JPH09508637A - 5ht2bレセプタ拮抗薬縮合インドール - Google Patents

5ht2bレセプタ拮抗薬縮合インドール

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JPH09508637A
JPH09508637A JP7520951A JP52095195A JPH09508637A JP H09508637 A JPH09508637 A JP H09508637A JP 7520951 A JP7520951 A JP 7520951A JP 52095195 A JP52095195 A JP 52095195A JP H09508637 A JPH09508637 A JP H09508637A
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フォーブズ,アイアン・トムソン
ジョーンズ,グラハム・エルジン
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スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 式(I): [式中、R2、R3、R10およびR11は、独立して、水素またはC1-6アルキルであるか、または、R10とR11とは、一緒になって結合を形成するか、または、R2とR10もしくはR3とR11とは、一緒になってC2-6アルキレン鎖を形成し、n≠5、2または3である]で示される化合物。式(I)で示される化合物は、5HTC2Cレセプタ拮抗活性を有し、ある主の化合物は、有効な5HT2B拮抗薬である。本発明の化合物は、不安、鬱病、癲癇、強迫障害、片頭痛、アルツハイマー病、睡眠障害、食欲不振および病的飢餓などの摂食障害、パニック発作、コカイン、エタノール、ニコチンおよびベンゾジアゼピンなどの薬物乱用由来の禁断症状、精神分裂病、ならびに脊髄損傷および/または水頭症の如き頭部損傷に関する障害などのCNS障害の治療に有用なものであると思われる。本発明の化合物は、また、IBSなどのある種のGI障害ならびに斑状水腫および網膜症などの微小血管疾患の治療に有用なものであることも予想される。

Description

【発明の詳細な説明】 5HT2Bレセプタ拮抗薬縮合インドール 本発明は、薬理活性を有する化合物、それらの製造方法、それらを含有する組 成物および哺乳動物の治療におけるそれらの使用に関する。 WO92/05170には、5HT1Cレセプタ拮抗活性を有することが開示さ れているある種の尿素誘導体が開示されている。最近、5HT1Cレセプタは、5 HT2Cレセプタとして再分類された[ピー・ハーティグ(P.Hartig)ら、トレ ンズ・イン・ファーマコロジカル・サイエンシズ(Trends in Pharmacologica l Sciences)(TIPS)1993]。 今、5HT2Cレセプタ拮抗活性を有することが判明した構造的に異なる化合物 類が見いだされた。本発明の化合物のいくつかまたは全ては、有効な5HT2Bレ セプタ拮抗薬でもあり、該5HT2Bレセプタは、基底部(fundus)レセプタとし て従前に知られている[ピー・ハーティグら、トレンズ・イン・ファーマコロジ カル・サイエンシズ(TIPS)1993]。5HT2C/5HT2Bレセプタ拮抗 薬は、不安、鬱病、癲癇、強迫障害、片頭痛、アルツハイマー病、睡眠障害、食 欲不振および病的飢餓などの摂食障害、パニック発作、コカイン、エタノール、 ニコチンおよびベンゾジアゼピンなどの薬物乱用由来の禁断症状、精神分裂病、 ならびに脊髄損傷および/または水頭症の如き頭部損傷に関連する障害などのC NS障害の治療において有用なものであると思われる。本発明化合物は、IBS などのある種のGI障害ならびに斑状水腫および網膜症などの微小血管疾患の治 療に有用なものであることも予想される。 したがって、第1の態様では、本発明は、式(I): [式中、 R1は、水素またはC1-6アルキルであり; R2、R3、R10およびR11は、独立して、水素またはC1-6アルキルであるか 、または、R10とR11とは、一緒になって結合を形成するか、または、R2とR1 0 もしくはR3とR11とは、一緒になってC2-6アルキレン鎖を形成し; R4は、水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、ハロゲ ン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、CO212またはCONR1516( ここで、R12、R15およびR16は、独立して、水素またはC1-6アルキルである )、S(O)n17またはS(O)nNR1819(ここで、nは、1または2であり、 R17、R18およびR19は、独立して水素またはC1-6アルキルである)であり; R5は、水素またはC1-6アルキルであり; R7は、水素、C1-6アルキル、OR12またはハロゲンであり、ここで、R12は 、水素またはC1-6アルキルであり nは、2または3であり; R13およびR14は、独立して水素またはC1-6アルキルである] で示される化合物またはその塩を提供するものである。 C1-6アルキル部分は、直鎖状または分枝鎖状であり得、好ましくは、メチル 、エチル、n−およびiso−プロピルなどのC1-3アルキルである。 好適には、R1は、水素またはメチル、エチルもしくはプロピルなどのC1-6ア ルキルである。好ましくは、R1は、メチルなどのC1-6アルキルである。 好適には、R2、R3、R10およびR11は、独立して、水素またはC1-6アルキ ルであるか、または、R10およびR11は、一緒になって結合を形成するか、また は、R2とR10もしくはR3とR11とは、一緒になってC2-6アルキレン鎖を形成 する。好ましくは、R2は、水素である。好ましくは、R3は、水素である。 インドリン構造において、R10およびR11は、好ましくは、水素である。 好適には、R4は、水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチ オ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、CO212またはCON R1516(ここで、R12、R15およびR16は、独立して、水素またはC1-6アル キルである)、S(O)n17またはS(O)nNR1819(ここで、nは、1または 2であり、R17、R18およびR19は、独立して、水素またはC1-6アルキルであ る)である。好ましくは、R4は、ニトロ、シアノ、ハロ、カルバモイル、C1-6 アルコキシまたはトリフルオロメチルである。 好適には、R5は、水素またはC1-6アルキルである。好ましくは、R5は、水 素である。 好適には、R7は、水素、C1-6アルキル、OR12またはハロゲンであり、ここ で、R12は、水素またはC1-6アルキルである。基R7は、インドール環またはイ ドリン環のフェニル部分におけるいずれかの空位に、すなわち、インドールまた はインドリン環の4位、6位または7位に結合することができる。好ましくは、 R7は、水素である。 好適には、基−(CR1314)n−は、エチレンまたはプロピレン基を形成し、 各々、C1-6アルキルによって置換され得る。基−(CR1314)n−は、インドー ルまたはインドリン環の4位または6位に結合することができ、好ましくは、6 位に結合する。好ましくは、基−(CR1314)n−は、エチレンである。 式(I)で示される特に好ましい化合物としては、以下のものが挙げられる: 2,3−ジヒドロ−5−メチル−1−(3−ニトロフェニルカルバモイル)− 1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 1−(3−シアノフェニルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−5−メチル− 1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 5−メチル−1−(3−ニトロフェニルカルバモイル)−2,3,6,7−テト ラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 1−(3−シアノフェニルカルバモイル)−5−メチル−2,3,6,7−テト ラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 2,3−ジヒドロ−5−メチル−1−(3−トリフルオロメチルフェニルカル バモイル)−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 5−メチル−1−(3−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル)−2,3, 6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 2,3−ジヒドロ−1−(3−エトキシカルボニルフェニルカルバモイル)− 5−メチル−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 1−(3−エトキシカルボニルフェニルカルバモイル)−5−メチル−2,3, 6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 1−(3−カルバモイルフェニルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−5−メ チル−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 1−(3−カルバモイルフェニルカルバモイル)−5−メチル−2,3,6,7 −テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 1−(3−クロロフェニルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−5−メチル− 1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 1−(3−クロロフェニルカルバモイル)−5−メチル−2,3,6,7−テト ラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 2,3−ジヒドロ−1−(3−メトキシフェニルカルバモイル)−5−メチル −1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 1−(3−メトキシフェニルカルバモイル)−5−メチル−2,3,6,7−テ トラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 2,3−ジヒドロ−1−(3−ジメチルアミノフェニルカルバモイル)−5− メチル−1H−ピロロ[2,3−f]インドールまたは その医薬的に許容される塩。 式(I)で示されるある種の化合物は、慣用的な医薬的に許容される酸、例えば 、マレイン酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、酢酸、フマル酸、サリチル酸、クエ ン酸、乳酸、マンデル酸、酒石酸およびメタンスルホン酸などの酸と酸付加塩を 形 成させることができる。 式(I)で示される化合物は、水和物などの溶媒和物を形成してもよく、本発明 は、これらの形態にも及ぶ。本明細書で引用する場合、「式(I)で示される化合 物」なる用語は、これらの形態も含むと解される。 R1(インドールにおける)および/またはR5が水素である場合、または、R4 がヒドロキシまたはNR89であり、R8およびR9のうち少なくとも1つが水 素である場合、式(I)で示される化合物は、1種類以上の形態で互変異性体的に 存在する。本発明は、これらならびにいずれかの他の互変異性体形およびその混 合物にまで及ぶ。 式(I)で示されるある種の化合物は、鏡像異性体を含む立体異性体形で存在す ることができ、本発明は、これらの立体異性体形の各々およびラセミ化合物を含 むそれらの混合物にまで及ぶ。種々の立体異性体形は、常法によってお互いに分 離されるか、立体特異的または不斉合成によって、所定の異性体が得られる。 本発明は、 (a)式(II): で示される化合物を式(III): [式中、AおよびR6は、カップリングした場合に−NR5'CO部分を形成する ために必要な適切な官能基を含有しており、R5'は、式(I)における定義と同じ R5またはそれに転換可能な基であり、nは、式(I)における定義と同じであり 、 可変基R1'、R2'、R3'、R10'、R11'、R13'、R14'、R4'およびR7'は、各 々、式(I)における定義と同じR1、R2、R3、R10、R11、R13、R14、R4お よびR7またはそれに転換可能な基である] で示される化合物とカップリングさせ、次いで、所望により、いずれかの適切な 順序で、R1'、R2'、R3'、R10'、R11'、R13'、R14'、R4'、R5'およびR7 'を、R1、R2、R3、R10、R11、R13、R14、R4、R5およびR7以外である 場合、各々、R1、R2、R3、R10、R11、R13、R14、R4、R5およびR7に転 換させ、R1、R2、R3、R10、R11、R13、R14、R4、R5およびR7を相互転 換させ、次いで、その医薬的に許容される塩を形成させるか;または (b)式(IV): [式中、R4'、R5'、R7'、R13'およびR14'は、式(II)および(III)における 定義と同じであり、nは、式(I)における定義と同じであり、CおよびDは、式 (III)における定義と同じR1'、R2'、R3'、R10'およびR11'によって置換さ れているインドールまたはインドリン環を形成するのに必要な適切な官能基を含 有する] で示される化合物を環化させ、次いで、所望により、いずれかの適切な順序で、 R1'、R2'、R3'、R10'、R11'、R13'、R14'、R4'、R5'およびR7'を、R1 、R2、R3、R10、R11、R13、R14、R4、R5およびR7以外である場合、各 々、R1、R2、R3、R10、R11、R13、R14、R4、R5およびR7に転換させ、 R1、R2、R3、R10,R11、R13、R14、R4、R5およびR7を相互転換させ、 次いで、その医薬的に許容される塩を形成させること からなる式(I)で示される化合物またはその医薬的に許容される塩の製造方法を 提供するものでもある。 基AおよびR6の好適な例としては、以下のものが挙げられる: (i)Aが−N=C=Oであり、R6が−Hであるか、 (ii)Aが−NR5'COLであり、R6が−Hであるか、 (iii)Aが−NHR5'であり、R6がCOLである(ここで、R5'は、前記定 義と同じであり、Lは、離脱基である)。好適な離脱基Lの例としては、イミダ ゾール、クロロもしくはブロモなどのハロゲン、または所望により例えばハロゲ ンによって置換されていてもよいフェノキシもしくはフェニルチオが挙げられる 。 Aが−N=C=Oであり、R6がHである場合、該反応は、好適には、室温で 、例えばジクロロメタンまたはトルエンなどの不活性溶媒中で行われる。 Aが−NR5'COLであり、R6がHである場合、または、Aが−NHR5'で あり、R6がCOLである場合、該反応は、室温でジクロロメタンなどの不活性 溶媒中、所望によりトリエチルアミンなどの塩基の存在下で、または、室温また は高温でジメチルホルムアミド中で行われる。 インドールを製造するための式(IV)で示される化合物の環化(R10およびR11 が結合である)は、コンプリヘンシブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー[C omprehensive Heterocyclic Chemistry 1984、4、313以下参照]また はジャーナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー[J.Het.Chem.19 88、25、第1頁以下参照]に開示されているような標準的な方法を用いて行 われる。 さらに重要な経路の例としては、ライムグルーバー(Leimgruber)合成法、 フィッシャー合成法、ジャップークリンゲマン変化、マーデルング合成法および ノードランダー(Nordlander)合成法が挙げられる。 インドールの製造における基CおよびDの例としては、以下のものが挙げられ る: (v)CがNO2であり、DがCH=CH−NZ2であるか(ここで、各Zは、 独立して、C1-6アルキルであるか、または、一緒になってC2-7アルキレンを表 す); (vi)CがNR1'−N=C(R2')−CH23'であり、DがHであるか; (vii)CがNH−N=C(CO2X)−CH23'であり、DがHであるか( ここで、Xは、C1-6アルキルである); (viii)CがNR1'COR2'であり、DがCH23'であるか; (ix)CがNHCH2CR3'(OR)2であり、DがHである(ここで、Rは、 C1-6アルキル基である)。 インドリンは、前記(vi)〜(ix)により製造されたインドールの、例えばNaC NBH3によるなどの、還元によって製造されてもよい。 反応(v)(ライムグルーバー合成法)では、式(IV)で示される化合物は、加熱 しつつジアルキルホルムアミドOHCNZ2のジアルキルアセタールで処理する ことによって、2−メチルニトロフェニル尿素から製造され、該式(IV)で示され る生成物は、所望により加圧下、パラジウムおよび炭などの好適な触媒による水 素添加によって環化されて、R1=R2=R3=Hである式(I)で示される化合物 が得られる。 反応(vi)(フィッシャー合成法)では、式(IV)で示される化合物は、適当なケ トンR2'COCH23'を用い、脱水により、好ましくは加熱により、ヒドラジ ノフェニル尿素から製造され、該式(IV)で示される生成物は、塩酸または硫酸な どの酸性触媒を用い、加熱することによって環化される。 反応(vii)(ジャップークリンゲマン合成法)では、式(IV)で示される化合物 は、ジアゾ化、次いで、例えば、溶媒として水性アルコール中、塩基性条件下、 XがC1-6アルキルであるCH3COCH(CO2X)−CH23'による処理によ って、アミノフェニル尿素から製造される。 次いで、式(IV)で示される生成物を、例えば前記フィッシャー合成法で、環化 してもよい。 反応(viii)(マーデルング合成法)では、式(IV)で示される化合物は、所望に より加熱しつつ、不活性溶媒中、塩基を用いて環化される。 反応(ix)(ノードランダー合成法)では、式(IV)で示される化合物は、トリフ ルオロ酢酸無水物/酸の混合物中、加熱することによって環化される。 Dが水素である場合、環化工程の間に、いずれかまたは両方のインドール異性 体が形成されると思われる。 各々R2、R3、R4およびR7アルキル基に転換され得る基R2'、R3'、R4'お よびR7'の好適な例としては、慣用的に導入され、不活性溶媒中でホウ水素化ナ トリウムを用いるなどの慣用の還元、次いで、不活性溶媒中での水素化分解によ って、対応するアルキル基に転換されるアシル基が挙げられる。水素置換基は、 加水分解および脱炭酸によって水素に転換されるアルコキシカルボニル基から得 られる。R4がヒドロキシである場合、例えば、水素添加によって除去されるベ ンジルとして式(II)で示される化合物において保護されるのが好ましい。 R1に転換され得る基R1'の好適な例としては、慣用条件を用いてR1水素に転 換されるアルコキシカルボニル、特にt−ブチルオキシカルボニル、アセチル、 トリフルオロアセチル、ベンジルおよびパラーメトキシベンジルなどの典型的な N保護基が挙げられる。 R5に転換され得る基R5'の好適な例としては、慣用条件を用いてR5水素に転 換されるアルコキシカルボニルおよびベンジルまたはパラーメトキシベンジルが 挙げられる。 R1、R2、R3、R10、R11、R13、R14、R4、R5およびR7の相互転換は、 慣用手段によって行われる。 例えば、R1、R2およびR3がC1-6アルキルであり、R5が水素である場合、 不活性溶媒中、1モル当量のハロゲン化C1-6アルキルおよび1モル当量の好適 な塩基を用いて慣用のアルキル化によって、R5位でC1-6アルキル基を導入する ことが可能である。R11-6アルキル基は、ハロゲン化C1-6アルキルおよび水 素化ナトリウムなどの塩基を用いるような慣用のアルキル化によって、または、 C1-6アシルの還元によって導入される。 R4ハロおよびR7ハロは、慣用条件を用いて、各々、ベンゼン環またはインド ール/インドリン環の選択的ハロゲン化によって導入される。 相互転換されることを必要としないR1〜R12水素可変基を保護することが必 要であるべきである。 保護、特にR1'水素の保護は、前記カップリング反応(a)および環形成反応 (b)の間にも必要である。 好適な保護基ならびにそれらの結合および除去方法は、例えば、グリーン・テ ィ・ダブリュ(Greene T.W.)「プロテクティブ・グループズ・イン・オーガ ニック・シンセシス」(Protective groups in organic synthesis)ニューヨ ーク、ウイリィ(1981)に開示されているものなど、有機化学の技術分野に おいて慣用的である。 しかしながら、式(II)および(III)で示される化合物を一緒にカップリングさ せる前に、または、式(IV)で示される化合物を環化させる前に、基R1〜R12を 導入および相互転換するのが好ましい。 置換インドールである式(I)で示される化合物およびそれらの適当な誘導体は 、慣用の方法、例えば、酢酸中でのNaCNBH3による還元および不活性溶媒中 でのMnO2を用いる酸化によって、対応するインドリンに転換することができ、 逆もまた同様である。 AがNHR5'である式(II)で示される化合物は、公知化合物であるか、または 、公知化合物と同様に製造することができる(例えば、WO 92/05170 を参照)。 Aが−N=C=Oである式(II)で示される化合物は、 i)Aがアミノである式(II)で示される化合物を、不活性溶媒中、過剰の塩基 の存在下、ホスゲンまたはホスゲン等価物で処理することによって、 ii)Aがアシルアジド(すなわち、CON3)である式(II)で示される化合物 を、ニトレンを介して、慣用条件を用いて熱転移によって処理することによって [エル・エス・トリフォノヴ(L.S.Trifonov)ら、ヘルベチカ・シミカ・ア クタ(Helv.Chim.Acta)1987、70,262を参照]、 iii)AがCONH2である式(II)で示される化合物を、ニトレン中間体を介し て、慣用条件を用いて処理することによって 製造される。 Aが−NR5'COLである式(II)で示される化合物は、不活性溶媒中、低温で 、 所望により、1モル当量の、トリエチルアミンなどの塩基の存在下、Aが−NH R5'である式(II)で示される化合物をホスゲンまたはホスゲン等価物と反応させ ることによって製造される。 式(III)で示される化合物は、 (a)式(V): [式中、Qは、CR1314L、CR13OまたはCO2Rであり、ここで、Lは、 離脱基であり、R13およびR14は、式(I)における定義と同じであり、mは、1 または2であり、R1'.R2'、R3'、R7'、R10'、R11'、R13'およびR14'は 、前記式(III)における定義と同じであり、R6'は、式(III)における定義と同じ R6であり、Rは、アリールまたはC1-6アルキル基である] で示される化合物の環化、次いで、所望によりアミンへの還元によって、または (b)式(VI): [式中、R6'、R7'、R13'、R14'およびnは、式(V)における定義と同じであ り、CおよびDは、前記式(IV)における定義と同じである] で示される化合物の環化によって 製造される。 式(V)で示される化合物の環化は、不活性溶媒中、室温または高温で、所望に より塩基の存在下、行われるのが好適である。還元は、慣用の還元技術を用いて 行われる。式(VI)で示される化合物の環化は、前記式(IV)で示される化合物の環 化について概略記載した方法を用いて行われるのが好適である。 Aがハロゲンであり、R4'が水素である式(II)で示される化合物は、商業的に 入手可能である。 式(III)および(IV)で示される新規中間体もまた、本発明の一部を形成する。 医薬的に許容される塩は、適当な酸または酸誘導体との反応によって慣用的に 製造される。N−オキシドは、過酸化水素または過カルボン酸との反応によって 慣用的に形成される。 式(I)で示される化合物およびそれらの医薬的に許容される塩は、5HT2Cレ セプタ拮抗活性を有し、ある種の化合物は、有効な5HT2B拮抗薬である。本発 明化合物は、不安、鬱病、癲癇、強迫障害、片頭痛、アルツハイマー病、睡眠障 害、食欲不振および病的飢餓などの摂食障害、パニック発作、コカイン、エタノ ール、ニコチンおよびベンゾジアゼピンなどの薬物乱用由来の禁断症状、精神分 裂病、ならびに脊髄損傷および/または水頭症の如き頭部損傷に関連する障害な どのCNS障害の治療において有用であると思われる。本発明化合物は、IBS などのある種のGI障害ならびに斑状水腫および網膜症などの微小血管疾患の治 療に有用なものであることも予想される。 かくして、本発明は、特に前記障害の治療および予防において、治療物質とし て有用な、式(I)で示される化合物またはその医薬的に許容される塩を提供する ものでもある。 さらに、本発明は、式(I)で示される化合物またはその医薬的に許容される塩 の治療有効量を患者に投与することからなる、前記障害の治療または予防方法を 提供するものでもある。 別の態様では、本発明は、前記障害の治療薬または予防薬の製造における式( I)で示される化合物またはその医薬的に許容される塩の使用を提供するもので もある。 また、本発明は、式(I)で示される化合物またはその医薬的に許容される塩お よび医薬的に許容される担体からなる医薬組成物を提供するものでもある。 好適には室温および大気圧で、混合によって調製される本発明の医薬組成物は 、通常、経口投与、非経口投与または直腸投与に適しており、そのままで、錠剤 、カプセル剤、経口用液体調製物、粉末剤、顆粒剤、ロゼンジ剤、再構成用粉末 剤、注射用もしくは輸液用溶液または懸濁液、または坐剤の形態であってもよい 。一般的には、経口投与用組成物が好ましい。 経口投与用の錠剤およびカプセル剤は、単位投与形態であり、結合剤、充填剤 、錠剤用滑沢剤、崩壊剤、および許容される湿潤剤などの慣用の賦形剤を含有し てもよい。錠剤は、通常の製薬業務でよく知られている方法に従って被覆されて いてもよい。 経口用液体調製物は、例えば、水性もしくは油性懸濁液剤、溶液剤、乳剤、シ ロップ剤またはエリキシル剤の形態であるか、または、使用前に水または他の好 適なビヒクルで再構成するための乾燥生成物の形態であってもよい。かかる液体 調製物は、懸濁化剤、乳化剤、非水性ビヒクル(食用油を含む)、保存剤、およ び、所望により、慣用のフレーバリングまたは着色剤などの慣用の添加剤を含有 してもよい。 非経口投与については、流体単位投与形態は、本発明の化合物またはその医薬 的に許容される塩および無菌ビヒクルを用いて調製される。当該化合物は、ビヒ クルおよび使用濃度に依存して、ビヒクルに懸濁または溶解され得る。溶液剤を 調製する際には、当該化合物を注射用に溶解され、濾過滅菌された後、好適なバ イアルまたはアンプル中に充填され、密封され得る。好都合には、局所麻酔薬、 保存剤および緩衝化剤などの補助剤をビヒクルに溶解させる。安定性を増強する ために、当該組成物を、バイアル中に充填した後に冷凍させ、真空下、水分を除 去し得る。非経口懸濁液剤は、当該化合物を溶解させる代わりにビヒクルに懸濁 させ、滅菌を濾過によって行うことができないこと以外は、実質的に同様の方法 で調製される。当該化合物は、酸化エチレンに曝露して滅菌した後、無菌ビヒク ルに懸濁させることができる。好都合には、界面活性剤または湿潤剤が、化合物 の均一な分布を促進させるために組成物中に含まれる。 当該組成物は、投与方法に依存して、0.1重量%〜99重量%、好ましくは 、 10〜60重量%の活性物質を含有してもよい。 前記障害の治療において用いられる化合物の投与量は、障害の重篤度、患者の 体重、他の同様の因子により常法で変わるであろう。しかしながら、一般的なガ イドとして、好適な単位投与量は、0.05〜1000mg、より好適には0.05 〜70.0mg、例えば、0.2〜5mgであり、かかる単位投与量は、1日1回以上 、例えば、1日2または3回投与されて、合計日用量が約0.01〜100mgの 範囲になる;かかる治療は、何週間または何ヵ月にも及んでよい。 本発明により投与する場合、本発明化合物について許容されない毒物学的効果 は、全く予想されない。 以下の実施例は、本発明の化合物の製造例を示す。 ディスクリプション1 1−アセチル−5−アミノインドリン(D1) 1−アセチル−5−ニトロインドリン(12.77g、62mmol)、シクロヘキ セン(62ml、610mmol)および5%パラジウム−炭(2.34g)を窒素下で 還流させながら18時間撹拌した。次いで、さらに触媒(0.5g)を添加し、さ らに3時間、還流を続けた。該混合物を冷却し、キーゼルグール(Kieselguhr) を介して濾過し、蒸発させて、橙−黄色固体として標記化合物(9.33g、85 %)を得た。 NMR(D6−DMSO)δ:2.05(3H,s)、3.0(2H,t,J 8)、3. 97(2H,t,J 8)、4.97(2H,bs)、6.33(1H,dd,J 7,1)、6 .46(1H,d,J 1)、7.72(1H,d,J 7)。 ディスクリプション2 N−(1−アセチル−5−インドリニル)−2,2−ジエトキシエチルアミン (D2) 1−アセチル−5−アミノインドリン(D1)(9.33g、53mmol)、ブロモ アセトアルデヒドジエチルアセタール(6.0ml、40mmol)および炭酸水素ナ トリウム(4.58g、54mmol)を窒素下で還流させながら64時間撹拌した。 次いで、さらにアセタール(2.0ml、13mmol)を添加し、さらに24時間、 還流を続けた。該混合物を冷却し、濾過し、蒸発してほぼ乾固させた。酢酸エチ ル/石油エーテル(沸点6−80℃)(50−100%酢酸エチル)を用いてシ リカゲル上でクロマトグラフィーに付して、回収した出発アミン(3.09g)に 加えて、黄−茶色の固体として標記化合物(6.59g)を得た。生成物の収率は 、消費した出発物質に基づいて63%であった。 NMR(CDCl3)δ:1.25(6H,t,J 7)、2.2(3H,s)、3.13( 2H,t,J 8)、3.22(2H,d,J 5)、3.5−3.65(2H,m)、3.65 −3.8(2H,m)、4.01(2H,t,J 8)、4.68(1H,t,J 5)、6.5( 2H,m)、8.03(1H,d,J 7)。 別法 50p.s.i.で10%パラジウム−炭および水素を用いて、45℃で、エタノー ル中、グリオキサルモノメチルアセタールで1−アセチル−5−アミノインドリ ン(D1)を還元的にアルキル化した。濾過により触媒を除去し、次いで、溶媒 を蒸発させて、対応するジメチルアセタールを得、ディスクリプション3におい て、ジエチルアセタールの代わりにこれをそのまま用いた。 ディスクリプション3 1−アセチル−5−トリフルオロアセチル−2,3−ジヒドロピロロ[2,3− f]インドール(D3) トリフルオロ酢酸(25ml)およびトリフルオロ酢酸無水物(25ml)の氷冷 撹拌混合物にN−(1−アセチル−5−インドリニル)−2,2−ジエトキシエ チルアミン(D2)(6.51g、22mmol)を添加した。該混合物を、窒素下、 0℃で0.5時間撹拌した後、さらにトリフルオロ酢酸(40ml)を添加した。 次いで、該混合物を還流させながら64時間加熱し、次いで、冷却し、蒸発乾固 させた。次いで、酢酸エチル/クロロホルム(0−60%酢酸エチル)を用いて シリカゲル上でクロマトグラフィーに付して、淡いクリーム色の固体として標記 化合物(6.28、89%)を得た。これは、放置するとわずかに黒ずんだ。 NMR(CDCl3)δ:2.33(3H,s)、3.37(2H,t,J 8)、4.17 (2H,t,J 7)、6.76(1H,d,J 3)、7.45(1H,m)、8.27(1H, s)、8.44(1H,s)。 ディスクリプション4 1−アセチル−2,3−ジヒドロピロロ[2,3−f]インドール(D4) 1−アセチル−5−トリフルオロアセチル−2,3−ジヒドロピロロ[2,3− f]インドール(D3)(2.80g、9.4mmol)をメタノール(100ml)に撹 拌しつつ懸濁させ、次いで、無水炭酸カリウム(1.96g、14.2mmol)を添 加した。該混合物を0.5時間撹拌し、蒸発させてほぼ乾固させ、酢酸エチルお よび水に分配させた。分離後、水性部分を5%メタノール/クロロホルムで抽出 し、合わせた有機物質を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、クリーム 色の固体として標記化合物(1.53g、80%)を得た。 NMR(D6−DMSO)δ:2.15(3H,s)、3.18(2H,t,J 8)、4. 08(2H,t,J 8)、6.33(1H,bs)、7.2(2H,m)、8.22(1H,s )、10.9(1H,bs)。 ディスクリプション5 1−アセチル−5−メチル−2,3−ジヒドロピロロ[2,3−f]インドール( D5) 窒素下、乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(5ml)中で水素化ナ トリウム(80%、0.25g、8.3mmol)を撹拌し、DMF(20ml)中の1 −アセチル−2,3−ジヒドロピロロ[2,3−f]インドール(D4)(1.52g 、7.6mmol)を添加した(発泡を伴った)。該混合物を0.5時間撹拌し、次い で、DMF(5ml)中のヨードメタン(0.52ml、8.3mmol)を添加した。さ らに1時間撹拌した後、水(1ml)の添加によって、過剰の水素化ナトリウムを クエンチし、該混合物を酢酸エチルおよび水に分配させ、分離した。有機部分を 水および食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。次いで、酢酸エ チル/クロロホルム(0−50%酢酸エチル)を用いてシリカゲル上でのクロマ トグラフィーに付して、薄黄色固体として標記化合物(0.80g、49%)を得 た。 NMR(CDCl3)(回転異性体の5:1混合物)δ:2.26(メジャー,3H ,s)、2.51(マイナー,3H,s)、3.16(マイナー,2H,t,J 8)、3.3 (メジャー,2H,t,J 8)、3.74(メジャー,3H,s)、3.77(マイナー,3 H,s)、4.1(メジャー,2H,t,J 8)、4.19(マイナー,2H,t,J 8)、 6.44(両方,1H,d,J 2)、6.98(メジャー,1H,d,J 2)、7.0(マイ ナー,m)、7.09(メジャー,1H,s)、7.18(マイナー,1H,s)、7.31( マイナー,1H,s)、8.48(メジャー,1H,s)。 ディスクリプション6 5−メチル−2,3−ジヒドロピロロ[2,3−f]インドール(D6) 窒素下で還流させながら、1−アセチル−5−メチル−2,3−ジヒドロピロ ロ[2,3−f]インドール(D5)(0.70g、3.3mmol)を10%水酸化ナト リウム溶液(50ml)中で4時間撹拌した。該混合物を冷却し、水(200ml) で希釈し、酢酸エチルで抽出した。該抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、蒸発さ せて、淡い茶色のガム状物として標記化合物(0.58g)を得、これは、なお、 出発アミドの約20%を含有していた(NMR)。この物質をさらには精製せず に次工程に用いた。 NMR(CDCl3)δ:3.12(2H,t,J 9)、3.33(1H,bs)、3. 56(2H,t,J 9)、3.7(3H,s)、6.27(1H,d,J 3)、6.85(1 H,s)、6.9(1H,d,J 3)、7.08(1H,s)。 実施例1 2,3−ジヒドロ−5−メチル−1−(3−ニトロフェニルカルバモイル)− 1H−ピロロ[2,3−f]インドール(E1) 0℃での1,1'−カルボニルジイミダゾール(0.36g、2.2mmol)の乾燥 ジクロロメタン(10ml)中溶液にジクロロメタン(10ml)中の3−ニトロア ニリン(0.304g、2.2mmol)およびトリエチルアミン(0.31ml、2.2 mmol)を添加した。0℃で1時間撹拌した後、真空中、該混合物を蒸発させた。 該残留物に乾燥DMF(10ml)および2,3−ジヒドロ−5−メチル−1H− ピロロ[2,3−f]インドール(D6、0.38g、2.2mmol)のDMF(5ml) 中溶液を添加した。該混合物を120℃で1時間加熱し、次いで、冷却し、水中 に注いだ。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。粗製生成物をシリカゲル 上でのクロマトグラフィーに付して2−3%メタノール/ジクロロメタンで溶離 して、標記化合物(0.5g、76%)を得た。融点228−231℃。 NMR(d6−DMSO)δ:3.28(2H,t,J=7)、3.74(3H,s)、 4.18(2H,t,J=7)、6.32(1H,d,J=2)、7.20(1H,d,J=2 )、7.27(1H,s)、7.58(1H,t,J=8)、7.85(1H,d,J=8)、 8.04(1H,d,J=8)、8.07(1H,s)、8.62(1H,s)、8.93(1 H,s)。 MS(CI)m/e 337(MH+) 実施例2 1−(3−シアノフェニルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−5−メチル− 1H−ピロロ[2,3−f]インドール(E2) 3−アミノベンゾニトリル(0.26g、2.2mmol)、カルボニルジイミダゾー ル(0.36g、2.2mmol)、トリエチルアミン(0.31ml、2.2mmol)および ピロロ[2,3−f]インドール(D6、0.38g、2.2mmol)から始めて、実施 例1の方法によって標記化合物を製造した。前記と同様にクロマトグラフィーに 付して、標記化合物(0.28g、40%)を得た。融点199−200℃。 NMR(d6−DMSO)δ:3.28(2H,t,J=7)、3.73(3H,s)、 4.18(2H,t,J=7)、6.32(1H,d,J=2)、7.20(1H,d,J=2 )、7.27(1H,s)、7.44(1H,d,J=7)、7.51(1H,t,J=7)、 7.90(1H,d,J=7)、8.05(1H,s)、8.08(1H,s)、8.79(1 H,s)。 MS(EI)m/e 316(M+) 実施例3 5−メチル-1−(3−ニトロフェニルカルバモイル)−2,3,6,7−テトラ ヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール(E3) ニトロフェニルピロロインドール(E1、0.42g、1.25mmol)の氷酢酸 (10ml)中懸濁液にシアノホウ水素化ナトリウム(79mg、1.25mmol)を 添加した。該混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、水で希釈し、40%水酸化 ナトリウムで塩基性化し、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物を水で洗浄し 、乾燥させ、蒸発させた。粗製生成物をシリカゲル上でのクロマトグラフィーに 付して2%メタノール/ジクロロメタンで溶離した。溶出物質をジクロロメタン /メタノール/ペトロールから2回再結晶させて、標記化合物(0.22g、52 %)を得た。融点187−189℃。 NMR(d6−DMSO)δ:2.65(3H,s)、2.82(2H,m)、3.10 (2H,m)、3.19(2H,m)、4.11(2H,m)、6.45(1H,s)、7.55 (1H,t,J=7)、7.69(1H,s)、7.82(1H,d,J=7)、8.00(1 H,d,J=7)、8.50(1H,s)、8.85(1H,s)。 MS(CI)m/e 339(MH+) 実施例4 1−(3−シアノフェニルカルバモイル)−5−メチル−2,3,6,7−テト ラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール(E4) 実施例3の方法に従って、シアノフェニルピロロインドール(E2、0.28g 、0.89mmol)を氷酢酸(10ml)中のシアノホウ水素化ナトリウム(57mg 、0.9mmol)で還元した。クロマトグラフィーに付した後、ジクロロメタン/ ペトロールからの再結晶により、標記化合物(0.21g、74%)を得た。融点 178−180℃。 NMR(d6−DMSO)δ:2.64(3H,s)、2.80(2H,t,J=7)、 3.08(2H,t,J=7)、3.18(2H,t,J=7)、4.08(2H,t,J=7 )、6.43(1H,s)、7.45(2H,m,J=7)、7.67(1H,s)、7.86( 1H,d,J=7)、8.04(1H,s)、8.49(1H,s)。 測定値:C,70.80;H,5.79;N,17.24% C18184O・1/42Oの理論値:C,70.67;H,5.77:N,17.3 5%。 実施例5 2,3−ジヒドロ−5−メチル−1−(3−トリフルオロメチルフェニルカル バモイル)−1H−ピロロ[2,3−f]インドール(E5) 2,3−ジヒドロ−5−メチル−1H−ピロロ[2,3−f]インドール(D6) およびイソシアン酸3−トリフルオロメチルフェニルから標記化合物を収率55 %で製造した。 NMR(D6DMSO)δ:3.27(2H,t,J=7)、3.73(3H,s)、4 .18(2H,t,J=7)、6.31(1H,d,J=2)、7.19(1H,d,J=2) 、7.27(1H,s)、7.32(1H,d,J=8)、7.52(1H,m)、7.88( 1H,d,J=8)、8.07(1H,s)、8.79(1H,s)。 実施例6 5−メチル−1−(3−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル)−2,3, 6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール水素マレイン酸塩( E6) E3についてと同様な方法を用い、次いで、マレイン酸を用いて塩形成させて 、インドールE5から標記化合物を収率85%で製造した。融点160℃(分解 )。 NMR(D6−DMSO)δ:2.67(3H,s)、2.83(2H,t,J=7)、 3.09(2H,t,J=7)、3.23(2H,t,J=7)、4.10(2H,t,J=7 )、6.26(2H,s)、6.52(1H,s)、7.31(1H,d,J=8)、7.50( 1H,m)、7.69(1H,s)、7.83(1H,d,J=8)、8.03(1H,s)、 8.70(1H,s)。 測定値:M+361、C19183OF3の理論値:361。 実施例7 2,3−ジヒドロ−1−(3−エトキシカルボニルフェニルカルバモイル)− 5−メチル−1H−ピロロ[2,3−f]インドール(E7) 3−アミノ安息香酸エチル(0.375g、2.3mmol)、カルボニルジイミダゾ ール(0.38g、2.3mmol)、トリエチルアミン(0.32ml、2.3mmol)およ びピロロ[2,3−f]インドール(D6、0.39g、2.3mmol)から始めて、実 施例1の方法によって標記化合物を製造した。粗製生成物をジクロロメタン/ペ トロールから再結晶して、標記化合物(0.55g、66%)を得た。融点190 −191℃。 NMR(d6−DMSO)δ:1.34(3H,t,J=7)、3.27(2H,t,J =8)、3.73(3H,s)、4.18(2H,t,J=8)、4.34(2H,q,J=7 )、6.32(1H,d,J=3)、7.19(1H,d,J=3)、7.28(1H,s)、 7.45(1H,t,J=8)、7.60(1H,d,J=8)、7.91(1H,d,J=8 )、8.05(1H,s)、8.24(1H,s)、8.69(1H,s)。 MS(CI)m/e 364(MH+) 実施例8 1−(3−エトキシカルボニルフェニルカルバモイル)−5−メチル−2,3, 6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール(E8) 実施例3の方法に従って、エトキシカルボニル化合物(E7、0.43g、1. 2mmol)を酢酸(10ml)中のシアノホウ水素化ナトリウム(76mg、1.2mmo l)で還元した。クロマトグラフィーに付した後、ジクロロメタン/ペトロール から再結晶して、標記化合物(0.27g、62%)を得た。融点153−154 ℃。 NMR(d6−DMSO)δ:1.34(3H,t,J=7)、2.64(3H,s)、 2.81(2H,m)、3.08(2H,m)、3.18(2H,m)、4.01(2H,m)、 4.32(2H,q,J=7)、6.43(1H,s)、7.41(1H,t,J=8)、7. 58(1H,d,J=8)、7.68(1H,s)、7.88(1H,d,J=8)、8.20 (1H,s)、8.60(1H,s)。 測定値:C,68.58;H,6.36;N,11.64%。 C212333の理論値:C,69.02;H,6.34;N,11.50%。 実施例9 1−(3−カルバモイルフェニルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−5−メ チル−1H−ピロロ[2,3−f]インドール(E9) 3−アミノベンズアミド(0.30g、2.2mmol)、カルボニルジイミダゾール( 0.36g、2.2mmol)、トリエチルアミン(0.31ml、2.2mmol)およびピロ ロ[2,3−f]インドール(D6、0.38g、2.2mmol)から始めて、実施例1 の方法によって標記化合物を製造した。ジクロロメタン/メタノールから再結 晶して、標記化合物(0.29g、39%)を得た。融点230−235℃。 NMR(d6−DMSO)δ:3.25(2H,t,J=8)、3.72(3H,s)、 4.16(2H,t,J=8)、6.30(1H,d,J=3)、7.18(1H,d,J=3 )、7.25(1H,s)、7.32(1H,s)、7.35(1H,t,J=8)、7.50( 1H,d,J=8)、7.77(1H,d,J=8)、7.91(1H,s)、8.04(2H ,s)、8.59(1H,s)。 MS(CI)m/e 335(MH+) 実施例10 1−(3−カルバモイルフェニルカルバモイル)−5−メチル−2,3,6,7 −テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール(E10) 実施例3の方法に従って、カルバモイル化合物(E9、0.28g、0.84mmo l)を酢酸(10ml)中のシアノホウ水素化ナトリウム(54mg、0.85mmol) で還元した。ジクロロメタン/メタノールから再結晶して、標記化合物(0.2 3g、81%)を得た。融点206−210℃。 NMR(d6−DMSO)δ:2.62(3H,s)、2.80(2H,t,J=8)、 3.08(2H,t,J=8)、3.18(2H,t,J=8)、4.09(2H,t,J=8) 、6.43(1H,s)、7.33(1H,s+1H,t,J=8)、7.49(1H,d,J =8)、7.49(IH,d,J=8)、7.68(1H,s)、7.74(1H,d,J=8) 、7.91(1H,s)、8.02(1H,s)、8.50(1H,s)。 測定値:C,67.15;H,6.08;N,16.42%。 C192042の理論値:C,67.84;H,5.99;N,16.65%。 実施例11 1−(3−クロロフェニルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−5−メチル− 1H−ピロロ[2,3−f]インドール(E11) トリエチルアミンを用いずに、3−クロロアニリン(0.28g、2.2mmol)、 カルボニルジイミダゾール(0.36g、2.2mmol)およびピロロ[2,3−f]イ ンドール(D6、0.38g、2.2mmol)から始めて、実施例1の方法によって 標記化合物を製造した。2%メタノール/ジクロロメタンにおけるクロマトグラ フィーおよびメタノールからの再結晶により、標記化合物(0.44g、61%) を得た。融点156−167℃。 NMR(d6−DMSO)δ:3.28(2H,t,J=8)、3.73(3H,s)、 4.18(2H,t,J=8)、6.32(1H,d,J=3)、7.05(1H,d,J=8 )、7.21(1H,d,J=3)、7.29(1H,s)、7.35(1H,d,J=8)、 7.57(1H,d,J=8)、7.80(1H,s)、8.05(1H,s)、8.62(1 H,s)。 MS(CI)m/e 326(MH+) 実施例12 1−(3−クロロフェニルカルバモイル)−5−メチル−2,3,6,7−テト ラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール(E12) 実施例3の方法に従って、クロロ化合物(E11、0.35g、1.07mmol) を酢酸(10ml)中のシアノホウ水素化ナトリウム(68mg、1.07mmol)で 還元した。2%メタノール/ジクロロメタンにおけるクロマトグラフィーおよび メタノール/水からの再結晶により、標記化合物(0.26g、74%)を得た。 融点146−147℃。 NMR(d6−DMSO)δ:2.64(3H,s)、2.81(2H,t,J=8)、 3.08(2H,t,J=8)、3.18(2H,t,J=8)、6.94(1H,s)、7. 02(1H,d,J=8)、7.29(1H,t,J=8)、7.50(1H,d,J=8)、 7.67(1H,s)、7.76(1H,s)、8.52(1H,s)。 測定値:C,65.84;H,5.55;N,12.72% C18183Clの理論値:C,65.95;H,5.53;N,12.82%。 実施例13 2,3−ジヒドロ−1−(3−メトキシフェニルカルバモイル)−5−メチル −1H−ピロロ[2,3−f]インドール(E13) イソシアン酸3−メトキシフェニル(0.08ml、0.6mmol)およびピロロ[ 2,3−f]インドール(D6、0.10g、0.58mmol)の乾燥ジクロロメタン (5ml)中溶液を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させて、標記化合物を得た。 NMR(CDCl3)δ:3.28(2H,t,J=8)、3.74(3H,s)、3.8 3(3H,s)、4.13(2H,t,J=8)、6.42(1H,d,J=3)、6.63( 1H,d,J=8)、6.69(1H,s)、6.93(1H,d,J=8)、6.99(1H ,d,J=3)、7.13(1H,s)、7.22(1H,t,J=8)、7.27(2H,s) 、7.94(1H,s)。 MS(CI)m/e 322(MH+) 実施例14 1−(3−メトキシフェニルカルバモイル)−5−メチル−2,3,6,7−テ トラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール(E14) 実施例3の方法に従って、メトキシ化合物(E13)を酢酸中のシアノホウ水 素化ナトリウムで還元した。2%メタノール/ジクロロメタンにおけるクロマト グラフィーおよびジクロロメタン/ペトロールからの再結晶により、標記化合物 を得た。融点152−154℃。 NMR(CDCl3/CD3OD)δ:2.72(3H,s)、2.91(2H,t,J =8)、3.13(2H,t,J=8)、3.27(2H,t,J=8)、3.82(3H,s )、4.05(2H,t,J=8)、6.39(1H,s)、6.53(1H,幅広s)、6. 61(1H,d,J=8)、6.91(1H,d,J=8)、7.20(1H,s+1H,t, J=8)、7.68(1H,s)。 MS(EI)m/e 323(M+) 実施例15 2,3−ジヒドロ−1−(3−ジメチルアミノフェニルカルバモイル)−5−メ チル−1H−ピロロ[2,3−f]インドール(E15) N,N−ジメチル−1,3−フェニレンジアミン・二塩酸塩(0.46g、2.2mm ol)、カルボニルジイミダゾール(0.36g、2.2mmol)、トリエチルアミン(0 .62ml、4.4mmol)およびピロロ[2,3−f]インドール(D6、0.38g、 2.2mmol)から始めて、実施例1の方法によって標記化合物を得た。2%メタ ノール/ジクロロメタンにおけるクロマトグラフィーおよびジクロロメタン/ペ トロールからの再結晶により、標記化合物(0.24g、33%)を得た。融点 167−170℃。 NMR(d6−DMSO)δ:2.89(6H,s)、3.25(2H,t,J=8)、 3.72(3H,s)、4.13(2H,t,J=8)、6.32(1H,d,J=3)、6. 40(1H,d,J=8)、6.96(1H,d,J=8)、7.04(1H,s)、7.09 (1H,t,J=8)、7.18(1H,d,J=3)、7.25(1H,s)、8.05(1 H,s)、8.22(1H,s)。 測定値:C,71.16;H,6.66;N,16.49% C20224Oの理論値:C,71.83;H,6.63;N,16.75%。 薬理学的データ イン・ビトロでの293細胞中で発現したラットまたはヒトの5−HT2Cクロ ーンに結合する[3H]−メスレルギン(mesulergine) 文献による証拠は、5−HT2C拮抗薬が、不安、片頭痛、鬱病、摂食障害およ び強迫障害[カーゾン(Curzon)およびケネット(Kennett)、1990;フォ ザード(Fozard)およびグレイ(Gray)、1989]ならびにアルツハイマー病 [ロウラー(Lawlor)、1989、J.Arch.Gen.Psychiat. 第46巻、第54 2頁]の治療を含む多くの治療指針を有することを示している。 5−HT2C結合部位に対する試験薬物の親和性は、それらの、293細胞にお いて発現した5−HT2Cクローンから[3H]−メスレルギンを置換する能力を評 価することによって測定することができる[ジューリアス(Julius)ら、198 8]。用いた方法は、パゾス(Pazos)ら、1984の方法と同様であった。 細胞懸濁液(400ml)を、トリスHCl緩衝液(pH7.4)中の[3H]−メス レルギン(0.5nM)と一緒に37℃で30分間インキュベートした。ミアンセ リン(10-6M)の存在下、非特異的な結合を測定した。10種類の濃度の試験 薬物(最終濃度3×10-9〜10-4M)を50mlの体積で添加した。全アッセイ 量は、500mlであった。ブランデル・セル・ハーベスターを用いて迅速な濾過 によってインキュベーションを停止させ、シンチレーションカウンティングによ って放射能を測定した。4つのパラメーターロジスティックプログラム(デリー ン(DeLean)1978)を用いてIC50値を測定し、チェン・プルソフ(Che ng Prusoff)方程式によりpKi(阻害定数の負の対数)を算出した: i=阻害定数 C=[3H]−メスレルギンの濃度 Kd=5−HT2C結合部位に対するメスレルギンの親和性 カーゾン,ジー・エイ(Curzon,G.A.)およびケネット,ジー・エ イ(Kennett,G.A.)(1990)。TIPS、第11巻、181−182。 フォザード,ジェイ・アール(Fozard,J.R.)およびグレイ,ジェ イ・エイ(Gray,J.A.)(1989)。TIPS、第10巻、307−309 。 パゾス,エイ(Pazos,A.)ら(1984)。ヨーロピアン・ジャ ーナル・オブ・ファーマコロジー(Eur.J.Pharmacol.)、106、531− 538。 ジューリアス(Julius)ら、(1988)サイエンス(Science) 241、558−564。 デリーン・エイ(DeLean A)、マンソン・ピー・ジェイ(Muns on P.J.)、ロドバウ・ディ(Rodbaud D)(1978)アメリカン・ジャー ナル・オブ・ファーマコロジー(Am.J.Physiol)235、E97−E102 。 結果:実施例3、4、6、8、10、12、14および15の化合物は、6. 7〜7.6の範囲のpKi値を有した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 31/435 AAN 9454−4C A61K 31/435 AAN ADQ 9454−4C ADQ C07D 487/10 9271−4C C07D 487/10 (72)発明者 ジョーンズ,グラハム・エルジン イギリス国エセックス・シーエム19・5エ イディー、ハーロウ、ザ・ピナクルズ、コ ールドハーバー・ロード(番地の表示な し) スミスクライン・ビーチャム・ファ ーマシューティカルズ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I): [式中、 R1は、水素またはC1-6アルキルであり; R2、R3、R10およびR11は、独立して、水素またはC1-6アルキルであるか 、または、R10とR11とは、一緒になって結合を形成するか、または、R2とR1 0 もしくはR3とR11とは、一緒になってC2-6アルキレン鎖を形成し; R4は、水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、ハロゲ ン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、CO212またはCONR1516( ここで、R12、R15およびR16は、独立して、水素またはC1-6アルキルである )、S(O)n17またはS(O)nNR1819(ここで、nは、1または2であり、 R17、R18およびR19は、独立して水素またはC1-6アルキルである)であり; R5は、水素またはC1-6アルキルであり; R7は、水素、C1-6アルキル、OR12またはハロゲンであり、ここで、R12は 、水素またはC1-6アルキルであり nは、2または3であり; R13およびR14は、独立して水素またはC1-6アルキルである] で示される化合物またはその塩。 2.R1がC1-6アルキルである請求項1記載の化合物。 3.R2およびR3が水素である請求項2記載の化合物。 4.R4がニトロ、シアノ、ハロ、カルバモイル、C1-6アルコキシまたはトリ フルオロメチルである請求項3記載の化合物。 5.R5およびR7が水素である請求項4記載の化合物。 6.(CHR13)nがエチレン基である請求項5記載の化合物。 7.2,3−ジヒドロ−5−メチル−1−(3−ニトロフェニルカルバモイル )−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 1−(3−シアノフェニルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−5−メチル− 1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 5−メチル−1−(3−ニトロフェニルカルバモイル)−2,3,6,7−テト ラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 1−(3−シアノフェニルカルバモイル)−5−メチル−2,3,6,7−テト ラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 2,3−ジヒドロ−5−メチル−1−(3−トリフルオロメチルフェニルカル バモイル)−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 5−メチル−1−(3−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル)−2,3, 6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 2,3−ジヒドロ−1−(3−エトキシカルボニルフェニルカルバモイル)− 5−メチル−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 1−(3−エトキシカルボニルフェニルカルバモイル)−5−メチル−2,3, 6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 1−(3−カルバモイルフェニルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−5−メ チル−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 1−(3−カルバモイルフェニルカルバモイル)−5−メチル−2,3,6,7 −テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 1−(3−クロロフェニルカルバモイル)−2,3−ジヒドロ−5−メチル− 1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 1−(3−クロロフェニルカルバモイル)−5−メチル−2,3,6,7−テト ラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 2,3−ジヒドロ−1−(3−メトキシフェニルカルバモイル)−5−メチル − 1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 1−(3−メトキシフェニルカルバモイル)−5−メチル−2,3,6,7−テ トラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−f]インドール、 2,3−ジヒドロ−1−(3−ジメチルアミノフェニルカルバモイル)−5− メチル−1H−ピロロ[2,3−f]インドールまたは その医薬的に許容される塩 から選択される請求項1記載の化合物。 8.治療における使用のための請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物。 9.請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物および医薬的に許容される担体 または賦形剤からなる医薬組成物。 10.(a)式(II): で示される化合物を式(III): [式中、AおよびR6は、カップリングした場合に−NR5'CO部分を形成する ために必要な適切な官能基を含有しており、R5'は、式(I)における定義と同 じR5またはそれに転換可能な基であり、nは、式(I)における定義と同じで あり、可変基R1'、R2'、R3'、R10'、R11'、R13'、R14'、R4'およびR7' は、各々、式(I)における定義と同じR1、R2'、R3'、R10、R11、R13、R1 4 、R4およびR7またはそれに転換可能な基である] で示される化合物とカップリングさせ、次いで、所望により、いずれかの適切な 順序で、R1'、R2'、R3'、R10'、R11'、R13'、R14'、R4'、R5'およびR7 'を、R1、R2、R3、R10、R11、R13、R14、R4、R5およびR7以外である 場合、各々、R1、R2、R3、R10、R11、R13、R14、R4、R5およびR7に転 換させ、R1、R2、R3、R10、R11、R13、R14、R4、R5およびR7を相互転 換させ、その医薬的に許容される塩を形成するか;または (b)式(IV): [式中、R4'、R5'、R7'、R13'およびR14'は、式(II)および(III)における 定義と同じであり、nは、式(I)における定義と同じであり、CおよびDは、式 (III)における定義と同じR1'、R2'、R3'、R10'およびR11'によって置換さ れたインドールまたインドリン環を形成するのに必要な適切な官能基を含有する ] で示される化合物を環化させ、次いで、所望により、いずれかの適切な順序で、 R1',R2'、R3'、R10'、R11',R13'、R14'、R4'、R5'およびR7'を、R1 、R2、R3、R10、R11、R13、R14、R4、R5およびR7以外である場合、各 々、R1、R2、R3、R10、R11、R13、R14、R4、R5およびR7に転換させ、 R1、R2、R3、R10、R11、R13、R14、R4、R5およびR7を相互転換させ、 その医薬的に許容される塩を形成すること からなる式(I)で示される化合物またはその医薬的に許容される塩の製造方法。
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