JPH09500069A - 自動車用子供シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 シート（１）、特に自動車または他の輸送手段に用いられるフレーム上で調節可能なシート部材（４）を備えた子供シートであって、フレーム部材は、ベースに取り付けるための下部（３）と該シート部材（４）を解放可能に取り付け得る上部（２）とに分割される。該フレーム部材の上部（２）および下部（３）は、相対的に移動するために互いに対向した凸型接触面（１０）を有し、該第１の位置と該第２の位置との間の移動のために重り（６）が該凸型接触面（１０）間に設けられている。さらに、該フレーム部材の該上部（２）および該下部（３）が各々、該第１の位置と該第２の位置との間の移動のためのガイド、好適には第１のガイド片（７）および第２のガイド片（８）を備えている。該重り（６）は、該第１の位置においては該ロッキング部材（１２）により、そして該第２の位置においては第２のロッキング部材（１３）により解放可能に取り付けられている。さらに、該シート部材（４）の運動エネルギーを止めるための緩衝剤（１４、２０）が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】 自動車用子供シート 本発明は、シート、特に自動車または他の輸送手段に用いる、フレーム上で調 節可能なシート部材に関する。シート部材は、第１の位置と第２の位置との間に おいて平面上で移動可能であり、且つ、特定の運動エネルギー量に達したときに 開くロッキング部材により第１の位置に解放可能に取り付けられている。 本発明は、近年特に０歳から６歳の年齢層の子供が交通事故で負傷するという 問題に基づく。子供は、全体重に対して頭部の重量が重いため、むち打ち症にな る可能性が大人に比べて高い。座っている状態では、頭／首の領域もまた衝突の 結果他の物によって外傷を負う可能性も非常に高い。さらに、子供の体内器官は 圧力／衝撃を感じる度合いが大人に比べて大幅に高い。 車内で子供を輸送するシートとしては、背中サポートに永久的にまたは調節可 能に取り付けられたシート部材などが既に知られている。さらに、長手方向に調 節可能であって座位置を変更することのみを意図した自動車用子供シートも知ら れている。衝突が起こった場合、シートの位置は変化しない。 特に英国特許第2,202,433号および第2,216,413号を参照する。上記特許には 、長手方向に調節可能であって座位置を 変更するためのみの自動車用子供シートが記載されている。さらに、独国特許3, 931,436号を参照する。上記特許にもまた、調節可能な頭部サポートをも有する 自動車用子供シートが記載されている。 通常の自動車用子供シートの場合、子供の身体は衝突点方向に投げ出され、空 間を飛ぶガラスの破片または他の物に曝される。 現在、シートの承認は、真正面または真後ろから行う衝突テストに基づいてい る。しかし、衝突の角度を２〜３度変えるだけで負傷の度合いは根本的に変わり 得る。さらに、統計学的観点からすると、衝突テストのパターンのような衝突は 、事故パターンの総数を考えると、ほとんど起こらない。従って、本発明の要件 の１つは、衝突点に関わらず同等にうまく機能するということである。 最近、エアバッグにより、個人用自動車の助手席側に取り付けられた、後方を 向いた自動車用子供シートに問題が生じている。これまで、フロントシートにお いて後方を向いた自動車用子供シートが最も安全なものであると考えられていた 。エアバッグにより、これは不可能となった。 本発明の目的は、人間が衝突の間に自分自身の慣性によって、特に頭／首の領 域に受ける危険な負荷の大部分を吸収および中和し得るシート、特に自動車用子 供シートを提供することにある。 従って、本発明の一般的な目的は、前方および後方の両方 に向いて取り付けられ得、且つ、衝突の間に身体の位置をむち打ち症の危険およ び体内器官に与える圧力を減少するためにより好適な位置に変更しながら、衝突 の際に特に危険なエリア、例えば窓と同じレベルの位置から子供の頭／首の領域 を引っ張る、シートを提供することにある。 上記目的は、添付の特許請求の範囲に記載の特徴により特徴づけられる、導入 部に記載のタイプの装置により達成される。 本発明により、衝突の際に人間が安定状態にあることを可能にするシートの設 計が達成される。該シートは、人間が衝突点に背中を向けるように回転／旋回す るように、フレームに回転可能に取り付けられている。従って、本発明による装 置は、自動車で輸送される、特に子供の安全を増加する、新規の保護方法の可能 性を提供する。 本発明による設計はまた、衝突の際に人間または子供がシートベルトを締めて いるにもかかわらず投げ出される通常のシートとは対照的に、体内の大切な器官 に対する圧力を減少させる。 本発明による子供シートによると、通常の座位置高さから子供を引き下ろして 、衝突によって投げ出された物から子供の頭および体内器官を保護する設計が達 成される。これによる装置は、シートが衝突点に対する身体および頭部の位置を 変更するため、むち打ち症の可能性を減少する。 自動車用子供シートに対するさらなる要件は、問題が起こ ったときに問題を処理する権利を有する当局および保険会社などからの要件／規 則を満たすことである。 以下、本発明を、実施態様により図面を参照して、より詳細に説明する。 図１は、本発明による設計の、第１の位置における側面図である。 図２は、図１による本発明の、第２の位置における側面図である。 図３は、図２による本発明の、Ａ−Ａ線に沿った正面図である。 図４は、図３による本発明の部分断面図である。 図５は、本発明による第２の設計の、第１の位置における側面図である。 図６は、図５による本発明の、第２の位置における側面図である。 図面において、子供シートは概して１で示され、フレーム部材の上部および下 部は各々２および３で示される。フレーム部材の上部２において、シート４が設 けられ、シート４にはシートの調節を行い、そして上部２からの取り外しを行い 得るハンドル５が備わっている。上部２と下部３との間に、互いに対向する凸型 接触面が、相対的に移動可能なスライディングトラック１０、１５、および１６ という形でさらに設けられている。シートは、ガイド間、好適には第１のガイド 片７と第２のガイド片８との間において、調節フレーム９に 取り付けられている。第１および第２のガイド片７および８は、スライディング トラック１０によって、フレーム部材の上部２がシート４と共にフレーム部材の 下部３に対して移動可能であることを保証する。シート４が同時に横方向に移動 することを可能にするために、ガイド片７および８上に各々スライディングトラ ック１５および１６が設けられている。下部スライディングトラック１５は、ガ イド片７に回転可能に取り付けられた回転板１９を有する。上部スライディング トラック１６は、ガイド片８に取り付けられた半円形スライディングトラックで 構成されている。 シート４の移動は、子供の体重と重り６との両方によって決定される。重り６ は、シート裏面の調節フレーム９に取り付けられて、シートの移動方向を変更し ようとする如何なる外部からの影響にも反して移動する。重り６を安定させるた めに、シート４が上部２と共に制御不能に回転することを防ぐロック機構を有す る安定装置１２が設けられている。安定装置１２は、衝突または十分な力による ブレーキングが起こるまで、シート４および上部２を適切な位置に保持すること を保証する。衝突または十分な力によるブレーキングが起こると、安定装置１２ は、重り６を解放し、そのことが、シート４および上部２がスライディングトラ ック１０、１５、および１６によって、衝突点に対して最も好適な位置に移動す ることを保証する。ガイド片のスライディングトラック１０、１５および１６の 一方の端部において、シート４の運動エネ ルギーを緩和する回転式ブレーキまたは緩衝剤１４が設けられている。シート１ を自動車の３点ベルトに取り付けるために、アンカー点１７および１８が設けら れている。 図１〜図３は、第１の位置（図１）と第２の位置（図２および図３）との間に おける長手方向および横方向の移動のためのスライディングトラック１０、１５ および１６を備えた設計を示す。図２および図３は、それ以外は、衝突の際に可 能な回転の例を示すためのみのものである。上記のように、この設計は、衝突点 に対して最も好適な位置までシート４を回転させる。図５および図６は、第１の 位置（図１）と第２の位置（図２）との間のみの移動のためのスライディングト ラック１０を備えた第２の設計を示す。この設計は、長手方向における移動のみ に用いられる。 図４に示すように、ガイド片７および８はスライディングトラック１０内にお いて、例えば内蔵ホイールまたはボールベアリングにより移動し得る。 シートが前方を向いている状態で、衝突が真正面からおよび走行方向に対して 右４５度から起こった場合の実施態様について述べる。実施例１ 衝突の間、重り６とフレーム部材の上部２とを、第１の位置（図５）にあるシ ート４と共に、安定装置１２から解放し移動させるために十分強い力が生成され る。それにより、シート４は下方に移動し、シートベース１７は上方且つ前方に 揺動し、シートの上部はフレーム内で下方に引かれる。この移動は、緩衝剤１４ により停止され、下部ガイド片７が第２の位置（図６）においてロッキング装置 １３によりロックされる。実施例２ 安定装置１２がフレームの上部２を解放するため、フレームの上部２は上記と 同様に前方に移動し、同時に衝突点方向に右に移動する。この横方向の移動は、 回転板１９と、ガイド片８のスライディングトラック１６内におけるフレーム部 材の上部２の側方向への回転とにより達成される。下部ガイド片７における回転 板１９回りの回転は、回転式ブレーキまたは緩衝剤２０に当たって停止し、その 後、ガイドのシートロックにロックされる。その後、シート４は右側の衝突点に 裏面を向けた状態でフレーム内で引き下ろされる位置を取る。 例えば純粋な側部衝突の場合、重り６の、一方の側への偏向はまた、前方への 移動を引き起こし得るが、その逆は必ずしも起こらない。 上記実施態様においては、本発明により可能な設計を示したにすぎない。フレ ーム部材間の相対的移動は、さらなる設計、例えば、相対的に移動可能な２つの 半球の形態の原理、またはシートの移動のために実際の取り付けが回転中心にお いてなされた場合を含むことは自明である。さらに本発明は、壊れやすい負荷の 輸送用に、安全ネットを備えたバッグの中で横になった幼児／子供の輸送用に、 オイル装置から落ちた ライフボートにおいて、および高速客船用にも用いられ得る。このように、本発 明の範囲内において多くの改変が可能である。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年４月２８日 【補正内容】 明細書 自動車用子供シート 本発明は、シート、特に自動車または他の輸送手段に用いる、フレーム上で調 節可能なシート部材に関する。シート部材は、第１の位置と第２の位置との間に おいて移動可能であり、シート部材は、第１の位置において解放可能に取り付け られ、且つ、特定の運動エネルギー量に達したときに開くロッキング部材が設け られ、それによりシート部材の移動が可能となる。 本発明は、近年特に０歳から６歳の年齢層の子供が交通事故で負傷するという 問題に基づく。子供は、全体重に対して頭部の重量が重いため、むち打ち症にな る可能性が大人に比べて高い。座っている状態では、頭／首の領域もまた衝突の 結果他の物によって外傷を負う可能性も非常に高い。さらに、子供の体内器官は 圧力／衝撃を感じる度合いが大人に比べて大幅に高い。 車内で子供を輸送するシートとしては、背中サポートに永久的にまたは調節可 能に取り付けられたシート部材などが既に知られている。さらに、長手方向に調 節可能であって座位置を変更することのみを意図した自動車用子供シートも知ら れている。衝突が起こった場合、シートの位置は変化しない。 仏国特許第2,596,338号は、長手方向（後方から前方へ）の 移動のみを有し、衝突点に背中が向くように子供を回転させない、子供シートに 関する。該子供シートは、シートの回転に貢献する重りおよび回転後シートをロ ックする手段を備えていない。さらに、該シートはまた、衝突の間に回転を阻止 するためにロックされ得る。 英国特許第2,202,433号をも参照する。上記特許には、長手方向に調節可能で あって座位置を変更するためのみの自動車用子供シートが記載されている。さら に、独国特許3,931,436号を参照する。上記特許にもまた、調節可能な頭部サポ ートをも有する自動車用子供シートが記載されている。 通常の自動車用子供シートの場合、子供の身体は衝突点方向に投げ出され、空 間を飛ぶガラスの破片または他の物に曝される。 現在、シートの承認は、真正面または真後ろから行う衝突テストに基づいてい る。しかし、衝突の角度を２〜３度変えるだけで負傷の度合いは根本的に変わり 得る。さらに、統計学的観点からすると、衝突テストのパターンのような衝突は 、事故パターンの総数を考えると、ほとんど起こらない。従って、本発明の要件 の１つは、衝突点に関わらず同等にうまく機能するということである。 最近、エアバッグにより、個人用自動車の助手席側に取り付けられた、後方を 向いた自動車用子供シートに問題が生じている。これまで、フロントシートにお いて後方を向いた自動車用子供シートが最も安全なものであると考えられていた 。 エアバッグにより、これは不可能となった。 本発明の目的は、人間が衝突の間に自分自身の慣性によって、特に頭／首の領 域に受ける危険な負荷の大部分を吸収および中和し得るシート、特に自動車用子 供シートを提供することにある。 従って、本発明の一般的な目的は、前方および後方の両方に向いて取り付けら れ得、且つ、衝突の間に身体の位置をむち打ち症の危険および体内器官に与える 圧力を減少するためにより好適な位置に変更しながら、衝突の際に特に危険なエ リア、例えば窓と同じレベルの位置から子供の頭／首の領域を引っ張る、シート を提供することにある。 上記目的は、添付の特許請求の範囲に記載の特徴により特徴づけられる、導入 部に記載のタイプの装置により達成される。 本発明により、衝突の際に人間が安定状態にあることを可能にするシートの設 計が達成される。該シートは、人間が衝突点に背中を向けるように回転／旋回す るように、フレームに回転可能に取り付けられている。従って、本発明による装 置は、自動車で輸送される、特に子供の安全を増加する、新規の保護方法の可能 性を提供する。 本発明による設計はまた、衝突の際に人間または子供がシートベルトを締めて いるにもかかわらず投げ出される通常のシートとは対照的に、体内の大切な器官 に対する圧力を減少させる。 本発明による子供シートによると、通常の座位置高さから子供を引き下ろして 、衝突によって投げ出された物から子供の頭および体内器官を保護する設計が達 成される。これによる装置は、シートが衝突点に対する身体および頭部の位置を 変更するため、むち打ち症の可能性を減少する。 自動車用子供シートに対するさらなる要件は、問題が起こったときに問題を処 理する権利を有する当局および保険会社などからの要件／規則を満たすことであ る。 以下、本発明を、実施態様により図面を参照して、より詳細に説明する。 図１は、本発明による設計の、第１の位置における側面図である。 図２は、図１による本発明の、第２の位置における側面図である。 図３は、図２による本発明の、Ａ−Ａ線に沿った正面図である。 図４は、図３による本発明の部分断面図である。 図５は、本発明による第２の設計の、第１の位置における側面図である。 図６は、図５による本発明の、第２の位置における側面図である。 図面において、子供シートは概して１で示され、フレーム部材の上部および下 部は各々２および３で示される。フレーム部材の上部２において、シート部材４ が設けられ、シート 部材４にはシートの調節を行い、そして上部２からの取り外しを行い得るハンド ル５が備わっている。上部２と下部３との間に、互いに対向する凸型接触面が、 相対的に移動可能なスライディングトラック１０、１５、および１６という形で さらに設けられている。シートは、ガイド間、好適には第１のガイド片７と第２ のガイド片８との間において、調節フレーム９に取り付けられている。第１およ び第２のガイド片７および８は、スライディングトラック１０によって、フレー ム部材の上部２がシート部材４と共にフレーム部材の下部３に対して移動可能で あることを保証する。シート部材４が同時に横方向に移動することを可能にする ために、ガイド片７および８上に各々スライディングトラック１５および１６が 設けられている。下部スライディングトラック１５は、ガイド片７に回転可能に 取り付けられた回転板１９を有する。上部スライディングトラック１６は、ガイ ド片８に取り付けられた半円形スライディングトラックで構成されている。 シート部材４の移動は、子供の休重と重り６との両方によって決定される。重 り６は、シート裏面の調節フレーム９に取り付けられて、シートの移動方向を変 更しようとする如何なる外部からの影響にも当たって移動する。重り６を安定さ せるために、シート部材４が上部２と共に制御不能に回転することを防ぐロック 機構を有する安定装置１２が設けられている。安定装置１２は、衝突または十分 な力によるブレーキングが起こるまで、シート部材４および上部２を適切な位置 に保持することを保証する。衝突または十分な力によるブレーキングが起こると 、安定装置１２は、重り６を解放し、そのことが、シート部材４および上部２が スライディングトラック１０、１５、および１６によって、衝突点に対して最も 好適な位置に移動することを保証する。ガイド片のスライディングトラック１０ 、１５および１６の一方の端部において、シート部材４の運動エネルギーを緩和 する回転式ブレーキまたは緩衝剤１４が設けられている。シートアセンブリ１を 自動車の３点ベルトに取り付けるために、アンカー点１７および１８が設けられ ている。 図１〜図３は、第１の位置（図１）と第２の位置（図２および図３）との間に おける長手方向および横方向の移動のためのスライディングトラック１０、１５ および１６を備えた設計を示す。図２および図３は、それ以外は、衝突の際に可 能な回転の例を示すためのみのものである。上記のように、この設計は、衝突点 に対して最も好適な位置までシート部材４を回転させる。 図５および図６は、第１の位置と第２の位置との間のみの移動のためのガイド ホイール付きスライディングトラック１０を備えた第２の設計を示す。この設計 は、長手方向（後方から前方へ）における移動のみに用いられる。 図４に示すように、ガイド片７および８はスライディングトラック１０内にお いて、例えば内蔵ホイールまたはボールベアリングにより移動し得る。 シートが前方を向いている状態で、衝突が真正面からおよび走行方向に対して 右４５度から起こった場合の実施態様について述べる。実施例１ 衝突の間、重り６とフレーム部材の上部２とを、第１の位置（図５）にあるシ ート部材４と共に、安定装置１２から解放し移動させるために十分強い力が生成 される。それにより、シート部材４は下方に移動し、シートの底部は上方且つ前 方に揺動し、シートの上部はフレーム内で下方に引かれる。この移動は、緩衝剤 １４および第２の位置（図６）においてロッキング装置１３によりロックされる ガイドホイール２１により停止される。実施例２ 安定装置１２がフレームの上部２を解放するため、フレームの上部２は上記と 同様に前方に移動し、同時に衝突点方向に右に移動する。この横方向の移動は、 回転板１９と、ガイド片８のスライディングトラック１６内におけるフレーム部 材の上部２の側方向への回転とにより達成される。下部ガイド片７における回転 板１９回りの回転は、回転式ブレーキまたは緩衝剤２０に当たって停止し、その 後、ガイドのシートロックにロックされる。その後、シート部材４は右側の衝突 点に裏面を向けた状態でフレーム内で引き下ろされる位置を取る。 例えば純粋な側部衝突の場合、重り６の、一方の側への偏 向はまた、前方への移動を引き起こし得るが、その逆は必ずしも起こらない。 上記実施態様においては、本発明により可能な設計を示したにすぎない。フレ ーム部材間の相対的移動は、さらなる設計、例えば、相対的に移動可能な２つの 半球の形態の原理、またはシートの移動のために実際の取り付けが回転中心にお いてなされた場合を含むことは自明である。さらに本発明は、壊れやすい負荷の 輸送用に、安全ネットを備えたバッグの中で横になった幼児／子供の輸送用に、 オイル装置から落ちたライフボートにおいて、および高速客船用にも用いられ得 る。このように、添付の請求の範囲に規定される、本発明の範囲内において多く の改変が可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ ，ＬＶ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ， ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＴ，Ｕ Ａ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．シート（１）、特に自動車または他の輸送手段に用いられるフレーム上で調 節可能なシート部材（４）を備えた子供シートであって、該シート部材（４）が 第１の位置と第２の位置との間において移動可能であり、該シート部材が該第１ の位置において解放可能に取り付けられ、特定の運動エネルギー量が達成された ときに解放されるロッキング部材（１２）が設けられ、それによって該シート部 材（４）の移動を可能にするシートであって、フレーム部材が、好適には自動車 の３点ベルトを介して自動車などへの取り付けを行う下部（３）と、該シート部 材（４）を支持する上部（２）とに分割されること、該フレーム部材の上部（２ ）および下部（３）が相対的に移動するために互いに対向した凸型接触面（１０ ）を有すること、該第１の位置と該第２の位置との間の移動のために重り（６） が該凸型接触面（１０）間に設けられていること、該フレーム部材の該上部（２ ）および該下部（３）が各々さらに、該第１の位置と該第２の位置との間の移動 のためのガイド、好適には第１のガイド片（７）および第２のガイド片（８）を 備えていること、該重り（６）が該第１の位置においては該ロッキング部材（１ ２）により、そして該第２の位置においては第２のロッキング部材（１３）によ り解放可能に取り付けられていること、および該シート部材（４）の運動エネル ギーを止めるための緩衝剤（１４、２０）が設 けられていることを特徴とする、シート（１）。 ２．前記重り（６）が、該重り（６）が前記ロッキング部材（１２）により解放 されるとき、前記第２の位置において前記ロッキング部材（１３）に該シート部 材（４）をロックするために十分大きい重量を有するように設計されていること を特徴とする、請求項１に記載のシート（１）。 ３．前記重り（６）が、前記フレーム部材の上部（２）に設けられていることを 特徴とする、請求項１に記載のシート（１）。 ４．前記ロッキング装置（１２、１３）がばね式であることを特徴とする、請求 項１に記載のシート（１）。 ５．前記シート部材（４）が、前記フレーム部材の上部（２）に対して調節可能 であることを特徴とする、請求項１に記載のシート（１）。