JPH09504951A - 馬科用糞尿採取器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 去勢されたものとされていない雄および卵巣が除去されたものとされていない雌の馬または馬科の他の動物用の、それらが着用する糞尿採取小袋を提供する。この小袋には、流体状の物質を採取する前方に延びるトラフ（23）が備えられているので、システムおよび含有物の全体の重量が体の全体に亘って分散される。

Description

【発明の詳細な説明】 馬科用糞尿採取器 発明の背景 本発明は、厩舎の清潔さを改善し、他の仕事に対する以下の作業の負担を軽減 するための、馬および厩舎等で通常飼われる動物を含む他の動物の尿および他の 排泄物の採取並びに収容に関するものである。 従来、動物の収容設備をよい状態に維持すべき場合には、厩舎、馬匹運送車並 びに同様の小屋の汚物を頻繁に掃除し、おがくず等をひき直す必要があった。こ れには、不快でつまらないたぐいの多大な労働が必要である。 去勢されていないかまたは去勢された雄の馬の後ろに、実質的に三角形の袋を 取り付けて、その馬が排出した糞を収容することがすでに提案されている。この 袋は、馬の尻に掛けられた、尻尾用の穴を有するカバーにより支持されていた。 胸および首の革ひもシステムは、このカバーと袋を適所に支持することを意図し ていた。この袋の前方端は後ろ足の間で拡げられ、馬の後ろ足のちょうど前の位 置でペニスの後方に、袋の下側に革ひもにより取外可能に固定されていた。 このような装置の重大な欠点は、袋が満たされたときに、動物を明らかに不快 にする状態でこの袋が馬の尻の下に引きずられる傾向にあることである。 本発明の目的は、従来用いられている既知の器具を使用するよりも、動物を不 快にしない方法で排泄物を採取し収容することにある。 本発明の別の目的は、雄雌両方の馬の尿を採取し収容することにある。 本発明のさらなる目的は、試験のための尿および他の試料を容易に採取するこ とにある。 本発明の他の目的および利点は以下の記載から明らかとなる。発明の詳細な説明 本発明の１つの実施の形態によると、馬科用排泄物容器は、雄（去勢されてい るものといないもの）および雌（卵巣のあるものとないもの）の両方に取り付け られるか適応でき、動物の腹部に実質的に快適で、尻から肋骨の区域まで前方に 延びる採取および収容システムにより、糞尿の両方を収容できる。前方の区画が 、別々の処理のために流体状物質を採取し収容してもよい。 別の実施の形態においては、本発明は、厩舎、庭、小放牧場等の床または地面 を汚す馬科の排泄物を採取し、このような物質を、必要なときに必要な場所で都 合よく捨てるようにするシステムであって、締結手段、固体状の物質用の後方採 取袋、およびシステムと含有物の合計重量が動物の体全体に亘って分布するよう に、流体状の物質を採取し保持する前方区画を含むシステムを提供する。 別の実施の形態においては、本発明は、馬科の動物が着用できる排泄物用容器 であって、逆流防止手段により流体排泄物を容器の前方区画に入れることを特徴 とする容器を提供する。 さらなる実施の形態において、本発明は、容器中への開口部を通って通過する 物質用の逆流防止弁であって、柔軟スリーブがそこを物質が通過することにより 拡張可能であり、スリーブの外部端が開口部内の周囲に固定され、拡張した状態 のスリーブが、スリーブの内部端を通る容器中への物質の通路を形成し、開口部 を通して物質を押し戻す傾向にある背圧が生じた場合には、スリーブが潰れて崩 壊し、それによって開口部を閉じることを特徴とする逆流防止弁を提供する。発 明の実施の形態 本発明をより良く理解するために、好ましい実施の形態を示す図面を参照する が、これらの図面を明細書の一部としてみなして読むべきである。 図１は、馬（例えば、種馬）に締結された、本発明による糞尿採取および保持 装置の実施の形態を示している。 図２は、雌用の図１に示した装置の概略図であって、「スリーブ弁」を示すた めに前方壁が部分的に取り去られている。 図３は、図１および２に示した装置の成形ゴム開口部支持部材の上面図である 。 図４Ａは、図１、２および３に示した装置の雄用のものの概略図である。 図４Ｂは、図１から４Ａに示した装置の雌用のものの概略図であり、前方排出 栓を省力している。 図５、６および７は、図４Ａに示した装置のそれぞれ、側面、前面および上面 の立面図である。 図８は、上述した図面に示した雄雌両用の装置の後方立面図である。 図９および１０は、それぞれ、雌および種馬に適所に締結した雌および雄用の 装置の縦断面図である。 図１１は、スリーブ弁を含む、図２、４Ａおよび９の雌用の装置の後方断面を より詳細に示している。 図１２は、正常かまたは拡張した状態にあるスリーブ自体の概略図である。 図１３は、部分的に閉じて崩壊したスリーブを示している。 図１４は、図１２に示したスリーブの上面図である。 図１５は、開いたかまたは拡張した状態を示す改良スリーブ弁の概略図である 。 図１６は、部分的に閉じた崩壊した改良スリーブを示している。 図１７は、図１５に示した改良弁の端部図である。 ここでこれらの図面を詳細に参照する。これらの図面には、雌馬および雄馬両 方に適用される糞尿採取および保持システムが示されている。 図面を予め全体的に見て分かるように、雌用装置は、固体（糞）および流体（ 尿）の排泄物の混合物を採取するように適用され、通常装置の後方にある開口部 20を通じて完全に空にされる。したがって、図４Ｂおよび９に示したように、雌 用装置は一般的に、図４Ａの雄用装置の一部として示されている排水栓21を使用 しなくてもよいが、ある目的にとっては、図２の22に示したような排水栓を雌用 装置に備えることが望ましい場合もある。 図１に全体を示したように、動物の雄雌両用の排泄物採取保持システムは、動 物の腹部に実質的に適合して、尻から肋骨区域へまたは助骨区域に向かって前方 に延びた、23により示される長い柔軟な樋型小袋の形態にある。 この装置は、厩舎、庭、小放牧場等の床または地面を汚す排泄物を採取するよ うに適用され、必要なときに必要な場所でその排泄物を都合よく捨てられるよう にする。 小袋23は、プラスチック、ヘシアンクロスおよびゴムの組合せのような、適当 に強く、柔軟性があり、実質的に防水性を有するどのような材料から作られてい てもよい。 例えば、それによって動物の自由な動きが過度に制限されない、拡張性軽量材 料または帯ひも材料である24のような調節可能な革ひもまたは馬具等の支持手段 により小袋を馬に締結してもよい。必要とされる場合には、プラスチック製締金 および／またはクイックリリースクリップを用いてもよい。この装置の支持手段 に、それぞれ、首革ひも26および胸革ひも27を有するカバーまたはラグ25を含め てもよい。 支持手段は全体として、このシステムおよび含有物の全重量を、例えば、尻、 腿、背、胸および／または肩の区域に関連する革ひもにより、動物の体全体に亘 って分散できる。 開口部20は、このシステムの主要部である袋28への通路を提供する。開口部20 の上に延びる小袋23の後部29は、動物の尻尾のための隙間を定義している。通常 、動物は、排便（または、雌の場合には排尿）の際にその尻尾をいくぶん持ち上 げる。29および30の配置によりこのように尻尾を動かせるので、開口部20により 通常許されていたよりも一層自由で広い、排泄物の袋への通路が供給される。 図４Ａ、６、７および１０に特に示した雄用の装置または小袋には、動物のペ ニス（図示せず）の下に位置するかまたはそれを受容する上側開口部を有し、逆 流防止弁32を通って、尿を栓21から都合よく排出できる容器33に導く尿トレーま たは通路31がある。 また、所望であれば、小袋を素早く空にするために、「ファスナー」、「ベル クロ（マジックテープ）」または他の開放手段を設けても差支えない。 ここで図１１から１４を参照する。動物の雄の場合には、明らかに、固体状の 排泄物（糞）を流体状の排泄物（尿）から分離することができる。しかしながら 、雌の構造はこの点に関しては困難であり、小袋または袋は一般的にそして必然 的に両方の半流体混合物を含んでしまう。開口部20を通ってこの物質が押し戻さ れる傾向を防ぐために、特に馬が横たわっている場合に、袋の開口部内に、比較 的薄いプラスチック等の材料からなる柔軟な漏斗状のスリーブ34を備えてもよい 。その広い上側部35が袋28の開口部20の内側の周りに固定されている。通常、動 物は立っており、排泄物が袋の開口部中に落下する。この排泄物自体の重量がス リーブ34を袋中に押し込み、このスリーブが先細の通路を定義し、その解放下側 端36を通って、排泄物がそれ自体で袋中に入り込む。 馬が横たわっている場合には、小袋23が圧縮され、半液体物質を開口部20を通 して押し出す傾向があるかもしれない。しかしながら、34のようなスリーブが、 少なくともある程度は、糞と尿を保持するための逆流防止弁として機能できる。 小袋内の圧力は、スリーブを外部的に潰して崩壊させ、それによって、開口部を 塞ぐ傾向にある。図１３は、この潰し動作の初期の段階、および特に下側端36が 閉じていることを示しており、このことを、図示したようにスリーブの内側端部 にスリットを設けることにより補助してもよい。 スリーブの下側端に取り付けられたコード37は、洗浄目的のために、開口部20 を通ってこのスリーブを外に引き出すのに役立つ。 図１５、１６および１７は、逆流防止弁20として有用なスリーブ弁34の変更例 を示している。この弁は、上述したように、トレーまたは通路31からの尿を前方 容器33に入れる。 スリーブのより広い「外側の」端38が31および33を隔てる壁39の開口部に周囲 に固定されている。このスリーブは、広がって（図１５）31から33に尿または他 の流体状の物質のための先細の通路を形成するが、液体を31に戻すことになる背 圧によりそれ自体を潰して、それによって、開口部を効果的に塞ぐ。 スリーブが31中に戻るのを防ぐために、この開口部を、格子、または孔の開け られた板のようなものにより所望の方法で締め付けてもよい。 32および／または34のような逆流防止弁を設けることにかかわらず、小袋内に フィルタまたは他の装置を設けて、流体状の物質を優先的に通過させてもよい。 上述した記載から、本発明は、必要なときに容易に空にして洗浄でき、動物の 体中に比較的均等に重量を分散させる、簡単で多様性のある馬科排泄物採取およ び保持器を提供することが明らかである。 さらに、物質を集積して取り出せる容易さにより、例えば、試験のための試料 の採取も大幅に容易にすることができる。 本発明を、以上、主に馬について記載したが、本発明は、牛、ロバ、ラバ、ラ マおよび糞や尿を排泄する他の飼われているかまたは飼える動物のような、他の ４つ足動物にも使用できることは明らかである。この明細書の目的にとって、「 馬科」とはそのような動物の全てを含むと考えられる。 この明細書の目的にとって、「前方」、「前方に」、「後方」、「上部」、「 側面」、「前」、「下」、「上側」等のような用語は、本発明の使用位置また状 態を示すものとして理解すべきであり、したがって、必然的な制限と見做すべき ではない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，Ｎ Ｌ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 動物の雄（去勢されたものもされていないものも）および雌（卵巣がある ものも除去されたものも）両方に用いられる馬科糞尿採取保持システムであって 、該システムには、動物の腹部に実質的に合致し、尻から助骨区域までまたは助 骨区域に向かって前方に拡げられる、柔軟性のある長い小袋、および前記動物に 前記小袋を担持できるようにする締結手段があることを特徴とするシステム。 ２． 前記締結手段には、前記システムおよび含有物の重量を、尻、腿、背、胸 および／または肩の区域により支持するように、調節可能な革ひもまたは馬具が あることを特徴とする請求の範囲第１項記載のシステム。 ３． 前記システムまたはその一部を外さずに該システムを空にする手段を備え ていることを特徴とする請求の範囲第１項または第２項記載のシステム。 ４． 前記空にする手段が、前記システムから流体物質を排出することを特徴と する請求の範囲第３項記載のシステム。 ５． 動物の尻尾の動きに応答して、排便の開始時に前記小袋中に排泄物を自由 に通過させるかその補助を行ない、前記排便の完了の際にそのような通過を終り にするかまたは制限する手段を備えていることを特徴とする請求の範囲第１項か ら第４項いずれか１項記載のシステム。 ６． 前記システムの主要部であり、前記動物の尻尾の下で実質的に後ろ足の間 に配置可能な尿および／または糞用袋の前方に位置した流体排泄物用容器を備え ることを特徴とする請求の範囲第１項から第５項いずれか１項記載のシステム。 ７． 厩舎、庭、小放牧場等の床または地面を汚す馬科の排泄物を採取し、その ような排泄物を必要なときに必要な場所で都合よく捨てられるようにするシステ ムであって、締結手段、固体状の物質用の後方採取袋および流体状の物質を採取 し保持する前方区画を有し、前記システムおよび含有物の合計重量が動物の体の 全体に亘って分散されることを特徴とするシステム。 ８． 前記前方区画から流体物質を排出する排出手段が備えられていることを特 徴とする請求の範囲第７項記載のシステム。 ９． 逆流防止柔軟性漏斗またはスリーブ弁を備え、それにより、流体物質が前 記前方区画中に前方に移動でき、その中に保持されることを特徴とする請求の範 囲第１項から第８項いずれか１項記載のシステム。 10． 柔軟性漏斗またはスリーブを備え、そのより広い端部が前記小袋の後方開 口部の内側の周りに固定され、前記スリーブの残りの部分が前記開口部中に落下 する排泄物質の重量下で前記小袋中に延びて、前記スリーブの狭い内側端を通し て前記排泄物質を前記小袋に入れ、前記開口部を通って前記排泄物質を押し出す 傾向にある背圧が生じた場合には、効果的に該開口部を閉じるように該背圧下で 潰れて崩壊することを特徴とする請求の範囲第１項から第９項いずれか１項記載 のシステム。 11． 開口部を通って容器中に通過する物質の逆流防止弁であって、柔軟性のス リーブがその中を通る前記物質の通過により拡張可能であり、前記スリーブの外 側端が前記開口部内の周囲に固定され、拡張した状態の該スリーブが、該スリー ブの内側端を通る前記容器中への前記物質の通路を形成し、前記開口部を通して 前記物質を押し戻す傾向にある背圧が生じた場合には、前記スリーブが潰れて崩 壊し、それによって、前記開口部を閉じることを特徴とする逆流防止弁。 12． 馬科の動物が着用できる排泄物容器であって、逆流防止手段により流体排 泄物を該容器の前方区画に入れることを特徴とする排泄物容器。 13． 添付した図１、３、５および８、または、図２、４Ｂ、９および１１から １４、もしくは、図４Ａ、６、７、１０および１５から１７を参照して実質的に ここに記載された馬科排泄物採取および保持システム。