JPH09502120A - 入れ子式弾性バンド連続結紮装置 - Google Patents

入れ子式弾性バンド連続結紮装置

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JPH09502120A JP52402095A JP52402095A JPH09502120A JP H09502120 A JPH09502120 A JP H09502120A JP 52402095 A JP52402095 A JP 52402095A JP 52402095 A JP52402095 A JP 52402095A JP H09502120 A JPH09502120 A JP H09502120A
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Abstract

(57)【要約】 結紮バンド分与器は、複数の弾性結紮バンドを有し、少くともその一つは、部分的に入れ子式に収容された一連の円筒体の各々の上に支持される。内側及び中間円筒体は、結紮バンドを分与するための軸方向滑動円筒体を備える。外側円筒体は、細長い導入器の遠位端に取り付けることができ、中間円筒体の少くとも近位部分を包囲し、その遠位端内に滑動する滑動円筒体を受理するように適合される。トリップワイヤは、内側円筒体に接続され、そこから細長い導入器を通して近位に延長する。トリップワイヤは、トリップワイヤに力が適用される間、滑動円筒体の軸方向滑動動作を生じさせるように適合される。制御手段は、各滑動円筒体と関連され、トリップワイヤに力が適用される間、この滑動円筒体の滑動動作を制止する。最後に、引っ張り力が適用された時に、滑動円筒体の一つと関連する制御手段を解除するために、解除手段が設けられる。解除された滑動円筒体は、適用された引っ張り力に応答して滑動し、一方中間及び外側円筒体のうちの一つの遠位端は結紮バンドをそこから押し出す。この構成によれば、少くとも二つの結紮バンドを、一箇所以上の所定部位において、組織上に別個に分与することができ、その結紮を達成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 入れ子式弾性バンド連続結紮装置発明の背景 発明の属する技術分野 本発明は一般的に結紮装置に関し、より詳細には、装置を連続する結紮バンド 配置位置間で移動させることなく、患者の体内の一箇所以上の部位に複数の結紮 バンドを分与するための装置に関する。従来技術の簡単な説明 結紮により内部痔核等の種々の病変部を処置することは、よく知られている。 結紮の目的は、弾性バンド、つまり結紮バンドを病変部に配置し、組織中の血液 循環を停止させ、組織を壊死させることであり、それにより身体から壊死組織つ まり死んだ組織を離脱させる。 女性及び男性の避妊処置においても外科的結紮が行われている。女性患者の卵 管結紮の場合、結紮リングつまりバンドを、各ファロピーオ氏管の折り返しルー プ部分に配置し、卵巣から子宮への通路を閉鎖し、卵子の受精を防ぐ。男性の避 妊の場合にも同様に、精管の折り返しループ部分に結紮バンドを配置し、精巣か らの精子の通過を防止する。 以下の米国特許は結紮装置の種々の実施態様を開示している:Van Hoorn の米 国特許第3,760,810号、Goltner et al. の同第4,257,419号、Stiegmann の同第4,735,194号。 Van Hoorn の米国特許第3,760,810号は、一本の結紮バンド又は1セットの結 紮バンドの配置を容易にするための装置を開示している。この装置の遠位端には 、二つの堅固な同軸状の管からなる結紮バンド分与器が設けられている。この管 は、装置の近位端に設けられる引き金機構によって制御することにより、互いに 滑動可能である。吸引通路及び光通路を形成する内部通路を有する堅固な内視鏡 により、この引き金機構と分与機とが相互連結されている。内側管には、一つ以 上の弾性リングつまり結紮バンドからなるセットを装填することができる。早発 分与を防ぐために、別個のストッパーバーが装置に取り付けられる。装置を病変 部の付近に配置してから、医師はストッパーバーを取外し、真空引きして、装置 遠位端の中空通路内へ組織を引き込む。引き金を引くことにより内側管が引き込 まれる。外側管の半径方向表面つまり肩部は結紮バンドと係合し、結紮バンドが 内側管から外れないようにする。内側管が結紮バンドから引き抜かれると、結紮 バンドは組織上に落下する。 Goltner et al.の米国特許第4,257,419号は、外側管に対して移動して結紮バ ンドを分与する内側管を備える結紮バンド分与器を有する、堅固な内視鏡を開示 している。この分与器は堅固な内視鏡に対して直角に指向され、分与器の内側管 を移動させるための構造をこの形態に含む。 Stiegmann の米国特許第4,735,194号は、可撓性内視鏡結紮装置を開示してお り、この装置において可撓性内視鏡構造 は、近位端と遠位端との間に延長する生検チャネル及び吸引チャネルを備える。 分与器は、Van Hoorn 及びGoltner の特許に示される分与器構造と同様に、装置 の遠位端において、外側管に対して同軸的に移動する内側管を有する。外側管は 内視鏡の遠位端に接続される。加重ハンドルを備える引っ張りワイヤの形式の操 作機構は、装置配置中に内側管が軸方向外方に外れないように、内側管表面の張 力を維持する。いくつかの適用法においては、内視鏡構造をオーバーチューブを 通して挿入し、早発分与を防ぐことが提案されている。分与器の中央開口内へ組 織を引き込むために吸引を行うことができる。次いで医師はハンドルを引き、軸 方向に外側管の遠位端を越えて内側管を引込み、結紮バンドを装置から外して組 織上へ落下させる。 前述の装置の各々は、一箇所に一本の結紮バンドまたは1セットの結紮バンド を分与する。どの特許も、別個の位置に複数の結紮バンドを分与することは示唆 していない。Van Hoornの特許は複数の結紮バンドを分与することの可能性につ いては開示していない。しかしながら、Van Hoornの特許では、複数の結紮バン ドを一箇所に、一回の操作で分与することのみを示唆しているようである。Van Hoorn、Goltner、及びStiegmann の特許に開示される装置では、複数のバンドを 異なる部位に配置するために、伸張した結紮バンドの厚さに応じて増加させた距 離だけ内側管を移動させるに際して、明らかに医師の触覚に頼らなければならな いであろう。これは非常に達成困難である。 前述の装置においては、結紮バンドを異なる部位に配置することが望まれる場 合には、通常装置全体を患者から引き抜き、新たな結紮バンドを内側管上に装填 することにより行っていた。装置に結紮バンドを装填するには、特殊な器具が必 要であり、特にその特殊な器具を回収し、装置を引き抜いてある間に各結紮バン ドをそれぞれ配置する必要がある場合、時間がかかる。これらの装置の各々は、 結紮装置の早発分与を防ぐために、特殊なストッパー又はオーバーチューブ等の 構造を必要とする。従って、これらのどの装置も、各別個の部位を結紮した後に 、装置を引き抜くことなく、結紮バンドを異なる部位に分与するように容易に適 合させることはできない。 前述の問題を解決するために、以下の米国特許は、連続する結紮バンドを再装 填するために結紮装置を引き抜く必要性なしに、患者の体内の一箇所以上の部位 に複数の結紮バンドを配置するように設計された結紮装置の種々の実施態様を開 示している:Jarvikの米国特許第3,985,138号、Polk et al.の同第4,226,239号 、Yoonの同第3,870,048号、Rohrabacher et al.の同第5,207,690号、及びChinの 同第5,269,789号。 Jarvikの米国特許第3,985,138号は、据付け後、ブリーダーの周囲に締め付け られた複数の予備成形縫合ループを配置するための結紮ガンを開示する。連続す る予備成形縫合ループは、ループを予め装填してあるねじ付きロッドを回転させ ることにより、結紮ガンの分与端まで前進される。Jarvikの結紮ガンは多くの機 械的部品からなり、設計及び操作が比較 的複雑である。 Yoonの米国特許第3,870,048号は、卵管結紮のために弾性バンドまたはリング を使用することを開示している。Yoonの装置は、二つ以上の結紮リングを同時に 装填することができ、患者の体内の腔から結紮装置を除去することなく、異なる 位置においても連続して異なる時期に二つ以上の結紮リングを別個に排出するこ とができるように構成される。Yoonの装置もまた比較的複雑である。 Polk et al.の米国特許第4,226,239号もまた、各結紮リングごとに装置を患者 から除去する必要なしに、二つ以上の弾性結紮リングを適用することにより、ヒ ト又は動物の体内において卵管の結紮を行うための外科的結紮装置を記載してい る。Polk et al.の装置において、多数の結紮リングが円筒形シャフト上に伸張 され、このシャフトは外側円筒形スリーブ内に滑動可能且つ同軸的に受理される 。円筒形シャフトが外側スリーブに対して近位に引き抜かれると、外側スリーブ は結紮リングを連続的に、好ましくは一つづつ、シャフトから落下させる。シャ フトとスリーブとの間の相対的移動の度合いは、装置のピストルハンドル内に位 置するシャフトの近位端の機械的ストップによって制御される。医師は機械的ス トップが各結紮リングの幅に精密にキャリブレートされた時にのみ、一本のバン ドのみが配置されたことを確認することができる。米国特許第4,860,746号もPol k et al.と同様の装置を開示している。 Rohrabacher et al.の米国特許第5,207,690号は、別個の 鉗子を用いて円筒形シャフトに予め装填しておいた連続する結紮リングが、この 円筒形シャフトから滑り落ちることがあることを教示している。 Chin et al.の米国特許第5,269,789号は、細長い導入器の遠位端に位置する結 紮バンド分与装置を開示し、この分与器は、導入器の近位端に設けられた操作機 構の操作に応答する。この分与器は、結紮バンドを軸方向に離隔した複数の位置 において支持する、同軸的に配置され、互いに嵌合する第一及び第二のセグメン トからなる。各セグメントは、各結紮バンド又はバンド1セットの一部を係合す るための、離隔した結紮バンド係合構造を備える。セグメントの一方は、操作構 造に接続し、他方のセグメントに対して第一位置と第二位置との間で移動される 。この運動により、結紮装置の遠位端から結紮バンドの一つが分与され、残りの 結紮バンドが分与手段に対して遠位に移動され、それにより前述の装置のいくつ かと同様に、連続する結紮バンドが異なる部位に分与されるように位置される。 しかしながら、Chin et al.の装置は、操作構造の一回の付勢に応答して一つ以 上の結紮バンドが分与されるのを防ぐように特別に構成されている点で、これら の装置を改良したものであると言える。一方、結紮バンドはChin et al.の装置 に装填される際、まずかなり伸張されるので、バンドを遠位に滑動させるために は、比較的強力なバネを必要とする。医師はこの装置を付勢する場合、このバネ に対抗して手を動かさなければならない。さらに、結紮バンドを装置の分与端へ と前進させるためには、バンドを最初の伸 張状態よりも更に伸張させる必要がある。このように伸張させるには、さらに医 師の手の力が必要である。Chu et al.の米国特許第5,356,416号は、病変部を結 紮する代わりに、硬化療法剤を投与するための硬化療法針をさらに備える、Chin et al.と同様の装置を開示している。発明の目的及び要旨 従って本発明の目的は、複数の結紮バンドを連続的に異なる部位に分与するこ とのできる装置を提供することにある。 本発明の別の目的は、各結紮の後に患者から装置を除去することを必要とせず に、複数の結紮バンドを配置することができる結紮装置を提供することにある。 本発明のさらに別の目的は、組織を結紮するための堅固な内視鏡及び可撓性内 視鏡を備える種々の導入器構造に取り付けるための、結紮バンド分与器を提供す ることにある。 本発明により、分与器を再度引出し、再装填し、再挿入する必要なく、複数の バンドを発射することができる。その結果、数本の結紮バンドを発射した後にの み、再挿管を必要とする。一般的には、本発明の結紮バンド分与器においては、 患者の体内の少くとも一つの組織部位において組織を結紮するには、一度の挿管 で充分である。そのため、時間を節約することができ、処置の間の患者の不快感 を減少させることができる。 本発明によれば、細長い導入器の遠位端に位置する結紮バンド分与器は、導入 器の近位端に設けられた操作構造の操作 に応答する。分与器は、一連の円筒体上に複数の弾性結紮バンドを支持する。内 側円筒体は近位部分及び遠位部分を有し、その遠位部分上つまりその周囲に伸張 状態で少くとも一本の結紮バンドを支持するように適合されている。中間円筒体 もまた近位部分と遠位部分とを有し、さらに遠位端を有する。中間円筒体は、内 側円筒体の少くとも近位部分の周囲に配置され、つまりこれを包囲し、その遠位 部分上つまりその周囲に伸張状態で少くとも一つの別の結紮バンドを支持するよ うに適合されている。内側及び中間円筒体は、結紮バンドを分与するための、軸 方向滑動円筒をなす。外側円筒体は、細長い導入器の遠位端に着脱自在に取付け 可能であり、中間円筒体の少くとも近位部分の周囲に配置され、つまりこれを包 囲する。外側円筒体は遠位端を有し、この遠位端内で滑動円筒体が滑動する。ト リップワイヤが内側円筒体に接続され、そこから細長い導入器を通して近位に延 長する。トリップワイヤは、トリップワイヤに力を適用している間、滑動円筒体 を軸方向に滑動させるように適用される。制止手段は各滑動円筒体に関連付けら れ、トリップワイヤに力を適用している間、該滑動円筒体の滑動動作を制止する 。最後に、引っ張り力が適用された時に、滑動円筒体の一つと関連する制止手段 を解除するための、解除手段が設けられる。解除された滑動円筒体は、適用され た引っ張り力に応答して滑動し、中間円筒体又は外側円筒体のいずれかの遠位端 は、結紮バンドをそこから押し出す。この構造によって、少くとも二つの結紮バ ンドが、一箇所以上の所定部位において、独立して組織上に分与 され、それによりその結紮を完成する。 中間円筒体は、連続する複数の中間円筒体からなってもよく、これらの各円筒 体は、先行する円筒体の近位部分の周囲に配置され、つまりこれを包囲する。連 続する各円筒体は、その周囲に少くとも一本のさらに別の結紮バンドを備える。 連続する円筒体は、プルワイヤに連続的に引っ張り力が適用されると、連続的に 入れ子式にはめこまれ、先行する円筒体の一つ及び内側円筒体から結紮バンドを 押し出すように配置される。この構造により、複数の結紮バンドが、一つ以上の 所定部位において組織上に独立して、例えば、5本の結紮バンドが分与器を再装 填することなく、又は患者に再挿管する必要なしに分与される。 解除手段は好ましくは、別の一つの滑動円筒と関連する制御手段を、引っ張り 力の連続的適用の各々の際に解除するように形成される。 分与器はまた好ましくは、隣接する内側、中間、及び外側円筒体にそれぞれ形 成された相補的な開口とプロチュバランスとを備える。ある円筒体のプロチュバ ランスは、隣接する円筒体の溝内に受理される。開口は予め決められた長さを有 し、それにより、各滑動円筒体の移動距離は開口の予め決められた長さによって 規定される。 より一般的には、結紮バンド分与器は、一連の支持部材上に複数の弾性結紮バ ンドを支持してもよい。第一支持部材は近位部分及び遠位部分を有し、その遠位 部分の周囲に少くとも一本の結紮バンドが伸張状態で支持されるように適合され る。第二支持部材は近位部分及び遠位部分を有し、さらに遠位端を有する。第二 支持部材は、第一支持部材の少くとも近位部分の周囲に配置され、つまりこれを 包囲し、その遠位部分上つまりその周囲に別の少くとも一本の結紮バンドを伸張 状態で支持するように適合される。第一及び第二支持部材は、結紮バンドを分与 するための軸方向滑動支持部材をなす。細長い導入器の遠位端に着脱自在に取り 付け可能な固定部材は、第二支持部材の少くとも近位部分の周囲に配置され、つ まりこれを包囲する。固定部材は遠位端を有し、この遠位端内に滑動支持部材が 滑動される。トリップワイヤは第一支持部材に接続され、そこから細長い導入器 を通して近位に延長する。トリップワイヤは、トリップワイヤに力を適用してい る間、滑動支持部材を軸方向に滑動されるように適用される。制御手段は各滑動 支持部材に関連付けられ、トリップワイヤに力を適用している間、該滑動支持部 材の滑動動作を制止する。最後に、引っ張り力が適用された時に、滑動支持部材 の一つと関連する制御手段を解除するための解除手段が設けられる。解除された 滑動支持部材は、適用された引っ張り力に応答して滑動し、第二支持部材及び固 定部材のいずれか一方の遠位端は、結紮バンドをそこから押し出す。この構造に よって、少くとも二つの結紮バンドが、一箇所以上の所定部位において、独立し て組織上に分与され、それによりその結紮を完成する。 本発明のこれら及び他の特徴及び利点は、以下特定の実施態様の詳細な説明と 添付図面とにより容易に明らかとなるで あろう。図面の簡単な説明 添付請求項は、本発明の主題を特定し、明確に請求する。本発明の種々の目的 、利点、及び新規な特徴は、添付図面と組み合わせて以下の詳細な説明を読むこ とにより、より完全に明らかとなるであろう。図面において、同様の部品には同 様の参照番号が付される。 図1は、本発明に従って構成された結紮装置分与器の第一実施態様の斜視図で ある。 図2は、図1の実施態様の分与器の拡大斜視図であり、互いに離隔関係におい て滑動可能に載置されたいくつかの円筒体と、そのスプリングタブ形式のロック 機構とを示す。 図2Aは、図1の分与器の変更例の斜視図であり、ロック機構はバネである。 図2Bは、図1の実施態様の一部破断底面図である。 図3は、図1の3−3線に沿った断面図であり、装置を組立て、結紮バンドを 配置する直前の完全装填状態を示す。 図4は、図3の4−4線に沿った断面図である。 図5は、図3の5−5線に沿った断面図である。 図6は、図3の拡大図であり、結紮バンドを送達する前の部分的付勢状態の装 置を示す。 図7は、図6の7−7線に沿った断面図である。 図8は、結紮バンドを送達した直後の装置を示す。 図9は、本発明の結紮装置分与器の第二実施態様を示す断 面図であり、装置を組立て、結紮バンドを配置する直前の完全装填状態を示す。 図10は、図9の10−10線に沿った断面図である。 図11は、図9の実施態様の断面図であり、結紮バンドを発射する直前の部分 的付勢状態の装置を示す。 図12は、本発明の結紮装置分与器の第三実施態様を示す断面図であり、装置 を組立て、完全に装填した状態を示す。 図12Aは図12の実施態様の断面図であり、結紮バンドを分与した直後の付 勢状態を示す。 図13は、本発明の結紮装置分与器の第四実施態様の断面図であり、装置を組 立て、結紮バンドを配置した直後の完全装填状態を示す。 図14は、図13の14−14線の沿った断面図である。 図13Aは、図13のプルワイヤの一つの斜視図である。 図15A−図15Cは、図13の15A−15A線、15B−15B線、15 C−15C線に沿ったそれぞれの断面図であり、図13の実施態様と共に使用す るための、トリップワイヤ及び一つ以上のプルワイヤのハウジングのための別の 管腔形状を示す。 図16は、図13の実施態様の断面図であり、第二結紮バンドを送達した後の 装置を示す。 図17は、図15の17−17線に沿った断面図である。 図18は、本発明の結紮装置分与器の第五実施態様の断面図であり、装置を組 立て、結紮バンドを配置する直前の完全装填状態、及びトリップワイヤを示す。 図19は、図18の19−19線に沿った断面図であり、図18に対してトリ ップワイヤを回転させた状態を示す。いくつかの実施態様の詳細な説明 図1は、医師による連続的操作の間に弾性結紮バンドを連続的に分与する結紮 装置30の第一実施態様を示す斜視図である。結紮装置30は一般的に、細長い 堅固な管状ハウジング32の形式の導入器を備える。装置30の近位端部分34 は、装置30から結紮バンドを分与させるための、近位付勢器つまりコントロー ラ36を備える。ハウジング32は、中空管状形態で形成され、以下に詳細に説 明するように、近位真空接続部38を遠位に載置される結紮バンド分与器40へ と接続する中心通路つまり軸方向通路を提供する。 近位コントローラ36は、装置30の近位端部分34に位置される近位シール (図示せず)を貫通するプルワイヤつまりトリップワイヤによって、分与器40 に接続される。このような近位付勢器及びプルワイヤ操作構造の変更例は、結紮 装置内に組み込まれている。具体的に開示された実施態様は単にこのような種々 の実施態様の代表例にすぎない。 上述の近位シールにより、真空接続部38及び分与器40中を通して分与器4 0まで延長する装置の中心通路によって、吸引を適用することができ、トリップ ワイヤを近位で操作することができる。このような近位シールを配置することに より、真空接続部38に適用される吸引により、以下で明瞭にされるように、結 紮のために分与器40内へ組織を引き込む。 ある設計の結紮装置30を図示したが、装置を通して延長する中心管腔及び近 位操作端に設けたアクセス口を有し、吸引の適用並びに内視鏡ハンドルの遠位に トリップワイヤが通過することを許容する慣用の内視鏡の端部に、分与器40を 摩擦係合等により接続してもよいことが、当業者には容易に明らかとなろう。こ の場合、医師は結紮バンドを送達するためには単にトリップワイヤ自体を引っ張 ればよく、若しくは操作を容易にするためにトリップワイヤに適当な種類のクラ ンプを取り付けることもできる。これらの相違点のいずれも本発明の範囲に影響 を与えるものではなく、本発明は分与器40自体の構成及び操作に関するもので ある。 結紮装置30又は慣用の内視鏡はさらに、慣用の光ファイバー及びレンズ配置 (図示せず)等の、分与器40の遠位の内部体組織を可視化するための手段を備 えていてもよい。使用において、このような可視化手段は一般的に、医師が分与 器40を結紮すべき所望の組織部位へ案内するのを補助する。 図2〜図8を一般的に参照すると、参照を容易にするために同様の部品には一 貫した番号が付してあり、図1の結紮装置30の分与器40の第一実施態様の構 成部品及び組立て方法が詳細に示される。第一実施態様 図2は、分与器40の分解斜視図である。図示される実施態様において、分与 器40は円筒体として示される四つの入れ子式支持部材を備え、そのうち三つは 軸方向に滑動可能に 載置され、外表面上に結紮バンドつまりリング50を有する。軸方向可動円筒体 は、半径方向に連続して(右から左に示されるように)、内側円筒体42、並び に第一及び第二中間円筒体44、46を含む。結紮バンド50a、50b、及び 50cは、それぞれこれらの円筒体の遠位部分上つまり周囲に配置される(図2 B参照)。結紮バンド50は、好ましくはイソプレン製であり、略矩形の中実な 断面を有する円形である。このように形成されることにより、各バンド50は、 円筒体42、44、及び46上に載置するための平坦で平滑な内側表面を有する 。図2では破断図で示される外側円筒体48は、ハウジング32に堅固に結合さ れる。図示するように、各円筒体の外径と隣接する円筒体の内径とは、以下に詳 細に説明するように、その間の環状空隙が、円筒体が非制限的つまり自由に滑動 するのに充分であり、且つ円筒体から結紮バンド50を押し出す際に結紮バンド が円筒体の間に嵌まったり、挟まったりするのに不充分であるように選択される 。 本発明の一つの特徴によれば、円筒体(結紮バンドを支持するもの)が隣接す る円筒体内へ軸方向入れ子式に移動するのを制止するロック機構54を解除する ことにより、結紮バンド50が連続的に分与される。この明細書において用いら れる「ロック機構」とは、分与器40上で確動ストップを提供する機構を意味し 、これにより、近位コントローラ36等の付勢器の一度の付勢により一本の結紮 バンドが分与される。図3〜図8の実施態様において、ロック機構は、弛緩状態 において通常半径方向内方へ突出するように適合されるスプリ ングタブ54a、54b、及び54cを備え、円筒体42、44、及び46の近 位滑動動作を妨げる。円筒体が例えば射出成形法によって形成される場合には、 スプリングタブ54は、第一及び第二中間円筒体及び外側円筒体とそれぞれ一体 に形成してもよい。若しくは、例えばすり割りのこを使用して、スプリングタブ 54を輪郭付ける領域の材料をその三つの側面で除去してスプリングタブ54を 規定し、その後常温曲げ処理によってラッピング工具等の周囲に切り出したスプ リングタブ54を可撓的に変形し、図2及び図2Bに示す前述したロック機構機 能を形成するのに充分な所定トレランス内のカーブを確実に与えてもよい。 図2Aは、明瞭に示すためにいくつかの部品を回転させ、また別の部品を削除 した状態の、ロック機構の変更例54Aの斜視図である。ロック機構54Aは、 好ましくは外側円筒体48、並びに第一及び第二中間円筒体44、46の各々に 形成される環状溝57内に位置する弓型スプリングエレメント55を備える。ス プリングエレメント55は、慣用のスプリング形成技術によって形成することが できる。円筒体には、環状溝57と整合する溝59が設けられる。スプリングエ レメント55の湾曲先端部61は、スプリングタブ54と同様の態様で溝59を 通して突出し、円筒体44、46、及び48内に延長するように適合され、ロッ ク機構を提供して、組み立てた円筒体の近位移動を制止する(例えば図2B、及 び図3参照)。 円筒体42、44、46の軸方向移動範囲は、隣接する円 筒体の軸方向溝56、58、60によって制止される。図2、及び組み立てた分 与器40の一部破断底面図である図2Bを参照すると、軸方向制止機構をよりよ く理解することができる。外側円筒体48は、第二中間円筒体46から半径方向 外方に延長するプロチュバランス62を受理する軸方向溝58を有し、この二つ の円筒体を相互にロックする。同様に、第二中間円筒体46は、第一中間円筒体 44から半径方向外方に延長するプロチュバランス64を受理する軸方向溝60 を有し、この二つの円筒体を相互にロックする。また、第一中間円筒体44は、 内側円筒体42から半径方向外方に延長するプロチュバランス66を受理する軸 方向溝60を有し、この二つの円筒体を相互にロックする。若しくは、前述の溝 56、58、60及びプロチュバランス62、64、66の対をそれぞれ反対に 配置してもよい。つまり半径方向内側に延長するプロチュバランスが適切に配置 された溝と係合し、前述の円筒体42、44、46、及び48の相互ロックを達 成する。好ましい実施態様において、溝56、58、及び60は、円周方向に例 えば30度づつ変位つまりオフセットされ、分与器40に構造的一体性を与え、 円筒体42、44、46、及び48の相対的整列が保たれることを保証する。円 筒体間の相対的動作は、容易に理解されるように、他の方法でも制限し、制止し 、又は制限及び制止することができる。各プロチュバランスは可撓性タブ上に載 置され、分与器40の組立てを容易にする。図1から図5の完全装填初期状態に おいて、各プロチュバランス62、64、66は、以下に詳細に説明 されるロック機構54の円周方向指向スプリングタブによって、各溝56、58 、60の遠位端に維持される。図8を除いては、溝56、60、及び62、並び にプロチュバランス58、64、及び66は明瞭に示すために削除される。 図3、及び同時に図4及び図5の断面図を参照すると、分与器40は、組立て た状態で、完全装填され、操作の初期状態で示される。結紮装置30の管状ハウ ジング32は、明瞭に示すために破断図で示される。実際には、キャップ70の 近位円筒状部分68は管状ハウジング32の周囲に摩擦係合し、管状ハウジング 32の遠位端面72はキャップ70内のボスつまり載置ストップ74に当接する 。若しくは、キャップ70とハウジング32とを、接着等の他の手段によって互 いに固定してもよい。キャップ70は、実質的に透明なポリカーボネート、又は 管状ハウジング32の遠位端面72上に摩擦係合を確立するのに適した他の可撓 性材料で形成してもよい。内視鏡は、近位端34まで延長する生検チャネル76 を有する。生検チャネル76(又は端部から端部へ延長する他のチャネル)は、 結紮バンド50a、50b、及び50cを分与するのに使用されるトリップワイ ヤ78を包含する。 結紮バンド50aは、その平坦表面52aが内側円筒体42の外表面に沿うよ うに、内側円筒体42の遠位端上且つその周囲に伸張され、且つ第一中間円筒体 44の遠位端80が結紮バンド50aに当接するように配置される。結紮バンド つまりリング50bも同様に、第一中間円筒体44の遠位端上且つその周囲に伸 張され、第二中間円筒体46の遠位端8 2に当接する。また、結紮バンド50cは、第二中間円筒体46上且つその周囲 に伸張され、外側円筒体48の遠位端84に当接する。平滑コーティング又は他 の表面輪郭を、結紮バンドとその支持円筒体、つまりより一般的には支持部材と の間に挿入してもよい。医師が近位コントローラ36を操作することにより、以 下に説明するように、吸引によって分与器40の中空遠位端92内に引き込まれ たいかなる組織90上にも、バンド50a、50b、及び50cを連続的に発射 することができる。近位コントローラ36は、トリップワイヤ78及び解除機構 100によって、入れ子式円筒体42、44、46、及び48に接続される。 解除機構100はピボット102を備え、このピボットは内側円筒体42に固 定され、第一中間円筒体44のスプリングタブ54aが、内側円筒体42の近位 端106を越える位置まで半径方向外方に変位されると、内側円筒体42と共に 軸方向近位に(図中では左に)可動である。近位コントローラ36を操作するこ とにより、トリップワイヤ78に張力が提供される。トリップワイヤは、孔つま りノッチに固定されたトリップワイヤアンカー108によってピボット102に 固定され、それにより張力がかけられたトリップワイヤ78が、ピボットスプリ ング112の復元力に対抗して、ピボット102をピボットピン110を中心と して回転させる。ピボットスプリング112は、ピボット102をロック位置へ 名目上偏向し、それによりロックするスプリングタブ54aは、円筒体42の軸 方向移動及び結紮バンド50aの分与を 防ぐ。ピボット102がピボットピン110を中心として回転すると、ピボット アームつまり「鳥のくちばし」114はスプリングタブ54a上に押圧され、こ れを半径方向外方へ変位させる。内側円筒体42の近位端106がタブ54aを 越えるように、スプリングタブ54aが変位されると、張力を受けたトリップワ イヤ78は、内側円筒体42を近位に引っ張る。その間、内側円筒42が平坦表 面52aの下で入れ子式に近位に移動する際、第一中間円筒体44の遠位端80 は、結紮バンド50aの近位移動を制止する。連続する近位移動によりバンド5 0aは、内側円筒体42及び分与器40から遠位に外されて、組織90上へと移 動され、それによりその結紮が完了する(図8参照)。結紮バンド50b及び5 0cは、結紮バンド50aと同じ(又は異なる)位置へ引き続き配置するために 装填されたままである。組織90は、場合により、静脈瘤、内部痔核、及び他の 内部体構造であってもよい。 近位コントローラ36の一度の操作で複数の結紮バンドが発射されるのを防ぐ ために、ピボットアーム114は、ピボットアームピン116とピボットアーム スプリング118を備えるトレーリングリンクによって、ピボット102に接続 される。図6は、分与器40を、完全装填状態、且つ結紮バンド50aを配置す る直前の、内側円筒体42の入れ子式移動の間の移行位置で示す。図6に示すよ うに、トレーリングリンクにより、ピボットアーム114は、スプリングタブ5 4aを、内側円筒体42の近位端106を越えるのに充分な だけ押し下げ、且つ入れ子式円筒体の各々と解除機構100の近位動作により、 ピボットアーム先端部120がピボット102の下に折り込まれ(つまり後に引 き出し)るのを確実にする。好ましくは、一旦組織90が分与器40内に吸引さ れると、医師又は近位コントローラ36を操作する他の人が、トリップワイヤ7 8を安定して引っ張る。トリップワイヤ78に適用される力によってピボット1 02が近位に引っ張られると、ピボットアーム先端部120はピボット102の 下に折り込まれる。トリップワイヤ78から引っ張り力が解除されると、ピボッ トアーム先端部120は、図3及び図8に示される当初の折り畳まれていない休 止位置に戻る。その結果、近位コントローラ36の各付勢について、ピボットア ーム先端部120は唯一つの円筒体のロック機構54と係合する。 トリップワイヤ78に適用される引っ張り力によって、結紮バンド50の静止 摩擦による載置を乗り越えるのに充分な力が提供される時まで、トリップワイヤ が僅かに弾性的に伸張されることが経験的に知られている。静止摩擦による載置 を解除し、滑動円筒体(42、44、又は46)を移動させるのに充分な力が適 用されて初めて、円筒体は移動し、それを包囲する円筒体内にスナップ式に嵌合 する。しかしながらそれまでは、トリップワイヤ78において引っ張り力の方向 に弾性力が発生する。最終的に、引っ張り力及び弾性力は、滑動円筒体(42、 44、又は46)から結紮バンド50を外すのに必要なはく離摩擦を乗り越える 。この瞬間に、弾性 力は、結紮バンドの動摩擦係数よりも大きい力を瞬間的に提供し、それにより、 引っ張り力が解除されても、滑動円筒体の近位方向の移動が維持される。滑動円 筒体の近位方向の移動により、トリップワイヤ78の遠位取付け点が近位コント ローラ36に向かって引っ張られ、それによりトリップワイヤ78の弾性的伸張 がある場合にはこれを解除する。トリップワイヤが弾性的に伸張されている場合 、ここに蓄えられたエネルギーは、操作者又は医師が早発的に、つまり滑動円筒 体は解除されたが結紮バンドが外れる前に、トリップワイヤ78から引っ張り力 を解除する、いかなる「半引っ張り」状態をも排除する。その結果、トリップワ イヤが引っ張られたのに結紮バンドが分与されず、次に引っ張られた時に二つの バンドが発射されるという、半引っ張り状態が生じる危険性はほとんど又は全く なくなる。 本発明によれば、ロック機構は、近位コントローラ36の一度の付勢で複数の 結紮バンド50が発射される可能性を排除し、医師が一本の結紮バンドのみが分 与されるであろうという確信を持ってトリップワイヤ78に安定した力を適用す ることができる確動ストップを提供する。それにもかかわらず、誤発射の危険性 をさらに減少させるために、前述の実施態様の変更として、ピボットアーム先端 部120(内側円筒体42の入れ子式移動によって軸方向に再配置される)が一 つより多いスプリングタブ54と係合する可能性を減少させるように、円筒体を 移動させてもよい。例えば、結紮バンド50aを分与するためのトリップワイヤ 78の軸方向全移動 量は、結紮バンド50bを分与するのに必要な量よりも少なくてもよく、結紮バ ンド50bを分与するためのトリップワイヤ78の軸方向移動量は、結紮バンド 50cを分与するために必要な量よりも少なくてもよい。 図6において、ピボットアーム先端部120は、第一中間円筒体44のスプリ ングタブ54aと係合し、内側円筒体42を中間円筒体44内へ入れ子式にはめ こみ、それにより前述のとおり結紮バンド50aを分与する。このトレーリング リンクは、最も内側の装填された円筒体(図6においては内側円筒体42である )に最も近接する円筒体のロック機構54を確実に解除する。さらに鳥のくちば しのトレーリングリンクを含む解除機構100の構成により、医師は、結紮装置 30の分与器40によって唯一本の結紮リングのみが分与されたことを確信する ことができる。また、分与器40は、一旦結紮バンド50aが分与され、内側円 筒体42が第一中間円筒体44内に入れ子式にはめこまれると、ピボットアーム 先端部120がスプリングタブ54bを越えて位置されるように適合される。ト リップワイヤ78への張力が解除されるまで、トレーリングリンクは鳥のくちば しを次の装填された円筒体のロック機構の遠位に維持する(図6参照、ここで鳥 のくちばし120は結紮バンド50aの分与により近位に移動しているが、隣接 するロック機構54bよりも遠位に維持されている)。従って、解除機構100 は近位コントローラ36の次の付勢時にスプリングタブ54bを解除し、それに より結紮バンド50bが分与され、最後(最も外側)の結紮 バンドが分与されるまで同様に行われる。 好ましくは、分与器40は、解除機構100が生検チャネル76又はトリップ ワイヤ78が内部に延長する他のチャネルと回動可能に整列するように、管状ハ ウジング32上に載置される。分与器40のキャップ70の近位円筒上部分68 は、この好ましい回動的整列を補助するために、整列作成器を備えてもよい。 図7において、ピボットアーム先端部120は、先端部120から延長してロ ック機構54に接触する部分121を有し、この部分121は、成形又は被覆す ることにより、より低い摩擦係数でロック機構54に接触する。 結紮バンドを動脈瘤、内部痔核、又は他の体内構造上に配置するには、場合に より、慣用の態様で装置の遠位端をかような組織に隣接して配置する。次に真空 接続部38を経て吸引を適用する。このようにして、結紮すべき組織90は、図 3において点線で示されるように、分与器40の中心腔92内へ引き込まれる。 この位置において、装置を付勢して結紮バンド50(第一結紮バンド50a)を 組織上に配置し、図8を参照して説明するように、結紮を達成してもよい。内側 及び中間円筒体42、44、及び46は、装置30の他の全ての部品と同様に、 装置の遠位端において吸引を適用するための、中空の中央通路を備える。結紮装 置の後続する付勢によって、バンド50bが分与され、次に50cが分与され、 同様に続く。 図8は、第一結紮バンド50aを組織90上に送達した直 後の分与器40を示す。結紮バンド50aの送達により、内側円筒体42が第一 中間円筒体44内へ、プロチュバランス66が溝60の近位端へ到達するまで、 入れ子式にはまり込み、またトレーリングリンクがピボット102の下に折り込 まれる。図8において、鳥のくちばし114が直立(通常偏向)位置にあること からわかるように、結紮バンド50aを分与するためにトリップワイヤ78に適 用された張力は、解除されている。続いて再び近位コントローラ36を操作する と、ピボットアーム先端部120が最内側装填円筒体のロック機構を解除するが 、この場合このロック機構とは、第二中間円筒体44のスプリングタブ54bで ある。一旦スプリングタブ54bが、第一中間円筒体44の近位縁部122を越 えて押し下げられると、第一中間円筒体(並びに内側円筒体42及び解除機構1 00)は第二中間円筒体46内へと入れ子式にはめ込まれ、結紮バンド50bを 分与する。結紮バンド50aの分与と同様に、トレーリングリンクは、次の装填 円筒体(この図面では結紮バンド50cを周囲に備えた円筒体46)のロック機 構を解除しないように折れ曲がることにより、追加の結紮バンドを分与すること を防ぐ。 スプリングタブ54が、収容されたつまり入れ子式にはめ込まれた円筒体を互 いに固定するように、分与器40を変更することができる。図8において、収容 された内側円筒体42は、第一中間円筒体44のスプリングタブ54aを内側円 筒体42の開口125に係合させることにより、第一中間円筒体44に固定され る。特に、一旦ピボットアーム先端部1 20がロック機構54aと係合し、内側円筒体42の近位端106を越えるのに 充分なだけスプリングタブ54aを押し下げると、内側円筒体42の近位端10 6は、内側円筒体42によって占められている空隙内に突出するように適合され たスプリングタブ54aの弾性復元力に対抗して、第一中間円筒体44内へ滑動 する。内側円筒体42が、結紮バンド50aを分与するのに充分な距離だけ近位 に滑動されると、スプリングタブ54aが、内側円筒体42の近位端106のす ぐ遠位の開口126内で弛緩状態へ戻ることは明らかである。同様に、第二中間 円筒体46は、スプリングタブ54bを、スプリングタブ54aの直下且つこれ と整合する、半径方向内方突出空隙内へ係合させることにより、内側円筒体及び 第一中間円筒体に固定することができる。分与器40の各円筒体の特別な構造は 、一旦円筒体が入れ子式にはめ込まれると、同様に固定することができる。しか しながら、各円筒体のロック機構54の整列は、本発明及び分与器40の構造的 一体性において決定的なものではない。 図1〜図8の三つの入れ子式円筒体実施態様における円筒体の、現在好ましい 内径/外径は、以下の通りである(公差±0.005インチ(0.127mm) ):内側円筒体0.365/0.414インチ(9.271/10.05mm) 、第一中間円筒体0.418/0.448インチ(10.62/11.38mm )、第二中間円筒体0.452/0.482インチ(11.48/12.24m m)。結紮バンド50a、50b、及び50cの非伸張状態における現在好まし い 寸法は以下の通りである:外径0.1875インチ(4.76mm)、内径0. 0625インチ(1.59mm)、軸方向長さ0.0625インチ(1.59m m)。滑動円筒体42、44、及び46の遠位部分上又はその周囲に配置される と、結紮バンド50a、50b、50cは代表的にはその公称非伸張内径の8〜 10倍伸張される。理解されるように、内側円筒体上に載置される結紮バンド5 0aを変位つまり配備させるために公称的に必要な力は、第二中間円筒体上に載 置される結紮バンド50cを変位つまり配備させるために必要な力よりも少ない 。分与器40へ適切な変位力を適用すると、前述のロック機構54にもかかわら ず、結紮バンドを以下の順序で優先的に開放する:50a、50b、そして50 c。分与器40は生来的に一つのバンドを別のバンドの前に優先的に発射するよ うに適合されており、さらに入れ子式円筒体の外表面上にコーティング又は変更 表面形態を備えて、例えば最内側支持部材から最外側支持部材への、バンド発射 の所望順序をさらに強化させてもよい。いずれの処置も、所定バンド50を入れ 子式円筒体の一つの外表面から除去するための相対的摩擦力を減少させるように 機能する。また、例えばバンドの軸方向長さを増加させ、円筒体つまり支持部材 表面のより広い部分に接触するようにすることにより、あるバンド50を、入れ 子式円筒体の外表面上に比較的高い摩擦載置を有するように適合することもでき る。円筒体42、44、及び46は、それぞれ好ましくは以下の全長を有する: 0.327インチ(8.30mm)、0.342インチ(8. 69mm)、及び0.357インチ(9.07mm)。外側円筒体48は好まし くは、内径0.486インチ(12.34mm)、外径0.542インチ(13 .77mm)、軸方向長さ0.406インチ(10.31mm)である。分与器 40のキャップ70の近位円筒状部分68は、管状ハウジング32と摩擦係合す るために、好ましくは外側円筒体48よりも0.381インチ(9.68mm) 近位に延長する。第二実施態様 図9〜図11において、本発明に従って構成された結紮装置分与器240の第 二実施態様が示される。この第二実施態様において、ロック機構254は、結紮 バンド50a、50b、及び50cの分与をそれぞれ制止するために、軸方向指 向スプリングタブ254a、254b、及び254cを備える。図9において、 分与器240はハウジング32上に組み立てられ、結紮バンド50aの配置直前 の完全装填状態で示される。この第二実施態様において、近位コントローラ36 は、トリップワイヤ78によって、解除機構200に接続され、円筒体42、4 4、46、及び48が入れ子式にはめ込まれ、それにより結紮バンド50を分与 するのを許容する。 解除機構200は、図3〜図8の解除機構よりも構造が単純である。解除機構 200は、「リビングヒンジ」210によって内側円筒体242に固定されるピ ボット200を備える。リビングヒンジは当業者には公知であり、一般的に二つ の要素をヒンジ式に接続する弾性的可撓性材料からなる。好 ましくは、リビングヒンジ210は、内側円筒体242とピボット202との間 に配置され、これらと一体的に形成(例えば射出成形処理によって)される。解 除機構200もまた、ヒンジ216によってピボット202にヒンジ式に接続さ れるピボットアーム214を備え、このヒンジ216もまたこの実施態様におい て好ましくはリビングヒンジである。カム表面222を有する鳥のくちばし22 0は、ピボット202が近位に引き込まれる際に、第一及び第二中間円筒体24 4、246のそれぞれの直立(半径方向内方延長)壁224、226に接触する と、鳥のくちばしが半径方向内方(半時計廻り方向)に折り畳まれるのを許容す る。図11は、結紮バンドを発射する直前の一部付勢状態の分与器240を示す 。 操作において、相補的なロック機構254と解除機構200とは、図3〜図8 の実施態様におけるロック及び解除機構54、100と同様に操作して、組織9 0を結紮する。特に、近位コントローラ36を操作することにより、トリップワ イヤ78に張力が提供される。張力を受けたトリップワイヤ78が、ピボット2 02をリビングヒンジ210を中心として回動させるように、トリップワイヤは 、開口つまりノッチ内のトリップワイヤアンカー208によってピボット202 に固定され、リビングヒンジ210は、くちばし220がロック機構254と接 触しない状態で(図9参照)静止するように生来形成(公称的に偏向)される。 くちばし220が静止状態にある場合には、ロックしているスプリングタブ25 4aは、円筒体242の軸方向移動及び結紮バンド50aの分 与(図10参照)を防ぐ。ピボット202がリビングヒンジ210を中心として 回動すると、鳥のくちばし220はスプリングタブ254a上に押圧され、タブ 254aを半径方向外方に変位させる。内側円筒体242の近位端206がタブ 254aを越えるように(図11参照)スプリングタブ254aが変位されると 、張力を受けたトリップワイヤ78は内側円筒体242を近位に引き込む。その 間、第一中間円筒体244の遠位端280は、内側円筒体242の入れ子式動作 と共に結紮バンド50aが近位に移動するのを防ぐ。近位への移動が連続すると 、結紮バンド50aの平坦表面52aを、内側円筒体242及び分与器240の 遠位に押しやり、組織90上へと落下させ、それにより第一実施態様に関して図 8に示したのと同様に、組織90の結紮を達成する。結紮バンド50b及び50 cは、結紮バンド50aと同じ(又は異なる)位置において続いて配置するため に、装填されたまま維持される。前述のとおり分与器240は、他のどの円筒体 よりも前に、最内側の装填された入れ子式円筒体上の結紮バンドを優先的に分与 するように設計される。 ヒンジ216は、前述の実施態様のピボットアーム組立体114、116、1 18と同様の態様で、トレーリングリンクとして操作し、近位コントローラ36 の一度の操作で複数のバンドが発射又は分与されるのを防ぐ。図11に示される ように、トレーリングリンクにより、ピボットアームがスプリングタブ254a を、内側円筒体242の近位端206を越えるのに充分なだけ押し下げることが でき、且つ各入れ子 式円筒体と共に解除機構200が近位移動すると、くちばし220がピボット2 02の下に折り込まれるのを確実にする。その結果、くちばし220は、前述の とおり、近位コントローラ36の各付勢によって、唯一つの円筒体のロック機構 254と係合する。図11において、くちばし220は第一中間円筒体244の スプリングタブ254aと係合し、内側円筒体242を中間円筒体244内へ入 れ子式にはめ込み、それにより結紮バンド50aを分与させる。リビングヒンジ 216を組み込んだトレーリングリンクのこの実施態様は、図11では内側円筒 体242である、最内側の装填された円筒体に最も近い円筒体のロック機構25 4を確実に解除する。さらに、ピボットアーム214上にトレーリングリンクを 備える解除機構200の構成により、医師は、近位コントローラ36を一回引く と、分与器240によって一本の結紮リングのみが分与されることを確信するこ とができる。 結果的に各結紮バンド50の送達は、実質的に図8に示されるものと同様であ る。前述の実施態様との構造的差異は、分与器240の操作には実質的に影響し ない。第三実施態様 図12は、本発明に従って構成された結紮装置分与器340の第三実施態様を 、結紮バンド50を分与する前の完全装填状態で示す。この実施態様において、 ロック機構は、入れ子式円筒体の間に配置されて、円筒体を少くとも略結紮バン ド50の幅だけ軸方向に離隔する拡張(つまりおそらくは膨 張)ドーナツ型バッグ354を備える。ドーナツ型バッグ354は、結紮される べき特定の体内通路に対して適当な液体又は気体(大気圧又は大気圧以上の圧力 で)を充填する(例えば、食道において分与器を使用する際には、空気を使用し てドーナツ型バッグ354を膨張させ、卵管結紮処置において分与器を使用する 際には、生理食塩水を用いる)ことにより、拡張状態で配置してもよい。円筒体 342、344、346、348には、半径方向内方延長壁362、364、3 66、368がそれぞれ設けられ、これらは膨張したドーナツ型バッグ354に 対して載置される。この実施態様の膨張したドーナツ型バッグ354と壁362 、364、366、368とは共同で、近位コントローラ36の一回の付勢で、 円筒体が入れ子式に収納され、又は複数の結紮バンド50が発射されるのを制止 する確動ストップを形成する。膨張したドーナツ型バッグ354が、結紮バンド 50と略同様の軸方向長さを有するため、膨張したドーナツ型バッグ354は、 円筒体の近位方向移動を制止するだけでなく、一つより多い結紮バンド50の偶 発的な分与をも防ぐ。ドーナツ型バッグ354が非膨張状態へ変化するのを許容 された時にのみ、円筒体は近位に移動することができ、よって結紮バンド50を 分与することができる。図12Aにおいて、ドーナツ型バッグ354は、非膨張 状態で示され、内側円筒体342は、第一結紮バンド、つまりバンド50aを分 与した後、部分的に第一中間円筒体344内に入れ子式に収納されている。 上記において詳細に説明された解除機構200と構造的に 同様である解除機構300は、ピボット302がリビングヒンジ310を中心と して内側円筒体342に対して回動すると、ドーナツ型バッグ354を穿刺する ように適合された表面を有するくちばし320を備える。くちばし320は、公 称的静止位置においては、ドーナツ型バッグ354と接触しない。くちばし32 0は、好ましくはリビングヒンジ316によってピボットアーム314に接続さ れ、トリップワイヤ78が引っ張られ、ピボット302が回動すると、このリビ ングヒンジ316は、ドーナツ型バッグ354を穿刺させるために、くちばし3 20をドーナツ型バッグ354に公称的に指向する。ヒンジ316は、第一中間 円筒体344、第二中間円筒体346、及び外側円筒体348の各々の直立壁3 64、366、368のいずれかと接触すると、くちばし320を半径方向内方 (半時計廻り方向)に折り曲げる(図12A参照)。 使用に際して、相補的なロック機構354と解除機構300は、前述のロック 及び解除機構と同様に機能し、近位コントローラ36の一回の付勢で唯一本の結 紮バンド50が分与されるのを確実にする。円筒体の動作及び結紮装置50の載 置は実質的に前述の通りである。従って以下の説明はこの実施態様において用い られるロック機構354と解除機構300の詳細に関するものである。 医師が近位コントローラ36を操作して近位に引っ張る力(図面では左へ)を トリップワイヤ78に適用する際、ピボットアーム314は半時計廻りに回動さ れ、それによりくち ばし320はドーナツ型バッグ354と係合してこれを穿刺する。図12Aにお いて、くちばし320はドーナツ型バッグ354aを穿刺してある。ドーナツ型 バッグ354aが穿刺された直後、引っ張り力は内側円筒体342を近位に同伴 し(解除機構300へ取り付けられているため)、前述のように結紮バンド50 aを分与し、組織90を結紮する。穿刺されたドーナツ型バッグ354aは、既 に非膨張状態とされていなければ、内側円筒体の壁362及び第一中間円筒体の 壁364の空間の収束により、強制的に非膨張状態とされる。その間、一旦くち ばし320が壁364と接触すると、穿刺表面がより近位に位置されたドーナツ 型バッグ354(図12Aのバッグ354b及び354c)に対向しないように 、ヒンジ316はくちばし320を再指向させる。その結果、ドーナツ型バッグ 354b及び354cは拡張つまり膨張状態に維持され、よって第一又は第二中 間円筒体344、346の近位移動に対して、並びにバンド50b又は50cの 分与に対して、確動ストップを提供するため、医師が連続的に引っ張り力をトリ ップワイヤ78に適用しても、追加のバンドは発射されない。しかしながら、近 位コントローラの解除により、解除機構300がその公称的静止位置へ戻され、 近位コントローラ36の続いて付勢した際に別のバッグを穿刺するために、くち ばし320がドーナツ型バッグ354へ再指向される。第四実施態様 図13〜図17を参照して、本発明に従って構成された結紮装置分与器の第四 実施態様が示される。分与器440はまた、結紮バンド50が配置された、入れ 子式円筒体442、444、446を備える。図13において、分与器440は 管状ハウジング32上に組み立てられ、組織90上に結紮バンドを分与する直前 の完全装填状態で示される。内側円筒体442は、トリップワイヤ78Aを受理 するための軸方向指向開口404を内部に有するボス402を備える。トリップ ワイヤ78Aは、アンカー408によってボス402の遠位に固定される。トリ ップワイヤ78Aは、例えば生検チャネル76を通して、管状ハウジング32の 近位端まで、近位に延長する。トリップワイヤ78Aに提供された引っ張り力は 、プルワイヤロック機構454(以下に説明する)が解除されると、内側円筒体 442を近位に(図面では左へ)引き込む。トリップワイヤ78Aは開口404 内に回動可能に載置されてもよいが、これはこの第四実施態様において決定的な 要件ではない。 本実施態様の構成によれば、プルワイヤロック機構454は、円筒体442、 444、446、及び448の各々の間に軸方向に挿入される、選択的着脱可能 スペーサーを備える。円筒体442、444、446、及び448は、それぞれ 近位壁462、464、466、468を有し、これらは好ましくは半径方向内 方に延長し、これらの壁に対して選択的着脱可能スペーサーが載置される。この 実施態様のスペーサーと壁462、464、466、468とは共同して、近位 コ ントローラ36の一回の付勢で複数の結紮バンド50が発射される可能性を排除 する確動ストップを形成する。スペーサーは、医師による操作のために管状ハウ ジング32の近位端から分与器440まで延長するプルワイヤ454a、454 b、及び454cを備える。好ましくは、プルワイヤ454は、各々の遠位端に おいて平坦とされ、結紮バンド50の幅と略等しいか又はこれより大きい平坦形 状を有する(図13A参照)。さらに、プルワイヤは好ましくは弓型、例えばル ープ状に再成形され、ループが分与器440の中心線と交差するように指向され るように、つまりループが入れ子式円筒体の一つの直径と略交差するように、屈 曲される。図13に示される完全装填状態において、プルワイヤ454aは、第 一中間円筒体444の内径よりも大きい直径のループに形成されており、それに より近位コントローラ36によってトリップワイヤ78aに引っ張り力が適用さ れても、プルワイヤの平坦部分は内側円筒体442の近位への移動を防ぐ。同様 に、プルワイヤの平坦部分が第一中間円筒体444の近位移動を防ぐように、プ ルワイヤ454bは、第二中間円筒体446の内径よりも大きな直径の遠位ルー プを有し、プルワイヤの平坦部分が第二中間円筒体446の近位移動を防ぐよう に、プルワイヤ454cは、外側円筒体448の内径よりも大きい直径の遠位ル ープを有する。 医師がプルワイヤ454a、454b、及び454cの一つを選択的に引き、 その後トリップワイヤ78Aに引っ張り力を適用して、円筒体を近位に引っ張り 、前述のように結紮 バンド50を分与することができるように、管状ハウジング32の近位端におい て、プルワイヤ454a、454b及び454cを暗号化(例えば異なる色、ラ ベル、又はその両方等)してもよい。 図15A、図15B、及び図15Cは、管状ハウジング32内、又はその中に 挿入された多重管腔カテーテル476内に設けられ得る、種々のチャネル76形 状の断面図を示す。各図面は、トリップワイヤ78Aのための管腔478A、及 びプルワイヤ454a、454b、及び454cのための複数のロック機構管腔 を示す。図15Aにおいて、ロック機構管腔480a、480b、及び480c はそれぞれ、プルワイヤ454a、454b、及び454c、並びにその平坦部 分を収容するように適合される。図15Bは変更例であり、ロック機構管腔48 2a、482b、及び482cはそれぞれ、不規則な断面のプルワイヤ454a 、454b、及び454cを収容するように適合される。図15Cは図15Bと 同様であるが、第四結紮バンド50dを分与するための、例えばプルワイヤ45 4d等の追加のプルワイヤ、又はセルディンガー式ガイドワイヤ、又は他のカテ ーテル又はカテーテル載置装置を収容するための追加の管腔486を備える。 図16において、プルワイヤ454a及び454bは引き込まれており、結紮 バンド50a及び50bを組織90上の異なる位置に連続的に分与して、結紮を 達成するために、トリップワイヤ78Aに張力が適用されている。プルワイヤ4 54cは引き込まれておらず、よって、円筒体442及び4 44の入れ子式動作に対する確動ストップを提供している。特に、プルワイヤ4 54cは、外側円筒体448と第二中間円筒体446との間に挿入され、円筒体 442及び444のさらなる入れ子式動作、及び第二中間円筒体446上に載置 されたままの結紮バンド50cの不適切な分与を防ぐ。 図13〜図17の実施態様では、構造的一体性を維持し、円筒体442、44 4、446、及び448の移動を制止するために、前述の溝56、60、及び6 2、並びに相補的なプロチュバランス58、64、及び66を備える必要はない 。図17を参照して、トリップワイヤ78Aの通路内において、外側円筒体44 8の近位端壁468内に配置される摩擦膜488が示される。摩擦膜488は、 好ましくはトリップワイヤ78Aの公称直径よりも僅かに大きい直径の円形中心 孔490を有する。孔490は、孔490の直径よりも僅かに大きい物体が孔4 90中を通過するのに応答して偏向するように適合されたフラップ492によっ て包囲される。トリップワイヤ78Aは、トリップワイヤ78Aの近位セグメン トの公称直径よりも大きく形成された断面を有し、フラップ492を偏向させる ことにより孔490を摩擦的に通過するように選択された、リブ付き遠位セグメ ント494を有する。チャネル76又はカテーテル476を通して、遠位リブ付 きセグメント494をフラップ492と係合させるのに充分な距離だけ、トリッ プワイヤ78Aを引っ張ることにより、組立体は固定され、分与器440を使用 した場合に、円筒体442、444、446、及び448が分離する危険性はほ とん どない。プルワイヤ454の平坦遠位端を載置する壁462、464、466、 及び468と組み合わせて、滑動円筒体442、444、及び446の近位への 移動は制止される。摩擦膜488は外側円筒体448内に成形して、単一エレメ ントをなしてもよい。第五実施態様 図18及び図19を参照すると、本発明の結紮装置分与器540の第五実施態 様が示される。分与器540は、結紮バンド50が配置された入れ子式円筒体5 42、544、546を備える。図18において、分与器540は、管状ハウジ ング32上に組み立てられ、完全装填状態で示される。内側円筒体542は、鍵 式トリップワイヤ78Bを受理するために、内部に軸方向指向開口504を有す る(図19参照)ボス502を備える。トリップワイヤ78Bは、アンカー50 8によってボス502の遠位面上に固定され、アンカー50Bは、トリップワイ ヤ78Bに取り付けられる別個のエレメントであっても、又はトリップワイヤ7 8B自体の変形又は再成形部分であってもよい。トリップワイヤは、内側円筒体 542から独立して軸方向に回動するために、開口404内に載置される。しか しながら、トリップワイヤ78Bにかかる引っ張り力によって円筒体が入れ子式 にはまり込み、それにより結紮バンド50が分与されるように、トリップワイヤ 78Bは、アンカー508によって内側円筒体542に対して軸方向に固定され る。トリップワイヤ78Bは、例えば生 検チャネル76を通して管状ハウジング32の近位端まで近位に延長し、次に説 明するように、結紮バンド50の不適切または早発的分与を防ぐように適合され たフレアー付きセグメント594a、594b、及び594cを備える鍵式遠位 部分を有する。フレアー付きセグメント594a、594b、及び594cは、 トリップワイヤ78Bの遠位セグメントと実質的に等しい断面のセグメント59 6、598によって分離される。 本実施態様の構成によれば、外側円筒体548は、鍵式トリップワイヤ78B を受理するため、及び結紮バンド50a、50b、50cが分与されるように入 れ子式円筒体542、544、546に付勢力を搬送するために、内部に形成さ れた鍵式開口590(図19参照)を有するボスつまり載置ストップ568を備 える。フレアー付きセグメント594a、594b、及び594cを組み合わせ て、鍵式開口590は、本実施態様の確動ストップ機構を形成する。フレアー付 きセグメント594a、594b、及び594cは、回動可能に配置され、鍵式 又は他の態様で形成された一連のワイヤセグメントを備えていてもよい。図18 において、フレアー付きセグメント594aは略垂直方向に鍵状とされ、次のフ レアー付きセグメント594bは略水平方向に鍵状とされる、つまりセグメント 594aから約90度オフセットされ、フレアー付きセグメント594cは略垂 直方向に鍵状とされ、前のセグメント594bから約90度オフセットされてい る。鍵式開口590は、例えばシヌソイド型、不等辺四辺形、矩 形等の、トリップワイヤ78B上の形状と相補的であるいかなる非円形形状であ ってもよく、前述の確動ストップ機構を提供する。必要なのは、鍵式開口590 が、結紮バンド50の早発的発射を防ぐのに充分な態様で形成されること、つま り鍵式開口590の直遠位のフレアー付きセグメント594が、まず鍵式開口5 90と整列するように回転されない限り、トリップワイヤ78Bの軸方向移動が 制止されるように形成されることである。この理由付けに基づいて、確動ストッ プ機構は、多岐に渡る鍵式又は他の方法で形成されたワイヤセグメント594、 若しくは適切に回転して整列した時に鍵式開口590を選択的に通過するエレメ ントを、はんだ付け、溶接、ろう付け、接着等により取り付ける、及びフレアー 付きワイヤセグメントを平坦化又は変形することにより、トリップワイヤ78B に対して他の変更を行うことによって達成可能であることに留意すべきである。 これらの形式の各々において、確動ストップ機構は、図18に示されるように、 鍵式セグメントが異なる回転の指向方向に連続的に位置される時にはいつでも作 用する。 操作において、医師は近位コントローラ36を操作して、図19に示されるよ うに、セグメント594aが鍵式開口590と整列するまで、鍵付きトリップワ イヤ78Bを回転させる。このように整列すると、トリップワイヤ78Bを引っ 張って内側円筒体542を近位に引き込む。分与器540は、最も伸張されてい ない結紮バンド、つまりバンド50aを最初に分与するように設計されており、 他のバンドはより直径 の大きい円筒体の周囲に伸張されているため、前述したように、これらを分与す るには累進的により大きな変位力が必要である。分与器540は、特定バンド5 0の分与に対向する相対摩擦力を減少させるためにコーティング又は種々の表面 形状を使用して、一つのバンドを別のバンドよりも前に優先的に発射するように 適合されていてもよい。 図18及び図19に示されるようにトリップワイヤ78Bを整列させて、これ を近位に引っ張り、結紮バンド50aを分与する。トリップワイヤ78Bは、図 19に示されるように、セグメント594bが鍵式開口590に当接するまで、 内側円筒体542を近位に引っ張る。この段階において、分与器540は部分的 に装填された状態にあり(実質的に円筒体とバンドのみの相対的位置について図 8に示されるとうり)、内側円筒体542は第一中間円筒体544内に完全に入 れ子式にはめ込まれ、結紮バンド50b及び50cは第一御代に中間円筒体54 4、546上にそれぞれ装填されている。セグメント594bは、セグメント5 94aの鍵式部分から回転してオフセットされた鍵式部分を有するので、セグメ ント594bは鍵式開口590中を通過することができず、トリップワイヤ78 Bを引っ張り続けても、追加の結紮バンドは分与されない。分与器540及び管 状ハウジング32は、この時点で患者の体内に再配置してもよく、トリップワイ ヤ78Bのセグメント596は、遠位セグメント594bがこれと整列するまで 、鍵式開口590内で回転される。セグメント594bが鍵式開口590(図示 せず)とこのように整 列されると、トリップワイヤ78Bを引っ張ることにより、結紮バンド50b( これが代表的にはその変位に対抗する摩擦力が次に低いバンドであるため)を分 与することができる。そして分与器540は、内側円筒体542を第一中間円筒 体544内へ完全に入れ子式にはめ込み、第一中間円筒体544を第二中間円筒 体546内へ完全に入れ子式にはめ込み、第二中間円筒体546のみが未分与の 結紮バンド50cを装填されている(図15と比較)。トリップワイヤ78Bは 、セグメント594cが鍵式開口590に当接する状態で位置されており、よっ てトリップワイヤ78Bのセグメント598が回転されてフレアー付きセグメン ト594cと整列するまで、開口590中を通過することができない。最後し、 分与器540及び管状ハウジング32は、患者の体内で再び再配置してもよく、 整列したトリップワイヤ78Bを引っ張ることにより、トリップワイヤ78Bは 残りの結紮バンド、つまりバンド50cのみを分与する。結論 まとめると、慣用の内視鏡又は他のカテーテル上に載置し得る、多重発射式結 紮バンド分与器装置のいくつかの実施態様が開示される。各実施態様は、近位コ ントローラ36の一回の付勢で唯一本のバンドのみが発射されることを確実にす るための確動ストップ機構を提供する。 円筒体42、44、46(及び円筒体242、244、246、342、34 4、346、442、444、446、 542、544、及び546、「滑動円筒体」)並びに円筒体48(及び円筒体 248、348、448、及び548、「外側円筒体」)は、好ましくは実質的 に透明なポリカーボネートで形成される。各滑動円筒体及び外側円筒体が実質的 に透明なプラスチック材料で形成されると、結紮装置30又は内視鏡が慣用の視 界光学機器を含む場合に、広い氏やを得ることができる。また、滑動円筒体及び 外側円筒体は、各円筒体が薄い壁厚を有し、且つ表面上に伸張された結紮バンド 50によって生じるたが応力の元で潰れるのに対抗する充分な硬度を維持するよ うに、スチール又は他の比較的高強度の堅固な材料で形成してもよい。ステンレ ススチール円筒体、又は他の比較的硬い、高強度の薄い材料を使用することによ り、多くの円筒体を分与器構造に組み込むことができ、再装填又は患者から装置 30を引き抜くことなく、追加のバンド、例えば五つのバンド、を分与すること ができる。完全装填状態において、分与器40(及び分与器240、340、4 40、及び540)並びにバンド50が、管状ハウジング32の遠位端面72を 越えて、又は慣用の内視鏡の端部を越えて、つまり視界光学機器を越えて延長す るため、視界の制限によってある程度の「トンネルビジョン」が生じるものと思 われる。しかしながら、分与装置は視界光学機器が入れ子式円筒体を通して少く とも部分的に遠位に延長し、この作用を減少させるように、容易に変更すること ができる。 滑動円筒体の確実な入れ子式動作を提供するための他の構造は、開示された機 構によって置換することができる。さら に、種々の実施態様のロック機構(54、254、354、454、及び554 )は互いに容易に交換可能であり、円筒体の軸方向動作を制止することによって 結紮バンドの不適切な発射を防ぐ同様の機構とも容易に交換可能である。 図1〜図19に示される実施態様は、結紮装置のための結紮バンド分与器を開 示する。この分与器は一本の結紮バンドを所定位置に、若しくは複数の結紮バン ドを一箇所に、若しくは一本以上のバンドを異なる位置に、分与することができ る。医師は、各結紮バンドを分与した後に結紮装置を引き抜く必要無しに、異な る位置において複数の結紮処置を行うことができる。一般的に、分与することの できるバンドBの数は、各円筒体C上に一本のバンドが配置されるとすると、C −1本である。一つ以上の円筒体の軸方向長さを増加させ、必要な追加的軸方向 移動を収容し得るように、その円筒体の溝56、58、60の大きさを調節する ことによって、円筒体が追加のバンドを収容するように形成することができる。 結紮バンド50を支持する円筒体は円筒形である必要はない。例えば、正方形 、矩形、三角形等、種々の断面を有する支持部材を提供してもよい。したがって 、第一支持部材は内側円筒体と置換され、第二支持部材は中間円筒体と置換され 、固定部材は外側円筒体と置換される。 上述の実施態様を、内視鏡と組み合わせて軟らかい組織上、例えば肛門領域又 は胃内層の静脈瘤、又は所定寸法の静脈瘤又は内部痔核等に結紮バンドを配置す るために適した分与器を提供する、現在好ましい特定の寸法について説明してき た。 しかしながら、場合によって、特定の静脈瘤、内部痔核、又は体内構造又は管を 結紮するためには、他の寸法が特により好ましいこともある。従って、本発明は 使用において前述の寸法に限定されるものではない。 この構造は特定の結紮装置30に付いて示されてきたが、開示された実施態様 に基づいて構成された分与器40、240、340、440、及び540は、前 述のとおり、堅固又は可撓性の内視鏡構造に基づいたもの等を含む種々の構造と 組合わせて、容易に適用可能であることは明らかである。これらの分与器は信頼 性があり、容易に製造可能であり、構造的に安全であることも明らかである。開 示したトリーリングリンク及び鍵式開口を使用することにより、結紮バンドの早 発的分与を防ぐことができ、本発明を組み込んだ結紮装置では、オーバーチュー ブ又は別個のストッパーを使用する必要がない。 医師は結紮装置を配置して、トリップワイヤ78を付勢すればよいだけである ので、この結紮装置は使用も簡単である。医師が、一本の結紮バンド又は一セッ トの結紮バンドを分与するために必要な距離を感じ取る必要はない。 本発明を特定の実施態様及び特定の変更例について開示してきたが、本発明か ら逸脱することなく、特に開示された措置に他の多くの変更をなすことができる ことは明らかである。従って、本発明の真の精神及び範囲内において生じえる全 てのかような変更例及び変形例をカバーすることが添付請求項の目的である。
【手続補正書】 【提出日】1995年10月25日 【補正内容】 1.本願明細書中、第12頁第13行〜第14行、「図14は、斜視図である。 」を、 『 図13Aは、図13のプルワイヤの一つの斜視図である。 図14は、図13の14−14線に沿った断面図である。』と補正する。 2.本願明細書中、第18頁第3行〜第4行、「溝56、・・・削除される。」 を、『溝56、58、及び60、並びにプロチュバランス62、64、及び66 は明瞭に示すために削除される。』と補正する。 3.本願明細書中、第28頁下から7行、「円筒体42、44、46、及び48 」を『円筒体242、244、246、及び248』と補正する。 4.本願明細書中、第38頁第8行〜第9行、「溝56、・・・及び66」を『 溝56、58、及び60、並びに相補的なプロチュバランス62、64、及び6 6』と補正する。 5.本願特許請求の範囲を以下の通り補正する。 『1.複数の弾性結紮バンドを患者の体内の少くとも一箇所の内部組織部位上 に分与するための結紮バンド分与器であって、該結紮バンド分与器は、 近位部分と遠位部分とを有する内側円筒体であって、その遠位部分の周囲に 少くとも一本の結紮バンドを伸張状態で支持するように適合される内側円筒体と 、 近位部分、遠位部分、及び遠位端を有する中間円筒体であって、内側円筒体 の少くとも近位部分の周囲に配置され、遠位部分の周囲に少くとも別の一本の結 紮バンドを伸張状態で支持するように適合 される中間円筒体とを備え、前記内側円筒体と前記中間円筒体とは軸方向滑動円 筒体を構成し、前記分与器はさらに、 中間円筒体の少くとも近位部分の周囲に配置される外側円筒体を備え、該外 側円筒体は遠位端を有し、前記滑動円筒体は該外側円筒体に対して軸方向に滑動 可能に載置され、前記分与器はさらに、 内側円筒体に接続され、そこから近位に延長するトリップワイヤであって、 トリップワイヤに力が適用されている間に滑動円筒体に軸方向滑動動作を生じさ せるように適合されるトリップワイヤと、 トリップワイヤに力が適用されている間に、滑動円筒体の滑動動作を制止す るために、各滑動円筒体と関連する制止手段と、 引っ張り力が適用された時に、滑動円筒体の一つと関連する制止手段を解除 するための解除手段とを備え、それにより解除された滑動円筒体は滑動し、引っ 張り力が適用されている間に、中間円筒体及び外側円筒体のうち一つの遠位端が 結紮バンドをそこから押し出す、結紮バンド分与器。』
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ランポート,ロナルド・ビー アメリカ合衆国ニューハンプシャー州 03076,ペルハム,ベノア・アベニュー・ 4 (72)発明者 ジレット,ポール・ディー アメリカ合衆国マサチューセッツ州01852, ローウェル,デルモント・アベニュー・ 102,アパートメント・ナンバー・10 (72)発明者 ゴールデン,ドナルド アメリカ合衆国ニュージャージー州08034, チェリー・ヒル,ノース・シラキュース・ ドライブ・33 (72)発明者 ラフィー・ナーサー アメリカ合衆国マサチューセッツ州01810, アンドヴァー,ポーター・ロード・5・ナ ンバー・12 【要約の続き】 を、一箇所以上の所定部位において、組織上に別個に分 与することができ、その結紮を達成することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.複数の弾性結紮バンドを患者の体内の少くとも一箇所の内部組織部位上に分 与するための結紮バンド分与器であって、該結紮バンド分与器は、 近位部分と遠位部分とを有する内側円筒体であって、その遠位部分の周囲に 少くとも一本の結紮バンドを伸張状態で支持するように適合される内側円筒体と 、 近位部分、遠位部分、及び遠位端を有する中間円筒体であって、内側円筒体 の少くとも近位部分の周囲に配置され、遠位部分の周囲に少くとも別の一本の結 紮バンドを伸張状態で支持するように適合される中間円筒体とを備え、前記内側 円筒体と前記中間円筒体とは軸方向滑動円筒体を構成し、前記分与器はさらに、 中間円筒体の少なくとも近位部分の周囲に配置される外側円筒体を備え、該 外側円筒体は遠位端を有し、前記滑動円筒体は該外側円筒体に対して軸方向に滑 動可能に載置され、前記分与器はさらに、 内側円筒体に接続され、そこから近位に延長するトリップワイヤであって、 トリップワイヤに力が適用されている間に滑動円筒体に軸方向滑動動作を生じさ せるように適合されるトリップワイヤと、 トリップワイヤに力が適用されている間に、滑動円筒体の滑動動作を制止す るために、各滑動円筒体と関連する制止手段と、 引っ張り力が適用された時に、滑動円筒体の一つと関連する制止手段を解除 するための解除手段とを備え、それにより解除された滑動円筒体は滑動し、引っ 張り力が適用されている間に、中間円筒体及び外側円筒体のうち一つの遠位端が 結紮バンドをそこから押し出す、結紮バンド分与器。 2.前記中間円筒体が第一及び第二中間円筒体を備え、その一方は他方の近位部 分の周囲に配置され、第一及び第二中間円筒体の各々は、その遠位部分の周囲に 別個の一本の結紮バンドを伸張状態で支持するように適合される、請求の範囲第 1項に記載の分与器。 3.前記制止手段が、軸方向指向スプリングタブ及び周方向指向スプリングタブ のうちの一つを備える、請求の範囲第1項に記載の分与器。 4.前記制止手段が、複数のスペーサーを備え、該スペーサーは、各滑動円筒体 の付近に個別に、着脱可能に配置される、請求の範囲第1項に記載の分与器。 5.前記制止手段が拡張ドーナツ型バッグを備える、請求の範囲第1項に記載の 分与器。 6.前記解除手段が、 内側円筒体に連結されるピボットと、 ピボットに連結され、引っ張り力が適用された時に、拡張ドーナツ型バッグ と係合するように配置可能であるアームと、を備え、 前記アームは、前記拡張ドーナツ型バッグと接触して配 置されると、これを穿刺するように適合された表面を備える、請求の範囲第5項 に記載の分与器。 7.前記アームが、ピボットに対して回動するように、ピボットにヒンジ式に連 結される、請求の範囲第6項に記載の分与器。 8.前記アームが、引っ張り力が適用された時に拡張ドーナツ型バッグと係合し 、内側円筒体の滑動によってピボットに向かって回動するように適合される、請 求の範囲第7項に記載の分与器。 9.前記制御手段が、 滑動円筒体に対して固定的に配置される鍵式開口と、 トリップワイヤ上の鍵式遠位セグメントとを備える、請求の範囲第1項に記 載の分与器。 10.前記鍵式遠位セグメントが、複数の回動的にオフセットされたエレメントを 備える、請求の範囲第9項に記載の分与器。 11.前記回動的にオフセットされたエレメントが、トリップワイヤを変形したも の、若しくはトリップワイヤに取り付けたもののうちの一つである、請求の範囲 第10項に記載の分与器。 12.前記トリップワイヤが、軸方向回動のために内側円筒体内に載置され、それ により鍵式遠位セグメントが鍵式開口と整列するまでこれに対して回動する、請 求の範囲第10項に記載の分与器。 13.前記解除手段が、アームを有するピボットを備え、該ビ ボットは内側円筒体に枢動的に連結される、請求の範囲第1項に記載の分与器。 14.前記ピボットの枢動的連結が、ピボットピン及びリビングヒンジのうちの一 つによるものである、請求の範囲第13項に記載の分与器。 15.前記枢動的連結が、トリップワイヤに引っ張り力が適用された時以外は、制 止手段を越えた位置にアームを維持する偏向手段を含む、請求の範囲第14項に 記載の分与器。 16.前記アームが内側円筒体に対して配置可能であり、引っ張り力が適用される と、滑動円筒体の一つと関連する制御手段と係合する、請求の範囲第13項に記 載の分与器。 17.前記アームが前記ピボットにヒンジ式に連結される、請求の範囲第13項に 記載の分与器。 18.前記アームの前記ヒンジ式連結が、ピボットピン及びリビングヒンジのうち の一つによるものである、請求の範囲第17項に記載の分与器。 19.前記ヒンジ式連結が、トリップワイヤに引っ張り力が適用されると、制御手 段と係合する位置にアームを維持するための偏向手段を含み、該偏向手段によっ て適用された力は、内側円筒体が滑動する間に、アームと解除機構との係合の摩 擦力によって克服され、それにより係合したアームは、内側円筒体の滑動によっ てピボットに向かってヒンジ式に移動する、請求の範囲第18項に記載の分与器 。 20.中空管状ハウジングをさらに備え、前記分与器が該中空管状ハウジングの遠 位端に載置される、請求の範囲第1項 に記載の分与器。 21.前記中空管状ハウジングが、可撓性内視鏡及び堅固な導入器のうちの一つで ある、請求の範囲第20項に記載の分与器。 22.トリップワイヤに固定され、トリップワイヤを近位に移動させて結紮バンド を分与するために、管状ハウジングの近位端に配置される手段をさらに備える、 請求の範囲第20項に記載の分与器。 23.前記内側円筒体の遠位部分内に内部組織部位を引き込むための手段をさらに 備える、請求の範囲第20項に記載の分与器。 24.近位ハンドル端、遠位端、及びその間の管腔を有する管状ハウジングをさら に備え、前記外側円筒体が該ハウジングの遠位端に固定的に連結される、請求の 範囲第1項に記載の分与器。 25.トリップワイヤが、その近位端において近位ハンドル端に接続される、請求 の範囲第24項に記載の分与器。 26.前記分与器が、ステンレススチール及びポリカーボネートのうちの一つで製 造される、請求の範囲第1項に記載の分与器。 27.前記滑動円筒体が入れ子式動作のために載置される、請求の範囲第1項に記 載の分与器。 28.隣接する入れ子式滑動円筒体が、滑動円筒体が滑動する際に結紮バンドにし わを寄せるのを許容するのには不充分な環状空隙をその間に有するように選択さ れた内径及び外 径を有する、請求の範囲第27項に記載の分与器。 29.滑動円筒体が同軸的に載置される、請求の範囲第1項に記載の分与器。 30.前記中間円筒体が、内側円筒体の少くとも近位部分を包囲する関係において 配置され、前記外側円筒体が、中間円筒体の少くとも近位部分を包囲する関係に おいて配置される、請求の範囲第1項に記載の分与器。 31.前記中間円筒体が、連続する中間円筒体を備え、該中間円筒体の各々は先行 する円筒体の近位部分の周囲に配置され、その周囲に少なくとも一つの結紮バン ドを有し、連続する円筒体は、プルワイヤに連続的に適用される引っ張り力によ って連続的に入れ子式にはめ込まれ、先行する円筒体及び内側円筒体のうちの一 つから結紮バンドを押し出すように配列される、請求の範囲第1項に記載の分与 器。 32.引っ張り力が連続的に適用されると、前記解除手段が、別の滑動円筒体と関 連する前記制止手段を解除する、請求の範囲第1項に記載の分与器。 33.相補的な開口と、隣接する内側、中間、及び外側円筒体のうちの一つに形成 されるプロチュバランスとをさらに備え、該開口は所定長さを有し、一つの円筒 体のプロチュバランスは隣接する円筒体の溝内に受理され、それにより滑動円筒 体の移動距離が、開口の所定長さによって規定される、請求の範囲第1項に記載 の分与器。 34.複数の弾性結紮バンドを患者の体内の少くとも一箇所の内部組織部位上に分 与するための結紮バンド分与器であっ て、該結紮バンド分与器は、 近位部分と遠位部分とを有する第一支持部材であって、その遠位部分の周囲 に少くとも一本の結紮バンドを伸張状態で支持するように適合される内側円筒体 と、 近位部分、遠位部分、及び遠位端を有する第二支持部材であって、第一支持 部材の少くとも近位部分の周囲に配置され、遠位部分の周囲に少くとも別の一本 の結紮バンドを伸張状態で支持するように適合される第二支持部材とを備え、前 記第一支持部材と前記第二支持部材とは軸方向滑動支持部材を構成し、前記分与 器はさらに、 第二支持部材の少くとも近位部分の周囲に配置される固定部材を備え、該固 定部材は遠位端を有し、前記滑動支持部材は該固定部材に対して軸方向に滑動可 能に載置され、前記分与器はさらに、 第一支持部材に接続され、そこから近位に延長するトリップワイヤを備え、 該トリップワイヤは、引っ張られると滑動支持部材の軸方向滑動動作を生じさせ るように適合され、それにより第二支持部材及び固定支持部材のうちの一つの遠 位端が結紮バンドをそこから押出し、前記分与器はさらに、 トリップワイヤに力が適用されている間に、滑動支持部材の滑動動作を制止 するために、各滑動支持部材と関連する制止手段と、 引っ張り力が適用された時に、滑動支持部材の一つと関連する制止手段を解 除するための解除手段とを備える、結 紮バンド分与器。 35.前記第一及び第二支持部材、並びに固定部材が略中空である、請求の範囲第 34項に記載の分与器。 36.前記第二支持部材が、連続する中間支持部材を備え、該中間支持部材の各々 は、先行する支持部材の近位部分の周囲に配置され、その周囲に少くとも一本の 結紮バンドを有し、連続する支持部材は、プルワイヤに連続的に適用される引っ 張り力によって連続的に入れ子式にはめ込まれ、先行する支持部材及び第一支持 部材のうちの一つから結紮バンドを押し出すように配置される、請求の範囲第3 4項に記載の分与器。 37.引っ張り力を連続的に適用されると、前記解除手段が、別の滑動支持部材と 関連する制御手段を解除する、請求の範囲第34項に記載の分与器。 38.相補的な開口と、隣接する滑動支持部材及び固定支持部材のうちの一つに形 成されるプロチュバランスとをさらに備え、該開口は所定長さを有し、一つの支 持部材のプロチュバランスは隣接する支持部材の溝内に受理され、それにより滑 動支持部材の移動距離が、開口の所定長さによって規定される、請求の範囲第3 4項に記載の分与器。 39.前記制御手段が、軸方向指向スプリングタブ及び周方向指向スプリングタブ のうちの一つを備える、請求の範囲第34項に記載の分与器。 40.前記制御手段が、滑動支持部材に対して固定的に配置される鍵式開口と、ト リップワイヤ上の鍵式遠位セグメント とを備える、請求の範囲第34項に記載の分与器。 41.前記鍵式遠位セグメントが、複数の回動的にオフセットされたエレメントを 備える、請求の範囲第40項に記載の分与器。 42.前記回動的にオフセットされたエレメントが、トリップワイヤを変形したも の、若しくはトリップワイヤに取り付けたもののうちの一つである、請求の範囲 第41項に記載の分与器。 43.前記トリップワイヤが、軸方向回動のために第一支持部材内に載置され、そ れにより鍵式遠位セグメントが鍵式開口と整列するまでこれに対して回動する、 請求の範囲第41項に記載の分与器。 44.前記解除手段が、アームを有するピボットを備え、該ピボットは第一支持部 材に枢動的に連結される、請求の範囲第34項に記載の分与器。 45.前記枢動的連結が、トリップワイヤに引っ張り力が適用された時以外は、制 止手段を越えた位置にアームを維持する偏向手段を含む、請求の範囲第44項に 記載の分与器。 46.前記アームが第一支持部材に対して配置可能であり、引っ張り力が適用され ると、滑動支持部材の一つと関連する制御手段と係合する、請求の範囲第44項 に記載の分与器。 47.前記アームが前記ピボットにヒンジ式に連結される、請求の範囲第44項に 記載の分与器。 48.前記ヒンジ式連結が、トリップワイヤに引っ張り力が適 用される、制御手段と係合する位置にアームを維持するための偏向手段を含み、 該偏向手段によって適用された力は、第一支持部材が滑動する間に、アームと解 除機構との係合の摩擦力によって克服され、それにより係合したアームは、第一 支持部材の滑動によってピボットに向かってヒンジ式に移動する、請求の範囲第 47項に記載の分与器。 49.近位ハンドル端、遠位端、及びその間の管腔を有する管状ハウジングをさら に備え、前記固定部材が該ハウジングの遠位端に固定的に連結され、トリップワ イヤが該管腔を通して近位に延長する、請求の範囲第34項に記載の分与器。 50.隣接する滑動支持部材が、滑動支持部材が滑動する際に結紮バンドにしわを 寄せるのを許容するのには不充分な空隙をその間に有するように選択された内径 及び外径を有する、請求の範囲第34項に記載の分与器。 51.前記第二支持部材が、第一支持部材の少くとも近位部分を包囲する関係にお いて配置され、前記固定部材が第一支持部材の少くとも近位部分を包囲する関係 において配置される、請求の範囲第34項に記載の分与器。
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KR101525578B1 (ko) * 2013-09-06 2015-06-04 가톨릭관동대학교산학협력단 조직 박리 장치
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KR101716449B1 (ko) * 2015-12-23 2017-03-15 서정원 자궁경부 봉축기

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