JPH09503847A - ソレノイドバルブと該ソレノイドバルブを用いたマッサージ装置 - Google Patents

ソレノイドバルブと該ソレノイドバルブを用いたマッサージ装置

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JPH09503847A JP7510651A JP51065195A JPH09503847A JP H09503847 A JPH09503847 A JP H09503847A JP 7510651 A JP7510651 A JP 7510651A JP 51065195 A JP51065195 A JP 51065195A JP H09503847 A JPH09503847 A JP H09503847A
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Abstract

(57)【要約】 可変流量電磁弁は高圧領域に接続された流路(3)と低圧領域に接続された流路(4)に開口するチャンバ(7)内を移動可能な閉止組立体(8)を具備する。電磁弁は、閉止組立体が上記チャンバ(7)内を移動自在なバルブ(8)からなることを特徴とする。ディスク形のバルブ(8)は平坦で軽く非変形性であり、入口流路(HP)(5)内の圧力が予め設定された圧力に近い値になると流体流れ位置に自動的に復元可能である。電磁弁は、また、バルブ(8)を通過する流体の流れが厚み方向に形成された開口(10)によって得られることを特徴とし、該バルブ(8)は電磁的に復帰すると入口流路が閉止されるように入口流路(3)の円周部外側の中央領域に配設されている。さらに、電磁石によって生じる電磁復元力を調節する手段を特徴とし、上記バルブを開放と閉止の間の所定位置に位置させて、所定の一定流量が得られるとともに、バルブを所定の頻度で交互に移動させて、同一の頻度と調節可能な大きさの調節可能な交互の流れが得られるようにし、連続的なパルス状かつ周期的な動作を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】 ソレノイドバルブと該ソレノイドバルブを用いたマッサージ装置 本発明は、高圧領域から低圧領域への流体(液体もしくは気体)の流れを確保 すべく、2つの循環路(回路)を異なった圧力に維持して接続するために用いる ことができる新規な種類のソレノイドバルブに関する。 さらに詳しくは、本発明は、 ‐全作動か非作動(開放したときには最大流量で流体が循環し、閉止したとき には循環が絶たれるもの)、 ‐上記の極端な状態間で調節できる一定の流量、 ‐変更可能な予め定められたパラメータ間で空気流の制御された可変流量を実 現する動的作動、 を等しく良好に達成できるように設計された新規な種類のソレノイドバルブに関 する。 明細書中の以降の記載においては、一端が外気に開放されて、循環路の入口で の高圧が大気圧に等しく、出口の一部がサクション系(減圧ポンプ)に接続され て、装置の低圧循環路に対応する、所定長さの循環路に設けられたソレノイドバ ルブを参照して、本発明を説明する。 このことはなんらの限定を意味するものではないことは明らかで、またかかる 型式のバルブが、数値は別にして高圧入口と低圧出口を有する任意の形式の循環 路に設けることができることは明白である。 復元手段(バネ)の作用を受けるプランジャを本質的に有し、押しのけ容積が 必要に応じて空圧制御され、入口循環路と低圧の排出循環路の間の流体流れの通 過を遮ったり許容することが可能なこの種の従来のソレノイドバルブは、かかる 課題を解決するのには適していない。これは、これらソレノイドバルブが、一般 に、高い慣性の原因となる重いコアを必要とするからである。さらに、数ミリ秒 台の非常に短い応答時間を持ちながら、高流量を得ることが望まれる低圧循環路 にこれを用いることは難しい。さらに、これらソレノイドバルブは、予め定めら れた流量を可能にするように設計されており、この流量を調節することが望まれ る場合は、相互に独立して制御できる複数のソレノイドバルブを使用することが 必要となる。 また、可変流量ソレノイドバルブは存在するが、高流量と短い応答時間が望ま れ、異なった圧力を受けている2つの領域間の流体の流量を迅速にかつ可変とで きる頻度(周波数)で変化させることができることが望まれる場合には適してい ない。 ソレノイドバルブを開放し閉止するために、異なった圧力に維持された2つの 循環路を連結するチャンバ内を移動することができ、流れを遮断することが決定 されたときに循環路の一つの入口(もしくは出口)を閉止することができ、電磁 力の非存在下で第2の循環路の出口(もしくは入口)に向けてこれを閉止するこ となく復元され、その結果、流体の連続流れがこの位置で得られる閉止体を用い ることが、特許US-A-3758071、GB-A-2124342及びDE-A- 3133060に開示されているように、ずっと以前に提案された。 しかし、これらの文献に開示された解決手段は、前段部において総括されたよ うな操作性を有するソレノイドバルブの製造を可能にし、従って調節可能な高流 体流量を達成するだけでなく数ミリ秒台の非常に短い応答時間を可能にし、2つ の予め定められた値間で値の調節を可能にしながら空気流れの制御した可変流量 を達成するものではない。 特に簡単な設計でこれら全ての課題を解決することができる新規な形式のソレ ノイドバルブを見い出したが、かかるソレノイドバルブが本発明の主題事項を構 成する。 よって、一般には、復元バネを持たず、異なった圧力に維持される二の循環路 を接続し、高圧領域から低圧領域への流体の流れを可能にする可変流ソレノイド バルブに係り、 好ましくは円筒形をなし、高圧領域に接続された「入口管路」と称す管路と 低圧領域に接続された「出口管路」と称す管路に開口するチャンバを形成するケ ーシングと、 上記チャンバ内を移動可能な閉止組立体であって、 電磁力の作用下で入口管路の開口を閉止し、 電磁力の非作用下で出口管路(BP)に向けて出口管路の入口を閉止しない で復帰し、該復帰位置で、高圧領域と低圧領域の圧力差と起こり得る圧力降下の 関数である所定レベルに維持された最大流量を有する流体連続流れが得られる構 成とされた閉止組立体とを具備するソレノイドバルブに関する。 本発明に係るソレノイドバルブでは、閉止組立体は、上記チャンバ内を移動可 能なフラップ弁からなり、該フラップ弁は入口管路内の圧力が予め設定された圧 力に近い値になると流体流れを許容する位置に自動的に復元可能な非変形軽量デ ィスクの形態をなし、 フラップ弁を通過する流体の流れが、フラップ弁が電磁力の作用下で復帰する と入口管路が閉止されるように入口管路の外周外側の中央領域に配され、厚み方 向に形成された開口によって得られ、 電磁石によって生じる電磁復元力を調節する手段を具備し、一方では、所定の 一定流量を得るために上記弁を所定レベルに位置せしめ、他方では所定の頻度で 他の位置に移動させて、同一の頻度と調節可能大きさの可変流量を得られるよう にし、連続的なパルス状かつ周期的な動作に導くように構成される。 発明の好適な実施態様では、フラップ弁の厚み方向に形成された開口の断面積 全体が入口管路と出口管路の断面に実質的に等しく、上記管路がフラップ弁が内 部を移動可能なチャンバの各々の側に同軸に配設される。 また、フラップ弁に電磁力が作用していない状態においてフラップ弁に接して 終端する高圧管路の延長線によって定まる仮想面が、入口及び出口管路の断面と 実質的に等しい面積を有する。 さらに好ましくは、フラップ弁は非磁化材料(例えば軟鉄)に基づいており、 その作用面は、低磁気透過性を有する材料で被覆され、フラップ弁が閉止位置に あるときに間隙を形成する構成とされる。 最後に、ソレノイドバルブは、好ましくは、流体が入口管路に流入する前に通 過する一体化フィルタを有する。 ソレノイドバルブ内の流体循環路と磁気回路の双方の明確に特定化された特徴 によって、高流量ばかりでなく、フラップ弁の低質量が寄与する(数ミリ秒台の ) 非常に短い応答時間を得ることができる。 このような設計は、また揺動現象を回避し、低騒音レベルを得ることを可能に する。 このようなソレノイドバルブは、調節可能及び/または可変流体流量(装置入 口にサクションを作り出す空気循環)を得ることが望ましい形式の装置なら如何 なる装置にも用いて好適であるが、特に、欧州特許第224422号に開示され た型式のマッサージ装置に好適である。 このような応用分野で、本発明に係るソレノイドバルブを使用すると、所望さ れる場合はマッサージ動作の間中を通じてサクション度を所定のレベルに一定に 維持することができる従来の転動揉み型のマッサージを可能にするばかりでなく 、「連続的にパルス状の周期的な」動きを簡単に作り出すことができ、マッサー ジ動作の間に周期的にサクション度が変化し、よって皮膚の揉み上げと吸い上げ 現象が一定のレベルに維持される従来の転動揉み型マッサージと、サクションが 漸進的に減少して所定の最小値まで到達し、その後に所定の最大値まで漸進的に 戻る相との組合わせを可能にし、よって当該技術の効率を改善し、患者へ装置を さらに容易に使用できるようになる。 実際、このような応用分野では、頻度と電磁源の励起期間の関数として、装置 が所定のレベルに維持された一定のサクション度を可能にする相(電磁石オフ) と、電磁石が励起されて高圧領域に接続された管路を閉塞するときに、流量(従 ってサクション度)が漸進的に減少し、循環路が外部圧(大気圧)に達するとき にゼロ敷居値に達する間の相との、2つの流量相を交互に代えることが可能であ り、これは自在に代えることができる。高圧値に近い値に到達すると、電磁石の 作動が停止されて、空気が低圧領域の作用下で循環路全体を通常通過することが できる位置に閉止ディスクを戻すか、電磁石によって生じた復元力が低圧領域に よって生じるよりも大きいが高圧領域によって生じるものより小さい値に固定さ れ、チャンバ内のフラップ弁の移動と往復置換とソレノイドバルブの周期的な閉 止が許容される。 このようなソレノイドバルブによれば、電磁石によって励起される復元力を単 に調節することによって、高圧領域に接続された開口の近傍に開口を閉止するこ となくバルブが移動するようにすることが可能で、これによって調節可能な一定 流量を達成することができる。 本発明と本発明が提供する効果は、限定を意図せず例証のために与えられ添付 図に示された以下の実施例によりさらによく理解できるであろう。 添付図面において、図1は本発明に従って製作されたソレノイドバルブの、実 質的に装置スケールで示された立断面図である。 図2は、本発明に係るソレノイドバルブを具備するフラップ弁の特定の構造を 示す平面図である。 図3は、図1の詳細図で、ソレノイドバルブを開閉するフラップ弁の磁気回路 とフラップ弁の動きを示すものである。 図4は、本発明に係るソレノイドバルブによるサクション現象を用いたマッサ ージ装置を作動し制御することを可能にする一連の手段を示す概略図である。 図1ないし3において、全体が参照符号(1)で示される本発明に係るソレノ イドバルブは、2つの循環路(回路)(HP)と(BP)の間に介在させられた 円筒形の組立体(アセンブリ)の形態をなしている。 ソレノイドバルブ内の流体循環路は、「入口」管路と称す管路(3)と低圧領 域に接続された「出口」管路と称す管路(4)を具備する組立体を通過して形成 されており、入口管路の出口(5)と出口管路の入口(6)は、内部に閉止組立 体(8)が配設されたチャンバ(7)に開口しており、閉止組立体は、電磁石( 9)によってつくられた電磁力の作用下で出口(5)を閉止し、電磁力の非作用 下で出口を閉止することなく出口管路の入口(6)に向かって戻り、高圧領域( HP)と低圧領域(BP)の間の圧力差及び生じ得る圧力降下の関数である所定 レベルに維持された最大流量を持つ流体の連続流れがこの位置で得られる。 添付図面に例示した実施態様では、本発明に係るソレノイドバルブは、容易に 取り外しができ、かつ入口循環路にフィルタ(21)が一体に取付られて、製作 されていることに留意すべきである。 本発明においては、添付図面から明らかであるが、(数ミリ秒台の)非常に短 い応答時間を可能にしながら25m3/hまでもしくはそれ以上の高流量を可能 にするようにするために、ソレノイドバルブ内の空気循環路、閉止部材の構造及 び 磁気回路の特徴が特に詳細に定められる。すなわち、本質的に、閉止組立体(8 )は、チャンバ内を直線状に移動することができ、入口管路(3)内の圧力が予 め設定した圧力に近い値に向かうとき流体を流れさせる位置に自動的に復帰する ことができる非変形性の軽量平坦ディスクの形態をなすフラップ弁からなり、該 フラップ弁を通る流体の流れは厚み方向に形成された開口(10)によって得ら れ、該開口は入口管路(3)の外周より外側の中央領域に配されており、電磁石 (9)によってつくられた電磁力の作用下でフラップ弁が戻ると入口管路は閉塞 されるようになっている。 高流量を確保するには、フラップ弁の厚み方向に形成された開口(10)の全 断面積が、入口管路(3)と出口管路(4)の断面積に実質的に等しい。なお、 上記各管路は、また、フラップ弁が内部を移動できるチャンバ(7)の各側にそ れぞれ同軸に配設されている。 また、そのような高流量を達成し電磁石(9)の励起時に非常に短い応答時間 となるようにするには、チャンバ(7)内のフラップ弁の動きは入口管路の出口 (5)に対して数ミリメートル台になる。この動きの値は、入口管路(3)の延 接線によって定まる仮想面で、フラップ弁が電磁力の作用を受けていないときに フラップ弁に対して終端し、全ての空気流が通過する面が、入口管路(3)と出 口管路(4)の断面積に実質的に等しい面積を有すべきである旨を考慮して決定 することができる。該面の面積がフラップ弁の移動量とその内周の積に等しいな らば、管路の断面が分かると、移動量の最大値を決定することができる。この値 より低いと、流体循環路の緊縮、従って流量損失が生じ、この値を越えると、流 量、フラップ弁の復帰速度の損失において改良はなく、弁を閉止するためにより 強力なコイルを用いることが必要となる。 例示として、添付図面に示した実施例では、管路(3)と(4)の直径は14 mmで、フラップ弁は2mmの厚みを有し、チャンバ(7)内でのフラップ弁の 移動距離は2mmで20グラムの重さとなり、電磁石の作用下でフラップ弁の実 質的に瞬間的な復元を許容しながら、25m3/hまでの流体流量を確保するこ とができる。 例示として、このようなソレノイド弁は2.5ワットの出力、10ミリ秒のオ ーダの閉止時間を持つという一般的な特徴を有し、開状態とされたときには25 m3/hのオーダの流体流量を達成するものである。 また、コイルの正確な作動を確保するには、図3に示されているように、中央 カラム(11)、ついで端面(12)、最後に外部カラム(13)を通過する磁 場の経路に沿って一定断面を有することが好都合である。これを達成するには、 中央カラム(11)と外部カラム(13)を等しい断面積とすることによって得 られる等しい場伝達表面積を有することが必要であり、従って中央カラム(11 )は外部カラム(13)よりも厚い。 また、フラップ弁(8)に対する磁場の通過は、電磁石の固定装置の表面積に 等しい表面積を通して生じるべきである。従って、図2から分かるように、フラ ップ弁(8)に形成され、流体を流れさせる開口(10)は、その間に一定幅( E)の棒(14)を形成するような形状を有する。また、棒(14)の長さ方向 に渡ってのみディスクを通じて磁場が流れるという事実を考慮すると、出口開口 (5)を閉塞するさらに薄い中央領域(15)を設け、フラップ弁の質量を低減 することを考えることができる。 最後に、本発明においては、コイルへの供給を止めたときに空気流によってフ ラップ弁の迅速な開放と実際的には瞬時の変位を達成するために、上記フラップ 弁は、好ましくは、非常に小さい残留場を有している例えば軟鉄等の非磁化材料 によって形成することができる。従って、磁場が切られると、フラップ弁を保持 する力は即座になくなり、空気流によって実際的には瞬時に変位する。 残留場をさらに低減するには、磁場を制限することが必要である。 このような磁場の制限は、入口管路の出口(5)において例えばシールによっ て形成された間隙の作用により達成することができる。このようなシールは、フ ラップ弁へのコーティング層(例えばペイント)で形成できる。また、この間隙 により、鉄と鉄との摩擦を避け、摩耗を大きく低減することが可能である。 図4は、本発明において用いられるソレノイドバルブを、空気サクション現象 を用いるマッサージ装置、特に欧州特許第224422号の教示に従って製作さ れたマッサージ装置への利用を概略的に図示するものである。例示として、この ようなマッサージユニットにあっては、実施される処置に応じて流量を調整可能 であることが必要であり、かかる流量は25m3/hと高い。 今日まで、特に欧州特許第224422号(図6参照)から分かるように、複 数のソレノイドバルブ(参照番号34)が流量を調節するために用いられている が、本発明ではこれらのバルブは単一のソレノイドバルブで置き換えられており 、この単一のバルブにより、ソレノイドバルブが開状態にあるときの最大流量と 閉状態にあるときの流体循環の停止との間で全量流通させるか非流通かの何れか とされ、また従来はかかるユニットに具備されていた複数のソレノイドバルブに よって得られたかかる2つの極端な状態の間で調節可能な一定流量を得ることが できるばかりでなく、上記2つの予め定められた値の間で、その間での調節を可 能にしながら、上記空気流に対して可変流量を達成する動的作動を得ることがで きる。 従って、このような応用分野では、ソレノイドバルブ(1)は、減圧ポンプ( 20)にマッサージヘッド(HP)を接続し、高圧入口循環路(3)(HP)と 低圧循環路(4)(BP)を定める循環路に設けられている。減圧ポンプ(20 )がダストを吸い込むのを防止する目的のフィルタ(21)が循環路(5)に設 けられている。 組立体には、マッサージヘッドの入口部でのサクション度をプログラムし、予 め定めた値並びに設定期間にサクションを維持する手段が設けられている。 このような手段は、循環路(3)のバイパスに設けられた圧力センサ(22) を具備する調節及び制御組立体から本質的になり、ソレノイドバルブ制御回路( 1)は2つの入力情報、すなわち、 ‐制御パネル(24)にプログラムされた圧力低減値の値から得られる設定 信号と、 ‐空気圧循環路(3)に設けられた圧力センサ(22)から伝達される電気 情報から得られた実際の信号と を受信するコンパレータ(23)(もしくは差動増幅器)を具備する。 本発明に係るソレノイドバルブでは、フィルタ(21)は実際にはソレノイド バルブ本体の内部に一体とされており、センサ(22)は、また、入口管路(3 )内の圧力を検知することに留意すべきである。 本発明に係るソレノイドバルブによれば、マッサージ動作をプログラムして、 フラップ弁(8)を復帰させる電磁石(9)が励起されず、該フラップ弁が入口 管路(3)の出口(5)から離れた状態に保持されているときに、予め定められ た値のサクションをこれも予め定められた時間の間得ることができる。従って、 空気はフラップ弁の開口を通って管路(3)と(4)の間を自由に流れる。 マッサージヘッドの入口でのサクション度を変えることが望まれる場合は、電 磁石(9)が励起され、その結果フラップ弁が管路(3)の出口(5)を閉止す る。従って、管路(3)内の圧力が、装置の外部の高圧値(大気圧)に近くなる 値まで漸進的に増大する。この圧力が、マッサージヘッドの最少サクション度に 対応し、センサ(22)によってモニターされている最大の所定敷居値に達する と、電磁石への供給が絶たれ、フラップ弁(8)がチャンバ(7)内に自動的に 押し戻され、空気が循環路全体に流れるようになる。 特定の頻度で電磁石(9)を励起することによって、入口管路(3)の出口と チャンバ(7)内の極端な状態との間のフラップ弁(8)の周期的で交互の動き が得られ、マッサージヘッドの入口でサクション振動現象を生じる。 フラップ弁に作用する磁力だけによって特定の中間位置にフラップ弁を維持す ることもまた可能である。 実際、磁場が強くなればなるほど、磁力は大きくなる。同時に、間隙が小さく なればなるほど、磁場が強くなる。換言すれば、フラップ弁(8)が入口管路の 出口(5)に近付けば近付くほど、磁力が強くなる。 また、フラップ弁(8)と管路(5)の開口の間の面上を通過する薄い空気流 に沿って、壁に対する空気の摩擦により力が生じ、フラップ弁を押戻す傾向があ る。従って、空気流が薄くなればなるほど、高圧領域と低圧領域の間の圧力差は 大きくなり、従って空気摩擦力が高くなる。従って、これらの現象により、平衡 の若干の乱れ、例えばより近くへのフラップ弁(8)の動きが、反発流体力の増 大によって補償される吸引磁力の増加をもたらすので、特定の中間位置にフラッ プ弁を維持することが可能となる。このようなことが可能となることにより、電 磁石(9)によって生じる復元力を単に調節することによって一定の流量に調節 することが可能になる。 最後に、このような応用分野では、周波数と電磁源の励起期間の関数として、 装置が所定のレベルに維持された一定のサクションを可能にする相と、電磁石( 9)が励起されて高圧領域(HP)に接続された管路(3)を閉塞するときに、 流量(従ってサクション度)が漸進的に減少し、循環路が外部圧(大気圧)に達 するときにゼロ敷居値に達する相との、2つの流量相を交互に代えることが可能 であり、これは自在に代えることができる。高圧値に近い値に到達すると、電磁 石の作動が停止されて、空気が低圧領域の作用下で循環路全体を通常通過するこ とができる位置に閉止ディスクを戻すか、電磁石によって生じた復元力(FM) が低圧領域によって生じるよりも大きいが高圧領域によって生じるものより小さ い値に固定され、チャンバ内のフラップ弁の往復変位とソレノイドバルブの閉止 を許容し、動的動作を得ることができる。 特に簡単な設計の本発明に係るソレノイドバルブは、高流量を可能にし、非常 に短い応答時間を可能にするもので、非常に迅速にかつ可変の頻度(周波数)で 、異なった圧力を受ける2つの領域間で流体の流量を変えることが望まれるあら ゆる場合に用いることができる。高圧領域から低圧領域への制御下での調節が望 まれるあらゆる場合に用いることができる。しかして、このようなソレノイドバ ルブは、サクションの代わりに流体(水または空気)のジェット処理を実施する ために用いることができる。かかる場合には、上記の応用分野で記載したサクシ ョンマッサージヘッドを、流体(水または空気)を常に同じ方向に移送するブー スタポンプで置き換えることができ、バルブは同様に調節され、上記流体は、ノ ズルもしくは処理ヘッドが出口に配設された低圧領域側に押し出される。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年7月21日 【補正内容】 明細書 ソレノイドバルブと該ソレノイドバルブを用いたマッサージ装置 本発明は、高圧領域から低圧領域への流体(液体もしくは気体)の流れを確保 すべく、2つの循環路(回路)を異なった圧力に維持して接続するために用いる ことができる新規な種類のソレノイドバルブに関する。 さらに詳しくは、本発明は、 ‐全作動か非作動(開放したときには最大流量で流体が循環し、閉止したとき には循環が絶たれるもの)、 ‐上記の極端な状態間で調節できる一定の流量、 ‐変更可能な予め定められたパラメータ間で空気流の制御された可変流量を実 現する動的作動、 を等しく良好に達成できるように設計された新規な種類のソレノイドバルブに関 する。 明細書中の以降の記載においては、一端が外気に開放されて、循環路の入口で の高圧が大気圧に等しく、出口の一部がサクション系(減圧ポンプ)に接続され て、装置の低圧循環路に対応する、所定長さの循環路に設けられたソレノイドバ ルブを参照して、本発明を説明する。 このことはなんらの限定を意味するものではないことは明らかで、またかかる 型式のバルブが、数値は別にして高圧入口と低圧出口を有する任意の形式の循環 路に設けることができることは明白である。 復元手段(バネ)の作用を受けるプランジャを本質的に有し、押しのけ容積が 必要に応じて空圧制御され、入口循環路と低圧の排出循環路の間の流体流れの通 過を遮ったり許容することが可能なこの種の従来のソレノイドバルブは、かかる 課題を解決するのには適していない。これは、これらソレノイドバルブが、一般 に、高い慣性の原因となる重いコアを必要とするからである。さらに、数ミリ秒 台の非常に短い応答時間を持ちながら、高流量を得ることが望まれる低圧循環路 にこれを用いることは難しい。さらに、これらソレノイドバルブは、予め定めら れた流量を可能にするように設計されており、この流量を調節することが望まれ る場合は、相互に独立して制御できる複数のソレノイドバルブを使用することが 必要となる。 また、可変流量ソレノイドバルブは存在するが、高流量と短い応答時間が望ま れ、異なった圧力を受けている2つの領域間の流体の流量を迅速にかつ可変とで きる頻度(周波数)で変化させることができることが望まれる場合には適してい ない。 ソレノイドバルブを開放し閉止するために、異なった圧力に維持された2つの 循環路を連結するチャンバ内を移動することができ、流れを遮断することが決定 されたときに循環路の一つの入口(もしくは出口)を閉止することができ、電磁 力の非存在下で第2の循環路の出口(もしくは入口)に向けてこれを閉止するこ となく復元され、その結果、流体の連続流れがこの位置で得られる閉止体を用い ることが、特許US-A-3758071、GB-A-2124342及びDE-A- 3133060に開示されているように、ずっと以前に提案された。 しかし、これらの文献に開示された解決手段は、前段部において総括されたよ うな操作性を有するソレノイドバルブの製造を可能にし、従って調節可能な高流 体流量を達成するだけでなく数ミリ秒台の非常に短い応答時間を可能にし、2つ の予め定められた値間で値の調節を可能にしながら空気流れの制御した可変流量 を達成するものではない。 特に簡単な設計でこれら全ての課題を解決することができる新規な形式のソレ ノイドバルブを見い出したが、かかるソレノイドバルブが本発明の主題事項を構 成する。 よって、一般には、US−A−4895183公報に見いだすことができるよ うに、復元バネを持たず、異なった圧力に維持される二の循環路を接続し、高圧 領域から低圧領域への流体の流れを可能にする可変流ソレノイドバルブに係り、 好ましくは円筒形をなし、高圧領域に接続された「入口管路」と称す管路と 低圧領域に接続された「出口管路」と称す管路に開口するチャンバを形成するケ ーシングと、 上記チャンバ内を移動可能なフラップ弁からなる閉止組立体であって、該フラ ップ弁は入口管路内の圧力が予め設定された圧力に近い値になると流体流れを許 容する位置に自動的に復元可能な非変形軽量ディスクの形態をなし、 電磁力の作用下で入口管路の開口を閉止し、 電磁力の非作用下で出口管路(BP)に向けて出口管路の入口を閉止しない で復帰し、該復帰位置で、高圧領域と低圧領域の圧力差と起こり得る圧力降下の 関数である所定レベルに維持された最大流量を有する流体連続流れが得られる構 成とされた閉止組立体とを具備するソレノイドバルブに関する。 本発明に係るソレノイドバルブでは、 フラップ弁を通過する流体の流れが、フラップ弁が電磁力の作用下で復帰する と入口管路が閉止されるように入口管路の外周外側の中央領域に配され、厚み方 向に形成された開口によって得られ、 電磁石によって生じる電磁復元力を調節する手段を具備し、一方では、所定の 一定流量を得るために上記弁を所定レベルに位置せしめ、他方では所定の頻度で 他の位置に移動させて、同一の頻度と調節可能大きさの可変流量を得られるよう にし、連続的なパルス状かつ周期的な動作に導くように構成される。 発明の好適な実施態様では、フラップ弁の厚み方向に形成された開口の断面積 全体が入口管路と出口管路の断面に実質的に等しく、上記管路がフラップ弁が内 部を移動可能なチャンバの各々の側に同軸に配設される。 また、フラップ弁に電磁力が作用していない状態においてフラップ弁に接して 終端する高圧管路の延長線によって定まる仮想面が、入口及び出口管路の断面と 実質的に等しい面積を有する。 さらに好ましくは、フラップ弁は非磁化材料(例えば軟鉄)に基づいており、 その作用面は、低磁気透過性を有する材料で被覆され、フラップ弁が閉止位置に あるときに間隙を形成する構成とされる。 最後に、ソレノイドバルブは、好ましくは、流体が入口管路に流入する前に通 過する一体化フィルタを有する。 ソレノイドバルブ内の流体循環路と磁気回路の双方の明確に特定化された特徴 によって、高流量ばかりでなく、フラップ弁の低質量が寄与する(数ミリ秒台の )非常に短い応答時間を得ることができる。 このような設計は、また揺動現象を回避し、低騒音レベルを得ることを可能に する。 このようなソレノイドバルブは、調節可能及び/または可変流体流量(装置入 口にサクションを作り出す空気循環)を得ることが望ましい形式の装置なら如何 なる装置にも用いて好適であるが、特に、欧州特許第224422号に開示され た型式のマッサージ装置に好適である。 このような応用分野で、本発明に係るソレノイドバルブを使用すると、所望さ れる場合はマッサージ動作の間中を通じてサクション度を所定のレベルに一定に 維持することができる従来の転動揉み型のマッサージを可能にするばかりでなく 、「連続的にパルス状の周期的な」動きを簡単に作り出すことができ、マッサー ジ動作の間に周期的にサクション度が変化し、よって皮膚の揉み上げと吸い上げ 現象が一定のレベルに維持される従来の転動揉み型マッサージと、サクションが 漸進的に減少して所定の最小値まで到達し、その後に所定の最大値まで漸進的に 戻る相との組合わせを可能にし、よって当該技術の効率を改善し、患者へ装置を さらに容易に使用できるようになる。 実際、このような応用分野では、頻度と電磁源の励起期間の関数として、装置 が所定のレベルに維持された一定のサクション度を可能にする相(電磁石オフ) と、電磁石が励起されて高圧領域に接続された管路を閉塞するときに、流量(従 ってサクション度)が漸進的に減少し、循環路が外部圧(大気圧)に達するとき にゼロ敷居値に達する間の相との、2つの流量相を交互に代えることが可能であ り、これは自在に代えることができる。高圧値に近い値に到達すると、電磁石の 作動が停止されて、空気が低圧領域の作用下で循環路全体を通常通過することが できる位置に閉止ディスクを戻すか、電磁石によって生じた復元力が低圧領域に よって生じるよりも大きいが高圧領域によって生じるものより小さい値に固定さ れ、チャンバ内のフラップ弁の移動と往復置換とソレノイドバルブの周期的な閉 止が許容される。 このようなソレノイドバルブによれば、電磁石によって励起される復元力を単 に調節することによって、高圧領域に接続された開口の近傍に開口を閉止するこ となくバルブが移動するようにすることが可能で、これによって調節可能な一定 流量を達成することができる。 本発明と本発明が提供する効果は、限定を意図せず例証のために与えられ添付 図に示された以下の実施例によりさらによく理解できるであろう。 添付図面において、図1は本発明に従って製作されたソレノイドバルブの、実 質的に装置スケールで示された立断面図である。 図2は、本発明に係るソレノイドバルブを具備するフラップ弁の特定の構造を 示す平面図である。 図3は、図1の詳細図で、ソレノイドバルブを開閉するフラップ弁の磁気回路 とフラップ弁の動きを示すものである。 図4は、本発明に係るソレノイドバルブによるサクション現象を用いたマッサ ージ装置を作動し制御することを可能にする一連の手段を示す概略図である。 図1ないし3において、全体が参照符号(1)で示される本発明に係るソレノ イドバルブは、2つの循環路(回路)(HP)と(BP)の間に介在させられた 円筒形の組立体(アセンブリ)の形態をなしている。 ソレノイドバルブ内の流体循環路は、「入口」管路と称す管路(3)と低圧領 域に接続された「出口」管路と称す管路(4)を具備する組立体を通過して形成 されており、入口管路の出口(5)と出口管路の入口(6)は、内部に閉止組立 体(8)が配設されたチャンバ(7)に開口しており、閉止組立体は、電磁石( 9)によってつくられた電磁力の作用下で出口(5)を閉止し、電磁力の非作用 下で出口を閉止することなく出口管路の入口(6)に向かって戻り、高圧領域( HP)と低圧領域(BP)の間の圧力差及び生じ得る圧力降下の関数である所定 レベルに維持された最大流量を持つ流体の連続流れがこの位置で得られる。 添付図面に例示した実施態様では、本発明に係るソレノイドバルブは、容易に 取り外しができ、かつ入口循環路にフィルタ(21)が一体に取付られて、製作 されていることに留意すべきである。 本発明においては、添付図面から明らかであるが、(数ミリ秒台の)非常に短 い応答時間を可能にしながら25m3/hまでもしくはそれ以上の高流量を可能 にするようにするために、ソレノイドバルブ内の空気循環路、閉止部材の構造及 び磁気回路の特徴が特に詳細に定められる。すなわち、本質的に、閉止組立体( 8) は、チャンバ内を直線状に移動することができ、入口管路(3)内の圧力が予め 設定した圧力に近い値に向かうとき流体を流れさせる位置に自動的に復帰するこ とができる非変形性の軽量平坦ディスクの形態をなすフラップ弁からなり、該フ ラップ弁を通る流体の流れは厚み方向に形成された開口(10)によって得られ 、該開口は入口管路(3)の外周より外側の中央領域に配されており、電磁石( 9)によってつくられた電磁力の作用下でフラップ弁が戻ると入口管路は閉塞さ れるようになっている。 高流量を確保するには、フラップ弁の厚み方向に形成された開口(10)の全 断面積が、入口管路(3)と出口管路(4)の断面積に実質的に等しい。なお、 上記各管路は、また、フラップ弁が内部を移動できるチャンバ(7)の各側にそ れぞれ同軸に配設されている。 また、そのような高流量を達成し電磁石(9)の励起時に非常に短い応答時間 となるようにするには、チャンバ(7)内のフラップ弁の動きは人口管路の出口 (5)に対して数ミリメートル台になる。この動きの値は、入口管路(3)の延 長線によって定まる仮想面で、フラップ弁が電磁力の作用を受けていないときに フラップ弁に対して終端し、全ての空気流が通過する面が、入口管路(3)と出 口管路(4)の断面積に実質的に等しい面積を有すべきである旨を考慮して決定 することができる。該面の面積がフラップ弁の移動量とその内周の積に等しいな らば、管路の断面が分かると、移動量の最大値を決定することができる。この値 より低いと、流体循環路の緊縮、従って流量損失が生じ、この値を越えると、流 量、フラップ弁の復帰速度の損失において改良はなく、弁を閉止するためにより 強力なコイルを用いることが必要となる。 例示として、添付図面に示した実施例では、管路(3)と(4)の直径は14 mmで、フラップ弁は2mmの厚みを有し、チャンバ(7)内でのフラップ弁の 移動距離は2mmで20グラムの重さとなり、電磁石の作用下でフラップ弁の実 質的に瞬間的な復元を許容しながら、25m3/hまでの流体流量を確保するこ とができる。 例示として、このようなソレノイド弁は2.5ワットの出力、10ミリ秒のオ ーダの閉止時間を持つという一般的な特徴を有し、開状態とされたときには25 m3/hのオーダの流体流量を達成するものである。 また、コイルの正確な作動を確保するには、図3に示されているように、中央 カラム(11)、ついで端面(12)、最後に外部カラム(13)を通過する磁 場の経路に沿って一定断面を有することが好都合である。これを達成するには、 中央カラム(11)と外部カラム(13)を等しい断面積とすることによって得 られる等しい場伝達表面積を有することが必要であり、従って中央カラム(11 )は外部カラム(13)よりも厚い。 また、フラップ弁(8)に対する磁場の通過は、電磁石の固定装置の表面積に 等しい表面積を通して生じるべきである。従って、図2から分かるように、フラ ップ弁(8)に形成され、流体を流れさせる開口(10)は、その間に一定幅( E)の棒(14)を形成するような形状を有する。また、棒(14)の長さ方向 に渡ってのみディスクを通じて磁場が流れるという事実を考慮すると、出口開口 (5)を閉塞するさらに薄い中央領域(15)を設け、フラップ弁の質量を低減 することを考えることができる。 最後に、本発明においては、コイルへの供給を止めたときに空気流によってフ ラップ弁の迅速な開放と実際的には瞬時の変位を達成するために、上記フラップ 弁は、好ましくは、非常に小さい残留場を有している例えば軟鉄等の非磁化材料 によって形成することができる。従って、磁場が切られると、フラップ弁を保持 する力は即座になくなり、空気流によって実際的には瞬時に変位する。 残留場をさらに低減するには、磁場を制限することが必要である。 このような磁場の制限は、入口管路の出口(5)において例えばシールによっ て形成された間隙の作用により達成することができる。このようなシールは、フ ラップ弁へのコーティング層(例えばペイント)で形成できる。また、この間隙 により、鉄と鉄との摩擦を避け、摩耗を大きく低減することが可能である。 図4は、本発明において用いられるソレノイドバルブを、空気サクション現象 を用いるマッサージ装置、特に欧州特許第224422号の教示に従って製作さ れたマッサージ装置への利用を概略的に図示するものである。例示として、この ようなマッサージユニットにあっては、実施される処置に応じて流量を調整可能 であることが必要であり、かかる流量は25m3/hと高い。 今日まで、特に欧州特許第224422号(図6参照)から分かるように、複 数のソレノイドバルブ(参照番号34)が流量を調節するために用いられている が、本発明ではこれらのバルブは単一のソレノイドバルブで置き換えられており 、この単一のバルブにより、ソレノイドバルブが開状態にあるときの最大流量と 閉状態にあるときの流体循環の停止との間で全量流通させるか非流通かの何れか とされ、また従来はかかるユニットに具備されていた複数のソレノイドバルブに よって得られたかかる2つの極端な状態の間で調節可能な一定流量を得ることが できるばかりでなく、上記2つの予め定められた値の間で、その間での調節を可 能にしながら、上記空気流に対して可変流量を達成する動的作動を得ることがで きる。 従って、このような応用分野では、ソレノイドバルブ(1)は、減圧ポンプ( 20)にマッサージヘッド(HP)を接続し、高圧入口循環路(3)(HP)と 低圧循環路(4)(BP)を定める循環路に設けられている。減圧ポンプ(20 )がダストを吸い込むのを防止する目的のフィルタ(21)が循環路(5)に設 けられている。 組立体には、マッサージヘッドの入口部でのサクション度をプログラムし、予 め定めた値並びに設定期間にサクションを維持する手段が設けられている。 このような手段は、循環路(3)のバイパスに設けられた圧力センサ(22) を具備する調節及び制御組立体から本質的になり、ソレノイドバルブ制御回路( 1)は2つの入力情報、すなわち、 ‐制御パネル(24)にプログラムされた圧力低減値の値から得られる設定 信号と、 ‐空気圧循環路(3)に設けられた圧力センサ(22)から伝達される電気 情報から得られた実際の信号と を受信するコンパレータ(23)(もしくは差動増幅器)を具備する。 本発明に係るソレノイドバルブでは、フィルタ(21)は実際にはソレノイド バルブ本体の内部に一体とされており、センサ(22)は、また、入口管路(3 )内の圧力を検知することに留意すべきである。 本発明に係るソレノイドバルブによれば、マッサージ動作をプログラムして、 フラップ弁(8)を復帰させる電磁石(9)が励起されず、該フラップ弁が入口 管路(3)の出口(5)から離れた状態に保持されているときに、予め定められ た値のサクションをこれも予め定められた時間の間得ることができる。従って、 空気はフラップ弁の開口を通って管路(3)と(4)の間を自由に流れる。 マッサージヘッドの入口でのサクション度を変えることが望まれる場合は、電 磁石(9)が励起され、その結果フラップ弁が管路(3)の出口(5)を閉止す る。従って、管路(3)内の圧力が、装置の外部の高圧値(大気圧)に近くなる 値まで漸進的に増大する。この圧力が、マッサージヘッドの最少サクション度に 対応し、センサ(22)によってモニターされている最大の所定敷居値に達する と、電磁石への供給が絶たれ、フラップ弁(8)がチャンバ(7)内に自動的に 押し戻され、空気が循環路全体に流れるようになる。 特定の頻度で電磁石(9)を励起することによって、入口管路(3)の出口と チャンバ(7)内の極端な状態との間のフラップ弁(8)の周期的で交互の動き が得られ、マッサージヘッドの入口でサクション振動現象を生じる。 フラップ弁に作用する磁力だけによって特定の中間位置にフラップ弁を維持す ることもまた可能である。 実際、磁場が強くなればなるほど、磁力は大きくなる。同時に、間隙が小さく なればなるほど、磁場が強くなる。換言すれば、フラップ弁(8)が入口管路の 出口(5)に近付けば近付くほど、磁力が強くなる。 また、フラップ弁(8)と管路(5)の開口の間の面上を通過する薄い空気流 に沿って、壁に対する空気の摩擦により力が生じ、フラップ弁を押戻す傾向があ る。従って、空気流が薄くなればなるほど、高圧領域と低圧領域の間の圧力差は 大きくなり、従って空気摩擦力が高くなる。従って、これらの現象により、平衡 の若干の乱れ、例えばより近くへのフラップ弁(8)の動きが、反発流体力の増 大によって補償される吸引磁力の増加をもたらすので、特定の中間位置にフラッ プ弁を維持することが可能となる。このようなことが可能となることにより、電 磁石(9)によって生じる復元力を単に調節することによって一定の流量に調節 することが可能になる。 最後に、このような応用分野では、周波数と電磁源の励起期間の関数として、 装置が所定のレベルに維持された一定のサクションを可能にする相と、電磁石( 9)が励起されて高圧領域(HP)に接続された管路(3)を閉塞するときに、 流量(従ってサクション度)が漸進的に減少し、循環路が外部圧(大気圧)に達 するときにゼロ敷居値に達する相との、2つの流量相を交互に代えることが可能 であり、これは自在に代えることができる。高圧値に近い値に到達すると、電磁 石の作動が停止されて、空気が低圧領域の作用下で循環路全体を通常通過するこ とができる位置に閉止ディスクを戻すか、電磁石によって生じた復元力(FM) が低圧領域によって生じるよりも大きいが高圧領域によって生じるものより小さ い値に固定され、チャンバ内のフラップ弁の往復変位とソレノイドバルブの閉止 を許容し、動的動作を得ることができる。 特に簡単な設計の本発明に係るソレノイドバルブは、高流量を可能にし、非常 に短い応答時間を可能にするもので、非常に迅速にかつ可変の頻度(周波数)で 、異なった圧力を受ける2つの領域間で流体の流量を変えることが望まれるあら ゆる場合に用いることができる。高圧領域から低圧領域への制御下での調節が望 まれるあらゆる場合に用いることができる。しかして、このようなソレノイドバ ルブは、サクションの代わりに流体(水または空気)のジェット処理を実施する ために用いることができる。かかる場合には、上記の応用分野で記載したサクシ ョンマッサージヘッドを、流体(水または空気)を常に同じ方向に移送するブー スタポンプで置き換えることができ、バルブは同様に調節され、上記流体は、ノ ズルもしくは処理ヘッドが出口に配設された低圧領域側に押し出される。 請求の範囲 1. 復元バネを持たず、異なった圧力に維持される二の循環路を接続し、高圧 領域(HP)から低圧領域(BP)への流体の流れを可能にする可変流ソレノイ ドバルブであって、 高圧領域(HP)に接続された「入口管路」と称す管路(3)と低圧領域(B P)に接続された「出口管路」と称す管路(4)に開口するチャンバ(7)を形 成するケーシング(2)と、 上記チャンバ内を移動可能なフラップ弁からなる閉止組立体(8)であって、 該フラップ弁は(HP)入口管路(5)内の圧力が予め設定された圧力に近い値 になると流体流れを許容する位置に自動的に復元可能な非変形軽量ディスクの形 態をなし、 電磁力の作用下で入口管路(3)の開口(5)を閉止し、 電磁力の非作用下で出口管路(4)(BP)に向けて出口管路の入口を閉止 しないで復帰し、該復帰位置で、高圧領域(HP)と低圧領域(BP)の圧力差 と起こり得る圧力降下の関数である所定レベルに維持された最大流量を有する流 体連続流れが得られる構成とされた閉止組立体とを具備するソレノイドバルブに おいて、 フラップ弁(8)を通過する流体の流れが、フラップ弁(8)が電磁力の作用 下で復帰すると入口管路が閉止されるように入口管路(3)の外周外側の中央領 域に配され、厚み方向に形成された開口(10)によって得られ、 電磁石によって生じる電磁復元力を調節する手段を具備し、一方では、所定の 一定流量を得るために上記弁(8)を所定レベルに位置せしめ、他方では所定の 頻度で他の位置に移動させて、同一の頻度と調節可能な大きさの可変流量を得ら れるようにし、連続的なパルス状かつ周期的な操作に導くように構成されたソレ ノイドバルブ。 2. フラップ弁の厚み方向に形成された開口(10)の断面積全体が入口管路 と出口管路の断面に実質的に等しく、上記管路がフラップ弁が内部を移動可能な チャンバの各々の側に同軸に配設された請求項1記載のソレノイドバルブ。 3. フラップ弁に電磁力が作用していない状態においてフラップ弁に接して終 端する高圧管路(HP)の延長線によって定まる仮想面が、管路(4)または( 5)の断面と実質的に等しい面積を有する請求項2記載のソレノイドバルブ。 4. フラップ弁が軟鉄等の非磁化材料に基づいている請求項1ないし3の何れ か1項に記載のソレノイドバルブ。 5. フラップ弁の作用面が、低磁気透過性を有する材料で被覆され、フラップ 弁が閉止位置にあるときに間隙を形成する構成とされた請求項4記載のソレノイ ドバルブ。 6. 流体が入口管路(3)に流入する前に通過する一体化フィルタを有する請 求項1ないし5の何れか1項に記載のソレノイドバルブ。 7. ヘッドが循環路によって減圧ポンプ(20)に接続され、患者へのサクシ ョン作用を可能にするマッサージ装置において、請求項1ないし6の何れかに記 載のソレノイドバルブ(1)が上記循環路に介在されたマッサージ装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 復元バネを持たず、異なった圧力に維持される二の循環路を接続し、高圧 領域(HP)から低圧領域(BP)への流体の流れを可能にする流れ調節式ソレ ノイドバルブであって、 高圧領域(HP)に接続された「入口管路」と称す管路(3)と低圧領域(B P)に接続された「出口管路」と称す管路(4)に開口するチャンバ(7)を形 成するケーシング(2)と、 上記チャンバ内を移動可能な閉止組立体(8)であって、 電磁力の作用下で入口管路(3)の開口(5)を閉止し、 電磁力の非作用下で出口管路(4)(BP)に向けて出口管路の入口を閉止 しないで復帰し、該復帰位置で、高圧領域(HP)と低圧領域(BP)の圧力差 と起こり得る圧力降下の関数である所定レベルに維持された最大流量を有する流 体連続流れが得られる構成とされた閉止組立体とを具備するソレノイドバルブに おいて、 閉止組立体が、上記チャンバ(7)内を移動可能なフラップ弁(8)からなり 、該フラップ弁は(HP)入口管路(5)内の圧力が予め設定された圧力に近い 値になると流体流れを許容する位置に自動的に復元可能な非変形軽量ディスクの 形態をなし、 フラップ弁(8)を通過する流体の流れが、フラップ弁(8)が電磁力の作用 下で復帰すると入口管路が閉止されるように入口管路(3)の外周外側の中央領 域に配設され、厚み方向に形成された開口(10)によって得られ、 電磁石によって生じる電磁復元力を調節する手段を具備し、一方では、所定の 一定流量を得るために上記弁(8)を所定レベルに位置せしめ、他方では所定の 頻度で他の位置に移動させて、同一の頻度と調節可能大きさの可変流量を得られ るようにし、連続的なパルス状かつ周期的な操作に導くように構成されたソレノ イドバルブ。 2. フラップ弁の厚み方向に形成された開口(10)の断面積全体が入口管路 と出口管路の断面に実質的に等しく、上記管路がフラップ弁が内部を移動可能な チャンバの何れかの側に同軸に配設された請求項1記載のソレノイドバルブ。 3. フラップ弁に電磁力が作用していない状態においてフラップ弁に接して終 端する高圧管路(HP)の延長線によって定まる仮想面が、管路(4)または( 5)の断面と実質的に等しい面積を有する請求項2記載のソレノイドバルブ。 4. フラップ弁が軟鉄等の非磁化材料に基づいている請求項1ないし3の何れ か1項に記載のソレノイドバルブ。 5. フラップ弁の作用面が、低磁気透過性を有する材料で被覆され、フラップ 弁が閉止位置にあるときに間隙を形成する構成とされた請求項4記載のソレノイ ドバルブ。 6. 流体が入口管路(3)に流入する前に通過する一体化フィルタを有する請 求項1ないし5の何れか1項に記載のソレノイドバルブ。 7. ヘッドが循環路によって減圧ポンプ(20)に接続され、患者へのサクシ ョン作用を可能にするマッサージ装置において、請求項1ないし6の何れかに記 載のソレノイドバルブ(1)が上記循環路に介在され、所定の固定値に調節可能 な流量での全操作か非操作を得ることができるばかりでなく、2つの所定の値間 において空気の制御流量を得ることができ、予め設定された圧力に対応する一定 値に流体の流量が維持され、フラップ弁(8)が電磁力の作用下にないときに一 定の強さの吸引力をつくりだす相と、フラップ弁(8)が電磁力の作用下で復帰 されるときに最小値までマッサージヘッドを通過する空気の流量を漸進的に減少 させる相の2相を可変周波数で交互に得る構成とされたマッサージ装置。 8. ヘッドが周期効果を伴ってもしくは伴わないで転動揉み形式のマッサージ をなすことを可能にする構造を有している請求項7記載のマッサージ装置。
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