JPH0948792A - ルイスx誘導体 - Google Patents
ルイスx誘導体Info
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- JPH0948792A JPH0948792A JP34981695A JP34981695A JPH0948792A JP H0948792 A JPH0948792 A JP H0948792A JP 34981695 A JP34981695 A JP 34981695A JP 34981695 A JP34981695 A JP 34981695A JP H0948792 A JPH0948792 A JP H0948792A
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- Japan
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- alkyl
- aryl
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Abstract
(57)【要約】
【課題】細胞接着阻害活性を有する新規糖誘導体を提供
する。 【解決手段】例えば、式 【化1】
する。 【解決手段】例えば、式 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は炎症、虚血再灌流障
害、自己免疫疾患あるいは癌転移等の原因物質として知
られているルイスX及びシアリルルイスX糖鎖類の、誘
導体に関するものである。かかる誘導体は、これらの疾
患の治療および改善を目的とする医薬組成物として有用
である。
害、自己免疫疾患あるいは癌転移等の原因物質として知
られているルイスX及びシアリルルイスX糖鎖類の、誘
導体に関するものである。かかる誘導体は、これらの疾
患の治療および改善を目的とする医薬組成物として有用
である。
【0002】
【従来の技術】血管内皮細胞に発現する好中球接着分子
であるE−セレクチン、血管内皮細胞及び血小板に発現
する好中球接着分子であるP−セレクチン、及びリンパ
球のホーミングレセプターであるL−セレクチンは、ル
イスX及びシアリルルイスX糖鎖構造をリガンドとして
認識することが知られている(諸岡茂昭, 医学のあゆ
み, 169,108 (1994))。例えば、各種の炎症性疾患の
発症は、これらのセレクチンとリガンドの結合を介した
相互作用から開始することから、このような接着を阻害
する物質は抗炎症薬となるのではないかと予想されてい
る(M. P. Bevilacqua等, Thrombosis Haemostasis, 7
0, 152 (1993))。従って、糖鎖誘導体はこれらセレク
チンの関与する疾患への適応が期待され、糖鎖の治療薬
への応用が試みられている。インビボ病態モデルでの報
告としてはIgG免疫複合体(M. S. Mulligan 等, J.
Exp. Med., 178, 623 (1993) )やコブラ毒素による肺
障害(M.S. Mulligan 等, Nature, 364, 149 (1993)
)また、心臓虚血後の再灌流障害(D.Lefer 等, J. Cl
in. Invest., 93, 1140 (1994) )がシアリルルイスX
誘導体により改善されていることから、これらの誘導体
を各種合成して構造活性相関研究を行ない、より優れた
活性を有する誘導体を見い出すことは、各種疾患の治療
薬を創製する上で極めて重要である。
であるE−セレクチン、血管内皮細胞及び血小板に発現
する好中球接着分子であるP−セレクチン、及びリンパ
球のホーミングレセプターであるL−セレクチンは、ル
イスX及びシアリルルイスX糖鎖構造をリガンドとして
認識することが知られている(諸岡茂昭, 医学のあゆ
み, 169,108 (1994))。例えば、各種の炎症性疾患の
発症は、これらのセレクチンとリガンドの結合を介した
相互作用から開始することから、このような接着を阻害
する物質は抗炎症薬となるのではないかと予想されてい
る(M. P. Bevilacqua等, Thrombosis Haemostasis, 7
0, 152 (1993))。従って、糖鎖誘導体はこれらセレク
チンの関与する疾患への適応が期待され、糖鎖の治療薬
への応用が試みられている。インビボ病態モデルでの報
告としてはIgG免疫複合体(M. S. Mulligan 等, J.
Exp. Med., 178, 623 (1993) )やコブラ毒素による肺
障害(M.S. Mulligan 等, Nature, 364, 149 (1993)
)また、心臓虚血後の再灌流障害(D.Lefer 等, J. Cl
in. Invest., 93, 1140 (1994) )がシアリルルイスX
誘導体により改善されていることから、これらの誘導体
を各種合成して構造活性相関研究を行ない、より優れた
活性を有する誘導体を見い出すことは、各種疾患の治療
薬を創製する上で極めて重要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
誘導体の合成には多くの段階を要するため、これまで精
力的な構造活性相関研究はほとんどなされておらず、優
れた誘導体を見い出すための本格的研究成果の報告が、
待望されている。本発明の目的は、各種O−グリコシド
またはN−置換ルイスX及びシアリルルイスX誘導体の
構造活性相関を詳細に検討し、優れた活性を有する誘導
体を世に提供することである。
誘導体の合成には多くの段階を要するため、これまで精
力的な構造活性相関研究はほとんどなされておらず、優
れた誘導体を見い出すための本格的研究成果の報告が、
待望されている。本発明の目的は、各種O−グリコシド
またはN−置換ルイスX及びシアリルルイスX誘導体の
構造活性相関を詳細に検討し、優れた活性を有する誘導
体を世に提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するための構造活性相関研究を鋭意検討した結
果、本発明化合物が、E−セレクチンの好中球との接着
を強く阻害することを見い出し、本発明を完成するに至
った。
を達成するための構造活性相関研究を鋭意検討した結
果、本発明化合物が、E−セレクチンの好中球との接着
を強く阻害することを見い出し、本発明を完成するに至
った。
【0005】すなわち本発明は、一般式
【化5】 〔式中、R1 は以下に挙げる置換基Xを少なくとも1個
以上有するC1-C18アルキル基、アリール基またはアリ
ールC1-C12アルキル基である。R1 が置換基Xを2個
以上有する場合、置換基Xは互いに異なってよい。置換
基Xは、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、水酸
基、C1-C18アルコキシ基、アリールオキシ基、アリー
ルC1-C6 アルキルオキシ基、アミノ基、アリールC1-
C6 アルキルアミノ基、モノ(C1-C18アルキル)アミ
ノ基、ジ(C1-C18アルキル)アミノ基、(C1-C18ア
ルキル)(アリールC1-C6 アルキル)アミノ基、C1-
C18アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、モノ
(C1-C18アルキル)カルバモイル基、ジ(C1-C18ア
ルキル)カルバモイル基、アリールC1-C6 アルキルカ
ルバモイル基、(C1-C18アルキル)(アリールC1-C
6 アルキル)カルバモイル基、アリールカルバモイル
基、C1-C18アルカノイル基、アロイル基、C1-C18ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、C1-C18アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、シアノ基、ニトロ基
の中から選ばれる置換基である。置換基Xのアルキル鎖
上あるいはアリール環上に、さらに1回あるいは2回上
述の置換基が置換した基もまた、置換基Xに含まれる。
YはC(O)、SO2 、C(O)NH、C(O)Oある
いはC(O)Sである。R2 はアリール基、置換された
アリール基またはアリールC1-C6 アルキル基である。
R3 は水素原子または一般式
以上有するC1-C18アルキル基、アリール基またはアリ
ールC1-C12アルキル基である。R1 が置換基Xを2個
以上有する場合、置換基Xは互いに異なってよい。置換
基Xは、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、水酸
基、C1-C18アルコキシ基、アリールオキシ基、アリー
ルC1-C6 アルキルオキシ基、アミノ基、アリールC1-
C6 アルキルアミノ基、モノ(C1-C18アルキル)アミ
ノ基、ジ(C1-C18アルキル)アミノ基、(C1-C18ア
ルキル)(アリールC1-C6 アルキル)アミノ基、C1-
C18アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、モノ
(C1-C18アルキル)カルバモイル基、ジ(C1-C18ア
ルキル)カルバモイル基、アリールC1-C6 アルキルカ
ルバモイル基、(C1-C18アルキル)(アリールC1-C
6 アルキル)カルバモイル基、アリールカルバモイル
基、C1-C18アルカノイル基、アロイル基、C1-C18ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、C1-C18アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、シアノ基、ニトロ基
の中から選ばれる置換基である。置換基Xのアルキル鎖
上あるいはアリール環上に、さらに1回あるいは2回上
述の置換基が置換した基もまた、置換基Xに含まれる。
YはC(O)、SO2 、C(O)NH、C(O)Oある
いはC(O)Sである。R2 はアリール基、置換された
アリール基またはアリールC1-C6 アルキル基である。
R3 は水素原子または一般式
【化6】 (式中、R4 はメチル基またはヒドロキシメチル基であ
る。)で表される基である。〕で表されるルイスX誘導
体またはその塩に関する。また、本発明は、一般式
る。)で表される基である。〕で表されるルイスX誘導
体またはその塩に関する。また、本発明は、一般式
【化7】 (式中、Y、R2 およびR3 は前述と同意義を示す。n
は2〜6の整数である。)で表されるルイスX誘導体ま
たはその塩に関する。
は2〜6の整数である。)で表されるルイスX誘導体ま
たはその塩に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における置換基を、以下に
説明する。式中のR1 およびXにおけるC1-C18アルキ
ル基またはC1-C18アルキルとは、炭素数1〜18個か
らなる直鎖状ないしは分枝状のアルキル基、シクロアル
キル基、(シクロアルキル)アルキル基または(シクロ
アルキル)シクロアルキル基であり、具体的には、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、2−ブチル基、t−ブチル基、ペン
チル基、3−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチ
ル基、ヘキシル基、ヘプチル基、4−ヘプチル基、オク
チル基、ノニル基、5−ノニル基、デシル基、ウンデシ
ル基、6−ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、
7−トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、
8−ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル
基、9−ヘプタデシル基、オクタデシル基、シクロプロ
ピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シク
ロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、(4−
シクロヘキシル)シクロヘキシル基等が挙げられる。
説明する。式中のR1 およびXにおけるC1-C18アルキ
ル基またはC1-C18アルキルとは、炭素数1〜18個か
らなる直鎖状ないしは分枝状のアルキル基、シクロアル
キル基、(シクロアルキル)アルキル基または(シクロ
アルキル)シクロアルキル基であり、具体的には、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、2−ブチル基、t−ブチル基、ペン
チル基、3−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチ
ル基、ヘキシル基、ヘプチル基、4−ヘプチル基、オク
チル基、ノニル基、5−ノニル基、デシル基、ウンデシ
ル基、6−ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、
7−トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、
8−ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル
基、9−ヘプタデシル基、オクタデシル基、シクロプロ
ピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シク
ロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、(4−
シクロヘキシル)シクロヘキシル基等が挙げられる。
【0007】R1 におけるアリールC1-C12アルキル基
とは、例えば、フェニルC1-C12アルキル基、すなわ
ち、末端にフェニル基を有する炭素数1〜12個からな
る直鎖状ないしは分枝状のアルキル基であり、具体的に
は、ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、
フェニルブチル基、フェニルペンチル基、フェニルヘキ
シル基、フェニルヘプチル基、フェニルオクチル基、フ
ェニルノニル基、フェニルデシル基、フェニルウンデシ
ル基、フェニルドデシル基等を挙げることができる。X
におけるハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子またはヨウ素原子を意味する。
とは、例えば、フェニルC1-C12アルキル基、すなわ
ち、末端にフェニル基を有する炭素数1〜12個からな
る直鎖状ないしは分枝状のアルキル基であり、具体的に
は、ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、
フェニルブチル基、フェニルペンチル基、フェニルヘキ
シル基、フェニルヘプチル基、フェニルオクチル基、フ
ェニルノニル基、フェニルデシル基、フェニルウンデシ
ル基、フェニルドデシル基等を挙げることができる。X
におけるハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子またはヨウ素原子を意味する。
【0008】XにおけるC1-C18アルコキシ基とは、炭
素数1〜18個からなる直鎖状、分枝状ないしは環状の
アルコキシ基であり、具体的にはメトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、ペ
ンチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、ヘキシルオ
キシ基、シクロヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、
オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、
ウンデシルオキシ基、ドデシルオキシ基、トリデシルオ
キシ基、テトラデシルオキシ基、ペンタデシルオキシ
基、ヘキサデシルオキシ基、ヘプタデシルオキシ基、オ
クタデシルオキシ基、等が挙げられる。
素数1〜18個からなる直鎖状、分枝状ないしは環状の
アルコキシ基であり、具体的にはメトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、ペ
ンチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、ヘキシルオ
キシ基、シクロヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、
オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、
ウンデシルオキシ基、ドデシルオキシ基、トリデシルオ
キシ基、テトラデシルオキシ基、ペンタデシルオキシ
基、ヘキサデシルオキシ基、ヘプタデシルオキシ基、オ
クタデシルオキシ基、等が挙げられる。
【0009】R1 、R2 およびXにおけるアリ−ル基ま
たはアリールとは、炭化水素、酸素原子を一つ含む炭化
水素、硫黄原子を一つ含む炭化水素、窒素原子を一つ含
む炭化水素、あるいは窒素原子を二つ含む炭化水素のい
ずれかが環をなすことにより形成される、五員単環式、
六員単環式、六員環と五員環が縮合した縮合多環式、あ
るいは六員環同志が縮合した縮合多環式の芳香環基を意
味する。すなわち、例えばフェニル基等の単環式芳香族
炭化水素基、例えばナフチル基、アントラセニル基(ア
ンスリル基)、フェナンスレニル基等の縮合多環式芳香
族炭化水素基、例えばフリル基、チエニル基、ピリジル
基、ピラジニル基、ベンゾフラニル(ベンゾ〔b〕フラ
ニル)基、イソベンゾフラニル(ベンゾ〔c〕フラニ
ル)基、ベンゾチエニル(ベンゾ〔b〕チエニル)基、
イソベンゾチエニル(ベンゾ〔c〕チエニル)基、ピリ
ミジニル基、ピリダジニル基、キノリニル基、イソキノ
リニル基、キノキサリニル基、ナフチリジニル基、フタ
ラジニル基、キナゾリニル基等の酸素原子、硫黄原子あ
るいは1ないし2個の窒素原子を含む芳香族複素環式基
などが挙げられる。基を形成するにあたっての結合枝の
位置は、取り得る全ての位置より任意に選択することが
できる。なお、R1 におけるアリール基としてはフェニ
ル基が好ましい。
たはアリールとは、炭化水素、酸素原子を一つ含む炭化
水素、硫黄原子を一つ含む炭化水素、窒素原子を一つ含
む炭化水素、あるいは窒素原子を二つ含む炭化水素のい
ずれかが環をなすことにより形成される、五員単環式、
六員単環式、六員環と五員環が縮合した縮合多環式、あ
るいは六員環同志が縮合した縮合多環式の芳香環基を意
味する。すなわち、例えばフェニル基等の単環式芳香族
炭化水素基、例えばナフチル基、アントラセニル基(ア
ンスリル基)、フェナンスレニル基等の縮合多環式芳香
族炭化水素基、例えばフリル基、チエニル基、ピリジル
基、ピラジニル基、ベンゾフラニル(ベンゾ〔b〕フラ
ニル)基、イソベンゾフラニル(ベンゾ〔c〕フラニ
ル)基、ベンゾチエニル(ベンゾ〔b〕チエニル)基、
イソベンゾチエニル(ベンゾ〔c〕チエニル)基、ピリ
ミジニル基、ピリダジニル基、キノリニル基、イソキノ
リニル基、キノキサリニル基、ナフチリジニル基、フタ
ラジニル基、キナゾリニル基等の酸素原子、硫黄原子あ
るいは1ないし2個の窒素原子を含む芳香族複素環式基
などが挙げられる。基を形成するにあたっての結合枝の
位置は、取り得る全ての位置より任意に選択することが
できる。なお、R1 におけるアリール基としてはフェニ
ル基が好ましい。
【0010】XにおけるC1-C18アルカノイル基とは、
炭素数1〜18個からなる直鎖状または分枝状のアルキ
ルカルボニル基、もしくはシクロアルカンカルボニル基
である。具体的には、ホルミル基、アセチル基、プロピ
オニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、
イソバレリル基、ピバロイル基、ペンタノイル基、イソ
ペンタノイル基、ネオペンタノイル基、ヘキサノイル
基、ヘプタノイル基、オクタノイル基、ノニル基、デカ
ノイル基、ウンデカノイル基、ドデカノイル基、トリデ
カノイル基、テトラデカノイル基、ペンタデカノイル
基、ヘキサデカノイル基、ヘプタデカノイル基、オクタ
デカノイル基、シクロペンタンカルボニル基、シクロヘ
キサンカルボニル基、等が挙げられる。Xにおけるアロ
イル基とは、アリールカルボニル基と同意義である。
炭素数1〜18個からなる直鎖状または分枝状のアルキ
ルカルボニル基、もしくはシクロアルカンカルボニル基
である。具体的には、ホルミル基、アセチル基、プロピ
オニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、
イソバレリル基、ピバロイル基、ペンタノイル基、イソ
ペンタノイル基、ネオペンタノイル基、ヘキサノイル
基、ヘプタノイル基、オクタノイル基、ノニル基、デカ
ノイル基、ウンデカノイル基、ドデカノイル基、トリデ
カノイル基、テトラデカノイル基、ペンタデカノイル
基、ヘキサデカノイル基、ヘプタデカノイル基、オクタ
デカノイル基、シクロペンタンカルボニル基、シクロヘ
キサンカルボニル基、等が挙げられる。Xにおけるアロ
イル基とは、アリールカルボニル基と同意義である。
【0011】XにおけるC1-C18アルカノイルアミノ基
とは、C1-C18アルキルカルボキサミド基と同意義であ
り、炭素数1〜18個からなる直鎖状または分枝状のア
ルカノイル、もしくはシクロアルカンカルボニルが置換
したアミノ基であり、具体的には、アセチルアミノ基、
プロピオニルアミノ基、ブチリルアミノ基、バレリルア
ミノ基、ペンタノイルアミノ基、シクロペンタンカルボ
キサミド基、ヘキサノイルアミノ基、シクロヘキサンカ
ルボキサミド基、ヘプタノイルアミノ基、オクタノイル
アミノ基、ノナノイルアミノ基、デカノイルアミノ基、
ウンデカノイルアミノ基、ドデカノイルアミノ基、トリ
デカノイルアミノ基、テトラデカノイルアミノ基、ペン
タデカノイルアミノ基、ヘキサデカノイルアミノ基、ヘ
プタデカノイルアミノ基、オクタデカノイルアミノ基等
が挙げられる。
とは、C1-C18アルキルカルボキサミド基と同意義であ
り、炭素数1〜18個からなる直鎖状または分枝状のア
ルカノイル、もしくはシクロアルカンカルボニルが置換
したアミノ基であり、具体的には、アセチルアミノ基、
プロピオニルアミノ基、ブチリルアミノ基、バレリルア
ミノ基、ペンタノイルアミノ基、シクロペンタンカルボ
キサミド基、ヘキサノイルアミノ基、シクロヘキサンカ
ルボキサミド基、ヘプタノイルアミノ基、オクタノイル
アミノ基、ノナノイルアミノ基、デカノイルアミノ基、
ウンデカノイルアミノ基、ドデカノイルアミノ基、トリ
デカノイルアミノ基、テトラデカノイルアミノ基、ペン
タデカノイルアミノ基、ヘキサデカノイルアミノ基、ヘ
プタデカノイルアミノ基、オクタデカノイルアミノ基等
が挙げられる。
【0012】Xにおけるモノ(C1-C18アルキル)カル
バモイル基とは、モノ(C1-C18アルキル)アミノカル
ボニル基と同意義であり、炭素数1〜18個からなる直
鎖状または分枝状のアルキルアミノもしくはシクロアル
キルアミノが置換したカルボニル基であり、具体的に
は、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、プ
ロピルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基、ペンチ
ルカルバモイル基、シクロペンチルカルバモイル基、ヘ
キシルカルバモイル基、シクロヘキシルカルバモイル
基、ヘプチルカルバモイル基、オクチルカルバモイル
基、ノニルカルバモイル基、デシルカルバモイル基、ウ
ンデシルカルバモイル基、ドデシルカルバモイル基、ト
リデシルカルバモイル基、テトラデシルカルバモイル
基、ペンタデシルカルバモイル基、ヘキサデシルカルバ
モイル基、ヘプタデシルカルバモイル基、オクタデシル
カルバモイル基等が挙げられる。Xにおけるジ(C1-C
18アルキル)カルバモイル基とは、ジ(C1-C18アルキ
ル)アミノカルボニル基と同意義であり、例えば、ジメ
チルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基等が挙げ
られる。
バモイル基とは、モノ(C1-C18アルキル)アミノカル
ボニル基と同意義であり、炭素数1〜18個からなる直
鎖状または分枝状のアルキルアミノもしくはシクロアル
キルアミノが置換したカルボニル基であり、具体的に
は、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、プ
ロピルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基、ペンチ
ルカルバモイル基、シクロペンチルカルバモイル基、ヘ
キシルカルバモイル基、シクロヘキシルカルバモイル
基、ヘプチルカルバモイル基、オクチルカルバモイル
基、ノニルカルバモイル基、デシルカルバモイル基、ウ
ンデシルカルバモイル基、ドデシルカルバモイル基、ト
リデシルカルバモイル基、テトラデシルカルバモイル
基、ペンタデシルカルバモイル基、ヘキサデシルカルバ
モイル基、ヘプタデシルカルバモイル基、オクタデシル
カルバモイル基等が挙げられる。Xにおけるジ(C1-C
18アルキル)カルバモイル基とは、ジ(C1-C18アルキ
ル)アミノカルボニル基と同意義であり、例えば、ジメ
チルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基等が挙げ
られる。
【0013】また、置換基Xのアルキル鎖上あるいはア
リール環上に、さらに1回あるいは2回上述の置換基が
置換した基もまた、置換基Xに含まれる。具体的には、
例えば、2−(2−エトキシエチル)オキシ基(3−オ
キサペンチルオキシ基)、3,6−ジオキサオクチルオ
キシ基、3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ基、
(3,4,5−トリメトキシベンジル)オキシ基、(2
−ベンジルオキシエチル)オキシ基、〔2−(3,4,
5−トリメトキシベンジル)オキシエチル〕オキシ基、
7─フェニル−3,6−ジオキサヘプチルオキシ基、
(2−ヒドロキシエチル)オキシ基、〔2−(2−ヒド
ロキシエチル)オキシエチル〕オキシ基(8−ヒドロキ
シ−3,6−ジオキサオクチルオキシ基)、11−ヒド
ロキシ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ基等
を例示することができる。上述した置換基Xの、アルキ
ル鎖上あるいはアリール環上における置換位置として
は、糖鎖還元末端の酸素原子と直接結合する炭素原子を
除く、全ての炭素原子上が可能である。これらの置換基
Xは、かかるアルキル鎖上あるいはアリール環上に、単
にひとつのみならず、複数個(2〜5個)置換すること
もでき、その置換基の種類は、同種のものでも異種のも
のでもよい。
リール環上に、さらに1回あるいは2回上述の置換基が
置換した基もまた、置換基Xに含まれる。具体的には、
例えば、2−(2−エトキシエチル)オキシ基(3−オ
キサペンチルオキシ基)、3,6−ジオキサオクチルオ
キシ基、3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ基、
(3,4,5−トリメトキシベンジル)オキシ基、(2
−ベンジルオキシエチル)オキシ基、〔2−(3,4,
5−トリメトキシベンジル)オキシエチル〕オキシ基、
7─フェニル−3,6−ジオキサヘプチルオキシ基、
(2−ヒドロキシエチル)オキシ基、〔2−(2−ヒド
ロキシエチル)オキシエチル〕オキシ基(8−ヒドロキ
シ−3,6−ジオキサオクチルオキシ基)、11−ヒド
ロキシ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ基等
を例示することができる。上述した置換基Xの、アルキ
ル鎖上あるいはアリール環上における置換位置として
は、糖鎖還元末端の酸素原子と直接結合する炭素原子を
除く、全ての炭素原子上が可能である。これらの置換基
Xは、かかるアルキル鎖上あるいはアリール環上に、単
にひとつのみならず、複数個(2〜5個)置換すること
もでき、その置換基の種類は、同種のものでも異種のも
のでもよい。
【0014】XおよびR2 におけるアリールC1-C6 ア
ルキル基またはアリールC1-C6 アルキルとは、例え
ば、フェニルC1-C6 アルキル基、すなわち、末端にフ
ェニル基を有する炭素数1〜6個からなる直鎖状ないし
は分枝状のアルキル基であり、具体的には、ベンジル
基、フェネチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチ
ル基、フェニルペンチル基、フェニルヘキシル基等を挙
げることができる。さらに、R2 における置換されたア
リール基とは、以下に述べる置換基のうち1ないし数種
を、1ないし複数個、芳香環上に有するアリール基であ
る。かかる置換基としては、ハロゲン原子、ニトロ基、
トリフルオロメチル基、例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、
t−ブチル基、ペンチル基、3−ペンチル基、イソペン
チル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、4
−ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、5−ノニル基、
デシル基、ウンデシル基、6−ウンデシル基、ドデシル
基、トリデシル基、7−トリデシル基、テトラデシル
基、ペンタデシル基、8−ペンタデシル基、ヘキサデシ
ル基、ヘプタデシル基、9−ヘプタデシル基、オクタデ
シル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペ
ンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シク
ロオクチル基、(4−シクロヘキシル)シクロヘキシル
基等の炭素数1〜18個のアルキル基、フェニル基、例
えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロ
ポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、シクロペン
チルオキシ基、ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキ
シ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオ
キシ基、デシルオキシ基、ウンデシルオキシ基、ドデシ
ルオキシ基、トリデシルオキシ基、テトラデシルオキシ
基、ペンタデシルオキシ基、ヘキサデシルオキシ基、ヘ
プタデシルオキシ基、オクタデシルオキシ基等の炭素数
1〜18個のアルコキシ基、フェノキシ基、ベンジルオ
キシ基、(置換ベンジル)オキシ基、アミノ基、ベンジ
ルアミノ基、(置換ベンジル)アミノ基、炭素数1〜1
8個のモノアルキルアミノ基、各々が炭素数1〜18個
のジアルキルアミノ基、アルキル鎖の炭素数が1〜18
個のアルキルベンジルアミノ基、例えばアセチルアミノ
基、プロピオニルアミノ基、ブチリルアミノ基、バレリ
ルアミノ基、ペンタノイルアミノ基、シクロペンタンカ
ルボキサミド基、ヘキサノイルアミノ基、シクロヘキサ
ンカルボキサミド基、ヘプタノイルアミノ基、オクタノ
イルアミノ基、ノナノイルアミノ基、デカノイルアミノ
基、ウンデカノイルアミノ基、ドデカノイルアミノ基、
トリデカノイルアミノ基、テトラデカノイルアミノ基、
ペンタデカノイルアミノ基、ヘキサデカノイルアミノ
基、ヘプタデカノイルアミノ基、オクタデカノイルアミ
ノ基等の炭素数1〜18個のアルカノイルアミノ基(ア
ルキルカルボキサミド基)、例えばベンゾイルアミノ
基、ナフトイルアミノ基等の炭素数1〜12個のアロイ
ルアミノ基、カルボキシル基、例えばメチルカルバモイ
ル基、エチルカルバモイル基、プロピルカルバモイル
基、ブチルカルバモイル基、ペンチルカルバモイル基、
シクロペンチルカルバモイル基、ヘキシルカルバモイル
基、シクロヘキシルカルバモイル基、ヘプチルカルバモ
イル基、オクチルカルバモイル基、ノニルカルバモイル
基、デシルカルバモイル基、ウンデシルカルバモイル
基、ドデシルカルバモイル基、トリデシルカルバモイル
基、テトラデシルカルバモイル基、ペンタデシルカルバ
モイル基、ヘキサデシルカルバモイル基、ヘプタデシル
カルバモイル基、オクタデシルカルバモイル基等のアル
キル部分の炭素数が1〜18個のアルキルカルバモイル
基(アルキルアミノカルボニル基)、アリールカルバモ
イル基、炭素数が1〜18個のアルキルチオ基、アリー
ルチオ基、炭素数が1〜18個のアルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、シアノ基、ニトロ基等を挙
げることができる。本発明のルイスX誘導体の塩として
は、例えば、ナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩、
マグネシウム塩、カルシウム塩等が挙げられる。
ルキル基またはアリールC1-C6 アルキルとは、例え
ば、フェニルC1-C6 アルキル基、すなわち、末端にフ
ェニル基を有する炭素数1〜6個からなる直鎖状ないし
は分枝状のアルキル基であり、具体的には、ベンジル
基、フェネチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチ
ル基、フェニルペンチル基、フェニルヘキシル基等を挙
げることができる。さらに、R2 における置換されたア
リール基とは、以下に述べる置換基のうち1ないし数種
を、1ないし複数個、芳香環上に有するアリール基であ
る。かかる置換基としては、ハロゲン原子、ニトロ基、
トリフルオロメチル基、例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、
t−ブチル基、ペンチル基、3−ペンチル基、イソペン
チル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、4
−ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、5−ノニル基、
デシル基、ウンデシル基、6−ウンデシル基、ドデシル
基、トリデシル基、7−トリデシル基、テトラデシル
基、ペンタデシル基、8−ペンタデシル基、ヘキサデシ
ル基、ヘプタデシル基、9−ヘプタデシル基、オクタデ
シル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペ
ンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シク
ロオクチル基、(4−シクロヘキシル)シクロヘキシル
基等の炭素数1〜18個のアルキル基、フェニル基、例
えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロ
ポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、シクロペン
チルオキシ基、ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキ
シ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオ
キシ基、デシルオキシ基、ウンデシルオキシ基、ドデシ
ルオキシ基、トリデシルオキシ基、テトラデシルオキシ
基、ペンタデシルオキシ基、ヘキサデシルオキシ基、ヘ
プタデシルオキシ基、オクタデシルオキシ基等の炭素数
1〜18個のアルコキシ基、フェノキシ基、ベンジルオ
キシ基、(置換ベンジル)オキシ基、アミノ基、ベンジ
ルアミノ基、(置換ベンジル)アミノ基、炭素数1〜1
8個のモノアルキルアミノ基、各々が炭素数1〜18個
のジアルキルアミノ基、アルキル鎖の炭素数が1〜18
個のアルキルベンジルアミノ基、例えばアセチルアミノ
基、プロピオニルアミノ基、ブチリルアミノ基、バレリ
ルアミノ基、ペンタノイルアミノ基、シクロペンタンカ
ルボキサミド基、ヘキサノイルアミノ基、シクロヘキサ
ンカルボキサミド基、ヘプタノイルアミノ基、オクタノ
イルアミノ基、ノナノイルアミノ基、デカノイルアミノ
基、ウンデカノイルアミノ基、ドデカノイルアミノ基、
トリデカノイルアミノ基、テトラデカノイルアミノ基、
ペンタデカノイルアミノ基、ヘキサデカノイルアミノ
基、ヘプタデカノイルアミノ基、オクタデカノイルアミ
ノ基等の炭素数1〜18個のアルカノイルアミノ基(ア
ルキルカルボキサミド基)、例えばベンゾイルアミノ
基、ナフトイルアミノ基等の炭素数1〜12個のアロイ
ルアミノ基、カルボキシル基、例えばメチルカルバモイ
ル基、エチルカルバモイル基、プロピルカルバモイル
基、ブチルカルバモイル基、ペンチルカルバモイル基、
シクロペンチルカルバモイル基、ヘキシルカルバモイル
基、シクロヘキシルカルバモイル基、ヘプチルカルバモ
イル基、オクチルカルバモイル基、ノニルカルバモイル
基、デシルカルバモイル基、ウンデシルカルバモイル
基、ドデシルカルバモイル基、トリデシルカルバモイル
基、テトラデシルカルバモイル基、ペンタデシルカルバ
モイル基、ヘキサデシルカルバモイル基、ヘプタデシル
カルバモイル基、オクタデシルカルバモイル基等のアル
キル部分の炭素数が1〜18個のアルキルカルバモイル
基(アルキルアミノカルボニル基)、アリールカルバモ
イル基、炭素数が1〜18個のアルキルチオ基、アリー
ルチオ基、炭素数が1〜18個のアルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、シアノ基、ニトロ基等を挙
げることができる。本発明のルイスX誘導体の塩として
は、例えば、ナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩、
マグネシウム塩、カルシウム塩等が挙げられる。
【0015】本発明者らは、2−三置換シリルエチル
β−D−ガラクトピラノシル−(1→4)−O−〔α−
L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(β−D−グ
ルコサミノピラノシド)誘導体が、各種O−グリコシド
またはN−置換ルイスX及びシアリルルイスX誘導体の
製造に有用な化合物であることを見い出し、本発明化合
物の製造に用いた。本発明化合物(1)は、化合物
(2)より、以下に記載する方法によって製造すること
ができる。 〔スキームA〕
β−D−ガラクトピラノシル−(1→4)−O−〔α−
L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(β−D−グ
ルコサミノピラノシド)誘導体が、各種O−グリコシド
またはN−置換ルイスX及びシアリルルイスX誘導体の
製造に有用な化合物であることを見い出し、本発明化合
物の製造に用いた。本発明化合物(1)は、化合物
(2)より、以下に記載する方法によって製造すること
ができる。 〔スキームA〕
【化8】
【化9】 〔式中、R2 、R3 およびYは前述と同意義を示す。R
0 は前述のR1 またはフェニルC2-C6 アルキル基であ
る。R5 は2−トリ(C1-C4 アルキル/フェニル)シ
リルエチル基である。ここで、2−トリ(C1-C4 アル
キル/フェニル)シリルエチル基とは、同種または異種
のC1-C4 アルキル基またはフェニル基が珪素原子上に
計3個置換した2−シリルエチル基を意味し、具体的に
は、2−トリメチルシリルエチル基、2−トリエチルシ
リルエチル基、2−(トリイソプロピルシリル)エチル
基、2−(t−ブチルジメチルシリル)エチル基、2−
トリフェニルシリルエチル基、2−(ジフェニルメチル
シリル)エチル基、2−(t−ブチルジフェニルシリ
ル)エチル基などを挙げることができる。R6 はC1-C
6 アルカノイル基またはアロイル基である。R7 は水素
原子、C1-C6 アルカノイル基またはアロイル基であ
る。R8 はC1-C6 アルカノイル基、アロイル基または
一般式
0 は前述のR1 またはフェニルC2-C6 アルキル基であ
る。R5 は2−トリ(C1-C4 アルキル/フェニル)シ
リルエチル基である。ここで、2−トリ(C1-C4 アル
キル/フェニル)シリルエチル基とは、同種または異種
のC1-C4 アルキル基またはフェニル基が珪素原子上に
計3個置換した2−シリルエチル基を意味し、具体的に
は、2−トリメチルシリルエチル基、2−トリエチルシ
リルエチル基、2−(トリイソプロピルシリル)エチル
基、2−(t−ブチルジメチルシリル)エチル基、2−
トリフェニルシリルエチル基、2−(ジフェニルメチル
シリル)エチル基、2−(t−ブチルジフェニルシリ
ル)エチル基などを挙げることができる。R6 はC1-C
6 アルカノイル基またはアロイル基である。R7 は水素
原子、C1-C6 アルカノイル基またはアロイル基であ
る。R8 はC1-C6 アルカノイル基、アロイル基または
一般式
【化10】 (式中、R9 はC1-C6 アルキル基である。R10はC1-
C6 アルカノイル基またはアロイル基である。R11はメ
チル基、C1-C6 アルカノイルオキシメチル基またはア
ロイルオキシメチル基である。)で表される基である。
R12はC1-C6 アルカノイル基またはアロイル基であ
る。Zは脱離基である。〕
C6 アルカノイル基またはアロイル基である。R11はメ
チル基、C1-C6 アルカノイルオキシメチル基またはア
ロイルオキシメチル基である。)で表される基である。
R12はC1-C6 アルカノイル基またはアロイル基であ
る。Zは脱離基である。〕
【0016】(A−1工程)化合物(2)を種々の反応
条件下で親電子剤と反応させることにより、化合物
(3)を製造することができる。塩基の存在下で反応せ
しめる場合の親電子剤としては、前記のR2 で表される
置換基を含むカルボン酸ハライド、カルボン酸無水物、
ハロギ酸エステル、ピロカーボネート、スルホン酸ハラ
イド、あるいはスルホン酸無水物等を用いることができ
る。ハライドのハロゲン原子としては塩素、臭素、ヨウ
素などが挙げられる。塩基としては、炭酸ナトリウムや
炭酸カリウムなどの炭酸塩、水酸化ナトリウムや水酸化
カリウムなどの水酸化物、重炭酸ナトリウムや重炭酸カ
リウムなどの重炭酸塩、リン酸水素二ナトリウム、リン
酸水素二カリウム、あるいはトリエチルアミン、N,N
−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ジメチルア
ニリン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデ
セン(DBU)、ヘキサメチルジシラザンリチウムなど
の有機塩基等を用いることができる。中性条件下で反応
せしめる場合の親電子剤としては、前記のR2 で表され
る置換基を含むイソシアネート、イソチオシアネート等
を用いることができる。縮合剤共存下で反応せしめる場
合の親電子剤としては、前記のR2 で表される置換基を
含むカルボン酸、スルホン酸、チオカルボン酸等を用い
ることができる。
条件下で親電子剤と反応させることにより、化合物
(3)を製造することができる。塩基の存在下で反応せ
しめる場合の親電子剤としては、前記のR2 で表される
置換基を含むカルボン酸ハライド、カルボン酸無水物、
ハロギ酸エステル、ピロカーボネート、スルホン酸ハラ
イド、あるいはスルホン酸無水物等を用いることができ
る。ハライドのハロゲン原子としては塩素、臭素、ヨウ
素などが挙げられる。塩基としては、炭酸ナトリウムや
炭酸カリウムなどの炭酸塩、水酸化ナトリウムや水酸化
カリウムなどの水酸化物、重炭酸ナトリウムや重炭酸カ
リウムなどの重炭酸塩、リン酸水素二ナトリウム、リン
酸水素二カリウム、あるいはトリエチルアミン、N,N
−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ジメチルア
ニリン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデ
セン(DBU)、ヘキサメチルジシラザンリチウムなど
の有機塩基等を用いることができる。中性条件下で反応
せしめる場合の親電子剤としては、前記のR2 で表され
る置換基を含むイソシアネート、イソチオシアネート等
を用いることができる。縮合剤共存下で反応せしめる場
合の親電子剤としては、前記のR2 で表される置換基を
含むカルボン酸、スルホン酸、チオカルボン酸等を用い
ることができる。
【0017】縮合剤としては、ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド
(DIPC)、N−エチル−N’−3−ジメチルアミノ
プロピルカルボジイミド(WSCI)およびその塩酸塩
(WSC・HCl)、ベンゾトリアゾール−1−イル−
トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロ
リン化物塩(BOP)、ジフェニルホスホリルアジド
(DPPA)等を用いることができる。これらは単独
で、あるいはN−ヒドロキシスクシンイミド(HONS
u)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOB
t)、3−ヒドロキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロ
−1,2,3−ベンゾトリアジン(HOObt)等と組
み合わせて用いる。反応は溶媒中で行うのが好ましく、
溶媒としては塩化メチレン、1,2−ジクロロエタンな
どのハロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル
系溶媒、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼンなどの芳
香族系溶媒、ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭
化水素系溶媒、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルスルホキシド(DMS
O)、アセトニトリルなどの極性非プロトン性溶媒、メ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ルなどのアルコール系溶媒、アセトン、水などが挙げら
れる。これらは単独もしくは混合溶媒として使用され
る。反応温度は−70℃から100℃、好ましくは0℃
から60℃(もしくは溶媒の沸点)の範囲で選ばれる。
反応時間は主に反応温度、使用される原料化合物、試
剤、溶媒等により左右されるが、通常1時間から2日間
である。ただし、化合物(2)が水酸基を有する場合に
は、すなわち、R7 が水素原子である場合には、反応条
件により酸素原子上への親電子剤の反応も同時に進行す
る場合がある。酸素原子上への反応を避けるためには、
中性条件下、あるいは塩基として重炭酸ナトリウムもし
くは重炭酸カリウム等の重炭酸塩を用いて、親電子剤と
反応させるのが好ましい。
ジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド
(DIPC)、N−エチル−N’−3−ジメチルアミノ
プロピルカルボジイミド(WSCI)およびその塩酸塩
(WSC・HCl)、ベンゾトリアゾール−1−イル−
トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロ
リン化物塩(BOP)、ジフェニルホスホリルアジド
(DPPA)等を用いることができる。これらは単独
で、あるいはN−ヒドロキシスクシンイミド(HONS
u)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOB
t)、3−ヒドロキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロ
−1,2,3−ベンゾトリアジン(HOObt)等と組
み合わせて用いる。反応は溶媒中で行うのが好ましく、
溶媒としては塩化メチレン、1,2−ジクロロエタンな
どのハロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル
系溶媒、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼンなどの芳
香族系溶媒、ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭
化水素系溶媒、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルスルホキシド(DMS
O)、アセトニトリルなどの極性非プロトン性溶媒、メ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ルなどのアルコール系溶媒、アセトン、水などが挙げら
れる。これらは単独もしくは混合溶媒として使用され
る。反応温度は−70℃から100℃、好ましくは0℃
から60℃(もしくは溶媒の沸点)の範囲で選ばれる。
反応時間は主に反応温度、使用される原料化合物、試
剤、溶媒等により左右されるが、通常1時間から2日間
である。ただし、化合物(2)が水酸基を有する場合に
は、すなわち、R7 が水素原子である場合には、反応条
件により酸素原子上への親電子剤の反応も同時に進行す
る場合がある。酸素原子上への反応を避けるためには、
中性条件下、あるいは塩基として重炭酸ナトリウムもし
くは重炭酸カリウム等の重炭酸塩を用いて、親電子剤と
反応させるのが好ましい。
【0018】(A−2工程)上記で得られた化合物
(3)を、必要に応じ、塩基の存在下、アシル化剤と反
応させることにより、化合物(4)を製造することがで
きる。アシル化剤としては、相当するカルボン酸ハライ
ド、カルボン酸無水物等を用いることができる。ハライ
ドのハロゲン原子としては塩素、臭素、ヨウ素などが挙
げられる。塩基としては、炭酸ナトリウムや炭酸カリウ
ムなどの炭酸塩、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムな
どの水酸化物、重炭酸ナトリウムや重炭酸カリウムなど
の重炭酸塩、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カ
リウム、あるいはトリエチルアミン、N,N−ジイソプ
ロピルエチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、
1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン(D
BU)、ヘキサメチルジシラザンリチウムなどの有機塩
基等を用いることができる。反応は溶媒中で行うのが好
ましく、溶媒としては塩化メチレン、1,2−ジクロロ
エタンなどのハロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキサンなどの
エーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン
などの芳香族系溶媒、ヘキサン、シクロヘキサンなどの
脂肪族炭化水素系溶媒、ジメチルホルムアミド(DM
F)、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド
(DMSO)、アセトニトリルなどの極性非プロトン性
溶媒などが挙げられる。これらは単独もしくは混合溶媒
として使用される。反応温度は−70℃から100℃、
好ましくは0℃から60℃(もしくは溶媒の沸点)の範
囲で選ばれる。反応時間は主に反応温度、使用される原
料化合物、試剤、溶媒等により左右されるが、通常1時
間から2日間である。ただし、R7 が水素原子でない場
合には、化合物(3)と化合物(4)は全く等価であ
り、本工程は何ら行う必要がない。
(3)を、必要に応じ、塩基の存在下、アシル化剤と反
応させることにより、化合物(4)を製造することがで
きる。アシル化剤としては、相当するカルボン酸ハライ
ド、カルボン酸無水物等を用いることができる。ハライ
ドのハロゲン原子としては塩素、臭素、ヨウ素などが挙
げられる。塩基としては、炭酸ナトリウムや炭酸カリウ
ムなどの炭酸塩、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムな
どの水酸化物、重炭酸ナトリウムや重炭酸カリウムなど
の重炭酸塩、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カ
リウム、あるいはトリエチルアミン、N,N−ジイソプ
ロピルエチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、
1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン(D
BU)、ヘキサメチルジシラザンリチウムなどの有機塩
基等を用いることができる。反応は溶媒中で行うのが好
ましく、溶媒としては塩化メチレン、1,2−ジクロロ
エタンなどのハロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキサンなどの
エーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン
などの芳香族系溶媒、ヘキサン、シクロヘキサンなどの
脂肪族炭化水素系溶媒、ジメチルホルムアミド(DM
F)、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド
(DMSO)、アセトニトリルなどの極性非プロトン性
溶媒などが挙げられる。これらは単独もしくは混合溶媒
として使用される。反応温度は−70℃から100℃、
好ましくは0℃から60℃(もしくは溶媒の沸点)の範
囲で選ばれる。反応時間は主に反応温度、使用される原
料化合物、試剤、溶媒等により左右されるが、通常1時
間から2日間である。ただし、R7 が水素原子でない場
合には、化合物(3)と化合物(4)は全く等価であ
り、本工程は何ら行う必要がない。
【0019】(A−3工程)上記の方法により得られた
化合物(4)は、Magnusson らの方法により(J.Org. C
hem., 55, 3181 (1990) )、触媒量のルイス酸の存在
下、1,1−ジハロメチルメチルエーテルなどのハロゲ
ン化試剤で処理することにより、対応する糖ハライド体
(5)に導くことができる。ハライドのハロゲン原子と
しては塩素、臭素、ヨウ素などが挙げられる。あるい
は、Magnusson らの別の方法に従って(J. Org. Chem.,
53, 5629 (1988) )、ルイス酸の存在下に酸無水物と反
応させるか、あるいはプロトン酸と反応させることによ
り、1−O−アシル化糖(5)あるいは1−OH体へと
導くことができる。用いるルイス酸としては、例えば塩
化亜鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛、塩化第一スズ、臭化第
一スズ、ヨウ化第一スズ、塩化第二スズ、臭化第二ス
ズ、ヨウ化第二スズ、四塩化チタン、四臭化チタン、四
ヨウ化チタン、塩化第二鉄、臭化第二鉄、ヨウ化第二
鉄、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、ヨウ化アル
ミニウム、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホ
ネート(TMSトリフラート)、スズトリフラート、エ
ーテル性三フッ化ホウ素などを挙げることができる。一
方、プロトン酸としては、例えば、蟻酸、酢酸、トリフ
ルオロ酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンス
ルホン酸、塩酸、過塩素酸、硫酸等を用いることができ
る。
化合物(4)は、Magnusson らの方法により(J.Org. C
hem., 55, 3181 (1990) )、触媒量のルイス酸の存在
下、1,1−ジハロメチルメチルエーテルなどのハロゲ
ン化試剤で処理することにより、対応する糖ハライド体
(5)に導くことができる。ハライドのハロゲン原子と
しては塩素、臭素、ヨウ素などが挙げられる。あるい
は、Magnusson らの別の方法に従って(J. Org. Chem.,
53, 5629 (1988) )、ルイス酸の存在下に酸無水物と反
応させるか、あるいはプロトン酸と反応させることによ
り、1−O−アシル化糖(5)あるいは1−OH体へと
導くことができる。用いるルイス酸としては、例えば塩
化亜鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛、塩化第一スズ、臭化第
一スズ、ヨウ化第一スズ、塩化第二スズ、臭化第二ス
ズ、ヨウ化第二スズ、四塩化チタン、四臭化チタン、四
ヨウ化チタン、塩化第二鉄、臭化第二鉄、ヨウ化第二
鉄、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、ヨウ化アル
ミニウム、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホ
ネート(TMSトリフラート)、スズトリフラート、エ
ーテル性三フッ化ホウ素などを挙げることができる。一
方、プロトン酸としては、例えば、蟻酸、酢酸、トリフ
ルオロ酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンス
ルホン酸、塩酸、過塩素酸、硫酸等を用いることができ
る。
【0020】ルイス酸を用いる場合の使用量は、通常
0.001〜3当量である。一方、プロトン酸を用いる
場合には、通常0.01当量以上であり、時に反応溶媒
を兼ねて大過剰に用いる。反応は無溶媒下、あるいは溶
媒中で行われ、用いる溶媒としてはクロロホルム、塩化
メチレン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン系溶
媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキ
シエタン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ベンゼ
ン、トルエン、クロロベンゼンなどの芳香族系溶媒、ジ
メチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリ
ル、ニトロメタンなどの極性非プロトン性溶媒などが挙
げられる。これらは単独もしくは混合溶媒として使用さ
れる。反応温度は−70℃から100℃、好ましくは−
20℃から60℃(もしくは溶媒の沸点)の範囲で選ば
れる。反応時間は主に反応温度、使用される原料化合
物、試剤、溶媒等により左右されるが、通常1時間から
3日間である。これらのハライド体、1−O−アシル化
糖もしくは1−OH体は、さらに既知の方法により、ア
ルキルチオ基、フェニルチオ基、ピリジルチオ基、フェ
ニルスルフィニル基、フェニルセレニル基、イミデート
基、ジアルキルホスホリル基、あるいはジフェニルホス
ホリル基など種々の脱離基Zを有する化合物(5)へと
変換することもできる(例えば、第4版実験化学講座、
26巻、有機合成VII 、267 〜354 頁、日本化学会編 (19
92)を参照のこと)。
0.001〜3当量である。一方、プロトン酸を用いる
場合には、通常0.01当量以上であり、時に反応溶媒
を兼ねて大過剰に用いる。反応は無溶媒下、あるいは溶
媒中で行われ、用いる溶媒としてはクロロホルム、塩化
メチレン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン系溶
媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキ
シエタン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ベンゼ
ン、トルエン、クロロベンゼンなどの芳香族系溶媒、ジ
メチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリ
ル、ニトロメタンなどの極性非プロトン性溶媒などが挙
げられる。これらは単独もしくは混合溶媒として使用さ
れる。反応温度は−70℃から100℃、好ましくは−
20℃から60℃(もしくは溶媒の沸点)の範囲で選ば
れる。反応時間は主に反応温度、使用される原料化合
物、試剤、溶媒等により左右されるが、通常1時間から
3日間である。これらのハライド体、1−O−アシル化
糖もしくは1−OH体は、さらに既知の方法により、ア
ルキルチオ基、フェニルチオ基、ピリジルチオ基、フェ
ニルスルフィニル基、フェニルセレニル基、イミデート
基、ジアルキルホスホリル基、あるいはジフェニルホス
ホリル基など種々の脱離基Zを有する化合物(5)へと
変換することもできる(例えば、第4版実験化学講座、
26巻、有機合成VII 、267 〜354 頁、日本化学会編 (19
92)を参照のこと)。
【0021】(A−4工程)このようにして得られた化
合物(5)を、ルイス酸もしくは金属塩の存在下、各種
アルコールもしくはフェノール類と反応させることによ
り、化合物(6)を製造することができる(例えば、第
4版実験化学講座、26巻、有機合成VII 、267 〜354
頁、日本化学会編 (1992)を参照のこと)。反応に用い
るルイス酸もしくは金属塩としては、塩化亜鉛、臭化亜
鉛、ヨウ化亜鉛、塩化第一スズ、臭化第一スズ、ヨウ化
第一スズ、塩化第二スズ、臭化第二スズ、ヨウ化第二ス
ズ、四塩化チタン、四臭化チタン、四ヨウ化チタン、塩
化第二鉄、臭化第二鉄、ヨウ化第二鉄、塩化第二銅、臭
化第二銅、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、ヨウ
化アルミニウム、塩化第二水銀、臭化第二水銀、ヨウ化
第二水銀、シアン化第二水銀、酸化水銀、酸化銀、炭酸
銀、過塩素酸銀、塩化第一銀、臭化第一銀、ヨウ化第一
銀、ケイ酸銀、四フッ化ホウ素酸銀、銀ゼオライト、ト
リメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(TM
Sトリフラート)、銀トリフラート、スズトリフラー
ト、メチルトリフラート、無水トリフラート、過塩素酸
トリチル、四フッ化珪素、塩化トリメチルシラン、臭化
トリメチルシラン、ヨウ化トリメチルシラン、エーテル
性三フッ化ホウ素などが挙げられ、必要に応じてこれら
を組み合わせて用いることもできる。反応は溶媒中で行
うのが好ましく、用いる溶媒としては塩化メチレン、
1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン系溶媒、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、
ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエ
ン、クロロベンゼンなどの芳香族系溶媒、ヘキサン、シ
クロヘキサンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、ジメチルホ
ルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、アセト
ニトリル、プロピオニトリル、ニトロメタン、ニトロエ
タン、ニトロプロパンなどの極性非プロトン性溶媒、も
しくはアセトンなどが挙げられる。これらは単独もしく
は混合溶媒として使用される。
合物(5)を、ルイス酸もしくは金属塩の存在下、各種
アルコールもしくはフェノール類と反応させることによ
り、化合物(6)を製造することができる(例えば、第
4版実験化学講座、26巻、有機合成VII 、267 〜354
頁、日本化学会編 (1992)を参照のこと)。反応に用い
るルイス酸もしくは金属塩としては、塩化亜鉛、臭化亜
鉛、ヨウ化亜鉛、塩化第一スズ、臭化第一スズ、ヨウ化
第一スズ、塩化第二スズ、臭化第二スズ、ヨウ化第二ス
ズ、四塩化チタン、四臭化チタン、四ヨウ化チタン、塩
化第二鉄、臭化第二鉄、ヨウ化第二鉄、塩化第二銅、臭
化第二銅、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、ヨウ
化アルミニウム、塩化第二水銀、臭化第二水銀、ヨウ化
第二水銀、シアン化第二水銀、酸化水銀、酸化銀、炭酸
銀、過塩素酸銀、塩化第一銀、臭化第一銀、ヨウ化第一
銀、ケイ酸銀、四フッ化ホウ素酸銀、銀ゼオライト、ト
リメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(TM
Sトリフラート)、銀トリフラート、スズトリフラー
ト、メチルトリフラート、無水トリフラート、過塩素酸
トリチル、四フッ化珪素、塩化トリメチルシラン、臭化
トリメチルシラン、ヨウ化トリメチルシラン、エーテル
性三フッ化ホウ素などが挙げられ、必要に応じてこれら
を組み合わせて用いることもできる。反応は溶媒中で行
うのが好ましく、用いる溶媒としては塩化メチレン、
1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン系溶媒、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、
ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエ
ン、クロロベンゼンなどの芳香族系溶媒、ヘキサン、シ
クロヘキサンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、ジメチルホ
ルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、アセト
ニトリル、プロピオニトリル、ニトロメタン、ニトロエ
タン、ニトロプロパンなどの極性非プロトン性溶媒、も
しくはアセトンなどが挙げられる。これらは単独もしく
は混合溶媒として使用される。
【0022】反応に伴って系内に生成する酸の捕捉剤と
して、反応系内にN,N,N',N'−テトラメチルウレ
ア、ピリジン、2,6−ジ−t−ブチルピリジン、2,
6−ルチジン、2,4,6−コリジン、トリエチルアミ
ンあるいはモレキュラーシーブス(MS3A、MS4A
あるいはMS5A)等を共存させてもよい。反応は無水
の条件下で行うことが望ましく、従って、溶媒、試薬、
基質、反応容器等について、できる限り水分を除去した
ほうがよい。場合により、水分除去のため、反応系内に
モレキュラーシーブス(MS3A、MS4AあるいはM
S5A)または無水硫酸カルシウム等の脱水剤を共存さ
せてもよい。また、銀塩を用いる反応は、光を遮断して
行ったほうがよい。反応温度は−70℃から100℃、
好ましくは−20℃から60℃(もしくは溶媒の沸点)
の範囲で選ばれる。反応時間は主に反応温度、使用され
る原料化合物、試剤、溶媒等により左右されるが、通常
1時間から5日間である。
して、反応系内にN,N,N',N'−テトラメチルウレ
ア、ピリジン、2,6−ジ−t−ブチルピリジン、2,
6−ルチジン、2,4,6−コリジン、トリエチルアミ
ンあるいはモレキュラーシーブス(MS3A、MS4A
あるいはMS5A)等を共存させてもよい。反応は無水
の条件下で行うことが望ましく、従って、溶媒、試薬、
基質、反応容器等について、できる限り水分を除去した
ほうがよい。場合により、水分除去のため、反応系内に
モレキュラーシーブス(MS3A、MS4AあるいはM
S5A)または無水硫酸カルシウム等の脱水剤を共存さ
せてもよい。また、銀塩を用いる反応は、光を遮断して
行ったほうがよい。反応温度は−70℃から100℃、
好ましくは−20℃から60℃(もしくは溶媒の沸点)
の範囲で選ばれる。反応時間は主に反応温度、使用され
る原料化合物、試剤、溶媒等により左右されるが、通常
1時間から5日間である。
【0023】(A−5工程)上記で得られた化合物
(6)を、溶媒中、塩基性条件下で加水分解することに
より、本発明化合物(1)を製造することができる。塩
基としては、炭酸ナトリウムや炭酸カリウムなどの炭酸
塩、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの水酸化
物、重炭酸ナトリウムや重炭酸カリウムなどの重炭酸
塩、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、
あるいはトリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエ
チルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、1,8−ジ
アザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン(DBU)、ヘ
キサメチルジシラザンリチウム、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシドなどの有機塩基等を用いるこ
とができる。反応は溶媒中で行うのが好ましく、溶媒と
しては塩化メチレン、1,2−ジクロロエタンなどのハ
ロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル系溶
媒、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼンなどの芳香族
系溶媒、ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水
素系溶媒、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチル
アセトアミド、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ア
セトニトリルなどの極性非プロトン性溶媒、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノールなど
のアルコール系溶媒、アセトン、水などが挙げられる。
これらは単独もしくは混合溶媒として使用される。化合
物(6)が保護されたカルボキシル基を有する場合に
は、水との混合溶媒を用いるか、水酸基の脱保護を行っ
た後に反応系内に水または塩基の水溶液を加えるか、も
しくは水酸基の脱保護体を一旦単離した後に水または含
水溶媒中で塩基を用いるかのいずれかの方法により、カ
ルボキシル基の脱保護も行うことができる。反応温度は
−70℃から100℃、好ましくは0℃から60℃(も
しくは溶媒の沸点)の範囲で選ばれる。反応時間は主に
反応温度、使用される原料化合物、試剤、溶媒等により
左右されるが、通常1時間から2日間である。
(6)を、溶媒中、塩基性条件下で加水分解することに
より、本発明化合物(1)を製造することができる。塩
基としては、炭酸ナトリウムや炭酸カリウムなどの炭酸
塩、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの水酸化
物、重炭酸ナトリウムや重炭酸カリウムなどの重炭酸
塩、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、
あるいはトリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエ
チルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、1,8−ジ
アザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン(DBU)、ヘ
キサメチルジシラザンリチウム、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシドなどの有機塩基等を用いるこ
とができる。反応は溶媒中で行うのが好ましく、溶媒と
しては塩化メチレン、1,2−ジクロロエタンなどのハ
ロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル系溶
媒、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼンなどの芳香族
系溶媒、ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水
素系溶媒、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチル
アセトアミド、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ア
セトニトリルなどの極性非プロトン性溶媒、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノールなど
のアルコール系溶媒、アセトン、水などが挙げられる。
これらは単独もしくは混合溶媒として使用される。化合
物(6)が保護されたカルボキシル基を有する場合に
は、水との混合溶媒を用いるか、水酸基の脱保護を行っ
た後に反応系内に水または塩基の水溶液を加えるか、も
しくは水酸基の脱保護体を一旦単離した後に水または含
水溶媒中で塩基を用いるかのいずれかの方法により、カ
ルボキシル基の脱保護も行うことができる。反応温度は
−70℃から100℃、好ましくは0℃から60℃(も
しくは溶媒の沸点)の範囲で選ばれる。反応時間は主に
反応温度、使用される原料化合物、試剤、溶媒等により
左右されるが、通常1時間から2日間である。
【0024】あるいは、本発明化合物(1)は、化合物
(2)より、以下に記載する方法によっても製造するこ
とができる。 〔スキームB〕
(2)より、以下に記載する方法によっても製造するこ
とができる。 〔スキームB〕
【化11】
【化12】
【化13】 (式中、R0 、R2 、R3 、R5 、R6 、R7 、R8 、
R12、YおよびZは前述と同意義を示す。R13は、アリ
ル基、t−ブチル基またはベンジル基である。)
R12、YおよびZは前述と同意義を示す。R13は、アリ
ル基、t−ブチル基またはベンジル基である。)
【0025】(B−1工程)化合物(2)の窒素原子
を、アリルオキシカルボニル基(Alloc)、t−ブ
トキシカルボニル基(Boc)あるいはベンジルオキシ
カルボニル基(Cbz)で保護することにより、化合物
(7)を製造することができる。保護基を導入する場合
の試剤としては、相当するハロホルメートやピロカーボ
ネートが用いられる( 例えば“Protective Groups in O
rganic Synthesis”( T.W. Greene, P. G. M. Wuts 共
著、第2版、John Wiley & Sons,Inc. (1991) )の 327
〜338 頁を参照のこと) 。反応は通常、中性条件下もし
くは塩基の共存下で行われる。塩基としては、炭酸ナト
リウムや炭酸カリウムなどの炭酸塩、水酸化ナトリウム
や水酸化カリウムなどの水酸化物、重炭酸ナトリウムや
重炭酸カリウムなどの重炭酸塩、リン酸水素二ナトリウ
ム、リン酸水素二カリウム、あるいはトリエチルアミ
ン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、
ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.
0〕ウンデセン(DBU)、ヘキサメチルジシラザンリ
チウムなどの有機塩基等を用いることができる。反応は
溶媒中で行うのが好ましく、溶媒としては塩化メチレ
ン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン系溶媒、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタ
ン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トル
エン、クロロベンゼンなどの芳香族系溶媒、ヘキサン、
シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、ジメチル
ホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、ジメ
チルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリルなどの
極性非プロトン性溶媒、メタノール、エタノール、プロ
パノール、イソプロパノールなどのアルコール系溶媒、
アセトン、水などが挙げられる。これらは単独もしくは
混合溶媒として使用される。反応温度は−70℃から1
00℃、好ましくは0℃から60℃(もしくは溶媒の沸
点)の範囲で選ばれる。反応時間は主に反応温度、使用
される原料化合物、試剤、溶媒等により左右されるが、
通常1時間から1日間である。
を、アリルオキシカルボニル基(Alloc)、t−ブ
トキシカルボニル基(Boc)あるいはベンジルオキシ
カルボニル基(Cbz)で保護することにより、化合物
(7)を製造することができる。保護基を導入する場合
の試剤としては、相当するハロホルメートやピロカーボ
ネートが用いられる( 例えば“Protective Groups in O
rganic Synthesis”( T.W. Greene, P. G. M. Wuts 共
著、第2版、John Wiley & Sons,Inc. (1991) )の 327
〜338 頁を参照のこと) 。反応は通常、中性条件下もし
くは塩基の共存下で行われる。塩基としては、炭酸ナト
リウムや炭酸カリウムなどの炭酸塩、水酸化ナトリウム
や水酸化カリウムなどの水酸化物、重炭酸ナトリウムや
重炭酸カリウムなどの重炭酸塩、リン酸水素二ナトリウ
ム、リン酸水素二カリウム、あるいはトリエチルアミ
ン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、
ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.
0〕ウンデセン(DBU)、ヘキサメチルジシラザンリ
チウムなどの有機塩基等を用いることができる。反応は
溶媒中で行うのが好ましく、溶媒としては塩化メチレ
ン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン系溶媒、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタ
ン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トル
エン、クロロベンゼンなどの芳香族系溶媒、ヘキサン、
シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、ジメチル
ホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、ジメ
チルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリルなどの
極性非プロトン性溶媒、メタノール、エタノール、プロ
パノール、イソプロパノールなどのアルコール系溶媒、
アセトン、水などが挙げられる。これらは単独もしくは
混合溶媒として使用される。反応温度は−70℃から1
00℃、好ましくは0℃から60℃(もしくは溶媒の沸
点)の範囲で選ばれる。反応時間は主に反応温度、使用
される原料化合物、試剤、溶媒等により左右されるが、
通常1時間から1日間である。
【0026】(B−2工程)上記の方法により得られた
化合物(7)を用い、A−2工程と同様の方法でアシル
化することにより、全ての官能基が保護された化合物
(8)を製造することができる。ただし、R7 が水素原
子でない場合には、化合物(7)と化合物(8)は全く
等価であり、本工程は何ら行う必要がない。 (B−3工程)上記で得られた化合物(8)は、A−3
工程と同様の方法により、脱離基Zを有する化合物
(9)へと導くことができる。 (B−4工程)上記で得られた化合物(9)を、A−4
工程と同様の方法で反応させることにより、グリコシデ
ーション成績体(10)を製造することができる。
化合物(7)を用い、A−2工程と同様の方法でアシル
化することにより、全ての官能基が保護された化合物
(8)を製造することができる。ただし、R7 が水素原
子でない場合には、化合物(7)と化合物(8)は全く
等価であり、本工程は何ら行う必要がない。 (B−3工程)上記で得られた化合物(8)は、A−3
工程と同様の方法により、脱離基Zを有する化合物
(9)へと導くことができる。 (B−4工程)上記で得られた化合物(9)を、A−4
工程と同様の方法で反応させることにより、グリコシデ
ーション成績体(10)を製造することができる。
【0027】(B−5工程)上記の方法により得られた
化合物(10)のアミノ基上の保護基を、選択的に脱保
護し、化合物(11)を製造することができる。脱保護
の方法としては、例えば、“Protective Groups in Org
anic Synthesis”( T. W. Greene, P. G. M. Wuts 共
著、第2版、John Wiley & Sons,Inc. (1991) )の 327
〜338 頁に記載の方法が挙げられる。実際に脱保護を行
うに当たっては、これらの方法のなかから、アミノ基上
の保護基のみを選択的に脱保護しうる方法を適宜選択す
ることが必要である。かかる保護基がAllocである
場合には、例えば、アリル捕捉剤の存在下、テトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウムを用いることに
より、容易に脱保護できる。テトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウムの使用量は触媒量でよく、通常
は0.001〜1当量用いる。また、アリル捕捉剤とし
ては、例えばジメドン、マロン酸ジエチル、モルホリ
ン、アニリン、水素化トリブチルスズ、ポリメチルヒド
ロシロキサン等を挙げることができる。また、かかる保
護基がCbzである場合には、例えば、パラジウム炭素
の存在下、水素添加を行うことにより、容易に脱保護で
きる。パラジウム炭素の使用量は触媒量でよく、通常は
0.001〜1当量用いる。また、水素供給源として
は、例えば水素分子、ギ酸、ギ酸アンモニウム、シクロ
ヘキセン、1,4−シクロヘキサジエン、シス−デカリ
ン等を挙げることができる。いずれの反応も溶媒中で行
うのが好ましく、溶媒としては塩化メチレン、1,2−
ジクロロエタンなどのハロゲン系溶媒、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキサ
ンなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、クロロ
ベンゼンなどの芳香族系溶媒、ヘキサン、シクロヘキサ
ンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、ジメチルホルムアミド
(DMF)、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキ
シド(DMSO)、アセトニトリルなどの極性非プロト
ン性溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノールなどのアルコール系溶媒等が挙げられ
る。これらは単独もしくは混合溶媒として使用される。
反応温度は−70℃から100℃、好ましくは0℃から
60℃(もしくは溶媒の沸点)の範囲で選ばれる。反応
時間は主に反応温度、使用される原料化合物、試剤、溶
媒等により左右されるが、通常1時間から1日間であ
る。
化合物(10)のアミノ基上の保護基を、選択的に脱保
護し、化合物(11)を製造することができる。脱保護
の方法としては、例えば、“Protective Groups in Org
anic Synthesis”( T. W. Greene, P. G. M. Wuts 共
著、第2版、John Wiley & Sons,Inc. (1991) )の 327
〜338 頁に記載の方法が挙げられる。実際に脱保護を行
うに当たっては、これらの方法のなかから、アミノ基上
の保護基のみを選択的に脱保護しうる方法を適宜選択す
ることが必要である。かかる保護基がAllocである
場合には、例えば、アリル捕捉剤の存在下、テトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウムを用いることに
より、容易に脱保護できる。テトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウムの使用量は触媒量でよく、通常
は0.001〜1当量用いる。また、アリル捕捉剤とし
ては、例えばジメドン、マロン酸ジエチル、モルホリ
ン、アニリン、水素化トリブチルスズ、ポリメチルヒド
ロシロキサン等を挙げることができる。また、かかる保
護基がCbzである場合には、例えば、パラジウム炭素
の存在下、水素添加を行うことにより、容易に脱保護で
きる。パラジウム炭素の使用量は触媒量でよく、通常は
0.001〜1当量用いる。また、水素供給源として
は、例えば水素分子、ギ酸、ギ酸アンモニウム、シクロ
ヘキセン、1,4−シクロヘキサジエン、シス−デカリ
ン等を挙げることができる。いずれの反応も溶媒中で行
うのが好ましく、溶媒としては塩化メチレン、1,2−
ジクロロエタンなどのハロゲン系溶媒、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキサ
ンなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、クロロ
ベンゼンなどの芳香族系溶媒、ヘキサン、シクロヘキサ
ンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、ジメチルホルムアミド
(DMF)、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキ
シド(DMSO)、アセトニトリルなどの極性非プロト
ン性溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノールなどのアルコール系溶媒等が挙げられ
る。これらは単独もしくは混合溶媒として使用される。
反応温度は−70℃から100℃、好ましくは0℃から
60℃(もしくは溶媒の沸点)の範囲で選ばれる。反応
時間は主に反応温度、使用される原料化合物、試剤、溶
媒等により左右されるが、通常1時間から1日間であ
る。
【0028】(B−6工程)上記の方法により得られた
化合物(11)を、A−1工程と同様の方法で親電子剤
と反応させることにより、化合物(6)を製造すること
ができる。 (B−7工程)上記の方法により得られた化合物(6)
を、A−5工程と全く同様の方法で加水分解することに
より、本発明化合物(1)を製造することができる。
化合物(11)を、A−1工程と同様の方法で親電子剤
と反応させることにより、化合物(6)を製造すること
ができる。 (B−7工程)上記の方法により得られた化合物(6)
を、A−5工程と全く同様の方法で加水分解することに
より、本発明化合物(1)を製造することができる。
【0029】ところで、スキームAおよびBで用いる原
料化合物(2)は、以下に記載する方法によって製造す
ることができる。 〔スキームC〕
料化合物(2)は、以下に記載する方法によって製造す
ることができる。 〔スキームC〕
【化14】
【化15】 (式中、R5 、R6 、R7 、R8 、R13およびZは前述
と同意義を示す。R14は、C1-C6 アルカノイル基、ア
ロイル基、ベンジル基またはパラメトキシベンジル基で
ある。) (C−1工程)化合物(12)の窒素原子を、B−1工
程と同様の方法で、アリルオキシカルボニル基(All
oc)、t−ブトキシカルボニル基(Boc)あるいは
ベンジルオキシカルボニル基(Cbz)で保護すること
により、化合物(13)を製造することができる。
と同意義を示す。R14は、C1-C6 アルカノイル基、ア
ロイル基、ベンジル基またはパラメトキシベンジル基で
ある。) (C−1工程)化合物(12)の窒素原子を、B−1工
程と同様の方法で、アリルオキシカルボニル基(All
oc)、t−ブトキシカルボニル基(Boc)あるいは
ベンジルオキシカルボニル基(Cbz)で保護すること
により、化合物(13)を製造することができる。
【0030】(C−2工程)上記で得られた化合物(1
3)を、ルイス酸もしくは金属塩の存在下、脱離基Zを
有する化合物(14)と反応させることにより、グリコ
シデーション成績体(15)を製造することができる。
反応に用いるルイス酸もしくは金属塩としては、塩化亜
鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛、塩化第一スズ、臭化第一ス
ズ、ヨウ化第一スズ、塩化第二スズ、臭化第二スズ、ヨ
ウ化第二スズ、四塩化チタン、四臭化チタン、四ヨウ化
チタン、塩化第二鉄、臭化第二鉄、ヨウ化第二鉄、塩化
第二銅、臭化第二銅、塩化アルミニウム、臭化アルミニ
ウム、ヨウ化アルミニウム、塩化第二水銀、臭化第二水
銀、ヨウ化第二水銀、シアン化第二水銀、酸化水銀、酸
化銀、炭酸銀、過塩素酸銀、塩化第一銀、臭化第一銀、
ヨウ化第一銀、ケイ酸銀、四フッ化ホウ素酸銀、銀ゼオ
ライト、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネ
ート(TMSトリフラート)、銀トリフラート、スズト
リフラート、メチルトリフラート、無水トリフラート、
過塩素酸トリチル、四フッ化珪素、塩化トリメチルシラ
ン、臭化トリメチルシラン、ヨウ化トリメチルシラン、
エーテル性三フッ化ホウ素などが挙げられ、必要に応じ
てこれらを組み合わせて用いることもできる。(例え
ば、第4版実験化学講座、26巻、有機合成VII 、267 〜
354 頁、日本化学会編 (1992)を参照のこと)。
3)を、ルイス酸もしくは金属塩の存在下、脱離基Zを
有する化合物(14)と反応させることにより、グリコ
シデーション成績体(15)を製造することができる。
反応に用いるルイス酸もしくは金属塩としては、塩化亜
鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛、塩化第一スズ、臭化第一ス
ズ、ヨウ化第一スズ、塩化第二スズ、臭化第二スズ、ヨ
ウ化第二スズ、四塩化チタン、四臭化チタン、四ヨウ化
チタン、塩化第二鉄、臭化第二鉄、ヨウ化第二鉄、塩化
第二銅、臭化第二銅、塩化アルミニウム、臭化アルミニ
ウム、ヨウ化アルミニウム、塩化第二水銀、臭化第二水
銀、ヨウ化第二水銀、シアン化第二水銀、酸化水銀、酸
化銀、炭酸銀、過塩素酸銀、塩化第一銀、臭化第一銀、
ヨウ化第一銀、ケイ酸銀、四フッ化ホウ素酸銀、銀ゼオ
ライト、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネ
ート(TMSトリフラート)、銀トリフラート、スズト
リフラート、メチルトリフラート、無水トリフラート、
過塩素酸トリチル、四フッ化珪素、塩化トリメチルシラ
ン、臭化トリメチルシラン、ヨウ化トリメチルシラン、
エーテル性三フッ化ホウ素などが挙げられ、必要に応じ
てこれらを組み合わせて用いることもできる。(例え
ば、第4版実験化学講座、26巻、有機合成VII 、267 〜
354 頁、日本化学会編 (1992)を参照のこと)。
【0031】反応は溶媒中で行うのが好ましく、用いる
溶媒としては塩化メチレン、1,2−ジクロロエタンな
どのハロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル
系溶媒、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼンなどの芳
香族系溶媒、ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭
化水素系溶媒、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメ
チルアセトアミド、アセトニトリル、プロピオニトリ
ル、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパンなど
の極性非プロトン性溶媒、もしくはアセトンなどが挙げ
られる。これらは単独もしくは混合溶媒として使用され
る。反応に伴って系内に生成する酸の捕捉剤として、反
応系内にN,N,N',N'−テトラメチルウレア、ピリ
ジン、2,6−ジ−t−ブチルピリジン、2,6−ルチ
ジン、2,4,6−コリジン、トリエチルアミンあるい
はモレキュラーシーブス(MS3A、MS4Aあるいは
MS5A)等を共存させてもよい。反応は無水の条件下
で行うことが望ましく、従って、溶媒、試薬、基質、反
応容器等について、できる限り水分を除去したほうがよ
い。場合により、水分除去のため、反応系内にモレキュ
ラーシーブス(MS3A、MS4AあるいはMS5A)
または無水硫酸カルシウム等の脱水剤を共存させてもよ
い。また、銀塩を用いる反応は、光を遮断して行ったほ
うがよい。反応温度は−70℃から100℃、好ましく
は−20℃から60℃(もしくは溶媒の沸点)の範囲で
選ばれる。反応時間は主に反応温度、使用される原料化
合物、試剤、溶媒等により左右されるが、通常1時間か
ら5日間である。なお、本反応で用いる、脱離基Zを有
する化合物(14)は、2,3,4−トリ−O−保護−
L−フコピラノース、アルキル 2,3,4−トリ−O
−保護−L−フコピラノシド、あるいは、アシル 2,
3,4−トリ−O−保護−L−フコピラノシドを用い、
常法によって製造することができる。(例えば、第4版
実験化学講座、26巻、有機合成VII 、267 〜354 頁、日
本化学会編 (1992)を参照のこと)。
溶媒としては塩化メチレン、1,2−ジクロロエタンな
どのハロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル
系溶媒、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼンなどの芳
香族系溶媒、ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭
化水素系溶媒、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメ
チルアセトアミド、アセトニトリル、プロピオニトリ
ル、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパンなど
の極性非プロトン性溶媒、もしくはアセトンなどが挙げ
られる。これらは単独もしくは混合溶媒として使用され
る。反応に伴って系内に生成する酸の捕捉剤として、反
応系内にN,N,N',N'−テトラメチルウレア、ピリ
ジン、2,6−ジ−t−ブチルピリジン、2,6−ルチ
ジン、2,4,6−コリジン、トリエチルアミンあるい
はモレキュラーシーブス(MS3A、MS4Aあるいは
MS5A)等を共存させてもよい。反応は無水の条件下
で行うことが望ましく、従って、溶媒、試薬、基質、反
応容器等について、できる限り水分を除去したほうがよ
い。場合により、水分除去のため、反応系内にモレキュ
ラーシーブス(MS3A、MS4AあるいはMS5A)
または無水硫酸カルシウム等の脱水剤を共存させてもよ
い。また、銀塩を用いる反応は、光を遮断して行ったほ
うがよい。反応温度は−70℃から100℃、好ましく
は−20℃から60℃(もしくは溶媒の沸点)の範囲で
選ばれる。反応時間は主に反応温度、使用される原料化
合物、試剤、溶媒等により左右されるが、通常1時間か
ら5日間である。なお、本反応で用いる、脱離基Zを有
する化合物(14)は、2,3,4−トリ−O−保護−
L−フコピラノース、アルキル 2,3,4−トリ−O
−保護−L−フコピラノシド、あるいは、アシル 2,
3,4−トリ−O−保護−L−フコピラノシドを用い、
常法によって製造することができる。(例えば、第4版
実験化学講座、26巻、有機合成VII 、267 〜354 頁、日
本化学会編 (1992)を参照のこと)。
【0032】(C−3工程)化合物(15)におけるR
14がベンジル基またはパラメトキシベンジル基である場
合には、例えば、パラジウム炭素の存在下、水素添加を
行うことにより容易に脱保護でき、化合物(16)を得
ることができる。パラジウム炭素の使用量は通常は0.
001〜10当量である。また、水素供給源としては、
例えば水素分子、ギ酸、ギ酸アンモニウム、シクロヘキ
セン、1,4−シクロヘキサジエン、シス−デカリン等
を挙げることができる。あるいは、R14がパラメトキシ
ベンジル基である場合には、例えば硝酸セリウムアンモ
ニウム(CAN)あるいはジクロロジシアノキノン(D
DQ)を用いても脱保護を行うことができ、化合物(1
6)を得ることができる。いずれの反応も溶媒中で行う
のが好ましく、溶媒としては塩化メチレン、1,2−ジ
クロロエタンなどのハロゲン系溶媒、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキサ
ンなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、クロロ
ベンゼンなどの芳香族系溶媒、ヘキサン、シクロヘキサ
ンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、ジメチルホルムアミド
(DMF)、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキ
シド(DMSO)、アセトニトリルなどの極性非プロト
ン性溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノールなどのアルコール系溶媒あるいは水等が
挙げられる。これらは単独もしくは混合溶媒として使用
される。反応温度は−70℃から100℃、好ましくは
0℃から60℃(もしくは溶媒の沸点)の範囲で選ばれ
る。反応時間は主に反応温度、使用される原料化合物、
試剤、溶媒等により左右されるが、通常1時間から1日
間である。なお、化合物(15)におけるR14がベンジ
ル基でもパラメトキシベンジル基でもない場合には、化
合物(15)および化合物(16)は全く等価であり、
本工程は何ら行う必要がない。一方、化合物(15)に
おけるR13とR14が共にベンジル基である場合には、す
なわち、かかるアミノ基上の保護基がCbzでありR14
がベンジル基である場合には、本工程における水素添加
により両者共に脱保護され、次なるC−4工程を行わず
して、目的とする化合物(2)を得ることができる。 (C−4工程)上記で得られた化合物(16)のアミノ
基上の保護基を、B−5工程と同様の方法で除去し、目
的とする化合物(2)を製造することができる。
14がベンジル基またはパラメトキシベンジル基である場
合には、例えば、パラジウム炭素の存在下、水素添加を
行うことにより容易に脱保護でき、化合物(16)を得
ることができる。パラジウム炭素の使用量は通常は0.
001〜10当量である。また、水素供給源としては、
例えば水素分子、ギ酸、ギ酸アンモニウム、シクロヘキ
セン、1,4−シクロヘキサジエン、シス−デカリン等
を挙げることができる。あるいは、R14がパラメトキシ
ベンジル基である場合には、例えば硝酸セリウムアンモ
ニウム(CAN)あるいはジクロロジシアノキノン(D
DQ)を用いても脱保護を行うことができ、化合物(1
6)を得ることができる。いずれの反応も溶媒中で行う
のが好ましく、溶媒としては塩化メチレン、1,2−ジ
クロロエタンなどのハロゲン系溶媒、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキサ
ンなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、クロロ
ベンゼンなどの芳香族系溶媒、ヘキサン、シクロヘキサ
ンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、ジメチルホルムアミド
(DMF)、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキ
シド(DMSO)、アセトニトリルなどの極性非プロト
ン性溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノールなどのアルコール系溶媒あるいは水等が
挙げられる。これらは単独もしくは混合溶媒として使用
される。反応温度は−70℃から100℃、好ましくは
0℃から60℃(もしくは溶媒の沸点)の範囲で選ばれ
る。反応時間は主に反応温度、使用される原料化合物、
試剤、溶媒等により左右されるが、通常1時間から1日
間である。なお、化合物(15)におけるR14がベンジ
ル基でもパラメトキシベンジル基でもない場合には、化
合物(15)および化合物(16)は全く等価であり、
本工程は何ら行う必要がない。一方、化合物(15)に
おけるR13とR14が共にベンジル基である場合には、す
なわち、かかるアミノ基上の保護基がCbzでありR14
がベンジル基である場合には、本工程における水素添加
により両者共に脱保護され、次なるC−4工程を行わず
して、目的とする化合物(2)を得ることができる。 (C−4工程)上記で得られた化合物(16)のアミノ
基上の保護基を、B−5工程と同様の方法で除去し、目
的とする化合物(2)を製造することができる。
【0033】また、スキームAおよびBで用いる原料化
合物(2)は、以下に記載する方法によっても製造する
ことができる。 〔スキームD〕
合物(2)は、以下に記載する方法によっても製造する
ことができる。 〔スキームD〕
【化16】
【化17】 (式中、R3 、R5 、R6 、R7 、R8 およびR13は前
述と同意義を示す。) (D−1工程)化合物(12)の窒素原子を、C−1と
全く同様の方法で、すなわち、B−1工程と同様の方法
で、アリルオキシカルボニル基(Alloc)、t−ブ
トキシカルボニル基(Boc)あるいはベンジルオキシ
カルボニル基(Cbz)で保護することにより、化合物
(13)を製造することができる。 (D−2工程)上記で得られた化合物(13)の水酸基
およびカルボキシル基上の保護基を、A−5工程と同様
の方法により脱保護して、化合物(17)を製造するこ
とができる。また、化合物(17)は後述のE−1およ
びE−2工程によっても製造することができる。
述と同意義を示す。) (D−1工程)化合物(12)の窒素原子を、C−1と
全く同様の方法で、すなわち、B−1工程と同様の方法
で、アリルオキシカルボニル基(Alloc)、t−ブ
トキシカルボニル基(Boc)あるいはベンジルオキシ
カルボニル基(Cbz)で保護することにより、化合物
(13)を製造することができる。 (D−2工程)上記で得られた化合物(13)の水酸基
およびカルボキシル基上の保護基を、A−5工程と同様
の方法により脱保護して、化合物(17)を製造するこ
とができる。また、化合物(17)は後述のE−1およ
びE−2工程によっても製造することができる。
【0034】(D−3工程)上記で得られた化合物(1
7)を、フコース転移酵素を用いてGDP−フコースと
反応させて、化合物(18)を製造することができる。
本反応は、文献記載の方法(M. M. Palcic 等, Carbo
hydr. Res., 190, 1 (1989) 、C-H. Wong 等, Bioorg.
Med. Chem. Lett., 1, 425 (1991) )に従って行うこと
ができる。すなわち、pH緩衝液中に、GDP−フコー
ス、塩化マンガン、化合物(17)およびフコース転移
酵素を加えて反応させることにより、化合物(18)を
得ることができる。必要に応じ、アジ化ナトリウムを加
えることもできる。pH緩衝液としては、例えば、ヒ酸
ナトリウム緩衝液、ヒ酸カリウム緩衝液、N−(2−ヒ
ドロキシエチル)ピペラジン−N’−(2−エタンスル
ホン酸)(HEPES)緩衝液等が挙げられる。反応液
のpHは、4から9、好ましくは6から8の範囲で選ば
れる。反応温度は、0℃から60℃、好ましくは20℃
から45℃の範囲で選ばれる。反応時間は主に反応温
度、pH、使用される原料化合物、試剤の当量、溶媒量
等により左右されるが、通常1日から2週間である。な
お、GDP−フコースとは、グアノシン−5’−ジホス
ホ−1−L−フコピラノシドを意味し、これは SIGMA
社により供給されているし、例えば R. R.Schmidt 等
の方法(Tetrahedron Lett., 33, 1585 (1992) )によ
り、L−フコピラノースから製造することもできる。
7)を、フコース転移酵素を用いてGDP−フコースと
反応させて、化合物(18)を製造することができる。
本反応は、文献記載の方法(M. M. Palcic 等, Carbo
hydr. Res., 190, 1 (1989) 、C-H. Wong 等, Bioorg.
Med. Chem. Lett., 1, 425 (1991) )に従って行うこと
ができる。すなわち、pH緩衝液中に、GDP−フコー
ス、塩化マンガン、化合物(17)およびフコース転移
酵素を加えて反応させることにより、化合物(18)を
得ることができる。必要に応じ、アジ化ナトリウムを加
えることもできる。pH緩衝液としては、例えば、ヒ酸
ナトリウム緩衝液、ヒ酸カリウム緩衝液、N−(2−ヒ
ドロキシエチル)ピペラジン−N’−(2−エタンスル
ホン酸)(HEPES)緩衝液等が挙げられる。反応液
のpHは、4から9、好ましくは6から8の範囲で選ば
れる。反応温度は、0℃から60℃、好ましくは20℃
から45℃の範囲で選ばれる。反応時間は主に反応温
度、pH、使用される原料化合物、試剤の当量、溶媒量
等により左右されるが、通常1日から2週間である。な
お、GDP−フコースとは、グアノシン−5’−ジホス
ホ−1−L−フコピラノシドを意味し、これは SIGMA
社により供給されているし、例えば R. R.Schmidt 等
の方法(Tetrahedron Lett., 33, 1585 (1992) )によ
り、L−フコピラノースから製造することもできる。
【0035】(D−4工程)上記で得られた化合物(1
8)の水酸基およびカルボキシル基を、必要に応じて保
護することにより、化合物(7)を製造することができ
る。水酸基の保護は、A−2工程と同様の方法で行うこ
とができる。なお、化合物(18)がカルボキシル基を
有する場合には、本工程を行うに先立ち、その保護を行
う。カルボキシル基のC1-C6 アルキル基による保護法
としては、例えばジアゾメタン、ジアゾエタン等のジア
ゾアルカンと反応させるか、あるいは縮合剤および有機
塩基の存在下、相当するアルコールと反応させる。縮合
剤としては、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIPC)、N
−エチル−N’−3−ジメチルアミノプロピルカルボジ
イミド(WSCI)およびその塩酸塩(WSC・HC
l)、ベンゾトリアゾール−1−イル−トリス(ジメチ
ルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン化物塩(B
OP)、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)等を
用いることができる。これらは単独で、あるいはN−ヒ
ドロキシスクシンイミド(HONSu)、1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾール(HOBt)、3−ヒドロキシ−
4−オキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,3−ベンゾト
リアジン(HOObt)等と組み合わせて用いる。有機
塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジ
イソプロピルエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチ
ルアミノピリジン、ジメチルアニリン、1,8−ジアザ
ビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン(DBU)などを挙
げることができる。
8)の水酸基およびカルボキシル基を、必要に応じて保
護することにより、化合物(7)を製造することができ
る。水酸基の保護は、A−2工程と同様の方法で行うこ
とができる。なお、化合物(18)がカルボキシル基を
有する場合には、本工程を行うに先立ち、その保護を行
う。カルボキシル基のC1-C6 アルキル基による保護法
としては、例えばジアゾメタン、ジアゾエタン等のジア
ゾアルカンと反応させるか、あるいは縮合剤および有機
塩基の存在下、相当するアルコールと反応させる。縮合
剤としては、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIPC)、N
−エチル−N’−3−ジメチルアミノプロピルカルボジ
イミド(WSCI)およびその塩酸塩(WSC・HC
l)、ベンゾトリアゾール−1−イル−トリス(ジメチ
ルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン化物塩(B
OP)、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)等を
用いることができる。これらは単独で、あるいはN−ヒ
ドロキシスクシンイミド(HONSu)、1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾール(HOBt)、3−ヒドロキシ−
4−オキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,3−ベンゾト
リアジン(HOObt)等と組み合わせて用いる。有機
塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジ
イソプロピルエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチ
ルアミノピリジン、ジメチルアニリン、1,8−ジアザ
ビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン(DBU)などを挙
げることができる。
【0036】反応は溶媒中で行うのが好ましく、溶媒と
しては塩化メチレン、1,2−ジクロロエタンなどのハ
ロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル系溶
媒、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼンなどの芳香族
系溶媒、ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水
素系溶媒、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチル
アセトアミド、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ア
セトニトリルなどの極性非プロトン性溶媒、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノールなど
のアルコール系溶媒、アセトン、水などが挙げられる。
これらは単独もしくは混合溶媒として使用される。反応
温度は−70℃から100℃、好ましくは0℃から60
℃(もしくは溶媒の沸点)の範囲で選ばれる。反応時間
は主に反応温度、使用される原料化合物、試剤、溶媒等
により左右されるが、通常1時間から2日間である。 (D−5工程)上記で得られた化合物(7)のアミノ基
上の保護基を、B−5工程と同様の方法で除去し、化合
物(2)を製造することができる。
しては塩化メチレン、1,2−ジクロロエタンなどのハ
ロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル系溶
媒、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼンなどの芳香族
系溶媒、ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水
素系溶媒、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチル
アセトアミド、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ア
セトニトリルなどの極性非プロトン性溶媒、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノールなど
のアルコール系溶媒、アセトン、水などが挙げられる。
これらは単独もしくは混合溶媒として使用される。反応
温度は−70℃から100℃、好ましくは0℃から60
℃(もしくは溶媒の沸点)の範囲で選ばれる。反応時間
は主に反応温度、使用される原料化合物、試剤、溶媒等
により左右されるが、通常1時間から2日間である。 (D−5工程)上記で得られた化合物(7)のアミノ基
上の保護基を、B−5工程と同様の方法で除去し、化合
物(2)を製造することができる。
【0037】また、スキームCおよびDで用いる原料化
合物(12)は、以下に記載する方法によって製造する
ことができる。 〔スキームE〕
合物(12)は、以下に記載する方法によって製造する
ことができる。 〔スキームE〕
【化18】
【化19】 (式中、R3 、R5 、R6 、R8 およびR13は前述と同
意義を示す。) (E−1工程)グルコサミン誘導体(19)を、ガラク
トース転移酵素を用いてUDP−ガラクトースと反応さ
せて、化合物(20)を製造することができる。本反応
は、文献記載の方法(例えば、J. C. Paulson 等, J. A
m. Chem. Soc.,108, 2068 (1986)、S. L. Flitsch 等,
J. Chem. Soc., Chem. Commun., 1526 (1992) )に従っ
て行うことができる。これらの方法では、入手困難なU
DP−ガラクトースに代えて入手可能なUDP−グルコ
ースを用い、UDP−ガラクトース−4−エピメラーゼ
を利用することによって、反応系内でUDP−ガラクト
ースを合成している。すなわち、pH緩衝液中に、UD
P−グルココース、子牛血清アルブミン、塩化マンガ
ン、化合物(19)、UDP−ガラクトース−4−エピ
メラーゼ およびガラクトース転移酵素を加えて反応さ
せることにより、化合物(20)を得ることができる。
必要に応じ、アジ化ナトリウムおよび/またはアルカリ
ホスファターゼを加えることもできる。
意義を示す。) (E−1工程)グルコサミン誘導体(19)を、ガラク
トース転移酵素を用いてUDP−ガラクトースと反応さ
せて、化合物(20)を製造することができる。本反応
は、文献記載の方法(例えば、J. C. Paulson 等, J. A
m. Chem. Soc.,108, 2068 (1986)、S. L. Flitsch 等,
J. Chem. Soc., Chem. Commun., 1526 (1992) )に従っ
て行うことができる。これらの方法では、入手困難なU
DP−ガラクトースに代えて入手可能なUDP−グルコ
ースを用い、UDP−ガラクトース−4−エピメラーゼ
を利用することによって、反応系内でUDP−ガラクト
ースを合成している。すなわち、pH緩衝液中に、UD
P−グルココース、子牛血清アルブミン、塩化マンガ
ン、化合物(19)、UDP−ガラクトース−4−エピ
メラーゼ およびガラクトース転移酵素を加えて反応さ
せることにより、化合物(20)を得ることができる。
必要に応じ、アジ化ナトリウムおよび/またはアルカリ
ホスファターゼを加えることもできる。
【0038】pH緩衝液としては、例えば、ヒ酸ナトリ
ウム緩衝液、ヒ酸カリウム緩衝液、N−(2−ヒドロキ
シエチル)ピペラジン−N’−(2−エタンスルホン
酸)(HEPES)緩衝液等が挙げられる。基質の緩衝
液に対する溶解性が低い場合には、少量の界面活性剤
(例えば、トリトンCF−54等、0.1 〜2.0 %)ある
いは少量のアルコール(例えば、メタノール等、0.1 〜
10%)を加えてもよい。反応液のpHは、4から9、好
ましくは6から8の範囲で選ばれる。反応温度は、0℃
から60℃、好ましくは20℃から45℃の範囲で選ば
れる。反応時間は主に反応温度、pH、使用される原料
化合物、試剤の当量、溶媒量等により左右されるが、通
常1日から2週間である。なお、UDP−ガラクトース
とは、ウリジン−5’−ジホスホ−D−ガラクトピラノ
シドを意味し、UDP−グルコースとは、ウリジン−
5’−ジホスホ−D−グルコピラノシドを意味する。後
者は、SIGMA 社により供給されている。UDP−ガラク
トースに代えて、D−グルコース−1−ホスフェートを
用いる方法(例えば、C. Auge 等, Tetrahedron Let
t., 25, 1467 (1984) 、C-H. Wong 等, J.Am. Chem. So
c., 113, 6300 (1991))、D−グルコース−6−ホスフ
ェートを用いる方法(G. M. Whitesides 等, J. Org.
Chem., 47, 5416 (1982))、D−ガラクトースを用い
る方法(C-H. Wong 等, J. Org. Chem., 57, 4343(199
2) )も報告されており、これらの方法を用いて、上記
と同様に、グルコサミン誘導体(19)を化合物(2
0)に変換することも可能である。
ウム緩衝液、ヒ酸カリウム緩衝液、N−(2−ヒドロキ
シエチル)ピペラジン−N’−(2−エタンスルホン
酸)(HEPES)緩衝液等が挙げられる。基質の緩衝
液に対する溶解性が低い場合には、少量の界面活性剤
(例えば、トリトンCF−54等、0.1 〜2.0 %)ある
いは少量のアルコール(例えば、メタノール等、0.1 〜
10%)を加えてもよい。反応液のpHは、4から9、好
ましくは6から8の範囲で選ばれる。反応温度は、0℃
から60℃、好ましくは20℃から45℃の範囲で選ば
れる。反応時間は主に反応温度、pH、使用される原料
化合物、試剤の当量、溶媒量等により左右されるが、通
常1日から2週間である。なお、UDP−ガラクトース
とは、ウリジン−5’−ジホスホ−D−ガラクトピラノ
シドを意味し、UDP−グルコースとは、ウリジン−
5’−ジホスホ−D−グルコピラノシドを意味する。後
者は、SIGMA 社により供給されている。UDP−ガラク
トースに代えて、D−グルコース−1−ホスフェートを
用いる方法(例えば、C. Auge 等, Tetrahedron Let
t., 25, 1467 (1984) 、C-H. Wong 等, J.Am. Chem. So
c., 113, 6300 (1991))、D−グルコース−6−ホスフ
ェートを用いる方法(G. M. Whitesides 等, J. Org.
Chem., 47, 5416 (1982))、D−ガラクトースを用い
る方法(C-H. Wong 等, J. Org. Chem., 57, 4343(199
2) )も報告されており、これらの方法を用いて、上記
と同様に、グルコサミン誘導体(19)を化合物(2
0)に変換することも可能である。
【0039】(E−2工程)上記で得られた化合物(2
0)を、必要に応じ、シアル酸(N−アセチルノイラミ
ン酸)転移酵素を用いてCMP−N−アセチルノイラミ
ン酸と反応させて、化合物(17)を製造することがで
きる。本反応は、文献記載の方法(例えば、C-H. Wong
等, J. Am. Chem. Soc., 113, 4698 (1991)、J. C. Pa
ulson 等, J. Am. Chem. Soc.,115, 1603 (1993))に従
って行うことができる。これらの方法では、入手困難な
CMP−N−アセチルノイラミン酸を、CMP−N−ア
セチルノイラミン酸シンセターゼを利用することによっ
て、反応系内でシアル酸より合成している。すなわち、
pH緩衝液中に、シアル酸(N−アセチルノイラミン
酸)、子牛血清アルブミン、塩化マグネシウム、塩化カ
リウム、塩化マンガン、化合物(20)、ホスホエノー
ルピルベート、触媒量のシチジン−5’−モノホスフェ
ート(CMP)、触媒量のアデノシン−5’−トリホス
フェート(ATP)、ミオキナーゼ、ピルベートキナー
ゼ、CMP−N−アセチルノイラミン酸シンセターゼお
よびシアル酸転移酵素を加えて反応させることにより、
化合物(17)を得ることができる。必要に応じ、2−
メルカプトエタノールおよび/またはアルカリホスファ
ターゼを加えることもできる。pH緩衝液としては、例
えば、ヒ酸ナトリウム緩衝液、ヒ酸カリウム緩衝液、N
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N’−(2−
エタンスルホン酸)(HEPES)緩衝液等が挙げられ
る。
0)を、必要に応じ、シアル酸(N−アセチルノイラミ
ン酸)転移酵素を用いてCMP−N−アセチルノイラミ
ン酸と反応させて、化合物(17)を製造することがで
きる。本反応は、文献記載の方法(例えば、C-H. Wong
等, J. Am. Chem. Soc., 113, 4698 (1991)、J. C. Pa
ulson 等, J. Am. Chem. Soc.,115, 1603 (1993))に従
って行うことができる。これらの方法では、入手困難な
CMP−N−アセチルノイラミン酸を、CMP−N−ア
セチルノイラミン酸シンセターゼを利用することによっ
て、反応系内でシアル酸より合成している。すなわち、
pH緩衝液中に、シアル酸(N−アセチルノイラミン
酸)、子牛血清アルブミン、塩化マグネシウム、塩化カ
リウム、塩化マンガン、化合物(20)、ホスホエノー
ルピルベート、触媒量のシチジン−5’−モノホスフェ
ート(CMP)、触媒量のアデノシン−5’−トリホス
フェート(ATP)、ミオキナーゼ、ピルベートキナー
ゼ、CMP−N−アセチルノイラミン酸シンセターゼお
よびシアル酸転移酵素を加えて反応させることにより、
化合物(17)を得ることができる。必要に応じ、2−
メルカプトエタノールおよび/またはアルカリホスファ
ターゼを加えることもできる。pH緩衝液としては、例
えば、ヒ酸ナトリウム緩衝液、ヒ酸カリウム緩衝液、N
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N’−(2−
エタンスルホン酸)(HEPES)緩衝液等が挙げられ
る。
【0040】基質の緩衝液に対する溶解性が低い場合に
は、少量の界面活性剤(例えば、トリトンCF−54
等、0.1 〜2.0 %)あるいは少量のアルコール(例え
ば、メタノール等、0.1 〜10%)を加えてもよい。反応
液のpHは、4から9、好ましくは6から8の範囲で選
ばれる。反応温度は、0℃から60℃、好ましくは20
℃から45℃の範囲で選ばれる。反応時間は主に反応温
度、pH、使用される原料化合物、試剤の当量、溶媒量
等により左右されるが、通常1日から2週間である。な
お、CMP−N−アセチルノイラミン酸とは、シチジン
−5’−モノホスホ−N−アセチルノイラミン酸を意味
し、これはSIGMA 社により供給されているが非常に高価
である。しかしながら、これは、文献記載の方法(C. A
uge 等, Carbohydr. Res., 200, 257 (1990) 、G. M.
Whitesides 等, J. Am. Chem. Soc., 110, 7159 (198
8))により、シアル酸あるいはN−アセチルグルコサミ
ンから製造することもできる。CMP−N−アセチルノ
イラミン酸を当量以上用いて反応を行うことが可能な場
合には、文献記載の方法(例えば、J. C. Paulson 等,
J. Am. Chem. Soc.,108, 2068 (1986)、 S. L. Flitsch
等, J. Chem. Soc., Chem. Commun., 1526 (1992) )を
用いて、上記と同様に、化合物(20)を化合物(1
7)に変換することも可能である。ここで、化合物(2
0)へのシアル酸の導入が何ら必要ない場合には、化合
物(20)と化合物(17)は全く等価であり、本工程
を行う必要はない。
は、少量の界面活性剤(例えば、トリトンCF−54
等、0.1 〜2.0 %)あるいは少量のアルコール(例え
ば、メタノール等、0.1 〜10%)を加えてもよい。反応
液のpHは、4から9、好ましくは6から8の範囲で選
ばれる。反応温度は、0℃から60℃、好ましくは20
℃から45℃の範囲で選ばれる。反応時間は主に反応温
度、pH、使用される原料化合物、試剤の当量、溶媒量
等により左右されるが、通常1日から2週間である。な
お、CMP−N−アセチルノイラミン酸とは、シチジン
−5’−モノホスホ−N−アセチルノイラミン酸を意味
し、これはSIGMA 社により供給されているが非常に高価
である。しかしながら、これは、文献記載の方法(C. A
uge 等, Carbohydr. Res., 200, 257 (1990) 、G. M.
Whitesides 等, J. Am. Chem. Soc., 110, 7159 (198
8))により、シアル酸あるいはN−アセチルグルコサミ
ンから製造することもできる。CMP−N−アセチルノ
イラミン酸を当量以上用いて反応を行うことが可能な場
合には、文献記載の方法(例えば、J. C. Paulson 等,
J. Am. Chem. Soc.,108, 2068 (1986)、 S. L. Flitsch
等, J. Chem. Soc., Chem. Commun., 1526 (1992) )を
用いて、上記と同様に、化合物(20)を化合物(1
7)に変換することも可能である。ここで、化合物(2
0)へのシアル酸の導入が何ら必要ない場合には、化合
物(20)と化合物(17)は全く等価であり、本工程
を行う必要はない。
【0041】(E−3工程)上記で得られた化合物(1
7)の水酸基およびカルボキシル基を、必要に応じ、D
−4工程と同様の方法で保護することにより、化合物
(21)を製造することができる。 (E−4工程)上記で得られた化合物(21)のアミノ
基上の保護基を、B−5工程と同様の方法で除去し、化
合物(22)を製造することができる。 (E−5工程)上記で得られた化合物(22)の、グル
コサミン部分の3位水酸基上の保護基のみを選択的に脱
保護し、化合物(12)を製造することができる。かか
る位置選択的な脱保護は、溶媒中、中性もしくは弱酸性
条件下で進行する。用いる溶媒としては塩化メチレン、
1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン系溶媒、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、
ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエ
ン、クロロベンゼンなどの芳香族系溶媒、ヘキサン、シ
クロヘキサンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、ジメチルホ
ルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、アセト
ニトリル、プロピオニトリル、ニトロメタン、ニトロエ
タン、ニトロプロパンなどの極性非プロトン性溶媒、メ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、t−プタノール、アミルアルコール、
イソアミルアルコール等のアルコール系溶媒、アセトン
もしくは水などが挙げられる。これらは単独もしくは混
合溶媒として使用される。中でも、極性溶媒を用いるの
が好ましい。反応液のpHは、2から8、好ましくは4
から7の範囲で選ばれる。反応温度は−70℃から10
0℃、好ましくは−20℃から60℃(もしくは溶媒の
沸点)の範囲で選ばれる。反応時間は主に反応温度、使
用される原料化合物、pH、溶媒等により左右される
が、通常1日間から2週間である。
7)の水酸基およびカルボキシル基を、必要に応じ、D
−4工程と同様の方法で保護することにより、化合物
(21)を製造することができる。 (E−4工程)上記で得られた化合物(21)のアミノ
基上の保護基を、B−5工程と同様の方法で除去し、化
合物(22)を製造することができる。 (E−5工程)上記で得られた化合物(22)の、グル
コサミン部分の3位水酸基上の保護基のみを選択的に脱
保護し、化合物(12)を製造することができる。かか
る位置選択的な脱保護は、溶媒中、中性もしくは弱酸性
条件下で進行する。用いる溶媒としては塩化メチレン、
1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン系溶媒、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、
ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエ
ン、クロロベンゼンなどの芳香族系溶媒、ヘキサン、シ
クロヘキサンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、ジメチルホ
ルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、アセト
ニトリル、プロピオニトリル、ニトロメタン、ニトロエ
タン、ニトロプロパンなどの極性非プロトン性溶媒、メ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、t−プタノール、アミルアルコール、
イソアミルアルコール等のアルコール系溶媒、アセトン
もしくは水などが挙げられる。これらは単独もしくは混
合溶媒として使用される。中でも、極性溶媒を用いるの
が好ましい。反応液のpHは、2から8、好ましくは4
から7の範囲で選ばれる。反応温度は−70℃から10
0℃、好ましくは−20℃から60℃(もしくは溶媒の
沸点)の範囲で選ばれる。反応時間は主に反応温度、使
用される原料化合物、pH、溶媒等により左右される
が、通常1日間から2週間である。
【0042】ところで、上記スキームEに記載の製造方
法における原料化合物、すなわち、グルコサミン誘導体
(19)は、以下に記載する方法によって製造すること
ができる。 〔スキームF〕
法における原料化合物、すなわち、グルコサミン誘導体
(19)は、以下に記載する方法によって製造すること
ができる。 〔スキームF〕
【化20】 (式中、R5 、R13およびZは前述と同意義を示す。R
15はC1-C6 アルカノイル基またはアロイル基であ
る。) (F−1工程)文献記載の方法(例えば、P. Boullange
r 等, Can. J. Chem., 65, 1343 (1987) )により、グ
ルコサミンから誘導できる化合物(23)は、A−3工
程と同様の方法により、脱離基Zを有する化合物(2
4)へと導くことができる。 (F−2工程)上記で得られた化合物(24)を、A−
4工程と同様の方法で、2−トリ(C1-C4 アルキル/
フェニル)シリルエタノールと反応させることにより、
グリコシデーション成績体(25)を製造することがで
きる。ここで、2−トリ(C1-C4 アルキル/フェニ
ル)シリルエタノールにおける2−トリ(C1-C4 アル
キル/フェニル)シリル部分としては、具体的には、ト
リメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピル
シリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェ
ニルシリル等が挙げられる。
15はC1-C6 アルカノイル基またはアロイル基であ
る。) (F−1工程)文献記載の方法(例えば、P. Boullange
r 等, Can. J. Chem., 65, 1343 (1987) )により、グ
ルコサミンから誘導できる化合物(23)は、A−3工
程と同様の方法により、脱離基Zを有する化合物(2
4)へと導くことができる。 (F−2工程)上記で得られた化合物(24)を、A−
4工程と同様の方法で、2−トリ(C1-C4 アルキル/
フェニル)シリルエタノールと反応させることにより、
グリコシデーション成績体(25)を製造することがで
きる。ここで、2−トリ(C1-C4 アルキル/フェニ
ル)シリルエタノールにおける2−トリ(C1-C4 アル
キル/フェニル)シリル部分としては、具体的には、ト
リメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピル
シリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェ
ニルシリル等が挙げられる。
【0043】(F−3工程)上記で得られた化合物(2
5)を、A−5工程と同様の方法で加水分解することに
より、所望のグルコサミン誘導体(19)を製造するこ
とができる。なお、上記いずれの反応においても、反応
の目的生成物は、反応終了後、常法に従って、反応混合
物から採取される。例えば、反応の目的生成物が水溶性
を有さない場合には、反応混合物に水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、溶媒を留去することによって、目
的生成物を得ることができる。一方、反応の目的生成物
が脂溶性を有さない場合には、反応混合物中の溶媒を必
要に応じ留去して水に置換し、水と混和しない有機溶媒
にて洗浄後、水を留去することによって、目的生成物を
得ることができる。得られた目的物は、必要に応じ、常
法、例えば、再結晶、再沈澱あるいはクロマトグラフィ
ー等によって、更に精製することもできる。
5)を、A−5工程と同様の方法で加水分解することに
より、所望のグルコサミン誘導体(19)を製造するこ
とができる。なお、上記いずれの反応においても、反応
の目的生成物は、反応終了後、常法に従って、反応混合
物から採取される。例えば、反応の目的生成物が水溶性
を有さない場合には、反応混合物に水と混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、溶媒を留去することによって、目
的生成物を得ることができる。一方、反応の目的生成物
が脂溶性を有さない場合には、反応混合物中の溶媒を必
要に応じ留去して水に置換し、水と混和しない有機溶媒
にて洗浄後、水を留去することによって、目的生成物を
得ることができる。得られた目的物は、必要に応じ、常
法、例えば、再結晶、再沈澱あるいはクロマトグラフィ
ー等によって、更に精製することもできる。
【0044】本発明化合物は医薬組成物として、多数の
疾患に関連する細胞の接着を、ブロッキングまたは阻害
することができる。例えば、多数の炎症性疾患は、血管
内皮細胞および血小板上に発現されるセレクチンに関連
しており、本発明化合物を含有する医薬組成物による治
療が可能である。ここにおいて、用語「炎症」は特異的
および非特異的の両者の防御系の反応を意味する。特異
的防御系の反応は、抗原に対する特異的免疫系の反応で
ある。特異的防御系反応の例は、抗原例えばウィルスに
対して抗体の応答、および遅延型過敏性を包含する。非
特異的防御系反応は、一般に免疫学的記憶が不可能であ
る白血球により仲介される炎症応答である。このような
細胞は、マクロファージ、好酸球および好中球を包含す
る。非特異的反応の例は、蜂の刺創後の直ちの腫脹、バ
クテリアの感染部位における白血球の集まり(例えば、
細菌性肺炎における肺の浸潤および膿瘍における膿の形
成)を包含する。他の治療可能な疾患としては、次のも
のを挙げることができる。例えば、慢性関節リウマチ、
虚血後の白血球による組織障害(再灌流障害)、心筋梗
塞、凍傷による損傷もしくはショック、全身性炎症性反
応症候群(SIRS)、好中球による急性肺障害〔例え
ば成人呼吸窮迫症候群(ARDS)など〕、喘息、外傷
性のショック、敗血症性ショック、多臓器不全(MO
F)、腎炎、急性および慢性の炎症(例えばアトピー性
皮膚炎、乾癬、炎症性腸疾患など)などを治療すること
ができる。血小板の関連した種々の病態〔例えばアテロ
ーム性動脈硬化症、播種性血管内凝固症候群(DIC)
および塞栓など〕もまた、治療することができる。さら
に、腫瘍の転移については、血流を循環する癌細胞の接
着を阻害することにより、阻害または防止することがで
きる。このような腫瘍細胞の例としては、結腸癌および
黒色腫などが挙げられる。また、経皮的冠動脈形成術
(PTCA)や、経皮的冠動脈血栓溶解術(PTCR)
の、術後再狭窄へも適用可能である。
疾患に関連する細胞の接着を、ブロッキングまたは阻害
することができる。例えば、多数の炎症性疾患は、血管
内皮細胞および血小板上に発現されるセレクチンに関連
しており、本発明化合物を含有する医薬組成物による治
療が可能である。ここにおいて、用語「炎症」は特異的
および非特異的の両者の防御系の反応を意味する。特異
的防御系の反応は、抗原に対する特異的免疫系の反応で
ある。特異的防御系反応の例は、抗原例えばウィルスに
対して抗体の応答、および遅延型過敏性を包含する。非
特異的防御系反応は、一般に免疫学的記憶が不可能であ
る白血球により仲介される炎症応答である。このような
細胞は、マクロファージ、好酸球および好中球を包含す
る。非特異的反応の例は、蜂の刺創後の直ちの腫脹、バ
クテリアの感染部位における白血球の集まり(例えば、
細菌性肺炎における肺の浸潤および膿瘍における膿の形
成)を包含する。他の治療可能な疾患としては、次のも
のを挙げることができる。例えば、慢性関節リウマチ、
虚血後の白血球による組織障害(再灌流障害)、心筋梗
塞、凍傷による損傷もしくはショック、全身性炎症性反
応症候群(SIRS)、好中球による急性肺障害〔例え
ば成人呼吸窮迫症候群(ARDS)など〕、喘息、外傷
性のショック、敗血症性ショック、多臓器不全(MO
F)、腎炎、急性および慢性の炎症(例えばアトピー性
皮膚炎、乾癬、炎症性腸疾患など)などを治療すること
ができる。血小板の関連した種々の病態〔例えばアテロ
ーム性動脈硬化症、播種性血管内凝固症候群(DIC)
および塞栓など〕もまた、治療することができる。さら
に、腫瘍の転移については、血流を循環する癌細胞の接
着を阻害することにより、阻害または防止することがで
きる。このような腫瘍細胞の例としては、結腸癌および
黒色腫などが挙げられる。また、経皮的冠動脈形成術
(PTCA)や、経皮的冠動脈血栓溶解術(PTCR)
の、術後再狭窄へも適用可能である。
【0045】本発明のルイスX誘導体を含んでなる医薬
組成物について、化合物の投与量は、例えば、特定の化
合物、投与方法、処置する特定の病気およびその程度、
患者の全体の健康および状態、および処方する医師に従
い変化するのが通常である。例えば、再灌流障害の処置
のために用いる投与量としては、体重 70 kg の患者に
ついて、1 日当たり約 0.5 mg 〜 2,000 mg の範囲であ
る。理想的には、治療のための投与は、心筋梗塞または
他の損傷後できるだけ早く開始すべきである。本発明化
合物を含有する医薬組成物は、非経口的、局所的、経口
的、または経皮的に投与される。これらの医薬組成物
は、予防的および/または治療学的処置を目的として投
与される。これらの医薬組成物は、投与方法に依存し
て、種々の単位投与形態で投与することができる。例え
ば、経口的投与に適当な単位投与形態は、粉末、錠剤、
ピル、カプセル剤および糖剤を包含する。局所的投与に
適当な単位投与形態は、例えば、エアゾールを包含す
る。好ましくは、本発明化合物を含む医薬組成物は静脈
内に投与する。静脈内投与のための組成物は、本発明化
合物を、医薬として許容されうる担体、好ましくは水性
担体の中に溶解または懸濁した化合物の液からなる。水
性担体としては、例えば、水、緩衝化水、 0.4%の生理
的食塩水などを使用することができる。これらの組成物
は、普通の、よく知られた滅菌技術により滅菌するか、
あるいは濾過滅菌することができる。生ずる水溶液はそ
のまま包装するか、あるいは凍結乾燥することができ、
凍結乾燥した調製物は投与の前に無菌の水溶液と組み合
わせる。組成物は、近似の生理学的状態に要求されるよ
うに、医薬として許容される補助剤、例えば、pH調節剤
および緩衝剤、張度調節剤、浸潤剤など、例えば、酢酸
ナトリウム、乳酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カ
リウム、塩化カルシウム、ソルビタンモノラウレート、
テリエタノールアミンオレエートなどを含有することが
できる。
組成物について、化合物の投与量は、例えば、特定の化
合物、投与方法、処置する特定の病気およびその程度、
患者の全体の健康および状態、および処方する医師に従
い変化するのが通常である。例えば、再灌流障害の処置
のために用いる投与量としては、体重 70 kg の患者に
ついて、1 日当たり約 0.5 mg 〜 2,000 mg の範囲であ
る。理想的には、治療のための投与は、心筋梗塞または
他の損傷後できるだけ早く開始すべきである。本発明化
合物を含有する医薬組成物は、非経口的、局所的、経口
的、または経皮的に投与される。これらの医薬組成物
は、予防的および/または治療学的処置を目的として投
与される。これらの医薬組成物は、投与方法に依存し
て、種々の単位投与形態で投与することができる。例え
ば、経口的投与に適当な単位投与形態は、粉末、錠剤、
ピル、カプセル剤および糖剤を包含する。局所的投与に
適当な単位投与形態は、例えば、エアゾールを包含す
る。好ましくは、本発明化合物を含む医薬組成物は静脈
内に投与する。静脈内投与のための組成物は、本発明化
合物を、医薬として許容されうる担体、好ましくは水性
担体の中に溶解または懸濁した化合物の液からなる。水
性担体としては、例えば、水、緩衝化水、 0.4%の生理
的食塩水などを使用することができる。これらの組成物
は、普通の、よく知られた滅菌技術により滅菌するか、
あるいは濾過滅菌することができる。生ずる水溶液はそ
のまま包装するか、あるいは凍結乾燥することができ、
凍結乾燥した調製物は投与の前に無菌の水溶液と組み合
わせる。組成物は、近似の生理学的状態に要求されるよ
うに、医薬として許容される補助剤、例えば、pH調節剤
および緩衝剤、張度調節剤、浸潤剤など、例えば、酢酸
ナトリウム、乳酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カ
リウム、塩化カルシウム、ソルビタンモノラウレート、
テリエタノールアミンオレエートなどを含有することが
できる。
【0046】本発明化合物を含有する組成物は、予防的
および/または治療的処置のために投与される。治療的
応用において、組成物は、前述したように、病気に既に
悩まされる患者に、病気およびその合併症の症状を治癒
するか、あるいは少なくとも部分的に阻止するために十
分な量で投与される。これを達成するために適切な量
は、「治療的有効投与量」として定義される。この使用
のために有効な量は、病気の程度および患者の体重およ
び全体的状態に依存するが、一般に、体重 70 kgの患者
について、1日当たり、本発明化合物を約 0.5 mg 〜約
2,000 mg の範囲であり、好ましくは、体重 70 kgの患
者について、1日当たり、本発明化合物を約 5 mg 〜約
500 mg の範囲の投与量を使用する。予防的応用におい
て、本発明の化合物を含有する組成物は、特定の病気に
感受性であるか、あるいはそうでなければその病気の危
険がある患者に投与される。このような場合の使用量
は、「予防的有効量」であると定義される。このような
使用において、正確な量は健康の患者の状態および体重
に依存するが、一般に、体重 70 kgの患者について、1
日当たり、本発明化合物を約 0.5 mg 〜約 1,000mg の
範囲であり、好ましくは、体重 70 kgの患者について、
1日当たり、本発明化合物を約 5 mg 〜約 500 mg の範
囲の投与量を使用する。本発明化合物の投与に際して
は、組成物の単一または多数の投与を実施することがで
き、投与のレベルおよびパターンは処置の医者により選
択される。いずれの場合においても、医薬配合物は患者
を有効に処置するために十分な量の本発明化合物を提供
すべきである。本発明の化合物はまた、診断試薬として
使用することができる。例えば、標識した化合物を使用
して、炎症を有することが疑われる患者において炎症ま
たは腫瘍の転移の区域を捜し出すことができる。このた
めに、化合物は 125I, 14C またはトリチウムで標識す
ることができる。
および/または治療的処置のために投与される。治療的
応用において、組成物は、前述したように、病気に既に
悩まされる患者に、病気およびその合併症の症状を治癒
するか、あるいは少なくとも部分的に阻止するために十
分な量で投与される。これを達成するために適切な量
は、「治療的有効投与量」として定義される。この使用
のために有効な量は、病気の程度および患者の体重およ
び全体的状態に依存するが、一般に、体重 70 kgの患者
について、1日当たり、本発明化合物を約 0.5 mg 〜約
2,000 mg の範囲であり、好ましくは、体重 70 kgの患
者について、1日当たり、本発明化合物を約 5 mg 〜約
500 mg の範囲の投与量を使用する。予防的応用におい
て、本発明の化合物を含有する組成物は、特定の病気に
感受性であるか、あるいはそうでなければその病気の危
険がある患者に投与される。このような場合の使用量
は、「予防的有効量」であると定義される。このような
使用において、正確な量は健康の患者の状態および体重
に依存するが、一般に、体重 70 kgの患者について、1
日当たり、本発明化合物を約 0.5 mg 〜約 1,000mg の
範囲であり、好ましくは、体重 70 kgの患者について、
1日当たり、本発明化合物を約 5 mg 〜約 500 mg の範
囲の投与量を使用する。本発明化合物の投与に際して
は、組成物の単一または多数の投与を実施することがで
き、投与のレベルおよびパターンは処置の医者により選
択される。いずれの場合においても、医薬配合物は患者
を有効に処置するために十分な量の本発明化合物を提供
すべきである。本発明の化合物はまた、診断試薬として
使用することができる。例えば、標識した化合物を使用
して、炎症を有することが疑われる患者において炎症ま
たは腫瘍の転移の区域を捜し出すことができる。このた
めに、化合物は 125I, 14C またはトリチウムで標識す
ることができる。
【0047】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を、さらに詳
しく説明する。 実施例1 実施例1における化合物(1)から(15)の構造式を
示す。
しく説明する。 実施例1 実施例1における化合物(1)から(15)の構造式を
示す。
【化21】
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】 〔実施例1−1〕 2−(トリメチルシリル)エチル β−D−ガラクトピ
ラノシル−(1→4)−O−(2−N−アリルオキシカ
ルボニル−2−アミノ−2−デオキシ−β−D−グルコ
ピラノシド)(2)の合成 2−(トリメチルシリル)エチル 2−N−アリルオキ
シカルボニル−2−アミノ−2−デオキシ−β−D−グ
ルコピラノシド(1)(2.18 g,6.00 mmol)を、50m
M−ヒ酸ナトリウム緩衝液(120 ml) に溶解し、ウリジ
ン 5' −ジフォスフォグルコース(UDP−Glc)
(4.56 g, 8.05 mmol)、5%−子牛血清アルブミン(5
%−BSA)(2.46 ml) 、0.35M−塩化マンガン(I
I) 水溶液(780 μl)、0.5N−アジ化ナトリウム水溶液
(1.68 ml)、アルカリフォスファターゼ (1320 U) 、ウ
リジン 5' −ジフォスフォガラクトース 4−エピメ
ラーゼ(UDP−Gal epimerase) (240 U)と1,4
−ガラクトシルトランスフェラーゼ(GT)(30 U)を
順に加え、37℃にて静置した。4日後系内にGT(10
U)を追加し、さらに4日間37℃にて静置した。反応
終了確認後、沈澱物をろ別後、ろ液を濃縮し、得られた
残渣をポリアクリルアミドゲルを用いたクロマトグラフ
ィーにて精製することにより、目的化合物2(3.01 g,
収率 98 %)を白色固体として得た。1 H-NMR (270MHz, D2O) 6.04-5.88 (1H, m) 、4.56 (1H, d, J=4.62 Hz, H-1)、
4.47 (1H, d, J=7.59Hz, H-1') 、1.08-0.93 (2H, m, M
e3 SiCH2 CH2)、0.00 (9H, s, Me3 SiCH2CH2)
ラノシル−(1→4)−O−(2−N−アリルオキシカ
ルボニル−2−アミノ−2−デオキシ−β−D−グルコ
ピラノシド)(2)の合成 2−(トリメチルシリル)エチル 2−N−アリルオキ
シカルボニル−2−アミノ−2−デオキシ−β−D−グ
ルコピラノシド(1)(2.18 g,6.00 mmol)を、50m
M−ヒ酸ナトリウム緩衝液(120 ml) に溶解し、ウリジ
ン 5' −ジフォスフォグルコース(UDP−Glc)
(4.56 g, 8.05 mmol)、5%−子牛血清アルブミン(5
%−BSA)(2.46 ml) 、0.35M−塩化マンガン(I
I) 水溶液(780 μl)、0.5N−アジ化ナトリウム水溶液
(1.68 ml)、アルカリフォスファターゼ (1320 U) 、ウ
リジン 5' −ジフォスフォガラクトース 4−エピメ
ラーゼ(UDP−Gal epimerase) (240 U)と1,4
−ガラクトシルトランスフェラーゼ(GT)(30 U)を
順に加え、37℃にて静置した。4日後系内にGT(10
U)を追加し、さらに4日間37℃にて静置した。反応
終了確認後、沈澱物をろ別後、ろ液を濃縮し、得られた
残渣をポリアクリルアミドゲルを用いたクロマトグラフ
ィーにて精製することにより、目的化合物2(3.01 g,
収率 98 %)を白色固体として得た。1 H-NMR (270MHz, D2O) 6.04-5.88 (1H, m) 、4.56 (1H, d, J=4.62 Hz, H-1)、
4.47 (1H, d, J=7.59Hz, H-1') 、1.08-0.93 (2H, m, M
e3 SiCH2 CH2)、0.00 (9H, s, Me3 SiCH2CH2)
【0048】〔実施例1−2〕 2−(トリメチルシリル)エチル (5−アセトアミド
−3,5−ジデオキシ−α−D−グリセロ−D−ガラク
ト−2−ノヌロピラノシロニックアシッド)−(2→
3)−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−O−(2−N−アリルオキシカルボニル−2−ア
ミノ−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド)
(3)の合成 シチジン 5’−モノフォスフェイト(CMP)(656
mg, 2.03 mmol)、アデノシン 5’−トリフォスフェイ
ト(ATP)(112 mg, 0.203 mmol) 、フォスフォ (エ
ノール) ピルベート(PEP・3Na) (2.30 g,9.83
mmol)、1M−塩化マグネシウム水溶液(20.3 ml)、1
M−塩化マンガン(II) 水溶液 (5.38 ml)、1M−塩化
カリウム水溶液(20.3 ml)、ミオキナーゼ (32587 U)
とピルベートキナーゼ (52956U) を200mM−N−
(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N’−2’−エ
タンスルホン酸(HEPES)緩衝液 (pH 7.5,820 m
l) 中に加え、室温で1時間撹拌した。TLCにてシチ
ジン 5’−トリフォスフェイト(CTP)の生成を確
認後、系内にノイラミン酸(6.30 g,20.3 mmol)、5%
−子牛血清アルブミン(5%−BSA)(16.3 ml)、イ
ンオーガニック ピロフォスファターゼ (PPase)
(2444 U)、2−メルカプトエタノール( 64 μl )と
CMP−ノイラミンシンセターゼ(62 U)を加え、室温
で1時間静置した。TLCにて、CMP−ノイラミン酸
の生成を確認後、系内にPEP・3Na(9.28 g,397
mmol) 、2,3−シアリルトランスフェラーゼ(62 U)
と2−(トリメチルシリル)エチル β−D−ガラクト
ピラノシル−(1→4)−O−(2−N−アリルオキシ
カルボニル−2−アミノ−2−デオキシ−β−D−グル
コピラノシド)(2) (8.30 g,15.8 mmol)を加え室温
で5日間静置した。反応終了確認後、反応液をメタノー
ルで希釈した後、濃縮し、目的化合物3(理論量 12.88
g) を含む残渣を得た。これは精製することなく、次の
反応に用いた。1 H-NMR (270MHz, D2O) 6.04-5.88 (1H, m) 、2.75 (1H, dd, J=12.5 Hz, J=4.6
Hz, H-3e of NeuAc)、2.03 (3H, s, Ac)、1.80 (1H,
t, J=12.2 Hz, H-3a of NeuAc)、1.05-0.82 (2H, m, Me
3 SiCH2 CH2 ) 、0 (9H, s, Me3 SiCH2CH2)
−3,5−ジデオキシ−α−D−グリセロ−D−ガラク
ト−2−ノヌロピラノシロニックアシッド)−(2→
3)−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−O−(2−N−アリルオキシカルボニル−2−ア
ミノ−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド)
(3)の合成 シチジン 5’−モノフォスフェイト(CMP)(656
mg, 2.03 mmol)、アデノシン 5’−トリフォスフェイ
ト(ATP)(112 mg, 0.203 mmol) 、フォスフォ (エ
ノール) ピルベート(PEP・3Na) (2.30 g,9.83
mmol)、1M−塩化マグネシウム水溶液(20.3 ml)、1
M−塩化マンガン(II) 水溶液 (5.38 ml)、1M−塩化
カリウム水溶液(20.3 ml)、ミオキナーゼ (32587 U)
とピルベートキナーゼ (52956U) を200mM−N−
(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N’−2’−エ
タンスルホン酸(HEPES)緩衝液 (pH 7.5,820 m
l) 中に加え、室温で1時間撹拌した。TLCにてシチ
ジン 5’−トリフォスフェイト(CTP)の生成を確
認後、系内にノイラミン酸(6.30 g,20.3 mmol)、5%
−子牛血清アルブミン(5%−BSA)(16.3 ml)、イ
ンオーガニック ピロフォスファターゼ (PPase)
(2444 U)、2−メルカプトエタノール( 64 μl )と
CMP−ノイラミンシンセターゼ(62 U)を加え、室温
で1時間静置した。TLCにて、CMP−ノイラミン酸
の生成を確認後、系内にPEP・3Na(9.28 g,397
mmol) 、2,3−シアリルトランスフェラーゼ(62 U)
と2−(トリメチルシリル)エチル β−D−ガラクト
ピラノシル−(1→4)−O−(2−N−アリルオキシ
カルボニル−2−アミノ−2−デオキシ−β−D−グル
コピラノシド)(2) (8.30 g,15.8 mmol)を加え室温
で5日間静置した。反応終了確認後、反応液をメタノー
ルで希釈した後、濃縮し、目的化合物3(理論量 12.88
g) を含む残渣を得た。これは精製することなく、次の
反応に用いた。1 H-NMR (270MHz, D2O) 6.04-5.88 (1H, m) 、2.75 (1H, dd, J=12.5 Hz, J=4.6
Hz, H-3e of NeuAc)、2.03 (3H, s, Ac)、1.80 (1H,
t, J=12.2 Hz, H-3a of NeuAc)、1.05-0.82 (2H, m, Me
3 SiCH2 CH2 ) 、0 (9H, s, Me3 SiCH2CH2)
【0049】〔実施例1−3〕 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−(2−N−アリルオキ
シカルボニル−2−アミノ−2−デオキシ−3,6−ジ
−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド)(4)の
合成 実施例1−2で得られた2−(トリメチルシリル)エチ
ル (5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−α−D
−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロニッ
クアシッド)−(2→3)−O−(β−D−ガラクトピ
ラノシル)−(1→4)−O−(2−N−アリルオキシ
カルボニル−2−アミノ−2−デオキシ−β−D−グル
コピラノシド)(3)(理論量12.88 g)を含む残渣を
ピリジン(377 ml) に溶解し、氷冷下にて無水酢酸 (22
7 ml) 、ジメチルアミノピリジン(500 mg) を加えた
後、室温にて12時間攪拌した。TLCにて原料消失を
確認後、氷冷下にてメタノール(580 ml) を反応系へ加
え、室温にて24時間攪拌した。次に反応液を濃縮し、
得られた残渣を再びピリジン(240 ml) に溶解し、氷冷
下にて無水酢酸 (150 ml) を加え、室温にて3時間攪拌
した。反応終了確認後、氷冷下にてメタノール(500 m
l) を反応系へ添加し、室温にて30分間攪拌した後、
濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、硫酸銅水溶液、
重曹水、食塩水の順で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウ
ムにて乾燥後、ろ過し、ろ液を濃縮し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し、目的化合物4
(16.77 g,収率 化合物2より2段階で 88 %)を無色
アモルファスとして得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 5.90-5.84 (1H, m) 、4.68 (1H, d, H-1')、4.50 (1H,
d, H-1) 、3.85 (3H,s, CO2Me) 、2.59 (1H, dd, H-3e
of NeuAc)、1.88 (1H, t, H-3a of NeuAc) 、0.98-0.91
(2H, m, Me3 SiCH2 CH2)、0.00 ( 9H, s, Me3 SiCH2CH
2)
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−(2−N−アリルオキ
シカルボニル−2−アミノ−2−デオキシ−3,6−ジ
−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド)(4)の
合成 実施例1−2で得られた2−(トリメチルシリル)エチ
ル (5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−α−D
−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロニッ
クアシッド)−(2→3)−O−(β−D−ガラクトピ
ラノシル)−(1→4)−O−(2−N−アリルオキシ
カルボニル−2−アミノ−2−デオキシ−β−D−グル
コピラノシド)(3)(理論量12.88 g)を含む残渣を
ピリジン(377 ml) に溶解し、氷冷下にて無水酢酸 (22
7 ml) 、ジメチルアミノピリジン(500 mg) を加えた
後、室温にて12時間攪拌した。TLCにて原料消失を
確認後、氷冷下にてメタノール(580 ml) を反応系へ加
え、室温にて24時間攪拌した。次に反応液を濃縮し、
得られた残渣を再びピリジン(240 ml) に溶解し、氷冷
下にて無水酢酸 (150 ml) を加え、室温にて3時間攪拌
した。反応終了確認後、氷冷下にてメタノール(500 m
l) を反応系へ添加し、室温にて30分間攪拌した後、
濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、硫酸銅水溶液、
重曹水、食塩水の順で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウ
ムにて乾燥後、ろ過し、ろ液を濃縮し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し、目的化合物4
(16.77 g,収率 化合物2より2段階で 88 %)を無色
アモルファスとして得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 5.90-5.84 (1H, m) 、4.68 (1H, d, H-1')、4.50 (1H,
d, H-1) 、3.85 (3H,s, CO2Me) 、2.59 (1H, dd, H-3e
of NeuAc)、1.88 (1H, t, H-3a of NeuAc) 、0.98-0.91
(2H, m, Me3 SiCH2 CH2)、0.00 ( 9H, s, Me3 SiCH2CH
2)
【0050】〔実施例1−4〕 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−(2−アミノ−2−デ
オキシ−3,6−ジ−O−アセチル−β−D−グルコピ
ラノシド)(5)の合成 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−(2−N−アリルオキ
シカルボニル−2−アミノ−2−デオキシ−3,6−ジ
−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド)(4)
(16.5 g,13.7 mmol)をテトラヒドロフラン (165 ml)
に溶解し、室温にてテトラキス(トリフェニルフォスフ
ィン)パラジウム (3.30 g)、ポリメチルハイドロシロ
キサン(1.60 ml)を加え攪拌した。2時間半後、反応系
にさらに、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パ
ラジウム(3.30 g)、ポリメチルハイドロシロキサン
(1.60 ml)を加え、12時間攪拌した。反応終了確認
後、反応液をジクロロメタンにて希釈し水洗した。有機
層を硫酸マグネシウムにて乾燥後、ろ過し、ろ液を濃縮
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し、目的化合物5 (13.61 g, 収率 89 %)を薄黄
アモルファスとして得た。
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−(2−アミノ−2−デ
オキシ−3,6−ジ−O−アセチル−β−D−グルコピ
ラノシド)(5)の合成 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−(2−N−アリルオキ
シカルボニル−2−アミノ−2−デオキシ−3,6−ジ
−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド)(4)
(16.5 g,13.7 mmol)をテトラヒドロフラン (165 ml)
に溶解し、室温にてテトラキス(トリフェニルフォスフ
ィン)パラジウム (3.30 g)、ポリメチルハイドロシロ
キサン(1.60 ml)を加え攪拌した。2時間半後、反応系
にさらに、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パ
ラジウム(3.30 g)、ポリメチルハイドロシロキサン
(1.60 ml)を加え、12時間攪拌した。反応終了確認
後、反応液をジクロロメタンにて希釈し水洗した。有機
層を硫酸マグネシウムにて乾燥後、ろ過し、ろ液を濃縮
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し、目的化合物5 (13.61 g, 収率 89 %)を薄黄
アモルファスとして得た。
【0051】〔実施例1−5〕 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−(6−O−アセチル−
2−アミノ−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシ
ド)(6)の合成 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−(2−アミノ−2−デ
オキシ−3,6−ジ−O−アセチル−β−D−グルコピ
ラノシド)(5) (13.61 g, 12.1 mmol)をメタノール
(1089 ml) 、水(272 ml) の混合溶媒に溶解し、酢酸
(0.72 ml)を加え、50℃にて4 日間攪拌した。反応終
了確認後、反応液を濃縮し、目的化合物6(理論量 13.
10 g) を含む残渣を得た。これは精製することなく次の
反応に用いた。
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−(6−O−アセチル−
2−アミノ−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシ
ド)(6)の合成 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−(2−アミノ−2−デ
オキシ−3,6−ジ−O−アセチル−β−D−グルコピ
ラノシド)(5) (13.61 g, 12.1 mmol)をメタノール
(1089 ml) 、水(272 ml) の混合溶媒に溶解し、酢酸
(0.72 ml)を加え、50℃にて4 日間攪拌した。反応終
了確認後、反応液を濃縮し、目的化合物6(理論量 13.
10 g) を含む残渣を得た。これは精製することなく次の
反応に用いた。
【0052】〔実施例1−6〕 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−(6−O−アセチル−
2−アミノ−2−N−ベンジルオキシカルボニル−2−
デオキシ−β−D−グルコピラノシド)(7)の合成実
施例1−5で得られた2−(トリメチルシリル)エチル
〔メチル(5−ア セトアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テ
トラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト
−2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−(6−O−アセチル−
2−アミノ−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシ
ド)(6)(理論量 13.10 g)を含む残渣をジクロロメ
タン(262 ml) に溶解し、室温にて、炭酸水素ナトリウ
ム (3.05 g,36.3 mmol)、を加えた後、ベンジルオキシ
カルボニル クロリド(2.60 ml, 18.2 mmol) を滴下
し、12時間攪拌した。反応終了確認後、反応液を酢酸
エチルにて希釈し水洗した。有機層を硫酸マグネシウム
にて乾燥後、ろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し、目的化合物7
(11.30 g,収率 化合物5より2段階で 77 %)を白
色固体として得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 7.34-7.25 (5H, m, Ph-H) 、3.82 (3H, s, CO2Me) 、2.
58 (1H, dd, H-3e ofNeuAc)、1.66 (1H, t, H-3a of Ne
uAc) 、0.95-0.82 (2H, m, Me3 SiCH2 CH2)、0.00 (9H,
s,Me3 SiCH2 CH2 )
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−(6−O−アセチル−
2−アミノ−2−N−ベンジルオキシカルボニル−2−
デオキシ−β−D−グルコピラノシド)(7)の合成実
施例1−5で得られた2−(トリメチルシリル)エチル
〔メチル(5−ア セトアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テ
トラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト
−2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−(6−O−アセチル−
2−アミノ−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシ
ド)(6)(理論量 13.10 g)を含む残渣をジクロロメ
タン(262 ml) に溶解し、室温にて、炭酸水素ナトリウ
ム (3.05 g,36.3 mmol)、を加えた後、ベンジルオキシ
カルボニル クロリド(2.60 ml, 18.2 mmol) を滴下
し、12時間攪拌した。反応終了確認後、反応液を酢酸
エチルにて希釈し水洗した。有機層を硫酸マグネシウム
にて乾燥後、ろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し、目的化合物7
(11.30 g,収率 化合物5より2段階で 77 %)を白
色固体として得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 7.34-7.25 (5H, m, Ph-H) 、3.82 (3H, s, CO2Me) 、2.
58 (1H, dd, H-3e ofNeuAc)、1.66 (1H, t, H-3a of Ne
uAc) 、0.95-0.82 (2H, m, Me3 SiCH2 CH2)、0.00 (9H,
s,Me3 SiCH2 CH2 )
【0053】〔実施例1−7〕 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−
O−ベンジル−α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(6−O−アセチル−2−アミノ−2−N−ベン
ジルオキシカルボニル−2−デオキシ−β−D−グルコ
ピラノシド)(9)の合成 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−(6−O−アセチル−
2−アミノ−2−N−ベンジルオキシカルボニル−2−
デオキシ−β−D−グルコピラノシド)(7)(5.60
g,4.60 mmol)をジクロロエタン(25ml) に溶解し、モ
レキュラシーブス4A(2.6 g)、テトラメチルウレア
(3.30 ml ,27.6 mmol)及び2,3,4−トリ−O−ベ
ンジル−L−フコピラノシル フルオリド(8)(12.0
g,27.5 mmol)を加えた。室温にて90分間攪拌後、反
応容器を遮光し、−20℃に冷却し、塩化スズ(II)
(3.49 g,18.4 mmol)、過塩素酸銀 (3.85 g,18.4 mmo
l)を加えた。その後、反応系を90分間にて室温まで昇
温し、24時間攪拌した。反応終了確認後、反応液をセ
ライトろ過し、ろ液を水洗し、有機層を硫酸ナトリウム
にて乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し、目的化合物9(6.37 g,収率 8
5 %)を薄黄アモルファスとして得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 7.46-7.24 (20H, m, Ph-H)、3.94 (3H, s, CO2Me) 、2.
60 (1H, dd, H-3e ofNeuAc)、1.70 (1H, t, J=12.54 H
z, H-3a of NeuAc) 、1.26 (3H, d, J=6.27 Hz, Me of
Fuc)、0.94-0.84 (2H, m, Me3 SiCH2 CH2)、0.00 (9H,
s, Me3 SiCH2CH2)
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−
O−ベンジル−α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(6−O−アセチル−2−アミノ−2−N−ベン
ジルオキシカルボニル−2−デオキシ−β−D−グルコ
ピラノシド)(9)の合成 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−(6−O−アセチル−
2−アミノ−2−N−ベンジルオキシカルボニル−2−
デオキシ−β−D−グルコピラノシド)(7)(5.60
g,4.60 mmol)をジクロロエタン(25ml) に溶解し、モ
レキュラシーブス4A(2.6 g)、テトラメチルウレア
(3.30 ml ,27.6 mmol)及び2,3,4−トリ−O−ベ
ンジル−L−フコピラノシル フルオリド(8)(12.0
g,27.5 mmol)を加えた。室温にて90分間攪拌後、反
応容器を遮光し、−20℃に冷却し、塩化スズ(II)
(3.49 g,18.4 mmol)、過塩素酸銀 (3.85 g,18.4 mmo
l)を加えた。その後、反応系を90分間にて室温まで昇
温し、24時間攪拌した。反応終了確認後、反応液をセ
ライトろ過し、ろ液を水洗し、有機層を硫酸ナトリウム
にて乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し、目的化合物9(6.37 g,収率 8
5 %)を薄黄アモルファスとして得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 7.46-7.24 (20H, m, Ph-H)、3.94 (3H, s, CO2Me) 、2.
60 (1H, dd, H-3e ofNeuAc)、1.70 (1H, t, J=12.54 H
z, H-3a of NeuAc) 、1.26 (3H, d, J=6.27 Hz, Me of
Fuc)、0.94-0.84 (2H, m, Me3 SiCH2 CH2)、0.00 (9H,
s, Me3 SiCH2CH2)
【0054】〔実施例1−8〕 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔α−L−フコピラノ
シル−(1→3)−O〕−(6−O−アセチル−2−ア
ミノ−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド)(1
0)の合成 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−
O−ベンジル−α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(6−O−アセチル−2−アミノ−2−N−ベン
ジルオキシカルボニル−2−デオキシ−β−D−グルコ
ピラノシド)(9)(6.25 g,3.83 mmol)をエタノール
(125 ml) に溶解し、ぎ酸アンモニウム(10 g)、10
%Pd−C (wet. 10 g )を加え、8時間還流した。さ
らにぎ酸アンモニウム(10 g)、10%Pd−C (wet.
10 g )を加え8時間還流した。反応終了確認後、反応
液をセライトろ過し、ろ液を濃縮し、目的化合物10
(4.45 g,収率 95 %)を無色のアモルファスとして得
た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 3.83 (3H, s, CO2Me) 、2.30-2.00 (24H, Ac×8)、1.85
(3H, s, NH Ac) 、1.68 (1H, t, H-3a of NeuAc) 、1.
33 (3H, d, J=6.60 Hz, Me of Fuc)、 0.98-0.85 (2H,
m, Me3SiCH2 CH2O) 、 0.01 (9H, s, Me3 SiCH2CH2)
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔α−L−フコピラノ
シル−(1→3)−O〕−(6−O−アセチル−2−ア
ミノ−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド)(1
0)の合成 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−
O−ベンジル−α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(6−O−アセチル−2−アミノ−2−N−ベン
ジルオキシカルボニル−2−デオキシ−β−D−グルコ
ピラノシド)(9)(6.25 g,3.83 mmol)をエタノール
(125 ml) に溶解し、ぎ酸アンモニウム(10 g)、10
%Pd−C (wet. 10 g )を加え、8時間還流した。さ
らにぎ酸アンモニウム(10 g)、10%Pd−C (wet.
10 g )を加え8時間還流した。反応終了確認後、反応
液をセライトろ過し、ろ液を濃縮し、目的化合物10
(4.45 g,収率 95 %)を無色のアモルファスとして得
た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 3.83 (3H, s, CO2Me) 、2.30-2.00 (24H, Ac×8)、1.85
(3H, s, NH Ac) 、1.68 (1H, t, H-3a of NeuAc) 、1.
33 (3H, d, J=6.60 Hz, Me of Fuc)、 0.98-0.85 (2H,
m, Me3SiCH2 CH2O) 、 0.01 (9H, s, Me3 SiCH2CH2)
【0055】〔実施例1−9〕 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔α−L−フコピラノ
シル−(1→3)−O〕−(6−O−アセチル−2−デ
オキシ−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシド)
(11)の合成 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔α−L−フコピラノ
シル−(1→3)−O〕−(6−O−アセチル−2−ア
ミノ−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド)(1
0)(2.45 g,1.99 mmol)をジクロロメタン(50 ml)に
溶解し、室温にて炭酸水素ナトリウム(670 mg, 7.98 m
mol)、塩化β−ナフトイル(760 mg, 3.99 mmol)を加え
12時間攪拌した。反応終了確認後、反応系に氷冷下、
メタノール(10 ml)、ピリジン(5.0 ml) を加え、室温
にて15分間攪拌した。反応液を濃縮し、目的化合物1
1(理論量 2.76 g )を含む残渣を得た。これは精製す
ることなく、次の反応に用いた。
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔α−L−フコピラノ
シル−(1→3)−O〕−(6−O−アセチル−2−デ
オキシ−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシド)
(11)の合成 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔α−L−フコピラノ
シル−(1→3)−O〕−(6−O−アセチル−2−ア
ミノ−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド)(1
0)(2.45 g,1.99 mmol)をジクロロメタン(50 ml)に
溶解し、室温にて炭酸水素ナトリウム(670 mg, 7.98 m
mol)、塩化β−ナフトイル(760 mg, 3.99 mmol)を加え
12時間攪拌した。反応終了確認後、反応系に氷冷下、
メタノール(10 ml)、ピリジン(5.0 ml) を加え、室温
にて15分間攪拌した。反応液を濃縮し、目的化合物1
1(理論量 2.76 g )を含む残渣を得た。これは精製す
ることなく、次の反応に用いた。
【0056】〔実施例1−10〕 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−
O−アセチル−α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタ
ミド−β−D−グルコピラノシド)(12)の合成 実施例1−9で得られた2−(トリメチルシリル)エチ
ル 〔メチル(5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ
−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−α−D−グ
リセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネー
ト)〕−(2→3)−O−(2,4,6−トリ−O−ア
セチル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−
O−〔α−L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−
(6−O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタミド−
β−D−グルコピラノシド)(11)(理論量 2.76 g
)を含む残渣をピリジン(25 ml)に溶解し、室温にて
無水酢酸 (15 ml)、4−ジメチルアミノピリジン(100
mg) を加え、室温にて8時間攪拌した。反応終了確認
後、氷冷下にて、メタノール(15 ml)を反応系内へ添加
し、室温にて30分間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣
を酢酸エチルで希釈し、飽和硫酸銅水溶液、ついで飽和
食塩水にて洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムにて乾燥
後、ろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し目的化合物12(2.58
g,収率 化合物10より2段階で 86 %)を薄黄アモ
ルファスとして得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.36 (1H, s)、8.10-7.85 (4H, m) 、7.68-7.59 (2H,
m) 、6.43 (1H, d, J=9.57 Hz) 、3.94 (3H, s, CO2Me)
、2.67 (1H, dd, H-3e of NeuAc)、1.26 (3H,d, J=6.6
0 Hz, Me of Fuc)、0.98-O.91 (2H, m, Me3 SiCH2 C
H2)、0.00 (9H, s,Me3 SiCH2CH2)
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−
O−アセチル−α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタ
ミド−β−D−グルコピラノシド)(12)の合成 実施例1−9で得られた2−(トリメチルシリル)エチ
ル 〔メチル(5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ
−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−α−D−グ
リセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネー
ト)〕−(2→3)−O−(2,4,6−トリ−O−ア
セチル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−
O−〔α−L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−
(6−O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタミド−
β−D−グルコピラノシド)(11)(理論量 2.76 g
)を含む残渣をピリジン(25 ml)に溶解し、室温にて
無水酢酸 (15 ml)、4−ジメチルアミノピリジン(100
mg) を加え、室温にて8時間攪拌した。反応終了確認
後、氷冷下にて、メタノール(15 ml)を反応系内へ添加
し、室温にて30分間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣
を酢酸エチルで希釈し、飽和硫酸銅水溶液、ついで飽和
食塩水にて洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムにて乾燥
後、ろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し目的化合物12(2.58
g,収率 化合物10より2段階で 86 %)を薄黄アモ
ルファスとして得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.36 (1H, s)、8.10-7.85 (4H, m) 、7.68-7.59 (2H,
m) 、6.43 (1H, d, J=9.57 Hz) 、3.94 (3H, s, CO2Me)
、2.67 (1H, dd, H-3e of NeuAc)、1.26 (3H,d, J=6.6
0 Hz, Me of Fuc)、0.98-O.91 (2H, m, Me3 SiCH2 C
H2)、0.00 (9H, s,Me3 SiCH2CH2)
【0057】〔実施例1−11〕 〔メチル(5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−
4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−α−D−グリ
セロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)〕
−(2→3)−O−(2,4,6−トリ−O−アセチル
−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−
〔2,3,4−トリ−O−アセチル−α−L−フコピラ
ノシル−(1→3)−O〕−(6−O−アセチル−2−
デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシ
ル)クロライド(13)の合成 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−
O−アセチル−α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタ
ミド−β−D−グルコピラノシド)(12)(182.8 m
g, 0.121 mmol) をクロロホルム(25 ml)に溶解し、室
温にてジクロロメチルメチルエーテル ( 55 μl, 0.608
mmol)、塩化亜鉛 (4.2 mg, 3.08 ×10-2 mmol)を加
え、6時間攪拌した。反応終了確認後、反応液を濃縮
し、目的化合物13(理論量 172.9 mg)を含む残渣を得
た。これは、精製することなく次の反応に用いた。
4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−α−D−グリ
セロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)〕
−(2→3)−O−(2,4,6−トリ−O−アセチル
−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−
〔2,3,4−トリ−O−アセチル−α−L−フコピラ
ノシル−(1→3)−O〕−(6−O−アセチル−2−
デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシ
ル)クロライド(13)の合成 2−(トリメチルシリル)エチル 〔メチル(5−アセ
トアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−
O−アセチル−α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタ
ミド−β−D−グルコピラノシド)(12)(182.8 m
g, 0.121 mmol) をクロロホルム(25 ml)に溶解し、室
温にてジクロロメチルメチルエーテル ( 55 μl, 0.608
mmol)、塩化亜鉛 (4.2 mg, 3.08 ×10-2 mmol)を加
え、6時間攪拌した。反応終了確認後、反応液を濃縮
し、目的化合物13(理論量 172.9 mg)を含む残渣を得
た。これは、精製することなく次の反応に用いた。
【0058】〔実施例1−12〕 3,4,5−トリメトキシベンジル 〔メチル(5−ア
セトアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テ
トラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト
−2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−
O−アセチル−α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタ
ミド−β−D−グルコピラノシド)(14)の合成 実施例1−11で得られた〔メチル(5−アセトアミド
−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テトラ−O−
アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌ
ロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−(2,4,
6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシ
ル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−O−アセ
チル−α−L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−
(6−O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタミド−
β−D−グルコピラノシド)クロライド(13)(理論
量 75.7 mg) を含む残渣をジクロロメタン(5.0 ml) に
溶解し、モレキュラーシーブス4A (200 mg) 、トリフ
ルオロメタンスルホン酸スズ (II) (33.1 mg, 0.078 m
mol)を加えた。この混合液に、室温にて3,4,5−ト
リメトキシベンジルアルコ−ル (21.0 mg, 0.106 mmo
l)とテトラメチルウレア( 9.5 μl, 0.078 mmol)とを
含むジクロロメタン(3.0 ml) 溶液を滴下し40時間攪
拌した。反応終了確認後、反応系をセライトろ過し、ろ
液を飽和重曹水、食塩水の順で洗浄した。有機層を硫酸
マグネシウムで乾燥後ろ過し、ろ液を濃縮した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し目的化
合物14(68.0mg,収率 化合物12より2段階で 81
%)を無色のアモルファスとして得た。 1H-NMR (270MH
z, CDCl3) 8.25 (1H, s)、7.98-7.83 (3H, m) 、7.77 (1H, d, J=
8.58 Hz) 、7.63-7.50(2H, m) 、6.39 (2H, s)、6.30
(1H, d, NH CO-naphthyl)、3.87 (3H, s, CO2Me) 、3.7
4 (3H, s, OMe) 、3.47 (6H, s, OMe×2)、2.60 (1H, d
d, H-3e of NeuAc)、1.18 (3H, d, J=6.60 Hz, Me of F
uc)
セトアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テ
トラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト
−2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−
O−アセチル−α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタ
ミド−β−D−グルコピラノシド)(14)の合成 実施例1−11で得られた〔メチル(5−アセトアミド
−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テトラ−O−
アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌ
ロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−(2,4,
6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシ
ル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−O−アセ
チル−α−L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−
(6−O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタミド−
β−D−グルコピラノシド)クロライド(13)(理論
量 75.7 mg) を含む残渣をジクロロメタン(5.0 ml) に
溶解し、モレキュラーシーブス4A (200 mg) 、トリフ
ルオロメタンスルホン酸スズ (II) (33.1 mg, 0.078 m
mol)を加えた。この混合液に、室温にて3,4,5−ト
リメトキシベンジルアルコ−ル (21.0 mg, 0.106 mmo
l)とテトラメチルウレア( 9.5 μl, 0.078 mmol)とを
含むジクロロメタン(3.0 ml) 溶液を滴下し40時間攪
拌した。反応終了確認後、反応系をセライトろ過し、ろ
液を飽和重曹水、食塩水の順で洗浄した。有機層を硫酸
マグネシウムで乾燥後ろ過し、ろ液を濃縮した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し目的化
合物14(68.0mg,収率 化合物12より2段階で 81
%)を無色のアモルファスとして得た。 1H-NMR (270MH
z, CDCl3) 8.25 (1H, s)、7.98-7.83 (3H, m) 、7.77 (1H, d, J=
8.58 Hz) 、7.63-7.50(2H, m) 、6.39 (2H, s)、6.30
(1H, d, NH CO-naphthyl)、3.87 (3H, s, CO2Me) 、3.7
4 (3H, s, OMe) 、3.47 (6H, s, OMe×2)、2.60 (1H, d
d, H-3e of NeuAc)、1.18 (3H, d, J=6.60 Hz, Me of F
uc)
【0059】〔実施例1−13〕 3,4,5−トリメトキシベンジル (5−アセトアミ
ド−3,5−ジデオキシ−α−D−グリセロ−D−ガラ
クト−2−ノヌロピラノシロニックアシッド)〕−(2
→3)−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−O−〔α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グル
コピラノシド)(15)の合成 3,4,5−トリメトキシベンジル 〔メチル(5−ア
セトアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テ
トラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト
−2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−
O−アセチル−α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタ
ミド−β−D−グルコピラノシド)(14)(68.0 mg,
4.28 ×10-2 mmol)をメタノール(5.0 ml) に溶解し、
28%ナトリウムメトキシド溶液(メタノール溶液、0.
50 ml)を加え室温にて14時間静置後、系内へ水(5.0
ml) を加え、さらに12時間静置した。反応終了確認
後、反応液を酸性イオン交換樹脂(DOWEX 50W-X8) にて
中和し、ろ過し、ろ液を濃縮した。得られた残渣をポリ
アクリルアミドゲルを用いたカラムクロマトグラフィー
にて精製し、凍結乾燥を行い、目的化合物15(36.6 m
g, 収率 77 %)を白色粉末として得た。1 H-NMR (270MHz, D2O) 8.23 (1H, s)、7.99-7.68 (4H, m) 、7.60-7.40 (2H,
m) 、6.44 (2H, s)、5.02 (1H, d, J=3.95 Hz, H-1 of
Fuc) 、4.47 (1H, d, H-1 of GlcN) 、3.33 (6H, s, OM
e×2)、3.25 (3H, s, OMe) 、2.66 (1H, dd, H-3e of N
euAc)、1.95 (3H, s, NHAc) 、1.77 (1H, t, J=11.88
Hz, H-3a of NeuAc) 、1.14 (3H, d, J=6.60 Hz, Me of
Fuc)
ド−3,5−ジデオキシ−α−D−グリセロ−D−ガラ
クト−2−ノヌロピラノシロニックアシッド)〕−(2
→3)−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−O−〔α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グル
コピラノシド)(15)の合成 3,4,5−トリメトキシベンジル 〔メチル(5−ア
セトアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テ
トラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト
−2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−
O−アセチル−α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタ
ミド−β−D−グルコピラノシド)(14)(68.0 mg,
4.28 ×10-2 mmol)をメタノール(5.0 ml) に溶解し、
28%ナトリウムメトキシド溶液(メタノール溶液、0.
50 ml)を加え室温にて14時間静置後、系内へ水(5.0
ml) を加え、さらに12時間静置した。反応終了確認
後、反応液を酸性イオン交換樹脂(DOWEX 50W-X8) にて
中和し、ろ過し、ろ液を濃縮した。得られた残渣をポリ
アクリルアミドゲルを用いたカラムクロマトグラフィー
にて精製し、凍結乾燥を行い、目的化合物15(36.6 m
g, 収率 77 %)を白色粉末として得た。1 H-NMR (270MHz, D2O) 8.23 (1H, s)、7.99-7.68 (4H, m) 、7.60-7.40 (2H,
m) 、6.44 (2H, s)、5.02 (1H, d, J=3.95 Hz, H-1 of
Fuc) 、4.47 (1H, d, H-1 of GlcN) 、3.33 (6H, s, OM
e×2)、3.25 (3H, s, OMe) 、2.66 (1H, dd, H-3e of N
euAc)、1.95 (3H, s, NHAc) 、1.77 (1H, t, J=11.88
Hz, H-3a of NeuAc) 、1.14 (3H, d, J=6.60 Hz, Me of
Fuc)
【0060】実施例2 以下、実施例1と同様の方法で、次のグリコシデ−ショ
ン成績体を得た。以下に化合物(16)から(26)の
構造式を示す。
ン成績体を得た。以下に化合物(16)から(26)の
構造式を示す。
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
【0061】2−(2−エトキシエトキシ)−エチル
〔メチル (5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−
4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−α−D−グリ
セロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)〕
−(2→3)−O−(2,4,6−トリ−O−アセチル
−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−
〔2,3,4−トリ−O−アセチル−α−L−フコピラ
ノシル−(1→3)−O〕−(6−O−アセチル−2−
デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシ
ド)(16)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.36 (1H, s)、7.95-7.80 (4H, m) 、7.62-7.50 (2H,
m) 、7.00 (1H, d, NHCO-naphthyl)、3.86(3H, s, CO2M
e)、2.58 (1H, broad dd, H-3e of NeuAc)、1.25-1.15
(6H, m, Me of Fuc and Me of OEt)
〔メチル (5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−
4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−α−D−グリ
セロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)〕
−(2→3)−O−(2,4,6−トリ−O−アセチル
−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−
〔2,3,4−トリ−O−アセチル−α−L−フコピラ
ノシル−(1→3)−O〕−(6−O−アセチル−2−
デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシ
ド)(16)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.36 (1H, s)、7.95-7.80 (4H, m) 、7.62-7.50 (2H,
m) 、7.00 (1H, d, NHCO-naphthyl)、3.86(3H, s, CO2M
e)、2.58 (1H, broad dd, H-3e of NeuAc)、1.25-1.15
(6H, m, Me of Fuc and Me of OEt)
【0062】3,4,5−トリメトキシフェニル 〔メ
チル (5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−4,
7,8,9−テトラ−O−アセチル−α−D−グリセロ
−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)〕−
(2→3)−O−(2,4,6−トリ−O−アセチル−
β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−
〔2,3,4−トリ−O−アセチル−α−L−フコピラ
ノシル−(1→3)−O−〕−(6−O−アセチル−2
−デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシ
ド)(17)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.33 (1H, s)、7.96-7.83 (4H, m) 、7.62-7.50 (2H,
m) 、6.67 (1H, d, NHCO-naphthyl)、6.24 (2H, s)、3.
87(3H, s, CO2Me)、3.74 (3H, s, OMe) 、3.71(6H, s,
OMe×2)、2.62 (1H, broad dd, H-3e of NeuAc)、1.19
(3H, d, Me ofFuc)
チル (5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−4,
7,8,9−テトラ−O−アセチル−α−D−グリセロ
−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)〕−
(2→3)−O−(2,4,6−トリ−O−アセチル−
β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−
〔2,3,4−トリ−O−アセチル−α−L−フコピラ
ノシル−(1→3)−O−〕−(6−O−アセチル−2
−デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシ
ド)(17)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.33 (1H, s)、7.96-7.83 (4H, m) 、7.62-7.50 (2H,
m) 、6.67 (1H, d, NHCO-naphthyl)、6.24 (2H, s)、3.
87(3H, s, CO2Me)、3.74 (3H, s, OMe) 、3.71(6H, s,
OMe×2)、2.62 (1H, broad dd, H-3e of NeuAc)、1.19
(3H, d, Me ofFuc)
【0063】2−ベンジルオキシエチル 〔メチル
(5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,
8,9−テトラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D
−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→
3)−O−(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D
−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,
4−トリ−O−アセチル−α−L−フコピラノシル−
(1→3)−O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ
−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシド)(1
8)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.25 (1H, s)、7.88-7.80 (4H, m) 、7.58-7.52 (2H,
m) 、7.18-7.15 (3H, m, -Ph)、7.07-7.04 (2H, m, -P
h)、6.43 (1H, d, J=9.24 Hz, NHCO-naphthyl)、3.87
(3H, s, CO2Me) 、2.60 (1H, dd, H-3e of NeuAc)、1.2
6 ( 2H, m, OCH 2CH2 OCH2Ph) 、1.20 (3H, d, J=6.60 H
z, Me of Fuc)
(5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,
8,9−テトラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D
−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→
3)−O−(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D
−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,
4−トリ−O−アセチル−α−L−フコピラノシル−
(1→3)−O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ
−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシド)(1
8)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.25 (1H, s)、7.88-7.80 (4H, m) 、7.58-7.52 (2H,
m) 、7.18-7.15 (3H, m, -Ph)、7.07-7.04 (2H, m, -P
h)、6.43 (1H, d, J=9.24 Hz, NHCO-naphthyl)、3.87
(3H, s, CO2Me) 、2.60 (1H, dd, H-3e of NeuAc)、1.2
6 ( 2H, m, OCH 2CH2 OCH2Ph) 、1.20 (3H, d, J=6.60 H
z, Me of Fuc)
【0064】2−〔2−(ヒドロキシエトキシ)−エト
キシ〕−エチル 〔メチル (5−アセトアミド−3,
5−ジデオキシ−4,7,8,9−テトラ−O−アセチ
ル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラ
ノシロネート)〕−(2→3)−O−(2,4,6−ト
リ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−
(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−O−アセチル−
α−L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(6−O
−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D−
グルコピラノシド)(19)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.48 (1H, s)、8.03-7.83 (4H, m) 、7.60-7.51 (3H,
m) 、3.87 (3H, s, CO2Me) 、3.35-3.10 (4H, m) 、2.6
0 (1H, dd, H-3e of NeuAc)、1.70 (1H, t, H-3a of Ne
uAc) 、1.22 (3H, d, Me of Fuc)
キシ〕−エチル 〔メチル (5−アセトアミド−3,
5−ジデオキシ−4,7,8,9−テトラ−O−アセチ
ル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラ
ノシロネート)〕−(2→3)−O−(2,4,6−ト
リ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−
(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−O−アセチル−
α−L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(6−O
−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D−
グルコピラノシド)(19)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.48 (1H, s)、8.03-7.83 (4H, m) 、7.60-7.51 (3H,
m) 、3.87 (3H, s, CO2Me) 、3.35-3.10 (4H, m) 、2.6
0 (1H, dd, H-3e of NeuAc)、1.70 (1H, t, H-3a of Ne
uAc) 、1.22 (3H, d, Me of Fuc)
【0065】9−ヒドロキシノニル 〔メチル (5−
アセトアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−
テトラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラク
ト−2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O
−(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラク
トピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ
−O−アセチル−α−L−フコピラノシル−(1→3)
−O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフ
タミド−β−D−グルコピラノシド)(20)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.28 (1H, s)、7.98-7.79 (4H, m) 、7.60-7.54 (2H,
m) 、6.39 (1H, d, J=8.91 Hz, NHCO-naphthyl)、3.86
(3H, s, CO2Me) 、2.60 (1H, dd, H-3e of NeuAc)、2.2
4-1.86 (36H, m, Ac ×12) 、1.75-0.90 (18H, m, CH
2(CH2)7 CH2OH, H-3a of NeuAc and Me of Fuc)
アセトアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−
テトラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラク
ト−2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O
−(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラク
トピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ
−O−アセチル−α−L−フコピラノシル−(1→3)
−O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフ
タミド−β−D−グルコピラノシド)(20)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.28 (1H, s)、7.98-7.79 (4H, m) 、7.60-7.54 (2H,
m) 、6.39 (1H, d, J=8.91 Hz, NHCO-naphthyl)、3.86
(3H, s, CO2Me) 、2.60 (1H, dd, H-3e of NeuAc)、2.2
4-1.86 (36H, m, Ac ×12) 、1.75-0.90 (18H, m, CH
2(CH2)7 CH2OH, H-3a of NeuAc and Me of Fuc)
【0066】3−フェニルプロピル 〔メチル (5−
アセトアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−
テトラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラク
ト−2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O
−(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラク
トピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ
−O−アセチル−α−L−フコピラノシル−(1→3)
−O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフ
タミド−β−D−グルコピラノシド)(21)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.29 (1H, s)、7.95-7.80 (4H, m) 、7.58-7.53 (2H,
m) 、7.12-7.08 (3H, m) 、6.98-6.93 (2H, m) 、6.38
(1H, d, J=8.6 Hz, NH Napht)、3.86 (3H, s, CO2Me)
、2.60 (1H, m, H-3e of NeuAc) 、1.20 (3H, d, J=6.
3 Hz, Me of Fuc)
アセトアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−
テトラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラク
ト−2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O
−(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラク
トピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ
−O−アセチル−α−L−フコピラノシル−(1→3)
−O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフ
タミド−β−D−グルコピラノシド)(21)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.29 (1H, s)、7.95-7.80 (4H, m) 、7.58-7.53 (2H,
m) 、7.12-7.08 (3H, m) 、6.98-6.93 (2H, m) 、6.38
(1H, d, J=8.6 Hz, NH Napht)、3.86 (3H, s, CO2Me)
、2.60 (1H, m, H-3e of NeuAc) 、1.20 (3H, d, J=6.
3 Hz, Me of Fuc)
【0067】12−ベンゾイロキシドデシル 〔メチル
(5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,
8,9−テトラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D
−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→
3)−O−(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D
−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,
4−トリ−O−アセチル−α−L−フコピラノシル−
(1→3)−O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ
−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシド)(2
2)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.27 (1H, s)、8.04 (2H, m)、7.97-7.79 (4H, m) 、7.
59-7.41 (5H, m) 、6.34 (1H, d, J=8.6 Hz, NH Naph
t)、3.86 (3H, s, CO2Me) 、2.60 (1H, dd, J=4.4 and
12.6 Hz, H-3e of NeuAc) 、1.20 (3H, d, J=6.6 Hz, M
e of Fuc)
(5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,
8,9−テトラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D
−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→
3)−O−(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D
−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,
4−トリ−O−アセチル−α−L−フコピラノシル−
(1→3)−O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ
−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシド)(2
2)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.27 (1H, s)、8.04 (2H, m)、7.97-7.79 (4H, m) 、7.
59-7.41 (5H, m) 、6.34 (1H, d, J=8.6 Hz, NH Naph
t)、3.86 (3H, s, CO2Me) 、2.60 (1H, dd, J=4.4 and
12.6 Hz, H-3e of NeuAc) 、1.20 (3H, d, J=6.6 Hz, M
e of Fuc)
【0068】3−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)プロピル 〔メチル (5−アセトアミド−3,5
−ジデオキシ−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル
−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノ
シロネート)〕−(2→3)−O−(2,4,6−トリ
−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1
→4)−O−〔2,3,4−トリ−O−アセチル−α−
L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(6−O−ア
セチル−2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グル
コピラノシド)(23)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.28 (1H, s)、7.93-7.79 (4H, m) 、7.58-7.52 (2H,
m) 、6.35 (1H, d, J=7.92 Hz, NH Napht)、6.20 (2H,
s)、6.98-6.93 (2H, m) 、3.86 (3H, s, CO2Me) 、3.7
6 (3H, s, OMe) 、3.67 (6H, s, OMe x 2) 、2.60 (1H,
m, H-3e of NeuAc) 、1.20 (3H, d, J=6.3 Hz, Me of
Fuc)
ル)プロピル 〔メチル (5−アセトアミド−3,5
−ジデオキシ−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル
−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノ
シロネート)〕−(2→3)−O−(2,4,6−トリ
−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1
→4)−O−〔2,3,4−トリ−O−アセチル−α−
L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(6−O−ア
セチル−2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グル
コピラノシド)(23)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.28 (1H, s)、7.93-7.79 (4H, m) 、7.58-7.52 (2H,
m) 、6.35 (1H, d, J=7.92 Hz, NH Napht)、6.20 (2H,
s)、6.98-6.93 (2H, m) 、3.86 (3H, s, CO2Me) 、3.7
6 (3H, s, OMe) 、3.67 (6H, s, OMe x 2) 、2.60 (1H,
m, H-3e of NeuAc) 、1.20 (3H, d, J=6.3 Hz, Me of
Fuc)
【0069】3−(4,5−ジメトキシ−3−ノニロキ
シフェニル)プロピル 〔メチル(5−アセトアミド−
3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テトラ−O−ア
セチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロ
ピラノシロネート)〕−(2→3)−O−(2,4,6
−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)
−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−O−アセチル
−α−L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(6−
O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D
−グルコピラノシド)(24)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.28 (1H, s)、7.93-7.79 (4H, m) 、7.58-7.52 (2H,
m) 、6.32 (1H, d, J=8.5 Hz, NH Napht)、6.20 (1H,
s)、6.18 (1H, s)、3.87 (3H, s, CO2Me) 、3.76(3H,
s, OMe) 、3.65 (3H, s, OMe) 、2.60 (1H, dd, J=4.1
and 12.7 Hz, H-3e of NeuAc) 、1.19 (3H, d, J=6.3 H
z, Me of Fuc) 、0.88 (3H, t, J=5.6 Hz,(CH2)8 CH3 )
シフェニル)プロピル 〔メチル(5−アセトアミド−
3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テトラ−O−ア
セチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロ
ピラノシロネート)〕−(2→3)−O−(2,4,6
−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)
−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−O−アセチル
−α−L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(6−
O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D
−グルコピラノシド)(24)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.28 (1H, s)、7.93-7.79 (4H, m) 、7.58-7.52 (2H,
m) 、6.32 (1H, d, J=8.5 Hz, NH Napht)、6.20 (1H,
s)、6.18 (1H, s)、3.87 (3H, s, CO2Me) 、3.76(3H,
s, OMe) 、3.65 (3H, s, OMe) 、2.60 (1H, dd, J=4.1
and 12.7 Hz, H-3e of NeuAc) 、1.19 (3H, d, J=6.3 H
z, Me of Fuc) 、0.88 (3H, t, J=5.6 Hz,(CH2)8 CH3 )
【0070】3−(3,5−ジメトキシ−4−ノニロキ
シフェニル)プロピル 〔メチル(5−アセトアミド−
3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テトラ−O−ア
セチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロ
ピラノシロネート)〕−(2→3)−O−(2,4,6
−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)
−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−O−アセチル
−α−L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(6−
O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D
−グルコピラノシド)(25)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.28 (1H, s)、7.94-7.79 (4H, m) 、7.59-7.52 (2H,
m) 、6.37 (1H, d, J=8.6 Hz, NH Napht)、6.19 (2H,
s)、3.86 (3H, s, CO2Me) 、3.64 (6H, s, OMe x2) 、
2.60 (1H, dd, J=4.6 and 12.2 Hz, H-3e of NeuAc) 、
1.20 (3H, d, J=6.3 Hz, Me of Fuc) 、0.88 (3H, t, J
=6.6 Hz, (CH2)8 CH3 )
シフェニル)プロピル 〔メチル(5−アセトアミド−
3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テトラ−O−ア
セチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロ
ピラノシロネート)〕−(2→3)−O−(2,4,6
−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)
−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−O−アセチル
−α−L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(6−
O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D
−グルコピラノシド)(25)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.28 (1H, s)、7.94-7.79 (4H, m) 、7.59-7.52 (2H,
m) 、6.37 (1H, d, J=8.6 Hz, NH Napht)、6.19 (2H,
s)、3.86 (3H, s, CO2Me) 、3.64 (6H, s, OMe x2) 、
2.60 (1H, dd, J=4.6 and 12.2 Hz, H-3e of NeuAc) 、
1.20 (3H, d, J=6.3 Hz, Me of Fuc) 、0.88 (3H, t, J
=6.6 Hz, (CH2)8 CH3 )
【0071】3−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)プロピル 〔メチル (5−アセトアミド−3,5
−ジデオキシ−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル
−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノ
シロネート)〕−(2→3)−O−(2,4,6−トリ
−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1
→4)−O−〔2,3,4−トリ−O−アセチル−α−
L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(6−O−ア
セチル−2−デオキシ−2−ベンザミド−β−D−グル
コピラノシド)(26)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 7.73 (2H, m, Bz-H ) 、7.51-7.41 (3H, m, Bz-H) 、6.
25 (2H, s)、6.20 (1H, d, J=8.6 Hz, NH Bz) 、3.86
(3H, s, CO2Me) 、3.78 (3H, s, OMe) 、3.75 (6H, s,
OMe x 2) 、2.59 (1H, dd, J=4.6 and 12.5 Hz, H-3e o
f NeuAc) 、1.19(3H, d, J=6.6 Hz, Me of Fuc)
ル)プロピル 〔メチル (5−アセトアミド−3,5
−ジデオキシ−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル
−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノ
シロネート)〕−(2→3)−O−(2,4,6−トリ
−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1
→4)−O−〔2,3,4−トリ−O−アセチル−α−
L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(6−O−ア
セチル−2−デオキシ−2−ベンザミド−β−D−グル
コピラノシド)(26)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 7.73 (2H, m, Bz-H ) 、7.51-7.41 (3H, m, Bz-H) 、6.
25 (2H, s)、6.20 (1H, d, J=8.6 Hz, NH Bz) 、3.86
(3H, s, CO2Me) 、3.78 (3H, s, OMe) 、3.75 (6H, s,
OMe x 2) 、2.59 (1H, dd, J=4.6 and 12.5 Hz, H-3e o
f NeuAc) 、1.19(3H, d, J=6.6 Hz, Me of Fuc)
【0072】以下、実施例1と同様の方法で、次の本発
明化合物を得た。なお、一部の化合物については、酸性
イオン交換樹脂(DOWEX 50W−8)による中和
処理を省略して単離した。以下に化合物(27)から
(37)の構造式を示す。
明化合物を得た。なお、一部の化合物については、酸性
イオン交換樹脂(DOWEX 50W−8)による中和
処理を省略して単離した。以下に化合物(27)から
(37)の構造式を示す。
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【0073】2−(2−エトキシエトキシ)−エチル
(5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−α−D−グ
リセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロニックア
シッド)−(2→3)−O−(β−D−ガラクトピラノ
シル)−(1→4)−O−〔α−L−フコピラノシル−
(1→3)−O〕−(2−デオキシ−2−ナフタミド−
β−D−グルコピラノシド)(27)1 H-NMR (270MHz, CD3OD) 8.30 (1H, s)、7.91-7.81 (4H, m) 、7.55-7.42 (2H,
m) 、5.06 (1H, d, J=3.29 Hz, H-1 of Fuc) 、4.63 (1
H, d, J=7.59 Hz, H-1 of Gal) 、4.45 (1H, d,J=7.59
Hz, H-1 of GlcN)、4.25-3.30 (29H, m)、3.24-3.30 (6
H, m) 、2.78 (1H, broad dd, H-3e of NeuAc)、1.91(3
H, s, NHAc) 、1.63 (1H, broad t, H-3a of NeuAc) 、
1.06 (3H, d, J=6.60 Hz, Me of Fuc)、0.91 (3H, t, J
=6.93 Hz, Me of OEt)
(5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−α−D−グ
リセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロニックア
シッド)−(2→3)−O−(β−D−ガラクトピラノ
シル)−(1→4)−O−〔α−L−フコピラノシル−
(1→3)−O〕−(2−デオキシ−2−ナフタミド−
β−D−グルコピラノシド)(27)1 H-NMR (270MHz, CD3OD) 8.30 (1H, s)、7.91-7.81 (4H, m) 、7.55-7.42 (2H,
m) 、5.06 (1H, d, J=3.29 Hz, H-1 of Fuc) 、4.63 (1
H, d, J=7.59 Hz, H-1 of Gal) 、4.45 (1H, d,J=7.59
Hz, H-1 of GlcN)、4.25-3.30 (29H, m)、3.24-3.30 (6
H, m) 、2.78 (1H, broad dd, H-3e of NeuAc)、1.91(3
H, s, NHAc) 、1.63 (1H, broad t, H-3a of NeuAc) 、
1.06 (3H, d, J=6.60 Hz, Me of Fuc)、0.91 (3H, t, J
=6.93 Hz, Me of OEt)
【0074】3,4,5−トリメトキシフェニル (5
−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−α−D−グリセ
ロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロニックアシッ
ド)−(2→3)−O−(β−D−ガラクトピラノシ
ル)−(1→4)−O−〔α−L−フコピラノシル−
(1→3)−O〕−(2−デオキシ−2−ナフタミド−
β−D−グルコピラノシド)(28)1 H-NMR (270MHz, D2O) 8.24 (1H, s)、8.00-7.80 (4H, m) 、7.65-7.50 (2H,
m) 、6.28 (2H, s)、5.11 (1H, d, J=3.96 Hz, H-1 of
Fuc) 、4.50 (1H, d, H-1 of GlcN) 、3.50 (6H, s, OM
e×2)、3.45 (3H, s, OMe) 、2.67 (1H, dd, H-3e of N
euAc)、1.94 (3H, s, NHAc) 、1.76 (1H, t, H-3a of
NeuAc) 、1.09 (3H, d, Me of Fuc)
−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−α−D−グリセ
ロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロニックアシッ
ド)−(2→3)−O−(β−D−ガラクトピラノシ
ル)−(1→4)−O−〔α−L−フコピラノシル−
(1→3)−O〕−(2−デオキシ−2−ナフタミド−
β−D−グルコピラノシド)(28)1 H-NMR (270MHz, D2O) 8.24 (1H, s)、8.00-7.80 (4H, m) 、7.65-7.50 (2H,
m) 、6.28 (2H, s)、5.11 (1H, d, J=3.96 Hz, H-1 of
Fuc) 、4.50 (1H, d, H-1 of GlcN) 、3.50 (6H, s, OM
e×2)、3.45 (3H, s, OMe) 、2.67 (1H, dd, H-3e of N
euAc)、1.94 (3H, s, NHAc) 、1.76 (1H, t, H-3a of
NeuAc) 、1.09 (3H, d, Me of Fuc)
【0075】2−ベンジルオキシエチル (5−アセト
アミド−3,5−ジデオキシ−α−D−グリセロ−D−
ガラクト−2−ノヌロピラノシロニックアシッド)−
(2→3)−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−
(1→4)−O−〔α−L−フコピラノシル−(1→
3)−O〕−(2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D
−グルコピラノシド)(29)1 H-NMR (270MHz, D2O) 8.20 (1H, s)、7.87-7.83 (3H, m) 、7.68 (1H, d, J=
8.58 Hz) 、7.60-7.51(2H, m) 、6.92-6.74 (5H, m, -P
h)、5.11 (1H, d, J=3.63 Hz, H-1 of Fuc) 、4.48 (1
H, d, J=7.26 Hz, H-1 of GlcN)、2.68 (1H, dd, H-3e
of NeuAc)、1.95(3H, s, NHAc) 、1.72 (1H, t, J=12.
21 Hz, H-3a of NeuAc) 、1.14-1.01 (5H, m, OCH 2CH2
OCH2Ph and Me of Fuc)
アミド−3,5−ジデオキシ−α−D−グリセロ−D−
ガラクト−2−ノヌロピラノシロニックアシッド)−
(2→3)−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−
(1→4)−O−〔α−L−フコピラノシル−(1→
3)−O〕−(2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D
−グルコピラノシド)(29)1 H-NMR (270MHz, D2O) 8.20 (1H, s)、7.87-7.83 (3H, m) 、7.68 (1H, d, J=
8.58 Hz) 、7.60-7.51(2H, m) 、6.92-6.74 (5H, m, -P
h)、5.11 (1H, d, J=3.63 Hz, H-1 of Fuc) 、4.48 (1
H, d, J=7.26 Hz, H-1 of GlcN)、2.68 (1H, dd, H-3e
of NeuAc)、1.95(3H, s, NHAc) 、1.72 (1H, t, J=12.
21 Hz, H-3a of NeuAc) 、1.14-1.01 (5H, m, OCH 2CH2
OCH2Ph and Me of Fuc)
【0076】2−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)−
エトキシ〕−エチル (5−アセトアミド−3,5−ジ
デオキシ−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌ
ロピラノシロニックアシッド)−(2→3)−O−(β
−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−〔α−
L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(2−デオキ
シ−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシド)(3
0)1 H-NMR (270MHz, D2O) 8.34 (1H, s)、8.03-7.94 (3H, m) 、7.84-7.79 (1H,
m) 、7.66-7.60 (2H, m) 、5.16 (1H, d, J=3.63 Hz, H
-1 of Fuc) 、4.51 (1H, d, J=7.92 Hz, H-1 ofGlcN)、
4.25-3.43 (29H, m)、3.30-3.24 (4H, m) 、3.00-2.84
(4H, m) 、2.71(1H, dd, H-3e of NeuAc)、1.97 (3H,
s, NHAc) 、1.74 (1H, t, J=11.88 Hz,H-3a of NeuAc)
、1.11 (3H, d, J=6.60 Hz, Me of Fuc)
エトキシ〕−エチル (5−アセトアミド−3,5−ジ
デオキシ−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌ
ロピラノシロニックアシッド)−(2→3)−O−(β
−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−〔α−
L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(2−デオキ
シ−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシド)(3
0)1 H-NMR (270MHz, D2O) 8.34 (1H, s)、8.03-7.94 (3H, m) 、7.84-7.79 (1H,
m) 、7.66-7.60 (2H, m) 、5.16 (1H, d, J=3.63 Hz, H
-1 of Fuc) 、4.51 (1H, d, J=7.92 Hz, H-1 ofGlcN)、
4.25-3.43 (29H, m)、3.30-3.24 (4H, m) 、3.00-2.84
(4H, m) 、2.71(1H, dd, H-3e of NeuAc)、1.97 (3H,
s, NHAc) 、1.74 (1H, t, J=11.88 Hz,H-3a of NeuAc)
、1.11 (3H, d, J=6.60 Hz, Me of Fuc)
【0077】9−ヒドロキシノニル (5−アセトアミ
ド−3,5−ジデオキシ−α−D−グリセロ−D−ガラ
クト−2−ノヌロピラノシロニックアシッド)−(2→
3)−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−O−〔α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グル
コピラノシド) (31)1 H-NMR (270MHz, D2O) 8.29 (1H, s)、7.98-7.86 (3H, m) 、7.76 (1H, d, J=
8.58 Hz) 、7.60-7,50(2H, m) 、5.10 (1H, d, J=3.63
Hz, H-1 of Fuc) 、4.49 (1H, d, J=7.59 Hz,H-1 of Gl
cN)、4.15-3.35 (25H, m)、3.21 (2H, t, J=6.76 Hz,
OCH2 (CH2)9OH) 、2.67 (1H, dd, J=4.29, 11.88 Hz, H
-3e of NeuAc)、1.95 (3H, s, NHAc)、1.72 (1H, t, J
=11.72 Hz, H-3a of NeuAc) 、1.40-1.23 (2H, m) 、1.
15 (3H, d, J=6.60 Hz, Me of Fuc)、1.02-0.87 (4H,
m) 、0.82-0.67 (2H, m) 、0.59-0.29 (6H, m)
ド−3,5−ジデオキシ−α−D−グリセロ−D−ガラ
クト−2−ノヌロピラノシロニックアシッド)−(2→
3)−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−O−〔α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グル
コピラノシド) (31)1 H-NMR (270MHz, D2O) 8.29 (1H, s)、7.98-7.86 (3H, m) 、7.76 (1H, d, J=
8.58 Hz) 、7.60-7,50(2H, m) 、5.10 (1H, d, J=3.63
Hz, H-1 of Fuc) 、4.49 (1H, d, J=7.59 Hz,H-1 of Gl
cN)、4.15-3.35 (25H, m)、3.21 (2H, t, J=6.76 Hz,
OCH2 (CH2)9OH) 、2.67 (1H, dd, J=4.29, 11.88 Hz, H
-3e of NeuAc)、1.95 (3H, s, NHAc)、1.72 (1H, t, J
=11.72 Hz, H-3a of NeuAc) 、1.40-1.23 (2H, m) 、1.
15 (3H, d, J=6.60 Hz, Me of Fuc)、1.02-0.87 (4H,
m) 、0.82-0.67 (2H, m) 、0.59-0.29 (6H, m)
【0078】3−フェニルプロピル (5−アセトアミ
ド−3,5−ジデオキシ−α−D−グリセロ−D−ガラ
クト−2−ノヌロピラノシロニックアシッド)−(2→
3)−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−O−〔α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グル
コピラノシド) (32)1 H-NMR (270MHz, D2O) 8.26 (1H, s)、7.89-7.84 (3H, m) 、7.75 (1H, d, J=1
0.6 Hz) 、7.58-7.47(2H, m) 、6.88-6.77 (3H, m) 、
6.61 (2H, d, J=6.6 Hz)、5.17 (1H, d, J=4.0Hz, H-1
of Fuc)、4.49 (1H, d, J=7.9 Hz, H-1 of GlcN) 、2.7
0 (1H, dd, J=3.6 and 12.2 Hz, H-3e of NeuAc) 、2.3
8-2.23 (2H, m) 、1.95 (3H, s, NHAc) 、1.77 (1H,
t, J=12.2 Hz, H-3a of NeuAc)、1.10 (3H, d, J=6.6 H
z, Me ofFuc)
ド−3,5−ジデオキシ−α−D−グリセロ−D−ガラ
クト−2−ノヌロピラノシロニックアシッド)−(2→
3)−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−O−〔α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グル
コピラノシド) (32)1 H-NMR (270MHz, D2O) 8.26 (1H, s)、7.89-7.84 (3H, m) 、7.75 (1H, d, J=1
0.6 Hz) 、7.58-7.47(2H, m) 、6.88-6.77 (3H, m) 、
6.61 (2H, d, J=6.6 Hz)、5.17 (1H, d, J=4.0Hz, H-1
of Fuc)、4.49 (1H, d, J=7.9 Hz, H-1 of GlcN) 、2.7
0 (1H, dd, J=3.6 and 12.2 Hz, H-3e of NeuAc) 、2.3
8-2.23 (2H, m) 、1.95 (3H, s, NHAc) 、1.77 (1H,
t, J=12.2 Hz, H-3a of NeuAc)、1.10 (3H, d, J=6.6 H
z, Me ofFuc)
【0079】12−ヒドロキシドデシル (5−アセト
アミド−3,5−ジデオキシ−α−D−グリセロ−D−
ガラクト−2−ノヌロピラノシロニックアシッド)−
(2→3)−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−
(1→4)−O−〔α−L−フコピラノシル−(1→
3)−O〕−(2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D
−グルコピラノシド) ナトリウム塩(33)1 H-NMR (270MHz, CD3OD) 8.28 (1H, s)、7.89-7.81 (4H, m) 、7.50-7.45 (2H,
m) 、5.04 (1H, d, J=4.3 Hz, H-1 of Fuc)、4.56 (1H,
d, J=8.3 Hz)、4.46 (1H, d, J=7.6 Hz)、2.79(1H, d
d, J=3.3 and 11.9 Hz, H-3e of NeuAc) 、1.91 (3H,
s, NHAc) 、1.63(1H, m, H-3a of NeuAc) 、1.06 (3H,
d, J=6.6 Hz, Me of Fuc)
アミド−3,5−ジデオキシ−α−D−グリセロ−D−
ガラクト−2−ノヌロピラノシロニックアシッド)−
(2→3)−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−
(1→4)−O−〔α−L−フコピラノシル−(1→
3)−O〕−(2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D
−グルコピラノシド) ナトリウム塩(33)1 H-NMR (270MHz, CD3OD) 8.28 (1H, s)、7.89-7.81 (4H, m) 、7.50-7.45 (2H,
m) 、5.04 (1H, d, J=4.3 Hz, H-1 of Fuc)、4.56 (1H,
d, J=8.3 Hz)、4.46 (1H, d, J=7.6 Hz)、2.79(1H, d
d, J=3.3 and 11.9 Hz, H-3e of NeuAc) 、1.91 (3H,
s, NHAc) 、1.63(1H, m, H-3a of NeuAc) 、1.06 (3H,
d, J=6.6 Hz, Me of Fuc)
【0080】3−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)プロピル (5−アセトアミド−3,5−ジデオキ
シ−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラ
ノシロニックアシッド)−(2→3)−O−(β−D−
ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−〔α−L−フ
コピラノシル−(1→3)−O〕−(2−デオキシ−2
−ナフタミド−β−D−グルコピラノシド) ナトリウ
ム塩(34)1 H-NMR (270MHz, CD3OD) 8.26 (1H, s)、7.82-7.78 (4H, m) 、7.49-7.43 (2H,
m) 、6.15 (2H, s)、5.06 (1H, d, J=4.3 Hz, H-1 of F
uc)、4.56 (1H, m)、4.45 (1H, d, J=7.6 Hz)、3.54 (3
H, s, OMe) 、3.45 (6H, s, OMe x 2) 、2.80 (1H, m,
H-3e of NeuAc)、1.90 (3H, s, NHAc) 、1.05 (3H, d,
J=6.3 Hz, Me of Fuc)
ル)プロピル (5−アセトアミド−3,5−ジデオキ
シ−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラ
ノシロニックアシッド)−(2→3)−O−(β−D−
ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−〔α−L−フ
コピラノシル−(1→3)−O〕−(2−デオキシ−2
−ナフタミド−β−D−グルコピラノシド) ナトリウ
ム塩(34)1 H-NMR (270MHz, CD3OD) 8.26 (1H, s)、7.82-7.78 (4H, m) 、7.49-7.43 (2H,
m) 、6.15 (2H, s)、5.06 (1H, d, J=4.3 Hz, H-1 of F
uc)、4.56 (1H, m)、4.45 (1H, d, J=7.6 Hz)、3.54 (3
H, s, OMe) 、3.45 (6H, s, OMe x 2) 、2.80 (1H, m,
H-3e of NeuAc)、1.90 (3H, s, NHAc) 、1.05 (3H, d,
J=6.3 Hz, Me of Fuc)
【0081】3−(4,5−ジメトキシ−3−ノニロキ
シフェニル)プロピル (5−アセトアミド−3,5−
ジデオキシ−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノ
ヌロピラノシロニックアシッド)−(2→3)−O−
(β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−
〔α−L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(2−
デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシ
ド) ナトリウム塩(35)1 H-NMR (270MHz, CD3OD) 8.26 (1H, s)、7.81-7.78 (4H, m) 、7.51-7.43 (2H,
m) 、6.15 (1H, s)、6.12 (1H, s)、5.06 (1H, d, J=4.
3 Hz, H-1 of Fuc)、4.57 (1H, m)、4.46 (1H,d, J=7.6
Hz)、3.56 (3H, s, OMe) 、3.47 (3H, s, OMe) 、2.79
(1H, dd, H-3eof NeuAc)、1.91 (3H, s, NHAc) 、1.0
7 (3H, d, J=6.6 Hz, Me of Fuc) 、0.80 (3H, t, J=6.
7 Hz, (CH2)8 CH3 )
シフェニル)プロピル (5−アセトアミド−3,5−
ジデオキシ−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノ
ヌロピラノシロニックアシッド)−(2→3)−O−
(β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−
〔α−L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(2−
デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシ
ド) ナトリウム塩(35)1 H-NMR (270MHz, CD3OD) 8.26 (1H, s)、7.81-7.78 (4H, m) 、7.51-7.43 (2H,
m) 、6.15 (1H, s)、6.12 (1H, s)、5.06 (1H, d, J=4.
3 Hz, H-1 of Fuc)、4.57 (1H, m)、4.46 (1H,d, J=7.6
Hz)、3.56 (3H, s, OMe) 、3.47 (3H, s, OMe) 、2.79
(1H, dd, H-3eof NeuAc)、1.91 (3H, s, NHAc) 、1.0
7 (3H, d, J=6.6 Hz, Me of Fuc) 、0.80 (3H, t, J=6.
7 Hz, (CH2)8 CH3 )
【0082】3−(3,5−ジメトキシ−4−ノニロキ
シフェニル)プロピル (5−アセトアミド−3,5−
ジデオキシ−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノ
ヌロピラノシロニックアシッド)−(2→3)−O−
(β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−
〔α−L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(2−
デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシ
ド) ナトリウム塩(36)1 H-NMR (270MHz, CD3OD) 8.27 (1H, s)、7.81-7.78 (4H, m) 、7.49-7.42 (2H,
m) 、6.14 (2H, s)、5.06 (1H, d, J=4.0 Hz, H-1 of F
uc)、4.57 (1H, m)、4.46 (1H, d, J=7.6 Hz)、3.43 (3
H, s, OMe x 2) 、2.78 (1H, dd, H-3e of NeuAc)、2.4
7-2.39 (2H, m)、1.91 (3H, s, NHAc) 、1.06 (3H, d,
J=6.3 Hz, Me of Fuc) 、0.80 (3H, t,J=6.7 Hz, (C
H2) 8 CH3 )
シフェニル)プロピル (5−アセトアミド−3,5−
ジデオキシ−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノ
ヌロピラノシロニックアシッド)−(2→3)−O−
(β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−
〔α−L−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(2−
デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシ
ド) ナトリウム塩(36)1 H-NMR (270MHz, CD3OD) 8.27 (1H, s)、7.81-7.78 (4H, m) 、7.49-7.42 (2H,
m) 、6.14 (2H, s)、5.06 (1H, d, J=4.0 Hz, H-1 of F
uc)、4.57 (1H, m)、4.46 (1H, d, J=7.6 Hz)、3.43 (3
H, s, OMe x 2) 、2.78 (1H, dd, H-3e of NeuAc)、2.4
7-2.39 (2H, m)、1.91 (3H, s, NHAc) 、1.06 (3H, d,
J=6.3 Hz, Me of Fuc) 、0.80 (3H, t,J=6.7 Hz, (C
H2) 8 CH3 )
【0083】3−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)プロピル (5−アセトアミド−3,5−ジデオキ
シ−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラ
ノシロニックアシッド)−(2→3)−O−(β−D−
ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−〔α−L−フ
コピラノシル−(1→3)−O〕−(2−デオキシ−2
−ベンザミド−β−D−グルコピラノシド) ナトリウ
ム塩(37)1 H-NMR (270MHz, CD3OD) 7.74-7.70 (2H, m, Bz-H) 、7.42-7.30 (3H, m, Bz-H)
、6.23 (2H, s)、4.99(1H, d, J=4.3 Hz, H-1 of Fu
c)、4.54 (1H, d, J=7.6 Hz)、4.45 (1H, d, J=7.9 H
z)、3.61 (6H, s, OMe x 2) 、3.59 (3H, s, OMe) 、2.
78 (1H, m, H-3e ofNeuAc) 、2.45-2.41 (2H, m) 、1.9
1 (3H, s, NHAc) 、1.05 (3H, d, J=6.6 Hz, Me of Fu
c)
ル)プロピル (5−アセトアミド−3,5−ジデオキ
シ−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラ
ノシロニックアシッド)−(2→3)−O−(β−D−
ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−〔α−L−フ
コピラノシル−(1→3)−O〕−(2−デオキシ−2
−ベンザミド−β−D−グルコピラノシド) ナトリウ
ム塩(37)1 H-NMR (270MHz, CD3OD) 7.74-7.70 (2H, m, Bz-H) 、7.42-7.30 (3H, m, Bz-H)
、6.23 (2H, s)、4.99(1H, d, J=4.3 Hz, H-1 of Fu
c)、4.54 (1H, d, J=7.6 Hz)、4.45 (1H, d, J=7.9 H
z)、3.61 (6H, s, OMe x 2) 、3.59 (3H, s, OMe) 、2.
78 (1H, m, H-3e ofNeuAc) 、2.45-2.41 (2H, m) 、1.9
1 (3H, s, NHAc) 、1.05 (3H, d, J=6.6 Hz, Me of Fu
c)
【0084】〔参考例1〕 2−(トリメチルシリル)エチル 2−N−アリルオキ
シカルボニル−2−アミノ−2−デオキシ−3,4,6
−トリ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(3
8)の合成 2−N−アリルオキシカルボニル−2−アミノ−2−デ
オキシ−1,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−
D−グルコピラノース(39)(172.56 g,0.40 mmol)
を塩化メチレン (1035 ml)に溶解し、−15℃に冷却
後、この溶液に25%臭化水素−酢酸溶液 (388.4 g,
1.20 mmol)を1時間かけて滴下した。−15℃にて2時
間攪拌し、TLCにて2−N−アリルオキシカルボニル
−2−アミノ−2−デオキシ−3,4,6−トリ−O−
アセチル−α−D−グルコピラノシル ブロマイド(4
0)の生成確認後、反応溶液を水、5%重曹水、水の順
で洗浄し、有機層をモレキュラーシーブス4Aにて乾燥
し、ろ過し、化合物40の塩化メチレン溶液を得た。こ
のようにして得た化合物40の塩化メチレン溶液を−5
℃で2−(トリメチルシリル)エタノール(94.6 g,0.
80 mmol)、炭酸銀(I) (331 g, 1.2 mmol)およびモレ
キュラーシーブス4A(429 g )の塩化メチレン(1035
ml)混合液中に90分かけて滴下後、1時間攪拌した。
反応終了確認後、反応液をろ過し、ろ液を5%重曹水、
水の順で洗浄し、有機層を濃縮した。得られた残渣をト
ルエンに溶解し、ヘキサン中に滴下し、析出した結晶を
ろ取することにより目的化合物38 (153.0 g, 収率 7
8 %)を白色結晶として得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 5.83 (1H, m)、5.27-5.08 (4H, m) 、4.96 (1H, t, J=
9.6 Hz)、4.65-4.45 (2H, m) 、4.47 (1H, d, J=4.3 H
z, H-1) 、4.20 (1H, dd, J=4.6 and 11.9 Hz)、4.04
(1H, dd, J=2.3 and 11.9 Hz)、3.89 and 3.65 (2H, m,
OCH2 CH2SiMe3)、3.63-3.45 (2H, m) 、1.99 (3H, s,
Ac)、1.94 (3H, s, Ac)、1.93 (3H, s, Ac)、0.94-0.8
0 (2H, m, OCH 2CH2 SiMe3)、0.00 (9H, s, OCH2CH2SiMe
3 )
シカルボニル−2−アミノ−2−デオキシ−3,4,6
−トリ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(3
8)の合成 2−N−アリルオキシカルボニル−2−アミノ−2−デ
オキシ−1,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−
D−グルコピラノース(39)(172.56 g,0.40 mmol)
を塩化メチレン (1035 ml)に溶解し、−15℃に冷却
後、この溶液に25%臭化水素−酢酸溶液 (388.4 g,
1.20 mmol)を1時間かけて滴下した。−15℃にて2時
間攪拌し、TLCにて2−N−アリルオキシカルボニル
−2−アミノ−2−デオキシ−3,4,6−トリ−O−
アセチル−α−D−グルコピラノシル ブロマイド(4
0)の生成確認後、反応溶液を水、5%重曹水、水の順
で洗浄し、有機層をモレキュラーシーブス4Aにて乾燥
し、ろ過し、化合物40の塩化メチレン溶液を得た。こ
のようにして得た化合物40の塩化メチレン溶液を−5
℃で2−(トリメチルシリル)エタノール(94.6 g,0.
80 mmol)、炭酸銀(I) (331 g, 1.2 mmol)およびモレ
キュラーシーブス4A(429 g )の塩化メチレン(1035
ml)混合液中に90分かけて滴下後、1時間攪拌した。
反応終了確認後、反応液をろ過し、ろ液を5%重曹水、
水の順で洗浄し、有機層を濃縮した。得られた残渣をト
ルエンに溶解し、ヘキサン中に滴下し、析出した結晶を
ろ取することにより目的化合物38 (153.0 g, 収率 7
8 %)を白色結晶として得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 5.83 (1H, m)、5.27-5.08 (4H, m) 、4.96 (1H, t, J=
9.6 Hz)、4.65-4.45 (2H, m) 、4.47 (1H, d, J=4.3 H
z, H-1) 、4.20 (1H, dd, J=4.6 and 11.9 Hz)、4.04
(1H, dd, J=2.3 and 11.9 Hz)、3.89 and 3.65 (2H, m,
OCH2 CH2SiMe3)、3.63-3.45 (2H, m) 、1.99 (3H, s,
Ac)、1.94 (3H, s, Ac)、1.93 (3H, s, Ac)、0.94-0.8
0 (2H, m, OCH 2CH2 SiMe3)、0.00 (9H, s, OCH2CH2SiMe
3 )
【0085】〔参考例2〕 2−(トリメチルシリル)エチル 2−N−アリルオキ
シカルボニル−2−アミノ−2−デオキシ−β−D−グ
ルコピラノシド(1)の合成 2−(トリメチルシリル)エチル 2−N−アリルオキ
シカルボニル−2−アミノ−2−デオキシ−3,4,6
−トリ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(3
8)(49.0g,0.10mmol) をメタノール(150 ml) に溶
解し、室温にて28%ナトリウムメトキシド溶液(メタ
ノール溶液、6.0 g, 0.02 mmol) を加え1時間攪拌し
た。反応終了確認後、反応液を濃縮した。残渣を塩化メ
チレンに溶解し、水洗後、ヘプタンを用いて晶析を行
い、結晶をろ取することにより目的化合物1(28.6 g,
収率 79 %)を白色固体として得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 5.90 (1H, m)、5.75 (1H, d, J=8.3 Hz, -N H CO2-) 、
5.30 (1H, dd, J=1.3and 17.2 Hz)、5.18 (1H, dd, J=
1.3 and 10.2 Hz)、5.05 (1H, s, OH)、4.72 (1H, s, O
H)、4.55 (1H, d, J=5.6 Hz, H-1) 、4.48 (1H, m)、3.
96 and 3.70 (2H, m, OCH2 CH2SiMe3) 、3.85 (2H,
s)、3.78-3.23 (5H, m) 、2.41 (1H, s, OH)、0.99-0.8
5 (2H, m, OCH 2CH2 SiMe3)、0.00 (9H, s, OCH2CH2SiMe
3 )
シカルボニル−2−アミノ−2−デオキシ−β−D−グ
ルコピラノシド(1)の合成 2−(トリメチルシリル)エチル 2−N−アリルオキ
シカルボニル−2−アミノ−2−デオキシ−3,4,6
−トリ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド(3
8)(49.0g,0.10mmol) をメタノール(150 ml) に溶
解し、室温にて28%ナトリウムメトキシド溶液(メタ
ノール溶液、6.0 g, 0.02 mmol) を加え1時間攪拌し
た。反応終了確認後、反応液を濃縮した。残渣を塩化メ
チレンに溶解し、水洗後、ヘプタンを用いて晶析を行
い、結晶をろ取することにより目的化合物1(28.6 g,
収率 79 %)を白色固体として得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 5.90 (1H, m)、5.75 (1H, d, J=8.3 Hz, -N H CO2-) 、
5.30 (1H, dd, J=1.3and 17.2 Hz)、5.18 (1H, dd, J=
1.3 and 10.2 Hz)、5.05 (1H, s, OH)、4.72 (1H, s, O
H)、4.55 (1H, d, J=5.6 Hz, H-1) 、4.48 (1H, m)、3.
96 and 3.70 (2H, m, OCH2 CH2SiMe3) 、3.85 (2H,
s)、3.78-3.23 (5H, m) 、2.41 (1H, s, OH)、0.99-0.8
5 (2H, m, OCH 2CH2 SiMe3)、0.00 (9H, s, OCH2CH2SiMe
3 )
【0086】以下に参考例1および2における化合物
(38)から(40)の構造式を示す。
(38)から(40)の構造式を示す。
【化34】
【0087】〔参考例3〕グリコシデーション成績体2
2の合成に用いた 1,12−ドデカンジオールモノベ
ンゾイルエステル(41)は、以下の方法で合成した。
市販の 1,12−ドデカンジオール(5.00 g,24.7 m
mol)をピリジン (20 ml)に加熱溶解し、室温まで冷却
後、この溶液に塩化ベンゾイル (3.47 g,24.7 mmol)を
滴下した。室温にて2日間攪拌したのち、反応溶液を酢
酸エチル (200 ml) で希釈し、飽和重曹水、1N塩酸
水、飽和重曹水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸ナト
リウムにて乾燥後、ろ過し、減圧下溶媒を溜去した。得
られた残渣を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=2:1)に
て精製し、目的化合物41 (3.79 g,収率 50 %)を白
色結晶として得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.06-8.03 (2H, m) 、7.59-7.52 (1H, m) 、7.47-7.41
(2H, m) 、4.32 (2H,t, J=6.6 Hz, CH2 OBz)、3.54 (2
H, t, J=6.6 Hz, CH2 OH) 、1.79-1.23 (21H, m)
2の合成に用いた 1,12−ドデカンジオールモノベ
ンゾイルエステル(41)は、以下の方法で合成した。
市販の 1,12−ドデカンジオール(5.00 g,24.7 m
mol)をピリジン (20 ml)に加熱溶解し、室温まで冷却
後、この溶液に塩化ベンゾイル (3.47 g,24.7 mmol)を
滴下した。室温にて2日間攪拌したのち、反応溶液を酢
酸エチル (200 ml) で希釈し、飽和重曹水、1N塩酸
水、飽和重曹水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸ナト
リウムにて乾燥後、ろ過し、減圧下溶媒を溜去した。得
られた残渣を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=2:1)に
て精製し、目的化合物41 (3.79 g,収率 50 %)を白
色結晶として得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.06-8.03 (2H, m) 、7.59-7.52 (1H, m) 、7.47-7.41
(2H, m) 、4.32 (2H,t, J=6.6 Hz, CH2 OBz)、3.54 (2
H, t, J=6.6 Hz, CH2 OH) 、1.79-1.23 (21H, m)
【0088】〔参考例4〕グリコシデーション成績体2
3の合成に用いた 3−(3,4,5−トリメトキシフ
ェニル)−1−プロパノール(44)は、以下の方法で
合成した。 (参考例4−1) 3,4,5−トリメトキシ桂皮酸エチル(42)の合成 水素化ナトリウム(60% assay, 944 mg, 23.65 mmol)
を乾燥テトラヒドロフラン (200 ml) に懸濁させ、氷冷
下、トリエチルホスホノアセテート (5.30 g,23.65 mmo
l) の乾燥テトラヒドロフラン溶液 (100 ml) を滴下
した。氷冷下、15分間攪拌後、市販の 3,4,5−
トリメトキシベンズアルデヒド(4.21 g,21.50 mmol)
の乾燥テトラヒドロフラン溶液 (100 ml) を滴下した。
氷冷下、15分間攪拌したのち、水を滴下して反応をク
エンチした。反応溶液を酢酸エチル (300 ml) で希釈
し、水、飽和食塩水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸
マグネシウムにて乾燥後、ろ過し、減圧下溶媒を溜去し
た。得られた残渣を、シリカゲルを用いたカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=6:
1)にて精製し、目的化合物42 (5.34 g, 収率 94
%)を得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 7.61 (1H, d, J=16.1 Hz) 、6.76 (2H, s, Ph-H)、6.35
(1H, d, J=16.1 Hz)、4.27 (1H, q, J=7.2 Hz, OCH2 C
H3)、3.89 (9H, s, OMe x 3) 、1.34 (3H, t,J=7.2 Hz,
OCH 2CH3 )
3の合成に用いた 3−(3,4,5−トリメトキシフ
ェニル)−1−プロパノール(44)は、以下の方法で
合成した。 (参考例4−1) 3,4,5−トリメトキシ桂皮酸エチル(42)の合成 水素化ナトリウム(60% assay, 944 mg, 23.65 mmol)
を乾燥テトラヒドロフラン (200 ml) に懸濁させ、氷冷
下、トリエチルホスホノアセテート (5.30 g,23.65 mmo
l) の乾燥テトラヒドロフラン溶液 (100 ml) を滴下
した。氷冷下、15分間攪拌後、市販の 3,4,5−
トリメトキシベンズアルデヒド(4.21 g,21.50 mmol)
の乾燥テトラヒドロフラン溶液 (100 ml) を滴下した。
氷冷下、15分間攪拌したのち、水を滴下して反応をク
エンチした。反応溶液を酢酸エチル (300 ml) で希釈
し、水、飽和食塩水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸
マグネシウムにて乾燥後、ろ過し、減圧下溶媒を溜去し
た。得られた残渣を、シリカゲルを用いたカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=6:
1)にて精製し、目的化合物42 (5.34 g, 収率 94
%)を得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 7.61 (1H, d, J=16.1 Hz) 、6.76 (2H, s, Ph-H)、6.35
(1H, d, J=16.1 Hz)、4.27 (1H, q, J=7.2 Hz, OCH2 C
H3)、3.89 (9H, s, OMe x 3) 、1.34 (3H, t,J=7.2 Hz,
OCH 2CH3 )
【0089】(参考例4−2) 3,4,5−トリメトキシシンナミルアルコール(4
3)の合成 3,4,5−トリメトキシ桂皮酸エチル(42)(3.00
g, 11.3 mmol) を乾燥テトラヒドロフラン (70 ml)
に溶解し、ドライアイス−四塩化炭素系で−20℃に冷却
して、水素化ジイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液
(0.93 M, 26.7ml, 24.8 mmol) を滴下した。冷却下、
15分間攪拌後、メタノールを滴下して反応をクエンチ
した。反応溶液に4N塩酸水を滴下し、さらに水を加え
て、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水、飽和食塩水
の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、ろ過
し、減圧下溶媒を溜去して、目的化合物43を含む残渣
を得た。これは精製することなく、次の反応に用いた。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 6.61 (2H, s, Ph-H)、6.54 (1H, dt, J=15.8 and 1.3 H
z)、6.29 (1H, dt, J=15.8 and 5.6 Hz)、4.33 (2H, d
d, J=5.6 and 1.3 Hz) 、3.87 (6H, s, OMe x 2) 、3.8
2 (3H, s, OMe) 、1.68 (1H, br., OH)
3)の合成 3,4,5−トリメトキシ桂皮酸エチル(42)(3.00
g, 11.3 mmol) を乾燥テトラヒドロフラン (70 ml)
に溶解し、ドライアイス−四塩化炭素系で−20℃に冷却
して、水素化ジイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液
(0.93 M, 26.7ml, 24.8 mmol) を滴下した。冷却下、
15分間攪拌後、メタノールを滴下して反応をクエンチ
した。反応溶液に4N塩酸水を滴下し、さらに水を加え
て、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水、飽和食塩水
の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、ろ過
し、減圧下溶媒を溜去して、目的化合物43を含む残渣
を得た。これは精製することなく、次の反応に用いた。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 6.61 (2H, s, Ph-H)、6.54 (1H, dt, J=15.8 and 1.3 H
z)、6.29 (1H, dt, J=15.8 and 5.6 Hz)、4.33 (2H, d
d, J=5.6 and 1.3 Hz) 、3.87 (6H, s, OMe x 2) 、3.8
2 (3H, s, OMe) 、1.68 (1H, br., OH)
【0090】(参考例4−3) 3−(3,4,5−トリメトキシフェニル)プロパノー
ル(44)の合成 参考例4−2で得られた 3,4,5−トリメトキシシ
ンナミルアルコール (43) (理論量 2.62 g) をメタ
ノール (70 ml) に溶解し、10%Pd−C(wet, 150
mg) を加えた。反応系内を水素で置換し、室温下、常
圧で水素添加を行った。1時間後、反応液をセライト濾
過し、濾上物をメタノールで洗浄したのち、濾液を減圧
下濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルを用いたカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒、ヘキサン:酢酸エチ
ル=1:1)にて精製し、目的化合物44 (2.55 g, 収
率 化合物42より2段階で 67 %)を得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 6.43 (2H, s, Ph-H)、3.85 (6H, s, OMe x 2) 、3.83
(3H, s, OMe) 、3.70 (2H, t, J=6.3 Hz, CH2 OH) 、
2.66 (2H, m)、1.89 (2H, m)、1.54 (1H, br., OH)
ル(44)の合成 参考例4−2で得られた 3,4,5−トリメトキシシ
ンナミルアルコール (43) (理論量 2.62 g) をメタ
ノール (70 ml) に溶解し、10%Pd−C(wet, 150
mg) を加えた。反応系内を水素で置換し、室温下、常
圧で水素添加を行った。1時間後、反応液をセライト濾
過し、濾上物をメタノールで洗浄したのち、濾液を減圧
下濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルを用いたカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒、ヘキサン:酢酸エチ
ル=1:1)にて精製し、目的化合物44 (2.55 g, 収
率 化合物42より2段階で 67 %)を得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 6.43 (2H, s, Ph-H)、3.85 (6H, s, OMe x 2) 、3.83
(3H, s, OMe) 、3.70 (2H, t, J=6.3 Hz, CH2 OH) 、
2.66 (2H, m)、1.89 (2H, m)、1.54 (1H, br., OH)
【0091】〔参考例5〕グリコシデーション成績体2
4の合成に用いた 3−(4,5−ジメトキシ−3−ノ
ニロキシフェニル)−1−プロパノール(48)は、以
下の方法で合成した。 (参考例5−1) 5−ノニロキシベラトルアルデヒド(45)の合成 市販の 5−ヒドロキシベラトルアルデヒド(1.50 g,
8.23 mmol)、トリフェニルホスフィン (2.81 g, 10.70
mmol) 、および、1−ノニルアルコール (1.79 g, 1
2.4 mmol) を乾燥テトラヒドロフラン (200 ml) に溶
解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル (1.87 g, 1
0.70 mmol) を滴下した。室温にて30分間攪拌後、ト
リフェニルホスフィン (0.43 g, 1.64 mmol) および
1−ノニルアルコール (0.59 g, 4.09 mmol) を追加
し、氷冷して、アゾジカルボン酸ジエチル (0.28 g,1.
61 mmol)を滴下した。室温にて30分間攪拌したのち、
さらに、トリフェニルホスフィン (0.43 g, 1.64 mmol)
および アゾジカルボン酸ジエチル (0.28 g,1.61 m
mol)を氷冷下で加え、室温にて30分間攪拌した。反応
溶液を減圧下濃縮して、得られた残渣を、シリカゲルを
用いたカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、ヘキサ
ン:酢酸エチル=20:1)にて精製し、目的化合物4
5 (2.59 g, 定量的) を得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 9.86 (1H, s, CHO) 、7.12 (1H, s, Ph-H)、7.11 (1H,
s, Ph-H)、4.07 (2H,t, J=6.6 Hz, OCH2 CH2)、3.94 (3
H, s, OMe) 、3.93 (3H, s, OMe) 、1.86 (2H, m, OCH
2CH2 ) 、1.53-1.24 (12H, m)、0.88 (3H, t, J=6.9 H
z, CH3)
4の合成に用いた 3−(4,5−ジメトキシ−3−ノ
ニロキシフェニル)−1−プロパノール(48)は、以
下の方法で合成した。 (参考例5−1) 5−ノニロキシベラトルアルデヒド(45)の合成 市販の 5−ヒドロキシベラトルアルデヒド(1.50 g,
8.23 mmol)、トリフェニルホスフィン (2.81 g, 10.70
mmol) 、および、1−ノニルアルコール (1.79 g, 1
2.4 mmol) を乾燥テトラヒドロフラン (200 ml) に溶
解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル (1.87 g, 1
0.70 mmol) を滴下した。室温にて30分間攪拌後、ト
リフェニルホスフィン (0.43 g, 1.64 mmol) および
1−ノニルアルコール (0.59 g, 4.09 mmol) を追加
し、氷冷して、アゾジカルボン酸ジエチル (0.28 g,1.
61 mmol)を滴下した。室温にて30分間攪拌したのち、
さらに、トリフェニルホスフィン (0.43 g, 1.64 mmol)
および アゾジカルボン酸ジエチル (0.28 g,1.61 m
mol)を氷冷下で加え、室温にて30分間攪拌した。反応
溶液を減圧下濃縮して、得られた残渣を、シリカゲルを
用いたカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、ヘキサ
ン:酢酸エチル=20:1)にて精製し、目的化合物4
5 (2.59 g, 定量的) を得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 9.86 (1H, s, CHO) 、7.12 (1H, s, Ph-H)、7.11 (1H,
s, Ph-H)、4.07 (2H,t, J=6.6 Hz, OCH2 CH2)、3.94 (3
H, s, OMe) 、3.93 (3H, s, OMe) 、1.86 (2H, m, OCH
2CH2 ) 、1.53-1.24 (12H, m)、0.88 (3H, t, J=6.9 H
z, CH3)
【0092】(参考例5−2) 3−(4,5−ジメトキシ−3−ノニロキシフェニル)
−1−プロパノール(48)の合成 5−ノニロキシベラトルアルデヒド(45)を用い、参
考例4と同様の方法により、化合物46、47を経由し
て、目的化合物48を得た。化合物46、47、および
48のNMRデータを以下に示す。 4,5−ジメトキシ−3−ノニロキシ桂皮酸エチル(4
6)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 7.59 (1H, d, J=16.1 Hz) 、6.75 (1H, s, Ph-H)、6.74
(1H, s, Ph-H)、6.34(1H, d, J=16.1 Hz) 、4.27 (1H,
q, J=7.2 Hz, OCH2 CH3)、4.01 (1H, t, J=6.6 Hz, OC
H2 CH2)、3.88 (6H, s, OMe x 2) 、1.84 (2H, m)、1.5
5-1.20 (12H,m)、1.34 (3H, t, J=7.2 Hz, OCH 2CH3 )
、0.88 (3H, t, J=6.6 Hz, CH3) 4,5−ジメトキシ−3−ノニロキシシンナミルアルコ
ール(47)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 6.60 (2H, s, Ph-H)、6.53 (1H, d, J=15.8 Hz) 、6.27
(1H, dt, J=15.8 and5.6 Hz)、4.32 (2H, d, J=5.6 H
z, CH2 OH) 、4.00 (2H, t, J=6.6 Hz, OCH2 CH2)、3.8
6 (3H, s, OMe) 、3.85 (3H, s, OMe) 、1.81 (2H,
m)、1.66-1.27 (13H, m)、0.88 (3H, t, J=6.6 Hz, C
H3) 3−(4,5−ジメトキシ−3−ノニロキシフェニル)
−1−プロパノール(48)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 6.41 (1H, s, Ph-H)、6.40 (1H, s, Ph-H)、3.98 (2H,
t, J=6.6 Hz, OCH2 CH2)、3.84 (3H, s, OMe) 、3.82
(3H, s, OMe) 、3.69 (2H, t, J=6.3 Hz, CH2 OH) 、1.
94-1.75 (4H, m) 、1.50-1.23 (13H, m)、0.88 (3H, t,
J=6.6 Hz, CH3)
−1−プロパノール(48)の合成 5−ノニロキシベラトルアルデヒド(45)を用い、参
考例4と同様の方法により、化合物46、47を経由し
て、目的化合物48を得た。化合物46、47、および
48のNMRデータを以下に示す。 4,5−ジメトキシ−3−ノニロキシ桂皮酸エチル(4
6)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 7.59 (1H, d, J=16.1 Hz) 、6.75 (1H, s, Ph-H)、6.74
(1H, s, Ph-H)、6.34(1H, d, J=16.1 Hz) 、4.27 (1H,
q, J=7.2 Hz, OCH2 CH3)、4.01 (1H, t, J=6.6 Hz, OC
H2 CH2)、3.88 (6H, s, OMe x 2) 、1.84 (2H, m)、1.5
5-1.20 (12H,m)、1.34 (3H, t, J=7.2 Hz, OCH 2CH3 )
、0.88 (3H, t, J=6.6 Hz, CH3) 4,5−ジメトキシ−3−ノニロキシシンナミルアルコ
ール(47)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 6.60 (2H, s, Ph-H)、6.53 (1H, d, J=15.8 Hz) 、6.27
(1H, dt, J=15.8 and5.6 Hz)、4.32 (2H, d, J=5.6 H
z, CH2 OH) 、4.00 (2H, t, J=6.6 Hz, OCH2 CH2)、3.8
6 (3H, s, OMe) 、3.85 (3H, s, OMe) 、1.81 (2H,
m)、1.66-1.27 (13H, m)、0.88 (3H, t, J=6.6 Hz, C
H3) 3−(4,5−ジメトキシ−3−ノニロキシフェニル)
−1−プロパノール(48)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 6.41 (1H, s, Ph-H)、6.40 (1H, s, Ph-H)、3.98 (2H,
t, J=6.6 Hz, OCH2 CH2)、3.84 (3H, s, OMe) 、3.82
(3H, s, OMe) 、3.69 (2H, t, J=6.3 Hz, CH2 OH) 、1.
94-1.75 (4H, m) 、1.50-1.23 (13H, m)、0.88 (3H, t,
J=6.6 Hz, CH3)
【0093】〔参考例6〕 3−(3,5−ジメトキシ−4−ノニロキシフェニル)
−1−プロパノール(52)の合成 市販のシリングアルデヒドを用い、参考例5と同様の方
法により、化合物49、50、および51を経由して、
目的化合物52を得た。化合物49、50、51、およ
び52のNMRデータを以下に示す。 4−O−ノニルベラトルアルデヒド(49)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 9.87 (1H, s, CHO) 、7.13 (2H, s, Ph-H)、4.07 (2H,
t, J=6.6 Hz, OCH2 CH2)、3.92 (6H, s, OMe x 2) 、1.
74 (2H, m, OCH 2CH2 ) 、1.57-1.27 (12H, m)、0.88
(3H, t, J=6.9 Hz, CH3) 3,5−ジメトキシ−4−ノニロキシ桂皮酸エチル(5
0)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 7.60 (1H, d, J=16.1 Hz) 、6.75 (2H, s, Ph-H)、6.34
(1H, d, J=16.1 Hz)、4.26 (1H, q, J=7.2 Hz, OCH2 C
H3)、3.99 (1H, t, J=6.6 Hz, OCH2 CH2)、3.87 (6H,
s, OMe x 2) 、1.74 (2H, m)、1.50-1.25 (12H, m)、1.
34 (3H, t, J=7.2 Hz, OCH 2CH3 ) 、0.88 (3H, t, J=
6.6 Hz, CH3) 3,5−ジメトキシ−4−ノニロキシシンナミルアルコ
ール(51)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 6.60 (2H, s, Ph-H)、6.53 (1H, d, J=15.8 Hz) 、6.27
(1H, dt, J=15.8 and5.6 Hz)、4.31 (2H, d, J=5.6 H
z, CH2 OH) 、3.95 (2H, t, J=6.9 Hz, OCH2 CH2)、3.8
5 (6H, s, OMe x 2) 、1.73 (2H, m)、1.66-1.27 (13H,
m)、0.88 (3H, t, J=6.6 Hz, CH3) 3−(3,5−ジメトキシ−4−ノニロキシフェニル)
−1−プロパノール(52)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 6.41 (2H, s, Ph-H)、3.92 (2H, t, J=6.9 Hz, OCH2 CH
2)、3.83 (6H, s, OMex 2) 、3.70 (2H, t, J=6.3 Hz,
CH2 OH) 、1.91 (2H, m)、1.73 (2H, m)、1.50-1.21
(13H, m)、0.88 (3H, t, J=6.6 Hz, CH3)
−1−プロパノール(52)の合成 市販のシリングアルデヒドを用い、参考例5と同様の方
法により、化合物49、50、および51を経由して、
目的化合物52を得た。化合物49、50、51、およ
び52のNMRデータを以下に示す。 4−O−ノニルベラトルアルデヒド(49)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 9.87 (1H, s, CHO) 、7.13 (2H, s, Ph-H)、4.07 (2H,
t, J=6.6 Hz, OCH2 CH2)、3.92 (6H, s, OMe x 2) 、1.
74 (2H, m, OCH 2CH2 ) 、1.57-1.27 (12H, m)、0.88
(3H, t, J=6.9 Hz, CH3) 3,5−ジメトキシ−4−ノニロキシ桂皮酸エチル(5
0)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 7.60 (1H, d, J=16.1 Hz) 、6.75 (2H, s, Ph-H)、6.34
(1H, d, J=16.1 Hz)、4.26 (1H, q, J=7.2 Hz, OCH2 C
H3)、3.99 (1H, t, J=6.6 Hz, OCH2 CH2)、3.87 (6H,
s, OMe x 2) 、1.74 (2H, m)、1.50-1.25 (12H, m)、1.
34 (3H, t, J=7.2 Hz, OCH 2CH3 ) 、0.88 (3H, t, J=
6.6 Hz, CH3) 3,5−ジメトキシ−4−ノニロキシシンナミルアルコ
ール(51)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 6.60 (2H, s, Ph-H)、6.53 (1H, d, J=15.8 Hz) 、6.27
(1H, dt, J=15.8 and5.6 Hz)、4.31 (2H, d, J=5.6 H
z, CH2 OH) 、3.95 (2H, t, J=6.9 Hz, OCH2 CH2)、3.8
5 (6H, s, OMe x 2) 、1.73 (2H, m)、1.66-1.27 (13H,
m)、0.88 (3H, t, J=6.6 Hz, CH3) 3−(3,5−ジメトキシ−4−ノニロキシフェニル)
−1−プロパノール(52)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 6.41 (2H, s, Ph-H)、3.92 (2H, t, J=6.9 Hz, OCH2 CH
2)、3.83 (6H, s, OMex 2) 、3.70 (2H, t, J=6.3 Hz,
CH2 OH) 、1.91 (2H, m)、1.73 (2H, m)、1.50-1.21
(13H, m)、0.88 (3H, t, J=6.6 Hz, CH3)
【0094】以下に、参考例3から6における化合物
(41)から(52)の構造式を示す。
(41)から(52)の構造式を示す。
【化35】
【化36】
【化37】 実施例3 実施例1と同様の方法により、化合物13と種々のアル
コールを反応せしめ、次のグリコシデーション成績体
(53)から(56)を得た。以下に化合物(53)か
ら(56)の構造式を示す。
コールを反応せしめ、次のグリコシデーション成績体
(53)から(56)を得た。以下に化合物(53)か
ら(56)の構造式を示す。
【化38】
【化39】
【0095】3−(4−トリフルオロメチルフェニル)
プロピル 〔メチル (5−アセトアミド−3,5−ジ
デオキシ−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−α
−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロ
ネート)〕−(2→3)−O−(2,4,6−トリ−O
−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−O−〔2,3,4−トリ−O−アセチル−α−L
−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(6−O−アセ
チル−2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グルコ
ピラノシド)(53)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.30 (1H, s, Napht-H), 7.98-7.78 (4H, m, Napht-H),
7.62-7.48 (2H, m, Napht-H), 7.53 (2H, d, J=8.6 H
z, Ph-H), 7.30 (2H, d, J=8.6 Hz, Ph-H), 6.68 (1H,
d, J=8.5 Hz, N H Napht), 5.65-3.35 (29H, m), 3.86
(3H, s, CO2Me),2.77 (2H, t, J=7.9 Hz, CH2), 2.59
(1H, m, H-3e of NeuAc), 2.23 (3H, s,OAc), 2.18 (3
H, s, OAc), 2.12 (3H, s, OAc), 2.10 (6H, s, OAc x
2), 2.09(6H, s, OAc x 2), 2.07 (6H, s, OAc x 2),
2.00 (3H, s, OAc), 1.93 (3H, s,OAc), 1.86 (3H, s,
NAc), 2.00-1.80 (2H, m, CH2), 1.70 (1H, t, J=12.5
Hz, H-3a of NeuAc), and 1.20 (3H, d, J=6.3 Hz, Me
of Fuc).
プロピル 〔メチル (5−アセトアミド−3,5−ジ
デオキシ−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−α
−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロ
ネート)〕−(2→3)−O−(2,4,6−トリ−O
−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−O−〔2,3,4−トリ−O−アセチル−α−L
−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(6−O−アセ
チル−2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グルコ
ピラノシド)(53)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.30 (1H, s, Napht-H), 7.98-7.78 (4H, m, Napht-H),
7.62-7.48 (2H, m, Napht-H), 7.53 (2H, d, J=8.6 H
z, Ph-H), 7.30 (2H, d, J=8.6 Hz, Ph-H), 6.68 (1H,
d, J=8.5 Hz, N H Napht), 5.65-3.35 (29H, m), 3.86
(3H, s, CO2Me),2.77 (2H, t, J=7.9 Hz, CH2), 2.59
(1H, m, H-3e of NeuAc), 2.23 (3H, s,OAc), 2.18 (3
H, s, OAc), 2.12 (3H, s, OAc), 2.10 (6H, s, OAc x
2), 2.09(6H, s, OAc x 2), 2.07 (6H, s, OAc x 2),
2.00 (3H, s, OAc), 1.93 (3H, s,OAc), 1.86 (3H, s,
NAc), 2.00-1.80 (2H, m, CH2), 1.70 (1H, t, J=12.5
Hz, H-3a of NeuAc), and 1.20 (3H, d, J=6.3 Hz, Me
of Fuc).
【0096】8−[〔1,1,1−トリ(アセトキシメ
チル)メチル〕アミノカルボニル]オクチル 〔メチル
(5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,
8,9−テトラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D
−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→
3)−O−(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D
−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,
4−トリ−O−アセチル−α−L−フコピラノシル−
(1→3)−O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ
−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシド)(5
4)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.28 (1H, s, Napht-H), 8.00-7.78 (4H, m, Napht-H),
7.62-7.50 (2H, m, Napht-H), 6.65 (1H, d, J=8.5 H
z, N H Napht), 5.87 (1H, s, NH), 5.60-3.30(29H,
m), 4.29 (6H, s, CH2 OAc x 3), 3.86 (3H, s, CO2M
e), 2.60 (1H, dd,J=4.5 and 12.2 Hz, H-3e of NeuA
c), 2.23 (3H, s, OAc), 2.18 (6H, s, OAcx 2), 2.17
(6H, s, OAc x 2), 2.12 (3H, s, OAc), 2.10 (6H, s,
OAc x 2), 2.08 (6H, s, OAc x 2), 2.06 (3H, s, OA
c), 2.01 (3H, s, OAc), 1.98 (3H, s,OAc), 1.93 (3H,
s, OAc), 1.86 (3H, s, NAc), 2.30-1.80 (4H, m, CH2
x 2),1.70 (1H, t, J=12.2 Hz, H-3a of NeuAc), 1.55
-0.90 (10 H, m, CH2 x 5), and 1.20 (3H, d, J=6.3 H
z, Me of Fuc).
チル)メチル〕アミノカルボニル]オクチル 〔メチル
(5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,
8,9−テトラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D
−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→
3)−O−(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D
−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,
4−トリ−O−アセチル−α−L−フコピラノシル−
(1→3)−O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ
−2−ナフタミド−β−D−グルコピラノシド)(5
4)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.28 (1H, s, Napht-H), 8.00-7.78 (4H, m, Napht-H),
7.62-7.50 (2H, m, Napht-H), 6.65 (1H, d, J=8.5 H
z, N H Napht), 5.87 (1H, s, NH), 5.60-3.30(29H,
m), 4.29 (6H, s, CH2 OAc x 3), 3.86 (3H, s, CO2M
e), 2.60 (1H, dd,J=4.5 and 12.2 Hz, H-3e of NeuA
c), 2.23 (3H, s, OAc), 2.18 (6H, s, OAcx 2), 2.17
(6H, s, OAc x 2), 2.12 (3H, s, OAc), 2.10 (6H, s,
OAc x 2), 2.08 (6H, s, OAc x 2), 2.06 (3H, s, OA
c), 2.01 (3H, s, OAc), 1.98 (3H, s,OAc), 1.93 (3H,
s, OAc), 1.86 (3H, s, NAc), 2.30-1.80 (4H, m, CH2
x 2),1.70 (1H, t, J=12.2 Hz, H-3a of NeuAc), 1.55
-0.90 (10 H, m, CH2 x 5), and 1.20 (3H, d, J=6.3 H
z, Me of Fuc).
【0097】2−フェニルエチル 〔メチル (5−ア
セトアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テ
トラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト
−2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−
O−アセチル−α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタ
ミド−β−D−グルコピラノシド)(55)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.20 (1H, s, Napht-H), 7.98-7.81 (3H, m, Napht-H),
7.77 (1H, dd, J=1.7and 8.6 Hz, Napht-H), 7.62-7.5
5 (2H, m, Napht-H), 7.07-6.92 (5H, m, Ph-H), 6.23
(1H, d, J=8.6 Hz, NH Napht), 5.60-3.75 (27H, m),
3.86 (3H, s, CO2Me), 3.68-3.61 (2H, m), 2.80 (2H,
t, J=6.9 Hz, CH2), 2.59 (1H, dd, J=4.3 and 12.5 H
z, H-3e of NeuAc), 2.23 (3H, s, OAc), 2.18 (3H, s,
OAc), 2.12 (3H, s, OAc), 2.10 (3H, s, OAc), 2.09
(3H, s, OAc), 2.08 (6H, s, OAcx 2), 2.05 (3H, s, O
Ac), 2.04 (3H, s, OAc), 2.01 (3H, s, OAc), 1.93 (3
H,s, OAc), 1.86 (3H, s, NAc), 1.70 (1H, t, J=12.5
Hz, H-3a of NeuAc), and1.19 (3H, d, J=6.6 Hz, Me o
f Fuc).
セトアミド−3,5−ジデオキシ−4,7,8,9−テ
トラ−O−アセチル−α−D−グリセロ−D−ガラクト
−2−ノヌロピラノシロネート)〕−(2→3)−O−
(2,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−O−〔2,3,4−トリ−
O−アセチル−α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(6−O−アセチル−2−デオキシ−2−ナフタ
ミド−β−D−グルコピラノシド)(55)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.20 (1H, s, Napht-H), 7.98-7.81 (3H, m, Napht-H),
7.77 (1H, dd, J=1.7and 8.6 Hz, Napht-H), 7.62-7.5
5 (2H, m, Napht-H), 7.07-6.92 (5H, m, Ph-H), 6.23
(1H, d, J=8.6 Hz, NH Napht), 5.60-3.75 (27H, m),
3.86 (3H, s, CO2Me), 3.68-3.61 (2H, m), 2.80 (2H,
t, J=6.9 Hz, CH2), 2.59 (1H, dd, J=4.3 and 12.5 H
z, H-3e of NeuAc), 2.23 (3H, s, OAc), 2.18 (3H, s,
OAc), 2.12 (3H, s, OAc), 2.10 (3H, s, OAc), 2.09
(3H, s, OAc), 2.08 (6H, s, OAcx 2), 2.05 (3H, s, O
Ac), 2.04 (3H, s, OAc), 2.01 (3H, s, OAc), 1.93 (3
H,s, OAc), 1.86 (3H, s, NAc), 1.70 (1H, t, J=12.5
Hz, H-3a of NeuAc), and1.19 (3H, d, J=6.6 Hz, Me o
f Fuc).
【0098】2−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)エチル 〔メチル (5−アセトアミド−3,5−
ジデオキシ−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−
α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシ
ロネート)〕−(2→3)−O−(2,4,6−トリ−
O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−O−〔2,3,4−トリ−O−アセチル−α−L
−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(6−O−アセ
チル−2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グルコ
ピラノシド)(56)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.26 (1H, s, Napht-H), 7.98-7.86 (3H, m, Napht-H),
7.78 (1H, dd, J=1.7and 8.6 Hz, Napht-H), 7.61-7.5
2 (2H, m, Napht-H), 6.35 (1H, d, J=8.9 Hz, N H Nap
ht), 6.33 (2H, s, Ph-H), 5.60-3.60 (29H, m), 3.86
(3H, s, CO2Me), 3.72 (9H, s, OMe x 3), 2.76 (2H,
t, J=7.3 Hz, CH2), 2.60 (1H, dd, J=4.5 and 12.9 H
z, H-3e of NeuAc), 2.23 (3H, s, OAc), 2.17 (3H, s,
OAc), 2.11 (3H, s, OAc), 2.10 (3H, s, OAc), 2.09
(3H, s, OAc), 2.08 (3H, s, OAc), 2.07 (3H, s, OA
c), 2.06 (3H, s, OAc), 2.05 (3H, s, OAc), 2.01 (3
H, s,OAc), 1.93 (3H, s, OAc), 1.86 (3H, s, NAc),
1.70 (1H, t, J=12.9 Hz, H-3aof NeuAc), and 1.19 (3
H, d, J=6.3 Hz, Me of Fuc).
ル)エチル 〔メチル (5−アセトアミド−3,5−
ジデオキシ−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−
α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシ
ロネート)〕−(2→3)−O−(2,4,6−トリ−
O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−O−〔2,3,4−トリ−O−アセチル−α−L
−フコピラノシル−(1→3)−O〕−(6−O−アセ
チル−2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グルコ
ピラノシド)(56)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 8.26 (1H, s, Napht-H), 7.98-7.86 (3H, m, Napht-H),
7.78 (1H, dd, J=1.7and 8.6 Hz, Napht-H), 7.61-7.5
2 (2H, m, Napht-H), 6.35 (1H, d, J=8.9 Hz, N H Nap
ht), 6.33 (2H, s, Ph-H), 5.60-3.60 (29H, m), 3.86
(3H, s, CO2Me), 3.72 (9H, s, OMe x 3), 2.76 (2H,
t, J=7.3 Hz, CH2), 2.60 (1H, dd, J=4.5 and 12.9 H
z, H-3e of NeuAc), 2.23 (3H, s, OAc), 2.17 (3H, s,
OAc), 2.11 (3H, s, OAc), 2.10 (3H, s, OAc), 2.09
(3H, s, OAc), 2.08 (3H, s, OAc), 2.07 (3H, s, OA
c), 2.06 (3H, s, OAc), 2.05 (3H, s, OAc), 2.01 (3
H, s,OAc), 1.93 (3H, s, OAc), 1.86 (3H, s, NAc),
1.70 (1H, t, J=12.9 Hz, H-3aof NeuAc), and 1.19 (3
H, d, J=6.3 Hz, Me of Fuc).
【0099】以下、実施例1と同様の方法で、上記の化
合物(53)から(56)より、次の本発明化合物(5
7)から(60)を得た。なお、これらの化合物は、酸
性イオン交換樹脂(DOWEX 50W−8)による中
和処理を省略して単離した。以下に化合物(57)から
(60)の構造式を示す。
合物(53)から(56)より、次の本発明化合物(5
7)から(60)を得た。なお、これらの化合物は、酸
性イオン交換樹脂(DOWEX 50W−8)による中
和処理を省略して単離した。以下に化合物(57)から
(60)の構造式を示す。
【化40】
【化41】
【0100】3−(4−トリフルオロメチル)フェニル
プロピル (5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−
α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシ
ロニックアシッド)−(2→3)−O−(β−D−ガラ
クトピラノシル)−(1→4)−O−〔α−L−フコピ
ラノシル−(1→3)−O〕−(2−デオキシ−2−ナ
フタミド−β−D−グルコピラノシド) ナトリウム塩
(57)1 H-NMR (270MHz, D2O) 8.06 (1H, s, Napht-H), 7.60-7.50 (1H, m, Napht-H),
7.40-7.10 (3H, m, Napht-H), 7.05-6.88 (2H, m, Nap
ht-H), 6.66 (2H, d, J=8.0 Hz, Ph-H), 6.32(2H, d, J
=8.0 Hz, Ph-H), 5.16 (1H, d, J=4.0 Hz, H-1 of Fu
c), 4.60-4.45 (2H, m, H-1 of Gal and H-1 of GlcN),
4.30-3.40 (23H, m), 3.35-3.20 (2H, m, CH2), 2.68
(1H, dd, J=4.5 and 12.5 Hz, H-3e of NeuAc), 2.15-
2.00 (2H,m, CH2), 1.94 (3H, s, NAc), 1.72 (1H, t,
J=12.5 Hz, H-3a of NeuAc), 1.45-1.25 (2H, m, CH2),
and 1.10 (3H, d, J=6.5 Hz, Me of Fuc).
プロピル (5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ−
α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシ
ロニックアシッド)−(2→3)−O−(β−D−ガラ
クトピラノシル)−(1→4)−O−〔α−L−フコピ
ラノシル−(1→3)−O〕−(2−デオキシ−2−ナ
フタミド−β−D−グルコピラノシド) ナトリウム塩
(57)1 H-NMR (270MHz, D2O) 8.06 (1H, s, Napht-H), 7.60-7.50 (1H, m, Napht-H),
7.40-7.10 (3H, m, Napht-H), 7.05-6.88 (2H, m, Nap
ht-H), 6.66 (2H, d, J=8.0 Hz, Ph-H), 6.32(2H, d, J
=8.0 Hz, Ph-H), 5.16 (1H, d, J=4.0 Hz, H-1 of Fu
c), 4.60-4.45 (2H, m, H-1 of Gal and H-1 of GlcN),
4.30-3.40 (23H, m), 3.35-3.20 (2H, m, CH2), 2.68
(1H, dd, J=4.5 and 12.5 Hz, H-3e of NeuAc), 2.15-
2.00 (2H,m, CH2), 1.94 (3H, s, NAc), 1.72 (1H, t,
J=12.5 Hz, H-3a of NeuAc), 1.45-1.25 (2H, m, CH2),
and 1.10 (3H, d, J=6.5 Hz, Me of Fuc).
【0101】8−[〔1,1,1−トリ(ヒドロキシメ
チル)メチル〕アミノカルボニル]オクチル (5−ア
セトアミド−3,5−ジデオキシ−α−D−グリセロ−
D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロニックアシッド)
−(2→3)−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−
(1→4)−O−〔α−L−フコピラノシル−(1→
3)−O〕−(2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D
−グルコピラノシド)ナトリウム塩 (58)1 H-NMR (270MHz, D2O) 8.30 (1H, s, Napht-H), 7.99-7.84 (3H, m, Napht-H),
7.78 (1H, dd, J=1.5and 8.9 Hz, Napht-H), 7.62-7.5
0 (2H, m, Napht-H), 5.14 (1H, d, J=4.0 Hz, H-1 of
Fuc), 4.80-4.60 (1H, m), 4.49 (1H, d, J=7.9 Hz),
4.20-3.40 (31H, m), 2.69 (1H, dd, J=4.5 and 12.4 H
z, H-3e of NeuAc), 1.95 (3H, s, NAc), 1.72 (1H, d
d, J=12.4 Hz, H-3a of NeuAc), 1.66 (2H, t, J=7.8 H
z, CH2),1.40-1.25 (2H, m, CH2), 1.10 (3H, d, J=6.6
Hz, Me of Fuc), 1.02-0.89 (2H, m, CH2), 0.84-0.68
(4H, m, CH2 x 2), and 0.62-0.35 (4H, m, CH2 x 2).
チル)メチル〕アミノカルボニル]オクチル (5−ア
セトアミド−3,5−ジデオキシ−α−D−グリセロ−
D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロニックアシッド)
−(2→3)−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−
(1→4)−O−〔α−L−フコピラノシル−(1→
3)−O〕−(2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D
−グルコピラノシド)ナトリウム塩 (58)1 H-NMR (270MHz, D2O) 8.30 (1H, s, Napht-H), 7.99-7.84 (3H, m, Napht-H),
7.78 (1H, dd, J=1.5and 8.9 Hz, Napht-H), 7.62-7.5
0 (2H, m, Napht-H), 5.14 (1H, d, J=4.0 Hz, H-1 of
Fuc), 4.80-4.60 (1H, m), 4.49 (1H, d, J=7.9 Hz),
4.20-3.40 (31H, m), 2.69 (1H, dd, J=4.5 and 12.4 H
z, H-3e of NeuAc), 1.95 (3H, s, NAc), 1.72 (1H, d
d, J=12.4 Hz, H-3a of NeuAc), 1.66 (2H, t, J=7.8 H
z, CH2),1.40-1.25 (2H, m, CH2), 1.10 (3H, d, J=6.6
Hz, Me of Fuc), 1.02-0.89 (2H, m, CH2), 0.84-0.68
(4H, m, CH2 x 2), and 0.62-0.35 (4H, m, CH2 x 2).
【0102】2−フェニルエチル (5−アセトアミド
−3,5−ジデオキシ−α−D−グリセロ−D−ガラク
ト−2−ノヌロピラノシロニックアシッド)−(2→
3)−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−O−〔α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グル
コピラノシド) ナトリウム塩 (59)1 H-NMR (270MHz, D2O) 8.00-7.91 (4H, m, Napht-H), 7.66-7.54 (3H, m, Naph
t-H), 6.98 (2H, d, J=7.3 Hz, Ph-H), 6.67 (2H, t, J
=7.3 Hz, Ph-H), 6.49 (1H, t, J=7.3 Hz, Ph-H), 5.03
(1H, d, J=4.3 Hz, H-1 of Fuc), 4.70-4.50 (1H, d),
4.48 (1H, d,J=7.9 Hz), 4.20-3.40 (25H, m), 2.75-
2.60 (3H, m, OCH 2CH2 Ph and H-3e ofNeuAc), 1.95
(3H, s, NAc), 1.72 (1H, t, J=12.2 Hz, H-3a of NeuA
c), and1.07 (3H, d, J=6.6 Hz, Me of Fuc).
−3,5−ジデオキシ−α−D−グリセロ−D−ガラク
ト−2−ノヌロピラノシロニックアシッド)−(2→
3)−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−O−〔α−L−フコピラノシル−(1→3)−
O〕−(2−デオキシ−2−ナフタミド−β−D−グル
コピラノシド) ナトリウム塩 (59)1 H-NMR (270MHz, D2O) 8.00-7.91 (4H, m, Napht-H), 7.66-7.54 (3H, m, Naph
t-H), 6.98 (2H, d, J=7.3 Hz, Ph-H), 6.67 (2H, t, J
=7.3 Hz, Ph-H), 6.49 (1H, t, J=7.3 Hz, Ph-H), 5.03
(1H, d, J=4.3 Hz, H-1 of Fuc), 4.70-4.50 (1H, d),
4.48 (1H, d,J=7.9 Hz), 4.20-3.40 (25H, m), 2.75-
2.60 (3H, m, OCH 2CH2 Ph and H-3e ofNeuAc), 1.95
(3H, s, NAc), 1.72 (1H, t, J=12.2 Hz, H-3a of NeuA
c), and1.07 (3H, d, J=6.6 Hz, Me of Fuc).
【0103】2−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)エチル (5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ
−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノ
シロニックアシッド)−(2→3)−O−(β−D−ガ
ラクトピラノシル)−(1→4)−O−〔α−L−フコ
ピラノシル−(1→3)−O〕−(2−デオキシ−2−
ナフタミド−β−D−グルコピラノシド) ナトリウム
塩 (60)1 H-NMR (270MHz, D2O) 7.84-7.74 (4H, m, Napht-H), 7.55-7.50 (2H, m, Naph
t-H), 7.42 (1H, d, J=8.6 Hz, Napht-H), 6.33 (2H,
s, Ph-H), 4.95 (1H, d, J=4.0 Hz, H-1 of Fuc), 4.70
-4.60 (1H, d), 4.48 (1H, d, J=7.6 Hz), 4.20-3.35
(25H, m), 3.47 (9H, s, OMe x 3), 2.78-2.65 (3H, m,
OCH 2CH2 Ph and H-3e of NeuAc), 1.95(3H, s, NAc),
1.78 (1H, t, J=12.5 Hz, H-3a of NeuAc), and 1.05
(3H, d, J=6.3 Hz, Me of Fuc).
ル)エチル (5−アセトアミド−3,5−ジデオキシ
−α−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノ
シロニックアシッド)−(2→3)−O−(β−D−ガ
ラクトピラノシル)−(1→4)−O−〔α−L−フコ
ピラノシル−(1→3)−O〕−(2−デオキシ−2−
ナフタミド−β−D−グルコピラノシド) ナトリウム
塩 (60)1 H-NMR (270MHz, D2O) 7.84-7.74 (4H, m, Napht-H), 7.55-7.50 (2H, m, Naph
t-H), 7.42 (1H, d, J=8.6 Hz, Napht-H), 6.33 (2H,
s, Ph-H), 4.95 (1H, d, J=4.0 Hz, H-1 of Fuc), 4.70
-4.60 (1H, d), 4.48 (1H, d, J=7.6 Hz), 4.20-3.35
(25H, m), 3.47 (9H, s, OMe x 3), 2.78-2.65 (3H, m,
OCH 2CH2 Ph and H-3e of NeuAc), 1.95(3H, s, NAc),
1.78 (1H, t, J=12.5 Hz, H-3a of NeuAc), and 1.05
(3H, d, J=6.3 Hz, Me of Fuc).
【0104】〔参考例7〕グリコシデーション成績体5
3の合成に用いた3−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−1−プロパノール(63)は、市販の4−トリフ
ルオロメチルベンズアルデヒドを用い、参考例4と同様
の方法により、化合物61および62を経由して合成し
た。化合物61、62、および63のNMRデータを以
下に示す。
3の合成に用いた3−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−1−プロパノール(63)は、市販の4−トリフ
ルオロメチルベンズアルデヒドを用い、参考例4と同様
の方法により、化合物61および62を経由して合成し
た。化合物61、62、および63のNMRデータを以
下に示す。
【0105】4−トリフルオロメチル桂皮酸エチル(6
1)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 7.70 (1H, d, J=16.2 Hz), 7.63 (4H, br.s, Ph-H), 6.
51 (1H, d, J=16.2 Hz), 4.28 (2H, q, J=7.1 Hz, O CH
2 CH3), and 1.35 (3H, t, J=7.1 Hz, CH3).
1)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 7.70 (1H, d, J=16.2 Hz), 7.63 (4H, br.s, Ph-H), 6.
51 (1H, d, J=16.2 Hz), 4.28 (2H, q, J=7.1 Hz, O CH
2 CH3), and 1.35 (3H, t, J=7.1 Hz, CH3).
【0106】4−(トリフルオロメチル)シンナミルア
ルコール(62)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 7.57 (2H, d, J=8.2 Hz, Ph-H), 7.48 (2H, d, J=8.2 H
z, Ph-H), 6.67 (1H,d, J=16.0 Hz), 6.46 (1H, dt, J=
16.0 and 5.3 Hz), 4.37 (2H, d, J=5.3 Hz,CH2 OH), a
nd 1.66 (1H, s, OH).
ルコール(62)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 7.57 (2H, d, J=8.2 Hz, Ph-H), 7.48 (2H, d, J=8.2 H
z, Ph-H), 6.67 (1H,d, J=16.0 Hz), 6.46 (1H, dt, J=
16.0 and 5.3 Hz), 4.37 (2H, d, J=5.3 Hz,CH2 OH), a
nd 1.66 (1H, s, OH).
【0107】3−(4−トリフルオロメチルフェニル)
−1−プロパノール(63)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 7.53 (2H, d, J=7.9 Hz, Ph-H), 7.30 (2H, d, J=7.9 H
z, Ph-H), 3.66 (2H,t, J=6.5 Hz, CH2 OH), 2.76 (2
H, t, J=7.8 Hz), 2.74 (1H, br.s, OH), and1.89 (2H,
m).
−1−プロパノール(63)1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 7.53 (2H, d, J=7.9 Hz, Ph-H), 7.30 (2H, d, J=7.9 H
z, Ph-H), 3.66 (2H,t, J=6.5 Hz, CH2 OH), 2.76 (2
H, t, J=7.8 Hz), 2.74 (1H, br.s, OH), and1.89 (2H,
m).
【0108】〔参考例8〕グリコシデーション成績体5
4の合成に用いた8−〔1,1,1−トリ(アセトキシ
メチル)メチル〕アミノカルボニル−1−オクタノール
(69)は、以下の方法で合成した。 (参考例8−1) 9−ヒドロキシノナン酸メチル(65)の合成 市販のアゼライン酸モノメチルエステル (2.02 g, 10 m
mol) に塩化チオニル(2.0 ml) を加え、窒素置換下、
5時間還流した。反応液を室温まで冷却し、過剰分の塩
化チオニルを溜去して、酸塩化物64を含む残渣を得
た。この残渣をエーテル (10 ml) に溶解し、水素化ホ
ウ素ナトリウム−アルミナ複合体 (5.0 g)のエーテル懸
濁液 (15 ml) 中に滴下した。室温にて12時間攪拌
後、反応液を濾過し、濾上物をエーテルで洗浄した。濾
液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルを用いたカラム
クロマトグラフィーにて精製し、目的化合物65(1.59
g,収率 90 %)を無色の油状物質として得た。 [ 参
考文献、 Synthesis, 1978,891.]1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 3.67 (3H, s, CO2Me), 3.62 (2H, t, J=6.6 Hz, CH2 O
H), 2.31 (2H, t, J=7.4 Hz, CH2 CO), 2.22 (1H, b
r.s, OH), 1.70-1.50 (4H, m, CH2 x 2), and 1.31 (8
H, m).
4の合成に用いた8−〔1,1,1−トリ(アセトキシ
メチル)メチル〕アミノカルボニル−1−オクタノール
(69)は、以下の方法で合成した。 (参考例8−1) 9−ヒドロキシノナン酸メチル(65)の合成 市販のアゼライン酸モノメチルエステル (2.02 g, 10 m
mol) に塩化チオニル(2.0 ml) を加え、窒素置換下、
5時間還流した。反応液を室温まで冷却し、過剰分の塩
化チオニルを溜去して、酸塩化物64を含む残渣を得
た。この残渣をエーテル (10 ml) に溶解し、水素化ホ
ウ素ナトリウム−アルミナ複合体 (5.0 g)のエーテル懸
濁液 (15 ml) 中に滴下した。室温にて12時間攪拌
後、反応液を濾過し、濾上物をエーテルで洗浄した。濾
液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルを用いたカラム
クロマトグラフィーにて精製し、目的化合物65(1.59
g,収率 90 %)を無色の油状物質として得た。 [ 参
考文献、 Synthesis, 1978,891.]1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 3.67 (3H, s, CO2Me), 3.62 (2H, t, J=6.6 Hz, CH2 O
H), 2.31 (2H, t, J=7.4 Hz, CH2 CO), 2.22 (1H, b
r.s, OH), 1.70-1.50 (4H, m, CH2 x 2), and 1.31 (8
H, m).
【0109】(参考例8−2) 9−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)ノナン酸メチ
ル(66)の合成 9−ヒドロキシノナン酸メチル(65)(852 mg, 4.52
mmol) をジクロロメタン (35 ml) に溶解し、ジヒド
ロピラン (1.22 ml, 3.0 eq.) およびピリジニウムパラ
トルエンスルホネート (PPTS, 352 mg, 0.3 eq.)
を加え、室温で一夜攪拌した。反応液に水を加え、ジク
ロロメタンにて3回抽出した。有機層を合わせ、飽和重
曹水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに
て乾燥後、濾過し、減圧下溶媒を溜去して、目的化合物
66(1.37 g, 定量的)を無色の油状物質として得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 4.58 (1H, m, H-2 of THP), 3.88 (1H, m), 3.73 (1H,
m), 3.67 (3H, s, OMe), 3.51 (1H, m),3.38 (1H, m),
2.30 (2H, t, J=7.4 Hz, CH2 CO), 1.88-1.46(10H,
m), and 1.31 (8H, m).
ル(66)の合成 9−ヒドロキシノナン酸メチル(65)(852 mg, 4.52
mmol) をジクロロメタン (35 ml) に溶解し、ジヒド
ロピラン (1.22 ml, 3.0 eq.) およびピリジニウムパラ
トルエンスルホネート (PPTS, 352 mg, 0.3 eq.)
を加え、室温で一夜攪拌した。反応液に水を加え、ジク
ロロメタンにて3回抽出した。有機層を合わせ、飽和重
曹水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムに
て乾燥後、濾過し、減圧下溶媒を溜去して、目的化合物
66(1.37 g, 定量的)を無色の油状物質として得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 4.58 (1H, m, H-2 of THP), 3.88 (1H, m), 3.73 (1H,
m), 3.67 (3H, s, OMe), 3.51 (1H, m),3.38 (1H, m),
2.30 (2H, t, J=7.4 Hz, CH2 CO), 1.88-1.46(10H,
m), and 1.31 (8H, m).
【0110】(参考例8−3) 1−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)−8−
[〔1,1,1−トリ(ヒドロキシメチル)メチル〕ア
ミノカルボニル]オクタン(67)の合成 参考例8−2で得られた9−(2−テトラヒドロピラニ
ルオキシ)ノナン酸メチル(66)(4.52 mmol) をジ
メチルスルホキシド (35 ml) に溶解し、トリス(ヒド
ロキシメチル)アミノメタン(TRIS, 1194 mg, 2.0
eq.) および炭酸カリウム (1494 mg, 2.2 eq.) を加
え、室温で7時間半攪拌した。反応液に水を加え、酢酸
エチルにて3回抽出した。有機層を合わせ、飽和塩化ア
ンモニウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムにて乾燥後、濾過し、減圧下溶媒を溜去し
て、目的化合物67(1.87 g, 定量的)を無色の油状物
質として得た。 [ 参考文献、 J. Am. Chem. Soc., 11
2 , 8458 (1990).]1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 6.53 (1, s, NH), 5.40 (3H, br.s, OH x 3), 4.55 (1
H, m, H-2 of THP), 3.87 (1H, m), 3.72 (1H, m), 3.5
3 (6H, s, CH2 OH x 3), 3.48 (1H, m), 3.36(1H, m),
2.20 (2H, t, J=7.9 Hz, CH2 CO), 1.85-1.42 (10H,
m), and 1.29 (8H, m).
[〔1,1,1−トリ(ヒドロキシメチル)メチル〕ア
ミノカルボニル]オクタン(67)の合成 参考例8−2で得られた9−(2−テトラヒドロピラニ
ルオキシ)ノナン酸メチル(66)(4.52 mmol) をジ
メチルスルホキシド (35 ml) に溶解し、トリス(ヒド
ロキシメチル)アミノメタン(TRIS, 1194 mg, 2.0
eq.) および炭酸カリウム (1494 mg, 2.2 eq.) を加
え、室温で7時間半攪拌した。反応液に水を加え、酢酸
エチルにて3回抽出した。有機層を合わせ、飽和塩化ア
ンモニウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムにて乾燥後、濾過し、減圧下溶媒を溜去し
て、目的化合物67(1.87 g, 定量的)を無色の油状物
質として得た。 [ 参考文献、 J. Am. Chem. Soc., 11
2 , 8458 (1990).]1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 6.53 (1, s, NH), 5.40 (3H, br.s, OH x 3), 4.55 (1
H, m, H-2 of THP), 3.87 (1H, m), 3.72 (1H, m), 3.5
3 (6H, s, CH2 OH x 3), 3.48 (1H, m), 3.36(1H, m),
2.20 (2H, t, J=7.9 Hz, CH2 CO), 1.85-1.42 (10H,
m), and 1.29 (8H, m).
【0111】(参考例8−4) 1−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)−8−
[〔1,1,1−トリ(アセトキシメチル)メチル〕ア
ミノカルボニル]オクタン(68)の合成 参考例8−3で得られた1−(2−テトラヒドロピラニ
ルオキシ)−8−[〔1,1,1−トリ(ヒドロキシメ
チル)メチル〕アミノカルボニル]オクタン(67)
(4.52 mmol) をピリジン (5.0 ml) に溶解し、無水酢
酸(5.0 ml, 14 eq.) を加えて室温で2時間攪拌した。
反応液に氷水を加え、酢酸エチルにて3回抽出した。有
機層を合わせ、1規定塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水の
順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、
減圧下溶媒を溜去して、目的化合物68(1.98 g, 収率
化合物65より3段階で 90 %)を無色の油状物質と
して得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 5.92 (1, s, NH), 4.58 (1H, m, H-2 of THP), 4.44 (6
H, s, CH2 OAc x 3),3.87 (1H, m), 3.72 (1H, m), 3.5
0 (1H, m), 3.37 (1H, m), 2.15 (2H, t, J=7.4 Hz,CH
2 CO), 2.09 (9H, s, OAc x 3), 1.85-1.42 (10H, m),
and 1.31 (8H,m).
[〔1,1,1−トリ(アセトキシメチル)メチル〕ア
ミノカルボニル]オクタン(68)の合成 参考例8−3で得られた1−(2−テトラヒドロピラニ
ルオキシ)−8−[〔1,1,1−トリ(ヒドロキシメ
チル)メチル〕アミノカルボニル]オクタン(67)
(4.52 mmol) をピリジン (5.0 ml) に溶解し、無水酢
酸(5.0 ml, 14 eq.) を加えて室温で2時間攪拌した。
反応液に氷水を加え、酢酸エチルにて3回抽出した。有
機層を合わせ、1規定塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水の
順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、
減圧下溶媒を溜去して、目的化合物68(1.98 g, 収率
化合物65より3段階で 90 %)を無色の油状物質と
して得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 5.92 (1, s, NH), 4.58 (1H, m, H-2 of THP), 4.44 (6
H, s, CH2 OAc x 3),3.87 (1H, m), 3.72 (1H, m), 3.5
0 (1H, m), 3.37 (1H, m), 2.15 (2H, t, J=7.4 Hz,CH
2 CO), 2.09 (9H, s, OAc x 3), 1.85-1.42 (10H, m),
and 1.31 (8H,m).
【0112】(参考例8−5) 8−〔1,1,1−トリ(アセトキシメチル)メチル〕
アミノカルボニル−1−オクタノール(69)の合成 1−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)−8−
[〔1,1,1−トリ(アセトキシメチル)メチル〕ア
ミノカルボニル]オクタン(68)(1.72 g, 3.54 mmo
l) をメタノール (20 ml) に溶解し、ピリジニウムパ
ラトルエンスルホネート (PPTS, 268 mg, 0.3 eq.)
を加え、室温で一夜攪拌した。反応液に水を加え、酢
酸エチルにて3回抽出した。有機層を合わせ、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、
減圧下溶媒を溜去した。得られた残渣を、シリカゲル 7
5 g を用いたカラムクロマトグラフィー (溶出溶媒、ク
ロロホルム:メタノール= 100:3 )にて精製し、目的
化合物69(1.27 g, 収率 89 %)を無色の油状物質と
して得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 5.92 (1, s, NH), 4.44 (6H, s, CH2 OAc x 3), 3.63
(2H, t, J=6.6 Hz, CH2 OH), 2.16 (2H, t, J=7.6 Hz,
CH2 CO), 2.09 (9H, s, OAc x 3), 1.59 (4H,m), and
1.32 (8H, m).
アミノカルボニル−1−オクタノール(69)の合成 1−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)−8−
[〔1,1,1−トリ(アセトキシメチル)メチル〕ア
ミノカルボニル]オクタン(68)(1.72 g, 3.54 mmo
l) をメタノール (20 ml) に溶解し、ピリジニウムパ
ラトルエンスルホネート (PPTS, 268 mg, 0.3 eq.)
を加え、室温で一夜攪拌した。反応液に水を加え、酢
酸エチルにて3回抽出した。有機層を合わせ、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濾過し、
減圧下溶媒を溜去した。得られた残渣を、シリカゲル 7
5 g を用いたカラムクロマトグラフィー (溶出溶媒、ク
ロロホルム:メタノール= 100:3 )にて精製し、目的
化合物69(1.27 g, 収率 89 %)を無色の油状物質と
して得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 5.92 (1, s, NH), 4.44 (6H, s, CH2 OAc x 3), 3.63
(2H, t, J=6.6 Hz, CH2 OH), 2.16 (2H, t, J=7.6 Hz,
CH2 CO), 2.09 (9H, s, OAc x 3), 1.59 (4H,m), and
1.32 (8H, m).
【0113】〔参考例9〕グリコシデーション成績体5
6の合成に用いた2−(3,4,5−トリメトキシフェ
ニル)−1−エタノール(71)は、以下の方法で合成
した。 (参考例9−1) 3,4,5−トリメトキシフェニル酢酸メチル(70)
の合成 市販の3,4,5−トリメトキシフェニル酢酸 (97 % a
ssay, 5.15 g, 22.1 mmol) を乾燥メタノール (150 m
l) に溶解し、室温にて塩化トリメチルシラン (7.0 ml,
2.5 eq.) を滴下した。室温にて一夜攪拌後、反応液
を減圧下濃縮した。得られた残渣を、シリカゲル 200 g
を用いたカラムクロマトグラフィー (溶出溶媒、ヘキ
サン:酢酸エチル=2:1)にて精製し、目的化合物7
0(5.27 g, 収率 99 %)を無色の油状物質として得
た。 [ 参考文献、 Synthesis, 1983, 201.]1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 6.49 (2H, s, Ph-H), 3.85 (6H, s, OMe x 2), 3.82 (3
H, s, OMe), 3.71 (3H, s, CO2Me), and 3.56 (2H, s,
CH2).
6の合成に用いた2−(3,4,5−トリメトキシフェ
ニル)−1−エタノール(71)は、以下の方法で合成
した。 (参考例9−1) 3,4,5−トリメトキシフェニル酢酸メチル(70)
の合成 市販の3,4,5−トリメトキシフェニル酢酸 (97 % a
ssay, 5.15 g, 22.1 mmol) を乾燥メタノール (150 m
l) に溶解し、室温にて塩化トリメチルシラン (7.0 ml,
2.5 eq.) を滴下した。室温にて一夜攪拌後、反応液
を減圧下濃縮した。得られた残渣を、シリカゲル 200 g
を用いたカラムクロマトグラフィー (溶出溶媒、ヘキ
サン:酢酸エチル=2:1)にて精製し、目的化合物7
0(5.27 g, 収率 99 %)を無色の油状物質として得
た。 [ 参考文献、 Synthesis, 1983, 201.]1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 6.49 (2H, s, Ph-H), 3.85 (6H, s, OMe x 2), 3.82 (3
H, s, OMe), 3.71 (3H, s, CO2Me), and 3.56 (2H, s,
CH2).
【0114】(参考例9−2) 2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1−エタ
ノール(71)の合成 3,4,5−トリメトキシフェニル酢酸メチル(70)
(5.36 g, 22.3 mmol)を乾燥テトラヒドロフラン (150
ml) に溶解し、ドライアイス−アセトニトリルで -40 o
C 以下に冷却して水素化ジイソブチルアルミニウムのヘ
キサン溶液 (0.93 M, 53.2 ml, 2.2 eq.) を滴下した。
冷却下、30分間攪拌した後、メタノールを滴下して反
応をクエンチした。反応液に2規定塩酸(50 ml) と酢
酸エチル (300 ml) を加え、攪拌後分液した。有機層を
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過
し、減圧下溶媒溜去した。得られた残渣を、シリカゲル
150 g を用いたカラムクロマトグラフィー (溶出溶
媒、ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製し、目的
化合物71(4.65 g, 収率 98 %)を無色の油状物質と
して得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 6.44 (2H, s, Ph-H), 3.85 (6H, s, OMe x 2), 3.82 (3
H, s, OMe), 3.90-3.80 (2H, m, CH2), 2.81 (2H, t, J
=6.4 Hz, CH2), and 1.53 (1H, br.s, OH).
ノール(71)の合成 3,4,5−トリメトキシフェニル酢酸メチル(70)
(5.36 g, 22.3 mmol)を乾燥テトラヒドロフラン (150
ml) に溶解し、ドライアイス−アセトニトリルで -40 o
C 以下に冷却して水素化ジイソブチルアルミニウムのヘ
キサン溶液 (0.93 M, 53.2 ml, 2.2 eq.) を滴下した。
冷却下、30分間攪拌した後、メタノールを滴下して反
応をクエンチした。反応液に2規定塩酸(50 ml) と酢
酸エチル (300 ml) を加え、攪拌後分液した。有機層を
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過
し、減圧下溶媒溜去した。得られた残渣を、シリカゲル
150 g を用いたカラムクロマトグラフィー (溶出溶
媒、ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製し、目的
化合物71(4.65 g, 収率 98 %)を無色の油状物質と
して得た。1 H-NMR (270MHz, CDCl3) 6.44 (2H, s, Ph-H), 3.85 (6H, s, OMe x 2), 3.82 (3
H, s, OMe), 3.90-3.80 (2H, m, CH2), 2.81 (2H, t, J
=6.4 Hz, CH2), and 1.53 (1H, br.s, OH).
【0115】以下に、参考例7から9における化合物
(61)から(71)の構造式を示す。
(61)から(71)の構造式を示す。
【化42】
【化43】
【化44】
【0116】実験例1 0.1 % ゼラチンを含む PBS液を 96 穴プレ−トに 50 ul
/well で添加し、室温で 15 分間放置した後、パスツー
ルピペットで吸引除去した。こうしてコートした 96 穴
プレートにヒト臍帯静脈内皮細胞 ( HUVEC, 5代目)
を、コンフルエントになるまで培養した。培養用培地を
パスツールピペットで吸引除去した後、IL-1β 45 U/ml
を含む MEM培地を 100 ul/well加え4時間培養した。同
一のプレート上にIL-1βを含まない MEM培地を加えたウ
ェルを作り、同様に4時間培養した。ヒト正常人よりヘ
パリンを抗凝固剤として採血した。50 ml チューブに好
中球・単球分離溶液 15ml を入れ、全血 25 mlを静かに
重層した。ブレーキ機能を解除して, 1700 rpmで 30 分
間室温で遠心し、好中球層を採取し 30ml の HBSS 液が
入った 50ml チューブに入れた。ブレーキ機能を再開
し、3000 rpmで3分間、室温で遠心し、上清を除去後 3
0 mlの HBSS 液で再懸濁した。この操作を更に2回行っ
た。好中球は血球計数盤で計数し、HBSS液で 5 x 106 c
ells/ml に調製後15 mlチューブに入れ、抗 CD18 抗体
を終濃度 10 ug/ml になるように加え、室温で時折穏や
かに攪拌しながら1時間インキュベーションした。HUVE
C プレートより、MEM 培地をパスツールピペットで抜き
取り、MEM 培地で希釈した本発明化合物 50 ul/wellを
加え、20分間培養した。
/well で添加し、室温で 15 分間放置した後、パスツー
ルピペットで吸引除去した。こうしてコートした 96 穴
プレートにヒト臍帯静脈内皮細胞 ( HUVEC, 5代目)
を、コンフルエントになるまで培養した。培養用培地を
パスツールピペットで吸引除去した後、IL-1β 45 U/ml
を含む MEM培地を 100 ul/well加え4時間培養した。同
一のプレート上にIL-1βを含まない MEM培地を加えたウ
ェルを作り、同様に4時間培養した。ヒト正常人よりヘ
パリンを抗凝固剤として採血した。50 ml チューブに好
中球・単球分離溶液 15ml を入れ、全血 25 mlを静かに
重層した。ブレーキ機能を解除して, 1700 rpmで 30 分
間室温で遠心し、好中球層を採取し 30ml の HBSS 液が
入った 50ml チューブに入れた。ブレーキ機能を再開
し、3000 rpmで3分間、室温で遠心し、上清を除去後 3
0 mlの HBSS 液で再懸濁した。この操作を更に2回行っ
た。好中球は血球計数盤で計数し、HBSS液で 5 x 106 c
ells/ml に調製後15 mlチューブに入れ、抗 CD18 抗体
を終濃度 10 ug/ml になるように加え、室温で時折穏や
かに攪拌しながら1時間インキュベーションした。HUVE
C プレートより、MEM 培地をパスツールピペットで抜き
取り、MEM 培地で希釈した本発明化合物 50 ul/wellを
加え、20分間培養した。
【0117】抗 CD18 抗体で処置した好中球を HUVECプ
レートに 25 ul/well 加え、5分間培養した。プレート
を C02インキュベーターから取り出し、プレート中の液
体をプレートを転倒させて廃棄し、室温の MEM培地(2
% FCS 含有)200 ul/well により静かに4回洗浄するこ
とにより非接着性の好中球を除去した。この洗浄操作は
8チャンネルマルチピペッターを用い、洗浄液はウェル
の上壁から壁を沿わせてウェルに加え、プレート転倒に
より洗浄液を廃棄した。洗浄液を廃棄したのち、0.1 %
NP-40 を含むクエン酸溶液を室温にしたものを50 ul/we
ll 加え、5 〜 10 分間室温で放置した。室温にした基
質液 ( 4 mg のOPDA, 4 ul の 30 % H2O2 / 4 ml のク
エン酸溶液) を 50 ul/well 加え、アルミホイルで遮光
して 5 〜 20 分間発色させ、4 N H2SO4 を 50 ul/wel
l 加えて反応を停止した。基質液は調製後 30 分以内で
用いた。各ウェルの OD490 を測定し、IL-1βを含まな
い MEM培地で4時間培養したウェルの OD490を各ウェル
の値から減じた。本発明化合物を含まないウェルにおけ
る値を 100% とし、本発明化合物の接着阻害活性を評価
した結果を図1に示す。
レートに 25 ul/well 加え、5分間培養した。プレート
を C02インキュベーターから取り出し、プレート中の液
体をプレートを転倒させて廃棄し、室温の MEM培地(2
% FCS 含有)200 ul/well により静かに4回洗浄するこ
とにより非接着性の好中球を除去した。この洗浄操作は
8チャンネルマルチピペッターを用い、洗浄液はウェル
の上壁から壁を沿わせてウェルに加え、プレート転倒に
より洗浄液を廃棄した。洗浄液を廃棄したのち、0.1 %
NP-40 を含むクエン酸溶液を室温にしたものを50 ul/we
ll 加え、5 〜 10 分間室温で放置した。室温にした基
質液 ( 4 mg のOPDA, 4 ul の 30 % H2O2 / 4 ml のク
エン酸溶液) を 50 ul/well 加え、アルミホイルで遮光
して 5 〜 20 分間発色させ、4 N H2SO4 を 50 ul/wel
l 加えて反応を停止した。基質液は調製後 30 分以内で
用いた。各ウェルの OD490 を測定し、IL-1βを含まな
い MEM培地で4時間培養したウェルの OD490を各ウェル
の値から減じた。本発明化合物を含まないウェルにおけ
る値を 100% とし、本発明化合物の接着阻害活性を評価
した結果を図1に示す。
【0118】なお、実験材料の入手先は、以下の通り。 HUVEC : 大日本製薬 MEM (イ-ク゛ル ミニマム エッセンシャル メテ゛ィウム) : 日水製薬 抗 CD18 抗体 : CAMFOLIO 社 L130, 好中球・単球分離溶液 : ICN flow 社 PBS (タ゛ルヘ゛ッコ フォスフェイト ハ゛ッファ-ト゛ セライン) : GIBCO 社 HBSS液 : HBSS + 10 mM HEPES HBSS (ハンクス ハ゛ランスト゛ サルト ソリュ-ション) : GIBCO 社 OPDA (オルト フェニレン シ゛アミン) : sigma 社 ただし、MEM 培地は特に記述したもの以外は 10% FCS含
有。本発明化合物は DPBS で 10 mMに調製し、1 N NaOH
で pH を 7.0〜7.4 に調製したものを用いた。クエン酸
溶液は、クエン酸 2.33 g および Na2HPO4.12H2O 9.20
g を 500 mlの脱塩水に溶解して調製した。本発明化合
物は、0.05〜0.5 mMの濃度でHUVEC と好中球との接着を
50% 以上阻害した。
有。本発明化合物は DPBS で 10 mMに調製し、1 N NaOH
で pH を 7.0〜7.4 に調製したものを用いた。クエン酸
溶液は、クエン酸 2.33 g および Na2HPO4.12H2O 9.20
g を 500 mlの脱塩水に溶解して調製した。本発明化合
物は、0.05〜0.5 mMの濃度でHUVEC と好中球との接着を
50% 以上阻害した。
【0119】実験例2 rsE-selectinを含むDPBS液(3 ug/ml) を 96 穴プレート
に1ウェル当たり 50ulで添加し、同一のプレート上にr
sE-selectinを含まないDPBS液を加えたウェルも作り
(非特異的接着測定用)、室温で3時間放置した。その
後、DPBS/BSA液1ウェル当たり200 ulで3回洗浄し、新
たに1ウェル当たり 200 ul のDPBS/BSA液を加えて1時
間室温で放置した。DPBS/BSA液を除去した後、NWBの
み及び本発明化合物を含む培地を1ウェル当たり 40 ul
を加えた。凍結 HL-60細胞を37℃で急速に融解した後
に、4℃に冷却したNWBで1500 rpm×5 min の遠心操
作による洗浄を3回行った。この細胞をNWBで1×10
7 cells/mlに調製後、先のプレ−トに1ウェル当たり 2
0 ul加え、室温で15分間放置した。プレートを、プレー
ト洗浄機に設置して、非接着性の HL-60細胞を除去し
た。なお、プレート洗浄機の設定は、 slow mode, cycl
e 3(3回洗浄), soak 0 sec.( 浸漬時間0秒), 12 rows
(plate縦方向時設定) とし、また洗浄用として室温に戻
したNWBの分注量は、1回につき1ウェル当たり 200
ul とした。0.1 % NP-40 を含むクエン酸溶液を室温に
したものを1ウェル当たり 50 ul加え、5分間室温で放
置した。室温にした基質液 ( 4 mg のOPDA, 4 ul の 3
0 %H2O2 / 4 ml のクエン酸溶液) を1ウェル当たり 50
ul加え、アルミホイルで遮光して 5 〜 20 分間発色
させ、4 N H2SO4を1ウェル当たり 50 ul加えて反応を
停止した。基質液は調製後 30 分以内で用いた。
に1ウェル当たり 50ulで添加し、同一のプレート上にr
sE-selectinを含まないDPBS液を加えたウェルも作り
(非特異的接着測定用)、室温で3時間放置した。その
後、DPBS/BSA液1ウェル当たり200 ulで3回洗浄し、新
たに1ウェル当たり 200 ul のDPBS/BSA液を加えて1時
間室温で放置した。DPBS/BSA液を除去した後、NWBの
み及び本発明化合物を含む培地を1ウェル当たり 40 ul
を加えた。凍結 HL-60細胞を37℃で急速に融解した後
に、4℃に冷却したNWBで1500 rpm×5 min の遠心操
作による洗浄を3回行った。この細胞をNWBで1×10
7 cells/mlに調製後、先のプレ−トに1ウェル当たり 2
0 ul加え、室温で15分間放置した。プレートを、プレー
ト洗浄機に設置して、非接着性の HL-60細胞を除去し
た。なお、プレート洗浄機の設定は、 slow mode, cycl
e 3(3回洗浄), soak 0 sec.( 浸漬時間0秒), 12 rows
(plate縦方向時設定) とし、また洗浄用として室温に戻
したNWBの分注量は、1回につき1ウェル当たり 200
ul とした。0.1 % NP-40 を含むクエン酸溶液を室温に
したものを1ウェル当たり 50 ul加え、5分間室温で放
置した。室温にした基質液 ( 4 mg のOPDA, 4 ul の 3
0 %H2O2 / 4 ml のクエン酸溶液) を1ウェル当たり 50
ul加え、アルミホイルで遮光して 5 〜 20 分間発色
させ、4 N H2SO4を1ウェル当たり 50 ul加えて反応を
停止した。基質液は調製後 30 分以内で用いた。
【0120】各ウェルの OD490の吸光度を測定し、非特
異的接着測定用ウェルの OD490の吸光度を各ウェルの値
から減じた。培地のみのウェルにおける値をコントロー
ル(100%)とし、本発明化合物(15)、(27)、(2
9)〜(36)または(37)を含むウェルにおける接
着量を %コントロールで算出し、阻害曲線を描いて50
%阻害濃度(IC50)を求めた。その結果を表1に示し
た。
異的接着測定用ウェルの OD490の吸光度を各ウェルの値
から減じた。培地のみのウェルにおける値をコントロー
ル(100%)とし、本発明化合物(15)、(27)、(2
9)〜(36)または(37)を含むウェルにおける接
着量を %コントロールで算出し、阻害曲線を描いて50
%阻害濃度(IC50)を求めた。その結果を表1に示し
た。
【表1】
【0121】なお、実験材料の入手先は、以下の通り。 rsE-selectin : J. C. Poulson, J. Am. Chem. Soc., 1
17, 66-79, (1995) に記載された方法に従い、製造する
ことができる。尚、本発明者らが本実験で用いたrsE-se
lectin は、上記著者らにより分譲された物を用いた。 HL-60 : ATCC 社 DPBS(タ゛ルヘ゛ッコ フォスフェイト ハ゛ッファ-ト゛ セライン) : GIBCO 社 BSA (ウシ 血清 アルフ゛ミン) : sigma 社 HBSS (ハンクス ハ゛ランスト゛ サルト ソリュ-ション) : GIBCO 社 OPDA (オルト フェニレン シ゛アミン) : sigma 社 RPMI1640培地 : GIBCO社 ウシ胎児血清 : GIBCO社 プレート ; Immulon.2.(平底) : Dynatech Laboratorie
s 社 プレート洗浄機 ; マイクロ フ゜レート ウォッシャー : Molecular Dev
ices 社 本発明化合物は DPBS で 100 mM に調製し、 pH を 7.1
〜7.4 に調整したものを用いた。HL-60 は、RPMI1640培
地にウシ胎児血清を10% 加えた培地で培養した。RPMI16
40培地 80%+ウシ胎児血清 10%+ DMSO 10% の細胞凍結
用液を用いて1チューブ当たり1.5 ×107 cells で常法
に従って凍結し、−80℃で保存した。使用時には無菌状
態で用いた。DPBS/BSA液の組成は、 DPBS + 1% BSA で
ある。NWBの組成は、HBSS +10mM HEPES + 0.2%
glucose + 1% BSA +1mM CaCl2 である。以上2溶液
は、無菌的に調整した。クエン酸溶液は、クエン酸 2.3
3 g および Na2HPO4.12H2O 9.20 g を 500mlの脱塩水に
溶解して調製した。本発明化合物(15)、(27)、
(29)〜(36)および(37)は、表1に示す濃度
でrsE-selectinとHL-60 との接着を50% 阻害した。
17, 66-79, (1995) に記載された方法に従い、製造する
ことができる。尚、本発明者らが本実験で用いたrsE-se
lectin は、上記著者らにより分譲された物を用いた。 HL-60 : ATCC 社 DPBS(タ゛ルヘ゛ッコ フォスフェイト ハ゛ッファ-ト゛ セライン) : GIBCO 社 BSA (ウシ 血清 アルフ゛ミン) : sigma 社 HBSS (ハンクス ハ゛ランスト゛ サルト ソリュ-ション) : GIBCO 社 OPDA (オルト フェニレン シ゛アミン) : sigma 社 RPMI1640培地 : GIBCO社 ウシ胎児血清 : GIBCO社 プレート ; Immulon.2.(平底) : Dynatech Laboratorie
s 社 プレート洗浄機 ; マイクロ フ゜レート ウォッシャー : Molecular Dev
ices 社 本発明化合物は DPBS で 100 mM に調製し、 pH を 7.1
〜7.4 に調整したものを用いた。HL-60 は、RPMI1640培
地にウシ胎児血清を10% 加えた培地で培養した。RPMI16
40培地 80%+ウシ胎児血清 10%+ DMSO 10% の細胞凍結
用液を用いて1チューブ当たり1.5 ×107 cells で常法
に従って凍結し、−80℃で保存した。使用時には無菌状
態で用いた。DPBS/BSA液の組成は、 DPBS + 1% BSA で
ある。NWBの組成は、HBSS +10mM HEPES + 0.2%
glucose + 1% BSA +1mM CaCl2 である。以上2溶液
は、無菌的に調整した。クエン酸溶液は、クエン酸 2.3
3 g および Na2HPO4.12H2O 9.20 g を 500mlの脱塩水に
溶解して調製した。本発明化合物(15)、(27)、
(29)〜(36)および(37)は、表1に示す濃度
でrsE-selectinとHL-60 との接着を50% 阻害した。
【図1】図1はいくつかの濃度における本発明化合物
(15)、(27)および(31)の接着阻害活性を示
す。接着阻害活性は、試料を含まないウェルにおける値
を100%とし(コントロール)、その阻害の程度を%
で示した。
(15)、(27)および(31)の接着阻害活性を示
す。接着阻害活性は、試料を含まないウェルにおける値
を100%とし(コントロール)、その阻害の程度を%
で示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/70 ABS A61K 31/70 ABS ABX ABX ACD ACD ACV ACV ADS ADS ADU ADU
Claims (11)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、R1 は以下に挙げる置換基Xを少なくとも1個
以上有するC1-C18アルキル基、アリール基またはアリ
ールC1-C12アルキル基である。R1 が置換基Xを2個
以上有する場合、置換基Xは互いに異なってよい。置換
基Xは、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、水酸
基、C1-C18アルコキシ基、アリールオキシ基、アリー
ルC1-C6 アルキルオキシ基、アミノ基、アリールC1-
C6 アルキルアミノ基、モノ(C1-C18アルキル)アミ
ノ基、ジ(C1-C18アルキル)アミノ基、(C1-C18ア
ルキル)(アリールC1-C6 アルキル)アミノ基、C1-
C18アルカノイルアミノ基、アロイルアミノ基、モノ
(C1-C18アルキル)カルバモイル基、ジ(C1-C18ア
ルキル)カルバモイル基、アリールC1-C6 アルキルカ
ルバモイル基、(C1-C18アルキル)(アリールC1-C
6 アルキル)カルバモイル基、アリールカルバモイル
基、C1-C18アルカノイル基、アロイル基、C1-C18ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、C1-C18アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、シアノ基、ニトロ基
の中から選ばれる置換基である。置換基Xのアルキル鎖
上あるいはアリール環上に、さらに1回あるいは2回上
述の置換基が置換した基もまた、置換基Xに含まれる。
YはC(O)、SO2 、C(O)NH、C(O)Oある
いはC(O)Sである。R2 はアリール基、置換された
アリール基またはアリールC1-C6 アルキル基である。
R3 は水素原子または一般式 【化2】 (式中、R4 はメチル基またはヒドロキシメチル基であ
る。)で表される基である。〕で表されるルイスX誘導
体またはその塩。 - 【請求項2】 R1 が置換基Xを少なくとも1個以上有
するC1-C18アルキル基である請求項1記載のルイスX
誘導体またはその塩。 - 【請求項3】 R1 が置換基Xを少なくとも1個以上有
するフェニル基である請求項1記載のルイスX誘導体ま
たはその塩。 - 【請求項4】 R1 が置換基Xを少なくとも1個以上有
するフェニルC1-C12アルキル基である請求項1記載の
ルイスX誘導体またはその塩。 - 【請求項5】 置換基Xが水酸基である請求項1ないし
請求項4いずれか1項記載のルイスX誘導体またはその
塩。 - 【請求項6】 置換基XがC1-C18アルコキシ基である
請求項1ないし請求項4いずれか1項記載のルイスX誘
導体またはその塩。 - 【請求項7】 置換基Xがアリールオキシ基である請求
項1ないし請求項4いずれか1項記載のルイスX誘導体
またはその塩。 - 【請求項8】 YがC(O)である請求項1ないし請求
項7いずれか1項記載のルイスX誘導体またはその塩。 - 【請求項9】 R2 がアリール基である請求項1ないし
請求項8いずれか1項記載のルイスX誘導体またはその
塩。 - 【請求項10】 R2 がフェニル基またはナフチル基で
ある請求項9記載のルイスX誘導体またはその塩。 - 【請求項11】 一般式 【化3】 〔式中、YはC(O)、SO2 、C(O)NH、C
(O)OあるいはC(O)Sである。R2 はアリール
基、置換されたアリール基またはアリールC1-C6 アル
キル基である。R3 は水素原子または一般式 【化4】 (式中、R4 はメチル基またはヒドロキシメチル基であ
る。)で表される基である。nは2〜6の整数であ
る。〕で表されるルイスX誘導体またはその塩。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34981695A JPH0948792A (ja) | 1994-12-28 | 1995-12-20 | ルイスx誘導体 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34034694 | 1994-12-28 | ||
JP6-340346 | 1995-05-26 | ||
JP15230395 | 1995-05-26 | ||
JP7-152303 | 1995-05-26 | ||
JP34981695A JPH0948792A (ja) | 1994-12-28 | 1995-12-20 | ルイスx誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0948792A true JPH0948792A (ja) | 1997-02-18 |
Family
ID=27320253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34981695A Pending JPH0948792A (ja) | 1994-12-28 | 1995-12-20 | ルイスx誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0948792A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013518897A (ja) * | 2010-02-03 | 2013-05-23 | エムイーエイチ アソシエイツ,インコーポレイテッド | 選択的および生体活性的等配電子体としての多重置換フルオロメタン |
-
1995
- 1995-12-20 JP JP34981695A patent/JPH0948792A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013518897A (ja) * | 2010-02-03 | 2013-05-23 | エムイーエイチ アソシエイツ,インコーポレイテッド | 選択的および生体活性的等配電子体としての多重置換フルオロメタン |
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