JPH094962A - 真空冷凍室並び真空冷蔵室を設けた冷凍冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍室においては、真空することにより、酸
素は排出され、直接冷凍するため、冷凍にする時間は短
縮され、鮮魚並び肉等の繊維質並び淡白質は破壊され
ず、味も損なわれないものである。また、冷蔵室におい
ては、上述同様、真空することにより酸素は排出され、
冷却する時間は短縮し、生魚、刺身、肉並び煮物等の酸
化はなくなり、長期保存ができるものである。また、雑
菌等の減少にも役立つことを目的としたものである。 【構成】 真空室本体Ａは、開閉扉Ｅを有し、排気逆入
防止弁Ｈを有する排気管３は、排気孔Ｂより突出した排
気管Ｄとで接続し固定する。排気管３は、真空装置へと
延び確実に接続し固定する。そして、略三日月形解除孔
１０を有する真空解除装置摘み１１を操作することによ
り、真空室Ａの真空状態は解除されるものである。ま
た、請求項１の真空冷凍室並ひ真空冷蔵室も、上記に準
ずるものである。なお、真空装置の作動には、独立した
駆動モーターを有する真空装置、又は常設してある駆動
モーターを併用する真空装置のことである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、家庭用、業務用、商業
用並び工業用に使用されている、冷凍冷蔵庫に係るもの
でる。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の冷凍冷蔵庫において、冷
凍室は、冷凍するものであり、冷蔵室は、冷却するもの
で、独立した室を有したものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この種の冷凍冷蔵庫で
は、室内の空気を冷却した後、冷凍並び冷却をするた
め、目的を達する迄に時間のかゝる問題点を有してい
た。

【０００４】冷凍室は、扉を開閉するたびに、湿気を含
む空気が室内に侵入し、室内に霜の付着くする問題点を
有していた。

【０００５】また、酸素と接している食物は、酸化しや
すく腐食並び変色が早めに起きる問題点を有していた。

【０００６】密封された容器及びラップ類等では、酸素
と接しているため、酸化は免れない問題点を有してい
た。

【０００７】また、家庭用の冷凍冷蔵庫では、煮物、魚
身並び肉等を入れるため、匂いが移る問題点を有してい
た。

【０００８】業務用の冷凍冷蔵庫も、上記と同じ問題点
を有していた。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における真空冷凍室並び真空冷蔵室は、長方
体又は立方体の形状を有しているものである。

【００１０】独立した真空室本体は、冷凍室並び冷蔵室
の室内に設置し、固定したものである。

【００１１】本体の奥く上部に、排気用の円形孔を有
し、外部に突出した排気管を設け、排気逆入防止弁を有
した排気管と接続するものである。

【００１２】真空冷凍室並び真空冷蔵室より延びる二本
の排気管は、真空装置の中間にて接続し、真空装置へと
延び確実に接続し固定する。

【００１３】真空装置が作動すると、排気管内は真空状
態になり、室内との空気圧の差により、排気逆入防止弁
を押し、その空間より空気は排気通並び排気管へと排出
されるものである。

【００１４】開閉できる装置を有する補助弁は、排気逆
入防止弁が作動停止状態時に、補助するものであり、真
空状態でも作動は可能なものでなければならない。

【００１５】コイルスプリングを用いた排気逆入防止弁
は、真空状態になると徐々に密着停止部に押し出される
ものである。

【００１６】真空装置が作動停止になると、排気逆入防
止弁を停止部に押し出して密着する。そして補助弁は、
取り付け部の傾斜角度が７５度〜８０度のため、防止機
能に優れ、排気空気の逆入を防止するものである。

【００１７】コイルスプリングは、排気逆入防止弁のス
プリング取り付け部、並び排気逆入防止弁誘導突起部の
スプリング取り付け部で確実に固定する。

【００１８】排気逆入防止弁誘導突起部は、復数本を等
間隔で装着することにより、排気逆入防止弁はスムース
に作動するものである。

【００１９】排気逆入防止弁は、主弁並び補助弁とで構
成され、排気量が多い時点では、主弁並び補助弁にて排
気され、少量になると補助弁だけが作動するものであ
る。これにより、より多くの酸素が排出できるものであ
る。

【００２０】真空室本体に取り付ける開閉扉には、本体
との密着部に、密着しやすい素材を使用する。

【００２１】そして、開閉扉と真空室本体とを確実に密
着する。

【００２２】略三日月形解除孔を有する真空解除装置
は、本体と密着していなければならない。

【００２３】請求項１の、真空冷凍室並び真空冷蔵室
も、上記に準ずるものである。

【００２４】

【作用】固定した真空装置の作動により、真空室本体内
の空気は、排気逆入防止弁並び排気管を通じて、排出さ
れるものである。

【００２５】真空室内の空気が排出されると、室内は真
空になり、外部の圧力により、開閉扉は本体に、より密
着するものである。

【００２６】片方の真空解除装置を操作することによ
り、本体の真空状態は解除される。一方の真空室は、排
気逆入防止弁並び補助弁が、密着部へ確実に密着するた
め、室内の真空状態は保持されるものである。

【００２７】真空解除された本体は、開閉扉を閉めると
同時に、真空装置を作動させと真空状態になり、中の物
は酸化することなく、保持されるものである。

【００２８】真空解除孔は、略三日月形を有するため、
操作の初動時は、少量の空気が入り、操作するごとに、
空気の量は多く入るものである。

【００２９】

【実施例】固定した真空室（Ａ）は、真空になるため、
外部より圧力がかゝり、圧力に耐えられる素材を使用し
なければならない。

【００３０】また、開閉扉（Ｅ）、排気逆入防止弁
（Ｈ）並び、排気管（Ｄ．３）等も、上記と同等の素材
を使用するものである。

【００３１】なお、本体に補強部を設けるのも、一方法
である。

【００３２】本体（Ａ）より突出した排気管（Ｄ）と排
気逆入防止弁（Ｈ）を有する排気管（３）を接続し、こ
れより延びる排気管（３）は、固定された真空装置に接
続し確実に固定する。

【００３３】開閉扉（Ｅ）並び本体（Ａ）の片方に、扉
の開閉装置（Ｆ）を装着し、開閉扉（Ｅ）の脱落防止及
び本体（Ａ）との密着をはかるものである。

【００３４】

【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。

【００３５】真空室本体内の酸素を排出することによ
り、冷凍並び冷却時間は短縮され、保存物は酸素と接す
ることもなく、酸化による腐食並び変色はなくなるもの
である。

【００３６】また、真空状態により、室内の湿気はなく
なり、保存物は日持ちするものである。

【００３７】そして、室内の雑菌等も、減少するもので
ある。

【００３８】また、真空解除の初動時は、略三日月形孔
のため、空気の入る量は少なく、汁の多い煮物並び汁を
含んだ食べ物等の汁のとび散るのを防ぐものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】真空室の立体図である。

【図２】開閉扉の正面図である。

【図３】排気逆入防止弁並び補助弁の真空状態断面図で
ある。

【図４】排気逆入防止弁及び誘導突起部の正面図であ
る。

【図５】真空解除装置の正面図である。

【図６】真空初動時の排気逆入防止弁並び補助弁の作動
状態図である。

【図７】真空間際の排気逆入防止弁並び補助弁の作動状
態図である。

【符号の説明】

Ａ 真空室本体 Ｂ 排気孔 Ｃ 真空解除装置 Ｄ 排気管 Ｅ 開閉扉 Ｆ 扉の取り付け部 Ｇ 扉の密着部 Ｈ 排気逆入防止弁 Ｉ 排気逆入防止補助弁 Ｊ 補助排気孔 １ 排気孔 ２ 排気逆入防止弁の密着停止部 ３ 排気管 ４ コイルスプリング ５ コイルスプリングの取り付け部 ６ 排気逆入防止弁の誘導突起部 ７ 排気通 ８ 真空解除装置回転停止突出部 ９ 真空解除孔 １０ 略三日月形解除孔 １１ 真空解除用摘み １２ 排気空間部 １３ 補助弁取り付け部の角度は７５〜８０度

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 冷凍冷蔵庫に、真空装置を用い、真空冷
   凍室並び真空冷蔵室を設けた、冷凍冷蔵庫に係るもので
   ある。
2. 【請求項２】 冷凍室内並び冷蔵室内に、独立した真空
   室（Ａ）を設けた、冷凍冷蔵庫に係るものである。
3. 【請求項３】 排気管（３）内に、排気逆入防止補助弁
   （Ｉ）を有する排気逆入防止弁（Ｈ）を設けた、請求項
   １、２に係るものである。
4. 【請求項４】 真空室（Ａ）に、真空解除装置（Ｃ．図
   ５）を設けた、請求項１、２に係るものである。
5. 【請求項５】 真空解除装置（Ｃ．図５）には、略三日
   月形を有した真空解除孔（１０）を設けた、請求項４に
   係るものである。