JPH09508282A - 短いオリゴヌクレオチドの配列決定法 - Google Patents
短いオリゴヌクレオチドの配列決定法Info
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Abstract
(57)【要約】
標的オリゴヌクレオチドのヌクレオチド配列を決定する方法を開示する。この方法において、配列決定すべき標的オリゴヌクレオチドおよび補助オリゴヌクレオチドを含む一本鎖ライゲーション生成物を調製する。該補助オリゴヌクレオチドの一部に相補的で標識が共有結合したプライマーを、該ライゲーション生成物の補助オリゴヌクレオチド部分にアニールする。このプライマーをポリメラーゼの存在下、鎖伸長ヌクレオシド三リン酸および鎖停止ヌクレオシド三リン酸を用いて伸長させて複数のプライマー伸長生成物を得る。ついで、これら伸長生成物をその塩基長に基づいて分離する。ついで、その分離の間に得られたプライマー伸長生成物の移動度から標的オリゴヌクレオチドのヌクレオチド配列を決定する。
Description
【発明の詳細な説明】
短いオリゴヌクレオチドの配列決定法発明の技術分野
本発明は、オリゴヌクレオチドの特徴付けに関し、さらに詳しくは、オリゴヌ
クレオチドおよびオリゴヌクレオチド類似体のヌクレオチド配列の決定法に関す
る。発明の背景
ヌクレオチド配列の決定は、未知のオリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオ
チド類似体の短い鎖の分析において、およびアンチセンス薬剤として使用するオ
リゴヌクレオチドの特異的な配列を確認するうえで重要なステップである。現在
、ほとんどの配列決定プロトコールは、マクサム(Maxam)らの化学分解法(Proc
.Natl.Acad.Sci.(USA)(1977)74:560)またはサンガー(Sanger)
らのチェインターミネーション法(Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)(1977)
74:5463)を使用している。これらの方法において、4つの別々の反応を
行い、アデノシン、シトシン、グアノシン、またはチミジン残基で終わる単一の
ヌクレオチドのみで長さが異なるフラグメントを得る。
これら配列決定生成物は、一般に、変性ポリアクリルアミドゲル上の電気泳動
(PAGE)により分離する。オリゴヌクレオチド配列決定生成物を分離するため
、高性能キャピラリー電気泳動(HPCE)も用いられており(コーエン(Cohen)
ら(1988)J.Chromatogr.458:323;コーエンら(1988)Proc.Na
tl.Acad.Sci.(USA)85:9660;ガットマン(Guttman)ら(1990)A
nal.Chem.62:137;コーエンら(1990)J.Chromatogr.516:49
;コーエンら、Anal.Chem.(印刷中))、質量分析と容易にカップリングするこ
とができる(スミス(Smith)ら(1988)Anal.Chem.60:1948;リー(L
ee)ら(1988)J.Chromatogr.457:313)。しかしながら、生成物を可
視化する方法は、伝統的に32Pまたは35Sをオリゴヌクレオチド鎖中に導入する
オートラジオグラフィーであった。
最近、種々のサンガー法に関連するプロトコールにレーザー誘導蛍光(laser−
induced fluorescence)(LIF)が検出モードとして用いられている。基本的な
方法において、4つの独特の蛍光標識をプライマーか(スミスら(1986)Natu
re321:674)または停止した各ジデオキシヌクレオチド(プロバー(Prober
)ら(1987)Science 238:336)のいずれかに結合させる。他のサンガ
ー法に関連するプロトコールにおいて、4つの異なるピーク高による単一染料−
ベースの塩基のコーディング(single−dye−based coding of bases with four
different peak heights)(テーバー(Tabor)ら(1990)J.Biol.Chem.26
5:8322〜8326;オーソージュ(Ausorge)ら(1990)Nucleic Acid
s Res.18:3419〜3420;ペントニー(Pentoney)ら(1992)Elect
rophoresis13:461〜474;フアン(Huang)ら(1992)Anal.Chem.6
4:2149〜2154)並びにピーク高の比による単一染料−ベースの塩基の
コーディングに加えてギャップによりコードされた一つの塩基(オーソージュら(
1990)Nucleic Acids Res.18:3419〜3420;ペントニーら(1
992)Electrophoresis13:461〜474)、および3つの塩基の2つの染
料による二重コーディングで一つの塩基をギャップまたは2つの光学チャネルに
よりコードされるもの(カーソン(Carson)ら、Anal.Chem.(印刷中))が用いら
れている。
残念ながら、アンチセンス化学療法に有用なものなどの多くのオリゴヌクレオ
チドおよびオリゴヌクレオチド類似体は、従来の配列決定法で配列決定するには
短すぎる。たとえば、サンガー法を用いて短い(たとえば15〜17塩基の長さ)
一本鎖DNAの配列を決定しようとすると、その3'端の塩基配列は失われてし
まう。かかる情報の欠失はプライマーのサイズに依存し、通常15〜17塩基で
ある。すなわち、配列情報はプライマーの直後からのみ得られるであろう。
にもかかわらず、有効性のためには正確な配列が必要であり、合成オリゴヌク
レオチドが所望のヌクレオチド配列を有することを確実にするためには品質制御
手順が必要である。現在のところ、かかるオリゴヌクレオチドの配列は段階的な
合成自体に基づいて正しいと推定されている。というのは、その配列分析に利用
できる便利な方法が存在しないからである。
短いDNA類似体の酵素的な配列決定法が文献に記載されている(ノルトホフ
ト(Nordhoft)ら(1992)Rapid Comm.Mass.Spectrom.6:771;ウー(W
u)ら(1993)Rapid Comm.Mass.Spectrom.7:142;およびライル(Rile
)ら(1993)Rapid Comm.Mass.Spectrom.7:195)。この方法は、エキ
ソヌクレアーゼおよび基質としてホスホジエステル結合したDNAを用いるもの
であり、検出にはMALDI−MSを用いる。現在のプロトコールは15分毎に
アリコートを取り、MALDI−MSにより直接分析するので比較的遅い(テー
バーら(1990)J.Biol.Chem.265:8322〜8326)。加えて、DN
A類似体をこれら条件下で配列決定する場合にはエキソヌクレアーゼ消化は非常
に問題があり、場合によっては不可能である。
さらに、オリゴヌクレオチド中にホスホロチオエートやアルキルホスホネート
などの非ホスホジエステル結合を含む修飾が存在することによって複雑さのレベ
ルが増大する。かかるオリゴヌクレオチド類似体を分析するための以前の方法は
商業的に応用するには面倒なものであった。たとえば、アグラワル(Agrawal)ら
は(J.Chromatogr.(1990)509:396〜399)、ホスホロチオエート
結合をホスホジエステルに変換した後にヘビ毒ホスホジエステラーゼで消化し、
ホスファターゼ処理し、ついで逆相HPLCで塩基組成を分析することを含むオ
リゴヌクレオチドのホスホロチオエートの分析を開示している。
それゆえ、短いオリゴヌクレオチドおよびオリゴヌクレオチド類似体の配列を
、まさにその最初の塩基から最後の塩基に至るまで決定するための一層簡単かつ
信頼性のある方法に対する必要性が存在する。発明の要約
本発明は、短いオリゴヌクレオチドおよびオリゴヌクレオチド類似体のヌクレ
オチド配列を決定するための効率的かつ信頼性のある方法を提供する。一般に、
ヌクレオチド配列を決定するための従来法は多くのオリゴヌクレオチドおよび合
成オリゴヌクレオチドに使用するのは困難である。なぜなら、かかるヌクレオチ
ド分子は有効な鋳型として機能するには短すぎるからである。本発明による方法
は、有効な鋳型として機能するに充分な長さの配列決定すべき標的オリゴヌクレ
オチドを含む配列決定長の(sequencing−length)オリゴヌクレオチドを提供する
ことにより、この問題を解決するものである。
本発明の方法により配列決定することのできる標的オリゴヌクレオチドは、リ
ボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、リボヌクレオチドの類似体、デオ
キシリボヌクレオチドの類似体、およびこれらの組み合わせからなる。それゆえ
、幾つかの態様において、標的オリゴヌクレオチドは合成のまたは修飾されたオ
リゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド類似体である。
本明細書において「オリゴヌクレオチド」とは、少なくとも一つの5'→3'イン
ターヌクレオチド結合によって共有結合により連結した2またはそれ以上のリボ
ヌクレオチドおよび/またはデオキシリボヌクレオチドモノマーからなるポリマ
ーを含む。
本明細書において「修飾されたオリゴヌクレオチド」および「オリゴヌクレオチ
ド類似体」とは、少なくとも一つの合成結合によって共有結合により連結された
リボヌクレオチドまたはデオキシリボヌクレオチドの分子を包含する。「合成イ
ンターヌクレオチド結合」とは、一つのヌクレオチドの5'端と他のヌクレオチド
の3'端との間のホスホジエステル以外の結合であって、5'インターヌクレオチ
ドリン酸が幾つかの数の化学基で置換されているものをいう。代表的な合成結合
としては、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、アルキルホスホノチオ
エート、ホスホルアミデート、リン酸エステル、カルバメート、カーボネート、
リン酸トリエステル、アセトアミデート、およびカルボキシメチルエステルが挙
げられる。
「オリゴヌクレオチド類似体」なる語はまた、修飾された塩基および/または糖
を有するオリゴヌクレオチドをも包含する。たとえば、3',5'−置換されたオ
リゴヌクレオチドは、3'位および5'位の両方でヒドロキシル基以外の化学基(
その3'位にて)およびリン酸基以外の化学基(その5'位にて)に結合した糖を有
する修飾されたオリゴヌクレオチドである。修飾されたオリゴヌクレオチドはま
た、キャッピングされた種であってよい。これら語はまた、ヌクレオチド当たり
一つ
の非架橋酸素に置換を有する酸化されていないオリゴヌクレオチトまたはオリゴ
マーも包含する。
オリゴヌクレオチド類似体はまた、合成オリゴヌクレオチドをも包含する。「
合成オリゴヌクレオチド」は、化学的に合成するのに都合のよい数だけの(すなわ
ち、約80〜100までの)ヌクレオチドを有する3'→5'結合したリボヌクレ
オシド、2'−修飾されたリボヌクレオシドおよび/またはデオキシリボヌクレ
オシドのポリマーを包含する。また、3'および/または5'端にヌクレアーゼ耐
性を付与するかさばった置換基を有するか、天然のDNAには認められないイン
ターヌクレオチド結合、すなわちホスホジエステル結合以外の結合によって連結
された複数のリボヌクレオシドおよび/またはデオキシリボヌクレオシド、また
はヒトの介入なしにはインビボで認められない他の種々の構造的修飾において修
飾された塩基および/または糖を有するオリゴヌクレオチドも包含される。
本発明の方法において、それぞれ3'端および5'端を有する配列決定すべき標
的オリゴヌクレオチドおよび補助(auxiliary)オリゴヌクレオチドを含む一本鎖
ライゲーション生成物を調製する。補助オリゴヌクレオチドは、使用すべきプラ
イマーの配列に相補的なヌクレオチド配列を有する。本発明の一つの態様におい
て、補助オリゴヌクレオチドはまた、その5'端に少なくとも4つの隣接(contig
uous)ヌクレオチドのシグナル(signalling)配列を有し、このものがライゲーシ
ョン生成物において標的オリゴヌクレオチドの3'端に連結する。幾つかの態様
において、補助オリゴヌクレオチドは長さが少なくとも8つのヌクレオチドであ
る。
本発明は、標的オリゴヌクレオチドの配列がどの程度知られているかに一部依
存して一本鎖のライゲーション生成物を調製する幾つかの好ましい方法を提供す
る。少なくとも最後の3つのヌクレオチド、好ましくは6つのヌクレオチドが知
られているなら、架橋(bridge)オリゴヌクレオチドを調製する。架橋オリゴヌク
レオチドは、これら知られたヌクレオチドに相補的な配列をその5'端に有し、
補助ヌクレオチドの最初の少なくとも4つの5'ヌクレオチドに相補的なヌクレ
オチド配列をさらに含む。この架橋は、標的オリゴヌクレオチドの3'端と補助
ヌクレオチドの5'端とにアニールして二本鎖構築物を生成させるのに用いる。
ついで、標的オリゴヌクレオチドをリガーゼで補助オリゴヌクレオチドにライゲ
ートすることができる。
架橋はまた、標的オリゴヌクレオチドの配列が全くわからない他の態様におい
ても用いることができる。この方法では、16の架橋オリゴヌクレオチドのセッ
トを調製する。各架橋オリゴヌクレオチドは、その3'端が補助オリゴヌクレオ
チドの5'端の6つのヌクレオチドに相補的な約6つのヌクレオチドを有する点
で一部同一である。これら架橋オリゴヌクレオチドは、その5'端に独特のジヌ
クレオチド配列(すなわち、4ヌクレオチドの16の可能な組み合わせの一つ)を
有する点で異なっており、これらのうちの一つが標的オリゴヌクレオチドの最後
の2つの未知の3'ヌクレオチドに相補的であろう。補助オリゴヌクレオチドお
よび標的オリゴヌクレオチドにアニールする一つの架橋オリゴヌクレオチドが、
上記第一の架橋態様と同じように機能する。
他の好ましい態様において、配列が全く知られていない標的オリゴヌクレオチ
ドを含むライゲーション生成物を調製するのに使用する方法は以下の通りである
。上記と同様に3'配列が使用すべきプライマーの配列に相補的な補助オリゴヌ
クレオチドを調製する。この配列の5'端を、少なくとも4つの知られた隣接ヌ
クレオチドのシグナル配列に連結させる。ある場合には(RNAリガーゼを用い
る場合)補助オリゴヌクレオチドの3'ヌクレオチドを保護する。この補助オリゴ
ヌクレオチドの5'端を標的分子の3'端に直接ライゲートする。本発明の好まし
い態様において、ライゲーションはT4RNAリガーゼなどの平滑末端リガーゼ
を用いて行う。
いずれの場合も、このライゲーション生成物にプライマーをアニールさせるが
、該プライマーは該補助オリゴヌクレオチドの一部に相補的なヌクレオチド配列
を有する。本発明の幾つかの側面において、プライマーは、ライゲーション生成
物の補助オリゴヌクレオチド部分の少なくとも4つ、好ましくは少なくとも8つ
のヌクレオチドに相補的なヌクレオチド配列を含む。このプライマーにはまた、
標識が共有結合している。この標識は、蛍光、化学ルミネセンス、または放射性
標識であるのが好ましい。最も好ましくは、この標識は、UVまたは可視範囲で
励
起することができ、可視範囲で蛍光を発する蛍光標識である。
ついで、ポリメラーゼの存在下で鎖伸長ヌクレオシド三リン酸および鎖停止ヌ
クレオシド三リン酸を用いてプライマーを伸長させ、長さの異なる複数のプライ
マー伸長生成物を得る。ついで、これら生成物を相対的な移動度に基づいて分離
し、それから標的オリゴヌクレオチドのヌクレオチド配列を得ることができる。
本発明の好ましい態様において、分離はスラブゲルまたは高性能キャピラリーゲ
ル電気泳動により行う。使用したプライマー標識に依存して、レーザー誘導蛍光
、UV吸収、または放射能を測定して、プライマー伸長生成物の相対的な移動度
を決定する。図面の簡単な説明
本発明の上記および他の目的、その種々の特徴、並びに本発明それ自体は、下
記記載を添付の図面と併せて読んだときにより一層完全に理解されるであろう。
図1Aは、本発明の一つの態様の模式図であって、配列が部分的に知られてい
る標的オリゴヌクレオチドから一本鎖ライゲーション生成物を調製するものであ
る。
図1Bは、本発明の他の態様を示す模式図であって、配列が知られていない標
的オリゴヌクレオチドから架橋オリゴヌクレオチドの助けをかりて一本鎖ライゲ
ーション生成物を調製するものである。
図1Cは、本発明のさらに他の態様を示す模式図であって、配列が知られてい
ない標的オリゴヌクレオチドから架橋オリゴヌクレオチドの助けをかりないで一
本鎖ライゲーション生成物を調製するものである。
図2Aは、ATP、12merの架橋オリゴヌクレオチド、25merの標的
オリゴヌクレオチド(配列は部分的に知られている)、および31merの補助オ
リゴヌクレオチドを含む反応混合物のUVエレクトロフェログラム(electropher
ogram)である。
図2Bは、T4DNAリガーゼでライゲーション後の図2Aに記載の反応混合
物のUVエレクトロフェログラムであり、図2Aの化学種並びに57merのラ
イゲーション生成物を示す。
図3Aは、ATP、標的オリゴヌクレオチド、および保護されていない3'ヒ
ドロキシル基を有する31merの補助オリゴヌクレオチドを含むT4RNAリ
カーゼ反応混合物の成分のHPCE分離のUVエレクトロフェログラムである。
図3Bは、3'アミノ保護末端を有する31merの補助オリゴヌクレオチド
を用い、57merのライゲーション生成物が得られる他は、図3Aと同様のT4
RNAリガーゼ反応混合物の成分のHPCE分離のUVエレクトロフェログラ
ムである。
図4Aは、ddAで停止するシークエンシング反応を用いて57merのライ
ゲーション生成物から調製し(かつ該生成物に相補的であり)、図2Bと同様にし
て分離したプライマー伸長生成物のHPCE分離のLIFエレクトロフェログラ
ムである。
図4Bは、ddGで停止するシークエンシング反応を用いて57merのライ
ゲーション生成物から調製した(かつ該生成物に相補的であり)プライマー伸長生
成物のHPCE分離のLIFエレクトロフェログラムである。
図4Cは、ddTで停止するシークエンシング反応を用いて57merのライ
ゲーション生成物から調製した(かつ該生成物に相補的であり)プライマー伸長生
成物のHPCE分離のLIFエレクトロフェログラムである。
図4Dは、ddCで停止するシークエンシング反応を用いて57merのT4
DNAリガーゼライゲーション生成物から調製した(かつ該生成物に相補的であ
り)プライマー伸長生成物のHPCE分離のLIFエレクトロフェログラムであ
る。
図5Aは、2点再サイズアラインメント(re−size alignment)を用いた図4A
〜4CのLIFエレクトロフェログラムのコンピューターオーバーレイである。
図5Bは、2点再サイズアラインメントを用いた図4A〜4DのLIFエレク
トロフェログラムのコンピューターオーバーレイである。
図6は、図5Aおよび5Bに示すデータについての相対的なフラグメントの移
動度と塩基数とのプロットであり、R2=0.999の一次関係を示す。好ましい態様の簡単な記載
本明細書中に引用する特許および科学文献は、当業者に利用できる知見を確立
する。本明細書中に記載する発行された米国特許および許された出願は、参照の
ため引用する。
本発明は、長さの短さや非ホスホジエステルインターヌクレオチド結合および
/または他の修飾を有するオリゴヌクレオチド類似体であるかもしれないという
事実にもかかわらず、全く最初の5'ヌクレオチドから全く最後の3'ヌクレオチ
ドに至るまで標的オリゴヌクレオチドの配列を決定する新規な配列決定法を提供
する。事実、原則としていかなる標的オリゴヌクレオチドも配列決定することが
できる。
たとえば、配列決定すべき標的オリゴヌクレオチドは長さが約4〜約100ヌ
クレオチドの範囲であってよく、長さが約8〜約50ヌクレオチドのオリゴヌク
レオチドが最も一般的である。さらに、標的オリゴヌクレオチドは、補助オリゴ
ヌクレオチドにライゲートすることができ、ポリメラーゼによって伸長すること
ができる限り、いかなる種類のインターヌクレオチド結合を有していてもよく、
異なる種類のインターヌクレオチド結合の組み合わせさえも有していてよい。た
とえば、標的オリゴヌクレオチドは、1を越える非ホスホジエステル結合を有し
ていてよく、すべて非ホスホジエステル結合であってよい。標的オリゴヌクレオ
チド中に存在する非ホスホジエステル結合としては、少なくともホスホロチオエ
ート、アルキルホスホネート、ホスホルアミデート、アルキルホスホノチオエー
ト、ホスホジチオエート、およびスルホン、サルフェート、ケト、リン酸エステ
ル、で架橋したホスホロチオエートおよび架橋したホスホルアミデート(これら
はすべて当該技術分野で知られている)が挙げられる(ホスホジエステルおよび非
ホスホジエステル結合したアンチセンスオリゴヌクレオチドの合成および特性に
関する概論についてはウールマン(Uhlmann)ら(1990)Chem.Rev.90:5
43〜584参照)。
本発明の方法には「補助オリゴヌクレオチド」の調製が必要であるが、これは配
列決定すべき標的オリゴヌクレオチドの3'端へライゲーションすることによっ
て一本鎖ライゲーション生成物を生成するのに用いる。補助オリゴヌクレオチド
は、プライマーに相補的な知られた配列を有する一本鎖のRNA、DNAまたは
RNA/DNAを含有する分子である。補助オリゴヌクレオチドはまた、その5
'端にマーカーまたは「シグナル配列」として機能する少なくとも4つの前以て選
択した隣接ヌクレオチドの領域をも含んでいてよい。
この補助オリゴヌクレオチドを標的分子にライゲートさせて一本鎖ライゲーシ
ョン生成物を生成させるが、その際、配列決定すべき標的オリゴヌクレオチドの
第1番目の塩基が補助DNAの直後にくる。
本発明は、標的オリゴヌクレオチドの配列がどの程度知られているかに依存し
てライゲーション生成物を調製するための幾つかのプロトコールを提供する。標
的オリゴヌクレオチドの3'端の最後の少なくとも3つ、好ましくは6つのヌク
レオチドが知られているなら、標的オリゴヌクレオチドを支持しライゲーション
反応を容易にする架橋オリゴヌクレオチドを構築することができる。架橋オリゴ
ヌクレオチドは、ホスホジエステルおよびホスホジエステル以外のインターヌク
レオチド結合により連結されたリボヌクレオチドおよび/またはデオキシリボヌ
クレオチドを含む。この分子は、これら少なくとも6つのヌクレオチドに相補的
であり、補助ヌクレオチドの5'端の最初の少なくとも4つのヌクレオチドに相
補的な配列をさらに含む。架橋オリゴヌクレオチドを標的オリゴヌクレオチドと
補助オリゴヌクレオチドとにアニールさせ、架橋オリゴヌクレオチドの最初の2
つの3'ヌクレオチドが標的オリゴヌクレオチドの最後の2つの3'ヌクレオチド
にアニールし、架橋オリゴヌクレオチドの5'端の方へ向かって少なくとも次の
6つのヌクレオチドが補助オリゴヌクレオチドの最初の6つの5'ヌクレオチド
にアニールすることによって、部分的に二本鎖の構築物を生成するようにする。
ついで、T4DNAリガーゼやTaqDNAリガーゼなどの鋳型に依存した酵素
を用い、標的オリゴヌクレオチドの3'端を補助オリゴヌクレオチドの5'端のシ
グナル配列にライゲートさせる。変性させると一本鎖ライゲーション生成物が得
られる。
このライゲーションプロトコールの例を図1Aに模式的に示してあり、図中、
標的オリゴヌクレオチドの少なくとも3つの塩基がすでに知られている。この図
において、未知の塩基は「?」の記号で示してある。補助オリゴヌクレオチドの標
的分子へのライゲーションを容易にするために12merの架橋(配列番号:2)
を調製する。この架橋は6塩基の2つの領域、すなわち、補助オリゴヌクレオチ
ド(配列番号:3)の最後の6つの塩基に相補的な5'端の一つの領域および標的
オリゴヌクレオチドの配列の知られた前以て決定した最初の6つの塩基に相補的
な3'端の他の領域、からなる。図2Aおよび2Bは、それぞれ、T4DNAリ
ガーゼでライゲーションする前およびライゲーションした後のキャピラリー電気
泳動とそれに続くUV検出によるオリゴヌクレオチドの種々の種(標的、補助、
および架橋)の分離を示す。図2Aにおいて検出ピークの移動順序は、(1)速く
移動する12merの架橋(配列番号:2);(2)配列決定すべき標的オリゴヌク
レオチド;および(3)補助オリゴヌクレオチドである。T4DNAリガーゼおよ
びATPを反応混合物に加えると、37℃で30分間インキュベーションした後
に57merのライゲーション生成物が観察される(図2B)。
標的オリゴヌクレオチドの全配列が知られていない場合には、ライゲーション
生成物の調製のための2つの方法を用いることができる。一つの方法は、上記と
同様に架橋オリゴヌクレオチドの支持を必要とする。この方法では16の架橋オ
リゴヌクレオチドのセットを調製するが、これらオリゴヌクレオチドは使用すベ
き補助オリゴヌクレオチドの同じ4つ、好ましくは6〜8またはそれ以上のヌク
レオチドに相補的な配列を含むので5'端は同一である。加えて、架橋オリゴヌ
クレオチドはその3'端に16の可能なジヌクレオチド:AA、AC、AG、A
T、CA、CC、CG、CT、GA、GC、GG、GT、TA、TC、TG、T
Tのうちの一つを含む。これらジヌクレオチドのうちの一つは、標的オリゴヌク
レオチドの最も3'側の2つのヌクレオチドに相補的てあろう。それゆえ、この
16の架橋オリゴヌクレオチドのセットを未知の配列の標的オリゴヌクレオチド
および上記補助オリゴヌクレオチドとアニールを可能とする条件下で混合すると
、該標的分子の最後の2つの3'ヌクレオチドに相補的なジヌクレオチドを有す
る一つの架橋オリゴヌクレオチドが該標的分子および補助オリゴヌクレオチドに
ハイ
ブリダイズするであろう。この方法は図1Bに模式的に示してあり、図中、16
の架橋オリゴヌクレオチドは配列番号:6〜21を有し、標的オリゴヌクレオチ
ド中の未知の各塩基は「?」の記号で示してある。
別法として、2つのヌクレオチドを連結させるのに二本鎖構造の存在を必要と
しないT4RNAリガーゼなどの平滑末端リガーゼを用いることもできる。この
場合、少なくとも4つの隣接ヌクレオチドの5'シグナル配列に連結した、使用
すべきプライマーの配列に相補的な3'配列からなる補助オリゴヌクレオチドを
調製する。この補助オリゴヌクレオチドの3'端は、たとえば、ジデオキシヌク
レオチド(ddA、ddC、ddG、ddT)またはアミノ基で保護する。ついで
、補助オリゴヌクレオチドの5'端を標的オリゴヌクレオチドの3'端にライゲー
トすることによって一本鎖ライゲーション生成物を生成させる。
このライゲーションプロトコールの例を図1Cに模式的に示す。T4RNAリ
ガーゼを用い、反応混合物中に架橋を存在させることなく、未知の配列の標的オ
リゴヌクレオチドを31merの補助オリゴヌクレオチド(配列番号:3)にライ
ゲートさせる。図3Aおよび3Bに示すUVエレクトロフェログラムは、57m
erのライゲーション生成物の合成を示している。3'端を保護していない補助
オリゴヌクレオチドを用いると、酵素はライゲーション過程を環形成に導き、幾
つかの環が観察される(図3A)。この望ましくない現象は、図3Bに示すように
(一つのライゲーション環しか得られていない)、単に3'端をジデオキシまたは
アミノ基で保護した補助オリゴヌクレオチドを用いることにより防ぐことができ
る。T4RNAリガーゼの場合のように、ATP25mer類似体、補助31m
er、および57merのライゲーション生成物が観察される。
標的分子を含む一本鎖ライゲーション生成物が生成されたら、プライマーをラ
イゲーション生成物にアニールさせ、これから該標的分子に相補的な鎖をポリメ
ラーゼにより伸長させることができる(すなわち、プライマー伸長生成物)。この
プライマーオリゴヌクレオチドは、DNAまたはRNA配列決定またはプライマ
一伸長反応に一般的に用いられよく知られた通常のタイプのRNAおよび/また
はDNA含有オリゴヌクレオチドのいずれであってもよい。プライマーオリゴヌ
クレオチドは、シグナル領域を含まないライゲーション生成物の補助オリゴヌク
レオチト領域の3'部分に相補的な配列を有する。
ルミネセンス、放射性、または蛍光標識などの標識の少なくとも一つの分子を
プライマーに結合する。標識が蛍光である場合は、UVまたは可視波長範囲で励
起することができ、可視範囲で蛍光を発する。かかる標識としては、フルオレセ
イン、またはそのN−スクシンイミドエステルまたは他の誘導体、たとえば、い
わゆる「JOE」(アプライド・バイオシステムズ(Applied Biosystems)、フォ
スターシティー、カリフォルニア)、「FITC」(アプライド・バイオシステムズ
、フォスターシティー、カリフォルニア)および「FAM」(アプライド・バイオシ
ステムズ、フォスターシティー、カリフォルニア)およびローダミンまたはその
誘導体、たとえばテトラメチルローダミン(「TAMARA」)(アプライド・バイ
オシステムズ、フォスターシティー、カリフォルニア)および「テキサスレッド(
Texas Red)」または「ROX」(アプライド・バイオシステムズ、フォスターシテ
ィー、カリフォルニア)(スミス(1985)Nucl.Acids Res.13:2399
〜2412)が挙げられる。これら標識は、たとえばスミスによって記載されて
いるように(Am.Biolab.(1989)5月:11〜20)化学的DNAまたはRN
A合成によって、またはプライマーが標的分子にハイブリダイズしたりヘルパー
オリゴヌクレオチドにライゲートされたりする能力を妨害しないであろう他の方
法によって、プライマーに共有結合により結合することができる。一つのかかる
方法の例として、アミノ基を染料に共有結合により結合させ、ついで該アミノ基
をオリゴヌクレオチドの5'端に連結させることが挙げられる(スミス(1985)
Nucl.Acid.Res.13:2399〜2412)。別法として、フラグメントを
ジデオキシヌクレオチドで蛍光標識により標識することができる。
架橋オリゴヌクレオチド、補助オリゴヌクレオチドおよび標的オリゴヌクレオ
チドのアニーリング、およびプライマーとライゲーション生成物とのアニーリン
グは、相補的な一本鎖オリゴヌクレオチドへの一本鎖種のハイブリダイゼーショ
ンを最も可能とする条件下で行う。これら条件には、約4℃〜90℃の温度、好
ましくは室温(すなわち、19℃〜25℃)でのライゲーション緩衝液(600m
M
トリス−HCl、pH7.6、66mMMgCl2、100mM DTT、660
μmATP)中での接触が含まれる。
ライゲーション生成物にプライマーをアニールさせたら、ポリメラーゼの存在
下でプライマー伸長反応を行うことができる。多くのポリメラーゼが当該技術分
野で知られており、原則としてすべて適している。通常、TaqDNAポリメラ
ーゼやT4DNAポリメラーゼなどのDNAポリメラーゼが用いられるであろう
。非常によく知られているサンガーら(上掲)による配列決定法に従う場合には、
ヌクレオチドおよびジデオキシヌクレオチドを用いてプライマー伸長物を合成す
る。
最後に、ジデオキシ停止した伸長生成物を、かかる分子をサイズに基づいて分
離するためのよく知られた標準法に従って分離する。かかるプロトコールとして
は、ポリアクリルアミドスラブゲル電気泳動または高性能キャピラリーゲル電気
泳動が挙げられる。使用したプライマー標識に依存して、レーザー誘導蛍光、U
V吸収、または放射能を測定してプライマー伸長生成物の相対的な移動度を決定
する。
たとえば、M13mp18(−21)プライマーの配列に相対的な3'端での1
7塩基から補助オリゴヌクレオチドを調製する。次は10のT塩基のシグナル領
域である。ついで、配列決定すべき標的オリゴヌクレオチドの第1番目の塩基が
補助オリゴヌクレオチドの5'端に直接配置される。
日常的なアンチセンス分析のための自動化一本鎖オリゴヌクレオチドシークエ
ンサーを開発するに際して、上記ライゲーション生成物を含む一本鎖オリゴヌク
レオチド類似体の酵素的配列決定を調べるために作業戦略を開発した。自動化デ
ータ処理の本質的な要素であるシークエンシングフラグメントの電気泳動での移
動の表現を開発するため、下記戦略を用いた。
狭い範囲の分子サイズにわたり、2点の検量にどれだけの量を適用するかに2
つの内部標準を用い、相対的な移動時間(T')と塩基数との間に一次関係を確立
することができる。これら2点は、プライマー(17mer)およびシークエナー
ゼ2.0のエンドヌクレアーゼ活性のためにライゲーション生成物よりも1塩基
だけ長い58merのフラグメントである。この一次関係は下記のように記載さ
れる:
(式中、「Tp」はシークエンシングフラグメントの移動時間;「Tpr」はプライ
マーの移動時間;「Tfin」は最後のピークの移動時間である)。この関係はT'
について一次であって、フラグメントのサイズにのみ依存する。
この術語を確認するため、下記実験条件下で上記式を試験した。57merの
ライゲーション生成物(配列番号:4)(たとえば、25merの標的オリゴヌク
レオチド類似体(配列番号:1)+32merの補助オリゴヌクレオチド(配列番
号:3))を4つの異なる塩基(すなわち、A、G、C、T)について別々に酵素的
鎖停止反応に供した。これら4つの各反応混合物を異なる日および異なるゲルカ
ラム上で別々に行った。これら4つのセットのプライマー伸長生成物の分離のL
IFエレクトロフェログラムを図4A〜4Dに示す。12%Tのアクリルアミド
、6.5Mの尿素、および40%(w/w)のホルムアミドを含有するゲルを用い
たHPCEにより伸長生成物を分離した。これら図は、T、G、AおよびC反応
についてのコンピューター2点アラインメントである。第一の点は17merの
プライマーであり、第二の点は57merの最も遅く移動するフラグメントであ
る。長さが17塩基と57塩基との間の検出された各フラグメントについてT'
を別々に計算した。フラグメント33は25merの標的オリゴヌクレオチドに
対応する。ついで、図4A〜4Dにおける4つの個々の塩基についての4つの実
験における出現に従い、得られた値を低い方から高い方に順番に再配列する。そ
の結果を表1にまとめて示すが、これは図4A〜4Dで得られたデータについて
の2点再サイズアラインメントを用いて得られた相対的な移動のコンピューター
印字である。
上記に示すように、標的オリゴヌクレオチドの配列を表1の右端の欄において3
'端から5'端の方向に決定する。この配列決定フォーマットは、配列決定システ
ムを自動化できデータ処理を行うことのできるコンピューターソフトウエアの結
果である。
このソフトウエアを市販のソフトウエア(たとえば、ターボクロム(Turbochro
me)TMIII、ネルソン(P.E.Nelson)、キュパーチノ、カリフォルニア)とインタ
ーフェースすると、図5Aおよび5Bに示すように、配列決定の最終的なエレク
トロフェログラムをプロットすることができるように得られたデータを操作する
ことができる。その結果を図6に示す。図6はフラグメントの移動と塩基数との
間の一次関係を示している。
それゆえ、数学的な表現が得られ、自動化された一本鎖オリゴヌクレオチドの
配列決定に首尾よく用いることができた。この表現の強みは、「T'」が塩基数と
して表されたフラグメントの長さとのみ関係することである。さらに、この表現
は、すべてのシークエンシングフラグメントが分離されるならば実験条件に依存
しない。ゲルキャピラリーは非常に高い効率および分離能でシークエンシングフ
ラグメントを分離できるので、分離は問題なく行える(コーエンら(1988)J.
Chromatogr.458:323;スワードロウ(Swerdlow)ら(1990)Nucl.A
cids Res.18:1415〜1419;ペントニーら(1992)Electrophores
is13:461〜74;コーエンら(1993)TRAC12:195〜202)
。
下記実施例は、本発明の好ましい製造および実施態様を示すものであるが、本
発明の範囲を限定することを意図するものではない。なぜなら他の方法を用いて
も同様の結果を得ることができるからである。
実施例
1.標的オリゴヌクレオチド、補助オリゴヌクレオチド、架橋オリゴヌクレオチ
ド、およびプライマーオリゴヌクレオチドの調製
ホスホジエステル結合した標的オリゴヌクレオチド、補助オリゴヌクレオチド
およびプライマーオリゴヌクレオチドの合成は、オリゴ(Oligo)100TM自動D
NA合成機(ベックマン(Beckman)、フラートン、カリフォルニア)を用い、ホス
ホルアミダイト法(マックブライド(McBride)ら(1983)Tetrahedron Lett
.24:245参照)により行った。標的オリゴヌクレオチド類似体、補助オリゴ
ヌクレオチド類似体およびプライマーオリゴヌクレオチド類似体の合成は、公知
の方法(ウールマンら、Analyt.Chem.(1990)90:543〜583)により
行い、ついで脱塩し、凍結乾燥し、配列決定プロトコールのためには緩衝液中で
、HPCE(リホメド・ディアフィールド(Lyphomed Deerfield)、イリノイ)の
ためには滅菌水中で再構築した。
補助オリゴヌクレオチドの調製は、M13mp18(−21)プライマーの配列
に相補的な3'端の17塩基から行う。次は10のT塩基のシグナル領域である
。ついで、配列決定すべき標的オリゴヌクレオチドの第1番目の塩基が該補助オ
リゴヌクレオチドの5'の直後にくる。
6塩基の2つの領域、すなわち、補助オリゴヌクレオチドの最後の6つの塩基
に相補的な5'端の一つの領域および標的オリゴヌクレオチドの配列の前以て決
定した最初の6つの塩基に相補的な3'端の他の領域、からなる12merの架
橋を調製する。
このプライマーの5'端に標識を共有結合させることにより標識する。このこ
とは、自動化オリゴヌクレオチド合成機を用い、ホスホルアミダイト化学により
行う。
別法として、スミスによって記載されているように(Am.Biolab.(1989)
5月:11〜20)、化学的DNAまたはRNA合成を用いることにより5'端に
誘導体化フルオレセイン(「FAM」)などの蛍光標識を共有結合させることにより
プライマーを標識する。
2.知られた配列を有するオリゴヌクレオチドを含むライゲーション生成物の調
製
約6μgの標的オリゴヌクレオチドを、3μgの5'−リン酸化した補助DN
A、4μgの架橋オリゴヌクレオチド、および5μlの10×ライゲーション緩
衝液(USB70087)と混合する。最終容量は約15μlである。この混合物
を37℃で15分間インキュベートし、ついで氷浴中で4℃にて20分間冷却す
る。
ついて、1μlのT4−DNAリガーゼ(USB70005、300単位/μl)
を混合物に加え、37℃に1時間保持する。リガーゼを70℃で5分間不活化す
る。
3.未知の配列を有するオリゴヌクレオチドを含むライゲーション生成物の調製
A.架橋法
このプロトコールはテシアー(Tessioer)の方法(Analyt.Biochem.(1986
)158:171〜178)に基づく。3μlの5×ライゲーション緩衝液(50
mM MgCl2、5mM Co(NH3)6Cl3、250mMトリス−HCl、p
H8、50mg/mlのウシ血清アルブミン(USB10848))を6μgの標
的オリゴヌクレオチド、1μgの補助DNA、5μlの50%ポリエチレングリ
コール(USB19959)、および2μlのT4−RNAリガーゼ(USB21
245、20,000μn/ml)と混合する。最終容量は約15μlである。
補助DNAを5'端でリン酸化し、補助オリゴヌクレオチドとプライマーを含む
ライゲーション反応副生成物の生成を排除するために3'端からアミノ結合する
。この混合物を25℃にて一夜インキュベートする。
B.架橋法
ベックマンオリゴ100TM(フラートン、カリフォルニア)を用い、16の架橋
オリゴヌクレオチドのセットをホスホルアミダイト化合により合成する。
ついで、約6μgの標的オリゴヌクレオチドを、3μgの5'−リン酸化した
補助DNA、4×16=32μgの架橋オリゴヌクレオチド、および5μlの1
0×ライゲーション緩衝液(USB70087)と混合する。最終容量は約15μ
lである。この混合物を37℃で15分間インキュベートし、ついで氷浴中、4
℃で20分間冷却する。ついで、1μlのT4−DNAリガーゼ(USB700
05、300単位/μl)を混合物に加え、37℃で1時間保持する。リガーゼ
を70℃で5分間不活化する。
4.プライマーのアニーリング
一本鎖のライゲーション生成物(3μl、0.1pM/μl)を8μl、0.4p
M/μlのプライマー(ABI401131−21M13プライマー)および4μ
lの5×
シークエンシング緩衝液(USB70702)と混合した。この混合物を65℃で
10分間加熱し、30分間かけてゆっくりと室温まで冷却してアニールさせる。
5.チェインターミネーション法によるプライマー伸長生成物の配列決定
プライマーの伸長/停止を以下のようにして行う:テーバーおよびリチャード
ソン(Richardson)によって記載されているように(J.Biol.Chem.(1990)
265:8322〜8328)、15μlのアニール混合物を、4μlのdNT
P(各2mM)、2μlの0.5mMddATPまたはddCTPまたはddTN
PまたはddGTPを含有する4つの異なる混合物か、または特定の比のジデオ
キシヌクレオチドddATP、ddCTP、ddTNP、およびddGTP(8
:4:2:1)を含有する単一の混合物のいずれかの存在下、5μlのマンガン
緩衝液(USB72600)、2μlの0.1Mジチオトレイトール(USB707
26)、2μlのシークエナーゼバージョン2.0(USB70775)、および
1μlのピロリン酸(USB70950)と混合する。この混合物を37℃で15
分間インキュベートし、70%EtOHで2回沈殿させる。
6.HPCEによるプライマー伸長生成物の分離
ゲル充填したキャピラリーを以下のようにして調製する。内径が75μm、外
径が375μm、有効長が10〜15cm、全長が30〜60cmの溶融シリカ
キャピラリーチュービング(ポリミクロ・テクノロジーズ(Polymicro Technolo
gies)、フェニックス、アリゾナ、米国)を(メチルアクリルオキシプロピル)トリ
メトキシシラン(ペトラック・システムズ(Petrach Systems)、ブリストル、ペ
ンシルベニア、米国)で処理し、ついで水性またはホルムアミド媒体(TBE緩衝
液:0.1M〜0.3Mのトリス−硼酸、2〜6mMのEDTA、pH8.3、7
M尿素)中の14%T重合アクリルアミド、7M尿素の脱気溶液を充填した。重
合は、過硫酸アンモニウム溶液およびN,N,N',N'−テトラメチルエチレンジ
アミン(TEMED)を加えることにより行った。このプロトコールはスミスらの
方法(Nature(1986)321:674)に基づく。使用した緩衝液は0.2MT
BEであり、適用した電場は400V/cmであった。
オリゴヌクレオチドシークエンシングフラグメントの分離のためのUVおよび
レーザー誘導蛍光検出を有するキャピラリー電気泳動装置はスミスらによって記
載されたものと同じである(Nature(1986)321:674)。簡単に説明す
ると、30kV、500μA直流高電圧サプライ(モデルER/DM;グラスマ
ン(Glassman)、ホワイトハウスステーション、ニュージャージー、米国)を用い
、キャピラリーに電圧をかけた。ホスホロチオエートおよび他の類似体の270
nmにおけるUV検出は、分光光度計(スペクトラ(Spectra)110、スペクト
ラ−フィジックス(Spectra−Physics)、サンホセ、カリフォルニア)を用いて
行った。レーザー誘導蛍光検出にはアルゴンイオンレーザー(モデル543 10
0BS、オムニクロム(Omnichrom)、シーノ、カリフォルニア、米国)を用いた
。データは、アナログ→デジタルコンバーター(モデル970、ネルソン・アナ
リティカル、キュパーチノ、カリフォルニア、米国)によりAcerPower486/
33コンピューター(エーサー・アメリカン(Acer American Corp.)、サンホ
セ、カリフォルニア、米国)に獲得および貯蔵した。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM,
AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C
Z,DE,DK,EE,FI,GB,GE,HU,JP
,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,
LU,LV,MD,MG,MN,MW,MX,NL,N
O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI
,SK,TJ,TT,UA,UZ,VN
(72)発明者 オット,クリストファー・エム
アメリカ合衆国01068マサチューセッツ、
オーカム、スペンサー・ロード389番
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.(a)(i)3'端および5'端を有する配列決定すべき標的オリコヌクレオチド 、および (ii)3'端および5'端および使用すべきプライマーに相補的なヌクレオチド配 列を有する補助オリゴヌクレオチド を含む一本鎖ライゲーション生成物を調製し、 (b)該ライゲーション生成物の補助オリゴヌクレオチド部分にプライマーをアニ ールし、その際、該プライマーは該補助オリゴヌクレオチドの一部に相補的なヌ クレオチド配列を有し、かつ標識が共有結合しており、 (c)該プライマーをポリメラーゼの存在下、鎖伸長ヌクレオシド三リン酸および 鎖停止ヌクレオシド三リン酸を用いて伸長させて複数のプライマー伸長生成物を 得、 (d)得られたプライマー伸長生成物をその塩基長に基づいて分離し、ついで (e)その分離の間に得られたプライマー伸長生成物の移動度から該標的オリゴヌ クレオチドのヌクレオチド配列を決定する 工程からなることを特徴とする、標的オリゴヌクレオチドのヌクレオチド配列の 決定方法。 2.標的オリゴヌクレオチドが、リボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド 、リボヌクレオチドの類似体、デオキシリボヌクレオチドの類似体、およびそれ らの組み合わせよりなる群から選ばれたヌクレオチドを含む、請求項1に記載の 方法。 3.標的オリゴヌクレオチドが、ホスホジエステル、ホスホロチオエート、アル キルホスホノチオエート、ホスホロジチオエート、ホスホルアミデート、リン酸 エステル、リン酸トリエステル、カルバメート、カーボネート、アセトアミデー ト、カルボキシメチルエステル、およびそれらの組み合わせよりなる群から選ば れたインターヌクレオチド結合を含む、請求項1に記載の方法。 4.調製工程(a)が、リボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、リボヌク レオチドの類似体、デオキシリボヌクレオチドの類似体、およびそれらの組み合 わせよりなる群から選ばれたヌクレオチドを含む補助オリゴヌクレオチドを調製 することを含む、請求項1に記載の方法。 5.調製工程(a)が、少なくとも8つの隣接ヌクレオチドからなる補助オリゴヌ クレオチドを調製することを含む、請求項1に記載の方法。 6.調製工程(a)が、その5'端に標的オリゴヌクレオチドの3'端に連結した、 少なくとも4つの隣接ヌクレオチドのシグナル配列をさらに含む補助オリゴヌク レオチドを調製することを含む、請求項1に記載の方法。 7.調製工程(a)が、4〜20のヌクレオチド長のシグナル配列を有する補助オ リゴヌクレオチドを調製することを含む、請求項6に記載の方法。 8.調製工程(a)が、 (i)少なくとも4つの隣接ヌクレオチドの5'シグナル配列に連結した、使用す べきプライマーの配列に相補的な3'配列からなる補助オリゴヌクレオチドを調 製し、その際、ヌクレオチドの3'端は保護されており、ついで (ii)該補助オリゴヌクレオチドの5'端を該標的オリゴヌクレオチドの3'端に ライゲートすることによって一本鎖ライゲーション生成物を生成させる ことを含む、請求項1に記載の方法。 9.調製工程(a)が、ジデオキシまたはアミノ基で保護した3'端を含む補助オ リゴヌクレオチドを調製することを含む、請求項8に記載の方法。 10.調製工程(a)が、平滑末端リガーゼを用いて補助オリゴヌクレオチドを標 的オリゴヌクレオチドにライゲートすることを含む、請求項8に記載の方法。 11.調製工程(a)が、T4 RNAリガーゼを用いて補助オリゴヌクレオチド を標的オリゴヌクレオチドにライゲートすることを含む、請求項10に記載の方 法。 12.調製工程(a)が、 (i)使用すべきプライマーの配列に相補的な配列からなる補助オリゴヌクレオチ ドを調製し、 (ii)16の架橋オリゴヌクレオチドのセットを調製し、その際、各架橋オリゴ ヌクレオチドは3'端および5'端を有し、それそれ、その5'端に補助オリゴヌ クレオチドの5'端の6つのヌクレオチドに相補的な同じ6つのヌクレオチドを 含み、その3'端に16の可能な異なる配列の一つである2つのヌクレオチドを 含み、これら16の可能な異なる配列のうちの一つが標的オリゴヌクレオチドの 最後の2つの3'ヌクレオチドに相補的であり、 (iii)架橋オリゴヌクレオチドの最初の2つの3'ヌクレオチドが標的オリゴ ヌクレオチドの最後の2つの3'ヌクレオチドにハイブリダイズし、架橋オリゴ ヌクレオチドの5'端にある次の6つのヌクレオチドが補助オリゴヌクレオチド の最初の6つの5'ヌクレオチドにハイブリダイズするように、該補助オリゴヌ クレオチドおよび標的オリゴヌクレオチドを該標的分子の最後の2つの3'ヌク レオチドに相補的な2つの3'ヌクレオチドを有する架橋オリゴヌクレオチドに アニールさせ、ついで (iv)該標的オリゴヌクレオチドの3'端を該補助オリゴヌクレオチドの5'端に あるシグナル配列にライゲートすることによってライゲーション生成物を生成さ せる ことを含む、請求項1に記載の方法。 13.調製工程(a)が、リボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、リボヌ クレオチドの類似体、デオキシリボヌクレオチドの類似体、およびそれらの組み 合わせよりなる群から選ばれたヌクレオチドを含む架橋オリゴヌクレオチドを調 製することを含む、請求項12に記載の方法。 14.調製工程(a)が、ホスホジエステル、ホスホロチオエート、アルキルホス ホノチオエート、ホスホロジチオエート、ホスホルアミデート、リン酸エステル 、リン酸トリエステル、カルバメート、カーボネート、アセトアミデート、カル ボキシメチルエステル、およびそれらの組み合わせよりなる群から選ばれたイン ターヌクレオチド結合を含む架橋オリゴヌクレオチドを調製することを含む、請 求項12に記載の方法。 15.調製工程(a)が、その3'端にAA、AT、AC、AG、TA、TT、T C、TG、CA、CT、CC、CG、GA、GT、GCおよびGGよりなる群か ら選ばれたジヌクレオチドを含む架橋オリゴヌクレオチドを調製することを含む 、請 求項12に記載の方法。 16.調製工程(a)が、T4DNAリガーゼまたはTaqDNAリガーゼを用い て補助オリゴヌクレオチドを標的オリゴヌクレオチドにライゲートすることを含 む、請求項5に記載の方法。 17.アニール工程(b)がプライマーをライゲーション生成物にアニールするこ とを含み、該プライマーが該ライゲーション生成物の補助オリゴヌクレオチド部 分の少なくとも4つのヌクレオチドに相補的なヌクレオチド配列を含む、請求項 1に記載の方法。 18.アニール工程(c)がプライマーをライゲーション生成物にアニールするこ とを含み、該プライマーがリボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、リボ ヌクレオチドの類似体、デオキシリボヌクレオチドの類似体、およびそれらの組 み合わせよりなる群から選ばれたヌクレオチドを含む、請求項1に記載の方法。 19.アニール工程(c)がプライマーをライゲーション生成物にアニールするこ とを含み、該プライマーがホスホジエステル、ホスホロチオエート、アルキルホ スホノチオエート、ホスホロジチオエート、ホスホルアミデート、リン酸エステ ル、リン酸トリエステル、カルバメート、カーボネート、アセトアミデート、カ ルボキシメチルエステル、およびそれらの組み合わせよりなる群から選ばれたイ ンターヌクレオチド結合を含む、請求項12に記載の方法。 20.アニール工程(c)が、プライマーをライゲーション生成物にアニールする ことを含み、該プライマーが蛍光、化学ルミネセンス、または放射性標識よりな る群から選ばれた標識を有する、請求項1に記載の方法。 21.アニール工程(c)が、UVまたは可視範囲で励起することができ、可視範 囲で蛍光を発する蛍光標識を有するプライマーをアニールすることを含む、請求 項20に記載の方法。 22.伸長工程(c)が、T4 DNAリガーゼ、T4 RNAリガーゼ、およびT aq DNAリガーゼよりなる群から選ばれたポリメラーゼを用いてプライマー を伸長することを含む、請求項1に記載の方法。 23.伸長工程(c)が、ジデオキシアデニン、ジデオキシグアニジン、ジデオキ シチミジン、およびジデオキシシトシンよりなる群から選ばれた鎖停止ヌクレオ チド三リン酸を用いてプライマーを伸長することを含む、請求項1に記載の方法 。 24.分離工程(d)が、スラブゲル電気泳動または高性能キャピラリーゲル電気 泳動によりプライマー伸長生成物を分離することを含む、請求項1に記載の方法 。 25.決定工程(e)が、レーザー誘導蛍光、UV吸収、または放射性検出を用い てプライマー伸長生成物の相対的移動度を測定することを含む、請求項1に記載 の方法。
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