JPH09502951A - 軸線方向の力に反応する表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 押し下げ動作式エーロゾル（煙霧質）投薬小出し容器の使用記録に特に有用な、非回転力の適用を表示する装置。外側カバー２０に加えられる非回転力が、１組の歯５８と係合する１組の可撓性爪８０によって、外側カバーに対して相対的な表示輪５０の回転に変換される。加えられた力が爪を撓ませて歯を回転させると、爪が押し下げられて円周方向に伸長する。外側カバーに形成された窓２６のような適当な手段が歯の相対的な回転を表示する（表示輪に付された表示記号を該窓を通して視認できる）。この装置は、幼児のいたずら対策用の手段を具備してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】 軸線方向の力に反応する表示装置発明の背景 本発明は主として容器、瓶、ディスペンサ、缶等に関し、特に、容器、瓶、デ ィスペンサあるいは缶が開放、あるいは使用された回数を表示する表示機構に関 する。また、本発明は、所定の作用が実行された回数を表示する必要のあるその 他のいずれかの用途に対しても使用可能である。 医療分野において、医薬は、該医薬の服用の効果が有益である所定の治療範囲 を有している。医薬の過少利用は治療作用に必要なレベルに達することなく薬に よる副作用を使用者にもたらす可能性がある。他方、過度の利用は、可能な効用 よりはるかに大きい規模の副作用あるいは毒性を発生させうる。このように、患 者が投薬についての所定の指示に従うことが極めて重要ではあるものの、患者が 医薬を服用したか否かを忘れたり、あるいは服用をとばしたり、あるいは繰返し て服用することがよくある。 患者に１回分の医薬を服用するように想起させたり、その患者が既に医薬を服 用したことを想起させるという課題を解決するために著しい数の投薬タイミング 計画が用いられてきた。最も多く使用されている計画では医薬を、日、服用回数 、服用時間を指示した、あるいは連続番号を付した区画室に位置させるように必 要な投薬を区画化する計画を含む。これらの装置は、責任者がおり、区画室に正 しく医薬を充てんする時間と辛抱強さがある場合には理屈の上では満足のいくも のである。 ある種の医薬は全く丸薬あるいはカプセルの形態ではなく、ぜんそくあるいは その他の一般的な気管用の医薬のように煙霧質である。これらの医薬は加圧され た缶内の液体として詰められていることが多く、前記缶はある測定された量の煙 霧質の服用分を作動時患者の口あるいは鼻中へ解放する。そのような医薬は数を 付した区画室に詰めるようにできないのは勿論である。 単一の種類の丸薬を分配する上で、多数の窓を含む瓶キャップが発明されてき た。窓を通して、インデックスを記した可動要素を視ることができる。極めて少 数の装置においては、キャップが緩められ、外され、取り換えられ、再び締めら れる毎に窓に対する所定位置を指示要素が割り出す。このように、窓を通して表 示されるインデックスマークを視ることにより、使用者が服用の繰返し順序のど こにあるか知ることができる。殆んどのそのような装置に対する制約の１つは、 それらが例えばねじ込み、あるいはバヨネットタイプの閉鎖体のように、回転力 を加えることにより容器から外す閉鎖体を用いてのみ作用するように設計されて いることである。前記装置は一般に、例えば押込みで作用する缶のように軸線方 向の力を加えることによって容器の中味を取り出すような容器あるいはその他の 装置からパチンと外す閉鎖体とでは作用しない。 窓割出し形式の従来技術の装置の深刻な欠点は、窓を正しく前進させるべく開 閉の間使用者が本装置を十分廻していない場合使用者に何ら警告を与えないこと である。そのような装置を開放する前、次いで閉鎖した後使用者がインデックス 値に気づいていないとすれば、使用者は窓が新しいインデックスまで進んでいな くとも気がつかない。殆んどの使用者、特に、本装置の作動要領を理解しえない 老人は本装置の機能にこのように機敏ではない。さらに、殆んどの従来技術の装 置は双方向の運動を確実にロックすることができず、本装置の開閉時インデック スは適当に動くことができるが、本装置が反対方向に動くときはそれ以上の運動 は阻止される。このためインデックスがふらつき、特に長時間本装置が使用され た後は故障したり、あるいは読みが不正確となることが多い。 ワックスマン他（Wachsmann，et al）に対して１９７７年３月１５日発行され た米国特許第４，０１１，８２９号に記載の装置は双方向のロックを確実にしよ うとするが、閉鎖するとインデックスの運動を阻止するように歯の方向が設計さ れているため、本装置は特に使用により摩耗した後は安定して作用しない可能性 がある。また、ワックスマンの装置は、本装置が歯が外れる方向に動いていると きはラチェット歯が噛合い歯を通して摺動できる空間を提供しないため、時間が 経つと作動を不安定としうる。本装置の別の欠点は、割出し特性と併せ「子供に 安全」な複雑な特性を含めていることで、このことが本装置を極めて複雑とする 。例えば、空ら動き駆動を提供する方法や、本装置を共に保持する柱が諸要素の 中 間において必要とされることのような本装置のその他の特性によっても本装置の 複雑さを増大させる。 １９６４年１０月６日リビングストン（Livingston）に対して発行された米国 特許第３，１５１，５９９号に記載の装置は双方向での確実なロックを提供する が、それは極めて近接して隔置した突起によって行うが、これらは経済的に製作 するのが困難である。さらに、本装置は突起が動くが、係合していない場合は相 互に対して摺動するようにする空間を提供しない。 トリック(Trick)に対して１９８７年５月１９日に発行された米国特許第４， ６６６，０５１号に記載の装置は表示輪を有し、該表示輪の平面の上方および下 方にのこぎり状の縁部が突出している。前記のこぎり状縁部は表示機構を駆動す べく、上下の要素にある対応するのこぎり状部と係合する。前記のこぎり状部は 剛性であるため、相互に摺動するにつれて過度に摩耗する傾向がある。 シュワブ（Schwab）による、１９８７年７月２９日発行された欧州特願第８７ １００９１７．２号に記載の装置は、切頭円錐形閉鎖キャップと係合するコップ 状の外側要素を有している。シュワブによる装置は構造や製作が若干複雑である 。クラマ（Kramer）に対して１９８０年９月２日発行された米国特許第４，２２ ０，２４７号に記載の装置も、内側要素と係合するコップ状外側要素を含んでい る。 当該技術分野におけるその他の装置は、ニコル(Nicol)による米国特許第４， ５１１，０５０号、クラマ（Kramer）による同第４，３６５，７２２号、トリッ ク(Trick)による同第４，７４９，０９３号、サックリイ（Thackrey）による同 第４，７８２，９６６号、マストマン(Mastman)による同第４，７５３，１８９ 号、ニューエル−ルイス(Newel-Lewis)による同第４，７０５，１８２号、グリ ッフェン(Griffen)による同第４，６６２，５２０号、ケリー（Kelley）による 同第４，６４１，７５９号、ケリー（Kelley）による同第４，６３４，０１２号 、デニス（Dennis）による同第４，５６２，９３３号、アレン(Allen)による同 第４，５２８，９３３５号、ニコル(Nicol)による同第４，５１１，０５０号、 ヘボヤン(Hevoyan)による同第４，５４８，１５７号、ケリー（Kelley）による 同第４，５０１，３７０号、サックリ（Thackrey）による同第４，４８９，８３ ４号、リス（Lyss）による同第４，４３２，３００号、ゾルタン（Zoltan）によ る 同第４，４１９，０１６号、ビラ−リアル（Villa-Real）による同第４，４０５ ，０４５号、モーサ(Moser)による同第４，３５７，１９２号、ビラ・リアル（V illa-Real）による同第４，３４7，８０４号、フォード（Ford）による同第４， ０９４，４０８号、ウオルトン（Walton）による同第３，９９６，８７９号、カ レー(Carey)による同第３，９６０，７１３号、グラウ（Grau）による同第３， ９２６，３２６号、フイッシュ（Fish）による同第３，９２１，５６８号、ギル マン(Gillman)による同第３，８８７，０９９号、ガービイ(Garby)による同第３ ，７５３，４１７号、ベンダー（Bender）による同第３，４４６，１７９号、デ イル（Dale）による同第３，３３４，７３１号、トレギルガス(Tregilgas)によ る同第２，９４３，７３０号、グリーン（Greene）による同第２，９３９，５９ ７号、ギオン(Guion)による同第２，５８７，１４７号、アジット(Adsit)による 同第４９８，８５１号、フォレスタ(Forrester)による同第４，５００，００５ 号、リビングストン（Livingston）による同第３，１５１，５９９号、トリック (Trick)による同第４，６６６，０５１号、ビラ・リアル（Villa-Real）による 同第４，３４５，５４１号、バンバスカーク(Van Buskirk)による同第４，４４ ０，３０６号、ラーマ（Lermer）による同第２，７６７，６８０号、タルタグリ ア(Tartaglia)による同第４，７２３，６７３号、ブラウン(Brown)による同第２ ，６４４，４５２号、フラジア(Frazier)による同第４，６４６，９３６号、バ ビット(Babbitt)による同第３，７６６，８８２号、コスタ(Costa)による同第３ ，９７７，５５４号、ロールマン(Rollman)による同第５，０１１，０３２号、 クツヅ（Kusz）による同第５，１８８，２５１号、クツヅ（Kusz）による同第５ ，１８４，７３９号およびシュワブ（Schwab）による欧州特許第０２３０３２３ 号を含む。 このように、当該技術分野を検討すると、回転力でなく、むしろ軸線方向の力 を加えることにより作動する改良された表示キャップに対する要求があることが 明らかである。そのような装置は本装置の開放時および閉鎖時の双方においてイ ンデックスの確実で制御された運動を提供し、一方本装置が使用される毎にイン デックスが正しく機能したことを使用者に指示することが好ましい。そのような 装置の基本設計は、所定の事象の発生した回数を記録する必要のあるその他の用 途においても使用可能である。 そのようなキャップは最小数の部材で、標準的な射出成形および組立て法を用 いて容易に製作、組立てができ、該キャップに対して必らずしも特別に設計され るものでない通常の容器と共に使用可能であることが好ましい。発明の要約 本発明は軸線方向の力を加えることにより前進する表示機構を備えた表示装置 である。このように、本装置は軸線方向の力を指針あるいは窓に対する表示記号 担体の回転に変換する。本装置は特に、缶に軸線方向の力を加えることにより投 与される煙霧状医薬と共に使用したり、あるいはパチンと閉める閉鎖体を備えた 容器に保持された医薬と共に用いるのに適している。 前進機構は軸線方向の力を用いて２個以上の要素を相互に対して軸線方向に運 動させ、この相対的な軸線方向運動が表示機構により、一方の要素の別の要素に 対する回転に変換される。好適実施例における本発明は、頂部を有する外側カバ ーと、該頂部に取り付けられた垂下スカートと、前記外側カバーのスカートに入 れ子とされるドライバー（時には本明細書においてリテイナと称す）とを含む。 本発明はまた、外側カバーやドライバーとは分離されている回転機構を含む。好 適実施例においては、ドライバーと外側カバーとの間で外側カバーのスカートに 入れ子とされる表示輪もしくは表示ホイールが設けられている。ドライバーは外 側カバーの半径方向内面にある数個のノッチと適合する数個の突起を有し組立体 全体を保持する。ノッチは軸線方向の突起の運動の測定を可能としており、その ため軸線方向においてドライバーと外側カバーとの間にある程度の遊びがある。 表示輪は、ドライバーの一組の可撓性の傾斜した爪と係合する一組の歯を一方の 側で有し、他の側の外側カバーの一組の歯と係合する一組の歯を他方の側で有し ている。軸線方向の力が加えられ、外側カバーとドライバーを共に弾圧すると、 外側カバーとドライバーとは、ドライバーの突起が外側カバーのノッチを軸線方 向に動くにつれて相互に向かって僅かに運動する。ドライバーの傾斜した爪はド ライバーに向かって撓み、すなわち「平らになり」、そのためドライバーと爪の 端部とをドライバーの軸心の周りで僅かにシフトさせる。表示輪の歯と係合する ドライバーの爪先のこのシフトにより表示輪を駆動して表示輪をドライバーに対 して回転させる。ドライバーに対する表示輪の回転により表示輪を外側カバーに 対して回転させる。それは、外側カバーのノッチに対してドライバーの突起が係 合することによりドライバーと外側カバーとが回転的に固定させるからである。 外側カバーに当接する表示輪の側が、外側カバーの窓を通して見ることができ 、外側カバーとドライバーとを共に弾圧する軸線方向の力が繰返し加えられるに つれて表示輪の漸進回転を指示するインデックス（印ともいう）を有している。 インデックスは一連の数の形でよく、好適実施例においては、外側カバーに対し て表示輪を漸進回転させるよう繰返し使用されるにつれて傾くように見える外側 カバーの窓を通して見ると「ゲージ」を発生させるらせん状の線あるいは模様で ある。このように、投与された医薬の全体数が記録されるため使用者は例えば煙 霧状医薬の缶を使い果したか否かをある程度指示される。代替的に、表示輪のイ ンデックスは一日の服用回数を記録あるいは制限する数あるいは記号、または「 空」あるいは「満杯」のような単語でよい。 外側カバーやドライバーを共に弾圧している軸線方向の力が解放されると、ド ライバーの爪が外側カバーとドライバーとを押圧して離す。このためドライバー の爪の先がドライバーから離れる方向に撓ませ、かつ軸線方向の力が加えられて いたときの回転方向とは反対の回転方向で回転させることができる。ドライバー の爪の先のこの反対方向の回転運動によってドライバーの爪の先は表示輪の歯の 上を通り次に軸線方向の力が加えられるようインジケータ機構を「コック」させ る。このコックと駆動作用により、軸線方向の力を個別に加える毎に表示輪を１ 個の歯だけ前進させる。 前節で説明のように、本装置は、表示輪に対するドライバーの爪先の回転運動 によりドライバーの爪先が表示輪の歯の上を通ることにより完了する。このコッ クの段階の間、表示輪の反対側にある歯が外側カバーの歯と係合することにより 表示輪は回転しないように阻止される。このように、外側カバーとドライバーと は相互に対して回転せず、表示輪は単一の方向に対して回転するが反対方向には 回転しない。表示輪の一方の側の歯とドライバーの爪が係合することにより表示 輪をその単一の方向に回転させるが、表示輪の反対側の歯と外側カバーの歯が係 合することにより反対方向の表示輪の回転を阻止する。 このように、本発明は、例えば缶封入の煙霧状物質、スナップ閉鎖体あるいは 丸薬の瓶あるいはカプセルのための「押し廻わし」形式の子供に安全な閉鎖体の ような、軸線方向の力を加えることにより取り出せる医薬容器を介する医薬の投 与を指示する装置を提供する。缶の場合、接着剤あるいは両面テープを用いてド ライバーを缶に直接取り付けることができ、あるいはドライバーが缶の端に圧入 されるスカートを含めてよく、あるいは本装置をその他の適当な手段により缶あ るいは缶式ディスペンサに取り付けることができる。また、本装置は、ある事象 の発生の指示が望ましいその他のいずれかの用途において用いることができる。 本装置は、医薬を取り出するために必要な軸線方向の力を加えなければ前進する ことができないが、軸線方向の力が加えられると正確に、かつ所定の増分だけ前 進する。 本発明の別の利点は、それが正しく作動していることを確認する可聴性の「カ チリ音」を発生させることである。医薬を取り出すために軸線方向の力が加えら れ、そのため表示輪を前進させると、外側カバーに隣接する側の表示輪の歯が外 側カバーの歯の上を通り「カチリ」音を発生させ、表示輪の前進を確認する。軸 線方向の力が解放されると、ドライバーの爪がドライバーに隣接した側の表示輪 の歯の上を通り、第２の「カチリ」音を発生させ表示機構の正しい「コック」を 確認する。 本発明のその他の利点は製作、組立て、および作動の単純性と信頼性とを含む 。図面の簡単な説明 第１図は缶と缶ケースを備えた本発明の分解断面図、 第２図は本発明の外側カバーの上面図、 第２Ａ図は本発明の外側カバーの一部の側断面図、 第２Ｂ図は本発明の外側カバーの一部の側断面図、 第３図は本発明の表示輪の上面図、 第３Ａ図は本発明の表示輪の一部の側断面図、 第３Ｂ図は本発明の代替実施例の上面図、 第３Ｃ図は第３Ｂ図の線３Ｃ−３Ｃに沿って視た、本発明の代替実施例の側断 面図、 第３Ｄ図は第３Ｃ図の線３Ｄ−３Ｄに沿って視た、本発明の代替実施例の側断 面図、 第３Ｅ図は本発明の外側カバーに対して表示輪を前進させる機構の代替実施例 の部分斜視図、 第３Ｆ図は第３Ｅ図に示す要素の部分側面図、 第３Ｇ図は本発明の外側カバーに対して表示輪を前進させる機構の別の代替実 施例の部分斜視図、 第３Ｈ図は第３Ｇ図の要素の断側面図、 第４図は本発明のドライバーの一部の断側面図、 第４Ａ図は本発明のドライバーの一部の断側面図、 第４Ｂ図は本発明のドライバーの一部の断側面図、 第５図は缶と缶ケースとを備えた本発明の別の実施例の分解した側面図、 第５Ａ図は本発明の代替実施例と共に使用される缶と缶ケースの一部の側面図 、 第５Ｂ図は本発明の外側カバーの底面図、 第６図は缶と缶ケースとを備えた本発明の代替実施例の分解した側面図、 第７図は本発明の代替実施例の分解した斜視図である。発明の詳細説明 通常の缶入り煙霧状医薬ディスペンサ１２と共に示す本発明１０の分解側面図 が第１図に示されている。ディスペンサ１２は缶ケース１６に収容されている缶 １４を含む。缶ケース１６を掴み、缶１４を缶ケース１６に向かって弾圧する力 を加え缶１４中の弁（図示せず）を作動させ、ある測定された量の医薬を缶１４ から、かつ缶ケースの出口１８から解放することにより缶１４から煙霧状医薬が 分配される。このように投与された医薬は典型的には、例えばぜんそく用医薬の ような呼吸気管のための医薬であり、缶ケースの出口１８が患者の吸収時患者の 口に持って来られる。本装置は極めて安定しており、かつ作動が簡単なため医療 専門家の介添がなくても患者自身で作動させられることが多い。このような煙霧 状医薬投与装置は当該技術分野において周知なので、ここでは詳細に説明しない 。 本発明１０は第１図に示す好適実施例では３個の主要素、すなわち外側カバー ２０と、表示輪５０と、ドライバー７０とを含む。（好適実施例における本発明 は機械的であるが、本機構は、弁を作動させる力を加えると作動する缶に装着可 能な単純な電子釦と交換できることを認識すべきである。）３個の要素が第１図 を参照して詳細に、外側カバー２０に対しては第２図、第２Ａ図および第２Ｂ図 を、表示輪に対しては第３図と第３Ａ図とを、ドライバーに対しては第４図、第 ４Ａ図および第４Ｂ図を参照して詳細に説明され、次いで、前述の図を参照して 本装置の作動が説明される。 外側カバーは頂部２２と、頂部から延在する軸線方向に垂下のスカート２４と を含む。軸線方向に垂下のスカートは本装置の組立てをしやすくするために、図 示の要領で下方に延在するにつれて僅かに半径方向外方に広げるようにできる。 頂部２２を窓２６が貫通している。第２図と第２Ａ図とにより良く示されている ように、窓２６は頂部の中心近くから周囲近くまで半径方向に延在し、後述のよ うに表示輪５０上のインデックスを視ることができるに十分な幅である。窓２６ の縁部２８は図示のように本装置の美的感覚を向上させ、あるいは暗闇中とか、 あるいは視野が損われる場合にも検出できる表示輪上の隆起あるいは沈下したイ ンデックス（すなわち点字記号）と共に使用するために窓の触覚性を向上させる ために面取りすればよい。 垂下スカート２４の半径方向内面の周りに一組のノッチ２９が隔置されており 、該ノッチは第２Ａ図の詳細断面図により良好に示されている。各ノッチ２９は 上壁３０と平坦な部分３４とを含む。リテイナ３２が平坦部分３４の下端を画成 し、傾斜部分３３がリテイナから垂下スカート２４の底部まで延在している。ノ ッチの周囲方向の幅は、ノッチ２９と突起７６との間で何ら著しい円周方向の遊 びがないようにして、下記するようにドライバ７０の突起７６を受け入れるのに 丁度十分である。好適実施例の突起とノッチとはスロットと溝、孔と柱、あるい はリテイナに対する外側カバーの軸線方向運動を許容するその他のいずれかの取 合わせとに交換してもよい。 外側カバー２０の頂部２２の底面の中央には、下記の要領で表示輪５０の中央 孔５６と適合する軸線方向に延在するハブ７６がある。垂下スカート２４と適合 する周囲の頂部２３の底面には後述のように表示輪の歯５８と係合する一組の外 側カバー歯４０がある。第２Ｂ図の詳細断面図により良好に示す外側カバーの歯 ４０が一方の側ではランプ４２を、他方の側では表示輪の歯５８と係合し以下の 要領で外側カバー２０と表示輪５０との間でラチェット作用を行わせるために表 示輪の歯５８を係合する面４４を他方の側で含む。 表示輪５０は上面５２と、下面５４と中間を貫通する孔５６とを有するディス ク状要素である。ディスク状表示輪５０の直径は外側カバー２０中へ入れ子とさ れるようなものである。上面５２は第３図と第３Ａ図とにより良好で示すように 上面４２の周囲で一組の表示輪の上側の歯５８を含み、下面５４はその周囲で一 組の表示輪の下側の歯６０を含む。 表示輪の歯５８と６０とは第３Ａ図の詳細側面図に最良に示されている。上面 ５２の歯５８と下面５４の歯６０との双方は、それぞれ傾斜したランプ部分６１ ，６２と、面部分６３，６４とを含んでいる。以下詳述するように、外側カバー の歯４０のランプ部分４２とドライバーの爪８０の爪先８６とは表示輪の歯５８ と６０のランプ部分６１，６２上に乗り上げ表示輪５０を外側カバー２０とドラ イバ７０とに対して一方向に回転させることができ、一方ドライバの爪８０の爪 先８６と、外側カバーの歯４０の面４４とは表示輪の歯５８，６０の面６３，６ ４と係合し、外側カバー２０とドライバー７０とに対して反対方向の表示輪５０ の回転を阻止する。 表示輪５０の上面５２には第３図に示す要領で、中央孔５６の近くから上側の 歯５８の半径方向内縁部近くまでらせん状に延在する線６５がある。前記線の一 方の側の面６６は一方の色で、前記線の他方の側の面６７は別の色であることが 好ましい。例えば一方の側の面は赤色、他方の側の面は白色としうる。異なる色 の面６６，６７を備えた線６５は、本装置が組み立てられると、外側カバー２０ の窓２６を通して視るために提供されるので、以下詳述するように一種のゲージ が得られる。種々の色は、印刷、塗装、接着剤あるいは当該技術分野で公知のそ の他の方法を用いて実行することができる。 ドライバー７０は、缶入り煙霧状医薬ディスペンサ１２の缶１４と適合する形 状とされた底部７４を備えた円形基部７２を含む。そのような缶は典型的に凹形 端であり、そのため好適実施例のドライバーの底部は缶の凹形端と適合するよう 第１図に示す如く凸形である。ドライバー７０は、例えば第１図に示す両面接着 剤のパッド７４のような適当なドライバー装着具を用いて缶に装着される。基部 ７２の直径は缶１４の直径と概ね同じであることが好ましく、必要に応じて缶の 弁を起動させるべく缶ケース１６中へ押し込むことができる。クランプあるいは バックル、あるいはドライバーを缶と一体化する装着具、または本装置を子供に 対して安全とする装着具のようなその他の装着具も可能である。そのようなその 他の装着具の１つ、圧入装着具を以下説明する代替実施例に関連して説明してい る。 ドライバー７０の基部７２の上方には数個の要素を保持する環状リング７５が ある。環状リング７５は直径が基部７２および缶１４の直径より大きいことが好 ましい。このため、缶の端が使用者に触れないため使用者が缶に直接力を加え、 そのため本装置１０を飛ばすのでなく、むしろ本装置１０に力を加え表示輪５０ を進行させることにより医薬を扱うことになるようにする。 環状リング７５は上方に突出した一組の突起７６を有している。第４Ａ図の詳 細側面図により良好に示すように、各突起７６は突起本体７７と、以下説明する ように外側カバー２９のノッチ２９と係合するノッチ先端７８とを有している。 突起本体７７は若干可撓性であるため、ドライバー７０が外側カバー２０に組み 込まれると、突起７６が外側カバーのノッチ２８の面取り部３３を通るにつれて 半径方向内方に撓みうる。突起本体７７と突起先端７８とは、ドライバー７０と 外側カバー２０との間に若干の軸線方向の遊びがあるような寸法とされている。 即ち、突起７６はノッチ２８中へ全面的に延在するため突起本体７７の頂部はノ ッチ２９の頂壁３０に当接し（第２Ａ図参照）、一方外側カバー２０とドライバ ー７０とは共に近接して位置するか、あるいは突起７６はノッチ２８から部分的 に後退することによって突起の先端がノッチのリテイナ３２と当接し、一方外側 カバー２０とドライバー７０とがさらに離されて位置される。 ドライバー７０の環状リング７４から上方に一組のドライバーの爪８０が延在 している。各ドライバーの爪８０は爪の基部８２と、第４Ｂ図に示すように円周 方向かつ上方に延び爪の先８６で終る湾曲した可撓性爪本体８４とを含む。爪の 先８６はラチェット風に表示輪の下側の歯６０と噛み合うことにより爪の先は表 示輪の下側の歯６０のランプ部分６２上を通る。 本発明の本実施例の重要な局面は、第４Ｂ図に誇大に示しているように、爪８ ０が撓むため爪の円周方向寸法を拡張させることである。実線の爪は相対的に撓 んでおらず、点線の爪は相対的に撓んでいる。未撓み位置はドライバーの突起７ ６が外側カバーのノッチ２９から相対的に後退したときのように外側カバー２０ とドライバー７０とが離れて位置しているときに存在する。その位置において、 爪の先８６は円周位置「Ａ」にある。ノッチの頂壁３０に対して外側カバーのノ ッチ２９中へドライバーの突起７６が完全に入ったときのように外側カバー２０ とドライバー７０とが共に位置しているときに撓み位置がある。その位置におい て、爪の先８６は爪の基部８２の周りで、爪の本体８４に沿って曲げることによ り下方に撓んでいる。曲げによって爪先８６を、位置Ａから周囲方向に隔置され ている位置Ｂまで移行させる。爪８０が爪の先の位置Ａに対応する相対的に非撓 み位置にあるとき爪の先８６は表示輪の下側の歯６０と係合しているので、外側 カバー２０とドライバー７０とを共に押圧して爪を撓ませ、その結果爪の先を位 置Ｂまで移行させることにより表示輪５０をドライバー７０に対して位置Ａと位 置Ｂとの間の距離を強制的に回転させる。外側カバー２０とドライバー７０との 間の力が除去されると、爪は撓みから戻り外側カバー２０とドライバー７０とを 離す。この撓みの戻りにより爪の先８６は位置Ａまで戻る。しかしながら、表示 輪５０は、爪の先は表示輪の下側の歯６０のランプ部分に乗上げ自在であるため 、撓みの前にあった元の位置までには戻らない。さらに、表示輪は、下記のよう に、表示輪の上側の歯５８と係合した外側カバーの歯４０の一方向ラチェット作 用により初期の位置まで戻るのを阻止される。 本装置１０は例えばプラスチックの射出成形のような高速処理法によって作ら れることが好ましい。主要な三要素が一旦成形完了すると、表示輪５０を外側カ バー２０に入れ、次いでドライバーの突起７６を外側カバーのノッチ２９に圧入 し、そのためドライバーの突起７６がノッチリテイナ３２を突起の先端７８と当 接させることにより外側カバーのノッチ２９に保持されるように手作業あるいは 自動組立て機械により組み立てられる。突起７６がノッチ２９に位置すると、ド ライバーの爪８０が僅かに撓み表示輪の下側の歯６０に対して弾圧力を提供する 。この弾圧力により表示輪５０を外側カバー２０に対して保持し、外側カバーの 歯 ４０に対する表示輪の上側の歯５８の係合を保ち、表示輪の下側の歯６０に対す る爪の先８４の係合を保ち、かつ外側カバー２０とドライバー７０とを相対的に 離隔した位置に位置させ、使用できる状態とする。 組立後、本装置１０は両面接着テープあるいはその他の適当な装着手段を用い て、第１図に示す缶、あるいはその他の何らかな缶、ガラス瓶、瓶あるいは容器 のような医薬容器に装着される。装着手段は、本装置が子供の扱いに対して安全 なように子供に安全な要素を含めることができる。 本装置は外側カバー２０を缶１４に対して弾圧する軸線方向の力を加えること により作動する。そのような力を加えることにより数種類の運動を発生させるが 、そのような運動は同時に、あるいはいずれかの順番で順次発生しうる。その中 の一種類の運動は缶からある測定された量の煙霧状医薬を缶ケース１６の出口１ ８を通して解放するための缶１４の弁の起動である。缶１４に向かって外側カバ ー２０を弾圧する軸線方向の力を加えることにより発生する別の種類の運動は本 装置１０内の運動である。外側カバーに対する軸線方向の力により外側カバーを ドライバー７０に向かって運動させ、このためドライバーの突起７６を、該突起 ７６の頂部が外側カバーのノッチ２９の上壁に当接するまで外側カバーのノッチ ２９内で上方に移行させる。 この第２の種類の運動−外側カバーに加えられる軸線方向の力によって生じる 外側カバー２０とドライバー７０との運動−はまたドライバの爪８０を押し下げ る。前記爪８０の端部８６に表示輪の下側の歯６０が係合している。前述のよう に、ドライバーの爪のこの押下げすなわち撓みにより、爪の本体８４が爪の基部 ８２の周りで、かつ爪の本体に沿って枢動するため爪の周囲を長くさせる。第４ Ｂ図は非撓み状態の周囲位置Ａ（爪８０は実線で示す）から撓んだ周囲位置Ｂ（ 爪８０は点線で示す）までの爪８０の周囲が長くされたことを誇張して示す。爪 の先８０は表示輪の下側歯６０と係合しているので、ドライバーの爪８０の周囲 が長くなることによって位置Ａから位置Ｂまで増分した周囲距離にわたって表示 輪を駆動することによってドライバー７０に対して表示輪５０を回転させる。爪 は可撓性のため、この撓みがまた爪の曲がりを平坦にさせうる。表示輪の下側の 歯６０とドライバーの爪８０はこの周囲方向の移行増分が表示輪の下側の歯６ ０の単一の歯の長さとなるような寸法とされている。 外側カバーもしくは外カバー２０は、外カバー切り欠き２９内でのドライバー ラグ７６の係合により、ドライバー８０に対して回転に関して固定されているの で、表示輪５０の回転は、外カバー２０の幾分かの回転ともならない。 従って、外カバー２０をドライバー７０へ向けて付勢する軸線方向の力を加え る装置１０上の総合的効果は、一つ目は、ドライバーラグ７６が外カバー切り欠 き２９内で上方へ変位する時に外カバー２０がドライバー７０へ向けて変位する ことであり、二つ目は、表示輪５０が外カバー２０とドライバー７０に対して反 時計回転方向に回転することである。この外カバー２０に対する表示輪５０の反 時計回転方向の回転は、表示輪上表面５２の新たな一部を、外カバー２０の窓２ ６まで移動させる。第３図を参照すると、表示輪上表面５２のその新たな一部は 、それ以前に窓２６に在った表示輪上表面５２より僅かに時計方向にある。窓２ ６を通して見るとゲージとして見える、上記に説明されたような又第３図に示さ れるような渦巻き線或いは模様を、上表面５２は有するので、窓を通して見える 上部分５２の漸進的回転移動は、窓内の上昇或いは下降線を創成する効果を有す る。従って、外カバー２０への軸線方向の力の付与は、徐々に表示輪５０を回転 させ、窓２６内でのゲージの下降上昇を発生させる。 第１図から第３Ｂ図と第４図から第４Ｂ図の好適実施例へ再び言及すると、外 カバー２０をキャニスター１４へ向けて付勢する軸線方向の力の解放は、曲げら れたドライバーポール８０がそれらの中立自由位置へ向けて曲げ戻りすることを 可能にする。このドライバーポールの曲げ戻しは、外カバー２０と表示輪５０を ドライバー８０から離し、それにより、ラグポイント７８が切り欠き保持具３２ （第４Ａ図と第２Ａ図を参照）により停止されるまで、ドライバーラグ７６は外 カバー切り欠き２９内で下方へ移動する。ドライバーポール８０の曲げ戻しは、 爪端８６を円周方向位置Ａから円周方向位置Ｂまで戻させる。しかし、爪８０が 曲げ戻りする時の爪端８６のこの円周方向の移動は、表示輪５０の如何なる回転 も生じさせない。これは、表示輪下歯６０が、一方の側に傾斜路６２を有し、他 の側に面６４を有して（第３Ａ図参照）、一方向ラチェット効果を生じさせるか らである。軸線方向の力が加えられて外カバー２０を引っ張り具８０へ向けて付 勢する時の爪８０の曲げは、爪端８６を、面６４と係合して斬増回転移動を介し て表示輪５０を駆動しつつ、円周方向へ移動させる。しかし、爪端８６は単に表 示輪下歯６０の傾斜路部分６２を乗り越えるので、その力の解除とその結果とし ての爪８０の曲げ戻り及び爪端８６までの円周方向の後退移動は、反対方向に表 示輪５０を回転させない。 外カバー２０とドライバー８０の両方に対する表示輪５０の回転は、もう一つ の重要な効果を伴う。表示輪５０が外カバー２０に対して回転する時、外カバー 歯４０は、表示輪上歯５８を乗り越える。より詳しくは、外カバー歯４０の傾斜 路部分４２が、表示輪上歯５８の傾斜路部分６１を乗り越える。外カバー歯４０ と表示輪上歯５８は、外カバー２０をドライバー８０へ向けて付勢する軸線方向 の力の付与の一サイクル中に爪端８６が位置Ａから位置Ｂへ円周方向に移動（第 ４Ｂ図参照）することが、表示輪上歯５８に外カバー歯５８に対して一つの歯を 移動させるような寸法にされている。この一つの歯の移動が起きる際に外カバー 歯４０が表示輪上歯５８の面６３に立ち寄る時、耳に聞こえるカチッという音を 発生させる。このカチッという音は、使用者に、表示輪が適当に進んだことを確 認させる。 表示輪下歯６０は、上記のように、外カバー２０への軸線方向の力の付与或い はその解除により生じる爪端８６の円周方向の移動が、一つの歯に対応するよう な寸法にされている。従って、外カバー２０上の軸線方向の力の解除から生じる 爪端８６内での円周方向の移動は、一つの歯に等しい。傾斜路部分６２を越えて のまた表示輪下歯６０の歯の面６４を越えてのドライバー爪８６の通過は、もう ひとつの耳に聞こえるカチッという音を発生させる。このカチッという音は、先 に記した一番目のカチッという音に似ず、表示輪５０の前進を確認させない、何 故ならば、表示輪５０は、その時には前進しないからである。むしろ、このカチ ッという音は、ドライバー爪８０が一つの歯だけ表示輪下歯６０内で前進し、軸 線方向の力が外カバー２０に付与されてドライバー爪８６を曲げる次の時にドラ イバー爪８０が表示輪５０を前進させるだろうことを確認させる。歯のセットを 越えての駆動爪の通過がカチッという音を発生させることを、記載が示すにも係 わらず、実際には、４つの爪の幾つかのカチッという音のセットがあり得るので あり、要素の寸法誤差により全く同時にそれらの歯のそれぞれを通過することは 無いことが、認識されるべきである。その代わり、４つ位の少ししか離れていな いカチッという音があり得るのである。 外側カバー２０から軸方向の力が取り除かれ、ドライバーとしての駆動爪が撓 みを開放されると、表示輪５０は、表示輪上部歯５８と外側カバー歯４０との係 合によって、最後に回転された前の位置に戻るのを積極的に阻止される。上述し たように、歯５８と４０の組は、一方向ラチェットとして作用し、外側カバー歯 ４０の傾斜路４２が表示輪上部歯５８の傾斜路６１上に乗っているときに表示輪 ５０の回転が一方向に許容され、外側カバー歯４０の表面４４が表示輪上部歯５ ８の表面６３と係合しているときに他方向への表示輪５０の回転が阻止されるよ うになっている。 装置１０は、一定の要素の一定の位置に歯と爪を有するものとして好適な実施 例を説明した。当業者ならば、本発明の範囲を脱することなく、これらの歯と爪 の配置を変更したり、逆にしたりできることは明らかである。例えば、限定的で はないが、外側カバーへの力が加えられて外側カバーと駆動爪が噛み合うのでは なく、力が取り除かれて外側カバーと駆動爪が離れたときに表示輪が進むように 、歯と爪を設計することも可能である。また、爪を表示輪上に、係合歯を駆動輪 上に設けることも可能である。外側カバー歯と表示輪上部歯を逆にすることも可 能である。爪は、表示輪と駆動輪の間ではなく外側カバーと表示輪の間に設けて 、爪が表示輪上面または外側カバー下面に配置されても良い。様々な要素に設け られた爪と歯は、上方または下方に延びるように上面または下面に設けられるの ではなく、半径方向外側に延びるように外周面に（または中央穴を有する円盤の 場合には半径方向内方に延びるように内側面に）、配置されてもよいことは明ら かである。 図面から明らかなように、爪８０の半径方向の位置は、表示輪の所定量の回転 のために重要である。図示のように、爪が、装置の半径方向外縁に向けて配置さ れていれば、爪８０の撓みによる爪端部８６の円周方向のシフトが、表示輪の比 較的小さな回転を生じさせるであろう。一方、爪が、装置の中央に配置されてい れば、爪８０の撓みによる爪端部８６の同量の円周方向のシフトが、表示輪の比 較的大きな回転を生じさせるであろう。また、表示輪の前進する程度は、外側カ バーとリテーナーとの移動距離に依存する。外側カバーとリテーナーとの間の距 離を長くするような１組の長い爪を使うと、大きな前進を生みだし、短い爪の組 が短い前進を生み出すことから、このことは、爪の長さに関連している。もちろ ん、前進の程度は、爪の曲率と装置の大きさにも依存している。 前述したように、表示輪５０の上面５６は、らせんのかわりに、窓２６を通し て見たときに装置の使用目的に応じて増加を示したり減少を示す傾斜線の印しと することもできる。例えば、患者が決められた時間間隔で決められた量の薬を接 種することを保証する必要があるときには、印しには、頂面５６の周りの円に曜 日の略語（一日一回の投薬の場合には、土、日、月、火、水、など、一日二回の 投薬の場合には、土１、土２、日１、日２、月１、月２、など）を付加すること ができる。装置の歯と爪は、外側カバー２０を駆動部７０の方に押し付ける力を 与えると作られる表示輪５０の各前進が、表示輪の一目盛りの前進となるように 、大きさと形状を決められている。従って、装置が繰り返し作動されると、窓２ ６を通してみられる印しは、土、日、月、火、水、などまたは土１、土２、日１ 、日２、月１、月２、などを通って連続して進められる。別の例では、表示輪５ ０の上面５６は、印しとしてらせんを有しており、このらせん及び装置の歯と爪 が、窓を通して見えるらせんの部分の目盛りが薬物容器の内容量ではなく、一日 或いは選ばれた時間に許容される投薬量に基づいてその全範囲に渡って動くよう な形状及び大きさにされてもよい。例えば、薬剤が患者の管理に必要なために５ 回以内において処方されるならば、目盛りはその全範囲を５回の投薬で動くであ ろう。従って、窓をちらりと見ただけで、使用者は自分の一日当たりの最大投薬 にどれぐらい近付いているのかが分かるようになっている。新たな一日の初めに 、目盛りがリセットされればよいのである。 表示輪もしくは表示ホイール５０の頂部の螺旋ラインは第３図に示されている ように約３６０度に亘って延びていてもよく、またそれより大きいか小さい任意 の角度に亘って延びていてもよい。螺旋ラインが３６０度より小さい角度までし か延びていないときには、もちろん、外側カバーに対して表示ホイールが完全な １回転をしないうちにゲージは全範囲を移動する。この場合、容器が空で次の容 器の使用が開始されることをゲージが表示したときに、ゲージをリセットするこ とが必要である。螺旋ラインが３６０度を超える場合には、窓を通して螺旋ライ ンの２以上の部分が同時に見えるため、どちらのライン部分が容器内に残ってい る薬物量に相当する正しい部分であるかを使用者が確認するのか困難になる。 一方、３６０度を超えて延びる螺旋ラインは、３６０度以下の角度に亘って延 びる螺旋ラインよりも、ゲージが少ない量（increments）だけ“移動”すればよ いという利点をもたらす。このことは重要である。何故なら、装置の爪に係合さ せることのできる歯の数には実用上の制限があるからである。表示ホイールに駆 動爪に係合するための約２４０の歯（この数は、通常の容器に収容された喘息用 の薬物等のエーロゾル薬物の服用数に相当する）を成形することは可能であるが 、手頃な寸法の装置に２４０を大きく超える多数の歯を成形することは容易でな い。従って、通常の容器に収容され約２４０回の服用量の薬物を２４０の歯を有 する装置とともに使用し、薬物が投与される毎に表示ホイールが完全な円の１／ ２４０だけ回転し、表示ホイール１回転でゲージが充満から空まで移動する(dec line)ようにするとよい。しかしながら、容器が例えば５００の服用量を収容す る場合に、表示ホイール１回転で充満から空へ移動するゲージを作るために必要 な５００の歯を成形するのは困難である。 この問題への対処法が本発明の平面図である第３Ｂ図に示されている。表示ホ イール５０は、３６０度を超えて延びる（第３Ｂ図の実施例では７２０度）螺旋 溝５１を有する。螺旋溝５１は、第３Ｂ図の線３Ｃ−３Ｃに沿う断面図である第 ３Ｃ図および第３Ｃ図の線３Ｄ−３Ｄに沿う断面図である第３Ｄ図により良好に 示されている小さなマーカー５３を受け入れている。マーカー５３は窓２６のと ころで螺旋溝内に滑動可能に嵌合する小さなキーである。そのキーは、外側カバ ー２０の下で螺旋溝５１に沿って延びる一対の耳５５によって、螺旋溝及び窓２ ６から抜け落ちないように拘束されている。従って、表示ホイール５０が外側カ バー２０に対して回転すると、マーカー５３は螺旋溝５１内を滑動し、窓２６内 に見えるように停まっている。マーカー５３は、螺旋溝５１内を滑動するにつれ て、外側カバー２０の中心または周辺部へ向けて半径方向へ移動し、ゲージとし て機能する。もちろん、窓２６を通して見える表示ホイール５０そのもの （background）からマーカーを識別しやすくするために、マーカーに識別色を塗 布することができる。また、マーカーのタブをフレキシブルなものとし、タブが 端部位置に到達した後に開始位置に戻れるようにタブが変形できるようにするこ ともできる。 また、上記螺旋ラインまたは螺旋溝は幾何学的に真の螺旋形である必要はない ことを理解すべきである。例えば、螺旋ラインまたは螺旋溝は、表示ホイール５ ０の周辺部に近いときに急速に中心へ移動しその後表示ホイール５０の中心近く にあるときに緩速に移動して、容器の内容物が少なくなったときに使用者が十分 な警告を与えられるような形状にすることができる。 逆の対処法が、明確化のために細部が省略されている第７図の分解斜視図に示 されている。この実施例は、駆動体７０の既述の要素と、表示ホイール５０と、 外側カバー２０とを有する。しかしながら、駆動爪７３が駆動体７０の片側に小 さな円状に配列されている。駆動爪は、表示ホイール５０の一組の歯に直接係合 せず、減速ホイール７１の底部の一組の歯に係合する。減速ホイール７１はその 周囲に一組の減速歯７３を有し、減速歯７３は表示ホイール５０の歯付きハブ７ ５に係合する。減速ホイール７１の回転は、表示ホイール５０に伝達されるとき に、これら２つのホイールのギヤー比分だけ増加する。例えばギヤー比が１０対 １で、駆動体７０の爪によって一度に１つが係合される２００の歯が減速ホイー ル７１の底部にあるときには、表示ホイールを外側カバー２０に対して完全に１ 回転させるために減速ホイールは２０回前進する。 上記した好適実施例における窓に代えて外側カバーに穴を設け、表示ホイール のハブがその穴内に延びて外側カバーを通して見えるようにすることが可能であ ることを理解すべきである。この場合、ハブが矢印を有しかつ外側カバーが円形 に配列された一組の記号を有するようにするか、その逆とする。表示ホイールが 外側カバーに対して回転する毎に、矢印は新たな記号を指し示す。 外側カバーに加えられた軸力を外側カバーに対する表示輪の回転に直す、第３ Ｅ図及び第３Ｆ図に示されるような、他の機構を使用することは可能である。第 ３Ｅ図は外側カバー２０の垂れ下がったスカート２４の内側の、半径方向外方を 見た、部分的斜視図を示す。第３Ｅ図には明瞭化のために溝２３と垂れ下がった スカート２４の一部のみが示されているが、垂れ下がったスカート２４の内側は 半径方向に延在し、垂れ下がったスカート２４を完全に巡る溝２３を有する。溝 ２３の上部は上歯セット２１及び下歯セット２１Ａによって境界を定められてい る。上歯セット２１及び下歯セット２１Ａの間の溝２３内には、少なくとも一つ の係合タブ４１が配置されており、該係合タブは表示輪（明瞭化のため図示され ていない）から溝２３内に半径方向外方に延在している。係合タブは適当な断面 であってよく、第３Ｅ図及び第３Ｆ図のその一つは円形断面である。 作動において、薬を投与するために外側カバー２０の上部に加えられた力は外 側カバー２０と表示輪５０を一緒に動かす働きをする。この外側カバー２０と表 示輪５０の一緒の相対的動きは表示輪の係合タブ４１を上歯セット２１の歯の傾 斜路に沿って乗らせる。傾斜路は傾斜しているので、係合タブ４１は傾斜路に乗 り、表示輪５０を円周方向に駆動し、表示輪５０の外側カバー２０に対する回転 を引き起こす。係合タブ４１が傾斜路の底にある時、外側カバー２０及び表示輪 ５０はそれ以上互いの近くに動けず、表示輪５０は外側カバーに対してそれ以上 動けない。薬が投与され、外側カバー上の力は解かれる。外側カバー２０は次に 表示輪５０から離れ去る（この動きは外側カバー２０と表示輪５０との間に配置 された可撓性の爪又は他のばね状要素によって補助され得る）。係合タブ４１は 溝２３の幅を横切って動き、下歯セット２１Ａの歯の傾斜路を係合させる。傾斜 路は次に係合タブ４１を別の円周方向増分に駆動し、表示輪５０の外側カバー２ ０に対する別の増分回転を与える。しかして、外側カバー２０に力が加えられた 時表示輪５０は外側カバー２０に対して増分だけ回転し、次に外側カバー２０か ら力が解かれた時再び増分だけ回転することが分かる。表示輪上に印を付け、歯 ２１，２１Ａの寸法を適当にすることによって、装置は薬の投与数を識別可能な 態様で数える。 外側カバーに加えられた軸方向の力を外側カバーに対する表示輪の回転に変え る他の機構が、第３Ｇ図及び第３Ｈ図に示されている。この機構の一般的概念は 、傾斜路を有した歯と傾斜路によって円周方向に駆動される係合装置とに準拠し ている点で、第３Ｅ図及び第３Ｆ図に示されたものと同じである。第３Ｇ図は外 側カバー２０の垂れ下がったスカート２４の内側の、半径方向外方を見た、部分 的 斜視図を示す。垂れ下がったスカートの内側面は半径方向内方に延在したリブ５ １を有している。明瞭化のために、垂れ下がったスカート２４とリブ５１の一部 のみが示されている。しかしながらリブは垂れ下がったスカート２４の全周に延 在していることが分かるであろう。リブ５１の上側は上歯セット５３を有し、リ ブ５１の下側は下歯セット５３Ａを有している。表示輪５０は上タブ５７と下タ ブ５７Ａの一対のタブを有している。上タブ５７はリブ５１の上で表示輪５０か ら半径方向外方に延在しており、下タブ５７はリブ５１の下で表示輪５０から半 径方向外方に延在している。 作動において、薬を投与するために外側カバー２０の上部に加えられた力は外 側カバー２０と表示輪５０を一緒に動かす働きをする。この外側カバー２０と表 示輪５０の一緒の相対的動きは表示輪の下タブ５７Ａをリブ５１の下歯セット５ ３Ａの歯の傾斜路に乗せる。下タブ５７Ａの傾斜路への乗りは外側カバー２０に 対して表示輪５０を増分回転させる。下タブ５７Ａが下歯セット５３Ａの傾斜路 の底に達した時、外側カバー２０及び表示輪５０はそれ以上一緒に動けず、表示 輪５０は外側カバーに対してそれ以上回転できない。外側カバーに加えられた力 が解放された時、外側カバー２０と表示輪５０は離れ去る（この動きは、再び、 外側カバー２０と表示輪５０との間に配置された可撓性の爪又は他のばね状要素 によって補助され得る）。この離れ去る動きは表示輪５０の上タブ５７を表示輪 ５０のリブ５１の上歯セット５３の歯の傾斜路に乗せる。この上タブ５７の傾斜 路への乗りは表示輪５０の外側カバー２０に対する別の増分回転を作る。 次に、エーロゾル投薬容器の異なるタイプと共に使用するための別の実施例を 記載する。第５図は缶容器１１６を伴う分配器１１２と、駆動装置１７０と、表 示輪１５０と、外側カバー１２０とを示す。（参照を容易にするため、最初の数 字“１”のない第５図の１００番台の符号は第１図の符号と概ね対応している。 ）缶容器１１６は、缶容器出口１１８と缶１１４を収容する体部とを有している 点で、前述の第１図の缶容器１６と同じである。しかしながら、第５Ａ図に最良 にしめされている如く、主要な違いは、缶容器１１６が缶１１４のほぼ上部迄延 在し、缶容器１１６の上部が缶１１４の上部とほぼ同一面となっていることであ る。通常の人差し指より僅かに大きい切り欠き１１５が缶容器の側壁にあり、別 の同 じような切り欠きが反対側の側壁にある。投薬のために装置を作動させるには、 缶１１４を下方に押圧して缶容器１１６内に押し込む軸方向の力を加えながら人 差し指をこの切り欠き上に置くことが必要である。その結果、缶１１４が下方に 動くにつれて、指は下方に、切り欠き１１５内に動くことができる。切り欠き１ １５上以外の場所に位置した指でもって軸方向の力を人が加えるならば、缶容器 １１６の上端が力を受けとり、缶１１４は、投薬ジェットを出すために内部弁を 作動させるべく、又は、表示輪を進める機構を作動させるべく、缶容器１１６内 に正しく降下しない。 駆動装置１７０は、スカート部１７２を備えている。スカート部１７２の内周 面にはいくつかの突起（bump）１７５ａの組が互いに離して設けられており、そ の厚さは、スカート部１７２が缶（canister）１１４にぴったりと圧入され駆動 装置１７０を缶１１４に保持することができる厚さとなっている。駆動装置１７ ０は第１図で説明した接着による装着またはその他の装着手段等により装着する こともでき、逆に第１図の接着による装着を第５図の圧入による装着によって行 うこともできる点は理解されるべきである。 第１図の駆動装置７０と同様に、第５図の駆動装置１７０はベース１７２上の 環状リング１７５と、それに設けられた上方に突出したラグ１７６の組とを有し ている。それぞれのラグは、可撓性を有するラグ本体１７７と、ラグポイント１ ７８と、可撓性を有し湾曲して上方に延在する爪１８０の組とを備えている。こ れらは実質的には第１図の実施例のものと同じである。 第５図に示された実施例の表示輪１５０は、実質的には第１図に示された実施 例の表示輪５０と同じである。表示輪１５０は、頂面１５２と、下面１５４と、 中央の孔１５６と、一組の上面の歯１５８と、一組の下面の歯１６０とを備えて いる。 第５図に示された実施例の外側カバー１２０は、第１図に示された実施例の外 側カバー２０とある程度似ており、概ね円形の頂部１２２と、それに貫通して設 けられた窓１２６と、軸線方向に垂下しているスカート部１２４と、スカート部 １２４の内周面に互いに離して設けられた一組のノッチ１２９とを備えている。 垂下スカート部１２４は、第１図に示された軸線方向垂下スカート部２４とは異 なり、この実施例のスカート部１２４はより長く、幼児対策用の一組のラグ１２ １を備えている。これらのラグ１２１は、スカート部１２４の半径方向内周面に 互いに離して設けられている。 幼児のいたずら対策用ラグ１２１は、第５図の５Ｂ−５Ｂ線に沿って見た第５ Ｂ図に、より良く示されている。第５Ｂ図からわかるように、いたずら対策用ラ グは、等間隔に設けられてはおらず、一方の側に一対、反対側に別の一対が設け られている。もし一方の対が缶容器１１６の側壁の切り欠き部１１５に位置合わ せされていると、缶が押し下げられたとき、この一方の対が切り欠き部１１５内 に下がるように、これら２対のラグ１２１は隔てられている。同時に、もちろん 、他方のラグ対は反対側の切り欠き部内に下がる。しかし、もし２対の幼児のい たずら対策用ラグ１２１が切り欠き部に位置合わせされていないと、ラグ１２１ が缶容器１１６の頂部に当接するので、缶が押し下げられることはなく、缶容器 内のバルブを付勢して薬剤が噴射される。システム全体に幼児のいたずらに対す る対策を施すためには、使用後、缶１１４に沿って装置１１０を１８０°の非整 数倍の角度だけ回転させ、２対のラグ１２１が切り欠き部１１５と整合しないよ うにすればよい。次の使用時には、装置１１０を缶容器１１４とともに回転させ 、２対のラグと２つの切り欠き部１１５とを再び整合させる。それにより、装置 １１０は缶容器１１６の上を下がり、ラグ１２１は切り欠き部１１５内に下がる 。幼児のいたずら対策用ラグ１２１が適正に切り欠き部１１５と整合して薬剤を 供給することができる状態にあることを使用者に知らせるため、整合指示矢印ま たは他の指示器（図示せず）が装置１１０および缶容器１１６に設けられている 。 つぎに、他のエーロゾル薬剤缶容器とともに用いられるさらに別の実施例につ いて説明する。第６図は、缶容器２１６と、ドライバー２７０と、表示輪２５０ と、外側カバー２２０とを備えた小出し具２１２を示している。缶容器２１６は 、当該技術分野では良く知られたデザインのものであり、前述の第１図の缶容器 １６とも第５図の缶容器１６とも全く異なるものである。缶容器２１６は、缶ホ ルダー２２７と、小出し口２１８を備えたエーロゾル室２１７とを有する。エー ロゾル室２１７は、中空の筒で、缶容器２２７を収容しており、非使用時、缶容 器２１６全体は、だいたいエーロゾル室２１７のサイズの容器につぶれる。缶容 器 ２１５は、その下部に、エーロゾル室２１７のタブ２１９を収容するスロット２ ２１を有する。後述するように次の使用のための装置の準備ができたとき、エー ロゾル室２１７のノッチ２２５と係合する長手方向のリブ２２３を缶容器２１５ はさらに備えている。 装置の使用にあたっては、入れ子状態の缶容器２２７をエーロゾル室２１７か ら引き出す。エーロゾル室のタブ２１９を缶ホルダーのスロット２２１内で回転 させて、缶ホルダー２２７とエーロゾル室２１７とを第６図に示すように直角に 組み付ける。この直角組み付けは、缶ホルダーのリブ２２３をエーロゾル室のノ ッチ２２５と係合させることにより確実になる。上述したように、第６図に示さ れた形態の缶容器２１６は当該技術分野では周知慣用のものであり、これ以上詳 しくは説明しない。 第６図の発明２１０は、第５図のドライバーもしくは駆動装置１７０、表示輪 １５０および外側カバー１２０の各々と同一設計の駆動装置２７０、表示輪２５ ０および外側カバー２２０を含む点で、実質的に第５図の発明１１０と等価であ る。（照合を容易にするために、第６図の２００の一連番号は、概ね第５図の１ ００の一連番号に対応し、ここで下２桁の数字は同一であり、最初の数字は、第 ５図では“１”であり、第６図では“２”である。） 発明２１０は、第５図の実施例と同一態様で、キャニスターもしくは缶２１４ の端部に駆動装置２７０を圧着嵌合することによって、キャニスター２１４に取 付けられる。第６図から理解されるように、キャニスター保持器２１６は、一方 の側面に切抜部分２３３、他方の側面に（図示しない）別の切抜部分を含んでい る。第５図の切抜部分１１５のように、第６図の切抜部分２３３は、内部弁を作 動させて薬剤を噴射するために、キャニスター２１４がキャニスター保持器２２ ７の中に押し下げられた時に、使用者の指が入るように設計されている。しかし ながら、第５図および第６図の発明では、これらの切抜部分は装置を幼時のいた ずら対策に使用される。外側カバー２２０のスカート２２４の内部表面上には２ 対の突出部分２２１が配設されている。もし突出部分２２１の各対が切抜部分２ ３３に関して中心に位置されると、その場合には、突出部分２２４の各対が切抜 部分２３３の中に下降するとき、外側を覆うスカート２２４がキャニスター保持 器２２７の頂面を通過するように、キャニスター保持器２２７に向けて発明２１ ０を下方に押し下げることによって、内部弁は薬剤を噴射するよう作動し得る。 しかしながら、もし突出部分２２４の各対が切抜部分に関してそれほど中心に配 置されないとすると、その場合には、内部弁を作動させて薬剤を噴射させたり、 または表示機構を作動させることによって表示輪を前進させる如何なる試みも、 キャニスター保持器２２７の頂面に当接する突出部分２２４によって妨害される ことになる。したがって、使用者は（図示されない整合印を合わせるような）発 明２１０とキャニスター保持器２１６と間が適切に整合されていることを確信し なければならないから、装置は幼時のいたずら対策が施してある。これは小さな 幼時が通常なし得ない行為である。 装置に幼時のいたずら対策を施すための他の手段は、外側カバー２０の懸垂ス カート２２４の長さに関係している。前述したように、キャニスター保持器２２ ７は噴霧器室２１７から取り出され、それから投薬薬剤にだいたい直角にヒンジ 付けされる。薬剤が投薬された後で、キャニスター保持器２２７はつぶれて噴霧 室２１７の中に戻る。しかしながら、つぶれた状態においてでさえ、使用者、ま たはディスペンサーが本発明による表示装置を含んでいない場合には、子供が、 単にキャニスター２１４の端部を押すことで薬剤を投薬できる。これは、本発明 の表示装置を使って、キャニスター保持器２２７がつぶれて噴霧器２１７の中に 入った時に、それが噴霧室２１７の端部に当接するような範囲に懸垂スカート２ ２４を長くすることにより避けることができ、その結果、外側カバー２２０に加 えられる如何なる力も噴霧室２１７に記録され、薬剤を投薬するキャニスター２ １４に転送されない。装置が使用準備状態にされた時、キャニスター保持器２２ ７は噴霧室２１７から取り出されて、それに直角にヒンジ止めされ、その結果、 外側カバー２２４はもはや噴霧室２１７の端部に当接せず、外側カバー２２９に 加えられる力がキャニスター２１４に転送され、内部弁を作動させて薬剤を噴射 可能ならしめる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．外側カバーと、 該外側カバーに係合する表示部材と、 前記外側カバーおよび表示部材と係合し、前記外側カバーに加えられる非回転 力を前記外側カバーに対して相対的な、前記表示部材の回転に変換するための回 転機構とを有し、 前記外側カバーと前記表示部材のうちの一方が表示を有し、前記外側カバーと 前記表示部材のうちの他方が、前記表示を選ぶための表示選択部材を有し、該表 示選択部材が前記外側カバーに対して相対的に回転する時、前記表示に対して相 対的に前記表示選択部材が動くようになっている表示装置。 ２．前記回転機構が、少なくとも１つの爪と１組の爪係合歯を含み、もって爪 の撓みが歯を動かし、前記外側カバーに対して相対的に前記表示輪を回転させる 請求の範囲第１項に記載された表示装置。 ３．前記外側カバーの垂下スカート部分に収まる保持部材を含み、前記表示輪 が、前記外側カバーの頂部と前記保持部材の間に配置されている請求の範囲第２ 項に記載された表示装置。 ４．前記外側カバーが、前記保持部材に対して相対的に限られた量だけ軸線方 向に動かされ得る請求の範囲第３項に記載された表示装置。 ５．前記外側カバーと前記保持部材のうちの一方が１組のノッチを含み、前記 外側カバーと前記保持部材のうちの他方が１組の突出部を含み、該突出部は、前 記ノッチ内に滑動可能に位置づけられ、前記外側カバーと前記保持部材相互の限 定された接近、離隔運動を許す請求の範囲第４項に記載された表示装置。 ６．前記突出部が本体部分と舌片とを有し、該突出部が変形可能であって前記 ノッチ内にスナップ式に進入し、該ノッチ内で前記舌片によって保持部材される 請求の範囲第３項に記載された表示装置。 ７．前記爪が、前記爪係合歯に係合する歯係合端を有し、前記爪の変形が前記 歯係合端を円周方向で変位させて前記爪係合歯を回転させるように前記爪が構成 されている請求の範囲第３項に記載された表示装置。 ８．前記爪が円周方向に伸長して前記歯係合端から離れる請求の範囲第７項に 記載された表示装置。 ９．前記爪が前記外側カバーと前記表示輪のうちの一方に付されており、前記 爪係合歯が前記外側カバーと前記表示輪のうちの他方に付されている請求の範囲 第８項に記載された表示装置。 10．前記回転機構が、前記爪と前記爪係合歯とを強制的に引き離すスプリング を含む請求の範囲第９項に記載された表示装置。 11．前記スプリングが前記爪である請求の範囲第１０項に記載された表示装置 。 12．前記表示輪と前記保持部材のうちの一方がラチェットを有し、前記表示輪 と前記保持部材のうちの他方が１組のラチェット係合歯を有し、該ラチェット係 合歯は、第１方向で、前記保持部材に対して相対的な前記表示輪の回転を許すが 、前記第１方向と反対側の第２方向では、前記回転を許さない請求の範囲第９項 に記載された表示装置。 13．前記爪が、前記表示輪と前記保持部材のうちの一方に付され、前記爪係合 歯が前記表示輪と前記保持部材のうちの他方に付されている請求の範囲第９項に 記載された表示装置。 14．前記回転機構が、前記爪と前記爪係合歯とを強制的に引き離すスプリング を含む請求の範囲第８項に記載された表示装置。 15．前記スプリングが爪である請求の範囲第１４項に記載された表示装置。 16．前記外側カバーと前記表示輪のうちの一方がラチェットを有し、前記外側 カバーと前記表示輪のうちの他方が１組のラチェット係合歯を有し、該ラチェッ ト係合歯は、第１方向で、前記外側カバーに対して相対的な前記表示輪の回転を 許すが、前記第１方向と反対側の第２方向では、前記回転を許さない請求の範囲 第１４項に記載された表示装置。 17．前記回転機構が、第１の傾斜と傾斜係合部材とを有し、もって、前記外側 カバーに加えられた非回転力が、前記第１の傾斜に沿って前記傾斜係合部材を滑 動させ、前記外側カバーに対して相対的に前記表示輪を回転させる請求の範囲第 ２項に記載された表示装置。 18．前記第１の傾斜が、前記外側カバーと前記表示輪のうちの一方に付されて おり、前記傾斜係合部材が、前記外側カバーと前記表示輪のうちの他方に付され ている請求の範囲第１７項に記載された表示装置。 19．前記回転機構が、前記傾斜係合部材と係合できる第２の傾斜を更に有し、 もって、前記外側カバーに加えられた非回転力が解放されると、前記第２の傾斜 に沿って前記傾斜係合部材が滑動し、前記外側カバーに対して相対的に前記表示 輪を更に回転するようになっている請求の範囲第１８項に記載された表示装置。 20．前記第１の傾斜が、１組の第１傾斜歯を含み、該第１傾斜歯の各々が傾斜 部分を有し、前記第２の傾斜が、１組の第２傾斜歯を含み、該第２傾斜歯の各々 が傾斜部分を有し、前記第２傾斜歯が前記第１傾斜歯に対して間隔を置いて離れ ており、前記傾斜係合部材が前記間隔部分に付与されたタブである請求の範囲第 １９項に記載された表示装置。 21．前記外側カバーの垂下スカート部分に収まる保持部材を更に含み、前記表 示輪が、前記外側カバーの頂部と前記保持部材の間に配置されている請求の範囲 第１８項に記載された表示装置。 22．前記外側カバーと前記保持部材のうちの一方が１組のノッチを含み、前記 外側カバーと前記保持部材のうちの他方が１組の突出部を含み、該突出部は、前 記ノッチ内に滑動可能に位置づけられ、前記外側カバーと前記保持部材相互の限 定された接近、離隔運動を許す請求の範囲第２１項に記載された表示装置。 23．前記突出部が本体部分と舌片とを有し、該突出部が変形可能であって前記 ノッチ内にスナップ式に進入し、該ノッチ内で前記舌片によって保持される請求 の範囲第２２項に記載された表示装置。 24．前記回転機構が、前記第１の傾斜と傾斜係合部材とを強制的に引き離すス プリングを含む請求の範囲第２３項に記載された表示装置。 25．前記表示輪と前記保持部材のうちの一方がラチェットを有し、前記表示輪 と前記保持部材のうちの他方が１組のラチェット係合歯を有し、該ラチェット係 合歯は、第１方向で、前記保持部材に対して相対的な前記表示輪の回転を許すが 、前記第１方向と反対側の第２方向では、前記回転を許さない請求の範囲第２４ 項に記載された表示装置。 26．前記外側カバーと前記表示輪のうちの一方がラチェットを有し、前記外側 カバーと前記表示輪のうちの他方が１組のラチェット係合歯を有し、該ラチェッ ト係合歯は、第１方向で、前記保持部材に対して相対的な前記表示輪の回転を許 すが、前記第１方向と反対側の第２方向では、前記回転を許さない請求の範囲第 ２４項に記載された表示装置。 27．前記外側カバーの頂部が窓を有し、前記表示輪が前記窓を通して選択的に 視認できる表示を含む請求の範囲第２項に記載された表示装置。 28．請求の範囲第２７項に記載された装置において、前記窓が全体的に頂部の 中央から前記頂部の周縁に向かう方向に延びていることを特徴とする表示装置。 29．請求の範囲第２８項に記載された装置において、前記表示輪上の印がスパ イラル線を含み、該スパイラル線の一部分が前記窓を通して見ることができ、そ れにより前記外側カバーに対する前記表示輪の回転が、前記窓を通して見ること ができる前記スパイラル線部分を前記窓に関連して移動させることを特徴とする 表示装置。 30．請求の範囲第２９項に記載された装置において、前記スパイラル線が一方 側上に一つの色をそして他方側に異なった色を有することを特徴とする表示装置 。 31．請求の範囲第２８項に記載された装置において、さらに前記外側カバーお よび前記表示輪の一方上に摺動可能に取り付けられたマーカーを包含し、それに より該マーカーが前記表示輪の前記外側カバーに関して回転するにつれ摺動する ことを特徴とする表示装置。 32．請求の範囲第３１項に記載された装置において、前記表示輪が前記マーカ ーを摺動可能に取り付ける取付部を含み、該取付部が前記外側カバーの頂部部分 に隣接して前記表示輪の一側にあり、かつ前記マーカーが前記表示輪上で螺旋模 様に摺動し得るように螺旋模様で延びていて、そして前記マーカーが前記外側カ バーに対する相対回転から抑制されるが、しかし前記外側カバーに対して相対的 に半径方向に移動されることができ、前記外側カバーに対する前記マーカーの半 径方向位置が前記指示器輪の前記外側カバーに対する回転につれて移動すること を特徴とする表示装置。 33．請求の範囲第３２項に記載された装置において、前記外側カバーの頂部部 分が前記頂部部分の中央から周辺に向かう方向に全体的に延びる窓を含み、該窓 がフレームを有し、そして前記マーカーが前記窓を通して見ることができかつ前 記フレームによって前記外側カバーに対する相対回転から抑制されることを特徴 とする表示装置。 34．請求の範囲第３２項に記載された装置において、前記螺旋状取付部が前記 外側カバーの頂部部分に隣接して前記表示輪の側部回りに３６０°以上延びてい ることを特徴とする表示装置。 35．力を缶に作用させることによりエーロゾル薬物が缶から放出されるように したエーロゾル薬物の缶からの放出を表示する装置であって、前記缶を保持する ための缶ケースを含むディスペンサーおよび前記力の作用において前進して前記 エーロゾル薬物の放出を表示する指示器を包含する表示装置。 36．請求の範囲第３５項に記載された装置において、前記表示器が外側カバー 、該外側カバーに係合される表示輪、および前記外側カバーと表示輪に係合され る回転機構を含み、非回転力を前記外側カバーに伝えて、前記外側カバーに対す る前記表示器の相対回転により前記缶からのエーロゾル薬物を放出して、エーロ ゾル薬物の放出を表示することを特徴とする表示装置。 37．請求の範囲第３６項に記載された装置において、前記外側カバーが頂部部 分および垂下するスカートを含み、そして前記表示輪がさらに前記外側カバーの 垂下するスカートに入れ子状にされた保持器を含み、前記表示輪が前記外側カバ ーの頂部部分と前記保持器との間に配置されていることを特徴とする表示装置。 38．請求の範囲第３７項に記載された装置において、前記缶が端部を含み、前 記ディスペンサーの缶ケースが前記缶を受け入れる開口を含み、そして前記表示 輪が前記缶上に前記表示輪を取り付ける取付部を含むことを特徴とする表示装置 。 39．請求の範囲第３８項に記載された装置において、前記表示輪の取付部が前 記缶の端部に接着されることができる接着剤パッドであることを特徴とする表示 装置。 40．請求の範囲第３８項に記載された装置において、前記表示輪の取付部が、 凹部であって、前記缶が前記凹部内に押し込み充填されることができることを特 徴とする表示装置。 41．請求の範囲第３７項に記載された装置において、前記ディスペンサーおよ び表示器が幼児阻止エレメントを含み、幼児によるエレメント薬物の放出を阻止 することを特徴とする表示装置。 42．請求の範囲第４１項に記載された装置において、前記幼児阻止エレメント が前記外側カバーの垂下するスカートおよび前記ディスペンサーの一方における 少なくとも１つの突起、および前記外側カバーの垂下するスカートおよび前記デ ィスペンサーの他方における前記突起に合致する突起合致部を含み、前記突起と 突起合致部が整合される場合だけ前記表示輪に作用される力を前記缶に伝えられ ることを特徴とする表示装置。 43．請求の範囲第４２項に記載された装置において、前記外側カバーの垂下す るスカートは、前記力が作用されてエーロゾル薬物を放出し、前記突起が半径内 方向に延びる前記垂下するスカートにおける突起であるとき、前記缶ケースの一 部分を越えて延び、そして前記突起合致部が前記缶ケースにおける切除部であっ て、それにより前記外側カバーのスカートが前記缶ケースの一部分を越えて自由 に延びていて、前記突起が前記切除部に整合されるときにエーロゾル薬物を放出 するが、前記外側カバーのスカートが前記缶ケースの一部分を越えて自由に延び ていないで、前記突起が前記切除部に整合されていないときエーロゾル薬物を放 出することを特徴とする表示装置。 44．請求の範囲第４１項に記載された装置において、前記ディスペンサーが前 記缶ケースに摺動可能に付着されているエーロゾル室を含み、それにより前記缶 ケースが前記ディスペンサーを保持するための第１の位置において前記エーロゾ ル室内に摺動し、そして前記缶ケースがエーロゾル薬物を放出するための第２の 位置において前記エーロゾル室から滑り出ることを特徴とする表示装置。 45．請求の範囲第４４項に記載された装置において、前記エーロゾル室がリム を有する一方の端部を有し、そして前記リムおよび前記外側カバーの垂下するス カートは、前記リムが前記垂下するスカートに衝接して、前記ディスペンサーが 前記第１の位置にあるときエーロゾル薬物の放出を阻止するが、前記垂下するス カートに衝接して、前記ディスペンサーが前記第２の位置にあるとき薬物の放出 を阻止することを特徴とする表示装置。 46．請求の範囲第４５項に記載された装置において、前記缶ケースが開口を具 備する一端部を有し、そして表示装置が前記缶ケースの開口を介して前記缶に固 着可能であり、そして前記缶がこの缶を前記缶ケース内に押し下げる際に作動可 能である放出弁を含み、それにより前記缶が力を前記表示輪に作用することによ り前記缶ケース内に押し下げられ、前記ディスペンサーが前記第１の位置にある とき前記エーロゾル室のリムにより前記力が抵抗されるが、前記ディスペンサー が前記第２の位置にあるとき前記エーロゾル室のリムにより阻止されないことを 特徴とする表示装置。