JPH09507819A - 包装容器のためのリリーフバルブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 包装容器（１）のためのリリーフバルブ（１０）はフレキシブルなバルブダイヤフラム（１１，３１）を有している。このバルブダイヤフラムは、互いに平行な縁部区域（１２，１３；３１，３２）によって、パッケージ壁（２）に設けられた孔（３）を覆うように固定されている。このリリーフバルブ（１０）を備えた包装容器（１）を盗難防止するために、リリーフバルブ（１０）には警報作動装置（５）が組み込まれている。この警報作動装置（５）はストリップの形を有している。このストリップは、バルブダイヤフラム（１１，３１）の固定用の縁部区域（１２，１３；３２，３３）の一方に接着させられている。

Description

【発明の詳細な説明】 包装容器のためのリリーフバルブ 背景技術 本発明は、請求項１の上位概念に記載の形式の、包装容器のためのリリーフバ ルブから出発する。コーヒーパッケージにおいて、包装されたコーヒーの二酸化 炭素発生に基づき、許容範囲を超えた圧力が発生することを阻止し、かつ空気中 の酸素がパッケージ内部に達することを阻止するために、包装容器の壁に、貫通 孔に被さるように、例えば欧州特許出願公開第２３７０３号明細書に基づき公知 のリリーフバルブが固定されている。このようなリリーフバルブはフレキシブル なバルブダイヤフラムを有している。このバルブダイヤフラムは、互いに平行な ２つの縁部区域によって直接的または間接的にパッケージ壁に接着させられてお り、真ん中の通路を残している。さらに、このリリーフバルブは付着区域にわた って、バルブダイヤフラムに接着させられたスペーサストリップを有している。 これらのスペーサストリップは、パッケージが接触することによりバルブダイヤ フラムの持ち上がり可能な無支持の中央の区域の機能を損なうことを阻止する。 比較的高価な製品の場合、これらの製品がセルフサービス式の店舖において盗難 防止手段を施されているこ とが公知である。このために、パッケージは例えば接着可能な付着ラベルを有し ている。これらの付着ラベルには警報作動装置が信号ストリップの形で配置され ている。このような付着ラベルがレジで取り外されないと、信号装置が出口で警 報機器を制御する。 本発明の課題は、リリーフバルブを備えたコーヒーパッケージに、簡単に取り 付け可能な盗難防止手段を設けることである。このような課題は、請求項１に記 載の特徴により解決される。 発明の利点 大量に製造される本発明によるリリーフバルブには、製造時に簡単に公知の警 報作動装置を設けることができる。これにより、別の作業過程が必要となること なく、警報作動装置をリリーフバルブと一緒にパッケージに固定することができ る。さらに、この警報作動装置が目立たずにパッケージに結合されるという利点 も得られる。 請求項２以下に記載された手段により、請求項１に記載したリリーフバルブの 有利な構成が得られる。特に有利であるのは、スペーサストリップを備えたリリ ーフバルブの場合、ストリップ状の警報作動装置を一方のスペーサストリップに 接触させた状態で配置することである。 図面 以下に本発明の実施例を図面につき詳しく説明する 。第１図はリリーフバルブを備えた袋パッケージを簡単に示す概略図である。第 ２図はリリーフバルブの第１の実施例を示す横断面図である。第３図はスペーサ ストリップを備えた、リリーフバルブの第２の実施例を示す横断面図である。第 ４図はスペーサストリップを備えた、リリーフバルブの第３の実施例を示す横断 面図である。第２図〜第４図においては高さが長さに対して拡大されて示されて いる。 実施例の説明 例えばコーヒーが密に包装された包装容器１の側壁には、リリーフバルブ１０ が、包装容器１の壁２に設けられた貫通孔３に被さるように固定されている。第 １図に示した実施例の場合、リリーフバルブ１０はプレート状のフレキシブルな バルブダイヤフラム１１を有している。このバルブダイヤフラムは、有利には触 圧接着剤から成る２つのストリップ状の接着剤層１４，１５によって、このバル ブダイヤフラム１１の互いに平行な２つの縁部区域１２，１３で、貫通孔３をバ ルブダイヤフラムの中央が覆うように壁２の外面に固定されている。包装容器１ 内に過剰圧が発生した場合、中央の無支持の区域１６が壁２から持ち上がるので 、ガスは包装容器１の内部から、中央の区域１６と、この中央の区域によって覆 われた壁２の領域との間に形成された通路を通って外方に向かって流出すること ができる。 バルブダイヤフラム１１には、壁２に接着させられたその両縁部区域の一方１ ２または１３に、警報作動装置５が固着されている。この警報作動装置５は、薄 いプレートの形、または、接着剤層１９によってダイヤフラム１１に付着させら れたストリップの形を有している。警報作動装置が予め取り外されていない場合 、問い合わせ装置の近くでこの警報作動装置５が警報を作動する。従って、リリ ーフバルブ１０に結合された警報作動装置５は盗難防止手段として役立つ。 第３図および第４図に示した実施例の場合、リリーフバルブ１０のバルブダイ ヤフラム３１は包装容器１の壁２に直接的に固定されているのではなく、バルブ ダイヤフラムの縁部区域３２，３３が接着剤層３４，３５によって、環状の剛性 的なベースプレート３７に固定されている。このベースプレートは接着剤層３８ によってパッケージの壁２に固定されている。バルブダイヤフラム３１の中央の 接着剤のない区域３６は、ベースプレート２７に無支持の状態で密に載着されて いる。包装容器１の内部における圧力発生時には、この圧力は貫通孔３９とベー スプレート３８に設けられた孔とを通り、バルブダイヤフラム３１の中央の区域 ３６を、通路を形成するようにベースプレート３７から持ち上げる。パッケージ が互いに接触している場合にも、バルブダイヤフラム３１の機能を保証するため に、バルブダイヤフラム３１の固定用の縁部区域３２ ，３３と重なるように、２つのスペーサストリップ４１，４２が配置されている 。 第３図に示した実施例の場合、両スペーサストリップ４１，４２が接着剤層４ ３，４４によって直接的にバルブダイヤフラム３１に固定されている。警報作動 装置５は接着剤層４５によってスペーサストリップの一方４２に接着させられて いる。これに対して第４図に示した実施例の場合、警報作動装置５は、一方のス ペーサストリップ４１または４２とバルブダイヤフラム３１との間に埋め込まれ ている。 警報作動装置５は構造的には電子チップとして形成されており、薄いストリッ プの形を有していると有利である。この場合この警報作動装置は、連続的な作業 方法でプラスチックストリップの接着および打ち抜きを行うことによりリリーフ バルブ１０を製造する際に、これらのリリーフバルブ１０に連続的に加工するこ とができる。 要約して述べるならば、ストリップ状の警報作動装置５は、上記の実施例とは 異なった、しかし構造的にはシートストリップから成っているような他の形状の バルブにも組み付けることができる。 さらに述べるならば、リリーフバルブ１０のシールのために、バルブダイヤフ ラム１１，３１の無支持の中央の区域１６，３６と、これらに対向して位置する 、パッケージの壁２の支持面またはベースプレート３ ７の支持面、ならびに固定用の縁部区域１２，１３；３２，３３の縁部によって 形成されたバルブ通路に、液状のシール剤、例えばシリコーンオイルが配置され ていてよい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．包装容器（１）のためのリリーフバルブ（１０）であって、包装容器（１ ）の壁（２）に固定されたバルブダイヤフラム（１１；３１）が設けられており 、該バルブダイヤフラムが、包装容器（１）の壁（２）に設けられた孔（３）を 覆っている形式のものにおいて、 リリーフバルブ（１０）に、薄いプレート状またはストリップ状の警報作動装 置（５）が結合されていることを特徴とする、包装容器のためのリリーフバルブ 。 ２．警報作動装置（５）がバルブダイヤフラム（１１；３１）に、該バルブダ イヤフラムの固定領域（１２，１３；３２，３３）と重なるように結合されてい る、請求項１記載のリリーフバルブ。 ３．警報作動装置（５）がバルブダイヤフラム（１１，３１）の、包装容器（ １）の壁（２）とは反対側に配置されている、請求項２記載のリリーフバルブ。 ４．警報作動装置（５）が、スペーサストリップ（４１，４２）で覆われてお り、スペーサストリップがバルブダイヤフラム（１１）に接着させられている、 請求項３記載のリリーフバルブ。 ５．包装容器（１）のためのリリーフバルブ（１０）であって、バルブダイヤ フラム（３１）に、互いに 平行な２つの固定区域（３３，３４）と重なるようにスペーサストリップ（４１ ，４２）が固定されている形式のものにおいて、 警報作動装置（５）が、両スペーサストリップ（４１，４２）のうちの一方に 固定されていることを特徴とする、包装容器のためのリリーフバルブ。