JPH09501292A - 通信ネットワークへのテザーレス・アクセス - Google Patents
通信ネットワークへのテザーレス・アクセスInfo
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- JPH09501292A JPH09501292A JP7519060A JP51906095A JPH09501292A JP H09501292 A JPH09501292 A JP H09501292A JP 7519060 A JP7519060 A JP 7519060A JP 51906095 A JP51906095 A JP 51906095A JP H09501292 A JPH09501292 A JP H09501292A
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- Signal Processing (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
協調した下流側ダイバーシチ送信のための通信システム(図2)は、中央処理センタにより制御された基地局ユニット(110、111、112)の伝播範囲内に存在する他の移動ユニット(例、122〜125)に対する干渉を考慮するのと同時に電力出力を制限する一方、任意の移動ユニット(例,121)で受信した送信データ・シンボルの評価を最適化するための適応送信器パラメータと適応受信器パラメータを選択する中央処理センタ105を含む。適応送信器および受信器パラメータは、移動ユニットと基地局ユニットの間の送信経路特性ならびに送信信号源と移動ユニット・プロセス・フィルタに関して表現した固有値方程式の解から決定する。
Description
【発明の詳細な説明】
通信ネットワークへのテザーレス・アクセス
発明の分野
本発明は一般に通信システムに関し、さらに詳しくは、ダイバース伝搬経路(d
iverse propagation path)上での情報の協調伝送(coordinated transmission)に
関する。
発明の背景
従来のセルラ移動/無線システム(cellular mobile/radio system)は、各種移
動ユニット(mobile unit:MU)たとえば、関連する基地局(base station)また
は基地局ユニット(base unit:BU)を基幹局として、各ユーザが操作するハン
ドセットから構成される。単一の基地局は、その1つの基地局ユニット用として
識別される単純に接続された地理的領域であるセル内部に存在する多数の移動ユ
ニットのために機能する。
現行のセルラ・システムの大半は、移動ユニットの位置を追跡するために登録
方式を使用している。専用のデータベースが、割り当てられたセル内部のユニッ
トに対する制御装置として機能する。各移動ユニットは、ユーザが元のセルから
新しいセルへ移動した時にその所在を通知する、即ち、基地局と共に登録する必
要がある。この登録プロセスは一般に移動ユニットが自動的に実行するが、移動
ユニットのユーザが手動で登録を行なうこともあり得る。基地局は、次にサービ
スを行なう交換局(switching office)に登録を渡す。
従来のセルラ移動システムは、一般に1つの交換局より大きな地理的領域をカ
バーしているので、登録処理には複数交換局の間の協調が必要となり、このよう
な登録プロセスでは、サービス地域内の集中データベースを使用して移動体(mob
ile)の位置を追跡することを含む。
多数の交換局が含まれる場合、ユーザが1つの(元の)セルから別の(第2の
)セルへ移動する時の確立コール(established call)を維持するためのハンドオ
フ(hand off)・プロセスは幾分複雑化する。円滑で中断しないハンドオフを行な
うため、移動ユニットと、元のセルおよび第2のセルにそれぞれサービスを行な
う元のおよび第2の基地局との間に2つの平行する通信経路を設定する必要があ
る。これらの2つの通信経路は、元の基地局が移動ユニットとの通信経路を切断
するまで関連する交換局で統合(merge)されなければならない。現行のセルラ移
動システムは、このようなハンドオフを扱うために複雑で厄介な手続を使用して
おり、現実的には、基地局が別の交換局に接続されている場合、1つのセルから
別のセルへ移動する、即ち1つの基地局から別の基地局へ移動するために、この
ようなハンドオフを行なうために専用の信号および交換手続が必要とされる。
セルラ・システムは、各MUを特定のBUに割り当てることによって潜在的に
干渉するシステムを分離している。同一チャネル干渉(co-channel interference
)は、連続するセルで同一チャネル周波数を割り当てないことによって回避して
いる。セルラ・アプローチでは、システムの容量を増加するまたはシステムの性
能を改善するために使用することができたとしても、同一チャネル干渉情報を破
棄している。
本発明の主題による方法は、MUが、さらに効果的に、一般化したダイバーシ
チ(diversity)技術を使用して2つ以上のBUとどのように相互作用するかを開
示する。開示したアプローチは、従来技術のダイバーシチ技術に対する実質的な
改良を表わす。従来の1つのアプローチの代表は、どちらもJ.H.Winters著の″
Optimal Combining in Digital Mobile Radio with Co-channellnterference″
「同一チャネル干渉を有するディジタル移動無線における最適組合わせ」,IEEE
Journal on Se1ected Areas in Communication,vol.SAC-2,pp528-539,July 1
984、および″Optimal Combining in Digital MobileRadio with Co-channel In
terference″「ディジタル移動無線における同一チャネル干渉を有する最適組み
合わせ」,IEEE Transactions on Vehicular Technology,vol.VT-33,pp 144-1
55,Aug.1984、に記載されている最適組み合わせにおける題材である。本発明
の一般化したアプローチは、″AWilreless Network for Wide-band Indoor Comm
unications″
「広帯域屋内通信用無線ネットワーク」,IEEE Journal of Selected Areas in C
ommunications,vol.SAC-5,no.5,pp796-805,June 1987においてA.S.Acamp
oraとJ.H.Wintersにより説明されている資源共有に関連する別の従来技術のア
プローチの道に対する拡張でもある。もう1つの従来技術のアプローチは「マク
ロ・ダイバーシチ(macro-diversity)」で、これは地理的に分散したアンテナを
使用し、この手続の代表がR.Bernhardtの発表した″Macroscopic Diversity in
Frequency Reuse Radio System″「周波数再利用無線システムにおける巨視的
ダイバーシチ」,IEEEJournal on Selected Areas in Communications,vol.SAC
-5,no.5,pp 862-870,June 1987と題する論文である。Bernhardtの論文では、
下流の(downstream)送信器がダイバーシチを提供し、これを活用して送信性能を
最適化し、同時に他のMUとの干渉を制御する。全ての信号前処理、交換、制御
、シグナリング、位置データベースの更新および保守機能を実行する集中処理シ
ステムにおいて幾つかのMUへ送信される信号をあらかじめ調整することによっ
て行なわれる。この集中処理装置は信号処理および交換センタ(Signal Process
ing and Switching Center:SPSC)と呼ばれることがあり、SPSCは電話
交換局に併設されることがある。しかし上記からほのめかされるように、このよ
うなアプローチは複雑で厄介である。
さらに高度な信号処理から生ずる利点に加えて、幾つかのBUを用いてそれぞ
れのMUにサービスすることでも、通常ダイバーシチから生ずる利点を提供する
、即ち幾つかの異なったチャネルを送信用に使用することで、単一のチャンネル
が提供し得る以上にフェーディング(fading)に対する統計的な強さ(robustness)
を提供する。この効果も他の方法、たとえばJ.Holtzmanの″Rayleigh Fading E
ffect Reductionwith Wide-band DS/CDMA Signals″「広帯域DS/CDMA信
号によるレーリー・フェーディング効果の減少」,Proceedings IEEE Globecom’
91 Conference,paper 16.7に記載されているような拡散スペクトラム(spread s
pectrum)信号における周波数ダイバーシチ、または″Spread-time Code Divisio
n MultipleAccess″「拡散時間符号分割多重アクセス」,Proc.IEEE Globecom’
91 Conference,paper 25A.1.に記載されているような符号化または時間拡散(ti
me-spreading)における時間ダイバーシチを用いることでも得られる。しかし、
これらのシ
ステムはダイバシチを実現するために相当なチャネル容量を消費する。
セルラ・アプローチでの制約の1つは、利用可能な帯域幅が固定されるとシス
テム容量が限定されることである。この容量を増加させる1つの方法はセルの大
きさを減少し、これにより送信電力が減少するので、一般のセルラ・アーキテク
チャが再適用されるが、幾らか小さな規模(マイクロセル)となる。これはマイ
クロセル間の同じ工学技術、システム設計および調整がより複雑なスケールの場
合を除いて、通常のセルラ・システムと同様に行なわれなければならないことを
意味する。さらに、セル境界までの距離の減少によりマイクロセル境界がさらに
交錯し、ハンドオフ頻度の増加に関連して交換、シグナリング、位置データベー
ス活動が随伴して増加する。
前述の短所ならびに制約の多くは″A Generic Model for Tetherless Accesst
o the Telephone System″「電話システムへのテザーレス・アクセスのための一
般モデル」と題するProc.IEEE Globecom’92 Conferenceで発表したJ.W.Lechl
eider(本発明の発明者)による論文で扱った。この論文では、基地局ユニット
と移動ユニットの間の無線アクセスの一般モデルを開発使用して基地局ユニット
から移動ユニット(下流側)への送信と移動ユニットから基地局ユニット(上流
側)への送信での送信器および受信器ベクトルの最適な組み合わせを決定してい
る。最適ベクトルは、受信器が任意の基地局ユニットから放射される同一のデー
タ・シーケンス内で別のベクトルの間の干渉(いわゆるベクトル・インターシン
ボル干渉(vector intersymbol interference))を排除するように予め等化(equa
lization)して構成されているとの仮定のもとに決定された。この仮定によれば
、1つのベクトルを送信することで得られる「ワンショット(one-shot)」送信経
路またはチャネルの最適化が必要とされるだけである。さらに、最適化に使用し
た基準は、移動ユニットの信号受信器部分で受信信号を平均2乗誤差比に最大化
することだった。単純に送信電力を増大することで所望するだけ最大値を大きく
できるため、送信電力が最適化手順で制約を受ける。しかし、この最適化の手順
は、信号ベクトルを任意の移動ユニットに送信するために使用する基地局ユニッ
トの範囲内にある他の移動ユニットの受信器で発生し得る干渉を考慮できない。
さらに具体的な用途で特に効果的になるような何らかの送信方式は、他の移動ユ
ニット
における干渉原因を考慮する必要がある。
セルラ移動システムに密接に関連する比較的新しい技術にPCS(可搬型通信
システム(Portable Communication System))がある。この技術分野では、基地局
ユニットがPCSユーザまたは「ローバー(rover)」が運用する移動ユニットと
通信する。高密度のPCSユーザ/ローバーに対応するように提案された1つの
解決策は、移動無線システムで使用されているのと実質的に同じ方法でマイクロ
セルを構成することである。即ち、それぞれの基地局ユニットは、その地理的領
域内の全てのPCSユーザがその地域内の基地局ユニットでサービスを受けると
いう意味でそれに割り当てられた地理的領域を有する。このようなアプローチに
は多くの案件があり、これは必要とされる交換活動(switching activity)および
位置データベースの更新のレベルだけに留まらない。さらに、周波数帯の再利用
は移動無線システムの場合よりも多くの制約を受けることが予想される。セルラ
移動システムの分野の従来技術の教示に基づくと、セルごとに1つの基地局の構
成に代わる方式は、想定されるマイクロセルより幾らか広いセル内で複数の基地
局を使用し、下流側へのダイバーシチ送信技術と上流側へのダイバーシチ受信技
術を使用することである。線形ダイバーシチ・システムを使用して、マイクロセ
ル・システムにおける空間分割多重化(space division multiplexing)をダイバ
ーシチ分割多重化(diversity division multiplexing)と呼ばれるもので置き換
えることになろう。
後述の用語を用いると、基地局という用語は、PCSとセルラ環境の両方をカ
バーする汎用の記述子として用いられ、移動ユニットという用語は、PCSなら
びにセルラ環境の両方をカバーする汎用記述子として用いられる。一般に、BU
は下流側送信(downstream transmission)のための送信器と、上流側受信(upstre
am reception)のための受信器を含む。またMUも下流側受信のための受信器と
上流側送信のための送信器とを含む。説明では送信の状況(context)、即ち下流
側または上流側かを記述し、注目している特定の送信器または特定の受信器が、
その状況から明らかになるようにする。
発明の要約
これらの短所ならびにその他の欠陥や制約は、本発明によれば、セルごとに2
つ以上の基地局を有するシステムを構成し、それぞれの移動ユニットがセル内の
全ての基地局ユニットから複数チャネルに渡る協調伝送を受信するようにシステ
ムを構成することによって排除される。該システムは線形送信器ダイバーシチを
下流側に提供するものである。
広い意味で、該システムは、協調した信号を伝播する基地局ユニットおよび適
応した受信器特性(adaptive receiver characteristics)の組み合わせを選択し
て、それぞれの移動ユニットでの平均2乗干渉および雑音比に対して平均2乗信
号が最大になるようにし、同時に他の移動ユニットで検出される送信信号に起因
する干渉を制限するように選択する。特に、あらかじめ調整された信号の配列が
基地局により提供されて、任意の移動ユニットの受信器出力における信号対干渉
比(signal-to-interference:SIR)を最大とし、同時に電力ならびに他の移
動ユニットに起因する総干渉を制限するようにする。
本発明の好適な方法態様、によれば、任意の移動ユニットへデータ・シンボル
を送信するための方法は、複数の基地局ユニットを使用し、それぞれの基地局ユ
ニットは無線周波数伝播に効果的な送信信号を発生するように構成される。デー
タ・シンボルは、それぞれの基地局ユニットについて重み付けしたシンボルを生
成するように適応型送信パラメータ(adaptive transmission parameters)で重み
付けし、これによってそれぞれの基地局ユニットの送信信号が、対応する重み付
けしたシンボルで重み付けされて、重み付けした送信信号を生成する。それぞれ
の重み付けした送信信号は対応する基地局ユニットにより下流方向へ伝播される
。データ・シンボルを受信する予定の移動ユニットは、それぞれの基地局ユニッ
トから伝播したそれぞれの重み付けした送信信号の重なり(superposition)であ
る複合送信信号(composite transmission signal)を検出する。複合信号は適応
型受信器パラメータで処理してデータ・シンボルの評価(estimate)を作成する。
適応型受信器パラメータの個数は適応型送信パラメータの個数に対応する。適応
型送信パラメータと適応型受信器パラメータは、任意の移動ユニットでのデータ
・シンボルの評価を最適化しつつ電力を節減し、さらにそれぞれの重み付けした
送信信
号による基地局ユニットの伝搬範囲内にある他の移動ユニットへの干渉を考慮す
るように決定する。
本発明の特徴は、ここで説明するシステムが他のダイバーシチ技術と組み合わ
せて(連結して)使用できることである。そのためには、それぞれの搬送波周波
数、時間スロットその他を分離した「論理的」基地局ユニットとして扱うことと
、説明された方法を適用することが必要とされるだけである。
さらに別の特徴は、本システムが、信号処理能力を増大することにより、付属
するシステム設計ならびに工学の大半を置き換えることでシステムへ基地局ユニ
ットを追加するのが容易になることである。さらに、ハンドオフ活動(handoff a
ctivity)は信号処理により置き換えられる。このため、一時的および/または可
搬型基地局ユニットの追加が簡単である。
図面の簡単な説明
図1は、本発明による一般的ダイバーシチ・システムの略ブロック図である。
図2は、2台の基地局システムで下流にダイバーシチ信号を伝播する構成の高
レベル・ブロック図である。
図3は、下流へのダイバーシチ信号を受信するように構成された移動ユニット
の対の高レベル・ブロック図である。
図4は、2台の基地局ユニットと2台の移動ユニットの下流側ダイバーシチ送
信システムの略ブロック図である。
図5は、上流側と下流側の信号伝送経路を示す移動ユニットの略ブロック図で
ある。
発明の詳細な説明
概要
この詳細な説明の目的は、基地局ユニットから移動ユニットへ通信する(下流
側送信)送信特性についてである。移動ユニットの出力での電力的制約がある上
流側送信の一般的解決方法は体系化されており、発明の背景で議論したように論
文″AGeneric Model for Tetherless Access to the Telephone System″「電話
システムへのテザーレス・アクセスのための一般モデル」(以下、Lechleider論
文と称する)に解決方法が要約されている。Lechleider論文の教示は本明細書の
参照により含まれる。これらの教示はテザーレス・アクセス(tetherless access
)の一般環境ならびに関連する用語と表記を説明している。
多重ダイバーシチ技術(multiple diversity techniques)を使用して数台の基
地局ユニットを本拠とする数名のユーザにネットワーク・アクセスを提供するこ
とが、多くの基本的レベルで多重ダイバーシチを導入するように2台の基地局ユ
ニット−2台の移動ユニットからなるシステムの動機づけ事例を提供することに
よって第1に説明される。この基本的レベルはパルス振幅変調(Pulse Amplitud
eModulation:PAM)について呈示され、チャネルの分散(channel dispersion)
、および基地局ユニットと移動ユニットの送信器対の間の遅延の差を含む。さら
に、T台の基地局ユニットとR台の移動ユニットの一般的事例がこの特定の例か
ら容易に演繹される。つまりT台の基地局ユニットでは、あらゆる(R−1)台
の移動ユニットにおいて認識可能な信号干渉を排除するようにパラメータを協調
した信号アレイを同時に送信し、かつR番目のユーザの受信器に所望の信号を提
供することが可能である。実際に、T個の異なる協調伝送は、R台の異なる利用
者に、認識可能な干渉なしに送信することができる。つまり従来のシステムにお
ける複雑なデータベース操作手順は、多重化ならびにさらに高度な信号処理に置
換される。デジタル信号処理の相対的コストは急速に減少しており、そのため複
雑なデータベース処理に対してコスト面で有効であることから、このトレードオ
フ(tradeoff)は最重要である。
一般的システムの説明
図1で考察するシステム100において、それぞれにアンテナ114、115
、116の付随した基地局ユニット110、111、112は、地上リンク(lan
d
link)101〜103でそれぞれ信号処理センター(Signal Processing Center:
SPC)105へ接続される(信号処理センターは、本発明で交換がもはや主要
な機能ではなくなったことから発明の配景で言及した信号処理および交換センタ
に代わるものであり、SPCの用語がこのことを協調している)。それぞれの移
動ユニット121〜125は、図1に図示したように無線リンク経由で幾つかの
基地局ユニットと通信できる。典型的な無線リンクはBU1をMU1と結合するリ
ンク104である。さらに、幾つか共通の基地局ユニットを有していても、別の
移動ユニットが基地局ユニットの別の部分集合と通信することができる。つまり
、たとえば、MU3(123)だけは図1の3つのBU全部と通信するがMU4(
124)はBU2およびBU3と(111と112)と通信する。(表記に関して
、基地局ユニットとこれらに関連する量は上付き文字で示し、移動ユニットとこ
れに関連する量は下付き文字で示してある)。
下流側送信において、それぞれの関連するBUが信号を送信し、意図したMU
で他のBUから送信された信号とこの信号が組み合される。つまり、BU1とB
U2から送信された信号はMU2で重畳され(superpose)、MU2は組み合せた受信
信号を処理する。BU1とBU2が送信したMU2あての信号は、干渉信号の形で
MU1にも影響する。後述するように、この効果のレベルは、MU2と通信するた
めに使用する信号の特性とMU1の受信器特性に依存する。つまり、受信器の特
性の選択は、これと通信する受信器の特性に加えて、最適送信信号の設計に影響
を及ぼす。
SPC105は、それぞれの基地局ユニットからサービスを行なっている移動
ユニットのそれぞれへ送信される信号を計算するコンピュータ(図示していない
)を含む。基地局ユニットよりサービスされる多くのMUにあてられた信号は、
送信された信号列(signal constellation)がアンテナ114、115、116か
ら放射されるまえにSPCで分析的に重畳される。即ち、各BUはサービスを行
なうMUの全部に対して信号を同時送信する(またSPC105は、協調的な方
法で各種BUにより受信された上流側信号の全部を処理する。この方法で、異な
るMUからの信号が分離される)。
任意のBUにより送信される信号は、有限次元ベクトル空間内のベクトルとし
て表現される。このようなベクトルは多くの実現性を有する。たとえば、パルス
高がベクトル成分であるような有限なパルスのシーケンスであり得る。個別のト
ーンの振幅がベクトル成分であるようなマルチトーン信号(multitone signal)も
使用可能である。また、CDMAのような雑音様の搬送波を変調するコード・ワ
ード(code-words)の集まりを用いることができるが、コード・ワードはベクトル
成分の値で変調される。つまり、下流側に送信される全信号は有限次元ベクトル
の集まりである。構成ベクトルのそれぞれが別々の経路を通って意図したMUに
届き、これによって送信ダイバーシチを提供する。
送信特性の説明
1回の下流側送信での説明(「ワンショット」送信)を示すが、これはそれぞ
れの移動ユニットの受信器が、連続ベクトル間の干渉を排除するように標準等化
(standard equalization)されたと仮定していることによる。このような等化は
従来の決定フィードバック・イコライザ(decision feedback equalizer:DFE
)の簡単な一般化により達成される。それぞれの送信データ・シンボルはベクト
ルであるから、送信は行列により表わされる。送信行列は受信信号の空間が送信
信号の空間と異なることがあるため正方にならないこともある。たとえば、MU
がオーバーサンプリングA/D変換器または分数的に間隔をあけた等化(fractio
nally spaced equalization)を使用した場合がこれに該当する。場合によっては
2つの空間において異なるノルム(norm)が適切なこともある。送受信空間の潜在
的な相違に加えて、別々のMUに関連するチャネルの態様にも相違が存在する。
これの理由の1つは、幾つかのMUが基地局ユニットの付近に存在するので、送
信による信号の分散がわずかであり、一方他のMUはもっと離れ部分的にブロッ
クされているので、複数経路送信の影響がさらに顕著になることによる。MU間
の相違の別の理由は使用するサービスの差であろう。ひとりのユーザが高忠実度
(fidelity)音声送信を要求している時に別のユーザが低速データ送信を要求する
ことがある。
各移動ユニットの受信器は線形であると仮定される、即ち受信信号を表わすベ
クトルと受信器特性を表わすベクトルの内積を形成する。
基地局ユニット2台と移動ユニット2台のシステム
独立したデータ・ソース201、202からのデータの協調下流側伝送が図2
に高レベル・ブロック図200で図示してある。この特殊事例についての本発明
の送信態様によれば、SPC205は、入力として、独立したデータ・ソース2
01、202が提供するデータ・ストリームを受信する。SPC205は、デー
タ送信モードで(実際のデータのデータ送信が行なわれない起動モードまたは初
期化モードに対して区別されるように)動作しているものと仮定すると、データ
・ソース201が放射したデータa1に関連する協調信号を線206、208上
でそれぞれ基地局ユニット211、212へ提供する。線206、208に現れ
るa1に関連するデータは、s11、s21で表記するいわゆる基地局ユニット送信
パラメータで適切な重み付けを行なう。これらのパラメータを決定する方法につ
いては詳細に後述する。同様に、SPC205は、データ・ソース202から放
射されたデータa2に関連した協調信号を線207、209上で基地局ユニット
211、212へそれぞれ提供する。線207、209に現れるa2に関連した
データは、s12、s22で表記する基地局ユニット送信パラメータで適切な重み付
けを行なう。基地局ユニット211は、アンテナ213から無線周波数(RF)
信号を効果的に放射するように選択した適切な信号列を含む。重み付けした信号
a1s11とa2s12は基地局ユニット211の信号列に関連し、アンテナ213か
ら伝播する。同様に、基地局ユニット212は、アンテナ214から効率的にR
F信号を伝播するように選択した別の信号列を含む。重み付けした信号a1s21
、a2s22は基地局ユニット212の信号配列に関連し、アンテナ214から伝
播される。
RF伝播から下流側には図3に示した移動ユニット301、302等の移動ユ
ニットがある。各移動ユニットは、他のユニットから独立しているがそれぞれの
移動ユニットで達成される操作は基本的に同一である。−−よってユニット30
2はユニット301と同一程度であるからユニット301だけを説明する。RF
信号がアンテナ305で検出され、この信号が入力バッファ311に供給される
。
バッファ311は移動ユニット301が対応している基地局ユニットの送信列(t
ransmission constellation)と一致する特性を有する2つの独立した処理経路か
ら構成され、この対応については詳細に後述する。アンテナ305からの入来信
号は、それぞれ線312、313に現れる2つの信号に分離される。線312、
313はコンバイナ(combiner)321への入力に供用する。コンバイナ321は
、r11、r12で示したいわゆる移動ユニット受信器パラメータで入来信号をサン
プ
タa1を表わすものとしてデータ・シンク331に提供される。
下流側ダイバーシチを行なう基地局ユニットと各移動ユニットの基本構造の上
記による理解を前提として、送信および受信器パラメータを選択する方法のさら
に詳細な説明を図4のブロック図400を参照して行なう。図4に図示したシス
テム例400の2台の基地局ユニット401、403はマイクロセル・システム
の連続したセルにある。利用可能な帯域幅とボー間隔の積(bandwidth-baud inte
rval product)は充分大きくするので送信信号空間が2次元になるものと仮定す
る。しかし、両方の基地局ユニットは同一周波数帯で信号を放射するので、シス
テム全体で追加の帯域は不要である。
j番目のBU、j=1、2は注目している周波数帯での通信の効率化のために
選択した2種類の異なるパルス形状で送信できる。2種類の形状はそれぞれpj1
(t)およびpj2(t)で表わす。さらに、これら2つの任意の線形結合すなわ
ち、δ1pj1(t)+δ2pj2(t)も所望の通信に効率的である。たとえば、図
4を参照すると、信号源411、412はそれぞれp11(t)とp12(t)を生
成し、p11(t)は乗算器421への一方の入力に用い、またp12(t)は乗算
器422への一方の入力に用いる。乗算器421への他方の入力は信号a1s11
で、乗算器422への他の入力は信号a2s12である。信号a1s11とa2s12は
SPC405によりそれぞれの乗算器に供給されるが、SPCは詳細を以下で説
明するような計算に基づいてこれらの信号を提供している。乗算器421,42
2のそれぞれからの出力は加算器431への入力として用い、これによって加算
器431の出力で信号a1s11p11(t)+a2s12p12(t)が得られる。加算
器43
1の出力は、RF信号の伝播のためにアンテナ(たとえば図2のアンテナ213
)へ供給する。この構成において、j番目のBUは成分sj1とsj2を有する2次
元ベクトルSjを生成するといわれる。量a1とa2はSPC405によりサービ
スされるデータ・ソース406、407から発生する実際のデータ・シンボルで
ある。さらに詳しくは、a1はMU402に送信しようとするデータ、またa2は
MU404から予定されているデータである。それぞれのaiが構成に含まれる
方法について簡単に説明すると、ここで術語を解説するため、以下のような仮定
を行なう:ai=1。即ちデータは1の列であるとする。
i番目のMUは、2つの線形独立のフロントエンド・フィルタ、即ち、サンプ
ラ(sampler)が後続するφi1(t)およびφi2(t)で構成される。サンプラの
出力、soi1、soi2は、それぞれ2次元ベクトルSoi(n)の成分になる(Soi
(n)の添字「n」は信号のサンプリングされた性質を表わす).たとえばMU
402は、それぞれp11(t)およびp12(t)に一致した、時間ドメイン・フ
ィルタ特性φ11(t)とφ12(t)を有するフロントエンド・フィルタ461と
462を含む。サンプラ471は、フィルタ461の出力をサンプリングして、
サンプリング出力so11を提供し、一方サンプラ472はフィルタ462の出力
をサンプリングしてサンプリング出力so12を提供する。BU401からMU4
02へのRF経路の送信特性は、フィルタ441で図示したインパルス応答h1 1
(t)を有するものと仮定する。同様に、インパルス応答h2 1(t)を有するフ
ィルタ442はBU401をMU404に結合する。さらに、インパルス応答h1 2
(t)を有するフィルタ443はBU403をMU402に結合する。また、
インパルス応答h2 2(t)を有するフィルタ444はBU403をMU404に
結合する。つまり、MU402で受信する信号は2つの供給源に由来する、即ち
、BU401からチャネル441を介して伝播する信号と、BU403からチャ
ネル443を経由して伝播する信号に由来する。これらの2つの信号はMU40
2への入力で重ね合わされる(superimpose)。加算器451はこの重畳(superpos
ition)をモデル化している(加算器451への残りの入力は雑音成分N1である
。雑音が構成に組み込まれる方法については簡単に説明される。この時点では、
付加的雑音が無視できるものと仮定しておく)。
上述の説明から、j番目のBUからi番目のMUへの送信は、次のベクトル方
程式で表わされる2次元ベクトルSjの送信で記述することができる:
ここでSoi(n)は、i番目のMUのサンプラ出力において、所望のまたはカー
ソル信号Soi(0)ならびにポスト・カーソル信号Soi(n)、n>0、から構
成されるサンプルされたシーケンスである。同様に、行列式Ci i(n)はカーソ
ルおよびポスト・カーソル送信行列の組み合わせと考えることができる。行列Ci j
(n)の要素は次式で与えられる:
ここでTはそれぞれのpji(t)の持続時間(duration)(または、等価に、サン
プリング・レートは1/T)である。たとえば、次のように、cikm j(n)の表
現が得られる:信号p11(t)に応答するチャネル特性441の出力は、p11(
t)とインパルス応答h1 1(t)のたたみこみ(convolution)、また信号p11(
t)によるフロントエンド・フィルタ461の出力は、p11(t)とh1 1(t)
のたたみこみから得られた時刻信号とφ11(t)とのたたみこみである。たとえ
ば、s11(t)がフィルタ461の出力とすると、
(ここでai=1であることを想起されたい)である。
次のような状況を考慮してみる:他のMUへの干渉が制限されるようにそれぞ
れのBUベクトルSjを選択し、同時にi番目のMUにおいて受信した信号エネ
ルギーと平均2乗エラーの比率が最大となるようにi番目のMUへデータを送信
することが所望だとする。BUから供給されたこのような送信ベクトルの集まり
を{Si j}で表わす。さて、それぞれのデータ・ソースがデータ(ai、特定の
場合でi=1、2)をそれぞれの送信器ベクトルに供給するので、実際のデータ
を送信する一般的な場合の送信ベクトルを{aiSi j}で表わすことができる。
つまり、i番目のMUで受信した出力ベクトルのシーケンスは一般的な形式、
を有する。
さらに、一般的に、i番目のMUで処理する信号は、ランダム・ベクトルNi
(n)のシーケンスで表わされるような、干渉および雑音で混乱する。たとえば
、NI1(t)が加算器451への雑音入力とすると、N1(n)はNI1(t)を
フロントエンド・フィルタ461でフィルタ処理した後サンプラ471でNI1(
t)をサンプリングした結果を表わす。雑音の一部は、他のMUにあてられた2
つのBUの送信した信号に起因している。付加雑音を考慮した場合、i番目のM
Uで受信される2次元信号ベクトル全体は、これをWi(n)で表わすと、次式
で表わされる:
i番目のMUでは、Riで表わす受信器ベクトルとWi(0)の内積が作られて
、
信器ベクトルR1は、成分r11とr12から構成され、これらはそれぞれ乗算器4
81、482への入力として利用できる。これらの乗算器への他の入力はそれぞ
れso11,so12で、すなわちこれはサンプリング後のフィルタ461、462の
出力である。従って、i番目のMUで実行される送信データの評価は、次のよう
に表わすことができる:
ここで(U,V)はUとVとの内積の記法である。この状況において、内積は次
のように定義される:Uが成分u11とu12とを有しVが成分v11とv12を有する
場合、内積は、(U,V)=u11v11+u12v12である。
基地局ユニット401、403に接続するSPC405の回路は、ベクトルR1
と2つのBUから送信されるベクトルの集合S1 1、S2 2を選択するように構成
さ
o-interference ratio)、またはSIR)が最大になる。(R1を選択すると、当
然MU402に送信する必要がある。この手順は後述する)。基地局ユニット4
01、403からの送信の結果として、第2の移動ユニット404により受信し
た干渉の効果を考慮する必要がある。成分N2(0)を有する干渉は、次式で与
えられる:
つまり、全体としての最大化の問題は、この干渉の平均2乗値と基地局401か
S1 1とR1は移動ユニット402の出力即ち加算器491の出力でSIRを最大
にするように選択される。送信出力は連続セル内への干渉を制御する手段として
この結合に含まれる。したがって、移動ユニット404への電力と2乗平均干渉
の結合がP〈a2〉であり、移動ユニット402の性能を最適化することが要求
される。ここでPはBUの公称電力出力(nominal power output)、また〈a2〉
は送信データの平均電力である。よって最適化の問題は次式のようにλで表わさ
れるSIRを最大化する問題であるということができる:
ここでd1とd2はMU404での干渉に差分重み付け(differential weight)す
るように工学的考察から選択した定数である。式8のαは次のようになる:
したがって、〈a2〉α2は平均2乗受信信号電力である。値1.0からのαの偏
差(deviation)は送信データの歪み(distortion)を表わす。送信電力とMU40
4で検出した干渉の線形結合がP〈a2〉であれば、式8はMU402について
のSIRを与える。パラメータμはこの条件が満たされることを確実にするよう
に選択する(したがって、パラメータμはラグランジュ乗算子(Lagrange multip
lier)として機能する)。
以下の説明を簡単にするため、幾つかの観察をここで行なう。第1に、式8の
分子でd1とd2に関連する量は、2次形式(quadratic form)で表現できるので、
行列Ajkは次式で定義することができる:
ここでδjkはクロネッカー・デルタ(kronecker delta)、また行列Ajkは対称で
ある。第2に、MU402における雑音と干渉はこれも2次形式であることが観
察され、受信器ベクトルは次のように書き換えることができる:
上式はMU402における雑音と干渉の正規化共分散行列(normalized covarian
ce matrix)N1を定義する。正規化はSIRについての式で得られる形を簡略化
するように選択した。式8においてAjkとN1の関連性を用いると次のような式
が得られる:
ここですべきことはR1とS1 jの適切な選択によりλを最大化することである。
最適解を見つけるため、R1を固定したままで分散の計算について式12のS1 j
を変化させて次式を得る:
ここで上付き添字*はベクトルまたは行列の転置を表わす。次に、S1 jを固定し
たままで式8のR1を変化させると、次式が得られる:
式13と式14から、αに関して次式を決定することが可能である:
式15は2つの解がある。即ちλ=0(これは最小SIRである)とα=1であ
る。後者の解は歪みのない送信が最適であることを表わしている。式13と式1
4のαについてのこの結果を用いることで、
かつ
となる。
式16からこの点においてS1 jとの内積を取り添字jについて加算して、μ=1
/Pを得るためにμを決定するとが可能である。ここでαの定義は、以下のよう
にα=1であることとPを定義する制約が以下のようであることを用いると、
一般性の欠除なしに表記の簡明性のため、以下でこの点からP=1と仮定する。
式16は次のようになる:
式16と式19をブロック行列の形で表わすことでこれらの式を解くための手順
に糸口が提供される:
かつ
後者の2つの式は固有値問題に変換される。第1に、式20はR1について解く
と次式が得られる:
式21でこの結果を用いると、最適信号ベクトル対について次のような4次元固
有値問題が得られる:
これは4次元の固有値問題であるが、固有値のうちの2つだけがゼロと異なって
いる。式23の左辺の演算子[C1 1 C1 2]が2次元の範囲しか有していないこ
とからこれは真である。
図5のブロック図は、移動ユニットが実質的に同一であることからMU402
またはMU404どちらかの回路例500を表わしたものである。以下の説明に
おいてはMU402に注目するが、図4と図5で共通の要素は同じ参照番号を使
用する。回路500はアンテナ524で検出する同一の入力を受信するフロント
エンド・フィルタ461、462から構成されるように図示してある。サンプラ
471、472はそれぞれフィルタ461、462の出力をサンプリングする。
サンプラ471の出力は乗算器481への一方の入力として用いる。乗算器への
他方の入力は受信器ベクトルR1のr11成分で、この成分はプロセッサ521が
提供する。乗算器481の出力は加算器491の一方の入力に用いる。サンプラ
472の出力は乗算器482への一方の入力に用い、乗算器への他方の入力は受
信器ベクトルR1のr12成分で、この成分はプロセッサ521が提供する。乗算
器481の出力は加算器491への他方の入力に用いる。加算器491の出力は
スラ
る。スライサ511は、スライサ511へのレベルが所定の閾値(正規化基準で
0.5など)より大きい場合に「1」を出力し、またはそれ以外では「0」を提
供する。プロセッサ521において、フィルタ461と461の出力とスライサ
511の出力との間の差は、それぞれフィルタ461と462で表わされる入力
空間に基づくベクトルの方向での雑音成分に対する評価を提供する。プロセッサ
521は充分に長い時間について雑音成分に対する評価を記憶して、雑音ベクト
ルの共分散行列に対する評価を生成する。この共分散行列の評価は基地局ユニッ
トへ定期的に送信し、さらに追跡と処理のためにSPC405へ戻される。これ
は、プロセッサ521のCONTROLボートの制御下に交換スイッチ522が行ない
、基地局ステーションへさらにSPC405への上流側伝播のためにSTATEポー
トを経由してアンテナ524へプロセッサ521に関する状態情報を提供する。
スイッチ522の別の動作モードは上流側方向にデータの伝播のためアンテナ5
24へ受信器データ・ソース523を接続することである。
基地局ステーションは、その基地局ステーションによりサービスされた移動ユ
ニットが、介在するRF経路を通るインパルス応答を測定できるようにインパル
スを定期的に送信する。このようなインパルス応答では、フィルタ461、46
2それぞれの出力で測定を行なうだけで良い(式2のcikm iについての表現を参
照)。インパルス応答は基地局へ、さらにSPC405へも追跡および処理のた
めに送信される。SPC405は式22および式23の固有値ならびに固有ベク
トルを解くために必要とされる情報を全て有することになる。Si jのそれぞれに
関する情報は基地局ユニットで下流側送信のために使用され、また適当な受信器
ベクトルRiを対応する移動ユニットに送信して移動ユニットでの内部積検出を
行なわせる。
式22および式23で提供された解は、MU404でのカーソル干渉だけを制
御する。いずれかのMUでのポスト・カーソル干渉は上記の構成では考慮しなか
った。ポスト・カーソル干渉をMU404で排除するためには、第1に、最適送
信信号ベクトルと受信器ベクトルの対が、MU402について解を生成したのと
同じ方法でMU404について得られることに注意すべきである。MU402へ
信号が送信されるたびに、SPC405はMU402への初期送信からのポスト
・カーソル干渉を打ち消すようなMU404に最適であるように送信できる信号
も提供できる。当然のことながら、これらの送信のそれぞれはポスト・カーソル
干渉も生成するが、一連の送信が連続してSPC405内部で生成され、これは
MU404での何の総(net)ポスト・カーソル干渉につながらない
したがって、MU404へのカーソル干渉は制御され、ポスト・カーソル干渉
が排除されたことになる。この点で未処理のまま残されているのは、MU402
におけるポスト・カーソル干渉である。この干渉は、MU402への初期送信か
らのポスト・カーソル干渉とMU404におけるポスト・カーソル干渉を排除す
るように送信した信号からの干渉に起因する。この干渉は、両者によるポスト・
カーソルの全パターンが、時間的に不変のチャネル内で一定しており、受け入れ
可能な追跡ができる程度に無線チャネルでゆっくり変化することからMU402
において決定フィードバック・イコライザ(decision feedback equalizer)によ
り排除することができる。
適応手順
この章では、移動ユニットと基地局ユニットが2アンテナ・システムにどのよ
うに適応するかの説明を詳細に述べる。3台以上の基地局ユニットと移動ユニッ
トへの一般化は簡単である。移動ユニット404は2台の基地局ユニットがサー
ビスする地域ですでに動作しており、ユニット404は移動ユニット402が存
在しない状態で最適の設定に適応しているものと仮定する。SPC405は、移
動ユニット404の受信器ベクトルR2についておよび移動ユニット404にお
ける2台の基地局ステーションからのインパルス応答とをすでに計算し送信して
いる。2台の基地局ステーションは定期的にインパルスを送信するので、移動ユ
ニットがインパルス応答の評価を更新し、この評価をSPC405へ送信できる
ものと仮定する。また、通信チャネルとは分離した制御チャネルが存在するもの
と仮定する。移動ユニット402は、このチャネルの上流側部分に到着(arrival
)を通知する。SPC405は、移動ユニット402が使用するPAM信号を選
択し、SPC405は、移動ユニット402で初期受信器R1ベクトル設定およ
びφ11(t)とφ12(t)選択を行なう制御チャネル上の信号を送信する。この
後、次
のような手順を開始する。
1.移動ユニット402は、2台の基地局ステーションにより定期的に交互に
生成されるものと仮定する2台の基地局ユニットからのインパルス応答を受信す
る。インパルス応答の最良の評価がSPC405に返され、SPC405はこの
情報を使用して移動ユニット402の受信器ベクトルに適応させる。移動ユニッ
ト402へのこれらの初期送信において、基地局ステーションは移動ユニット4
04への信号と最小限の干渉を起こす信号ベクトルを使用する。このような信号
は前述の固有値手順にしたがって設計できる。
2.基地局ステーションへ返される送信は、Lechleider論文で説明している手
順にしたがって、移動ユニット402の上流側送信器のどれが基地局に適応する
かの情報をSPC405にも提供する。
3.移動ユニット402は干渉および雑音も感知し、これらの効果の2次属性
をSPC405へ送信する。この情報は、固有値および固有ベクトルの計算に使
用する。
4.SPC405は式22と式23で上に示した固有値問題を解く。SPC4
05はこの情報を用いて基地局ステーション送信パラメータと移動ユニット40
2のR1ベクトルを調整する。
5.移動ユニット402をオンラインにする結果、移動ユニット404にとっ
ての環境が変化する。SPC405は移動ユニット404の環境を追跡し続け、
基地局ステーションと移動ユニット404のR2の双方を適応させる。
一般化
前述の構成は2台の基地局ユニットと2台の移動ユニットについて明確に開発
したものだが、さらに複雑な現実世界の環境への一般化が容易に実現される。基
本的に、4つのクラスの量が変数となる、即ち:(1)pjk(t)で表わされる
ジェネレータ送信信号とこれに付随する量Sj、(2)φik(t)で表わされる
フィルタとこれに付随する量Ri、(3)基地局ユニットの数、(4)移動体ユ
ニットの数である。よって、たとえば、3台の基地局ユニットを使用する最初の
移動
ユニットへa1の送信を調節する別の構成も考えられる。次にデータa1は3台の
基地局ユニットへの入力として用いられ、3種類の異なる送信信号(即ち、s11
p11(t)、s21p21(t)、s31p31(t))を重み付けする。データa1を
検出するように割り当てられた移動ユニットは3つのフロントエンド・フィルタ
で構成し、これに3台のサンプラが続き、そのそれぞれのサンプリング出力が、
この場合にはr11、r12、r13の、R1成分のうちの対応する1つで重み付けさ
れる。一方、データa2は2台の基地局ユニットにより送信されるだけなので、
a2は図4に示した2つの異なる送信信号を重み付けするだけである。
前述の構成ならびに実施例は、本発明による原理の応用を単に図示しているだ
けであることが理解されるべきである。本発明の原理を実現するようなその他の
構成も当業者によって容易に案出されるが、これも本発明の趣旨と範囲に含まれ
得るものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.複数の基地局ユニットを使用して任意の移動ユニットにデータ・シンボルを 送信し、それぞれの基地局ユニットは無線周波数伝播に効果的な送信信号を生成 するように構成される方法において、 前記データ・シンボルを適応送信パラメータで重み付けしてそれぞれの基地局 ユニットについて重み付けしたシンボルを生成するステップと、 それぞれの基地局ユニットについての送信信号を前記対応する重み付けしたシ ンボルで重み付けして重み付けした送信信号を生成するステップと、 それぞれの重み付けした送信信号をこれに対応する基地局ユニットから伝播す るステップと、 前記任意の移動ユニットにおいて複合送信信号を検出し、前記複合信号はそれ ぞれの基地局から伝播したそれぞれの重み付けした送信信号の重畳として形成さ れるステップと、 前記複合信号を適応受信器パラメータで処理して前記データ・シンボルの評価 を作成し、ここにおいて適応受信器パラメータの数が適応送信パラメータの数に 対応するステップと、 前記適応送信パラメータおよび前記適応受信器パラメータは、前記任意の移動 ユニットにおいて前記データ・シンボルの前記評価を最適化し同時に、それぞれ の重み付けした送信信号による前記基地局の伝播範囲内に存在する他の移動ユニ ットへの干渉を考慮するのと同様に前記基地局ユニットからの電力出力を制限す るように決定されるステップと を備えたことを特徴とする方法。 2.請求項1に記載された方法において、前記処理ステップは、 複数のフィルタに前記複合信号を供給して一組のフィルタ処理した信号を作成 し、前記フィルタのそれぞれはそれぞれの基地局ユニットにより発生したそれぞ れの対応する送信信号に一致するようにするステップと、 前記フィルタ処理した信号のそれぞれをサンプリングして一組のサンプリング 信号を作成するステップと、 前記サンプリング信号のそれぞれを受信器パラメータの対応する1つで重み付 けして重み付けしたサンプリング信号を生成するステップと、 前記重み付けしたサンプリング信号を加算して前記データ・シンボルを表わす 重み付けした和を提供するステップと を含むことを特徴とする方法。 3.請求項2に記載された方法において、前記重み付けした和をスライスして前 記データ・シンボルの前記評価を提供するステップをさらに含むことを特徴とす る方法。 4.請求項1に記載された方法において、前記処理ステップは、 複数のフィルタに前記複合信号を供給して一組のフィルタ処理した信号を作成 し、前記フィルタのそれぞれはそれぞれの基地局ユニットにより発生したそれぞ れの対応する送信信号に一致するようにするステップと、 前記フィルタ処理した信号のそれぞれをサンプリングして一組のサンプリング 信号を作成するステップと、 前記サンプリング信号のそれぞれを受信器パラメータの対応する1つで重み付 けして重み付けしたサンプリング信号を生成するステップと、 前記重み付けしたサンプリング信号を加算して前記データ・シンボルを表わす 重み付けした和を提供するステップと、 前記重み付けした和をスライスして前記データ・シンボルの前記評価を提供す るステップと を含むことを特徴とする方法。 5.請求項4に記載された方法において、2台の基地局ユニット(j=1、2) および2台の移動ユニット(i=1、2)が存在し前記任意の移動ユニットが第 1の移動ユニットであり、前記適応送信パラメータは{S1 j}で与えられるベク トルの集合の要素であり、前記適応受信器パラメータはR1で与えられる受信器 ベ クトルの要素であり、これらのパラメータは以下の固有値関係を解くことにより 決定され、 および ここでそれぞれのC1 jは、j番目の基地局ユニットの送信信号および前記第1の 移動ユニットの対応するフィルタ特性を含む、j番目の基地局ユニットから前記 第1の移動ユニットへの伝播経路特性であり、N1は前記第1の移動ユニットで 検出される雑音共分散の行列式であり、λは固有値を表わすことを特徴とする方 法。 6.請求項5に記載された方法において、前記フィルタのそれぞれの出力と前記 データ・シンボルの前記評価との間の差を決定し、前記差は前記雑音共分散行列 を表わすことをさらに備えたことを特徴とする方法。 7.複数の基地局ユニットを使用して、多数の移動ユニットの間の第1の移動ユ ニットに第1のデータ・シンボルを送信し、それぞれの基地局ユニットは無線周 波数伝播に効果的な少なくとも第1の送信信号を生成するように構成される方法 において、 前記第1のデータ・シンボルを第1の適応送信パラメータで重み付けしてそれ ぞれの基地局ユニットに対する重み付けした第1のシンボルを作成するステップ と、 それぞれの基地局ユニットについて前記第1の送信信号をこれに対応する重み 付けした第1のシンボルで重み付けして重み付けした第1の送信信号を生成する ステップと、 それぞれの重み付けした第1の送信信号をこれに対応する基地局ユニットから 伝播するステップと、 前記第1の移動ユニットにおいて複合送信信号を検出し、前記複合信号はそれ ぞれの基地局ユニットから伝播したそれぞれの重み付けした第1の送信信号の重 畳として形成されるステップと、 前記複合信号を適応受信器パラメータで処理して前記第1のデータ・シンボル の評価を作成し、ここにおいて適応受信器パラメータの数が第1の適応送信パラ メータの数に対応するステップと、 前記第1の適応送信パラメータおよび前記適応受信器パラメータは前記第1の 移動ユニットにおいて前記第1のデータ・シンボルの前記評価を最適化し同時に 、それぞれの重み付けした第1の送信信号による残りの移動ユニットへの干渉を 考慮するのと同様に前記基地局ユニットからの電力出力を制限するように決定さ れるステップと を備えたことを特徴とする方法。 8.請求項7に記載された方法において、前記処理ステップは、 前記複合信号を複数のフィルタに供給して一組のフィルタ処理した信号を作成 し、前記フィルタのそれぞれが各基地局ユニットにより発生したそれぞれの対応 する送信信号と一致するようにするステップと、 前記フィルタ処理した信号のそれぞれをサンプリングして一組のサンプリング 信号を作成するステップと、 前記サンプリング信号のそれぞれを前記受信器パラメータの対応するパラメー タで重み付けして重み付けしたサンプリング信号を生成するステップと、 前記重み付けしたサンプリング信号を加算して前記第1のデータ・シンボルを 表わす重み付けした和を提供するステップと を含むことを特徴とする方法。 9.請求項8に記載された方法において、前記重み付けした和をスライスして前 記データ・シンボルの前記評価を提供するステップをさらに含むことを特徴とす る方法。 10.請求項7に記載された方法において、前記処理ステップは、 複数のフィルタに前記複合信号を供給して一組のフィルタ処理した信号を作成 し、前記フィルタのそれぞれはそれぞれの基地局ユニットにより発生したそれぞ れの対応する送信信号に一致するステップと、 前記フィルタ処理した信号のそれぞれをサンプリングして一組のサンプリング 信号を作成するステップと、 前記サンプリング信号のそれぞれを受信器パラメータの対応するパラメータで 重み付けして重み付けしたサンプリング信号を生成するステップと、 前記重み付けしたサンプリング信号を加算して前記第1のデータ・シンボルを 表わす重み付けした和を提供するステップと、 前記重み付けした和をスライスして前記第1のデータ・シンボルの前記評価を 提供するステップと を含むことを特徴とする方法。 11.請求項10に記載された方法において、2台の基地局ユニット(j=1、 2)と2台の移動ユニット(i=1、2)が存在し、前記適応送信パラメータは {S1 j}で与えられるベクトルの集合の要素であり、前記適応受信器パラメータ はR1で表わされる受信器ベクトルの要素であり、これらのパラメータは以下の 固有値関係を解くことにより決定され、 および ここでそれぞれのCi jはj番目の基地局ユニットの送信信号および前記第1の移 動ユニットの対応するフィルタ特性を含む、j番目の基地局ユニットから前記第 1の移動ユニットへの伝播経路特性であり、N1は前記第1の移動ユニットで検 出される雑音共分散の行列式であり、λは固有値を表わすことを特徴とする方法 。 12.請求項11に記載された方法において、前記フィルタのそれぞれの出力と 前記データ・シンボルの前記評価との間の差を決定し、前記差は前記雑音共分散 行列を表わすことをさらに備えたことを特徴とする方法。 13.データ・ソースが発生したデータ・シンボルを送信するための回路におい て、 それぞれが無線周波数伝播に有効な送信信号を生成するように構成してある複 数の基地局ユニットと、 任意の移動ユニットを含む複数の移動ユニットと、 前記基地局ユニットに結合されて、前記データ・シンボルを適応送信パラメー タで重み付けして前記基地局ユニットのそれぞれについての重み付けしたシンボ ルを作成するための手段と、 前記基地局ユニットに結合されて、前記基地局ユニットのそれぞれについての 前記送信信号を前記対応する重み付けしたシンボルで重み付けして重み付けした 送信信号を作成するための手段と、 前記基地局ユニットに結合されて、前記基地局ユニットの対応する1つからそ れぞれの重み付けした送信信号を伝播するための手段と、 前記任意の移動ユニットは、 前記移動ユニットにおいて複合送信信号を検出し、前記複合信号が前記基地局 ユニットのそれぞれにより伝播したそれぞれの重み付けした送信信号の重畳とし て形成される手段と、 前記検出手段に結合されて、前記複合信号を適応受信器パラメータで処理して 前記データ・シンボルの評価を作成し、適応受信器パラメータの数が適応送信パ ラメータの数に対応するようにする手段とを含むものであり、 前記適応送信パラメータおよび前記適応受信器パラメータが、前記任意の移動 ユニットにおける前記データ・シンボルの前記評価を最適化し同時に、それぞれ の重み付けした送信信号による前記基地局ユニットの伝播範囲内に存在する他の 移動ユニットへの干渉を考慮するのと同様に、前記基地局ユニットからの電力出 力を制限するように決定されること を備えたことを特徴とする回路。
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