JPH09503135A - へその緒などのクランプ切断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 へその緒などをクランプして切断するための使い捨ての装置が提供され、この装置は、ホルダ（５）に摺動自在に取付けられている少なくとも一つのクランプ（１）とナイフ（８）を有する。へその緒はホルダがクランプに沿って移動するときに切断される。

Description

【発明の詳細な説明】 へその緒などのクランプ切断装置 技術分野 本発明は、例えばへその緒(umbilicl cord)などを圧搾して切断する(squeezin g and cutting)装置、更に詳しくは、端部のヒンジにより二つの脚が相互に接続 している少なくとも一つのクランプと、このクランプを閉じさせることのできる ホルダとを有し、該ホルダが、へその緒をクランプにより圧搾した後に切断する ナイフを有するように構成したものに関する。 背景技術 米国特許第4,856,517号によれば、ホルダが、ヒンジにより相互接続されてい る下部と上部とからなる上記の型の装置が開示されている。ホルダは二つの溝を 有し、その中に二つの開いたクランプを挿入することができる。ホルダがへその 緒を閉じるとクランプも閉じる。ホルダ及びクランプは終り位置ではロックされ る。へその緒がかくしてふたつの場所で圧搾されると、二つのクランプの間のホ ルダ上をシフトしたスライドナイフにより切断される。次いでホルダのロック機 構は弛められ、へその緒の二つの圧搾された部分はホルダから外れる。 この公知の装置は、二つの部分からなるホルダを使用し、別体のスライドを使 用するため、製造が極めて複雑である。またへその緒が切断された後ホルダを開 く時には、ナイフが露出する。このことは安全性の見地からみて不都合なことで ある。 本発明の目的は、上記の型の装置であって上述の難点のない装置を提供するこ とである。従ってこのような装置は、製造が簡単で（より少ない部品とより簡単 な形状）あり、ナイフは常に触れないような構成にすることが必要である。デン マーク作業環境局では、ナイフに触れないようにする手段は、ほぼ６ｍｍ以上の 開口をもつようにしている。 発明の開示 本発明によれば、ホルダが通孔を有し、この通孔をその中にクランプのヒンジ 端が挿入可能で、かつクランプの脚部に沿ってホルダが摺動してクランプが閉じ られる大きさに設計し、ホルダのナイフを固定(stationary)すると共に、クラン プを閉じてホルダがクランプの両脚に沿って摺動することにより、へその緒が切 断されるように配置した装置を提供することにより上記目的が達成される。 通常、へその緒を切断するためには二つのクランプが使用される。従って本発 明によれば、ホルダ５が、第二の同様なクランプのための前記第一孔と平行な第 二の同様な孔を有し、これら二つの孔の間にナイフを配置していることが便利で ある。 前記装置では、ナイフがホルダの内側に固定されているため、へその緒を切断 した後でも接近することはない。ホルダは、別体のスライドを使わず、例えばダ イカストにより構成される。従って、装置全体はホルダと一つ又は二つのクラン プからなる。 本発明によれば、第二クランプが両脚の自由端に、閉じた状態でクランプをロ ックするための止め具を設け、第二の孔を外方へ開口させ、クランプがロックさ れると共にへその緒が切断される位置をホルダが越えて移動した時に、第二クラ ンプと一致する機構と相互に作用して第二クランプを上記開口から取り外し可能 するブロック機構を装備する。へその緒が切断されると、ロックされた第二クラ ンプは、なお第一クランプをロックしているホルダから、容易に分離させること ができる。 以下に図面を参照しつつ本発明を説明する。図面において 図面の簡単な説明 第１図は、二つのクランプのうちのコントロールクランプが下方にある使い捨 ての安全(safety)圧搾装置の斜視図であり、 第２図は、コントロールクランプを取付けた使い捨て圧搾装置の開いた状態を 示す側面図であり、 第３図は、スライドを一方から見た側面図であり、 第４図は、コントロールクランプの開いた状態を示す側面図であり、 第５図は、第二クランプの開いた状態を示す側面図であり、 第６図は、スライドを他方から見た側面図であり、 第７図は、へその緒が切断された後に一つのクランプを外した使い捨ての安全 圧搾装置の閉じた状態を示す斜視図である。 発明を実施するための最良な形態 第１図は、コントロールクランプ１及び第二クランプ１２を有する使い捨ての 二重(double)圧搾装置(squeezing device)を示す。 コントロールクランプ１及び第二クランプ１２は、スライド５の通孔(through -going bore)か又は溝(groove)１３，１３ａに押し込まれる。 スライド５は、二つのコントロールタブ６及び両溝１３，１３ａの間に仕切り ７を有する。この仕切り７に傾斜ナイフ８が取り付けられている。 クランプ１，１２は、これらの最初の引っ張り力(initial tension)によって スライドの溝１３，１３ａの一方向側に取り付け(secure)られている。その反対 方向で上記第一方向と直角方向には、コントロールクランプ１が外壁１４によっ て溝１３ａを閉じるように取り付けられ、第二クランプ１２は、溝１３を閉じる ための複数の突起部９により取り付けられる。 コントロールクランプ１は、接触部３（第４図）を有し、これは第二クランプ １２を使用することが望ましい場合、コントロールクランプ１と同じ固定位置(f ixed position)で第二クランプ１２を取り付ける。 第二クランプ１２は、凹部１１を有し、これはスライド５が閉じた位置（第７ 図）に移動した後で、スライドの突起部９と対向する位置にある。この状態にな ると、第二クランプ１２をスライド５から外すことができる。 閉じた状態では、第二クランプ１２が対象物を止め具(catch)１５によりロッ クされる。 両クランプは、その長手方向に凹み４を有し、これは圧搾することにより生じ た変形を吸収する。 多分へその緒などの対象物は、クランプ１，１２（第１図）の間の空間部に挿 入される。 コントロールクランプ１は、コントロール部２を有し、これはスライド５がコ ントロールタブ６上で二本の指により移動する時、反対圧力部として使用される 。対象物は、シフトの最初の段階で圧搾される。 それ以上に移動すると、スライドの傾斜ナイフ８が対象物と接触して切断する （第７図）。切断した後に、コントロールクランプ１は、対象物の一部をなお圧 搾しているが、スライド５を反対方向に移動させることにより、再び対象物は外 れる。 スライド５から外れると、第二クランプ１２は止め具１５により閉じた位置で ロックされたままであり、クランプの弓形スプリング(spring bow)１６をカット することにより解放される。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年１２月２２日 【補正内容】 請求の範囲 １．ヒンジで相互に接続された二つの脚を有する少なくとも一つのクランプ（ １）であって、該両脚の各自由端が離れているけれども該クランプ（１）の圧縮 により互いに向け移動するものと、 このクランプ（１）の二つの脚を支持するくぼみと、ナイフ（８）と、第一非 作動位置から第二位置へホルダ（５）を移動させるためのタブ領域からなる手段 を含むホルダ（５）と、 を備え、このホルダ（５）の移動時に上記両脚の自由端を相互に嵌合させ、へそ の緒を圧搾して切断したへその緒などの圧搾切断装置において、 前記ホルダ（５）が、二つの対向する壁部材を配置し、この壁部材が、第一非 作動状態のみならず第二位置でも相互に平行に配置されて、ナイフ（８）を支承 する仕切り壁（７）で結合されており、各対向壁部材に少なくとも一つの通孔（ １３ａ）を夫々設けて、これら対向する通孔（１３ａ）底部の間隔を、圧縮され た時のクランプ（１）の最大幅と実質的に一致させ、上記ホルダ（５）を、クラ ンプのヒンジ端の第一非作動位置からクランプ脚自由端の第二位置まで摺動可能 にしたことを特徴とするへその緒などの圧搾切断装置。 ２．前記ホルダ（５）のタブ領域が、対向壁部材の夫々から外方に突出するコ ントロールタブ（６）からなる請求の範囲第１項記載のへその緒などの圧搾切断 装置。 ３．コントロールクランプ（１）及び第二クランプ（１２）を有し、前記ホル ダ（５）に、二組の対向する通孔（１３，１３ａ）の形で一致するくぼみを設け 、これら通孔（１３，１３ａ）の間の高さ位置にホルダ（５）のナイフ（８）を 配置した請求の範囲第１項または第２項記載のへその緒などの圧搾切断装置。 ４．前記コントロールクランプ（１）の脚の一方の自由端に、ホルダ（５）の 摺動中に反対圧力部として使用するためのコントロール部（２）を設けた請求の 範囲第１項、第２項または第３項記載のへその緒などの圧搾切断装置。 ５．前記第二クランプ（１２）の両脚の自由端に、閉じた状態でクランプ（１ ２）をロックするための止め具（１５）を設けた請求の範囲第１項、第２項、第 ３項または第４項記載のへその緒などの圧搾切断装置。 ６．前記第二クランプ（１２）の脚に凹部（１１）を設け、これに対応する突 起部（９）を一組の通孔（１３，１３ａ）に設けた請求の範囲第１項、第２項、 第３項、第４項または第５項記載のへその緒などの圧搾切断装置。 ７．前記クランプ（１，１２）の脚の長手方向に凹み（４）を設けた請求の範 囲第１項、第２項、第３項、第４項、第５項または第６項記載のへその緒などの 圧搾切断装置。 ８．あらゆる使用状況下でナイフ（８）に接近し難くした請求の範囲第１項、 第２項、第３項、第４項、第５項、第６項または第７項記載のへその緒などの圧 搾切断装置。 ９．ヒンジで相互に接続された二つの脚を有する少なくとも一つのクランプ（ １）であって、該両脚の各自由端が離れているけれども該クランプ（１）の圧縮 により互いに向け移動するものに加え、このクランプ（１）の二つの脚を支持す るくぼみと、ナイフ（８）と、第一非作動位置から第二位置へホルダ（５）を移 動させるためのタブ領域からなる手段を含むホルダ（５）を備え、このホルダ（ ５）の移動時に上記両脚の自由端を相互に嵌合させ、へその緒を圧搾して切断し たへその緒などの圧搾切断装置に使用するホルダであって、 前記ホルダ（５）が、二つの対向する壁部材を配置し、この壁部材が、第一非 作動状態のみならず第二位置でも相互に平行に配置されて、ナイフ（８）を支承 する仕切り壁（７）で結合されており、各対向壁部材に少なくとも一つの通孔（ １３ａ）を夫々設けて、これら対向する通孔（１３ａ）底部の間隔を、圧縮され た時のクランプ（１）の最大幅と実質的に一致させ、上記ホルダ（５）を、クラ ンプのヒンジ端の第一非作動位置からクランプ脚自由端の第二位置まで摺動可能 にしたことを特徴とするホルダ。 １０．二組の対向する通孔（１３，１３ａ）を有する請求の範囲第９項記載の ホルダ。 １１．前記ホルダ（５）のタブ領域が、対向壁部材の夫々から外方に突出する コントロールタブ（６）からなる請求の範囲第９項または第１０項記載のホルダ 。 １２．あらゆる使用状況下でナイフ（８）に接近し難くした請求の範囲第９項 、 第１０項または第１１項記載のホルダ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＴ， ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，Ｎ Ｚ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ヒンジで相互に接続された二つの脚を有する少なくとも一つのクランプ（ １）と、このクランプ（１）を閉じられるホルダ（５）とを有し、このホルダ（ ５）が、へその緒をクランプ（１）により圧搾した後に切断するナイフ（８）を 有するへその緒など圧搾切断装置において、 前記ホルダ（５）が通孔（１３ａ）を有し、この通孔（１３ａ）をその中にク ランプ（１）のヒンジ端が挿入可能で、かつクランプ（１）の脚部に沿ってホル ダ（５）が摺動してクランプ（１）が閉じられる大きさに設計し、ホルダ（５） のナイフ（８）を固定すると共に、クランプ（１）を閉じてホルダ（５）がクラ ンプ（１）の両脚に沿って摺動することにより、へその緒が切断されるように配 置したことを特徴とするへその緒など圧搾切断装置。 ２．前記ホルダ５が、第二の同様なクランプ（１２）のための前記第一孔（１ ３ａ）と平行な第二の同様な孔（１３）を有し、これら二つの孔（１３，１３ａ ）の間にナイフ（８）を配置した請求の範囲第１項記載の装置。 ３．前記第二クランプ（１２）が両脚の自由端に、閉じた状態でクランプ（１ ２）をロックするための止め具（１５）を設け、第二の孔（１３）を外方へ開口 させ、クランプ（１２）がロックされると共にへその緒が切断される位置をホル ダ（５）が越えて移動した時に、第二クランプ（１２）と一致する機構（１１） と相互に作用して第二クランプ（１２）を上記開口から取り外し可能する突起部 （９）を設けた請求の範囲第２項記載の装置。 ４．前記ホルダ（５）が二つの対向して突出するタブ（６）を外方に有し、前 記第一クランプ（１）の一方の脚の自由端が第三指の接触面（２）となるように 設計した請求の範囲第１項、第２項または第３項記載の装置。