JPH09509133A - 耕土及び底土におけるアンモニア窒素の硝化を抑制又は調整するための作用物質配合物 - Google Patents

耕土及び底土におけるアンモニア窒素の硝化を抑制又は調整するための作用物質配合物

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JPH09509133A
JPH09509133A JP7521513A JP52151395A JPH09509133A JP H09509133 A JPH09509133 A JP H09509133A JP 7521513 A JP7521513 A JP 7521513A JP 52151395 A JP52151395 A JP 52151395A JP H09509133 A JPH09509133 A JP H09509133A
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グラバルゼ マルグリト
ラング ズィークハルト
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Abstract

(57)【要約】 作用成分として置換されたピラゾール、またはそれらの塩または金属錯体、ジシアンジアミド及び次の化合物、すなわちチオ硫酸アンモニウムビグアニド、チオシアン酸アンモニウムの一種を含有することを特徴とする硝化抑制性剤を記述する。この本発明による薬剤は、単独成分又は相応する二種配合物に比べて非常に優れた作用効果で優れている。よって、これは環境保全性、植物毒性、残留性及び経済性などの点で有利である。

Description

【発明の詳細な説明】 耕土及び底土におけるアンモニア窒素の硝化を 抑制又は調整するための作用物質配合物 本発明は耕土及び底土におけるアンモニア窒素の硝化を抑制又は調整するため の作用物質配合物に関する。 耕土においてアンモニア窒素は微生物により亜硝酸塩を経由して迅速に硝酸塩 に酸化されることはよく知られている。硝酸イオンは耕土に存在する収着担体に より十分収着されないため、土壌より溶脱されることもあり、これが地下及び地 表水の富栄養化の原因となる。 一方土壌中の硝酸塩及び亜硝酸塩含有量が高い場合、栽培植物中に蓄積される 硝酸塩の量が毒物学的な見地から問題視されるほど高まることも稀でない。 更に、特に無気的条件下では脱窒素現象(化学反応や微生物による硝酸塩の還 元)により、ガス状窒素損失が起こり、特に酸化二窒素の形で大気を汚染する。 更に、微生物による酸化を抑制する方法としては、適当な化合物の利用が知ら れている。 置換されたピラゾール類(US3494757、JP7241181)やそれ らの塩(US3635690、JP7247182、JP724183)の他、 ジシアンジアミド(DE2702284、DE2714601)、グアニルチオ 尿素類(JP7301138)、ニトラピリン(US3424754、SU10 85966)、チアジアゾール類(JP7310177、JP7307054、 JP7204964)などの化合物が硝化抑制剤として使用することが提案され た。 更に、ピラゾールとジシアンジアミドとの併用(DD222471)、ピラゾ ールとグアニルチオ尿素との併用(DD247894)、ジシアンジアミドとチ オ硫酸アンモニウムとの併用(DE3714729)等の硝化抑制のための作用 物質配合物を利用する方法も既に知られている。 しかし、公知の化合物や化合物配合物はそれぞれ様々な問題点を有する。いく つかの場合に、効果が低く、あるいは実用上必要な適用量があまりにも高いので 、栽培植物への薬害を及ぼしたり、特に生育期間の短い作物の場合、土壌への残 留問題が発生する。劣悪な作用及び高い環境悪化の理由として、それらの化合物 の揮発性が高いこと及び不所望の移動性などが挙げられる。 本発明は、上記のような欠点のない新規作用物質配合物を発見した。本発明の 配合物は、特に従来のものに比して効果的でかつ安価であり、かつ作用成分を単 独で使用した場合に比べて大幅に減少させた使用量で 、残留挙動に良好な影響を及ぼす、もしくは植物毒性作用を排除する。 意外にも、耕土及び底土におけるアンモニア窒素の硝化を抑制又は調整する際 、作用成分として少なくとも次の成分 (a)置換されたピラゾール(P)、 (b)ジシアンジアミド(DCD)、 (c)チオ硫酸アンモニウム、ビグアニド、チオシアン酸アンモニウムからなる 群から選んだ少なくとも1種(X)を含有する作用物質配合物を一緒に適用する ことにより、高い相乗効果がもたらされることを見出し、又これらの2成分から なる配合物に比べてその効果が大幅に向上し(第8表参照)、その結果、土中で の肥料窒素の植物による利用を改良することが可能になり、生物量(バイオマス )生成も改善できる。 本発明による配合物の適用は、従来の配合物に比して、経済面と環境保全面の 両方で大きなメリットがある。 本発明による配合物はジシアンジアミド:Xの混合比を99:1〜1:99の 範囲内で、(ジシアンジアミド+X):Pの混合比を75:1〜1:1の範囲内 で適用することができる。 本発明による配合物の利用形態としては、溶液、撒粉剤、懸濁液の濃縮物、エ マルジョンの濃縮物などの形態が好ましく、これらを単独でも利用できるが、ア ミド及び/又はアンモニウムを含有する無機及び有機質の固体又は液体肥料を併 用してもよい。 又、本発明による配合物の適用は、施肥と平行しても、又はその前後でもよく 、必要に応じて植物保護剤、有害生物防除剤、植物成長調整剤、土壌改良剤など の農薬、又その他の農業技術的な措置と併用することができる。 その適用量は、各成分の混合比にもよるが、一般的には1ヘクタールあたり作 用物質最低1kgであり、又無機質肥料と併用する場合、還元窒素の含有量に対 する作用物質最低0.5%である。 以下、実施例に基づいて本発明を更に詳述するが、本発明は、これら実施例に 限定されるものではない。 実施例 本発明による作用物質配合物の効果を土壌モデル実験で検討評価し、それぞれ の組み合わせからなる配合物と比較した。 硝化抑制効果の評価法 篩を用い粒径≦2mmに分級した空気乾燥土壌(砂状壌土、pH=6.1、有 機質含有率=1.19%、土壌100gあたりのT−価=5.0mval)10 0gに、アンモニア窒素10gと、場合により、下記表の適用量で有効成分を添 加し、更に最大含水率50%まで調節し、均一に混合し、混合物を容量250m lのポリエチレン製の瓶に入れ、最後に薄いポリエチ レンフィルムで瓶を密閉した。 恒温保持は暗室にて温度20℃の条件下で行った。 7日の間隔(7d)で、各試料として土壌5.75g(=空気乾燥した土壌5 g)を採取し、1N KCl水溶液50mlで上下回転式振盪機で1時間振盪し て抽出した。 抽出物の適切な後処理を行った後、NH4−NとNO3−Nの含有量を自動分析 装置(機種:ADM300)により測定した。 尚、硝化抑制率(%)の計算は次式により行った。 硝化抑制率(%)=(K−W)/(K−B)×100 K=窒素肥料添加、作用物質無添加の時の土壌試料の硝酸塩含有量 W=窒素肥料及び有効成分の添加後の土壌試料の硝酸塩含有量 B=土壌試料の硝酸塩含有量 混合比及び濃度 本発明による作用物質配合物の作用物質用量は、原則的に3ppmであった。 [DCD/X]:ピラゾール誘導体の混合比を25:1に一定に保持する一方、 DCD:Xの混合比を4:1、3:1、2:1、1:1、1:2、1:3、1: 4と変化させた。 配合物の作用効果の計算及び評価 配合物による作用効果の計算はCOLBY(weeds 15(1967)、 20−22)に準拠して行った。この方法によれば、作用効果の補数(W′)を 用いて計算処理を行う。 W′=100−硝化抑制効果百分率(W) 付加的作用効果の場合、配合物の理論的抑制効果の補数は次式により算出され る。 1=使用量CAにおける物質AのW′ y1=使用量CBにおける物質BのW′ z1=使用量CCにおける物質CのW′ n=配合物成分の数 ER =実験における配合物のW′REAL 配合物による効果は次のように定義する。 E>ER=相乗効果 E>ER=拮抗効果 E>ER=付加的効果 配合物による作用効果をより明確に定量化するため、作用効果係数(WF)を 求めた。 WF>1=相乗効果 WF>1=拮抗効果 WF>1=付加的効果 Wreal=100−ER Wtheoretic=100−E 各成分の作用効果 各成分の作用効果は実験で求めた抑制効果に関する4つの単独数値から線形回 帰により計算した。 作用物質DCD及びXの濃度範囲:0.5ppm〜2.5ppm 試験ピラゾール類の濃度範囲:0.075ppm〜0.5ppm 適正や明快性の理由から、各単独成分について、それぞれの回帰方程式及び計 算に用いた回帰値のみを表示する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ズィークハルト ラング ドイツ連邦共和国 D−04441 クナース ドルフ アム ヴァッハテルバッハ 1 (72)発明者 ハンス−ユルゲン ミヒェル ドイツ連邦共和国 D−04827 マッヘル ン アム シュロスリック 34 (72)発明者 ハルトムート ヴォツニアク ドイツ連邦共和国 D−04451 クナース ドルフ アム ヴァッハテルバッハ 2

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.作用物質成分として以下の化合物(a)〜(c)を含有し、 (a)置換されたピラゾール、又はそれらの塩又は金属錯体(P)少なくとも 1種 (b)ジシアンジアミド(DCD)及び (c)グアニルチオ尿素、 ビグアニド、 チオシアン酸アンモニウム からなる群より選んだ化合物(X)少なくとも1種ここで混合物におけるDC D:Xの混合比は99:1〜1:99の範囲内であり、 (DCD+X):Pの混合比は75:1〜1:1の範囲内である ことを特徴とする耕土及び底土におけるアンモニア窒素の硝化を抑制又は調整 するための作用物質配合物。 2.特許請求の範囲第1項記載の作用物質配合物を溶液、撒粉剤、懸濁液の濃縮 物、エマルジョンの濃縮物の形で、単独で又は固体又は液状のアミド及び/又は 無機有機質肥料と併用して適用する際、施肥と平行又は前後して、必要に応じて 植物保護剤、有害物駆除剤、植物成長調整剤、土壌改良剤などの農薬、かつその 他の農業技術的な措置と共に、活性物質 の使用量最低1kg/haで、又は無機質肥料と併用する場合、還元型窒素含有 量に対して活性物質最低0.5%を含有する、上記作用物質配合物の使用。
JP7521513A 1994-02-21 1995-02-20 耕土及び底土におけるアンモニア窒素の硝化を抑制又は調整するための作用物質配合物 Pending JPH09509133A (ja)

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