JPH0950634A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

Info

Publication number
JPH0950634A
JPH0950634A JP19838095A JP19838095A JPH0950634A JP H0950634 A JPH0950634 A JP H0950634A JP 19838095 A JP19838095 A JP 19838095A JP 19838095 A JP19838095 A JP 19838095A JP H0950634 A JPH0950634 A JP H0950634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
track
signal
light beam
optical disc
mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19838095A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Osawa
英昭 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP19838095A priority Critical patent/JPH0950634A/ja
Publication of JPH0950634A publication Critical patent/JPH0950634A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスクの凹部及び凸部トラックのいずれを
追跡する場合であっても、安定にトラッキング制御でき
る光ディスク装置を提供するにある。 【解決手段】光ディスク105のトラック方向に沿って
2分割されている光検出器106a,106bで光ディ
スク105からの反射ビームが検出され、その検出信号
が減算器108及び加算器109に入力される。減算器
108で得られた差信号111及び加算器109で得ら
れた和信号114は、割算回路112に入力され、差信
号111を和信号114で除した信号をトラック追従誤
差信号として出力する。トラック追従誤差信号は、極性
反転回路115を介してトラッキング制御回路116に
供給され、トラッキングアクチュエータ117及びリニ
アモータ119により対物レンズ104がトラッキング
状態に維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスク装置
に係り、特に、光ディスクの凹部及び凸部トラックのい
ずれのトラックにも情報が記録され、またこのトラック
に記録された情報が再生される光ディスク装置のトラッ
キング制御に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に光ディスクには、スパイラル状、
或いは、同心円状のトラックが設けられ、このトラック
に情報が記録される。また、近年、スパイラル状、或い
は、同心円状に形成されたトラッキングガイドによって
規定される凹部及び凸部トラックに情報を記録・再生す
ることで情報の記録密度を向上させる光ディスク装置が
提案されている。このような光ディスク装置の一例が、
例えば、特公昭63−57859号に記載されている。
図6は、凹部及び凸部トラックのいずれのトラックにも
情報が記録された光ディスクの斜視断面図である。この
光ディスクは、基板601、及び記録材料、例えば相変
化材料からなる記録層602を有する。記録層602に
おいて、凹部トラック605および凸部トラック606
の両方に情報が記録され、記録マーク603の列が形成
されている。このような光ディスクに対しては、図中下
方からレーザビーム604が照射されて、凹部及び凸部
トラックに情報が記録され、またこのトラックに記録さ
れた情報が再生される。
【0003】このような光ディスク装置における再生時
の信号処理工程を説明する。図7は、この光ディスクを
記録及び再生する従来の光ディスク装置を概略的に示す
ブロック図である。レーザ光源701から発生されたレ
ーザビームは、コリメータレンズ702、ビームスプリ
ッタ703、対物レンズ704などの光学系を介して光
ディスク705の記録層に集光される。光ディスク70
5から反射されたレーザビームは、対物レンズ704、
ビームスプリッタ703を介して光ディスク705のト
ラック方向に沿って2分割された光検出器706a、7
06bに導かれる。この光検出器706a、706bに
おいて光電変換されて出力された信号は、各々プリアン
プ707a、707bを介して減算器708および加算
器709に入力される。減算器708により得られた差
信号は、低域通過フィルタ710を通過後、トラック追
従誤差信号として、極性反転回路711を介してトラッ
キング制御回路712に導かれる。トラッキング制御回
路712は、トラックエラーを補正するために、トラッ
キングアクチュエータ713を駆動する。また、トラッ
キングアクチュエータ713で補正できる範囲を越えて
トラックエラーが発生した場合には、リニアモータ制御
回路714は、リニアモータ715を駆動する駆動信号
を出力する。
【0004】一方、加算器709により得られた和信号
は、高域通過フィルタ719を通過後、再生信号として
再生信号処理回路720により処理され、データ信号と
してデータ処理回路721により処理された後、バス7
22を介してCPU723に与えられ、メモリ724に
格納される。
【0005】システムコントローラ716は、データ処
理回路721からの信号により、凹部トラックまたは凸
部トラックのいずれか一方を選択し、その選択されたト
ラックに応じてトラック追従誤差信号の極性を切り換え
るように極性反転回路711を制御すると共に、レーザ
ビームが所望のトラックを追従するようトラッキング制
御回路712とリニアモータ制御回路714を制御す
る。また、システムコントローラ716は、モータ駆動
回路717を制御して、光ディスク705を所望の回転
数で回転させるようにディスクモータ718を駆動させ
る。さらに、システムコントローラ716は、レーザ駆
動回路726を制御して、信号の再生または記録に適し
た強度のレーザビームが照射されるように制御する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ディスク装置
では、レーザビームの照射により局所的な光学定数また
は物理的形状の変化を利用して情報信号を記録する光デ
ィスクを用いて凹部及び凸部トラックのいずれにも情報
を記録すると、トラック追従誤差信号の出力が低下し、
トラッキング制御が困難になる問題がある。図8に、凹
部トラック中心から隣接する凸部トラック中心までのず
れ量に応じたトラック追従誤差信号を示す。図中の実線
は、情報信号が光ディスクのいずれのトラックにも記録
されていない場合のトラッキング追従誤差信号を示して
いる。また、図中の点線は、凹部及び凸部トラックのい
ずれにも情報が記録された場合のトラック追従誤差信号
を示している。図8に示すように、凹部及び凸部トラッ
クのいずれにも情報が記録された場合には、トラック追
従誤差信号の出力が極度に低下するため、隣接トラック
からのクロストークの影響を受け易く、高密度記録され
た光ディスクの凹部または凸部トラックを安定に追跡で
きない。このため、光ディスクの高密度化が妨げられる
不具合を生じる。
【0007】従って、この発明の目的は、上述したよう
な事情に鑑み成されたものであって、光ディスクの凹部
及び凸部トラックのいずれを追跡する場合であっても、
安定にトラッキング制御できる光ディスク装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、いずれも情報が記録できる凹
部及び凸部トラックを有する光ディスクと、この光ディ
スクのトラックに光ビームを集光する集光手段と、この
集光手段を前記光ディスクの半径方向に移動させる移動
手段と、前記トラックに対応する所定方向に沿って隣接
配置された少なくとも2つの検出領域を有し、前記トラ
ックからの反射ビームを検出する検出手段と、この検出
手段の各検出領域から出力される検出信号の差信号を和
信号で除した信号により、前記集光手段によって集光さ
れる光ビームの集光位置と前記トラックとのずれ量を算
出する信号処理手段と、この信号処理手段により算出さ
れたずれ量に基づいて移動手段を移動させ、検索すべき
トラック上に光ビームを集光させる制御手段と、を具備
する光ディスク装置を提供するものである。
【0009】また、この発明によれば、いずれも情報が
記録できる凹部及び凸部トラックを有する光ディスク
と、この光ディスクのトラックに光ビームを集光する集
光手段と、この集光手段を前記光ディスクの半径方向に
移動させる移動手段と、前記トラックに対応する所定方
向に沿って隣接配置された少なくとも2つの検出領域を
有し、前記トラックからの反射ビームを検出する検出手
段と、この検出手段の各検出領域から出力される検出信
号の差信号を和信号で除した信号により、前記集光手段
によって集光される光ビームの集光位置と前記トラック
とのずれ量を算出する信号処理手段と、前記光ディスク
の凹部トラックを光ビームで検索する第1モード、及び
前記光ディスクの凸部トラックを光ビームで検索する第
2モードのいずれか一方のモードを検索すべきトラック
に応じて選択するモード選択手段と、このモード選択手
段により選択されたモード、及び前記信号処理手段によ
り算出されたずれ量に基づいて移動手段を移動させ、検
索すべきトラック上に光ビームを集光させる制御手段
と、を具備する光ディスク装置が提供される。
【0010】さらに、この発明によればいずれも情報が
記録できる凹部及び凸部トラックを有する光ディスク
と、この光ディスクのトラックに光ビームを集光する集
光手段と、この集光手段を前記光ディスクの半径方向に
移動させる移動手段と、前記トラックに対応する所定方
向に沿って隣接配置された少なくとも2つの検出領域を
有し、前記トラックからの反射ビームを検出する検出手
段と、この検出手段の各検出領域から出力される検出信
号の差信号を和信号で除した信号により、前記集光手段
によって集光される光ビームの集光位置と前記トラック
とのずれ量を算出する信号処理手段と、前記光ディスク
の凹部トラックを光ビームで検索する第1モード、及び
前記光ディスクの凸部トラックを光ビームで検索する第
2モードのいずれか一方のモードを検索すべきトラック
に応じて選択するモード選択手段と、このモード選択手
段により選択されたモードに基づいて前記信号処理手段
で算出される信号のゲインを切り換えて、ずれ量に対応
した信号を出力する切換手段と、この切換手段により出
力された信号、及び前記モード選択手段により選択され
たモードに基づいて移動手段を移動させ、検索すべきト
ラック上に光ビームを集光させる制御手段と、を具備す
る光ディスク装置が提供される。
【0011】またさらに、この発明によれば、いずれも
情報が記録できる凹部及び凸部トラックを有する光ディ
スクと、この光ディスクのトラックに光ビームを集光す
る集光手段と、この集光手段を前記光ディスクの半径方
向に移動させる移動手段と、前記トラックに対応する所
定方向に沿って隣接配置された少なくとも2つの検出領
域を有し、前記トラックからの反射ビームを検出する検
出手段と、この検出領域から出力される2つの検出信号
の差を取り差信号を発生する差信号発生手段と、前記検
出領域から出力される2つの検出信号の和を取り和信号
を発生する和信号発生手段と、前記差信号を和信号で除
した除信号を発生する除信号発生手段と、前記光ディス
クの凹部トラックを光ビームで検索する第1モード、及
び前記光ディスクの凸部トラックを光ビームで検索する
第2モードのいずれか一方のモードを検索すべきトラッ
クに応じて選択するモード選択手段と、このモード選択
手段により選択されたモードに基づいて前記除信号発生
手段で発生される信号のゲインを切り換える切換手段
と、前記モード選択手段により選択されたモードに基づ
いて前記除信号発生手段で発生される信号の極性を反転
させ、ずれ量に対応した信号を出力する極性反転手段
と、この極性反転手段により出力された信号、及び前記
モード選択手段により選択されたモードに基づいて移動
手段を移動させ、検索すべきトラック上に光ビームを集
光させる制御手段と、を具備する光ディスク装置が提供
される。
【0012】さらにまた、この発明によれば、いずれも
情報が記録できる凹部及び凸部トラックを有する光ディ
スクと、この光ディスクのトラックに光ビームを集光す
る集光手段と、この集光手段を前記光ディスクの半径方
向に移動させる移動手段と、前記トラックに対応する所
定方向に沿って隣接配置された少なくとも2つの検出領
域を有し、前記トラックからの反射ビームを検出する検
出手段と、この検出領域から出力される2つの検出信号
の差を取り差信号を発生する差信号発生手段と、前記検
出領域から出力される2つの検出信号の和を取り和信号
を発生する和信号発生手段と、前記差信号を2値化して
差信号データを出力する第1の2値化手段と、前記和信
号を2値化して和信号データを出力する第2の2値化手
段と、前記光ディスクの凹部トラックを光ビームで検索
する第1モード、及び前記光ディスクの凸部トラックを
光ビームで検索する第2モードのいずれか一方のモード
を検索すべきトラックに応じて選択するモード選択手段
と、前記差信号データを和信号データで除した除信号デ
ータを発生し、前記モード選択手段により選択されたモ
ードに基づいて除信号データのゲインを切換え、信号の
極性を反転させ、光ビームのトラックに対するずれ量に
対応した信号を出力する信号処理手段と、この信号処理
手段により出力されたずれ量信号、及びモード選択手段
により選択されたモードに基づいて移動手段を移動さ
せ、検索すべきトラック上に光ビームを集光させる制御
手段と、を具備する光ディスク装置が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について詳細に説明する。図1は、この発明
の第1の実施の形態に係る光ディスク装置の構成を概略
的に示すブロック図である。図1に示す装置において
は、半導体レーザ101、及び光学系が組み込まれた光
学ヘッド100がキャリッジ(図示せず)に載置され、
リニアモータ119によって光ディスク105の半径方
向に移動可能に保持されている。このような光学ヘッド
100においては、半導体レーザ101から発生された
レーザビームがコリメータレンズ102でコリメートさ
れ、ビームスプリッタ103を介して対物レンズ104
に導かれる。このレーザビームは、この対物レンズ10
4によって光ディスク105の記録層に集束される。こ
の光ディスク105は、図6に示すように、記録層60
2に、スパイラル状、或いは同心円状に形成されたトラ
ッキングガイドによって規定される凹部トラック605
及び凸部トラック606を有する。この凹部トラック6
05及び凸部トラック606は、情報トラックとして情
報の記録または再生が可能であり、いずれのトラックに
も光ビームの照射による局所的な光学定数または物理的
形状の変化を利用して記録マーク603が形成される。
【0014】図1に示す半導体レーザ101からは、再
生モード時には、一定の光強度を有する再生レーザビー
ムが発生され、記録モード時には、再生ビームの光強度
よりも大きな光強度の記録信号で強度変調された記録レ
ーザビームが半導体レーザ101から発生される。ま
た、消去モードでは、再生ビームの光強度よりも大きな
光強度の消去レーザビームが半導体レーザ101から発
生される。
【0015】光ディスク105からは、反射ビームが再
び対物レンズ104に向けられ、この対物レンズ104
を通過した後、ビームスプリッタ103で反射され、ト
ラックの像に対応した光ビームスポットが光検出器10
6a,106b上に形成される。この光検出器106
a,106bは、光ディスク105のトラック方向に沿
って2分割されている。この光ビームスポットを光検出
器106a,106bで検出することによって、光ディ
スク105のトラックを光ビームが正しく追跡している
か否かを表す対物レンズ104のトラッキング状態が検
出される。
【0016】光検出器106a,106bは、各々プリ
アンプ107a,107bに接続され、光検出器106
a,106bにより光電変換された検出信号がプリアン
プ107a,107bで電流/電圧変換及び増幅され
る。さらに、この増幅された検出信号は、減算器108
及び加算器109に入力され、それぞれ演算処理され
る。減算器108により演算されて得られた差信号11
1は、低域通過フィルタ110(LPF)で高周波成分
が除去された後、割算回路112に入力される。一方、
加算器109により演算されて得られた和信号114
は、低域通過フィルタ(LPF)113及び高域通過フ
ィルタ(HPF)123に入力され、低域通過フィルタ
113通過後の和信号114は割算回路112に入力さ
れる。この割算回路112では、差信号111を和信号
114で除した信号をトラック追従誤差信号として出力
する。トラック追従誤差信号は、極性反転回路115を
介して、トラッキング制御回路116に供給される。
【0017】トラッキング制御回路116からは、トラ
ッキングアクチュエータ117を駆動する駆動信号がト
ラッキング追従誤差信号に応じて発生され、対物レンズ
104がその光軸に直交する方向に移動され、常に光デ
ィスク105上のトラックに向けられる。従って、対物
レンズ104は、トラック状態に維持され、対物レンズ
104からの光ビームは、ターゲットトラックを追跡す
ることとなる。トラッキングアクチュエータ117で補
正できる範囲を越えてトラックエラーが発生した場合に
は、トラッキング制御回路116の出力は、リニアモー
タ制御回路118に与えられ、このリニアモータ制御回
路118からリニアモータ119に駆動信号が供給さ
れ、リニアモータ119が駆動される。従って、光学ヘ
ッド100が載置されたキャリッジが移動され、キャリ
ッジが微動される。この時、キャリッジの微動に連動し
てトラッキングアクチュエータ117によって光ビーム
がターゲットトラックを追跡するように対物レンズ10
4が移動される。このようにリニアモータ119が作動
されることによって、常にトラックエラーが補正可能な
範囲に対物レンズ104が移動される。
【0018】一方、再生モードにおいて、加算器109
により演算され、高域通過フィルタ123を通過して低
周波成分が除去された和信号は、再生信号として再生信
号処理回路124により処理され、データ信号としてデ
ータ処理回路125により処理された後、バス126を
介してCPU127に与えられ、メモリ128に格納さ
れる。
【0019】システムコントローラ120は、データ処
理回路125からの信号に応じて、追跡すべきトラック
が凹部トラックか凸部トラックかを選択し、極性反転回
路115を制御して、トラック追従誤差信号の極性を切
り換えると共に、光ビームが所望のトラックを追跡する
ようにトラッキング制御回路116とリニアモータ制御
回路118を制御する。
【0020】また、システムコントローラ120は、モ
ータ駆動回路121を制御して、光ディスク105を所
望の回転数で回転させるようにディスクモータ122を
駆動する。
【0021】さらに、システムコントローラ120は、
レーザ駆動回路130を制御して、再生モード時には、
半導体レーザ101から再生に適したパワーのレーザビ
ームを放射させ、記録モード時には、記録信号処理回路
129で生成される記録信号に応じて強度変調されたレ
ーザビームを放射させる。
【0022】なお、光ビームを光ディスク上の記録層に
焦点を合わせるために制御回路、誤差信号生成回路、フ
ォーカスアクチュエータなども必要であるが、ここでは
構成図が煩雑になるため省略する。
【0023】図2には、このような光ディスク装置にお
いて、凹部トラックの中心に対して隣接する凸部トラッ
クの中心までのずれ量に応じたトラック追従誤差信号が
示されている。図中の実線201は、光ディスクの凹部
トラック及び凸部トラックのいずれにも情報が記録され
ている場合に、この発明の光ディスク装置で検出される
トラック追従誤差信号であり、図中の点線202は、従
来の光ディスク装置で検出されるトラック追従誤差信号
である。図に示したように、この発明の光ディスク装置
で検出される信号は、大幅な振幅の低下がないため、凹
部トラック及び凸部トラックのいずれのトラックにも情
報が記録されている光ディスクに対して安定したトラッ
キング制御が可能となる。
【0024】また、この実施の形態では、図2に示した
ようなトラック追従誤差信号を得るために、差信号を和
信号で除する割算回路を用いたが、図3に示すような信
号処理回路を用いてもよい。
【0025】即ち、光ディスクからの反射ビームは、ト
ラック方向に沿って2分割された光検出器に導かれて光
電変換され、検出信号として出力された後、プリアンプ
で電流/電圧変換及び増幅される。この検出信号は、減
算器301及び加算器312に入力され、それぞれ演算
処理される。減算器301に入力された検出信号は、互
いに減算された後、低域通過フィルタ(LPF)303
で高周波成分が除去される。低域通過フィルタ303を
通過した信号は差信号304として出力され、A/D変
換器305に供給される。A/D変換された差信号は、
差信号データとしてインターフェース回路306に入力
される。
【0026】一方、加算器302に入力された検出信号
は、互いに加算された後、低域通過フィルタ(LPF)
307及び高域通過フィルタ(HPF)313に供給さ
れる。高域通過フィルタ313に供給され、低周波成分
が除去された和信号は、図1に示したように、再生信号
として再生信号処理回路124に供給される。低域通過
フィルタ307に供給され、高周波成分が除去された和
信号308は、A/D変換器309に供給され、A/D
変換された後、和信号データとしてインターフェース回
路306に入力される。
【0027】ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)
310は、A/D変換された差信号データと和信号デー
タとを演算処理し、差信号データを和信号データで除し
たデータを作成してトラック追従誤差信号データとして
出力する。このトラック追従誤差信号データは、インタ
ーフェース回路306を介してD/A変換器311によ
りトラック追従誤差信号312として出力される。この
トラック追従誤差信号312は、図1に示したように、
極性反転回路115を介して、トラッキング制御回路1
16に供給される。
【0028】このような構成の信号処理回路を図1に示
した割算回路の代わりに用いても、図2に示したような
安定したトラック追従誤差信号が得られる。以上説明し
たように、第1の実施の形態における光ディスク装置に
よれば、光ビームの照射による局所的な光学定数または
物理的形状の変化を利用して情報信号を記録する光ディ
スクを用いて、凹部トラック及び凸部トラックのいずれ
のトラックにも情報が記録された場合であっても、トラ
ック追従誤差信号の出力低下が防止されるため、安定し
たトラッキング制御が可能となり、トラッキング状態が
維持できる。
【0029】次に、この発明の光ディスク装置の第2の
実施の形態について説明する。図4は、この発明の第2
の実施の形態に係る光ディスク装置の構成を概略的に示
すブロック図である。なお、図1に示した第1の実施の
形態と同一部分については同一の参照番号を付して詳細
な説明を省略する。
【0030】図4に示すように、減算器108から出力
され、低域通過フィルタ110を通過した差信号11
1、及び加算器109から出力され、高域通過フィルタ
113を通過した和信号114は、共に割算回路112
に入力される。割算回路112は、差信号111を和信
号114で除した信号をトラック追従誤差信号として出
力する。このトラック追従誤差信号は、ゲイン切換回路
401、及び極性反転回路115を介してトラッキング
制御回路116に供給される。システムコントローラ1
20は、データ処理回路125からの信号により、追跡
すべきトラックが凹部トラックか凸部トラックかを選択
し、ゲイン切換回路401、及び極性反転回路115を
制御してトラック追従誤差信号のゲイン及び極性を切り
換えると共に、半導体レーザ101から照射されるレー
ザビームが所望のトラックを追跡するように、トラッキ
ング制御回路116及びリニアモータ制御回路118を
制御する。
【0031】ゲイン切換回路401は、光ディスクの凹
部トラックを追跡する場合と、凸部トラックを追跡する
場合とで、トラック追従誤差信号のゲインを切換えるた
めに設けられている。即ち、割算回路112から出力さ
れるトラッキング追従誤差信号は、図2の実線201で
示すように、凹部トラックの中心付近と凸部トラックの
中心付近とでトラッキング誤差の検出感度が異なる。こ
のため、データ処理回路125からの信号に応じて、C
PU127により追跡すべきトラックが判断され、シス
テムコントローラ120によりトラックが選択される
と、システムコントローラ120は、凹部トラックまた
は凸部トラックに対応してゲイン切換回路401のゲイ
ンを切り換える。このようにして、トラッキング追従誤
差信号のゲインが切り換えられ、凹部トラックの中心付
近、及び凸部トラックの中心付近でトラッキング追従誤
差信号の検出感度を一定に維持できる。
【0032】なお、この実施の形態でも同様に、割算回
路の代わりに図5に示すような信号処理回路が用いられ
ても良い。ここでも、図3に示した信号処理回路と同一
部分については同一の参照番号を付して詳細な説明を省
略する。
【0033】ディジタルシグナルプロセッサ501は、
減算器301から出力され、低域通過フィルタ303、
及びA/D変換器305を介してインターフェイス回路
306に入力された差信号データと、加算器302から
出力され、低域通過フィルタ307、及びA/D変換器
309を介してインターフェイス回路306に入力され
た和信号データとを演算処理する。この演算処理により
差信号データを和信号データで除したトラック追従誤差
信号データが作成される。また、このディジタルシグナ
ルプロセッサ501は、バス502を介して接続された
CPU503による追跡トラックの判断情報に基づい
て、ゲインを切換える。このようにして、トラック追従
誤差信号データは、インターフェイス回路306を介し
てD/A変換器311によりトラック追従誤差信号31
2として出力される。このトラック追従誤差信号は、凹
部トラックまたは凸部トラックに対応してゲインが切換
えられるので、いずれのトラックを追跡している場合で
あっても凹部トラックの中心付近、及び凸部トラックの
中心付近で検出感度を一定に維持できる。
【0034】以上説明したように、第2の実施の形態に
おける光ディスク装置によれば、光ビームの照射による
局所的な光学定数または物理的形状の変化を利用して情
報信号を記録する光ディスクを用いて、凹部トラック及
び凸部トラックのいずれのトラックにも情報が記録され
ている場合であっても、トラック追従誤差信号の出力低
下が防止されると共に、凹部トラック及び凸部トラック
のいずれを追跡する場合でもトラック追従誤差信号の検
出感度が一定に維持されるため、安定したトラッキング
制御が可能となり、トラッキング状態が維持できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の光ディ
スク装置によれば、光ディスクの凹部トラック及び凸部
トラックのいずれを追跡する場合であっても、トラック
追従誤差信号の出力低下が防止されるため、安定にトラ
ッキング制御できる。
【0036】また、追跡すべきトラックが凹部トラック
または凸部トラックのいずれであるかを判断して、トラ
ック追従誤差信号のゲインを切換えることにより、凹部
トラックまたは凸部トラックのいずれを追跡する場合で
もトラック追従誤差信号の検出感度が一定に維持される
ため、安定したトラッキング制御が可能となる。従っ
て、高密度記録された光ディスクを安定に再生できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る光ディスク
装置を概略的に示すブロック図。
【図2】この発明の光ディスク装置によるトラック追従
誤差信号の一例を示す図。
【図3】図1に示された割算回路の代わりに用いられる
信号処理回路を示す図。
【図4】この発明の第2の実施の形態に係る光ディスク
装置を概略的に示すブロック図。
【図5】図4に示された割算回路の代わりに用いられる
信号処理回路を示す図。
【図6】この発明の光ディスク装置で記録・再生される
光ディスクの一部を拡大した斜断面図。
【図7】従来の光ディスク装置を概略的に示すブロック
図。
【図8】図7に示された光ディスク装置によるトラック
追従誤差信号の一例を示す図。
【符号の説明】
101…半導体レーザ 105…光ディスク 106a,106b…光検出器 108…減算器 109…加算器 112…割算回路 115…極性反転回路 116…トラッキング制御回路 120…システムコントローラ 301…減算器 302…加算器 306…インターフェイス回路 310…ディジタルシグナルプロセッサ 401…ゲイン切換回路 602…記録層 605…凹部トラック 606…凸部トラック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】いずれも情報が記録できる凹部及び凸部ト
    ラックを有する光ディスクと、 この光ディスクのトラックに光ビームを集光する集光手
    段と、 この集光手段を前記光ディスクの半径方向に移動させる
    移動手段と、 前記トラックに対応する所定方向に沿って隣接配置され
    た少なくとも2つの検出領域を有し、前記トラックから
    の反射ビームを検出する検出手段と、 この検出手段の各検出領域から出力される検出信号の差
    信号を和信号で除した信号により、前記集光手段によっ
    て集光される光ビームの集光位置と前記トラックとのず
    れ量を算出する信号処理手段と、 この信号処理手段により算出されたずれ量に基づいて移
    動手段を移動させ、検索すべきトラック上に光ビームを
    集光させる制御手段と、 を具備する事を特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】いずれも情報が記録できる凹部及び凸部ト
    ラックを有する光ディスクと、 この光ディスクのトラックに光ビームを集光する集光手
    段と、 この集光手段を前記光ディスクの半径方向に移動させる
    移動手段と、 前記トラックに対応する所定方向に沿って隣接配置され
    た少なくとも2つの検出領域を有し、前記トラックから
    の反射ビームを検出する検出手段と、 この検出手段の各検出領域から出力される検出信号の差
    信号を和信号で除した信号により、前記集光手段によっ
    て集光される光ビームの集光位置と前記トラックとのず
    れ量を算出する信号処理手段と、 前記光ディスクの凹部トラックを光ビームで検索する第
    1モード、及び前記光ディスクの凸部トラックを光ビー
    ムで検索する第2モードのいずれか一方のモードを検索
    すべきトラックに応じて選択するモード選択手段と、 このモード選択手段により選択されたモード、及び前記
    信号処理手段により算出されたずれ量に基づいて移動手
    段を移動させ、検索すべきトラック上に光ビームを集光
    させる制御手段と、 を具備する事を特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】いずれも情報が記録できる凹部及び凸部ト
    ラックを有する光ディスクと、 この光ディスクのトラックに光ビームを集光する集光手
    段と、 この集光手段を前記光ディスクの半径方向に移動させる
    移動手段と、 前記トラックに対応する所定方向に沿って隣接配置され
    た少なくとも2つの検出領域を有し、前記トラックから
    の反射ビームを検出する検出手段と、 この検出手段の各検出領域から出力される検出信号の差
    信号を和信号で除した信号により、前記集光手段によっ
    て集光される光ビームの集光位置と前記トラックとのず
    れ量を算出する信号処理手段と、 前記光ディスクの凹部トラックを光ビームで検索する第
    1モード、及び前記光ディスクの凸部トラックを光ビー
    ムで検索する第2モードのいずれか一方のモードを検索
    すべきトラックに応じて選択するモード選択手段と、 このモード選択手段により選択されたモードに基づいて
    前記信号処理手段で算出される信号のゲインを切り換え
    て、ずれ量に対応した信号を出力する切換手段と、 この切換手段により出力された信号、及び前記モード選
    択手段により選択されたモードに基づいて移動手段を移
    動させ、検索すべきトラック上に光ビームを集光させる
    制御手段と、 を具備する事を特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】いずれも情報が記録できる凹部及び凸部ト
    ラックを有する光ディスクと、 この光ディスクのトラックに光ビームを集光する集光手
    段と、 この集光手段を前記光ディスクの半径方向に移動させる
    移動手段と、 前記トラックに対応する所定方向に沿って隣接配置され
    た少なくとも2つの検出領域を有し、前記トラックから
    の反射ビームを検出する検出手段と、 この検出領域から出力される2つの検出信号の差を取り
    差信号を発生する差信号発生手段と、 前記検出領域から出力される2つの検出信号の和を取り
    和信号を発生する和信号発生手段と、 前記差信号を和信号で除した除信号を発生する除信号発
    生手段と、 前記光ディスクの凹部トラックを光ビームで検索する第
    1モード、及び前記光ディスクの凸部トラックを光ビー
    ムで検索する第2モードのいずれか一方のモードを検索
    すべきトラックに応じて選択するモード選択手段と、 このモード選択手段により選択されたモードに基づいて
    前記除信号発生手段で発生される信号のゲインを切り換
    える切換手段と、 前記モード選択手段により選択されたモードに基づいて
    前記除信号発生手段で発生される信号の極性を反転さ
    せ、ずれ量に対応した信号を出力する極性反転手段と、 この極性反転手段により出力された信号、及び前記モー
    ド選択手段により選択されたモードに基づいて移動手段
    を移動させ、検索すべきトラック上に光ビームを集光さ
    せる制御手段と、 を具備する事を特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】いずれも情報が記録できる凹部及び凸部ト
    ラックを有する光ディスクと、 この光ディスクのトラックに光ビームを集光する集光手
    段と、 この集光手段を前記光ディスクの半径方向に移動させる
    移動手段と、 前記トラックに対応する所定方向に沿って隣接配置され
    た少なくとも2つの検出領域を有し、前記トラックから
    の反射ビームを検出する検出手段と、 この検出領域から出力される2つの検出信号の差を取り
    差信号を発生する差信号発生手段と、 前記検出領域から出力される2つの検出信号の和を取り
    和信号を発生する和信号発生手段と、 前記差信号を2値化して差信号データを出力する第1の
    2値化手段と、 前記和信号を2値化して和信号データを出力する第2の
    2値化手段と、 前記光ディスクの凹部トラックを光ビームで検索する第
    1モード、及び前記光ディスクの凸部トラックを光ビー
    ムで検索する第2モードのいずれか一方のモードを検索
    すべきトラックに応じて選択するモード選択手段と、 前記差信号データを和信号データで除した除信号データ
    を発生し、前記モード選択手段により選択されたモード
    に基づいて除信号データのゲインを切換え、信号の極性
    を反転させ、光ビームのトラックに対するずれ量に対応
    した信号を出力する信号処理手段と、 この信号処理手段により出力されたずれ量信号、及びモ
    ード選択手段により選択されたモードに基づいて移動手
    段を移動させ、検索すべきトラック上に光ビームを集光
    させる制御手段と、 を具備する事を特徴とする光ディスク装置。
JP19838095A 1995-08-03 1995-08-03 光ディスク装置 Pending JPH0950634A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19838095A JPH0950634A (ja) 1995-08-03 1995-08-03 光ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19838095A JPH0950634A (ja) 1995-08-03 1995-08-03 光ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0950634A true JPH0950634A (ja) 1997-02-18

Family

ID=16390166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19838095A Pending JPH0950634A (ja) 1995-08-03 1995-08-03 光ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0950634A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7995448B2 (en) 2003-03-26 2011-08-09 Panasonic Corporation Optical disc device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7995448B2 (en) 2003-03-26 2011-08-09 Panasonic Corporation Optical disc device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR880002326B1 (ko) 디스크 재생장치
JPH10112043A (ja) 再生装置
JP3186221B2 (ja) 光学式記録情報再生装置
US20080008057A1 (en) Optical disc apparatus and information recording/reproducing method of the same
JP3817286B2 (ja) ピックアップ制御装置および情報媒体記録装置
KR20030005380A (ko) 디스크드라이브장치와 정보독출방법
JPH0950634A (ja) 光ディスク装置
JPH0528507A (ja) 光学式情報記録媒体およびその再生装置
JP3612385B2 (ja) 光ディスク装置
KR100486271B1 (ko) 트랙킹 에러신호 생성 장치 및 방법
JP2825740B2 (ja) 光ディスク装置
JPH09305976A (ja) 光ディスク記録再生装置
JP3520563B2 (ja) 光ディスク装置
JP2771287B2 (ja) トラッキング方法および光ディスク装置
JP3985767B2 (ja) 光ディスク装置及び光ディスク再生方法
JP2007102831A (ja) 光ピックアップ及びこれを用いた光ディスク装置
KR100531358B1 (ko) 광 기록재생장치의 트랙킹 서보 장치
JPH1021566A (ja) トラッキングサーボ装置
JPH08339550A (ja) 光ディスクドライブ装置用制御回路の調整方法
JPH08263855A (ja) 光学ヘッド用移送制御装置
JP2656811B2 (ja) 光学的情報記録再生装置
JPS63302427A (ja) 情報再生装置
JPH09330522A (ja) 光ディスク装置
JPS63282930A (ja) 情報処理装置
JPH05182233A (ja) 光学的情報記録再生装置