JPH0950995A - シリコン系酸化物および半導体装置の層間絶縁膜 - Google Patents

シリコン系酸化物および半導体装置の層間絶縁膜

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JPH0950995A
JPH0950995A JP20068095A JP20068095A JPH0950995A JP H0950995 A JPH0950995 A JP H0950995A JP 20068095 A JP20068095 A JP 20068095A JP 20068095 A JP20068095 A JP 20068095A JP H0950995 A JPH0950995 A JP H0950995A
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silicon
film
boron
interlayer insulating
insulating film
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Toshiaki Hasegawa
利昭 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコン系酸化物からなる無機膜では比誘電
率が3.0〜3.5程度であり、その膜を半導体装置の
層間絶縁膜に用いた場合には、配線間容量を十分に低減
することができない。 【解決手段】 シリコン酸化物にホウ素をドーピングし
てなるシリコン系酸化物にフッ素原子が含まれているも
のである。またはシリコン酸化物にホウ素をドーピング
してなるシリコン系酸化物にフッ素原子とリン原子とが
含まれているものである。そしてシリコン系酸化物中に
ホウ素原子は少なくとも含まれ、かつそのホウ素原子の
濃度は10重量%以下であり、リン原子が含まれる場合
には、その濃度は1重量%以上5重量%以下である。ま
た上記シリコン系酸化物で半導体装置の層間絶縁膜21が
形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に用い
られるシリコン系酸化物および層間絶縁膜に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の微細化、低消費電力化、高
速化などの要求にともない、それらを実現するための手
段の一つとして層間絶縁膜の低誘電率化が検討されてい
る。現在開示されている低誘電率材料は、炭素原子また
はフッ素原子を含有することで誘電率を下げている。現
在のところ、誘電率が1.5〜2.5程度のものが実現
されている。
【0003】炭素原子を含む低誘電率材料では、有機S
OG(SOGはSpin on glass の略)、ポリイミド、ポ
リパラキシリレンなどが知られている。これらの材料
は、炭素原子をアルキル基として含むことで、材料の密
度を下げること、および分子自身の分極率を低くするこ
とで、低誘電率になっているといわれている。また、こ
れらの材料は、単に誘電率が低いだけではなく、半導体
装置の材料として不可欠な耐熱性をも有している。また
有機SOGはシロキサン構造を持つことで、ポリイミド
はイミド結合を有することで、ポリパラキシリレンはベ
ンゼン環を有することで、それぞれ耐熱性を有してい
る。
【0004】フッ素原子を含む低誘電率材料はフッ素を
含むシリコン系酸化膜(以下、SiOF膜という)が知
られている。この材料はシリコン−酸素−シリコン(S
i−O−Si)結合をフッ素(F)原子により終端する
ことで、密度を下げること、フッ素自身の分極率が低い
ことなどが原因で誘電率を下げている。このSiOF膜
は、低誘電率膜の中では耐熱性、耐プラズマ性などの信
頼性が最も高い膜である。
【0005】また、最近では、酸化シリコンにホウ素を
含ませて誘電率を下げることも検討されている。ホウ素
は、それ自身の分極率が低いこと、シリコン−酸素−シ
リコン2Si−O−Si)という結合のネットワークを
短くすること、密度を下げること等が原因となって、誘
電率を低下させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記S
iOF膜は誘電率が3.0〜3.5程度であり、他の低
誘電率膜と比較して高い。すなわち、シリコン酸化膜に
フッ素をドーピングすることは、シリコン酸化膜のイオ
ン分極の発生を抑えて誘電率を下げる効果がある。とこ
ろが、フッ素のドーピング量を増やしていくと、逆に誘
電率が上昇しはじめる。この現象はシリコン原子と共有
結合できないフッ素原子が増加することによる。すなわ
ち、フッ素は電気陰性度が高いためイオンとして作用し
てイオン分極率を上昇させる働きがある。そのため、S
iOF膜の誘電率は3.0〜3.5程度にしかならな
い。
【0007】またホウ素を含むシリコン系酸化膜(以
下、SiOBという)は、耐熱性、耐プラズマ性などの
信頼性に問題のないシリコン酸化膜よりも低誘電率な膜
になるが、低誘電率有機膜(誘電率が例えば2.5程
度)と比較すると誘電率が3.5程度と高い。
【0008】本発明は、SiOB膜の信頼性を維持した
状態で低誘電率化を可能とするのに優れたシリコン系酸
化膜および半導体装置の層間絶縁膜を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたシリコン系酸化物および半導体装
置の層間絶縁膜である。すなわち、第1のシリコン系酸
化物は、シリコン酸化物にホウ素をドーピングしてなる
シリコン系酸化物にフッ素原子が含まれているものであ
る。そして、シリコン系酸化物中にホウ素原子は少なく
とも含まれ、かつそのホウ素原子の濃度は10重量%以
下にする。
【0010】第2のシリコン系酸化物は、シリコン酸化
物にホウ素をドーピングしてなるシリコン系酸化物にフ
ッ素原子とリン原子とが含まれているものである。そし
て、シリコン系酸化物中にホウ素原子は少なくとも含ま
れ、かつそのホウ素原子の濃度は10重量%以下にし
て、リン原子の濃度は1重量%以上5重量%以下の範囲
内にする。
【0011】半導体装置の第1の層間絶縁膜は、シリコ
ン酸化物にホウ素をドーピングしてなるシリコン系酸化
物にフッ素原子が含まれているものからなる。そして、
層間絶縁膜中にホウ素原子は少なくとも含まれ、かつそ
のホウ素原子の濃度は10重量%以下にする。
【0012】半導体装置の第2の層間絶縁膜は、シリコ
ン酸化物にホウ素をドーピングしてなるシリコン系酸化
物にフッ素原子とリン原子とが含まれているものからな
る。そして、層間絶縁膜中にホウ素原子は少なくとも含
まれ、かつそのホウ素原子の濃度は10重量%以下し
て、リン原子の濃度は1重量%以上5重量%以下の範囲
内にする。
【0013】上記第1のシリコン系酸化物では、シリコ
ン酸化物にホウ素をドーピングしてなるシリコン系酸化
物にフッ素原子が含まれていることから、シリコン酸化
物のイオン分極がフッ素原子によって抑えられるととも
に、フッ素自身の分極率が低いことなどが原因となっ
て、シリコン系酸化物の誘電率を下げる。また、シリコ
ン系酸化物中には、ホウ素原子を少なくとも含ませたこ
とから、シリコン系酸化物のイオン分極の発生を抑え
て、電子分極率を小さくする。それにともなって、比誘
電率が下がる。一方、シリコン系酸化物中にホウ素を1
0重量%を越える状態に含ませると、ホウ素が膜中の酸
素と結合して酸化ホウ素(B2 5 )が生成されて、こ
の酸化ホウ素がシリコン系酸化物との界面に析出する。
したがって、ホウ素原子の濃度を10重量%以下に設定
しなければならない。
【0014】第2のシリコン系酸化物は、シリコン酸化
物にホウ素ドーピングしてなるシリコン系酸化物にフッ
素原子とリン原子とが含まれていることから、このフッ
素原子によって上記第1のシリコン系酸化物と同様の作
用が得られる。またリン原子が含まれていることから、
シリコン系酸化物が安定になる。すなわち、リンは5価
であるので3価のホウ素を電気的に中和する作用を有し
ている。そのため、シリコン系酸化物を安定化させるた
め、比誘電率は低下する。一方、リン原子は原子量が多
く、電子分極率が高いため、比誘電率を上昇させる作用
も有している。そこで上記シリコン系酸化物中に含まれ
るリン原子は1重量%以上5重量%以下になっている。
シリコン系酸化物中に含まれるリン原子が1重量%より
も少ないと、ホウ素を電気的に中和する作用が十分に得
られない。またシリコン系酸化物中に含まれるリン原子
が5重量%よりも多いと、リン自身によってシリコン系
酸化物の比誘電率を上昇させてしまう。したがって、上
記範囲にリン濃度を設定した。
【0015】上記第1,第2の層間絶縁膜においても、
上記説明した第1,第2シリコン系酸化物と同様の作用
が得られるため、低誘電率化が実現される。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のシリコン系酸化物に係わ
る実施形態の第1例を以下に説明する。第1例のシリコ
ン系酸化物は、ホウ素(B)をドーピングしたシリコン
酸化物(SiO2 膜)にフッ素(F)原子が含まれてい
るものである。上記ホウ素原子はシリコン系酸化物中に
少なくとも含まれ、かつそのホウ素原子の濃度は10重
量%以下である。
【0017】上記第1のシリコン系酸化物にはフッ素原
子が含まれていることから、シリコン酸化物のイオン分
極がフッ素原子によって抑えられるとともに、フッ素自
身の分極率が低いことなどが原因となって、シリコン系
酸化物の誘電率を下げる。また、シリコン系酸化物中に
は、ホウ素原子を少なくとも含ませたことから、シリコ
ン系酸化物のイオン分極の発生を抑えて、電子分極率を
小さくする。それにともなって、比誘電率が下がる。一
方、シリコン系酸化物中にホウ素を10重量%を越える
状態に含ませると、ホウ素が膜中の酸素と結合して酸化
ホウ素(B2 5 )が生成されて、この酸化ホウ素がシ
リコン系酸化物との界面に析出する。したがって、ホウ
素原子の濃度を10重量%以下に設定しなければならな
い。
【0018】上記シリコン系酸化物を例えば化学的気相
成長(以下、CVDという、CVDはChemical Vapour
Depositionの略)法によって膜として製造する方法を以
下に説明する。成膜装置には、例えば電子サイクロトロ
ン共鳴(以下、ECRという、ECRはElectron Cycro
tron Resonanceの略)CVD装置(図示省略)を用い
た。また、反応ガスには、例えば、モノシラン(SiH
4 ):30sccm〔以下、sccmは標準状態におけ
る体積流量(cm3 /分)を表す〕、酸化二窒素(N2
O):300sccm、ジボラン(B2 6 ):0.3
sccm、テトラフルオロメタン(CF4 ):10sc
cm、およびヘリウム(He):1000sccmを用
いた。そして上記ECRCVD装置の反応室内に設置さ
れているもので被成膜基板を載置するステージの温度を
例えば400℃、反応室内の成膜雰囲気の圧力を1P
a、基板バイアスパワーを1kW、ソースパワーを3k
Wに設定した。
【0019】上記条件によって被成膜基板となるシリコ
ン基板の表面に、ホウ素とフッ素とを含むシリコン酸化
膜(以下、SiOBFと記す)を成膜した。その結果、
ホウ素を8重量%、フッ素を3重量%含むSiOBF膜
を得た。このSiOBF膜の比誘電率は2.5であっ
た。
【0020】上記SiOBF膜のホウ素の濃度はジボラ
ンの流量を調整することで、またフッ素の濃度はテトラ
フルオロメタンの流量を調整することで、所望の値に設
定できる。また、SiOBF膜の製造方法は上記説明し
た製造方法に限定されることはなく、例えばモノシラン
の代わりに例えばジシラン(Si2 6 ),トリシラン
(Si3 8 )等のポリシランを用いることができ、テ
トラフルオロメタンの代わりに例えばトリフルオロメタ
ン(CHF3 ),ジフルオロメタン(CH2 2 )等の
フロオロカーボン系ガスを用いることができる。
【0021】次に半導体装置の層間絶縁膜に係わる実施
形態の第1例を、図1の概略構成断面図によって説明す
る。
【0022】図1に示すように、例えばシリコン基板1
1の表面にはシリコン酸化膜12が形成され、そのシリ
コン酸化膜12上にアルミニウム系金属からなる配線1
3が配設されている。そして上記配線13を覆う状態に
層間絶縁膜21が形成されている。この層間絶縁膜21
は、シリコン酸化膜にホウ素がドーピングされているシ
リコン系酸化膜にフッ素原子を含ませたものからなる。
このホウ素原子は層間絶縁膜21中に少なくとも含ま
れ、かつそのホウ素原子の濃度は10重量%以下になっ
ている。さらに上記層間絶縁膜21上にはシリコン酸化
膜31が形成されている。
【0023】上記層間絶縁膜21においても、上記説明
したシリコン系酸化物と同様の作用が得られるため、低
誘電率化が実現される。また、上記層間絶縁膜21の製
造方法は、上記シリコン系酸化物を膜として製造する方
法と同様である。
【0024】次に、本発明のシリコン系酸化物に係わる
実施形態の第2例を以下に説明する。第2例のシリコン
系酸化物は、ホウ素がドーピングされているシリコン酸
化物にフッ素原子とリン(P)原子とが含まれているも
のである。上記ホウ素原子はシリコン系酸化物中に少な
くとも含まれ、かつそのホウ素原子の濃度は10重量%
以下である。またシリコン系酸化物中に含まれるリン原
子の濃度は1重量%以上5重量%以下である。
【0025】第2例のシリコン系酸化物は、シリコン酸
化物にホウ素ドーピングしてなるシリコン系酸化物にフ
ッ素原子とリン原子とが含まれていることから、このフ
ッ素原子およびホウ素原子によって、上記第1例のシリ
コン系酸化物と同様の作用によりこのシリコン系酸化物
の比誘電率を下げる。一方、シリコン系酸化物中にホウ
素を10重量%を越える状態に含ませると、ホウ素が酸
化物中の酸素と結合して酸化ホウ素(B2 5 )が生成
されて、この酸化ホウ素がシリコン系酸化物との界面に
析出する。したがって、ホウ素原子の濃度を10重量%
以下に設定しなければならない。
【0026】またこの第2例のシリコン系酸化物にはリ
ン原子が含まれていることから、シリコン系酸化物が安
定になる。すなわち、リンは5価であるので3価のホウ
素を電気的に中和する。そのため、シリコン系酸化物を
安定化させるので、比誘電率は低下する。一方、上記シ
リコン系酸化物中に含まれるリン原子は1重量%以上5
重量%以下であることから、原子量が多く、電子分極率
が高いリン原子が含まれていても比誘電率を大きく上昇
させることはない。なお、このシリコン系酸化物中に含
まれるリン原子が1重量%よりも少ないと、ホウ素を電
気的に中和する作用が十分に得られない。またシリコン
系酸化物中に含まれるリン原子が5重量%よりも多い
と、リン自身によってシリコン系酸化物の比誘電率を上
昇させてしまうことになる。したがって、上記範囲にリ
ン濃度は設定されている。
【0027】上記シリコン系酸化物を例えばCVD法に
よって膜として製造する方法を以下に説明する。成膜装
置には、図示はしないが、例えばECRCVD装置を用
いた。また、反応ガスには、例えば、モノシラン(Si
4 ):30sccm、酸化二窒素(N2 O):300
sccm、ジボラン(B2 6 ):0.3sccm、ホ
スフィン(PH3 ):0.05sccm、テトラフルオ
ロメタン(CF4 ):10sccm、およびヘリウム
(He):1000sccmを用いた。そして上記EC
RCVD装置の反応室内に設置されているもので被成膜
基板を載置するステージの温度を例えば400℃、反応
室内の成膜雰囲気の圧力を1Pa、基板バイアスパワー
を1kW、ソースパワーを3kWに設定した。
【0028】上記条件によって被成膜基板となるシリコ
ン基板の表面に、ホウ素とフッ素とリンとを含むシリコ
ン酸化膜(以下、SiOBFPと記す)を成膜した。そ
の結果、ホウ素を8重量%、フッ素を3重量%、リンを
2重量%含むSiOBFP膜を得た。このSiOBFP
膜の比誘電率は2.3であった。
【0029】上記SiOBFP膜のホウ素の濃度はジボ
ランの流量を調整することで、またフッ素の濃度はテト
ラフルオロメタンの流量を調整することで、さらにリン
濃度はホスフィンの流量を調整することで所望の値に設
定できる。また、SiOBFP膜の製造方法は上記説明
した製造方法に限定されることはなく、例えばモノシラ
ンの代わりに例えばジシラン(Si2 6 ),トリシラ
ン(Si3 8 )等のポリシランを用いることもでき、
テトラフルオロメタンの代わりに例えばトリフルオロメ
タン(CHF3 ),ジフルオロメタン(CH2 2 )等
のフロオロカーボン系ガスを用いることもできる。
【0030】次に半導体装置の層間絶縁膜に係わる実施
形態の第2例を、図2の概略構成断面図によって説明す
る。図では、上記図1で説明したのと同様の構成部品に
は同一の符号を付す。
【0031】図2に示すように、例えばシリコン基板1
1の表面にはシリコン酸化膜12が形成され、そのシリ
コン酸化膜12上にアルミニウム系金属からなる配線1
3が配設されている。そして上記配線13を覆う状態に
層間絶縁膜22が形成されている。この層間絶縁膜22
は、シリコン酸化膜にホウ素をドーピングしたシリコン
系酸化膜にフッ素原子とリン原子とを含ませたものから
なる。このホウ素原子は層間絶縁膜22中に少なくとも
含まれ、かつそのホウ素原子の濃度は10重量%以下に
なっている。また上記第2例の層間絶縁膜22中に含ま
れるリン原子の濃度は1重量%以上5重量%以下になっ
ている。さらに上記層間絶縁膜22上にはシリコン酸化
膜31が形成されている。
【0032】上記第2例の層間絶縁膜22においても、
上記説明した第2例のシリコン系酸化物と同様の作用が
得られるため、低誘電率化が実現される。また、上記第
2例の層間絶縁膜22の製造方法は、上記第2例のシリ
コン系酸化物を膜として製造する方法と同様である。
【0033】
【発明の効果】以上、説明したように本発明のシリコン
系酸化物によれば、フッ素原子が含まれていることか
ら、シリコン系酸化物の誘電率が下がる。また、フッ素
原子とリン原子とが含まれていることから、このフッ素
原子によってシリコン系酸化物の比誘電率が下げられ、
リン原子によってホウ素が電気的に中和されるのでシリ
コン系酸化物が安定化する。そのため、シリコン系酸化
物の比誘電率はさらに低下する。したがって、本発明の
シリコン系酸化物は無機質でありかつ比誘電率が2.3
〜3.0程度になるので、信頼性の高い、いわゆる低誘
電率膜が実現できる。
【0034】本発明の層間絶縁膜は、上記本発明のシリ
コン系酸化物からなるので、低誘電率化が実現できる。
そのため、半導体装置における配線間容量を低減するこ
とができるので、半導体装置の消費電力の低減、動作の
高速化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の第1例の概略構成断面図である。
【図2】実施形態の第2例の概略構成断面図である。
【符号の説明】
21 層間絶縁膜

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン酸化物にホウ素がドーピングさ
    れているシリコン系酸化物において、 前記シリコン系酸化物はフッ素原子を含むことを特徴と
    するシリコン系酸化物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシリコン系酸化物におい
    て、 前記シリコン系酸化物はリン原子を含むことを特徴とす
    るシリコン系酸化物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシリコン系酸化物におい
    て、 前記ホウ素原子はシリコン系酸化物中に少なくとも含ま
    れ、かつ該ホウ素原子の濃度は10重量%以下であるこ
    とを特徴とするシリコン系酸化物。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のシリコン系酸化物におい
    て、 前記ホウ素原子はシリコン系酸化物中に少なくとも含ま
    れ、かつ該ホウ素原子の濃度は10重量%以下であるこ
    とを特徴とするシリコン系酸化物。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のシリコン系酸化物におい
    て、 前記シリコン系酸化物における前記リン原子の濃度は1
    重量%以上5重量%以下であることを特徴とするシリコ
    ン系酸化物。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のシリコン系酸化物におい
    て、 前記シリコン系酸化物における前記リン原子の濃度は1
    重量%以上5重量%以下であることを特徴とするシリコ
    ン系酸化物。
  7. 【請求項7】 半導体装置の層間絶縁膜であって、 前記層間絶縁膜はシリコン酸化膜にホウ素がドーピング
    されているシリコン系酸化膜にフッ素原子が含まれるも
    のからなることを特徴とする半導体装置の層間絶縁膜。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体装置の層間絶縁膜
    において、 前記層間絶縁膜はリン原子を含むことを特徴とする半導
    体装置の層間絶縁膜。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の半導体装置の層間絶縁膜
    において、 前記ホウ素原子は前記層間絶縁膜中に少なくとも含ま
    れ、かつ該ホウ素原子の濃度は10重量%以下であるこ
    とを特徴とする半導体装置の層間絶縁膜。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の半導体装置の層間絶縁
    膜において、 前記ホウ素原子は前記層間絶縁膜中に少なくとも含ま
    れ、かつ該ホウ素原子の濃度は10重量%以下であるこ
    とを特徴とする半導体装置の層間絶縁膜。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の半導体装置の層間絶縁
    膜において、 前記層間絶縁膜における前記リン原子の濃度は1重量%
    以上5重量%以下であることを特徴とする半導体装置の
    層間絶縁膜。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の半導体装置の層間絶
    縁膜において、 前記層間絶縁膜における前記リン原子の濃度は1重量%
    以上5重量%以下であることを特徴とする半導体装置の
    層間絶縁膜。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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