JPH09505772A - クロスブレース付真空洗浄機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 洗浄機ドラムがねじれを防止する独特のクロスブレースを備え、半径方向流入ポートに渦の形成するのを減らし、さらに接近して間隔をあけた中間ヘッドの間に覆い取付材に対する支持となっている。

Description

【発明の詳細な説明】 クロスブレース付真空洗浄機 発明の背景 本発明は一般的にいえば真空洗浄機に関し、更に詳しくいえばドラムヘッドを 強固にして半径方向の流入ポートにおけるろ過液の渦形成を防止する手段を有す るクロスブレース付真空洗浄機に関する。 従来の端排液洗浄機において、半径方向ポートはポートを形成する内外のヘッ ドプレートの相対回転に対する抵抗がほとんどない。相対回転があるために一般 に波形デッキ、巻線及びフエースワイヤからなっている洗浄機の覆いのねじれが 可能である。これによって洗浄機の覆いが早期に破損することになる。なお、半 径方向ポート内のろ過液の渦の発生によって気体がろ過液から分離できるので洗 浄機ドラムの真空動作を妨げる。 前述のことは現在の装置と方法にあると知られている欠点を例示している。従 って前述の欠点の一つ以上を解消することを目的とする代替品を提供することが 有益であることは明らかである。それ故に、あとで更に詳しく開示する特徴を備 える適当な代替品を提供する。 発明の概要 本発明の一つの面において、これは抽出された液体を隣接する間隔をあけたヘ ッドの間の空間を満たす半径方向に形成されたチヤネルに送るほぼ縦の表面収集 式チャネルを有する形式の洗浄機ドラムを備え、二つのヘッド間に半径方向に形 成されたチヤネル内に縦の表面収集式チヤネルの半径方向に内向きに、かつ縦の チヤネルと支持接触して配置されたブレースを備えることを特徴とするクロスブ レース付真空洗浄機を提供することによって達成される。 前述及びその他の面は添付図面と併せて考慮するとき発明の以下の詳細な説明 から明らかになる。 図面の簡単な説明 図１はドラムの端排液部を通して見た従来の洗浄機ドラムの端断面図、 図２は従来技術によるろ過液流路を示すドラムの部分縦断面図、 図３はドラムの端排液部を通して見た本発明による洗浄機ドラムの端の断面図 、 図４は、本発明のクロスブレースを示すドラムの部分縦断面図、 図５は、本発明によるクロスブレース付洗浄機ドラムの部分等角図である。 詳細な説明 真空洗浄機が一般にはバット内に入っているパルプスラリー内に顔を出したワ イヤスクリーンで通常覆われた回転円筒を備えている。この円筒の面は、ポート という縦のセグメントに分割されている。 動作について説明すると、差圧が円筒の面を横切って加えられ、差圧はスラリ ーからポートを通して液体を引き抜き、パルプマットを円筒の面上に残す。この 差圧は、ドロップレッグ又は真空ポンプのいずれかによって作られる。ドロップ レッグはサイホンとして作用する液体の垂直柱である。真空洗浄機は利用できる 真空を増大するためにドロップレッグとして洗浄機の外側のパイプを用いること が多い。 弁の助けをかりて、幾つかのポートへの真空を遮断することができ、パルプシ ートを取除き易くして、真空を作るドロップレッグの中に吸込まれる空気が過剰 になるのを防止できる。弁なし洗浄機がそれ自身の真空を作るために内部ポート を用いている。弁なし洗浄機は非常に低い真空で動作し、一般には弁を使用する ことを必要としない。 図１を参照すると、従来技術による真空洗浄機の端面図が示されており、参照 数字１によって総括的に表わされている。洗浄機はドラムの表面に集められたろ 過液を図１に示された半径方向流入ポート６のような収集点に導く一連の縦のポ ート４を持った回転円筒２から構成されている。半径方向ポート６は収集ろ過液 を、図２に最もよく見られるように、中央ろ過液除去パイプ９に導く。 パルプスラリーの供給源２５を含むバット３から顔を出している洗浄機円筒２ が図１に示され、パルプスラリーは制御された速度でバットに連続的に供給され る。円筒上に形成されたパルプマットはドクタブレード５によって取り除かれて ファィバ除去装置３０に導かれるのが示されている。 真空を、例えば参照数字７によって表わされたセクタ内でマットの形成を手伝 うように装置に加えてもよい。真空は参照数字８によって表わされたセクタ内の 弁手段によってブランクオフされてもよい。これはマットの除去を助け、真空を 加える前にドラムのスラリー中に沈んでいるセクタに初期にマットがゆるやかに 形成できるようにしている。 図２に示されているように、ドラムの表面は回収されたろ過液がマット形成及 びふるい網を通して縦チヤネル４に入ることができるようにするフィルタのふる い又は金網２２で覆われている。チヤネル４は、ろ過液をドラム２の端で外側ヘ ッド１１と内側ヘッド１２の間に形成された半径方向流入ポート６にろ過液が入 るドラムの端に向ける。半径方向ポート６はろ過液を気圧真空レッグ又は事情次 第で真空ポンプ（図示なし）に接続される中央排出パイプ９に導く。 次に図３、４及び５を参照すると、本発明による真空洗浄機１０において、ク ロスブレース１５が縦ポート４と半径方向ポート１２の遷移点に設けられている 。クロスブレース１５は縦ポート４の半径方向に内方の点にあって、実際には縦 の収集チヤネルを形成する覆い取付材２３と支持接触状態にある。半径方向流入 ポート６は、図５に最もよく見られるように、外側ヘッド１１と内側ヘッド１２ の間及び二つの隣接半径方向リブ２１の間に形成されている。 クロスブレース１５はろ過液を受けて、それをろ過液除去パイプ９へさらに導 く半径方向流入ポート又はチャネル６に導入できるように半径方向に流れるよう にあいている。クロスブレース１５はさらに外側端板１１と内側端板１２に接続 されてドラムの端を強固にしている。これは、例えば、バット３の中でドラム２ を回転するために用いられるろ過液除去パイプに加えられるトルクの結果として 、内側端板と外側端板の間の相対ねじれを防止する。比較的薄い板を備えた大き なドラムにおいては、これは特にろ過される製品の腐食性により高価な合金が用 いられる場合に重要な特徴である。 上述の利点の他に、従来技術において半径方向流入チヤネルの中に受け入れら れるろ過液が中でろ過液と同伴気体の分離を促進する渦を形成する傾向を持って いることが観測されていた。これはわずかに液でおおわれる方法で半径方向流入 チャネルを流れるのに比べて真空の有効姓を著しく下げた。 クロスブレースのその他の利点は内側ヘッドと外側ヘッドの間に吊り下げられ る覆い取付材２３に設けられた支持体である。 従って、本発明に従って設けられたクロスブレース１５は内側ヘッドと外側ヘ ッドの間のねじれ湾曲に耐えるという３重の利点を生じ、半径方向ポートに渦の できる可能性を小さくして、内側ヘッドと外側ヘッドの間にわたされた覆い取付 材に対する支持となっていることは明らかである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．抽出液をドラムの一端に配置された接近して間隔をあけている隣接ヘッ ドの間に空間を占める半径方向に形成されたチヤネルに運ぶ大体縦の表面収集チ ヤネルを有する洗浄機ドラムにおいて、 前記二つのヘッドの間の前記半径方向に形成されたチヤネル内に前記縦 の表面収集式チヤネルの半径方向に内側にかつ前記収集チヤネルを支持接触をし て配置された対角線ブレースを備えることを特徴とする洗浄機ドラム。 ２．前記ブレースがさらに前記収集チヤネルからの液体を前記半径方向に形 成されたチヤネルに向ける働きをしている請求項１に記載の洗浄機ドラム。 ３．前記ブレースがさらに前記半径方向に形成されたチヤネル内に挿入され て、トルクを一方のヘッドから他方のヘッドへ伝える手段として前記隣接して間 隔をあけたヘッドに取付けられた対角線クロスを備え、前記洗浄機ドラムがどち らの回転方向にも回転する請求項２に記載の洗浄機ドラム。 ４．前記ブレースがさらに前記半径方向に形成されたチヤネル内に挿入され 、前記抽出液体が半径方向に内側方向に流れるようにあいている対角線クロスを 備える請求項２に記載の洗浄機ドラム。 ５．前記ブレースがさらに前記半径方向に形成されたチヤネル内に渦の形成 するのを防止している請求項４に記載の洗浄機ドラム。