JPH0949115A - 鞘芯型複合メルトブロー紡糸口金装置 - Google Patents
鞘芯型複合メルトブロー紡糸口金装置Info
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- JPH0949115A JPH0949115A JP21679395A JP21679395A JPH0949115A JP H0949115 A JPH0949115 A JP H0949115A JP 21679395 A JP21679395 A JP 21679395A JP 21679395 A JP21679395 A JP 21679395A JP H0949115 A JPH0949115 A JP H0949115A
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Abstract
する。とりわけ芯成分が偏心せず、真円度がよく、繊度
むらや、複合比むら等が少ない、該装置を提供する事に
ある。 【解決手段】 鞘芯型複合メルトブロ−紡糸口金装置で
あつて、原液供給板2)と、分配孔が穿設された分配板
3)と、その背面から底部に芯成分整流溝が長手方向に
削設されかつ、該溝の底に芯成分吐出孔が穿設され、さ
らに該芯成分整流溝を挟んだ両側に鞘成分吐出孔がその
背面にそれぞれ穿設された分離板4)と、背面に前記分
離板4)を挿入するための内腔が削設され、かつ内腔底
面に紡糸孔が穿孔された口金板5)と、鞘成分受部溝か
らの鞘成分S)が前記芯成分吐出孔からに吐出した芯成
分C)の周りを包む関係にあり、前記口金板の周りに前
記紡糸孔の出口に向けて形成された気体噴出用間隙とを
備えた鞘芯型複合メルトブロ−紡糸口金装置。
Description
口金装置に関し、特に2種の紡糸原液を溶融押出し、鞘
芯型に複合し、押し出された未延伸糸を高速気流でブロ
−ン紡糸する鞘芯型複合メルトブロ−紡糸口金装置に関
する。このような装置により得られた極細繊維は、ウエ
ブ状で又は不織布で、もしくは成型物に加工し、マス
ク、精密濾過用フイルタ−、バツテリ−セパレ−タ、衛
生材料、断熱材等の用途に使用される。
押出し、押し出された未延伸糸に対し紡糸口金の両面に
設けられた間隙から高温高速の気流を噴出してブロ−ン
紡糸するいわゆるメルトブロ−紡糸は、例えば繊維径1
0μm以下の極細繊維を得ることが出来、しかも紡糸と
不織布の製造を連続的に行うことができるので極細繊維
不織布の製造には有利な方法である。
ある。その1は非複合繊維に関するものであり、その2
は複合繊維に関するものである。非複合繊維のメルトブ
ロ−紡糸については、インダストリアル・アンド・エン
ジニアリング・ケミストリ−(48巻、第8号、134
2〜1346頁、1956年)にその装置及び紡糸法が
記載されている。しかしこの文献には鞘芯型複合紡糸に
ついては何も開示されていない。
は、特開昭60−99057及び特開昭60−9905
8号公報に、2種のポリマ−を各々の押出機から導く為
の導管、導管に接続した複合成分を結合するための孔、
紡糸孔、及びエア−オレフイスとを備えた並列型複合メ
ルトブロ−紡糸装置及び紡糸法が開示されている。該特
許によれば、ポリエステル/ポリプロピレン、ナイロン
−6/ポリプロピレン等、様々な異種ポリマ−の組合せ
で並列型複合メルトブロ−紡糸法極細繊維を製造できる
としている。前記2件に開示された紡糸装置にあつて
は、押出機内の温度、滞留時間、ポリマ−の組成等を制
御し、ダイを通過する異種ポリマ−の粘度をほぼ同一に
なつた状態でダイに分配することによつて複合部のひど
い乱れや崩壊なしに並んだオレフイスから押し出され
て、並列型の複合ブロ−ン繊維を紡糸出来るとしてい
る。しかし鞘芯型複合メルトブロ−紡糸については開示
されていない。
金底部に長手方向に削設された細長い溝状の合流樹脂整
流溝とその底に穿孔された紡糸孔を備えた口金及び口金
の内腔に2種の原液を分離するための分離板とを備えた
並列型複合メルトブロ−紡糸装置が開示されている。こ
の装置を用いれば口金の長手方向に長さと厚さとの比が
限定された合流樹脂整流溝が削設されているので第1成
分と第2成分の粘度バランスが少し崩れたものを紡糸し
ても前記2件の公知技術に較べ、複合比むらや、繊度む
ら等が少々改善されるが、鞘芯型複合繊維を紡糸するこ
とができない。このように前記何れの文献にも、鞘芯型
複合メルトブロ−紡糸装置については開示されていな
い。又鞘成分と芯成分とを均一に分配するための各部材
やその組合せ等については何ら開示されていない。
組合せに対応出来、しかも単繊維間の繊度むらが少な
く、且つ複合比が均一で、鞘と芯成分が偏心度の少な
い、かつ、複合繊維が変形しない鞘芯型複合メルトブロ
−紡糸口金装置を提供することにある。更に他の目的
は、口金幅が大で生産性のよい口金装置を提供すること
にあり、且つ繰り返し使用しても口金の底面や分離板の
底面等を損傷することがない鞘芯型複合メルトブロ−紡
糸口金装置を提供することにある。
めの本発明の構成は下記の通りである。 1− 鞘芯型複合メルトブロ−紡糸口金装置であつて、
鞘成分S)及び芯成分C)を後記分配板に導くための原
液供給板2)と、前記原液供給板から供給された鞘成分
S)及び芯成分C)を後記分離板に導くためのそれぞれ
の分配孔が穿設された分配板3)と、その背面から底部
に芯成分整流溝が長手方向に削設されかつ、該溝の底に
芯成分吐出孔が穿設され、さらに該芯成分整流溝を挟ん
だ両側に鞘成分吐出孔がその背面にそれぞれ穿設された
分離板4)と、背面に前記分離板を挿入するための内腔
が削設され、かつ内腔底面に紡糸孔が穿孔された口金板
5)と、鞘成分受部溝からの鞘成分S)が、前記芯成分
吐出孔からの芯成分C)の周りを包む関係にあり、前記
口金板の周りに前記紡糸孔の出口に向けて形成された気
体噴出用間隙とを備えた鞘芯型複合メルトブロ−紡糸口
金装置。 2− 鞘成分S)及び芯成分C)を後記分配板のそれぞ
れの成分の受部溝に導くための原液導入溝がある原液供
給板2)と、その背面に前記原液供給板から供給された
原液を受け入れるそれぞれの成分の受部溝が長手方向に
それぞれ削設されかつ原液を該受部溝から後記それぞれ
の成分の分配孔に導く分配溝が長手方向を横切るように
交互に削設され、かつ該受部溝及び該分配溝の削設によ
り形成された分配溝隔壁があり、かつ芯成分を後記分離
板の芯成分整流溝に導くための芯成分分配孔が芯成分分
配溝に穿孔され、さらに鞘成分を後記分離板の鞘成分吐
出孔に導くための鞘成分分配孔が前記芯成分分配孔を挟
んだ両側に且つ鞘成分分配溝と鞘成分受部溝にそれぞれ
穿孔された分配板3)と、その背面に分配板の芯成分を
受け入れる受部溝が長手方向に削設され、かつ該溝を挟
んだ両側に分配板の鞘成分を受け入れるそれぞれの受部
溝が長手方向に削設され、かつ該受部溝の底に鞘成分吐
出孔が穿設された分離板4)を備えた上記1に記載の鞘
芯型複合メルトブロ−紡糸口金装置。 3− 分離板の底面に、相隣る芯成分吐出孔の間の位置
に、結合コントロ−ル溝が削設された分離板4)である
上記1、2何れかに記載の複合メルトブロ−紡糸口金装
置。 4− 口金板の複合成分導入孔、紡糸孔および分離板の
芯成分吐出孔が同軸位置であり、前記複合成分導入孔の
径p2)が前記芯成分吐出孔の径p1)より大であり、
かつ分離板の底面k)と口金板内腔底面x)との間に狭
あいな間隙d2)があり、この間隙d2)が鞘成分圧力
調整溝の間隙d1)より小である、分離板及び口金板と
を備えた上記1〜3何れかに記載の鞘芯型複合メルトブ
ロ−紡糸口金装置。 5− 口金板内腔底面に複合成分導入溝が長手方向に削
設されかつ該溝の底に紡糸孔が穿孔され、かつ前記複合
成分導入溝の幅が分離板底面の幅より大である上記1〜
3何れかに記載の鞘芯型複合メルトブロ−紡糸口金装
置。
する。(図1)は本発明例の複合メルトブロ−紡糸装置
の正面概略断面図であり、(図4)は(図1)の口金板
下部の断面図である。本発明の口金は、分離板の上部か
ら供給された芯成分C)及び鞘成分S)に分離し紡糸孔
側に移送する分離板4)と、口金板の背面に前記分離板
を挿入するための内腔22)が削設され且つ内腔底面に
紡糸孔15)が穿孔された口金板5)と、前記口金板の
外側に設けられた一対の気体間隙調節板6)とから主と
して構成される。
板5)と共に、それぞれの原液を導く上部の部材を備え
ている。即ち、紡糸原液S)及びC)が各々供給される
原液導入溝7a)及び7b)が各々削設された原液供給
板2)と、該原液供給板2)を経て供給された鞘芯成分
を均一に分配する分配板3)と、該分配板3)を経て供
給された鞘芯成分を芯成分原液C)及び左右の鞘成分原
液S)に分離し紡糸孔側に移送する分離板4)と、その
背面に前記分離板を挿入するための内腔22)が削設さ
れ且つ内腔底面に紡糸孔15)が穿孔された口金板5)
と、前記口金板5)の外側に設けられた一対の気体間隙
調節板6)とから主として構成される。
た物について説明する。原液供給板2)には芯成分導入
溝7a)及び鞘成分導入溝7b)が各々溝状に削設され
て、その排出口は広角状に削設され、分配板3)のそれ
ぞれの成分の受部溝19)、21)に略合致するように
なつている。又該鞘成分導入溝の排出口はその中心軸が
後記分配板3)に穿孔された右側の鞘成分分配孔23b
2) の孔から離れた位置に開口している。この原液供給
板は一体物でもよいが、本例の場合は、左部材、右部
材、中央部材の3個に分割されており、各々ボルトで固
定されている(図1)。
に芯成分受部溝19)及び鞘成分受部溝21)が各々長
手方向に、(図2)でいう前後方向に削設されている。
又分配板3)は鞘成分を左右2箇所に分配するようにな
つている。該受部溝はその幅が、鞘成分受部溝幅w
2)〉芯成分受部溝幅w1)となるように削設されてい
る。このような構造をとる事により、該溝19)で、芯
成分となるべき芯成分が後記芯成分分配孔に移送される
までの滞留時間と、該溝21)で鞘成分が後記鞘成分分
配孔に移送されるまでの滞留時間とをバランスよく調整
することができ、いずれか一方の成分のみ該溝での滞留
時間のバランスが異常にくずれる事による異常な熱分解
等を阻止できる。その背面には芯成分分配溝20a)が
左右方向にその一端を該芯成分受部溝19)に開口して
削設されている。又鞘成分分配溝20b)が左右方向に
その一端を該鞘成分受部溝21)に開口して削設されて
いる。各成分の分配溝の長さl1、l2)は略同じであ
る。前記それぞれの成分の分配溝は、分配溝隔壁24)
を隔て交互に削設されている。(図1、図2)。
成分分配孔23a)及び鞘成分分配孔23b1)が穿孔
されている。該芯成分分配孔は分配板の略中央部に垂直
に多数穿孔されている。又鞘成分を分離板の右側の鞘成
分受部溝9b2)に分配する鞘成分分配孔23b2)が分
配板の鞘成分受部溝21)に穿孔されている。本発明の
実施例では該鞘成分分配孔23b1)、23b2)が斜め
に多数穿孔されており、後記分離板のそれぞれの成分の
受部溝に開口している。 しかも該鞘成分分配孔23b
2)の原液導入側(背面)は、鞘成分原液導入溝7b)
の排出口の中心軸から左側にずらして穿孔しているの
で、鞘成分を左右に均一に分配することができる。又該
左右の鞘成分分配孔が芯成分分配孔を挟んで略(ハ)状
に斜めに穿孔することにより、鞘成分をバランスよく後
記分離板に排出できる(図1、図2)。
25a)、鞘成分受部溝25b1)、25b2)が削設さ
れている。又隔壁28)が形成されている。該溝を設け
ることにより、長手方向へ各原液を均一に分配できる
(図3)。しかしこの溝は無くともよい。
該分離板は口金板の内腔22に挿入されるように装着さ
れている。該分離板はその背面中央部に芯成分受部溝9
a)が長手方向に削設され、該9a)を左右に挟んで鞘
成分受部溝9b1)、9b2)が長手方向に削設されて
いる。本発明の例では該受部溝は、フイルタ−10)の
支持材を兼ね備えている(図1)。又該鞘成分受部溝の
底面には鞘成分吐出孔8b1)、8b2)が多数穿孔され
ている。本発明では該孔の代わりに溝が削設されていて
もよい。又その背面の芯成分原液受部溝から底面にかけ
て芯成分を整流しながら移送する芯成分整流溝8a)が
長手方向に削設されている。又該溝8a)の底面には芯
成分吐出孔17)が多数、後記紡糸孔と同数穿孔されて
いる(図1)。該溝8a)の幅は約2〜30mm、好ま
しくは約3〜20mmである。該幅が2mm以下の場合
原液の移送速度が早すぎ、その長手方向で、粘度むらや
流速むら等が起き易いからである。又該幅が30mmを
超えると原液の移送速度が遅すぎ、異常な熱分解、炭化
物等が発生したりすることがある。
形状は(図4)に示すように逆二等辺三角形をしてい
る。口金板5)はその背面に、内腔22)が長手方向、
(図1)でいう前後方向に削設されている。又その内腔
底面x)には、複合成分導入孔14)及び該孔の下部に
同軸で紡糸孔15)が穿孔されている。又該いずれの孔
もその中心軸が前記分離板の芯成分吐出孔17)と同軸
状に配置されている。又本例では前記分離板と該口金板
は、分離板の底面k)と口金板の内腔底面x)が狭あい
な間隙d2)がある状態でボルト11)で固着されてい
る(図1、図4)。しかし後記の結合コントロ−ル溝や
複合成分導入孔、複合成分導入溝等が特定の関係を満た
す場合には、密着されていてもよい。
右に分れた気体間隙調節板6)が口金板下部側壁と気体
噴出用間隙16)を形成して備えられている(図1)。
該気体間隙調節板6)は本実施例のように左部材と、右
部材に分割されたものでもよく、略V状に削設された一
体物でもよい。
押し出された芯成分、鞘成分の各々の原液は、2台のギ
アポンプにより原液供給板2の各々の原液受部に(図示
せず)至り、各々の原液導入溝7a)、7b)を経て分
配板3)の各々の成分の受部溝19)、21)に排出さ
れる。芯成分は分配板の受部溝19)、芯成分分配溝2
0a)及び分配孔23a)を通り、分離板4)の受部溝
9a)に排出される。鞘成分は受部溝21)を通り左右
に分れ、その一方が鞘成分分配溝20b)、鞘成分分配
孔23b1)を通り分離板の受部溝9b1)に排出され
る。他方が、鞘成分分配孔23b2)を通り、受部溝9
b2)に排出される。分離板の背面に移送された原液
は、芯成分が芯成分整流溝8a)を通り、芯成分吐出孔
17)より吐出される。又鞘成分は前記溝8a)の左右
に穿孔された鞘成分吐出孔8b1)、8b2)より吐出さ
れ、該分離板と口金板とがなす空間部即ち鞘成分受部溝
13)に排出される。鞘成分は、分離板下部の外壁と口
金板内腔の側壁とのなす空間部即ち鞘成分原液圧力調整
溝12)を通り、さらに狭あいな間隙d2)に移送され
る。芯成分吐出孔17)から吐出された芯成分は、該狭
あいな間隙で鞘成分に包み込まれ、更に口金板の複合成
分導入孔14)に導入され、紡糸孔15)から、鞘芯型
複合繊維となつて紡糸される。
は、口金板左右にある気体導入口18)より高温高圧の
気体が導入され、気体噴出用間隙16)より該気体が噴
出され、該噴出気体により延伸され、同時に気体圧力が
高過ぎる場合には切断され、口金下部に配置された補集
装置で極細繊維ウエブとして補集される。なお該噴出気
体としては空気、窒素ガス等の不活性気体が用いられ、
温度は約100〜500℃、圧力は約0.5〜6kg/
cm2である。
において、口金板の内腔の底面x)と、分離板の底面
k)は(図4)に示すように狭あいな間隙d2)をもつ
て配置されている。該d2)は約0.1〜5mmであれ
ばよい。該間隙は鞘成分S)を芯成分C)に包みこむよ
うに複合する。また狭あいな間隙d2)をもつているた
め、紡糸装置の各部材の組み立て時、或は各部材を分解
時に分離板と口金板の接触による損傷を阻止出来る。該
d2)が約0.1mm未満の場合、該間隙で急激な鞘成
分の圧力上昇があり、複合繊維の何れかの成分又は両方
の成分が変形したりするので好ましくない。又5mmを
超えると、孔17)から吐出された芯成分が鞘成分で混
合されたり偏心したりするので、均一な鞘芯型複合繊維
ができないからである。又ポリマ−玉等が出来易い。前
記分離板の鞘成分圧力調整溝12)はその幅d1)が約
0.5〜10mm、好ましくは約1〜8mmである。該
d1)が約0.5mm以下の場合、原液の移送速度が早
すぎ、その長手方向で、粘度むらや流速むら等が起き易
いからである。又該幅が10mmを超えると原液の移送
速度が遅すぎ、耐熱性が比較的劣る樹脂を使用した場
合、異常な熱分解、炭化物等が発生したりすることがあ
り、紡糸孔の目詰まりや発泡等を引き起こす事がある。
又複合比むら、繊度むら、等が発生し、均一な複合繊維
が紡糸出来ない。
4)の径p2)はその真上の芯成分吐出孔17)の径P
1)よりも大 であることが芯成分の変形度が少ない物が
紡糸できるので好ましい(図4A)。しかし該孔14)
はなくともよく、紡糸孔15)が直接穿孔されていても
よい。
るための分離板下部の拡大正面断面図である。(図6)
は結合コントロ−ル溝を説明するための分離板下部の拡
大側面図である。(図7)は同じく分離版下部底面の拡
大平面図である。本発明において、該分離板はその底面
k)に結合コントロ−ル溝27)が削設されている。し
かしこの溝27)はなくともよい。各図において結合コ
ントロ−ル溝27)は相隣る芯成分吐出孔17)の間の
位置に削設されていればよい。例えば分離板の底面k)
からその側面上部にかけて、(図5A)で示す左右側か
ら一対ずつ、(図7A)で示す上下側から一対ずつ削設
されものや、(図5B)、(図7B)で示すようにその
底面を細溝状で横切ったもの等が例示できる。又その幅
m1)が大でかつ底面を完全に横切った物(図7D)も
例示できる。又(図6B)、(図7C)のようにその幅
m1)が大でその底面部長さm3)及びその側壁部の長さ
m2)が小であるもの等が例示できる。又図5Cのよう
にm2)が大であるもの等も例示できる。(図7B、図
7D)の場合、芯成分吐出孔17)の底面は凸状29)
を形成する。
は狭あいな間隙d2)でその鞘成分が図4Aでいう左右
側からの圧力で芯成分が包み込まれるので、複合繊維が
真円度の低い、偏平したり、偏心したり、鞘及び又は心
が変形したり、猫目状に変形(図8B、8C)すること
がある。しかし該結合コントロ−ル溝を削設した場合、
(図7A、図7D)に示すように、芯成分1個に対して
鞘成分が矢印のように斜め方向から対角線状の流れも発
生するので、芯成分C、鞘成分S何れの成分も歪のな
い、真円状、偏心の少ない鞘芯型複合繊維を紡糸できる
(図8A)。該溝27)はその幅m1)が約0.1〜1
0mm、好ましくは約0.2〜7mm、更に好ましくは
約0.3〜5mmである。その側壁部長さm2)は約
0.1〜100mm、好ましくは約0.2〜90mm、
更に好ましくは約0.3〜60mmである。又その底面
部の長さm3)は約0.1〜その底面の幅(mm)、好
ましくは約0.2〜50mm、更に好ましくは約0.2
〜40mmであればよい。前記m1)、m2)、m3)等
が約0.1mm未満の場合、鞘成分のコントロ−ル効果
が少ない。又m1)が10mmを超えた場合、紡糸孔の
穿孔密度を上げることができず、従って繊維の生産性が
劣る。m2)はその長さが大である場合、その内腔22
の圧力調整溝12で鞘成分が(図1)でいう前後方向に
乱れることを阻止する作用があるので本発明の目的を阻
害しない限り実質的に100mmをこえてもよい。しか
し該溝の加工性や加工コスト等の点で約100mmあれ
ば十分である。
が密着されていてもよい(図4B)。この場合、分離板
はその底面の結合コントロ−ル溝が芯成分吐出孔17を
横切るように、(図7E)でいう上下方向から削設さ
れ、相隣る該孔17)の間が凸部を形成して該凸部が口
金板の底面に密着して配置されていてもよい。又(図4
B)に示すように口金板に穿孔された複合成分導入孔が
その径p2)が分離板底面の幅p3)よりも大きい物等を
配置してもよい。又口金板がその複合成分導入孔の代わ
りに、長手方向、(図1)でいう前後方向に削設され、
且つその幅が分離板の底面の幅p3)よりも大である物
が配置されたもの(図示せず)等いずれであつてもよ
い。
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレ−ト、6
−ナイロン、6,6−ナイロン、プロピレンと他のαオ
レフインとの2〜4元共重合体、ポリブチレンテレフタ
レ−ト、ポリフェニレンスルファイド、ポリカ−ボネ−
ト、ポリウレタン、ポリ弗化ビニリリデン、ポリエステ
ルエラストマ−、ポリアミドエラストマ−、ポリアリレ
−ト等種々の樹脂の組合せで複合紡糸出来る。又鞘成分
に低融点樹脂を用い、芯成分に高融点樹脂を用いた複合
繊維は加熱により繊維間に熱融着が起きるので高強力な
不織布を製造できる。このようにして得られた極細複合
繊維の断面図を模式的に図示すると図8Aに示すような
鞘芯型複合繊維となる。該繊維はそのまま、あるいは他
の繊維と混合したり、加熱により捲縮を発現させたり、
あるいは熱融着し、ウエブ状で或は不織布状で種々の用
途に用いられる。
合メルトブロ−繊維を紡糸することができる。本発明の
装置は、鞘成分と芯成分が紡糸孔の真上に配置された狭
あいな間隙や、結合コントロ−ル溝や、複合成分導入孔
等により、鞘成分がバランスよく且つ無理な圧力が掛ら
ない状態で芯成分に包みこまれながら紡糸孔に導入する
ので、鞘成分や芯成分が変形せず、芯成分が偏心せず且
つ繊度むらが少ない該極細繊維を紡糸できる。又本装置
を用いた場合、2種の成分の粘度差が大である複合成分
の組合せや、或は口金板内腔部で原液の粘度むらや紡糸
温度むらが少々起きても複合比や繊度むらのない、均一
な該複合繊維を紡糸できる。又本発明の装置は、繊度む
らが少ないので、口金幅を大きくすることが出来、生産
性のよいものとすることができる。又分離板と口金板と
が狭あいな間隙を形成して配置された物は、前記のよう
な効果にプラスし、口金板底と、分離板下部何れも損傷
を受けず長期間使用できる。
略断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 鞘芯型複合メルトブロ−紡糸口金装置で
あつて、鞘成分S)及び芯成分C)を後記分配板に導く
ための原液供給板2)と、前記原液供給板から供給され
た鞘成分S)及び芯成分C)を後記分離板に導くための
それぞれの分配孔が穿設された分配板3)と、その背面
から底部に芯成分整流溝が長手方向に削設されかつ、該
溝の底に芯成分吐出孔が穿設され、さらに該芯成分整流
溝を挟んだ両側に鞘成分吐出孔がその背面にそれぞれ穿
設された分離板4)と、背面に前記分離板を挿入するた
めの内腔が削設され、かつ内腔底面に紡糸孔が穿孔され
た口金板5)と、鞘成分受部溝からの鞘成分S)が、前
記芯成分吐出孔からの芯成分C)の周りを包む関係にあ
り、前記口金板の周りに前記紡糸孔の出口に向けて形成
された気体噴出用間隙とを備えた鞘芯型複合メルトブロ
−紡糸口金装置。 - 【請求項2】 鞘成分S)及び芯成分C)を後記分配板
のそれぞれの成分の受部溝に導くための原液導入溝があ
る原液供給板2)と、その背面に前記原液供給板から供
給された原液を受け入れるそれぞれの成分の受部溝が長
手方向にそれぞれ削設されかつ原液を該受部溝から後記
それぞれの成分の分配孔に導く分配溝が長手方向を横切
るように交互に削設され、かつ該受部溝及び該分配溝の
削設により形成された分配溝隔壁があり、かつ芯成分を
後記分離板の芯成分整流溝に導くための芯成分分配孔が
芯成分分配溝に穿孔され、さらに鞘成分を後記分離板の
鞘成分吐出孔に導くための鞘成分分配孔が前記芯成分分
配孔を挟んだ両側に且つ鞘成分分配溝と鞘成分受部溝に
それぞれ穿孔された分配板3)と、その背面に分配板の
芯成分を受け入れる受部溝が長手方向に削設され、かつ
該溝を挟んだ両側に分配板の鞘成分を受け入れるそれぞ
れの受部溝が長手方向に削設され、かつ該受部溝の底に
鞘成分吐出孔が穿設された分離板4)を備えた請求項1
に記載の鞘芯型複合メルトブロ−紡糸口金装置。 - 【請求項3】 分離板の底面に、相隣る芯成分吐出孔の
間の位置に、結合コントロ−ル溝が削設された分離板
4)である請求項1、2何れかに記載の複合メルトブロ
−紡糸口金装置。 - 【請求項4】 口金板の複合成分導入孔、紡糸孔および
分離板の芯成分吐出孔が同軸位置であり、前記複合成分
導入孔の径p2)が前記芯成分吐出孔の径p1)より大
であり、かつ分離板の底面k)と口金板内腔底面x)と
の間に狭あいな間隙d2)があり、この間隙d2)が鞘
成分圧力調整溝の間隙d1)より小である、分離板及び
口金板とを備えた請求項1〜3何れかに記載の鞘芯型複
合メルトブロ−紡糸口金装置。 - 【請求項5】 口金板内腔底面に複合成分導入溝が長手
方向に削設されかつ該溝の底に紡糸孔が穿孔され、かつ
前記複合成分導入溝の幅が分離板底面の幅より大である
請求項1〜3何れかに記載の鞘芯型複合メルトブロ−紡
糸口金装置。
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