JPH09503497A - 極性置換炭化水素 - Google Patents

極性置換炭化水素

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JPH09503497A
JPH09503497A JP7508362A JP50836295A JPH09503497A JP H09503497 A JPH09503497 A JP H09503497A JP 7508362 A JP7508362 A JP 7508362A JP 50836295 A JP50836295 A JP 50836295A JP H09503497 A JPH09503497 A JP H09503497A
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グロベルニー,ダミアン
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ナルヘックス リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は一般式(I):W−(A)n−B−(A*m−Vのレトロウイルスプロテアーゼ抑制剤に関し、W、A、B、A*、V、n、mは本明細書に定義されており、生体内で反応活性である可溶性基を含む一般式(I)の関連プロドラッグを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】 極性置換炭化水素 技術分野 本発明は極性置換基(polar substituents)を有した炭化水素誘導体(ヒドロ カーボン:hydrocarbon derivatives)と、例えばエイズのごときHIVウイル ス感染症の治療でのレトロウイルスプロテアーゼの抑制におけるそれらの使用と に関する。本発明はまた極性置換基を有したそのような炭化水素誘導体の製造方 法と、それらからなる薬学的組成物(pharmaceutical compositions)にも関し ており、レトロウイルス感染症の治療あるいは予防にも関する。本発明はまた薬 学的または獣医学的物質の水溶性(water-solubility)強化のための方法にも関す る。 背景技術 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は発病性レトロウイルスであり、エイズや関 連症状を引き起こす。エイズに対する抗ウイルス化学療法はHIVの発見以来の 重点的な研究対象であった。(エイズ治療のための分子ターゲット(molecular targets)に関する最近の成果はミツア他による「サイエンス」誌、1990年 版1533−1544ページ参照)。HIVプロテアーゼ(HIV PR)及び アスパルチルプロテアーゼは、最初、クレーマ他によってエイズ治療のための可 能性を秘めたターゲットであると提唱された(「サイエンス」誌231、158 0(1986年))。以来、エイズの治療における効果的治療薬としてのHIV PR抑制剤(inhibitors)の有効性は広く認知されるに至った(治療ターゲッ トとしてのHIV PRに関してはトマセリ他の「キミカ オギ」誌、1991 年 5月版6−27ページと、ハフ J.R.の「ジャーナル メディカル ケミス トリ」誌34、2314−2327(1991年版)を参照)。アスパルチルプ ロテアーゼに対する従来の過渡的模造物(mimics)のなかで、ヒドロキシエチレ ン、ジヒドロキシエチレン、ヒドロキシエチルアミン、及びホスフィン酸の等配 電子体は、HIV PRに対する最良の親和性(affinity)を提供するかに見え る。多数のHIV PR抑制剤は異なる細胞システム(cell system)において ナノモル(nanomolar)範囲の密度で抗ウイルス活性(antiviral activity)を 有していることが証明されており、特許文献にもそのように記述されている。 発明の目的 本発明の1目的は、レトロウイルスプロテアーゼ抑制剤として有用な化合物を 提供することである。本発明の別目的はレトロウイルス感染症の治療あるいは予 防に有効な化合物を含む薬学的組成物を提供することである。本発明のさらに別 目的は、特にエイズのごときレトロウイルス感染症の治療法あるいは予防法を提 供することである。本発明の他の目的はレトロウイルスプロテアーゼ抑制剤とし て有用な化合物の製造方法、並びに、特にレトロウイルスプロテアーゼ抑制剤に おける薬学的あるいは獣医学的物質の水溶性強化法を提供することである。 発明の概要 本発明は、特にアスパルチルプロテアーゼ、さらに特定すれば、HIVプロテ アーゼ等のレトロウイルスプロテアーゼ抑制剤として有効であり、これら酵素の 不都合な活性によって特徴づけられる症状、特にエイズのごとき症状の治療に効 果的な化合物を提供する。 本発明の以下の説明において、記載されている各文献の教示内容は本文中に参 考として援用する。 本発明の第1実施例は一般式(I)の化合物、あるいは薬学的に利用可能なそ の塩類またはプロドラッグ(prodrugs)に向けられている。 W−(A)n−B−(A*m−V (I) Wは、R1−X−,R1*−X*−,−Y*,−CN,−N=CR55*,−C(R5 )=NR3,−C(R5)=NOR3,−C(NR34)=NR5**,−C(D) OR3,−C(D)SR3と−C(D)NR34からなる基群より選択されるもの であり、 Y*は以下定義のものであり、 R1、R3、R4は、R6の群と、生体内で反応活性(labile)である可溶 性基(solubilising group)Pxから独立的に選択されるも のであり、R6は以下の基群から選択されるものであり、 水素、 R20、(R20は以下の群から選択) オプションで置換された(optionally substituted) (C1−C18)アルキル(alkyl) オプションで置換された(C2−C18)アルケニル(alkenyl) オプションで置換された(C2−C18)アルキニル(alkynyl) オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル(cycloalkyl) オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル(C1−C18) アルキル オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル(C2−C18) アルケニル オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル(C2−C18) アルキニル オプションで置換された(C6−C24)アリル(aryl) オプションで置換された(C6−C24)アリル(C1−C18)アルキル オプションで置換された(C6−C24)アリル(C2−C18)アルケニル オプションで置換された(C6−C24)アリル(C2−C18)アルキニル オプションで置換された(C1−C18)アシル(acyl) オプションで置換されたヘテロシクリック(heterocyclic) オプションで置換されたヘテロシクリック(C1−C18)アルキル オプションで置換されたヘテロシクリック(C2−C18)アルケニル オプションで置換されたヘテロシクリック(C2−C18)アルキニル C(D)OR21、 C(D)SR21、 C(D)NR2122、 C(NR21)R22、 C(NR21)OR22、 C(NR21)NR2223(R21、R22、R23は、水素と前記定義のR20から 独立的に選択され、またはR21とR22は共同で、またはR22とR23は共同で以下 定義の飽和(saturated)あるいは不飽和(unsaturated)の環式(cyclic)、二 環式(bicyclic)、あるいは縮合環式(fused ring)システムを形成するもので あり、または、R3とR4は、存在するときには共同で以下定義の飽和あるいは不 飽和の環式、二環式、または縮合環式システムを形成するもの)、 DはOとSから選択され、 XはY、S(O)とS(O)2からなる基群より選択され、Yは以下定義する ものであり、 X*はNR10、O及びSからなる基群より選択され、R10は前記定義のR6の意 味を有しており、 R1*は前記定義のR1と、P(O)(OR7)R8、S(O)zOR7及びS(O )zNR78からなる基群より選択され、zは1又は2であり、R7とR8は 前記定義のR20の意味を独立的に有しており、あるいは、R7とR8は共同で以下 定義の飽和または不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環式システムを形成し、 R5とR5*はH、CF3、C(D)OR103、C(D)SR103C(D)NR1031 04 からなる基群より選択され、R20は前記定義のものであり、Dは前記定義のも のであり、R103とR104は前記定義のR6の意味を有しており、あるいは、R103 とR104は共同で以下定義の飽和または不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環 式システムを形成しており、 R5**は水素から選択され、R20は前記定義のものであり、 nは0−6であり、 mは0−6でn+m≧1であり、 Aは各場合に以下の式 と、天然(naturally occurring)あるいは合成(synthetic)アミノの残基(re sidue)とからなる基群より独立的に選択され、 A*は各場合に以下の式 と、天然あるいは合成アミノの残基とからなる基群より独立的に選択され、 R12*、R13*、R9は、F、Cl、Br、Iと、前記定義のR5からなる基群よ り独立的に選択され、 R11は前記定義のR1の意味を有しており、 R12は前記定義のR6の意味を有しており、 R13は、前記定義のF、Cl、Br、I、前記定義のR6、R200からなる基群 より選択され、R200は以下からなる群より選択されるものであり、 CN NCO NCS OCN SCN N3 OR60 SR60 NR6061 1C(D2)R60 1C(D2)D360 1C(D2)NR6061 NR60C(D1)R61 NR60C(D1)D261 NR60C(D1)NR6162 NR60OR61 アミジノ(amidino) グアニジノ(guanidino) S(O)R60 S(O)2160 S(O)NR6061 S(O)2NR6061 1S(O)R601S(O)2OR60 1S(O)NR6061 1S(O)2NR6061 P(D1)(D260)R61 P(D1)(D260)D361 P(D1)(D260)NR6162 P(D1)R6061 1P(D2)(D360)R61 1P(D2)(D360)D461 1P(D2)(D360)NR6162 1P(D2)R6061 NR60NR6162、及び ONR6061 1、D2、D3、D4は前記定義の意味を有しており、R60、R61、R62は前記 定義のR6の意味を有しており、あるいは、R60、R61、R62のいずれか2以上 は以下定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムの一 部を形成しており、 あるいは、R12とR13は共同で、 =O、=S、 =NOR60、=NR60、−OQO−、SOS、SQOからなる基群から選 択されるものであり、Qは以下定義のオプションで置換された(C1−C12)ア ルキルイデンであり、R60は前記定義のものであり、 Lは以下のボンド(bond)からなる基群より選択され、 −CH2−、及び−CH2−CH2−、 R11とDは前記定義のものであり、R11*とD*はそれぞれR11とDの意味を有 しており、zは1または2であり、R13はF、Cl、Br、OR60、NR6060 であり、このR60とR61は前記定義のものであり、 Bは以下の式からなる基群より選択され、 203とR203*は前記定義のR6の意味を有しており、 R14*とR14**は以下からなる基群より選択されるものであり、 水素 前記定義のR20 CF3 C(D*)OR40 C(D*)SR40 C(D*)NR4041 40とR41は前記定義のR21とR22の意味を独立的に有しており、又は、R40 とR41は以下定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式システ ムの一部を形成しており、 R14は、F、Cl、Br、I、前記定義のR14*と、前記定義のR200からなる 基群より選択され、 R17とR17*は前記定義のR6の意味を有しており、 D*は前記定義のDの意味を有しており、 Zは飽和あるいは不飽和(C2−C4)アルキルイデンラジカル(alkylidene ra dical)であり、F、Cl、Br、I、前記定義のR14*から選択される1または 複数基でオプション置換されており、 Z*は飽和あるいは不飽和(C1−C3)アルキルイデンラジカルであり、F、 Cl,Br、I、前記定義のR14*から選択される1または複数基でオプション 置換されており、 M1は、OR15、SR15、NR1517からなる基群より選択され、R15は以下 からなる基群より選択されるものであり、 前記定義のPx 前記定義のR6 合成又は天然のアルドース(aldose)、ケトース(ketose)、デオキシアル ドース(deoxyaldose)、デオキシケトース(deoxyketose)、アミノアルドース(ami noaldose)、アミノケトース、又はそのオリゴサッカリド(oligosaccharide) R17は前記定義のものであり、 R15とR17は共同で以下定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮 合環式システムを形成しており、 MとM*は、前記定義のM1、OCN、SCN、YR2、Y*とN=CR3031か らなる基群より独立的に選択され、Y、Y*、R2は以下定義のものであり、R30 とR31は前記定義のR20の意味を有しており、 M2は前記定義のR14*、−CR30*=Y**と、−CR30*=NR17*からなる基 群 より選択され、Y**は以下定義のものであり、R30*は前記定義のR20の意味を 有しており、R17*は前記定義のものであり、 R18とR19は前記定義のR20を独立的に有しており、あるいは、R18とR19は 共同で以下定義の飽和または不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環式システム の一部を形成しているものであり、 R18*とR19*は共同で以下定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または 縮合環式システムの一部を形成しており、 Vは、YR2、Y*、C(R30)=Y**からなる基群から選択され、 Yは不存在、または以下からなる基群から選択されており、 **はボンド、O、S、NR50からなる基群より選択され、R50は前記定義の R6の意味を有しており、R51は前記定義のR15の意味を有しており、R52は前 記定義のR20の意味を有しており、あるいはR50とR51は存在するとき共同で以 下定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環式システムの一部 を形成しており、 R2は前記定義のR6の意味を有しており、 Y*は以下からなる基群より選択されるものであり、 *とD**独立的に前記定義のDの意味を有しており、R114*と、R114**と、 R115と、R117*はそれぞれ前記定義のR14*、R14**、R15、R17*の意味を有 しており、R50とR51は前記定義のもの、あるいは共同で以下定義の飽和または 不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムの一部を形成しており、R2*は 前記定義のR2、前記定義のPx、S(O)zOR120とS(O)zNR120121か らなる基群より選択されるものであり、zは1または2であり、R33とR34は水 素と前記定義のR20からなる基群より独立的に選択され、あるいはR33とR34は 共同で以下定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式システム を形成しており、R120とR121は独立的に前記定義のR20の意味を有しており、 あ るいはR120とR121は共同で以下定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、ま たは縮合環式システムを形成しており、 R30は前記定義のものであり、 Y**は=N−NR115117と=N−OR115から選択され、R115とR117それ ぞれ前記定義のR15とR6の意味を有しており、あるいはR115とR117は共同で 以下定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムを形成 しており、 R1、R1*、R2、R2*、R9、R11、R12、R13、R14、R14*、R17、R50、 R51から選択されるどの基群も、R1、R1*、R2、R2*、R9*、R1O、R11、R12 、R13、R14、R14*、R17、R50、R51から選択される他のいずれかの基群 と共同で、以下定義の1又は複数の飽和または不飽和の環式、二環式、または縮 合環式システムを形成し、どのターシャリ(第3級)アミノ窒素原子(tertiary amino nitrogen atom)も の基で置換可能であり、どのヒドロキシル(hydroxyl)、メルカプト(mercapto)、 またはアミノ基(amino group)も生体内で反応活性する保護基(protecting group )で保護可能である。 一般式(I)の化合物は、レトロウイルスプロテアーゼ抑制剤、特にHIVプ ロテアーゼ抑制剤として有用である。 本発明の第1実施例の1形態は、一般式(I’)の化合物、または薬学的に許 容されるその塩あるいはプロドラッグに向けられている。 W’−(A’)n'−B(A’*m'−V’ (I’) W’は、R1−X−、R1*−X*−、−Y*、−CN、−N=CR55*、 −C(R5)=NR3、−C(R5)=NOR3、−C(D)OR3、−C(D)S R5、−C(D)NR34からなる基群より選択され、 Y*は以下定義のものであり、 R1、R3、R4は、R6と、生体内で反応活性である可溶性基Pxから独立的に 選択されるものであり、R6は以下からなる基群から選択されるものであり、 水素 R20(R20は以下からなる群から選択される) オプションで置換された(C1−C18)アルキル オプションで置換された(C2−C18)アルケニル オプションで置換された(C2−C18)アルキニル オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル(C1−C18) アルキル オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル(C2−C18) アルケニル オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル(C2−C18) アルキニル オプションで置換された(C6−C24)アリル オプションで置換された(C6−C24)アリル(C1−C18)アルキル オプションで置換された(C6−C24)アリル(C2−C18)アルケニル オプションで置換された(C6−C24)アリル(C2−C18)アルキニル オプションで置換された(C1−C18)アシル オプションで置換されたヘテロシクリック オプションで置換されたヘテロシクリック(C1−C18)アルキル オプションで置換されたヘテロシクリック(C2−C18)アルケニル、 オプションで置換されたヘテロシクリック(C2−C18)アルキニル C(D)OR21 C(D)SR21、及び C(D)NR2122 21とR22は水素と前記定義のR20から独立的に選択され、またはR21とR22 は共同で以下定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環式シス テムを形成するものであり、または、R3とR4は、存在するときには共同で以下 定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムを形成する ものであり、 DはOとSから選択され、 XはY’、S(O)とS(O)2からなる基群より選択され、Y’は以下定義 するものであり、 X*はNR10、O及びSからなる基群より選択され、R10は前記定義のR6の意 味を有しており、 R1*は前記定義のR1と、S(O)zOR7、S(O)zNR78からなる基群よ り選択され、zは1または2であり、R7とR8は前記定義のR20の意味を独立的 に有しており、あるいは、R7とR8は共同で以下定義の飽和または不飽和の環式 、二環式、あるいは縮合環式システムを形成し、 R5とR5*はH、CF3、C(D)OR103、C(D)SR103、C(D)NR10 3104からなる基群より選択され、R20は前記定義のものであり、Dは前記定義 のものであり、R103とR104は前記定義のR6の意味を有しており、あるいは、 R103とR104は共同で以下定義の飽和または不飽和の環式、二環式、あるいは縮 合環式システムを形成しており、 n’は0−8であり、 m’はO−8でn’+m’≧1であり、 A’とA’*は各場合にO、S、S(O)、S(O)2、NR11、CR1213、 CR12*13*からなる基群から独立的に選択されるものであり、 あるいは2連基A’−A’あるいはA’*−A’*は、 から選択される構造ユニットであり、 R12*、R13*、R9は、F、Cl、Br、Iと、前記定義のR5からなる基群よ り独立的に選択され、 R11は前記定義のR1の意味を有しており、 R12は前記定義のR6の意味を有しており、 R13は、前記定義のF、Cl、Br、I、前記定義のR6、R200からなる基群 より選択され、このR200は以下からなる基群より選択されるものであり、 CN NCO NCS OCN SCN N3 OR60 SR60 NR6061 1C(D2)R60 1C(D2)D360 1C(D2)NR6061 NR60C(D1)R61 NR60C(D1)D261 NR60C(D1)NR6162 NR60OR61 アミジノ グアニジノ S(O)R60 S(O)2160 S(O)NR6061 S(O)2NR6061 1S(O)R60 1S(O)2OR60 1S(O)NR6061 1S(O)2NR6061 P(D1)(D260)R61 P(D1)(D260)D361 P(D1)(D260)NR6162 P(D1)R6061 1P(D2)(D360)R61 1P(D2)(D360)D461 1P(D2)(D360)NR6162 1P(D2)R6061 NR60NR6162、及び ONR6061 1、D2、D3、D4は前記定義の意味を有しており、R60、R61、R62は前記 定義のR6の意味を有しており、あるいは、R60、R61、R62のいずれか2以上 は以下定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムの一 部を形成しており、 あるいは、R12とR13は共同で、=O、=S、=NOR60、=NR60、−OQ O−、−SQS−、−SQO−からなる基群より選択され、Qは以下定義のオプ ションで置換された(C1−C12)アルキルイデンであり、R60は前記定義のも のであり、 B’は以下からなる基群より選択されるものであり、 203とR203*は前記定義のR6の意味を有しており、 R14*とR14**は、 水素 前記定義のR20 CF3 C(D*)OR40 C(D*)SR40 C(D*)NR4041 40とR41は前記定義のR21とR22の意味を独立的に有しており、または、R40 とR41は以下定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式シス テムの一部を形成しており、 R14は、F、Cl、Br、I、前記定義のR4*と、前記定義のR200からなる 基群より選択され、 R17とR17*は前記定義のR6の意味を有しており、 D*は前記定義のDの意味を有しており、 Zは飽和あるいは不飽和(C2−C4)アルキルイデンラジカルであり、F、C l、Br、I、前記定義のR14*から選択される1または複数基でオプション置 換されており、 Z*は飽和あるいは不飽和(C1−C3)アルキルイデンラジカルであり、F、 Cl、Br、I、前記定義のR14*から選択される1または複数基でオプション 置換されており、 M1は、OR15、SR15、NR1517からなる基群より選択され、R15は以下 からなる基群より選択されるものであり、 前記定義のPx 前記定義のR6 合成あるいは天然のアルドース、ケトース、デオキシアルドース、デオ キシケトース、アミノアルドース、アミノケトース、あるいはそのオリゴサッカ リド R17は前記定義のものであり、 R15とR17は共同で以下定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮 合環式システムを形成しており、 MとM*は、前記定義のM1、OCN、SCN、Y’R2、Y*とN=CR3031 からなる基群より独立的に選択され、Y’、Y*、R2は以下定義のものであり、 R3031は前記定義のR20の意味を有しており、 M2は前記定義のR14*、−CR30*=Y**と、−CR30*=NR17*からなる基 群より選択され、Y**は以下定義のものであり、R30*は前記定義のR20の意味 を有しており、R17*は前記定義のものであり、 R18とR19は前記定義のR20を独立的に有しており、あるいは、R18とR19は 共同で以下定義の飽和または不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環式システム の一部を形成しているものであり、 R18*とR19*は共同で以下定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または 縮合環式システムの一部を形成しており、 V’は、Y’R2、Y*、C(R30)=Y**からなる基群から選択され、 Y’ は以下からなる基群から選択されており、 50は前記定義のR6の意味を有しており、R51は前記定義のR15の意味を有 しており、R52は前記定義のR20の意味を有しており、あるいはR50とR51は存 在するとき共同で以下定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、あるいは縮合 環式システムの一部を形成しており、 R2は前記定義のR6の意味を有しており、 Y*は以下からなる基群より選択されるものであり、 *とD**独立的に前記定義のDの意味を有しており、R114*、R114**、R11 5 、R117はそれぞれ前記定義のR14*、R14**、R15、R17*の意味を有しており 、R50とR51は前記定義のもの、あるいは共同で以下定義の飽和または不飽和の 環式、二環式、または縮合環式システムの一部を形成しており、R2*は前記定義 のR2、S(O)zOR120とS(O)zNR120121からなる基群より選択される ものであり、zは1または2であり、R33とR34は水素と前記定義のR20からな る基群より独立的に選択され、あるいはR33とR34は共同で以下定義の飽和ある いは不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムを形成しており、 R120とR121は,独立的に前記定義のR20の意味を有しており、あるいはR120 とR121は共同で以下定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環 式システムを形成しており、 R30は前記定義のものであり、 Y**は=N−NR115117と=N−OR115から選択され、R115とR117はそ れぞれ前記定義のR15とR6の意味を有しており、あるいはR115とR117は共同 で以下定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムを形 成しており、 R1、R1*、R2、R2*、R9、R11、R12、R50、R51から選択されるどの基 群も、R1、R1*、R2、R2*、R9、R10、R11、R12、R50、R51から選択さ れる他のいかなる基群とも共同で、以下定義の1あるいは複数の飽和または不飽 和の環式、二環式、または縮合環式システムを形成し、 どのターシャリアミノ窒素原子も の基で置換可能であり、 シークェンス w’−(A’)n'−B’(A’*m'−V’ は3個のヘテロ原子の基群を含んでおり、これら3個のヘテロ原子の1つは酸化 硫黄S(O)またはS(O)2であり、または亜リン酸P(O)であり、または 3個のヘテロ原子は、複素環(ヘテロシクル:heterocycle)の一部 を形成する2個の窒素原子を含んでおり、この場合、 シークェンス W’−(A’)n'−B’(A’*m'−V’ は2個の酸素原子も、3個の硫黄原子も共に含んでおらず、 (a)W’がR1**(X*はNR10)で、V’はY*(Y*は以下のものである) であり、 B’は、 であり、 R81は、水素、−R100H、−R100C(O)OR101、−R100C(O)NR10 1102、−R100NR102C(O)R100*、−R100C(O)R100*からなる基群 より選択され、 R101とR102は、水素、オプションで置換された(C1−C18)アルキル、オ プションで置換された(C3−C18)シクロアルキル、オプションで置換された (C3−C18)シクロアルキル(C1−C18)アルキル、オプションで置換された (C6−C24)アリル、オプションで置換された(C7−C25)アラルキル、オプ ショ ンで置換された(C2−C18)アルケニル、オプションで置換された(C8−C26 )アラルケニル、オプションで置換された(C2−C18)アルキニル、オプショ ンで置換された(C8−C26)アラルキニルと、オプションで置換されたヘテロ シクリックからなる基群より独立的に選択されるものであり、 R100とR100*は独立的に、(C1−C18)アルキル、(C3−C18)シクロア ルキル、(C3−C18)シクロアルキル(C1−C18)アルキル、(C6−C24) アリル、(C7−C25)アラルキル、(C2−C18)アルケニル、(C8−C26) アラルケニル、(C2−C18)アルキニル、(C8−C26)アラルキニルと、ヘテ ロシクリックからなる基群より選択されるメンバーから誘導される二価基(diva lent radicals)であり、 R80は前記定義のR81と、生体内で反応活性である可溶性基及び/又は保護基 Pxからなる基群より選択され、 (i)R50は基R53であり、 R53はC(D*)OR21*、C(D*)NR21*22*、C(D*)SR21*、C( D*)R55、CF3、R55と、生体内で反応活性である可溶性基Pxからなる基群 より選択され、 D*は前記定義のDの意味を有しており、 R21*とR22*はそれぞれ前記定義のR21とR22の意味を有しており、 R55は、オプションで置換された(C1−C18)アルキル(C6−C24)アリル 、オプションで置換された(C2−C18)アルケニル(C6−C24)アリル、オプ ションで置換された(C2−C18)アルキニル(C6−C24)アリル、オプション で置換された(C3−C18)シタロアルキル(C2−C18)アルケニル、オプショ ンで置換された(C3−C18)シクロアルキル(C2−C18)アルキニル、オプシ ョンで置換された(C3−C18)シクロアルキル(C6−C24)アリル、オプショ ンで置換されたアシル(C6−C24)アリル、オプションで置換されたヘテロシ クリック(C1−C18)アルケニル、オプションで置換されたヘテロシクリック (C2−C18)アルキニルと、オプションで置換されたヘテロシクリック(C2− C18) (C6−C24)アリルからなる基群より選択されるものであり、 n’、m’、R1*、R10、A’、A’*、R51、R2*は前記定義のものであり 、 (ii)R2*とR51は基R54であり、R54は、R55*、C(D*)NR21*22* 、C(D*)OR55*、C(D*)R55*、C(D*)SR21*、CF3、S(O)zO R120、S(O)zNR120121と、生体内で反応活性である可溶性基Pxからな る基群より選択されるものであり、Zは1または2であり、R120とR121は前記 定義のものであり、またはR120とR121は共同で以下定義の飽和あるいは不飽和 の環式、二環式、または縮合環式システムを形成し、R21*とR22*はそれぞれ前 記定義のR21とR22の意味を有しており、R55*は前記定義のR55の意味を有し ているものであり、 n’、m’、R1*、R10、A’、A’*、R50と他のR2*とR51は前記定義の ものであり、 (iii)A’又はA’*の少なくとも一方は、CR11213、CR12113、 CR11213*、CR12*113からなる基群より選択され、R112とR113は独立的 に、前記定義のR55、C(D)OR21*、C(D)SR21*、C(D)NR21*2 2* 、F、Cl、Br、Iからなる基群より選択されており、R21*とR22*はそれ ぞれ前記定義のR21とR22の意味を有しており、 D、n’、m’、R1*、R2*、R10、R11、R12、R12*、R13、R13*、R50 、R51は前記定義のものであり、 (iv)R1*は、オプションで置換された(C2−C18)アルケニル、オプシ ョンで置換された(C2−C18)アルキニル、オプションで置換された(C3−C18 )シクロアルキル(C2−C18)アルケニル、オプションで置換された(C3− C18)シクロアルキル(C2−C18)アルキニル、オプションで置換された(C6 −C24)アリル(C2−C18)アルケニル、オプションで置換された(C6−C24 )アリル(C2−C18)アルキニル、オプションで置換された(C2−C18)アシ ル(オプションで置換された基はアミノ基以外)、オプションで置換された(C6 −C24)アリル(C2−C18)アシル、オプションで置換されたヘテロシクリッ ク(C1− C18)アルキル、オプションで置換されたヘテロシクリック(C2−C18)アル ケニル、オプションで置換されたヘテロシクリック(C2−C18)アルキニル、 C(O)OR90、C(O)NR9192、CF3、S(O)zOR120、S(O)zN R120121と、生体内で反応活性である可溶性基Pxからなる基群より選択され るものであり、 Zは1または2であり、R120とR121は前記定義のものであり、R90は、(C3 −C18)シクロアルキル、(C3−C18)シクロアルキル(C1−C18)アルキ ル、ヘテロシクリック、(C1−C18)アルキルヘテロシクリック、(C6−C24 )アリル、(C6−C24)アリル(C1−C18)アルキル、(C6−C24)アリル (C1−C18)アルキルヘテロシクリックからなる基群より選択され、 R91とR92は独立的に、オプションで置換された(C2−C18)アルケニル、 オプションで置換された(C2−C18)アルキニル、オプションで置換された( C3−C18)シクロアルキル、オプションで置換された(C3−C18)シクロアル キル(C1−C18)アルキル、オプションで置換された(C3−C18)シクロアル キル(C2−C18)アルケニル、オプションで置換された(C3−C18)シクロア ルキル(C2−C18)アルキニル、オプションで置換された(C6−C24)アリル (C2−C18)アルケニル、オプションで置換された(C6−C24)アリル(C2 −C18)アルキニル、オプションで置換された(C2−C18)アシル、オプショ ンで置換された(C6−C24)アリル(C2−C18)アシル、オプションで置換さ れたヘテロシクリック、オプションで置換されたヘテロシクリック(C1−C18 )アルキル、オプションで置換されたヘテロシキリック(C2−C18)アルケニ ル、オプションで置換されたヘテロシクリック(C2−C18)アルキニルからな る基群より選択されるものであり、またはR91とR92は共同で以下定義の飽和あ るいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムを形成しており、 m’、n’、A’、A’*、R2*、R50、R51、R10は前記定義のものであり 、 (v)R1、R1*、R2、R2*、R9、R11、R12、R50、R51は、R1、R1*、 R2、R2*、R9*、R11、R12、R50、R51から選択される別基群と共に採用さ れるものであり、−C(O)−とオプションで置換されたメチレンからなる基か ら選択されるものであり、 (b)W’はR1**(X*はNR10)であり、V’はY*(Y*は以下式のもの) であり、 B’は−CH(OH)−と−C(O)−から選択され、前記(a)内の(i) から(iv)の1条件が適用されるとき、以下のうち少なくとも1つが適用され 、 (vi) n’>1 (vii) n’=0 (viii) m’>1 (ix) m’=0 (x)R50とR51は共同で以下定義の飽和または不飽和の環式、二環式、ある いは縮合環式システムを形成されるもの、 (xi)R50は基R56であり、R56は、C(D*)OR21*、C(D*)NR21* 22*、C(D*)SR21*、C(D*)R55と、生体内で反応活性である可溶性基 及び/または保護基Pxからなる基群より選択され、R21*とR22*は前記定義の もの、 (xii) n’=m’=1で、A’*は−CH2−以外のもの、 (c)B’が から選択されるとき(R14、R14*、R17は前記定義のもの)、 R2またはR2*、R11、R12、R50、R51から選択される少なくとも1基は、 R1またはR1*、R10、R11、R12から選択される別基と共同で、以下定義の飽 和または不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環式システムを形成し、これらの 環は、=O、=S、OH、SH、NHR10*、C(O)OHから選択される少な くとも1極性基で置換され、R10*は前記定義のR10の意味を有しており、この 極性基は一般式(T)の化合物内に、基群BのP、O、S、N、またはC原子か ら5オングストロームユニットを越えないで立体的に位置することができ、 以下の条件を満たされることを前提としている。 W’はR1**(X*はNH)で、V’はY*(Y*は以下の式)であり、 1*は、H以外であり、R71とR72は、H、(C1−C6)アルキル、オプショ ンで置換されたフェニル、オプションで置換されたナフチル、オプションで置換 されたフェニル(C1−C2)アルキル、オプションで置換されたナフチル(C1 −C2)アルキルからなる基群より独立的に選択されるものであり、 (a)B’は−CH(OH)−であり、(A’)nは−CH(R73)−であり 、R73は、1−5フッ素原子でオプションで置換された(C1−C6)アルキル、 (C3−C6)アルケニル、(C1−C6)アコキシ−CH2−、(CH2pフェニ ル、(CH2pナフチル、(CH2p(C5−C6)シクロアルキル、(CH2p インドリルからなる基群より選択されるものであり、(CH2nフェニル、(C H2nナフチル、(CH2n(C5−C6)シクロアルキル、(CH2nインドリ ルは、ニトロ、ハロゲン、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、ま たは (C1−C4)アルキルチオでオプションで置換され、pは0、1または2であり 、(A’*)m'は以下のものであり、 74は前記定義のR73の意味を有しており、 (b)B’は、 であり、R74は前記定義のR73の意味を有しており、 (A’)n'は、 であり、R73は前記定義のものであり、よって(A’*m'は−C(O)−以外 のものであり、 (c)B’は−C(O)−であり、(A’)n'は、 であり、R73は前記定義のものであり、よってm’は0以外である。 本文中の”(C1−C18)アルキル”とは、1から18の炭素原子を含む直鎖 及び枝分かれ鎖アルキル基のことである。このような基の例は、メチル、エチル 、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、セクブチル、タートブチル、 アミル、イソアミル、セクアミル、1,2−ジメチルプロピル、1,1−ジメチ ル−プロピル、ヘキシル、4−メチルペンチル、1−メチルペンチル、2−メチ ルペンチル、3−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチル ブチル、3,3−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチル ブチル、1,2,2−トリメチルプロピル、1,1,2−トリメチルプロピル、 ヘプチル、5−メチルヘキシル、1−メチルヘキシル、2,2−ジメチルペンチ ル、3,3−ジメチルペンチル、4,4−ジメチルペンチル、1,2−ジメチル ペンチル、1,3−ジメチルペンチル、1,4−ジメチル−ペンチル、1,2, 3−トリメチルブチル、1,1,2−トリメチルブチル、1,1,3−トリメチ ルプチル、オクチル、6−メチルヘプチル、1−メチルヘプチル、1,1,3, 3−テトラメチルブチル、ノニル、1−,2−,3−,4−,5−,6−あるい は7−メチル−オクチル、1−,2−,3−,4−あるいは5−エチルヘプチル 、1−,2−あるいは3−プロピルヘキシル、デシル、1−,2−,3−,4− ,5−,6−,7−あるいは8−メチルノニル、1−,2−,3−,4−,5− あるいは6−エチルロクチル、1−,2−,3−あるいは4−プロピルヘプチル 、ウンデシル、1−,2−,3−,4−,5−,6−,7−,8−あるいは9− メチルデシル、1−,2−,3−,4−,5−,6−あるいは7−エチルノニル 、1−,2−,3−,4−あるいは5−プロピルロクチル、1−,2−あるいは 3−ブチルヘプチル、1−ペンチルヘキシル、ドデシル、1−,2−,3−,4 −, 5−,6−,7−,8−,9−あるいは10−メチルルンデシル、1−,2−, 3−,4−,5−,6−,7−あるいは8−エチルデシル、1−,2−,3−, 4−,5−あるいは6−プロピルノニル、1−,2−,3−あるいは4−ブチル ロクチル、1−あるいは2−ペンチルヘプチル、トリデシル、テトラデシル、ヘ キサデシル、オクタデシル、等である。 典型的には、アルキル基は(Ca−Cb)アルキルであり、aは以下の表Aの1 −17段の”a”欄に記された値から選択され、bはその”b”欄に記された値 から選択される。 本文中の”(C2−C18)アルケニル”とは、2から18の炭素原子を有し、直 鎖又は枝分かれ鎖のエチレン的にモノ(単)-、ジ(2)-又はポリ(多)-である不飽 和アルキル基のことである。そのようなアルケニル基の例は、ビニル、アリル、 1-メチルビニル、1-プロペニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、 1,3-ブタジエニル、2-メチル-1-プロペニル、2-メチル-2-プロペニル、1 -ペンテニル(pentenyl)、2-ペンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニル、1, 3-ペンタジエニル(pentadienyl)、2,4-ペンタジエニル、1,4-ペンタジエニ ル、3-メチル-2-ブテニル、1-ヘキセニル(hexenyl)、2-ヘキセニル、3-ヘ キセニル、1,3-ヘキサジエニル、1,4-ヘキサジエニル、2-メチルペンテニ ル、1-ヘプテニル(heptenyl)、3-ヘプテニル、1-オクテニル(octenyl)、1, 3-オクタジエニル(octadienyl)、1-ノネニル(nonenyl)、2-ノネニル、3-ノ ネニル、1-デセニル(decenyl)、3-デセニル、1-ウンデセニル(umdecenyl)、 オレイル(oleyl)、リノレイル(linoleyl)、リノレニル(linolenyl)等である。 典型的なアルケニル基は(Ca−Cb)アルケニルであり、aは前記の表Aの2 から17段の”a”欄に記された値から選択され、bはその”b”欄に記された 値から選択される。 本文中の”(C2−C18)アルキニル”とは、2から18の炭素原子を有し、 直鎖又は枝分かれ鎖(branched)であるモノ−、ジ−及びポリ−のアセチレン的に 不飽和のアルキル基のことである。そのようなアルキニル基の例は、エチニル、 プロピニル、n−ブチニル、n−ペンチニル、3−メチル−1−ブチニル、n− ヘキシニル、メチル−ペンチニル、(C7−C12)アルキニル等である。 典型的なアルキニル基は(Ca−Cb)アルキニルであり、aは前記の表Aの2 から17段の”a”欄に記された値(values)から選択され、bはその”b”欄に 記された値から選択される。 本文中の"(C3−C18)シクロアルキル"は、3から18の炭素原子を有したオ プション的に不飽和のモノ−、ジ−又は多環式アルキル基である。そのような基 の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、 シ クロペンタジエニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニ ル、シクロヘプチル、シクロヘプテニル、シクロヘプタジエニル、シクロヘプタ トリエニル、シクロオクチル、シクロオクテニル、シクロオクタジエニル、シク ロオクタトリエニル、シクロオクタテトラエニル、シクロノニル、シクロデシル 、シクロウンデシル、シクロドデシル、(C9−C12)シクロアルキニル、ビシク ロ[2.2.1]ヘプタニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプテニル、ビシクロ[2. 2.1]ヘプタジエニル、ビシクロ[2.2.2]オクタニル、ビシクロ[2.2. 2]オクテニル、ビシクロ[3.3]ノニル、ビシクロ[3.1.0]ヘキシル、 ビシクロ[4.1.0]ヘプチル(heptyl)、ビシクロ[3.2.1]オクチル、ビシ クロ[3.3.0]オクチル、ビシクロ[3.3.0]オクテニル、ビシクロ[3. 3.1]ノニル(nonyl)、ビシクロ[4.4.0]デシル、アダマンチル(adamantyl )、トリシク[5.2.1.02,6]デシル等がある。 典型的なシクロアルキル基は(Ca−Cb)シクロアルキルであり、aは前記の 表Aの3から17段の”a”欄に記された値から選択され、bはその”b”欄に 記された値から選択される。 本文中の”(C3−C18)シクロアルキル(C1−C18)アルキル”とは、前記 定義の(C3−C18)シクロアルキル基で置換された、前記定義の(C1−C18) アルキル基のことである。シクロアルキルアルキル(cycloalkylalkyl)基の例は 、シクロアルキル−低級アルキル基を含み、例えば、シクロアルキルメチル、シ クロアルキルエチル、シクロアルキルプロピル、シクロアルキルブチル、シクロ アルキルイソプロピル、シクロアルキルイソブチル、シクロアルキルペンチル( cycloalkylpentyl)、シクロアルキルヘキシル(cycloalkylhexyl)、等であり、 シクロアルキルは前記パラグラフにて例示されているものである。 本文中の”(C3−C18)シクロアルキル(C2−C18)アルケニルとは、前記 定義の(C3−C18)シクロアルキル基で置換されている前記定義の(C2−C18 )アルケニル基のことである。シクロアルキルアルケニル基には、シクロアルキ ル−低級アルケニル基(loweralkenyl)があり、例えば、シクロアルキルエテニ ル (cycloalkylethenyl)、シクロアルキルプロペニル、シクロアルキルブテニル、 シクロアルキルイソブテニル、シクロアルキルペンテニル(cycloalkylpentynyl) 、シクロアルキルヘキセニル(cycloalkylhexynyl)であり、シクロアルキルは、 ”(C3−C18)シクロアルキル”に関する前記例示のものである。 本文中の”(C3−C18)シクロアルキル(C2−C18)アルキニル”とは、前 記定義の(C3−C18)シクロアルキル基で置換された、前記定義の(C2−C18 )アルキニル基のことである。シクロアルキルアルキニル基の例は、シクロアル キル−低級アルキニル基であり、例えば、シクロアルキルエチニル、シクロアル キルプロピニル、シクロアルキルブチニル、シクロアルキルペンチニル、シクロ アルキルヘキシニル、等であり、シクロアルキルは前記の”(C3−C18)シク ロアルキル”に関して例示されているものである。 本文中の”(C6−C24)アリル”とは、6から24の炭素原子を有した芳香 炭化水素のシングル(single)、多核(polynuclear)、共役(conjugated)、 及びフューズした残基(fused residues)のことである。そのような基の例は、 フェニル(phenyl)、ビフェニル(biphenyl)、ターフェニル(terphenyl)、 クォータフェニル(quaterphenyl)、ナフチル(naphthyl)、テトラヒドロナフ チル(tetrahydronaphthyl)、アセナフチル(acenaphthyl)、アントラセニル( anthracenyl)、ジヒドロアントラセニル(dihydroanthracenyl)、ベンズアントラ セニル(benzanthracenyl)、ジベンズアントラセニル(dibenzanthracenyl)、フェ ンアントレニル(phenanthrenyl)、フルオレニル(fluorenyl)、ピレニル(pyrenyl )、インデニル(indenyl)、インダニル(indanyl)、アズレニル(azulenyl)、クリ セニル(chrysenyl)、等である。全部の場合、フューズした、あるいは共役の二 環システム(ビシクリックシステム、bicyclic system)のどの可能な位置でも 、一般式(I)の分子の残りへのアタッチメントに使用が可能である。 典型的には、アリル基は(Ca−Cb)アリルであり、aは下記の表Bの1から 18段の”a”欄に記された値から選択され、bはその”b”欄に記された値か ら選択される。 本文中の”(C6−C24)アリル(C1−C18)アルキル”とは、前記定義の1 又は複数の(C6−C24)アリル基で置換された(C1−C18)アルキル基のこと である。このような基の例はアリル−低級アルキル基であり、例えば、アリルメ チル、アリルエチル、アリルイソプロピル、アリルプロピル、アリルブチル、ア リルイソブチル、アリルペンチル(arylpentyl)、アリルヘキシル、等であり、ア リルは前記の、例えば、ベンジル、ジフェニルメチル(diphenylmethyl)、2−フ ェニルエチル、1−フェニルエチル、ナフチルメチル(naphthylmethyl)、3−フ ェニルプロピル、トリフェニルメチル(triphenylmethyl)、1,3−ジフェニル プロピル(diphenylpropyl)、2−又は3−β−ナフチルプロピル(naphthylpropy l)、2−ベンジル−プロピル等である。 本文中の”(C7−C25)アラルキル(aralkyl)”とは、アリル基で置換された アルキル基であり、アリル置換アルキル基の炭素原子総数は、7から25である 。(C7−C25)アラルキルのオプションで置換された基(optional substituent s)は以下の(C6−C24)アリル(C1−C18)アルキルに関する定義のものであ る。 本文中での”(C6−C24)アリル(C1−C18)アルケニル”とは、前記定義 の1あるいは複数の(C6−C24)アリル基で置換された(C1−C18)アルケニ ル基である。そのような基の例はアリル−低級アルケニル基であり、例えば、ア リルエテニル(arylethenyl)、アリルプロペニル、アリルブテニル、アリルイソ ブテニル、アリルペンテニル、アリルヘキセニル、等であり、アリルは前記の” (C6−C24)アリル”で例示されており、例えば、スチリル(styryl)、シナミ ル(cinnamyl)、2−ナフチルエテニル(naphthylethenyl)、1−フェニル−2− メチル−1−プロピル、2−フェニル−2−ブチル、等である。 本文中の”(C8−C26)アラルケニル”とは、アリル基で置換されたアルケ ニル基のことであり、アリル置換アルケニル基の炭素原子の総数は8から26で ある。(C8−C26)アラルケニルのオプションで置換された基は、以下の(C6 −C24)アリル(C2−C18)アルケニルに関して定義されるものである。 本文中の”(C6−C24)アリル(C1−C18)アルキニル”とは、前記定義の 1あるいは複数の(C6−C24)アリル基で置換された(C1−C18)アルキニル 基のことである。そのような基の例はアリル−低級アルケニル基であり、例えば 、アリルエテニル、アリルプロペニル、アリルブテニル、アリルイソブテニル、 アリルペンテニル、アリルヘキセニル、等であり、アリルは前記の”(C6−C2 4 )アリル”で例示されており、例えば、フェニルエチニル、等である。 本文中の”(C8−C26)アラルキニル”とは、アリル基で置換されたアルキ ニル基のことであり、アリル置換アルキニル基の炭素原子の総数は8から26で ある。(C8−C26)アラルキニルのオプションで置換された基は、以下の(C6 −C24)アリル(C2−C18)アルキニルに関して定義されたものである。 本文中の”(C1−C18)アシル”とは、基R300C(O)−またはR300C( S)−のことであり、R300は、水素、(C1−C18)アルキル、(C2−C18) アルケニル、(C2−C18)アルキニル、(C3−C18)シクロアルキル(C3− C18)シクロアルキル(C1−C18)アルキル、(C3−C18)シクロアルキル( C2−C18)アルケニル、(C3−C18)シクロアルキル(C2−C18)アルキニ ル、(C6−C24)アリル、(C6−C24)アリル(C1−C18)アルキル、(C6 −C24)アリル(C2− C18)アルケニル、(C6−C24)アリル(C2−C18)アルキニル、ヘテロシク リック(複素環式)、ヘテロシクリック(C1−C18)アルキル、ヘテロシクリ ック(C2−C18)アルケニル、ヘテロシクリック(C2−C18)アルキニルから なる基群より選択されるものである。 典型的には、アシル基は(Ca−Cb)アシルであり、aは前記の表Aの1から 17段の”a”欄に記された値から選択され、bはその”b”欄に記された値か ら選択される。 アシル基の例には、フォルミル(formyl)、アセチル(acetyl)、プロピオニル(p ropionyl)、ブチリル(butyryl)等の低級アルキルカルボニル(loweralkylcarbony l)、ピバロイル(pivaloyl)、アクリロイル(acryloyl)、ビニルアセチル、クロト ノイル(crotonoyl)、3−ペンテノイル(pentenoyl)、4−ペンテノイル等の低級 アルケニルカルボニル(loweralkenylcarbonyl)、プロピオロイル(propioloyl)、 2−ブチノイル(butynoyl)及び3−ブチノイル等の低級アルキニルカルボニル、 等が含まれており、そのいずれも、例えば、シクロプロピルカルボニル、シクロ ブチルカルボニル、シクロペンチルカルボニル、1−シクロペンテニルカルボニ ル(1-cyclopentenylcarbonyl)、シクロペンチルアセチル、シクロヘキシルカル ボニル、1−シクロヘキセニルカルボニル(1-cyclohexenylcarbonyl)、1,4− シクロヘキサジエニルカルボニル(1,4-cyclohexadienylcarbonyl)、シクロヘキ シルアセチル、シクロヘキセニルアセチル、1,4−シクロヘキサジエニルアセ チル、ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2-イルカルボニル(ylcarbonyl)、ビシクロ [2.2.1]ヘプチルアセチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプテン-2-イルカルボ ニル、ビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル、ビシクロ[2.2.2 ]オクチルアセチル(octylacetyl)、ビシクロ[2.2.2]オクチル-3-プロピ オニル、ビシクロ[2.2.2]オクテン-2-イルカルボニル、ビシクロ[3.3. 1]ノン−9−イルカルボニル、ビシクロ[3.3.1]ノン(non)9−イルアセ チル、ビシクロノニル-3-プロピオニル、ビシクロ[4.4.0]デク(dec)−2 −イルカルボニル、ビシクロ[4.4.0]デク-2-イルアセチル(ylacetyl)、1 -アダマンチル(adamantyl)−カルボニル、2-アダマンチルカル ボニル、1-アダマンチルアセチル、2-アダマンチルアセチル、トリシクロ[5 .2.1.02,6]デク-8-イルアセチル、ベンゾイル、フェニルアセチル、ジフェ ニルアセチル、トリフェニルアセチル、3-フェニルプロピオニル、ジベンジル アセチル、α-ナフトイル、β-ナフトイル、α-ナフチルアセチル、β-ナフチル アセチル、インデニルカルボニル(indenylcarbonyl)、インダニルカルボニル(in danylcarbonyl)、フェナントレニルカルボニル(phenanthrenylcarbonyl)、9-フ ルオレニルカルボニル(fluorenylcarbonyl)、ピロリルカルボニル(pyrrolylcarb onyl)、ピロリルアセチル、フリルカルボニル(furylcarbonyl)、フリルアセチル 、チエニルカルボニル(thienylcarbonyl)、チエニルアセチル、ピラジニルカル ボニル(pyrazinylcarbonyl)、ピラジニルアセチル、ピロリジニルカルボニル(py rrolidinylcarbonyl)、ピロリジニルアセチル、ピリジルカルボニル(pyridylcar bonyl)、ピリジルアセチル、ピリミジニルカルボニル(pyrimidinylcarbonyl)、 ピリミジニルアセチル、ピペリジルカルボニル(piperidylcarbonyl)、ピペリジ ルアセチル、ピペラジニルカルボニル(piperazinylcarbonyl)、ピペラジニルア セチル、モルフォリニルカルボニル(morpholinylcarbonyl)、モリフォリニルア セチル、チオモルフォリニルカルボニル(thiomorpholinylcarbonyl)、チオモル フォリニルアセチル、インドリルカルボニル(indolylcarbonyl)、インドリルア セチル、キノリルカルボニル(quinolylcarbonyl)、キノリルアセチル、イソキノ リルカルボニル、イソキノリルアセチル、キノキサリニルカルボニル、ベンゾフ ラニルカルボニル、ベンゾフラニルアセチル、インドリニルカルボニル、インド リニルアセチル、1,2,3,4-テトラヒドロキノリルカルボニル、1,2,3,4- テトラヒドロキノリルアセチル、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリルカルボ ニル、1,2,3,4-テトラヒドロキノリルアセチル、シクロヘキシルアクリロイ ル、シナモイル、スチリルアセチル、フェニルプロピオロイルとして、例示のシ クロアルキル、アリル、あるいはヘテロシクリックで置換が可能である。 本文中の”ヘテロシクリック(縮合環式)”は、酸素、窒素、硫黄から独立的 に選択される1又は複数のヘテロ原子を含む飽和又は不飽和の3−16メンバー のモノシクリック(1環式)、ビシクリック(二環式)又はポリシクリック(多 環式)である。”ヘテロシクリック”には、ヘテロシクリック環が1あるいは複 数のベンゼン、ナフタレン、又はシクロアルカン環にフューズされているどの基 をも含む。硫黄含有ヘテロシクリックは1又は2の酸素原子で硫黄にて置換可能 である。ヘテロシクリックの例は、ピリジル、チエニル(thienyl)、フリル、ピ ロリル(pyrrolyl)、インドリル(indolyl)、ピリダジニル(pyridazinyl)、ペルヒ ドロピリダジニル(perhydropyridazinyl)、ピラゾリル(pyrazolyl)、ピラゾルジ ニル(pyrazoldinyl)、2,3,5,6-テトラヒドロピラジニル、フタラジニル(pht halazinyl)、1,2,3,4-テトラヒドロフタラジニル、ペルヒドロフタラジニル 、チアゾリル(thiazolyl)、ピリミジニル(pyrimidinyl)、キノリニル(quinolony l)、イソキノリニル、ベンゾフラニル(benzofuranyl)、ベンゾチエニル、プリニ ル(purinyl)、キナゾリニル(quinazolinyl)、フェナジニル(phenazinyl)、アク リジニル(acridinyl)、ベンゾキサゾリル(benzoxazolyl)、ベンゾチアゾリル(be nzothiazolyl)、ピペリジル(piperidyl)、テトラヒドロフリル、イミダゾリル(i midazolyl)、オキサゾリル(oxazolyl)、チアゾリジノ(thiazolidino)、オキサゾ リジニル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、イソキサゾリジニル、イミダゾリ ジニル、モルフォリニル(morpholinyl)、ピロリジニル、ピラジリニル、ベンゾ チエニル、ベンズイソキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾチアジアゾリ ル、テトラゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル(thiadiazolyl)、ベンズイミ ダゾリル(benzimidazolyl)、ピロリニル、キヌタリジニル(quinuclidinyl)、1, 4-チオキサニル(thioxanyl)、1,3-チオキサニル、アザノルボルニル(azanorb ornyl)、イソキヌクリジニル、ピラニル(pyranyl)、フラザニル、アゼピニル(az epinyl)、1H-インダゾリル、2,3-ジヒドロ-1H-インダゾリル、キノキサリ ニル、シノリル1,2,3,4-テトラヒドロシノリニル、プテリジニル、ナフチリ ジニル、4H-キノリジニル、ベンズ[e]インドリル、ベンゾキサジニル、ベ ンゾキサジアゾリル、ベンゾチアジニル、ベンゾトリアゾリル、カルバゾリル、 β-カルボリニル、1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロ-β-カルボリニル、フェナ ンチリジル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、1-アザアセナフテニル、 チアトリアゾリル、オ キサチアゾリル、チアジアゾリル、クロマニル、チアクロマニル、イソクロマニ ル、クロメニル、シクロヘキサ[b]ピロリル、シクロヘプタ[b]ピロリル、 シクロヘキサ[d]ピラゾリル、シクロヘキサ[b]ピリジル、シクロヘキサ[ b]ピラジニル、シクロヘキサ[b]ピリミジニル、シクロヘキサ[b]−1, 4-オキサジニル、シクロヘキサ[b]1,4-チアジニル、2-イミダゾリニル、 2,3-ジヒドロピリジル、ピペラジニル、チオモルフォリニル、S,S-ジオキソ −チオモルフォリニル、インドリニル、S,S-ジオキソ-1,2,3-ベンゾチアジ アゾリル、S,S-ジオキソ1,2-チオキサニル、S,S-ジオキソ-1,4-チオキ サニル、イソインドリニル、4,5,6,7-テトラヒドロインドリル、1,2,3, 4-テトラヒドロキノリル、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリル、ヘキサヒ ドロキノリル、ヘキサヒドロイソキノリル、1,2,3,4-テトラヒドロ-3,1- ベンゾジアジニル、3,4-ジヒドロ-3H-4,1-ベンゾキサジニル、3,4-ジヒ ドロ-3H-4,1-ベンゾチアジニル、2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-5,1-ベ ンズアゼピニル、5,6-ジヒドロ−フェナントリジニル等である。 不安定なヘテロシクリックとなるものは、本文中の”ヘテロシクリック”ある いは”飽和または不飽和シクリック、ビシクリックあるいはフューズされた環シ ステム”の定義の範囲に含まない。 本文中の”ヘテロシクリック(C1−C18)アルキル”とは、前記定義の(C1 −C18)アルキル基のことであり、前記定義のヘテロシクリック基で置換される 。そのような基の例は、ヘテロシクリック−低級アルキル基であり、例えば、ヘ テロシクリックメチル、ヘテロシクリックエチル、ヘテロシクリックイソプロピ ル、ヘテロシクリックプロピル、ヘテロシクリックブチル、ヘテロシクリックイ ソブチル、ヘテロシクリックペンチル、ヘテロシクリックヘキシルであり、この ヘテロシクリックは前記に例示してあるものである。 本文中の”ヘテロシクリック(C1−C18)アルケニル”とは、前記定義の( C1−C18)アルケニル基であり、前記定義のヘテロシクリック基によって置換 される。そのような基の例はヘテロシクリック−低級アルケニル基であり、例え ば、ヘテロシクリックエテニル、ヘテロシクリックプロペニル、ヘテロシクリッ クブテニル、ヘテロシクリックイソブテニル、ヘテロシクリックペンテニル、ヘ テロシクリックヘキセニルであり、このヘテロシクリックは前記の”ヘテロシク リック”中に例示されている。 本文中の”ヘテロシクリック(C1−C18)アルキニル”とは、前記定義の(C1 −C18)アルキニル基のことであり、前記定義のヘテロシクリック基で置換され る。 本文中の”アルキルイデン”とは、アルキル基から誘導された二価基のことで ある。このような基の例は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH=CH−、− CH2CH2CH2−、−C(=CH2)CH2−、−CH2CH=CH−、−(CH24−、−CH2CH2CH=CH−、−CH2CH=CHCH2−、−(CH2)r- であり、rは5から12である。”アルキルイデン”とは、1あるいは複数の 、環式システムの一部からのラジカルのボンドを有するラジカル、及び、1ある いは複数の炭素原子がO、S、NHで置換されているラジカルのことでもある。 このようなラジカルの以下の構造を有したラジカル群と、類似基群であり、Nま たはO原子はSで置換されているものである。 本文中の”飽和または不飽和の環式、二環式あるいは縮合環式システム”とは 、16炭素原子までの安定した環式システムのことであり、この環式システムは 、3−と4−メンバー環では1ヘテロ原子、5−メンバー環では1または2ヘテ ロ原子、6−と7−メンバー環では1から3ヘテロ原子、8−と9−メンバー環 では1から4ヘテロ原子、10−と11−メンバー環では1から5ヘテロ原子、 12−と13−メンバー環では1から6ヘテロ原子、14−と15−メンバー環 では1から7ヘテロ原子、16−メンバー環では1から8ヘテロ原子であり、ヘ テロ原子は、酸素、窒素、硫黄から独立的に選択され、この環システムは、R15 0 と基Tから独立的に選択された1または2以上の置換基で置換され、このR150 は前記定義のR20の意味を有しており、Tは、−F、−Cl、−Br、−I、− CF3、−CN、−NCO、−NCS、−OCN、−SCN、−N3、−OR’、 −NR’R”、−NR’C(O)R”、−NR’C(O)OR”、−NR’C( O)NR”R”’、−NO2、−SR’、−S(O)R’、−S(O)2R’、− S(O)OR’、−S(O)2OR’、−S(O)NR’R”、−S(O)2NR ’R”、=O、=SN=N2、=NOH、=NOR’、−NR”OR’、−CH O、−OC(O)R’、−OC(O)OR’、−OC(O)NR’R”、−C( O)R’、−C(O)OR’、−C(O)NR’R”、−OC(S)R’、−O C(S)OR’、−OC(S)NR’R”、−C(S)R’、−C(S)OR’ 、−C(S)NR’R”、−SC(O)R’、−SC(O)OR’、−SC(O )NR’R”、−C(O)SR’、−SC(S)R’、−SC(S)OR’、− SC(S)NR’R”、−C(S)SR’、−C(=NR’)OR”、−C(= NR’)SR”、−C(=NR’)NR”R”’、−OS(O)R’、−OS( O)2R’、−OS(O)OR’、−OS(O)2OR’、−OS(O)NR’R ”、−OS(O)2NR’R”、NR’S(O)2NR”R”’、−NR’S(O )2R”、−NHC(=NH)NR’、−C(=NH)NR’、 −P(O)(OR’)R”、−P(O)(SR’)R”、−P(O)(OR’) OR”、−P(O)(OR’)NR”R”’、−P(O)R’R”、−OP(O )(OR’)R”、−OP(O)(OR’)R”、−OP(O)(SR’)OR ”、−OP(O)(OR’)NR”R”’、−OP(O)R’R”、−B(OR ’)(OR”)からなる基群より選択されるものであり、R’、R”、R”’は 、水素、(C1−C18)アルキル、典型的には(C1−C12)アルキル、(C3− C18)シクロアルキル、典型的には(C3−C12)シクロアルキル、(C3−C18 )シクロアルキル(C1−C18)アルキル、典型的には(C3−C12)シクロアル キル(C1−C6)アルキル、(C6−C24)アリル、典型的には(C6−C16)ア リル、(C6−C24)アリル(C1−C18)アルキル、典型的には(C6−C10) アリル(C1−C6)アルキル、(C2−C18)アルケニル、典型的には(C2−C12 )アルケニル、(C6−C24)アリル(C2−C18)アルケニル、典型的には( C6−C10)アリル(C2−C6)アルケニル、(C2−C18)アルキニル、典型的 には(C2−C12)アルキニル、(C6−C24)アリル(C2−C18)アラルキニ ル、典型的には(C6−C10)アリル(C1−C6)アルキニル、ヘテロシクリッ ク、ヘテロシクリック(C1−C18)アルキル、典型的にはヘテロシクリック( C1−C12)アルキル、ヘテロシクリック(C2−C18)アルケニル、典型的には (C2−C12)アルキニル、ヘテロシクリック(C2−C18)アルキニル、典型的 にはヘテロシクリック(C2−C12)アルキニルからなる基群から独立的に選択 され、R’、R”、R”’は、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、(C1− C6)アリロキシ、(C1−C6)チオアルコキシ、(C1−C6)チオアリロキシ 、(C1−C6)アルコキシ(C1−C6)アルコキシ、アミノ、(C1−C6)アル キルアミノ、ジ(C1−C6)アルキルアミノ、フルオロ、クロロ、ブロモ、イオ ド、カルボキシ、(C1−C6)アルコキシカルボニル、(C1−C6)アルキルア ミノカルボニル、ジ(C1−C6)アルキルアミノカルボニルから独立的に選択さ れた6までの基群でオプション的に置換が可能である。 本文中の”オプションで置換された(C1−C18)アルキル”とは、前記定義 の(C1−C18)アルキル基のことであり、1または複数の水素原子は、前記定 義の1または複数の置換基Tで置換されている。 置換(C1−C18)アルキル基の例は、ヒドロキシメチル、ヒドロキシル、3 −ヒドロキシプロピル等のヒドロキシ−低級アルキル、メトキシメチル、2−メ トキシエチル、2,2−ジメトキシエチル、3−メトキシプロピル等の低級アル コキシ−低級アルキル、フェノキシメチル、フェノキシエチル、α−ナフチルオ キシメチル、β−ナフチルオキシエチル等のアリルオキシ−低級アルキル、ベン ジルオキシメチル、ベンジルオキシエチル、3−ベンジルオキシプロピル等のア リル低級アルコキシ、クロロメチル、トリフルオロメチル、2−フルオロ−2− クロロ−、2−ブロモ−、あるいは2−イオド−エチル、2,2,2−トリフル オロ−エチル、2,2,2−トリクロロ−エチル、3−クロロ−プロピル、3− ブロモプロピル等のハロ−低級アルキル、アミノメチル、2−アミノエチル、3 −アミノプロピル、5−アミノペンチル、ジメチルアミノメチル、2−ジメチル アミノエチル、3−フェニルアミノプロピル等のアミノ−低級アルキル、カルボ キシメチル、カルボキシエチル、3−カルボキシプロピル等のカルボキシ−低級 アルキル、アシルメチル、アシルエチル、アシルプロピル、アシルイソプロピル 、アシルブチル、アシルイソブチル、アシルペンチル、アシルヘキシル等のアシ ル−低級アルキル(アシルは前記の”(C1−C18)アシル”に関して例示した もの)、アセトキシメチル、アセトキシエチル、2−アセトキシプロピル、3− アセトキシプロピル、プロピオニルオキシエチル、3−プロピオニルオキシプロ ピル等のアシルオキシ−低級アルキル、アセチルアミノメチル、アセチルアミノ エチル、2−アセチルアミノプロピル、プロピオニルアミノメチル、プロピオニ ルアミノエチル等の低級アルキルカルボニルアミノ−低級アルキル、ジメチルア ミノカルボニルアミノエチル等の低級アルキルアミノカルボニルアミノ−低級ア ルキル、メチルスルフォニル−メチル、エチルスルフォニル−メチル、タート− ブチルスルフォニル−メチル、フェニルスルフォニルメチル、フェニルスルフォ ニルエチ ル、4−トルエンスルフォニルエチル、4−トルエンスルフォニルメチル等のス ルフォニル−低級アルキル、シアノメチル、2−シアノエチル、2−シアノプロ ピル、3−シアノプロピル、2−シアノブチル、3−シアノブブチル、4−シア ノブチル等のシアノ−低級アルキル、2−オキソ−プロピル、2−オキソ−ブチ ル、3−オキソ−ブチル、2−,3−あるいは4−オキソ−ペンチル、2,4− ジオキソ−ペンチル等のオキソ−低級アルキル、前記例示の2あるいは3以上の 異なる置換基で置換された低級アルキル基を含んでいる。 本文中の”オプションで置換された(C1−C18)アルケニル”とは、前記定 義の(C1−C18)アルケニル基のことであり、1あるいは複数の水素原子は前 記定義の置換基Tで置換されている。 本文中の”(C1−C18)アルキニル”とは、前記定義の(C1−C18)アルケ ニル基のことであり、1あるいは複数の水素原子は前記定義の置換基Tで置換さ れている。 本文中の”(C3−C24)シクロアルキル”とは、前記定義の(C3−C24)シ クロアルキル基のことであり、1あるいは複数の水素原子はRIV基と前記定義の 置換基Tとで置換されており、RIVは、(C1−C18)アルキル、(C2−C18) アルケニル、(C2−C18)アルキニル、(C3−C18)シクロアルキル、(C3 −C18)シクロアルキル(C1−C18)アルキニル、(C3−C18)シクロアルキ ル(C2−C18)アルケニル、(C3−C18)シクロアルキル(C2−C18)アル キニル、(C2−C18)アシル、(C6−C24)アリル(C2−C18)アシル、ヘ テロシクリック、ヘテロシクリック(C1−C18)アルキル、ヘテロシクリック (C2−C18)アルケニル、ヘテロシクリック(C2−C18)アルキニルから選択 されるものであり、RIVは、ヒドロキシ、アミノ、(C1−C6)アルコキシ、( C1−C6)アルコキシ(C1−C6)アルコキシ、アミノ、(C1−C6)アルキル アミノ、ジ(C1−C6)アルキルアミノ、フルオロ、クロロ、ブロモ、イオド、 カルボキシ、(C1−C6)アルコキシカルボニル、(C1−C6)アルキルアミノ カルボニル、ジ(C1−C6)アルキルアミノカルボニルから独立的に選択される 6までの基群で置換が可能である。 本文中の”オプションで置換された(C3−C24)シクロアルキル(C1−C18 )アルケニル”とは、前記定義の(C3−C24)シクロアルキル(C1−C18)ア ルケニル基のことであり、前記の(C3−C24)シクロアルキルで定義される置 換基から独立的に選択される置換基で置換され、及び/又は、前記定義の1ある いは複数の置換基Tでアルキル基内で置換される。 本文中の”オプションで置換された(C3−C24)シクロアルキル(C1−C18 )アルキニルとは、前記定義の(C3−C24)シクロアルキル(C1−C18)アル キニルのことであり、(C3−C24)シクロアルキルに関した前記定義の置換基 から独立的に選択されるシクロアルキル基群によって置換され、及び/又は、前 記定義の1あるいは複数の置換基Tでアルキル基内で置換される。 本文中の”オプションで置換された(C6−C24)アリル”とは、前記定義の (C6−C24)アリルのことであり、1あるいは複数の水素原子はRVとT*から 独立的に選択される置換基と置き換えられ、T*は、−F、−Cl、−Br、− I、−CF3、−CN、−NCO、−NCS、−OCN、−SCN、−N3、−O R’、−NR’R”、−NR’C(O)R”、−NR’C(O)OR”、−NR ’C(O)NR”R”’、−NO2、−SR’、−S(O)R’、−S(O)2R ’、−S(O)OR’、−S(O)2OR’、−S(O)NR’R”、−S(O )2NR’R”、−NR”OR’、−CHO、−OC(O)R’、−OC(O) OR’、−OC(O)NR’R”、−C(O)R’、−C(O)OR’、−C( O)NR’R”、−OC(S)R’、−OC(S)OR’、−OC(S)NR’ R”、−C(S)R’、−C(S)OR’、−C(S)NR’R”、−SC(O )R’、−SC(O)OR’、−SC(O)NR’R”、−C(O)SR’、− SC(S)R’、−SC(S)OR’、−SC(S)NR’R”、−C(S)S R’、−C(=NR’)OR”、−C(=NR’)SR”、−C(=NR’)N R”R”’、−OS(O)R’、−OS(O)2R’、 −OS(O)OR’、−OS(O)2OR’、−OS(O)NR’R”、−OS (O)2NR’R”、NR’S(O)2NR”R”’、−NR’S(O)2R”、 −NHC(=NH)NR’、−C(=NH)NR’、−OP(O)(OR’)R ”、−OP(O)(OR’)R”、−OP(O)(SR’)OR”、−OP(O )(OR’)NR”R”’、−OP(O)R’R”、−B(OR’)(OR”) からなる群より選択されるものであり、 R’、R”、R”’は置換基Tに関する前記定義のものであり、RVは、(C1 −C18)アルキル、(C2−C18)アルケニル、(C2−C18)アルキニル、(C3 −C18)シクロアルキル、(C3−C18)シクロアルキル(C1−C18)アルキ ル、(C3−C18)シクロアルキル(C2−C18)アルケニル、(C3−C18)シ クロアルキル(C2−C18)アルキニル、(C2−C18)アシル、(C6−C24) アリル(C2−C18)アシル、ヘテロシクリック、ヘテロシクリック(C1−C18 )アルキル、ヘテロシクリック(C2−C18)アルケニル、ヘテロシクリック( C2−C18)アルキニルから選択され、RVは、ヒドロキシ、アミノ、(C1−C6 )アルコキシ、(C1−C6)アリロキシ、(C1−C6)チオアルコキシ、(C1 −C6)チオアリロキシ、(C1−C6)アルコキシ(C1−C6)アルコキシ、ア ミノ、(C1−C6)アルキルアミノ、ジ(C1−C6)アルキルアミノ、フルオロ 、クロロ、ブロモ、イオド、カルボキシ、(C1−C6)アルコキシカルボニル、 (C1−C6)アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−C6)アルキルアミノカルボ ニルから選択される。”オプションで置換された(C6−C24)アリル”とはモ ノ−、ジ、及びポリ置換(C6−C24)アリル基を含む。 置換アリル基の例は、低級アルキル−アリル、低級アルケニル−アリル、アリ ル−低級アルキル−アリル低級アルキルカルボニル−アリル、ヘテロシクリック −アリル、ヘテロシクリック低級アルキル−アリルであり、アリル基は前記例示 のものであり、4−クロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、1−クロロ− 2−ナフチル、4−クロロ−1−ナフチル等のハロ−アリル、2−ヒドロキシフ ェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフチル、2−ヒドロキシ−1−ナフチル、2− ヒドロキシ−8−ナフチル、3,4,5−トリヒドロキシフェニル、2,4,5 −トリヒドロキシフェニル等のヒドロキシアリル、4−メトキシフェニル、3, 4−ジメトキシフェニル、2,4−ジメトキシフェニル、1−メトキシ−2−ナ フチル等の低級アルコキシアリル、2−カルボキシ−フェニル、2−カルボキシ −1−ナフチル、1−カルボキシ−2−ナフチル、9−カルボキシ−2−アント ラシル等のカルボキシ−アリル、アシルアリル(アシル基は、”(C1−C18) アシル”に関する前記定義のものであり、例えば、4−フォルミルフェニル、4 −アセチルフェニル、2−ベンゾイルフェニル、2−メトキシカルボニル−フェ ニ二ル、2−エトキシカルボニル−1−ナフチル、1−メトキシカルボニル−2 −ナフチル、9−メトキシカルボニル−2−アントラシル、2−カルバモイル− フェニル、2−カルバモイル−1−ナフチル、1−カルバモイル−2−ナフチル 、4−ジメチルアミノカルボニル−フェニル、4−モルフォリノカルボニルフェ ニル、4−(2−ピリジルメトキシ)カルボニル−フェニル、4−ベンゾルオキ シカルボニル−フェニル)、4−ニトロフェニル、2,4−ジニトロフェニル等 のニトロ−アリル、4−アミノ−フェニル、2,4−ジアミノフェニル、4−ジ メチルアミノフェニル、4−アニリノフェニル、2−(2,6−ジクロロアニリ ノ)−フェニル、2,4−ジ−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−フェニル 、4−(2−キノリンカルボニルアミノ)−フェニル等のアミノ−あるいは(置 換アミノ)−アリル、4−シアノフェニル等のシアノ−アリル、また、2または それ以上の前記例示置換基で置換されたアリル基である。 本文中の”オプションで置換された(C6−C24)アリル(C1−C18)アルキ ル”とは、前記定義の(C6−C24)アリル(C1−C18)アルキル基のことであ り、(C6−C24)アリルに関する前記定義の1あるいは複数の置換基でアリル 基内で置換されており、及び/又は(C1−C18)アルキルに関する前記定義の 1あるいは複数の置換基でアルキル基内で置換されている。このような基の例は 、(置換アリル)メチル、(置換アリル)エチル、(置換アリル)プロピル、( 置 換アリル)イソ−プロピル、(置換アリル)ブチル、(置換アリル)ペンチル、 (置換アリル)ヘキシル等の(置換アリル)−低級−アルキル、フェニル(置換 低級アルキル)、ナフチル(置換低級アルキル)、ビフェニル(置換低級アルキ ル)、テトラヒドロナフチル(置換低級アルキル)、インデニル(置換低級アル キル)、インダニル(置換低級アルキル)等のアリル(置換低級アルキル)、( 置換アリル)(置換低級アルキル)であり、各場合に、置換アリルは”オプショ ンで置換された(C6−C24)アリル”に関する前記定義で例示されており、( 置換低級アルキル)は”オプションで置換された(C1−C18)アルキル”に関 する前記定義で例示されている。 本文中の”オプションで置換された(C6−C24)アリル(C1−C18)アルケ ニル”とは、前記定義の(C6−C24)アリル(C1−C18)アルケニル基のこと であり、(C6−C24)アリルに関する前記定義の1あるいは複数の置換基でア リル基内で置換されており、及び/又は(C1−C18)アルキルに関する前記定 義の1あるいは複数の置換基でアルケニル基内で置換されている。 本文中の”オプションで置換された(C6−C24)アリル(C1−C18)アルキ ニル”とは、前記定義の(C6−C24)アリル(C1−C18)アルキニル基のこと であり、(C6−C24)アリルに関する前記定義の1あるいは複数の置換基でア リル基内で置換されており、及び/又は(C1−C18)アルキルに関する前記定 義の1あるいは複数の置換基でアルキニル基内で置換されている。 本文中の”オプションで置換された(C1−C18)アシル”とは、前記定義の (C1−C18)アシル基のことであり、(C1−C18)アルキルに関して定義され た置換基から選択される1あるいは複数の基で置換されていることもあり、その 意味内において、天然あるいは合成アミノ酸あるいはアザアミノ酸のアシル残基 、または2−4天然あるいは合成アミノ酸及び/又はアザアミノ酸を含むペプチ ド鎖のアシル残基を含んでいる。 置換アシル基の例は、本文で例示されたいかなる天然あるいは合成アミノ酸の アシル残基をも含み、ヒドロキシ低級アルカノイル、低級アルコキシ低級アルカ ノイル、アセチル低級アルカノイル、シアノ低級アルカノイル、カルボキシ低級 アルカノイル、ヒドロキシカルボキシ低級アルカノイル、フルオロ低級アルカノ イル、クロロ低級アルカノイル、ブロモ低級アルカノイル、チオ低級アルカノイ ル、低級アルカンチオ低級アルカノイル、アミノ低級アルカノイル、低級アルキ ルアミノ低級アルカノイル、ジ−(低級アルキルアミノ)低級アルカノイル、カ ルバモイル低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、低級 アルキルアミノカルボニル、ジ−(アルキルアミノ)カルボニルであり、低級ア ルカノイルは1−6の炭素原子のアルカノイル基であり、例えば、フォルミル、 アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、ヘキサノイ ルであり、低級アルキルとは(C1−C6)アルキル基であり、例えば、メチル、 エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、セク−ブチ ル、タート−ブチル、n−ペンチル、イソ−ペンチル、ネオ−ペンチル、ヘキシ ルである。 本文中の”オプションで置換されたヘテロシクリック”とは、前記定義のヘテ ロシクリック基のことであり、1あるいは複数の水素原子はオプションで置換さ れた(C6−C24)アリルに関する前記定義の置換基から選択される基で置き換 えが可能である。置換ヘテロシクリック基の例は、低級アルキルヘテロシクリッ ク、アリルヘテロシクリック、アリルオキシヘテロシクリック、低級アルコキシ ヘテロシクリック、オキソ−ヘテロシクリック、ヒドロキシヘテロシクリック、 低級アルコキシカルボニルヘテロシクリック、低級アルカノイルヘテロシクリッ クである。 本文中の”オプションで置換されたヘテロシクリック(C1−C18)アルキル ”とは、前記定義のヘテロシクリック(C1−C18)アルキルのことであり、ヘ テロシクリック基内で前記定義の1あるいは複数の置換基で置換されており、及 び/又はアルキル基内で(C1−C18)アルキルに関する前記定義の1あるいは 複数の置換基で置換されている。このような基の例は、(置換ヘテロシクリック )メチル、(置換ヘテロシクリック)エチル、(置換ヘテロシクリック)プロピ ル、 (置換ヘテロシクリック)イソ−プロピル、(置換ヘテロシクリック)ブチル、 (置換ヘテロシクリック)ペンチル、(置換ヘチロシクリック)ヘキシル等の( 置換ヘテロシクリック)−低級アルキル、ピルロイル(置換低級アルキル)、イ ンドリル(置換低級アルキル)、キノリル(置換低級アルキル)、テトラヒドロ キノリル(置換低級アルキル)、ピリジル(置換低級アルキル)、モルフォリニ ル(置換低級アルキル)、ピペリジニル(置換低級アルキル)、チオモルフォリ ニル(置換低級アルキル)、チエニル(置換低級アルキル)、フラニル(置換低 級アルキル)、ベンズフラニル(置換低級アルキル)、ピルロリジニル(置換低 級アルキル)、イソ−キノリル(置換低級アルキル)等のヘテロシクリック(置 換低級アルキル)であり、各場合に、置換ヘテロシクリックは、”オプションで 置換されたヘテロシクリック”に関する前記の例示のものであり、(置換低級ア ルキル)は”オプションで置換された(C1−C18)アルケニル”に関する前記 例示のものである。 本文中の”オプションで置換されたヘテロシクリック(C1−C18)アルケニ ル”とは、前記定義のヘテロシクリック(C1−C18)アルケニルのことであり 、ヘテロシクリックに関する前記定義の1あるいは2以上の置換基で置換され、 及び/又は(C1−C18)アルケニルに関する前記定義の1あるいは2以上の置 換基で置換されている。 本文中の”オプションで置換されたヘテロシクリック(C1−C18)アルキニ ル”とは、前記定義のヘテロシクリック(C1−C18)アルキニルのことであり 、ヘテロシクリックに関する前記定義の1あるいは2以上の置換基で置換され、 及び/又は(C1−C18)アルキニルに関する前記定義の1あるいは2以上の置 換基で置換されている。 本文中の”オプションで置換されたアルキルイデン”とは、前記定義のアルキ ルイデンのことであり、1あるいは複数の水素原子は、”オプションで置換され た(C1−C18)アルキル”に関する前記定義の置換基から独立的に選択される 置 換基で置き換えられている。 本文中の”天然あるいは合成アミノ酸”とは、化学式HN(R401)(CH400 pCOOHのことであり、R400とR401は前記定義のR20の意味を独立的に有 しており、pは1、2あるいは3であり、R400とR401は結合されている炭素と 窒素と共同で、飽和あるいは不飽和の環式、二環式または縮合環式システムを形 成するかも知れない。天然あるいは合成アミノ酸の例は、アラニン、シクロヘキ シルアラニン、アントラニン酸、アルギニン酸、アスパラキン、アスパラ酸、シ ステイン、β−フェニルシステイン、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、グ リシン、シクロヘキシルグリシン、テトラヒドロフラニルグリシン、ヒスチジン 、ホモセリン、ヒドロキシプロリン、イソロイシン、ロイシン、リジン、4−ア ザリジンン、δ−ヒドロキシリジンン、メチオニン、ノルロイシン、ノルバリン 、オルニチン、フェニルアラニン、4−アミノフェニルアラニン、4−カルボキ シフェニルアラニン、4−クロロフェニルアラニン、フェニルグリシン、8−フ ェニルセリン、プロリン、セリン、スレオニン、トランス−3−ヒドロキシプロ リン、トランス−4−ヒドロキシプロリン、トリプトファン、チロシン、バリン 、インドリン−2−カルボキシル酸、1,2,3,4−テトラ−ヒドロイソキノ リン−3−カルボキシル酸、アミノマロン酸、アミノマロン酸モノアミド、α− アミノブチル酸、α,γ−ジアミノブチル酸、α,β−ジアミノプロピオン酸であ る。他のアミノ酸と、その誘導ペプチドはJ.S.デービ他によって「アミノ酸 とペプチド」誌(チャプマンアンドホール社、ロンドン、1985年)に開示さ れており、本明細書はその内容を援用する。 本文中の”天然あるいは合成アミノ酸の残基”とは、化学式−N(R401)( CH(R400))pC(O)−の基のことであり、R400とR401及びpは”天然あ るいは合成アミノ酸”に関する前記定義のものである。 本文中の”アザアミノ酸”とはアミノ酸のことであり、−CH(R400)−基 は−N(R401)−基で置き換えられており、R401は前記定義のR20の意味を有 している。 一般式(I)の化合物が適しており、薬学的に利用可能な塩(式(I)の化合 物は塩基性窒素原子を含有している)は、薬学的に利用できる無機酸の酸追加塩 であり、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸、炭酸、ホウ酸、サルファミン酸、 臭化水素酸あるいはヨウ化水素酸等であり、または、薬学的に利用できる有機酸 であり、例えば、酢酸、プロピオル酸、酪酸、酒石酸、マレイン酸、ヒドロキシ マレイン酸、メチルマレイン酸、フマール酸、林檎酸、クエン酸、乳酸、粘液酸 、グルコン酸、グルコヘプトン酸、グルカル酸、グルカロン酸、ラクトビオン酸 、ナフトエ酸、サクシン酸、オキサル酸、フェニル酢酸、メタンスルフォン酸、 エタンスルフォン酸、2−ヒドロキシエタンスルフォン酸、エタン−1,2−ジ スルフォン酸、ラウリルスルフォン酸、トルエンスルフォン酸、ベンゼンスルフ ォン酸、ナフタレン−2−スルフォン酸、サリシクリック、4−アミノサリシク リック、スルファニリック、アスパラギン酸、グルタミン酸、エデチック、ステ アリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ラウリン酸、パントテン酸、タンニン酸 、アスコルビン酸、バレリン酸、グリコリン酸、桂皮酸、マンデリン酸、2−フ ェノキシ安息香酸、2−アセトキシ安息香酸、エンボン酸、ニコチン酸、イソニ コチン酸、N−シクロヘキシルサルファミン酸、あるいは2−または3−フォス フォグリセレートやグルコース−6−フォスフェート等の他の有機酸化合物であ る。式(I)の化合物が酸基であるとき、式(I)の化合物の薬学的に適した塩 は、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチ ルアミン、トリエチルアミン、N−メチル−N−エチルアミン、モノ−、ビス− またはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミン、2−ヒドロキシ−タート−ブ チルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、N,N−ジメチル−N −(2−ヒドロキシエチル)−アミン、トリ−(2−ヒドロキシエチル)−アミ ン、N−メチル−D−グルカミン、またはトリブチルアミン、等の有機アミンで 形成されたリチウム、ソジウム、ポタシウム、アンモニウム、マグネシウム、カ ルシウム及び亜鉛塩のごとき薬学的に利用可能な塩基の追加塩である。酸と塩基 を有した式(I)の化合物も内部塩を形成する。他の適した塩は、例えば、S. M. バージ他の「薬学塩」(薬学科学誌、66 1−19、1977年)に記載され ており、ここの援用する。 本文中の”プロドラッグ”とは、式(I)の化合物の薬学的に利用可能な誘導 体のことであり、動物や人間に投与した後に式(I)の化合物に変換され、式( I)の化合物に比して、安定性、搬送性、及び/又は治療効果が高いものである 。 本文中の”保護基”とは、官能基を修正するために一時的に使用可能な基のこ とであり、例えば、官能基が、その分子内の別官能基に関係する望む反応によっ て影響を受けたり、その結果に影響を及ぼさないようにし、及び/又は、化合物 が患者への投与後で望む治療箇所に到達する前に、式(I)の化合物の早すぎる 代謝を防止する。適した保護基は、例えば、グリーン T.W.の「有機合成の 保護基」(ジョン ウイリー&サンズ社、ニューヨーク、1981年)と、マッ コーミ、J.F.W.の「有機化学の保護基」(プレナムプレス社、ロンドン、 1973年)に記載されている。 ヒドロキシルあるいはメルカプト置換基のための適した保護基は、置換メチル エーテルであり、例えば、メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、t−ブチル オキシメチル、2−メトキシエトキシメチル、1−エトキシエチル、メチルチオ メチル、1−メチルチオエチル、ベンジル、アリル、トリフェニルメチル、等、 2−テトラヒドロフリル、2−テトラヒドロピラニル、ビニル等の他のエーテル 化基であり、または、アシルと、フォルミル、2,2−ジクロロアセチル、2, 2,2−トリクロロアセチル、t−ブチルオキシカルボニル、ベンジルオキシカ ルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシ カルボニル等の炭酸塩基、または、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリ ル、トリベンジルシリル、トリフェニルシリル、等である。 アミノ置換基の適した保護基は、フォルミル、アセチル、3−フェニルプロピ オニル、クロロアセチル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチル、ベンゾ イル、4−ニトロベンゾイル、4−メトキシベンゾイル、t−ブチルオキシカル ボニル、ベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニル、4 −クロロベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、 9−フルオレニルメトキシカルボニル、(2−ピリジル)メトキシカルボニル、 キノリン−2−カルボニル、2−トリメチルシリルエトキシカルボニル、あるい はトリエチルシリル、またはアミノアシル残基、等のアシル基である。 カルボキシ置換基の保護基は、メチル、エチル、タート−ブチル、ベンジル、 4−ニトロベンジル、4−メトキシベンジル、メトキシメチル、2−メトキシエ トキシメチル、ベンジルオキシメチル、メチルチオメチル、2,2,2−トリク ロロエチル、2−ブロモエチル、2−イオドエチル、2−トリメチルシリルエチ ル、2−トリフェニルシリルエチル、t−ブチルジメチルシリル、あるいはトリ メチルシリルエステル、等のエステルである。 カルボニル置換基の適した保護基は、ジメチル、ジエチル、ジブチル、ジベン ジル等のアセタル、S,S−ジメチル、S,S−ジエチル等のチオアセタル、環 式アセタル、及び、1,3−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、1.3−オキ サチオラン、1,3−ジチアン、1,3−ジチオラン等のチオアセタル、オキシ ム、並びに、O−ベンジルオキシム、O−フェニルチオメチルオキシム、N,N −ジメチルヒドラゾン等のヒドラゾン、等のヒドラゾンである。 本文中の”可溶性基Px”とは、水中、または水媒体中での式(I)の化合物 の溶解性を強化するための官能基の誘導に使用可能な基のことである。式(I) の化合物に含まれるこれら可溶性基の例は、式Px*の基、またはその塩であり 、Px*は以下から選択されるものである。 RとR’は独立的に水素またはC1−C4アルキルである。Pxの意味には以下 の式の基が含まれており、Px*とDは前記定義のものであり、Rは水素または C1−C4アルキルである。 式(I)の化合物は、可溶性基によって誘導される2種の官能基を含んでおり 、この2種の官能基は相互に不十分に接近しており、前記例示の可溶性基の一部 は環構造を形成することができ、例えば、以下のような構造ユニットを含む。 1とX2は、O、S、NR6から独立的に選択され、R6は前記定義のものであ る。前記例示の環構造の可溶性基も本文中の”可溶基”に属する。 可溶性基が酸性であれば、その塩は典型的にはアルカリ金属またはアンモニア の塩であり、例えば、Na+、K+、またはNH4 +である。可溶基が塩基であれば 、その塩は典型的には、塩酸、硫酸、燐酸、硝酸等の強力な無機酸の塩である。 典型的には、可溶性基は燐酸塩または亜燐酸塩残基のナトリウム塩あるいはポタ シウム塩である。 式(I)の化合物に含まれる可溶性基あるいは保護基は生体内で加水分解また は代謝分解されるものでなければならない。 本発明の1形態において、一般式(I)の化合物内で、Bは典型的には以下の 基の中から選択される。 Z、Z*、M、M1、M2、D*、R14、R14*、R14**、R15、R18、R18*、R1 9 、R19*、は前記定義のものであり、VはYR2、Y*またはC(R30)=Y**で あり、R2、R30、Y**は前記定義のものであり、Yは、 からなる基群より選択され、Y*は、 からなる基群より選択され、 R33、R34、R50、R51、R2*は前記定義のものである。 さらに典型的には、本発明のこの形態の一般式(I)の化合物は式(IA)で 表される構造を有している。 1*、R10、R12、R12*、R13、R13*は前記定義のものであり、B*は以下 からなる基群より選択されるものである。 Z、Z*、M、M1、M2、D*、R14、R14*、R14**、R18、R19は前記定義 のものであり、Y1は以下からなる群より選択される。 50、R51、R2*は前記定義のものである。 さらに典型的には、本発明のこの形態の式(I)の化合物は、式(IB)によ って表される構造を有している。 Xとyは独立的に0または1であり、Bは以下からなる基群より選択される。 14*、R14**、R15、R18、R19は前記定義のものであり、各R560は独立的 に水素または(C1−C4)アルキルである。 R502とR506は独立的に基R600であり、R600は、水素、C(O)OR621、 C(O)SR621、C(O)NR621622、(C1−C6)アルキル、(C2−C6 )アルケニル、(C5−C10)シクロアルキル、(C5−C10)シクロアルキル( C1−C6)アルキル、(C5−C10)シクロアルキル(C2−C6)アルケニル、 (C6−C10)アリル、(C6−C10)アリル(C1−C6)アルキル、(C6−C1 0 )アリル(C2−C6)アルケニル、(C1−C6)アシル、ヘテロシクリック、 ヘテロシクリック(C1−C6)アルキル、ヘテロシクリック(C2−C6)アルケ ニルからなる群より選択され、各々は、”オプションで置換された(C1−C18 )アルキル”に関する前記定義の置換基から選択される3までの置換基で置 換が可能であり、R621、R622は共同で、以下定義の飽和または不飽和の環式、 二環式または縮合環式システムを形成する。 R501は前記定義のR600、S(O)OR632、S(O)R632、S(O)NR63 2633、S(O)2632633、NH2、NHR631、NR631632からなる基群 から選択され、R632とR633は前記定義のR20の意味を独立的に有しており、ま たは、R501とR506は共同で飽和または不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環 式システムの一部を形成し、または、R631とR632、またはR632とR633は共同 で以下定義の飽和または不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環式システムを形 成する。 R512とR542は独立的に前記定義のR600の意味を有している。 R522とR532は前記定義のR600、F、Cl、Br、Iからなる基群より独立 的に選択される。 R513とR543は前記定義のR600と、前記定義のR200からなる基群より独立的 に選択される。 R523とR533は前記定義のR600、F、Cl、Br、I、前記定義のR200でな う基群より独立的に選択される。 R550は前記定義のR6の意味を有しており、R551は、R650、水素、S(O) OR632、S(O)2632、S(O)NR632633、S(O)2632633からな る基群より選択され、R650は前記定義のR6の意味を有しており、R632とR633 は前記定義のものであり、またはR632とR633は共同で以下定義の飽和あるいは 不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムを形成し、R550と、R551とR502 の1つは共同でジアザヘテロサイクルを形成し、R550、R551あるいはR502 と、結合されている2個の窒素原子は、O、S、Nから選択されるさらに2個ま でのヘテロ原子を含み、1あるいは複数のシクロアルキル、シクロアルケニル、 アリル、あるいはヘテロシクリック残基がフューズされ得る安定5−10メンバ ー環の一部であり、ジアザヘテロシクリックは”オプションで置換された(C1 −C18)アルキル”に関して前記定義した1または複数 の置換基で置換が可能であり、2個の置換基は共同で環の一部を形成することが でき、または、R512とR513、R522とR523(存在する場合)、R532とR533( 存在する場合)、R542とR543から選択される1ペアは共同で=0であり、Bは 、 であり、以下の条件(i)から(xi)の少なくとも1つが適用される。 (i)R512とR542の少なくとも一方は基R655であり、R655は、(C1−C6 )アルキル(C6−C10)アリル、(C2−C6)アルケニル(C6−C10)アリル 、(C5−C10)シクロアルキル(C2−C10)アルケニル、(C5−C10)シク ロアルキル(C6−C10)アリル、アシル(C6−C10)アリル、ヘテロシクリッ ク(C1−C6)アルキル、ヘテロシクリック(C2−C6)アルケニル、ヘテロシ クリック(C6−C10)アリル、C(D*)OR21*、C(D*)SR21*、C(D* )NR21*22*からなる基群より選択され、D*、R21*、R22*は前記定義のも のである。 (ii)存在するとき、R522とR532の少なくとも一方は、前記定義のR655 、F、Cl、Br、Iからなる基群より選択される。 (iii)存在するとき、R513とR543の少なくとも一方は、前記R655と前 記R200からなる基群より選択される。 (iv)存在するとき、R523とR533の少なくとも一方は、前記定義のR655 、F、Cl、Br、I、R200からなる基群より選択される。 (v)R550は前記定義の基R656であり、R656は、(C1−C6)アルキル( C6−C10)アリル、(C2−C6)アルケニル(C6−C10)アリル、(C5−C1 0 )シクロアルキル(C2−C6)アルケニル、(C5−C10)シクロア ルキル(C6−C10)アリル、アシル(C6−C10)アリル、ヘテロシクリック( C1−C6)アルキル、ヘテロシクリック(C2−C6)アルケニル、ヘテロシクリ ック(C6−C10)アリルからなる基群より選択される。 (vi)R551は、前記定義のR656、S(O)OR632、S(O)2632、S (O)NR632633、S(O)2632633からなる基群より選択され、R632と R633は前記定義のもの。 (vii)R502は、前記定義のR656、C(D*)SR21*、C(D*)NR21* 22*からなる基群より選択され、D*、R21*、R22*は前記定義のもの。 (viii)R502とR551は両者とも水素、あるいは両者とも(C1−C6)ア シル。 (ix)R14*は、C(D*)OR40、C(D*)SR40、C(D*)NR4041 からなる基群より選択され、R40とR41は前記定義のもの。 (x)R501は、前記定義のR656、S(O)OR632、S(O)2632、S( O)NR632633、S(O)2632633、NH2、NHR631、NR631632か らなる基群より選択され、R632とR633は前記定義のもの。 (xi)R501とR506は両方とも(C1−C6)アシルであり、Bは以下のもの である。 さらに、以下の条件のうち、少なくとも1つが適用される。 (xii) x+y>0 (xiii) x+y=0、 R532とR533の少なくとも一方は水素以外である。 (xiv) R50とR51は共同で前記定義のジアザヘテロサイクルを形成す る。 (xv) R501、R502、R506、R551の少なくとも1つはオプションで 諷換されたヘテロシクリック(C1−C18)アルキルである。 (xvi) R512、R542、R522、R532、R513、R543、R523、R533の 少なくとも1つは、C(O)OR621、C(O)SR621、C(O)NR621622 からなる基群より選択され、R621とR622は前記定義のもの。 典型的な不置換ジアザヘテロサイクル(cycles)は以下のものである。 本発明の第1実施例の他の形態は、以下の式(IC)と(IAW)で表される 構造を有しており、各AAはここで定義される天然あるいは合成アミノ酸の残基 であり、R1*、R1、X、X*は前記定義のものであり、RaとRjは独立的に− (CH2a-6OPyであり、aは0、1、2、3、4、5ハロゲンまたはR6で あり、さらに典型的には、−(CH20-3OPy、フルオロ、クロロ、あるいは R6*であり、Pyはここで定義の可溶性基Pxであり、R6は前記定義のもので あり、R6*は以下のものからなる基群より選択されるものである。 水素 R20*20*は以下からなる基群より選択される。 オプションで置換された(C1−C6)アルキル オプションで置換された(C2−C6)アルケニル オプションで置換された(C2−C6)アルキニル オプションで置換された(C3−C8)シクロアルキル オプションで置換された(C3−C8)シクロアルキル(C1−C6) アルキル オプションで置換された(C3−C8)シクロアルキル(C2−C6) アルケニル オプションで置換された(C3−C8)シクロアルキル(C2−C6) アルキニル オプションで置換された(C6−C10)アリル(aryl) オプションで置換された(C6−C10)アリル(C1−C6)アルキル オプションで置換された(C6−C10)アリル(C2−C6) アルケニル オプションで置換された(C1−C6)アシル(acyl) オプションで置換されたヘテロシクリック(heterocyclic) オプションで置換されたヘテロシクリック(C1−C6)アルキル C(O)OR21 C(O)SR21 C(O)NR2122 21とR22は独立的に水素と前記定義のR20*から選択され、または、R21と R22は共同で前記定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式シ ステムを形成する。 D’はOまたはSであり、各Gは独立的に水素または前記定義のR200であり 、R’dとR’fはRdとRfであり、または、共同で−C(O)ORまたは−C( O)NRijで置換されたトリメチレンまたはテトラメチレンでもよい。 GはR1*とX*1*から選択される。 a’は前記定義のOPyまたはR6であり、M1は前記定義のR6であり、(C H21-2OPyまたは(CH21-2NHPyとG*はOR2またはNRi2である。 Gは水素、Ra、R1**、あるいはR1**C(Ra)(R)C(O)であり、 Ra、R1*、それが結合されている原子はオプション的に飽和または不飽和の環 式、二環式、あるいは縮合環式システムを形成することができる。 a、R1*、それらが結合されている原子はオプション的に飽和または不飽和 の環式、二環式、あるいは縮合環式システムを形成することができる。 2は前記定義のR1XまたはR6であり、R’は前記定義のPyあるいはR6で あり、またはR’とPyはそれが結合されている酸素原子と共同で以下から選択 される基群を形成する。 各Lは独立的に前記定義のものであり、各Pzは独立的に水素またはPyであ り、少なくとも1つのPzはPyであり、または、各PzがPyであるとき、基 Pyはそれが結合されている酸素原子と共同で以下から選択されるシクリック基 (cyclic group)を定義する。 QはOまたはNRfであり、GはR1*またはX*1*である。 サイクルであり、窒素原子を含んでおり、オプションで追加的に、窒素、酸素、 硫黄から選択される1または2のヘテロ原子を含んでおり、Ra’とRb’は独立 的に −(CH20-6OPy、またはR6の意味を有しており、あるいは共同で (taken together)=0である。 1はR1XとR1**から選択され、QはOとNRhから選択される。 1はR1XとR1**から選択され、各Pzは独立的に水素あるいはPyであ り、少なくとも1のPzはPyであり、QはOとNRhから選択される。 Pzは独立的に水素またはPyであり、少なくとも1のPzはPyである。 クルであり、窒素原子を含んでおり、オプションで追加的に、窒素、酸素、硫黄 から選択される1あるいは2のヘテロ原子を含んでいる。 a’とRj’は独立的に前記定義のR1とR1*から選択される。 Gは、 と、飽和または不飽和環式、二環式、あるいは縮合環式システムから選択され、 QはOまたはNHであり、G*は前記定義のXまたはX*である。 であり、窒素原子を含んでおり、オプションで追加的に、窒素、酸素、硫黄から 選択される1−4のヘテロ原子を含んでいる。 Gは水素とR1**から選択され、QはO、SまたはNHであり、Q*はOまた はNHであり、G1はR1とR1**から選択される。 200は前記定義のものである。 環式、二環式、または縮合環式システムであり、窒素原子をを含んでおり、オプ ションで追加的に、窒素、酸素、硫黄から選択される1−4のヘテロ原子を含ん でいる。 bは0、1または2であり、少なくとも1のbは0よりも大きく、各Pzは独 立的に水素またはPyであり、少なくとも1のPzはPyである。 各G*は独立的にO、S、NR6から選択され、GはOR6、NHR6、R20から 選択される。 Gは−C(O)−、または−CH2−、G*、またはR1あるいはR1*であり、 G**は−O−、または−NRh−であり、Qは−O−または−NRiであり、Pz は以下からなる基群より選択されるものである。 RとR’は独立的に水素、あるいはC1−C4アルキルであり、DはOあるいは Sであり、Px*は前記定義のものである。 GはR1またはR1*であり、G*は−O−または−NRf−であり、Pzは以下 か らなる基群より選択される。 RとR’は独立的に水素またはC1−C4アルキルであり、DはOまたはSであ り、Px*は前記定義のものである。 GはR1またはR1*であり、各Qは独立的にH、−OPz−または−NTdPz であり、各Pzは独立的に水素またはPyであり、少なくとも1のPzはPyで ある。 環式システムを含んでおり、Gは結合、または−O−あるいは−NRfである。 のヘテロサイクルであり、窒素原子を含み、オプションで追加的に窒素、酸素、 硫黄から選択される1から3のヘテロ原子を含んでいる。 Qは−O−、−S−、−NRf−から選択される。 GはO、S、S(O)またはS(O)2であり、Ra’とRb’はRaとRbの意 味を有しており、あるいは、Ra’とRb’は共同でトリメチレンあるいはテトラ メチレンである。 各Arは独立的にC6−C14アリルであり、R’cとR’dはRcとRdであり、 あるいは、共同で−C(O)−または−CH(OH)−であり、PzとPz’は 独立的に水素またはPyであり、PzとPz’の少なくとも一方はPyであり、 あるいはPzとPz’はそれがとりついている酸素原子と共同で以下から選択さ れる基群を形成する。 Gはボンドあるいは前記定義のXであり、Rg’とRh’はRgとRhであり、ま たは、共同で飽和または不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環式システムを形 成し、PzとPz’は独立的に水素またはPyであり、PzとPz’の少なくと も一方はPyであり、あるいは、PzとPz’はそれが結合されている酸素原子 と共同で以下から選択される基群を形成する。 Gはボンド、O、SあるいはNRjであり、Rg’とRh’はRgとRhであり、 あるいは、共同でC(O)−であることができ、PzとPz’は独立的に水素ま たはPyであり、PzとPz’の少なくとも一方はPyであり、または、Pzと Pz’はそれが結合されている酸素原子と共同で以下から選択される基群を形成 する。 GはOPy、NHRe、NHReまたはReである。 GとG*は独立的に結合、O、S、またはNHであり、R’dとRh’はRdとRh であり、または共同で−CR’2−あるいは−CR2’−CR2’−であり、各R ’は独立的に前記定義のR6の意味を有しており、QとQ*は独立的にNまたはC R6であり、あるいは、Q*がCR6であれば、RgとR6は共同で二重ボンドであ る。 Gは−C(O)−、または−C(R6)(CH20-4OG*であり、G*はR6あ るいはPyである。 和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムを表す。 QはO、S、NRgから選択され、GとG*はR1、R1*、−C(R5)=NR3 、−C(R5)=NOR3から独立的に選択され、R3とR5は前記定義のものであ り、R’eとR’fはReとRfであり、G**は前記定義のR20である。 各RzはR1とPyOG*から独立的に選択され、G*はオプションで置換された アルキルエルンであり、少なくとも1のRzはPyOG*であり、Gは−NRd− または CRde−である。 で含むオプションで置換された飽和または不飽和の環システムであり、GはR1 、XR1、またはX*1*から選択され、RaとRbは共同でオプション的に−C( O)−であり得る。 *は前記定義の基群Bであり、可溶性基Pyで誘導される。 1−3のヘテロ原子を含むオプションで置換された環式、二環式、あるいは縮合 環式システムを表す。 1とQ2はOとSから独立的に選択され、R’fとR’gはそれぞれRfとRgで あり、またはOR’、SR’、NRhR’から選択され、R’はH、Ri、または Pyである。 各GはOとNRiから独立的に選択され、R’は(CH21-2OPyまたはR6 である。 GとG*は以下式(上段)とLから独立的に選択され、Lは前記定義のもので あり、QはHまたはPyであり、GとG*の少なくとも一方はL以外であり、少 なくとも1のQはPyであり、または、2基群OQは共同で以下(中段)から選 択された環式基である。 xとRyは独立的にR6あるいは(CH21-2OPyである。 GとG*はR1、R1*、−C(R5)=NR3、−C(R5)N=OR3から独立的 に選択され、R3とR5は前記定義のものである。 第1実施例の他の化合物は、1例を挙げれば、国際特許願WO93/1800 6に記載された化合物である。 (i)t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2RまたはS,3S)−2− ヒドロキシ−3(フェニルメトキシカルボニル)−アミノ−4−フェニルブチル ]カルバザート (ii)t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2RまたはS,3S)−2 −ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−バリル)−アミノ−4−フェニル ブチル]カルバザート (iii)t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2RまたはS,3S)− 2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)アミノ−4− フェニルブチル]カルバザート (iv)t−ブチル 3−(1−メチル−3−フェニルプロペン−3−イル) −3−[(2RまたはS,3S)−2−ヒドロキシ−3−(フェニルメトキシカ ルボニル)アミノ−4−フェニルブチル]カルバザート (v)t−ブチル 3−(1−メチル−3−フェニルプロピル)−3−[(2 RまたはS,3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラ ギニル)アミノ−4−フェニルブチル]カルバザート (vi)シス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2RまたはS ,3S)−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニルブチル]−3,4−ジア ザビシクロ[4.4.0]デカン (vii)シス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2Rまたは S,3S)−2−ヒドロキシ−3−(フェニルメトキシカルボニル)アミノ−4 −フェニルブチル]−ジアザビシクロ[4.4.0]デカン (viii)シス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2Rまた はS,3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−バリル)アミノ −4−フェニルブチル]−3,4−ジアザビシクロ[4.4.0]デカン (ix)シス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2RまたはS ,3S)−2−ヒドロキシ−3−[N−(2−ピリジル)−メトキシカルボニル )−L−バリル)アミノ−4−フェニルブチル]−3,4−ジアザ−ビシクロ[ 4.4.0]デカン (x)シス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2RまたはS, 3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アルパラギニル)アミ ノ−4−フェニルブチル]−3,4−ジアザビシクロ[4.4.0]デカン (xi)シス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2RまたはS ,3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−グルタミニル)アミ ノ−4−フェニルブチル]−3,4−ジアザビシクロ[4.4.0]デカン (xii)シス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2Rまたは S,3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−トレオニル)アミ ノ−4−フェニルブチル]−3,4−ジアザビシクロ[4.4.0]デカン (xiii)2−t−ブトキシカルボニル−3−[(2RまたはS,3S)− 2−ヒドロキシ−3−(フェニルメトキシカルボニル)−アミノ−4−フェニル ブチル]−2,3−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン (xiv)2−t−ブトキシカルボニル−3−[(2RまたはS,3S)−2 −ヒドロキシ−3−(フェニルメトキシカルボニル)−アミノ−4−フェニルブ チル]−2,3−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン (xv)2−t−ブトキシカルボニル−3−[(2RまたはS,3S)−2− ヒドロキシ−3−(N−(2−ピリジル)メトキシ−L−バリル)アミノ−4− フェニルブチル]−2,3−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン (xvi)2−[N−(1S)(2−(メチル−1−メトキシカルボニルプロ ピル)カルバモイル]−3−[(2RまたはS,3S)−2−ヒドロキシ−3− [N−(2−ピリジル)メトキシ−L−バリル]アミノ−4−フェニルブチル] −2,3−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン (xvii)2−t−ブトキシカルボニル−3−[(2RまたはS,3S)− 2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラキニル)アミノ−4− フェニルブチル]−2,3−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン (xviii)1−[2−(2−ピリジル)メトキシカルボニルアミノ−]ベ ンゾイル−2−[(2RまたはS,3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナル ドイル−L−アスパラギニル)アミノ−4−フェニルブチル]−2−イソプロピ ル−ヒドラジン (xix)2−t−ブトキシカルボニル−3−[(2RまたはS,3S)−2 −ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)アミノ−4−フ ェニルブチル]−1,2,3,4−テトラヒドロフタラジン (xx)1−トリメチルアセチル−2−[(2RまたはS,3S)−2−ヒド ロキシ−3−(フェニルメトキシカルボニル)−アミノ−4−フェニルブチル] −2−イソプロピルヒドラジン (xxi)1−トリメチルアセチル−2−[(2RまたはS,3S)−2−ヒ ドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)−アミノ−4−フェ ニルブチル]−2−イソプロピルヒドラジン (xxii)1−(t−ブチルアミノ)カルボニル−2−[(2RまたはS, 3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)アミ ノ−4−フェニルブチル]−2−イソプロピルヒドラジン (xxiii)t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2RまたはS,3S )−2−ヒドロキシ−3−(N−ピコリノイル−L−アスパラギニル)アミノ− 4−フェニルブチル]カルバザート (xxiv)t−ブチル 3−[(2RまたはS,3S)−2−ヒドロキシ− 3−(N−(2−ピリジル)−メトキシカルボニルアントラニロイル)アミノ− 4−フェニルブチル]カルバザート (xxv)t−ブチル 3−[(2RまたはS,3S)−2−ヒドロキシ−3 −(フェニルメトキシカルボニル)−アミノ−4−フェニルブチル]カルバザー ト (xxvi)t−ブチル 3−[(2RまたはS,3S)−2−ヒドロキシ− 3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)−アミノ−4−フェニルブチル ]カルバザート (xxvii)t−ブチル 3−シクロヘキシル−3−[(2RまたはS,3 S)−2−ヒドロキシ−3−(フェニル−メトキシカルボニル)−アミノ−4− フェニルブチル]カルバザート (xxviii)t−ブチル 3−シクロヘキシル−3−[(2RまたはS, 3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)−ア ミノ−4−フェニルブチル]カルバザート (xxix)t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2RまたはS,3S) −2−ヒドロキシ−3−(N−(1−カルバモイル−メチル)アクリロイル)− アミノ−4−フェニルブチル]カルバザート (xxx)t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2RまたはS,3S)− 2−ヒドロキシ−3−(N−(2(RS)−3−タート−ブチルチオ−2−カル バモイル−メチルプロピオニル)−アミノ−4−フェニルブチル]カルバザート (xxxi)t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2RまたはS,3S) −2−ヒドロキシ−3−(N−(1−ベンゾイル−L−アスパラギニル)−アミ ノ−4−フェニルブチル]カルバザート (xxxii)1−t−ブチルオキシカルボニル−2−[(2RまたはS,3 S)−2−ヒドロキシ−3−(フェニルメトキシカルボニル)アミノ−4−フェ ニルブチル]ヘキサヒドロピリダジン (xxxiii)1−t−ブチルオキシカルボニル−2−[(2RまたはS, 3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)アミ ノ−4−フェニルブチル]ヘキサヒドロピリダジン (xxxix)シス−1,6,3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2Rま たはS,3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−3−シアノ−L− アラニル)アミノ−4−フェニルブチル]−3,4−ジアザ−ビシクロ[4.4 .0]デカン 2−ヒドロキシ基群は本文中の定義のように可溶性基Pxで誘導されている。 典型的には、この第1実施例の形態では(i)から(xxxiv)までの化合物 は以下から選択される可溶性基で誘導される。 式(I)から(IAW)までの化合物は光学異性体の形状で存在可能であり、 本発明はそのスコープ内にあらゆる割合のこれら全ての形態を含み、それらの全 てのジアステレオイソマーと混合物、及び、全てのエナンチオマー、その混合物 、並びにラセミ混合物を含む。本発明の化合物に二重ボンドが発生する場合には 、二重ボンドはシス−(Z)またはトランス−(E)形状で存在することができ る。安定化合物を提供する置換基または官能基の組合せによる式(I)の化合物 のみが本発明の範囲内であることは理解されよう。 一般式(T)の化合物は一般的に知られている方法で製造可能である。式(I )の化合物とその中間物の合成の適した方法は、例えば、ホウベン−ウエイルの 「メソデン デル オルガニシェン ケミー」(J.マーチ、「高等有機化学」 誌、第3版、ジョン ウイリー&サンズ、ニューヨーク、1985年)、D.C .リオッタとM.ボルマーの「有機合成反応ガイド」(ジョン ウイリー&サン ズ、インク社、ニューヨーク、1991年)、R.C.ラロックの「包括有機ト ランスフォーマ」(VCH、ニューヨーク、1989年)、H.O.ハウスの「 現代的合成反応」第2版(W.A.ベンジャミン、インク社、メンロパーク、1 972年)、N.S.シンプキンの「100モダン試薬」(ロイヤルソサイエテ ィオブケミストリ、ロンドン、1989年)、A.H.ヘインズの「有機化合物 の酸化法」(アカデミックプレス社、ロンドン、1988年)、B.J.ウエー クフィールドの「オルガノリチウム法」(アカデミックプレス社、ロンドン、1 988年)に記載されている。 例えば、式(I)の化合物はシントンW*、{(A)n−B−(A*m*、及 びV*から製造可能であり、*で特定された各シントンは分子(W−(A)n−B −(A*m−V)の対応部分の合成プレカーサである。従って、式(I)の化合 物は、例えば、以下のどの方法でも製造できる。 (a)H−VとのW−(A)n−B−(A)m−Gの反応 (b)G−VとのW−(A)n−B−(A)m−Hの反応 (c)G−(A)n−B−(A)m−VとのW−Hの反応 (d)H−(A)n−B−(A)m−VとのW−Gの反応 Gは、ハロゲンのごときリービング基(leaving group)、典型 的にはクロリン、ブロミン、あるいはイオヂン、メタンスルフォネート、トリフ ルオロメタンスルフォネート、ベンゼンスルフォネート、またはトルエンスルフ ォネートのごときスルフォネート、アルコキシ、チオアルコキシ、アリロキシ、 または、エトキシ、メトキシ、チオメトキシ、またはフェノキシのごときチオア リロキシ基、アセチル、トリフルオロアセチルまたはベンゾイルのごときアシロ キシ、ヒドロキシ、アミノまたはプロトン化アミノ、ニトレート、フォスフェー ト、ボレート、等である。適当であれば、これらの反応は、トリエチルアミン、 ピリジンまたは他の第3級アミン、ブチルリチウム、ソジウム、タートブトキシ ドあるいは類似物、及び/又はカルボジイミドのごときカップリング剤等の塩基 内で実施可能である。 VがYR2であれば(Yは−N=N−)、またはVがY*であれば(Y*は以下 の基のもの)、 式(I)の化合物はスキーム1またはスキーム1aに示すごとくに製造可能で ある。スキームと本文中の例において、Me、Et、Pr、Bzはそれぞれメチ ル、エチル、プロピル、フェニル、ベンジルを表し、以下の追加的省略記号が使 用される。 THP テトラヒドロピラニル t−BuまたはBut ターシャリ ブチル n−Bu n−ブチル iPrまたはPri イソプロピル Hal ハロゲン、すなわち、フルオリン、クロリン、 ブロミン、イオヂン Ts パラートルエンスルフォニル DMF ジメチル フォルムアミド CDI N,N’−カルボニルジイミダゾール BOP ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス (ジメチルアミノ)−フォスフォニウム ヘキサフルオロフォスフェート HGT 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール AcCN アセトニトリル DMSO ジメチル スルフォキシド Py.xSO3 ピリジン/スルファトリオキシドコンプレックス QC キノリン−2−カルボニル PC 2−ピリジンメトキシカルボニル MC N−モルフォリノカルボニル TMC N−チオモルフォリノカルボニル Val バリニル Asn アスパラギニル Ile イソロイシル Gly グリシニル Glu グルタミニル Thr トレオニル Ala アラニル (CN)Ala シアノアラニル (p−F)Bz 4−フルオロベンジル (p−CN)Bz 4−シアノベンジル Z ベンジルオキシカルボニル Boc t−ブチルオキシカルボニル Ac アセチル TFA トリフルオロアセチル C611 シクロヘキシル 強力塩基の存在下で適当であれば、式(I)の他の化合物は類似的にシントン W−(A)n−B(A*m−HalをHVで反応させて製造可能である。 スキーム1aにおいて、Rはアルキル、アリル、またはアラルキル基であり、 例えば、t−ブチル、フェニル、またはベンジルである。適した塩基には、ピリ ジン、トリメチルアミン、他のターシャリアミン、アルカリ金属カルボネート、 アルカリ金属ヒドロキシドがある。モイエティW−(A)n−B−(A*m−は 、Raで表すことができ、この場合、Rbは前記定義のR50を表し、Rcは前記定 義のR2を表し、または、W−(A)n−B−(A*m−はRcによって表すこと ができ、その場合にはRbはR51を、RaはR2を表す。 VがY*(Y*は以下のもの)であるとき、式(I)の化合物は、R51とR2*の 両方が水素であるヒドラジンを反応させて製造することができ、この物質はアル デヒドまたはケトンでスキーム1またはスキーム1aに示されるように製造がで きる。 VはYR2であり、Yは、 であるとき、式(I)の化合物はスキーム1bに示すように製造できる。 となる。 VがYR2であり、Yは以下のメンバーであるとき、式(I)の化合物は、シ ントンW−(A)n−B−(A*m−ZaをシントンZbとカップリングすること で合成可能であり、ZaはYのヘテロ原子の1つを含み、Zbはスキーム2aと2 bに示す他のヘテロ原子を含んでいる。 対応するチオノフォスフェートとチオノフォスフォネートを得るために、類似 方法を使用することができる。 VがC(R30)=Y**であれば、式(I)の化合物はケトンまたはアルデヒド 官能を有したシントンから、Y**に対応する置換ヒドラジンまたは置換ヒドロキ シルアミンで濃縮することで製造可能である。 VがY*であれば(Y*は−N=O)、式(I)の化合物は対応するプライマリ アミンを酢酸内で、例えば、カロー酸またはH22で酸化させ、またはH22を タングステンナトリウムで酸化させて製造することが可能である。式(I)の化 合物(Y*は−N=O)は、Y*を有した炭素原子がα-水素を有していないとき 、ニトロソ化合物として分離できるだけであることは理解されよう。 VがY*(Y*は以下のもの)であるとき、式(I)の化合物は対応チオエーテ ル”W−(A)n−B−(A*m−S−R114*(IV)”を過酸化水素と酢酸で 酸化させて製造できる。 チオエーテル(IV)はハライドW−(A)n−B−(A*m−Halを基本 条件でチオールR114*でカップリングし、または、ジスルフィドR114*SSR11 4* を対応ハライドから誘導したオルガノリチウム試薬W−(A)n−B−(A*m −Liで反応させることで合成できる。 VがY*(Y*は以下のもの)であるとき、式(I)の化合物はスキーム3に示 すアルブゾフ反応で製造することが可能である。 シントンW−(A)n−B−(A*m−Z(Zはスキーム1−3に表された( A*mに結合された官能基のいずれでもよい)は、適した官能化フラグメントW* を対応する官能化されたフラグメントZ*−(A)n−B−(A*m−Zでカッ プリングすることで製造が可能である。あるいは、式(I)の化合物は、スキー ム1−3に関する前記のごとくにVを(A)n−B−(A*m−にまずカップリ ングし、得られた分子を官能化されたフラグメントW*にカップリングすること で合成可能である。基Wのプレカーサを官能化されたフラグメントZ*−(A)n −B−(A*m−Zでカップリングする方法は周知であり、スキーム1−3で表 されるものと類似した方法を含んでいる。例えば、WがR1Xであり、XがYで あるとき、カップリングはスキーム1から3に記載されたように達成が可能であ る。WがR1Xであり、XがNR10、O、またはSであるとき、カップリングは それぞれアミンのアルキル化、エーテルとチオエーテルの合成のどの周知技術に よっても 達成が可能である。すなわち、カップリングはフラグメントZ*−(A)n−B− (A*m−Z(Z*は、ハロゲン、スルフォネートエステル、アセテート、トリ アルキルアンモニウム等のリービング基)をR110NH、R1OHまたはR1S Hで、必要であれば、ブチルリチウム、ソダミド、ポラシウムタートブトキシド 等の強力な非求核的塩基の存在下で反応させることで達成が可能である。XがS (O)またはS(O)2である化合物は、XがSである対応する化合物の酸化で 製造可能である。Wが−CN、−C(R5)=NR3、−C(R5)=NOR3、− C(D)OR3、−C(D)SR3、または−C(D)NR34である化合物は、 Z*がアルデヒド、ケトン、またはスキーム3aのカルボキシル基あるフラグメ ントZ*−(A)n−B−(A*m−Zから製造が可能である。 Wが−N=CR55*である化合物は、Z*がNH2であるフラグメントZ*−( A)n−B−(A*m−Zを、カルボニルに結合された基R5とR5*を有したア ルデヒドまたはケトンで反応させて製造することができる。 フラグメントZ*−(A)n−B−(A*m−Zは、Bの性質に応じた方法で製 造できる。Bが置換炭素原子であれば、そのフラグメントはフラグメントE−C (O)−E*で便利に製造でき、スキーム4で示すように、EはフラグメントZ* −(A)nであり、E*はフラグメント(A*m−Zである。 式(I)の化合物のスタート材料である以下のフラグメントは周知化合物ある いは周知化合物の類似物であり、その周知化合物の製造に使用される方法の類似 方法で製造が可能である。 前記式フラグメントの合成は、例えば、バイルステインズ ハンドブック デ ル オルガニシェン ケミー誌、あるいは、J.バッキンガムの「有機化合物辞 典」(第5版、チャプマン&ホール、ニューヨーク、1982年)に紹介されて いる。あるいは、官能化基Eを基E*C(O)Hにカップリングさせても、官能化 基E*を基EC(O)Hにカップリングさせてかから酸化させてもよい。例えば 、ハライドEBrはE*C(O)Hに、EBrから誘導されたオルガノリチウム またはオルガノマグネシウム試薬でカップリングさせ、望むなら、得られた第2 級アルコールを対応するケトンに酸化させることもできる。あるいは、カルボキ シル酸EC(O)OHをエステルやアミドのごとき活性化誘導体に変換すること もでき、例えば、カルボキシル酸をカルボジイミドとターシャリ塩基の存在下で N,O−ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリドで反応させ、E*Br、E* CLE*Iから誘導したオルガノリチウムまたはオルガノマグネシウムを加えて 得られるアミドにコンバートできる。 フラグメントE−B−E*は、トリフルオロ過酢酸、過安息香酸、またはm−ク ロロ香安息香酸等の過酸物との反応で対応するオレフィンから製造される。フラ グメントE−B−E*への変換に適したオレフィンは一般的に購入できるもので あり、 あるいは、周知方法で合成できる。例えば、ウイティグ反応手段、またはアルコ ール、アルコールスルフォネート、エステル、ハライド、等の排除反応で合成で きる。 Bが以下タイプのジオールであれば、式(I)の化合物は、J.オルグ.ケム 誌(55,4506、1990年)と米国特許第5,294,720号に記述さ れているごときの、アルデヒドEC(O)HとE*C(O)Hの還元カップリン グで便利に製造できる。 Bがヘテロ原子または置換ヘテロ原子であれば、フラグメントZ*−(A)n− B−(A*m−Zは置換アミン、フォスフィン、または酸化フォスフィンであり 、あるいはエーテル、チオエーテル、スルフォキシド、またはスルフォンである 。置換アミン、エーテル、チオエーテル、スルフォキシド、スルフォンは前記の ごとくに製造可能である。セカンダリ、またはターシャリフォスフィンは対応す るプライマリまたはセカンダリフォスフィンのアルキル化で製造が可能である。 例えば、J.D.ロバートとM.C.カセリオの「有機化学の基本原理」誌(W .A.ベンジャミン、インク社、ニューヨーク、1965年)に紹介されている 。 前記のどの反応においても、望むカップリングまたは酸化反応に関するもの以 外にも式(I)の化合物内の反応基を、適当な保護基を使用して保護し、これら の反応基に化学的影響を及ぼさずに望むカップリングまたは酸化反応を実行する ことは重要である。この目的に叶った適当な保護基は前記のグリーンとマッコミ の研究に記載されている。 xとyが両方とも1である式(IB)の化合物は前記のように製造できる。 式(IB)の上記化合物(RaとRbは前記定義のR501とR506の意味を有して おり、RcとRdは前記定義のR551とR502の意味を有している)はスキーム5に 示される方法でエチレンシアノヒドリンから製造できる。 式(IB)の置換化合物は、スキーム5aに示す方法を利用し、望む置換基R512 、R513、R522、R532、R533、R542、R543、R550を式(Va)、(Vb )、(Vc)、(Vd)に導入して、スキーム5の一般方法で製造できる。 前記の反応5a−1において、第2置換基R’の導入ステップは、R522とR5 23 の両方が水素ではないことが望まれたときのみ実行される。5a−2と5a− 3の反応は、望むならば反復され、R”またはR”C(O)を有した炭素原子の 第2置換基を導入する。第2置換基は第1置換基と同じでも、違っていても構わ ない。R522とR523の1つ、または両方がアシルであれば、化合物(Vb)に関 してこの基は5a−3で示されるように導入される。R522とR523が両方とも水 素であれば、5a−2と5a−3に示される反応は混合化合物を提供するかも知 れず、その場合、スキーム5に示されるエチレンブロモヒドリンを、スキーム5 bに示される対応オレフィンから得られた適当に置換したブロモヒドリンと置き 換えることで、望む基R532、R543、R542、R543を導入することが望ましいか も知れない。基R532、R543、R542、R543はHOBrのオレフィンへの追加と 、エポキシドの開きの立体化学を決定することは理解されよう。 式(IB)の化合物(Bは−CH(O)H−以外)は対応するケトンへの第2 級アルコール酸化以後に、スキーム4に示す方法で製造可能である。 式(IB)の化合物(Bは置換炭素原子でyは0)は式(II)、(IIA) 、(IIB)の化合物を反応させることで製造が可能である。 14*、R501、R502、R506、R512、R513、R522、R523、R542、R543は 前記の意味を有しており、Halは−Cl、−Br、または−Iから選択される 基であり、式(III)を条件とする。 502、R550、R551は前記の意味を有している。式(II)の化合物が使用 される場合、この反応に続いて、得られた第2級アルコールを対応するケトンに 酸化させることができる。このケトンはスキーム4に示すようにBへの置換基の 同化に使用可能である。 式(II)、(IIA)、(IIB)の化合物はスキーム6に示すβ−アミノ 酸またはβ−アミド酸から製造可能である。式(III)の化合物はスキーム1 aに示すように製造可能である。 スキーム6に示すβ−アミノアルデヒドへの別ルートは、ジイソブチルアルミ ニウムヒドリドを使用した対応β−アミノ酸のメチルエステルの還元によるもの である。 β−アミノ酸またはβ−アミド酸は、ホルムアルデヒドまたは他のアルデヒド の存在下でのエノール化ができるケトンでのアミンまたはアミドのマニッヒ反応 によって便利に製造できる。 式(IB)の化合物(xとyは両方とも0)は以下の式(IIC)と(IID )の化合物を式(III)の化合物で反応させて製造可能である。 式(III)のヒドラジンではなく、プライマリアミンまたはセカンダリアミ ンを利用した類似手法はヒドロキシジアミンを提供する。式(IIC)の化合物 はスキーム6に示すものに類似した以下のごときの方法でα−アミノから製造可 能である。 デバンズ B.E.他、J.オルグ.ケム. 50 4615−4625(1985年) ルーリ J.R.他、J.オルグ.ケム. 52 1487−1492(1987年) ハンダ B.K.他 ヨーロッパ特許願346,847−A2 (1989年) マーシャル G.R.他 PCT/WO91/08221 適したα−アミノ酸は、例えば、ストレッカ合成によって、適当なケトンで始 めて製造が可能である。式(IIC)の化合物への一般的なルートはスキーム7 に示されている。他の適した方法はコッポラ他の「不斉合成.アミノ酸を使用し たキラル分子の構成(ウイリー インターサイエンス)」(ニューヨーク、19 87年)に記述されている。 Wは窒素含有基であり、R1とR10の一方は保護されたアミノ酸残基であり、 保護されたアミノ酸残基のカップリングはスキーム8に示すように達成が可能で あり、アミノ酸(AA)保護基はベンジルオキシカルボニル、Zである。ペプチ ドボンドの形成とペプチド残基の保護の方法は、例えば、グロスとマイエンホフ ァの「ザ ペプチド(アカデミックプレス社、ニューヨーク、1983年)」に 記述されている。適した他のものには、1−(3−ジメチルアミノプロピル)− 3−エチルカルボジイミドヒドロクロリド(EDC)とジフェニルフォスフォリ ルアジド(DPPA)がある。 式(I)の化合物の合成に役立つ式(III)のヒドラジン等の置換ヒドラジ ンに対して、多数の合成ルートが存在する。ヒドラジン中間物(III)は以下 のような周知方法を使用して入手可能である。 ダッタ A.S.他、J.ケム.ソス.パーキン.トランス.I (1975年)1712−1720 ガリ N.I.J.オルグ.ケム.46 5413−5414(1981年) ガント J.合成(1989年)405−413 ホーベン−ウエイルズ モダン デル オルガニシエ ケミー 巻16a パート1 421−855 ジョージ チーム ベルラグ スタットガルト(1990年) 置換ヒドラジンの他の製造方法はスキーム9に示されている。 式(I)の化合物(R1、R1*、R2、R2*、R9、R11、R12、R50、R51か ら選択される基は、R1、R1*、R2、R2*、R9、R11、R12、R50、R51から 選択される他の基と共同で環式、二環式、または縮合環式システムを形成する) は、前述の方法の変形で製造が可能であり、このことは前記の記載から専門家に は充分理解されよう。 式(I)の1クラスの環式化合物の製造方法の例はスキーム10に提供されて いる。 可溶性基Pxを含まない本発明による化合物は、典型的には低い、あるいは非 常に低い水溶性を示す。以上解説してきたHIVプロテアーゼ抑制剤と、他の多 くの薬学的に活性である物質もまた、典型的には低い、あるいは非常に低い水溶 性を示す。この特性は、そのような物質の生物学的利用性を比較的低くする傾向 にある。よって、強化された水溶性を有したHIVプロテアーゼ抑制剤に対する 需要が広く存在する。驚くべきことに、低い、あるいは非常に低い水溶性を有し た物質への可溶性基Pxの含有は、その物質の水溶性を強化する。従って、可溶 基性Pxを含む本発明の物質は、可溶性基Pxを含まない本発明の化合物と較べ て、優れた経口生物的利用性等の優れた生物的利用性を示す。 よって、本発明の第2実施例において、以下の構造を有した可溶性基Pxで物 質の官能基を誘導することを含む、薬学的または獣医学的物質の水溶性を強化す るための方法が提供される。 Pxは以下構造となるPx*からなる基群から選択される。 DはOまたはSであり、RはHまたはC1−C4アルキルであり、Px*は以下 及びその可溶性基Pxで誘導可能な官能基から選択される。 一般的に、第1実施例の化合物は少なくとも1の可溶性基Pxを含んでいる。 さらに一般的には、第1実施例の化合物または第2実施例の方法の可溶性基は以 下から選択される。 典型的には、可溶性基はその合成の最終段階で分子内に導入される。例えば、 可溶性基P(O)(OH)2は、遊離アミノ、ヒドロキシ、あるいはメルカプト 基内にジメチルクロロフォスフェートで導入し、マイルドな加水分解によってメ チルエステル基を取り去ることが可能である。前記の他の可溶性基は類似方法に よって導入が可能であり、すなわち、アミノ、ヒドロキシ、あるいは、必要に応 じ て適当に保護され(例えば、メチルまたはベンジルエステルとして)、可溶性基 で誘導が可能な他の基の試薬PxX’との反応によって導入が可能である。Px は前記定義のものであり、X’は、Cl、Br、OH、OS(O)2R等のリー ビング基であり、RはC1−C6アルキル、例えばメチル、C6−C10アリル、例 えばフェニルまたは4−メチルフェニル、あるいはC7−C11アリルアルキル、 例えばベンジルである。または、オバタとムカイヤマのJ.オルグ.ケム.32 、1063(1967年)に記載されたように、ターシャリアミンの存在下での 可溶性基P(O)(OH)2は、燐酸と水銀塩での反応によって遊離ヒドロキシ 基に導入が可能である。さらに、アミノ、ヒドロキシル、またはメルカプト基は 、好適にはジシクロヘキシルカルボジイミドとピリジンのごときカップリング剤 の存在下で燐酸と反応させ、可溶基−OP(O)(OH)Hを有する分子を提供 させることが可能である。オプションとして、この基は、例えば、ビス(トリメ チルシリル)過酸化物(スキーム14参照)を使用して、対応フォスフェート誘 導体に酸化が可能である。−P(O)(OH)H2の導入のためのさらに別方法 は、オーストラリア特許願54311/86に記載されており、燐酸のアミドの ジエステルとのアミノ、ヒドロキシ、あるいはメルカプト基の反応と、引き続く 、得られた中間化合物の酸化及び加水分解に関与する。 可溶性基−NO2の導入のための適した試薬は、メチルニトレートあるいはエ チルニトレートのごとき低級アルキルと、アセチルニトレートあるいはベンゾイ ルニトレートのごときアシルニトレートである。 式(I)から(IAW)までの化合物の他の製造方法は、米国特許5,116 ,835、5,126,326、5,132,400、5,145,957、5 ,198,426、5,212,157、5,215,968、5,212,6 67、5,294,720、5,296,604、国際特許出願91/0822 1、91/10442、92/151319、92/21696、ヨーロッパ特 許出願0528242、0519433、0432595、オーストラリア特許 出願35700/89、53716/90、63221/90、71319/9 1、 71320/91、71323/91、82313/91、83206/91、 87594/91、90531/91、90851/94、90925/91、 91251/91、91332/91、18355/92、26424/92、 37160/93、38808/93、44930/93に開示されており、各 開示内容をここに引用する。 本発明の第3実施例は薬学的組成物に関し、式(I)の化合物と、1または複 数の薬学的に利用が可能なキャリヤ、希釈剤、補助薬、及び/又は賦形剤を含ん でいる。 本発明の第4実施例では抑制剤を必要とする哺乳動物のレトロウイルスプロテ アーゼの抑制方法が提供されており、第1実施例の化合物、あるいは、第2実施 例の組成物の適量を哺乳動物に投与することを含んでいる。第3実施例の1形態 において、AIDSのごときHIVウイルス感染症の治療または予防の方法が提 供されている。 レトロウイルスプロテアーゼの抑制とHIVウイルス感染症の治療のため、第 2実施例の組成物が経口、あるいは典型的には、非経口、例えば、注射や点滴、 または経肛薬形式、あるいは吸引スプレーで投与可能である。 経口投与には、その薬学的組成物は、タブレット、ロゼンジ、ピル、トローチ 、カプセル、エリキシル、親液性化された粉末等の粉末、溶液、顆粒、懸濁液、 乳化剤、シロップ、チンキ等で提供が可能である。スローリリースまたは遅延リ リース形態は、例えば、コーティングした粒子、多層タブレットまたは微粒子の 形態でも製造が可能である。 経口投与用の固体形状は、薬学的に受け入れられるバインダ、スイートナ、デ ィスインテグレーション剤、希釈剤、フレーバ剤、コーティング剤、フルザーバ ティブ剤、リューブリカント剤、及び/又は遅延剤を含むことができる。適した バイダにはガムアカシア、ゼラチン、コーンスターチ、ガムトラガカンス、ソジ ウムアルジネート、カルボキシメチルセルロース、あるいはポリエチレングリコ ールがある。適したスイートナにはスクロース、ラクトース、アスパルタム、あ るいはサッカリンがある。適したディスインテグレーション剤にはコーンスター チ、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、キサンタン、ガム、ネントナイ ト、アルギン酸、又はアガールがある。適した希釈剤にはラクトース、ソルビト ール、マニトール、デクストール、カオリン、セルロース、カルシウムカルボネ ート、カルシウムシリケート、あるいはジカルシウムフォスフェートがある。適 したフレーバ剤にはペパーミントオイル、ウインターグリーンオイル、チェリー 、オレンジ、ラズベリー等の味がある。適したコーティング剤にはアクリル酸、 及び/又はメタクリル酸、及び/又はそのエステルのポリマーまたはコポリマ、 ワックス、脂肪アルコール、ゼイン、シェラック、グルテンがある。適したプレ ザーバティブにはソジウムベンゾエート、ビタミンE、アルファートコフェロー ル、アスコルビン酸、メチルパラベン、プロピルパラベン、あるいはソジウムビ スルファイトがある。適したリューブリカントにはマグネシウムステアレート、 ステアリン酸、ソジウムオリエート、ソジウムクロリド、又はタルクがある。適 した遅延剤にはグリセリルモノステアレート、グリセリルジステアレートがある 。 経口投与用の液体形状には、上記のものに加えて、液体キャリヤがある。適し た液体キャリヤには、水、オリーブオイル、ピーナッツオイル、胡麻オイル、ひ まわりオイル、紅花オイル、アラキスオイル、ココナツオイル等のオイル、液体 パラフィン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコ ール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、グリセロール、脂肪アル コール、トリグリセリド、あるいはそれらの混合物がある。 経口投与用の懸濁液はさらに、拡散剤、及び/又は懸濁剤を含むことができる 。適した懸濁剤にはソジウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、 ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ソジ ウム、またはセチルアルコールがある。適した拡散剤にはレシチン、ステアリン 酸等の胞肪酸のポリオキシエチレンエステル、ポリオキシエチレンソルビトール モノ−またはジ−オリエート、−ステアレート、または−ラウレート、ポリオキ シエチレンソルビタンモノ−あるいはジ−オリエート、−ステアレート、または ラ ウレート、等がある。 経口投与用の乳化剤はさらに、1又は複数の乳化剤を含むことができる。適し た乳化剤には、前記の拡散剤、又はガムトラガカントのような天然ガムがある。 局所的投与のためには、薬学的組成物はクリーム、軟膏、ケル、ジェリー、チ ンキ、懸濁液、または乳化剤がある。薬学的組成物は、薬学的に利用可能なバイ ンダ、希釈剤、ディスインテグレーション剤、プレザーバティブ、リューブリカ ント、拡散剤、懸濁剤、及び/又は前記のごとき乳化剤がある。 非経口的な投与には、式(I)の化合物またはその塩は無菌液、または油性液 または懸濁液内で準備できる。適した無害で非経口的な希釈剤、または溶剤には 水、リンゲル液、イソトン塩溶液、水中5%デクストローズ、バッファされたナトリ ウムまたはアンモニウムアセテート溶液、1,3−ブタンジオール、エタノール 、プロピレングリコール、またはポリエチレングリコール(水中)がある。水溶 液、または懸濁液はさらに、1または複数の緩衝剤を含むことができる。適した 緩衝剤には、例えば、ソジウムアセテート、ソジウムシトレート、ソジウムボレ ート、ソジウムテトレートがある。非経口的投与用の水溶液はまた経口あるいは 吸引用としても適している。 経肛薬としての投与には、式(I)の化合物は浣腸剤または坐薬形態ての投与 が適している。適した坐薬は、活性物質を、常温で固体であり、肛門内で溶解す る非刺激性賦形剤と混合することで製造が可能である。適した材料はココアバタ ー、ワックス、脂肪、グリセロール、ゼラチン、ポリエチレングリコールである 。適した浣腸剤は、局所的投与のための形状に関する前記例示のものを含むこと ができる。 好適には、式(I)の化合物を含む吸引スプレーは、前記のような溶液、懸濁 液、または乳化剤でよい。吸引スプレー組成物はさらに、低毒性の吸引可能なプ ロペラントを含む。適したプロペラントは二酸化炭素または酸化窒素である。 式(I)の投与量は、重量比0.01%から99%の活性物質を含むことがで きる。通常は、本発明の投与量は重量比0.1%から10%である。 式(I)の化合物は、抗ウイルス活性を有すると知られている、または信じら れている1又は複数の他の活性物質と共に、又は連続的に投与することが可能で ある。そのような他の活性物質の例は、AZT、アシクロビル、ddC、ddA 、トリソジウムフォスフォンフォルメート、カスタノスペルミン、リファブチン 、リバビラン、ボロピリミン、フォスフォノチオエートオリゴデオキシヌクレオ チド、デキストランスルフェート、α−インターフェロン、アンプリゲンである 。 図面の簡単な説明 図1は、PCT/AU93/00103(ドラッグ)に記述されているラビッ ト血液内の生体内における例20の化合物への例5の化合物の変換を示すグラフ である。 図2と図3は、ラピットの皮下及び筋肉(それぞれ)投与後の生体内での、プ ロドラッグのドラッグへの変換を示している。 本発明を実施するためのベストモード 式(IB)(xとyは両方とも0、Bは−CH(OH)−、R506、R513、R542 、R543は水素)の化合物の製造方法をスキーム11と12に示す。 スキーム13は、スキーム12の製品から始めて、例11と例12の製造方法 の例を表している。R501はベンジルオキシカルボニルであり、R512はメトキシ カルボニルであり、R550とR551は共同で3,4−ジアザビシクロ[4.4.0 ]デカンシステムを形成し、R502はタート−ブトキシカルボニルである。 スキーム14は表4に示す式の化合物の製造方法の例を表しており、可溶性基 pxはP(O)(OH)HまたはP(O)(OH)2である。 第3実施例の組成物は、式(I)の化合物の、選択された賦形剤、キャリヤ、 補助薬、及び/又は希釈剤とのブレンド、グラインド、均質化、懸濁化、溶解、 乳化、拡散、混合を含む薬学的組成物製造方法に関する周知な手段によって製造 が可能である。 本発明の第4実施例によるHIVウイルス感染症の治療方法においては、第1 実施例の化合物は通常において経口または注射によって投与される。適した治療 法は、式(I)の化合物の1投与または複数投与、あるいは、第3実施例の組成 物の1投与または複数投与を含むことができる。通常は、治療は1日から数年間 、あるいは患者の終生にわたる、式(I)の化合物の1日1回から5回の投与を 含 む。ほとんどの場合には、治療は式(I)の化合物の1日から1年間の投与であ る。 式(I)の化合物の投与量は、例えば患者の状態等のいくつかのファクターに よって変えることができる。投与量は0.01mgから200mg/kgの範囲 であろう。通常は、活性物質の投与量は0.01mgから25mg/kg/体重 であろう。 本発明による投与量の例は以下の通りである。 1.タブレット 式(I)の化合物 0.01から20mg 一般的に0.1から10mg スターチ 10から20mg ラクトース 100から250mg ゼラチン 0から5mg マグネシウム ステアレート 0から5mg 2.カプセル 式(I)の化合物 0.01から20mg 一般的に0.1から10mg グリセロール 100から200mg 蒸留水 100から200mg サッカリン 0から2mg メチルパラベン 1から2mg ポリビニル ピロリドン 0から2mg 3.注射液 式(I)の化合物 0.01から20mg 一般的に0.1から10mg ソジウムクロリド 8.5mg ポタシウムクロリド 3mg カルシウムクロリド 4.8mg 注射水q.s.to 10ml 4.エリキシル 式(I)の化合物 0.01から20mg 一般的に0.1から10mg スクロース 100mg グリセロール 2ml カルボキシ メトキシセルロース 20mg チェリー味 2mg 水 q.s.to 10ml 例 本発明の化合物の製造法を解説した以下の例は本発明の説明を目的としている 。これらの例は本発明のスコープを限定するものではない。以下の例に記載され ている合成用の開始材料はPCT/AU93/00103に記述されている。こ れらの例の中で、融点はホットステージ装置で測定されており、正確ではない。 プロトンとフォスフォラスNMRスペクトルは、他に記載がないかぎりCDCl3 内で、パーキン エルマR32またはブルーカEM300スペクロロメータで 100MHzから300MHzにてそれぞれ記録された。プロトンNMRの化学 的シフトは、テトラメチルシランからPPMダウンフィールドであり、P31NM Rの化学的シフトは1,2−ビス(ジフェニルフォスフィノ)エタンエクスター ナル基準からppmダウンフィールドである。薄層クロモトグラフィ(TLC) はシリカゲル60−F254プレート(Merck)で実施された。化合物は紫 外線 と2%水溶性ポタシウム過マンガン酸塩溶液で可視化された。TLC溶剤システ ムの組成(容積)は(A)ヘキサン/エチルアセテート3:2で、(B)濃縮N H4OH/イソプロパノル1:3であった。 例1 4S,5S−5,6−ジベンジル(Dibenzyl)−1,2−(シス−1,2−シク ロヘキサン)ジメチル−4−ヒドロキシ−7−オキソ−ペルヒドロ(perhydro)− 1,2,6−トリアゼピン(triazepine) ステップA:4S,5S−5−ベンジル−1,2−(シス−1,2−シクロヘ キサン)ジメチル−4−t−ブチルジメチルシリロキシ−7−オキソ−ペルヒド ロ−1,2,6−トリアゼピン:塩化水素ガスは0.51g(1.26mmol )のシス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2S,3S)−2ヒ ドロキシ−3−アミノ−4−フェニルブチル]−3,4−ジアザビシクロ[4. 4.0]デカン(ジクロロメタン内8%メタノールで溶出されたときRf(A) =0.16を有するイソマー)のメチレンクロリド内の10mlの1%メタノー ル溶液を介して室温で30分間かけてバブル化された。窒素ガスで塩化水素の過 剰分をパージした後、溶剤は減圧下で取り除かれ、0.42g(100%収率) のシス−1,6−4−[(2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ ェニル ブチル]−3,4−ジアザ−ビシクロ[4.4.0]デカンのヒドロクロリド塩 をヒグロスコピン白色固体として得た。この物質は1mlの乾燥DMF内で溶解 され、0.114g(1.68mmol)のイミダゾールと、0.21g(1. 38mmol)のt−ブチルジメチルシリルクロリドが窒素下で加えられた。得 られた混合物は室温で一晩かく拌され、真空内で蒸発させて乾燥された。残留物 はエチルアセテートで20mlに希釈され、飽和ソジウムジカルボネートでウォ ッシュされ、アンヒドロポタシウムカルボネートで乾燥され、フィルターされた 。濾液は減圧下で蒸発乾燥され、残留物は20mlの乾燥ジオキサン内で溶解さ れた。これに、0.204g(1.26mmol)の1,1’−カルボニルジイ ミダゾールが加えられ、得られた混合物は室温で24時間かく拌された。減圧下 での溶剤の蒸発後に、残留物はエチルアセテートで15mlに希釈され、水(3 x)と飽和水性ソジウムクロリド溶液でウォッシュされ、アンヒドロマグネシウ ムスルフェートで乾燥された。減圧下での溶剤の蒸発と、コラムクロマトグラフ ィ(シリカゲル、ヘキサン/エチルアセテート3:2)による残留物の純化で、 0.095g(17%収率)の表題化合物が得られ、145−146℃で溶解し 、Rf(A)=0.43、NMR0.07、0.09(s,s 6H、CH3)、 0.94(S 9H、t−ブチル CH3)、1.2−2.0(m 10H、シ クロヘキサン CH2、CH)、2.5−2.8(m 4H、CH2−3、ベンジ ルCH2)、3.2−3.7(m 4H、ジメチル CH2)、3.9−4.0( m3H、CH−4,5 NH)、7.1−7.32(m 5H、芳香)であった 。 ステップB:4S,5S−5,6−ジベンジル−1,2−(シス−1,2−シク ロヘキサン)ジメチル−4−t−ブチルジメチルシリロキシ−7−オキソ−ペル ヒドロ−1,2,6−トリアゼピン:4.5mg(0.15mmol)のミネラ ル油内80%ディスパーションのソジウムヒドリドが、室温で0.2mlの乾燥 DMF内の0.0665g(0.15mmol)のステップAの生成物に加えら れた。室温で30分間かく拌した後、0.0179ml(0.15mmol)の ベンジルブロミドが加えられた。得られた混合物は一晩かく拌され、エチルアセ テートで15mlに希釈され、水と飽和水性ソジウムクロリド溶液でウォッシュ され、アンヒドロマグネシウムスルフェートで乾燥された。減圧下での溶剤の蒸 発と、カラムクロマトグラフィでの残留物の純化で、0.029g(36%収率 )の表題化合物が高粘性シロップとして得られた。Rf(A)=0.77、NM R−0.35、−0.18(s,s 9H、t−ブチル CH3)、1.2−2 .2(m 10H、シクロヘキサン CH2、CH)、2.56−4.18(m 12H、ベンジル CH2、ジメチル CH2、CH2−3、CH−4,5)、 6.8−7.4(m 10H、芳香)であった。 ステップC:4S,5S−5,6−ジベンジル−1,2−(シス−1,2−シク ロヘキサン)ジメチル−4−ヒドロキシ−7−オキソ−ペルヒドロ−1,2,6 −トリアゼピン:29mg(0.0543mmol)のステップBの生成物と、 1mlのアンヒドロアセトンニトリル内の0.0426g(0.163mmol )のテトラブチルアンモニウムフルオリドハイドレートの混合物が45±5℃で 3時間かく拌され、蒸発乾燥された。残留物はカラムクロマトグラフィ(シリカ ケル、ヘキサン/エチルアセテート3:2)で純化され、0.019g(86% 収率)の表題化合物が無色フォーム体として得られた。Rf(A)=0.26、 NMR 1.2−2.1(m 18H、シクロヘキサン CH2、CH、OH、 3.5xH2O)、2.6−4.0(m 11H、ベンジル CH2、ジメチル CH2、CH2−3、CH−5)、4.83(m 1H、CH−4)、7.0−7 .4(m10H、芳香)であった。 例2 4S,5S−1,5,6−トリベンジル−2−イソプロピル−4−ヒドロキシ −7−オキソ−ペルヒドロ−1,2,6−トリアゼピン ステップA:4S,5S−5−ベンジル−2−イソプロピル−4−t−ブチルジ メチルシリロキシ−7−オキソ−ペルヒドロ−1,2,6−トリアゼピン:t− ブチル 3−イソプロピル−3−[(2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキ シ−4−フェニルブチル]カルバザートは、例1のステップAにおいて、シス− 1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2S,3S)−2−ヒドロキシ −3−アミノ−4−フェニルブチル]−3,4−ジアザビシクロ[4.4.0] デカンに対して置換され、同一のプロセスで表題化合物が全収率20%で得られ た。融点=131−132℃(ヘキサン)、Rf(A)=0.18、NMR0. 10、0.11(s,s 6H、シリル CH3)、0.95(s 9H、t− ブチル CH3)、1.1−1.35(m 6H、イソプロピル CH3)、2. 8−3.2(m 5H、CH2−3、CH−5、ベンジル CH2)、3.45( m 1H、イソプロピル CH)、4.8(m 1H、CH−4)、4.41( m 1H NH−6)、5.63(s 1H、NH−1)、7.1−7.4(m 5H、芳香)であった。 ステップB:4S,5S−1,5,6−トリベンジル−2−イソプロピル−4− t−ブチルジメチルシリロキシ−7−オキソ−ペルヒドロ−1,2,6−トリア ゼピン:0.07g(0.185mmol)のステップAの生成物と、0.2m lのドライDMF内の0.012g(0.371mmol)のソジウムヒドリド の混合物を室温で30分間かく拌し、0.0441ml(0.371mmol) のベンジルプロミドを加えた。得られた混合物は一晩かく拌され、例1のステッ プBで記述したように処理された。カラムクロマトグラフィ(シリカゲル、ヘキ サン/エチルアセテート3:2)での原料生成物の純化で、0.031g(30 %収率)の表題化合物が無色シロップとして得られた。Rf(A)=0.74、 NMR −0.28、−0.22(s,s 6H、シリル CH3)、0.8( s9H、t−ブチル CH3)、1.0−1.35(m 6H、イソプロピル CH3)、2.35−3.3(m 5H、CH2-3、CH−5、5−ベンジル C H2)、3.45−3.82(m 2H、イソプロピル CH、CH−4)、4 .0−5.38(m 4H、1.6−ベンジル CH2)、6.6−7.8(m 15H、芳香)であった。 また、Rf(A)=0.63のフラクションは結合され、減圧下で蒸発乾燥さ れ、0.061g(70%収率)の4S,5S−5,6−ジベンジル−2−イソ プロピル−4−t−ブチルジメチルシリロキシ−7−オキソ−ペルヒドロ−1, 2,6−トリアゼピンが無色固体として得られた。NMR 0.11(d 6H )シリル CH3)、0.93(s 9H、t−ブチル CH3)、1.24(m 6H、イソプロピル CH3)、2.4−3.4(m 5H、CH2−3、CH −5、5−ベンジル CH2)、3.75(m 1H、イソプロピル CH)、 4.0−4.7(m 3H、CH−4、6−ベンジル CH2)、5.05(m 1H、NH)、7.0−7.7(m 15H、芳香)であった。 ステップC:4S,5S−1,5,6−トリベンジル−2−イソプロピル−4− ヒドロキシ−7−オキソ−ペルヒドロ−1,2,6−トリアゼピン:ステップB の表題化合物を例1のステップCで4S,5S−5,6−ジベンジル−1,2− (シス−1,2−シクロヘキサン)−ジメチル−4−t−ブチルジメチルシリロ キシ−7−オキソ−ペルヒドロ−1,2,6−トリアゼピンに置き換えると、同 様な処理で表題化合物が98%収率でフォーム状で得られた。 Rf(A)=0.68、NMR(CDCl3)1.07、1.19(d,d 6H 、 イソプロピル CH3)、1.58(s 1H、OH)、2.6−3.15(m 5H、CH2−3、CH−5、5−ベンジル CH2)、3.2−5.3(m 6H、イソプロピル CH、CH−4、1,6−ベンジル CH2)、6.8− 7.6(m 15H、方法)であった。 例3 4S,5S−5,6−ジベンジル−2−イソプロピル−4−ヒドロキシ−7− オキソ−ペルヒドロ−1,2,6−トリアゼピン 4S,5S−5,6−ジベンジル−2−イソプロピル−4−t−ブチルジメチ ルシリロキシ−7−オキソ−ペルヒドロ−1,2,6−トリアゼピンが、例2の ステップCで4S、5S−1,5,6−トリベンジル−2−イソプロピル−4− t−ブチルジメチルシルロキシ−7−オキソ−ペルヒドロ−1,2,6−トリア ゼピンに置き換われば、同一の手法で表題化合物が88%収率で得られた。融点 191−193℃、Rf(A)=0.17、NMR(DMSO−d6、80℃)2 .5−3.0(m 4H、CH2−3、5−ベンジル CH2)、3.28(m1 H、CH−5)、3.6(m 1H、CH−4)、3.8(m 1H、イソプロ ピル CH)、4.2−4.7(m 3H、6−ベンジル CH2、OH)、5 .41(m 1H、NH)、7.0−7.4(m 10H、芳香)であった。 例4 t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2S,3S)−2−フォスフィトオ キシ(phosphitooxy)−3−(N−キナルドイル(quinaldoyl)−L−アスパラキ ニル)アミノ−4−フェニルブチル カルバザート(carbazate) 0.4g(0.67mmol)のt−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2 S,3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル) アミノ−4−フェニルブチル カルバザートと、1.5mlのアンヒドロピリジ ン内の0.12g(1.47mmol)のアンヒドロ燐酸の混合物に、0.28 g(1.4mmol)のジシクロヘキシルカルボジイミドが窒素下の室温で加え られ、かく拌された。60℃で2時間かく拌した後、溶剤は減圧下で蒸発され、 残留物は28mlの0.1ml水性ソジウムジカルボネートで処理され、室温で 1時間激しくかく拌された。沈降物は濾過され、水でウォッシュされ、濾液は濃 硫酸でpH1.5にまで酸性化された。生成物はエチルアセテート(3x50m l)での抽出で取り出され、その有機相はアンヒドロマグネシウムスルフェート で乾燥された。溶剤の蒸発で0.42g(95%収率)の表題生成物が無色固体 として得られた。Rf(A)=0.62、H1NMR(CDCl3)、1.08( m 6H、イソプロピル CH3)、1.41(s 9H、t−ブチル CH3) 、2.7−4.8(m 14H、asn CH2)、ブチル CH2−1,4、C H−2,3、イソプロピル CH、P−OH x 2H2O)、5.12(m 1H asn CH)、5.89(s 0.5H、PH)、6.2−8.5(m 15 .5H、芳香、アミド NH、0.5PH)、9.02(m 1H、asn N H)、P31NMR(CDCl3)14.99(JP-H=636Hz)であった。 例5 t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2S,3S)−2−フォスフォノオ キシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)アミノ−4−フェニルブ チル カルバザート 2mlのヘキサメチルジシラザン内の0.4g(0.6mmol)の例4の生 成物の懸濁液は120±5℃で45分間かく拌された。この時点で、反応混合物 は均質となった。この混合液に、0.3mlのビス(トリメチルシリル)ペルオ キシド(クックソン、P.G.他「J.有機金属.ケム.1975年 99、C 31)が加えられ、かく拌は上記温度で1時間実施された。反応混合物は室温に 冷却され、真空で蒸発乾燥された。残留物は20mlのメタノールに溶解され、 減圧下で蒸発乾燥されて12mlの0.1ml水溶性ソジウムビカルボレートに 再溶解された。得られた混合物は濃硫酸でpH1.5に酸性化され、ソジウムク ロリドで飽和され、エチルアセテート(3x50ml)で抽出された。結合され た有機相はアンヒドロマグネシウムスルフェートで乾燥され、蒸発乾燥され、 0.39g(96%収率)の表題化合物が無色固定物として得られた。Rf(B )=0.07、H1NMR(CDCl3)、1.2(m 6H、イソプロピル CH3)、1.4(s 9H、t−ブチル CH3)、2.8−4.2(m 8H 、asn CH2 ブチル CH2−1,4、CH−3、イソプロピル CH)、 4.2−6.4(m 5H、asn CH、ブチル CH−2、NH、POH) 、6.5−8.4(m 14H、芳香、NH)、8.78(m 2H、NH)、 P31NMR(CDCl3)9.6(s)であった。 例6 シス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル(Butoxycarbonyl)−4−[(2S ,3S)−2−フォスフィトオキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギ ニル)アミノ−4−フェニルブチル]−3,4−ジアザ(diaza)−ビシクロ(bicy clo)[4.4.0]デカン(decane) シス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2S,3S)−2−ヒ ドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)アミノ−4−フェニ ルブチル]−3,4−ジアザ−ビシクロ[4.4.0]デカンが、例4でt−ブ チル 3−イソプロピル−3−[(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−(N− キナルドイル−L−アスパラギニル)アミノ−4−フェニルブチル−カルバザー トに置き換えられると、同一の手法で表題化合物が89%収率で無色固体として 得られる。Rf(B)=0.64、H1NMR (CDCl3)、1.1−1.8 (m 19H、t−ブチル CH3、デカン CH2−7,8,9,10、CH− 1,6)、2.12(m 1H、ブチル CH−3)、2.6−5.1(m 1 9H、asn CH2、CH、ブチル CH2−1,4、CH−2、デカン CH2 −2,5、POHx2.5H2O)、6.1−8.4(m 15H、アミドNH 、PH、芳香)、9.08(m 1H、asn NH)、P31NMR(CDCl3 )16.43(JPH=700Hz)である。 例7 シス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2S,3S)−2−フ ォスフォノオキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)アミノ−4 −フェニルブチル]−3,4−ジアザ−ビシクロ[4.4.0]デカン 例6の生成物を例5で、t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2S,3S )−2−フォスフォノオキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル) アミノ−4−フェニルブチルカルバザートに置き換えると、同一のプロセスで表 題 化合物が83%収率で無色固体として得られる。Rf(B)=0.12、H1NM R(CDCl3)、1.1−2.4(m 20H、t−ブチル CH3、デカン CH2−7,8,9,10、CH−1,6、ブチル CH−3、2.7−3.9 (m 9H、asn CH2、ブチル CH2−1,4、CH−2、デカン CH2 −5)、5.1(m 1H、asn CH)、6.1−8.3(m 21H、 アミド NH、芳香、POHx2.5H2O)、9.05(m 1H、asn NH)、P31NMR(CDCl3)10.5(s)である。 本発明の他の代表的な化合物は表1から表5に記述されている。本発明による 他の化合物は、そのヒドロキシ、アミノ、またはメルカプト基が例中及び以下の 開示に記載されているいずれかの化合物であり、可溶基Pxで誘導されている物 質である。 米国特許5,116,835、5,126,326、50132,400、5 ,145,951、5,198,426、5,212,157、5,215,9 68、5,221,667、5,250,563、5,268,361、5,2 94,720、5,296,604、国際特許出願90/09191、91/0 8221、91/10442、92/15319、92/21696、ヨーロッ パ特許出願0574135、0528242、0519433、0432595 、オーストラリア特許出願35700/89、42308/89、45665/ 89、46115/89、53716/90、63221/90、66334/ 90、71319/91、71320/91、71323/91、77326/ 91、81910/91,82054/91、88900/91、82313/ 91、83234/91、83206/91、85877/91、87309/ 91、87409/91、87594/91、88900/91、89941/ 91、90531/91、90851/91、90925/91、91223/ 91、91251/91、91332/91、91790/92、10812/ 92、18335/92、19373/92、21944/92、22889/ 9 2、24129/92、24690/92、26424/92、31628/9 3、35165/93、35621/93、37160/93、38808/9 3、41230/93、41659/93、44930/93、49072/9 3。これらの開示内容は本文に引用する。 例8 フォスフォノ基の生体内除去 溶液:例5の生成物は、遊離酸を2equiv.0.2Mソジウムジカルボネー トでの処理と、得られた溶液の親液性によって量的に対応ジソジウム塩に転換さ れた。例5の生成物のジソジウム塩の血液と動物の実験のためのストック溶液は 無菌水で製造された。 分析:リザーブ相分析(HPLC)は、238nmにセットされた996ジオー ドアレイ検出器が装備されたウォーターズターナリグラジエント液体クロマトグ ラフで行われた。分離はアリティマRP−18(250x4.6nm、i.d. 、5μ粒子)により流速0.1%ml/分で達成された。分析に使用されたイソ クラティック移動相組成物は、40%の0.1%水溶性トリフルオロアセチック 酸(TFA)と、0.1%のTFAと10%の水を含んだ60%のアセトニトリ ルからなる。例5の生成物(以下においては「プロドラッグ」)の保持時間は3 .6−3.9分の範囲であり、t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2S, 3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)アミ ノ−4−フェニルブチル−カルバザート(以下では「ドラッグ」)は約6.2分 であった。検出器の反応は、プロドラッグに対しては、0.5−120μMまで はリニア的であり、ドラッグに対しては0.05−50μMまではリニア的であ った。 スタンダード及びサンプルプロセス:スタンダードは、ヘパリン化されたチュ ーブに採集されたラビット血液内でのプロドラッグとドラッグの一連の希釈によ って準備された。血液サンプルは、150ユニットのヘパリンを含有し、処理す るまでアイス上で保存された小瓶内に移された。血液サンプルは6000rpm で10分間遠心分離することで分離された。プラズマサンプルは冷凍され、分析 するまで−20℃で保存された。 HPLC分析用プラズマ準備:等量(100μL)の解凍されたプラズマとアセ トニトリルはブルテックスミキサでかく拌され、5分間室温に保ち、14000 rpmで10分間の遠心分離にかけられた。上澄み液サンプル(50μL)がク ロマトグラフに注入された。 血液によるプロドラッグのドラッグへの変換は、36℃で19時間の全ラビット 血液(100μM)内のプロドラッグのインキュベーションに引き続き、プロド ラッグとドラッグの濃縮物の測定によって確立された。図1は19時間かけたこ れら条件下のプロドラッグとドラッグの濃度を表す。 プロドラッグ(9.2mg/kg)のラビットへの皮下(IV)投与後のプロド ラッグのドラッグへの変換は、120分かけたプラズマ内のプロドラッグ/ドラ ッグ濃度の測定によって確立された。30mg/mlのプロドラッグを含むフォ ーミュレートされた製品はラビットによって充分に耐えられた。プロドラッグと ドラッグの外観のプラズマの性質は図2に示されている。 ラビットに対するプロドラッグ(7.9mg/kg)の筋肉(IM)投与後のプ ロドラッグのドラッグへの変換はプラズマ内で330分かけたドラッグ濃度の測 定によって確立された。30mg/mlのプロドラッグを含有したフォーミュレ ートされた製品はラビットによって充分に耐えられた。ドラッグのプラズマ濃度 に対する時間の影響は図3に示されている。 プロドラッグが20mg/kg経口にて犬に投与されたとき、5、15、30 、47、63、93、124、155分後のそれぞれのドラッグの血液プラズマ 濃度は0.044、0.144、0.189、0.172、0.164、0.1 32、0.089、0.060μMであった。プロドラッグが第2の犬に経口で 10mg/kg投与されたとき、犬の血液プラズマ濃度は、5、15、30、4 5、60、94、123、154分後にそれぞれ0.137、0.371、0. 297、0.242、0.176、0.11、0.071、0.050μMであ った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 31/40 9454−4C A61K 31/40 31/41 9454−4C 31/41 31/415 9454−4C 31/415 31/44 9454−4C 31/44 31/445 9454−4C 31/445 31/47 9454−4C 31/47 31/495 9454−4C 31/495 31/50 9454−4C 31/50 31/505 9454−4C 31/505 31/535 9454−4C 31/535 31/55 9454−4C 31/55 ADY 9454−4C ADY C07C 323/57 7419−4H C07C 323/57 C07D 207/14 9159−4C C07D 207/14 211/58 9284−4C 211/58 213/30 9164−4C 213/30 213/40 9164−4C 213/40 213/81 9164−4C 213/81 215/48 7019−4C 215/48 217/26 7019−4C 217/26 231/54 7019−4C 231/54 233/64 105 7019−4C 233/64 105 239/04 8615−4C 239/04 239/10 8615−4C 239/10 239/22 8615−4C 239/22 243/08 508 7431−4C 243/08 508 255/02 7431−4C 255/02 257/04 7431−4C 257/04 A 265/30 9051−4C 265/30 295/22 9283−4C 295/22 Z 303/36 7329−4C 303/36 307/20 7822−4C 307/20 307/66 7822−4C 307/66 401/04 237 9159−4C 401/04 237 401/06 211 9159−4C 401/06 211 401/12 207 9159−4C 401/12 207 211 9159−4C 211 213 9159−4C 213 235 9159−4C 235 237 9159−4C 237 239 9159−4C 239 243 9159−4C 243 401/14 207 9159−4C 401/14 207 237 9159−4C 237 403/12 209 9159−4C 403/12 209 403/14 207 9159−4C 403/14 207 405/12 213 9159−4C 405/12 213 215 9159−4C 215 405/14 211 9159−4C 405/14 211 409/12 213 409/12 213 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD),AM,AT, AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C Z,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR, LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI ,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式(I)の化合物、あるいは薬学的に利用可能なその塩類またはプロ ドラッグであって、 W−(A)n−B−(A*m−V (I) Wは、R1−X−,R1*−X*−,−Y*,−CN,−N=CR55*,−C(R5 )=NR3,−C(R5)=NOR3,−C(NR34)=NR5**,−C(D) OR3,−C(D)SR3と−C(D)NR34からなる基群より選択されるもの であり、 Y*は以下定義のものであり、 R1、R3、R4は、R6の群と、生体内で反応活性である可溶性基Pxから独立 的に選択されるものであり、R6は以下の基群から選択されるものであり、 水素、 R20(R20は以下の群から選択) オプションで置換された(C1−C18)アルキル オプションで置換された(C2−C18)アルケニル オプションで置換された(C2−C18)アルキニル オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル(C1−C18) アルキル オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル(C2−C18) アルケニル オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル(C2−C18) アルキニル オプションで置換された(C6−C24)アリル オプションで置換された(C6−C24)アリル(C1−C18)アルキル オプションで置換された(C6−C24)アリル(C2−C18)アルケニル オプションで置換された(C6−C24)アリル(C2−C18)アルキニル オプションで置換された(C1−C18)アシル オプションで置換されたヘテロシクリック オプションで置換されたヘテロシクリック(C1−C18)アルキル オプションで置換されたヘテロシクリック(C2−C18)アルケニル オプションで置換されたヘテロシクリック(C2−C18)アルキニル C(D)OR21 C(D)SR21 C(D)NR2122 C(NR21)R22 C(NR21)OR22 C(NR21)NR2223(R21、R22、R23は水素と前記定義のR20から独 立的に選択され、またはR21とR22は共同で、またはR22とR23は共同でここで 定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環式システムを形成す るものであり、 または、R3とR4は、存在するときには共同でここで定義の飽和あるいは不飽 和の環式、二環式、または縮合環式システムを形成するもの)、 DはOとSから選択され、 XはY、S(O)とS(O)2からなる基群より選択され、Yは以下定義する ものであり、 X*はNR10、O及びSからなる基群より選択され、R10は前記定義のR6の意 味を有しており、 R1*は前記定義のR1と、P(O)(OR7)R8、S(O)zOR7及びS(O)z NR78からなる基群より選択され、zは1または2であり、R7とR8は前記定 義のR20の意味を独立的に有しており、あるいは、R7とR8は共同でここで定義 の飽和または不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環式システムを形成し、 R5とR5*はH、CF3、C(D)OR103、C(D)SR103C(D)NR103 104からなる基群より選択され、R20は、前記定義のものであり、Dは前記定 義のものであり、R103とR104は、前記定義のR6の意味を有しており、あるい は、R103とR104は共同でここで定義の飽和または不飽和の環式、二環式、ある いは縮合環式システムを形成しており、 R5**は水素から選択され、R20は前記定義のものであり、 nは0−6であり、 mは0−6でn+m≧1であり、 Aは各場合に以下の式 と、天然あるいは合成アミノの残基とからなる基群より独立的に選択され、 A*は各場合に以下の式 と、天然あるいは合成アミノの残基とからなる基群より独立的に選択され、 R12*、R13*、R9は、F、Cl、Br、Iと、前記定義のR5からなる基群よ り独立的に選択され、 R11は前記定義のR1の意味を有しており、 R12は前記定義のR6の意味を有しており、 R13は、前記定義のF、Cl、Br、I、前記定義のR6、R200からなる基群 より選択され、R200は以下からなる基群より選択されるものであり、 CN NCO NCS OCN SCN N3 OR60 SR60 NR6061 1C(D2)R60 1C(D2)D360 1C(D2)NR6061 NR60C(D1)R61 NR60C(D1)D261 NR60C(D1)NR6162 NR600R61 アミジノ グアニジノ S(O)R60 S(O)2160 S(O)NR6061 S(O)2NR6061 1S(O)R60 1S(O)2OR60 1S(O)NR6061 1S(O)2NR6061 P(D1)(D260)R61 P(D1)(D260)D361 P(D1)(D260)NR6162 P(D1)R6061 1P(D2)(D360)R61 1P(D2)(D360)D461 1P(D2)(D360)NR6162 1P(D2)R6061 NR60NR6162、及び ONR6061 1、D2、D3、D4は前記定義の意味を有しており、R60、R61、R62は前記 定義のR6の意味を有しており、あるいは、R60、R61、R62のいずれか2以上 はここで定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムの 一部を形成しており、 あるいは、R12とR13は共同で、 =O、=S、 =NOR60、=NR60、−OQO−、SOS、SQOからなる基群から選 択されるものであり、Qは以下定義のオプションで置換された(C1−C12)ア ルキルイデンであり、R60は前記定義のものであり、 Lは以下のボンドからなる基群より選択され、 −CH2−、及び−CH2−CH2−、 R11とDは前記定義のものであり、R11*とD*はそれぞれR11とDの意味を有 しており、zは1または2であり、R13はF、Cl、Br、OR60、NR6060 であり、このR60とR61は前記定義のものであり、 Bは以下の式からなる基群より選択され、 203とR203*は前記定義のR6の意味を有しており、 R14*とR14**は以下からなる基群より選択されるものであり、 水素 前記定義のR20 CF3 C(D*)OR40 C(D*)SR40 C(D*)NR4041 40とR41は前記定義のR21とR22の意味を独立的に有しており、または、R40 とR41はここで定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式シ ステムの一部を形成しており、 R14は、F、Cl、Br、I、前記定義のR14*と、前記定義のR200からなる 基群より選択され、 R17とR17*は前記定義のR6の意味を有しており、 D*は前記定義のDの意味を有しており、 Zは飽和あるいは不飽和(C2−C4)アルキルイデンラジカルであり、F、C l,Br、I、前記定義のR14*から選択される1または複数基でオプション置 換されており、 Z*は飽和あるいは不飽和(C1−C3)アルキルイデンラジカルであり、F、 Cl、Br、I、前記定義のR14*から選択される1または複数基でオプション 置換されており、 M1は、OR15、SR15、NR1517からなる基群より選択され、R15は以下 からなる基群より選択されるものであり、 前記定義のPx 前記定義のR6 (PxとDは前記定義のものであり、RはHまたはC1−C4アルキル) 合成あるいは天然のアルドース、ケトース、デオキシアルドース、デオキシケ トース、アミノアルドース、アミノケトース、あるいはそのオリゴサッカリドか ら誘導されるグリコシルラジカル R17は前記定義のものであり、 R15とR17は共同でここで定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または 縮合環式システムを形成しており、 MとM*は、前記定義のM1、OCN、SCN、YR2、Y*とN=CR3031か らなる基群より独立的に選択され、Y、Y*、R2は以下定義のものであり、R30 とR31は前記定義のR20の意味を有しており、 M2は前記定義のR14*、−CR30*=Y**と、−CR30*=NR17*からなる基 群より選択され、Y**は以下定義のものであり、R30*は前記定義のR20の意味 を有しており、R17*は前記定義のものであり、 R18とR19は前記定義のR20を独立的に有しており、あるいは、R18とR19は 共同でここで定義の飽和または不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環式システ ムの一部を形成しているものであり、 R18*とR19*は共同でここで定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、また は縮合環式システムの一部を形成しており、 Vは、YR2、Y*、C(R30)=Y**からなる基群から選択され、 Yは不存在、または以下からなる基群から選択されており、 **はボンド、O、S、NR50からなる基群より選択され、R50は前記定義の R6の意味を有しており、R51は前記定義のR15の意味を有しており、R52は前 記 定義のR20の意味を有しており、あるいはR50とR51は存在するとき共同でここ で定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環式システムの一部 を形成しており、 R2は前記定義のR6の意味を有しており、 Y*は以下からなる基群より選択されるものであり、 *とD**独立的に前記定義のDの意味を有しており、R114*と、R114**と、 R115と、R117*はそれぞれ前記定義のR14*、R14**、R15、R17*の意味を有 しており、R50とR51は前記定義のもの、あるいは共同でここで定義の飽和また は不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムの一部を形成しており、R2* は前記定義のR2、前記定義のPx、S(O)zOR120とS(O)zNR120121 からなる基群より選択されるものであり、Zは1または2であり、R33とR34は 水素と前記定義のR20からなる基群より独立的に選択され、あるいはR33とR34 は共同でここで定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式シス テムを形成しており、R120とR121は独立的に前記定義のR20の意味を有してお り、あるいはR120とR121は共同でここで定義の飽和あるいは不飽和の環式、二 環式、または縮合環式システムを形成しており、 R30は前記定義のものであり、 Y**は=N−NR115117と=N−OR115から選択され、R115とR117はそ れぞれ前記定義のR15とR6の意味を有しており、あるいはR115とR117は共同 でここで定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムを 形成しており、 R1、R1*、R2、R2*、R9、R11、R12、R13、R50、R51から選択される どの基群も、R1、R1*、R2、R2*、R9*、R10、R11、R12、R13、R50、R51 から選択される他のいずれかの基群と共同でここで定義の、1あるいは複数の 飽和または不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムを形成し、どのター シャリアミノ窒素原子も、 で置換可能であり、どのヒドロキシル、メルカプト、あるいはアミノ基も生体内 で反応活性である保護基によって保護されることを特徴とする。 2.請求項1の化合物であって、一般式(I’)の化合物、または薬学的に利 用可能なその塩あるいはプロドラッグであり、 W’−(A’)n'−B(A’*m'−V’ (I’) W’は、R1−X−、R1*−X*−、−Y*、−CN、−N=CR55*、−C( R5)=NR3、−C(R5)=NOR3、−C(D)OR3、−C(D)SR3、− C(D)NR34からなる基群より選択され、 Y*は以下定義のものであり、 R1、R3、R4は、R6と、生体内で反応活性である可溶性基Pxから独立的に 選択されるものであり、R6は以下からなる基群から選択されるものであり、 水素 R20(R20は以下からなる群から選択される) オプションで置換された(C1−C18)アルキル オプションで置換された(C2−C18)アルケニル オプションで置換された(C2−C18)アルキニル オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル(C1−C18) アルキル オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル(C2−C18) アルケニル オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル(C2−C18) アルキニル オプションで置換された(C6−C24)アリル オプションで置換された(C6−C24)アリル(C1−C18)アルキル オプションで置換された(C6−C24)アリル(C2−C18) アルケニル オプションで置換された(C6−C24)アリル(C2−C18) アルキニル オプションで置換された(C1−C18)アシル オプションで置換されたヘテロシクリック オプションで置換されたヘテロシクリック(C1−C18)アルキル オプションで置換されたヘテロシクリック(C2−C18)アルケニル、 オプションで置換されたヘテロシクリック(C2−C18)アルキニル C(D)OR21 C(D)SR21、及び C(D)NR2122 21とR22は水素と前記定義のR20から独立的に選択され、またはR21とR22 は共同でここで定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環式シ ステムを形成するものであり、または、R3とR4は、存在するときには共同でこ こで定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムを形成 するものであり、 DはOとSから選択され、 XはY’、S(O)とS(O)2からなる基群より選択され、Y’は以下定義 するものであり、 X*はNR10、O及びSからなる基群より選択され、R10は前記定義のR6の意 味を有しており、 R1*は前記定義のR1と、S(O)zOR7、S(O)zNR78からなる基群よ り選択され、zは1または2であり、R7とR8は前記定義のR20意味を独立的に 有しており、あるいは、R7とR8は共同でここで定義の飽和または不飽和の環式 、二環式、あるいは縮合環式システムを形成し、 R5とR5*はH、CF3、C(D)OR103、C(D)SR103、C(D)NR10 3104からなる基群より選択され、R20は前記定義のものであり、Dは前記定義 のものであり、R103とR104は前記定義のR6の意味を有しており、あるいは、 R103とR104は共同でここで定義の飽和または不飽和の環式、二環式、あるいは 縮合環式システムを形成しており、 n’は0−8であり、 A’とA’*は各場合にO、S、S(O)、S(O)2、NR11、CR1213、 CR12*13*からなる基群から独立的に選択されるものであり、 あるいは2連基A’−A’あるいはA’*−A’*は、 から選択される構造ユニットであり、 R12*、R13*、R9は、F、Cl、Br、Iと、前記定義のR5からなる基群よ り独立的に選択され、 R11は前記定義のR1の意味を有しており、 R12は前記定義のR6の意味を有しており、 R13は、前記定義のF、Cl、Br、I、前記定義のR6、R200からなる基群 より選択され、このR200は以下からなる群より選択されるものであり、 CN NCO NCS OCN SCN N3 OR60 SR60 NR6061 1C(D2)R60 1C(D2)D3601C(D2)NR6061 NR60C(D1)R61 NR60C(D1)D261 NR60C(D1)NR6162 NR600R61 アミジノ グアニジノ S(O)R60 S(O)2160 S(O)NR6061 S(O)2NR6061 1S(O)R60 1S(O)2OR60 1S(O)NR6061 1S(O)2NR6061 P(D1)(D260)R61 P(D1)(D260)D361 P(D1)(D260)NR6162 P(D1)R6061 1P(D2)(D360)R61 1P(D2)(D360)D461 1P(D2)(D360)NR6162 1P(D2)R6061 NR60NR6162、及び ONR6061 1、D2、D3、D4は前記定義の意味を有しており、R60、R61、R62は前記 定義のR6の意味を有しており、あるいは、R60、R61、R62のいずれか2以上 はここで定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムの 一部を形成しており、 あるいは、R12とR13は共同で、=O、=S、=NOR60、=NR60、−OQ O−、−SQS−、−SQO−からなる基群より選択され、Qはここで定義のオ プションで置換された(C1−C12)アルキルイデンであり、R60は前記定義の ものであり、 B’は以下からなる基群より選択されるものであり、 203とR203*は前記定義のR6の意味を有しており、 R14*とR14**は、 水素 前記定義のR20 CF3 C(D*)OR40 C(D*)SR40 C(D*)NR4041 40とR41は前記定義のR21とR22の意味を独立的に有しており、または、R40 とR41はここで定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式シ ステムの一部を形成しており、 R14は、F、Cl、Br、I、前記定義のR4*と、前記定義のR200からなる 基群より選択され、 R17とR17*は前記定義のR6の意味を有しており、 D*は前記定義のDの意味を有しており、 Zは飽和あるいは不飽和(C2−C4)アルキルイデンラジカルであり、F、C l、Br、I、前記定義のR14*から選択される1または複数基でオプション置 換されており、 Z*は飽和あるいは不飽和(C1−C3)アルキルイデンラジカルであり、F、 Cl、Br、I、前記定義のR14*から選択される1または複数基でオプション 置換されており、 M1は、OR15、SR15、NR1517からなる基群より選択され、R16は以下 からなる基群より選択されるものであり、 前記定義のPx 前記定義のR6 (PxとDは前記定義のものであり、RはHまたはC1−C4アルキル) 合成あるいは天然のアルドース、ケトース、デオキシアルドース、デオキシケ トース、アミノアルドース、アミノケトース、あるいはそのオリゴサッカリドか ら誘導されるグリコシルラジカル R17は前記定義のものであり、 R15とR17は共同でここで定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または 縮合環式システムを形成しており、 MとM*は、前記定義のM1、OCN、SCN、Y’R2、Y*とN=CR3031 からなる基群より独立的に選択され、Y’、Y*、R2は以下定義のものであり、 R30とR31は前記定義のR20の意味を有しており、 M2は前記定義のR14*、−CR30*=Y**と、−CR30*=NR17*からなる基 群より選択され、Y**は以下定義のものであり、R30*は前記定義のR20の意味 を有しており、R17*は前記定義のものであり、 R18とR19は前記定義のR20を独立的に有しており、あるいは、R18とR19は 共同でここで定義の飽和または不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環式システ ムの一部を形成しているものであり、 R18*とR19*は共同でここで定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、また は縮合環式システムの一部を形成しており、 V’は、Y’R2、Y*、C(R30)=Y**からなる基群から選択され、 Y’ は以下からなる基群から選択されており、 50は前記定義のR6の意味を有しており、R51は前記定義のR15の意味を有 しており、R52は前記定義のR20の意味を有しており、あるいはR50とR51は存 在するとき共同でここで定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、あるいは縮 合環式システムの一部を形成しており、 R2は前記定義のR6の意味を有しており、 Y’*は以下からなる基群より選択されるものであり、 *とD**独立的に前記定義のDの意味を有しており、R114*、R114**、R11 5 、R117はそれぞれ前記定義のR14*、R14**、R15、R17*の意味を有しており 、R50とR51は前記定義のもの、あるいは共同でここで定義の飽和または不飽和 の環式、二環式、または縮合環式システムの一部を形成しており、R2*は前記定 義のR2、S(O)zOR120とS(O)zNR120121からなる基群より選択され るものであり、zは1または2であり、R33とR34は水素と前記定義のR20から なる基群より独立的に選択され、あるいはR33とR34は共同でここで定義の飽和 あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムを形成しており、R12 0 とR121は独立的に前記定義のR20の意味を有しており、あるいはR120とR121 は共同でここで定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式 システムを形成しており、 R30は前記定義のものであり、 Y**は=N−NR115117と=N−OR115から選択され、R115とR117はそ れぞれ前記定義のR15とR6の意味を有しており、あるいはR115とR117は共同 でここで定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムを 形成しており、 R1、R’1*、R2、R2*、R9、R11、R12、R50、R51から選択されるどの 基群も、R1、R’1*、R2、R2*、R9、R10、R11、R12、R50、R51から選 択される他のいかなる基群とも共同で、ここで定義の1あるいは複数の飽和また は不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムを形成し、 どのターシャリアミノ窒素原子も の基で置換可能であり、 シークェンス W’−(A’)n'−B’(A’*m'−V’ は3個のヘテロ原子の基群を含んでおり、これら3個のヘテロ原子の1つは酸化 硫黄S(O)またはS(O)2であり、または亜リン酸P(O)であり、または 3個のヘテロ原子は、複素環の一部を形成する2個の窒素原子を含んでおり、こ の場合、 シークェンス W’−(A’)n'−B’(A’*m'−V’ は2個の酸素原子も、3個の硫黄原子も共に含んでおらず、 (a)W’がR1**(X*はNR10)で、V’はY*(Y*は以下のものである) であり、 B’は、 であり、 R81は、水素、−R100H、−R100C(O)OR101、−R100C(O)NR10 1102、−R100NR102C(O)R100*、−R100C(O)R100*からなる基群 より選択され、 R101とR102、水素、オプションで置換された(C1−C18)アルキル、オプ ションで置換された(C3−C18)シクロアルキル、オプションで置換された( C3−C18)シクロアルキル(C1−C18)アルキル、オプションで置換された( C6−C24)アリル、オプションで置換された(C7−C25)アラルキル、オプシ ョンで置換された(C2−C18)アルケニル、オプションで置換された(C8−C26 )アラルケニル、オプションで置換された(C2−C18)アルキニル、オプシ ョンで置換された(C8−C26)アラルキニルと、オプションで置換されたヘテ ロシクリックからなる基群より独立的に選択されるものであり、 R100とR100*は独立的に、(C1−C18)アルキル、(C3−C18)シクロア ルキル、(C3−C18)シクロアルキル(C1−C18)アルキル、(C6−C24) アリル、(C7−C25)アラルキル、(C2−C18)アルケニル、(C8−C26) アラルケニル、(C2−C18)アルキニル、(C8−C26)アラルキニルと、ヘテ ロシク リックからなる基群より選択されるメンバーから誘導される二価基であり、 R80は前記定義のR81と、生体内で反応活性である可溶性基及び/又は保護基 Pxからなる基群より選択され、 以下の内で少なくとも1つが適用され、 (i)R50は基R53であり、 R53はC(D*)OR21*、C(D*)NR21*22*、C(D*)SR21*、C( D*)R55、CF3、R55と、生体内で反応活性である可溶性基Pxからなる基群 より選択され、 D*は前記定義のDの意味を有しており、 R21*とR22*はそれぞれ前記定義のR21とR22の意味を有しており、 R55は、オプションで置換された(C1−C18)アルキル(C6−C24)アリル 、オプションで置換された(C2−C18)アルケニル(C6−C24)アリル、オプ ションで置換された(C2−C18)アルキニル(C6−C24)アリル、オプション で置換された(C3−C18)シクロアルキル(C2−C18)アルケニル、オプショ ンで置換された(C3−C18)シクロアルキル(C2−C18)アルキニル、オプシ ョンで置換された(C3−C18)シクロアルキル(C6−C24)アリル、オプショ ンで置換されたアシル(C6−C24)アリル、オプションで置換されたヘテロシ クリック(C1−C18)アルケニル、オプションで置換されたヘテロシクリック (C2−C18)アルキニルと、オプションで置換されたヘテロシクリック(C2− C18)(C6−C24)アリルからなる基群より選択されるものであり、 n’、m’、R’1*、R10、A’、A’*、R51、R2*は前記定義のものであ り、 (ii)R2*とR51は基R54であり、R54は、R55*、C(D*)NR21*22* 、C(D*)OR55*、C(D*)R55*、C(D*)SR21*、CF3、S(O)zO R120、S(O)zNR120121と、生体内で反応活性である可溶性基Pxからな る基群より選択されるものであり、zは1または2であり、R120とR121は前記 定義のものであり、またはR120とR121は共同でここで定義の飽和あるいは不飽 和の環式、二環式、または縮合環式システムを形成し、R21*とR22* はそれぞれ前記定義のR21とR22の意味を有しており、R55*は前記定義のR55 の意味を有しているものであり、 n’、m’、R’1*、R10、A’、A’*、R50と他のR2*とR51は前記定義 のものであり、 (iii)A’またはA’*の少なくとも一方は、CR11213、CR12113 、CR11213*、CR12*113からなる基群より選択され、R112とR113は独立 的に、前記定義のR55、C(D)OR21*、C(D)SR21*、C(D)NR21* 22*、F、Cl、Br、Iからなる基群より選択されており、R21*とR22*は それぞれ前記定義のR21とR22の意味を有しており、 D、n’、m’、R’1*、R2*、R10、R11、R12、R12*、R13、R13*、R50 、R51は前記定義のものであり、 (iv)R’1*は、オプションで置換された(C2−C18)アルケニル、オプ ションで置換された(C2−C18)アルキニル、オプションで置換された(C3− C18)シクロアルキル(C2−C18)アルケニル、オプションで置換された(C3 −C18)シクロアルキル(C2−C18)アルキニル、オプションで置換された( C6−C24)アリル(C2−C18)アルケニル、オプションで置換された(C6− C24)アリル(C2−C18)アルキニル、オプションで置換された(C2−C18) アシル(オプションで置換された基はアミノ基以外)、オプションで置換された (C6−C24)アリル(C2−C18)アシル、オプションで置換されたヘテロシク リック(C1−C18)アルキル、オプションで置換されたヘテロシクリック(C2 −C18)アルケニル、オプションで置換されたヘテロシクリック(C2−C18) アルキニル、C(O)OR90、C(O)NR9192、CF3、S(O)zOR120 、S(O)zNR120121と、生体内で反応活性である可溶性基Pxからなる基 群より選択されるものであり、 zは1または2であり、R120とR121は前記定義のものであり、R90は、(C3 −C18)シクロアルキル、(C3−C18)シクロアルキル(C1−C18)アルキ ル、ヘテロシクリック、(C1−C18)アルキルヘテロシクリック、 (C6−C24)アリル、(C6−C24)アリル(C1−C18)アルキル、(C6−C24 )アリル(C1−C18)アルキルヘテロシクリックからなる基群より選択され 、 R91とR92は独立的に、オプションで置換された(C2−C18)アルケニル、 オプション置換(C2−C18)アルキニル、オプションで置換された(C3−C18 )シクロアルキル、オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル(C1 −C18)アルキル、オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル(C2 −C18)アルケニル、オプションで置換された(C3−C18)シクロアルキル( C2−C18)アルキニル、オプションで置換された(C6−C24)アリル(C2− C18)アルケニル、オプションで置換された(C6−C24)アリル(C2−C18) アルキニル、オプションで置換された(C2−C18)アシル、オプションで置換 された(C6−C24)アリル(C2−C18)アシル、オプションで置換されたヘテ ロシクリック、オプションで置換されたヘテロシクリック(C1−C18)アルキ ル、オプションで置換されたヘテロシキリック(C2−C18)アルケニル、オプ ションで置換されたヘテロシクリック(C2−C18)アルキニルからなる基群よ り選択されるものであり、あるいはR91とR92は共同でここで定義の飽和あるい は不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムを形成しており、 m’、n’、A’、A’*、R2*、R50、R51、R10は前記定義のものであり 、 (v)R1、R’1*、R2、R2*、R9、R11、R12、R50、R51は、R1、R’1* 、R2、R2*、R9*、R11、R12、R50、R51から選択される別基群と共に採 用されるものであり、−C(O)−とオプションで置換されたメチレンからなる 基から選択されるものであり、 (b)W’がR1**(X*はNR10)であり、V’はY*(Y*は以下式のもの) であり、 B’は−CH(OH)−と−C(O)−から選択され、前記(a)内の(i) から(iv)の1条件が適用されるとき、以下のうち少なくとも1つが適用され 、 (vi) n’>1 (vii) n’=0 (viii) m’>1 (ix) m’=0 (x)R50とR51は共同でここで定義の飽和または不飽和の環式、二環式、あ るいは縮合環式システムを形成されるもの、 (xi)R50は基R56であり、R56は、C(D*)OR21*、C(D*)NR21* 22*、C(D*)SR21*、C(D*)R55と、生体内で反応活性である可溶性基 及び/又は、保護基Pxからなる基群より選択され、R21*とR22*は前記定義の もの、 (xii) n’=m’=1で、A’*は−CH2−以外のもの、 (c)B’が から選択されるとき(R14、R14*、R17は前記定義のもの)、 R2またはR2*、R11、R12、R50、R51から選択される少なくとも1基は、 R1またはR1*、R10、R11、R12から選択される別基と共同で、ここで定義の 飽和または不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環式システムを形成し、これら の環は、=O、=S、OH、SH、NHR10*、C(O)OHから選択される少 なくとも1極性基で置換され、R10*は前記定義のR10の意味を有しており、こ の極性基は一般式(I)の化合物内に、基群BのP、O、S、N、またはC原子 から5 オングストロームユニットを越えないで立体的に位置することができ、 以下の条件を満たされることを前提としており、 W’はR’1**(X*はNH)で、V’はY’*(Y’*は以下の式)であり 、 R’1*はH以外であり、R71とR72は、H、(C1−C6)アルキル、オプショ ンで置換されたフェニル、オプションで置換されたナフチル、オプションで置換 されたフェニル(C1−C2)アルキル、オプションで置換されたナフチル(C1 −C2)アルキルからなる基群より独立的に選択されるものであり、 (a)B’は、−CH(OH)−であり、(A’)nは、−CH(R73)−であ り、R73は、1−5フッ素原子でオプションで置換された(C1−C6)アルキル 、(C3−C6)アルケニル、(C1−C6)アコキシ−CH2−、(CH2pフェ ニル、(CH2pナフチル、(CH2p(C5−C6)シクロアルキル、(CH2 pインドリルからなる基群より選択されるものであり、(CH2nフェニル、 (CH2nナフチル、(CH2n(C5−C6)シクロアルキル、(CH2nイン ドリルは、ニトロ、ハロゲン、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ 、または(C1−C4)アルキルチオでオプション置換され、pは0、1または2 であり、(A’*m'は以下のものであり、 74は前記定義のR73の意味を有しており、 (b)B’は、 であり、R74は前記定義のR73の意味を有しており、 (A’)n'は、 であり、R73は前記定義のものであり、よって(A’*m'は−C(O)−以外 のものであり、 (c)B’は−C(O)−であり、(A’)n'は、 であり、R73は前記定義のものであり、m’は0ではないことを特徴とするもの 。 3.請求項1の化合物であって、Bは以下の基の中から選択されるものであり 、 Z、Z*、M、M1、M2、D*、R14、R14*、R14**、R15、R18、R18*、R19 、R19*、は、前記請求項1にて定義のものであり、VはYR2、Y*又はC(R30 )=Y**であり、R2、R30、Y**は前記請求項1にて定義のものであり、Yは 、 からなる基群より選択され、Y*は、 からなる基群より選択され、 R33、R34、R50、R51、R2*は前記定義のものであることを特徴とするもの 。 4.以下の(IA)の式にて表される請求項1の化合物。 1*、R10、R12、R12*、R13、R13*は、前記請求項1にて定義のものであ り、B*は以下からなる基群より選択されるものであり、 Z、Z*、M、M1、M2、D*、R14、R14*、R14**、R18、R19は前記請求 項1にて定義のものであり、Y1は以下からなる群より選択され、 50、R51、R2*は前記請求項1にて定義のものであることを特徴とするもの 。 5.請求項1の化合物であって、一般式(IB)の化合物であり、 Xとyは独立的に0または1であり、Bは以下からなる基群より選択され、 14*、R14**、R15、R18、R19は前記定義のものであり、各R560は独立的 に水素または(C1−C4)アルキルであり、 R502とR506は独立的に基R600であり、R600は、水素、C(O)OR621、 C(O)SR621、C(O)NR621622、(C1−C6)アルキル、(C2−C6 )アルケニル、(C5−C10)シクロアルキル、(C5−C10)シクロアルキル( C1−C6)アルキル、(C5−C10)シクロアルキル(C2−C6)アルケニル、 (C6−C10)アリル、(C6−C10)アリル(C1−C6)アルキル、(C6−C1 0 )アリル(C2−C6)アルケニル、(C1−C6)アシル、ヘテロシクリック、 ヘテロシクリック(C1−C6)アルキル、ヘテロシクリック(C2−C6)アルケ ニルからなる群より選択され、各々は、”オプションで置換された(C1−C18 )アルキル”に関するここで定義の置換基から選択される3までの置換基で置換 が可能であり、R621、R622は共同で、ここで定義の飽和または不飽和の環式、 二環式または縮合環式システムを形成し、 R501は前記定義のR600、S(O)OR632、S(O)R632、S(O)NR63 2633、S(O)2632633、NH2、NHR631、NR631632からなる基群 から選択され、R631は前記請求項1にて定義のR6の意味を有しており、R632 とR633は前記請求項1にて定義のR20の意味を独立的に有しており、または、 R501とR506は共同で飽和または不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環式シス テムの一部を形成し、又は、R631とR632、またはR632とR633は共同でここで 定義の飽和または不飽和の環式、二環式、あるいは縮合環式 システムを形成し、 R512とR542は独立的に前記定義のR600の意味を有しており、 R522とR532は前記定義のR600、F、Cl、Br、Iからなる基群より独立 的に選択され、 R513とR543は前記定義のR600と、前記請求項1にて定義のR200からなる基 群より独立的に選択され、 R523とR533は前記定義のR600、F、Cl、Br、I及び前記請求項1にて 定義のR200からなる基群より独立的に選択され、 R560は前記請求項1にて定義のR6の意味を有しており、R551は、R650、水 素、S(O)OR632、S(O)2632、S(O)NR632633、S(O)263 2633からなる基群より選択され、R650は前記請求項1にて定義のR6の意味を 有しており、R632とR633は前記定義のものであり、またはR632とR633は共同 でここで定義の飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムを 形成し、R550と、R551とR502の1つは共同でジアザヘテロサイクルを形成し 、R550、R551あるいはR502と、結合されている2個の窒素原子は、O、S、 Nから選択されるさらに2個までのヘテロ原子を含み、1あるいは複数のシクロ アルキル、シクロアルケニル、アリル、あるいはヘテロシクリック残基がフュー ズされ得る安定5−10メンバー環の一部であり、ジアザヘテロシクリックは” オプションで置換された(C1−C18)アルキル”に関してここで定義の1また は複数の置換基で置換が可能であり、2個の置換基は、共同で環の一部を形成す ることができ、または、R512とR513、R522とR523(存在する場合)、R532 とR533(存在する場合)、R542とR543から選択される1ペアは、共同で=0 であり、Bは、 であり、以下の条件(i)から(xi)の少なくとも1つが適用され、 (i)R512とR542の少なくとも一方は基R655であり、R655は、(C1−C6 )アルキル(C6−C10)アリル、(C2−C6)アルケニル(C6−C10)アリル 、(C5−C10)シクロアルキル(C2−C10)アルケニル、(C5−C10)シク ロアルキル(C6−C10)アリル、アシル(C6−C10)アリル、ヘテロシクリッ ク(C1−C6)アルキル、ヘテロシクリック(C2−C6)アルケニル、ヘテロシ クリック(C6−C10)アリル、C(D*)OR21*、C(D*)SR21*、C(D* )NR21*22*からなる基群より選択され、D*、R21*、R22*は前記請求項1 にて定義のものであり、 (ii)存在するときには、R522とR532の少なくとも一方は、前記定義のR655 、F、Cl、Br、Iからなる基群より選択され、 (iii)存在するときには、R513とR543の少なくとも一方は、前記R655 と前記請求項1にて定義のR200からなる基群より選択され、 (iv)存在するときには、R523とR533の少なくとも一方は、前記定義のR655 、F、Cl、Br、I及び請求項1にて定義のR200からなる基群より選択さ れ、 (v)R550は前記定義の基R656であり、R656は、(C1−C6)アルキル( C6−C10)アリル、(C2−C6)アルケニル(C6−C10)アリル、(C5−C1 0 )シクロアルキル(C2−C6)アルケニル、(C5−C10)シクロアルキル(C6 −C10)アリル、アシル(C6−C10)アリル、ヘテロシクリック(C1−C6) アルキル、ヘテロシクリック(C2−C6)アルケニル、ヘテロシクリック(C6 −C10)アリルからなる基群より選択され、 (vi)R551は、前記定義のR656、S(O)OR632、S(O)2632、S (O)NR632633、S(O)2632633からなる基群より選択され、R632と R633は前記定義のものであり、 (vii)R502は、前記定義のR656、C(D*)SR21*、C(D*)NR21* 22*からなる基群より選択され、D*、R21*及びR22*は前記 請求項1にて定義のものであり、 (viii)R502とR551は両者とも水素、あるいは両者とも(C1−C6)ア シルであり、 (ix)R14*は、C(D*)OR40、C(D*)SR40、C(D*)NR4041 からなる基群より選択され、R40とR41は前記定義のものであり、 (x)R501は、前記定義のR656、S(O)OR632、S(O)2632、S( O)NR632633、S(O)2632633、NH2、NHR631、NR631632か らなる基群より選択され、R632とR633は前記定義のものであり、 (xi)R501とR506は両方とも(C1−C6)アシルであり、 Bは以下のものであり、 以下の条件の少なくとも1条件も適用され、 (xii) x+y>0 (xiii) x+y=0 R532とR533のうち少なくとも一方は水素ではない (xiv) R50とR51は共同で前記定義のジアザヘテロサイクルを形成 (xv) R501、R502、R506、R551のうち少なくとも1つはオプショ ンで置換されたヘテロシクリック(C1−C18)アルキル (xvi) R512、R542、R522、R532、R513、R543、R523、R533のうち少なくと も1つは、C(O)OR621、C(O)SR621、C(O)NR621622からなる 基群より選択され、R621とR622 は前記定義のもの、 であることを特徴とするもの。 6.請求項1の化合物であって、少なくとも1の可溶性基Pxを含み、Pxは Px*からなる基群から選択され、DはOまたはSであり、RはHあるいはC1−C4ア ルキルであり、Px*は以下から選択され、 又は、前記請求項1にて定義された一般式(I)の化合物は、可溶性基Pxに よって誘導可能である2個の官能基を含み、該2個の官能基は相互に充分に近接 しており、以下から選択される構造ユニットを含んだシクリック構造を有し、 1とX2は、O、S、NR6から独立的に選択され、R6は前記請求項1にて定 義のものであることを特徴とするもの。 7.請求項6の化合物であって、前記可溶性基は以下から選択されることを特 徴とするもの。 8.請求項1の化合物であって、式(IC)から(IAW)からなる群から選 択され、各AAは独立的にここで定義の天然または合成アミノ酸の残基であり、 R1*、R1、X及びX*は前記請求項1にて定義のものであり、RaからRjは独立 的に−(CH2a-6OPyまたはR6であり、aは0、1、2、3、4、5のい ずれかであり、Pyはここで定義の可溶性基Pxであり、R6は前記請求項1に て定義のものであり、 D’はOまたはSであり、各Gは独立的に水素または前記請求項1にて定義の R200であり、R’dとR’fはRdとRfであり、又は、共同で−C(O)OR又 は−C(O)NRijで置換されたトリメチレンまたはテトラメチレンでもよく 、 GはR1*とX*1*から選択され、 a’はOPyまたは前記請求項1にて定義のR6であり、M1は前記請求項1に て定義のR6であり、(CH21-2OPy又は(CH21-2NHPyとG*はOR2 またはNRi2であり、 Gは水素、Ra、R1**、あるいはR1**C(Ra)(Rb)C(O)であり 、Ra、R1*、それが結合されている原子はオプション的に飽和または不飽和の 環式、二環式、あるいは縮合環式システムを形成することができ、 a、R1*、及びそれらが結合されている原子はオプション的に飽和または不 飽和の環式、二環式、あるいは縮合環式システムを形成することができ、 2はR1X又は請求項1にて定義のR6であり、R’はPyあるいは請求項1 にて定義のR6であり、またはR’とPyはそれが結合されている酸素原子と共 同で以下から選択される基群を形成し、 上記各Lは独立的に前記請求項1にて定義のものであり、各Pzは独立的に水 素またはPyであり、少なくとも1つのPzはPyであり、または、各PzがP yであるとき、基Pyはそれが結合されている酸素原子と共同で以下から選択さ れるシクリック基を定義し、 QはOまたはNRfであり、GはR1*またはX*1*であり、 イクルであり、窒素原子を含んでおり、オプションで追加的に、窒素、酸素、硫 黄から選択される1または2のヘテロ原子を含んでおり、Ra’とRb’は独立的 に−(CH20-6OPy、またはR6の意味を有しており、あるいは共同で=0 であり、 1はR1XとR1**から選択され、QはOとNRhから選択され、 1はR1XとR1**から選択され、各Pzは独立的に水素あるいはPyであ り、少なくとも1のPzはPyであり、QはOとNRhから選択され、 Pzは独立的に水素またはPyであり、少なくとも1のPzはPyであり、 であり、窒素原子を含んでおり、オプションで追加的に、窒素、酸素、硫黄から 選択される1あるいは2のヘテロ原子を含んでおり、 a’とRj’は独立的に前記請求項1にて定義のR1とR1*から選択され、 Gは、 と、飽和または不飽和環式、二環式、あるいは縮合環式システムから選択され、 QはOまたはNHであり、G*は前記請求項1にて定義のXまたはX*であり、 り、窒素原子を含んでおり、オプションで追加的に、窒素、酸素、硫黄から選択 される1−4のヘテロ原子を含んでおり、 Gは水素とR1**から選択され、QはO、SまたはNHであり、Q*はOまた はNHであり、G1はR1とR1**から選択され、 200は前記請求項1にて定義のものであり、 環式、二環式、または縮合環式システムであり、窒素原子をを含んでおり、オプ ションで追加的に、窒素、酸素、硫黄から選択される1−4のヘテロ原子を含ん でおり、 bは0、1または2であり、少なくとも1のbは0よりも大きく、各Pzは独 立的に水素またはPyであり、少なくとも1のPzはPyであり、 各G*は独立的にO、S、NR6から選択され、GはOR6、NHR6、R20から 選択され、 Gは−C(O)−、または−CH2−、G*、またはR1あるいはR1*であり、 G**は−O−、または−NRh−であり、Qは−O−または−NRiであり、Pz は以下からなる基群より選択され、 RとR’は独立的に水素、あるいはC1−C4アルキルであり、DはOあるいは Sであり、Px*は前記定義のものであり、 GはR1またはR1*であり、G*は−O−または−NRf−であり、Pzは以下 からなる基群より選択され、 RとR’は独立的に水素またはC1−C4アルキルであり、DはOまたはSであ り、Px*は前記定義のものであり、 GはR1またはR1*であり、各Qは独立的にH、−OPz−または−NTdPz であり、各Pzは独立的に水素またはPyであり、少なくとも1のPzはPyで あり、 環式システムを含んでおり、Gはボンド、または−O−あるいは−NRfであり 、 和のヘテロサイクルであり、窒素原子を含み、オプションで追加的に窒素、酸素 、硫黄から選択される1から3のヘテロ原子を含んでおり、 Qは−O−、−S−、−NRf−から選択され、 GはO、S、S(O)またはS(O)2であり、Ra’とRb’はRaとRbの意 味を有しており、あるいは、Ra’とRb’は共同でトリメチレンあるいはテトラ メチレンであり、 各Arは独立的にC6−C14アリルであり、R’cとR’dはRcとRdであり、 あるいは、共同で−C(O)−または−CH(OH)−であり、PzとPz’は 独立的に水素またはPyであり、PzとPz’の少なくとも一方はPyであり、 あるいはPzとPz’はそれがとりついている酸素原子と共同で以下から選択さ れる基群を形成し、 Gはボンド(bond)あるいは前記請求項1にて定義のXであり、Rg’とRh’は RgとRhであり、または、共同で飽和または不飽和の環式、二環式、あるいは縮 合環式システムを形成し、PzとPz’は独立的に水素またはPyであり、Pz とPz’の少なくとも一方はPyであり、あるいは、PzとPz’はそれが結合 されている酸素原子と共同で以下から選択される基群を形成し、 Gはボンド、O、SあるいはNRjであり、Rg’とRh’はRgとRhであり、 あるいは、共同でC(O)−であることができ、PzとPz’は独立的に水素ま たはPyであり、PzとPz’の少なくとも一方はPyであり、または、Pzと Pz’はそれが結合されている酸素原子と共同で以下から選択される基群を形成 し、 GはOPy、NHRe、NHReまたはReであり、 GとG*は独立的に結合、O、S、またはNHであり、R’dとRh’はRdとRh であり、または共同で−CR’2−あるいは−CR2’−CR2’−であり、各R ’は独立的に前記請求項1にて定義のR6の意味を有しており、QとQ*は独立的 にNまたはCR6であり、あるいは、Q*がCR6であれば、RgとR6は共同で二 重ボンドであり、 Gは−C(O)−、または−C(R6)(CH20-4OG*であり、G*はR6あ るいはPyであり、 飽和あるいは不飽和の環式、二環式、または縮合環式システムを表し、 QはO、S、NRgから選択され、GとG*はR1、R1*、−C(R5)=NR3 、−C(R5)=NOR3から独立的に選択され、R3とR5は前記請求項1にて定 義 のものであり、R’eとR’fはReとRfであり、G**は前記請求項1にて定義の R20であり、 各RzはR1とPyOG*から独立的に選択され、G*はオプションで置換された アルキルエルンであり、少なくとも1のRzはPyOG*であり、Gは−NRd− またはCRde−であり、 むオプションで置換された飽和又は不飽和の環システムであり、GはR1、XR1 、またはX*1*から選択され、RaとRbは共同でオプション的に−C(O)− であることができ、 *は前記定義の基群Bであり、可溶性基Pyで誘導され、 −3のヘテロ原子を含むオプションで置換された環式、二環式、あるいは縮合環 式システムを表し、 1とQ2はOとSから独立的に選択され、R’fとR’gはそれぞれRfとRgで あり、またはOR’、SR’、NRhR’から選択され、R’はH、Ri、または Pyであり、 各GはOとNRiから独立的に選択され、R’は(CH21-2OPyまたはR6 であり、 とLから独立的に選択され、Lは前記請求項1にて定義のものであり、QはHま たはPyであり、GとG*の少なくとも一方はL以外であり、少なくとも1のQ はPyであり、または、2基群OQは共同で以下から選択された環式基であり、 上記のRxとRyは独立的にR6あるいは(CH21-2OPyであり、 GとG*はR1、R1*、−C(R5)=NR3、−C(R5)N=OR3から独立的 に選択され、R3とR5は前記請求項1にて定義のものであることを特徴とするも の。 9.請求項1の化合物であって、以下からなる群から選択され、 (i)t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2RまたはS,3S)−2− ヒドロキシ−3(フェニルメトキシカルボニル)−アミノ−4−フェニルブチル ]カルバザート (ii)t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2RまたはS,3S)−2 −ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−バリル)−アミノ−4−フェニル ブチル]カルバザート (iii)t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2RまたはS,3S)− 2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)アミノ−4− フェニルブチル]カルバザート (iv)t−ブチル 3−(1−メチル−3−フェニルプロペン−3−イル) −3−[(2RまたはS,3S)−2−ヒドロキシ−3−(フェニルメトキシカ ルボニル)アミノ−4−フェニルブチル]カルバザート (v)t−ブチル 3−(1−メチル−3−フェニルプロピル)−3−[(2 RまたはS,3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラ ギニル)アミノ−4−フェニルブチル]カルバザート (vi)シス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2RまたはS ,3S)−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニルブチル]−3,4−ジア ザ ビシクロ[4.4.0]デカン (vii)シス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2Rまたは S,3S)−2−ヒドロキシ−3−(フェニルメトキシカルボニル)アミノ−4 −フェニルブチル]−ジアザビシクロ[4.4.0]デカン (viii)シス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2Rまた はS,3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−バリル)アミノ −4−フェニルブチル]−3,4−ジアザビシクロ[4.4.0]デカン (ix)シス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2RまたはS ,3S)−2−ヒドロキシ−3−[N−(2−ピリジル)−メトキシカルボニル )−L−バリル)アミノ−4−フェニルブチル]−3,4−ジアザ−ビシクロ[ 4.4.0]デカン (x)シス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2RまたはS, 3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アルパラギニル)アミ ノ−4−フェニルブチル]−3,4−ジアザビシクロ[4.4.0]デカン (xi)シス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2RまたはS ,3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−グルタミニル)アミ ノ−4−フェニルブチル]−3,4−ジアザビシクロ[4.4.0]デカン (xii)シス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2Rまたは S,3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−トレオニル)アミ ノ−4−フェニルブチル]−3,4−ジアザビシクロ[4.4.0]デカン (xiii)2−t−ブトキシカルボニル−3−[(2RまたはS,3S)− 2−ヒドロキシ−3−(フェニルメトキシカルボニル)−アミノ−4−フェニル ブチル]−2,3−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン (xiv)2−t−ブトキシカルボニル−3−[(2RまたはS,3S)−2 −ヒドロキシ−3−(フェニルメトキシカルボニル)−アミノ−4−フェニルブ チル]−2,3−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン (xv)2−t−ブトキシカルボニル−3−[(2RまたはS,3S)−2− ヒドロキシ−3−(N−(2−ピリジル)メトキシ−L−バリル)アミノ−4− フェニルブチル]−2,3−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン (xvi)2−[N−(1S)(2−(メチル−1−メトキシカルボニルプロ ピル)カルバモイル]−3−[(2RまたはS,3S)−2−ヒドロキシ−3− [N−(2−ピリジル)メトキシ−L−バリル]アミノ−4−フェニルブチル] −2,3−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン (xvii)2−t−ブトキシカルボニル−3−[(2RまたはS,3S)− 2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)アミノ−4− フェニルブチル]−2,3−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン (xviii)1−[2−(2−ピリジル)メトキシカルボニルアミノ−]ベ ンゾイル−2−[(2RまたはS,3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナル ドイル−L−アスパラギニル)アミノ−4−フェニルブチル]−2−イソプロピ ル−ヒドラジン (xix)2−t−ブトキシカルボニル−3−[(2RまたはS,3S)−2 −ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)アミノ−4−フ ェニルブチル]−1,2,3,4−テトラヒドロフタラジン (xx)1−トリメチルアセチル−2−[(2RまたはS,3S)−2−ヒド ロキシ−3−(フェニルメトキシカルボニル)−アミノ−4−フェニルブチル] −2−イソプロピルヒドラジン (xxi)1−トリメチルアセチル−2−[(2RまたはS,3S)−2−ヒ ドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)−アミノ−4−フェ ニルブチル]−2−イソプロピルヒドラジン (xxii)1−(t−ブチルアミノ)カルボニル−2−[(2RまたはS, 3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)アミ ノ−4−フェニルブチル]−2−イソプロピルヒドラジン (xxiii)t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2RまたはS,3S )−2−ヒドロキシ−3−(N−ピコリノイル−L−アスパラギニル)アミノ− 4 −フェニルブチル]カルバザート (xxiv)t−ブチル 3−[(2RまたはS,3S)−2−ヒドロキシ− 3−(N−(2−ピリジル)−メトキシカルボニルアントラニロイル)アミノ− 4−フェニルブチル]カルバザート (xxv)t−ブチル 3−[(2RまたはS,3S)−2−ヒドロキシ−3 −(フェニルメトキシカルボニル)−アミノ−4−フェニルブチル]カルバザー ト (xxvi)t−ブチル 3−[(2RまたはS,3S)−2−ヒドロキシ− 3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)−アミノ−4−フェニルブチル ]カルバザート (xxvii)t−ブチル 3−シクロヘキシル−3−[(2RまたはS,3 S)−2−ヒドロキシ−3−(フェニル−メトキシカルボニル)−アミノ−4− フェニルブチル]カルバザート (xxviii)t−ブチル 3−シクロヘキシル−3−[(2RまたはS, 3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラキニル)−ア ミノ−4−フェニルブチル]カルバザート (xxix)t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2RまたはS,3S) −2−ヒドロキシ−3−(N−(1−カルバモイル−メチル)アクリロイル)− アミノ−4−フェニルブチル]カルバザート (xxx)t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2RまたはS,3S)− 2−ヒドロキシ−3−(N−(2(RS)−3−タート−ブチルチオ−2−カル バモイル−メチルプロピオニル)−アミノ−4−フェニルブチル]カルバザート (xxxi)t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2RまたはS,3S) −2−ヒドロキシ−3−(N−(1−ベンゾイル−L−アスパラギニル)−アミ ノ−4−フェニルブチル]カルバザート (xxxii)1−t−ブチルオキシカルボニル−2−[(2RまたはS,3 S)−2−ヒドロキシ−3−(フェニルメトキシカルボニル)アミノ−4−フェ ニルブチル]ヘキサヒドロピリダジン (xxxiii)1−t−ブチルオキシカルボニル−2−[(2RまたはS, 3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)アミ ノ−4−フェニルブチル]ヘキサヒドロピリダジン (xxxiv)シス−1,6,3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2Rま たはS,3S)−2−ヒドロキシ−3−(N−キナルドイル−3−シアノ−L− アラニル)アミノ−4−フェニルブチル]−3,4−ジアザ−ビシクロ[4.4 .0]デカン、 前記2−ヒドロキシ基はここで定義の可溶性基Pxで誘導されたものであるこ とを特徴とするもの。 10.請求項9の化合物であって、前記可溶性基は以下から選択されたものであ る。 11.請求項10の化合物であって、以下からなる群より選択されるもの: シス(cis)−1,6−3−ブトキシカルボニル−4−[(2S,3S)− 2−フォスフォノオキシ−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)アミノ− 4−フェニルブチル]−3,4−ジアザ−ビシクロ[4.4.0]デカン; シス−1,6−3−t−ブトキシカルボニル−4−[(2S,3S)−2 −フォスフォノオキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)アミノ −4−フェニルブチル]−3,4−ジアザ−ビシクロ[4.4.0]デカン; t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2S,3S)−2−フォスフォ ノオキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)アミノ−4−フェニ ルブチルカルバザート;及び t−ブチル 3−イソプロピル−3−[(2S,3S)−2−フォスフィ トオキシ−3−(N−キナルドイル−L−アスパラギニル)アミノ−4−フェニ ルブチルカルバザート。 12.請求項1の一般式(I)の化合物の製造方法であって、以下からなる群よ り選択されることを特徴とするもの: (a)化合物W−(A)n−B−(A*m−Gを化合物H−Vと反応させる ; (b)化合物W−(A)n−B−(A*m−Hを化合物G−Vと反応させる ; (c)化合物W−Hを化合物G−(A)n−B−(A*m−Vと反応させる ; (d)化合物W−Gを化合物H−(A)n−B−(A*m−Vと反応させる 、 Gはリーピング基であり、強力塩基及び/又はカップリング剤の存在下でオプ ションであることを特徴とするもの。 13.請求項3の式(IB)の化合物の製造方法であって、Bは置換炭素原子で あり、yは0であり、以下から選択されるもの: (a)xは1であり、式(IIA)、(IIB)、(IIC)の化合物を式 (III)の化合物と反応させ、 (b)xは0であって、式(IIC)、(IID)の化合物を前記定義の式 (III)の化合物と反応させる、 ことを特徴とするもの。 14.薬学的あるいは獣医学的物質の水溶性を強化する方法であって、該物質の 官能基を可溶性基Pxで誘導するステップを含み、PxはPx*を含む群から選 択され、 DはOまたはSであり、RはHまたはC1−C4アルキルであり、Px*は以下 から選択され、 前記官能基は前記可溶性基Pxで誘導可能であることを特徴とするもの。 15.請求項14の方法であって、前記物質はHIVプロテアーゼ抑制剤である ことを特徴とするもの。 16.請求項14の方法であって、前記可溶性基Pxは以下から選択されるもの である。 17.請求項14の方法であって、前記物質のヒドロキシ基をリン酸と反応させ 、得られた生成物をオプションで酸化させることを特徴とするもの。 18.請求項12の方法の生成物。 19.請求項14の方法の生成物。 20.請求項1から11、18または19のいずれかの化合物の適量を、少なく とも1の薬学的に利用可能なキャリヤ、希釈剤、賦形剤、及び/又はアジュバン トと共に含む薬学的組成物。 21.請求項20の薬学的組成物の製造方法であって、請求項1から11、18 または19のいずれかの化合物を、少なくとも1の薬学的に利用可能なキャリヤ 、希釈剤(diluent)、賦形剤(excipient)、及び/又はアジュバント(adjuvant)と 混合させるステップを含むことを特徴とするもの。 22.レトロウイルス感染症の治療法あるいは予防法であって、そのような治療 または予防を必要とする患者に、請求項1から11、18または19のいずれか の化合物、あるいは請求項20の化合物の治療適量を投与するステップを含んで いることを特徴とするもの。 23.請求項22の方法であって、前記レトロウイルス感染症はAIDSである ことを特徴とするもの。
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