【発明の詳細な説明】
ジ−およびテトラ−ヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン
発明の分野
本発明は新規なジ−およびテトラ−ヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン化
合物、これらの化合物を含有する医薬組成物、およびステロイド5−α−レダク
ターゼの阻害におけるこれらの化合物の使用法に関する。
関連技術の記載
アンドロゲンとして知られている一連のステロイドホルモンが、雄性を雌性よ
り区別する肉体的特徴に関与するホルモンである。アンドロゲンを生成する幾つ
かの器官のうち、精巣がこれらのホルモンを最も多く生成する。脳の中枢部がア
ンドロゲンの生成レベルを主に調整する。調整が効果的でなく、アンドロゲンホ
ルモンが過剰に生成されると、多くの肉体的な兆候および病状が現れる。例えば
、尋常性痙瘡、脂漏症、雌性多毛症、雄性型禿頭症および良性前立腺肥大のよう
な前立腺疾患は、高アンドロゲンレベルと相関関係にある。加えて、アンドロゲ
ンレベルの減少が前立腺癌に対して治療効果があることも明らかにされている。
テストステロンは精巣から分泌される主アンドロゲンであり、雄性の血漿中に
ある主アンドロゲン作動性ステロイドである。今日、5−α−還元アンドロゲン
が前立腺および脂腺のような組織での活性なホルモンであることが明らかにされ
ている。循環するテストステロンが、このように、これらの組織(筋肉および精
巣のような別の組織ではなく)にて、ジヒドロテストステロン(DHT)につい
てのプロホルモン、その5−α−還元類似体として供する。ステロイド5−α−
レダクターゼはテストステロンをDHTに変換するニコチンアミドアデニンジヌ
クレオチドリン酸塩(NADPH)依存性酵素である。雄性の成長におけるこの
酵素の重要性は、雄性偽半陰陽者にて遺伝学的にステロイド5−α−レダクター
ゼが欠失していることが発見されたことにより劇的に強調された。インペラト−
マックジンレー・ジェイ(Imperato-McGinley,J.)ら(1979)、ジャーナル
・オブ・ステロイド・バイオケミストリー(J.Steroid Biochem.)11:637
−648参照のこと。
種々の病状にて高DHTレベルの重要性が認識され、この酵素の阻害剤を合成
する努力がなされてきた。
当該分野にて多くの5−α−レダクターゼ阻害化合物が知られている。例えば
、
1. エム・エイ・レビー(M.A.Levy)らは、ジャーナル・オブ・ステロイド
・バイオケミストリー、第34巻、No.1−6、571−575頁(1989)
において、ラット前立腺ステロイド5−α−レダクターゼおよび3−カルボキシ
−17β−置換ステロイドの間の相互作用の機構を記載する;
2. デイ・エイ・ホルト(D.A.Holt)らは、ジャーナル・オブ・メディカル
・ケミストリー(J.Med.Chem.)(1990)、第33巻、937−942頁に
て、新規なステロイド種のA環アリールカルボン酸を記載する;
3. ビー・ダブリュ・メトカフ(B.W.Metcalf)らは、TIPS(1989
年12月)にて、良性前立腺肥大、雄性型禿頭および痙瘡におけるステロイド5
−α−レダクターゼの阻害剤の効果を記載する;
4. デイ・エイ・ホルトら(スミスクライン・ベックマン(SmithKline Bec
kmann)のEPO公開番号0343954A3は、有用な5−α−レダクターゼ
阻害剤としてステロイド3−カルボン酸誘導体を記載する;
5. ケイ・エス・ヒルシュ(K.S.Hirsch)らのEPO公開番号053102
6A1は、5−α−レダクターゼ阻害剤としてヘキサヒドロベンゾ[f]キノリ
ン−3−オンを記載する。
しかし、前記した文献はいずれも、強力なテストステロン5−α−レダクター
ゼ阻害剤としての有用性のある本発明の新規なジ−およびテトラ−ヒドロベンゾ
[f]キノリン−3−オン化合物について特に示唆していない。
発明の要約
本発明は5−α−レダクターゼがあるジ−およびテトラ−ヒドロベンゾ[f]
キノリン−3−オン化合物により阻害されるという知見にある。該化合物は強力
な酵素阻害剤である。
本発明の好ましい化合物ならびに本発明の医薬組成物および方法に用いる化合
物として、以下の化合物が挙げられる:
8−クロロ−4−メチル−3,4−ジヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン、
8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン、
8−メトキシ−4−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン
−3−オン、
4−メチル−3,4−ジヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン、
8−クロロ−4−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン−
3−オン、および
8−クロロ−4−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン−
3−オン。
本発明はまた、ヒトを包含する哺乳動物における5−α−レダクターゼ活性の
阻害法であって、本発明の有効量の医薬上活性な化合物を対象に投与することか
らなる方法である。さらなる態様にて、本発明は5−α−レダクターゼを阻害す
る本発明の化合物を製造するのに有用な新規方法を提供する。本発明は医薬担体
と本発明の方法にて有用な化合物とからなる医薬組成物を包含する。さらに、本
発明は本発明の医薬上活性な化合物と別の活性な成分を共同投与する方法を包含
する。
発明の詳細な記載
5−α−レダクターゼを阻害する本発明の化合物は、次式(I):
[式中、
AおよびB環は破線で示される任意の二重結合を有し(ただし、A環またはB
環あるいはAおよびBの両方の環は破線で示される1個の二重結合を有する);
R1は水素または−CH3であり;
R2はハロゲンまたはメトキシを意味する]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩、水和物もしくは溶媒和物であ
る。
本発明の化合物のうち好ましいものは、次式(Ia):
[式中、
AおよびB環は破線で示される任意の二重結合を有し(ただし、A環またはB
環あるいはAおよびBの両方の環は破線で示される1個の二重結合を有する);
R1は水素または−CH3であり;
R2はハロゲンまたはメトキシを意味する]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩、水和物もしくは溶媒和物であ
る。
式(Ia)の化合物のうち特に好ましいものは、R2がクロロまたはメトキシ
、好ましくはクロロである化合物である。
本発明の式Iの化合物のうち好ましいものは、
8−クロロ−4−メチル−3,4−ジヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン、
8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン、
8−メトキシ−4−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン
−3−オン、
8−クロロ−4−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン−
3−オン、および
8−クロロ−4−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン−
3−オン
ならびにその医薬上許容される塩、水和物および溶媒和物である。
式(II):
[式中、
AおよびB環は破線で示される任意の二重結合を有し(ただし、A環またはB
環あるいはAおよびBの両方の環は破線で示される1個の二重結合を有する);
R1は水素または−CH3であり;
R3は水素、メトキシまたはハロゲンを意味する]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩、水和物もしくは溶媒和物(た
だし、R1およびR3が共に水素である化合物を除く)を、本発明の医薬組成物に
配合し、本発明の方法にて用いる。
本発明の式IIの化合物のうち好ましいものは、
8−クロロ−4−メチル−3,4−ジヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン、
8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン、
8−メトキシ−4−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン
−3−オン、
4−メチル−3,4−ジヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン、
8−クロロ−4−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン−
3−オン、および
8−クロロ−4−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン−
3−オン
またはその医薬上許容される塩、水和物もしくは溶媒和物である。
本明細書にて用いる「α−レセプターアンタゴニスト」なる語は、ラファーテ
ィ(Lafferty)ら、米国特許第4,963,547号に記載されているような、糖
尿病、心血管疾患、良性前立腺肥大および眼高血圧のごとき血管障害の治療にて
用いる、一連の公知なα−アドレナリン作動性レセプターアンタゴニスト化合物
をいう。
本発明の組成物および方法における使用について好ましいα−アドレナリン作
動性レセプターアンタゴニストは、アムスロシン(amsulosin)、テラゾシン(t
erazosin)、ドキサゾシン(doxazosin)、アルフゾシン(alfuzosin)、インド
ラミン(indoramin)、プラゾシン(prazosin)、7−クロロ−2−エチル−3,
4,5,6−テトラヒドロ−4−メチルチエノ[4,3,2−ef][3]−ベンズ
アゼピンおよび8−{3−[4−(2−メトキシフェニル)−1−ピペラジニル
)プロピルカルバモイル}−3−メチル−4−オキソ−2−フェニル−4H−1
−ベンゾピランを包含する。
本明細書にて用いる「アムスロシン」なる語は、構造式:
の化合物、およびその塩、水和物および溶媒和物を意味する。
アムスロシンは、化学的には、(−)−(R)−5−[2−[[2−(O−エ
トキシフェノキシ)エチル]アミノ]プロピル]−2−メトキシベンゼンスルホ
ンアミドと命名される。
アムスロシンは米国特許第4,703,063号に開示されており、米国特許第
4,987,125号にて下部尿路機能不全の治療にて有用であると特許請求され
ている。
本明細書にて用いる「テラゾシン」なる語は、構造式:
の化合物、およびその塩、水和物および溶媒和物を意味する。
テラゾシンは、化学的には、1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−キ
ナゾリニル)−4−[(テトラヒドロ−2−フロイル)カルボニル]ピペラジン
と命名される。テラゾシンは米国特許第4,251,532号に開示されている。
本明細書にて用いる「ドキサゾシン」なる語は、構造式:
の化合物、その塩、水和物および溶媒和物を意味する。
ドキサゾシンは、化学的には、1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−
キナゾリニル)−4−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−2−イ
ル)カルボニル]ピペラジンと命名される。
ドキサゾシンは米国特許第4,188,390号に開示されている。
本明細書にて用いる「アルフゾシン」なる語は、構造式:
の化合物、その塩、水和物および溶媒和物を意味する。
アルフゾシンは、化学的には、N−[3−[(4−アミノ−6,7−ジメトキ
シ−2−キナゾリニル)メチルアミノ]プロピル]テトラヒドロ−2−フランカ
ルボキシアミドと命名される。
アルフゾシンは米国特許第4,315,007号に開示されている。
本明細書にて用いる「インドラミン」なる語は、構造式:
の化合物、その塩、水和物および溶媒和物を意味する。
インドラミンは、化学的には、N−[[1−[2−(1H−インドール−3−
イル)エチル]−4−ピペリジニル]ベンズアミンと命名される。
インドラミンは米国特許第3,527,761号に開示されている。
本明細書にて用いる「プラゾシン」なる語は、構造式:
の化合物、その塩、水和物および溶媒和物を意味する。
プラゾシンは、化学的には、1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−キ
ナゾリニル)−4−(2−フラニルカルボニル)ピペラジンと命名される。
プラゾシンは米国特許第3,511,836号に開示されている。
本明細書にて用いる「7−クロロ−2−エチル−3,4,5,6−テトラヒドロ
−4−メチルチエノ[4,3,2−ef][3]ベンズアゼピン」なる語は、構造
式:
の化合物、その塩、水和物および溶媒和物を意味する。
7−クロロ−2−エチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−4−メチルチエノ[
4,3,2−ef][3]ベンズアゼピンは米国特許第5,006,521号に開示
されている。加えて、米国特許第5,006,521号においてα−アドレナリン
作動性レセプターアンタゴニストとして開示されている化合物はすべて、本明細
書にて用いられる好ましいα−アドレナリン作動性レセプターアンタゴニストで
ある。
本明細書にて用いる「8−{3−[4−(2−メトキシフェニル)−1−ピペ
ラジニル)プロピルカルバモイル}−3−メチル−4−オキソ−2−フェニル−
4H−1−ベンゾピラン」は、構造式:
の化合物、その塩、水和物および溶媒和物を意味する。
8−{3−[4−(2−メトキシフェニル)−1−ピペラジニル)プロピルカ
ルバモイル}−3−メチル−4−オキソ−2−フェニル−4H−1−ベンゾピラ
ンは、レオナルジ(Leonardi)ら(レコルダチ・ソシエテ・アノニム(Recordat
i S.A.))のEPO公開番号0558245A1に開示されている。
加えて、EPO公開番号0558245A1において、α−アドレナリン作動
性レセプターアンタゴニストとして開示されている化合物はすべて、本明細書に
て用いられる好ましいα−アドレナリン作動性レセプターアンタゴニストである
。
特に本明細書に記載する以外の化合物がα−アドレナリン作動性レセプターア
ンタゴニストであるかどうかは、ラファーティIに記載のアッセイを利用するこ
とにより当業者であれば容易に決定できる。かくして、そのような化合物はすべ
て、本明細書にて用いる「α−アドレナリン作動性レセプターアンタゴニスト」
なる語の範囲内に含まれる。
本明細書にて用いる「ミノキシジル」なる語は、構造式:
の化合物を意味し、化学的には、2,4−ピリミジンジアミン−6−(1−ピペ
リジニル)−3−オキシドと命名される。ミノキシジルは、ミシガン州、カラマ
ズー、ジ・アップジョン・カンパニー(the Upjohn Company)により、育毛刺激
成分である。
本明細書にて用いる「アロマターゼ阻害剤」なる語は、ゴームレー(Gormley
)ら、国際公開番号WO92/18132に記載されているような、アンドロゲ
ンのエステロゲンへの変換を防止する、ステロイドおよび非ステロイド系の一連
の公知化合物をいう。アロマターゼ阻害剤は、ゴームレーらにて、5−α−レダ
クターゼ阻害剤と組み合わせて用いると、良性前立腺肥大の治療にて有用である
と開示されている。
本発明の組成物および方法における使用について好ましいアロマターゼ阻害剤
は4−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ−[1,5−α]ピリジン−5−イ
ル)ベンゾニトリル(ファドラゾール(fadrazole))である。ファドラゾール
は米国特許第4,728,645号に開示されている。加えて、ゴームレーら、国
際公開番号WO92/18132において、アロマターゼ阻害活性を有すると開
示されている化合物はすべて、本発明において用いるのに好ましいアロマターゼ
阻害剤である。
本明細書にて用いる、本明細書に記載の5−α−レダクターゼ阻害剤と別の活
性成分または複数の成分を一緒に用いる場合、該5−α−レダクターゼ阻害剤を
、別の活性成分または複数の成分と共同投与できる。
本明細書にて用いる「共同投与」およびその派生語は、同時投与、または本明
細書に記載の5−α−レダクターゼ阻害化合物と、別の活性成分または複数の成
分、例えば、尋常性痙瘡、脂漏症、雌性多毛症、雄性型禿頭症、良性前立腺肥大
または前立腺癌の病状を治療すると知られている他の化合物または5−α−レダ
クターゼ阻害剤と組み合わせて用いた場合に有用性を有する化合物を別々に連続
的に投与するいずれかの方法を意味する。同時に投与しないならば、化合物は相
互にごく接近して投与することが好ましい。さらには、化合物を同一の剤型にて
投与することは問題ではなく、例えば、一方の化合物を局所投与し、別の化合物
を経口投与してもよい。
前記した、および後の明細書中、および請求の範囲で用いる、ベンゾ[f]キ
ノリン核の炭素に次のように番号を付す。
本発明の式Iの新規化合物は、以下のスキームI−Vにて、および各スキーム
に記載した出発物質を用い、実施例にて概説した方法により製造できる。
スキームIは、式(I)のジヒドロベンズ[f]キノリン−3−オン化合物(
B環は芳香族であり、R1はメチルである)の合成を示す。式(a)の出発物質
は公知であり、EPO公開番号0531026A1に記載されているような公知
方法を用い、入手可能な物質より合成できる。式(b)の化合物は、式(a)の
化合物を、トルエンのような適当な有機溶媒中、2,3−ジクロロ−5,6−ジシ
アノ−1,4−ベンゾキノンのような酸化剤で処理し、好ましくは、還流温度で
加熱することにより製造される。
スキームIIは、式(I)のテトラヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン化合
物(B環は芳香族であり、R1は水素である)の合成を示す。式(c)の出発物
質は公知であり、EPO公開番号0531026A1に記載の公知方法を用い、
入手可能な物質から合成できる。式(d)の化合物は、式(c)の化合物を、ト
ルエンのような適当な有機溶媒中、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4
−ベンゾキノンのような酸化剤で処理し、好ましくは、還流温度で加熱すること
により製造される。
スキームIIIは、式(I)のテトラヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン化
合物(B環は芳香族であり、R1はメチルである)の合成を示す。出発物質はス
キームIIに由来の式(d)の化合物である。式(e)の化合物は、まず、式(d
)の化合物を、1,2−ジメトキシエタンのような適当な有機溶媒中、水素化ナ
トリウムのような塩基で処理し、好ましくは、還流温度で加熱することにより製
造される。その後、混合物をメチル化剤、好ましくはヨウ化メチルで処理し、好
ましくは還流温度で加熱する。
スキームIVは、式Iのテトラヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン化合物(
式中、C1−C2二重結合があり、R1はメチルである)の合成を示す。出発物質
はスキームIに由来の式(a)の化合物である。式(f)の化合物は、まず、式
(a)の化合物を、テトラヒドロフランのような適当な有機溶媒中、カリウム
ビス(トリメチルシリル)アミドのような塩基で、低温、好ましくは−78℃で
処理し、つづいてセレン化剤、好ましくは塩化フェニルセレニルを添加し、室温
に戻すことにより製造される。その後、過酸化水素のような酸化剤で処理し、式
(f)の化合物を得る。
スキームVは、式(I)のテトラヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン化合
物(B環は芳香族であり、R1はメチルである)の合成を示す。出発物質はスキ
ームIに由来の式(a)の化合物である。式(e)の化合物は、式(a)の化合
物を、トルエンのような適当な有機溶媒中、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ
−1,4−ベンゾキノンのような酸化剤で処理し、加熱することにより製造され
る。
式IIの化合物(R1はメチル、R3は水素である)は、バンチン(Bunting)ら
、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)1986、
51、2068−2071の記載に従って製造される。
式(II)の化合物の医薬上許容される塩、水和物および溶媒和物は、適宜、当
業者に周知の方法により形成される。
式:
[式中、
A環は破線で示される任意の二重結合を有し;
R1は水素または−CH3であり;
R2はハロゲンまたはメトキシを意味する]
で示される化合物、またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物もしくは
エステルの好ましい製法は、式:
[式中、R1およびR2は前記と同意義である]
で示される化合物を、溶媒、好ましくはトルエン中、好ましくは室温以上の温度
で2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)と反応
させ、その後、所望によりその医薬上許容される塩、水和物または溶媒和物を形
成させてもよいことからなる。
本発明の医薬上活性な化合物は、ステロイド5−α−レダクターゼ活性を阻害
するため、DHT活性の減少が所望の治療効果をもたらす疾患および症状の治療
にて治療的有用性を有する。このような疾患および症状は、尋常性痙瘡、脂漏症
、雌性多毛症、雄性型禿頭症ならびに良性前立腺肥大および前立腺癌のような前
立腺疾患を包含する。
ヒト5α−レダクターゼ酵素の阻害度を測定するにおいて、以下の操作を用い
た:組換えステロイド5α−レダクターゼイソ酵素1についての供給源として用いる 膜粒子の製造
発現した組換えヒトステロイド5α−レダクターゼイソ酵素1(アンダーソン
・エス、バーマン・ディ・エム、ジェンキンス・イー・ピーおよびラッセル・デ
ィ・ダブリュ(Andersson,S.、Berman,D.M.、Jenkins,E.P.およびRussell.D.W.
(1991)ネイチャー(Nature)354、159−161)を含有するチャイ
ニーズ・ハムスター卵巣(CHO)細胞を、ダウンス製(Dounce)ガラス−ツ−
ガラス(glass-to-glass)手動式ホモジナイザー(ニュージャージ州、ヴィンラ
ンド、コンテス・ガラス・コーポレイション(Kontes Glass Co.))を用いて、
0.33Mシュークロース、1mMジチオスレイトールおよび50μM NADP
H含有の20mMリン酸カリウム(pH6.5)緩衝液(緩衝液A)中に均質化し
た。膜粒子を遠心分離(100,000xg、4℃、60分間)により単離し、
20%グリセロール、1mMジチオスレイトールおよび50μM NADPH含
有の20mMリン酸カリウム(pH6.5)(緩衝液B)に再び懸濁させた。懸濁
した粒子溶液を−80℃で貯蔵した。組換えステロイド5−α−レダクターゼイソ酵素2についての供給源として用い る膜粒子の製造
発現した組換えヒトステロイド5−α−レダクターゼイソ酵素2を含有するチ
ャイニーズ・ハムスター卵巣(CHO)細胞を、ダウンス製手動式ホモジナイザ
ーを用い、0.33Mシュークロース、1mMジチオスレイトールおよび50μ
M NADPH含有の20mMリン酸カリウム(pH6.5)緩衝液(緩衝液A)
中に均質化した。組換えヒト酵素含有の膜粒子を遠心分離(100,000xg
、4℃、60分間)により単離し、20%グリセロール、1mMジチオスレイト
ールおよび50μM NADPH含有の20mMリン酸カリウム(pH6.5)(
緩衝液B)に再び懸濁させた。懸濁した粒子溶液を使用まで−80℃で貯蔵した
。酵素活性および阻害剤効能についてのアッセイ
エタノール中一定量の[14C]テストステロン(50〜55mCi/ミリモル
)およびエタノール中可変量の潜在的阻害剤を試験管に入れ、真空下にて濃縮乾
固
させた。各試験管に、緩衝液、10μL(組換えイソ酵素1またはイソ酵素2)
または20μL(ヒト前立腺組織由来のイソ酵素2)の10mM NADPHお
よび一部のステロイド5α−レダクターゼ調製物を最終容量0.5mLまで加え
た。ヒトステロイド5α−レダクターゼイソ酵素1についてのアッセイを、50
mMリン酸緩衝液中、pH7.5でCHO細胞にて発現させた組換え蛋白質の試料
で行う一方で、イソ酵素2のアッセイをヒト前立腺粒子および/または50mM
クエン酸緩衝液中、pH5.0でCHO細胞にて発現させた組換え蛋白質の懸濁液
で行った。
該溶液を37℃で20または30分間インキュベートした後、4mLの酢酸エ
チルおよび担体として各0.25マイクロモルのテストステロン、5α−ジヒド
ロテストステロン、アンドロスタンジオール、およびアンドロスタンジオンを添
加することにより反応物をクエンチした。有機層を別の試験管に移し、Speed Va
c.にて蒸発乾固させた。残渣を40μLのクロロホルムに溶かし、20x20c
mの予め溝を付したシリカゲルTLCプレート(Si 250F−PA、ベーカー
・ケミカル(Baker Chemical)の個々のレーンにスポットし、アセトン:クロロ
ホルム(1:9)で2回展開させた。基質および生成物のバンドにおける放射化
学含量をBIOSCANイメージング・スキャナー(ワシントンD.C.、バイオ
スキャン・インコーポレイテッド(Bioscan Inc.)で測定した。生成物に変換し
た回収放射標識の割合を算定し、その割合から酵素活性を決定した。基質(テス
トステロン)の20%だけが消費されるようにすべてのインキュベーションを行
った。
実験により得られたデータを、酵素活性の逆数(1/速度)を可変阻害剤濃度
に対してプロットすることによってリニアーファンクションにコンピューター適
合させ;ディクソン分析(ディクソン・エム(Dixon,M)(1953))により
見かけ阻害定数(Ki,app)を測定した。
阻害定数(Ki)の値を公知操作(レビー・エム(Levy,M.)(1989)、バ
イオケミストリー(Biochemistry)、29:2815−2824)により算定し
た。
本発明の範囲内にある化合物はすべて、ステロイド5−α−レダクターゼの阻
害を必要とするヒトを包含する哺乳動物にて、その阻害に有用である。
本発明の範囲内にある化合物を試験し、該化合物はイソ酵素1に対して0.5
Ki(nM)ないし100Ki(nM)の活性を、イソ酵素2に対して≧2000
Ki(nM)の活性を示した。本発明の化合物、ならびに本発明の医薬組成物お
よび本発明の方法において用いる化合物のうち特に好ましいものは、
8−クロロ−4−メチル−3,4−ジヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン、
8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン、
8−メトキシ−4−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン
−3−オン、
4−メチル−3,4−ジヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン、
8−クロロ−4−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン−
3−オン、および
8−クロロ−4−メチル-3,4,5,6−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン−3
−オンである。
本発明の医薬上活性な化合物を、好ましくは、カプセル、錠剤または注射可能
な調製剤のような通常の投与形に配合する。固体または液体医薬担体を用いる。
固体担体は、澱粉、ラクトース、硫酸カルシウム二水和物、白土、シュークロー
ス、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア、ステアリン酸マグネシウム
およびステアリン酸を包含する。液体担体は、シロップ、落花生油、オリーブ油
、セイラインおよび水を包含する。同様に、担体または希釈剤は、モノステアリ
ン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルのような遅延放出性物質を、単
独でまたはワックスと一緒に有していてもよい。固体担体の配合量は広範に変化
するが、好ましくは、投与単位当たり約25mgないし約1gである。液体担体
を用いる場合、調製剤は、好ましくは、シロップ、エリキシル、エマルジョン、
ソフトゼラチンカプセル、滅菌注射用液体、例えばアンプル、または水性もしく
は非水性液体懸濁液の形態である。
医薬調製剤は、錠剤の場合、成分を適宜、混合し、顆粒化し、必要ならば圧縮
するか、または成分を混合し、充填し、溶解することからなる製薬化学における
常套手段に従って製造し、所望の経口または非経口製品を得る。
前記した医薬投与単位中の本発明の活性化合物の用量は、好ましくは、0.0
1〜1000mg/kgの活性化合物、好ましくは0.1〜100mg/kgの
範囲から選択される、効能のある非毒性量である。ヒト5−α−レダクターゼ阻
害を必要とするヒト患者を治療する場合、選択された用量を、好ましくは、一日
1〜6回、経口または非経口投与する。非経口投与の好ましい形態は、局所、経
直腸、経皮投与、注射により、および注入による連続的投与を包含する。ヒトに
投与する場合の経口用投与単位は、好ましくは、0.1〜500mgの活性化合
物を含有する。低用量を用いる経口投与が好ましい。しかし、患者にとって安全
で便利である場合、非経口用量をまた高用量で用いることもできる。
ヒトを包含する哺乳動物における5−α−レダクターゼ活性を阻害する本発明
の方法は、かかる阻害を必要とする対象に、有効なステロイド5−α−レダクタ
ーゼ阻害量の医薬上活性な本発明の化合物を投与することからなる。
本発明はまた、ステロイド5−α−レダクターゼの阻害にて用いるための医薬
の製造における式(II)の化合物の使用を提供する。
本発明はさらに、式IIの化合物と、医薬上許容される担体とからなる良性前立
腺肥大の治療に用いるための医薬組成物を提供する。
本発明はまた、式IIの化合物と、医薬上許容される担体とからなる前立腺癌の
治療に用いるための医薬組成物を提供する。
本発明はまた、医薬上許容される担体または希釈体および式IIの化合物を含有
する医薬組成物の製法であって、式IIの化合物を医薬上許容される担体または希
釈体と組み合わせることからなる方法を提供する。
本発明の化合物を該記載に従って投与した場合、許容されない毒物学的作用が
あるとは全く考えられない。
加えて、本発明の医薬上活性な化合物は、尋常性痙瘡、脂漏症、雌性多毛症、
雄性型禿頭症、良性前立腺肥大または前立腺癌の病状を治療すると知られている
他の化合物、または5−α−レダクターゼ阻害剤と組み合わせて用いた場合に有
用性を有すると知られている化合物のような別の活性成分と一緒に投与すること
ができる。本明細書に記載されている5−α−レダクターゼ阻害剤と、雄性型禿
頭症の治療用のミノキシジルとの共同投与が特に好ましい。本明細書に記載され
ている5−α−レダクターゼ阻害剤と、良性前立腺肥大の治療用のα−レセプタ
ーアンタゴニストとの共同投与が特に好ましい。本明細書に記載されている5−
α−レダクターゼ阻害剤と、良性前立腺肥大の治療用のアロマターゼ阻害剤との
共同投与が好ましい。本明細書に記載されている5−α−レダクターゼ阻害剤と
、良性前立腺肥大の治療用のα−レセプターアロマターゼおよびアロマターゼ阻
害剤との共同投与が好ましい。
当業者であれば、さらに工夫することなく、前記した操作に従い、本発明を十
分に実施できると考えられる。したがって、以下の実施例は単に例示であって、
何ら本発明の範囲を限定するものではない。
実施例I−スキームIに対応 8−クロロ−4−メチル−3,4−ジヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン
a)8−クロロ−4−メチル−3,4−ジヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オ
ン
2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)(55
0mg、2.4ミリモル)を、8−クロロ−4−メチル−1,2,3,4,5,6−ヘ
キサヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン(200mg、0.8ミリモル)の
トルエン(10ml)中溶液に加え、加熱還流した。48時間後、反応物を濾過
し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、30%EtOAc/ヘ
キサン)に付し、標記化合物を得た(85mg、43%)。
MS(DCI/NH3)m/e 244[M+H]+。
実施例2−スキームIIに対応 8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン
a)8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン
2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)(55
mg、0.24ミリモル)を、8−クロロ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ
ベンゾ[f]キノリン−3−オン(20mg、0.08ミリモル)のトルエン(
5ml)中溶液に加え、加熱還流した。48時間後、反応物を濾過し、濃縮し、
フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、30%EtOAc/ヘキサン)に付
し、標記化合物を得た(7mg、35%)。MS(DCI/NH3)m/e 23
2[M+H]+。
実施例3−スキームIIIに対応 8−クロロ−4−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン− 3−オン
a)8−クロロ−4−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[f]キノリ
ン−3−オン
水素化ナトリウム(2mg、0.06ミリモル)を8−クロロ−1,2,3,4−
テトラヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン(7mg、0.03ミリモル)の
1,2−ジメトキシエタン(4ml)中溶液に加え、2時間還流した。ヨウ化メ
チル(0.01ml、0.18ミリモル)を加え、反応物をさらに2時間還流した
。反応物をH2Oで処理し、EtOAcで抽出した。合した有機抽出液を乾燥(硫
酸マグネシウム)し、濾過し、濃縮してフラッシュクロマトグラフィー(シリカ
ゲル、30%EtOAc−ヘキサン)に付し、標記化合物を得た(5mg、68%
)。MS(DCI/NH3)m/e 246[M+H]+。
実施例4−スキームIVに対応 8−クロロ−4−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン− 3−オン
a)8−クロロ−4−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロベンゾ[f]キノリ
ン−3−オン
カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(トルエン中0.5M、3.4ml、
1.7ミリモル)を、−78℃で8−クロロ−4−メチル−1,2,3.4,5,6−
ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン(210mg、0.85ミリモル
)のTHF(10ml)中溶液に加えた。2時間後、塩化フェニルセレネニル(
390mg、2.04ミリモル)を加え、反応物を室温に加温し、さらに2時間
撹拌した。反応物を水性NH4Clで処理し、EtOAcで抽出した。合した抽出液
を乾燥(硫酸マグネシウム)し、濾過し、ついで濃縮した。その残渣をTHF(
10ml)に溶かし、過剰量の固体NaHCO3で緩衝化し、ついで0℃に冷却し
、30%H2O2(0.29ml、2.5ミリモル)で処理し、1時間撹拌した。つ
いで、反応物をH2Oで処理し、EtOAcで抽出した。合した有機抽出液を乾燥
(硫酸マグネシウム)し、濾過し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シ
リカゲル、30%EtOAc−ヘキサン)に付し、標記化合物を得た(14mg、
7%)を得た。MS(DCI/NH3)m/e 246[M+H]+。
実施例5−スキームVに対応 8−メトキシ−4−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[f]キノリン −3−オン
a)8−メトキシ−4−メチル-1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[f]キノリ
ン−3−オン
2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)(11
0mg、0.5ミリモル)を、8−メトキシ−4−メチル−1,2,3,4,5,6−
ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン(50mg、0.22ミリモル)
のトルエン(10ml)中溶液に加え、80℃に加温した。4時間後、反応物を
フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、30%EtOAc/ヘキサン)に付
し、標記化合物を得た(17mg、35%)。MS(DCI/NH3)m/e 2
42[M+H]+。
実施例6
成分を以下の表Iに示す割合にてスクリーンし、混合し、硬ゼラチンカプセル
に充填することにより、式IIの化合物を投与するための経口投与形を製造する。
実施例7
シュークロース、硫酸カルシウム二水和物および以下の表IIに示す式(II)の
化合物を、10%ゼラチン溶液と一緒に次に示す割合にて混合し、顆粒化する。
湿式顆粒をスクリーンし、乾燥し、澱粉、タルクおよびステアリン酸と混合し、
スクリーンに付して打錠する。
実施例8
8−クロロ−4−メチル−3,4−ジヒドロベンゾ[f]キノリン−3−オン
(75mg)を標準セイライン(25ml)に分散させて注射用調製剤を製造す
る。
本発明の好ましい具体例を前記にて説明するが、本発明は本明細書に開示され
ている教示そのものに限定されるものではなく、後記する請求の範囲内とするす
べての修飾体に対する権利も保持するものである。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA,
CN,CZ,FI,HU,JP,KP,KR,KZ,L
K,MG,MN,MW,NO,NZ,PL,RO,RU
,SD,SI,SK,UA,US,VN
(72)発明者 ヤマシタ,デニス・シンジ
アメリカ合衆国ペンシルベニア州19406、
キング・オブ・プルシア、エッジウッド・
ロード703番
(72)発明者 イェン,ホワ−クォ
アメリカ合衆国ペンシルベニア州19355、
マルバーン、フェニックスビル・パイク
273番