JPH09503125A - 組み換えクラドスポリウムヘルバルム(Cladosporiumherbarum)アレルゲン - Google Patents

組み換えクラドスポリウムヘルバルム(Cladosporiumherbarum)アレルゲン

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JPH09503125A JP7507225A JP50722595A JPH09503125A JP H09503125 A JPH09503125 A JP H09503125A JP 7507225 A JP7507225 A JP 7507225A JP 50722595 A JP50722595 A JP 50722595A JP H09503125 A JPH09503125 A JP H09503125A
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Abstract

(57)【要約】 本発明はアレルゲンClah53、Clah47、Clah22及びClah11の抗原性を有するポリペプチド、またはこれらのアレルゲンのエピトープのうち少なくとも1つを有するペプチドをコードする組み換えDNA分子に関する。これらの分子は配列16および17と同様に配列1、3−5、7−9、12−14、もしくはこれらの配列の断片と相同的に適合する核酸配列を持つか、又は該核酸と緊縮条件下でハイブリダイズする核酸配列を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 組み換えクラドスポリウム ヘルバルム(Cladosporium herbarum)アレルゲン 本発明はアレルゲンClah53、Clah47、Clah22及びClah 11の抗原性を有するポリペプチド、またはこれらのアレルゲンの少なくとも1 つのエピトームを有するペプチドをコードする組み換えDNA分子に関する。 糸状のカビであるCladosporium herbarumの前記のアレ ルゲンは、分子断片(B、T細胞感作ペプチド)と同様、免疫反応の1つとして 、菌類に対してアレルギーのある人においてIgE抗体生産を過剰に引き起こす 。組み換えアレルゲン、又は免疫原性活性がある部分ペプチドはインビトロにお いてもインビボにおいてもT細胞特異的アレルゲンの免疫寛容または免疫低下の 誘導に対してと同様に、カビアレルギーの改良された診断に使用できるかもしれ ない。 脊椎動物の免疫系の進化の過程において、個体における内外の攻撃に対する効 果的な兵器が発達してきた。“平常な”条件下で、免疫系は“自己”と“非自己 ”を識別する。しかし、現在多くの調節を行うカスケードで知られているとおり 、このような調節機構は、免疫学の場合は、自己の組織を攻撃するに等しい間違 いを、常に起こさずに機能するわけではない。現在、体が自己の免疫系の犠牲に なる幾つかの主たる状況が知られている。これらの望ましくない免疫反応の1つ は周囲の抗原によって誘発されうる。この調節不良によって引き起こされる反応 はアレルギーまたは過敏症反応と呼ばれている。ジェルとクーム(Gell a nd Coombs)(1975)は4つの過敏症の型(I、II、III、I V型)を定義した。菌類の胞子のようなアレルゲンは、“I型”または“過敏症 −過敏反 応”−誘導抗原に属する。 I型過敏症の典型的な症状は提示された抗原(例えば菌類の胞子)との一度の 接触では個体に大して重大な影響は起こらないことを特徴とする。しかし、数週 間後に二度目の接触をすると、今度は敏感になっている個体は一般的な過敏症の 症状を呈して反応する。その結果、毛細管の拡大と平滑筋の収縮が引き起こされ る。これはアレルゲンタンパク質との第1回目の接触が異常な体液性の免疫反応 を起こすことによる。この場合、好ましいIgG反応とは別に、アレルギー患者 は大量のIgE生産の反応を起こす。この最初に形成されたIgEがFc部分で 主に肥満細胞や好塩基性細胞の外側に存在する特異的高親和性(affine) Fcイプシロンレセプターと結合する。アレルゲンとの二回目の接触において、 アレルゲンを介して結合したIgE分子間で架橋が起こり、最終的に肥満細胞と 好塩基性細胞の脱顆粒が起こり、ヒスタミンやアラキドン酸代謝物等のようなメ ディエイターの放出が起こる。 最も重要な環境中のアレルゲンは10〜50kDの分子量のタンパク質である 。I型のアレルギーを起こすこれらのアレルゲンタンパク質の最も主要な供給源 は、菌類の胞子、花粉、家ダニの糞等(ボールド(Bold)ら、1973、参 照)のような吸入によるアレルゲンである。菌類アレルギーに関係する菌類は真 核生物のグループに属し、糸状に成長する胞子を形成する菌類である。胞子は菌 が拡散するような形態(胞子は容易に風で運ばれうる)を形成するので、アレル ギーの引き金を引く決定的な役割を果たすと推測される。 今や、アトピー患者の20%が菌類の胞子に過敏であることが知られている( レイシー(Lacey)、1981)。患者の上部呼吸器系が菌類の胞子と接触 する と、該患者は枯草熱や喘息のような症状がある典型的なI型のアレルギーを起こ す。菌類の胞子がこのようなI型の反応に関与している場合、胞子のサイズは5 μ以上である。サイズの選択にはCladosporium herbarum やアルタナリア アルタネイタ(Alternaria alternata) のような菌がアレルギー誘発因子として都合がよい。 Cladosporiu m herbarum(またはCladosporium herbarumの 胞子)は最も頻繁に空気中に見出される菌類である(グラブセン(Graves en)、1979)。十分乾燥したCladosporium herbaru mの胞子は比較的容易に風により運ばれる。高負荷時で、1立方メートルの空気 中あたり35、000の分生子が数えられることは珍しいことではない。胞子が 容易に運ばれるため、これら最高負荷の日には閉じられた室内でも高い胞子計数 値が測定されうる。最高負荷期間は春と初秋の間である。これら高い分生子計数 値はその“非要求性”生活型のため、Cladosporium herbar umはおよそあらゆる所で見出せるという事実によって説明できるかもしれない 。しかしその好ましい生息地は死んだ植物、様々な土壌型、および極めて多様な 食物である。加えて、清潔でない冷蔵庫、窓枠、藁葺き屋根、および様々な繊維 はこの菌類の存在するまたは生息する場所である。 これらの理由から(Cladosporium herbarumとの接触を 完全に避けることは実際上ありえない。)、Cladosporium her barumが集中的なアレルギー学の調査対象となったことは驚くに当たらない 。このため、例えばフィンランドでは喘息の子供の8%がCladospori umに陽性の反応を示す(ファカード(Foucard)ら、1984)。 Cladosporium herbarumのアレルゲンとなるタンパク質 は分子生物学的手法によって記載されており、そのうちの幾つかは高価である。 Cladosporium herbarumのアレルゲンの予想される数はお よそ60である(オークラスト(Aukrust)、1979、1980)。文 献中に記載された主要なアレルゲンClahI1は未精製抽出液から精製された 。分子量は約13kDである。種々のCladosporium herbar umアレルゲンのクローニングはまだ行われていない。遺伝子工学的手法によっ て調製されたアレルゲンとなるタンパク質やそれらの部分的なペプチドの利点( しかし、その予備調製物は免疫学的に匹敵する反応性があり、そのことは既にB etula verucosa(フェレーラ(Ferreira)ら、1993 )や他のアレルゲンで示されている。)は以下の点にある。 a)RIA(ラジオイムノアッセイ)、IRMA(イムノラジオメトリックア ッセイ)、ELISA(エンザイムリンクドイムノソルベントアッセイ)、LI A(発光免疫法)、免疫ブロット、ヒスタミン放出分析、T細胞増殖分析、その 他多くの試験系の改良、 b)過敏症治療の改良:数年にわたって維持投与量がなされるまで、この治療 は投与量を増やす場合点滴剤として水溶液の形の経口投与や注射の形態でのアレ ルゲン抽出物を投与することからなる。この治療の結果は、投与されたアレルゲ ンにたいして寛容性を獲得し、症状の軽減として現れる(バーカー(Birkn er)ら、1990)。このタイプの治療の問題点は治療が起こすのと逆の反応 が幾つも生じることである。減感作の治療の過程で、治療の途中、過敏性のショ ックが起こる。ここでの問題は菌類のタンパク質の単離物を標準化するこ との難しさにある。過敏性の作用を欠いているアレルゲン由来のタンパク質を使 用することによって、全く危険なく投与量を上げることが可能になるかもしれず 、これにより減感作の実質的な改良が達成されうる。 c)しかし、これらの研究は特異的なT、B細胞エピトープを定義することも 可能にする。そのようなペプチドによれば、例えばTリンパ球を刺激し、その増 殖を誘導することも可能であるが、またその細胞(厳密に定められた投与量で) が寛容や非反応(アネルギー)な状態を獲得するようにさせることも可能である (ロバート(Rothbard)ら、1991)。 本発明によれば、配列16と17と同様,配列1、3−5、7−9、12−1 4と相同的に適合する核酸配列やこれらの配列の部分的領域、または緊縮条件下 で前述の配列とハイブリダイズする核酸配列を有している導入部で述べた型の組 み換えDNA分子が作成される。また、該DNA分子は変性(縮重)によって前 述の配列から誘導された核酸配列も有する。 以下の記載によりさらに詳細を明らかにする。 a)ウエスタンブロッティングによるCladosporium herba rumのアレルゲンタンパク質の説明 Cladosporium herbarumの当該アレルゲンをクローニン グするために、142人のアトピー患者の血清を使用した。菌類タンパク質抽出 物と患者との反応性を調べるために、Cladosporium herbar um(ウィンディシュ(Windisch)教授のコレクション(ベルリン)、 No.28−0202)を液体培地(2%グルコース、2%ペプトン、1%イー ストエクストラクト)で培養しそれから凍結乾燥した。この材料から、次 いで、アレルゲンとなるタンパク質は洗い出され凍結乾燥機で濃縮された。分離 は変性ポリアクリルアミドゲルで行れ、続いてブロッティングされ、患者の血清 とインキュベイトされ、125Iでラベルされた抗ヒトIgEで検出された。以下 に、アレルゲンタンパク質と反応した患者のパーセンテージを示す: Clah53 53% Clah47 53% Clah22 8.2% Clah11 4% アレルゴン(Allergon)(スウェーデン)から購入した菌類材料から タンパク質を単離し、イムノブロットに使用した場合、ほどんど同じバンドのパ ターンが検出された。我々が使用した患者集合に関しては、Clah53とCl ah47が主要アレルゲンでClah22とClah11が二次的アレルゲンに 分類されるだろう。2つの添付図面は上述の使用した患者集団に対するアレルゲ ンのクローニングの概要を表したものである。2つの図のうち初めのものは13 .5%のアクリルアミドゲルを示す。No.19と35の患者(彼らは引き続い てスクリーニングに使用した患者でもある)は53kD、46kD、および22 kDの順のバンドを示す。2番目の図は17.5%ポリアクリルアミドゲルに関 するもので、また、患者No.35の低分子量(11kD)のバンドが見える。 図1は、Cladosporium herbarumの抽出物を分離して、 別の患者の血清とインキュベーションした後の13.5%ポリアクリルアミドゲ ルのウェスタンブロッティングを示す。 図2はCladosporium herbarumのタンパク質の抽出物 の17.5%ポリアクリルアミドゲルでの分離;患者の血清とのインキュベーシ ョン;I(ヨウ素)でラベルした抗ヒトIgEによる検出を示す。 b)cDNA発現バンクの構築 全RNAは酸グアニジウム−フェノール抽出法で当方で培養した菌類材料 ringer)のオリゴ(dT)セルロースを使って行われた。cDNA合成( 第1及び第2の鎖)はストラタジーン社(Stratagene Co.)の「 ラムダZAPシステムマニュアル」(Manual des LanbdaZA P−system)に記載のとおりに行った。次いで、cDNAにEcoRIの リンカー(3’側)とXbaIのリンカー(5’側)が付けられ、予め短くされ たラムダZAPアームで結合され、まとめられた。最初のバンクの力価は1、0 00、000クローンであった。 c)患者の血清を使ったcDNAバンクのスクリーニング、インビボでの取り 出し、配列決定 発現バンクは“拾い上げた”ファージプラークを、検出された抗原のスペクト ルをカバーする患者の血清とインキュベーションすることによって、知られてい るように、ウェスタンブロッティングから、スクリーニングされた。ファルマシ ア社の抗ヒトIgE RAST抗体を使って再度検出が行われた。2次、3次の スクリーニングを行った後、残った200の陽性クローンの内30がヘルパーフ ァージを使ってインビボで取り出されて、既に即座に配列決定可能なブルースク リプトベクターに再結合された(ラムダZAPキットのマニュアルの手法)。取 り出したプラスミドの制限酵素による切断(EcoRI−XbaIの二重切断) により4つの 異なった挿入型が示された。これらの4つのクローンはサンガー法(サンガー( Sanger)、1977)によって配列決定された。 d)β−ガラクトシダーゼ融合タンパク質としてのClah53、Clah4 7、Clah22、およびClah11のcDNAの発現 前述したIgEスクリーニングによって、4つの完全なcDNAが得られた。 大腸菌の株であるXLI−Blueがそれぞれの組み換えプラスミドで形質転換 され、IPTG(イソプロピル β−D−チオガラクトピラノシド)が導入され た。大腸菌の全タンパク質抽出物は、次いで、電気泳動で分離され、ニトロセル ロースにブロッティングされた。該融合タンパク質は菌類に対してアレルギーの ある患者の血清IgEと、125Iでラベルしたウサギの抗ヒトIgE抗体(ファ ルマシア、アップサラ(Uppsala)、スウェーデン)で検出した。 図3は患者の血清とインキュベーションし、I(ヨウ素)でラベルした抗ヒト IgEで検出したあとの組み換えβ−ガラクトシダーゼ融合タンパク質を示す。 融合タンパク質のβ−ガラクトシドの部分には36個のアミノ酸があり、これは 分子量3800Daに相当する。図3はアレルゲンタンパク質のこの“増大化” を考慮に入れて見るべきである。レーン1(クローン1−1)と4(クローン6 −1)は組み換え融合タンパク質Clah47を示すが、ここでは融合部分によ って大きくなっている。レーン2(クローン3−2)は組み換えClah53ア レルゲンを示す。この図にはClah22とClah11の組み換えタンパク質 は見られない。 このように図3はIPTG導入後のベクターBS−SK-中の組み換えタンパ ク質Clah47とClah53の発現を示したものである。 e)組み換えアレルゲン中のB−およびT−細胞エピトープの決定 組み換えアレルゲンの1次配列は適当なコンピュータープログラムによるB− およびT−細胞エピトープの予測のための先行条件を提供する。個々の図の組み 換えタンパク質の記載で、特異的なエピトープが論じられている。これらの研究 を通して、例えばT−リンパ球を刺激したり、増殖を誘導したりすることができ る特異的なT−およびB−細胞のエピトープを定めることが出来るが、また(投 与量を正確に定めた場合)これらの細胞を寛容や非反応性(アネルギー)の状態 にする事もできる(ロバート(Rothbard)、1991)。 B−細胞エピトープの探索はGCGプログラム(ジェネティック コンピュー ター グループ)の“PROTCALC”の助けを借りて行ったが、このプログ ラムはモドロー(Modrow)教授の研究グループによって重要なパラメータ ーを加えられて拡張された。親水性(キテ−ドーリトル)(Kyte−Dool ittle)、二次構造(チョウ−ファスマン)(Chou−Fasman)、 表面局在性(ロブソン−ガーナー)(Robson−Garnier)および自 由度の比重に基づいて決定が行われ、部分ペプチドの抗原性が計算された。 T−細胞エピトープの予測の主要な部分は基本的にはマルガリータら(198 7)のアルゴリズムに従って行われた。重要な点は決定すべきペプチドの1次配 列にしたがって親水性領域に挟まれた両親媒性のヘリックスを探すところにある 。該当するT−細胞エピトープに関して計算されたスコアは10より大きいに違 いない。MHCII(主要組織適合抗原)結合ペプチドの場合、HLA−A2( ヒト白血球抗原)結合ペプチドの場合と同様に、配列やペプチドの長さに基づい ても共通 性を定義することはできない。HLA−A2結合ペプチドの場合、ペプチドの長 さは10アミノ酸で、2番目のアミノ酸がチロシンで、最後のアミノ酸がロイシ ンである(ラメンシー(Rammensee)ら、1993)。計算されたエピ トープは個々のアレルゲンの配列の記載のところでで別々に議論する。 クローニングされた菌類のアレルゲンの分子的特徴づけ(配列のプロトコール ) 以下の章では、cDNAの配列とそれについて行われた分析が連続して示され る。以下の配列のコンピューターでの評価はGCGソフトウェアーパック(=ウ ィスコンシンパック:このパックのアルゴリズムはウィスコンシン大学により開 発された)の助けを借りてウルトリックス−DEC5000ワークステーション (Ultrix−DEC 5000 work station)により行われ た。 A.Clah53 以下の配列1は完全なcDNA配列と、それから誘導される開始メチオニンか ら始まるアミノ酸配列を示す。計算された分子量は53、394Daで、これは サイズ的にはウェスタンブロッティングでの53kDのアレルゲンタンパク質と 一致する。行った分析を基にする限りでは、成熟タンパク質はおそらくいかなる シグナルペプチドにも先行されていないだろう。Clah53の読み取り枠は1 491bpまたは497アミノ酸の大きさである。 配列1:Clah53=ALDH clado−>1−phase trans lation 53364Da (1)配列番号:1 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:1491bp/497アミノ酸残基 (B)配列の型:核酸/タンパク質 (C)鎖の数:二本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA to mRNA/タンパク質 (iii)パイポセティカル配列:No (iv)アンチセンス:No (v)断片の種類:全配列 (vi)起源: (A)生物名:Cladosporium herbarum (C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸 DNA配列 1491bp 当該タンパク質の配列の相同性をスイスプロト(SWISSPROT)データ バンクで調べたところ他のアルデヒドデヒドロゲナーゼ(ALDH)と非常に高 いタンパク質の相同性があることがわかった。コウジカビ、牛、馬、マウス、ラ ット、ヒト、大腸菌、緑膿菌、および菌類のCladosporium her barumとAlternaria alternataのALDHの配列を示 した以下の複数の配列はアルデヒドデヒドロゲナーゼとClah53の高い相同 性を反映している(配列2)。すべての生物についてアミノ酸直鎖の相同性があ ることがわかった。 配列2: NAD依存ALDHはヒトにおいてアルコール代謝の最初の産物であるアセト アルデヒドの酸化に関与する主要な酵素である。このため、イソ酵素ももちろん 見つけうる(ハラダ(Harada)ら、1982)。例えば、ミトコンドリア でイソ酵素のALDH Iが、細胞質でALDH IIが見つかっている。興味深 いことに、アジアではALDH Iが欠損している人は珍しくない(ハラダら、 1982)。ALDH Iが欠損していると、アセトアルデヒド濃度が高くなり 、アルコール消費後、顔がいわゆる潮紅したり、他の血管拡張の症状が観察でき る。イソ酵素の欠損は本来のタンパク質の構造を変えてしまうような変異の結果 だと考えられる(Hsu et al.、1987)。現時点ではALDHとア レルギーの引き金との関係とはまだ知られていない。 以下の配列3はコンピューター検索で同定された高い抗原性を持つ領域の一覧 を示す。これらの領域は有力なB細胞のエピトープを表す。 配列3:Clah53=ALDH clado:B細胞エピトープ (1)配列番号:3 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:それぞれ表のとおり (B)配列の型:タンパク質 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル配列:No (v)断片の種類:N末端からC末端 (vi)起源: (A)生物名:Cladosporium herbarum (C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸 以下の配列4はコンピュータープログラムを駆使して決定した両親媒性ヘリッ クスを示し、ここは親水性の領域に挟まれている。このような領域は、10以上 のスコアで、T−細胞のエピトープである可能性が高いところを示す。 配列4:前記両親媒性部分 T−細胞エピトープ (1)配列番号:4 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:それぞれ表のとおり (B)配列の型:タンパク質 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル配列:No (v)断片の種類:N末端からC末端 (vi)起源: (A)生物名:Cladosporium herbarum (C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸 T−細胞のエピトーブはN末端でリジン(K)に、C末端でプロリン(P)( =フラッグ)に挟まれている中間点のアミノ酸の位置から計算する。T−細胞の エピトープである可能性が高いところはスコア指数は10以上のときだけ存在す る。 B.Clah47 以下の配列5はアレルゲンタンパク質であるClah47の完全なcDNA配 列を示す。アミノ酸配列はDNA配列から得た。シグナル配列の兆候はこのタン パク質にもない。完全なDNA配列は1323bpからなり、441アミノ酸の 長さのタンパク質に相当する。組み換えタンパク質の計算から求めた分子量は4 7617Daで、これはウェスタンブロッティングで検出されたバンド(47k D)に相当する。導入部で述べたとおり、47kDの分子量のアレルゲンタンパ ク質は患者の53%で見つかっており、重要な主要アレルゲンを構成している。 配列5:Clah47=Enolase clado−>1−phase translation 47617Da (1)配列番号:5 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:1323bp/441アミノ酸残基 (B)配列の型:核酸/タンパク質 (C)鎖の数:二本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA to mRNA/タンパク質 (iii)パイポセティカル配列:No (iv)アンチセンス:No (v)断片の種類:全配列 (vi)起源: (A)生物名:Cladosporium herbarum (C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸 DNA配列 1323bp 以下の、スイスプロト(SWISSPROT)タンパク質バンクによるアミノ 酸配列の配列比較(配列6)によりClah47はエノラーゼと相同性が高いこ とが示される。以下の複数の配列は、Clah47と他のエノラーゼ(ヒト、ラ ット、マウス、ショウジョウバエ、酵母)との高い相同性と同一性を明らかにす る。 配列6: Clah53で述べたとおり、タンパク質機能とアレルゲン性の相関はこの場 合も確立できていない。しかし、エノラーゼは他の観点から興味深い。サッカロ ミセス セルビシエ(Saccharomyces cerevisiae)で はエノラーゼ(ENO1)は熱ショックタンパク質(ヒートショックプロテイン )であることがわかった。ここで、ENO1の発現はこの困難なストレスのかか る状況でのエネルギーの過剰消費として解釈される(イイダとヤハラ(Iida and Yahara)、1985)。酵母ではエノラーゼは硫黄欠乏時と同 様に安定期でも発現率が向上する(コーエン(Cohen)、1987)。 以下の配列7はコンピューターの助けを借りて見つかったB−細胞エピトープ を示す。2次構造を考慮して、高い抗原指数、表面位置、親水性、自由度等。 配列7:Clah47=Enolase clado:B細胞エピトープ (1)配列番号:7 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:それぞれ表のとおり (B)配列の型:タンパク質 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル配列:No (v)断片の種類:N末端からC末端 (vi)起源: (A)生物名:Cladosporium herbarum (C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸 以下の配列8では計算されたT−細胞エピトープを1文字表記で示す。10未 満のスコアの両親媒性の領域は無関係と思われる。 配列8:前記両親媒性部分 T−細胞エピトープ (1)配列番号:8 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:それぞれ表のとおり (B)配列の型:タンパク質 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル配列:No (v)断片の種類:N末端からC末端 (vi)起源: (A)生物名:Cladosporium herbarum (C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸 T−細胞のエピトープはN末端でリジン(K)に、C末端でプロリン(P)( =フラッグ)に挟まれている中間点のアミノ酸の位置から計算する。T−細胞の エピトープである可能性が高いところはスコア指数は10以上のときだけ存在す る。 C.Clah22 以下の配列9はClah22の完全なcDNA配列を示す。これから導き出し たアミノ酸配列もあわせて示されている。Clah22の読み取り枠は615b pであり、これは205アミノ酸の長さに相当する。計算された組み換えタンパ ク質の分子量は22341Daである。 配列9:YCP4 clado−>1−phase translation 22341Da (1)配列番号:9 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:615bp/205アミノ酸残基 (B)配列の型:核酸/タンパク質 (C)鎖の数:二本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA to mRNA/タンパク質 (iii)パイポセティカル配列:No(iv)アンチセンス:No (v)断片の種類:全配列 (vi)起源: (A)生物名:Cladosporium herbarum (C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸 DNA配列 615bp スイスプロトタンパクデータバンクでの配列が決定されているタンパク質との 相同性の調査では、アレルゲンであるClah22は酵母のタンパク質YCP4 と極めて相同性が高いことが示された。2つのタンパク質の同一性は56%で、 相同性も70%である。そのように類似性が高いので、この2つのタンパク質は 同じ機能を持っていると推測してもよいだろう。以下の配列10はClah22 とYCP4との高い相同性を反映している。 配列10:ycp4 yeast×ycp4 clado イーストゲノムブロジェクトでYCP4の配列または読み取り枠はSacch aromyces cerevisiaeの染色体3にあり、それは公表された (ビトー(Biteau)ら、1992)。ビトーら(1992)によれば、Y CP4を破壊しても表現型は変わらなかった。 Clah22にはAlternaria alternataにも相同的な仲 間があることがわかった。以下の配列11はアレルゲンAlta22とClah 22の配列を並べて示す。 配列11:ycp4 alt×ycp4 clado 次の配列12にコンピューターを使用して見つかったB−細胞のエピトープも 示す。 配列12:Clah22=YCP4 clado:B細胞エピトープ (1)配列番号:12 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:それぞれ表のとおり (B)配列の型:タンパク質 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル配列:No (v)断片の種類:N末端からC末端 (vi)起源: (A)生物名:Cladosporium herbarum (C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸 以下の配列13は計算されたT−細胞エピトープを示す。親水性領域に挟まれ ている両親媒性のヘリックスは主要組織適合抗原II(MHC II)結合ペプチド の基本計算モデルを表す。 配列13:前記両親媒性部分 T−細胞エピトープ (1)配列番号:13 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:それぞれ表のとおり (B)配列の型:タンパク質 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル配列:No (v)断片の種類:N末端からC末端 (vi)起源: (A)生物名:Cladosporium herbarum (C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸 T−細胞のエピトープはN末端でリジン(K)に、C末端でプロリン(P)( =フラッグ)に挟まれている中間点のアミノ酸の位置から計算する。T−細胞の エピトープである可能性が高いところはスコア指数は10以上のときだけ存在す る。 D.Clah11 以下の配列14は、Clah11の完全はcDNA配列とそこから導き出され るアミノ酸配列を示す。読み取り枠は336bp、又は112アミノ酸を含む。 計算された分子量は11078Daで、これは患者の4%からウェスタンブロッ ティングで見つかっている11kDの抗原性タンパク質に相当する。 配列14:Clah11=rla2 clado−>1−phase tran slation 11078Da (1)配列番号:14 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:336bp/112アミノ酸残基 (B)配列の型:核酸/タンパク質 (C)鎖の数:二本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA to mRNA/タンパク質 (iii)パイポセティカル配列:No (iv)アンチセンス:No (v)断片の種類:全配列 (vi)起源: (A)生物名:Cladosporium herbarum (C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸 DNA配列 336bp スイスプロトタンパクデータバンクでのFASTAによる配列比較で、当該1 1kDのアレルゲン性の作用を持つ長いタンパク質は、良く保存されているリボ ソームタンパク質であるRLA2と相同性や同一性が極めて高いことがわかる。 以下の配列15は高い相同性を反映している。ヒト、ラット、ショウジョウバエ 、スキゾサッカロミセス ポンベ(Schizosaccaromyces p ombe)、Saccharomyces cerevisiae、タマホコリ カビ、トリパノゾーマおよび2種のカビであるCladosporium he rbarumとAlternaria alternansの複数の配列が示さ れている。 配列15: アレルゲンタンパク質のClah11はCladosporium herb arumのアレルゲンとしての役目のためだけでなく興味深い。リボソームのタ ンパク質、この場合は特にヒトリボソームタンパク質のP1とP2が自己抗原と して文献に記載されている(フランコワ(Francoeur)ら、1985; リッチ(Rich)ら、1987;ヒン(Hines)ら、1991)。紅斑性 狼瘡の患者の20%が、リボソームの構成要素に対する自己抗体(抗−rRNP )、特にリボソームタンパク質PO(38kD)、P1(16kD)およびP2 (15kD)に対する自己抗体を持っている。相同性の点で、P2タンパク質は アレルゲンタンパク質のClah11に相当する。ヒト自己抗体は似たようなタ ンパク質と交差反応を起こすが、これは進化の過程でよく保存されているエピト ープが識別されることを意味する。免疫学的交差反応性の塩基は17アミノ酸基 の長さのKEESEESD(D/E)DMGFGLFDのC末端領域によって形 成される。幼児期や青年期にClah11により起きた減感作が成人してからの 自己免疫疾患と関係があるかどうかは厳密なテストを必要とする。しかし、リボ ソームタンパク質の適用は複数のマウスでは自己免疫疾患を起こせなかった(ヒ ンら、1991)。 次に配列16で示すB−細胞エピトープは2次構造、表面位置、親水性、自由 度等を考慮に入れて計算した。 配列16:Clah11=ra12 clado:B細胞エピトープ (1)配列番号:16 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:それそれ表のとおり (B)配列の型:タンパク質 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル配列:No (v)断片の種類:N末端からC末端 (vi)起源: (A)生物名:Cladosporium herbarum (C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸 以下の配列17は計算されたT−細胞のエピトープを示す。10未満のスコア の領域は無関係と思われる。 配列17:前記両親媒性部分 T−細胞エピトープ (1)配列番号:17 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:それぞれ表のとおり (B)配列の型:タンパク質 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル配列:No (v)断片の種類:N末端からC末端 (vi)起源: (A)生物名:Cladosporium herbarum (C)分化の程度:胞子および増殖型菌糸 T−細胞のエピトープはN末端でリジン(K)に、C末端でプロリン(P)( =フラッグ)に挟まれている中間点のアミノ酸の位置から計算する。T−細胞の エピトープである可能性が高いところはスコア指数は10以上のときだけ存在す る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI G01N 33/53 0276−2J G01N 33/53 Q //(C12N 15/09 ZNA C12R 1:645) (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 ジーモン ビルジット オーストリア国 A―8700 レオベン デ ィルンボクベグ 17 (72)発明者 ウンゲル アンドレア オーストリア国 A―5201 ジーキルヘン ツァイスベルグ 14 (72)発明者 レヒナエル エーリッヒ オーストリア国 A―5400 ハレイン ド ットルストラッセ 16 (72)発明者 ヒルシュベール ラインホルト オーストリア国 A―1160 ヴィーン ナ ウジーガッセ 18/10 (72)発明者 エブネール クリストフ オーストリア国 A―1040 ヴィーン セ ント エリザベートプラッツ 4/13 (72)発明者 クラフト ディートリッヒ オーストリア国 A―1170 ヴィーン モ ンティガッセ 1 (72)発明者 プリリンゲル ハンス−ヨルグ オーストリア国 A―3711 エベルスブル ン エベルスブルン 70 (72)発明者 ブライテンバッハ ミヒャエル オーストリア国 A―5020 ザルツブルグ アルフレッド クビンストラッセ 11 /11

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.配列16や17と同様に配列1、3−5、7−9、12−14もしくはこれ らの配列の部分領域と相同的に適合する核酸配列を有する、または緊縮条件で該 核酸配列とハイブリダイズする核酸配列を持っていることを特徴とする、アレル ゲンClah53、Clah47、Clah22およびClah11の抗原性を 有するポリペプチド、又はこれらのアレルゲンの少なくとも1つのエピトープを 有するペプチドをコードする組み換えDNA分子。 2.配列16や17と同様に前記配列1、3−5、7−9、12−14から変性 (縮重)によって誘導することができる核酸配列を有することを特徴とするクレ ーム1に記載の組み換えDNA分子。 3.抗原としてアレルゲンClah53、Clah47、Clah22およびC lah11と交差反応性があり、これらと高い相同性を示すポリペプチドをコー ドする核酸配列を有することを特徴とするクレーム1または2に記載の組み換え DNA分子。 4.発現構成を付与する発現調節配列と機能的に結合されていることを特徴とす るクレーム1〜3に記載の組み換えDNA分子。 5.クレーム4に記載の組み換え発現構成で形質転換されることを特徴とするポ リ ペプチドの発現のための宿主系。 6.Clah53、Clah47、Clah22若しくはClah11又はこれ らのタンパク質の少なくとも1つのエピトープの抗原性を有することを特徴とす るクレーム1〜3のいずれかに記載のDNA由来の組み換え又は合成によるタン パク質又はポリペプチド。 7.配列16や17と同様に前記配列1、3−5、7−9、12−14と完全に または部分的に対応するアミノ酸配列を有することを特徴とするクレーム6に記 載の組み換え又は合成によるタンパク質又はポリペプチド。 8.アレルゲンClah53、Clah47、Clah22若しくはClah1 1又はこれらの少なくとも1つのエピトープの抗原性と付加的ポリペプチド部分 を有する融合産物、 クレーム4に記載の発現構成のDNAによりコードされている融合産物全体、 から構成されることを特徴とするクレーム6または7のいずれかに記載の組み換 え又は合成によるタンパク質又はポリペプチド。 9.前記付加ポリペプチド部分がβ−ガラクトシダーゼ又は他の融合に適したポ リペプチドであることを特徴とするクレーム8に記載の組み換え又は合成による タンパク質又はポリペプチド。 10.クレーム6〜9のいずれかに記載の合成によるタンパク質又はポリペプチ ドを含有していることを特徴とする診断または治療用試薬。 11.患者の血清中のIgE抗体とクレーム6〜9のいずれかに記載の組み換え 又は合成によるタンパク質又はポリペプチドとの反応を測定することを特徴とす るアレルゲンClah53、Clah47、Clah22又はClah11に対 する患者のアレルギーをインビトロで検出する方法。 12.クレーム6〜9のいずれかに記載の組み換え又は合成によるタンパク質又 はポリペプチドが細胞反応の刺激又は阻害に使用されることを特徴とするアレル ゲンClah53、Clah47、Clah22又はClah11に対する細胞 反応をインビトロで検出する方法。
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