JPH09510119A - 製品を小出ししない大きな付着／分配面を持つ製品ディスペンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、流体、懸濁液、ローション、クリーム、乳濁液、及びゲルを含む塗り拡げることができる種々の製品用の改良製品ディスペンサに関する。本発明の好ましい実施例では、ディスペンサは、回転エレメント（４０）の一部を露呈するための孔（５１）を備えたドーム（５０）の形態の大きな付着／分配表面を持つロールオン型改良アプリケータ（１０）の形態である。製品は、エレメントとドームとの間の隙間から押し出すとき、エレメントの表面に付着して所望の表面と接触し、これによって、所望の表面に付着される。エレメントによって所望の表面に付着されなかった過剰の製品は、エレメントの表面に付着してエレメントとドームとの間の隙間を通り、容器内に戻されるか或いはドームの孔の縁部によってエレメントの表面から掻き取られる。掻き取られた製品は、ドームの表面上に流れるか或いは所望の受け入れ表面の他の部分と接触し、ドームの付着／分配面によって分配される。ドームの付着／分配面は、この分配されなかった製品用の副アプリケータとして機能し、且つ製品全体を所望の表面上に均等に拡げるための主ディスペンサとして機能し、かくして、回転エレメントが分配した製品を均等に付着させ且つ分配するための改良手段を提供する。結果的に得られたロールオンアプリケータは、製品を更に容易にきちんときれいに付着させることができ、パッケージの構造が簡単であるため、安価に製造でき且つ確実に作動する、使用者に優しいパッケージが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 製品を小出ししない大きな付着／分配面を持つ製品ディスペンサ 発明の分野 本発明は、流体、懸濁液、ローション、クリーム、乳濁液、及びゲルを含む塗 り拡げることができる種々の製品用の改良製品ディスペンサに関する。更に詳細 には、本発明は、回転エレメントを取り囲む、製品を小出ししない大きな付着／ 分配面を有し、回転エレメントが小出しした製品を均等に付着し且つ分配する改 良手段を提供する目的を持つ種類の改良ロールオンアプリケータに関する。 発明の背景 塗り拡げることができる種々の製品（流体、懸濁液、ローション、クリーム、 乳濁液、及びゲルを含む）を小出しし、これを所定の表面に付着するための入手 可能な種々のディスペンサのうち、広範に使用されている一つのディスペンサは 、ロールオン型アプリケータである。この手段のディスペンサでは、回転エレメ ント（多くの場合、球形又は円筒形である）は、パッケージ内の製品リザーバと 流体連通している。所望の表面に亘って回転エレメントを動かすと、所定の厚さ の製品の薄膜がディスペンサから回転エレメントの表面上に引き出される。この 薄膜の厚さは、エレメントの表面とパッケージのエレメント捕捉部分との間の隙 間及び製品の粘度を含む多くの要因によって制御される。回転エレメントが表面 上を転動するとき、エレメントの接触路に沿って製品の薄膜が表面に付着される 。 現在商業的に入手できるロールオンパッケージでは、回転エレメントは、製品 を所望の領域に付着させるのに使用されるばかりでなく、計量／小出し機能を行 う。消費者が、既に付着させてある製品を更に分配するためにエレメントを使用 する場合には、エレメントがそのソケット内で回転するときに追加の製品が小出 され続ける。これにより、無駄な製品が、不均等に、全体に濡れたように、きた なく付着される。 更に、現在商業的に入手できるパッケージは、パッケージの外側に露呈された 回転エレメントの表面積の割合が比較的大きく、多くの場合、４０％乃至４５％ である。表面の大部分と関連したエレメントの実際の接触面積は２０％乃至２５ ％である。かくして、接触面の曲率半径を小さくするために比較的大きなエレメ ントを使用しているけれども、残りの露呈面は、対応する表面に付けることがで きない製品の薄膜を前方に送り、及び従って製品の薄膜はエレメントと一緒に容 器内に戻るか或いは回転エレメントの移動方向に対して９０°の方向に配向され たこの非接触露呈面上に厚いフィルムを形成する。この厚いフィルム並びにフィ ットメント（fitment）によりエレメントの表面から掻き取られた過剰の製品は 、所望の表面に亘るエレメントの移動路の両側に多くの製品でできた固まりを形 成し易い。掻き取られた過剰の製品は、エレメントを保持するフィットメントの 縁部を越えて流出する。更に、回転面が大きいため、所望の表面上にある解けた 糸、毛羽、又は頭髪等の糸様の要素を引き付けてこれらを回転エレメントとフィ ットメントとの間の隙間空間に引き入れ易い。 従って、使用が容易であり且つ製品を更に均等にきちんと付着させるロールオ ン型製品ディスペンサを提供するのが望ましい。更に、所望の付着面上に存在す る解けた糸様の要素を引き付けてこれを捕捉する傾向が小さいロールオン型ディ スペンサを提供するのが望ましい。 発明の概要 本発明は、回転エレメントの一部を露呈するための孔を備えたドーム形態の大 きな付着／分配面を持つロールオン型改良アプリケータを提供する。この形体で は、エレメントの主な機能が、製品の供給のみであるため、エレメントの露呈量 は従来のパッケージよりも かに小さい。 製品をエレメントとドームとの間の隙間から押し出すとき、製品はエレメント の供給から出て所望の表面と接触し、これによってこの表面に付着させる。エレ メントによって所望の表面に付けられなかった過剰の製品は、エレメントの表面 に従ってエレメントとドームとの間の隙間を通って容器内に戻るか或いはドーム の孔の縁部によってエレメントの表面から掻き取られる。この掻き取られた製品 はドームの表面上に流れるか或いは所望の受け入れ表面の他の部分と接触し、こ の分配されなかった製品用の副アプリケータとしての機能及び全製品を所望の表 面上に均等に塗り拡げるための主分配器としての機能の両方を持つドームの付着 ／分配面によって分配される。 ドームは、付着／分配機能を行う他に、ソケット型エレメントホルダとしても 機能でき、要素から取り外し自在である。かくして、パッケージの再充填性を高 める。このようにして、ドームを容器のネックから取り外し、開放したネックを 通して容器の内部に近付くことができる。追加の製品を従来の容器からロールオ ンパッケージに注入でき、引き続いて使用するためにドームを再設置するか或い はドームを交換のロールオン容器に設置することができる。 そのエレメントホルダとしての役割において、ドームのソケット部分は、エレ メントとドームの表面との間の隙間の他に、製品の流れを計量供給する改良手段 を更に提供する。ソケットに基づいた計量供給には、製品をソケット表面によっ てエレメントの表面上に通すことができるようにするテクスチャー又は所定の大 きさの表面の溝、即ちローションやクリームといった広範な稠度の製品を収容す る上で特に有用な特徴が含まれる。本発明によるロールオンアプリケータには、 製品を順次計量供給即ち逐次計量供給する多数の計量供給システムが含まれる。 例えば、一つのレベルの計量供給は、容器の内面とエレメントとの間の隙間によ って提供でき、別のレベルの計量供給は、エレメントとドームのソケット部分と の間の隙間によって提供でき、更に別のレベルの計量供給は、孔の縁部とエレメ ントの表面との間の隙間によって提供できる。 結果的に得られたロールオンアプリケータにより、製品を更に容易に、きちん ときれいに付着させることができ、更に、四部品パッケージを維持しながら、再 充填可能に設計されている。パッケージの構造が簡単であるため、安価に製造で き且つ確実に作動する、使用者が使い易いパッケージが提供される。 図面の簡単な説明 本発明は、以下の詳細な説明及び添付図面を参照することにより、更によく理 解されるであろう。 第１図は、明瞭化を図るために一部を取り除いて断面で示す、本発明の好まし い実施例の部分分解斜視図である。 第２図は、第１図に示す本発明の実施例による有孔ドームの正面図である。 第３図は、第２図の有孔ドームの断面図である。 第４図は、第１図の実施例の部分拡大断面図である。 特別に表示していないけれども、添付図面に亘り同じ要素には同じ参照番号が 附してある。 発明の詳細な説明 第１図は、全体に参照番号１０を附した本発明による改良ロールオンアプリケ ータを示す。ロールオンアプリケータ１０は、四つの個々の構成要素、即ちオー バーキャップ２０、容器３０、アプリケータエレメント４０、及び有孔ドーム５ ０を含む。 オーバーキャップ２０は、全体にカップ形状であり、非使用期間中、アプリケ ータエレメント及び有孔ドーム５０を包囲する。オーバーキャップ２０は、更に 、オーバーキャップを容器３０に固定するためのねじ山を備えた部分（図示せず ）を有する。オーバーキャップの中央部分の下側にはリブ２２が設けられている 。 このリブの重要性を以下に論じる。 容器３０は全体に従来の設計であり、口部３１、この口部３１の外面に設けら れたねじ山部分３２、及び第２ねじ山部分３３を有する。容器３０の内部３５に は液体製品（図示せず）が入っている。容器の本体部分３６は、人間工学的制約 条件に適った任意の全体形状であるのがよい。第１図及び第２図に示す例示の形 体では、本体部分３６は半砂時計形状であり、この形状では、握り易くするため に容器の一つの寸法が深く絞ってあり、本体部分の輪郭の他の寸法が全体に真っ 直ぐである。 ねじ山部分３２は、有孔ドーム５０の刻み付きスカート５４の内面に設けられ た対応するねじ山と係合する。これらの互いに噛み合うねじ山部分は、本発明の 好ましい実施例に含まれるけれども、再充填の特徴をなくすのが所望である場合 には、有孔ドーム５０を接着又は他の方法で容器の口部３１に取り外し不能に固 定することができる。他の可能な形体には、互いに噛み合うスナップ装着型の連 結要素を使用する形体が含まれ、この形体では、随意であるが、再充填を行うた めにドームを取り外すことができる。 好ましい実施例では、アプリケータエレメント４０は、容器の口部３１に取り 囲まれた部分内に回転自在に配置された球からなる。アプリケータエレメントは 、中空であってもよいし、中実であってもよく、全体に平滑な外面を備えていて もよいし、テクスチャーを或る程度有する外面を備えていてもよい。球形のエレ メントを使用することによって、アプリケータを全方向に亘って使用できる。こ れは、エレメントが全ての方向で同じ効力で回転するためである。エレメントは 、例えば、円筒形、楕円形といった他の形状であってもよいが、このような形状 には、このような形状のアプリケータが、概括的に述べると、単一の軸線だけを 中心として回転するという機能上の制限がある。アプリケータエレメントは、中 空であってもよいし、中実であってもよいが、好ましくは、比較的平滑な外面を 有 する。 第１図に示すように、アプリケータ１０には、本発明の付着／分配特性を改善 するドーム５０が設けられている。第２図及び第３図には、ドーム５０の特徴が 非常に詳細に示してある。 ドーム５０のほぼ中央には孔５１が配置されており、この孔は、アプリケータ エレメント４０の表面領域の所望の部分を露呈するような大きさであり且つその ように配置されている。孔５１は、横方向が分配面５２によって取り囲まれてい る。分配面５２は、孔５１から全体に丸味を帯びた外リム５３まで下方及び半径 方向外方に延びている。 ドーム５０は、分配面５２の下側から下方に延びる外スカート５４によって容 器の口部３２に固定される。外スカート５４は、好ましくは、容器の口部３２と 係合するための手段、例えばねじ山、相互係止リング、ビード、又は溝をその内 面に有し、又は接着剤又は他の固定手段を備えている。 外リム５３は、好ましくは、丸味を帯びており、分配面５２よりも小さい曲率 半径で分配面５２から下方及び外方に延びており、外スカート５４から半径方向 外方に間隔が隔てられた所定位置で終端する。これにより、分配面５２（外リム ５３によって境界が定められた）は、使用中に所望の面と接触するアプリケータ エレメント４０以外のアプリケータ１０の唯一の部分となる。他の可能な形体に は、外リム５３が外スカート５４と実質的に面一の形体が含まれる。このような 形体では、オーバーキャップ２０を容器自体に固定するのでなく、外スカート５ ４に直接固定するのが望ましい。 更に、ドーム５０には、好ましくは、第３図に更に明瞭に示してあるように、 内スカート５５が設けられている。内スカートは、アプリケータエレメント４０ を捕捉して保持するため、内スカート５５及びアプリケータドーム５０の下側に よって境界付けられたソケットを形成する。アプリケータエレメント４０が球形 の好ましい実施例では、内スカートは、好ましくは、分配面５２の下側からアプ リケータエレメント４０の赤道領域まで下方に延び、次いで、内スカート５５の 最も下側の縁部５６がアプリケータエレメントの最大直径よりも小さい直径の開 口部を構成するように下方及び半径方向内方に延びる。内スカートは、好ましく は、アプリケータエレメントを挿入できるが、通常の使用状態ではアプリケータ エレメントを保持するのに十分な弾性を有し及び／又はスロットが設けられてい る。 所望の再充填性を提供するため、外スカート５４には、好ましくは、ねじ山５ ７が設けられている。このねじ山は、容器の口部３１に設けられた対応するねじ 山と係合するためのねじ山である。ドーム５０は、上述のように、好ましくは、 アプリケータエレメント４０を内スカート５５を介して保持するため、ドーム５ ０は、容器３０の開放したスロート部分を露呈するために容器の口部３２から捩 じって離すことができない。ドーム５０を摘んで回すのを容易にするため、外ス カート５４は、好ましくは、第１図に示すように、ぎざぎざが付いた又は刻みが 付いた外面を有する。 好ましい形体では、内スカート５５は、アプリケータエレメント４０を保持す るように形成されているが、場合によっては、内スカートが形成するソケット内 にアプリケータエレメントを捕捉する代わりに、内スカート５５の下部分を短く し及び／又は広幅にし、点シール３４、内スカート５５、及びアプリケータドー ム５０の下側の間にアプリケータエレメントを緩く捕捉するのが望ましい。 第４図は、本発明によるアプリケータ１０の断面図であり、この図は、完全に 組み立てた状態でのアプリケータの要素間の関係を更に明瞭に示す。 ドーム５０の二つの特徴、即ち孔５１及び内スカート５５は、アプリケータエ レメント４０と組み合わせることによって、追加の製品を計量供給するアプリケ ータ１０の機能を行う。孔５１及びエレメント４０の外面は、その間に隙間を形 成するように間隔が隔てられている。更に、内スカート５５の内径は、アプリケ ータエレメント４０の任意の断面での外径よりも大きく、内スカートとアプリケ ータエレメントとの間にも隙間が形成される。これらの隙間により、アプリケー タエレメント４０がドーム内で回転するとき、製品の薄膜を、容器３０の内部３ ５から上方にアプリケータエレメント４０の表面上に計量供給できる。 この計量供給プロセスを更に助けるため、好ましくは、複数のランド５８及び 溝５９を内スカート５５の内面に設ける。溝５９（第３図参照）は、製品の所望 の流れを得るために形成されており、これに対し、ランドは、アプリケータエレ メント４０の過度の遊びをなくすために設けられている。 上文中に定義したアプリケータソケットの内部にアプリケータエレメント４０ が配置されている場合には、エレメントがソケット内で回転できるようにするた めに及びエレメントの表面上に製品を計量供給するために必要な隙間により、エ レメントはソケット内で或る程度の遊びがある。エレメント４０とアプリケータ ドームの他の構成要素との間の全ての隙間は、特定の製品及び特定の付着量即ち 所望の施与量に合わせて調節される。 未使用の製品を保存し、アプリケータから漏れないようにするシールを形成す るため、オーバーキャップ２０の下側には、好ましくは、シールビード２２が設 けられている。第４図で最もよくわかるように、シールビード２２は、オーバー キャップ２０を容器に装着するときにアプリケータエレメント４０と接触し、エ レメントを点シール３４に向かって下方に押し付け、かくして未使用の製品が入 った容器の内部を遮断するように配置されている。シールビード２２は、第４図 に示す任意の所望の断面を有するのがよいが、好ましくは、丸味を帯びた断面を 有し、好ましくは、アプリケータエレメント４０と孔５１との間の隙間が効果的 にシールされるように、アプリケータエレメント４０及び孔５１の縁部の両方と 接触する。これにより二重シールが形成され、製品の漏れ又は劣化に対する安全 性が向上する。オーバーキャップ２０を容器３０と螺合させることにより、シー ル保護のレベルを向上させる。 稠度が比較的大きい製品の流れを改善するための別の改良には、アプリケータ エレメント４０と接触するための間断のない表面を構成しないように点シール３ ４に一連の溝又は隙間を設けることが含まれる。このような溝又は隙間は、全体 に、第３図に溝５９として示したものと類似しており、上文中に説明した機能を 越える追加の流れ及び／又は計量機能を可能にする。このような溝又は隙間を加 えると点シール３４のシール機能が失われるため、シールビード２２をエレメン トの表面と接触させる必要がもはや存在せず、シールビード２２は、好ましくは 、良好なシール性能を提供するため、孔５１の直ぐ外側で分配面５２と接触する ように外側に再配置される。 使用に当たっては、オーバーキャップ２０を取り外してアプリケータを逆様に することによって、アプリケータエレメント４０の内側の露呈面４１を容器３０ 内の製品で従来の方法でコーティングすることができる。次いで、アプリケータ １０を所望の表面に向け、アプリケータエレメント４０の露呈した外部分４２を この表面に亘って移動させ、アプリケータエレメントをアプリケータドームのソ ケット部分内で回転させ、所定の厚さを持つ製品の薄膜を容器からアプリケータ エレメントの表面上に引き出す。付着プロセス中のアプリケータの姿勢に関わら ず、孔、内スカート、及びアプリケータエレメント間の隙間により、エレメント に付着する製品の薄膜の厚さが制御され、製品の付け過ぎを阻止する。 製品がエレメントとドームとの間の隙間から出るとき、製品はエレメントの表 面に従って所望の表面と接触し、これによって、この表面に付着される。アプリ ケータエレメントが所望の表面に亘って転動するとき、特に表面に或る程度の弾 性がある場合には、分配面５２が表面と接触し、アプリケータエレメントが付け た製品の分配を助ける。エレメントによって所望の表面に付着されなかった過剰 の製品は、エレメントの表面上を移動し、エレメントとドームとの間の隙間を通 って容器内に戻されるか或いはドームの孔の縁部によってエレメントの表面から 掻き取られる。掻き取られた製品はドームの表面上に流れ、又は所望の受け入れ 表面の他の部分と接触し、ドームの付着／分配面によって分配される。ドームの 付着／分配面は、この分配されなかった製品用の副アプリケータとして機能し、 所望の表面に付着させた全ての製品を均等に塗り拡げるための主分配器として機 能する。 本発明の改良ロールオンアプリケータは、種々の製品を種々の表面上に付着す るのに使用できる。これらの製品には、流体、懸濁液、ローション、クリーム、 乳濁液、又はゲルの形態の、発汗防止剤、匂い消し、日焼けローション、脱毛剤 、石鹸、洗剤、前処理剤、等が含まれる。表面には、一般的には皮膚、及び特定 的には脇の下を含む人間の解剖学的な種々の部位、及び衣服や家具等の布の表面 が含まれる。剪断減粘性の製品は、本発明で使用する上で特に適しているものと 考えられる。これは、剪断減粘性をアプリケータドームが提供する追加の分配特 性と組み合わせることにより、これらの製品を特に効果的に付着させることがで きるためである。本発明のディスペンサは、特に、発汗防止剤及び匂い消し等の 製品で使用するのに適している。 製品を受け入れ表面上に全体に良好に分配するため、接触領域を最大にする相 補的曲面を提供するように分配面５２の曲率半径を調節するのがよい。回転アプ リケータエレメントの露呈表面積、エレメントが分配面の上方に突出した程度、 及びアプリケータエレメントの表面と分配面との間の交差角度を、全て、受け入 れ表面の自然曲線及び／又は弾性、及び製品の性質に合わせて調節し、製品の分 配を最適にするのがよい。 室温で約５００cps 乃至約１３００cps の粘度を持つ発汗防止剤について使用 するための本発明の例示の実施例は、以下に説明する構造的詳細を持つようにつ くられる。直径が約２．０７cm（０．８１５インチ）の孔が中央に配置された、 直径が４．４４５cm（１．７５０インチ）の全体に円形形体の有孔ドームを形成 する。ドームの分配表面の曲率半径は７．６２cm（３インチ）である。外径が２ ．５３cm（０．９９８インチ）の中空球形エレメントを使用する。内スカートの 内面には１２個のランド及び１２個の溝が設けられている。溝は、長さが約０． ３９１cm（０．１５４インチ）で、幅が０．３４０cm（約０．１３４インチ）で 、深さが約０．０３８cm（約０．０１５インチ）である。オーバーキャップがな い組み立てた状態では、孔に対して垂直方向でのエレメント全体の遊びは約０． ０７８cm（０．０３１インチ）である。これにより、エレメントが点シールと接 触したとき、孔とエレメントとの間に約０．０５６cm（０．０２２インチ）の隙 間が形成される。ドーム及びエレメントの外面は、２４チャーミル（charmille ）の仕上げを有する。エレメントは、孔の縁部の上方に約０．３８１cm（０．１ ５０インチ）だけ突出しており、エレメントの露呈部分の面積は３．０３２cm2 （０．４７０平方インチ）であるか或いはエレメントの全表面積の約１５％であ る。ねじ山を備えた従来の連結部を使用してドームを容器に固定し、点シール及 びシールビードを添付図面に示す。 本発明の改良ディスペンサの構成要素は、射出成形、吹込成形、等の任意の周 知の方法で製造できる。構成要素は、ポリエチレン、ポリプロピレン、又は他の プラスチック材料、ガラス、金属等の種々の従来の材料で形成できる。各構成要 素についての現在の好ましい材料は、ドーム、オーバーキャップ、及びエレメン トについてはポリプロピレンであり、容器についてはポリエチレンである。現在 の好ましい製造プロセスは、容器については射出成形及び吹込成形であり、オー バーキャップ、ドーム、及びアプリケータエレメントについては射出成形である 。容器自体は、現在好ましいとされているように実質的に剛性であるのがよく、 或いは、所望の製品及び分配特性に応じて弾性的に又は永久的に（即ち「チュー ブ 状に」）変形できるのがよい。 オーバーキャップと容器との間の連結部並びにアプリケータドームと容器との 間の連結部は、現在好ましいとされているように、互いに噛み合う従来のねじ山 を有するのがよく、ドーム又はオーバーキャップには、逆ねじ、捩じり係止型の 連結部、１／４回すだけで迅速に外すことができる種類の連結部、スナップオン 連結部、等の種類の異なる連結部を設けることができる。 添付図面及び以上の議論は、アプリケータエレメントを一つだけ有する本発明 の好ましい実施例に焦点を当てたものであるが、場合によっては、及び特定の種 類の製品については、多数のアプリケータエレメントを設けるのが望ましく、こ れらのアプリケータエレメントは、対応する孔を持つ単一のドームに設けられる 。同様に、製品の受け入れ表面への分配を更に助けるため、ドームの表面に表面 の特徴即ちテクスチャーを加えるのが望ましい場合がある。このようにテクスチ ャーには、例えば、押縁、溝、ノブ、又は植毛が含まれる。 本発明の特定の実施例を図示し且つ説明したが、本発明の精神及び範囲から逸 脱することなく種々の変更及び変形を行うことができるということは当業者には 明らかであろう。例えば、製品の組成、及びディスペンサの全体としての大きさ 及び形状、付着／分配面の大きさ及び形状、ディスペンサの構成要素の寸法、比 、隙間、及び許容差、及び使用される材料は、全て特定の用途に合わせて調節で きる。添付の請求の範囲には、本発明の範疇のこのような変更の全てが含まれる 。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 テイラー，ジョアン リー アメリカ合衆国オハイオ州、トレントン、 サード、ストリート、602 【要約の続き】 ンサとして機能し、かくして、回転エレメントが分配し た製品を均等に付着させ且つ分配するための改良手段を 提供する。結果的に得られたロールオンアプリケータ は、製品を更に容易にきちんときれいに付着させること ができ、パッケージの構造が簡単であるため、安価に製 造でき且つ確実に作動する、使用者に優しいパッケージ が提供される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 製品を収容し、分配するようになったアプリケータであって、前記製品 を受け入れるようになった本体部分を持つ容器を含み、本体部分の上部分が分配 開口部を構成するアプリケータにおいて、該アプリケータは、 (a)前記容器の前記上部分と係合するようになったアプリケータドームであっ て、前記分配開口部上に配置された孔、前記孔及び前記分配開口部と連通したア プリケータソケット、及び前記製品を受け入れ表面上に分配できるようにする、 前記孔を取り囲み且つ前記孔から全体に半径方向外方に延びる分配アプリケータ 面を有するアプリケータドームと、 (b)少なくとも一部が前記孔を通して露呈されるように前記アプリケータソケ ット内に回転自在に配置され、前記受け入れ面との接触により前記アプリケータ ソケット内で回転するときに前記製品を分配する、アプリケータエレメントと、 を更に有することを特徴とするアプリケータ。 ２． 前記アプリケータは、非使用期間中、アプリケータドーム及び前記アプ リケータエレメントを包囲するためのオーバーキャップを更に有することを特徴 とする、請求項１に記載のアプリケータ。 ３． 前記アプリケータは、非使用期間中、前記オーバーキャップが前記アプ リケータに設置されている場合に前記アプリケータエレメントと係合するための 点シールを有することを特徴とする、請求項２に記載のアプリケータ。 ４． 前記点シールは、複数の溝によって中断されていることを特徴とする、 請求項３に記載のアプリケータ。 ５． オーバーキャップは、非使用期間中、前記オーバーキャップが前記アプ リケータに設置されている場合に、前記アプリケータ表面と密封係合するための シールビードを有することを特徴とする、請求項２、３、又は４に記載のアプリ ケータ。 ６． 前記アプリケータソケットは、前記製品を前記アプリケータエレメント と前記アプリケータソケットとの間で計量供給するための複数のランド及び溝を 有することを特徴とする、請求項１乃至５のうちのいずれか一項に記載のアプリ ケータ。 ７． 前記アプリケータ表面は全体に円形形状であり、好ましくは、前記アプ リケータエレメントは全体に球形形状であることを特徴とする、請求項１乃至６ のうちのいずれか一項に記載のアプリケータ。 ８． 前記アプリケータ表面は、前記受け入れ表面と適合する輪郭を有するこ とを特徴とする、請求項１乃至７のうちのいずれか一項に記載のアプリケータ。 ９． 前記アプリケータエレメントと前記アプリケータ表面との間の角度は、 前記受け入れ表面と適合するように選択されていることを特徴とする、請求項１ 乃至８のうちのいずれか一項に記載のアプリケータ。 １０． 前記製品は、流体、懸濁液、ローション、クリーム、乳濁液、ゲル、 及びこれらの混合物からなる群から選択されていることを特徴とする、請求項１ 乃至９のうちのいずれか一項に記載のアプリケータ。