JPH09507058A - 投与装置からの材料の放出 - Google Patents

投与装置からの材料の放出

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JPH09507058A JP7517275A JP51727595A JPH09507058A JP H09507058 A JPH09507058 A JP H09507058A JP 7517275 A JP7517275 A JP 7517275A JP 51727595 A JP51727595 A JP 51727595A JP H09507058 A JPH09507058 A JP H09507058A
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Abstract

(57)【要約】 投与後の所定の時間にて、活性の物質(12)を患者に投与する投与装置は、雌型本体(6)の頸部分(4)に係合した雄型のヒドロゲル・プラグ(2)を備えている。ヒドロゲル粉末のような膨張可能な結合剤(10)、又は粉末、スラグ或いは錠剤による薬剤的分解剤が活性な物質の下側に提供される。この結合剤は、水媒質に接触したとき、水を吸収し且つ膨潤し、活性な物質を急速に放出し且つ該物質を装置から効果的に投与する。

Description

【発明の詳細な説明】 投与装置からの材料の放出技術分野 本発明は、投与装置の中空本体から投与すべき物質の放出に関する。限定的で はないが、特に、本発明は、カプセルを患者に投与した後に、薬剤フォーミュレ ーションのような活性な材料を急速に且つ完全に放出させることに関する。背景 国際特許出願第90/09168号の明細書には、投与後の所定の時点にて患者に物質 を投与するための制御された解放装置が開示されている。この装置は、雌型本体 内に係合した水膨潤性の雄型プラグを備えている。薬物として活性な材料がこの 装置内に保持されている。この装置を水に露呈させたとき、雄型のヒドロゲルプ ラグは膨潤し、最終的に、それ自体が雌型本体から非係合状態となり、これによ り、その装置内に保持した薬物的に活性な材料が解放されることを可能にする。 ヒドロゲルプラグを非係合状態にするのに要する時間(例えば、30分乃至12時間 )は、予見可能で且つ再現可能であり、このため、この装置は、所定時間の経過 後に、薬物として活性な材料を患者の体内で解放させるのに使用することが出来 ることが確認された。このことは、患者が睡眠中である夜間に、患者に対して時 々、薬物的に活性な材料を投与して、その夜間に、又は起きている間に、その必 要に応じて患者に対して所望の量の薬剤を提供し得るようにすることが望まれる 治療状態において有用である。このことは、例えば、結腸のような胃−腸管を通 じて、装置が進むときの所定の時点で材料を投与することが可能であるようにす るためにも有用である。 国際特許出願第92/13521号(アルツァ・コーポレーション(Alza Corporation )の明細書には、その周囲の環境から流体を吸収する膨張手段を備える、活性な 薬物を遅らせて投与するための流体−摂取型の分配装置が記載されている。この 分配装置は、互いに入り子式に係合する第一及び第二の壁部分を有するハウジン グを備え、特に、中空のキャップ及び中空本体を有するカプセルを備えている。 そのキャップ又はハウジングの一方は、他方の雌型部分の開放端内に嵌め込まれ た雄型部分の形態をしている。この膨張手段は、装置内に保持され、流体を吸収 す ると膨張し、装置の二つの部分を分離させる。この膨張手段は、流体を吸収する と膨潤する膨潤性重合体又は浸透性フォーミュレーションとすることができる。 装置内部に保持された膨張手段に流体が接触するのを許容するため、その膨張手 段に隣接する壁部分の一つは、流体透過性である。その部分を非係合状態にした 後、流体は装置に入り、その装置内に保持された活性な薬物と接触し、これによ り、その活性な薬物を流体中に分配する。 装置が正確に作動するようにするためには、雌型本体内に保持された活性な材 料は、雄型部材が非係合状態となった後、直ちに解放する必要がある。このこと は、活性な薬物が依然として、雌型本体内にある間に、活性な材料が水媒質中に 急速に融解すること、又は材料が中空の雌型本体から外に急速に流れ出ることに よる。一方、このためには、活性な薬物は、水中で十分に溶融し且つ/又は水媒 質を十分に供給する必要がある。しかしながら、患者の体内における水媒質の供 給量が少ない場合がある。例えば、結腸において、装置が所望通りに作動するの に十分な水媒質がないことがある。 米国特許第4,957,494号には、長時間に亙って活性な薬剤パルスを放出するこ とを目的とする、流体環境で使用される分配装置が開示されている。この構造体 は、流体作動による駆動手段によってハウジングの出口に向けて駆動される活性 な材料層を複数保持するハウジングを備えている。この駆動手段は、流体で膨潤 する重合体を含むことができ、この駆動手段に隣接するハウジング部分は、流体 、即ち、水に対する制御された透過性があり、このため、この重合体の膨潤速度 は、流入する水の速度によって制御される。しかしながら、この構造は複雑であ り、活性な材料を極めて急速に解放するのではなくて、その活性な薬剤を長時間 に亙って(例えば、少なくとも21−30日)、極めてゆっくりと解放することを目 的とするものである。 本発明の一つの目的は、その中身を本体から急速に且つ確実に押し出すシステ ムを提供することにより、こうした問題点を緩和することである。発明の概要 一つの形態において、本発明は、物質を投与する投与装置であって、投与すべ き物質を保持すると共に、その物質を本体から放出し得るように急速に膨張して 水媒質と接触する容積を有する膨張可能な結合剤を保持する中空本体を備える、 投与装置を提供するものである。 この膨張可能な結合剤の機能は、投与時間を再現可能とするため、その物質を 本体から急速に且つ略完全に確実に放出することである。 この中空本体には、キャップを設け(例えば、硬質なゼラチン製キャップ)、 中空の本体を患者に投与した後、そのキャップが間もなく溶解し、これにより、 水媒質のアクセスが可能であるようにすることが好ましい。 この装置は、(雌型)本体の頸部分内に係合した雄型部材を更に備えることが 好ましく、この装置は、該装置を水媒質に露呈させたとき、雌型本体を非係合状 態にさせ得るように膨潤する水膨潤性材料を含み、これにより、水媒質が雌型本 体内の膨張可能な結合剤と接触するようにすることが好ましい。 一つの実施例において、この中空の本体には、該中空の(雌型)本体の頸部分 内に係合した雄型プラグが設けられ、この雄型プラグは、水媒質に露呈させたと き、雌型本体を非係合状態にさせ得るように膨潤する水膨潤性材料で形成されて いる。このプラグが非係合状態となるのに要する時間(即ち、「パルス時間」) は、水媒質が本体に入り、投与すべき活性な物質に接触するための時間が決まる 。このプラグは、国際特許出願第90/09168号に記載されたような水膨潤性のヒド ロゲルで出来たものであることが好ましい。 もう一つの実施例において、この雄型部材は、一端にて閉鎖された中空部材で あり、その他端の開放端は、雌型本体の頸部分に係合する。この装置内には、水 膨潤性材料が提供され、この材料は、該材料が水の存在下で膨潤するとき、雄型 部材及び雌型本体を付勢して分離させることにより、所定の時間の経過後、雌型 部材を非係合状態にする働きをする。該装置内の膨潤性材料は、浸透剤又は浸透 性重合体とすることができる。かかる構成は、国際特許出願第92/13521号に開示 されている。水が装置内に入り、また、水膨潤性材料に接触し得るようにするた め、隣接する装置の壁の一部は、半透過性であることが好ましい。即ち、装置内 に流入する水に対しては透過性があるが、装置内部から放出されるその他の物質 に対しては不透過性であるようにすることが好ましい。 中空の雌型本体の壁は、各種の材料で製造することができる。これは、均質な 構造とし、又は積層体とすることができる。この本体の構造に使用するのに適し た材料の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(メチルメタアクリ レート)、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリテトラフロロエ チレン、ナイロン、ポリホルムアルデヒド、ポリエステル、セルロース・アセテ ート及びニトロ・セルロースが含まれる。 しかしながら、好適な構造体は水溶性材料で形成された本体の外側を覆うため 、不透過性コーティングを使用する。このコーティングは、水に対して不透過性 である層を形成する材料の溶液内に本体を浸漬させることにより形成することが 便宜である。これと代替的に、本体は噴霧被覆してもよい。好適な型式の本体は 、ポリ塩化ビニル又はポリビニル・アセテート共重合体の溶液、又はエチレン・ セルロース溶液で被覆された従来の硬質なゼラチン又は澱粉カプセルの本体であ る。 この膨張可能な結合剤は、その周囲の水媒質から水を吸収するためにその容積 が増大する固体材料であることが好ましい。この固体材料は、水の吸収を支援し 得るよう、微粒子であることが好ましい。 一つの好適な形態において、この膨張可能な結合剤は、水膨潤性のヒドロゲル 材料である。好適なヒドロゲル材料は、国際特許出願第90/09168号に記載されて おり、ポリ(ヒドロオキシレン−メタアクリレート)、ポリ(N−ビニル−ピロ リジン)及びポリウレタンが含まれる。ヒドロゲルの特に好適な種類は、ポリエ チレン酸化物残留物から成る架橋結合による親水性重合体である。化学的な架橋 結合は、公知の方法で行うことができる。親水性重合体が活性な水素原子を含む 官能基から成る場合、その化学的架橋結合は、ジ−又はポリイソシアネートによ って行うことができる。このポリエチレン酸化物残留物は、その平均分子重量が 1,500以上、好ましくは3,000以上であり、最も好ましくは4,000乃至12,000の範 囲である。特に好ましいポリウレタン材料は、ポリエチレン・グリコールをC6 −C10アルカントリオール、及びジイソシアネートと重合化させて形成されたも のである。 擦りつぶして形成されたヒドロゲル粒子は、粗く且つ不適当な粒子の形状とな る傾向があることが分かった。かかる擦りつぶした微粒子ヒドロゲルは、薬物と しての結合剤に期待される理想的な取扱い特性を持たない。特に、かかるヒドロ ゲルは、流れ特性が劣る。このため、その取扱い及び正確な投与が困難となる。 所定の量の粉末の投与は、その粉末を公知の容積の測定器内に吸引し、次に、そ の測定した粉末の量を空にすることにより、工業的な充填機械で行われることが 多い。このためには、既知の容積が常に同一量の粉末を保持するよう、流れ特性 の優れた粉末であることを必要とする。 擦りつぶしたヒドロゲル粒子の流れ特性は、その粒子の均質性を向上させるコ ーティング材料でヒドロ粒子を被覆することにより改善することができる。この コーティング材料は、ヒドロゲルの膨潤性を損なわないようにヒドロゲルへの水 のアクセスを不当に制限しないものでなければならず、従って、親水性又は水溶 性であることが好ましい。好適なコーティング材料には、単糖、多糖、砂糖、澱 粉及びセルロースのような炭水化物が含まれる。また、湿潤剤を含むこともでき る。実際には、かかるコーティング材は、ヒドロ粒子による水の吸収速度を増す ことが確認されている。 このコーティングは、被覆されたヒドロ粒子の0.5乃至20重量%となるように する。 本発明のもう一つの形態は、固体の薬物投与形態による膨張可能な結合剤のよ うなヒドロゲル粒子を使用することである。選択随意的に、このヒドロゲル粒子 は、上述のように被覆される。この固体の薬物の投与形態は、全体として圧縮さ れた粉末(錠剤のような)又はケースの形態(ペッサリーのような)とする。こ のように、本発明のもう一つの形態は、選択随意的に被覆されたヒドロゲル粒子 から成る固体の薬物投与形態に関する。 これと代替的に、この膨張可能な結合剤は、公知の物質である薬物分解剤(di sintegrant)の種類から選択することもできる。分解剤は、公知の薬物結合剤で あり、その内部に含まれた活性な物質の投与速度を増し得るよう、固体の投与形 態(錠剤又はペッサリー)にて含まれることが多い。これらの分解剤は、患者に 投与した後に水を吸収し且つ急速に膨潤し、これにより、固体の投与形態を失い 又は破壊する水膨潤性物質である。 適当な分解剤には、澱粉、セルロース、及びポリビニルビロリドンが含まれる 。澱粉及びセルロースは、当該技術分野で公知であるように、化学的に改質する こ とができる。化学的に改質された澱粉は、カルボキシメチル澱粉を含むことがで きる。また、一部、予ゼラチン化した澱粉を含んでもよい。イクソプロタブ(( Explotab)登録商標名)は、ナトリウム澱粉グリコレートである。このセルロー スは、微小結晶性セルロース(例えば、登録商標名アビセル(AVICEL)にて入手 可能なようなもの)とすることができる。化学的に改質したセルロースには、カ ルボオキシメチル・セルロース(例えば、登録商標名Acジ・ゾル(Ac-di-sol )にて入手可能なようなもの)と、セルロース2−ヒドロオキシプロピル・エテ ール(例えば、登録商標名LHPC11及びLHPC21にて入手可能な低置換2− ヒドロオキシプロピル・エテールのようなもの)とが含まれる。適当なポリビニ ルピロリドンは、登録商標名コリドン(Kollidone)CLにて入手可能である。 膨張可能な結合剤は、少量のフォーミュレーション添加物を含むことができる 。湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)を通常、重量比で2%まで含むこ とができる。ステアリン酸マグネシウム及び焼きシリカのような流れ促進剤を通 常、重量比で1%まで含むことができる。砂糖及びその他の炭水化物のような水 溶性材料を一般に重量比で10%以内、含むことができる。必要であれば、分解剤 (例えば、微小結晶性セルロース)として上述した材料のような吸収材を、好ま しくは、重量比で10%以内含め、水吸収速度を速めることができる。 この膨張可能な結合剤の全体的な膨潤容量は、200%以上、好ましくは300%以 上、更に望ましくは、400%以上とすることが好ましい。この膨潤性の比率は、 平衡状態にて当初の容積から最終容積が増大する割合を示す。 膨張可能な結合剤は、通常、投与すべき物質が放出されるまで、固体又はゲル 状の相に留まることが好ましい。その後、ある状況において、水溶性環境におい て結合剤が部分的に又は完全に溶融することが許容可能である。 この結合剤は、例えば、50乃至500μmの寸法の微粒子材料として存在するよ うにしてもよい。全体として、これらの微粒子は、擦りつぶして製造され、微粒 子寸法が広い範囲に亙って分布している。しかしながら、ふるいがけによりこの 寸法の分布範囲を狭くすることもできる。これらの微粒子は、水が吸収されたと き凝集体とし、又は非凝集体とすることができる。この凝集化により、ゲルの強 度が向上し、また、放出すべき物質がゲル中に取り込まれるのを防止する。しか しながら、膨張可能なヒドロゲル結合剤の場合、水溶性媒質がヒドロゲル質量体 に流動するときに通ることのできる通路の回路網を保ち得るように、非凝集体で あることが好ましい。 該結合剤は、また、その取扱い性質を改善し得るよう、粒状化してもよい。 中空本体内への充填を容易にするため、この膨張可能な結合剤は、例えば、ス ラグ又は錠剤となるように圧縮することにより、固体の形態に形成されることが 好ましい。この圧縮した固体のスラグ形態の硬さは、従来の錠剤よりも小さくす ることができる(例えば、従来の錠剤が少なくとも4kgであるのに対して0乃 至2kgの硬さとする)。この圧縮した固体の形態は、粉末を従来の充填機械内 で圧縮することにより形成することができる。 この膨張可能な結合剤の目的は、その物質を本体から急速に且つ完全に放出す ることである。このため、水溶性媒質に接触したときのその膨張速度及び膨張程 度が十分である結合剤を採用する必要がある。特に、最初の分時間に亙る膨張速 度(全体として、その後、その速度が低下する)は、分当り速度の50%以上、好 ましくは100%以上、特に、150%以上であることが好ましい。最初の3分間にお ける膨張程度は、分当り速度の75%以上、好ましくは130%以上、特に、200%以 上であることが好ましい。こうしたパラメータを決定する方法は本明細書に記載 されている。 膨張可能な結合剤は、ノガミ(Nogami)その他の者により記載された方法(Ch em.Pharm Bull.、17(7)、1450−1455(1969))に従って、固体の圧縮状態で あるとき、結合剤500mg当り少なくとも1.0ml、好ましくは少なくとも2.0m lの水を吸い上げる速度であることが好ましい。 全体として、本発明は、液体に関して使用することにのみ限定されるものでは ないが、固体物質の放出に最も適用可能である。この固体物質は、錠剤、粉末、 粒又はペレットのような当該技術分野で公知のフォーミュレーションの内、任意 の形態とし、又は投与すべき液体を含むカプセル(例えば、硬質なゼラチン又は 軟質なゼラチン・カプセル)とすることができる。 特に、好適な実施例において、投与すべき物質は、膨張可能な結合剤の上方に 位置する状態で存在している(例えば、別個の層内に又はペレット或いは錠剤と して)。このようにして、この結合剤が膨張すると、物質は、最初に膨張する結 合剤により放出される。換言すれば、その物質は、中空本体の口に最も近い位置 にある。当然、投与すべき複数の物質が存在するならば、各種の物質は異なる層 内に配置することができる。 また、本発明は、中空本体から投与すべき物質を放出する方法に関するもので あり、この方法は、その物質を放出するような水溶性環境と接触したときに、そ の容積が急速に膨張する結合剤と共に、中空の本体内に上記物質を提供すること を含むものである。 膨張可能な結合剤が存在することは、活性の物質をカプセルから放出すること を改善することができ、また、特に、水の含有率が比較的少ない胃−腸管領域に おいて、投与時間をより再現可能にすることができる。 カプセルの中身を放出する時間は、パルス時間に比べて短く(例えば、0.5乃 至20分、好ましくは1乃至5分)であり、通常、物質の溶融時間よりも短く、こ のため、その物質は最初に放出され、次に水溶性媒質内に溶融するようにするこ とが好ましい。好適な実施例の詳細な説明 次に、単に一例としてのみ本発明の実施例について説明する。 図1は、カプセルの形態における本発明による投与装置の拡大縮尺断面図、 図1a、図1b、図1cは、投与装置に使用される各種の錠剤の形状の断面図 、 図2は、実験例5による薬剤放出プロファイルを示す図、 図3は、本発明の投与装置から生体内でサルブトモル(sulbtamol)を放出す る場合の薬物動態学的研究の結果を示す図である。 図1に図示したカプセルは、実験例1に開示された型式のヒドロゲル材料で形 成され、中空の雌型本体6の頸部4内に挿入された雄型プラグ2を備えている。 このカプセルは、硬質なゼラチン・キャップのような水溶性材料から成るキャッ プ8で閉鎖されている。 雄型プラグ2は、該プラグの上端が頸部4の上端から突出し、上端と同一高さ となり、又は上端から引っ込むように挿入される。該キャップ8は、患者に投与 した後、胃内で急速に溶解する水溶性材料で出来ている。本体6は、水溶性材料 で出来ており、この材料は、水溶性のプラスチック材料、又は水透過性被覆で被 覆されたゼラチンとすることができる(国際特許出願第90/09168号に開示された ようなもの)。 実験例1による非凝集性のヒドロゲルの形態による膨張可能な結合剤の下層1 0は、本体6内に充填される。投与すべき薬物的に活性な物質の層12(薬物的 に許容可能な不活性な担体を含むか含まないかを問わず)をヒドロゲル層の頂部 に配置する。 このカプセルを患者に投与したとき、胃−腸管内の水環境は、水溶性のキャッ プを急速に溶解させる。次に、水がヒドロゲル・プラグ2に吸収され、該プラグ は膨潤し、所定の時間間隔(例えば、2乃至10時間)の後に本体から放出される 。これにより、カプセルの中身を患者の胃−腸管内に放出することができる。 この中身の放出は、水溶性流体が本体6に入る時に、ヒドロゲル10が膨潤す ることで支援される。このように、ヒドロゲルの層は、水溶性流体を急速に吸収 し且つ拡張し、薬物的に活性な物質の層12を本体から押し出し、それを胃−腸 管内に投与する。 図1a、図1b及び図1cには、ヒドロゲル粒子に代えて、図1に図示したカ プセルに使用される適当な錠剤の形状(断面)が示されている。これらの錠剤は 、典型的に実験例10におけるように調合されている。 図1aには、平坦な底面20と、平坦な上面22とを有する錠剤が示してある 。 図1bには、平坦な上面22と、カプセル本体6内にきちっと嵌まり得るよう にカプセル本体6の底部の曲率に対応する湾曲した底面20とを有する錠剤が示 してある。 図1cには、同様の錠剤が図示されており、この場合、その底面及び上面の双 方は、カプセルの底部にきちっと嵌まるが、カプセルの充填機械によりその方向 を設定する必要がないように湾曲している。実験例1 ヒドロゲル・ロッドは、次のようにして製造した。即ち、分子量Mn8700、M w/Mn比=1.03(ここで、Mwは平均分子量)のポリエチレン・グリコールP EG8000(ファーム薬剤)6000g、ヘキサニチロール111.04g、デスモデュール (Desmodur)W(ジシクロヘキシルメタン−4、4−ジイソシアネート)506.8 gと重合化し、無水の塩化鉄0.6gと触媒作用させる。このモル比は、PEG800 0(1モル)、ヘキサニチロール(hexanetriol)(1.2モル)、デスモデール(D esmodur)W(2.8モル)及び塩化鉄(重量比でPEGの0.01%)であった。PE G8000は、95℃、5ミリバール以下の圧力で二時間、ブッチ・ロタベーパー(Bu chi Rotavapor)内で溶融し且つ乾燥させて0.05重量%の水分量となるようにし た。次に、塩化鉄を75℃でヘキサニチロール内で融解させ、その混合体を100r pmにて5分間撹拌して、乾燥したPEG内とした。次に、この85℃の混合体を 1500rpmにて30分間、ミキサー内でデスモデールWと混合させた。約80℃の溶 融重合体は、次に、50ミリバール以下の負圧にて、長さ25cm、内径約6.7mm の管状のポリテトラフロロエチレン金型内に分配した。ファンを取り付けた加熱 炉内で、95℃にて4時間、硬化させた。次に、ヒドロゲル重合体ロッドを冷却さ せた。 ヒドロゲル・ロッドは、安定剤としてブチレート・ヒドロオキシ・アミソール (BHA)を含む循環する水流中に浸漬させることにより、洗浄する。この洗浄 により、水溶性の抽出物質が重合体から除去され、BHA安定剤は、重合体に含 まれるようになる。 膨潤ファクタは、(Ws-Wd)Wd×100で画成され、この場合、Wsは吸引 容積であり、Wdは、乾燥容積である。ヒドロゲルは、膨潤ファクタが270±25 であることが確認された。 次に、ヒドロゲルを擦りつぶし且つふるいがけして、粒子寸法が425乃至710ミ クロンの範囲の粉末となるようにした。実験例2 (薬剤の解放−ヒドロゲルの結合剤) 図1に示した型式の被覆したゼラチン・カプセルに対し粒子寸法425乃至710ミ クロンの実験例1のように作製したヒドロゲル粉末と、別個の層として含めたメ タクロプラミド(metoclopramide)薬剤とを充填した。ヒドロゲル粉末を圧縮し て、ヒドロゲル層10の頂部と本体6の口との間に4.5mmのスペースが残るよ うにした。メタクロプラミドをこの頂部の上に配置し、本体をヒドロゲル・プラ グで密封した。ヒドロゲル・プラグの公称長さは4.0mm、公称直径6.8mmであ り、プラグの頂部は、本体6の口と同一高さとした。公称投与時間は3時間とし た。 薬剤を解放する投与時間を評価するため、各カプセルを37℃の蒸留水1リット ル中に投入し、50rpmにてパドルで撹拌した。水中における薬剤の存在は、ス ペクトル光度計により監視した。6つのカプセルの結果は、表1に掲げてある。 これらは、標準偏差0.10にて3.21時間の平均投与時間を示す。この低い標準偏差 は、投与時間が再現可能であることを示す。 実験例3(ヒドロゲル結合剤) 公称投与時間が5時間となるように設定されたヒドロゲル・プラグを有するカ プセルによりその過程を反復した。この活性な材料は、サルブトモル硫酸(sulb utamol sulphate)とした。平均投与時間は5.57時間であり、標準偏差は0.36で あった。その詳細は表2に掲げてある。「スペース」は、薬剤を投与した後、ヒ ドロゲル層の頂部と本体の口との間のスペースを示す。このスペースにより、ヒ ドロゲル粉末の充填を妨害せずに、プラグをその正確な深さまで挿入することが 可能となる。この場合、ヒドロゲル・プラグは、カプセル本体の頸部の上端から 0.5mm、下方にへこませてある。 実験例4(ヒドロゲル結合剤) 実験例2の手順は、同様にサルブトモル硫酸にて繰り返したが、公称パルス時 間が3時間となるように、より短いプラグを使用した。平均パルス時間は3.29時 間であり、標準偏差は、0.1であった。その詳細は、表3に掲げてある。 実験例5(分解結合剤) 実験例7におけるように、LHPC21膨張可能な結合剤の分解混合体75mgか ら成るカプセル充填剤を使用し、ジクロフェナック(diclofenac)(ジクロフェ ナック・ナリトウム140mgを含む)の225mgペレット層を膨張可能な結合剤の 上に付与して、実験例2の手順を反復した。6つの標本(セル)について、スペ クトル光度計で測定したジクロフェナックの放出プロファイルが図2に示してあ る。ジクロフェナック・ナリトウムは、2−[2、6−ジクロフェニル)アミノ ]ベンゼン・アセティック酸のリン酸ナトリウム塩である。実験例6 (ヒドロゲル粉末のフォーミュレーション) 次の重量比により混合することにより、適当な膨張可能な結合剤を作製した。 ヒドロゲル粉末−残り全量 ラウリル硫酸ナトリウム(湿潤剤)−1% ステアリン酸マグネシウム(流動剤)−0.5% アビセル(avicel)(吸引剤)−5% ヒドロゲル粉末は、エアロコータ((Aerocoater)登録商標名)流動化床噴霧 被覆機械内で5重量%のラクトーゼで被覆した。このラクトーゼは、最小量の水 中で溶解させ、次に、イソプルピル・アルコールとアセトンとの50対50の混合体 により5重量%の溶液にした。このヒドロゲル粉末は、溶液で噴霧被覆し、次に 乾燥させた。実験例7 (分解スラグのフォーミュレーション) 膨張可能な結合剤は、次のようにして作製した。次のものを以下に掲げる重量 比で混合させた。 LHPC21(分解剤) − 残り全量 ラウリル硫酸ナトリウム(湿潤剤) − 1% ステアリン酸マグネシウム(流動剤) − 0.5% LHPC21は、低置換2−ヒドロオキシプロピル・エテール・セルロースで あり、日本国、東京の信越から入手可能である。 次に、この混合体は、ザナシ(Zanasi)カプセル製造機械で圧縮してスラグに した。実験例8 (分解スラグのフォーミュレーション) その後のシンチグラフ法及び薬物動態学の研究のため、更なる膨張可能な結合 剤を次のようにして作製した。次の混合体は以下に掲げる重量比で作製した。 低置換−ヒドロオキシプロピル・セルロース(LHPC21)−98.5% ラウリル硫酸ナトリウム−1.5% ステアリン酸マグネシウム−0.5% このフォーミュレーションは、手動の機械を使用してスラグにした。実験例9 (分解スラグのフォーミュレーション) カプセル充填機械にて、圧縮してスラグにするのに特に適した更なる膨張可能 な結合剤は、次のようにして、重量比で示す比率にて作製した。 LHPC21 − 88.0% アビセル200 − 10.0% ラウリル硫酸ナトリウム − 2.0% これは、ザナシ・カプセル充填機械にてスラグに形成した。 アビセル(AVICEL)(登録商標名)は、米国FMCコーポレーションから入手 可能な微小結晶状セルロース材料である。実験例10 (分解剤の錠剤のフォーミュレーション) 錠剤の形態による膨張可能な結合剤は、典型的に、次のようにして作製した( 重量比による比率)。 エクスプロタブ(EXPLOTAB)(登録商標名)は、ナトリウム−澱粉−グリコレ ートであり、英国、レイゲートのフォルム・ケミカルズ(Forum Chemicals)か ら入手可能である。 錠剤に調合すること(カプセルの充填機械自身で即席のスラグを製造するので はなくて)のため、結合剤の錠剤を予め作製して、独立的な成分としてカプセル 充填機械に供給することか可能である。 適当な錠剤の形状が、図1a、図1b、図1cに示してある。その直径は、全 体として6.0乃至6.65mmの範囲であり、長さは3乃至12mmである。実験例11 (分解剤のスラグの比較試験) 図1に示した型式のカプセル本体を空にする状態を分解剤の膨張可能な結合剤 が存在し又は存在しない状態と比較した。 この比較試験において、75重量%のジクロフェナック・ナトリウムを含むペレ ットをカプセル本体に充填した。 本発明によれば、実験例8による100mgのLHPC分解剤を含むスラグをカ プセル本体内に入れ、150mgのジクロフェナック・ナトリウム・ペレットを分 解剤スラグの上方に充填した。 次に、この2種類のカプセルをヒドロゲル・プラグで閉鎖し、37℃の水1リッ トルを含む容器内に投入し、50rpmにてパドルで撹拌した。スペクトル光度計 にて15分間隔の測定を行った後、プラグを非係合状態にし、%ジクロフェナック ・ナトリウムを解放させた。表4の結果から、本発明のカプセルにおいて、カプ セルは0.25時間に略完全に排出される一方、試験結果において、プラグを比係合 状態にした後、1時間でカプセルの半分しか空にならなかった。 実験例12(生体内シンチグラフ法) この研究は、図1に示した型式の投与装置の中身がボランティア人間の生体内 にて放出される状況を調べた。これらの中身は、その過程を監視し得るように、 同位体で識別した。 表5に掲げた投与装置を使用した。 公称投与時間2時間の投与装置及び公称投与時間4時間の投与装置を使用して 、4つの場合の各々について健康な7名のボランティアの人の各々に投与した。 4 つの事例の場合、それぞれ表5に掲げた型式1乃至4の薬剤を投与した。その研 究期間中、各ボランティアのシンチグラフ法の像をガンマ放射線カメラを使用し て30分毎に撮影し、装置が胃−腸管を通って進むのを追跡し且つ監視すべき同位 体識別体の解放を監視し得るようにした。 投与後のそれぞれ2時間及び4時間の時点にて、装置は、胃−腸管、即ち、胃 、小腸及び結腸の各種の領域に配置されることが確認された。プラグを非係合状 態にする前に、シンチグラフ法の像は小さく且つ明確であった。カプセル本体か ら識別したペレット又は錠剤を解放し且つその後に分散させることは、同位体識 別体が拡がることにより明確に観察された。平均解放時間は、公称解放時間が2 時間の装置の場合、123分(標準偏差26)であり、また、解放時間4時間が装置 の場合、275分(標準偏差28)であった。実験例13 (生体内の薬物動態学的研究) この目的は、公称解放時間が4時間の図1に示した型式の投与装置に保持され たサルブトモルがボランティア人間の血漿中に吸収されるときのプロファイルを 調査することである。 従来の中間的な解放錠剤と比較する目的のため、公称解放時間4時間の装置で 別個の時点にて健康な11名のボランティア人に口から投与した。この投与装置 は、分解スラグ(実験例8)と、そのスラグの上方に4mgのサルブトモル錠剤 を保持し得るようにした。また、この中間の解放錠剤は、また4mgのサルブト モルを保持している。 中間の解放錠剤及び投与装置からサルブトモルを解放した後、各ボランティア の血漿中にサルブトモルが検出された。この薬物動態学的データは、図3に示し てあり、この場合、丸は中間の解放錠剤を示す一方、四角は投与時間4時間の投 与装置を示す。双方の場合、その解放プロファイルは同様であり、文献の予想値 に対応する。このようにして、この投与装置は、プラグが非係合状態となった毎 にサルブトモルを急速に解放し、また、解放プロファイルに著しく影響を与える ことはない。この解放が急速でないならば、解放曲線は、より緩やかなものとな るであろう。実験例14 (膨張可能な結合剤の評価) 膨張可能な結合剤(例えば、ヒドロゲル粉末又は分解剤)は、安定的であるた めには、プラグを非係合状態にしたならば、活性の物質を急速にカプセル本体か ら放出し得るものでなければならない。このためには、結合剤は、水に接触した 状態で急速に膨張する必要があり、また、十分な程度に膨張する必要がある。次 の方法を使用して、特定の材料を適当な結合剤として試験した。 (i)膨張の程度及びその速度 可能な結合剤の膨張速度及びその程度を評価するため、50Nのロードセルを備 えるロイズ(Lloyds)LRX材料試験器を使用した。金属製ブロックの凹所内に 結合剤の1gの標本を入れた。ロードセルに取り付けられた有孔板を標本まで降 ろして、1Nの予荷重を加えて標本を圧縮した。次に、有孔板を介して標本に水 を加え、標本に吸収させた。この標本の膨張の結果、板が移動した。 次のような各結合剤の5つの標本から成る一つの群について測定を行った。 試料の厚さ(mm) 最初の1分間における膨張速度(mm/分) 3分時点における全膨張(mm) その結果は表6に掲げてある。 この表から、2種類の結合剤(CaCMC及びProtacid−F120)は、膨張程 度が小さく、また、膨張速度も遅く、本発明の使用に好ましくないことが分かる 。CaCMCは、カルシウム・カルボキシメチル・セルロースを表す。プロタッ シド(Protacid)は、アルギン酸であり、ノルウェー、ドラメンのプロノバ・バ イオポリマー(Pronova Biopolymer)A.S.から入手可能である。 (ii)カプセルからの放出時間 カプセル本体内に結合剤の200mgの標本を入れて軽く押し付けた。次に、結 合剤の頂部でカプセル内にブルータック((Blue Tac)登録商標名)ゴム接着材 料で出来た小球(約75mg、直径5mm)を配置した。カプセル本体はビーカー 内で金属製ブロック内に垂直に保持し、カプセルが水中に没するまで、水をゆっ くりと加えた。形成された全ての気泡は、水ジェットにより排除した。水が膨張 可能な結合剤に接触した後に、ブルータックで出来た小球がカプセル本体から排 出されるときの時間を記録した。その結果は表6に掲げてある。この場合にも、 CaCMC及びプロタッシドは放出時間が長くかかり、望ましいものではない。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年12月22日 【補正内容】 請求の範囲 1.物質を投与する投与装置にして、 投与すべき物質(12)と、該物質を本体から放出し得るように水媒質と接触 したとき、急速に膨張する容積を有する膨張可能な結合剤(10)とを保持する 水透過性の中空の雌型本体(6)と、該中空の雌型本体の頸部分(4)内に係合 した水膨潤性の雄型部材(2)であって、装置を水媒質に露呈させたとき、該中 空の雌型本体を非係合状態にし、これにより、該中空の雌型本体内の膨張可能な 結合剤(10)と水媒質とが接触するのを許容する前記水膨潤性の雄型部材(2 )とを備えることを特徴とする投与装置。 2.請求の範囲第1項に記載の投与装置にして、前記膨張可能な結合剤が、水環 境から水を吸収することによりその容積が増大する固体材料であることを特徴と する投与装置。 3.請求の範囲第2項に記載の投与装置にして、前記固体の膨張可能な結合剤が 、微粒子の形態であることを特徴とする投与装置。 4.請求の範囲第3項に記載の投与装置にして、粒子寸法が50乃至500μmの範 囲であることを特徴とする投与装置。 5.請求の範囲第1項乃至第4項の何れかの項に記載の投与装置にして、前記膨 張可能な結合剤が、ヒドロゲルであることを特徴とする投与装置。 6.請求の範囲第5項に記載の投与装置にして、前記ヒドロゲル粒子が、水を吸 収したとき、膨潤して、多孔質の回路網となり、該回路網が、前記水媒質のアク セスを許容する状態を保つ通路を有することを特徴とする投与装置。 7.請求の範囲第5項又は第6項に記載の投与装置にして、前記ヒドロゲルが、 ポリエチレン・グリコール、C6−C10アルカントリオール、及びジイソシアネ ートから作製されたポリウレタンであることを特徴とする投与装置。 8.請求の範囲第7項に記載の投与装置にして、前記ポリウレタンが、平均分子 量4000乃至12000のポリエチレン・グリコール、ヘキサニチロール及びジクロロ ヘキシルメタン−4、4−ジイソシアネートから作製されることを特徴とする投 与装置。 9.請求の範囲第6項乃至第8項の何れかの項に記載の投与装置にして、前記ヒ ドロゲルが、微粒子の形態であり、該粒子が、コーティングされることを特徴と する投与装置。 10.請求の範囲第9項に記載の投与装置にして、前記コーティング材料が、単 糖、多糖、砂糖、澱粉及びセルロースから選択されることを特徴とする投与装置 。 11.請求の範囲第10項に記載の投与装置にして、前記コーティングが、被覆 されたヒドロゲル粒子の0.5乃至20重量%であることを特徴とする投与装置。 12.請求の範囲第1項乃至第11項の何れかの項に記載の投与装置にして、前 記膨張可能な結合剤が、薬剤的分解剤であることを特徴とする投与装置。 13.請求の範囲第12項に記載の投与装置にして、前記分解剤が、澱粉、セル ロース及びポリビニルピロリドンから選択されることを特徴とする投与装置。 14.請求の範囲第13項に記載の投与装置にして、前記セルロースが、低置換 の2−ヒドロゲルキシプロピル・エーテル・セルロースであることを特徴とする 投与装置。 15.請求の範囲第1項乃至第14項の何れかの項に記載の投与装置にして、前 記投与すべき物質(12)が、身体の口に近接し得るよう前記結合剤(10)上 に層として存在することを特徴とする投与装置。 16.請求の範囲第1項乃至第15項の何れかの項に記載の投与装置にして、前 記雄型部材がプラグであり、該プラグが前記水膨潤性材料で形成されることを特 徴とする投与装置。 17.請求の範囲第10項に記載の投与装置にして、前記雄型部材がプラグであ り、該プラグが水膨潤性材料で形成されることを特徴とする投与装置。 18.請求の範囲第11項に記載の投与装置にして、前記プラグが、ヒドロゲル で形成されることを特徴とする投与装置。 19.請求の範囲第1項乃至第18項の何れかの項に記載の投与装置にして、前 記物質が、0.5乃至5分間で前記本体から略完全に放出されることを特徴とする 投与装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,N L,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 ラシド,アブダル イギリス国グラスゴー ジー41・3エイユ ー,キャンプヒル・アベニュー 25 (72)発明者 バクシャエー,マッソード イギリス国グラスゴー ジー64・2エスエ ヌ,パーク・アベニュー 8 (72)発明者 ビンズ,ジュリー・ステファニー イギリス国グラスゴー ジー20・6ビーテ ィー,ドライバーグ・ガーデンズ 10 (72)発明者 ミラー,クリストファー・ジョン イギリス国ダンバートンシャー ジー60・ 5ジェイダブリュー,オールド・キルパト リック,ダンバートン・ロード 191

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.物質を投与する投与装置にして、 投与すべき物質(12)と、該物質を本体から放出し得るように水媒質と接触 したとき、急速に膨張する容積を有する膨張可能な結合剤(10)とを保持する 中空本体(6)を備えることを特徴とする投与装置。 2.請求の範囲第1項に記載の投与装置にして、前記膨張可能な結合剤が、水環 境から水を吸収することによりその容積が増大する固体材料であることを特徴と する投与装置。 3.請求の範囲第2項に記載の投与装置にして、前記固体の膨張可能な結合剤が 、微粒子の形態であることを特徴とする投与装置。 4.請求の範囲第3項に記載の投与装置にして、粒子寸法が50乃至500μmの範 囲であることを特徴とする投与装置。 5.請求の範囲第1項乃至第4項の何れかの項に記載の投与装置にして、前記膨 張可能な結合剤が、ヒドロゲルであることを特徴とする投与装置。 6.請求の範囲第5項に記載の投与装置にして、前記ヒドロゲル粒子が、水を吸 収したとき、膨潤して、多孔質の回路網となり、該回路網が、前記水媒質のアク セスを許容する状態を保つ通路を有することを特徴とする投与装置。 7.請求の範囲第5項又は第6項に記載の投与装置にして、前記ヒドロゲルが、 ポリエチレン・グリコール、C6−C10アルカントリオール、及びジイソシアネ ートから作製されたポリウレタンであることを特徴とする投与装置。 8.請求の範囲第7項に記載の投与装置にして、前記ポリウレタンが、平均分子 量4000乃至12000のポリエチレン・グリコール、ヘキサニチロール及びジクロロ ヘキシルメタン−4、4−ジイソシアネートから作製されることを特徴とする投 与装置。 9.請求の範囲第6項乃至第8項の何れかの項に記載の投与装置にして、前記ヒ ドロゲルが、微粒子の形態であり、該粒子が、コーティングされることを特徴と する投与装置。 10.請求の範囲第9項に記載の投与装置にして、前記コーティング材料が、単 糖、多糖、砂糖、澱粉及びセルロースから選択されることを特徴とする投与装置 。 11.請求の範囲第10項に記載の投与装置にして、前記コーティングが、被覆 されたヒドロゲル粒子の0.5乃至20重量%であることを特徴とする投与装置。 12.請求の範囲第1項乃至第11項の何れかの項に記載の投与装置にして、前 記膨張可能な結合剤が、薬剤的分解剤であることを特徴とする投与装置。 13.請求の範囲第12項に記載の投与装置にして、前記分解剤が、澱粉、セル ロース及びポリビニルピロリドンから選択されることを特徴とする投与装置。 14.請求の範囲第13項に記載の投与装置にして、前記セルロースが、低置換 の2−ヒドロゲルキシプロピル・エーテル・セルロースであることを特徴とする 投与装置。 15.請求の範囲第1項乃至第14項の何れかの項に記載の投与装置にして、前 記投与すべき物質(12)が、身体の口に近接し得るよう前記結合剤(10)上 に層として存在することを特徴とする投与装置。 16.請求の範囲第1項乃至第15項の何れかの項に記載の投与装置にして、前 記(雌型)本体の頸部分(4)に係合した雄型部材(1)を更に備え、該装置が 、前記水媒質に露呈されたとき、前記雌型本体を非係合状態にさせ得るよう膨潤 する水膨潤性材料から成り、これにより、前記水媒質が、前記雌型本体内の膨張 可能な結合剤と接触することを許容することを特徴とする投与装置。 17.請求の範囲第10項に記載の投与装置にして、前記雄型部材がプラグであ り、該プラグが水膨潤性材料で形成されることを特徴とする投与装置。 18.請求の範囲第11項に記載の投与装置にして、前記プラグが、ヒドロゲル で形成されることを特徴とする投与装置。 19.請求の範囲第1項乃至第18項の何れかの項に記載の投与装置にして、前 記物質が、0.5乃至5分間で前記本体から略完全に放出されることを特徴とする 投与装置。
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