JPH09504792A - 慢性関節リウマチに関する治療 - Google Patents

慢性関節リウマチに関する治療

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JPH09504792A JP7513400A JP51340095A JPH09504792A JP H09504792 A JPH09504792 A JP H09504792A JP 7513400 A JP7513400 A JP 7513400A JP 51340095 A JP51340095 A JP 51340095A JP H09504792 A JPH09504792 A JP H09504792A
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Abstract

(57)【要約】 ある慢性の炎症リウマチ、例えば慢性関節リウマチを患う患者に慢性疾患による偶発的急性炎症を減少させるために副腎皮質剌激ホルモン放出因子(CRF)を投与する。本発明によるCRFの投与は、病状が進行したものに対しても服用に対応して抗炎症の結果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 慢性関節リウマチに関する治療 発明の技術分野 本発明は一般的に慢性炎症リウマチを患う患者の治療方法に関し、特に副腎皮 質刺激ホルモン放出因子の使用および慢性炎症状態の偶発性急性応答中での膨張 を減らす際のその類似体に関する。発明の背景 人間を疫病にかからせる病気の中には、慢性関節リウマチ,ライター症候群, 強直性脊椎炎,乾せん性関節炎および、炎症腸疾患を含む慢性炎症リウマチがあ る。これらの中で、慢性関節リウマチは合衆国で毎年およそ33,000人の死因とな っている。今のところ、病気のための治癒も全くなく、その原因は不明である。 慢性関節リウマチの患者には、1週間から1ヶ月の間、発赤や偶発性急性反応が あらわれる。 サイエンティフィック アメリカン(Scientific American)107-114 頁(199 3年9月)の「自己免疫疾患」で、ステインマンは、慢性関節リウマチのような 自己免疫疾患を治療するいくつかの可能性のある新方法について論じている。ひ とつに、誘因物はT細胞を変化させようとするなかで分裂したHLA(ヒト白血 球抗原)に合うものである。他に、腫瘍壊死因子と結びつく単クローン抗体は関 節運動性を増し、慢性関節リウマチと関連がある堅さを減少させるようにみえる 。しかしながら、これらの可能性のある新しい研究は今のところ治療上確立され ていない。 動物モデルがリウマチを感染しやすいネズミの遺伝的傾向を利用し発達してき たという事実は治療の研究に役立っている。他の可能性のある奇形のなかで、リ ウマチに感染しやすい「ルイス」ラットは様々な刺激に反応する不十分な視床下 部CRF反応を持つため、研究者等は実験的に炎症リウマチおよびいくつかの他 の自己免疫疾患を誘因できる。ルイス系ラットと異なるまだらウイルスグラクソ (「PVG」)において、動物は視床下部脳下垂体副腎(「HPA」)系を所持 しているようには見えないが、それにも関わらず、リウマチに感染する。 1991年4月9日に出た米国特許第 5,006,330号の発明者スターンバーグ等は、 リウマチに感染させた実験動物のルイスラット動物モデルの使用について述べて いる。そこでのリウマチは集団Aの連鎖球菌過敏症細胞壁断片にさらし、反応し た状態での人間の慢性関節リウマチに似せたものである。スターンバーグ等は、 哺乳動物の炎症疾患への感染の可能性を調べるためモデルの使用を教示している 。スターンバーグ等は、様 々な因子の注射後「CRH」(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)を測定する ことについて述べている。CRHとは、副腎皮質刺激ホルモン因子(以下「CR F」)の代用語であり、それは、脳および抹消神経終末に存在する41アミノ酸 神経ペプチドであり、また脳の下垂体制および神経終末や白血球のような様々な 抹消位置からACTH放出を刺激する。スターンバーグ等はまた、ACTHおよ びコルチコステロンの測定に沿ったCRHの投与についても述べている。 CRFに向けられた抗体は今まで炎症反応を部分的に取り除くと報告されてき た。そして、それにより研究者はCRFが親炎症因子であると信じてきた。サイ エンス(Science)254 巻の421-423 頁(1991年)の「生体内での副腎皮質刺激ホ ルモン放出ホルモンのオートクリン(autocrine)もしくはパラクリン炎症作用」 でカラリス等はこのように述べている。 1984年12月18日に出た米国特許第 4,489,163号で発明者リビエール等は、ネズ ミのCRFとそれの類似体を明らかにしている。人間のCRFはネズミのCRF と同一の連鎖を持っている。学術に知られている多数のCRFの類似体がある。 1983年11月15日に発行された米国特許第 4,415,558号で発明者のバール等は、類 似体およびヒツジの視床下部抽出物からのoCRFの分離について明らかにして いる。合成oCRFは血圧 を低くすると認められていた。 一般的に同様のペプチド,ソーバギン(sauvagine)は、レギュレイトリー・ ペプチド(Regulatory Pep-tides)2巻の1-13頁(1981年)に記載されていた。ソ ーバギンは40アミノ酸ペプチドであり哺乳動物の血圧を下げたり、ACTHお よびβエンドロフィンの分泌を促す際に、生物活性を持つと報告されてきた。 1985年7月9日に発行された米国特許第 4,528,189号での発明者レデリス等、 および1985年8月6日に発行された米国特許第 4,533,654号での発明者レデリス 等は、ペプチドがネズミおよびヒツジCRF、そしてそれの類似体に似ているこ とを明らかにし、この白いサッカー(white sucker)およびカープ(carp)ウロ テンシンがそれぞれACTHを刺激し血圧を低下させるということが判明した。 CRF関係のペプチド,白いサッカーウロテンシンは、ポジション24でのアミ ノ酸がイソロシンであり、ポシション27でのアミノ酸がグルタミン酸であるこ とを除けば、カープウロテンシンと同じ系列のアミノ酸である。 1984年のビービーアールシー(BBRC)122 巻1218-1224 頁でリング等はヒツジ CRFと同じ,ヤギCRFの構造を明らかにしている。1984年のビービーアール シー(BBRC) 122 巻899-905 頁でエスク等は、(ヤギおよびヒツジCRFの番号 33セリンよりもむしろア スパラギンである番号33である)ひとつのアミノ酸残基の点でのみヒツジおよ びヤギCRFとは異なるウシCRFの構造について明らかにしている。ブタCR Fは、プロシーディング オブ ナショナル サイエンス(Proc.Natl.Acad.Sci. ) 82巻8762-8766 頁(1985年)でパシー等によって分離されて特定された。ブタ CRFはネズミおよびヒトCRFとともに共通のアミノ酸系列(残基1−39) を持ち、これらとポジション40および41でのみ異なっている。残基40アス パラギンもしくはイソロシンのどちらかであり、残基41はフェニルアラニン酸 である。 1989年1月31日に出た米国特許第 4,801,612号の発明者ウェイは、副腎皮質 刺激ホルモン放出因子もしくはそれの類似体を投与することで患者の皮膚および 粘膜での炎症(急性)反応を抑制する使用を明らかにしている。また、1992年8 月11日に発行された米国特許第 5,137,871号の発明者ウェイは、水腫が因子で ある脳、神経系もしくは筋系の傷害もしくは疾患を持つ患者を治療する際にCR F(もしくは塩か類似体)の使用について述べている。発明の要約 慢性関節リウマチのように、ある慢性の炎症リウマチを患う患者に対して副腎 皮質刺激ホルモン放出因子 を投与することにより前記病気による偶発的急性炎症は減少する。本発明による CRFの投与は、かなり進行した病気でさえも投与に応答した抗炎症の効果があ る。かくして、本発明の実施は現在の治療では手に負えないこれらの呵責のない 疾患に対する治療術を提供する。 本発明による治療法は、健康管理専門家、通常医者の管理のもとで行われ、そ して他の薬および治療と平行して行われる場合もある。抗炎症の効力および他の 回復効果が、1週間から数カ月間続く偶発性急性炎症反応を治療する数日以内に 現れるので、患者は、本発明の実施が治癒ではないけれど、治療の発明の経過に おいて不快もしくは無能力症状からの効果的な解放を受ける。図面の簡単な説明 図1は、ミコバクテリウム誘発的リウマチの感染の牡ルイス「LEW/N」ラット の2つの足を説明する斜視図であり、足10はコントロール動物のものであり、 足12はリウマチを誘発するためにミコバクテリウムを注入されたものであり; 図2は、コントロール動物と本発明による2つの異なる投与によるリウマチ感 染動物のモデルでの足のパッドの膨張(1単位は0.001インチ<0.025 4mm>と等価)を図解するもので、ミコバクテリウム(体重1キログラムにつ き50および100μgCRFを皮下に注入されたとき)の膨張した足(左後) の測定を示し; 図3は図2と同様だが、注射された足と正反対の足(右後)の横断方向の平面 の測定を示し; 図4は図3の右後の足によるリウマチ得点の図解であり; 図5は、図4と同様であるが足の他の一対(左右前)についてのものであり; 図6は、A〜Eのパネルを含み、図2と同様であるが、大量投与(100μg /kg体重)のミコバクテリウムを皮下に投与、本発明に従って足のパッド(左 後)に注射し感染後40日間行ったものを示し; 図7は、A〜Eのパネルを含み、図6と同様であるが、反対の足のパッド(右 後)横断面についてのものであり; 図8は、図4と同様な様式のリウマチ得点の図解であるが、図6と同様の様式 で示してある。好適な実施形態の詳細な説明 炎症リウマチの哺乳類の関節にCRFの存在を見い出し、そしてCRFが親炎 症因子であるとする先の報告は正しいものと思われ、その理由は、生産された内 因性のペプチドの量によって、ペプチドが親炎症か抗炎症のどちらかである可能 性があり、どのようにしてその「炎症」セルが、CRF、その炎症の応答の経過 の間に出現するのか、もしくはCRFに応じるのかの可能性がある。しかしなが ら、この仕事の以下の記載は、CRFの投与が治療上偶発性急性および慢性炎症 の応答の抑制に効果があることを証明するものであり、本発明は、慢性関節リウ マチのような、慢性の炎症リウマチの患者を手当する治療の方法に関する。 本発明の実施に当たっては、CRFを使う。「CRF」の意味は、当業者に知 られている類似体およびCRF関係のペプチドを含むものとする。CRFの治療 の際の構成は、希望する純度をもつCRFを、任意の生理学的に受け入れること ができる保持体,賦形剤緩衝剤,凍結乾燥ケーキか水性の溶液とを混合すること によって保存のために準備される。受容することができる保持体,賦形剤か安定 剤は、投薬および濃度の点でレシピエントに非中毒性であり、例えばリン塩酸, シトレートなどの緩衡剤または他の有機酸;アスコルビン酸の酸を含む反酸化体 ;低い分子量(およそ残基10より少)ポリペプチド;血清アルブミン,ゼラチ ンもしくは免疫グロブリンのような蛋白質を含む。他の要素としては、グリシン ,グルタミン,アスパラジン,アルギニンかリシン;単糖類,二糖類および他 の糖質製剤グルコース,マンノースかデキストリン;イーディーティーエー(E DTA)のようなキレート剤;マニトールかソルビットのような砂糖のアルコー ル;ナトリウムのような塩形成対イオン;およびまたはティーダヴリューイーイ ーエヌ(Tween),ピーエルユーアールオーエヌアイシーエス(Pluronics),かピー イージー(PEG)のような非イオンの界面活性剤を含むことができる。 投与の仕方としては当業者に知られている任意の方法を利用できるが、それに 限られるものではなく、関節内,静脈,くも膜下,皮下への注射,鼻腔内,経口 または埋め込み装置経由などより行われる。適当な埋め込み装置としては、例え ば、ゲルの気泡ワックスまたは微粒子に基づく移植組織を含む。問題の投与は、 好ましくは、作用物質または装置を皮膚経由伝達を可能にするために、例えば可 溶作用薬または直接伝達、急速に進歩している皮膚経由伝達で知られている直接 伝達が含まれる。 本発明の実施においてCRFもしくはその類似体の治療上の効果的投与は、少 なくともおよそ0.01μg/kgである。全身系の投与(例えば、皮下および 静脈)のために、より好ましい投与は0.1から約50μg/kg、最も好まし い投与は1から約30μg/kgである。局部的な投与(例えば、関節内)のた めに好 ましい服用量は1から約100μg/kgである。CRF服用量の投与は皮下ま たは皮内などにゆっくりと注ぎ込まれるか、または患部に直接注射される。 治療される患者は、例えば内科医のような健康管理の専門家で、彼女自身が、 CRF投与を含む治療の処方、または患者自身の投与(例えば、予め充填された 注射器の使用)の処方のもとで治療を受ける。全身系の投与は、偶発性の頻繁す る多くの場所での発生または発赤に対して、特に好ましい。以下に、さらに説明 される本発明による治療は効果的ではあるが、不幸にも治療を止めると効き目も また終了する。多くの他の異なった種類の治療と本発明の治療の方法が、病気の 治療において、他の薬学とか他の治療方法と組み合わせて使用できるであろう。 潜在的に、本発明によるCRFの投与は約3週間継続させられる可能性がある が、副作用(例えば、クッシング症候群)が長期間の受入れのあとに現れる傾向 がある。このようにして、本発明の実施は、偶発的急性発赤に対してまず考慮さ れ、そしてCRFの投与は、偶発的急性炎症が発生してから40日までに行われ る。 前記ペプチドが典型的に合成されたものは一般的に水可溶性であるけれども、 薬学的に受け入れられる毒性のない塩、例えば酸付加塩の形態で投与することも 可能である。酸付加塩の例は塩化水素,臭化水素,硫 酸,硫酸塩,アセテート,シトレート,ベンゾエート,スクシネート,リンゴ酸 ,アスコルビン酸,酒石酸またはその類似体である。CRFが投与の望まれた態 様によって任意の薬学的に許容できる媒体により行えるという事実に加えて、リ ポゾーム,マイクロカプセル,ポリマーまたはワックスの液体容器の中に溶液剤 として処方されるか、または錠剤とかピルの形にされることもあろう。 本発明により患者を治療する方法はある慢性炎症リウマチに苦しむ患者を含む 。慢性炎症リウマチは、慢性関節リウマチ,ライター症候群,硬直性脊椎炎,乾 せん性関節炎,および炎症腸疾患を意味する。治療は、特に偶発性急性炎症に効 き目があり、服用すれば抗炎症の結果が得られる。実験は、投与の時にかかわら ず(例えば、偶発性急性炎症のあとおよそ40日まで)示され、本発明の実施は 、病状が進行したものにおいてもずっと炎症を減少させ;しかし、治療が中止さ れるとき、その炎症の症候は再び起こると認められた。かくして、本発明は治癒 よりむしろ治療といえるようである。 実 験 治療の効き目は、アジュバント(免疫助成剤)のリ ウマチモデルで、リウマチに敏感な牡ルイス「LEW/N」ラットにより示され、リ ウマチを誘発するために、左後の足に殺したミコバクテリウムを注射した。 図1を概括的に参照すると、誘発から約16日後の病気の動物(すなわち、食 塩水で処理された動物)は足10で示される足を持っているが、しかし、病気が 誘発された少し後でミコバクテリウムの注射が行われたものは足12(そして後 で、他の足についても記述される)はパッドが膨れている。足のパッドの膨れは 炎症の兆しである。よく知られているように、損傷または攻撃に対しての体の反 応として、炎症は発赤,膨張,熱および当痛として現れる。ラットでの病気誘発 の5日後に、1日に2回CRFを50μg/kg,もしくは100μg/kgの いずれかの量が皮下に投与された。1日に2度の投与は20日間継続させられた 。病気誘発の約16日後において、動物を扱ったCRFは、比較的ほとんど膨張 または炎症を示さなかった。 最初の投与(すなわち、発病後5日から殺されたミコバクテリウムの注射)の 日から始めて、膨れの量はカリパスの使用によって、左後足(注射された足)の 厚さを測定することによって決定された。この測定は、「一次的」つまり急性炎 症の決定に役立った。引き続いて(通常さらに約10−12日)、右後の足も膨 れ、炎症を呈した。これは慢性炎症の応答を表す。 図2を着目するとそこには、左後足の一次炎症膨張データ(32日連続測定) が、コントロールラット,一日に2回CRF50μg/kg体重を受けたラット ,および一日に2回CRF100μg/kg体重を受けたラットについて示され ている。垂直な軸は、1単位を0.001インチ<0.0254mm>相当とし て測定値が示されている。図2のデータに示されているように、本発明によるC RF投与は、抗炎症の結果が服用に応答するように得られている。図2の3つの グラフはすべて、ミコバクテリウムで試用されてから5日経過後から始められて いる。CRFを一日に2回50μg/kg投与では、コントロール動物に対して 膨張が減少させられていた。100μg/kgの投与の結果はより一層偉大な意 義をもっている。 図3を参照すると、そこには図2のそれと同様のデータが示されているが、足 のパッドの膨張の程度は右後の足のそれについて行われ、その結果として慢性炎 症の応答を表すことになる。図2と同様に、試用から5日後からCRFの50μ g/kgまたは100μg/kgの服用を始め、図2のデータで説明された左後 の足の投与より後に右後足の発症があった。右後の足は左後の足よりも少ない膨 れを示す。もちろん、右後の足は、左後の足のように、直接にそれ自身に試用さ れたものではない。それにもかかわらず、図からわか るように、11日目から右後の足は膨れが始まっており、しかしながら、本発明 によるCRFの投与を受けた動物(50μg/kgまたは100μg/kgのい ずれのものについても)は非常に少ない膨れを示している。 図4を着目すると、図3に示した動物についてリウマチの程度が得点数により 評価されているが、ここでは、「0」がリウマチの症状を全く示さない場合「4 」は重度のリウマチを示す。リウマチの得点は要素の結合により成されるのであ るが、その要素は、足のパッドのパーセント表示および病気の徴候(膨れ,発赤 ,および変形を含む)の結合の評価により成される。図4のデータはCRFの2 種類の投与(50μg/kgと100μg/kg)がリウマチの得点を下げるの に有効であることを示しているが、100μg/kgの投与の方がより効果的で あることを示している。動物の右後の足は図4の得点を示すために使われた。 図5に、ちょうど前述した図4と同様に、2つの前足の評価が成された。すな わち、図4および図5の両者は、急性と言うよりはむしろ慢性について示してい る。しかしながら、図5のデータのために使われた前足は膨れにより始まり、他 の症候はより遅れてあらわれ、図4の右後の足よりは顕著ではなかった。特に図 5のデータから明らかなように、本発明によるCRF の投与は、慢性の炎症リウマチの臨床の治療に大変効果がある。 図2〜5のデータによって要約された実験において、治療は病気の誘発後5日 後に開始された。病気が前述のように誘発されたとき、他の実験のセットが着手 され、治療のコースが発病後10日,15日,25日または40日後に開始され た点を異にして、動物には20日間本発明による治療(100μg/kg毎日2 回皮下に服用)が成された。これらの実験は図6〜8のデータによって要約され る。 図6に着目すると、A〜Eのパネルは左後足のパッドについて獲得された測定 を図示している。パネルAは、コントロールラットと発病(開いた矢印によって 指示)後5日後から治療を受け、20日後(埋めた黒塗りの矢印によって指示) に治療を終了したラットの足のパッドの厚さをプロットしている。かくして、発 病から5日後の治療開始直後に足のパッドの厚みはコントロール動物のそれに比 較してかなり減少しており、そしてこの厚みの減少は治療を中止するまで続き、 その時点から膨らみが始まり60日まで続き、そこでは前記コントロール動物( 治療を受けないもの)の足パッドとの間に実質的な差は見られなかった。同様に パネルBはコントロール動物と10日目から治療を始め30日目に終了した試験 動物のデータ,パネルCは1 5日目から治療を始め35日目に終了したもの,パネルDは25日目から治療を 始め45日目に終了したもの,およびパネルEは40日目から治療を始め60日 目に終了したもののデータを図示している。これらのデータは、CRFによる治 療が行われるときに、パネルEに示されている病状の進んだものについてさえ、 足のパッドの腫れを十分に減少させることを示している。かくして、図6のパネ ルEに示したものでは発病から40日後に治療を開始したのであるが、それにも かかわらず、治療が開始された直後に、治療を受けた足のパッドの腫れは減少が 見られた。 図7に着目すると、A〜Eのパネルは図6に示されたものに類似するものであ るが、足のパッドの膨張につき右後足について測定されたものが示されている。 すなわち、図3では右後足のパッドの膨張について測定されたものであるから( 左後足のパッドがミコバクテリウムの注射の領域であり急性の炎症を示す)、右 後足のパッドは慢性炎症の応答を示すと考えられよう。再度言うが、これらのデ ータは、CRFによる治療が行われるときに、病状の進んだもの、慢性炎症の状 態ついてさえ、足のパッドの腫れを十分に減少させることを示している。 図6および7の実験と同様であるが、ここでは動物は図4で説明した得点によ り動物についてリウマチの 程度が評価されるのであるが、本発明の実施は全体のリウマチの条件に対して、 足のパッドの膨張に対してみられる程に顕著でないにしても相当な効果を追加で きる。図8に着目すると、各パネルA〜E中に、動物が治療を受けた時が開いた 矢印によって指示されている。治療を終了した時点は埋めた黒塗りの矢印によっ て指示されている。 かくして、図8のパネルAでは、殺されたミコバクテリウムによって試用され た動物の左後足のパッドは、その5日後に本発明によるCRFの投与が右後足の パッドに成され20日の期間続けられた。治療の期間中、リウマチの得点は、コ ントロール動物に比較して下降したが、治療が中止されるとこれらの得点は上昇 した。このようにして、本発明の実施は予防的なものとは対照的に治療的である 。図8のパネルDに示されているように、発病後25日後に開始された治療でも 効果があったことは注目に値する。 本発明は、好ましい特定の実施例について上述されたが、前記記述および例は 説明のために示されたものであって、本発明の範囲を限定する目的で示されたも のではなく、本発明の範囲は添付の請求の範囲により規定されるものと理解され たい。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年6月1日 【補正内容】 他の要素としては、グリシン,グルタミン,アスパラジン,アルギニンかリシン ;単糖類,二糖類および他の糖質製剤グルコース,マンノースかデキストリン; イーディーティーエー(EDTA)のようなキレート剤;マニトールかソルビッ トのような砂糖のアルコール;ナトリウムのような塩形成対イオン:およびまた はティーダヴリューイーイーエヌ(TWEEN),ピーエルユーアールオーエヌアイシ ーエス(PLURONICS),かピーイージー(PEG)のような非イオンの界面活性剤を含む ことができる。 投与の仕方としては当業者に知られている任意の方法を利用できるが、それに 限られるものではなく、関節内,静脈,くも膜下,皮下への注射,鼻腔内,経口 または埋め込み装置経由などより行われる。適当な埋め込み装置としては、例え ば、ゲルの気泡ワックスまたは微粒子に基づく移植組織を含む。問題の投与は、 好ましくは、作用物質または装置を皮膚経由伝達を可能にするために、例えば可 溶作用薬または直接伝達、急速に進歩している皮膚経由伝達で知られている直接 伝達が含まれる。 本発明の実施においてCRFもしくはその類似体の治療上の効果的投与は、少 なくともおよそ0.01μ g/kgである。全身系の投与(例えば、皮下および静脈)のために、より好ま しい投与は0.1から約50μg/kg、最も好ましい投与は1から約30μg /kgである。局部的な投与(例えば、関節内)のために好ましい服用量は1か ら約100μg/kgである。CRF服用量の投与は皮下または皮内などにゆっ くりと注ぎ込まれるか、または患部に直接注射される。 治療される患者は、例えば内科医のような健康管理の専門家で、彼女自身が、 CRF投与を含む治療の処方、または患者自身の投与(例えば、予め充填された 注射器の使用)の処方のもとで治療を受ける。全身系の投与は、偶発性の頻繁す る多くの場所での発生または発赤に対して、特に好ましい。以下に、さらに説明 される本発明による治療は効果的ではあるが、不幸にも治療を止めると効き目も また終了する。多くの他の異なった種類の治療と本発明の治療の方法が、病気の 治療において、他の薬学とか他の治療方法と組み合わせて使用できるであろう。特許請求の範囲 : 1.慢性の炎症リウマチの一種の患者を治療するための方法において: 前記患者に対して治療的に有効なCRFの服用を複数日に渡り投与するステッ プを含む患者を治療するための方法。 2.請求項1記載の方法において、前記患者が慢性関節リウマチ患者である患 者を治療するための方法。 3.請求項1記載の方法において、各服用量が少なくとも0.01μg/kg 体重である患者を治療するための方法。 4.請求項1記載の方法において、前記投与は、注入または吸収により行われ るものである患者を治療するための方法。 5.請求項1記載の方法において、前記投与は、局部注射で各服用量は、約1 から100μg/kgである患者を治療するための方法。 6.慢性関節リウマチ患者の治療方法において:複数日に渡りCRFの治療的 に効果がある服用量を、患部の炎症を減少させるのに効果的な治療の過程で、投 与する患者を治療するための方法。 7.請求項6記載の方法において、前記投与は、患者の偶発的急性炎症を減少 させるものである患者を治 療するための方法。 8.請求項6記載の方法において、前記投与は、局所的,関節内,静脈,くも 膜下,皮下,注射,鼻腔内または埋め込み装置によるものである患者を治療する ための方法。 9.請求項7記載の方法において、前記投与は、偶発的急性炎症の後40日以 内に行われるものである患者を治療するための方法。 10.請求項9記載の方法において、前記治療の過程は、約3週間より長くな い間継続されるものである患者を治療するための方法。 11.請求項8記載の方法において、全身系の投与では0.1から約50μg /kgの範囲であり、そして局部的には1から約100μg/kgである患者を 治療するための方法。 12.請求項1または6記載の方法において、前記CRFは塩の形である患者 を治療するための方法。 13.請求項1または6記載の方法において、前記CRFはCRF類似体であ る患者を治療するための方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,GE,HU ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LT, LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,SK ,TJ,TT,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.慢性のある炎症リウマチの患者を治療するための方法において: 前記患者に対して治療的に有効なCRFを投与するステップを含む患者を治療 するための方法。 2.請求項1記載の方法において、前記患者が慢性関節リウマチ患者である患 者を治療するための方法。 3.請求項1記載の方法において、各服用量が少なくとも0.01μg/kg 体重である患者を治療するための方法。 4.請求項1記載の方法において、前記投与は、注入または吸収により行われ るものである患者を治療するための方法。 5.請求項1記載の方法において、前記投与は、局部注射で各服用量は、約1 から100μg/kgである患者を治療するための方法。 6.慢性関節リウマチ患者の治療方法において: 患部の炎症を減少させるのに効果的な量,患者に神経ペプチド,実質的に副腎 皮質刺激ホルモン放出因子であり、塩,類似体,または類自体の塩を投与する患 者を治療するための方法。 7.請求項6記載の方法において、前記投与は、患者の偶発的急性炎症を減少 させるものである患者を治 療するための方法。 8.請求項6記載の方法において、前記投与は、局所的,関節内,静脈,くも 膜下,皮下,注射,鼻腔内または埋め込み装置によるものである患者を治療する ための方法。 9.請求項7記載の方法において、前記投与は、偶発的急性炎症の後40日以 内に行われるものである患者を治療するための方法。 10.請求項9記載の方法において、前記治療の過程は、約3週間より長くな い間継続されるものである患者を治療するための方法。
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