JPH0950351A - 記憶装置 - Google Patents

記憶装置

Info

Publication number
JPH0950351A
JPH0950351A JP20113395A JP20113395A JPH0950351A JP H0950351 A JPH0950351 A JP H0950351A JP 20113395 A JP20113395 A JP 20113395A JP 20113395 A JP20113395 A JP 20113395A JP H0950351 A JPH0950351 A JP H0950351A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
logical volume
storage
storage medium
volume code
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP20113395A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiki Terao
嘉記 寺尾
Toshiaki Takeuchi
利明 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP20113395A priority Critical patent/JPH0950351A/ja
Publication of JPH0950351A publication Critical patent/JPH0950351A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープ等の外部記憶装置に関し、記憶媒
体の利用効率を高めることを目的とする。 【解決手段】 上位装置2から指定されたボリュームコ
ードを有する記憶媒体にデータを記録する記憶装置にお
いて、上記記憶媒体の記憶領域を均等に分割し、これら
分割された各区画をそれぞれ独立した記憶媒体として取
扱うために論理ボリュームコードを上記各区画に割り付
ける論理ボリューム割付手段3と、上位装置2から指定
されたボリュームコードから、これに該当する論理ボリ
ュームコードが割り付けられた区画位置を検索し、当該
区画にデータの記録が行えるよう記憶媒体を位置付けす
る位置付手段4とを有する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ等の外
部記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気テープ装置、磁気ディジタ
ル或いは光ディスク装置のような記憶媒体の交換が可能
な可換型媒体を用いた外部記憶装置では、媒体管理を行
う必要がある。従来より、磁気テープ装置のようなシー
ケンシャルファイルにおいては、その管理単位を1巻に
つき1ボリュームという単位で管理されている。以下
に、各種媒体の管理方法について説明する。
【0003】(1)標準ラベルを用いた媒体管理方法 これは、図20(a)に示すように、オペレーティング
システムが管理するボリュームラベル(VOL)を媒体
の先端ブロックに書き込むことにより、オペレーティン
グシステムのデータ管理能力に従って媒体を識別し、管
理するものである。このVOLは、ラベル識別記号、ボ
リューム通番(VOL/SER)、所有者名からなる8
0バイトのデータから構成される場合が一般的である
(図20(b))。この場合、特にVOL/SERは、
各媒体固有の番号であり、媒体を特定することが可能で
ある。
【0004】(2)非標準ラベルを用いた媒体管理方法 この方法は、上記ボリューム通番を使用せずに、図21
(a)に示すようにアプリケーションが管理するデータ
をラベルとして用いるものである。このため、管理方法
は特定のアプリケーションに依存するので管理方法を特
定する事はできない。
【0005】(3)ノンラベルによる媒体管理方法 これは標準ラベル方式/非標準ラベル方式に関わらず、
図21(b)に示すようにラベルを一切用いないため、
基本的にデータによる媒体管理は不可能である。そのた
め、この方法についても管理方法を特定することは不可
能である。
【0006】(4)識別による媒体管理方法 これは可換媒体をマニュアルで取付ける(マウント処
理)とき、図22に示すようにボリューム通番を表すシ
ールを媒体に貼る等の物理的な識別によって媒体を管理
するものである。この場合、自動化された管理システム
では、バーコードラベルやカメラによる文字認識により
媒体が識別され、管理されるものがある。上記管理方法
において、通常上記(1)〜(3)の方法内の何れか1
つが選択的に採用され、これと上記(4)の方法とが併
用されているのが実情である。
【0007】次に、通常のライブラリー型装置における
媒体管理方法を説明する。このライブラリー型装置は、
磁気テープ等の可換媒体をホストコンピュータからの指
示により運搬するロボット、その制御部(LRC)、可
換媒体を収納する機構と媒体にリード/ライトを実行す
るドライブ部(MTU)及びその制御部(MTC)から
構成されている。
【0008】図23はライブラリー装置の透視図を示し
たものである。このライブラリー装置はアクセッサ10
1、カートリッジアクセスステーション(CAS)10
2a,102b、ドラムユニット103a,103b及
びセルセグメント104を有している。上記アクセッサ
101は、ライブラリー内をX方向に移動する台車の機
能と、Y方向に移動するエレベータの機能と首降り機能
をもった本体と、実際にカートリッジ(媒体)を掴む手
としてのアクセッサハンド機構105から構成されてい
る。またライブラリー装置は、ライブラリーの外部から
カートリッジ(媒体)をライブラリー内部に取り込む場
合に利用する投入側CAS102aと、ライブラリー内
部から外部に取り出す排出側CAS102bの二種類の
CASを有している。
【0009】上記ドラムユニット103a,103b
は、テープを格納する棚が取り付けてあるセルドラム1
06a,106bが内蔵されており、このセルドラムは
正多角形柱であり、また回転することにより目的のカー
トリッジ(媒体)をアクセッサが掴むことができる面に
位置づけられるものであり、上記セルセグメント104
は、一巻のカートリッジを格納するセルというボックス
が棚状になっており、セルドラムの一つの面を形成し、
アクセッサがアクセス可能な面をつくるように棚を形成
している。
【0010】上記ライブラリー装置において、媒体が格
納されている位置は、シリアル番号等の座標によって示
されている。この座標は、二次元、三次元或いはそれ以
上の場合が考えられる。ただし、従来技術ではその指定
方法によって指定できるものは、1巻の媒体にすぎなか
った。
【0011】以下にライブラリーにおける媒体管理の一
例を示す。 (1)媒体の指定方法:これは図24に示すように、格
納棚にある媒体を二次元座標によって指定することとす
る。
【0012】(2)媒体の運用方法:ホストコンピュー
タに常駐するライブラリー管理ソフトウェアで、オペレ
ーティングシステムがVOL/SERによってマウント
要求を出したならば、要求を採取してVOL/SERに
基づいて媒体が格納されている棚の位置を判別する。そ
の位置情報に基づいて、ロボット制御部に対してMOV
Eコマンドを発行して、媒体を棚からドライブに移動さ
せる(マウント動作)。
【0013】そして、その媒体に対する処理(JOB)
が終了したら、アンロードコマンドの発行を契機として
媒体を棚の位置にもどすためのMOVEコマンドを発行
する。あるいは、ロボット側でマウントされている媒体
の元の位置を記憶しておいて、媒体が排出(アンロー
ド)されたことを認識し、MOVEコマンドが無くても
自動的に元の位置に返す方法でもよい。
【0014】(3)VOL/SERと媒体位置との対応
のつけかた:常駐するライブラリー管理ソフトにVOL
/SERと座標位置との対応付けを行わせる必要があ
る。これは、媒体投入時に予め予定されているVOL/
SERをオペレータが入力するか、或いは媒体に貼りつ
けているバーコードラベルやラベルシールの値がVOL
/SERと同じになるようにしておき、その値をロボッ
ト制御部で読み取り、これによりオペレータの入力に代
えることができる。このとき何処に格納するかは、ライ
ブラリー管理ソフトが決定することとしても構わない。
【0015】次に、MTU(磁気テープユニット)にマ
ウントされる1媒体についてのアクセス方法を説明す
る。従来、媒体1巻当たりにつき、1VOL/SERで
指定される1ボリュームのみが定義可能であった。以下
に、図25に基づいて汎用機(ホストコンピュータ)に
おいてユーザープログラムが媒体にアクセスする方法を
説明する。
【0016】 ユーザープログラム(アプリケーショ
ンプログラム)110からボリュームに対してアクセス
する時には、OSの用意するファイルアクセス用のマク
ロ命令を使用する。
【0017】 ファイルアクセス用のマクロ命令は、
OSのデータ管理部111によって処理され、OSの入
出力処理部(入出力スーパーバイザー)112に入出力
実行(EXCP:EXecute Channel P
rogram)のマクロ命令が発行される。
【0018】 EXCPマクロ命令を受け取った入出
力処理部は、CCW(ChannlCommandWo
rd)を入出力チャネルに発行する。
【0019】 入出力処理部から発行されたCCW命
令は、入出力チャネル113より、BMC(Block
Multiplexer Channel)インター
フェースのコマンドがMTC(磁気テープ制御装置)1
14に発行される。
【0020】 MTCでは、MTU115のレベルに
コマンドを変換し、媒体116にアクセスを実行する。
【0021】1巻の媒体に対して、同時に複数のユーザ
ープログラムからアクセスができないのは、ユーザープ
ログラムが媒体にアクセスする際に最初に発行するファ
イルオープン命令によりアクセスすべきボリュームが指
示されるからである。データ管理部は、入出力スーパー
バイザーに対してファイルオープンのEXCPコマンド
を発行し、あるMTU機番に該当するボリュームをマウ
ントさせ、最初のブロックであるVOL/SERを読み
出し、目的のボリュームであることを確認する。
【0022】通常、LOAD DISPLAYコマンド
により、MTUのオペレータパネル上にVOL/SER
を表示させ、オペレータがそのMTUに該当する媒体を
マウントする。また、同時にホストコンピュータに接続
しているシステムコンソールの画面に媒体のマウントメ
ッセージを表示させることにより、オペレーターに指示
を出すことも行っている。ライブラリー装置では、常駐
しているライブラリー管理ソフトがコンソールに対する
コマンドを監視しており、媒体のマウントメッセージを
取り込んでライブラリーにMOVEコマンドを発行する
しくみである。
【0023】また、MTCがLOAD DISPLAY
コマンドを解析してVOL/SERをMTCと接続して
いるライブラリー監視用の専用装置に渡し、その専用装
置がライブラリーに対してMOVE命令を発行し、媒体
をマウントする例もある。データ管理部111は、マウ
ントされた媒体のVOL/SERが正常であれば、他の
ユーザープログラムに対してそのボリュームの使用を排
斥(ロック)する。また、入出力スーパーバイザー11
2は、一台のMTUに対して、アクセスする窓口である
UCB(Unit Control Block)を1
つしか用意しないのが通常である。
【0024】従って、データ管理部111が該当するア
プリケーションとボリュームをロックした場合に、UC
Bとアプリケーションの対応も一義的に決定する。その
結果、あるMTU機番にマウントされたボリュームは、
その指示を出したアプリケーションに対して1対1の対
応ができ、排他(ロック)状態になり、複数のアプリケ
ーションから同時にアクセスすることは不可能である。
【0025】また、複数個の媒体を保持しそれらを自動
的に供給するオートローダ機構を備えた磁気テープ装置
は、コンピュータシステムの代表的な可搬型媒体として
従来から広く使用されており、1巻あたりの容量も年々
増大してきた。加えて近年では、従来媒体の数倍の容量
を持つ磁気テープや、光ディスク、ヘリカルスキャン方
式の磁気テープなど新しい記録方式の媒体も開発され、
その記憶容量は飛躍的に増大している。上記オートロー
ダ機構とは、媒体のマウントに要する労力を削減する目
的で、あらかじめ使用する媒体をまとめてマガジンにセ
ットしておき、上位装置からの要求に従って指定された
媒体を媒体駆動装置に供給するための機構である。
【0026】しかし、磁気テープ等の可搬型媒体の場
合、媒体単位で管理したいという要求から、媒体1巻つ
まり1ボリュームに1ファイルを記録するという使用形
態が多く、媒体の記録容量が増加してもそのほとんどの
領域は使用されないことが多い。1つのボリュームに複
数のファイルをマルチファイル形式で記録することによ
り媒体の記録領域を有効に使用することが可能ではある
が、ファイルを追加する時の媒体の空き容量の見積も
り、媒体に記録されているファイル名とファイル数の把
握、など利用者側の負担が大きくなる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】さて、従来の磁気テー
プ装置においては、以下の2点が問題点として考えられ
る。
【0028】 磁気テープ媒体は、技術の進歩により
媒体内に記録できるデータ容量を増加させている。しか
しながら磁気テープ媒体の管理形態は、1巻の媒体単位
で管理される方法が用いられている。このことは、マニ
ュアルオペレーションを伴う可換媒体にとって、運用や
保存に際して取り扱いに便利であるためであり、運用と
して定着している。
【0029】ここで、磁気テープの媒体容量の増大に伴
い、1巻当たりのデータ保存量の平均値が低下し、この
ため大容量テープ媒体を効率的に利用していないといっ
た問題点がある。これは、管理単位毎に記録されるデー
タ容量が決定するため、小容量でも1管理単位(ここで
は1巻の媒体)を要求するような属性のデータがあれ
ば、その1巻の媒体には小容量のデータだけが記録され
るからである。
【0030】この問題点を要約すると、格納されるデー
タの容量と1管理単位(1巻の媒体)の容量に差がある
場合に、非効率的な状況が生じ、近年の1巻当たりのデ
ータ容量の増加に従ってその効率の悪さが増長されてい
る、ということができる。
【0031】 1巻の媒体に対して、複数のアプリケ
ーションからアクセスが不可能であるため、実在のMT
Uの数以上にアクセスする数を増やすことは出来ない。
従って、MTU台数による制限によって、ユーザージョ
ブが実行待ちになる場合があり、このため現状では、オ
ペレーターがジョブの順番を変更する等の方法によっ
て、ホストコンピュータの有効利用を行う必要がある。
【0032】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、磁気テープ等の外部記憶装置において、記憶媒
体の利用効率を高めることを目的としている。
【0033】
【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を解決
するため、第一の発明は、図1に示すように上位装置2
から指定されたボリュームコードを有する記憶媒体にデ
ータを記録する記憶装置において、上記記憶媒体の記憶
領域を均等に分割し、これら分割された各区画をそれぞ
れ独立した記憶媒体として取扱うために論理ボリューム
コードを上記各区画に割り付ける論理ボリューム割付手
段3と、上位装置2から指定されたボリュームコードか
ら、これに該当する論理ボリュームコードが割り付けら
れた区画位置を検索し、当該区画にデータの記録が行え
るよう記憶媒体を位置付けする位置付手段4とを有する
構成である。
【0034】第二の発明は、上記各区画の始端近傍に上
記論理ボリュームコードを記述する領域を設ける領域設
定手段5を有する構成である。
【0035】第三の発明は、上記記憶媒体に設けられる
サーボトラックからサーボ情報を読取るサーボ読取手段
6を有し、このサーボ読取手段6からのサーボ情報に基
づいて、上記位置付手段4は、区画位置を検索し記憶媒
体を位置付けする構成である。
【0036】第四の発明は、上記記憶媒体に一般データ
を記録するときにこの記憶媒体のサーボトラックにサー
ボ情報を記録するサーボ記録手段7を設け、上記記憶媒
体に一般データを記録するときに、上記論理ボリューム
割付手段3は、記憶領域を分割し、論理ボリュームコー
ドを上記各区画に割り付ける構成である。
【0037】第五の発明は、上記上位装置2から指定さ
れたボリュームコードを物理ボリュームコード部分と論
理ボリュームコード部分に区分し、この内の物理ボリュ
ームコードに基づいて記憶媒体のマウント動作を行うボ
リューム処理手段8を設け、上記論理ボリュームコード
に基づいて上記位置付手段4は、区画位置を検索し記憶
媒体を位置付けする構成である。
【0038】第六の発明は、図2に示すように取付けら
れた上記記憶媒体に対するデータの書込み読出しを行う
媒体ユニット装置11と、複数の記憶媒体を管理し、指
定された記憶媒体を取出し移動させて上記媒体ユニット
装置11に取付けるライブラリー装置12と、上記上位
装置2から指定されたボリュームコードから、これに対
応する論理ボリュームコードが割り付けられた記憶媒体
を選択し、この記憶媒体を上記ライブラリー装置12に
指定する媒体指定装置13とを有する構成である。
【0039】第七の発明は、図1に示すように上記記憶
媒体の始端部に複写領域を設け、上記各区画における論
理ボリュームコードが記述された領域の内容を、この複
写領域に複写する複写手段9を有する構成である。
【0040】第八の発明は、図2に示すように複数の論
理ボリュームを有する上記記憶媒体に対するデータの書
込み読出しを行う実在の媒体ユニット装置11と、上記
実在の媒体ユニット装置11について一又は複数の仮想
媒体ユニット装置を想定し、同時に、上記仮想媒体ユニ
ット装置に対応する数の論理ボリュームへのアクセスが
行えるように媒体ユニット装置11を制御する媒体制御
手段14とを有する構成である。
【0041】第九の発明は、図3に示すように交換可能
な複数の記憶媒体を保持し、上位装置2から指定された
ボリュームコードから、これに該当する上記記憶媒体を
自動的に選択してデータの書込み読出しを行う媒体ユニ
ット装置11に装填するオートローダ又はスタッカオー
トローダ、に対する管理手段15を備えた記憶装置にお
いて、上記記憶媒体の記憶領域を分割し、これら分割さ
れた各区画をそれぞれ独立した記憶媒体として取扱うた
めに論理ボリュームコードを上記各区画に割り付ける論
理ボリューム割付手段16と、上記上位装置2から指定
されたボリュームコードから、これに該当する論理ボリ
ュームコードが割り付けられた区画位置を検索し、当該
区画にデータの記録が行えるよう記憶媒体を位置付けす
る位置付手段17とを設け、上記論理ボリュームコード
を割り付けた各区画を上記交換可能な個々の記憶媒体と
同様に取扱う構成である。
【0042】第十の発明は、上位装置2から指示され、
記憶媒体をイジェクトしてオートローダに次の媒体をマ
ウント動作をさせるイジェクト命令に対して、位置付手
段17は、次の論理ボリューム区画に記憶媒体を位置付
けする構成である。
【0043】ここで、上記発明の作用について説明す
る。上記第一の発明によれば、記憶装置が有する論理ボ
リューム割付手段3は、記憶媒体を区画に分割し各区画
に論理ボリュームコードを割り付ける。この論理ボリュ
ームコードは、従来記憶媒体に対して記憶媒体を特定す
るために付与されていたボリューム番号と同様なもので
ある。そして、上位装置2からボリュームコードが指定
された場合には、このボリュームコードからこれに該当
する論理ボリュームコード(通常両者は同一のコードが
定義される。)を有する記憶媒体の区画を検索する。該
当の区画が検索されれば、記憶媒体をアクセス位置、例
えばヘッドの位置をリード・ライト可能なスタート位置
に位置付ける。
【0044】第三の発明によれば、上記位置付手段4
は、サーボ情報に基づいて区画位置を検索し記憶媒体を
位置付けする。また、第四の発明では、記憶媒体に一般
データを記録するとき、この記録と同時にサーボ情報を
記録し、論理ボリューム割付手段3は記憶領域を分割
し、論理ボリュームコードを上記各区画に割り付ける。
【0045】第五の発明によれば、上記上位装置2から
指定されたボリュームコードの内の物理ボリュームコー
ドに基づいて記憶媒体のマウント動作が行われ、一方そ
の内の論理ボリュームコードに基づいて区画位置の検索
及び記憶媒体の位置付けが行われる。また、第六の発明
によれば、上位装置2から指定されたボリュームコード
から該当する記憶媒体を選択し、これを移動させて媒体
ユニット装置11に取り付ける。
【0046】第八の発明によれば、仮想媒体ユニット装
置を指定することにより、同時に複数の論理ボリューム
に対してアクセスが可能となる。したがって、例えば一
の論路ボリュームがオープンされていても、他の論理ボ
リュームをオープンしてアクセス可能状態にできる。
【0047】第九の発明によれば、上位装置2から見れ
ばオートローダ等を有する記憶装置と同様な認識で、あ
たかも交換可能な複数の記憶媒体に対するのと同様にデ
ータの記録が行え、実際には該当する論理ボリュームに
記録がされる。また、第十の発明によれば、上位装置2
からイジェクト命令(媒体排出)があれば、媒体の排出
に代えて、位置付手段17は次の論理ボリューム区画に
記憶媒体を位置付ける。
【0048】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
詳細に説明する。
【0049】第一の実施の形態 1.媒体を多数に分割する方法 これは媒体の長手方向と平行にデータを記録する固定ヘ
ッド方式のMT(磁気テープ)装置及び磁気テープ媒体
に関するものである。図4(a)は、媒体に記録される
イメージを示したものであり、ここに示すように媒体の
長手方向に複数のトラックを設け、媒体の幅方向に順に
トラック1、トラック2・・・トラックnとする。
【0050】これらトラックの記録方向は、媒体の長手
方向の一方の端をBOT(始端)、他方の端をEOT
(終端)としたとき、トラック1はBOTからEOTに
向けて記録し、トラック2はEOTからBOTに向けて
記録し、以降のトラックについても交互に異なる方向に
記録する。上記各トラック内には、さらに1本ないし複
数のトラックが設けられ、この複数のトラックを一度に
書き込むこともできる。
【0051】新しい媒体上で、1つまたは複数のトラッ
クを記録する場合、媒体を装置にマウントし、BOT側
からEOT側に向けてテープ走行を開始する。複数本の
トラックを同時に書き込む場合、これら同時に書き込ま
れたトラックはトラックグループと呼ばれる。このよう
にして書き込まれたトラックグループは書き込み処理直
後に、リードバックチェックなる読み取り処理を追従さ
せ、記録の信頼性を高めている。
【0052】もし、一度に書き込まれるトラックが全ト
ラックを対象としないような場合は、テープ装置は、E
OTに接近すると走行方向を反転させ、残っている他の
トラックへの書き込みを続行する(サーペンタインレコ
ーディング)。一度に1トラックを処理するサーペンタ
イン装置では、それぞれの物理トラックがトラックグル
ープを構成する。また、複数の物理トラックをトラック
グループとして、サーペンタインレーコーディングを行
うこともできる。
【0053】いま、図4(b)に示すように8本のトラ
ックグループから構成されるサーペンタイン型の磁気テ
ープを長手方向に25等分に分割した場合を考える。こ
の分割によれば、媒体を200等分に分割したことにな
る。そして、1本のトラックグループの25分の1に当
たる単位をパーティションと呼ぶ。この、パーティショ
ンにヘッドを位置づける方法は、下記の位置情報によっ
て可能となる。
【0054】1.1 サーボトラックをデータと同時に
記録し位置を決定する方法。 サーボトラックなる位置情報を記録したトラックを、デ
ータトラックとは別に媒体上に記録することにより、媒
体上の位置情報を正確に認識することができるため、媒
体をパーティションに分割することが可能となる。図4
(c)に示すように、往路用と復路用のサーボトラック
を用意し、これを各トラックグループで共用するような
媒体を考える。
【0055】この時、サーボトラックに含まれるサーボ
情報は、パーティションに書き込まれる情報より充分小
さい信号値を採用し、読取り時には分解能力を高めて読
み取る。磁気テープ装置は、データトラックにデータを
記録する際に、サーボトラックにサーボ情報を同時に書
き込む。そして、媒体の途中のパーティションにデータ
を記録するときは、BOTからそのパーティションの位
置に位置付け動作を行う時にサーボトラックを併せて書
き込む方法をとる。
【0056】パーティションの分割としては例えば、サ
ーボ情報について100のサーボ区画を単位にパーティ
ションを定義し、1番目のパーティションは区画001
から100の間、2番目のパーティション(パーティシ
ョン2とする)は区画101から200の間、また3番
目のパーティション(パーティション3とする)は区画
201から300とすることができる。
【0057】さて、媒体が一度も利用されていないとき
に、パーティション2に対して書き込み要求がホストコ
ンピュータ(以下、単にホストという。)からあった時
には、まずBOTの位置からサーボ情報の読み出しを開
始する。しかし当該媒体は新しい媒体であるため、サー
ボトラックは記録がなくサーボ情報は検出できない。こ
のため、媒体のBOTを基準に位置付けを行い、サーボ
トラックにサーボ情報を区画1から書き込み始め区画1
00を過ぎるまでデータトラックにはデータを書き込ま
ない。そして、区画101を過ぎたところからデータと
サーボ情報の双方の書き込みを開始する。
【0058】また、パーティション2に対する書き込み
が区画101から150の領域で終了し、このためBO
Tまで巻き戻された(或いはアンドロードされた)場
合、これに続けて、ホストからパーティション3に対す
る書き込み要求があったときには、まずBOTの位置か
らサーボ情報の読み出しを開始する。このときは、区画
1から150まではサーボ情報が含まれているため、そ
の部分までサーボ情報をリードしながらヘッド位置を移
動させることができる。
【0059】さらに区画150を過ぎるとサーボ情報が
読み出せなくなるので、区画150の位置にリポジショ
ニングを行い、区画151からサーボ情報を書き込んで
いく。このときは、ホストからのデータは書き込まな
い。そして、サーボ情報が区画201の領域になった
ら、ホストからのデータの書き込みを開始する。
【0060】図5は、サーボ情報に関する書き込みとデ
ータの記録方法についてのフローであり、以下説明を行
う。いま、磁気テープ媒体におけるパーティションnに
対してライト命令が発生した場合(S10)、サーボト
ラックをリードして(S11)、サーボ情報を検出する
(S12)。このサーボ情報が検出できれば磁気テープ
を前進させ(S13)、サーボ情報を検出すれば(S1
4)、さらに磁気テープを前進させ(S15)、目的と
するパーティションに位置決めする(S16)。この
後、必要なデータのライト、及びトラック情報のリード
を行い(S17)、必要なデータを全てライトすれば処
理を終了し(S18)、さらに後続があれば再びサーボ
情報を検出し(S19)、データのライト処理に戻る
(S17)。
【0061】上記サーボ情報の検出(S12)ができな
い場合には、サーボトラックのライト処理を行い(S2
1)、目的のパーティションを形成する(S22)。そ
して、当該パーティションに関するトラック情報及び必
要なデータをライトし(S23)、データを全てライト
すれば(S24)、処理を終了する。また上記サーボ情
報の検出(S14)ができない場合には、リポジション
を行い(S20)、上記サーボトラックのライト処理
(S21)に処理を移す。また上記データのライト時
(S18)にサーボ情報の検出(S19)ができない場
合には、リポジションを行い(S25)、上記トラック
情報及び必要なデータのライト(S23)に処理を移
す。
【0062】1.2 サーボトラックのプリフォーマッ
トを行いパーティションを決定する方法。 上記サーボトラックをデータと同時に記録する方法の場
合には、媒体にデータを記録する際に同時にサーボ情報
を記録していくのに対して、本方式ではサーボトラック
を予め記録しておく。そして、通常の動作時には、記録
されたサーボ情報をリードすることで、ヘッド位置及び
パーティションを把握する。
【0063】この方法の場合は、媒体製造時にサーボト
ラックを書き込んでおくことで、磁気テープ装置側には
サーボトラックのリード用ヘッドしか持たないようにす
ることが可能である。あるいは、カートリッジを最初に
利用する際に、テープの始端から終端までのサーボトラ
ックにサーボ情報を書き込んで初期化し、これを用いる
こともできる。
【0064】図6はサーボトラックの初期化のフローで
ある。まず、磁気テープ媒体におけるパーティションn
に対してライト命令が発生した場合(S31)、サーボ
トラックをリードして(S32)、サーボ情報を検出す
る(S33)。このサーボ情報が検出できれば初期化済
(S34)として磁気テープをアンロード(S38)し
て処理を終える。また、このサーボ情報が検出できなけ
れば初期化を行うためBOTの位置にテープを戻し(S
35)、サーボトラックのライトを行い(S36)、テ
ープの終端に至れば(S37)、磁気テープをアンロー
ド(S38)して処理を終える。
【0065】図7は既にサーボトラックが初期化されて
いるときのフローを示したものであり、以下説明を加え
る。磁気テープ媒体におけるパーティションnに対して
ライト命令があれば(S41)、サーボトラックをリー
ドして(S42)サーボ情報を検出し(S43)、この
サーボ情報に基づいてテープを前進させ(S44)、目
的とするパーティションを検出する(S45)。目的と
するパーティションの検出(S45)に至らない場合に
は、再度サーボトラックをリード(S42)に処理を戻
して処理を続行する。
【0066】目的とするパーティションを検出すれば
(S45)、一般データのライト及びトラック情報のリ
ードを行い(S46)、必要なデータを全てライトすれ
ば(S47)処理を終了する。なお、媒体製造時にサー
ボトラックが記録されているときには、上記図6に示す
初期化の処理は不要である。
【0067】1.3 データ信号にトラック信号を重畳
する方法 この方法ではサーボ情報を記録する専用のサーボトラッ
クを使用せずに、データ用トラックにサーボ信号と一般
データを重畳(例えばFM変調方式等を用いて)して共
通のトラック記録する。この場合、ライト動作(旧ファ
イルを更新)をしたときにサーボ情報が書き直されてし
まうという欠点があるが、既に書き込まれているサーボ
情報を読み取り、PLL(位相ロックループ)回路のよ
うにその周期を維持し、カウンター等で係数するような
方法を採用することにより、個々の磁気テープ装置間の
基準値の誤差を吸収することが可能である。
【0068】1.4 リール半径比により位置を決定す
る方法 上記方法のように媒体に直接サーボ情報を記録するので
はなく、媒体の両端にある巻取り用のリールに巻き取ら
れる媒体の回転半径比により媒体位置情報を得る方法で
ある。例えばJIS(X6124)に規定されているよ
うに、テープの物理的な位置を示す基準として、 1≦62.5×(√(625+R2 −r2 )/r2 −2
5/R)≦91 R:リールにテープ全長が巻かれている場合のテープの
半径(mm) r:テープが繰り出されている場合のテープの半径(m
m) を算出して、その位置を得る。
【0069】そしてこの情報をサーボ情報と同様に扱う
ことにより、各パーティション位置を把握し、媒体を分
割管理する。
【0070】従って上記実施の形態によれば、論理ボリ
ュームを採用することによって、従来のボリューム当た
りのデータ量が少ない場合に媒体の利用効率が低下する
ことがなくなり、記憶媒体の利用効率を向上させること
ができる。
【0071】第二の実施の形態 2. パーティションを従来のVOL/SERで管理す
る方法 一般に用いられているVOL/SERは、6バイトの情
報であり、これはEBCDECコードを使用しているた
め、1バイト当たり下位6ビットが有効で、ローマ字/
数字/記号を合わせて64文字が利用できる。
【0072】ここで、分割された媒体の1単位としての
パーティションを、従来の1つのVOL/SERで管理
することを考え、そのパーティションに1個の論理ボリ
ュームを付与する。そして、その論理ボリュームを複数
個格納した媒体を、これまでの媒体と区別する意味で物
理ボリュームと呼ぶこととする。
【0073】現行のVOL/SERの概念を用いて、論
理ボリュームを管理する方法として下記の2つの方法が
考えられる。ここでは、先に説明したときと同様1巻の
媒体を区画200に分割する場合を想定して説明する。
また各論理ボリュームは、1〜200のシリアル番号が
割り振られて管理されるものとする。図8は、磁気テー
プ媒体において各論理ボリュームが占める相対的な位置
を示したものである。
【0074】2.1 VOL/SERの下位2バイトを
論理ボリューム用の予約語として利用する方法。 上記6バイトのVOL/SERの内、下位2バイトを論
理ボリューム用として予約しておき、物理的な媒体を指
示するために上位4バイトを使用する。従って全ての物
理的な媒体が論理ボリュームを採用し、4バイトだけで
物理的な媒体を管理することを考えても、64の4乗
(1677万7216)巻を扱える為、実用上問題とは
ならない。
【0075】上記論理ボリューム化されたVOL/SE
Rであることを示すために、LOAD DISPLAY
コマンドのパラメーターの予備エリアに指示ビットを追
加してもよい。また、通常利用されないデータの上位2
ビットを利用してもよい。例えば、予約語を識別するた
めに、VOL/SERの5バイト目のデータの上位2ビ
ットに識別のために1をセットすることが考えられる。
【0076】ここでは、LOAD DISPLAYコマ
ンドのパラメーターに指示ビットを追加したことを考え
る。そして、200の区画に分割された論理ボリューム
を表すVOL/SERは、下位2バイトをビット表示し
た時に、xx000000xx000001〜xx00
0011xx001000とする(xは不定であるが、
0が妥当である。)。このとき、xx000011xx
001001〜xx111111xx111111まで
は、将来1巻の媒体に格納される倫理ボリュームが増加
した時のためのリザーブとして扱われるものとする。
【0077】このとき、物理的な媒体を表すVOL/S
ERは、下位2バイトのデータが、xx000000x
x000000(xは不定であるが、通常は0がセット
される)と定義する。このxx000000は空白(ス
ペース)を意味するコードである。従って、論理ボリュ
ームを意味するVOL/SERが指示された時には、M
TCにおいて、下位2バイトのデータを置き換え、MT
Uのオペレータパネルに6文字を表示するときに、最後
の2文字を空白とする。
【0078】これによって、オペレーターがマウントす
るべき媒体を特定できる。当然ラベル(シール)には、
4文字と空白が2マス入ることになる。この空白を選択
したのは、下位2バイトが全て0である事と、空白であ
ればオペレータの作業上、誤りが発生しにくい為であ
る。
【0079】ここでMTCは、本来ホストから転送され
たVOL/SER(001〜200の間の数)から媒体
内のどの論理ボリュームを処理するかを認識して、その
論理ボリュームの始端にヘッドを位置付けた段階でLO
AD動作を完了したものとする。そして、通常の媒体に
対する動作と同じように処置を行い、UNLOADコマ
ンドで媒体をアンロードする。また、REWINDコマ
ンドの場合は、論理ボリュームの始端にヘッドを位置付
ける。
【0080】2.2 MTCがVOL/SERと論理ボ
リュームと物理ボリュームを対応付けるテーブルを持
ち、それによって管理する方法。 これはホストから転送されるLOAD DISPLAY
コマンドにより、VOL/SERに基づき磁気テープ制
御装置は変換テーブルを用いて論理ボリュームを格納し
た物理ボリュームの割り出しを行い、MTUのオペレー
ターパネルに物理ボリュームをマウントするようにメッ
セージを出すことにより、運用を行うものである。
【0081】このとき、VOL/SERと論理ボリュー
ムは、1対1の対応付けが可能であれば、バイト数やコ
ードにとらわれる必要はない。また、1巻の媒体を20
0個の論理ボリュームに分割した場合は、200個の論
理ボリュームと1巻の物理ボリュームが対応付けられれ
ばよい。このときオペレーターが、通常のボリュームと
論理ボリュームが格納された物理ボリュームとを容易に
識別できるように、VOL/SERを1文字拡張し(空
白は使用しないで)、これをオペレーターパネルに表示
する方法が考えられる。
【0082】2.3 ホストに常駐するライブラリー管
理ソフトウエアが、VOL/SERと論理ボリュームと
物理ボリュームを対応付けるテーブルを持ち、媒体の運
搬の指示と管理を行う方法。
【0083】本方法では、自動化されたライブラリー装
置において、ユーザーが指定したVOL/SERが、実
際にマウントされる物理ボリュームのラベル番号と対応
付けがされていなくても問題はない。この場合、上記対
応付けはホストに常駐するライブラリー管理ソフトウェ
アによって行われる。
【0084】この常駐している論理ボリューム管理プロ
グラムがホストのデータ管理部が指示したVOL/SE
Rを物理ボリュームに変換する動作は、従来技術で説明
したライブラリー管理ソフトウェアがVOL/SERか
らライブラリーの棚の座標を割り出してライブラリーの
ロボット制御部に対してMOVEコマンドを発行するの
と同じである。従って、ライブラリー管理ソフトウェア
と論理ボリューム管理ソフトウェアが統合されて実現さ
れるものであってもよい。
【0085】ここで図9及び図10に基づいてその動作
フローを説明する。まず、ユーザプログラムがファイル
オープン命令を発行してVOL/SERを指定すれば、
論理ボリューム管理プログラムはこれから物理ボリュー
ムを、またライブラリー管理プログラムは格納位置を割
り出し、そしてチャネル制御装置からMOVEコマンド
が発行され、ライブラリー制御部はこれを受領する(S
101〜S106)。
【0086】このMOVE動作が終了すれば、ローディ
ングが開始され、また論理ボリューム管理プログラムに
よって物理ボリューム内の論理ボリューム位置が割り出
される(S107〜S112)。続いてチャネル制御装
置からLOCATEコマンドが発行され、物理ボリュー
ムの位置に位置付けが行われ(S113〜S116)、
これが終了すればREADYの割込み報告がされ、これ
を受けてデータ管理部はREAD命令を発行する(S1
17〜S121)。このREAD命令によりMTC/M
TUはREAD動作を行い、チャネル制御装置がREA
Dデータを受領し、VOL/SERを確認してファイル
オープン処理を完了する(S122〜S128)。
【0087】次に、ユーザプログラムからデータのRE
AD/WRITEの要求がなされると、MTC/MTU
はデータのREAD/WRITEを行い、これらの動作
をREAD/WRITE完了まで行う(S141〜S1
49)。そして、ファイルクローズ命令に基づき、EO
FのREAD/WRITE処理がなされる(S150〜
S156)。この後データ管理部はUNLOADを要求
し、これが完了すればファイルクローズ処理が終了し、
ユーザプログラムは終了する(S157〜S164)。
【0088】一方、MTC/MTUにおいてUNLOA
D動作が終了すれば、ライブラリー制御部はこれを受け
て、カートリッジアンロードの割込報告を行う(S16
0〜S171)。この報告を受けてライブラリー管理プ
ログラムはMTU機番より格納位置を割出し、これに基
づいてチャネル制御装置からMOVEコマンドが発行さ
れる(S172〜S175)。ライブラリー制御部はこ
のMOVEコマンドを受領し、MOVE動作終了により
チャネル制御装置は完了報告を行い、MOVE処理が完
了する(S176〜S179)。
【0089】2.4 仮想MTU機番により、複数のユ
ーザープログラムから論理ボリュームにアクセス可能と
する方法 従来のMTC/MTU/ライブラリー装置においては、
上記2.3の実施の形態を適用した場合に、複数のボリ
ュームをあるMTU機番にマウントし、これをユーザー
アプリケーションで使用している場合、他のアプリケー
ションが同一の媒体内にある別の論理ボリュームに対し
てリード/ライトのオペレーションを行うことはできな
い。
【0090】そこで、上記問題を回避するために、仮想
MTU機番という概念を導入する。この場合の論理ボリ
ュームの構成を図11に示す記憶装置に基づいて説明す
る。この記憶装置は、MTC21、実在のMTU機番0
0,機番01、仮想的なMTU機番10,機番11、ラ
イブラリー制御装置25、媒体運搬ロボット26及び媒
体の棚27を有している。上記MTC21は、ホストイ
ンタフェースコントローラ(HIC)22、マルチブロ
ックバッファ(MBB)・コントローラインターナルテ
ーブル(CIT)23及びフォーマッター(FMT)2
4を有しており、またこのMTC21にはHOST(ホ
ストコンピュータ)11が接続されている。
【0091】上記実在のMTUは機番00と機番01の
2台であり、これに対して、仮想MTU機番は、サポー
トする数に論理的な制限は無いが、MTC内においてM
TUの動作を仮想するためのハードウェア(バッファー
等)が必要であり、それによって仮想するMTU機番の
数が制限される。
【0092】例えば、MTU機番00に媒体Aがマウン
トされており、ユーザーアプリケーションがAAAAA
Aという論理ボリュームに対して処理を行っているもの
とする。そのとき、別のユーザーアプリケーションが、
媒体AにあるBBBBBBという論理ボリュームに対し
て処理を行おうとすると、これが仮想MTU機番10に
マウントされているようにMTC21が処理を行う。
【0093】このため、HOST11内のデータ管理
部、入出力スーパーバイザー及びチャネル(図25)
は、MTU機番10専用のUCBを経由して動作要求を
行うことができ、アプリケーションBも論理ボリューム
BBBBBBに対して処理が可能である。また、媒体A
の論理ボリューム中に、論理ボリュームAAAAAAと
BBBBBBが含まれていることを把握する必要がある
が、上記2.3の方法では、論理ボリューム管理プログ
ラムがその役割を担う。
【0094】また、全くマウント状態にない媒体(即
ち、ライブラリーの棚27にある媒体)Bの中にある論
理ボリュームCCCCCCに対して、データ管理部が仮
想MTU機番を指示してマウントメッセージを出した場
合は、論理ボリューム管理部が、実在するMTU(例え
ばMTU機番01)に媒体Bをマウントする必要がある
ことを解析して、ライブラリー管理部に対してマウント
先の変更を要求する。これによって、ライブラリー管理
部は、データ管理部に対して、コマンド(コンソールコ
マンド)を発行してマウント先を実在のMTUに変更
し、処理を継続する。
【0095】本方法では、仮想MTUを制御するために
論理ボリューム管理部とMTC間に専用のインターフェ
ースが必要になる。この実施の形態では、MTC配下の
デバイス機番に仮想MTU制御用の専用機番を設け、ホ
ストの入出力スーパーバイザーとチャネルを通して、通
常のリード/ライトコマンドと同様のコマンドを用いて
ンターフェースをとることとする。
【0096】実在のMTUにマウントされている媒体に
含まれる論理ボリュームを、別のユーザープログラムが
利用する場合に、論理ボリューム管理部がMTCに対し
てVIRTUAL ASSIGNコマンドを発行して、
実在のMTU機番00の媒体Aを予めコンソールコマン
ドで指定した仮想MTU機番(例えば機番10)を使用
して処理を行うことを通知する。そして、利用されてい
る仮想MTU機番に対してUNLOADコマンドが発行
された時点で、その仮想MTU機番の利用が終了したこ
ととする。
【0097】このため、MTCが実在のMTU機番に媒
体Aに対するUNLOADコマンドを受けても、その仮
想MTU機番で処理が行われているときは、媒体を排出
せずにしておく必要がある。この場合、UNLOADコ
マンドの完了報告は行っておき、MTCの管理情報を格
納するCIT(Controller Interna
l Table)にそのことを記録しておく。そして、
媒体Aに対する処理の全てが完了した時点で、媒体Aを
アンロードして、ライブラリー管理部に対して媒体が排
出されたことを通知する。
【0098】この例において、媒体Aの論理ボリューム
であるAAAAAAに対してUNLOADコマンドが発
行され処理が終了した後に、媒体Aの論理ボリュームで
あるBBBBBBの処理が仮想MTU機番で係属してい
るときに、他のユーザープログラムが別の媒体に含まれ
ている論理ボリュームに対する処理要求をデータ管理部
がMTU機番00に対してマウントメッセージを発行し
た場合でも、論理ボリューム管理部は、コンソールコマ
ンドを利用して他の実在MTU機番に変更させる必要が
ある。
【0099】上記仮想MTU機番の仕組みに関する処理
のフローを図12乃至図15に基づいて説明する。ユー
ザプログラムがファイルオープン命令を発行してVOL
/SERを指定すれば、論理ボリューム管理プログラム
はVOL/SERから物理ボリュームを、またライブラ
リー管理プログラムは物理ボリュームから格納位置を割
り出し、チャネル制御装置からMOVEコマンドが発行
され、ライブラリー制御部はこれを受領する(S201
〜S206)。
【0100】上記物理ボリュームを割出したときに、こ
れがすでにマウントされているか否かを調べ、否であれ
ば実在のMTU機番へのマウントを行い(S203、S
207〜S209)、マウント済であれば、これが仮想
MTU機番に対するものでなければ、仮想MTU機番に
マウントのコンソールコマンドを発行し(S210〜S
211)、また、仮想MTU機番に対するものであれ
ば、論理ボリューム管理プログラムはVIRTUAL
ASSIGNコマンドを発行する(S210,S21
2)。上記VIRTUAL ASSIGNコマンドを受
領したMTC/MTUは指定された仮想MTU機番を使
用するとともに、このコマンドの完了報告を行って、処
理が完了する(S212〜S218)。
【0101】上記VIRTUAL ASSIGNコマン
ドの完了(S218)、または、ライブラリー制御部に
おけるMOVE動作、MTC/MTUにおけるローディ
ング、の完了により(S219〜S223)、論理ボリ
ューム管理プログラムにより、物理ボリューム内の論理
ボリューム位置の割り出しが行われる(S224)。チ
ャネル制御装置から発行されたLOCATEコマンド
は、ライブラリー制御部を介して論理ボリューム位置が
指示され、これがMTC/MTUに与えられ論理ボリュ
ームに位置付けが開始される(S225〜S228)。
【0102】この位置付けが終了すれば、MTC/MT
UからREADY割込報告がされ、これの受領によりデ
ータ管理部はチャネル制御部にREAD命令を発行させ
る(S229〜S234)。このREAD命令を受けて
MTC/MTUは該当する論理ボリューム及び該当する
ブロックIDまでLOCATE処理を行い、続いてRE
AD動作が開始され、チャネル制御装置はREADデー
タを受領し、データ管理部はVOL/SELを確認する
(S235〜S241)。
【0103】この後、ファイルオープン処理の完了報告
がユーザプログラムにされ、これを受けてユーザデータ
のREAD/WRITE処理が開始され、MTC/MT
Uは該当する論理ボリューム及びブロックIDまでLO
CATE処理を行い、READ/WRITE動作を行う
(S251〜S259)。このREAD/WRITE動
作により1BLOCKの処理が行われ、やがて必要なB
LOCKまでの処理が完了すれば、ユーザプログラムは
ファイルクローズ命令を発行する(S260〜S26
5)。
【0104】上記ファイルクローズ命令によりEOFの
READ/WRITE処理がなされ、MTC/MTUは
該当する論理ボリューム及びブロックIDまでLOCA
TE処理を行い、EOF処理を終える(S266〜S2
73)。
【0105】次にデータ管理部はUNLOAD要求を行
い、これはチャネル制御装置を介してMTC/MTUに
与えられる(S281〜S283)。ここでは仮想MT
Uに対するUNLOADコマンドか否かを判別し、仮想
MTUに対するUNLOADコマンドであれば、その処
理を終了するとともに、UNASSIGN割込みの報告
を行い、論理ボリューム管理プログラムは、割込みのあ
った仮想MTU機番を開放する(S283〜S28
7)。
【0106】一方、仮想MTUに対するUNLOADコ
マンドでない場合には、媒体中の他の論理ボリュームが
マウントされているか否かを判別し、マウントされてい
ない場合にはUNLOAD動作を行い、またマウントさ
れている場合にはそのままUNLOADを終了し、ファ
イルクローズ処理を完了しユーザプログラムを終了する
(S283,S288〜S294)。
【0107】また、UNLOAD動作終了とともに、ラ
イブラリー制御部はUNLOAD動作の終了報告を受領
し、これに伴いカートリッジアンロードの割込報告を行
う(S290,S295,S296)。このカートリッ
ジアンロードの割込報告を受領したライブラリー管理プ
ログラムは、MTU機番より格納位置を割り出し、これ
に基づいてMOVEコマンドが発行され、ライブラリー
制御部ではMOVEコマンドの処理を行い、処理を完了
する(S297〜S304)。
【0108】2.5 各論理ボリュームのVOLを管理
するテーブルを媒体の始端(BOT)部分に記録するこ
とで、論理ボリュームの初期化(イニシャライズ)処理
を高速にする方法。
【0109】従来のボリュームの初期化処理は、媒体の
最初のブロックにVOL/SERを含んだVOLと呼ば
れるデータブロックを書き込むことにより行われる。こ
のVOLブロックは、媒体がホストのデータ管理部の配
下にあるかぎり、通常書き換えることはない。
【0110】このVOLに含まれる情報を書き直す場合
は、初期化の作業を再び行うことになる。従って、この
初期化処理を論理ボリュームの全てにおいて行う場合
は、媒体に含まれる論理ボリュームの数だけVOLをラ
イトしなければならない。また、各論理ボリュームの位
置が離れているため、1回の初期化毎にロケート(位置
付け)動作を行わなければならず、処理に時間がかかる
ことが予想される。
【0111】そこで、各論理ボリュームの最初のデータ
ブロック(VOL)を媒体の始端部分にコピーすること
により、初期化処理時に移動距離が増加しないようにす
る。また、上記VOLのコピーは、媒体がマウントされ
た時点でMTCに自動的に読み込まれてCITにより管
理され、その媒体がマウントされている時に行われる初
期化処理を全てCIT上で行うことにより、実際のユー
ザープログラムによるデータのリード/ライト処理に影
響が無いようにする。そして、媒体が排出される時に管
理テーブルを更新することとする。
【0112】従って上記実施の形態によれば、仮想MT
U機番をサポートするMTCと論理ボリューム管理ソフ
トウェアにより一つの媒体の複数の論理ボリュームに対
する処理が可能となり、実在するMTUの台数より多く
のMTUに対してアクセスすることができ、処理能率が
向上する。
【0113】第三の実施の形態 図16は実施の形態に係り、磁気テープカートリッジに
使用されるオートローダ機構の概要を示したものであ
る。磁気テープカートリッジマガジン31は、上下方向
に複数巻の磁気テープカートリッジの収納が可能であ
り、これをオートローダ34に装着する。オートローダ
34は、磁気テープ制御装置32からの指示により磁気
テープカートリッジマガジンを上下に移動させて、指定
された磁気テープカートリッジを磁気テープドライブ3
3の取出し位置に位置付ける。これらの機構によりオペ
レータが介在することなく、自動的に磁気テープカート
リッジを交換できる。
【0114】図17は、上記装置をホストコンピュータ
41と接続した磁気テープサブシステムの構成を示した
ものである。このサブシステムは、磁気テープを駆動し
データの書き込みおよび読み出しを行う磁気テープドラ
イブ装置43と、磁気テープドライブ装置43の制御機
能と上位装置とのインタフェース制御機能を備えた磁気
テープ制御装置42より構成され、この磁気テープ制御
装置42はホストコンピュータ41に接続されている。
【0115】上記磁気テープドライブ装置43は、マイ
クロプロセッサ48、制御メモリ49、ドライブ制御部
50及びテープドライブ51を有している。マイクロプ
ロセッサ48は、磁気テープ制御装置42からのドライ
ブおよびオートローダへの処理要求を受け付け、必要に
応じて処理の完了報告を磁気テープ制御装置42に返
す。また、受け付けた処理要求に従って、ドライブ制御
部50に対して処理を行い、テープドライブ51を駆動
させて、データの読み書き、磁気テープカートリッジの
マウント/イジェクトを行わせる。制御メモリ49に
は、マイクロプロセッサ48のマイクロコードおよび論
理ボリュームインデックスなどの処理に必要な情報が格
納される。
【0116】また上記磁気テープ制御装置42は、マイ
クロプロセッサ44、バッファメモリ46、ホストコン
ピュータ41とのインタフェースを行う上位インタフェ
ース制御部45及び磁気テープドライブ装置43とのイ
ンタフェースを行うドライブインタフェース制御部47
を有している。
【0117】図18に磁気テープにおける論理ボリュー
ムの記録フォーマットの例を示す。図中、PBOT(P
hisical BOT)61は、磁気テープの先端を
示す物理的な標識で、PEOT(Phisical E
OT)66は、磁気テープの終端を示す物理的な標識で
ある。PBOT61の直後の論理ボリュームインデック
ス62には、媒体に格納されている論理ボリューム数、
論理ボリューム内のデータの有無等の情報が記録され
る。上記各論理ボリュームはLBOT(Logical
BOT)63とLEOT(Logical EOT)
65とで区切られ、この間がデータ領域64となる。上
記LBOTとLEOTは、媒体製造時にあらかじめ表示
されており、これらLBOTとLEOTの間隔は従来媒
体1巻の記憶容量に相当するデータが記録できる程度設
けられている。
【0118】さて、上記磁気テープドライブ装置43
は、媒体がマウントされると、テープの先端に記録され
ている論理ボリュームインデックスを読み出してこれを
ドライブ装置の制御メモリ49に記録し、また磁気テー
プ制御装置42に対して、オートローダにマガジンがセ
ットされた旨通知する。
【0119】また磁気テープドライブ装置43は、磁気
テープ制御装置42から磁気テープカートリッジのマウ
ント要求を受けると、テープの一番先頭のLBOTを検
索し、一番目の論理ボリュームにドライブのヘッドを位
置付ける。このヘッドの位置付けが完了すると、磁気テ
ープ制御装置42に対してマウントの完了を通知する。
磁気テープ制御装置42からの読み書き処理は、通常の
媒体と同様にして論理ボリュームに対して処理を行う。
【0120】また磁気テープドライブ装置43は、磁気
テープ制御装置42から磁気テープカートリッジのイジ
ェクト要求を受けると直ちにイジェクト完了を報告す
る。このときテープドライブ51は特に処理を行わな
い。そして磁気テープドライブ装置43は、磁気テープ
制御装置42からオートローダに対する次のカートリッ
ジのマウント要求を受けると、テープドライブ51はE
OT方向に次のLBOTの検索を行い、次の論理ボリュ
ームの先頭にヘッドを位置付ける。このヘッドの位置付
けが完了すると磁気テープドライブ装置43は磁気テー
プ制御装置42に対して、マウント完了報告を行う。
【0121】さらに磁気テープドライブ装置43は、磁
気テープ制御装置42からオートローダに対するマガジ
ンのイジェクト要求を受けると媒体をイジェクトし、そ
れが完了すると磁気テープ制御装置42に対してマガジ
ンのイジェクト完了報告を行う。
【0122】図19は磁気テープドライブ装置43にお
ける詳細処理のフローを示したものである。テープドラ
イブ51に論理ボリューム媒体としての磁気テープをマ
ウントした後に処理が開始され、まず、論理ボリューム
媒体の先頭に書き込まれている論理ボリューム・インデ
ックスを読み込み、これを制御メモリ49に記憶してお
き、また論理ボリュームのポインタを先頭のボリューム
に設定する(S51)。そして、論理ボリューム媒体の
マウントを、オートローダにカートリッジ・マガジンが
装填されたものとして通知し(S52)、上位装置から
の制御コマンドを待つ(S53)。
【0123】さて、上位装置からコマンドを受信すれ
ば、このコマンドに対する処理を行い、これがマガジン
を上方向に一つ移動であれば、論理ボリュームのポイン
タを一つ前に進め(S54,S55)、マガジンを下方
向に一つ移動であれば、論理ボリュームのポインタを一
つ後ろに進める(S56,S57)。また上記制御コマ
ンドが、カートリッジの挿入(S58)であれば、現在
論理ボリュームのポインタが指している論理ボリューム
の先頭位置にヘッドを位置付け(S59)、カーリッジ
の排出コマンド(S60)であれば、特に処理を行わず
カートリッジの排出完了を報告するものとし(S6
1)、また、マガジンの排出コマンドであれば(S6
2)、論理ボリューム媒体を排出し、制御メモリ上の論
理ボリューム・インデックス及び論理ボリューム・ポイ
ンタをクリアする(S63)。
【0124】なお、スタッカオートローダを備えた従来
の媒体駆動装置とその上位制御装置とで構成された記憶
装置は、上位制御装置とのインタフェースが、従来の1
媒体1ボリュームの媒体駆動装置における上位制御装置
とのインタフェースと同じであることから、これについ
ても上記オートローダと同様に置き換えることによって
も同様な効果が得られる。
【0125】また、記憶媒体がマウントされた際にその
媒体に記録されている論理ボリュームの数、論理ボリュ
ームに対応する物理ボリューム番号等の論理ボリューム
情報を読み取って記憶し、上位装置からオートローダに
装填されている媒体のボリュームの読み取り要求があっ
た場合に、記憶しておいた論理ボリューム情報を上位装
置に返すこととしてもよい。
【0126】また、記憶媒体の記録方式の変換機能を設
けることにより、従来、媒体と記録方式のことなる大容
量媒体(たとえば従来の磁気テープに対しヘリカルスキ
ャン方式の磁気テープ等)上に論理ボリュームを構成す
ることもできる。
【0127】従って上記実施の形態によれば、従来媒体
と同容量の記憶領域を持つ論理ボリュームを複数格納す
ることができる大容量媒体を、上位制御装置にはオート
ローダに従来媒体が複数装填されているように見せるた
め、上位制御装置側は媒体の違いを意識することなく大
容量媒体の記録領域を効率的に使用することができる。
【0128】また、従来10巻、20巻とまとめてオー
トローダにセットしていたものが1個の媒体にまとめら
れるため、媒体の保管スペースの縮小とマウントに要す
るオペレータの負担軽減、オートローダにセットする順
番を間違える等のマウントミスを防止できる、といった
効果が得られる。
【0129】さらに、オートローダ装置が不要となり、
媒体駆動装置のみで同様の機能を実現できるため、装置
の省スペース化およびコストダウン、機械的動作がなく
なることによる信頼性の向上が図れる。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、第一の発明によれ
ば、記憶媒体の記憶領域を分割し、論理ボリュームコー
ドを各区画に割り付ける論理ボリューム割付手段と、上
位装置から指定されたボリュームコードから、これに該
当する論理ボリュームコードが割り付けられた区画位置
を検索し記憶媒体を位置付けする位置付手段とを有する
構成を採用したから、記憶媒体の利用効率が高められる
という効果がある。
【0131】第二の発明によれば、各区画の始端近傍に
論理ボリュームコードを記述する領域を設ける領域設定
手段を有する構成としたから、論理ボリュームの管理が
適切に行える。また、第三の発明によれば、サーボ読取
手段からのサーボ情報に基づいて、位置付手段は区画位
置を検索し記憶媒体を位置付けする構成としたから、記
憶媒体の位置付けが正確に行えるという効果がある。
【0132】第四の発明によれば、記憶媒体に一般デー
タを記録するときにこの記憶媒体のサーボトラックにサ
ーボ情報を記録するサーボ記録手段を設け、上記記憶媒
体に一般データを記録するときに、論理ボリューム割付
手段は、記憶領域を分割し、論理ボリュームコードを上
記各区画に割り付ける構成としたから、サーボ情報の記
録が効率的に行える。
【0133】第五の発明によれば、上位装置から指定さ
れたボリュームコードの内の物理ボリュームコードに基
づいてマウント動作を行い、論理ボリュームコードに基
づいて区画位置を検索し記憶媒体を位置付けする構成と
したから、記憶媒体の管理が容易に行える。
【0134】第六の発明によれば、データの書込み読出
しを行う媒体ユニット装置と、記憶媒体を上記媒体ユニ
ット装置に取付けるライブラリー装置と、上位装置から
指定されたボリュームコードからこれに対応する記憶媒
体を選択し、この記憶媒体を上記ライブラリー装置に指
定する媒体指定装置とを有する構成としたから、記憶媒
体の選択が自動的に行えて人手を省くことができる。
【0135】第七の発明によれば、記憶媒体の始端部に
複写領域を設け、各区画における論理ボリュームコード
が記述された領域の内容を複写領域に複写して各論理ボ
リュームの内容を一か所に集約したから、論理ボリュー
ムの初期化処理が迅速に行える。
【0136】第八の発明によれば、実在の媒体ユニット
装置について一又は複数の仮想媒体ユニット装置を想定
し、同時に、上記仮想媒体ユニット装置に対応する数の
論理ボリュームへのアクセスが行えるように媒体ユニッ
ト装置を制御する媒体制御装置とを有する構成としたか
ら、上位装置から同一記憶媒体に含まれる複数の論理ブ
ロックに対して、同時にアクセス状態が可能となり、処
理効率が高められるという効果がある。
【0137】第九の発明によれば、オートローダ又はス
タッカオートローダ、に対する管理手段を備えた記憶装
置において、論理ボリュームコードを各区画に割り付け
る論理ボリューム割付手段と、該当する論理ボリューム
コードが割り付けられた区画位置を検索し記憶媒体を位
置付けする位置付手段とを設け、論理ボリュームコード
を割り付けた各区画を上記交換可能な個々の記憶媒体と
同様に取扱う構成としたから、記憶媒体の利用効率を高
めることができるという効果がある。また上位装置は、
オートローダ等を使用するのと同様に記憶装置を使用で
きる一方、オートローダ装置が不要となることから省ス
ペース化が図られ、また機械的動作がないため信頼性が
良くなるという効果がある。
【0138】第十の発明によれば、上位装置からのイジ
ェクト命令に対して、位置付手段は次の論理ボリューム
区画に記憶媒体を位置付けする構成としたから、処理の
効率化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の原理図である。
【図2】本発明の第二の原理図である。
【図3】本発明の第三の原理図でる。
【図4】実施の形態に係り磁気テープ媒体の記録フォー
マットを示す図であり、(a)はサーペンタインテー
プ、(b)はテープを25分割した例、(c)はサーボ
トラックを附加した例を示す。
【図5】実施の形態に係りサーボ情報とデータの記録方
法を示すフローチャートである。
【図6】サーボトラックの初期化のフローチャートであ
る。
【図7】サーボトラックが初期化されている場合のデー
タの記録方法を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態に係り媒体中の論理ボリュームの相
対位置を示す図である。
【図9】実施の形態に係りライブラリー装置を用いて論
理ボリュームを利用した時の第一の処理図である。
【図10】ライブラリー装置を用いて論理ボリュームを
利用した時の第二の処理図である。
【図11】実施の形態に係り仮想MTU機番をサポート
する磁気テープ装置の構成図である。
【図12】仮想MTU機番を用いた論理ボリューム利用
時の第一の処理図である。
【図13】仮想MTU機番を用いた論理ボリューム利用
時の第二の処理図である。
【図14】仮想MTU機番を用いた論理ボリューム利用
時の第三の処理図である。
【図15】仮想MTU機番を用いた論理ボリューム利用
時の第四の処理図である。
【図16】実施の形態に係り磁気テープカートリッジを
用いたオートローダの構成図である。
【図17】ホストコンピュータと接続された磁気テープ
装置の構成図である。
【図18】論理ボリュームを用いた磁気テープの記録フ
ォーマットを示す図である。
【図19】磁気テープドライブ装置の処理を示すフロー
チャートである。
【図20】従来例に係り磁気テープの記録フォーマット
を示す図であり、(a)は標準ラベル方式、(b)はV
OLの内容を示す。
【図21】従来例に係り磁気テープの記録フォーマット
を示す図であり、(a)は非標準ラベル方式、(b)は
ノンラベル方式の内容を示す。
【図22】媒体ラベルを示す図である。
【図23】ライブラリー装置の透視図である。
【図24】二次元座標による媒体の格納位置を示す図で
ある。
【図25】磁気テープ装置の構成図である。
【符号の説明】
2 上位装置 3,16 論理ボリューム割付手段 4,17 位置付手段 5 領域設定手段 6 サーボ読取手段 7 サーボ記録手段 8 ボリューム処理手段 9 複写手段 11 媒体ユニット装置 12 ライブラリー装置 13 媒体指定装置 14 媒体制御手段 15 管理手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上位装置から指定されたボリュームコー
    ドを有する記憶媒体にデータを記録する記憶装置におい
    て、 上記記憶媒体の記憶領域を均等に分割し、これら分割さ
    れた各区画をそれぞれ独立した記憶媒体として取扱うた
    めに論理ボリュームコードを上記各区画に割り付ける論
    理ボリューム割付手段と、 上位装置から指定されたボリュームコードから、これに
    該当する論理ボリュームコードが割り付けられた区画位
    置を検索し、当該区画にデータの記録が行えるよう記憶
    媒体を位置付けする位置付手段とを有することを特徴と
    する記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記各区画の始端近傍に上記論理ボリュ
    ームコードを記述する領域を設ける領域設定手段を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記記憶媒体に設けられるサーボトラッ
    クからサーボ情報を読取るサーボ読取手段を有し、 このサーボ読取手段からのサーボ情報に基づいて、請求
    項1記載の位置付手段は、区画位置を検索し記憶媒体を
    位置付けすることを特徴とする請求項1記載の記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 上記記憶媒体に一般データを記録すると
    きにこの記憶媒体のサーボトラックにサーボ情報を記録
    するサーボ記録手段を設け、 上記記憶媒体に一般データを記録するときに、請求項1
    記載の論理ボリューム割付手段は、記憶領域を分割し、
    論理ボリュームコードを上記各区画に割り付けることを
    特徴とする請求項1記載の記憶装置。
  5. 【請求項5】 上記上位装置から指定されたボリューム
    コードを物理ボリュームコード部分と論理ボリュームコ
    ード部分に区分し、この内の物理ボリュームコードに基
    づいて記憶媒体のマウント動作を行うボリューム処理手
    段を設け、 上記論理ボリュームコードに基づいて請求項1記載の位
    置付手段は、区画位置を検索し記憶媒体を位置付けする
    ことを特徴とする請求項1記載の記憶装置。
  6. 【請求項6】 取付けられた上記記憶媒体に対するデー
    タの書込み読出しを行う媒体ユニット装置と、 複数の記憶媒体を管理し、指定された記憶媒体を取出し
    移動させて上記媒体ユニット装置に取付けるライブラリ
    ー装置と、 上記上位装置から指定されたボリュームコードから、こ
    れに対応する論理ボリュームコードが割り付けられた記
    憶媒体を選択し、この記憶媒体を上記ライブラリー装置
    に指定する媒体指定装置とを有することを特徴とする請
    求項1記載の記憶装置。
  7. 【請求項7】 上記記憶媒体の始端部に複写領域を設
    け、上記各区画における論理ボリュームコードが記述さ
    れた領域の内容を、この複写領域に複写する複写手段を
    有することを特徴とする請求項1記載の記憶装置。
  8. 【請求項8】 複数の論理ボリュームを有する上記記憶
    媒体に対するデータの書込み読出しを行う実在の媒体ユ
    ニット装置と、 上記実在の媒体ユニット装置について一又は複数の仮想
    媒体ユニット装置を想定し、同時に、上記仮想媒体ユニ
    ット装置に対応する数の論理ボリュームへのアクセスが
    行えるように媒体ユニット装置を制御する媒体制御装置
    とを有することを特徴とする請求項1記載の記憶装置。
  9. 【請求項9】 交換可能な複数の記憶媒体を保持し、上
    位装置から指定されたボリュームコードから、これに該
    当する上記記憶媒体を自動的に選択してデータの書込み
    読出しを行う媒体ユニット装置に装填するオートローダ
    又はスタッカオートローダに対する管理手段を備えた記
    憶装置において、 上記記憶媒体の記憶領域を分割し、これら分割された各
    区画をそれぞれ独立した記憶媒体として取扱うために論
    理ボリュームコードを上記各区画に割り付ける論理ボリ
    ューム割付手段と、 上記上位装置から指定されたボリュームコードから、こ
    れに該当する論理ボリュームコードが割り付けられた区
    画位置を検索し、当該区画にデータの記録が行えるよう
    記憶媒体を位置付けする位置付手段とを設け、上記論理
    ボリュームコードを割り付けた各区画を上記交換可能な
    個々の記憶媒体と同様に取扱うことを特徴とする記憶装
    置。
  10. 【請求項10】 上位装置から指示され、記憶媒体をイ
    ジェクトしてオートローダに次の媒体をマウント動作を
    させるイジェクト命令に対して、請求項9記載の位置付
    手段は、次の論理ボリューム区画に記憶媒体を位置付け
    することを特徴とする請求項9記載の記憶装置。
JP20113395A 1995-08-07 1995-08-07 記憶装置 Withdrawn JPH0950351A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20113395A JPH0950351A (ja) 1995-08-07 1995-08-07 記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20113395A JPH0950351A (ja) 1995-08-07 1995-08-07 記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0950351A true JPH0950351A (ja) 1997-02-18

Family

ID=16435959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20113395A Withdrawn JPH0950351A (ja) 1995-08-07 1995-08-07 記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0950351A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009043406A (ja) * 1997-11-12 2009-02-26 Quantum Corp 仮想磁気テープドライブライブラリシステム
JP2010033552A (ja) * 2008-06-26 2010-02-12 Nec Corp 仮想テープ装置、データバックアップ方法及び記録媒体
JP2011222043A (ja) * 2002-08-29 2011-11-04 International Business Maschines Corporation 複数の仮想ボリュームを含む1つまたは複数の仮想ボリューム集合体における情報の維持
US9977616B2 (en) 2014-09-24 2018-05-22 Fujitsu Limited Storage device and storage control method

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009043406A (ja) * 1997-11-12 2009-02-26 Quantum Corp 仮想磁気テープドライブライブラリシステム
JP2011222043A (ja) * 2002-08-29 2011-11-04 International Business Maschines Corporation 複数の仮想ボリュームを含む1つまたは複数の仮想ボリューム集合体における情報の維持
JP2010033552A (ja) * 2008-06-26 2010-02-12 Nec Corp 仮想テープ装置、データバックアップ方法及び記録媒体
US8140793B2 (en) 2008-06-26 2012-03-20 Nec Corporation Virtual tape device, data backup method, and recording medium
US9977616B2 (en) 2014-09-24 2018-05-22 Fujitsu Limited Storage device and storage control method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6791910B1 (en) Library controller having stored table indicating attributes of an automated data storage library with respect to media
EP2317428B1 (en) Automatically linking partitions on a tape media device
US5546557A (en) System for storing and managing plural logical volumes in each of several physical volumes including automatically creating logical volumes in peripheral data storage subsystem
EP0795862B1 (en) Tape pre-formatting
JP3732915B2 (ja) 磁気テープ媒体上にデータを分布させる方法
JPH02263362A (ja) 記録媒体上のデータをアクセスする方法およびその方法を使用したデータ記録装置
JPH05307443A (ja) 磁気テープのデータ管理方法及び磁気テープ記憶装置
EP2671147B1 (en) System and method for storing data with host configuration of storage media
JPH09160727A (ja) 情報記憶装置、及び、ライブラリ装置
US5778391A (en) Method and system for reclaiming stacked volumes within a peripheral data storage subsystem
JP2017204314A (ja) テープ装置、制御装置および制御プログラム
JPH0950351A (ja) 記憶装置
JP2002074903A (ja) 磁気記録再生装置及び磁気記録再生方法
JP3121387B2 (ja) 磁気テ−プ制御装置
JPH0887388A (ja) ライブラリシステム
EP0795861B1 (en) User-defined data in an unused region of data storage media
JP2001282462A (ja) 記録再生装置、ファイル管理方法
EP0558171A1 (en) Volume format information
TWI436351B (zh) 資料儲存匣、其方法、其資料儲存驅動機、其電腦程式產品、及其控制系統
JP2001283563A (ja) 記録再生装置
AU2017201939B1 (en) System and method for storing data with host configuration of storage media
JPH02216659A (ja) 大容量記憶装置の記録媒体排出制御方法
JP2001283575A (ja) 記録再生装置
JP2001282596A (ja) ファイル管理方法、ファイル管理装置
JP2001283573A (ja) 記録装置、記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021105