JPH09505804A - 抗ウイルス剤としてのフラビン誘導体 - Google Patents

抗ウイルス剤としてのフラビン誘導体

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JPH09505804A JP7511518A JP51151894A JPH09505804A JP H09505804 A JPH09505804 A JP H09505804A JP 7511518 A JP7511518 A JP 7511518A JP 51151894 A JP51151894 A JP 51151894A JP H09505804 A JPH09505804 A JP H09505804A
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Abstract

(57)【要約】 抗ウイルス剤としてヒトに投与される種々のフラビン誘導体を開示する。とくに好ましい具体例は、リボフラビンおよびリボフラビン誘導体である。

Description

【発明の詳細な説明】 抗ウイルス剤としてのフラビン誘導体 本発明は、抗ウイルス剤およびウイルス感染、とくにHIV感染に引き起こさ れる病的な影響を、ヒトおよび動物患者の処置において緩和するかまたは治癒す るための前記抗ウイルス剤の用途に関する。数種のHIV−1株の感染に対する その効能を評価するために、本発明の化合物の詳細な研究を行なった。それら化 合物は、HIVに対して、急性的に感染させた(acutely infefcted)細胞も慢 性的に感染させた(chronically infected)細胞も双方において同様の活性を 有する。これは、HIV感染の治療に現在用いられているほかの化合物とはほん の臨時に関連するだけ2重特性であるが、しかし、HIVの複製サイクルの初期 に作用してvDNAの宿主染色体への組込みをブロックする化合物によって、デ ・ノバ(denova)(急性的)感染の細胞を処置してもよい。この組込みとは、感 染症が慢性状態に入ることを意味する。したがって、HIVの組込み後(post− integration)に作用する化合物は、慢性的に感染した細胞の阻害剤である。た とえば、ジドブジン(Zidovudine(AZT))はHIVのデ・ノバ感染に対して のみ活性があり、慢性的に感染させた細胞に対しては有意な活性を有さない。H IV((+)(positive)鎖RNAウイルスである)の遺伝子発現の阻害剤は、 それゆえHIV慢性感染細胞に効力を有するのであろう。 HIVはヒトに影響を及ぼす(+)鎖RNAウイルスで ある。このウイルスは、表面レセプターCD4へビリオンが吸着することにより 、細胞膜へ付着する。そのビリオンはそののち細胞膜を貫通して通過し、細胞の 細胞質へ入りこむ。そののち、ビリオンの脱外被が細胞質でおこり、それにより ウイルスのエンベロープおよびゲノムの外被タンパクが、細胞質中へウイルスの RNAを放出する。そこでの逆転写により、宿主細胞の遺伝子材料から二本鎖D NAの転写物が生産される。これが宿主細胞の核へ侵入し、宿主細胞染色体DN Aに組込まれる。vRNA複製物の生産に引き続いて転写が行われ、細胞質で翻 訳されて新しいウイルスタンパク質を産生する。つぎに、後者は細胞表面の内側 でvRNAとともに集まり、宿主細胞から放出される新しいウイルス粒子を産生 する。 HIVは通常初期の無症候の段階に関連する。この初期の無症候の段階は、H IVの病気の初期の兆候がおこる前に、長年続くこともある。 細胞死を引きおこす多くの見解が提案された。アポトーシスがそのうちの1つ である。これは細胞内の酸化剤−抗酸化剤(oxidant−antioxidant)の適切な平 衡を保とうとする細胞内過程を含む、多くの生理的または病理的な過程において の細胞のプログラム死の形態学的に特有の形態である。T細胞の細胞死はこの平 衡をとる過程と密接に関係がある。HIV感染はこの平衡を乱し、細胞死が選ば れると徐々に考えられている。通常の様式で細胞が成長して分裂するかどうかを 決定するときのもうひとつ決定的要因は細胞内ATP濃度である。ATPの低い 細胞内レベルは虚血性の死に関連する。T−リンパ球はとくに細胞内ATPレベ ルの枯渇に対して弱い。HIV感染 は、細胞のATPレベルに応答して細胞の過程である細胞の酸化的リン酸化を妨 げているのかもしれない。原因がいずれにせよ、結局は細胞死によりAIDSを 引きおこすレベルまで細胞の枯渇が導かれるであろう。 抗ウイルスの研究の分野における現在の研究の多くは、酵素をコードする特定 のウイルスのターゲティングに関係する。この研究から発見された化合物は、原 則的に、細胞の過程に対して低い毒性を有するべきである。HIV感染の治療に おける臨床試験での化合物の長期の使用は、当初望んだ程度の効果を与えず、し たがって新しい研究法が必要とされている。 リボフラビンは既知の化合物であり、また、 E101、 ラクトフラビン、 リボフラビン、 リボフラビナム、 ビタミンB2、 ビタミンG、 7,8−ジメチル−10−(1′−D−リビチル(ribityl)イソアロキサジ ンおよび3,10−ジヒドロ−7,8−ジメチル−10−(D−リボ−2,3,4, 5,−テトラ−ヒドロキシペンチル)ベンゾプテリジン−2,4−ジオン、 として様々に知られている。 リボフラビンは前記のようにかまたはそのリン酸ナトリウムもしくは酪酸エス テル塩として、前者の例では代表的には二水和物の塩として商業的に入手可能で ある。また、ほかのビタミンとの様々な混合物で入手することも可能であり、す べて本質的には、ビタミンB欠乏症を処 置するためのものである。そのような混合物では、リボフラビンの用量は、0. 5から10mgのあいだで変わり、1日あたり薦められる用量は30mgである 。 リボフラビンの用途について不利な効果は報告されていない。しかしながら、 相当な用量のリボフラビンは、ある実験用のテストの妨害をするかもしれない尿 の明るい黄(bright yellow)の変色を導く。 ヒトが必要とするリボフラビンは、しばしばエネルギー摂取量に関係するが、 安静時の代謝の必要量とより親密に関係するように思われる。毎日約1.3から 1.8mgのリボフラビンを食事で摂取することが薦められ、換言すれば、基本 的には4200kj(1000kcal)の食事につき550μgのリボフラビン摂取 が薦められる(国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)共同 専門グループ(Expert Group)、Tech.Rep.Ser.Wld111th Org.No. 362、1967の報告による)。 許容しうる1日のリボフラビン摂取量の評価は、体重kgあたり500μgま でである。国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)共同食品 添加物専門委員会(Expert Committee on Food Additives)、Tech.Rep. Ser、WHO.No.445、1971の第13報告参照。 水溶性ビタミンであるリボフラビンは、食物からエネルギーを利用することが 必須である。活性型のリン酸化された形である、フラビンモノ−ヌクレオチドお よびフラビンアデニンジヌクレオチドは、酸化的/還元的代謝反応での補酵素と して含まれる。 ほかの様々なフラビン類およびその誘導体もまた、矯正剤として知られている 。 驚くべきことに、ほかのフラビン類およびその誘導体と同様に、従来用いられ ていたまたは薦められていた用量よりもかなり多い用量でのリボフラビンの投与 は、様々な感染、とくにHIVの管理および処置にきわめて効果的でありうると いうことが、現在わかった。その化合物の構造は、細胞内での酸化的リン酸化の 過程に関係することを示している。本発明の化合物が、HIVと同じターゲット を優先的に標的に定め、それゆえウイルスを生ずる能力を含む感染の発現に抵抗 するかまたは妨害するということが可能となる。 したがって、本発明の1つの観点は、ウイルス感染の管理および処置用薬剤の 製造のための、フラビンとくにリボフラビンまたはその誘導体の用途を提供する 。 さらに、あるフラビン類およびその誘導体が薬剤として、さらに一般的意味に おいてリボフラビン(酵素の補因子ビタミンとして知られる)を用いる薬剤とし て知られていない限り、本発明の第2のより広い観点は、抗ウイルス剤として用 いるためのそのようなあるフラビン類またはその誘導体を提供する。 本発明の用途において、リボフラビンまたはほかのフラビンは、それ自体また は誘導体として用いることが可能であり、またフラビン誘導体は、ヒトまたは動 物に用いても安全である誘導体であればいかなる誘導体であってもよい。しかし ながら、リボフラビンのばあい、好ましくは誘導体はリボフラビンの塩であり、 さらに好ましくはリボフラビンの塩はリン酸リボフラビンナトリウムまたはリボ フラビンテトラブチレートである。最も好ましくは、フラビンまたは誘導体は高 い純度のものであり、 また疑似成分の混入は避けるべきである。 より一般的な用語では、本発明に用いられるフラビンまたは誘導体は、式(I ): (式中、Xは またはCH3(ルミフラビン)を表わす) で示される化合物として定義することができる。 さらに前記式(I)において基Xはアルキル、または水素または芳香族もしく はほかの環状炭化水素基であってもよい。さらには、本発明の用途は、 (A)式: のルミクローム、 (B)式: のロゼオフラビン(Roseoflavin)、 (C)B−ヒドロキシフラビン(B−Hydroxyflavine)、アロキサジン(allox azines)またはそれらのほかの誘導体: (式中、Rはリビチル、アルキル、または水素、Xは水酸基、臭素、塩素、−S H、OAlkまたはSAlkを表わす) のようなフラビン類または誘導体を用いると考えられてもよい。 前記のいくつかの具体例は、 (式中、Rは前記と同じ) である。 (D)8α−N(3)−ヒスチジルフラビン類(histidylflavins) (式中、Rはリボフラビン誘導体のためのリビチル側鎖を示す)。 (E)8αN(1)−ヒスチジルフラビン類: (式中、Rはリボフラビン誘導体のためのリビチル側鎖を 示す)。 (F)8α−システイニルフラビンチオエーテル類、 (G)6−S−システイニルフラビンチオエーテル類、 (H)ルミフラビン類、 (式中、ルミフラビン自身のためにはR1=R4=H、R2=R3=CH3)。 (I)5−デアザフラビン類(5−Deazaflavins)。 これらは、以下の式: (式中、置換基は以下の定義のとおりである: )で示されてもよく、およびそれについての誘導体はつぎのようである: のようなその誘導体でもよい。 (J)リボフラビン、FMN、およびFADの5−カルバ−5−デアザ(5−ca rba−5−deaza)および1−カルバ−1−デアザ類似体 これらはリボフラビン類似体(X)、5−カルバ−5−デアザリボフラビン類似 体(XI)、および1−カルバ−1−デアザリボフラビン類似体(XII)によ り説明することもあり、つまり: である。 (K)フラビン1,N6−エチエノアデニンジヌクレオチド (L)シゾフラビン類および誘導体 前記は、シゾフラビン類の化学構造であり、リボフラビンからの形成を示す。 SF2およびSF1はそれぞれ、7,8−ジメチル−10−(2,3,4−トリヒド ロキシ−4−ホルミルブチル)イソアロキサジンおよび7,8−ジメチル−10 −(2,3,4−トリヒドロキシ−4−カルボキシブチル)イソアロキサジンとし て同定しうる。 ほかのフラビン類は 3−カルボキシメチルリボフラビン 3−カルボキシメチルFMN 7−アミノ−10−(1′−D−リビチル)イソアロキサジン 8−アミノ−7,10−ジメチルイソアロキサジン 8α(S−メルカプトプロピオン酸)リボフラビン 8α(S−メルカプトプロピオン酸)FMN 8α(N−アミノヘキシル)FMN 9−アゾベンゾイル FMN 10−(ω−カルボキシアルキル)7,8−ジメチルイソアロキサジン により示されることができる。 本発明の用途では、リボフラビンのようなフラビン、またはその誘導体は、一 般に用いられるまたは薦められる用量より相当多くの、高用量を用いるのが好ま しい。このように、典型的に臨床試験におけるリボフラビンまたはほかのフラビ ンは、本発明では1日あたり少なくとも約1〜約100またはそれより多くの( たとえば10またはそれより多く)mg/kg体重の投薬計画(regime)で用い る。加えて、本発明にしたがう好ましい用途は、医薬が経口投与形態、とくにカ プセル(たとえば、2部(two-part))として用いる。加えて、またはかわりに 、本発明はウイルス感染の管理および処置において、ならびに組成物がここに記 載もしくは定義されたリボフラビン、またはその誘導体のようなフラビンを50 mgまたはそれ以上(たとえば50〜200または50〜100mgなどの50 〜300mg)のような少なくとも約35mgの単位投用量からなる単位投薬形 態において、薬学的または獣医学的に許容しうる希釈剤、賦形剤もしくはキャリ アとともに 使用するための薬学的または獣医学的組成物からなる。 本発明にしたがう組成物は、好ましくは単位投用量が約35mg〜約1000 mgにおけるものである。さらに好ましくは、単位投用量は約250〜500m gである。 加えて、本発明にしたがう組成物は経口または注射可能な形態であることが好 ましい。これに関連の範囲内で、好ましい組成物は滅菌水における溶液としての ものである。 本発明はまた、ウイルス感染の管理および処置に用いるための医薬の製造法で あって、抗ウイルス用途のためのリボフラビンのようなフラビン、または酪酸エ ステル塩のような誘導体を製剤化することからなる方法も含む。 ありがたいことに、前記の記載にしたがう方法は、ここに記載された1または それ以上の追加の特徴を用いて実施することもできる。 さらに、本発明は抗ウイルス治療において同時に、別個に、または連続して使 用するための組み合わされた製剤として抗ウイルス活性を有するほかの化合物類 とともに、抗ウイルス剤としてリボフラビンのようなフラビン、またはその誘導 体を含有するプロダクトを含む。 また、前記の記載にしたがうプロダクトは、本発明において記載するところの 1またはそれ以上のほかの特定の特徴を含むものでありうる。 さらに、本発明はリボフラビンのようなフラビンまたはその誘導体の有効量を 経口または非経口投与することからなる、ウイルス感染処置のための方法を含む 。 本発明にしたがう方法では好ましくは、投与される量は、1〜100(たとえ ば、少なくとも10)mg/kg患者 の体重である。 さらに、本方法はウイルスがヒト免疫不全ウイルス、HIVであるばあいにと くに有用である。 再び、本発明にしたがう方法は、本発明に記載する1またはそれ以上のほかの 特定の特徴を含みうる。 最も好ましくは、フラビン−アデニンジヌクレオチド、ルミフラビン、ルミク ローム、またはとくに、式を以下にのべるリボフラビンテトラブチレートである 。 イン・ビトロアッセイ 以下のイン・ビトロアッセイを本発明にしたがう化合物のHIVに対する抗ウ イルス活性を研究するために用いた。 急性の感染アッセイ 1.1 標準(Standard)急性アッセイ ヒト免疫不全ウイルスHIV−1(HTLV−111B)の高力価のウイルス 株を、10%ウシ胎児血清を添加したRPMI1640を増殖培地として用い、H9 細胞中で増殖させた。細胞の残がいを低速遠心によってとり除き、必要となるま で上 清を−70℃で貯蔵した。代表的なアッセイにおいて、C8166T−リンパ芽 球(T−lymphoblastoid)細胞を10TCID50HIV−1と37℃、90分間 インキュベートし、そののちリン酸緩衝液(PBS)で3回洗浄した。2×105 細胞のアリコートを6mlの培養チューブで1.5mlの増殖培地に再懸濁し、 試験化合物を0.2〜200μMの対数希釈で、ただちに加えた。試験化合物を 70%エタノールに溶解し、培養におけるアルコールの最終濃度は1%未満であ った。培養は5%CO2において37℃で72時間インキュベートし、200μ lの上清を各培養から取り、すべてのコアタンパク質を等しく認識する市販のE LISA(コールター・エレクトロニクス・エルティーディー(Coulter Elec tronicsLtd)製、ルートン(Luton)、イギリス国)を用いてHIVp24 コア抗原に対する450nmの光学密度測定によりアッセイした(キンチントン (Kinchington)ら1989年、ロバーツ(Roberts)ら1990年)。IC50 値を決定するため、標準曲線を1%未満アルコールを含む非処理培養から描いた 。AZTおよびddCを内部(internal)対照として用いた。アッセイは二重に 実施した。1.2 培地枯渇(depleted)アッセイ 標準アッセイ系において、アッセイ前に培養細胞を採取し、分けて、そして約 18〜24時間新鮮な培地を与えた。新鮮な培地の添加は、細胞が対数増殖期に 入るのを刺激する。培地を枯渇させた条件における相互影響(cofluence)に達 する細胞の効果を調査するため、培養細胞を標準急性アッセイに用いる前に72 、48および24時間で育て、分けた。1.3 光暴露アッセイ 新鮮に溶解した試験化合物の試料を2つのアリコートに分けた。それらを標準 急性アッセイに付す前に2時間明所(daylight)または暗所のいずれかに置いた 。1.4 プレインキュベーションアッセイ 標的細胞をHIV−1の感染前に200〜0.2μMの対数希釈で試験化合物 と18/24時間プレインキュベートした。そののち各試料濃度を個別に標準急 性アッセイ用とした。 慢性感染細胞に対するアッセイ 2.1 標準慢性アッセイ HIV−1rfに慢性的に感染したH9細胞(H9rf)を細胞外ウイルスを とり除くため培地で3回洗浄し、3日間試験化合物(200〜0.2μM)とイ ンキュベートした。そののち、急性感染標準アッセイで記述したように、450 nmの光学密度測定により、p24抗原を決定した。IC50値を決定するため、 1%アルコールを含有する非処理培養から標準曲線を描いた。RO31−895 9(ロシュ(Roche)、プロテアーゼインヒビター)を内部対照として用いた。 アッセイは二重に実施した。2.2 培地枯渇アッセイ 標準アッセイにおいて、アッセイ前に培養細胞を採取し、分けて、そして約1 8〜24時間新鮮な培地を与えた。新鮮な培地の添加は、細胞が対数増殖期に入 るのを刺激する。枯渇させた培地の条件における相互影響に達する細胞の効果を 調査するため、標準急性アッセイに使用する前に、培養細胞を72、48および 24時間で育て、分けた。2.3 光暴露アッセイ 新鮮に溶解した試験化合物の試料を2つのアリコートに分けた。それらを標準 慢性アッセイに付す前に、2時間明所または暗所のいずれかに置いた。 毒性アッセイ 化合物の毒性を試験するため、2×105非感染細胞のアリコートを同じ対数 希釈で試験化合物と72時間培養した(1.1および2.1)。そののち、培地で 細胞を洗浄し、C14タンパク質加水分解産物を含有する200μlの増殖培地に 再懸濁した。細胞を5または20時間後に採取し、C14取込みを測定した。非処 理細胞を対照群として用いた。 アッセイは以下の表1で確認される化合物を適用した: 初期のアッセイを、予備段階の結果(preliminaryresults)を達成するため表 2に記載された多くの化合物に関して実施した。表2におけるIC50の結果を確 認した;それらは再び実施した(re−run)従来のアッセイ と一致しない。アッセイの結果を以下の図面を形成するグラフおよびつぎに続く 表2〜10において示す。 図1:化合物F2,F4(最初の抗原アッセイ)およびF5についての濃度(μ M)に対する450nmにおける抗原の光学密度。OD0.371における点線はI C50(活性)を示す。 図2:化合物F1およびF3についての濃度(μM)に対する450nmにおけ る抗原の光学密度(OD)。OD0.371における点線はIC50(活性)を示 す。 図3:化合物F2,F3,F4(最初の毒性アッセイ)およびF5についての濃度 (μM)に対するC14取り込み(dpm)で示された毒性。6035dpmにお ける点線はCC50(非毒性)を示す。 図4:化合物F1についての濃度(μM)に対するC14取りこみ(dpm)で示 された毒性。6035dpmにおける点線はCC50(非毒性)を示す。 図5:化合物F4(2番目の抗原アッセイ)についての濃度(μM)に対する4 50nmにおける抗原の光学密度(OD)。ODO.371における点線はIC5 0 (活性)を示す。 図6:化合物F4(2番目の毒性アッセイ)についての濃度(μM)に対するC14 取りこみ(dpm)で示される毒性。6035dpmにおける点線はCC50( 非毒性)を示す。 図7:F6およびF7化合物についての濃度(μM)に対する450nmにおけ る抗原の光学密度(OD)。OD0.371における点線はIC50(活性)を示 す。 図8:F6およびF7化合物についての濃度(μM)に対 するC14取りこみ(dpm)で示された毒性。6035dpmにおける点線はC C50(非毒性)を示す。 図9:抗原対照(ddC) 表に示すように、試験化合物はHIVに急性および慢性的に感染した細胞に対 する活性について評価された。抗ウイルス性(IC50)および毒性(CC50)の データを以下に示す。実験のほかのシリーズでは、感染前に新鮮な培地を72、 48および24時間添加した細胞培養において化合物を試験した。本実験は、活 動的に分裂している状態および休止状態において化合物の細胞に対する効果を調 査するために実施した。本データは、休止時に細胞が前記試験化合物に対してよ り感受性を有するであろうことを示唆する。安定性、標的細胞のプレインキュベ ーションおよびアフリカのHIV−1単離物への活性に対する光効果もまた調査 した。2時間の光暴露は化合物の活性に影響がなかった。前記標的細胞とのプレ インキュベーションはその活性を増強し、前記アフリカHIV−1単離物に対し 有意な活性を示した。 化合物F7に観察される末端(end points)における変異(variation)は、 標的リンパ芽球細胞の特性によるためであろう。同調培養においてさえ、細胞の サブ−ポピュレーションの代謝状態において微妙な変化があるかもしれない。こ のことは、アッセイからアッセイへの対になった(paired)抗ウイルス性および 毒性値において観察される末端における変化(shift)を反映している(表3) 。表5および6の表にした結果は、活動または静止状態における細胞培養は前記 化合物に対して異なった感受性を有することを示す。患者の治療 患者35名を治療下においた。30名を引き続いて医療の往診(medical visi ts)を行なった。 i)患者の概活的状況 追跡調査のためにやって来た30名中20名の患者は、自分の概括的状況にお ける改善を報告した。これらの大多数は、倦怠感、食欲および体重に関する限り 、改善を報告した。治療のあいだ、新しい皮慮部位が発達しないと報告する者も いたが、2名の患者は、皮慮の後退部位(regression of skin lesions)での皮 疹の改善をも報告した。1名の患者もまた、不能症(療法の開始に先立つ3ケ月 間あらわれていた)における改善も報告したが、一方で2名の ほかの患者は長期にわたる鼻感冒が止まったことを報告した。 ii)病気の往診(sick visits) ほとんどの患者は、予定外の病気の往診に対して診療所には来なかった。 1.1名の患者は、治療上ずっと続いていた敗血症性の関節炎のみならず再発生 腫瘍も有していた。 2.2名の患者が再発生下気道炎を有し、治療の第2週のあいだ1人は明白な気 管支性肺炎が発生していた。AAFBSに対して繰返されたスミアは陰性であり 続けた。 3.2名の患者は、局所微候のない発熱があり、マラリア寄生虫に対し、繰返さ れた血管スミアは陰性であった。これらの患者の1名は、アモキシシリンに対し てよく反応し、現在無熱性である。 4.1名の患者は、治療の第3週のあいだ胃腸炎を有していた。 5.口腔性カンジダ症および外陰性腔炎が2名の患者により報告され、一連のナ イスタチンペッサリーおよび錠剤を終らせるやいなや、外陰性腔炎は再発してい る。 6.2名の患者もまた、陰部単純庖疹の再発を報告している。 iii)毒性 報告されたほとんどの患者の毒性は治療の最初の2週間に生じ、一過性であっ た。 2名の患者は治療の第1週のあいだ平均して4日間のかゆみを経験し、助けと なる投薬なしに自然に治った。 4名の患者は、治療の最初の2週のあいだに、緩漫な下痢を報告した。これは 平均して4日間であった。このこと は、それが副作用またはHIV感染の自然徴候であるかのあいだに起因すると考 える困難な症状であった。しかし、治療の第1週におけるその見かけの一致性お よびその一過性の性質は、それを副作用であることを支持するには理にかなって いる。 1名の患者は嗜眠状態を報告し、ほかの患者は、自分の尿の黒ずみを報告した 。MSUは正常であった。 2名の患者は、腹部不快感を報告した。 iv)実験結果 3名の患者は、治療の第2〜3週のあいだ、肝臓病の臨床的徴候なしに、肝酵 素において一過性の上昇を有した。しかし、前記酵素レベルはいつも正常に戻っ た。 前記の臨床試験結果は、カプセル型での経口投与による化合物F7を用いて数 週間、一般に(currently)進行中であった臨床試験の予備的な結果である(前 記カプセルは以下の実施例4に記載したカプセルである)。投薬は: 用量レベル1:2分割投薬において経口的に1日あたり1mg/kg体重 用量レベル2:2分割投薬において経口的に1日あたり2mg/kg体重 用量レベル3:2分割投薬において経口的に1日あたり10mg/kg体重 用量レベル4:2分割投薬において経口的に1日あたり15mg/kg体重 用量レベル5:2分割投薬において経口的に1日あたり20mg/kg体重 用量レベル6:2〜3分割投薬において経口的に1日あた り30mg/kg体重 用量レベル7:2〜3分割投薬において経口的に1日あたり40mg/kg体重 用量レベル8:2〜3分割投薬において経口的に1日あたり50mg/kg体重 用量レベル9:2〜3分割投薬において経口的に1日あたり100mg/kg体 重 以下の特殊な実施例は、本発明にしたがい考察した組成物を説明するものであ る。実施例1 ウイルス感染処置における1日あたり1回の投与に、10mgのリボフラビン の単位投薬を提供するための製剤は以下のように調製されうる。 リボフラビン−5−リン酸 10mg 滅菌水 2ml実施例2 ウイルス感染処置における1日あたり1回の投与に、30mgのリボフラビン の単位投薬を提供するための製剤は以下のように調製されうる。 リボフラビン−5−リン酸 30mg 滅菌水 2ml実施例3 実施例1および2の製剤と同様の製剤を各々以下の用量で調製しうる。 10mg/ml、 25mg/ml、および 50mg/ml それらは2mlまたは5mlのいずれかの単位量の滅菌水 においておよび有効成分: リボフラビン5′リン酸 リボフラビン フラビンアデニンジヌクレオチド ルミフラビン ルミクローム またはその混合物にもとづいて調製しうる。実施例4 以下のカプセルが製剤化された。 サイズ: 25mg 50mg 100mg 200mg 400mg タイプ:2部分ハードゼラチン(2−part hardgelatin) 組成物:結晶質のフェニルセルロース(microcrystallinecellulose Ph、Eu r)166.4/156.7/118.6/108.7/50mgと化合物F7との 混合物で191.4/206.7/218.6/308.7/450mgのカプセル 重量が与えられた。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1995年12月19日 【補正内容】 (請求の範囲第1項ないし第18項を以下のように補正する。) 請求の範囲 1.フラビン化合物がリボフラビン−5′−リン酸、フラビンアデニンジヌクレ オチド、ルミフラビン、ルミクローム、リボフラビンテトラニコチネートまたは リボフラビンテトラブチレートであることを特徴とする、フラビン化合物または 2種以上からなるそれらの混合物の、HIV感染に起因する疾患の予防または治 療のための処置用医薬の製造のための用途。 2.フラビン、フラビン誘導体または2種以上からなるそれらの混合物の、ウイ ルス感染に起因する疾患の予防または治療のための処置用医薬の製造のための用 途。 3.リボフラビン誘導体がリボフラビン塩である請求の範囲第2項記載の用途。 4.リボフラビン塩がリン酸リボフラビンナトリウムまたはリボフラビンテトラ ブチレートである請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の用途。 5.フラビンまたはフラビン誘導体が一般式: (式中、Rは水素またはアルキルを表わし、 R1およびR4は各々独立して水素、アルキル、ヒドロキシル、ハロゲン、アル コキシル、アルキルチオ、チオー ルまたは任意に置換される芳香族もしくは非芳香族チッ素複素環を表わし、 Xは (i)水素、リビチル、アルキル、水素または芳香族もしくは非芳香族炭素環 を表わすか、 (ii)一般式: −CH2−(CHOH)n−Y (式中、nは3または4の整数であり、Yは−CH2OH、−COOHまたは −COHまたは式: で示される基である)で示され、 Rは水素またはアルキルを表わし、 W1およびW2は、それぞれ独立してアルキル、ヒドロキシル、ハロゲン、アル コキシル、アルキルチオ、チオールまたは任意に置換される芳香族もしくは非芳 香族チッ素複素環を表わす) で示される化合物である請求の範囲第2項記載の用途。 6.フラビンまたはフラビン誘導体が一般式: (式中、Xは (i)水素、リビチル、アルキル、水素または芳香族もしくは非芳香族炭素環 を表わすか、 (ii)一般式: −CH2−(CHOH)n−Y (式中、nは3または4の整数であり、Yは−CH2OH、−COOHまたは −COHまたは式: で示される基である)で示され、 Rは水素またはアルキルを表わし、 W1およびW2は、それぞれ独立してアルキル、ヒドロキシル、ハロゲン、アル コキシル、アルキルチオ、チオールまたは任意に置換される芳香族もしくは非芳 香族チッ素複素環を表わす) で示される化合物である請求の範囲第2項記載の用途。 7.フラビンまたはフラビン誘導体が一般式: (式中、R1は水素またはアルキル基を表わし、 R2はアルキル基またはリビチル基、および R3は水素または、アルキル基での外側の炭素環の一置換もしくは二置換を表 わす)で示される化合物である請求の範囲第2項記載の用途。 8.フラビンまたはフラビン誘導体がルミクローム、ロゼフラビン、ヒドロキシ フラビン、アロキサジンもしくはその誘導体、8α−N(3)−ヒスチジルフラ ビン、8α−N(1)−ヒスチジルフラビン、8α−システイニルチオエーテル 、6α−S−システイニルチオエーテル、ルミフラビン、5−デアザフラビン、 5−カルバ−5−デアザもしくは1−カルバ−1−デアザリボフラビン類似体、 FMNもしくはFAD、フラビン−1,N6−エテノアデニンジヌクレオチド、9 −メチルフラビン、9−フェニルフラビン、9−ベンジルフラビン、9−シクロ ヘキシルフラビン、6,9−ジメチルフラビン、6,7,9−トリメチルフラビン 、9−オキシエチルフラビン、9−ジオキシプロピルフラビン、6,8,9−トリ メチルフラビン、ラクロフラビン、フラビン−9−カルボン酸、6,7−ジメチ ルフラビン−9−カルボン酸、またはシザフラビンである請求の範囲第2項記載 の用途。 9.投薬計画が少なくとも1日あたり約10mg/kg体重で行なわれる請求の 範囲第1項ないし第8項のいずれかに記載の用途。 10.医薬が注射可能な形態である請求の範囲第1項ないし第9項のいずれかに記 載の用途。 11.ウイルス感染に起因する疾患の予防または治療のための処置に有用な医薬の 製造に使用するためのフラビンまたはフラビン誘導体。 12.請求の範囲第11項記載および第2項ないし第8項の いずれかに記載のフラビンまたはフラビン誘導体。 13.フラビンまたはフラビン誘導体からなることを特徴とする、ウイルス感染に 起因する疾患の予防または治療のための処置用の医薬組成物。 14.フラビンまたはフラビン誘導体が請求の範囲第3項ないし第8項のいずれか に記載されたものである請求の範囲第13項記載の組成物。 15.組成物が薬学的または獣医学的に許容しうる希釈剤、賦形剤またはキャリア とともに少なくとも約35mgの単位投与量のフラビンまたはフラビン誘導体か らなる請求の範囲第12項または第13項に記載の組成物。 16.単位投与量が約35mgから約1000mgである請求の範囲第15項記載 の組成物。 17.単位投与量が約250mgから500mgである請求の範囲第16項記載の 組成物。 18.組成物が注射可能な形態である請求の範囲第15項ないし第17項のいずれ かに記載の組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,N L,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.フラビン、フラビン誘導体または2種以上からなるそれらの混合物の、ウイ ルス感染に起因する疾患の予防または治療のための処置用医薬の製造のための用 途。 2.フラビン誘導体がリボフラビンまたはリボフラビン誘導体である請求の範囲 第1項記載の用途。 3.リボフラビン誘導体がリボフラビン塩である請求の範囲第2項記載の用途。 4.リボフラビン塩がリン酸リボフラビンナトリウムまたはリボフラビンテトラ ブチレートである請求の範囲第3項記載の用途。 5.フラビンまたはフラビン誘導体が一般式: (式中、Rは水素またはアルキルを表わし、 R1およびR4は各々独立して水素、アルキル、ヒドロキシル、ハロゲン、アル コキシル、アルキルチオ、チオールまたは任意に置換される芳香族もしくは非芳 香族チッ素複素環を表わし、 Xは (i)水素、リビチル、アルキル、水素または芳香族もしくは非芳香族炭素環 を表わすか、 (ii)一般式: −CH2−(CHOH)n−Y (式中、nは3または4の整数であり、Yは−CH2OH、−COOHまたは −COHまたは式: で示される基である)で示され、 Rは水素またはアルキルを表わし、 W1およびW2は、それぞれ独立してアルキル、ヒドロキシル、ハロゲン、アル コキシル、アルキルチオ、チオールまたは任意に置換される芳香族もしくは非芳 香族チッ素複素環を表わす) で示される化合物である請求の範囲第1項記載の用途。 6.フラビンまたはフラビン誘導体が一般式: (式中、Xは (i)水素、リビチル、アルキル、水素または芳香族もしくは非芳香族炭素環 を表わすか、 (ii)一般式: −CH2−(CHOH)n−Y (式中、nは3または4の整数であり、Yは−CH2OH、−COOHまたは −COHまたは式: で示される基である)で示され、 Rは水素またはアルキルを表わし、 W1およびW2は、それぞれ独立してアルキル、ヒドロキシル、ハロゲン、アル コキシル、アルキルチオ、チオールまたは任意に置換される芳香族もしくは非芳 香族チッ素複素環を表わす) で示される化合物である請求の範囲第1項記載の用途。 7.フラビンまたはフラビン誘導体が一般式: (式中、R1は水素またはアルキル基を表わし、 R2はアルキル基またはリビチル基、および R3は水素または、アルキル基での外側の炭素環の一置換もしくはニ置換を表 わす)で示される化合物である請求の範囲第1項記載の用途。 8.フラビンまたはフラビン誘導体がルミクローム、ロゼフラビン、ヒドロキシ フラビン、アロキサジンもしくはその誘導体、8α−N(3)−ヒスチジルフラ ビン、8α−N(1)−ヒスチジルフラビン、8α−システイ ニルチオエーテル、6α−S−システイニルチオエーテル、ルミフラビン、5− デアザフラビン、5−カルバ−5−デアザもしくは1−カルバ−1−デアザリボ フラビン類似体、FMNもしくはFAD、フラビン−1,N6−エテノアデニンジ ヌクレオチド、9−メチルフラビン、9−フェニルフラビン、9−ベンジルフラ ビン、9−シクロヘキシルフラビン、6,9−ジメチルフラビン、6,7,9−ト リメチルフラビン、9−オキシエチルフラビン、9−ジオキシプロピルフラビン 、6,8,9−トリメチルフラビン、ラクロフラビン、フラビン−9−カルボン酸 、6,7−ジメチルフラビン−9−カルボン酸、またはシザフラビンである請求 の範囲第1項記載の用途。 9.投薬計画が少なくとも1日あたり約10mg/kg体重で行なわれる請求の 範囲第1項ないし第8項のいずれかに記載の用途。 10.医薬が注射可能な形態である請求の範囲第1項ないし第9項のいずれかに記 載の用途。 11.ウイルス感染に起因する疾患の予防または治療のための処置に有用な医薬の 製造に使用するためのフラビンまたはフラビン誘導体。 12.請求の範囲第11項記載および第2項ないし第8項のいずれかに記載のフラ ビンまたはフラビン誘導体。 13.フラビンまたはフラビン誘導体からなることを特徴とする、ウイルス感染に 起因する疾患の予防または治療のための処置用の医薬組成物。 14.フラビンまたはフラビン誘導体が請求の範囲第2項ないし第8項のいずれか に記載されたものである請求の範囲第13項記載の組成物。 15.組成物が薬学的または獣医学的に許容しうる希釈剤、賦形剤またはキャリア とともに少なくとも約35mgの単位投与量のフラビンまたはフラビン誘導体か らなる請求の範囲第12項または第13項に記載の組成物。 16.単位投与量が約35mgから約1000mgである請求の範囲第15項記載 の組成物。 17.単位投与量が約250mgから500mgである請求の範囲第16項記載の 組成物。 18.組成物が注射可能な形態である請求の範囲第15項ないし第17項のいずれ かに記載の組成物。 19.組成物が滅菌水において溶液の形態である請求の範囲第18項記載の組成物 。 20.薬物投与手順において医療従事者が扱いうる、容器から患者または投与デバ イスに供給するためのフラビンまたはフラビン誘導体を含有する容器であって、 ウイルス感染に起因する疾患の予防または治療のための処置用の医薬としての該 フラビンまたはフラビン誘導体の使用の指示説明を備えている、薬学的な封じ込 めと即時的な前投与のための容器。 21.(a)薬学的使用のために製剤化されたフラビンまたはフラビン誘導体、と (b)該フラビンまたはフラビン誘導体の、ウイルス感染に起因する疾患の予 防または治療のための処置用の医薬の製造のための用途、または該処置のための 用途のための指示 の併用。 22.処置が指示を参考にした、HIV感染の処置である請求の範囲第21項記載 の併用。 23.HIV感染が慢性感染である請求の範囲第22項記載の併用。 24.抗ウイルス剤として使用するためにフラビンまたはフラビン誘導体を製剤化 することからなる、ウイルス感染の管理および処置に使用するための医薬の製造 法。 25.抗ウイルス治療において同時に、別個に、または連続して使用するための組 み合された製剤としての、抗ウイルス活性を有するほかの1種以上の化合物とと もに抗ウイルス剤としてのフラビン、またはフラビン誘導体。 26.ウイルス感染に起因する疾患にかかっている患者に有効量のフラビンまたは フラビン誘導体を治療的に投与する、またはウイルス感染の危機下の患者に有効 量のフラビンまたはフラビン誘導体を予防的に投与することからなる、ウイルス 感染に起因する疾患の予防または治療のための処置方法。 27.投与量が患者の体重1kgあたり少なくとも約1mgから約10mgまたは それ以上である請求の範囲第2項記載の方法。 28.抗ウイルス剤として使用するためのいかなる薬学的有用性も知られていない フラビンまたはフラビン誘導体。 29.ウイルス感染に起因する疾患の予防または治療のための処置に使用するため のフラビンまたはフラビン誘導体。 30.請求の範囲第9項記載および第1項ないし第8項のいずれかに記載のフラビ ンまたはフラビン誘導体。 31.細胞のターゲットおよび任意にウイルスのターゲッ トを有する薬剤であって、HIVに慢性的にまたは急性的に感染しているホ乳類 細胞の細胞代謝に対して細胞内的に作用し、ウイルスによる無症候および無症候 後のフェーズにおいて細胞に対するウイルス感染の効果をブロックするまたは相 殺するフラビンまたはフラビン誘導体である薬剤であり、少なくとも慢性感染段 階での、ホ乳類対象におけるHIV感染の処置に用いるための抗ウイルス剤。 32.薬剤がリボフラビン誘導体である請求の範囲第31項記載の抗ウイルス剤。 33.フラビンまたはフラビン誘導体をHIVに感染したホ乳類患者に投与する治 療計画により患者を処置したのちに該患者の細胞を採取し、ウイルス感染の活性 および/または進行を測定するため細胞試料を該患者の体から外部に分離してア ッセイを行なうことからなるイン・ビトロでの診断アッセイ法。
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