテルから従来のオーバー・ザ・ワイヤ（over-the -wire）カテーテルへ変換自在のカテーテルに関する。 迅速交換モードから従来のオーバー・ザ・ワイヤモードへ変換自在のＰＴＣＡ カテーテルは公知であるが、使用の際の利便性や迅速性の面で幾つかの欠点があ る。 発明の概要 本発明によれば、迅速交換モードにおいてカテーテルを硬くさせる解放自在の 特徴を備えたスタイレットとハブとの組立体を設けることでカテーテルを迅速交 換モードから前記スタイレットを使用するオーバー・ザ・ワイヤモードヘ変換す ることが可能となる。 本発明は、その１態様において、カテーテルと、スタイレットとを備えたカテ ーテル組立体に関し、該カテーテルは、その基部領域から末端領域まで伸長する 誘導ワイヤ管腔を有したシャフトを備えており、迅速交換モード及びオーバー・ ザ・ワイヤモードのどちらの使用にも適している。カテーテルは、該カテーテル の末端より近くにあるカテーテルの末端領域の任意の位置で、誘導ワイヤ管腔内 へ進入する側口を有して迅速交換モードにおいて使用可能にし、また、該側口の 基部に隣接して固定された誘導要素を有している。この誘導要素は、第１位置及 び第２位置を有しており、第１位置では、該誘導要素は誘導ワイヤ管腔を横断し て下方へ伸長して進路遮断位置を取ってカテーテルの末端部を介して誘導ワイヤ 管腔内へ挿入された誘導ワイヤを側口の外へ進路変更させ、第２位置では、誘導 要素は管腔内進路遮断位置から外れてカテーテル本体に略沿って横たわる。スタ イレットは、迅速交換モードでカテーテルを使用中カテーテルの誘導ワイヤ管腔 の基部に位置し、且つ、該スタイレットの末端部が誘導要素より近くにあって、 カテーテルの対応する部分を容易に押せるようなサイズにされている。本発明の 上記態様によれば、以下の改善がなされる。カテーテル組立体は、解放自在のス タイレット停止構造体を含み、該停止構造体は、スタイレットの誘導ワイヤ管腔 内への挿入距離を第１スタイレット位置までに限定するように構成されており、 該第１スタイレット位置では、スタイレットの末端が誘導要素より近くに位置し 迅速交換モード中に使用されるようにされており、停止構造体は解放自在となっ てスタイレットが誘導ワイヤ管腔内を更に前進して誘導要素と係合することが可 能となる。スタイレットは、停止構造体が解放されると前進して誘導要素をその 第１位置から第２位置へ変位させ、その後に誘導ワイヤ管腔から取り除かれるよ うなサイズ及び構造にされており、これにより、カテーテルを迅速交換モード使 用から変換しようとした場合には、スタイレットを使用して誘導ワイヤ管腔を開 けることが可能となる。これにより、従来の誘導ワイヤまたはその他の装置が誘 導ワイヤ管腔の全長に亙って伸長することが可能となる。 本発明の本態様による好適な実施例には下記の特徴が１つ以上含まれる。 スタイレットは、末梢球根状端部を有しており、該末梢球根状端部の径はスタ イレットの該末梢球根状端部に直に近接する部分の径より大きくされており、前 記末梢球根状端部は、誘導要素に係合して第１位置から第２位置へ変位させる一 方で、スタイレットを迅速交換モードでの使用中に所定の位置に配置した時にカ テーテルの可撓性に悪影響を及ぼすことがないように構成されている。 スタイレットは、カテーテルに十分な剛性を与えてカテーテルが所定位置へ押 しやられるのを可能にする選択された第１の径を有する長い近くの第１部分と、 該近くの第１部分より遠くにある比較的短い第２部分とを有しており、該第２部 分は末端方向に小径となるまでテーパが施されており、比較的柔らかな先端部と して機能する。 誘導要素は、カテーテルに一体に構成されており、第１及び第２位置のどちら に配置されても安定して載置されるように二安定特性を有している。 誘導要素は、マンドレルをカテーテルの誘導ワイヤ管腔内へ挿入し、該マンド レルを誘導要素が配置される位置まで前進させ、カテーテルを誘導要素位置近傍 で熱形成温度まで加熱し、及びカテーテルの壁材から該壁の対応する部分に形成 器具をマンドレルに向けて押圧し、これによりカテーテル壁の係合部分が可塑変 形して誘導要素を形成する段階から成る方法により形成される。 解放自在の停止構造体は、スタイレットの基部と関係したハンドルからの前方 延長部を備えており、該延長部は、効果を発揮する位置にあるとカテーテルと関 係した一定の表面に前向きに当接してスタイレットの誘導ワイヤ管腔内への挿入 量を制限するように構成されており、該延長部が効果を発揮する位置から取り除 かれると、スタイレットは誘導ワイヤ管腔内を更に前進可能となる。延長部はハ ンドルと一体に形成され、屈曲自在となって効果を発揮する位置から取り外し可 能となるのが好適であり、且つ、延長部はヒンジによりハンドルに結合されるか 、または、破壊されてハンドルから取り外されるように構成される。 別の好適な実施例では、前記解放自在の停止構造体は、枢動自在のワイヤ取っ 手（wirebail）となる。 解放自在の停止構造体は、ハウジング内に配置され、該ハウジングはスタイレ ットへのアクセスが望まれる時には取り外し自在となる。ハウジングは、取り外 されてスタイレットに沿って加圧した噴出液の進入を可能とする注射器と交換可 能となる取り外し自在の基端キャップを有しているのが好適である。 バルーンが側口から離れ且つカテーテルの末端より近くにある部位でカテーテ ルシャフトの回りに取付られる。該シャフトは、カテーテルの基端からバルーン の内部まで伸長する膨張管腔を含んでいる。バルーンはＰＴＣＡバルーンである のが好適である。 本発明は、別の態様では、カテーテルを迅速交換モードからスタイレットを使 用したオーバー・ザ・ワイヤモードへ変換する方法に関する。カテーテルは、該 カテーテルの基部領域から末端領域まで伸長する誘導ワイヤ管腔を有するシャフ トを備えており、該カテーテルはカテーテルの末端より近くにあるカテーテルの 末端領域の一定の位置で誘導ワイヤ管腔に進入して迅速交換モードで使用可能と なる側口を有している。カテーテルは、該側口の基部に隣接して固定された誘導 要素を有しており、この誘導要素は第１及び第２位置を有し、第１位置では、誘 導要素は誘導ワイヤ管腔を横断して下方に伸長して進路遮断位置を取り、カテー テルの末端を介して誘導ワイヤ管腔内へ挿入された誘導ワイヤを側口の外側へ進 路方向を変更させ、第２位置では、管腔進路遮断位置から外れて略カテーテル本 体に沿って横臥する。スタイレットは、迅速交換モードでカテーテルを使用中カ テーテルの誘導ワイヤ管腔の基部内に位置し、且つ、該スタイレットの末端が誘 導要素より近くに位置したカテーテルの対応する部分を容易に押せるようなサイ ズにされている。本発明の上記態様によれば、カテーテル及びスタイレットによ り画定されるカテーテル装置は、解放自在のスタイレット停止構造体を含み、該 停上構造体は、スタイレットの誘導ワイヤ管腔内への挿入距離を第１スタイレッ ト位置までに限定するように構成されており、該第１スタイレット位置では、ス タイレットの末端が誘導要素より近くに位置し迅速交換モード中に使用されるよ うにされており、停止構造体は解放自在となってスタイレットが誘導ワイヤ管腔 内を更に前進して誘導要素と係合することが可能となる。スタイレットは、停止 構造体が解放されると前進して誘導要素をその第１位置から第２位置へ変位させ 、その後に誘導ワイヤ管腔から取り除かれるようなサイズ及び構造にされている 。カテーテルを迅速交換モード使用から従来のオーバー・ザ・ワイヤモード使用 へ変換しようとした場合には、誘導ワイヤを取り除き、解放自在の停止構造体を 解放し、スタイレットを前進させて誘導要素に係合させて、該誘導要素を第１位 置から第２位置へ変位させ、次いで、スタイレットを取り除いて誘導ワイヤ管腔 を開けて他の目的での使用を可能とする。好適な１実施例での使用では、第２の 誘導ワイヤが誘導ワイヤ管腔の全長に亙って伸長して、カテーテルを従来のオー バー・ザ・ワイヤモードで使用することが可能となる。 図面の簡単な説明 図１及び図１ａは、それぞれ迅速交換モード及びオーバー・ザ・ワイヤ誘導モ ードに使用されている本発明の実施例の側面略図であり、 図２及び図２ａは、それぞれ前記実施例のスタイレットの基端及び末端の拡大 側面図であり、図２ｂは、前記実施例のスタイレット末端部の縮小側面図であり 、 図３は、前記実施例のハブ部の拡大横断面図であり、 図４及び４ａは、前記実施例の誘導要素の製造方法を図示したものであり、 図５及び５ａは、前記実施例の異なるモードでの端面図であり、 図６、図７、図８及び図９は、カテーテルを迅速交換モード使用からオーバー ・ザ・ワイヤモード使用へ変換する際の連続した異なる段階での前記実施例のハ ブ 部の拡大横断面図であり、図６ａ、図７ａ、図８ａ及び図９ａは、前記のそれぞ れの異なる段階での前記実施例の側口領域の拡大横断面図であり、 図１０は、図２−２ｂに示したスタイレットの解放自在部分がスタイレット制 限位置にある代替実施例の側面図であり、図１０ａは、解放自在部分がスタイレ ット前進位置にある前記代替実施例のそ側面図であり、図１０ｂは、図１０の１ ０ｂ−１０ｂの線に沿った前記実施例の横端面図である。 好適な実施例の説明 図は、血管１６内の疾患部位１４に位置決めされて、該疾患部位でバルーン拡 張を行う本発明による装置を示している。該装置は、迅速交換モード、即ち、図 １に示した装置の末端部分のみが誘導ワイヤを囲繞する時に装置を誘導ワイヤ上 で前進させるモード及び図１ａに示したオーバー・ザ・ワイヤモードを交互に使 用して経皮経管血管形成（percutaneous transluminal angioplasty）に利用で きる。 図１を参照すると、ＰＴＣＡバルーンカテーテル装置１０にはカテーテルシャ フト１３上にバルーン１２が取り付けられている。シャフト１３は、３つの管腔 、即ち、誘導ワイヤ管腔２０、バルーン膨張管腔２１（図５参照）、及びニチノ ールワイヤ（nitinol wire）が永久載置される第３の管腔２３（図５参照）を有 するプラスチック製の押出品である。 図１に示した迅速交換モードで使用する場合には、誘導ワイヤ１８は、誘導ワ イヤ管腔の末端を通って伸長して、シャフト材料から形成された誘導要素２４よ り遠くにある側口２２を通ってシャフトから外に出ている。スタイレット２６は 、誘導ワイヤ管腔２０にあり、誘導要素２４より近くにあるその末端が誘導要素 ２４より近くにあり、且つ、その基端がハブ組立体２８の構造体内で終結したハ ンドル３６に接着されているのが図示されている。 図１ａを参照すると、オーバー・ザ・ワイヤモードにおいては、誘導要素２４ はシャフトの壁と略整列するように持ち上げられており、スタイレット２６及び 誘導ワイヤ１８は装置１０の基部領域から末端領域まで誘導ワイヤ管腔２０を貫 通して伸長する誘導ワイヤ１９に取って代わられている。 図２乃至図２ｂを参照すると、スタイレット２６は、適切なワイヤ、即ち、ニ チノールから構成され、例えば、径が0.48mmで、長さが、例えば、1340mmの基部 ３０を備えている。スタイレットは、例えば、長さが75mmの第２領域３２に亙り その末端近傍で径が、例えば、0.23mmになるようなテーパを施されている。スタ イレットの末端は径が、例えば、0.48mmで、長さが、例えば、3mmの拡張端部ボ ール３４から成る。スタイレット２６の基端部分は解放自在の特徴を有するハン ドル３６に接着されている。該ハンドル３６は前方延長部３８及び基端部分４０ を有している。延長部３８は、矢印４４に沿って回転することで該延長部の破壊 を可能とする肉薄部３９により基端部分４０に接合されている。スタイレットは 、テーパを施した領域３２が基部３０より低い剛性を提供して可撓性をもたらし 、且つ、スタイレットのカテーテル内への挿入中にカテーテルへの損傷を防止し するようにして迅速交換モード使用においてカテーテルに所望の剛性を付加する ように構成されている。 図３を参照すると、迅速交換モード使用中は、ハブ組立体２８の延長チューブ ５０がスタイレットハンドル３６上に嵌合して、解放自在の前方延長部３８が取 付具５２により固定される。キャップ５４がチューブ５０の基端部分上に嵌合す る。チューブ５０は、スタイレットハンドル３６の基端部分４０の基端がチュー ブ５０内に閉じ込められる一方で、該ハンドルの前方延長部３８の末端部分を限 定する突起４５を組み込んでいる。従って、スタイレットの末端は誘導要素２４ より近くに位置決めされて、誘導要素２４との係合が不可能にされている。 図４を参照すると、製造において、誘導要素２４は、マンドレル６０をその端 部を誘導要素を配置する場所に位置決めして誘導ワイヤ管腔２０の末端部分内へ 進入させることによりシャフト材料から形成される。次いで、シャフト１３は、 先端を３０°に研削された皮下注射針４２を使用して該シャフトの壁の一定部分 を貫通破壊される。次いで、マンドレルが前進させられて、誘導要素を形成する シャフトの部分が図４ａに示した誘導ワイヤ管腔２０を遮断する位置へ押しやら れる。前記の皮下注射針がシャフト及びマンドレル間にクサビとして挿入されて シャフトにフレアを形成する。該フレア４３は側口を通って誘導ワイヤが外に出 るのを容易にする。この組立体がシリコンゴムチューブ等（図示なし）で所定位 置に保持され一方で、バルーンカテーテルは誘導要素位置の近傍で加熱される。 加熱は誘導要素に形成されるシャフトの部分及びフレアが施されるシャフトの部 分が可塑変形するまで十分に行われる。冷却されると、誘導要素２４は二安定特 性を有するようになる。図１、図５及び図６ａを参照すると、誘導要素は誘導ワ イヤ管腔２０を遮断する位置で安定している。図１ａ、図５ａ及び図７ａを参照 すると、第２の安定位置において、誘導要素は非遮断位置にあり、カテーテルシ ャフトの壁に沿って横臥している。図１ａに示した如く、この位置ではカテーテ ルはオーバー・ザ・ワイヤモードで使用され、誘導ワイヤ１９が誘導ワイヤ管腔 ２０を貫通して伸長して、誘導要素による妨害はなくされている。この現時点で 開放された誘導ワイヤ管腔は、例えば、対比媒体または圧力検出針を導入したり 等のその他の目的に使用することが可能である。 迅速交換モードの準備においては、誘導ワイヤを誘導ワイヤ管腔２０の末端内 に逆に装填し、誘導要素が誘導ワイヤの進路変更を行い且つ側口の外側へ誘導す る。 操作に当たっては、誘導ワイヤ１８及びスタイレット２６を迅速交換モードに 位置決めしたバルーンカテーテル１０をキャップ５４を取り外し、注射針（図示 なし）を延長チューブ５０の末端上に取り付けることにより押し流す。誘導カテ ーテル（図示なし）を本体内に配置し、誘導ワイヤを所定位置に配置したカテー テル１０を誘導カテーテルを誘導カテーテルを介して疾患部位１４まで前進させ る。次いで、誘導ワイヤ１８をカテーテルの前方へ疾患部位まで前進させ、次い で、バルーンカテーテル１２を誘導ワイヤ上を前進させて位置決めして迅速交換 モードにおいてバルーン拡張を行う。 スタイレットを迅速交換モード使用に合わせて所定位置に配置しても、軸線方 向の範囲が制限されるため、スタイレットの拡張端部がカテーテルの可撓性に悪 影響を及ぼすことはない。 図６及び図６ａを参照すると、迅速交換モードでは、ハンドル３６の前方延長 部３８がスタイレットの前進を突起４５と係合することで誘導要素２４より近く にある位置までに制限する。新たな誘導ワイヤが所望の場合には、誘導ワイヤ１ ８を側口を通して誘導ワイヤ管腔から基端方向に引きだして取り除く。次いで、 取付具５２が取り外されて、スタイレット２６を基端方向に引っ張るのが可能と なる。この時点では、解放自在の前方延長部３８はスタイレットハンドル３６か ら破壊されており、従って、スタイレットの前進を拒むことはない。 図７と図７ａ及び図８と図８ａを参照すると、上記の如く変形されたスタイレ ット２６は次いで基端部分４０が突起４５に係合するまで末端方向に押される。 スタイレットの拡張末端がスタイレットの前進中誘導要素が強力に係合されるの を確実にする。この動きにおいて、スタイレットが誘導要素２４を押し、前進す るごとに誘導要素の方向を変更をさせてもう一方の安定位置である管腔遮断位置 から外れた位置に静止させる。図９及び図９ａを参照すると、スタイレットは次 いで取り除かれて誘導ワイヤ管腔が全長に亙って開放されて、オーバー・ザ・ワ イヤモードでの誘導ワイヤ１９の挿入または前記したその他の使用が可能となる 。 カテーテルの交換が所望の場合には、バルーンカテーテル１２を取り外して誘 導ワイヤ１９を所定位置に残す。次いで、新たなカテーテルを従来のオーバー・ ザ・ワイヤ方法で誘導ワイヤ上を前進させることが可能となる。 別の実施例では、前方延長部３８を一体成形のヒンジにより薄肉部３９（図２ 参照）において基端部分４０に接合し、延長部３８を後方に折り畳めるようにし て、スタイレットを更に前進させることが可能なようにされている。 図１０乃至図１０ｂを参照すると、別の実施例では、スタイレットハンドル３ ６の解放自在の部分を、例えば、軟質ステンレス鋼から形成された金属取っ手１ ３８の形態にして、該金属取っ手１３８を矢印１４４に沿って、スタイレットが 誘導要素２４と係合するのを制限する前方突出位置（図１０参照）からハンドル がスタイレットの前方移動を許して誘導要素２４に係合させ且つ該誘導要素を変 位させる後方突出位置（図１０ａ参照）まで回動するようにされている。例えば 、ニチノールから形成されたスタイレット２６の部分１３９が成形された取っ手 コネクタ１４０の末端から伸長し、ワイヤ取っ手１３８が該コネクタの基端から 伸長するが、確実な関係で成形コネクタ内に埋設された部分は図示されていない 。図１０ｂにおいて最もよく図示されている如く、取っ手コネクタ１４０はワイ ヤ取っ手１３８がスタイレット制限位置にある時に静止する成形コネクタ１４０ の外部の長手方向凹所１４２を含んでいる。 別の実施例では、解放自在の特徴をハンドル３６でなく寧ろハブ組立体２８に 接着させても良い。 当業者にはその他の実施例も考えつくであろうが、それらは以下の特許請求の 範囲内のものである。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． カテーテルと、スタイレットとを備えたカテーテル組立体であって、該カ テーテルは、カテーテルの基部領域から末端領域まで伸長する誘導ワイヤ管腔を 有したシャフトを備えており、前記カテーテルは、迅速交換モード及びオーバー ・ザ・ワイヤモードのどちらの使用にも適しており、前記カテーテルは、該カテ ーテルの末端より近くにあるその末端領域の任意の位置で誘導ワイヤ管腔内へ進 入する側口を有していて前記迅速交換モードにおいて使用可能にしており、前記 カテーテルは、該側口の基端部分に隣接して固定され且つ第１位置及び第２位置 を有した誘導要素を有しており、該第１位置では、前記誘導要素が誘導ワイヤ管 腔を横断して下方へ伸長して進路遮断位置を取り、カテーテルの末端を介して誘 導ワイヤ管腔内へ挿入された誘導ワイヤを側口の外へ片寄らせ、該第２位置では 、誘導要素が管腔内進路遮断位置から外れてカテーテル本体に略沿って横たわり 、且つ、前記スタイレットは、迅速交換モードで前記カテーテルを使用中該カテ ーテルの誘導ワイヤ管腔の基端部分内に位置し、該スタイレットの末端が前記誘 導要素より近くにあって、前記カテーテルの対応する部分を容易に押せるような サイズにされているカテーテル組立体において、 該カテーテル組立体は、解放自在のスタイレット停止構造体を含み、該停止構 造体は、前記スタイレットの誘導ワイヤ管腔内への挿入距離を、迅速交換モード 中に使用するために前記スタイレットの末端が前記誘導要素より近くに位置する 第１スタイレット位置までに限定するように構成されており、前記停止構造体は 、解放自在となって前記スタイレットが前記誘導ワイヤ管腔内を更に前進して前 記誘導要素と係合することが可能となり、前記スタイレットは、前記停止構造体 が解放されると、前進して前記誘導要素をその前記第１位置から前記第２位置へ 変位させ、その後に前記誘導ワイヤ管腔から取り除かれるようなサイズ及び構造 にされており、これにより、前記カテーテルを迅速交換モード使用から変換しよ うとした場合には、前記スタイレットを使用して前記誘導ワイヤ管腔を開けるこ とが可能となることを特徴とするカテーテル組立体。 ２． 前記スタイレットは、末梢球根状端部を有し、該末梢球根状端部は前記ス タイレットの該末梢球根状端部に直に近接する部分より大きくされており、前記 末梢球根状端部は、前記誘導要素に係合して前記第１位置から前記第２位置へ変 位させる一方で、前記スタイレットを迅速交換モードでの使用中に所定の位置に 配置した時に前記カテーテルの可撓性に悪影響を及ぼすことがないように構成さ れている請求項１に記載のカテーテル装置。 ３． 前記スタイレットは、前記カテーテルに十分な剛性を与えて該カテーテル が所定位置へ押しやられるのを可能にする選択された第１の径を有する長い近位 の第１部分と、該近位の第１部分より遠くにある比較的短い第２部分とを有して おり、該第２部分は末端方向に小径となるまでテーパが施されており、比較的柔 らかな先導部として機能する請求項１または請求項２に記載のカテーテル装置。 ４． 前記誘導要素は、前記カテーテルの一体部分であり、前記第１及び前記第 ２位置のどちらに配置されても安定しているように二安定特性を有している請求 項１に記載のカテーテル装置。 ５． 前記誘導要素は、マンドレルを前記カテーテルの誘導ワイヤ管腔内へ挿入 し、該マンドレルを前記誘導要素が配置される位置まで前進させ、前記カテーテ ルを前記誘導要素位置近傍で熱形成温度まで加熱し、及び前記カテーテルの壁材 から該壁の対応する部分に形成器具を前記マンドレルに向けて押圧し、これによ り前記カテーテル壁の係合部分が可塑変形して前記誘導要素を形成する段階から 成る方法により形成される請求項１または請求項４に記載のカテーテル装置。 ６． 前記解放自在の停止構造体は、前記スタイレットの基端部分と関係したハ ンドルからの前方延長部を備えており、該延長部は、有効位置にあると前記カテ ーテルと関係した一定の表面に前向きに当接して前記スタイレットの前記誘導ワ イヤ管腔内への挿入量を制限するように構成されており、該延長部が有効位置か ら取り除かれると、前記スタイレットは、前記誘導ワイヤ管腔内を前進可能とな る請求項１に記載のカテーテル装置。 ７． 前記延長部は、前記ハンドルと一体に形成され、屈曲自在となって前記有 効位置から取り外し可能となる請求項６に記載のカテーテル装置。 ８． 前記延長部は、ヒンジにより前記ハンドルに結合される請求項７に記載の カテーテル装置。 ９． 前記延長部は、破壊されて前記ハンドルから取り外されるように構成され ている請求項７に記載のカテーテル装置。 １０． 前記解放自在の停止構造体は、枢動自在のワイヤ取っ手である請求項１ に記載のカテーテル装置。 １１． 前記解放自在の停止構造体は、ハウジング内に配置され、該ハウジング は、前記スタイレットへのアクセスが望まれる時には取り外し自在となる請求項 １に記載のカテーテル装置。 １２． 前記ハウジングは、取り外されて前記スタイレットに沿って加圧した噴 出液の進入を可能とする注射器と交換可能となる取り外し自在の基端キャップを 有している請求項１１に記載のカテーテル装置。 １３． バルーンが前記側口から遠くにあり且つ前記カテーテルの末端より近く にある部位で前記カテーテルシャフトの回りに取付られ、該シャフトは、前記カ テーテルの基端から前記バルーンの内部まで伸長する膨張管腔を含んでいる請求 項１に記載のカテーテル装置。 １４． 前記バルーンは、ＰＴＣＡバルーンである請求項１３に記載のカテーテ ル装置。 １５． カテーテルを迅速交換モードからスタイレットを使用したオーバー・ザ ・ワイヤモードへ変換する方法であって、前記カテーテルは、該カテーテルの基 部領域から末端領域まで伸長する誘導ワイヤ管腔を有するシャフトを備えており 、前記カテーテルは該カテーテルの末端より近くにある該カテーテルの末端領域 の一定の位置で前記誘導ワイヤ管腔に進入して前記迅速交換モードで使用可能と なる側口を有しており、前記カテーテルは、該側口の基部に隣接して固定され且 つ第１及び第２位置を有した誘導要素を有しており、該第１位置では、該誘導要 素は、前記誘導ワイヤ管腔を横断して下方に伸長して進路遮断位置を取り、前記 カテーテルの末端を介して前記誘導ワイヤ管腔内へ挿入された誘導ワイヤを前記 側口の外側へ進路方向を変更させ、該第２位置では、管腔進路遮断位置から外れ てカテーテル本体に略沿って横たわり、前記スタイレットは、迅速交換モードで 前記カテーテルを使用中該カテーテルの前記誘導ワイヤ管腔の基端部分内に位置 し、前記スタイレットの末端部が前記誘導要素より近くに位置して前記カテーテ ルの 対応する部分を容易に押せるようなサイズにされているカテーテルを迅速交換モ ードからスタイレットを使用したオーバー・ザ・ワイヤモードへ変換する方法に おいて、 前記カテーテル及び前記スタイレットにより画定されるカテーテル装置は、解 放自在のスタイレット停止構造体を含み、該停止構造体は、前記スタイレットの 前記誘導ワイヤ管腔内への挿入距離を前記スタイレットの末端部が前記誘導要素 より近くに位置し迅速交換モード中に使用されるようにされた第１スタイレット 位置までに限定するように構成されており、前記停止構造体は解放自在となって 前記スタイレットが前記誘導ワイヤ管腔内を更に前進して前記誘導要素と係合す ることが可能なようにされ、前記スタイレットは、前記停止構造体が解放される と前進して前記誘導要素をその前記第１位置から前記第２位置へ変位させ、その 後に前記スタイレットが前記誘導ワイヤ管腔から取り除かれるようなサイズ及び 構造にされており、これにより、前記カテーテルを迅速交換モード使用から変換 しようとした場合には、前記誘導ワイヤを取り外して、前記停止構造体を解放し 、前記スタイレットを前進させて前記誘導要素をその前記第２位置に配置し、そ の後、前記スタイレットを後退させて前記誘導ワイヤ管腔を開放することを特徴 とするカテーテルを迅速交換モードからスタイレットを使用したオーバー・ザ・ ワイヤモードへ変換する方法。