JPH09501180A - 抗片頭痛薬のイオン電気導入式送達 - Google Patents

抗片頭痛薬のイオン電気導入式送達

Info

Publication number
JPH09501180A
JPH09501180A JP7507338A JP50733895A JPH09501180A JP H09501180 A JPH09501180 A JP H09501180A JP 7507338 A JP7507338 A JP 7507338A JP 50733895 A JP50733895 A JP 50733895A JP H09501180 A JPH09501180 A JP H09501180A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
composition
hydrogen
active ingredient
range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7507338A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2921987B2 (ja
Inventor
メセンス,ジヤン・ルイ
バン・レート,グスターフ
ド・ブーケラール,フランク・マリア・ジヨゼフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Janssen Pharmaceutica NV
Original Assignee
Janssen Pharmaceutica NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Janssen Pharmaceutica NV filed Critical Janssen Pharmaceutica NV
Publication of JPH09501180A publication Critical patent/JPH09501180A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2921987B2 publication Critical patent/JP2921987B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0002Galenical forms characterised by the drug release technique; Application systems commanded by energy
    • A61K9/0009Galenical forms characterised by the drug release technique; Application systems commanded by energy involving or responsive to electricity, magnetism or acoustic waves; Galenical aspects of sonophoresis, iontophoresis, electroporation or electroosmosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/335Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin
    • A61K31/35Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin having six-membered rings with one oxygen as the only ring hetero atom
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • A61K31/505Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/04Centrally acting analgesics, e.g. opioids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/06Antimigraine agents

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、患者、さらに詳しくは片頭痛患者への式(I)で示される化合物のイオン電気導入式送達に関する。本発明はまた式(I)で示される化合物のイオン電気導入式送達のための装置、並びにイオン電気導入式送達装置中で使用することができる式(I)で示される化合物を含有する組成物に関する。前記化合物は式(I)を有するベンゾピランアルキルアミノアルキル置換グアニジン、それらの薬学的に許容される酸付加塩およびそれらの立体化学的異性体型である。前記式中、R1は水素またはC1-6アルキルであり;R2は水素、C1-6アルキル、C3-6アルケニルまたはC3-6アルキニルであり;R3は水素またはC1-6アルキルであるか;或いはR2およびR3は一緒になって式−(CH2m−(式中、mは4もしくは5である)で示される二価の基を形成するか、或いはR1およびR2は一緒になって式−CH=CH−または式−(CH2n−(式中、nは2、3もしくは4である)で示される二価の基を形成するか;或いはR3は、R1およびR2が一緒になって式−CH=CH−CH=で示される二価の基を形成する場合、結合を表し;R4およびR5はそれぞれ独立して水素またはC1-6アルキルであり;Alk1は二価のC1-3アルカンジイル基であり;Alk2は二価のC2-15アルカンジイル基であり;そしてR6およびR7はそれぞれ独立して水素、ハロ、C1-6アルキル、C3-6アルケニル、C3-6アルキニル、ヒドロキシ、C1-6アルキルオキシまたはシアノである。

Description

【発明の詳細な説明】 抗片頭痛薬のイオン電気導入式送達 本発明は、患者さらに詳しくは片頭痛の患者への以下に示す式(I)の化合物 のイオン電気導入式送達に関する。本発明はまた式(I)で示される化合物、並 びに式(I)で示される化合物を含んでなりイオン電気導入式送達のための装置 中で使用し得る組成物にも関する。 一般的に、薬物の経口投与は最も便宜であると考えられているが、薬物さらに 詳しくは抗片頭痛薬を片頭痛発作に罹っている患者に投与する場合、この経路で は特有の問題が生じる。片頭痛患者はしばしば嘔吐を感じ、時には激しく嘔吐す るので、抗片頭痛薬の経口投与が出来なくなる。また、胃が酸性の環境にあるこ とおよび消化管中の数種の酵素の消化活性によって、いくつかの抗片頭痛物質は 分解され易く、その経口的送達が成功しない。経口経路の他の欠点は、胃不全麻 痺により吸収がしばしば貧弱であることおよび化合物が肝臓中でさらに排泄され やすい代謝物に転換される肝臓中での広範な初回通過除去(肝臓初回通過効果) である。投与が便利であることと共に、薬物活性が投与後直ちにまたは少なくと も極めて迅速に発揮され、その効果が長く持続することが片頭痛発作の効果的な 治療に重要である。それ故、薬物を血流中に直接に導入する手段が、抗片頭痛薬 の投与のための優れた方法であるはずである。そうする明白な方法は薬物の液剤 を静脈または皮下注射することである。しかしながら、その結果として生じる痛 み、感染の危険、自己投与の場合の複雑な操作および患者の応諾の可能性が低い ことによって、かかる 非経口投与は望ましくないものとなる。 経皮的送達は次の理由で魅力ある選択である。(a)消化管中での分解および 肝臓の初回通過効果を回避する;(b)制御的および/または持続的放出に適し ている;(c)自己投与が便利でかつ簡単になっていて、そして経皮用製剤は使 用または除去が容易であるから、患者の応諾が促進される。 伝統的な経皮的薬物送達システムは、表皮の最外層すなわち角質層を通る拡散 による薬物の皮膚中への輸送に基づくものである。この経路により送達し得る溶 質の数は前記角質層の優れた障害性質のために制限されている。それ故、治療的 有効濃度に到達することは、幾つかの種類の促進策なしには困難である。促進の 1つの手段は動電作用によるさらに詳しくはイオン電気導入作用による薬物の送 達である。イオン電気導入の原理は、適切な電位を皮膚を横切って加えた場合、 イオン化(または極性)薬物分子は皮膚中に駆動されるということである。イオ ン電気導入は、単に電気移動、即ち電界自体でのイオン化薬物分子の運動による ものとするか、または電気移動と電気的浸透との組合せ効果によるものとするこ とができる。後者は電界の存在による薬物含有液状溶媒の経皮的流動(flux )によるものとすることができる。 解決しようとする課題は、所望の抗片頭痛活性を有し、そして前記の便利なイ オン電気導入式送達が行い易い化合物および組成物を見出すことまたは開発する ことである。 最近、式(I)で示される化合物が5HT1様作用活性、さらに詳しくは抗片 頭痛活性を示すことが見出された。思いがけなく、式(I)で示されるこれらの 化合物をイオン電気導入作用によって送達することが できることが今回見出された。前記化合物は、式 前記式中、 R1は水素またはC1-6アルキルであり; R2は水素、C1-6アルキル、C3-6アルケニルまたはC3-6アルキニルであり; R3は水素またはC1-6アルキルであるか;或いは R2およびR3は一緒になって式−(CH2m−(式中、mは4もしくは5である )で示される二価の基を形成するか、或いは R1およびR2は一緒になって式−CH=CH−または式−(CH2n−(式中、 nは2、3もしくは4である)で示される二価の基を形成するか;或いは R3は、R1およびR2が一緒になって式−CH=CH−CH=で示される二価の 基を形成する場合、結合を表し; R4およびR5はそれぞれ独立して水素またはC1-6アルキルであり; Alk1は二価のC1-3アルカンジイル基であり; Alk2は二価のC2-15アルカンジイル基であり;そして R6およびR7はそれぞれ独立して水素、ハロ、C1-6アルキル、C3-6アルケニル 、C3-6アルキニル、ヒドロキシ、C1-6アルキルオキシまたはシアノである で示されるジヒドロベンゾピランアルキルアミノアルキル置換グアニジン、それ らの薬学的に許容される酸付加塩、およびそれらの立体化学的 異性体型である。 上記の定義において、用語「ハロ」はフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨード の総称であり;用語「C1-6アルキル」は、メチル、エチル、プロピル、ブチル 、ペンチル、ヘキシルなどのような1ないし6個の炭素原子を有する直鎖および 分枝鎖状飽和炭化水素基を表し;「C3-6アルケニル」は、例えば、2−プロペ ニル、3−ブテニル、2−ブテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、3−メ チル−2−ブテニルなどのような1つの二重結合を含有しそして3ないし6個の 炭素原子を有する直鎖および分枝鎖状炭化水素基を表し;そして窒素原子に結合 している前記C3-6アルケニルの炭素原子は好適には飽和されていて;「C3-6ア ルキニル」は、例えば、2−プロピニル、3−ブチニル、2−ブチニル、2−ペ ンチニル、3−ペンチニル、3−ヘキシニルなどのような1つの三重結合を含有 しそして3ないし6個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖状炭化水素基を表し ;そして窒素原子に結合している前記C3-6アルキニル基の炭素原子は好適には 飽和されていて;「C1-3アルカンジイル」は、メチレン、エタンジイル、プロ パンジイルなどのような1ないし3個の炭素原子を含有する直鎖および分枝鎖状 飽和炭化水素基を含んでなることになっていて;「C2-15アルカンジイル」は、 エタンジイル、プロパンジイル、ブタンジイル、ペンタンジイル、ヘキサンジイ ル、ヘプタンジイル、オクタンジイル、ノナンジイル、デカンジイル、ウンデカ ンジイル、ドデカンジイル、トリデカンジイル、テトラデカンジイル、ペンタデ カンジイルおよびそれらの分枝鎖状異性体のような2ないし15個の炭素原子を 有する直鎖または分枝鎖状の飽和炭化水素基、並びにそれらの分枝異性体を含ん でなることになっている。 上記の薬学的に許容される酸付加塩は、式(I)で示される化合物が形成し得 る治療的に活性な無毒性の酸付加塩型を含んでなる。前記塩型は好都合には、式 (I)で示される化合物の塩基型を無機酸、例えば、ハロゲン化水素酸、例えば 、塩酸、臭化水素酸など、硫酸、硝酸、リン酸など;または有機酸、例えば、酢 酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、2−ヒドロキシプロパン酸、2−オキソプロ パン酸、エタン二酸、プロパン二酸、ブタン二酸、(Z)−2−ブテン二酸、( E)−2−ブテン二酸、2−ヒドロキシブタン二酸、2,3−ジヒドロキシブタ ン二酸、2−ヒドロキシ−1,2,3−プロパントリカルボン酸、メタンスルホ ン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4−メチルベンゼンスルホン酸 、シクロヘキサンスルファミン酸、2−ヒドロキシ安息香酸、4−アミノ−2− ヒドロキシ安息香酸などのような適切な酸で処理することによって得ることがで きる。反対に、塩型はアルカリで処理することによって遊離塩基型に転化するこ とができる。 上記および下記で使用した用語「立体化学的異性体型」は式(I)で示される 化合物が持ち得るすべての可能な異性体型を表す。別記しない限り、化合物の化 学的表記はすべての可能な立体化学的異性体型の混合物を表し、前記混合物は基 礎的分子構造のすべてのジアステレオ異性体および鏡像異性体を含有する。さら に詳しくは、ステレオジェン中心はR−またはS−立体配置を持つことができる 。本発明は明らかに各個の立体化学的異性体型およびそれらの混合物をその範囲 内に包含することを意図している。 鏡像異性体の混合物が存在する場合、それらは古典的な分割方法に従って、例 えば、それらの酸付加塩の適切なキラル酸による分別結晶法によっ てか、またはキラル相を使用するクロマトグラフィーによる分離によって分別す ることができると理解されるべきである。 さらに、式(I)で示される化合物の幾つかはそれらの互変異性型で存在する こともできる。かかる型は上記の式中で明白には示されていないが、本発明の範 囲内に含まれることが意図されている。 Rlは適切には水素またはメチルであり; R2は適切には水素またはメチルであり; R3は適切には水素またはメチルであり; 好適にはR1およびR2は一緒になって式−CH=CH−、−(CH22−または −(CH23−で示される二価の基を形成するか;或いはR3が遊離の結合であ る場合、R1およびR2が一緒になって式−CH=CH−CH=で示される二価の 基を形成し; R4は適切にはメチルまたは水素であり、好適には水素であり; R5は適切にはメチルまたは水素であり、好適には水素であり; R6およびR7は適切には水素、ハロ、またはC1-6アルキルであり、好適には水 素、フルオロ、メチルまたはエチルである。 式(I)で示される興味ある化合物は、Alk1がC1-2アルカンジイル、特別 にはメチレンである式(I)で示されるそれらの化合物である。 他の興味ある化合物は、Alk2がC2-6アルカンジイル、特にエタンジイル、 プロパンジイル、ブタンジイル、ペンタンジイル、ヘキサンジイル、好適には1 ,3−プロパンジイルである式(I)で示されるそれらの化合物である。 最も好適な化合物は−[(3,4−ジヒドロ−2−1−ベンゾピラン−2 −イル)メチル]−′−(1,4,5,6−テトラヒドロ− 2−ピリミジニル)−1,3−プロパンジアミン、それらの立体化学的異性体型 、特にR−異性体、およびそれらの薬学的に許容される酸付加塩である。 式(I)で示される化合物は既知技術に従って製造することができる。 イオン電気導入式薬物送達の方法は一般的に、薬物を含んでなる組成物を無傷 の皮膚中に入れることによって行われる。この組成物は例えば溶液(多孔性物質 、例えば、一枚の濾紙または一枚の親水性ポリウレタン中に吸収された)または ゲルとすることができる。次いで、組成物を電極でカバーする。第二の電極を皮 膚上の他の位置に置き、薬物溶液に接触している電極がイオン化薬物と同一電荷 を帯びるように、直流電源を電極間に接続する。存在する電界の影響下で、薬物 分子は皮膚を通って移動する。電流が電極間に流れ、その一部が薬物によって運 ばれる。 イオン電気導入式装置それ自体は、例えば、国際公開第9116946号明細 書、国際公開第9116944号明細書、国際公開第9116943号明細書、 国際公開第9115261号明細書、国際公開第9115260号明細書、国際 公開第9115259号明細書、国際公開第9115258号明細書、国際公開 第9115257号明細書、国際公開第9115250号明細書、国際公開第9 109645号明細書、国際公開第9108795号明細書、国際公開第900 4433号明細書、国際公開第9004432号明細書、国際公開第90038 25号明細書、欧州特許出願公開第254965号明細書、米国特許第4717 378号明細書、欧州特許出願公開第252732号明細書および英国特許出願 公開第2239803号明細書から当業界で公知である。 本発明の第一の態様として、式(I)で示される化合物を投与するた めのイオン電気導入式薬物送達システムが提供される。基本的に、前記イオン電 気導入式薬物送達システムは電気経皮的薬物送達システム(ETS)とも呼称さ れ、4つの部品:電源即ち電池、制御回路、電極および溜めを含有する装置であ る。装置自体は1パートまたは2パート装置とすることができ、後者の場合、第 一のパートは制御回路および付属電源を含有することができ、一方第二のパート は上記活性成分を含有電極ユニットからなることができる。装置または装置のパ ートの外被は通常、親油性不導電性重合物質、例えば、ポリエチレンまたはポリ プロピレンのような電気的に不導電性物質から普通に作製される成形品である。 成形品の基部の開口部は皮膚と接触しているが、場合により微細孔膜でカバーさ れることができ、その膜は成形品の底部に付着し、好適には延伸ポリエチレンま たはポリプロピレンフィルムのような電気的に不導電性物質から作製されている 。膜は湿潤性の目的で必要な場合界面活性剤でコーティングされることができる 。微細孔膜によってイオンの電気的移動が可能になるが、流体の漏れは阻止され る。微細孔膜が作製される物質は装置中で使用される実際の活性成分によって変 わることができる。 電極システムは陽極、陰極および2つの溜めからなり、一方の溜めは薬物イオ ンを含有し、他方の溜めは、例えば、塩化ナトリウム、無機酸のアルカリ塩、例 えば、塩化物、硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、リン酸塩、または有機酸のアルカリ塩 、例えば、アスコルビン酸塩、くえん酸塩、酢酸塩のような生体適合性塩を含有 する。陽性の薬物塩の送達には、薬物塩(本明細書の場合のように)を実際の送 達の間陽極の溜め中に入れる必要があり、一方陰性の薬物の送達には陰極の溜め 中に入れる必要がある。電極の極性を周期的に反転させることによって、両方の 溜めから 同一の薬物を交互に送達する方法も行うことができる。 電極は金属箔、金属粉が添加された重合体マトリックス、粉末黒鉛、炭素繊維 または他の適切な電気的に導電性物質とすることができる。電極中に使用される 適切な金属は、例えば、白金、銀、アルミニウム、銅、鉛、鉄、スズ、クロムま たは亜鉛である。また、銀/ハロゲン化銀電極、特に銀/塩化銀電極のような金 属/不溶性塩電極も使用することができる。興味ある電極は白金電極である。好 適には銀/塩化銀電極が使用される。 電極の形状は単純なものとすることができるか、または皮膚への接触に適合し た第一表面上に配置された、間隔をあけてそして隔離された複数の電極を含んで なるものとすることができる。電極の配置は、例えば、横並びにまたは同心状に 配列することができる。電極の同心状配列は円形、長円形、長方形または種々の 幾何学的形状のいずれかとすることができる。複数の電極を前記のように配置す ることによって、かかる送達の電流必要量が最小になり、並びに装置の使用に付 随する皮膚の刺激が最小になって、活性成分の送達を促進することができる。 電極集成体の皮膚接触の総面積は1cm2未満ないし200cm2を超える範囲 内で変ることができる。平均的な装置は約5cm2ないし約50cm2の範囲内の 接触面積を有する。 電源は電池またはガルバーニ電池とすることができる。好適な電源は電池であ る。これらの薬物送達システム中で使用される電池は通常は慣用のミニチュアす なわち「軽量」電池である。例えば、慣用のシート電池およびマイクロ電池を使 用することができる。適切な電池は補聴器および携帯時計中で使用される型のア ルカリ電池およびリチウム電池であ る。 イオン電気導入システムはさらにON/OFFスイッチを含む電子制御モジュ ールからなる。イオン電気導入システムの制御回路は、使用電流をある最大値に 制限する抵抗体のような単純なものとすることができか、または時間変化もしく はフィードバック制御の薬物送達を可能にする集積回路のような複雑なものとす ることができる。このようにして、イオン電気導入式送達システムは、例えば、 前記のように治療的必要速度の薬物送達をプレプログラムすることができる結果 として、過少送達または過剰送達の機会を減少させる。興味あるプレプログラム された薬物送達計画(この場合、抗片頭痛薬を投与する)は次のようなものとす ることができる。先ず最初に、式(I)で示される化合物の大型丸薬量を投与し て直ちに緊急の頭痛を緩和し、そして暫くの後少量の化合物を持続的に送達して 、突破性(break−through)頭痛を回避する。 装置はまた、活性成分が活発に到達されていることを示すための手段を持つ電 気回路も包含することができる。この特性は例えば、患者が投薬を受けているこ とで患者を安心させるのに望ましい。 式(I)で示される化合物を含んでなりイオン電気導入式装置中に導入するの に適した組成物は本発明のさらなる様態を提供する。前記組成物は例えば活性成 分透過性の膜を有する溜め中に液状で含有することができる。 その他、活性成分はを固体、半固体または粘質物質製で、そして場合により活 性成分透過性膜が付随したマトリックス中に分散させることができる。マトリッ クス物質は適切にはヒドロゲル、ポリウレタン、シリ コーンまたは皮膚に放出する前は薬物を安定な条件で保持するための当業界で既 知の他の物質である。薬物はまた、薬物溜めマトリックスとしてイオン交換樹脂 またはリガンド親和性媒体を使用して溜め中に含有することもできる。 本発明による装置において、電極中で使用するマトリックスを形成する適切な 物資として、例えば、植物抽出物、植物油、ゴム、合成もしくは天然多糖類、ポ リペプチド、アルギネート、炭化水素、合成重合体、鉱物およびケイ素化合物並 びにそれらの混合物が挙げられる。かかる物質は凝固剤またはゲル形成剤であり 、活性成分および場合により一つもしくはそれ以上の補助物質と共に溶媒または 溶媒の混合物中で混合および/または加熱すると、活性成分および補助物質(存 在した場合)が分散したマトリックスを形成する。 本明細書で使用する用語「凝固剤」には、増粘剤、硬化剤、固化剤、懸濁剤な どが含まれる。 適切な植物抽出物として、テングサ(agar−agar)、イスパグラ(i spaghula)、オオバコ(psyllium)、キドーニア(cydon ia)およびセラトニア(ceratonia)またはそれらの混合物が挙げら れる。適切な植物油は水素添加トウゴマ(castor)油である。適切なゴム の例として、グアー(guar)ガム、アカシア(acacia)ガム、ガッテ ィ(ghatti)ガム、カラヤ(karaya)ガムおよびトラガカント(t ragacanth)ガムまたはそれらの混合物が挙げられる。適切な合成およ び天然多糖類として、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、セ ルロースエーテル、セルロースエステル、ニトロセルロース、デキスト リン、カラゲナン、ペクチン、フルセララン(fucellaran)および澱 粉または澱粉誘導体が挙げられる。好適な澱粉誘導体の例はナトリウム澱粉グリ コレートである。合成重合体として、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミ ド、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルメチルアクリレ ート、ポリエチレンオキシド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソプレン 、ポリイソブチレン、ポリビニルアセテートが挙げられる。適切なポリペプチド として、ツエイン、ゼラチン、コラーゲンおよびポリゲリン(polygeli ne)またはそれらの混合物が挙げられる。適切なアルギネートとして、アルギ ン酸、プロピレングリコールアルギネートおよびナトリウムアルギネートまたは それらの混合物が挙げられる。 好適な炭化水素として、軟質パラフィンおよび硬質パラフィン特に白色ペトロ ラタムが挙げられる。 特に好適な合成重合体はカルボビニル重合体またはポリウレタンである。 適切な鉱物として、ベントナイト、ヘクトライト(hectorite)、ケ イ酸マグネシウムアルミニウムおよびケイ酸マグネシウムまたはそれらの混合物 が挙げられる。 ケイ素を基材とする適切な化合物として、コロイド状二酸化ケイ素、シリコー ン、ポリシロキサンおよびシリカゲルまたはそれらの混合物が挙げられる。 ヒドロゲルの場合、使用される溶媒は好適には水である。使用される溶媒は適 切にはエタノールもしくはステアリルアルコール、グリセロール、プロピレング リコール、ポリエチレングリコールもしくはシリコー ンのようなアルコールまたはそれらの混合物(水との混合物を含む)とすること ができる。穿通増強剤も使用することができる。かかる穿通増強剤は好適には毒 性でもなく刺激性でもなくアレルゲン性でもない。適切な穿通増強剤は、例えば 、エタノールおよび高級アルコール、−デシルメチルスルホキシド、ポリエチ レングリコールモノラウレート、ジラウレートおよび関連エステル、グリセロー ルモノラウレートおよび関連モノ−、ジ−およびトリ官能基グリセリド、ジエチ ルトルアミド、−ジメチルラウルアミド、−ジメチルラウルアミン オキシド、ナトリウムラウリルスルフェート、ナトリウムドデシルサルコシネー ト、コレステロールヘミスクシネート、ナトリウムセシルスルフェート、ナトリ ウムドデシルベンゼンスルホネート、ナトリウムジオクチルスルホスクシネート およびセチルトリメチルアンモニウムクロリドのような第四アンモニウム化合物 などである。 適切な補助物質として、次のものの一つもしくはそれ以上を挙げることができ る。抗微生物剤、保存剤、抗酸化剤、可塑剤、粘着付与剤、界面活性剤、保湿剤 、流動剤、局部麻酔剤、キレート剤、または発赤剤。 活性成分を含んでなる溶液のpHは約3ないし約12の範囲内とすることがで きる。さらに興味あるpH範囲は約4と約11の間である。好適には、活性成分 を含んでなる溶液のpHは約8と約10との間である。最も好適なpHは約8. 5ないし9.5の範囲内である。上記のpHを維持し得るいずれの緩衝液システ ムも使用することができる。興味ある例はリン酸、ホウ酸、くえん酸、エタノー ルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)−アミノメタン、炭酸水素ナトリウムな どまたはそれらの混合物を基材とする緩衝液である。これらの緩衝溶液は既知技 術で製造す ることができる。緩衝溶液の選択は使用される電極および式(I)で示される化 合物を含んでなる組成物の他の成分に依存する。例えば、使用電極が銀/塩化銀 電極の場合、緩衝溶液は好適には塩化物イオンを含有する。 溶液のイオン強度は約0.001Mないし1Mの範囲内とすることができ、特 にその範囲は約0.01Mと約0.5Mとの間であり、特別には約0.05Mと 約0.1Mとの間である。 溶液中のイオン型の活性成分量は好適には約0.1mg/mlないし約100 mg/mlの範囲内であり、好適には約1mg/mlと約50mg/mlとの間 、特別には約2mg/mlと約8mg/mlとの間である。 カウンター電極に接触している溜めは生体適合性塩を含む溶液を含んでなる。 適切な塩として、塩化ナトリウムまたは塩化物、硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、リン 酸塩のような無機酸のアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩およびアスコル ビン酸塩、くえん酸塩、酢酸塩のような有機酸塩並びにそれらの混合物が挙げら れる。 使用する電流密度は0.01−10A/cm2の範囲内とすることができる。 例えば、装置は最も通常では約0.1ないし約0.7A/cm2の範囲内で、好 適には約0.2ないし約0.4A/cm2の範囲内で作動する。電流は、活性な 成分送達の所定プログラムに従って、一定、可変またはパルス状とすることがで きる。好適には、使用電流は一定である。 上記の本発明による装置および組成物は、式(I)で示される化合物をイオン 電気導入ルート(前記装置を患者に当ることを含む)によって 送達する方法で使用することができる。実際には、片頭痛発作に罹っている患者 は、身体上、例えば、腕の上または胸の上のどこかにイオン電気導入式送達装置 を当て、装置のスイッチを入れる。再発性頭痛に罹っている場合、患者は随意に 再び装置のスイッチを入れ、抗片頭痛薬のもう一つの投与量を受取ることが出来 る。 イオン電気導入式送達は非中断期間の間持続されることができる。活性なイオ ン電気導入式送達の期間(即ち、イオン電気導入式装置のスイッチが入ている期 間)に無電流間隔を点在させることは適切であり得る。非中断通電期間は約5分 ないし約120分、好適には約10ないし約60分、特別には約15ないし約4 0分の範囲内である。無電流間隔は約5分ないし3時間、好適には約15分ない し約2時間、特別には約30分ないし1時間の範囲内で変えることができる。実験の部 生体外実験 次の実施例においては、二室形ポリカーボネート容器を使用した。無毛ラット から新しく切除された全厚の腹部皮膚の試験片(3cm2)を水平に固定するこ とによって、2つの区画を相互に分離した。供与体区画には、試験化合物、即ち3 H標識化合物でスパイクされたR−−[(3,4−ジヒドロ−2−1−ベン ゾピラン−2−イル)メチル]−′−(1,4,5,6−テトラヒドロ−2−ピ リミジニル)−1,3−プロパンジアミン(以下、「試験化合物」と呼称する) の溶液の1.4mlが含有された。この放射性標識スパイクは1μCi/mlの 濃度で導入された。受容体区画にはグルコースで等張化されたpH7.4のリン 酸緩衝液(0.024M)を充填した。各区画中に、電極を固定し、電 源を介して相互に接続した。皮膚を通って移動する試験化合物の濃度は設定点で 適時に測定した。前記濃度は液体シンチレーションカウンター中の放射能を測定 することによって決定した。皮膚面積(3cm2)に対する受容体区画中の累積 検出量の比率を以下に時間の関数として示す。結果を少なくとも3回の実験の平 均値として示す。平均値の標準誤差(SE)も示す。実施例1 試験化合物をpH9.5のホウ酸緩衝液(0.1M)中の5mg/m1の濃度 で供与体区画中に導入した。白金電極を両区画中に固定した。使用条件を以下に 列挙し、結果を表1に示す。 − 電流を流さなかった(A欄)。 − 0.2mA/cm2の直流を1時間流した(B欄)。 − 0.4mA/cm2の直流を1時間流した(C欄)。 − 0.4mA/cm2の平均電流密度のパルス電流(2kHz)を1時間流し た(D欄)。 実施例2 試験化合物をpH9.5の各種緩衝液系中で種々の濃度で供与体区画中に導入 した。銀/塩化銀電極を両区画中に固定した。0.4mA/cm2の直流を1時 間流した。使用条件を下記に列挙し、結果を表2に示す。 −試験化合物の濃度は0.007M NaClを含有するホウ酸緩衝液 (0.05M)中の5mg/mlであった(A欄)。 −試験化合物の濃度は0.007M NaClを含有するホウ酸緩衝液(0.0 5M)中の7.5mg/mlであった(B欄)。 −試験化合物の濃度はエタノールアミン緩衝液(0.05M)中の5mg/ml であった(C欄)。 実施例3 試験化合物を各種緩衝液系中で種々の濃度で供与体区画中に導入した。白金電 極を両区画中に固定した。0.4mA/cm2の直流を1時間流した。使用条件 を下記に列挙し、結果を表3に示す。 −試験化合物の濃度はpH5.5のくえん酸緩衝液(0.05M)中の5mg/ mlであった(A欄)。 −試験化合物の濃度はpH5.5のくえん酸緩衝液(0.1M)中の5mg/m lであった(B欄)。 生体内実験 実施例4 親水性ポリウレタンの10cm2発泡体パッチ(Allevyn,Smith & Nephew)を、試験化合物の溶液、即ちR−−[(3,4−ジヒド ロ−2−1−ベンゾピラン−2−イル)メチル]−′−(1,4,5,6− テトラヒドロ−2−ピリミジニル)−1,3−プロパンジアミン(pH9.5の エタノールアミン緩衝液(0.05M)中の7.5mg/mlの試験化合物)中 に侵漬した。Ag/AgCl電極を発泡体パッチ中に挿入し、直流発電器に接続 した。 薬物処理の日、0.2mA/cm2の直流が2回の連続30分間の間(この期 間は90分の無電気間隔によって分離されていた)流される電気経皮的薬物送達 システム(ETS)によって、ボランティアに試験化合物を投与した。薬物送達 システム(発泡体パッチ)をボランティアの前腕の腹側に当て、第二回通電期間 後90分(=第一回通電の開始後240分)までそのまま残した。 血液試料、血圧測定および心電図記録を、ETS使用期間の間の数時 点およびその後6時間までの特定の時点で行った。ボランティアは第一回通電期 間の開始後の4時間まで臨床薬理学ユニット中に残った。許容度を評価するため に、ボランティアは追跡往診の間研究員と面接した。その追跡往診は薬物投与の 後1日および7日の間に予定された。 静脈血試料(5ml)を第一回通電期間の開始の直前、および開始後30分( 第一回通電期間の終了時)、60、90、120分(第二回通電期間の直前)、 150分(第二回通電期間の終了時)、180、210、240、300および 360分に肘静脈(投与部位の反対)から採取した。血液試料をヘパリン入りチ ューブに収集した。 試験化合物の血漿中濃度を放射性免疫検定法によって決定した。実験に参加し た8人のボランティアおよび血液試料中の試験化合物の血漿中濃度(ng/ml )の平均値を表4に示す。
【手続補正書】 【提出日】1996年5月17日 【補正内容】 [1] 請求の範囲を別紙のとおり訂正する。 [2] 明細書第21頁末行に続けて、次の文を挿入する。 『本発明の主要な態様を以下に挙げる。 1.式 [式中、 R1は水素またはC1-6アルキルであり; R2は水素、C1-6アルキル、C3-6アルケニルまたはC3-6アルキニルであり; R3は水素またはC1-6アルキルであるか;或いは R2およびR3は一緒になって式−(CH2m−(式中、mは4もしくは5である )で示される二価の基を形成するか、或いは R1およびR2は一緒になって式−CH=CH−または式−(CH2n−(式中、 nは2、3もしくは4である)で示される二価の基を形成するか;或いは R3は、R1およびR2が一緒になって式−CH=CH−CH=で示される二価の 基を形成する場合、結合を表し; R4およびR5はそれぞれ独立して水素またはC1-6アルキルであり; Alk1は二価のC1-3アルカンジイル基であり; Alk2は二価のC2-15アルカンジイル基であり;そして R6およびR7はそれぞれ独立して水素、ハロ、C1-6アルキル、C3-6ア ルケニル、C3-6アルキニル、ヒドロキシ、C1-6アルキルオキシまたはシアノで ある] で示される化合物、それらの薬学的に許容される酸付加塩、またはそれらの立体 化学的異性体型を活性成分として含んでなることを特徴とするイオン電気導入式 薬物送達装置。 2.−[(3,4−ジヒドロ−2−1−ベンゾピラン−2−イル)メチル ]−′−(1,4,5,6−テトラヒドロ−2−ピリミジニル)−1,3−プ ロパンジアミン、その立体化学的異性体型またはその薬学的に許容される酸付加 塩型を活性成分として含んでなる上記1に記載の装置。 3.活性成分が、活性成分透過性膜を有する溜め中に液状で含有される上記1 または2に記載の装置。 4.活性成分が固体、半固体または粘質物質のマトリックス中に分散されてい る上記1または2に記載の装置。 5.マトリックスが合成重合体を含んでなる上記4に記載の装置。 6.少なくとも1つの電極が銀/塩化銀電極である上記1または2のいずれか に記載の装置。 7.銀および塩化物イオン含有緩衝液を含んでなる電極を包含する上記1また は2のいずれかに記載の装置。 8.装置が0.01ないし10mA/cm2の範囲内の水準の電流を流す上記 1または2のいずれかに記載の装置。 9.装置が約0.1ないし0.7mA/cm2の範囲内の水準の電流を流す上 記1または2のいずれかに記載の装置。 10.活性成分が送達されていることを示すための手段を包含する上 記1または2のいずれかに記載の装置。 11.イオン電気導入式薬物送達装置中での使用に適した、式(I)で示され る化合物を含有する組成物。 12.組成物が式(I)で示される化合物を約1mg/mlないし約50mg /mlの範囲内の量で含んでなる上記11に記載の組成物。 13.組成物が4ないし11の範囲内のpHを有する上記11または12に記 載の組成物。 14.組成物が約8ないし10の範囲内のpHを有する上記11または12に 記載の組成物。 15.組成物が約8.5ないし9.5の範囲内のpHを有する上記11または 12に記載の組成物。 16.緩衝剤を包含する上記11または12に記載の組成物。 17.緩衝液が塩化物イオンを含んでなる上記16に記載の組成物。 18.片頭痛の治療のための上記1に記載の装置の使用。 19.装置が活性成分を大型丸剤的速度または量で投与し、その後活性成分を 前記大型丸剤的速度または量より小さい速度または量で長期間に亙って送達する 上記18に記載の使用。 20.装置が、活性なイオン電気導入式送達の期間に実質的無電流間隔が点在 することを特徴とする周期的方式で作動する上記18に記載の使用。 21.活性なイオン電気導入式送達の期間が約5ないし120分の範囲内であ る上記20に記載の使用。 22.活性なイオン電気導入式送達の期間が約10ないし60分の範囲内であ る上記20に記載の使用。 23.実質的無電流間隔が約5分ないし3時間の範囲内である上記20に記載 の使用。 24.実質的無電流間隔が約15分ないし2時間の範囲内である上記20に記 載の使用。』 請求の範囲 『1.式 [式中、 R1は水素またはC1-6アルキルであり; R2は水素、C1-6アルキル、C3-6アルケニルまたはC3-6アルキニルであり; R3は水素またはC1-6アルキルであるか;或いは R2およびR3は一緒になって式−(CH2m−(式中、mは4もしくは5である )で示される二価の基を形成するか、或いは R1およびR2は一緒になって式−CH=CH−または式−(CH2n−(式中、 nは2、3もしくは4である)で示される二価の基を形成するか;或いは R3は、R1およびR2が一緒になって式−CH=CH−CH=で示される二価の 基を形成する場合、結合を表し; R4およびR5はそれぞれ独立して水素またはC1-6アルキルであり; Alk1は二価のC1-3アルカンジイル基であり; Alk2は二価のC2-15アルカンジイル基であり;そして R6およびR7はそれぞれ独立して水素、ハロ、C1-6アルキル、C3-6アルケニル 、C3-6アルキニル、ヒドロキシ、C1-6アルキルオキシまたはシアノである] で示される化合物、それらの薬学的に許容される酸付加塩、またはそれらの立体 化学的異性体型を活性成分として含んでなることを特徴とするイオン電気導入式 薬物送達装置。 2.片頭痛の治療に使用するための請求項1記載の装置。 .イオン電気導入式薬物送達装置中での使用に適した、式(I)で示される 化合物を含有する組成物。』
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD),AM,AU, BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,FI,G E,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LT,LV,MD,MG,MN,MW,NO,NZ, PL,RO,RU,SD,SI,SK,TJ,TT,U A,US,UZ,VN (72)発明者 ド・ブーケラール,フランク・マリア・ジ ヨゼフ ベルギー・ビー―2340ビールセ・レニエル ズニーダース ストラート38

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式 [式中、 R1は水素またはC1-6アルキルであり; R2は水素、C1-6アルキル、C3-6アルケニルまたはC3-6アルキニルであり; R3は水素またはC1-6アルキルであるか;或いは R2およびR3は一緒になって式−(CH2m−(式中、mは4もしくは5である )で示される二価の基を形成するか、或いは R1およびR2は一緒になって式−CH=CH−または式−(CH2n−(式中、 nは2、3もしくは4である)で示される二価の基を形成するか;或いは R3は、R1およびR2が一緒になって式−CH=CH−CH=で示される二価の 基を形成する場合、結合を表し; R4およびR5はそれぞれ独立して水素またはC1-6アルキルであり; Alk1は二価のC1-3アルカンジイル基であり; Alk2は二価のC2-15アルカンジイル基であり;そして R6およびR7はそれぞれ独立して水素、ハロ、C1-6アルキル、C3-6アルケニル 、C3-6アルキニル、ヒドロキシ、C1-6アルキルオキシまたはシアノである] で示される化合物、それらの薬学的に許容される酸付加塩、またはそれ らの立体化学的異性体型を活性成分として含んでなることを特徴とするイオン電 気導入式薬物送達装置。 2.−[(3,4−ジヒドロ−2−1−ベンゾピラン−2−イル)メチル ]−′−(1,4,5,6−テトラヒドロ−2−ピリミジニル)−1,3−プ ロパンジアミン、その立体化学的異性体型またはその薬学的に許容される酸付加 塩型を活性成分として含んでなる請求項1に記載の装置。 3.活性成分が、活性成分透過性膜を有する溜め中に液状で含有される請求項 1または請求項2に記載の装置。 4.活性成分が固体、半固体または粘質物質のマトリックス中に分散されてい る請求項1または請求項2に記載の装置。 5.マトリックスが合成重合体を含んでなる請求項4に記載の装置。 6.少なくとも1つの電極が銀/塩化銀電極である請求項1または請求項2い ずれかに記載の装置。 7.銀および塩化物イオン含有緩衝液を含んでなる電極を包含する請求項1ま たは請求項2のいずれかに記載の装置。 8.装置が0.01ないし10mA/cm2の範囲内の水準の電流を流す請求 項1または請求項2のいずれかに記載の装置。 9.装置が約0.1ないし0.7mA/cm2の範囲内の水準の電流を流す請 求項1または請求項2のいずれかに記載の装置。 10.活性成分が送達されていることを示すための手段を包含する請求項1ま たは請求項2のいずれかに記載の装置。 11.イオン電気導入式薬物送達装置中での使用に適した、式(I)で示され る化合物を含有する組成物。 12.組成物が式(I)で示される化合物を約1mg/mlないし約50mg /mlの範囲内の量で含んでなる請求項11に記載の組成物。 13.組成物が4ないし11の範囲内のpHを有する請求項11または請求項 12に記載の組成物。 14.組成物が約8ないし10の範囲内のpHを有する請求項11または請求 項12に記載の組成物。 15.組成物が約8.5ないし9.5の範囲内のpHを有する請求項11また は請求項12に記載の組成物。 16.緩衝剤を包含する請求項11または請求項12に記載の組成物。 17.緩衝液が塩化物イオンを含んでなる請求項16に記載の組成物。 18.片頭痛の治療のための請求項1に記載の装置の使用。 19.装置が活性成分を大型丸剤的速度または量で投与し、その後活性成分を 前記大型丸剤的速度または量より小さい速度または量で長期間に亙って送達する 請求項18に記載の使用。 20.装置が、活性なイオン電気導入式送達の期間に実質的無電流間隔が点在 することを特徴とする周期的方式で作動する請求項18に記載の使用。 21.活性なイオン電気導入式送達の期間が約5ないし120分の範囲内であ る請求項20に記載の使用。 22.活性なイオン電気導入式送達の期間が約10ないし60分の範囲内であ る請求項20に記載の使用。 23.実質的無電流間隔が約5分ないし3時間の範囲内である請求項20に記 載の使用。 24.実質的無電流間隔が約15分ないし2時間の範囲内である請求 項20に記載の使用。
JP7507338A 1993-08-27 1994-08-19 抗片頭痛薬のイオン電気導入式送達 Expired - Fee Related JP2921987B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP93202523.2 1993-08-27
EP93202523 1993-08-27
PCT/EP1994/002764 WO1995005815A1 (en) 1993-08-27 1994-08-19 Iontophoretic delivery of an antimigraine drug

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09501180A true JPH09501180A (ja) 1997-02-04
JP2921987B2 JP2921987B2 (ja) 1999-07-19

Family

ID=8214068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7507338A Expired - Fee Related JP2921987B2 (ja) 1993-08-27 1994-08-19 抗片頭痛薬のイオン電気導入式送達

Country Status (28)

Country Link
US (1) US5674871A (ja)
EP (1) EP0719138B1 (ja)
JP (1) JP2921987B2 (ja)
KR (1) KR100187632B1 (ja)
CN (1) CN1096857C (ja)
AT (1) ATE176591T1 (ja)
AU (1) AU687876B2 (ja)
BR (1) BR9407522A (ja)
CA (1) CA2168449A1 (ja)
CZ (1) CZ290473B6 (ja)
DE (1) DE69416522T2 (ja)
DK (1) DK0719138T3 (ja)
ES (1) ES2129668T3 (ja)
FI (1) FI960887A (ja)
GR (1) GR3029920T3 (ja)
HR (1) HRP940481A2 (ja)
HU (1) HUT75062A (ja)
IL (1) IL110784A (ja)
MY (1) MY111022A (ja)
NO (1) NO317628B1 (ja)
NZ (1) NZ273304A (ja)
PH (1) PH31437A (ja)
PL (1) PL176290B1 (ja)
RU (1) RU2166315C2 (ja)
SG (1) SG50469A1 (ja)
SI (1) SI9400333B (ja)
WO (1) WO1995005815A1 (ja)
ZA (1) ZA946533B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002089803A1 (en) * 2001-05-07 2002-11-14 Sankyo Company, Limited Composition for iontophoresis

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5853383A (en) * 1995-05-03 1998-12-29 Alza Corporation Preparation for formulations for electrotransport drug delivery
US7137975B2 (en) * 2001-02-13 2006-11-21 Aciont, Inc. Method for increasing the battery life of an alternating current iontophoresis device using a barrier-modifying agent
CN100379473C (zh) * 2001-04-04 2008-04-09 阿尔扎公司 包括抗菌相容储液组合物的跨皮肤的电迁移输送装置
US8016811B2 (en) * 2003-10-24 2011-09-13 Altea Therapeutics Corporation Method for transdermal delivery of permeant substances
US20050220439A1 (en) * 2004-03-19 2005-10-06 Carton Owen A Interactive multimedia system and method
WO2007009462A2 (en) * 2005-07-15 2007-01-25 Region Hovedstaden V/Glostrup Hospital Treatment of migraine and headaches
AU2007238685B2 (en) * 2006-04-13 2012-09-13 Teva Pharmaceuticals International Gmbh Transdermal methods and systems for the delivery of anti-migraine compounds

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1991015260A1 (en) * 1990-03-30 1991-10-17 Alza Corporation Device and method for iontophoretic drug delivery
SI9300097B (en) * 1992-02-27 2001-12-31 Janssen Pharmaceutica Nv (benzodioxan, benzofuran or benzopyran) alkylamino) alkyl substituted guanidines

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002089803A1 (en) * 2001-05-07 2002-11-14 Sankyo Company, Limited Composition for iontophoresis

Also Published As

Publication number Publication date
NZ273304A (en) 1997-02-24
HUT75062A (en) 1997-03-28
WO1995005815A1 (en) 1995-03-02
NO960769L (no) 1996-04-23
ES2129668T3 (es) 1999-06-16
CZ57096A3 (en) 1996-08-14
IL110784A0 (en) 1994-11-11
RU2166315C2 (ru) 2001-05-10
EP0719138A1 (en) 1996-07-03
HRP940481A2 (en) 1997-08-31
DE69416522D1 (de) 1999-03-25
CN1096857C (zh) 2002-12-25
AU7654294A (en) 1995-03-21
CA2168449A1 (en) 1995-03-02
FI960887A0 (fi) 1996-02-26
ATE176591T1 (de) 1999-02-15
PL313255A1 (en) 1996-06-24
SG50469A1 (en) 1998-07-20
PL176290B1 (pl) 1999-05-31
FI960887A (fi) 1996-02-26
MY111022A (en) 1999-07-31
NO317628B1 (no) 2004-11-29
NO960769D0 (no) 1996-02-26
US5674871A (en) 1997-10-07
JP2921987B2 (ja) 1999-07-19
CZ290473B6 (cs) 2002-07-17
AU687876B2 (en) 1998-03-05
BR9407522A (pt) 1997-01-07
GR3029920T3 (en) 1999-07-30
PH31437A (en) 1998-11-03
KR100187632B1 (ko) 1999-06-01
SI9400333A (en) 1995-04-30
HU9600471D0 (en) 1996-04-29
EP0719138B1 (en) 1999-02-10
IL110784A (en) 1999-05-09
SI9400333B (sl) 2002-02-28
DK0719138T3 (da) 1999-09-20
DE69416522T2 (de) 1999-09-23
CN1129905A (zh) 1996-08-28
ZA946533B (en) 1996-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9421356B2 (en) Transdermal methods and systems for the delivery of corticosteroid compounds
US7596407B2 (en) Transdermal iontophoretic delivery of piperazinyl-2(3H)-benzoxazolone compounds
JPH10503184A (ja) 経皮電気的移送式作用剤投与を促進するための組成物と方法
US20210059955A1 (en) Systems and methods for decrystallization of uric acid
JPH09501180A (ja) 抗片頭痛薬のイオン電気導入式送達
US6238693B1 (en) Transdermal administration of fenoldopam
JP3261501B2 (ja) 改善されたイオン導入法による薬剤投与方法
RU2371179C2 (ru) Чрескожное введение соединений пиперазинил-2 (3н)-бензоксазолона посредством электрофореза
JPH09235230A (ja) イオントフォレーシス用製剤
KR100345917B1 (ko) 전기침투를 이용한 비수용성 이온토포레시스 경피전달패취
JP2002521324A (ja) フェノルドパムの経皮投与のための配合物
Shalini FORMULATION, DEVELOPMENT AND EVALUATION OF CONTROLLED DRUG DELIVERY OF ANALGESICS VIA NOVEL ROUTES
JP2010535237A (ja) (2s)−(4e)−n−メチル−5−(3−(5−イソプロポキシピリジン)イル)−4−ペンテン−2−アミンの経皮投与
JPS62126123A (ja) バルプロ酸の経皮吸収方法
JPH0624986A (ja) エペリゾンまたはその塩を含む経皮吸収製剤用組成物および経皮吸収製剤
MXPA06011018A (en) Transdermal iontophoretic delivery of piperazinyl-2(3h)-benzoxazolone compounds
KR20070012432A (ko) 피페라지닐-2(3h)-벤즈옥사졸론 화합물의 경피이온삼투요법적 전달

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees