JPH09500660A - 高緩和性単量体化合物及び多量体化合物 - Google Patents

高緩和性単量体化合物及び多量体化合物

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JPH09500660A JP7529486A JP52948695A JPH09500660A JP H09500660 A JPH09500660 A JP H09500660A JP 7529486 A JP7529486 A JP 7529486A JP 52948695 A JP52948695 A JP 52948695A JP H09500660 A JPH09500660 A JP H09500660A
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ランガナサン,ラマチャンドラン,エス.
ピレイ,ラドハクリシュナ
ラツェプ,ピーター,シー.
シュルカ,ラジェシュ
エフ. トウィードル,マイケル
ザン,スン
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ブラッコ インターナショナル ベスローテン フェンノートシャップ
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Abstract

(57)【要約】 約60〜200mM-1-1/金属原子の固定化緩和度を示すことができる磁気共鳴映像剤として有用な金属キレート。更に、該化合物は下記式(II)の金属キレート化配位子として有用である: 上式中、Qは、完全又は部分的に飽和していてよい炭素環式4〜8員環である;tは2〜16の整数である;各R基は独立に、水素、−OH、−CH2−A、−OCH2CH(OH)CH2−Aであるか、又は生体分子と接合体を形成することができる官能基であるが、少なくとも2個のR基は−CH2−A又は−OCH2CH(OH)CH2−Aから選ばれる;並びにAは金属原子をキレート化することができる部分である。

Description

【発明の詳細な説明】 高緩和性単量体化合物及び多量体化合物 発明の要約 本発明によって、緩和性が高い新規単量体化合物及び多量体化合物が提供され る。これらの化合物は、例えば、金属キレート化剤として有用である。該化合物 は金属錯体の形態で診断用造影剤としても有用である。錯体中の金属が常磁性で ある場合には、該診断用造影剤は磁気共鳴映像法(MRI)に特に好適である。 本発明の一態様において、該化合物は、下記式Iにより表されるテトラアザシ クロドデカン巨大環又はこれらの塩若しくは多量体を含んでなる: 上式中、 各m、n、o及びpは独立に1又は2である; qは0又は1である; 各Gは独立に、−COOR”、−P(O)(OR”)2、−P(O)(OR” )(R”)又は−C(O)N(R”)2である; 各R’は独立に、水素、又は各々任意に置換されたアルキル、アルコキシ、シ クロアルキル、ヒドロキシアルキル若しくはアリール であるか、又は生体分子との接合体若しくは上式Iで表される前記化合物の多量 体を形成することができる官能基である; 各R”は水素である; R13〜R20の各々は独立に、水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキ シアルキルであるか、又は生体分子との接合体若しくは上式Iで表される前記化 合物の多量体を形成することができる官能基である; 又は、R13はR15と共に、及びR17はR18と共に、それらが結合しているテト ラアザシクロドデカン巨大環中の炭素原子とで完全若しくは部分的に飽和の非芳 香族シクロヘキシル縮合環を独立に形成しており、前記シクロヘキシル縮合環が 置換されていないか又は1個以上のハロゲン基、アルキル基、エーテル基、ヒド ロキシ基若しくはヒドロキシアルキル基で置換されていてよく、更に縮合して炭 素環式環を形成しているか、又はR13及びR15がそれぞれ水素であり、且つR17 がR18と共に上記したような完全若しくは部分的に飽和の非芳香族シクロヘキシ ル縮合環を形成しているか、又はR13がR15と共に上記したような完全若しくは 部分的に飽和の非芳香族シクロヘキシル縮合環を形成しており、且つR17及びR18 が水素である;但し、(a.)Gが常に−COOR”であり、且つ、(i.) R’、R”、R14及びR16〜R20が全て水素である場合には、R13及びR15は水 素以外のものであり;(ii.)R”及びR13〜R20が全て水素であり、且つm、 n、o、p及びqが各々1である場合には、(CR’R’)は(CH2)及び( CHCH3)以外のものであり;(iii.)R’、R”、R13、R14、R17及びR20 が全て水素である場合には、R15、R16、R18及びR19の少なくとも2種がメ チル以外のものであり;及び(iv.)R”、R16、R19及びR20が全て水素であ り、各(CR’R’)が独立に(CHR’)又は(C HCHR’)である場合には、R13、R15、R17及びR18は縮合環以外のもので ある;並びに(b.)Gが常に−P(O)(OR”)2、−P(O)(OR”) (R”)又は−C(O)N(R”)2である場合には、R’又はR13〜R20は水 素以外のものである。 発明の詳細な説明 以下は本発明の説明に使用する種々の用語の定義である。これらの定義は、本 明細書中で該用語が使用された場合に、他の特別な場合か、個別に又は大きなグ ループの一部分として限定しない限り適用される。 「緩和度(relaxivity)」なる表現は、金属キレートとの接触によってバルク な水の緩和時間を短くする金属キレートの有効度を意味する。 「固定化緩和度(immobilized relaxivity)」なる表現は、大きな部分若しく は生理表面(physiological surface)へのキレート部分の剛性付着(rigid att achment)又はキレート部分が高粘性の媒体中に溶解することによって、キレー ト部分が遅い分子再配向のみをうける場合に測定された緩和度を意味する。 「水緩和度」なる表現は、キレート部分が分子全体の再配向により支配される 緩和性を有する場合の水中での緩和度を意味する。 「高い緩和度」なる表現は、1.)金属−ドナー原子間結合の振動周波数及び /又は強度の変化を通じて電子緩和率τsを変化させること(これは、例えば、 ドナー原子及び/又は大環状炭素原子に結合している有機構成成分の立体嵩(st eric bulk)及び/又は配向を増大させることにより達成される)、2.)多量 体中において、ある単量体単位の分子内運動を、他の単量体単位よりも低下させ ること(これは、例えば、単量体単位に結合している有機基の立体嵩を増大させ ることにより達成される)、又は、3.)大きな部分又 は生理表面に付着している単量体又は多量体の分子再配向を減少させること、に よって、特性が明らかになっている公知の分子よりも大きな緩和度を有すること を意味する。 「安定度」なる用語は、下式の反応の平衡生成定数(K)を意味する: M+L→M(L) 但し、K=[M(L)]/[M][L]であり、Mは金属イオン、Lはキレート 化配位子であり、及びM(L)は金属と配位子とのキレート錯体である。 「アルキル」なる用語は、直鎖及び枝分かれ鎖の置換されていない炭素原子の 鎖を意味する。これらの鎖は1〜5個の炭素原子を有することが好ましい。メチ ルが最も好ましいアルキル基である。 「シクロアルキル」なる用語は、3〜8個の炭素原子を有する環状炭化水素基 を意味する。前記基は、置換されていないか、又は、例えば、アルキル、ハロゲ ン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アルカノイル、アルカノイ ロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルカノイルアミノ、チ オール、アルキルチオール、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルバモイル、アル コキシカルボニル、アルキルスルホニル、スルホンアミド等により置換されてい てよい。 「アルコキシ」なる用語は、−アルキル(O)を意味する。メトキシが最も好 ましいアルコキシ基である。 「アリール」なる用語は、フェニル、ピリジル、フラニル、チオフェニル、ピ ロリル、イミダゾリル等を意味し、これら全ては置換されていてもよい。好まし い置換アリール基は、1、2又は3個の、ハロゲン、ニトロアミノ、マレイミド 、イソチオシアネート、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルキル、アルコキ シ、カルバモイ ル、カルボキサミド、アシルアミノ又はカルボキシ部分で置換されたものである 。 「ヒドロキシアルキル」なる用語は、1種以上の−CH2CH2OH、−CH2 CH2OHCH2OH、−CH(CH2OH)2等のようなヒドロキシ基を含む直鎖 及び枝分かれ鎖のアルキル基を意味する。(例えば、Sovak,M.編集、Radiocon trast Agents ,Springer-Verlag,1〜125頁、1984年を参照するとよい)。 「アラルキル」なる用語は、アルキル基に結合しているアリール基を意味する 。 「炭素環式環」なる用語は、全ての環原子(ring atom)が炭素であるような 環システムを意味し、例えば、フェニル又はシクロヘキシルがある。該環は、置 換されていないか、又はアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル 、アルコキシ、アルカノイル、アルカノイロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジ アルキルアミノ、アルカノイルアミノ、チオール、アルキルチオール、ニトロ、 シアノ、カルボキシ、カルバモイル、アルコキシカルボニル、アルキルスルホニ ル、スルホンアミド等により置換されていてよい。 「ハロゲン」なる用語は、臭素、塩素、フッ素、又はヨウ素を意味する。 「アルカノイル」なる用語は、基アルキル−C(O)−を意味する。 「アルカノイロキシ」なる用語は、基アルキル−C(O)−O−を意味する。 「アミノ」なる用語は、基−NH2を意味する。 「アルキルアミノ」なる用語は、基−NHRを意味し、前記Rはアルキルであ る。 「ジアルキルアミノ」なる用語は、基−NRR’を意味し、前記 R及びR’の各々は独立にアルキルである。 「アルカノイルアミノ」なる用語は、基アルキル−C(O)−NH−を意味す る。 「チオール」なる用語は、基−SHを意味する。 「アルキルチオール」なる用語は、基−SRを意味する。 「ニトロ」なる用語は、基−NO2を意味する。 「シアノ」なる用語は、基−CNを意味する。 「カルボキシ」なる用語は、基−C(O)OH又は基−C(O)ORを意味し 、前記Rはアルキルである。 「アルコキシカルボニル」なる用語は、基アルコキシ−C−(O)−を意味す る。 「アルキルスルホニル」なる用語は、基アルキル−SO2−を意味する。 「スルホンアミド」なる用語は、基−SO2NH2、基−SO2NHR又は基− SO2NRR’を意味し、前記R及びR’の各々は独立にアルキル、シクロアル キル又はアリールである。 「カルバモイル」なる用語は、基−C(O)NH2、基−C(O)NHR又は −C(O)NRR’を意味し、前記R及びR’の各々は独立にアルキル、アルコ キシ又はヒドロキシアルキルである。 「カルボキサミド」なる用語は、基−C(O)NH2、基−C(O)NHR又 は基−C(O)NRR’を意味し、前記R及びR’の各々は独立にアルキルであ る。 「アシルアミノ」なる用語は、基−NH−C(O)−Rを意味し、前記Rはア ルキルである。 「生体活性基」及び「生体活性部分」なる表現は、例えば細胞の認識部位とし てのアフィニティー有していることによって、代謝基質、触媒又は阻害剤として 機能することができる基であるか、又は 基質の選択された部位に選択的に結合することができる基を意味する。 式Iの化合物が多量体の形態にある場合には、各単量体は、下記一般式IIによ り表される環状架橋基により連結されていることが好ましい: 上式中、 Qは、完全又は部分的に飽和していてよい炭素環式4〜8員環である; tは2〜16の整数である; 各R基は独立に、水素、−OH、−CH2−A、−OCH2CH(OH)CH2 −Aであるか、又は生体分子と接合体を形成することができる官能基であるが、 少なくとも2個のR基は−CH2−A又は−OCH2CH(OH)CH2−Aから 選ばれる;並びに Aは式Iの単量体である。 当然のことながら、公知の部分を連結するために環状架橋基を用いてよい。A が式IIの環状架橋基により連結された公知の部分である場合には、Aは金属原子 をキレート化することができるどのような部分であってもよい。 式IIの架橋基の好ましいものは、 が下記式IIIで表される化合物であるものである: 上式中、 R1〜R12基の各々は独立に、水素、−OH、−CH2−A、−OCH2CH( OH)CH2−Aであるか、又は生体分子と接合体を形成することができる官能 基である; R1〜R12のうちの少なくとも2種は、−CH2−A又は−OCH2CH(OH )CH2−Aから選ばれる; R8及びR9は一緒に、各Rが独立に水素若しくはアルキルである基−O−[C (RR)]−O−を更に形成しているか、又はR8及びR9は一緒に、 を形成していてよい; 並びに、 Aは上記した部分である。 Aが公知の単量体である場合には、例えば、Aは好ましくは下式で表されるも のであるものか、又はそれらの塩である: 上式中、 各R’は独立に、水素、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアル キル、アリール、アラルキル又はアリールアルコキシであり; 各R”は水素であり;並びに 各nは1又は2である。 著しく緩和性が高められた造影剤は、現行の臨床施用に対して少ない投与量で 改良された効力を提供するためだけではなく、種々の生化学プロセスを映像化す るのに必要とされる感度を備えていることによって、非常に重要である。 緩和性が高い好ましい化合物は、(i.)1015-1以上の安定度を有し、且 つ約60〜200mM-1-1/金属イオン、例えば、約70〜150mM-1s-1 /金属イオン又は約80〜100mM-1-1/金属イオンの固定化緩和度を示す ことができるキレートである;並びに(ii.)1015-1以上の安定度を有する 単量体単位を有し、且つ5mM-1-1/金属イオンを超える緩和度(固定化緩和 度ではない)を有する多量体キレートである。 これらの高い緩和性を有する新規キレートを設計する際に、発明者は、固定化 緩和度が、例えば、キレートの構造に強く依存することに注目した。特定の理論 にとらわれることなく、溶液中において、キレート構造を、例えばキレートのテ トラアザ環上のアルキル置換基で剛性化(rigidifying)することを伴う機構は 、特に置換基がキレートのカルボキシレートアーム(carboxylate arm)に導入 される場合に、固定化緩和度に影響を及ぼす。Solomon-Bloembergen-Morgan(S BM)モデルにおいて、常磁性金属錯体の電子緩和は、該金属の電子スピンレベ ルの過渡的なゼロ磁場分裂(zero-fieldsplitting:ZFS)に関する動的変調 過程を通じて観察される。この過渡的ZFSは、金属錯体の溶剤分子との衝突に よって、溶液中での金属錯体の理想的な対称性からの構造的な歪みにより生じる ものである。テトラアザ環又はキレートのカルボキシレートアーム 上のアルキル置換基は、溶液中での構造歪みに対するキレートの可撓性を低下さ せると考えられている。この結果、ZFSの強度が低下し、固定化緩和度が増大 する。 水緩和度は、一般に、ビス−トリス緩衝剤水溶液(pH 7)中における20 MHz及び40℃での標準的な逆回収法(inversion-recovery method)(当業 者に公知)により決定される(例えば、X.Xhang, Inorganic Chemistry31,19 92,5597を参照することができ、この文献の全内容は本明細書に引例として含ま れる)。常磁性成分が存在する場合の緩和機構の数学的記述は、古典的なSBM 式により与えられるが、殆どの低分子量キレートの緩和度は、均一な水溶液中で のそれ自体の速い混転運動(tumbling motions)に往々にして支配されるために 、構造に対する緩和の依存性を見出すことは経験的に困難である。 均質な水溶液中での最も支配的な分子の混転運動の効果を除去するために、い かなる媒質の分子再配向性をも低下させるスクロース水溶液又は他の媒体中でキ レートの緩和度を決定することができる。これらの溶液中での最適条件下におけ る緩和度は、細胞表面に共有結合的に付着するような生物学的に固定化された系 におけるキレートの緩和度にほぼ等しい。従って、スクロース溶液中でのこれら の値を固定化緩和度と定義する。固体スクロースをキレート水溶液に加えること により溶液の粘度を80cpに増大させ、温度を20℃に設定することを除き、 (上記した)水緩和度と同様な条件下で固定化緩和度を一般に決定することがで きる。緩和度の計算には、水溶液中での溶質の(スクロースを加える前の)濃度 を用いる。 相対的な比較のために使用する場合には、この方法は、有効な生体標的に対し て設計した異なるキレートにとって単純なスクリーニング法として役に立つ。 このように、式I及びIIの化合物並びにそれらの塩を含む本発明の化合物を、 常磁性金属と錯形成させ、磁気共鳴映像法用の緩和強化剤として使用してよい。 これらの薬剤は、哺乳動物ホスト(例えば、人間)に投与されることにより異な る組織に様々な濃度で分布する場合には、磁気共鳴映像装置からの高周波エネル ギーを吸収することにより励起されたプロトンの緩和を触媒する。励起されたプ ロトンの緩和速度の増大は、ホストが磁気共鳴映像装置で走査された時に、異な るコントラストの映像を与える。磁気共鳴映像装置は、一般に、該薬剤の投与前 後の両方、又は投与後のみの種々の時刻での映像を記録するために使用され、ま た、組織中に該薬剤が存在することにより生じた映像の違いが診断に用いられる 。プロトン磁気共鳴映像法において、ガドリニウム(III)、マンガン(II)、 クロム(III)及び鉄(III)(これら全ては好ましい電子特性を有する常磁性金 属原子である)のような常磁性金属原子は、式I及びIIの配位子を含む本発明の 配位子と錯形成する金属として好ましい。ガドリニウム(III)は、高い常磁性 を有し、好適な配位子と錯形成をした場合には毒性が低く、且つ不安定性が高い 配位水を有することによって、最も好ましい錯形成金属である。錯体中の単量体 ガドリニウムキレート単位間の距離は少なくとも約6Åである場合には、錯体は 十分に安定である。式IIの配位子が、ガドリニウム(III)イオンと錯形成した 場合の化合物が特に有用である。錯体中の単量体ガドリニウムキレート単位間の 距離は、典型的には6Åを超え(ある場合には、4.5Åの距離が十分である) 、これらの錯体の剛直な橋はガドリニウムイオンの独立な運動を抑制する。 本発明の金属キレート化配位子は、ランタノイドとも錯形成することができ、 磁気共鳴映像法又は磁気共鳴生体内分光法における化学シフト剤(chemical shi ft agents)又は磁化率剤(magnetic susceptibility agents)として使用することができる。 本発明の金属キレート化配位子に対する上記した用途は好ましいが、診断技術 分野に携わる者は、該配位子が適切な金属と錯形成することができ、X線映像法 、放射性核種映像法及び超音波映像法のような他の映像技術並びに放射線療法に おける造影剤として使用できることを認識するであろう。 映像法での使用 本発明の配位子を映像法に使用するために、最初に、該配位子を適切な金属と 錯形成させる。これは当業者に公知の方法により達成される。例えば、該金属を 酸化物若しくはハロゲン化物又はアセテートの形態で水に加え、次いで等モル量 の本発明の配位子で処理する。配位子は水溶液又は懸濁液として加えられる。適 切なpHを保つために希釈した酸又は塩基を加えることができる。錯化を容易に させるために、金属及びキレート化剤並びにそれらの濃度に依存して、24時間 以内又はそれ以上の時間を要しての100℃程度の高温での加熱が場合によって 用いられる。 本発明の配位子の金属錯体の薬剤的に受容可能な塩も造影剤として有用である 。上記のように調製した金属錯体を溶液中に保ちながら中和するために、塩基( 例えば、アルカリ金属水酸化物、メグルミン、アルギニン又はリシン)を使用す ることにより調製することができる。金属錯体の幾つかは形式的な電荷を帯びて おらず、対イオンとしての陽イオンである必要はない。中性錯体は、それ自体の 低い浸透圧重量モル濃度により生理的に寛容性の高い溶液を与えることによって 、静脈内投与されるX線及びNMR用映像剤のように、ある条件ではこのような 中性の錯体は荷電錯体よりも好ましい。本発明は、式I若しくはIIの化合物又は 任意に金属と錯形成したこれらの化合物のうちの1種の塩、及び薬剤的に受容可 能な媒体若し くは希釈剤を含む、本発明の化合物を含んでなる薬剤組成物も提供する。本発明 は、本発明の化合物又は金属と錯形成したそれらの塩をホストに投与する工程、 及び前記ホストの診断用映像、好ましくは磁気共鳴映像を得る工程を含んでなる 診断用映像法を更に提供する。 本発明のキレート錯体の無菌水溶液は、約0.003〜1.0モル濃度で哺乳 動物(例えば、人間)に経口投与、脊髄内投与、及び、特に静脈内投与されるこ とが好ましい。本発明の金属錯体を種々の部位の視覚化に使用してよい。例えば 、磁気共鳴映像法を用いる脳損傷の視覚化において、式I又はIIの配位子を含む 本発明の配位子のガドリニウム錯体を、体重1kg当たり0.001〜0.5ミ リモルの投与量、好ましくは0.001〜0.3ミリモル/kgの投与量で静脈 内に投与してよい。腎臓の視覚化に対しては、投与量が0.05〜0.20ミリ モル/kgであることが好ましい。心臓の視覚化に対しては、投与量が0.00 1〜0.3ミリモル/kgであることが好ましい。肝臓の視覚化に対しては、投 与量が0.001〜0.3ミリモル/kgであることが好ましい。 該金属錯体の配合物のphは、好ましくは約6.0〜8.0であり、最も好ま しくは約6.5〜7.5である。生理的に受容可能な緩衝剤(例えば、トリス( ヒドロキシメチル)−アミノメタン)及び他の生理的に受容可能な添加剤(例え ば、パラベンのような安定剤)が存在してもよい。 1993年3月15日出願された同時係続出願である米国特許出願第032, 763号、表題「DUAL FUNCTIONING EXCIPIENT FORMETAL CHELATE CONTRAST AGE NTS」に記載されているような二重掃去賦形剤(dual scavenging excipients) を使用することも都合良く、前記記載は本明細書に引例として含まれる。これら の賦形剤は 下記一般式で表される: Ds[D’(L’)]t 上式中D及びD’は独立にCa又はZnであり、L’は該金属を錯形成させるの に用いたものと異なっていても同一であってもよい有機配位子であり、並びにs 及びtは独立に1、2又は3である。 既に記述したように本発明は、式I及IIのような、例えば二量体、三量体、四 量体等の多量体の形態の本発明の化合物を含む。このような多量体を用意するた めに、公知の官能基及び方法を容易に用いることができる。 本発明の化合物には、生体分子と接合体を形成することができる官能基を含有 するものが含まれる。これらの化合物は、好ましくは、約60〜200mM-1-1 /金属原子、例えば約70〜150mM-1-1/金属原子又は約80〜100 mM-1-1/金属原子の固定化緩和度を示すことができる官能基を含有するキレ ートである。同様に、該キレートは、約40,000ダルトン以上の大きさの生 体分子といったん接合し、約60〜200mM-1-1/金属原子、例えば約70 〜150mM-1-1/金属原子又は約80〜100mM-1-1/金属原子の緩和 度を好ましくは示すこともできる。好ましい生体分子は、ペプチド、ポリペプチ ド及びオリゴサッカリド又はこれらの断片であるが、タンパク質のような他の生 体分子、特にモノクロナール抗体、脂質、糖、アルコール、胆汁酸、脂肪酸、受 容体−結合配位子、アミノ酸及びRNA、DNA又はこれらの修飾断片は、本発 明の化合物に接合されうる。小さな生体分子にとって、本発明のキレートにより 与えられる高い緩和性は、例えば細胞表面上の受容体への結合又は他の生体分子 への結合によるような、キレート−生体分子接合体が生体内で固定化された場合 により完全に実現される。 本発明の化合物又はそれらの塩及び/又は多量体が、タンパク質のような生体 分子に結合した本発明により提供される接合体は、金属錯体及び上記した接合体 を含有する薬剤組成物として、並びにそれらの使用方法(例えば、映像法)に関 して新規である。該接合は、例えば公知の接合方法を用いることにより試験管内 で成されるか、又は上記した官能基を1種以上含有する化合物の投与によって生 体内原位置で成してよい。 本発明の化合物をタンパク質に結合させるために、R基をタンパク質と反応さ せてタンパク質接合体を生成させてよい。好ましいタンパク質は血清中にあるよ うなものであって、本発明の化合物が直接注射されて、接合体が生体内原位置で 形成されるものである。上記したように、本発明の二官能金属−キレート化配位 子をモノクロナール抗体又はそれらの部分のようなタンパク質に結合させるため に、他の官能基を使用してよいことが理解される。 式Iの化合物は、概して以下のように調製される: アザ巨大環炭素原子が修飾されている配位子は、環状四量化による適切なアジ リジン前駆体からデ ノボ(de novo)合成される。N−ベンジルアジリジンの 環状四量化は文献に記載されている(例えば、T.E.Burg and G.R.Hansen, J.Het erocyclic Chemistry, (1968),5 ,305を参照)。S,S,S,S−テトラメチ ルテトラアザシクロドデカン(5)を調製するための合成的アプローチはスキー ム1に与えられる: [S]−N−ベンゾイルアニリン(1)をジボランで還元することにより[S ]−N−ベンゾイルアラニノール(2)が得られる。ミツノブ(Mitsunobu)の 条件下、化合物(2)は[S]−N−ベンジル−2−メチルアジリジン(3)を 与える。エタノール中のp−トルエンスルホン酸触媒存在下の環状四量化、この 後の水酸化アンモニウム(NH4OH)を用いる処理によって、S,S,S,S −テトラ−N−ベンジル−テトラメチルテトラアザシクロドデカン(4)が与え られ、これは移動水素化分解(transfer hydrogenolytic)条件下での脱ベンジ ル化によって、S,S,S,S−テトラメチルテトラアザシクロドデカン(5) を与える。 炭酸ナトリウムの存在下、t−ブチルブロモアセテートを用いての化合物(5 )のテトラアルキル化、この後のトリフルオロ酢酸及びアニソールを用いての脱 保護によって、配位子(6)が与えられる。 炭酸ナトリウムの存在下、ベンジル2−トリフリロキシラクテ−ト(S.I.Kan g et al.,Inorg.Chem.,(1993),32,2912-2918に記載されてように調製した )を用いての化合物(5)のテトラアルキル化、この後の触媒的水素化脱ベンジ ル化によって、配位子(7)が与えられる。 炭酸水素ナトリウムの存在下、t−ブチルブロモアセテートを用いての化合物 (5)のトリス−アルキル化、この後のトリフルオロ酢酸及びアニソールを用い る処理による脱保護によって、配位子(8)が与えられる。 多量体配位子を調製するために、例えば2通りの異なる方法によって、1,4 ,7−トリス−カルボキシメチル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカ ン−10−イル(DO3A)単位は架橋単位に結合する。第一の方法において、 架橋単位上のスピロエポキ シドはアルキレートDO3Aに使用される。第二の方法において、グリシジロキ シ部分は、アルキレートDO3Aに使用される架橋単位に結合されている。 例として、下記のXが複素環式又はスピロ複素環式単位に接合されており、並 びにnが2、4又は8である式(9)の適切なエポキシドを有するDO3AのN −アルキル化は、式(10)の多量体配位子を与える。 式(9)のエポキシドはPrilezhaev反応により生成するものであり、前記反応 において式(11)のオレフィンはm−クロロ過安息香酸のような過酸を用いて 処理される。 式(11)のオレフィンは、式(12)のアルコールのアルキル化により生成 する。 DO3Aの他の接合方法は、式(13)のオレフィンをエポキシド化すること により式(14)のエポキシドを与え、次いでエポキシドを有するDO3Aのア ルキル化により式(15)の配位子を形成するものである。 これら2通りのDO3Aの接合方法は、式(16)のような構造を導く同様な 架橋単位Xに適用することもできる。 代表的な架橋単位は式(17)、(18)、(19)、(20)、 (21)及び(22)により例示される。 式(17)〜(22)に示される構造は、単に代表例としての目的のためのも のである。接合が2−ヒドロキシプロピロキシ接合を介するものであるならば、 実際には、これらは全ての可能なジアステレオマーの混合物となる。例えば、式 22の場合に、ジアステレオマーの存在に加えて、2個のミオ−イノシトール分 子が互いに対になる場合には、生成物は結果として種々の幾何異性体をも含んで なる。2個のミオ−イノシトール単位のカップリングは、式(23)の化合物と シクロヘキサン−1,4−ジオン(24)との反応によって成される。 式17に対する架橋単位は、J.G.Murphy., J.Med.Chem.,(1966), 9,157 に記載されているように、水素化アルミニウムリチウムによる市販入手可能なジ エチルシクロヘキサン−1,4−ジオン−2,5−ジカルボキシレートの還元か ら生成される。 式(18)に対する架橋単位は、Giggs et al.,Carbohydrate Res.,1985, 1 42 ,132に記載されているように、p−トルエンスルホン酸の存在下、ミオ−イ ノシトール(25)を2,2−ジメトキシプロパンで処理することにより生成さ れる。 架橋単位(19)は酸性加水分解により(18)から生成される。単位(20 )は、p−トルエンスルホン酸の存在下、ミオ−イノシ トール(25)を過剰量の2,2−ジメトキシプロパンと反応させることにより 調製される。単位(21)はビスエポキシド前駆体から調製されたものであり、 ヒドロキシ基を官能基化するための上記方法によって単位(17)に変換される 。 下記の例(10)のホスホノメチルアーム(phosphonomethylarm)を有する配 位子は、M.Tazakl et al., Chem.Lett.1982,571に記載されているように、D O3Aを亜リン酸及びホルムアルデヒドで処理することにより調製される。 本発明の化合物及び錯体の全ての立体異性体は、単独(実質的に他の異性体を 含まない)、立体異性体の混合物(例えば、ラセミ体として)又はこれらのいか なる他の混合物の形態であっても本明細書中に含まれる。 本発明を以下の例により更に説明する。例1〜6の構造においてRは、 である。 例1 (1α,2α,4β,5β)−10,10’−[(1,2,4,5−テトラヒド ロキシ−1,4−シクロヘキサンジイル)ビス(メチレン)]ビス[1,4,7 ,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸]二ガドリニウム塩 A. トランス−2,5−ジヒドロキシ−1,4−ジメチレンシクロヘキサン 無水テトラヒドロフラン(THF)350ml中の乾燥、再結晶化されたジエチ ル1,4−シクロヘキサンジオン−2,5−ジカルボキシレート(30.75g 、120mmol)の温溶液を、THF(600ml)中の1.0M LAH還流溶液 に2時間を要して加えた。更に1.5時間還流を行い、次いで冷却した後に、水 性ロッシェル塩の飽和溶液(約73ml)を反応混合物に滴下した。タルトレート 錯体を濾過し、THFで洗浄し、濾過物を集めてペースト状にした。このペース トを温酢酸エチルから再結晶化させた;収量4.39g(31.3mmol,26. 1%)。第2回目の再結晶化により、収量3.81g(27.2mmol,22.6 %)を得た。融点:160〜161.5℃、未補正(文献値:162.5〜16 3℃)。 B. (3α,4α,6β,9β)−1,7−ジオキサジスピロ[2.2.2. 2]−デカン−4,9−ジオール 乾燥ジクロロメタン(CH2Cl2)30ml中の液体80%m−クロロ過安息香 酸(mCPBA,7.00g,約30mmol)溶液を、 無水硫酸マグネシウム(MgSO4)を用いて乾燥させた。この溶液を、乾燥C H2Cl215ml中の乾燥化合物A(1.40g,10.0mmol)の溶液に加えた 。この混合物を室温の乾燥窒素雰囲気下16時間攪拌した。ジメチレン化合物を ジエポキシドに完全に転化させるために、第2のmCPBAの試料(550mg) を加えた。3時間後、混合物を蒸発させて乾かし、残留物をジエチルエーテルで 処理することにより過剰のmCPBA/m−クロロ安息香酸を除去した。エーテ ル不溶性物質を濾過し、エチルエーテル(Et2O)で洗浄し、次いで乾燥させ ることによって、収量1.35gの粗化合物Bを得た。粗生成物を最少量の温メ タノールから再結晶化した:収量967mg(5.6mmol,56.1%)。融点: 231〜233℃。 C. (1α,2α,4β,5β)−10,10’−[(1,2,4,5−テト ラヒドロキシ−1,4−シクロヘキサンジイル)ビス(メチレン)]ビス[1, 4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸]六ナトリウム 水2.0ml中の1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7− 三酢酸(DO3A)−H2SO4の懸濁液(D.D.Dischino et al.,Inorg.Chem., 1991,30,1265-69)のpHを、5N水酸化ナトリウム5.40mlを用いておよ そpH12.5に調節した。この溶液を50℃の加熱し、次いで化合物B(51 7mg,3.0mmol)を5.5時間を要して分割して加えた。温混合物から一晩で 結晶が成長した。冷却後、粗結晶(3.4g)を単離し、温水20mlから再結晶 化することにより収量1.3g(1.4mmol,45%)で化合物Cを得た。質量スペクトル(MS) (FAB):1040において(M−7H+8Na)+ ;1019において(M−6H+7Na)+;997 において(M−5H+6Na)+;975において(M−4H+5Na)+;95 3において(M−3H+4Na)+;931において(M−2H+3Na)+元素分析 : 実測値: C 42.53,H 6.10,N 10.90。 C36588Na616・1.16H2Oに対する計算値: C42.49,H 5.97,N 11.01。 D. (1α,2α,4β,5β)−10,10’−[(1,2,4,5−テト ラヒドロキシ−1,4−シクロヘキサンジイル)ビス(メチレン)]ビス[1, 4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸]二ガドリニウ ム塩 脱イオン水5.0ml中の化合物C(760mg,762μmol)の溶液のpHを 、酢酸(HOAc)225μlを用いてpH4.83に調節した。温イオン水5 .0ml中のGd(OAc)3・4H2O(680mg,1.67mmol)の溶液を、1 0分間を要して配位子溶液に加えた;最終的なpHは4.73となった。室温で 1分間攪拌後、沈殿が開始した。沈殿物の体積は経時的に増大し、反応を一晩続 けた。沈殿物を濾過し、水でよく洗浄し、次いで乾燥させた:収量741mg(6 31μmol,83%)。温水からの再結晶化により分析用試料を調製した。 質量スペクトル:(FAB):1169〜1177において(M+H)+。 元素分析: 実測値: C 35.93,H 5.50,N 8.84。 C3658Gd2816・2.5H2Oに対する計算値:C 35.49,H 5 .21,N 9.20。 例2 (3aα,4α,5β,6α,7β,7aα)−10,10’,10’’,10 ’’’−[[ヘキサヒドロ−2,2−ジメチル−1,3−ベンゾジオキソール− 4,5,6,7−テトライル]テトラ(オキシ)テトラ(2−ヒドロキシ−3, 1−プロパンジイル)]テトラキス[1,4,7,10−テトラアザシクロドデ カン−1,4,7−三酢酸]四ガドリニウム塩 A. (+)−1,2−O−イソプロピリデン−ミオ−イノシト−ル ジメチルスルホキシド(80ml)中のミオ−イノシトール(25.0g,1 40mmol)、2,2−ジメトキシプロパン(42.5ml,350mmol)及びp− トルエンスルホン酸(250mg)の混合物を、溶液が均質になるまで100℃で 45分間攪拌した。周囲温度で混合物を30分間攪拌後、トリエチルアミン(2 .5ml)、エタノール(100ml)及びエーテル(500ml)を導入することに より沈殿させた。固形物質を濾過し、エーテルメタノール(200ml,5:1) 及びエーテルで洗浄し、次いで乾燥させることによって、白色固体としてケター ル化合物A(9.72g)を32%の収率で 得た。 融点:182.4〜182.9℃。 B. (3aα,4α,5β,6α,7aα)−ヘキサヒドロ−2,2−ジメチ ル−テトラ−キス−4,5,6,7−(2−プロペニルオキシ)−1,3−ベン ゾジオキソール 窒素雰囲気下において、ジメチルホルムアミド(50ml)中の水素化ナトリウ ム(545mmol)の懸濁液を、周囲温度のジメチルホルムアミド(20ml)中の ケタール化合物A(20.0g,90.8mmol)に加えた。懸濁液を2時間攪拌 後、ジメチルホルムアミド(50ml)中の臭化アリル(83.4g,689mmol )を18時間反応させた。未反応の水素化ナトリウムを水で失活させ、次いで溶 剤を除去することにより濃褐色の油を得た。残留物を水(100ml)及びジクロ ロメタン(100ml)中で分配させ、次いでジクロロメタン(100ml×3)で 抽出した。一緒にした有機層を硫酸水素ナトリウムで乾燥させ、次いで蒸発させ ることにより褐色がかった液体(約45ml)を得た。粗生成物をシリカゲルフラ ッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル及びヘキサン、1:8)により精製し、 淡黄色の液体として化合物B(26.2g)を収率76%で得た。 C. (3aα,4α,5β,6α,7aα)−ヘキサヒドロ−2,2−ジメチ ル−テトラ−キス−4,5,6,7−(2−オキシラニルメトキシ)−1,3− ベンゾジオキソール ジクロロメタン(10ml)中の化合物B(6.0g,15.8mmol)に、ジク ロロメタン(100ml)に溶かしたm−クロロ過安息香酸(ICN製の85%、 19.2g,94.6mmol)を滴下した。最初に均質な溶液を得たが、約15分 経過後にm−クロロ過安息香酸と思われる白色固体が溶液から徐々に沈殿した。 24時間後、メタ重亜硫酸ナトリウム(100ml,5%水溶液)及び炭酸水素ナ トリウム(200ml,10%水溶液)を加え、次いで結果として得られた溶液を ジクロロメタン(100ml×3)で抽出した。有機層を一緒にし、次いで硫酸ナ トリウムで乾燥させた。溶剤の除去により得られた残留物を、フラッシュシリカ ゲルクロマトグラフィーにより精製し、無色液体として化合物Cを収率76%で 得た。 D. (3aα,4α,5β,6α,7β,7aα)−10,10’,10’’ ,10’’’−[[ヘキサヒドロ−2,2−ジメチル−1,3−ベンゾジオキソ ール−4,5,6,7−テトライル]−テトラ(オキシ)テトラ(2−ヒドロキ シ−3,1−プロパンジイル)]テトラキス[1,4,7,10−テトラアザシ クロドデカン−1,4,7−三酢酸] トリエチルアミン(1:4)塩 アルカリ性の水(6ml,10N水酸化ナトリウムを使用してpH10の溶液を 得た)に溶かしたDO3A(9.77g,28.2mmol)の40〜50℃の懸濁 液に、アセトニトリル(5ml)中のテトラエポキシド化合物C(1.54g,3 .46mmol)を加えた。同じpHを保ちながら反応混合物を2日間攪拌した 。溶離液として炭酸水素トリエチルアンモニウム(pH7.5)を使用してDE AEセファデックス(商標)クロマトグラフィーにより粗生成物を精製した。生 成物Dを溶出させるための緩衝剤の濃度は200〜500mMであった。緩衝剤 の除去により収率58%で化合物D(7.8g)を得た。 融点:178℃(分解)。 E. (3aα,4α,5β,6α,7β,7aα)−10,10’,10’’ ,10’’’−[[ヘキサヒドロ−2,2−ジメチル−1,3−ベンゾジオキソ ール−4,5,6,7−テトライル]−テトラ(オキシ)テトラ(2−ヒドロキ シ−3,1−プロパンジイル)]テトラキス[1,4,7,10−テトラアザシ クロドデカ ン−1,4,7−三酢酸]四ガドリニウム塩 水(1ml)に溶かした化合物D(216mg,96μmol)に、水(2ml)に溶 かした酢酸ガドリニウム(236mg,580μmol)を加えた。この溶液を65 ℃で18時間加熱した。キレート化反応時にpHを4.0〜6.0に保った。こ れらをCHO20Pカラム(商標)に注入し、水(1.9リットル)、次いで1 0%エタノール水(1リットル)で溶離させた。該生成物を10%エタノール含 有留分で溶離し、HPLCにより同定し、次いで蒸発により乾燥させて白色固体 として上記表題の化合物(283mg)を定量的な収率で得た。 MS(FAB):m/z:2447.8[(M+H)+,基準ピーク]。 元素分析: C771241634Gd4・11.41H2Oに対する計算値:C 34.87, H 5.58,N 8.45。 実験値:C 34.68;H 5.98;N 8.30;H2O7.75(KF 脱着)。 例3 3,4,5,6−テトラ−O−[2−ヒドロキシ−3−[4,7,10−トリス (カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1−イ ル]プロピル]−ミオ−イノシトール四ガドリニウム塩 A. 3,4,5,6−テトラ−O−[2−ヒドロキシ−3−[4,7,10− トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン− 1−イル]プロピル]−ミオ−イノシトールテトラトリエチルアンモニウム塩 例2からの化合物Dを1.0N塩酸(10ml)で0.5時間処理することによ りケタール基を脱離させた。結果として得られた溶液をポリビニルピリジン(P VP)カラム(2.5×30cm)に注入し、水で溶離させた。塩化物イオンのい かなる溶離を検出するために、各留分に硝酸銀を加えて試験した。該生成物を含 む留分から水を除去することによって、表題の化合物(910mg)を収率80% で得た。 融点:210℃(分解)。 MS(FAB):m/z:1789.9[(M+H)+,基準ピーク];181 1.9[(M+Na)+]。 元素分析: C741321634・11.0H2Oに対する計算値:C 44.63,H 7. 81,N 11.27。 実験値:C 44.63;H 7.84;N 11.41;H2O6.43(K F脱着);ROI 0.17。 B. 3,4,5,6−テトラ−O−[2−ヒドロキシ−3−[4,7,10− トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン− 1−イル]プロピル]−ミオ−イノシトール四ガドリニウム塩 水(1.5ml)に溶かした酢酸ガドリニウム(595mg,1.46mmol)に、 水(2ml)に溶かした化合物A(550mg,0.246mmol)を加えた。キレー ト混合物を60℃に一晩保ち、溶液のpHを4.0〜5.0に保った。結果とし て得られた混合物をCHP20P(商標)カラム(2.5×25cm)に注入し、 水及び10%エタノールで溶離させた。表題の化合物が10%エタノール水によ り析出した。該生成物を含む留分から溶剤を除去することにより白色固体として 表題の化合物を収率93%で得た。 MS(FAB):2408.7[(M+H)+158Gd)]: C741201634Gd4・4.86H2Oに対する計算値:C 35.63;H 5.24;N 8.98。 実験値:C 35.48;H 5.74;N 8.75;H2O3.51(KF 脱着);ROI 31.52。 例4 (1α,2α,3α,4β,5α,6β)−10,10’−[(2,3,5,6 −テトラヒドロキシ−1,4−シクロヘキサンジイル)ビス(2−ヒドロキシ− 3,1−プロパンジイル)]ビス[1,4,7,10−テトラアザシクロドデカ ン−1,4,7−三酢酸]二ガドリニウム塩 A. [3aR−(3aα,4α,4aα,7aα,8β,8b)]−ヘキサヒ ドロ−2,2,6,6−テトラメチル−4,8−ビス−(2−プロペニルオキシ )ベンゾ[1,2−d:4,5−d’]ビス[1,3]ジオキソール 水素化ナトリウム(NaH)の試料(8.31g,156mmol;45%鉱油中 )を、乾燥ジメチルホルムアミド(DMF)(80ml)中の乾燥1,2:4,5 −ジ−O−イソプロピリデン−ミオ−イノシトール(10.00g,38.4mm ol,.Gigg et al.,Carbohyd.Res.,1985, 142,132に記載されているように調 製されたもの)の氷冷溶液に加えた。室温で0.5時間攪拌後、臭化アリル(8 .31ml,96mmol)を5分間を要して滴下した。添加時に、冷水浴内で冷却す ることにより温度を25℃に保った。1.5時間後、水を慎重に加えることによ って反応を停止し、次いで混合物を減圧下で蒸発させることにより乾燥させた。 残留物を水に溶かし、酢酸エチル(EtOAc)(4×50ml)で抽出し、次い で水(2×20ml)及びブライン(1×20ml)で洗浄した。有機層を 硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで減圧下で蒸発させることにより乾燥させた。 残留物をヘキサンから再結晶化させることにより無色固体として純粋な該生成物 を得た(12.88g,収率98.5%)。 融点:82〜83℃、未補正。 B. (3aα,4α,4aα,7aα,8β,8b)−ヘキサヒドロ−2,2 ,6,6−テトラメチル−4,8−ビス(オキシラニルメトキシ)ベンゾ[1, 2−d:4,5−d’]ビス[1,3]ジオキソール 乾燥ジクロロメタン(CH2Cl2)(95ml)中の80%mCPBA(13. 09g,60.7mmol)の溶液を、乾燥CH2Cl2(15ml)中に化合物A( 5.11g,15.0mmol)を含む冷たい溶液に加えた。室温で一晩攪拌後、混 合物を硫酸ナトリウム(Na2SO4)飽和水溶液で処理し、次いで、水層が中性 になるまで炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)飽和水溶液で処理した。有機層 を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで、減圧下で蒸発させることにより乾燥させ た。残留物を高温のエタノールから再結晶化させることにより純粋な該生成物( 4.05g,収率72.4%)を得た。融点:103〜105℃(未補正)。 C. (1α,2α,3α,4β,5α,6β)−10,10’−[(2,3, 5,6−テトラヒドロキシ−1,4−シクロヘキサンジイル)ビス(2−ヒドロ キシ−3,1−プロパンジイル)]ビス[1,4,7,10−テトラアザシクロ ドデカン−1,4,7−三酢酸]トリエチルアミン(1:2)塩 10M水酸化ナトリウム(NaOH)(28.0ml)中のDO3A・H2SO4 (28.24g,63.5mmol)、H2O(20ml)及び1,4−ジオキサン( 17ml)の溶液を50℃で70時間 加熱することによって、粗(3aα,5α,5β,6α,7β,7aα)−10 ,10’−[[ヘキサヒドロ−2,2−ジメチルベンゾール[1,2−d:4, 5−d’]ビス[1,3]ジオキソール−4,8−ジイル]ジ(オキシ)ジ(2 −ヒドロキシ−3,1−プロパンジイル)]ビス[1,4,7,10−テトラア ザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸]を調製した。1N塩酸を使用して粗混 合物のpHをpH1に調節し、55℃で1.5時間加熱した。加水分解が完了後 、希NaOH水溶液を用いて溶液のpHを9に調節し、混合物をDEAE−セフ ァデックス(商標)A−25カラム(HCO3 -型、2リットル)に注入した。カ ラムを水で洗浄し、次いで生成物を、線型グラジエント(liner gradient)の5 〜250mMのTEAB緩衝剤(pH7.5、各4リットル)で溶離させた。純 粋な化合物Cを含有し、且つTEABを含有しない留分を一緒にし、次いで凍結 乾燥させることによって、ジ(トリエチルアンモニウム)塩(18.22g,収 率97.2%)として化合物Cを得た。この生成物の質量スペクトル分析は、塩 化物イオンの存在を示した。混入生成物(10.00g)の試料を水に溶かし、 次いでAG50Wx8カラム(H+型、500ml)に注入した。カラムを水で洗 浄し、次いで、0.5M水酸化アンモニウム(NH4OH)で該生成物を溶離さ せた。化合物Cを含む留分を一緒にし、蒸発させることによりアンモニウム塩( 2.91g)を得た。このアンモニウム塩を水に溶かし、DEAE−セファデッ クス(商標)A−25カラム(HCO3 -型、2リットル)に注入した。カラムを 水で洗浄し、200mMのTEAB(pH7.5、5リットル)で該生成物を溶 離させた。純粋な物質を含有し、且つTEABを含有しない留分を一緒にし、次 いで凍結乾燥させることによって、ジ(トリエチルアンモニウム)塩として純粋 な化合物Cを得た(2.86g,理論収 量の25.9%)。 D. (1α,2α,3α,4β,5α,6β)−10,10’−[(2,3, 5,6−テトラヒドロキシ−1,4−シクロヘキサンジイル)ビス(2−ヒドロ キシ−3,1−プロパンジイル)]ビス[1,4,7,10−テトラアザシクロ ドデカン−1,4,7−三酢酸]二ガドリニウム塩 化合物Cの試料(1.02g)を、水(10ml)中にGd(OAc)3・4H2 O(1.219g,3mmol)を含む溶液に溶かし、次いで、50℃で16時間加 熱した。この溶液をCHP20−P(商標)カラム(500ml)に注入した。塩 混入物を水で溶離させ、次いで生成物を10%エタノール水溶液で溶離させた。 適当な留分を一緒にし、次いで減圧下で蒸発させることにより乾燥させた。ガラ ス状の残留物を水に溶かし、次いで凍結乾燥させることによって、表題の化合物 を得た(1.04g)収率80.5%)。 MS(FAB):1295.2において(M+H)+(主アイソトープ)。 元素分析: 実験値:C 36.83;H 5.63;N 8.46%。 C4066Gd2820・1.20H2Oに対する計算値:C 36.53;H 5.24;N 8.52%。 例5 10−E[1,4−ジヒドロキシ−2,5−ビス[2−ヒドロキシ−3−[4, 7,10−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロ ドデカン−1−イル]−プロポキシ]−4−[[4,7,10−トリス(カルボ キシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1−イル]メチ ル]シクロヘキシル]メチル]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン −1,4,7−三酢酸四ガドリニウム塩 A. 1,7−ジオキサジスピロ[2,2,2,2]−デカン−4,9−ジアリ ルジオール 無水ジメチルホルムアミド(15ml)中の水素化ナトリウム(432mg,18 mmol)の懸濁液に、無水ジメチルホルムアミド(60ml)中のビスエポキシジオ ール(1.0g,6mmol)(例1Bのように調製した)の溶液を滴下し、次いで この混合物を室温で60分間攪拌した。臭化アリル(2.178g,18mmol) を加え、次いで混合物を室温で18時間攪拌した。過剰の水素化ナトリウムを水 (2ml)で分解し、減圧下でジメチルホルムアミドを除去し、酢酸エチル(2× 100ml)で残留物を抽出し、水(2×50ml)で洗浄し、次いで乾燥させた。 溶剤の除去により粗生成物が得られる。溶離剤としてヘキサン及び酢酸エチル( 2/1)を用いてのシリカゲル(25g)を詰めたカラムクロマトグラフィーに よって、無色固体として純粋なジアリル誘導体化合物Aを得た(0.7g、収率 48%)。融点:63.5〜65.5℃(未補正)。 B. (3α,4α,6β,9β)−4,9−ビス(オキシラニルメトキシ)− 1,7−ジオキサジスピロ[2,2,2,2]デカン クロロ過安息香酸(4.3g,80%,18.5mmol)のm−ジクロロメタン (30ml)溶液を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。この溶液を、化合物A( 1.25g,5mmol)の乾燥ジクロロメタン(25ml)溶液に滴下した。この反 応混合物を室温で20時間攪拌した。過剰のm−クロロ過安息香酸をメタ重亜硫 酸ナトリウム飽和水溶液(15ml)で分解させた。有機層を分離し、炭酸水素ナ トリウム飽和水溶液(2×50ml)、水(2×50ml)で洗浄した。有機層を硫 酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて乾燥させた。高温のエーテルからの粗生 成物の再結晶化によって、白色結晶として純粋なテトラエポキシド化合物Bを得 た(1.1g,収率77.5%)。 融点:93.0〜96.0℃(未補正)。 C. 10−[[1,4−ジヒドロキシ−2,5−ビス[2−ヒドロキシ−3− [4,7,10−トリス−(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラア ザシクロドデカン−1−イル]−プロポキシ]−4−[[4,7,10−トリス (カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1−イ ル]メチル]シクロヘキシル]メチル]−1,4,7,10−テトラアザシクロ ドデカン−1,4,7−三酢酸テトラエチルアミン(1:4)塩 DO3A(17.3g,50mmol)の水溶液(80ml)を調製し、5N水酸化 ナトリウム水溶液で溶液のpHを12に調節した。この溶液を80℃に加熱し、 次いで、化合物B(1.42g,5mmol)のジオキサン(10ml)溶液を滴下し た。この混合物を前記温度で82時間攪拌した。82時間後、酢酸で反応混合物 のpHを7に調 節した。この混合物を希釈し、セファデックス(商標)G−25カラムに注入し た。このカラムを、最初に100〜250mM炭酸水素トリエチルアンモニウム (TEAB)緩衝液で最初に溶離させた。純粋な四量体化合物を含む留分を一緒 にし、次いで溶剤を除去することによって、無色ガラス状固体の表題の化合物の テトラトリエチルアンモニウム塩を純粋な生成物として得た(2.85g,収率 35%)。質量スペクトル :1670(M+H)+、102(CH3CH23+H。元素分析 : 実験値:C 53.70;H 9.15;N 13.62;H2O0.58%。 C941842030・0.67H2Oに対する計算値:C 54.11;H 8. 85;N 13.42;O 23.52%。 D. 10−[[1,4−ジヒドロキシ−2,5−ビス[2−ヒドロキシ−3− [4,7,10−トリス−(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラア ザシクロドデカン−1−イル]−プロポキシ]−4−[[4,7,10−トリス (カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1−イ ル]メル]シクロヘキシル]メチル]−1,4,7,10−テトラアザシクロ ドデカン−1,4,7−三酢酸四ガドリニウム塩 化合物Cの試料(0.2g)を3mlの脱イオン水に溶かした(反応体I)。分 離バイアル内において、0.18gのGdCl3粉末を5mlの脱イオン水に溶か した(反応体II)。約70℃で定速攪拌しながら、数時間を要して反応体Iを反 応体IIに滴下した。この間に、ピペットで5NのNaOHを溶液に時々加えるこ とによって、キレート化から遊離したプロトンを中和し、反応時のpHを約6に 保った。溶液のpHを約9に上げ、約70℃及び室温で数時間加温放置すること によって過剰の金属イオンをM(OH)3・xH2Oの形態で沈殿させた。次いで 、遠心分離にかけ、0.22μm膜を用いての濾過により沈殿物を単離した。最 後に、HPLC精製のための予備調製のために濾過物を濃縮し、次いでpH7に 中和した。移動相勾配(アセトニトリル:水)及びシリカベースの逆相カラム( YMC C18,5μ,200A)を使用して調製用クロマトグラフィーにより 粗キレート生成物を精製した。該生成物を含む留分から溶剤を除去した。更に、 残留物を約70℃の減圧炉内で一晩乾燥させた。所望とするキレートの収率は7 0%であった。質量スペクトル(FAB,m/e):2287.5において(G d159+H)+。 元素分析(C,H,N): C701121630Gd4・7.73H2Oに対する計算値:C34.66,H 5.30,N 9.24%。 実験値:C 34.26,H 5.36,N 9.08%。 例6 [3aR−(3aα,3”aα,4β,4”β,5α,5”α,6β,6”b, 7α,7”α,7aα,7”aα)]−ドデカヒドロ−4,4”,5,5”,6 ,6”,7,7”−オクタキス−[[2−ヒドロキシ−3−[(4,7,10− トリカルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1− イル]プロピル]オキシ]ジスピロ−[1,3−ベンゾジオキソール−2,1’ −シクロ−ヘキサン−4’,2”−[1,3]−ベンゾジオキソール]八ガドリ ニウム塩 A. (+)−3,4,5,6−テトラ−O−アリル−ミオ−イノシトール 例2からの化合物B(15.3g,44.9mmol)をメタノール(30ml)に 溶かし、室温で13時間定速攪拌しながら3N塩酸(30ml)で処理した。この 反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和溶液で中和し、塩化メチレン(50ml×3 )で抽出した。ジクロロメタン層を一緒にし、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ 、濾過し、 減圧下で蒸発させ、次いでカラムクロマトグラフィー[二酸化珪素、酢酸エチル :ヘキサン(1:1 v/v)]により精製することによって、9.1g(67 %)の所望の生成物Aを得た。 B. [3aR−(3aα,3”aα,4α,4”β,5β,5”α,6α,6 ”β,7β,7”α,7aα,7”aα)]−ドデカヒドロ−4,4”,5,5 ”,6,6”,7,7”−オクタキス−(2−プロペニロキシ)ジスピロ[1, 3−ベンゾ−ジオキソール−2,1’−シクロヘキサン−4’,2”−[1,3 ]−ベンゾジオキソール] ジオール化合物A(1.0g,2.94mmol)、1,4−シクロヘキサンジオ ン(165mg,1.47mmol)及びp−トルエンスルホン酸(55mg,0.28 9mmol)の混合物をトルエン(30ml)中で還流しながら19時間加熱した。こ の粗反応混合物を、ヘキサン及び酢酸エチルの異なる溶離液(2:1,1:1及 び1:2、各500ml)を使用してフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフ ィー(約200g)により精製した。757(m/z)の分子イオンピークを有 する3〜4個のスポットが溜まり、43%の収率で油(520mg)が得られ、結 果として得られた混合物を所望のオクタ−アリルビス−ケタール生成物の異性体 混合物として使用した。TLC:ヘキサン:アセトン(5:1v/v)中におい て、Rfは0.45、0.37及び0.32であった。 C. [3aR−(3aα,3”aα,4β,4”β,5α,5”α,6β,6 ”b,7α,7”α,7aα,7”aα)]−ドデカヒドロ−4,4”,5,5 ”,6,6”,7,7”−オクタキス−(オキシラニルメトキシ)ジスピロ[1 ,3−ベンゾジオキソール−2,1’−シクロヘキサン−4’,2”−[1,3 ]−ベンゾジオキソール] ジクロロメタン(20ml)中のm−クロロ過安息香酸(3.0g,85%,1 7.6mmol)によるオクターアリル化合物B(1.13g,1.49mmol)の酸 化を周囲温度で50時間を要して行った。前記酸化時に沈殿した白色固体は、1 H−NMR(CDCl3)によりm−クロロ過安息香酸であることが同定された 。濾過による固形分の除去後、ジクロロメタン濾過物をメタ重亜硫酸ナトリウム 及び水酸化ナトリウムで処理することにより、水層の最終的なpHは11.7に なった。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで減圧下で濃縮した。粗固体 生成物をカラムクロマトグラフィー(フラッシュシリカゲル75g)により精製 することによって、白色固体(670mg)を収率51%で得た。 D. [3aR−(3aα,3”aα,4β,4”β,5α,5”α,6β,6 ”b,7α,7”α,7aα,7”aα)]−ドデカヒドロ−4,4”,5,5 ”,6,6”,7,7”−オクタキス−[[2−ヒドロキシ−3−[(4,7, 10−トリカルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン −1−イル]プロピル]オキシ]ジスピロ−[1,3−ベンゾジオキソール−2 ,1’−シクロヘキサン−4’,2”−[1,3]−ベンゾジオキソール] アセトニトリル(0.5ml)中のオクタエポキシド化合物C(200mg,23 5μmol)を、水(4〜5ml)中のDO3A(2.41g,7.04mmol)に加 え、このpHを60℃において10Nの水酸化ナトリウムにより9.6に調節し た。結果として得られた溶液を48時間放置し、所望の間隔のPRP−X(商標 )100HPLCカラムにより分析した。2個のDEAEセファデックス(商標 )A−25イオン交換カラムの後に2種の比較的純粋な留分を得た。300〜4 00mMの炭酸水素トリエチルアンモニウム(TE AB)により溶離したものは七量体に対応するm/z=3328.0にピークを 示したのに対し、400mMのTEABによる他のものはm/z=3656.6 (C1542683268)にピークを示す所望の八量体であることが確認された。1 H−NMR(D2O):d 1.15(t,106H,CH3CH2N);1.7 〜1.9(m,中間のシクロヘキサンのメチレン,8H);3.07(q,71 H,CH3CH2N)、2.8〜4.6(m,228H,トリエチルアミン及び架 橋したシクロヘキサンを除く八量体配位子のメチン及びメチレンの全て)。13C −NMR(D2O):8.10及び46.29(トリエチルアミンのCH3CH2 N);41.88,46.29,49.25,49.54,49.62,49. 76,50.04,55.72,56.43,58.69,172〜175(2 4個のカルボキシレート及び/又はカルボン酸基により広い)。 MS(FAB):3.328(M+H)+。 C15426832688[N(C253]・17.2H2Oに対して計算した分析 値: C 50.81;H 8.92;N 11.73。 実験値:C 50.33;H 8.92;N 11.75;H2O 6.10[ カールフィッシャー(Karl-Fisher)の脱着法]。 E. [3aR−(3aα,3”aα,4β,4”β,5α,5”α,6β, 6”b,7α,7”α,7aα,7”aα)]−ドデカヒドロ−4,4”,5, 5”,6,6”,7,7”−オクタキス[[2−ヒドロキシ−3−[(4,7, 10−トリカルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン −1−イル]プロピル]オキシ]ジスピロ−[1,3−ベンゾジオキソール−2 ,1’−シクロ−ヘキサン−4’,2”−[1,3]−ベンゾジオキ ソール]八ガドリニウム塩 pH6.0の水(5ml)中の化合物D(オクタトリエチルアンモニウム塩とし て250mg,68.4μmol)を酢酸ガドリニウム四水和物(222mg,546 μmol)で60℃で5時間処理した。この水性反応混合物のpHを7.0±1. 0に保った。次いで、結果として得られた溶液をCHP−20P(商標)カラム (2.5×20cm)に注入した。水(750ml)、2.5%(300ml)、5% (300ml)及び10%(300ml)のエタノールでカラムを溶離させた。10 %エタノールで溶離した所望の化合物を含む留分を一緒にし、減圧下で濃縮する ことにより白色固体として八量体ガドリニウムキレート(200mg)を収率60 %で得た。 C1542443268Gd8・19.58H2O・2.0C25OHに対して計算し た分析値: C 35.57;H 5.58;N 8.40。 実験値:C 35.06;H 6.22;N 8.42;H2O 6.61(カ ールフィッシャーの脱着法)。 例7 [2S−(2α,5α,8α,11α)]−2,5,8,11−テトラメチル− 1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸ガド リニウム塩 A. L−2−ベンジルアミノプロパノール テトラヒドロフラン(200ml)中のN−ベンゾイル−L−アラニン(29. 0g,150mmol)の0℃の溶液に、ジボランのテトラヒドロフラン溶液(1M 溶液800ml)を加え、この混合物を18時間還流した。メタノールで過剰のジ ボランを分解し、次いで減圧下で溶剤を除去した。残留物をメタノール(100 ml)に溶かし、次いで6N塩酸(100ml)で処理した。この混合物を70℃で 12時間加熱し、次いで減圧下で溶剤を除去した。残留物をメタノール(5×1 50ml)で共沸させ、生成物を水(50ml)に溶かし、5N水酸化ナトリウムで 塩基性化することによりpH12にし、次いで酢酸エチル(3×200ml)で抽 出した。一緒にした有機層を塩化ナトリウム飽和水溶液で(150ml)で洗浄し 、乾燥及び濃縮し、最終的に100mlとした。ヘキサン300mlを加え、次いで 冷蔵庫内で溶液を一晩冷却した。沈殿した白色針状結晶を集め、乾燥させること により純粋な化合物A(41.4g,収率87%)を得た。融点:46〜48℃ 。 B. (S)−1−ベンジル−2−メチル−エチレンイミン 窒素雰囲気下氷浴内で攪拌されているエーテル(500ml)中の化合物A(3 3.0g,200mmol)及びトリフェニルホスフィン(79.66g,300mm ol)の溶液に、ジエチルアゾ−ジカルボキシレート(95%,50ml,300mm ol)を徐々に加えた。この溶液を室温で16時間攪拌した。結晶質の沈殿物(ト リフェニルホスフィン/ジエチルヒドラジンカルボキシレート錯体)を濾過し、 ヘキサン/エーテル(1:1,200ml)で洗浄した。このエーテル溶液を1N 塩酸(2×100ml)で抽出した。この塩酸溶液を5N水酸化ナトリウムで塩基 性化し、エーテル(3×150ml)で抽出し、乾燥及び濃縮することによって黄 色油状液体として粗アジリジン化合物Bを得た。これを減圧蒸留により更に精製 して無色液体として純粋な化合物B(24.3g,収率75%)を得た。4mmで 沸点:71〜72℃。 C. [2S−(2α,5α,8α,11α)]−2,5,8,11−テトラメ チル−1,4,7,10−テトラキス(フェニルメチル)−1,4,7,10− テトラアザシクロドデカン エタノール(250ml)中の化合物B(19.1g,130mmol)の溶液にp −トルエンスルホン酸(PTSA,1.1g,6.5mmol)を加え、次いでこの 混合物を室温で64時間攪拌した。この時間の経過後に、追加のPTSA1.1 g(6.5mmol)を加え、混合物を48時間攪拌した。エタノールを減圧下で除 去し、次いで、溶離液としてメタノールを使用してシリカゲル(400g)を詰 めたカラムクロマトグラフィーにより生成物を精製した純粋な該生成物を含む留 分を一緒にし、溶剤を除去することにより5.8gの塩を得た。これをメタノー ル(100ml)に溶かし、濃アンモニア溶液で塩基性化した。沈殿した固形物を 濾過し、乾燥させ、次いで無 水エタノールから再結晶化させることにより無色微結晶固体として純粋な化合物 (2.8g,収率14%)を得た。融点:147〜148℃。 D. [2S−(2α,5α,8α,11α)]−2,5,8,11−テトラメ チル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 酢酸エチル(40ml)とエタノール(400nl)中の化合物C(2.35g, 4mmol)の溶液にギ酸アンモニウム(2.52g)及び炭素に担持された酢酸パ ラジウム(20%,2.35g)を加えた。この混合物を濾過して触媒及び溶剤 を除去し、淡黄色固体として純粋な化合物Dを得た(840mg,収率92%)。 E. [2S−(2α,5α,8α,11α)]−2,5,8,11−テトラメ チル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢 アセトニトリル(200ml)中の化合物D(570mg,2.5mmol)の溶液に 炭酸カリウム(4.0g)及びt−ブチルブロモアセテート(2.34g,12 mmol)を加えた。この混合物を室温で18時間攪拌した。炭酸カリウムを濾過に より除去し、減圧下でアセトニトリルを除去し、次いで、クロロホルム及びメタ ノールを用いてのシリカゲル(50g)を詰めたカラクロマトグラフィーにより 残留物を精製することによりテトラブチルエステル(1.6g)を得た。この物 質をトリフルオロ酢酸(150ml)に溶かし、アニソール(10ml)を加え、次 いで混合物を室温で16時間攪拌した。トリフルオロ酢酸を減圧下で除去し、次 いで水(6×50ml)との共沸によりアニソールを除去することにより粗生成物 を得た。残留物を水(100ml)に溶かし、AG1−X2(商標)樹脂(150 ml)を詰めた陰イオン交換カラムクロマトグラフィーにより精製した。カラムを 水で洗浄後、1Mギ酸で溶離させた。純粋な該生成物 を含む留分を一緒にした。溶剤の除去によって純粋な該生成物を得た。試料に残 存していた少量のギ酸を水(5×50ml)で共沸除去することによって、無色ガ ラス状固体として純粋な表題の化合物(550mg,収率87%)を得た。 F. [2S−(2α,5α,8α,11α)]−2,5,8,11−テトラメ チル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢 酸ガドリニウム塩 化合物Eの試料(0.1g)を8mlの水に溶かした。5N水酸化ナトリウム( NaOH)0.04mlを加えることにより配位子を一ナトリウム塩(反応体I) に転化させた。分離バイアル内で0.08gのGdCl3粉末を1mlの脱イオン 水に溶かした(反応体II)。約70℃で定速攪拌しながら反応体IIを反応体Iに 数時間を要して滴下した。この間に、ピペットで5NのNaOHを溶液に時々加 えることによって、キレート化から遊離したプロトンを中和し、反応時のpHを 約6に保った。溶液のpHを約9.5に上げ、約70℃及び室温で数時間加温放 置することによって、過剰の金属イオンをM(OH)3・xH2Oの形態で沈殿さ せた。次いで、遠心分離にかけ、0.22μm膜を用いての濾過により沈殿物を 単離した。最後に、HPLC精製のための予備調製のために濾過物を濃縮し、次 いでpH7に中和した。移動相グラジエント(アセトニトリル:水)及びシリカ ベースの逆相カラム(YMC C18,5μ,120A)を使用して調製用クロ マトグラフィーにより粗キレート生成物を精製した。所望の生成物を含む留分か ら溶剤を除去した。残留物を約70℃の減圧炉内で一晩乾燥させ、キレートを収 率65%で得た。質量スペクトル(FAB,m/e):638において(Gd15 9 +Na)+。 元素分析(C,H,N): C203348GdNa・5.01H2Oに対する計算値:C 33.00,H 5.96,N 7.70%。 実験値:C 32.94,H 5.63,N 7.75%。 例8 [αR−(aR*,α’R*,α’’R*,α’’’R*,2S*,5S*,8S* 11S*)]−α,α’,α’’,a’’’,2,5,8,11−オクタメチル −1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸ガ ドリニウム塩 A. [αR−(aR*,α’R*,α’’R*,α’’’R*,2S*,5S*,8 *,11S*)]−α,α’,α’’,a’’’,2,5,8,11−オクタメ チル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢 例7からの化合物D(570mg,2.5mmol)のアセトニトリル(200ml) 中の溶液に炭酸カリウムを加えた後にL−ベンジル−2−トリフルオロメタンス ルホニロキシ−プロピオネート(S.I.Kang et al.,Inorganic Chem.,1993,32 ,2912-2918に記載されているようにベンジルラクテートから新たに調製した) (3.9g,12.5mmol)を加え、次いでこの混合物を室温で48時間攪拌し た。炭酸カリウムを濾過により除去し、減圧下でアセトニトリルを除去し、次い で、クロロホルム及びメタノールを用いてのシリカゲル(50g)を詰めたカラ クロマトグラフィーにより残留物を精製することによりテトラベンジルエステル (1.1g)を得た。この物質をエタノール(75ml)と水(10ml)との混合 物に溶かし、 次いで10%Pd/C(250mg)で18時間水素化させた。触媒を濾過により 除去し、溶剤を除去することにより粗生成物を得た。これを水(100ml)に溶 かし、AG1−X2(商標)樹脂(150ml)を詰めた陰イオン交換カラムクロ マトグラフィーにより精製した。カラムを水で洗浄後、0〜200mMのギ酸で 溶離させた。純粋な該生成物を含む留分を一緒にした。溶剤の除去によって純粋 な該生成物を得た。試料に残存していた少量のギ酸を水(5×50ml)で共沸除 去することによって、無色ガラス状固体として純粋な化合物A(340mg,収率 26%)を得た。 B. [αR−(aR*,α’R*,α’’R*,α’’’R*,2S*,5S*,8 *,11S*)]−α,α’,α’’,a’’’,2,5,8,11−オクタメ チル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢 酸ガドリニウム塩 化合物Aの試料(0.15g)を8mlの脱イオン水に溶かし た。5NのNaOH0.056mlを加えることにより配位子をモノナトリウム塩 (反応体I)に転化させた。分離バイアル内で0.11gのGdCl3粉末を1m lの脱イオン水に溶かした(反応体II)。反応体I及びIIを例7Fの方法に記載し たように処理することによって、表題の化合物を収率74%で得た。質量スペクトル (FAB,m/e):694において(Gd159+Na)+元素分析 (C,H,N): C244048GdNa・1.98H2Oに対する計算値:C 39.57,H 6.08,N 7.69%。 実験値:C 39.31,H 6.19,N 7.60%。 例9 [2S−(2R*,5R*,8R*,11R*)]−2,5,8,11−テトラメチ ル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸ガドリ ニウム塩 A. [2S−(2R*,5R*,8R*,11R*)]−2,5,8,11−テト ラメチル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸 アセトニトリル(150ml)中の化合物D(456mg,2mmol)の溶液に、炭 酸水素ナトリウム(4.0g)及びt−ブチルブロモアセテート(2.34g, 12mmol)を加え、次いでこの混合物を室温で48時間攪拌した。炭酸水素ナト リウムを濾過により除去し、アセトニトリルを減圧下で除去し、次いで残留物を TFA(25ml)に溶かした。アニソール(1ml)を加え、次いでこの混合物を 室温で12時間攪拌した。TFAを減圧下で除去し、次いで水(6×50ml)と の共沸によりアニソールを除去することにより粗生成物を得た。残留物を水(6 0ml)に溶かし、AG1−X2(商標)樹脂(100ml)を詰めた陰イオン交換 カラムクロマトグラフィーにより精製した。カラムを水で洗浄後、水から50m Mギ酸までのグラジエント(gradient)で溶離させた。留分をHPLCにより分 析し、純粋な該生成物を含む留分を一緒にした。試料に残存してい た少量のギ酸を水(5×50ml)で共沸除去することによって、無色ガラス状固 体として純粋な表題の化合物(320mg,収率40%)を得た。 B. [2S−(2R*,5R*,8R*,11R*)]−2,5,8,11−テト ラメチル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸 ガドリニウム塩 化合物Aの試料(0.125g)を9mlの脱イオン水に溶かした(反応体I) 。分離バイアル内で0.129gのGdCl3粉末を1.5mlの脱イオン水に溶 かした(反応体II)。反応体I及びIIを例7Fの方法に記載したように処理する ことによって、表題の化合物を収率80%で得た。 質量スペクトル(FAB,m/e):559において(Gd159+Na)+。 元素分析(C,H,N): C183146GdNa・2.81H2Oに対する計算値:C 35.60,H 6.08,N 9.22%。 実験値:C 35.65,H 6.11,N 9.02%。 例10 10−(ホスホノメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1 ,4,7−三酢酸ガドリニウム塩 A. 10−(ホスホノメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカ ン−1,4,7−三酢酸 DO3A(1g,2.89mmol)、亜リン酸(0.485g,5.91mmol) 、濃塩酸(1.1ml、13.4mmol)及びホルムアルデヒド(37%水溶液1. 35ml,16.4mmol)の水(2.5ml)中の混合物を27.5時間還流した。 減圧下での反応混合物からの水の除去によって、化合物Aの粗生成物としてオフ ホワイトの固体(1.74g)を得た。この固体を水(50ml)に溶かし、次い で1.0Nの水酸化ナトリウムを加えることにより結果として得られた溶液のp Hを5.0に調節した。この水溶液を、AG50WX8(商標)の強力な陽イオ ン交換カラムに注入した(250ml,流速12.5ml/分)。最初に、水を使用 して負電荷の無機化学種を除去し、次いで、水酸化アンモニウム(1.0M)を 使用して粗生成物を溶出させた。該生成物を含む留分からの水酸化アンモニウム の除去後、5mMのTEAB(pH7.5)に溶かした残留物をDEAEセファ デックス(商標)イオン交換カラム(750ml,流速4ml/分)に注入した。こ のカラムを、5〜400mMの範囲の濃度 のTEABで溶離した。緩衝液の濃度は、各々のカラムに対して二倍とした:5 ,10,20,40,67,80,100,125,200及び400mM。4 00mMのTEABを用いて化合物Aをカラムから溶出させた。化合物Aを含む 留分からの緩衝液の蒸発によって、白色残留物(0.9g)が得られた。この固 体を水(35ml)に溶かし、アンバーライト(商標)IRA900Cの強塩基性 陰イオンカラムに注入した(200ml,流速14ml/分)。最初に、水を使用し てカラムからトリエチルアミンを除去し、次いで、硫酸によりカラムから化合物 Aを溶出させた。該生成物を含む留分を一緒にし、Reillex(商標)42 5[ポリ(4−ビニル)ピリジン(PVP)250ml]のカラムに注入した(流 速10ml/分)。硫酸を含まない該生成物を溶出させるために水を使用した。溶 出液(3.7リットル)からの水の除去によって、濃密固体として化合物A(0 .6g,47%)を得た。 B. 10−(ホスホノメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカ ン−1,4,7−三酢酸ガドリニウム塩 化合物Aの試料(0.2g)を5mlの脱イオン水に溶かし、希NaOHを用い てそのpHを4に調節した。0.0096gのGd23粉末を徐々に加えた。こ の溶液を一晩還流した。溶液のpHを約9.5に上げ、約70℃及び室温で数時 間加温放置することによって、過剰の金属イオンをM(OH)3・xH2Oの形態 で沈殿させた。次いで、遠心分離にかけ、0.22μm膜を用いての濾過により 沈殿物を単離した。最後に、HPLC精製のための予備調製のために濾過物を濃 縮し、次いで1NのHClでpH7に中和した。例7FにおけるようにHPLC 精製を行い、表題の化合物を収率64%で得た。 質量スペクトル(FAB,m/e):640において(Gd159+ 2Na−H)+。 元素分析(C,H,N): C152449GdNa2・2.59H2Oに対する計算値:C 26.29,H 4.29,N 8.18%。 実験値:C 26.23,H 4.18,N 7.93%。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07F 9/6524 9450−4H C07F 9/6524 C09K 3/00 108 8927−4H C09K 3/00 108D (72)発明者 ピレイ,ラドハクリシュナ アメリカ合衆国,ニュージャージー 08826,ケンダル パーク,ドナルド ア ベニュ 39 (72)発明者 ラツェプ,ピーター,シー. アメリカ合衆国,ニュージャージー 08690,ハミルトン スクエア,マリオ ドライブ 24 (72)発明者 シュルカ,ラジェシュ アメリカ合衆国,ニュージャージー 08648,ローレンスビル,フェアウェイ コート 23 (72)発明者 トウィードル,マイケル エフ. アメリカ合衆国,ニュージャージー 08540,プリンストン,ライブラリー プ レース 72 (72)発明者 ザン,スン アメリカ合衆国,ニュージャージー 08824,ケンダル パーク,スタンフォー ド ドライブ 4

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 下記式Iで表される化合物又はそれらの塩若しくは多量体: 上式中、 各m、n、o及びpは独立に1又は2である; qは0又は1である; 各Gは独立に、−COOR”、−P(O)(OR”)2、−P(O)(OR” )(R”)又は−C(O)N(R”)2である; 各R’は独立に、水素、又は各々任意に置換されたアルキル、アルコキシ、シ クロアルキル、ヒドロキシアルキル若しくはアリールであるか、又は生体分子と の接合体若しくは上式Iで表される前記化合物の多量体を形成することができる 官能基である; 各R”は水素である; R13〜R20の各々は独立に、水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキ シアルキルであるか、又は生体分子との接合体若しくは上式Iで表される前記化 合物の多量体を形成することができる官能基である; 又は、R13はR15と共に、及びR17はR18と共に、それらが結合 しているテトラアザシクロドデカン巨大環中の炭素原子とで完全若しくは部分的 に飽和の非芳香族シクロヘキシル縮合環を独立に形成しており、前記シクロヘキ シル縮合環が置換されていないか又は1個以上のハロゲン基、アルキル基、エー テル基、ヒドロキシ基若しくはヒドロキシアルキル基で置換されていてよく、更 に縮合して炭素環式環を形成していているか、又はR13及びR15がそれぞれ水素 であり、且つR17がR18と共に上記したような完全若しくは部分的に飽和の非芳 香族シクロヘキシル縮合環を形成しているか、又はR13がR15と共に上記したよ うな完全若しくは部分的に飽和の非芳香族シクロヘキシル縮合環を形成しており 、且つR17及びR18が水素である;但し、(a.)Gが常に−COOR”であり 、且つ、(i.)R’、R”、R14及びR16〜R20が全て水素である場合には、 R13及びR15は水素以外のものであり;(ii.)R”及びR13〜R20が全て水素 であり、且つm、n、o、p及びqが各々1である場合には、(CR’R’)は (CH2)及び(CHCH3)以外のものであり;(iii.)R’、R”、R13、 R14、R17及びR20が全て水素である場合には、R15、R16、R18及びR19の少 なくとも2種がメチル以外のものであり;及び(iv.)R”、R16、R19及びR20 が全て水素であり、各(CR'R’)が独立に(CHR’)又は(CHCHR ’)である場合には、R13、R15、R17及びR18は縮合環以外のものである;並 びに(b.)Gが常に−P(O)(OR”)2、−P(O)(OR”)(R”) 又は−C(O)N(R”)2である場合には、R’又はR13〜R20は水素以外の ものである。 2.金属原子と錯形成した請求項1記載の化合物を含んでなる金属キレート。 3.金属が原子番号21〜29、42又は57〜83の原子から選ばれる請求 項2記載のキレート。 4.前記金属がガドリニウムである請求項3記載のキレート。 5.下記式IIで表される化合物: 上式中、 Qは、完全又は部分的に飽和していてよい炭素環式4〜8員環である; tは2〜16の整数である; 各R基は独立に、水素、−OH、−CH2−A、−OCH2CH(OH)CH2 −Aであるか、又は生体分子と接合体を形成することができる官能基であるが、 少なくとも2個のR基は−CH2−A又は−OCH2CH(OH)CH2−Aから 選ばれる;並びに Aは金属原子をキレート化することができる部分である。 6.Aが、 であるか、又はこれらの塩若しくは多量体である請求項5記載の化合物: 上式中、 各m、n、o及びpは独立に1又は2である; qは0又は1である; 各Gは独立に、−COOR”、−P(O)(OR”)2、−P(O)(OR” )(R”)又は−C(O)N(R”)2である; 各R’は独立に、水素、又は各々任意に置換されたアルキル、アルコキシ、シ クロアルキル、ヒドロキシアルキル若しくはアリールであるか、又は生体分子と の接合体若しくは上式Iで表される前記化合物の多量体を形成することができる 官能基である; 各R”は水素である; R13〜R20の各々は独立に、水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキ シアルキルであるか、又は生体分子との接合体若しくは上式Iで表される前記化 合物の多量体を形成することができる官能基である; 又は、R13はR15と共に、及びR17はR18と共に、それらが結合しているテト ラアザシクロドデカン巨大環中の炭素原子とで完全若しくは部分的に飽和の非芳 香族シクロヘキシル縮合環を独立に形成しており、前記シクロヘキシル縮合環は 未置換であるか又は1個以上のハロゲン基、アルキル基、エーテル基、ヒドロキ シ基若しくはヒドロキシアルキル基で置換されていてよく、更に縮合して炭素環 式環を形成しているか、又はR13及びR15がそれぞれ水素であり、且つR17がR18 と共に上記したような完全若しくは部分的に飽和の非芳香族シクロヘキシル縮 合環を形成しているか、又はR13がR15と共に上記したような完全若しくは部分 的に飽和の非芳香族シクロヘキシル縮合環を形成しており、且つR17及びR18が 水素である;但し、(a.)Gが常に−COOR”であり、且つ、(i.)R’ 、R”、R14及びR16〜R20が全て水素である場合には、R13及びR15は水素以 外のものであり;(ii.)R”及びR13〜R20が全て水素であり、且つm、n、 o、p及びqが各々1である場合には、 (CR’R’)は(CH2)及び(CHCH3)以外のものであり;(iii.)R ’、R”、R13、R14、R17及びR20が全て水素である場合には、R15、R16、 R18及びR19の少なくとも2種がメチル以外のものであり;及び(iv.)R”、 R16、R19及びR20が全て水素であり、各(CR’R’)が独立に(CHR’) 又は(CHCHR’)である場合には、R13、R15、R17及びR18は縮合環以外 のものである;並びに(b.)Gが常に−P(O)(OR”)2、−P(O)( OR”)(R”)又は−C(O)N(R”)2である場合には、R’又はR13〜 R20は水素以外のものである。 7.Aが、 である請求項5記載の化合物: 上式中、 各R’は独立に、水素、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アリー ル、アラルキル又はアリールアルコキシであり; 各R”は水素であり;並びに 各nは1又は2である。 8. が、 である請求項5記載の化合物: 上式中、 R1〜R12基の各々は独立に、水素、−OH、−CH2−A、−OCH2CH( OH)CH2−Aであるか、又は生体分子と接合体を形成することができる官能 基である; R1〜R12のうちの少なくとも2種は、−CH2−A又は−OCH2CH(OH )CH2−Aから選ばれる; R8及びR9は一緒に、各Rは独立に水素若しくはアルキルである基−O−[C (RR)]−O−を更に形成しているか、又はR8及びR9は一緒に、 を形成していてよい。 9. が下式で表される化合物である請求項6記載の化合物: 上式中、 R1〜R12基の各々は独立に、水素、−OH、−CH2−A、−OCH2CH( OH)CH2−Aであるか、又は生体分子と接合体を形成することができる官能 基である; R1〜R12のうちの少なくとも2種は、−CH2−A又は−OCH2CH(OH )CH2−Aから選ばれる; R8及びR9は一緒に、各Rが独立に水素若しくはアルキルである基−O−[C (RR)]−O−を更に形成しているか、又はR8及びR9は一緒に、 を形成していてよい。 10. が、 である請求項7記載の化合物: 上式中、 R1〜R12基の各々は独立に、水素、−OH、−CH2−A、−OCH2CH( OH)CH2−Aであるか、又は生体分子と接合体を形成することができる官能 基である; R1〜R12のうちの少なくとも2種は、−CH2−A又は−OCH2CH(OH )CH2−Aから選ばれる; R8及びR9は一緒に、各Rが独立に水素若しくはアルキルである基−O−[C (RR)]−O−を更に形成しているか、又はR8及びR9は一緒に、 を形成していてよい。 11.金属原子と錯形成した請求項5記載の化合物を含んでなる金属キレート 。 12.金属原子と錯形成した請求項6記載の化合物を含んでなる金属キレート 。 13.生体分子と接合した請求項5記載の化合物を含んでなる接合体。 14.金属原子と錯形成した請求項13記載の接合体を含んでなる金属キレー ト。 15.金属と錯形成した請求項5記載の化合物をホストに投与する工程及び前 記ホストの診断用映像を得る工程とを含んでなる診断用映像法。 16.前記映像が磁気共鳴映像である請求項15記載の方法。 17.金属と錯形成した請求項13記載の接合体をホストに投与 する工程及び前記ホストの診断用映像を得る工程とを含んでなる診断用映像法。 18.以下の化合物からなる群より選ばれる化合物: (1α,2α,4β,5β)−10,10’−[(1,2,4,5−テトラヒ ドロキシ−1,4−シクロヘキサンジイル)ビス(メチレン)]ビス[1,4, 7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸]; (3aα,4α,5β,6α,7β,7aα)−10,10’,10’’,1 0’’’−[[ヘキサヒドロ−2,2−ジメチル−1,3−ベンゾジオキソール −4,5,6,7−テトライル]テトラ(オキシ)テトラ(2−ヒドロキシ−3 ,1−プロパンジイル)]テトラキス[1,4,7,10−テトラアザシクロド デカン−1,4,7−三酢酸]; 3,4,5,6−テトラ−O−[2−ヒドロキシ−3−[4,7,10−トリ ス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1− イル]プロピル]−ミオ−イノシトール; (1α,2α,3α,4β,5α,6β)−10,10’−[(2,3,5, 6−テトラヒドロキシ−1,4−シクロヘキサンジイル)ビス(2−ヒドロキシ −3,1−プロパンジイル)]ビス[1,4,7,10−テトラアザシクロドデ カン−1,4,7−三酢酸]; 10−[[1,4−ジヒドロキシ−2,5−ビス[2−ヒドロキシ−3−[4 ,7,10−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシク ロドデカン−1−イル]−プロポキシ]−4−[[4,7,10−トリス(カル ボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1−イル]メ チル]シクロヘキシル]メチル]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカ ン−1,4,7−三酢酸; [3aR−(3aα,3”aα,4β,4”β,5α,5”α,6β,6”b ,7α,7”α,7aα,7”aα)]−ドデカヒドロ−4,4”,5,5”, 6,6”,7,7”−オクタキス−[[2−ヒドロキシ−3−[(4,7,10 −トリカルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1 −イル]プロピル]オキシ]ジスピロ−[1,3−ベンゾジオキソール−2,1 ’−シクロ−ヘキサン−4’,2”−[1,3]−ベンゾジオキソール]; [2S−(2α,5α,8α,11α)]−2,5,8,11−テトラメチル −1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸; [αR−(aR*,α’R*,α’’R*,α’’’R*,2S*,5S*,8S* ,11S*)]−α,α’,α’’,a’’’,2,5,8,11−オクタメチ ル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸 ; [2S−(2R*,5R*,8R*,11R*)]−2,5,8,11−テトラメ チル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸; 10−(ホスホノメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン− 1,4,7−三酢酸。 19.以下の化合物からなる群より選ばれる化合物: (1α,2α,4β,5β)−10,10’−[(1,2,4,5−テトラヒ ドロキシ−1,4−シクロヘキサンジイル)ビス(メチレン)]ビス[1,4, 7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸]二ガドリニウム塩 ; (3aα,4α,5β,6α,7β,7aα)−10,10’, 10’’,10’’’−[[ヘキサヒドロ−2,2−ジメチル−1,3−ベンゾ ジオキソール−4,5,6,7−テトライル]テトラ(オキシ)テトラ(2−ヒ ドロキシ−3,1−プロパンジイル)]テトラキス[1,4,7,10−テトラ アザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸]四ガドリニウム塩; 3,4,5,6−テトラ−O−[2−ヒドロキシ−3−[4,7,10−トリ ス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1− イル]プロピル]−ミオ−イノシトール四ガドリニウム塩; (1α,2α,3α,4β,5α,6β)−10,10’−[(2,3,5, 6−テトラヒドロキシ−1,4−シクロヘキサンジイル)ビス(2−ヒドロキシ −3,1−プロパンジイル)]ビス[1,4,7,10−テトラアザシクロドデ カン−1,4,7−三酢酸]二ガドリニウム塩; 10−[[1,4−ジヒドロキシ−2,5−ビス[2−ヒドロキシ−3−[4 ,7,10−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシク ロドデカン−1−イル]−プロポキシ]−4−[[4,7,10−トリス(カル ボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1−イル]メ チル]シクロヘキシル]メチル]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカ ン−1,4,7−三酢酸四ガドリニウム塩; [3aR−(3aα,3”aα,4β,4”β,5α,5”α,6β,6”b ,7α,7”α,7aα,7”aα)]−ドデカヒドロ−4,4”,5,5”, 6,6”,7,7”−オクタキス−[[2−ヒドロキシ−3−[(4,7,10 −トリカルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1 −イル]プロピル]オキシ]ジスピロ−[1,3−ベンゾジオキソール−2, 1’−シクロ−ヘキサン−4’,2”−[1,3]−ベンゾジオキソール]八ガ ドリニウム塩; [2S−(2α,5α,8α,11α)]−2,5,8,11−テトラメチル −1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸ガ ドリニウム塩; [αR−(aR*,α’R*,α’’R*,α’’’R*,2S*,5S*,8S* ,11S*)]−α,α’,α’’,a’’’,2,5,8,11−オクタメチ ル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸 ガドリニウム塩; [2S−(2R*,5R*,8R*,11R*)]−2,5,8,11−テトラメ チル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸ガド リニウム塩; 10−(ホスホノメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン− 1,4,7−三酢酸ガドリニウム塩。 20.[1R−(1R*,4R*,7R*,10R*)]−α,α’,α’’,α ’’’−テトラメチル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4 ,7,10−四酢酸又は[1R−(1R*,4R*,7R*)]−α,α’,α’ ’−トリメチル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7− 三酢酸以外の、1015-1を超える安定度を有し、且つ約60〜200mM-1-1 /金属原子の固定化緩和度(immobilized relaxivity)を示すことができるキ レート。 21.約70〜150mM-1-1/金属原子の固定化緩和度を示すことができ る請求項20記載のキレート。 22.約80〜100mM-1-1/金属原子の固定化緩和度を示すことができ る請求項20記載のキレート。 23.1015-1を超える安定度を有し、且つ約60〜200m M-1-1/金属原子の固定化緩和度を示すことができる、請求項1記載の化合物 を含んでなるキレート。 24.1015-1を超える安定度を有し、且つ約70〜150mM-1-1/金 属原子の固定化緩和度を示すことができる、請求項1記載の化合物を含んでなる キレート。 25.1015-1を超える安定度を有し、且つ約80〜100mM-1-1/金 属原子の固定化緩和度を示すことができる、請求項1記載の化合物を含んでなる キレート。 26.1015-1を超える安定度を有し、且つ約60〜200mM-1-1/金 属原子の固定化緩和度を示すことができる、請求項8記載の化合物を含んでなる キレート。 27.1015-1を超える安定度を有し、且つ約70〜150mM-1-1/金 属原子の固定化緩和度を示すことができる、請求項8記載の化合物を含んでなる キレート。 28.1015-1を超える安定度を有し、且つ約80〜100mM-1-1/金 属原子の固定化緩和度を示すことができる、請求項8記載の化合物を含んでなる キレート。 29.[1R−(1R*,4R*,7R*,10R*)]−α,α’,α’’,α ’’’−テトラメチル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4 ,7,10−四酢酸又は[1R−(1R*,4R*,7R*)]−α,α’,α’ ’−トリメチル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7− 三酢酸以外の、約60〜200mM-1-1/金属原子の固定化緩和度を示すこと ができる固定化官能基(immobilized functional group) を含むキレート。 30.約70〜150mM-1-1/金属原子の固定化緩和度を示すことができ る請求項29記載のキレート。 31.約80〜100mM-1-1/金属原子の固定化緩和度を示すことができ る請求項29記載のキレート。 32.請求項1記載の化合物を含んでなり、約60〜200mM-1-1/金属 原子の固定化緩和度を示すことができる官能基を含むキレート。 33.請求項1記載の化合物を含んでなり、約70〜150mM-1-1/金属 原子の固定化緩和度を示すことができる官能基を含むキレート。 34.請求項1記載の化合物を含んでなり、約80〜100mM-1-1/金属 原子の固定化緩和度を示すことができる官能基を含むキレート。 35.請求項8記載の化合物を含んでなり、約60〜200mM-1-1/金属 原子の固定化緩和度を示すことができる官能基を含むキレート。 36.請求項8記載の化合物を含んでなり、約70〜150mM-1-1/金属 原子の固定化緩和度を示すことができる官能基を含むキレート。 37.請求項8記載の化合物を含んでなり、約80〜100mM-1-1/金属 原子の固定化緩和度を示すことができる、官能基を含むキレート。 38.[1R−(1R*,4R*,7R*,10R*)]−α,α’,α’’,α ’’’−テトラメチル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4 ,7,10−四酢酸以外の、約60〜200mM-1-1/金属原子の固定化緩和 度を示すことができる生体分子と接合したキレート。 39.約70〜150mM-1-1/金属原子の固定化緩和度を示すことができ る請求項38記載のキレート。 40.約80〜100mM-1-1/金属原子の固定化緩和度を示すことができ る請求項38記載のキレート。 41.請求項1記載の化合物を含んでなり、約60〜200mM-1-1/金属 原子の固定化緩和度を示すことができる、生体分子に接合したキレート。 42.請求項1記載の化合物を含んでなり、約70〜150mM-1-1/金属 原子の固定化緩和度を示すことができる、生体分子に接合したキレート。 43.請求項1記載の化合物を含んでなり、約80〜100mM-1-1/金属 原子の固定化緩和度を示すことができる、生体分子に接合したキレート。 44.請求項8記載の化合物を含んでなり、約60〜200mM-1-1/金属 原子の固定化緩和度を示すことができる、生体分子に接合したキレート。 45.請求項8記載の化合物を含んでなり、約70〜150mM-1-1/金属 原子の固定化緩和度を示すことができる、生体分子に接合したキレート。 46.請求項8記載の化合物を含んでなり、約80〜100mM-1-1/金属 原子の固定化緩和度を示すことができる、生体分子に接合したキレート。
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