JPH09503037A

JPH09503037A - 道路標識および支持シート

Info

Publication number: JPH09503037A
Application number: JP7509769A
Authority: JP
Inventors: イー．ライス，エリック; エー．ハーゲット，ランダル
Original assignee: ミネソタマイニングアンドマニュファクチャリングカンパニー
Priority date: 1993-09-20
Filing date: 1994-08-26
Publication date: 1997-03-25
Also published as: WO1995008426A1; CA2170265A1; EP0725718B1; DE69421291D1; CN1131403A; DE69421291T2; EP0725718A1

Abstract

(57)【要約】上部シート（１２）および支持シートを含む順応性道路標識であって、ここで、支持シートが繊維スクリム（１８）、結合層（２０）および順応層（２２）を含み、結合層がスクリムの下部分に侵入し、そして上部シートの材料がスクリムの上部分に侵入している。また、道路標識支持シート。

Description

【発明の詳細な説明】道路標識および支持シート発明の分野本発明は、道路標識支持シートおよび道路標識、例えば、交通制御標識等を提供するために道路に接着されるテープに関する。背景予備形成された道路標識材料は、様々な用途の交通制御標識、例えば、短距離および長距離レーンストライピング、停止線および交差点での歩道レーン標識として用いられる。通常には、予備形成された道路標識材料は、可撓性支持シートの上に配置された、連続の耐摩耗性上部層を含み、そしてそれは感圧接着剤または触圧セメントで道路表面に付着される。特に、仮の道路標識において、標識を道路から取り外すことを容易にするために、高い引張強度を示すスクリム材料、例えば、不織材料または織物材料（時々、「スクリム」で参照する）を入れることが知られている。通常には、スクリムは順応層の路面側内部またはその上に提供され、米国特許第4,299,874（Jonesら）に開示の通りである。米国特許第4,146,635号（Eigenmann）は「薄い、可撓性の、本質的に非伸長性の、応力に対して耐性の」スクリムを含む道路標識を開示している。その明細書は、「中間層」としても参照されるスクリムはフィルムであるか、または、不織布繊維構造であってよく、且つ、それは、通過している乗物により道路標識の上部に接線方向に加えられる応力を、より大きな界面領域にわたって分散し、そして伝播させるように機能することを教示している。今日までの進歩にも係わらず、より大きな耐久性およびより大きな順応性を示す道路標識が望まれている。多くの現在の道路標識は許容されないほど早く構成層間の剥離が起こるという問題を抱えている。発明の要旨本発明は、驚くほどの耐久性および順応性を提供する、道路標識テープのような道路標識のための支持シートおよびかかる支持シートを含む道路標識を提供する。簡単な要約として、本発明の道路標識は、上部シートであって、通常には、その表面から突出した、任意成分の再帰反射性要素および／または任意成分の滑り制御粒子を含んでよい上部シート、本発明の新規の支持層、および、通常には任意成分の接着剤層をこの順序で含む。本発明の道路標識は、支持層が伸長性繊維スクリム、結合層および順応層をこの順序で含み、ここで、結合層材料はスクリムの下部分に侵入し、そして上部シート材料がスクリムの上部分に侵入しているという点で、従来から知られている道路標識とは異なる。本発明の道路標識は、所望の形状に、例えば、ロール状のテープまたはシートで、道路等に固定するための接着剤を含んでまたは含まないで製造されることができる。本発明の道路標識は性能および製造について幾つかの利点を提供する。結合層およびスクリムの組み合わせは、ここで、以前には供給されなかった、高耐久性の上部シートと高順応性の支持層との間の付着性を提供する。本発明の結果として、耐摩耗性上部層を含む道路標識テープは、より高い順応性を提供し、そしてこの為、道路表面に対して、より良好な付着性を提供し、結果的に、より長い寿命を提供する。図面の簡単な説明本発明は、図面を参照して更に説明され、ここで、図１は道路表面上の本発明の道路標識を例示する断面図である。この図は、観念的な図であり、縮尺通りでなく、そして単なる例示であり、制限するものでない。例示の態様の詳細な説明本発明の例示の道路標識を図１に示す。標識10は、上部シート12であって、その上部表面から突出している任意成分である再帰反射性要素14および任意成分である滑り制御粒子16を含んでよい上部シート、スクリム18と結合層20と順応層22 とを含む支持シート17、および、道路の道路表面26上への接着剤層24を含む。上部シートは、通常には、ポリマーマトリックスであり、好ましくは耐久性且つ耐摩耗性であり、そして通常には、上部シートの上部表面から突出している再帰反射性要素および滑り防止粒子を含む。上部シートを製造することができる材料の例示の例は、ウレタン、エチレン／メチルメタクリレートコポリマー、エポキシ、ビニル等を含む。例えば、ウレタン上部層は米国特許第5,077,117号(Harp erら）に開示されており、その実体部分を参照により本明細書中に取り入れ、このウレタン上部層は本発明の道路標識において用いられてよい。米国特許第5,07 7,117号は、その発明の道路標識中の上部層は、その発明の目的を達成するために、好ましくは50,000〜300,000ポンド/インチ²(350〜2100MPa)、そしてより好ましくは50,000〜250,000ポンド/インチ²(350〜1750MPa)のヤング弾性率を有することを教示している。このような上部層は、ある用途で望まれるよりも比較的に脆性であることが観測された。本発明において、この範囲に入らないヤング弾性率を有する上部層は、所望ならば、用いられることができる。様々な適切な再帰反射性要素および滑り耐性粒子は当業者に知られている。再帰反射性要素の例示の例は、セラミックおよびガラス微小球を含み、それらは、時々、その上に半球反射体を有し、または上部層中の顔料粒子を含む。滑り耐性粒子の例示の例は、高い硬度を有する、角張ったセラミック粒子および石粒子を含む。上部シートは、通常、所望の色をそれに付与するための１種以上の着色剤、例えば、顔料または染料を含む。上部シートは、通常、100〜1500μm（4〜60ミル）の厚さである。それは、一般に、所望の目立ちやすさおよびメッセージ付与機能（即ち、所望の色記号）を提供し、そして、図１に示しているように、単層であってよく、必要に応じて再帰反射性要素および／または滑り耐性（即ち、摩擦促進）粒子を含んでよい。または、上部シートは多層構造であってよい。例えば、上部シートは、そこから突出している再帰反射性要素および／または滑り耐性粒子を有する上層および下層の第二層を含んでよい。道路標識の寿命を延ばすために、第二層も顔料入りの所望の色であってよく、そして埋め込まれた再帰反射性要素および／または滑り耐性粒子を含んでもよい。標識が使い尽くされ、そして上層が徐々に摩耗されると、第二層が露出され、そしてそれが摩耗されると、以前には埋まっていた再帰反射性要素および滑り耐性粒子が露出される。本発明の道路標識において用いられることができる多層の上部シートの例示の例は、上記の米国特許第5,077,117号に開示されており、ここで、その図１を参照すると、層18は本発明の道路標識の上部層として機能し、そしてコラム２の第57行〜コラム３の第19行に記載された層12は本発明の道路標識の第二層として機能するであろう。米国特許第4,117,19 2号（Jorgensen）および第4,490,432号（Jordan）は、本発明の道路標識の上部シートにおいて用いられることができる各々の材料を開示している。本発明の支持シートは、繊維スクリム、樹脂材料からできている結合層、および、順応層を含み、前記結合層材料は、スクリムの下層部分に侵入している。スクリムは、繊維ウェブまたは布帛材料であり、例えば、編物、不織布または織物ウェブである。スクリムは伸長性であるべきであり、そして、実質的に非弾性であり、即ち、延伸後の初期寸法への回復時に低い残留応力を示す。スクリムは、好ましくは、製造、加工、標識の道路表面への取り付け、および、所望ならば、道路からの取り外しの時に、道路標識および支持シートの他の要素を支持するために充分な引張強さを有する。ポリエステル材料からできたスクリムは、通常には、ウレタンベースの上部シートでの使用に好ましい。というのは、かかるスクリムは、通常には、かかる材料に対して高い付着性を示し、且つ、通常には、非常に耐久性であるからである。適切な材料の別の例示の例はポリプロピレンであり、それはあまり好ましくない。というのは、スクリムと接触する結合層材料および上部シート材料は、有効な湿潤化および侵入並びにスクリムに対する付着性を達成するために、界面活性剤または他の添加剤を含む必要があるからである。スクリムは、通常には、約50〜約500ミクロン（2〜20ミル）の厚さであり、約 100〜約125ミクロン（４〜５ミル）が好ましい。厚すぎるスクリムは支持シートおよび得られる道路標識テープを所望よりも脆性にし、そしてウェブを充填するために、より多量の結合層および上部シート材料を必要とする傾向がある。薄すぎるスクリウム材料は、所望よりも低い強度を付与する傾向がある。スクリムの適切な重量は、部分的には繊維の性質に依存し、そして繊維の適切なサイズは繊維の配列、例えば、織機または織目に部分的には依存するであろうが、通常には、スクリムは約５以下のデニールの繊維から製造され、そして約0. 5〜約５オンス/ヤード²（17〜170g/m²）の重量を有するであろう。好ましくは、スクリムはスクリムと接触している上部シートの一部分（即ち、単層上部シートの上層の下部分または多層上部シートの第二層の下部分）がスクリムの上部領域に侵入し、スクリム層の下部分に侵入している結合層との良好な接触を達成する。0.5inH₂Oで少なくとも400フィート³／分/フィート²）（1.3cmH₂Oで120m³／分/ m²）、好ましくは0.5inH₂Oで少なくとも1000フィート³／分/フィート²）（1.3cm H₂Oで300m³／分/m²）のフラジアー空気透過率（Frazier Air Permeation）を示すスクリムは通常には適切である。本発明の支持シートおよび道路標識中のスクリムとして有用な材料の１つの例示の例はREEMAY（商標）スタイル番号2055スパンボンドウェブであり、ウェブは４デニールの直線繊維ポリエステルからできており、約0.55オンス/ヤード²（19g/m²）の基本重量、約90ミクロン（4.5ミル）厚さ、機械方向に約４ポンド(8kg)および横方向に約4.5ポンド(2.0kg）の台形引裂強さ、約10ポンド/インチ（4.9g/cm²）のミューレン破裂（Mullen Burst）、および、0.5inH₂Oで約1075フィート³/分/フィート²）（1.3cmH₂Oで325m³/分/m² ）のフラジアー空気透過率を有する。適切なウェブの別の例示の例は、REEMAY（商標）スタイル番号2430であるが、そのウェブ(2.4オンス/ヤード²（83g/m²）の基本重量および17ミル（425ミクロン）厚さ）はより脆性の道路標識を生じる。結合層は樹脂材料からできており、そしてスクリムを順応層にしっかりと結合するように機能する。従って、スクリム材料と順応層の両方に強い結合を提供するであろう材料は好ましい。結合層材料は、スクリムマトリックスの下部分に侵入するように処理されうるべきである。好ましくは、結合層材料はスクリムの上部分に侵入する上部シートの材料と接触するように、スクリム材料を通して侵入するであろう。そしてこの場合、好ましくはそれに強い結合を提供する。結合層材料は、多くの界面が加工、取り付けおよび本発明の支持シートおよび道路標識の使用の間に遭遇される剪断力に耐えるようにスクリム、順応層および上部シートに充分な結合強度を示すべきである。適切な結合層材料の例示の例は、ポリブタジエン樹脂ベースの感圧接着剤である。例えば、次の配合の感圧接着剤は有用であることが判った（重量部）:11〜1 2部のTAKTENE（商標）220S ゴム（ポリブタジエン）、２〜３部のESCOREZ（商標）1102樹脂（粘着付与剤）、８〜９部のPICCOLYTE（商標）A135樹脂（粘着付与剤）、０〜１部のカーボンブラック、0.1〜0.5部のSANTONOX（商標）R（充填剤）、１〜２部のHYDRAL（商標）710W（充填剤）、５〜６部の水和された珪酸アルミニウム、および１〜２部のHRJ-1367 Phenolic（硬化触媒）、並びに、１〜２部のエタノールおよび65〜70部のヘプタン。この組成物は順応層に塗布され、そして実質的に全ての溶剤を除去するために乾燥され、そしてその後にスクリムがそれにラミネートされる。次の配合の接着剤組成物も有用であることが期待される:0.1〜１部のIRGANOX（商標）1010酸化防止剤、42〜44部のPICCOLYTE（商標）A135樹脂、12〜13部のESCOREZ（商標）1102樹脂および42〜45部のTAKTENE（商標）220Sゴム。結合層は、スクリムを順応層にしっかり結合し、且つスクリムの上部分を覆うことなくスクリムに侵入するために充分に厚いべきである。好ましくは、結合層はスクリムが順応層に直接的に接触しないようにスクリムと順応層を分離する。順応層22は、通常には、約50〜約125ミクロン（２〜５ミル）厚さのアルミニウムホイルである。より薄いホイルは使用するのが困難であるほど容易に皺になる傾向があり、一方、より厚いホイルはコストが高くなり、且つ、順応性の低い製品をもたらす傾向がある。ホイルは、好ましくは、両面が艷消し仕上であり、且つ、好ましくはホイルの付着性を阻害しうる表面のオイルおよび他の汚染物を実質的に有しない。デッドソフトアルミニウムとも参照される適切なホイルは、当業者により容易に選択されるであろう。順応層として適切な材料の他の例示の例は、ここで、特定の押出フィルム、例えば、ゴム、特定の熱可塑性ポリマー等を含み、それらは当業者に知られている。これらの材料は、通常には、結合層および下層の接着剤層への適切な付着性を達成することが容易であるが、それらは、通常には、適切なアルミニウムホイルよりも高価である。任意の接着剤層24は支持シート17の底表面上に提供されてよい。本発明の支持シートおよび道路標識を所望の基材に付着させるための適切な付着性は当業者により容易に選択されることができる。接着剤の例示の例は感圧接着剤、触圧セメントおよび熱活性化接着剤を含む。実施例本発明は、次の例示の実施例により更に説明されるであろう。それらは制限することが意図されない。特に指示がないかぎり、全ての量は重量部で記載されている。特に指示がないかぎり、次の試験方法が用いられた。ハンド順応性ハンド順応性は、主題の支持シートまたは道路標識をコンクリートブロックまたはアスファルト複合材のような不規則なまたは粗い表面に設置し、そして表面の粗さが主題の支持シートまたは道路標識の上部で複製される程度を視覚的に評価することにより評価される。主題の材料の弾性回復は、複製された粗さが時間とともに消失する傾向を観測することにより評価される。マンドレル順応性マンドレル順応性は、主題の材料を0.5インチ（1.25センチメートル）直径のマンドレルの周囲に巻き、それを取り外すことにより評価される。材料の曲げ容易さおよびくぼみまたは曲げの永久性を観測する。非弾性変形順応性非弾性変形順応性は、（1）主題の材料の2.5x10センチメートル（1x4インチ）試験片が所定の量、例えば、5%延伸されるまで充分な引張応力を加える、（2）引張応力を０にまで低下させ、そして材料を回復させる、および（3）試料を最初に延伸するための力の所定の分率に達するまで引張応力を加え、そして初期の長さからの伸び率を測定することにより評価される。所定の分率の力に達したときの伸び率を、最初の5%で割り、そして結果を非弾性変形としてパーセントで表記する。力が二回目の引張で最初に観測されたときの歪みが最初の変形のどれだけが永久であるかを示す。完全に弾性の材料は0%の非弾性歪みを有する。水流順応性水流順応性は不均質な表面に対する道路標識の順応性の測定である。主題の道路標識材料の10センチメートル（４インチ）直径の円形片であって、真ん中に1. 3センチメートル（0.5インチ）ホールドを有する片を道路表面に付け、そしてその後、この場合に、200ポンド（91kg）の荷重のタンパーカートを６回通過させることにより詰めた。目盛りの付いたシリンダーを孔中に入れ、その中に水を入れ、そしてシリンダーの底からホールドを通して道路標識の下に水を排水させる。排水が早いと、低い順応性であることを示し、そして排水が遅いと、高い順応性であることを示す。シリンダーは、道路標識の下に200ミリリットルの水が流れるときに、静水圧落差が17 インチ〜15インチ（6.7〜5.9cm）であるものである。速度はシリンダー中に2000 ミリリットルの水を入れ、そして200ミリリットルの水が流れる時間（t_R）を記録することにより評価される。道路標識が試験された後、標識を取り出し、同一サイズのゴムディスクを同一の位置に置き、その表面上に５ポンドを加える。ゴムディスク上で試験を行い、時間（t_Q）を記録する。標識の順応性を次のように計算する。 %順応性=［１-（t_R/t_Q）^1/2］x100% 試験を行うために必要な時間は短時間であるから、道路標識表面に吸収される水の量は無視できると仮定される。例１および比較例Ａ例１において、本発明の例示の支持シートおよび道路標識は次のように製造された。道路側接着剤、例えば、ヘプタン中のポリブタジエン樹脂を、４インチx6 インチ単位面積当たりに約85グレイン（1.6cmx2.4cm単位面積当たりに5.5g）の未乾燥重量でポリエステル剥離ライナー上に塗布し、200°F（93℃）で約4分間乾燥し（単位面積当たりに約27グレイン(1.8g)の乾燥重量を生じる）、その後、順応層をそれにラミネートし、順応層の底が道路側接着剤層と接触した。結合層は、この場合、道路側接着剤と同一の材料であり、結合層を順応層の上側に、４インチx6インチ単位面積当たりに約45グレイン（単位面積当たりに2.9g）の未乾燥重量で塗布し、そしてこの構造物を炉内で約240°F(115℃)で約２分間加熱した。その後、任意の接着剤層を有する支持シートを生じるように、50ポンド/インチ²(24g/cm²)を有する結合層にスクリム材料をラミネートし、そしてロールアップした。この支持シートはライナーを用いることなく、それ自体でロールに巻かれることができ、または道路標識を製造するために直接的に用いられることができる。この例では、道路側接着剤上のライナーは次の塗布操作を容易にするために用いられた。上記の米国特許第5,077,117号の例1に開示されているウレタン組成物を含む上部層組成物を、支持シートの上面、即ち、スクリム層に約７ミル(175ミクロン) の間の未乾燥厚さで塗布した。再帰反射性要素（1.75の屈折率を有するガラス微小球および1.76の屈折率を有するセラミック微小球）を、４インチx6インチ単位面積当たりに約24および5グレイン（単位面積当たりに1.6gおよび0.3g）の重量でそれぞれ上層に落とした。この構造体を275〜325°F（135〜163℃）で約６分間硬化し、仕上がりの順応性道路標識シートを製造した。比較例Ａでは、スクリムおよび結合層が省略されたことを除いては例１と同様に道路標識を製造した。例１の道路標識を横断試験領域、即ち、自動車および軽トラックのような自動車がその上を１日に平均で少なくとも10,000回横断する領域に取り付け、そして 15カ月後に、標識の残りから上部層が剥離されないことを示した。同一の乗物が横断するように、例１の試料と隣接して取り付けられた比較例Aの道路標識は18 日後に剥離を示した。例２例２において、支持シートを例１と同様に製造し、その後、ポリブタジエンの更なる層をスクリム層上に付けた。例３熱可塑性樹脂上部シートを、下記の通り、米国特許第5,194,113号により調製した。上層はエチレン／メタクリル酸コポリマーであり、そして、第二層はポリオレフィンおよび炭酸カルシウム並びに第二層下層のポリブタジエンゴム接着剤を含んだ。支持シートを例1のように製造し、そして第二層下層のポリブタジエン接着剤をその上に４インチx6インチ単位面積当たりに45グレイン（単位面積当たりに2. 9ｇ）の未乾燥重量で被覆し、その構造体を200°F(93℃)で２分間乾燥し、そしてその後、上部シートの残りの部分に50ポンド／インチ²(24g/cm²)圧でラミネートした。例４例１のように支持シートを製造し、その後、上に米国特許第5,077,177号に開示されているようなウレタンベースの上層を含む上部シートおよび上記米国特許第4,490,432号の表１に開示されたようなゴム第二層を支持シートにラミネートした。例５道路標識を例３のように製造したが、上部シートは熱可塑性樹脂上層のみを含み、そして第二層はなかった。例６道路標識を例２のように製造したが、上部シートは、再帰反射性要素を含む２〜３ミル（50〜75ミクロン）厚さのビニル層を含み、そして第二層は48ミル（12 00ミクロン）の高度に充填剤入りのカレンダー加工された可撓性のアクリロニトリルブタジエンゴムシートであった。比較例Ｂ道路標識は、２〜３ミル（50〜75ミクロン）厚さのビニル上層、 18ミル（450ミクロン）厚さのゴム層、４インチx6インチ単位面積当たりに90グレイン（単位面積当たりに5.8g）のポリブタジエンゴム接着剤で含浸された2.4 オンス/ヤード²(83g/m²)ポリエステルスクリムを含む、Minnesota Minning and Manufacturing Company(3M)のSTAMARK（商標）No.5710道路標識であった。比較例Ｃ道路標識は、６ミル（150ミクロン）厚さの上層、39ミル（975ミクロン）厚さのゴム層、４インチx6インチ単位面積当たりに35グレイン（単位面積当たりに2. 3ｇ）のポリブタジエンゴム接着剤含む、3MのSTAMARK（商標）No.420道路標識であった。本発明の様々な変更は本発明の範囲を逸脱することなく当業者に明らかであろう。

【手続補正書】特許法第１８４条の８【提出日】１９９５年１２月２７日【補正内容】請求の範囲（請求の範囲翻訳文第１５頁）請求の範囲１．上部シート（１２）および支持シートを含む順応性道路標識であって、前記支持シートが伸長性繊維スクリム（１８）、結合層（２０）および順応層（２２）を含み、前記結合層材料が前記スクリムの下部分に侵入し、そして前記上部シートの材料が前記スクリムの上部分に侵入していることを特徴とする道路標識。２．前記上部シートが、上層、および、下層である第二層を含み、前記第二層が前記スクリムの上部分と接触しており且つそこに侵入していることを更に特徴とする、請求の範囲１記載の道路標識。３．前記上部シートが再帰反射性要素および滑り制御粒子の少なくとも一方を含む、請求の範囲１記載の道路標識。４．ａ）前記上部シートが下記の１種以上のポリマー樹脂を含む：ウレタン、エチレンとメタクリル酸とのコポリマー、エポキシおよびビニル；または、ｂ）前記上部シートが約１００〜１５００ミクロン厚さであること、の少なくとも一方を更に特徴とする請求の範囲１記載の道路標識。５．ａ）前記スクリムがポリエステルまたはポリプロピレンからできているウェブを含むこと；または、ｂ）前記スクリムがポリエステルウェブを含み、且つ、前記スクリムと接触している前記上部シートがウレタンベースであること、の少なくとも一方を更に特徴とする請求の範囲１記載の道路標識。【手続補正書】特許法第１８４条の８【提出日】１９９６年１月８日【補正内容】１）明細書国際出願明細書第３頁（明細書翻訳文第３頁第１２行〜第４頁第２行「上部シートは・・・用いられることができる。」）上部シートは、通常には、ポリマーマトリックスであり、好ましくは耐久性且つ耐摩耗性であり、そして通常には、上部シートの上部表面から突出している再帰反射性要素および滑り防止粒子を含む。上部シートを製造することができる材料の例示の例は、ウレタン、エチレンとメタクリレート酸とのコポリマー、エポキシ、ビニル等を含む。例えば、ウレタン上部層は米国特許第5,077,117号（Har perら）に開示されており、その実体部分を参照により本明細書中に取り入れ、このウレタン上部層は本発明の道路標識において用いられてよい。米国特許第5, 077,117号は、その発明の道路標識中の上部層は、その発明の目的を達成するために、好ましくは50,000〜300,000ポンド/インチ²(350〜2100MPa)、そしてより好ましくは50,000〜250,000ポンド/インチ²(350〜1750MPa)のヤング弾性率を有することを教示している。このような上部層は、ある用途で望まれるよりも比較的に脆性であることが観測された。本発明において、この範囲に入らないヤング弾性率を有する上部層は、所望ならば、用いられることができる。２）請求の範囲（請求の範囲翻訳文第１５頁〜第１６頁）請求の範囲６．前記結合層材料が前記スクリムを通して充分に侵入し、且つ、前記上部シート材料が前記スクリムを通して充分に侵入して、前記結合層材料および前記上部シート材料が接触していることを更に特徴とする請求の範囲１記載の道路標識。７．ａ）前記結合層材料がポリブタジエン樹脂を含む感圧接着剤であること；または、ｂ）前記結合層材料が１１〜１２重量部のポリブタジエンゴム、１０〜１２重量部の粘着付与剤、０〜１重量部のカーボンブラック、６〜８重量部の充填剤および１〜２重量部のフェノール系硬化剤を含むこと、の少なくとも一方を更に特徴とする請求の範囲１記載の道路標識。８．ａ）前記順応層がアルミニウムであること；または、ｂ）前記順応層が２５〜１２５ミクロン厚さであること；または、ｃ）前記順応層がゴムまたは熱可塑性ポリマーを含むこと、の少なくとも１つを更に特徴とする請求の範囲１記載の道路標識。９．前記標識が前記順応層の底面上に接着剤層を更に含むことを更に特徴とする請求の範囲１記載の道路標識。１０．前記支持シートが伸長性繊維スクリム（１８）、結合層（２０）および順応層（２２）を含み、前記結合層材料が前記スクリムの下部分に侵入していることを特徴とする道路標識支持シート。１１．前記結合層材料がポリブタジエン樹脂を含む感圧接着剤であることを更に特徴とする請求の範囲１０記載の支持シート。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ハーゲット，ランダルエー. アメリカ合衆国，ミネソタ 55133―3427, セントポール，ポストオフィスボックス 33427（番地なし)

Claims

【特許請求の範囲】１．上部シートおよび支持シートを含む順応性道路標識であって、前記支持層が繊維スクリム、結合層および順応層を含み、前記結合層材料が前記スクリムの下部分に侵入し、そして前記上部シートの材料が前記スクリムの上部分に侵入していることを特徴とする道路標識。２．前記上部シートが、上層、および、下層である第二層を含み、前記第二層が前記スクリムの上部分と接触しており且つそこに侵入していることを更に特徴とする、請求の範囲１記載の道路標識。３．前記上部シートが再帰反射性要素および滑り制御粒子の少なくとも一方を含む、請求の範囲１記載の道路標識。４．ａ）前記上部シートが下記の１種以上のポリマー樹脂を含む：ウレタン、エチレン／メタクリル酸、エポキシおよびビニル；または、ｂ）前記上部シートが約１００〜１５００ミクロン厚さであること、の少なくとも一方を更に特徴とする請求の範囲１記載の道路標識。５．ａ）前記スクリムがポリエステルまたはポリプロピレンからできているウェブを含むこと；または、ｂ）前記スクリムがポリエステルウェブを含み、且つ、前記スクリムと接触している前記上部シートがウレタンベースであること、の少なくとも一方を更に特徴とする請求の範囲１記載の道路標識。６．前記結合層材料が前記スクリムを通して充分に侵入し、且つ、前記上部シート材料が前記スクリムを通して充分に侵入して、前記結合層材料および前記上部シート材料が接触していることを更に特徴とする請求の範囲１記載の道路標識。７．ａ）前記結合層材料がポリブタジエン樹脂を含む感圧接着剤であること；または、ｂ）前記結合層材料が１１〜１２重量部のポリブタジエンゴム、１０〜１２重量部の粘着付与剤、０〜１重量部のカーボンブラック、６〜８重量部の充填剤および１〜２重量部のフェノール系硬化剤を含むこと、の少なくとも一方を更に特徴とする請求の範囲１記載の道路標識。８．ａ）前記順応層がアルミニウムであること；または、ｂ）前記順応層が２５〜１２５ミクロン厚さであること;または、ｃ）前記順応層がゴムまたは熱可塑性ポリマーを含むこと、の少なくとも１つを更に特徴とする請求の範囲１記載の道路標識。９．前記標識が前記順応層の底面上に接着剤層を更に含むことを更に特徴とする請求の範囲１記載の道路標識。１０．前記支持シートが繊維スクリム、結合層および順応層を含み、前記結合層材料が前記スクリムの下部分に侵入していることを特徴とする道路標識支持シート。１１．前記結合層材料がポリブタジエン樹脂を含む感圧接着剤であることを更に特徴とする請求の範囲１０記載の支持シート。