JPH09507507A - 低粘度末端官能化イソプレンポリマー - Google Patents

低粘度末端官能化イソプレンポリマー

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JPH09507507A JP7515397A JP51539795A JPH09507507A JP H09507507 A JPH09507507 A JP H09507507A JP 7515397 A JP7515397 A JP 7515397A JP 51539795 A JP51539795 A JP 51539795A JP H09507507 A JPH09507507 A JP H09507507A
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シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー
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Abstract

(57)【要約】 分子量1,000〜20,000、多分散性2末満の、1個または2個の末端ヒドロキシル基を有する低粘度ポリ(イソプレン)ポリマー。構造R123Si−O−A′−Li〔式中R1、R2及びR3は好ましくは1〜10個の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アリールまたはアルカリール基であり、A′は好ましくは少なくとも2個の炭素原子を有する分枝鎖または直鎖架橋基である〕を有する一リチウム重合開始剤及び官能化重合開始剤を用いてイソプレンをアニオン重合させると、高率の1,4−イソプレン付加を示し、1分子当たり約1〜2個の末端官能基を有する低粘度の不飽和及び水素化イソプレンポリマーが生成する。

Description

【発明の詳細な説明】 低粘度末端官能化イソプレンポリマー 本発明は、モノマーのアニオン重合、並びに接着剤、シーラント及び被覆剤( coatings)の成分として用いられる官能化(functionaliz ed)ポリマーに係わる。 s−ブチルリチウムなどのリチウム重合開始剤を用いて共役ジエンをアニオン 重合させること、及び残りの不飽和部分を水素化することは、米国特許第Re. 27,145号を含めた多くの参考文献に記載されている。米国特許第4,41 7,029号、同第4,518,753号及び同第4,753,991号には、 リビングアニオンポリマーをキャップし、それによって末端に官能基を形成する ことが開示されている。本発明にとって特に重要であるのは、1個以上の末端を ヒドロキシル、カルボキシル、フェノール、エポキシ及びアミン基でキャップさ れたアニオンポリマーである。 国際特許出願公開WO91/12277号には、構造R123Si−O−A ′−Li〔式中R1、R2及びR3は好ましくは1〜10個の炭素原子を有するア ルキル、アルコキシ、アリールまたはアルカリール(alkaryl) 基であり、A′は少なくとも2個の炭素原子を有する分枝鎖または直鎖架橋基( bridging group)である〕を有する保護された官能性重合開始剤 (functional initiators)を用いるアニオン重合が開示 されている。架橋基は好ましくは、3〜10個の炭素原子を有する直鎖アルキル であり、例えばそれぞれ1−クロロ−6−ヒドロキシ−n−ヘキサンとt−ブチ ルジメチルクロロシランとの反応生成物のリチオ化及び1−クロロ−3−ヒドロ キシ−n−プロパンとt−ブチルジフェニルクロロシランとの反応生成物のリチ オ化によって容易に製造できる次の化合物 などである。 ジエン及びビニル芳香族モノマーのアニオン重合によって製造された単官能( monofunctional)及 びテレケリックポリマーは典型的には、前記モノマーをフリーラジカル、カチオ ン、チーグラー・ナッタ触媒等といった非アニオン性機構によって重合させるこ とにより普通達成される広い分子量分布に比較して狭い分子量分布を有する。ほ とんどの官能性末端基保有ポリマー(functionally termin ated polymers)の比較には数平均分子量が好ましく、なぜなら前 記ポリマーは多官能及び二官能イソシアネートなどの架橋剤及び連鎖延長剤と化 学量論量で反応するからである。アニオン重合によって製造したポリマー中に非 常に高分子量の構成要素は存在せず、その結果所与の数平均分子量に関して低い 粘度が実現する。粘度が低いことは、塗料及び被覆剤などに適用される官能性末 端基保有ポリマーでは望ましく、なぜなら前記ポリマーの粘度が低いと、極少量 の溶剤しか用いず、及び/またはごく僅かしか昇温せずに行なう配合で適用粘度 に到達させることが可能となるからである。 ポリジエンなど非晶質の、ガラス転移温度の低いポリマーはその低粘度ゆえに 被覆用として有利である。優れた耐候性及び加水分解安定性が必要とされる用途 では水素化ジエンが特に有利である。水素化イソプレンは結晶化せず、 従って透明であるので水素化ポリブタジエンより有利である。水素化イソプレン ポリマーは、室温で固体であるMitsubishi製のPOLYTAIL H などの高1,4−付加水素化ポリブタジエンジオールより低い粘度を有する。N isso製のG−2000やMitsubishi製のPOLYTAIL HA などの低1,4−付加ポリブタジエンは透明であるが、そのガラス転移温度及び 粘度は高い。 3個以上の官能基を有する分子の存在を回避し、それによって熱可塑性ポリウ レタンなどの様に適用時の架橋、並びにポリカーボネート及びポリエステルの改 質を回避することも望ましい。保護された官能性重合開始剤を用いるアニオン重 合と、続く末端キャッピングとによって、広い官能性(functionali ty)分布を有するラジカル重合の場合とは異なりいずれの分子も2より大きい 官能性を有しないことが確実となる。 2,500〜5,500の数平均分子量を有する水素化テレケリックイソプレ ンポリマーがAtochemから商品名“EPOL”の下に、またKurara yから商品名“TH−21”及び“TH−1”の下に市販されている が、これらの公知市販品はいずれも2より大きい多分散性(Mw/MnもしくはQ )と、25℃において500ポアズより高い粘度と、2.0より大きい平均官能 性とを有する。本発明は、低い粘度を有する不飽和の、及び水素化された単官能 及びテレケリックイソプレンポリマーを提供することを目的とする。 本発明は、数平均分子量が1,000〜20,000であり、80%を越える イソプレンの1,4−付加を示し、多分散性が2未満であり、かつ1分子当たり 1〜2個の末端官能基を有する線状不飽和または水素化イソプレンポリマーを含 む。好ましくは、本発明のイソプレンポリマーは数平均分子量が1,000〜9 ,000であり、90%を越えるイソプレンの1,4−付加を示し、多分散性が 1.5未満であり、かつ重合イソプレンの少なくとも90%が水素化されている 。本発明のポリマーは、イソプレンの3,4−付加を増加させる微細構造改質剤 不在下でのアニオン重合によって製造する。 s−ブチルリチウムなどの重合開始剤を用いて不飽和モノマーをアニオン重合 させることは良く知られている。前出国際特許出願公開WO91/12277号 には、構造 R123Si−O−A′−Li 〔式中R1、R2及びR3は好ましくは1〜10個の炭素原子を有するアルキル、 アルコキシ、アリールまたはアルカリール基であり、A′は少なくとも2個の炭 素原子を有する分枝鎖または直鎖架橋基で、好ましくは3〜10個の炭素原子を 有する直鎖アルキルである〕を有する官能化重合開始剤の使用が開示されている 。上記のような重合開始剤を用いて(1種以上の)所望モノマーを重合させ、そ の後キャッピングを行なって第二の末端官能基を形成することには、1,4−ジ リチオブタン及びリチウムナフタリドなどの二官能重合開始剤を用いた場合に優 る幾つかの利点が有ることが判明した。上記合成経路は、非極性溶媒中での重合 を可能にすることに加えて、二官能物質で重合を開始させた(diinitia ted)ポリマーをエチレンオキシドなどの試薬でキャップすることで重合性ジ アルコキシド(polymeric dialkoxide)が生じた場合に生 成することが知られているイオンゲルの形成を回避する。上記のようなゲルは比 較的極性の溶媒混合物中ですら形成し、後続の処理ステップを甚だしく複雑化す る。このゲルを、アルコキシドを1個のポリマー末端にの み生じさせるキャッピングによって回避する。 本発明のイソプレンポリマーは、後段に詳述する第1図及び第2図に示したよ うに、1分子当たり約1〜2個の末端官能基を有する従来入手可能な線状イソプ レンポリマーよりも驚くほど低い粘度しか有しない。 第1図は、本発明の不飽和イソプレンジオールの粘度が異なる微細構造を有す る類似ポリマーの粘度に比較して驚くほど低いことを示すグラフである。 第2図は、本発明の水素化イソプレンジオールの粘度が従来入手可能な水素化 イソプレンジオールの粘度に比較して驚くほど低いことを示すグラフである。 構造: 〔式中各Rはメチル、エチル、n−プロピルまたはn−ブチルであり、A″は− CH2−CH2−CH2−(1,3−プロピル)、−CH2−CH(CH3)−CH2 −(2−メチル−1,3−プロピル)及び−CH2−C(CH32−CH2−(2 ,2−ジメチル−1,3−プロピル)を含め たアルキル置換もしくは非置換プロピル架橋基か、または−CH2−CH2−CH2 −CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−(1,8−オクチル)などのアルキル 置換もしくは非置換オクチル架橋基である〕を有する官能化リチウム重合開始剤 はイソプレンモノマーの重合を、A″が−CH2−CH2−CH2−CH2−(1, 4−ブチル)、−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−(1,5−ペンチル) または−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−(1,6−ヘキシル)な どのアルキル置換もしくは非置換ブチル、ペンチルまたはヘキシルに置き換えら れた類似の重合開始剤より驚くほど高い重合温度において、驚くほど僅かな無効 重合開始剤(dead initiator)量(高い効率)で開始する。本明 細書の趣旨に添って、架橋基の炭素原子数とは酸素とリチウムとの間に連なる炭 素の数とし、即ち2,2−ジメチル−1,3−プロピレン断片上のメチル基など 、架橋アルキル炭素上のアルキル分枝の炭素は数に入れないこととする。 構造(2)の各Rは好ましくはメチルであり、またA″においてあるいは分枝 するアルキルも好ましくはメチルである。アルキル基以外の置換基もRとして、 またA″上の 分枝として有用であり得るが、重合開始効率及び重合温度への影響を実験によっ て確認しなければならない。 構造(2)の好ましい重合開始剤は作用温度(operating temp erature)の点ではs−ブチルリチウムに類似するが、イソプレンの重合 を該重合開始剤で開始するとs−ブチルリチウムで開始した場合より大量に無効 な重合開始剤が生じる。しかし、本発明の重合開始剤はポリマー鎖開始点にシリ ルエーテル基を配置するという利点を有し、該シリルエーテル基は前出国際特許 出願公開WO91/12277号に開示されているように、重合完了後に第一級 アルコール基に変換可能である‘マスクされた’もしくは‘保護された’アルコ ールとして機能する。ポリマー鎖は、重合を終了させ、イソプレンの高1,4− 付加を示す線状イソプレンポリマーに1個以上の末端官能基を設ける通常の手段 により、重合停止、末端キャッピング、またはカップリングが可能である。 リビングポリマーは、メタノールとの反応によって重合を停止させ、エチレン オキシドなどのキャッピング剤と反応させ、またはジブロモメタンなどのカップ リング剤での処理により二量化することができる。本発明の線状ポリマ ーはその重合停止、キャッピングまたはカップリングに先立ち、重合開始時に形 成された末端シリルエーテル基(initial terminal sily l ether group)を有する。このシリルエーテル基が切断(cle avage)すると、該基が存在した部位に第一級アルコール基が残される。 構造(2)の好ましい重合開始剤は室温できわめて活性であり、重合は好まし くは20〜60℃、最も好ましくは20〜40℃の温度で開始させる。重合温度 は100℃未満に維持することが通常適切であり、100℃より高温では、微細 構造を変化させてキャッピング効率を制限する副反応が重大となる恐れが有る。 重合は固体含量5〜40%の範囲で生起させ得る。高固体含量で重合させる場合 はモノマーを漸増添加して所望重合温度を越えないようにすることが好ましい。 重合開始剤をモノマー全量に添加するべきである時は、重合を固体含量10〜2 0%で進行させることが好ましい。 アニオン重合はしばしば、水を添加してリチウムを水酸化リチウム(LiOH )として除去するか、またはアルコール(ROH)を添加してリチウムをリチウ ムアルコキシ ド(LiOR)として除去することにより停止させる。本発明の重合開始剤で重 合を開始させることで製造し、かつ上記のようにして重合を停止させたポリマー はシリル保護基の除去後、モノ−ヒドロキシ官能性(モノオール)となる。追加 の末端官能基を有するポリマーを製造するには、リビングポリマー鎖の重合を好 ましくはエチレンオキシド、オキセタン、2,2−ジメチルオキセタン、二酸化 炭素、保護されたヒドロキシスチレンモノマー、エピクロロヒドリンを伴ったエ チレンオキシド、または米国特許第4,791,174号中に掲げられたアミン 化合物類のそれぞれとの反応によりヒドロキシル、カルボキシル、フェノール、 エポキシまたはアミン基で停止させる。テレケリックジオールの製造にとって好 ましい方法では、重合停止を、30〜50℃において1〜10当量、最も好まし くは1〜2当量のエチレンオキシドで実現する。この反応は実に急速に進行し、 5〜30分の反応時間で許容可能な成果が得られる。 重合停止ステップは、米国特許第5,166,277号に開示されているよう にリチウム塩基の微粒子の放出をもたらし得る。リチウム塩基はポリマーの水素 化を妨げかね ず、特に水素化を高固体含量下に行なうべきである場合は除去することが好まし い。 二酸化炭素での重合停止は、米国特許第4,970,254号に開示されてい るように水素化触媒活性を低下させるカルボン酸塩基を生じさせる。カルボン酸 塩基を水素化前にエステル基に変換し、水素化後にカルボン酸塩基またはカルボ ン酸基に再変換すれば水素化をより良好に行なえる。 低分子量イソプレンポリマー中の不飽和は、米国特許第Re.27,145号 及び同第4,970,254号並びに米国特許出願第07/785715号に開 示されているニッケル触媒を用いればその90%以上、最も好ましくは95%以 上を水素化できる。好ましいニッケル触媒は、実施例に詳述するニッケル2−エ チルヘキサノエートとトリエチルアルミニウムとの混合物である。低率の3,4 −付加を示すポリイソプレンの水素化には大量の触媒が必要であり、水素化後に は、ポリマー溶液にリン酸水溶液(20〜30重量%)を酸水溶液0.5部対ポ リマー溶液1部の体積比で添加し、これを50℃で30〜60分間、窒素中酸素 混合物で通気(sparging)しながら攪拌する ことによってニッケル触媒を抽出することが好ましい。このステップについても 実施例に詳述する。 1〜2個の末端官能ヒドロキシル基を有する飽和または不飽和共役ジエンポリ マーは、その粘度が混合及び適用温度において500ポアズ未満であれば溶媒無 しで用い得る。1分子当たり2個の末端ヒドロキシル基を有し、かつその粘度が 混合及び適用温度において500ポアズ未満である線状不飽和イソプレンポリマ ーは、数平均分子量を1,000〜20,000に限定し、かつイソプレンの3 ,4−付加を20%末満、好ましくは10%末満の量に制限することにより製造 する。1分子当たり2個の末端ヒドロキシル基を有し、かつその粘度が混合及び 適用温度において500ポアズ未満である線状水素化イソプレンポリマーは、数 平均分子量を1,000〜9,000に限定し、かつ水素化イソプレンの3,4 −付加を20%未満、好ましくは10%未満の量に制限することにより製造する 。 ポリマーの重合、並びに場合によっては水素化及び洗浄の後、ポリマー鎖の先 端(the front)に位置するシリル基を保持すれば、最終適用時に反応 性となり得る保護されたヒドロキシル基を有する単官能ポリマーを得る ことができる。場合によっては、鎖先端のシリル基を除去して所望の第一級ヒド ロキシル官能基を生じさせ得る。このステップはしばしば‘脱保護’ステップと 呼称される。シリル保護基を除去する方法は様々なものが公知である。T.W. Greene,“Protective Groups in Organic Synthesis,”J.Wiley and Sons,New Yor k,1981を参照されたい。好ましい方法は、取り扱いが容易であり、比較的 低毒性であり、かつ安価である試薬の使用を含む。好ましい一方法では、ポリマ ー溶液を1〜5当量(シリル末端基に基づく)の強有機酸、好ましくはメタンス ルホン酸(MSA)と、50℃において0.1〜2重量%の水及び5〜20体積 %のイソプロパノール(IPA)の存在下に反応させることによりシリル基を除 去する。1,3−プロピレン架橋基を有する構造(2)の重合開始剤などの様な 、β位分枝を有しない重合開始剤を用いて製造したポリマーの場合、30分から 3時間経過後にアルコールへの実質的に完全な変換が観察された。2,2−ジメ チル−1,3−プロピレン架橋基(シラノールに対するβ位に2個のメチル基保 有)を有する構造(2)の重合開始剤を用いて重合を開始させて製造したポリマ ーは、上記条件下での同程度の変換に約24時間の反応時間を要した。2−メチ ル−1,3−プロピレン架橋基(シラノールに対するβ位に1個のメチル基保有 )を有する構造(2)の重合開始剤で重合を開始させて製造したポリマーは、脱 保護の容易さの点では上記両者の中間であった。 脱保護の際には、分離した(discrete)水性相の形成を防止する十分 量のIPAを存在させなければならない。過剰な酸は後に、稀釈塩基水溶液、好 ましくは0.1〜0.5N水酸化ナトリウムまたは炭酸カリウムでの洗浄と続く 水での洗浄とにより除去する。 ポリマーを強有機酸触媒の存在下にアミノ樹脂を用いて加熱硬化させること( baked cures)により製造する被覆剤など、用途によってはポリマー をその‘保護された’形態で用いることが好ましい場合が有る。保護されたポリ マーの粘度は更に低く、また上述のような条件は硬化の間に脱保護を実現する( アルコールを生じさせる)はずである。 上述のように製造した共役ジエンポリマーは、接着剤、 被覆剤及びシーラントの形成並びにポリマーの改質など、末端官能化ポリマーに とって通常の用途を有する。 最も好ましい生成物は、数平均分子量が1,500〜4,500であり、90 %を越えるイソプレンの1,4−付加を示し、重合イソプレンの少なくとも95 %が水素化されており、かつ1分子当たり1.6〜2.0個の末端ヒドロキシル 基を有する線状イソプレンホモポリマーである。 ジヒドロキシル化ポリマーは好ましくは、A″が3個または8個のアルキル炭 素を有する非置換アルキル架橋基である構造(2)のリチウム重合開始剤で重合 を開始させることにより製造する。最も好ましくは、リチウム重合開始剤は構造 を有し、この物質は3−クロロ−1−プロパノールをシリル化し、その後リチウ ム金属と反応させることによって製造する。所望量のイソプレンの重合後、リビ ングポリマーをエチレンオキシドでキャップし、かつメタノールと反応させて末 端第一級アルコール基を得る。次に、水及びIP A存在下でのMSAとの反応によってシリル基をヒドロキシル基に変換する。 本発明の好ましいポリマーは、接着剤(感圧性接着剤、触圧接着剤、貼り合わ せ用接着剤及び二次接着剤を含む)、シーラント(建築用ウレタンシーラント等 )、被覆剤(自動車用トップコート、金属用エポキシプライマー、ポリエステル コイル被覆剤、アルキド保全被覆剤等)、フィルム(耐熱性及び耐溶剤性を要す るものなど)、熱可塑性及び熱硬化性成形及び押出部品(例えば熱可塑性射出成 形ポリウレタンローラー(roller)や反応射出成形熱硬化自動車用パンパ ー、facie等)、繊維(熱可塑性ウレタン及びポリアミドなど)、並びにポ リマー改質剤(ポリエステル及びポリカーボネート用)に有用である。 本発明の組成物には、ゴム伸長(rubber extending)可塑剤 などの可塑剤や配合油、有機または無機の顔料及び染料を含有させ得る。ゴム配 合油は当業者に良く知られており、飽和化合物含量の高い油と芳香族化合物含量 の高い油との両方を含む。好ましい可塑剤は高飽 び6204と、プロセスオイル、例えばShell製のS に用いるゴム配合油の量は0phrから500phrまで様々とし得、好ましく は0〜100phr、最も好ましくは約0〜60phrとし得る。 本発明の組成物に場合によっては含有させ得る成分に、熱崩壊、酸化、皮膜( skin)形成及び呈色を防止し、または遅延させる安定剤が有る。安定剤は典 型的には、組成物の製造、使用及び高温貯蔵の間ポリマーを熱崩壊及び酸化から 保護するべく市販化合物に添加する。 被覆剤組成物やシーラント組成物には様々な種類の充填剤及び顔料を含有させ 得る。このことは特に外部用の被覆剤またはシーラントに該当し、外部用被覆剤 またはシーラントには充填剤を、所望の外観を創出するためのみでなく、その耐 候性などの性能を改善するためにも添加する。きわめて様々な充填剤が使用可能 である。適当な充填剤には、炭酸カルシウム、クレー、タルク、シリカ、酸化亜 鉛、二酸化チタン等が含まれる。充填剤の量は普通、用いる充填剤の種類、及び 被覆剤やシーラントの用途に応じて溶媒以外の組成物成分の0〜65重量%とす る。特に好ましい充填剤は二酸化チタンである。 本発明のジヒドロキシル化共役ジエンポリマーを、その衝撃強さ及び/または 可撓性を改善するために他のポリマーとブレンドすることも可能である。上記の ようなポリマーは通常、ポリアミド、ポリウレタン、ビニルアルコールポリマー 、ビニルエステルポリマー、ポリスルホン、ポリカーボネート、及びポリエステ ルを含む縮合ポリマーであり、前記ポリエステルには分子中に反復エステル結合 を有するポリラクトンなど、及びジカルボン酸とグリコールとの重縮合によって 形成される構造を有する、ポリアルキレンテレフタレートを含めたポリアルキレ ンアリール化物(arylates)などが含まれる。ブレンドは反応容器内で 、または配合後のステップで製造し得る。 本発明を、ジヒドロキシル化飽和イソプレンホモポリマー(EPジオール)を 製造する最良の方法を示した以下の実施例によって更に詳述する。これらの実施 例は本発明を特定の実施形態に限定するものではないが、個々の実施例は請求の 範囲の特定項の特許性を支持し得る。 官能化重合開始剤は前出の国際特許出願公開WO91/12277号に開示さ れているように、乾燥シクロヘキサン中で3−クロロ−1−プロパノールをt− ブチルジメチ ルシリルクロリド(TBDMS−Cl)とイミダゾール存在下に反応させ、次い でリチウム金属と反応させることにより製造した。活性リチウムアルキルの濃度 を、W.G.Korfron及びL.M.Baclawski,J.Org.C hem.41(10) ,p.1879(1976)に記載されている様に、ジフ ェニル酢酸の滴定によって測定した。実施例1 1分子当たり約2個の末端ヒドロキシル基を有し、数平均分子量が4,350 であり、95.8%のイソプレンの1,4−付加を示し、かつ残りの不飽和部分 が0.47meq/g(96%水素化)である線状イソプレンポリマーとその水 素化類似体を次のように製造する。450g(6.6mol)のイソプレン及び 4,050gのシクロヘキサンを2gal.容のステンレス鋼製オートクレーブ に入れた。反応容器を30℃に加熱し、先に述べた保護された官能性重合開始剤 の11.7重量%シクロヘキサン溶液172g(0.112mol)を添加した 。9分後、反応温度を60℃に高め、重合を40分間継続させた。40分後、反 応容器を40℃に冷却し、20g(4当量)のエチレン オキシドを添加した。30分後、16g(1.1当量)の2−エチルヘキサノー ルを添加した。GPC分析は、数平均分子量が4,350A.M.U.であり、 多分散性(Q;重量対数平均分子量比)は1.14であることを示した。数平均 分子量は、既知のピーク分子量を有するポリイソプレン標準で校正するゲル浸透 クロマトグラフィー(GPC)を用いて測定した。GPC分析のための溶媒はテ トラヒドロフランとした。 溶液のアリコートを真空乾燥して溶媒を除去した。得られたポリマー80gを 、720mlのシクロヘキサンを収容した2l容の抽出フラスコに添加した。こ れに、138gのイソプロパノール中に1.0gの水及び6.5gの無水メタン スルホン酸を存在させた溶液を添加した。僅かに濁った得られた溶液を50℃で 2時間撹拌した。試料を1アリコートの1N炭酸カリウム水溶液及び2アリコー トのDI水(各約750ml)で洗浄した。有機相と水性相との分離を補助する ために、200gのイソプロパノールを添加した。水で4回洗浄した後の水性相 のpHは約7であった。ポリマー溶媒をロータリーエバポレーターで除去すると 、黄みがかった透明な液体が残った。 上述のように製造したポリマーセメント(シクロヘキサン中の固体量15%) の780gアリコートを4l容のステンレス鋼製高圧オートクレーブに入れ、こ れに780gのシクロヘキサンを添加することによって固体量7.5%に稀釈し た。溶液を40℃に加熱し、水素を30分間通気した。触媒は、シクロヘキサン 中でニッケル2−エチルヘキサノエートをトリエチルアルミニウムと、アルミニ ウム対ニッケルのモル比を2.5:1とするのに十分な量で反応させることによ り予め製造しておく。上記通気後、反応容器に水素を充填して圧力を700ps igとする。次に、溶液中のニッケルの濃度を400ppmとするのに十分な量 の、Ni/Al触媒溶液の最初のアリコートを反応容器に加圧装填する。反応温 度を30分掛けて75℃まで上昇させ、この温度に2.5時間、常時攪拌下に維 持する。反応時間は全部で3時間である。オゾン滴定はブタジエン性不飽和の9 6%が水素化されたことを示した(最後まで残ったR.U.=0.47meq/ g)。 得られた溶液を3l容の重合釜内で1.5%リン酸水溶液と、酸水溶液2部対 ポリマー溶液1部の体積比で接触させることによって残留触媒を抽出した。重合 釜に酸素と窒 素との混合物を通気してから溶液を20分間攪拌し、その後沈降させた。最初の 洗浄後に乳濁液が得られ、これにイソプロパノール(ポリマー溶液の25重量% )を添加して乳濁を解消した。酸水溶液相を除去して洗浄を繰り返したところ、 今度は乳濁しなかった。水性相を除去した。 洗浄したポリマーセメント(523g;固体量7%)に、100gのイソプロ パノール中に1.0gの水及び4.45gの無水メタンスルホン酸を存在させた 溶液を添加した。更に、393mlのシクロヘキサン及び162gのイソプロパ ノールを添加した。僅かに濁った得られた溶液を約60℃で3時間攪拌した。溶 液を2lの1N水酸化ナトリウム水溶液及び2アリコートのDI水(各2l)で 、加熱せずに洗浄した。水で3回洗浄した後の水性相のpHは7であった。ポリ マー溶媒をロータリーエバポレーターで除去すると、僅かに濁った無色の液体が 残った。 ポリイソプレンの1,4−付加を、クロロホルム溶液中での13C NMRによ って測定した。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によってポリマーの官 能性を分析して、所望のジヒドロキシ物質(ジオール)と、モノヒドロキシ物質 (EOでキャップしたが脱保護しなかったか、ま たは脱保護はしたが末端にプロトン性不純物が付加した)と、非官能性物質(保 護されている−EOを含有しない物質)との相対量を測定した。HPLC分離は 、段階的ヘプタン−テトラヒドロフラン濃度勾配を用いる250mm×4.6m m 5μm DIOL相カラムで行なった。試料の定量には蒸発式(evapo rative)光散乱検出器を用いる。実施例2及び3 実施例1の操作を、重合開始剤対モノマーの比率を変えて2回繰り返し、次の 結果を得た。 実施例4 1分子当たり約1個のヒドロキシル基を有する線状イソプレンモノオールを、 微細構造改質剤不在下に重合開始剤としてs−ブチルリチウムを用いて合成し、 エチレンオキ シドでキャップした。重合性アルコキシドを中和して所望のイソプレンモノオー ルを得た。 乾燥箱内で不活性窒素雰囲気下に、重合開始剤のs−ブチルリチウム[s−ブ チルリチウムの9.1%(wt/wt)シクロヘキサン溶液15.7g;0.0 25mol]を400gの重合グレードのシクロヘキサンに溶解させた。重合開 始剤溶液にイソプレンモノマー(98.8g)を添加した。モノマーの添加は2 0〜30gのアリコートで行ない、その際添加と添加との間に十分な時間を置い て重合混合物の温度を50℃より低く維持した。イソプレンの重合が完了してか ら、リビングモノリチオポリマーを過剰量のエチレンオキシド(EO)との反応 によってキャップした。EOは、リビングポリマーの黄色が消失するまで混合物 に通気した。アルコキシド末端基を過剰量(2g)のメタノールの添加によって 中和した。リチウムメトキシドをポリマーから蒸留水で洗浄除去することで上記 溶液からポリマー生成物を単離し、該ポリマーをロータリーエバポレーター装置 で真空下に濃縮した。 ポリマー生成物のGPC分析から、数平均分子量が3,110であり、Qは1 .15であることが判明した。NM R分析技術からは、イソプレンの1,4−付加がこのポリマーの場合88%であ り、また官能性は0.81であることが明らかとなった。実施例5、6及び7 上述の実施例4の操作を用い、かつ試薬量を次表のように定めて、下記のよう に異なる分子量値を有する3種のイソプレンモノオールを更に製造した。 これらの試料のGPC及びNMR分析によって次のデータを得た。 多分散性が低く、1,4−付加が高率である実施例4〜7のポリイソプレンモ ノオールは、微細構造改質剤を添加して製造したラジカル重合イソプレンモノオ ールまたは他のアニオン重合イソプレンモノオールより低い粘度を有する。比較例1 標準的なアニオン重合技術との比較のために、二官能重合開始剤(di−in itiator)を用いて線状イソプレンジオールを合成し、得られたジオール の両端をエチレンオキシドでキャップした。重合ジアルコキシドを中和して所望 のイソプレンジオールを得た。二官能重合開始剤は、s−ブチルリチウムをジイ ソプロペニルベンゼン(DIPB)と反応させて製造した。 乾燥箱内で不活性窒素雰囲気下に、DIPB(15.8g;0.1mol)を ジエチルエーテル(248g)−シクロヘキサン(423g)溶媒混合物に溶解 させた。上記溶媒混合物中のDIPB 1当量当たり2当量のs−BuLi[s −BuLiの9.1%(wt/wt)シクロヘキサン溶液141g;0.2mo l]を添加して、所望 の二官能重合開始剤の深紅色の溶液を得た。s−BuLi試薬添加の15分後、 二官能重合開始剤溶液にイソプレンモノマー(151g)を添加した。モノマー の添加は30〜40gのアリコートで行ない、その際添加と添加との間に十分な 時間を置いて重合混合物の温度を50℃より低く維持した。イソプレンの重合が 完了してから、リビングジリチオポリマーを過剰量のエチレンオキシド(EO) との反応によってキャップした。EOは、リビングポリマーの黄色が消失するま で混合物に通気した。EOの添加により、重合性ジアルコキシドが生成したので 溶液はゲル化した。アルコキシド末端基を過剰量(6.4g)のメタノールの添 加によって中和した。ポリマーアルコキシド末端基を中和すると、ゲルが崩壊し て所望のイソプレンジオールの自由流動溶液が得られた。リチウムメトキシド沈 澱物を濾過によって除去し、ポリマーをロータリーエバポレーター装置で真空下 に濃縮することによって上記溶液からポリマー生成物を単離した。 ポリマー生成物のGPC分析から、数平均分子量が1,300であり、Qは1 .62であることが判明した。NMR分析技術からは、イソプレンの1,4−付 加がこのポリ マーの場合38%であり、また官能性は1.58であることが明らかとなった。比較例2、3及び4 上述の比較例1の操作を用い、かつ試薬量を次表のように定めて、下記のよう に異なる分子量値を有する3種のイソプレンジオールを更に製造した。 これらの試料のGPC及びNMR分析によって次のデータを得た。 第2図に示したように、多分散性が低く、1,4−付加 が高率である例1〜3の水素化ポリイソプレンジオールはラジカル重合水素化イ ソプレンジオール、または(例えばTHF中のジリチウムまたはリチウムナフタ レンで重合を開始させた)他のアニオン重合水素化イソプレンジオールよりはる かに低い粘度を有する。対応する不飽和イソプレンは第1図に示したのと同じ傾 向を有する。第1図及び第2図のデータは、シリルで保護されたヒドロキシルを 有するモノオールが脱保護後にジオールより驚くほど低い粘度を有することを示 している。 本発明の水素化ポリイソプレンジオールの粘度は第2図に示したように、Ni ssoの水素化ポリブタジエンジオール(POLYTAIL HA)のものより も驚くほどはるかに低い。 比較のため、第1図及び第2図に示したデータを次表にまとめる。 本発明により製造した水素化イソプレンジオールは市販の水素化イソプレンジ オールより著しく低い粘度を有し、かつ水素化ブタジエンジオールよりも、高1 ,2−付加ブタジエンポリマーなら粘度、低1,2−付加ブタジエンポリマーな ら粘度及び透明度の点で有利である。本発明のポリイソプレンジオールは、二官 能重合開始剤を用いて製造した対応するジオールより低い粘度を有する。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年11月8日 【補正内容】 とも望ましい。保護された官能性重合開始剤を用いるアニオン重合と、続く末端 キャッピングとによって、広い官能性(functionality)分布を有 するラジカル重合の場合とは異なりいずれの分子も2より大きい官能性を有しな いことが確実となる。 2,500〜5,500の数平均分子量を有する水素化テレケリックイソプレ ンポリマーがAtochemから商晶名“EPOL”の下に、またKurara yから商品名“TH−21”及び“TH−1”の下に市販されているが、これら の公知市販品はいずれも2より大きい多分散性(Mw/MnもしくはQ)と、25 ℃において500ポアズより高い粘度と、2.0より大きい平均官能性とを有す る。本発明は、低い粘度を有する不飽和の、及び水素化された単官能及びテレケ リックイソプレンポリマーを提供することを目的とする。 本発明は、数平均分子量が1,000〜20,000であり、90%を越える イソプレンの1,4−付加を示し、多分散性が1.5未満であり、かつ1分子当 たり1〜2個の末端官能基を有する低粘度の末端官能化ポリ(イソプレン)ポリ マーであって、残りのエチレン性不飽和が場合に よっては水素化されているポリマーに係わる。このましくは、本発明のイソプレ ンポリマーは数平均分子量が1,000〜9,000であり、残りのエチレン性 不飽和の水素化度が少なくとも90%であり、かつ1分子当たり1〜2個の末端 ヒドロキシル基を有する。 本発明のポリマーは、イソプレンの3,4−付加を増加させる微細構造改質剤 不在下でのアニオン重合によって製造する。 更に好ましくは、本発明によるポリ(イソプレン)ポリマーは数平均分子量が 1,500〜4,500であり、残りのエチレン性不飽和の水素化度は少なくと も95%である。 s−ブチルリチウムなどの重合開始剤を用いて不飽和モノマーをアニオン重合 させることは良く知られている。前出国際特許出願公開WO91/12277号 には、構造 R123Si−O−A′−Li 〔式中R1、R2及びR3は好ましくは1〜10個の炭素原子を有するアルキル、 アルコキシ、アリールまたはアルカリール基であり、A′は好ましくは少なくと も2個の炭素原子を有する分枝鎖または直鎖架橋基で、好ましくは3〜 10個の炭素原子を有する直鎖アルキルである〕を有する官能化重合開始剤の使 用が開示されている。上記のような重合開始剤を用いて(1種以上の)所望モノ マーを重合させ、その後キャッピングを行なって第二の末端官能基を形成するこ とには、1,4−ジリチオブタン及びリチウムナフタリドなどの二官能重合開始 剤を用いた場合に優る幾つかの利点が有ることが判明した。上記合成経路は、非 極性溶媒中での重合を可能にすることに加えて、二官能物質で重合を開始させた (diinitiated)ポリマーをエチレンオキシドなどの試薬でキャップ することで重合性ジアルコキシド(polymeric dialkoxide )が生じた場合に生成することが知られているイオンゲルの形成を回避する。上 記のようなゲルは比較的極性の溶媒混合物中ですら形成し、後続の処理ステップ を甚だしく複雑化する。このゲルを、アルコキシドを1個のポリマー末端にのみ 生じさせるキャッピングによって回避する。 本発明のイソプレンポリマーは、後段に詳述する第1図及び第2図に示したよ うに、1分子当たり約1〜2個の末端官能基を有する従来入手可能な線状イソプ レンポリマーよりも驚くほど低い粘度しか有しないことが判明した。 第1図は、本発明の不飽和イソプレンジオールの粘度が異なる微細構造を有す る類似ポリマーの粘度に比較して驚くほど低いことを示すグラフである。 第2図は、本発明の水素化イソプレンジオールの粘度が従来入手可能な水素化 イソプレンジオールの粘度に比較して驚くほど低いことを示すグラフである。 構造 〔式中各Rはメチル、エチル、n−プロピルまたはn−ブチルであり、A″は− CH2−CH2−CH2−(1,3−プロピル)、−CH2−CH(CH3)−CH2 −(2−メチル−1,3−プロピル)及び−CH2−C(CH32−CH2−(2 ,2−ジメチル−1,3−プロピル)を含めたアルキル置換もしくは非置換プロ ピル架橋基か、または−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2− CH2−(1,8−オクチル)などのアルキル置換もしくは非置換オクチル架橋 基である〕を有する官能化リチウム重合開始剤はイソプレンモノマーの重合を、 A″が−C H2−CH2−CH2−CH2−(1,4−ブチル)、−CH2−CH2−CH2−C H2−CH2−(1,5−ペンチル)または−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2 −CH2−(1,6−ヘキシル)などのアルキル置換もしくは非置換ブチル、ペ ンチルまたはヘキシルに置き換えられた類似の重合開始剤より驚くほど高い重合 温度において、驚くほど僅かな無効重合開始剤(dead initiator )量(高い効率)で開始する。本明細書の趣旨に添って、架橋基の炭素原子数と は酸素とリチウムとの間に連なる炭素の数とし、即ち2,2−ジメチル−1,3 −プロピレン断片上のメチル基など、架橋アルキル炭素上のアルキル分枝の炭素 は数に入れないこととする。 従って本発明は、先に特定した低粘度の末端官能化ポリ(イソプレン)ポリマ ーを製造する方法であって、イソプレンの重合を20〜60℃の温度において、 構造 〔式中各Rはメチル、エチル、n−プロピルまたはn−ブ チルであり、A″はメチル置換もしくは非置換プロピル架橋基またはメチル置換 もしくは非置換オクチル架橋基である〕のリチウム重合開始剤で開始させ、リビ ングポリマーをキャップし、カップリングさせ、またはその重合を停止させ、場 合によっては残りのエチレン性不飽和部分を水素化し、1〜2個の末端官能基を 有するポリマーを回収するステップを含む方法をその第二の構成とする。 構造(2)の各Rは好ましくはメチルであり、またA″においてあるいは分枝 するアルキルも好ましくはメチルである。アルキル基以外の置換基もRとして、 またA″上の分枝として有用であり得るが、重合開始効率及び重合温度への影響 を実験によって確認しなければならない。 構造(2)の好ましい重合開始剤は作用温度(operating temp erature)の点ではs−ブチルリチウムに類似するが、イソプレンの重合 を該重合開始剤で開始するとs−ブチルリチウムで開始した場合より大量に無効 な重合開始剤が生じる。しかし、本発明の重合開始剤はポリマー鎖開始点にシリ ルエーテル基を配置するという利点を有し、該シリルエーテル基は前出国際特許 出願公開WO91/12277号に開示されているように、重 合完了後に第一級アルコール基に変換可能である‘マスクされた’もしくは‘保 護された’アルコールとして機能する。ポリマー鎖は、重合を終了させ、イソプ レンの高1,4−付加を示す線状イソプレンポリマーに1個以上の末端官能基を 設ける通常の手段により、重合停止、末端キャッピング、またはカップリングが 可能である。 リビングポリマーは、メタノールとの反応によって重合を停止させ、エチレン オキシドなどのキャッピング剤と反応させ、またはジブロモメタンなどのカップ リング剤での処理により二量化することができる。本発明の線状またはラジアル ポリマーはその重合停止、キャッピングまたはカップリングに先立ち、重合開始 時に形成された末端シリルエーテル基(initial terminal s ilyl ether group)を有する。このシリルエーテル基が切断( cleavage)すると、該基が存在した部位に第一級アルコール基が残され る。 構造(2)の好ましい重合開始剤は室温できわめて活性であり、重合は好まし くは20〜60℃、最も好ましくは20〜40℃の温度で開始させる。重合温度 は100℃末満に維持することが通常適切であり、100℃より高温で は、微細構造を変化させてキャッピング効率を制限する副反応が重大となる恐れ が有る。請求の範囲 1.数平均分子量が1,000〜20,000であり、90%を越えるイソプレ ンの1,4−付加を示し、多分散性が1.5未満であり、かつ1分子当たり1〜 2個の官能基を有する低粘度の末端官能化ポリ(イソプレン)ポリマーであって 、残りのエチレン性不飽和部分が場合によっては水素化されているポリ(イソプ レン)ポリマー。 2.数平均分子量が1,000〜9,000であり、残りのエチレン性不飽和の 水素化度が少なくとも90%であり、かつ1分子当たり1〜2個の末端ヒドロキ シル基を有することを特徴とする請求項1に記載のポリ(イソプレン)ポリマー 。 3.数平均分子量が1,500〜4,500であり、かつ残りのエチレン性不飽 和の水素化度が少なくとも95%であることを特徴とする請求項2に記載のポリ (イソプレン)ポリマー。 4.請求項1から3のいずれか1項に記載の低粘度の末端官能化ポリ(イソプレ ン)ポリマーを製造する方法であって、 イソプレンの重合を20〜60℃の温度において、構造 〔式中各Rはメチル、エチル、n−プロピルまたはn−ブチルであり、A″はメ チル置換もしくは非置換プロピル架橋基またはメチル置換もしくは非置換オクチ ル架橋基である〕のリチウム重合開始剤で開始させ、リビングポリマーをキャッ プし、カップリングさせ、またはその重合を停止させ、場合によっては残りのエ チレン性不飽和を水素化するステップ、及び 1〜2個の末端官能基を有するポリマーを回収するステップ を含む方法。 5.重合を20〜40℃の温度において開始させることを特徴とする請求項4に 記載の方法。 6.ポリマーを回収前にエチレンオキシドと反応させるステップをも含むことを 特徴とする請求項4または5に記載の方法。 7.回収したポリマーをメタンスルホン酸と反応させてシ リルエーテル基をヒドロキシル基に変換するステップをも含むことを特徴とする 請求項4から6のいずれか1項に記載の方法。 8.A″が非置換プロピレンまたは非置換オクチレンであり、Rはメチルである ことを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載の方法。 9.回収前にポリ(イソプレン)ポリマー中の残りのエチレン性不飽和を少なく とも95%まで水素化するステップを含むことを特徴とする請求項4に記載の方 法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウイリス,カール・レスリー アメリカ合衆国、テキサス・77084、ヒユ ーストン、レツド・ウイロウ・15922

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.数平均分子量が1,000〜20,000であり、80%を越えるイソプレ ンの1,4−付加を示し、多分散性が2未満であり、かつ1分子当たり1〜2個 の末端官能基を有する低粘度の末端官能化ポリ(イソプレン)ポリマーであって 、残りのエチレン性不飽和部分が場合によっては水素化されているポリマー。 2.多分散性が1.5未満であり、かつ1分子当たり約1〜2個の末端ヒドロキ シル基を有することを特徴とする請求項1に記載のポリマー。 3.90%を越える1,4−付加を示し、かつ1分子当たり1.6〜2.0個の 末端ヒドロキシル基を有することを特徴とする請求項1に記載のポリマー。 4.数平均分子量が1,000〜9,000であり、90%を越えるイソプレン の1,4−付加を示し、多分散性が1.5末満であり、重合イソプレンの少なく とも90%が水素化されており、かつ1分子当たり1〜2個の末端ヒドロキシル 基を有することを特徴とする請求項1に記載のポリマー。 5.数平均分子量が1,500〜4,500であり、重合 イソプレンの少なくとも95%が水素化されており、かつ1分子当たり1.6〜 2.0個の末端ヒドロキシル基を有することを特徴とする請求項4に記載のポリ マー。 6.低粘度のイソプレンポリマーを製造する方法であって、イソプレンの重合を 20〜60℃の温度において、構造R123Si−O−A′−Li〔式中R1、 R2及びR3は1〜10個の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシ基であり 、A′は好ましくは少なくとも2個の炭素原子を有する分枝鎖または直鎖架橋基 である〕のリチウム重合開始剤で開始させ、リビングポリマーをキャップし、カ ップリングさせ、またはその重合を停止させ、場合によってはエチレン性不飽和 部分を水素化するステップ、及び1〜2個の末端基を有する線状ポリマーを回収 するステップ を含む方法。 7.リチウム重合開始剤が構造 〔式中各Rはメチル、エチル、n−プロピルまたはn−ブチルであり、A″はア ルキル置換もしくは非置換プロピル架橋基またはアルキル置換もしくは非置換オ クチル架橋基である〕を有することを特徴とする請求項6に記載の方法。 8.重合を温度20〜40℃において開始させることを特徴とする請求項7に記 載の方法。 9.ポリマーを回収前にエチレンオキシドと反応させるステップをも含むことを 特徴とする請求項8に記載の方法。 10.回収したポリマーをメタンスルホン酸と反応させてシリルエーテル基をヒ ドロキシル基に変換するステップをも含むことを特徴とする請求項9に記載の方 法。 11.A″が非置換プロピレンまたは非置換オクチレンであり、Rはメチルであ ることを特徴とする請求項10に記載の方法。 12.回収前にイソプレンポリマー中のエチレン性不飽和を少なくとも95%ま で水素化するステップを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
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