JPH09509602A - 高圧掃除機 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
高圧掃除機は、ハウジング内に配列された電気モータと、密閉されてポンプ室に挿入された少なくとも一つのピストンを備えたハウジング内に配列された高圧ポンプと、電気モータのハウジングから延長するモータシャフトに保持される回転斜板とを有する。高圧ポンプのピストンは、回転斜板上に弾性的に支持される。回転斜板駆動部を電気的に絶縁するために、モータシャフトから回転斜板を介してピストンまでの電気の通過は、電気絶縁材料の中間層によって妨げられる。
Description
【発明の詳細な説明】
高圧掃除機
本発明は、ハウジング内に配列された電気モータと、ポンプ室内に密閉して挿
入された少なくとも一つのピストンを備えてハウジング内に配列された高圧ポン
プと、前記電気モータのハウジングから突出するモータシャフトによって保持さ
れる回転斜板とを具備し、前記高圧ポンプのピストンが前記回転斜板に抗して弾
性的に支持される高圧掃除機に関する。
回転斜板駆動部を備えた高圧掃除機は、特には小さい携帯式高圧掃除機として
、十分に成功している。
安全のために、電気モータ及び電気モータのハウジングに関して、ポンプ及び
ポンプのハウジングを電気的に絶縁することが必要である。知られている高圧掃
除機において、高圧ポンプのピストンは偏心した駆動部によって駆動される。こ
のことは、特には、プラスチックカバーを有する偏心部を保持する電気モータの
モータシャフトによって達成される(西ドイツ実用新案DE 88 01 028-U1)。し
かしながら、この公報は、特に回転斜板駆動部を備えた高圧掃除機によってこの
目的が達成される方法を示していない。
それゆえ、本発明の目的は、ポンプ部分とモータ部分の完全な電気的な分離が
可能である、包括的な高圧掃除機、つまり回転斜板駆動部を備えた高圧掃除機を
構想することである。
この目的は、冒頭に示した種類の高圧掃除機において、モータシャフトから回
転斜板を介してピストンまで電気が伝わることを、モータシャフトと回転斜板と
ピストンとの間に挿入された電気絶縁材料によって妨げる、本発明に従って達成
される。
特には、モータシャフトは、電気絶縁プラスチック材料から構成されることが
可能である。
変形の実施形態では、少なくとも回転斜板がモータシャフトに支持される領域
において、モータシャフトは、電気絶縁プラスチック材料の層によって覆われる
ことが可能である。
他の実施形態では、回転斜板がモータシャフトに支持される領域において、モ
ータシャフトは、電気絶縁プラスチック材料から構成されるキャップを有する。
特に好適な実施形態では、回転斜板は、回転斜板の端面において、モータシャ
フトのねじによって保持され、モータシャフトは、電気絶縁プラスチック材料か
ら構成されるヘッドによって、回転斜板に支持される。それゆえ保証されること
として、一方では、金属製のねじの高い強度特性が利用可能であり、他方では、
ねじは、一方の回転斜板と他方のモータ板との間を電気的に接触させない。
好適な実施形態では、ねじは金属で構成可能であり、ねじのヘッドは、電気絶
縁カバーによって包囲可能である。好適には、カバーは、カバーの外側にレンチ
の使用面を有する。このようなプラスチックカバーを有するねじは、通常の方法
でねじ止めされる。
更に好適には、プラスチックカバー内に包囲された金属製の力伝達要素はねじ
上に配列される。力伝達要素は、例えばねじのヘッドの外径よりも大きい外径を
有するワッシャであることが可能である。
更に好適には、カバーはねじのヘッド上に射出成形される、つまり、ヘッド及
び可能な場合に力伝達要素は、射出成形によって結合して埋め込まれる。
更に好適な実施形態では、回転斜板は、電気絶縁プラスチック材料から構成さ
れる。
更に、回転斜板は、ピストンが支持される隣接ディスクを収容可能であり、隣
接ディスクは、電気絶縁プラスチック材料から構成可能である。これらの実施形
態において、回転斜板とモータシャフトとの間で金属製の結合部が使用可能であ
り、モータシャフト自体も金属であることが可能である。
更に、ピストンを電気的に絶縁したプラスチック材料から構成することにより
、又はピストンを電気的に絶縁したプラスチック材料によって包囲することによ
り、電気的な分離を行うことが可能になる。
当然ながら、上述した手段を組み合わせることも可能である。
電気モータ及びポンプを電気的に分離するために、更なる好適な実施形態では
、電気モータのステータと電気モータのハウジングとの間に電気絶縁プラスチッ
ク材料の中間層が配列される。電気絶縁プラスチック材料の中間層は、電気モー
タのステータとポンプのハウジングとの間に配列されることも可能である。
好適には、中間層はフォイル形状である。
更に、電気絶縁プラスチック材料の中間層は、ポンプのハウジングと電気モー
タのハウジングとの間に配列される。
好適には、この中間層はリング形状である。
このリングは、ポンプのハウジングの突起と電気モータのハウジングの突起と
の間に横設する突起を有することが可能である。それゆえ、これらの突起は、互
いに関して電気的に絶縁される。
突起はねじによって互いに関して結合され、ねじは、金属で構成され、かつ電
気絶縁プラスチック材料の外被部によって包囲され、ねじの金属部分は、少なく
とも一方の突起から電気的に分離される。好適には、外被部は、ねじが挿入され
る挿入用スリーブである。
この方法により、電気モータのハウジングとポンプのハウジング
との間において、これらの部品が金属製のねじによって互いに関して結合される
場合でさえも、完全な電気的な分離が達成される。
更に好適な実施形態では、ポンプのハウジングは、電気絶縁プラスチック材料
のカバーを有することが可能である、又は電気絶縁プラスチック材料から構成さ
れる。
更に好適には、電気的なリードライン及び/又はスイッチ要素を収容する室は
、ポンプのハウジングと隣接し、かつポンプのハウジングとの間に挿入された電
気絶縁プラスチック材料によってポンプのハウジングから電気的に分離される。
この方法では、電気供給ラインの領域において、ポンプ及びポンプのハウジング
からの完全な電気的な絶縁が達成され、上述した構成の高圧掃除機は安全性の要
件が増加する。
以下、添付の図面と共に、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
図1は、モータポンプユニットの長手方向の断面が示され、部分的に切り欠か
れた高圧掃除機の側面図である。
図2は、図1のモータポンプユニットの回転斜板の長手方向の断面図である。
図3は、電気モータのハウジングとポンプのハウジングとが結合される領域の
長手方向の拡大断面図である。
電気モータ3と高圧ポンプ4とを有するモータポンプユニット2は、高圧掃除
機のハウジング1内に配列される。電気モータ3はポット形状のハウジング5内
に配置され、ポット形状のハウジング5は、下部6の位置に、ロータ9の一部で
あるモータシャフト8の中心回転支持手段7を有する。ロータ9はステータ巻線
11を備えたステータ10によって包囲される。電気絶縁プラスチック材料で製
作されたフォイル12は、電気モータのステータ10とハウジング
5との間に挿入され、ステータは、電気モータのハウジング5に関して完全に絶
縁される。
支持手段7の反対側のモータシャフト8の端部と、二つのステータ巻線の一方
とは、電気モータ3のハウジング5から突出し、更にこの領域において、高圧ポ
ンプ4のハウジング14の一部であるフード13によって覆われる。フード13
はモータシャフト8の回転式支持手段15を収容し、モータシャフト8は支持手
段7と支持手段15との間に取付けられる。モータシャフト8は、フード13の
下部を通じて延長し、更にハウジング14の内部の回転斜板室16内に突出する
。モータシャフト8は回転斜板室16内で回転斜板17に結合され、回転斜板1
7は、高圧ポンプ4の駆動手段として作用する。
高圧ポンプ4は幾つかのポンプ室18を有し、図1にはポンプ室18の一つの
みを示している。ポンプ室18は、入口弁19を介して吸引ライン20と、更に
出口弁21を介して加圧ライン22と連通する。ガイド手段24内の移動のため
に取付けられた円箇形ピストン23は、ポンプ室18内に突出する。ピストン2
3は、コイルばね25によってリング形状の隣接ディスク27に抗して加圧され
、コイルばね25は、ガイド手段とピストンとを同心関係に包囲し、更に一端を
ポンプ室18で、他端をピストン23の支持カラー26で保持される。隣接ディ
スク27は、回転斜板内での回転のために、ボールベアリング28を介して取付
けられる。その結果、モータシャフト及び回転斜板の回転の際に、隣接ディスク
27に抗して加圧されるピストンは、ガイド手段内を振動して移動する。
回転式支持手段15の領域では、モータシャフト8は、電気絶縁プラスチック
材料によって製作されたキャップ29を保持し、キャップ29は、モータシャフ
ト8の端部上に延長する。キャップ29
は、回転式支持手段15を形成するボールベアリング31の内側リング30内で
係合する。これにより、一方のモータシャフト8と、他方の回転式支持手段15
との間の電気接続が防止され、それゆえ一方のモータシャフト8と、他方の高圧
ポンプのハウジング14との間の電気接続が防止される。
中央の凹部32により、回転斜板17は、キャップ29の前端部を包囲し、更
にキャップ29の段部33に抗して位置する。凹部32及びキャップ29の前端
部は、非円形形状であることが可能であり、それゆえ、回転斜板とモータシャフ
トとは、互いに関して回転を固定されて結合される。
この位置において、回転斜板は、締結ねじ34によってモータシャフト8に保
持される。締結ねじ34は、回転斜板の端面においてモータシャフト8のねじ穴
35内にねじ止めされる。締結ねじ34は、金属で構成され、ヘッド36とねじ
部37との間に支持ディスク38を保持する。支持ディスク38の外径は、ヘッ
ド36の外径よりも大きい。ヘッド36及び支持ディスク38は、電気絶縁プラ
スチック材料によって共に包囲される。そのプラスチック材料は、大きいヘッド
39の形状をしており、更にヘッド39内に締結ねじ34の上側部分を包囲する
。ヘッドの下側40により、ヘッド39は回転斜板17に抗して横設され、更に
モータシャフト8に抗して回転斜板17を軸方向に加圧する。それゆえ回転斜板
17はモータシャフトに固定される。下側40は中央の凹部41を有し、中央の
凹部41内において、キャップ29は中央の凹部41の前部と係合する。その結
果、モータシャフト8及び締結ねじ34の端部領域に、電気絶縁プラスチック材
料の連続的な外被部がもたらされる。この領域において、金属部品は外側から入
り込めない。このように、回転斜板及びモータのハウジングはモータシャフトか
ら完全に電気
絶縁される。
ヘッド39は、側部に、例えばレンチの使用面を有することが可能であり、ヘ
ッドは六角形断面を有することが可能である。
フード13の自由端43は、電気絶縁プラスチック材料から製作された挿入リ
ング44を介して、電気モータのハウジング5の縁部に隣接する。リング44は
、フード13から、及びそれゆえポンプのハウジング14から、電気モータのハ
ウジング5を絶縁する。
一方のフードと、他方の電気モータのハウジングとを、互いに関して結合する
ために、両方の部品は側部突起45、46(図3)を有し、側部突起の一方は貫
通穴47を、他方は内部にねじ切りされた穴48を有する。更にリング44は、
突起45、46の領域に側部突起49を有し、突起49は、突起45及び46の
間に配列され、かつ突起45及び46を互いに関して電気的に分離する。更に貫
通穴50が突起49の領域に配列され、貫通穴50は、貫通穴47と内部にねじ
切りされた穴48とに対して整列されている。
締結ねじ51は、貫通穴47及び50内に挿入され、内部にねじ切りされた穴
48内にねじ止めされる。電気絶縁プラスチック材料から製作されたスリーブ5
2は、締結ねじ51の上側に配置される。締結ねじ51を包囲するスリーブ52
は、一つの突起45の貫通穴47内に突出し、それゆえ突起45から金属製の締
結ねじ51を電気的に分離する。この構成により保証されることとして、ハウジ
ング5及び14とねじとが、特には金属である電気伝導材料からなることが可能
であるにもかかわらず、ハウジング5及びハウジング14の結合領域において、
突起及び締結ねじを通じて電気伝導接触されない。
電気モータ及びポンプの電気的な分離は、高圧ポンプ4に面するステータ巻線
11によって更に改良可能であり、そのステータ巻線
11は、フード13に関して、それゆえハウジング14に関して、電気的に非伝
導性のプラスチック材料からなるフォイル53によって覆われている。図1に示
すように、フードに沿って延長するようにステータ巻線を横設可能であるが、適
切なフォイルによってステータ巻線を覆うことも可能である。
室54は、ポンプのハウジング14と隣接し、電気的なリードライン55又は
スイッチ要素を収容する。この室は、電気絶縁プラスチック材料で構成される、
又は間に挿入された電気絶縁プラスチック材料によってポンプのハウジング14
に、電気的に分離して固定される。その結果、室54の内部のライン55及び電
気的なスイッチ要素は、ポンプのハウジング14に関して、室によって電気的に
絶縁される。
特には、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン又は様々な熱硬化性プラス
チックが、電気絶縁プラスチック材料として使用可能である。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1996年7月15日
【補正内容】
明細書
高圧掃除機
本発明は、ハウジング内に配列された電気モータと、ポンプ室内に密閉して挿
入された少なくとも一つのピストンを備えてハウジング内に配列された高圧ポン
プと、前記電気モータのモータシャフトによって保持される回転斜板とを具備し
、前記高圧ポンプのピストンが前記回転斜板に抗して弾性的に支持され、モータ
シャフトから回転斜板を介してピストンまでの電気の通過が、モータシャフトと
回転斜板とピストンとの間に挿入された電気絶縁材料によって中断される、高圧
掃除機に関する。
安全のために、電気モータ及び電気モータのハウジングに関して、ポンプ及び
ポンプのハウジングを電気的に絶縁することが必要である。知られている高圧掃
除機において、高圧ポンプのピストンは偏心した駆動部によって駆動される。こ
のことは、特には、プラスチックカバーを有する偏心部を保持する電気モータの
モータシャフトによって達成される(西ドイツ実用新案DE 88 01 028-U1)。し
かしながら、この公報は、特に回転斜板駆動部を備えた高圧掃除機によってこの
目的が達成される方法を示していない。
更に、そのような軸方向ピストンポンプにおいて、回転斜板をプラスチック材
料からなる成形部品として構想することが知られている。それにより、モータシ
ャフト/回転斜板/ピストンからなる一連の構成要素における電気絶縁が達成可
能になっている(西ドイツ実用新案DE-U 9 320 361)。
それゆえ、本発明の目的は、ポンプ部分とモータ部分の完全な電気的な分離が
可能である、包括的な高圧掃除機、つまり回転斜板駆
動部を備えた高圧掃除機を構想することである。
この目的は、冒頭に示した種類の高圧掃除機において、電気モータのハウジン
グが、ポット形状のハウジング部分と、高圧ポンプのハウジングの部分を構成す
る構成要素とから構成されること、及び電気絶縁プラスチック材料の中間層が、
電気モータのステータと、ハウジングの構成要素との間に配列されることにより
、本発明に従って達成される。
それゆえ、モータの包囲部をそのような二部品に分割することにより、電気モ
ータは、すべての側部において、ハウジング部分と高圧ポンプのハウジングとに
よって包囲される。高圧ポンプのハウジングは、例えばカバー又はフードの型式
で、一方の側部において、ハウジング部分を閉鎖する。モータの最適な電気的な
分離は、電気絶縁中間層によって行われ、電気絶縁中間層は、一方の電気モータ
のステータと、電気モータを閉鎖するポンプのハウジングのこの部分との間に挿
入される。それゆえ、金属製の、それゆえ電気伝導性の高圧ポンプのハウジング
の使用が可能であるが、高圧ポンプのハウジングは、電気モータから完全に電気
的に分離される。
好適な実施形態に関し、更に、電気絶縁プラスチック材料の中間層は、電気モ
ータのステータと電気モータのポット形状のハウジング部分との間に配列可能で
ある。電気モータの包囲部の第二部分のこの領域には、電気絶縁中間層が提供可
能であり、包囲部のこの部分は、電気伝導材料で形成可能である。
好適には、中間層は、フォイル形状である。
特には、モータシャフトは、電気絶縁プラスチック材料から構成されることが
可能である。
変形の実施形態では、少なくとも回転斜板がモータシャフトに支持される領域
において、モータシャフトは、電気絶縁プラスチック
材料の層によって覆われることが可能である。
他の実施形態では、回転斜板がモータシャフトに支持される領域において、モ
ータシャフトは、電気絶縁プラスチック材料から構成されるキャップを有する。
特に好適な実施形態では、回転斜板は、回転斜板の端面において、モータシャ
フトのねじによって保持され、モータシャフトは、電気絶縁プラスチック材料か
ら構成されるヘッドによって、回転斜板に支持される。それゆえ保証されること
として、一方では、金属製のねじの高い強度特性が利用可能であり、他方では、
ねじは、一方の回転斜板と他方のモータシャフトとの間を電気的に接触させない
。
好適な実施形態では、ねじは金属で構成可能であり、ねじのヘッドは、電気絶
縁カバーによって包囲可能である。好適には、カバーは、カバーの外側にレンチ
の使用面を有する。このようなプラスチックカバーを有するねじは、通常の方法
でねじ止めされる。
更に好適には、プラスチックカバー内に包囲された金属製の力伝達要素はねじ
上に配列される。力伝達要素は、例えばねじのヘッドの外径よりも大きい外径を
有するワッシャであることが可能である。
更に好適には、カバーはねじのヘッド上に射出成形される、つまり、ヘッド及
び可能な場合に力伝達要素は、射出成形によって結合して埋め込まれる。
更に好適な実施形態では、回転斜板は、電気絶縁プラスチック材料から構成さ
れる。
更に、回転斜板は、ピストンが支持される隣接ディスクを収容可能であり、隣
接ディスクは、電気絶縁プラスチック材料から構成可能である。これらの実施形
態において、回転斜板とモータシャフト
との間で金属製の結合部が使用可能であり、モータシャフト自体も金属であるこ
とが可能である。
更に、ピストンを電気的に絶縁したプラスチック材料から構成することにより
、又はピストンを電気的に絶縁したプラスチック材料によって包囲することによ
り、電気的な分離を行うことが可能になる。
当然なから、上述した手段を組み合わせることも可能である。
更に、電気絶縁プラスチック材料の中間層は、ポンプのハウジングと電気モー
タのハウジングとの間に配列される。
好適には、この中間層はリング形状である。
このリングは、ポンプのハウジングの突起と電気モータのハウジングの突起と
の間に横設する突起を有することが可能である。それゆえ、これらの突起は、互
いに関して電気的に絶縁される。
突起はねじによって互いに関して結合され、ねじは、金属で構成され、かつ電
気絶縁プラスチック材料の外被部によって包囲され、ねじの金属部分は、少なく
とも一方の突起から電気的に分離される。好適には、外被部は、ねじが挿入され
る挿入用スリーブである。
この方法により、電気モータのハウジングとポンプのハウジングとの間におい
て、これらの部品が金属製のねじによって互いに関して結合される場合でさえも
、完全な電気的な分離が達成される。
更に好適な実施形態では、ポンプのハウジングは、電気絶縁プラスチック材料
のカバーを有することが可能である、又は電気絶縁プラスチック材料から構成さ
れる。
更に好適には、電気的なリードライン及び/又はスイッチ要素を収容する室は
、ポンプのハウジングと隣接し、かつポンプのハウジングとの間に挿入された電
気絶縁プラスチック材料によってポンプのハウジングから電気的に分離される。
この方法では、電気供給ラ
インの領域において、ポンプ及びポンプのハウジングからの完全な電気的な絶縁
が達成され、上述した構成の高圧掃除機は安全性の要件が増加する。
以下、添付の図面と共に、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
請求の範囲
1. ハウジング(5、13)内に配列された電気モータ(3)と、ポンプ室
(18)内に密閉して挿入された少なくとも一つのピストン(23)を備えてハ
ウジング(14)内に配列された高圧ポンプ(4)と、前記電気モータ(3)の
モータシャフト(8)によって保持される回転斜板(17)とを具備し、前記高
圧ポンプのピストン(23)が前記回転斜板に抗して弾性的に支持され、前記モ
ータシャフト(8)から前記回転斜板(17)を介して前記ピストン(23)ま
での電気の通過が、前記モータシャフトと前記回転斜板と前記ピストンとの間に
挿入された電気絶縁材料によって中断される、高圧掃除機において、前記電気モ
ータ(3)のハウジングは、ポット形状のハウジング部分(5)と、前記高圧ポ
ンプ(4)のハウジング(14)の部分を構成する構成要素(13)とから構成
され、更に電気絶縁プラスチック材料の中間層(53)が、前記電気モータ(3
)のステータ(10)と前記ハウジング(14)の構成要素(13)との間に配
列されることを特徴とする高圧掃除機。
2. 電気絶縁プラスチック材料の中間層(12)は、前記電気モータ(3)
のステータ(10)と、前記電気モータ(3)のポット形状のハウジング(5)
との間に配列されることを特徴とする請求項1に記載の高圧掃除機。
3. 前記中間層(12;53)はフォイル形状であることを特徴とする請求
項1又は2に記載の高圧掃除機。
4. 電気絶縁プラスチック材料の中間層(44)は、前記ポンプ(4)のハ
ウジング(14)と前記電気モータ(3)のハウジング(5)との間に配列され
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の高圧掃除機。
5. 前記中間層(44)はリング形状であることを特徴とする請求項4に記
載の高圧掃除機。
6. 前記リングは突起(49)を保持し、該突起(49)は、前記ポンプ(
4)のハウジング(14)及び前記電気モータ(3)のハウジング(5)の突起
(45、46)の間に横設することを特徴とする請求項5に記載の高圧掃除機。
7. 前記突起(45、46)はねじ(51)によって互いに関して結合され
、該ねじ(51)は、金属から構成され、かつ電気絶縁プラスチック材料の外被
部(52)によって包囲され、前記ねじ(51)の金属部分は少なくとも前記突
起(45)の一つから電気的に分離されることを特徴とする請求項6に記載の高
圧掃除機。
8. 前記外被部(52)は、前記ねじ(51)が挿入される挿入用スリーブ
であることを特徴とする請求項7に記載の高圧掃除機。
9. 前記モータシャフト(8)は電気絶縁プラスチック材料からなることを
特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の高圧掃除機。
10. 前記モータシャフト(8)は、少なくとも前記回転斜板が支持される
領域において、電気絶縁プラスチック材料の層によって覆われることを特徴とす
る請求項1〜9のいずれか一項に記載の高圧掃除機。
11. 前記モータシャフト(8)は、前記回転斜板(17)が支持される領
域において、電気絶縁プラスチック材料から製作されたキャップ(29)を保持
することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の高圧掃除機。
12. 前記回転斜板(17)は、前記回転斜板(17)の端面において、ね
じ(34)によって、前記モータシャフト(8)に保
持され、前記モータシャフト(8)は、電気絶縁プラスチック材料からなるヘッ
ド(39)によって前記回転斜板(17)に支持されることを特徴とする請求項
1〜11のいずれか一項に記載の高圧掃除機。
13. 前記ねじ(34)は金属により構成され、前記ねじのヘッド(36)
は電気絶縁カバー(39)により包囲されることを特徴とする請求項12に記載
の高圧掃除機。
14. 前記カバー(39)は、前記カバーの外側にレンチのための使用面(
42)を有することを特徴とする請求項13に記載の高圧掃除機。
15. 電気絶縁プラスチック材料の前記カバー(39)内に包囲された金属
の力伝達要素(38)は、前記ねじ(34)上に配列されることを特徴とする請
求項13又は14に記載の高圧掃除機。
16. 前記カバー(39)は前記ねじ(34)の前記ヘッド(36)上に射
出成形されることを特徴とする請求項15に記載の高圧掃除機。
17. 前記回転斜板(17)は電気絶縁プラスチック材料から構成されるこ
とを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の高圧掃除機。
18. 前記回転斜板(17)は隣接ディスク(27)を収容し、前記ピスト
ン(23)は前記隣接ディスクに支持され、更に前記隣接ディスク(27)は、
電気絶縁プラスチック材料から構成されることを特徴とする請求項1〜17のい
ずれか一項に記載の高圧掃除機。
19. 前記ピストン(23)は、電気絶縁プラスチック材料から構成される
、又は電気絶縁プラスチック材料によって包囲されることを特徴とする請求項1
〜18のいずれか一項に記載の高圧掃除
機。
20. 前記ポンプ(4)のハウジング(14)は、電気絶縁プラスチック材
料のカバーを有することを特徴とする請求項1〜19のいずれか一項に記載の高
圧掃除機。
21. 前記ポンプ(4)のハウジング(14)は電気絶縁プラスチック材料
から構成されることを特徴とする請求項1〜19のいずれか一項に記載の高圧掃
除機。
22. 電気的なリードライン(55)及び/又はスイッチ要素を収容する室
(54)は前記ポンプ(4)のハウジング(14)と隣接し、前記室は、前記ポ
ンプ(4)のハウジング(14)との間に挿入された電気絶縁プラスチック材料
によって前記ポンプ(4)のハウジング(14)から電気的に分離される、又は
前記室は電気絶縁プラスチック材料から構成されることを特徴とする請求項1〜
21のいずれか一項に記載の高圧掃除機。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ボネッツィ,ガブリエレ
イタリア国,イ−42100 レッギオ エミ
リア,ビア ピステッリ,6
(72)発明者 グース,ルドルフ
ドイツ連邦共和国,デー−71364 ビネン
デン,ブルンバッハシュトラーセ 17
(72)発明者 ベッシュ,ヨハン ゲー.
ドイツ連邦共和国,デー−73663 ベルグ
レン,アドラーシュトラーセ 14
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. ハウジング内に配列された電気モータと、ポンプ室内に密閉して挿入さ れた少なくとも一つのピストンを備えてハウジング内に配列された高圧ポンプと 、前記電気モータのハウジングから突出するモータシャフトによって保持される 回転斜板とを具備し、前記高圧ポンプのピストンが前記回転斜板に抗して弾性的 に支持される、高圧掃除機において、前記モータシャフト(8)から前記回転斜 板(17)を介して前記ピストン(23)までの電気の通過は、前記モータシャ フトと前記回転斜板と前記ピストンとの間に挿入された電気絶縁材料によって中 断されることを特徴とする高圧掃除機。 2. 前記モータシャフト(8)は電気絶縁プラスチック材料からなることを 特徴とする請求項1に記載の高圧掃除機。 3. 前記モータシャフト(8)は、少なくとも前記回転斜板が支持される領 域において、電気絶縁プラスチック材料の層によって覆われることを特徴とする 請求項1に記載の高圧掃除機。 4. 前記モータシャフト(8)は、前記回転斜板(17)が支持される領域 において、電気絶縁プラスチック材料から製作されたキャップ(29)を保持す ることを特徴とする請求項1に記載の高圧掃除機。 5. 前記回転斜板(17)は、前記回転斜板(17)の端面において、ねじ (34)によって、前記モータシャフト(8)に保持され、前記モータシャフト (8)は、電気絶縁プラスチック材料からなるヘッド(39)によって前記回転 斜板(17)に支持されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載 の高圧掃除機。 6. 前記ねじ(34)は金属により構成され、前記ねじのヘッ ド(36)は電気絶縁カバー(39)により包囲されることを特徴とする請求項 5に記載の高圧掃除機。 7. 前記カバー(39)は、前記カバーの外側にレンチのための使用面(4 2)を有することを特徴とする請求項6に記載の高圧掃除機。 8. 電気絶縁プラスチック材料の前記カバー(39)内に包囲された金属の 力伝達要素(38)は、前記ねじ(34)上に配列されることを特徴とする請求 項6又は7に記載の高圧掃除機。 9. 前記カバー(39)は前記ねじ(34)の前記ヘッド(36)上に射出 成形されることを特徴とする請求項8に記載の高圧掃除機。 10. 前記回転斜板(17)は電気絶縁プラスチック材料から構成されるこ とを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の高圧掃除機。 11. 前記回転斜板(17)は隣接ディスク(27)を収容し、前記ピスト ン(23)は前記隣接ディスクに支持され、更に前記隣接ディスク(27)は、 電気絶縁プラスチック材料から構成されることを特徴とする請求項1〜10のい ずれか一項に記載の高圧掃除機。 12. 前記ピストン(23)は、電気絶縁プラスチック材料から構成される 、又は電気絶縁プラスチック材料によって包囲されることを特徴とする請求項1 〜11のいずれか一項に記載の高圧掃除機。 13. 電気絶縁プラスチック材料の中間層(12)は、前記電気モータ(3 )のステータ(10)と、前記電気モータ(3)のハウジング(5)との間に配 列されることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の高圧掃除機。 14. 電気絶縁プラスチック材料の中間層(53)は、前記電気モータ(3 )のステータ(10)と、前記ポンプ(4)のハウジング(14)との間に配列 されることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の高圧掃除機。 15. 前記中間層(12;53)はフォイル形状であることを特徴とする請 求項13又は14に記載の高圧掃除機。 16. 電気絶縁プラスチック材料の中間層(44)は、前記ポンプ(4)及 び前記電気モータ(3)のハウジング(14;5)の間に配列されることを特徴 とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の高圧掃除機。 17. 前記中間層(44)はリング形状であることを特徴とする請求項16 に記載の高圧掃除機。 18. 前記リングは突起(49)を保持し、該突起(49)は、前記ポンプ (4)及び前記電気モータ(3)のハウジング(14、5)の突起(45、46 )の間に横設することを特徴とする請求項17に記載の高圧掃除機。 19. 前記突起(45、46)はねじ(51)によって互いに関して結合さ れ、該ねじ(51)は、金属から構成され、かつ電気絶縁プラスチック材料の外 被部(52)によって包囲され、前記ねじ(51)の金属部分は少なくとも前記 突起(45)の一つから電気的に分離されることを特徴とする請求項18に記載 の高圧掃除機。 20. 前記外被部(52)は、前記ねじ(51)が挿入される挿入用スリー ブであることを特徴とする請求項19に記載の高圧掃除機。 21. 前記ポンプ(4)のハウジング(14)は、電気絶縁プラスチック材 料のカバーを有することを特徴とする請求項1〜20 のいずれか一項に記載の高圧掃除機。 22. 前記ポンプ(4)のハウジング(14)は電気絶縁プラスチック材料 から構成されることを特徴とする請求項1〜20のいずれか一項に記載の高圧掃 除機。 23. 電気的なリードライン(55)及び/又はスイッチ要素を収容する室 (54)は前記ポンプ(4)のハウジング(14)と隣接し、前記室は、前記ポ ンプ(4)のハウジング(14)との間に挿入された電気絶縁プラスチック材料 によって前記ポンプ(4)のハウジング(14)から電気的に分離される、又は 前記室は電気絶縁プラスチック材料から構成されることを特徴とする請求項1〜 22のいずれか一項に記載の高圧掃除機。
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