JPH08208684A - 細胞接着阻害剤としてのジカルボキシメチル化グリコリピド誘導体 - Google Patents
細胞接着阻害剤としてのジカルボキシメチル化グリコリピド誘導体Info
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- JPH08208684A JPH08208684A JP7299391A JP29939195A JPH08208684A JP H08208684 A JPH08208684 A JP H08208684A JP 7299391 A JP7299391 A JP 7299391A JP 29939195 A JP29939195 A JP 29939195A JP H08208684 A JPH08208684 A JP H08208684A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 内皮細胞に対する接着による白血球の補充が
異常、即ち過剰になり、その結果内皮細胞が修復されな
いで組織が損傷される場合が多く見られる。この事によ
り細胞接着の初期段階で、特殊な、又強力な細胞接着阻
害剤を開発する必要に迫られている。 【解決手段】 本発明は、細胞接着を阻害し、リュウマ
チ性関節炎、喘息、アレルギー症、乾癬、敗血症ショッ
クなどの急性、又は慢性炎症疾患、又は再潅流障害、成
人呼吸困難症候群、虚血、潰瘍性大腸炎、脈管炎、アテ
ローム性動脈硬化症及び炎症性腸疾患、化学的及び熱的
熱症、巣状硬化症、及び腫瘍転移などの兆候を治療、及
び/又は予防するのに必要な、新しいカルボキシメチル
グリコリピド(式I)を提供する。 【化1】
異常、即ち過剰になり、その結果内皮細胞が修復されな
いで組織が損傷される場合が多く見られる。この事によ
り細胞接着の初期段階で、特殊な、又強力な細胞接着阻
害剤を開発する必要に迫られている。 【解決手段】 本発明は、細胞接着を阻害し、リュウマ
チ性関節炎、喘息、アレルギー症、乾癬、敗血症ショッ
クなどの急性、又は慢性炎症疾患、又は再潅流障害、成
人呼吸困難症候群、虚血、潰瘍性大腸炎、脈管炎、アテ
ローム性動脈硬化症及び炎症性腸疾患、化学的及び熱的
熱症、巣状硬化症、及び腫瘍転移などの兆候を治療、及
び/又は予防するのに必要な、新しいカルボキシメチル
グリコリピド(式I)を提供する。 【化1】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、細胞間接着などでみら
れるセレクチンの結合によって仲介される炎症性疾患、
及びその他の病理学的症状の治療又は予防に有用なセレ
クチン仲介細胞接着阻害剤としての、新規な一連のO−
カルボキシメチル化グリコリピド化合物、それらの薬理
学的に許容される塩、及び薬理学的組成物を提供する。
れるセレクチンの結合によって仲介される炎症性疾患、
及びその他の病理学的症状の治療又は予防に有用なセレ
クチン仲介細胞接着阻害剤としての、新規な一連のO−
カルボキシメチル化グリコリピド化合物、それらの薬理
学的に許容される塩、及び薬理学的組成物を提供する。
【0002】
【従来の技術】P−セレクチン(CD62,GMP14
0,PADGEM)は活性化血小板、及び血管の内皮細
胞によって発現する〜140kDaの膜グリコプロテイ
ンである。静止期の血小板及び血管内皮細胞では、P−
セレクチンは、α顆粒中〔スウ−リン(Hsu−Li
n),S.ら、J.Biol.Chem.,259,9
121−9126(1984);及び、ステンベルグ
(Stenberg)P.E.,J.Cell Bio
l.,101,880−886(1985)〕及びウエ
イベル−パレイド体(Weibel−Palade b
odies)〔マックエバ(McEver),R.P.
ら、J.Clin.Invest.,84,92−99
(1989);及びボンハンテイ(Bonfant
i),R.ら、Blood,73,1109−1112
(1989)〕にそれぞれ貯蔵されている。トロンビン
〔スウ−リン,S.ら、J.Biol.Chem.,2
59,9121−9126(1984);及びステンベ
ルグ,P.E.J.Cell Biol.,101,8
80−886(1985)〕、ヒスタミン〔ハットリ
(Hattori),R.ら、J.Biol.Che
m.,264,7768−7771(1989)〕、補
体成分〔ハットリ,R.ら、J.Biol.,Che
m.,264,9053−9060(1989)〕、或
いはパーオキシド〔パテル(Patel),K.D.
ら、J.Cell Biol.,112,749−75
9(1991)〕のような炎症メディエイター、及びイ
ンターロイキン−1及び腫瘍壊死因子のようなサイトカ
インに対する応答として、P−セレクチンはこれらの細
胞内蓄積から素早く細胞表面に移動し、この細胞表面
で、活性化された血小板と白血球及び血管壁、及び白血
球と活性化された血管内皮の初期の結合反応を仲介す
る。P−セレクチンは、活性血管内皮細胞によって発現
するE−セレクチン(ELAM−1)、及び白血球によ
って発現するL−セレクチン(Leu8,LAM−1,
LECAM)を含む接着分子ファミリーの一員である.
これらのプロテインは、タイプI膜プロテインであり、
アミノ末端レクチンドメイン、続いて上皮増殖因子(E
GF)様ドメイン、種々の補体受容体関連リピート(C
R)、疎水性膜スパン領域、及び細胞質ドメインより構
成されている。高配列相同性が示すように、これらのプ
ロテインは構造的のみならず機能的に関連して、白血球
と内皮細胞との間で接着反応を起こし、周辺の血液白血
球の挙動を調整する。これらの結合相互反応は、セレク
チンのレクチンドメインと種々の炭水化物リガンド間で
の接触によって優勢に仲介される。
0,PADGEM)は活性化血小板、及び血管の内皮細
胞によって発現する〜140kDaの膜グリコプロテイ
ンである。静止期の血小板及び血管内皮細胞では、P−
セレクチンは、α顆粒中〔スウ−リン(Hsu−Li
n),S.ら、J.Biol.Chem.,259,9
121−9126(1984);及び、ステンベルグ
(Stenberg)P.E.,J.Cell Bio
l.,101,880−886(1985)〕及びウエ
イベル−パレイド体(Weibel−Palade b
odies)〔マックエバ(McEver),R.P.
ら、J.Clin.Invest.,84,92−99
(1989);及びボンハンテイ(Bonfant
i),R.ら、Blood,73,1109−1112
(1989)〕にそれぞれ貯蔵されている。トロンビン
〔スウ−リン,S.ら、J.Biol.Chem.,2
59,9121−9126(1984);及びステンベ
ルグ,P.E.J.Cell Biol.,101,8
80−886(1985)〕、ヒスタミン〔ハットリ
(Hattori),R.ら、J.Biol.Che
m.,264,7768−7771(1989)〕、補
体成分〔ハットリ,R.ら、J.Biol.,Che
m.,264,9053−9060(1989)〕、或
いはパーオキシド〔パテル(Patel),K.D.
ら、J.Cell Biol.,112,749−75
9(1991)〕のような炎症メディエイター、及びイ
ンターロイキン−1及び腫瘍壊死因子のようなサイトカ
インに対する応答として、P−セレクチンはこれらの細
胞内蓄積から素早く細胞表面に移動し、この細胞表面
で、活性化された血小板と白血球及び血管壁、及び白血
球と活性化された血管内皮の初期の結合反応を仲介す
る。P−セレクチンは、活性血管内皮細胞によって発現
するE−セレクチン(ELAM−1)、及び白血球によ
って発現するL−セレクチン(Leu8,LAM−1,
LECAM)を含む接着分子ファミリーの一員である.
これらのプロテインは、タイプI膜プロテインであり、
アミノ末端レクチンドメイン、続いて上皮増殖因子(E
GF)様ドメイン、種々の補体受容体関連リピート(C
R)、疎水性膜スパン領域、及び細胞質ドメインより構
成されている。高配列相同性が示すように、これらのプ
ロテインは構造的のみならず機能的に関連して、白血球
と内皮細胞との間で接着反応を起こし、周辺の血液白血
球の挙動を調整する。これらの結合相互反応は、セレク
チンのレクチンドメインと種々の炭水化物リガンド間で
の接触によって優勢に仲介される。
【0003】現在ではレクチンドメイン/炭水化物相互
反応が、P−セレクチン/ミエロイド細胞結合の仲介に
主に関与していることは広く知られていることではある
が、P−セレクチンリガンドの正確な分子としての性質
は、未だ良く知られていない。P−セレクチンのミエロ
イド細胞に対する結合は、ノイラミニダーゼ及びプロテ
アーゼ感受性であり、またCa2+依存性でもある。P−
セレクチンのミエロイド細胞に対する結合は、セレン酸
ナトリウム、及び硫酸化阻害剤の存在下、その細胞が生
育することによって阻害される。P−セレクチンは、炭
水化物Lex (CD15)〔ラルセン(Larse
n),E.ら、Cell,63,467−474(19
90)〕及びそのシアリル化体、シアリル−Lex (s
Lex )〔エルベ(Erbe),V.E.ら、J.Ce
ll Biol.,119,215−217(199
2)〕と結合することが知られている。またこれらの炭
水化物及び/又はそれらに類似したものが、L−セレク
チンを含む多くの細胞表面プロテインによってP−セレ
クチンに提供される事実がある。ヘパリン、フコイダ
ン、及びデキストラン硫酸を含む数々のアニオンポリマ
ーがまたP−セレクチン仲介接着を阻害することが知ら
れている〔スキナー(Skinner),M.P.ら、
Biochem.Biophys.Res.Commu
n.,164,1373−1379(1989);及び
J.Biol.Chem.,266,5371−537
4(1991)〕。更に、P−セレクチンは3−硫酸ガ
ラクトシルセラミド(スルファチド類)と結合すること
が知られている〔アルフォ(Aruffo),A.ら、
Cell,67,35−44(1991)〕。今後これ
らの相互作用の生理学的関連を明らかにしなければなら
ない問題を残してはいるが、ミエロイド細胞が活性化の
際に大量のスルファチドを放出することが知られてい
る。このことは、スルファチドが接着を仲介する白血球
表面リガンドと置換することによって、炎症部位での白
血球の血管外流出に関与しており、このことから炎症部
位の血流からかなりの白血球が流出するものと考えられ
る。
反応が、P−セレクチン/ミエロイド細胞結合の仲介に
主に関与していることは広く知られていることではある
が、P−セレクチンリガンドの正確な分子としての性質
は、未だ良く知られていない。P−セレクチンのミエロ
イド細胞に対する結合は、ノイラミニダーゼ及びプロテ
アーゼ感受性であり、またCa2+依存性でもある。P−
セレクチンのミエロイド細胞に対する結合は、セレン酸
ナトリウム、及び硫酸化阻害剤の存在下、その細胞が生
育することによって阻害される。P−セレクチンは、炭
水化物Lex (CD15)〔ラルセン(Larse
n),E.ら、Cell,63,467−474(19
90)〕及びそのシアリル化体、シアリル−Lex (s
Lex )〔エルベ(Erbe),V.E.ら、J.Ce
ll Biol.,119,215−217(199
2)〕と結合することが知られている。またこれらの炭
水化物及び/又はそれらに類似したものが、L−セレク
チンを含む多くの細胞表面プロテインによってP−セレ
クチンに提供される事実がある。ヘパリン、フコイダ
ン、及びデキストラン硫酸を含む数々のアニオンポリマ
ーがまたP−セレクチン仲介接着を阻害することが知ら
れている〔スキナー(Skinner),M.P.ら、
Biochem.Biophys.Res.Commu
n.,164,1373−1379(1989);及び
J.Biol.Chem.,266,5371−537
4(1991)〕。更に、P−セレクチンは3−硫酸ガ
ラクトシルセラミド(スルファチド類)と結合すること
が知られている〔アルフォ(Aruffo),A.ら、
Cell,67,35−44(1991)〕。今後これ
らの相互作用の生理学的関連を明らかにしなければなら
ない問題を残してはいるが、ミエロイド細胞が活性化の
際に大量のスルファチドを放出することが知られてい
る。このことは、スルファチドが接着を仲介する白血球
表面リガンドと置換することによって、炎症部位での白
血球の血管外流出に関与しており、このことから炎症部
位の血流からかなりの白血球が流出するものと考えられ
る。
【0004】細胞接着阻害剤としての新しい薬剤につい
て記載した多くの刊行物が出版されている。刊行物とし
ては、これに限定するものではないが、ペプチド類、及
び炭水化物の使用、国際出願WO92/01718(1
992年2月6日公開);置換ラクトース、及びラクト
サミン誘導体の使用、国際出願WO93/10796
(1993年6月10日公開);グリコ結合体の使用、
国際出願WO93/05803(1993年4月1日公
開);硫酸グリコリピド誘導体の使用、Y.スズキ(S
uzuki)ら、Biochem.Biophys.R
es.Commun.,190,426−434(19
93);及び、オリゴ糖類の使用、M.S.ムリガン
(Mulligan)ら、Nature,364,14
9−151(1993)などが挙げられる。
て記載した多くの刊行物が出版されている。刊行物とし
ては、これに限定するものではないが、ペプチド類、及
び炭水化物の使用、国際出願WO92/01718(1
992年2月6日公開);置換ラクトース、及びラクト
サミン誘導体の使用、国際出願WO93/10796
(1993年6月10日公開);グリコ結合体の使用、
国際出願WO93/05803(1993年4月1日公
開);硫酸グリコリピド誘導体の使用、Y.スズキ(S
uzuki)ら、Biochem.Biophys.R
es.Commun.,190,426−434(19
93);及び、オリゴ糖類の使用、M.S.ムリガン
(Mulligan)ら、Nature,364,14
9−151(1993)などが挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば内皮細
胞への接着による白血球の補充が異常、或いは過剰であ
る場合、修復されないで組織が損傷を被る場合が多いこ
とが知られている。このことから、初期の細胞接着段階
を阻害することが出来る特殊な、また強力な化合物を開
発する必要に迫られている。本発明の目的は、細胞接着
を阻害し、それにより人に対して例えばリュウマチ性関
節炎、喘息、アレルギー症、乾癬、敗血症ショックのよ
うな急性或いは慢性炎症疾患、または再潅流傷害、成人
呼吸困難症候群、虚血、潰瘍性大腸炎、脈管炎、アテロ
ーム性動脈硬化症、及び炎症性腸疾患、化学的及び熱的
熱傷、巣状硬化症、及び腫瘍転移などの兆候を治療、及
び/又は予防するのに有用な新しいカルボキシメチルグ
リコリピドを提供することである。
胞への接着による白血球の補充が異常、或いは過剰であ
る場合、修復されないで組織が損傷を被る場合が多いこ
とが知られている。このことから、初期の細胞接着段階
を阻害することが出来る特殊な、また強力な化合物を開
発する必要に迫られている。本発明の目的は、細胞接着
を阻害し、それにより人に対して例えばリュウマチ性関
節炎、喘息、アレルギー症、乾癬、敗血症ショックのよ
うな急性或いは慢性炎症疾患、または再潅流傷害、成人
呼吸困難症候群、虚血、潰瘍性大腸炎、脈管炎、アテロ
ーム性動脈硬化症、及び炎症性腸疾患、化学的及び熱的
熱傷、巣状硬化症、及び腫瘍転移などの兆候を治療、及
び/又は予防するのに有用な新しいカルボキシメチルグ
リコリピドを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、セレクチン仲
介細胞接着阻害剤である次式で示される新規なO−カル
ボキシメチルグリコリピド:
介細胞接着阻害剤である次式で示される新規なO−カル
ボキシメチルグリコリピド:
【0007】
【化6】
【0008】(式中、R、R1 、R2 、R3 、R4 、R
5 、及びR6 は以下に定義した通りである)又はそれら
の溶媒和、又は水和物を提供する。本発明は又、カルボ
キシメチルグリコリピドより成る薬理学的製剤、及び炎
症性疾患及び哺乳動物の病理学的疾患のようなセレクチ
ン仲介細胞接着を特徴とする病状の治療、又は予防の方
法を提供する。
5 、及びR6 は以下に定義した通りである)又はそれら
の溶媒和、又は水和物を提供する。本発明は又、カルボ
キシメチルグリコリピドより成る薬理学的製剤、及び炎
症性疾患及び哺乳動物の病理学的疾患のようなセレクチ
ン仲介細胞接着を特徴とする病状の治療、又は予防の方
法を提供する。
【0009】〔発明の説明〕本発明は次式:
【0010】
【化7】
【0011】(式中;Rは、脂肪酸のアシル残基であ
り;R1 は、−(CH=CH)m −(CH2 )n −CH
3 であり;R2 、R3 、R4 、R5 及びR6 は、それぞ
れ独立して水素、置換していない又は置換しているアル
カノイル基、アリールアルキル基、又はアリールカルボ
ニル基であり、基中、該置換基はハロゲン、C1-4 アル
キル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシ基及びC
1-4 アルコキシ基より選ばれたものであり;R3 、
R4 、及びR6 は、それぞれ独立して−CH2 COOR
7 であり、但し、R3 、R4 及びR6 の少なくとも二つ
の置換基は−CH2 COOR7 であり;mは、0、又は
1の整数であり;nは、5から14の整数であり;そし
てR7 は、水素、加水分解可能なエステル基、又は無毒
性の、薬理学的に許容されるそれらの塩を形成するカチ
オンである)の化合物、又はそれらの溶媒和、又は水和
物である新規な、セレクチン仲介細胞接着阻害剤である
O−カルボキシメチル化α−、及びβ−グリコリピド化
合物を提供する。
り;R1 は、−(CH=CH)m −(CH2 )n −CH
3 であり;R2 、R3 、R4 、R5 及びR6 は、それぞ
れ独立して水素、置換していない又は置換しているアル
カノイル基、アリールアルキル基、又はアリールカルボ
ニル基であり、基中、該置換基はハロゲン、C1-4 アル
キル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシ基及びC
1-4 アルコキシ基より選ばれたものであり;R3 、
R4 、及びR6 は、それぞれ独立して−CH2 COOR
7 であり、但し、R3 、R4 及びR6 の少なくとも二つ
の置換基は−CH2 COOR7 であり;mは、0、又は
1の整数であり;nは、5から14の整数であり;そし
てR7 は、水素、加水分解可能なエステル基、又は無毒
性の、薬理学的に許容されるそれらの塩を形成するカチ
オンである)の化合物、又はそれらの溶媒和、又は水和
物である新規な、セレクチン仲介細胞接着阻害剤である
O−カルボキシメチル化α−、及びβ−グリコリピド化
合物を提供する。
【0012】本発明は又、式Iの化合物、又は薬理学的
担体又は希釈剤と組み合わせて療法学的に有効な量を投
与することよる、セレクチン仲介細胞接着により特徴づ
けられる炎症性疾患、及びその他の病理学的症状の治
療、又は予防の方法を提供する。
担体又は希釈剤と組み合わせて療法学的に有効な量を投
与することよる、セレクチン仲介細胞接着により特徴づ
けられる炎症性疾患、及びその他の病理学的症状の治
療、又は予防の方法を提供する。
【0013】本明細書及び請求の範囲で使用されている
「C1-4 アルキル基」、「C1-4 アルコキシ基」、
「(低級)アルキル基」及び「(低級)アルコキシ基」
なる用語は、特に説明を付さないかぎり、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、t−ブチル基のような直鎖、又は分枝鎖をも
つアルキル基、又はアルコキシ基を意味する。好ましく
はこれらの基は、1〜2個の炭素原子を有する基であ
る。本明細書、及び請求の範囲で使用されている「アリ
ールアルキル基」なる用語は、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチルなどのような、1個から4個の炭素原子を含
むアルキル基を介してフェニル基が結合していることを
意味するものであり、最も好ましくはベンジル基、又は
フェニルエチル基を意味する。特に説明を付さない限り
本明細書、及び請求の範囲で使用されている「ハロゲ
ン」なる用語は、臭素、塩素、ヨウ素、フッ素を包含す
るものであり、他方「ハライド」なる用語は、ブロミ
ド、クロリド、ヨウジド陰イオンを包含することを意図
している。好ましくはハロゲンは、塩素、又はフッ素で
ある。本明細書、及び請求の範囲で使用されている「ア
ルカノイル」なる用語は、アセチル基、プロピオニル基
等のような基を意味している。
「C1-4 アルキル基」、「C1-4 アルコキシ基」、
「(低級)アルキル基」及び「(低級)アルコキシ基」
なる用語は、特に説明を付さないかぎり、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、t−ブチル基のような直鎖、又は分枝鎖をも
つアルキル基、又はアルコキシ基を意味する。好ましく
はこれらの基は、1〜2個の炭素原子を有する基であ
る。本明細書、及び請求の範囲で使用されている「アリ
ールアルキル基」なる用語は、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチルなどのような、1個から4個の炭素原子を含
むアルキル基を介してフェニル基が結合していることを
意味するものであり、最も好ましくはベンジル基、又は
フェニルエチル基を意味する。特に説明を付さない限り
本明細書、及び請求の範囲で使用されている「ハロゲ
ン」なる用語は、臭素、塩素、ヨウ素、フッ素を包含す
るものであり、他方「ハライド」なる用語は、ブロミ
ド、クロリド、ヨウジド陰イオンを包含することを意図
している。好ましくはハロゲンは、塩素、又はフッ素で
ある。本明細書、及び請求の範囲で使用されている「ア
ルカノイル」なる用語は、アセチル基、プロピオニル基
等のような基を意味している。
【0014】本明細書、及び請求の範囲で使用されてい
る「但し、R3 、R4 、及びR6 置換基の少なくとも二
個は、−CH2 CO2 R7 である」なる用語は、R3 、
R4、及びR6 より選ばれた最少2個の置換基が−CH
2 CO2 R7 でなければならないことであり、ジ−O−
カルボキシメチルグリコリピドであることを意味する。
本明細書及び請求の範囲で使用されている構造式中のR
4 O基がアノマー炭素に結合している波線結合「〜」
は、ガラクトース、及びグルコースから選ばれた単糖類
との結合が、アキシャル又はエカトリアル立体配置のい
ずれであってもよいことを意味している。
る「但し、R3 、R4 、及びR6 置換基の少なくとも二
個は、−CH2 CO2 R7 である」なる用語は、R3 、
R4、及びR6 より選ばれた最少2個の置換基が−CH
2 CO2 R7 でなければならないことであり、ジ−O−
カルボキシメチルグリコリピドであることを意味する。
本明細書及び請求の範囲で使用されている構造式中のR
4 O基がアノマー炭素に結合している波線結合「〜」
は、ガラクトース、及びグルコースから選ばれた単糖類
との結合が、アキシャル又はエカトリアル立体配置のい
ずれであってもよいことを意味している。
【0015】本明細書、及び請求の範囲で使用されてい
る「無毒性の、薬理学的に許容される塩を形成するカチ
オン」なる用語は、無機、及び有機塩基による無毒性塩
基付加塩を含むことを意図している。アルカリ、及びア
ルカリ土類金属塩基のような、好適な無機塩基として
は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム
等のような金属イオンを包含する。カルボン酸基の塩を
形成するのに用いられる好適な有機塩基としては、アン
モニウム、トリアルキルアミン、ピリジン、ジベンジル
アミン、エタノールアミン、N−メチルグルカミン、N
−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、リジン、
アルギニン等のようなアミン類を包含する。特に付記し
ない限り、本明細書、及び請求の範囲で使用されている
「加水分解可能なエステル基」なる用語は、C1-6 アル
キル基;ベンジル基;4−メトキシベンジル基;(低
級)アルカノイルオキシ(低級)アルキル基、例えば、
アセトキシメチル基、プロピオニルオキシメチル基、又
はピバロイルオキシメチル基;(低級)アルコキシカル
ボニルオキシ(低級)アルキル基、例えば、メトキシカ
ルボニルオキシメチル基、又はエトキシカルボニルオキ
シメチル基;(低級)アルコキシカルボニル(低級)ア
ルキル基、例えば、メトキシカルボニルメチル基、又は
t−ブトキシカルボニルメチル基、2−メトキシカルボ
ニルオキシエチル基、(5−メチル−2−オキソ−1,
3−ジオキソール−4−イル)メチル基、ジヒドロキシ
プロピル基などのような薬理学的に許容される、また加
水分解可能なエステル基を包含することを意図してい
る。
る「無毒性の、薬理学的に許容される塩を形成するカチ
オン」なる用語は、無機、及び有機塩基による無毒性塩
基付加塩を含むことを意図している。アルカリ、及びア
ルカリ土類金属塩基のような、好適な無機塩基として
は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム
等のような金属イオンを包含する。カルボン酸基の塩を
形成するのに用いられる好適な有機塩基としては、アン
モニウム、トリアルキルアミン、ピリジン、ジベンジル
アミン、エタノールアミン、N−メチルグルカミン、N
−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、リジン、
アルギニン等のようなアミン類を包含する。特に付記し
ない限り、本明細書、及び請求の範囲で使用されている
「加水分解可能なエステル基」なる用語は、C1-6 アル
キル基;ベンジル基;4−メトキシベンジル基;(低
級)アルカノイルオキシ(低級)アルキル基、例えば、
アセトキシメチル基、プロピオニルオキシメチル基、又
はピバロイルオキシメチル基;(低級)アルコキシカル
ボニルオキシ(低級)アルキル基、例えば、メトキシカ
ルボニルオキシメチル基、又はエトキシカルボニルオキ
シメチル基;(低級)アルコキシカルボニル(低級)ア
ルキル基、例えば、メトキシカルボニルメチル基、又は
t−ブトキシカルボニルメチル基、2−メトキシカルボ
ニルオキシエチル基、(5−メチル−2−オキソ−1,
3−ジオキソール−4−イル)メチル基、ジヒドロキシ
プロピル基などのような薬理学的に許容される、また加
水分解可能なエステル基を包含することを意図してい
る。
【0016】本発明の化合物は、一水和物、二水和物、
ヘミ水和物、三水和物、四水和物等のような水和物を含
む溶媒和化合物は言うに及ばず、非溶媒和化合物として
存在していてもよい。生成物は真正の溶媒和であっても
よいし、又ただ単に偶発的に溶媒を保持するか、又は溶
媒和に加えて偶発的な溶媒との混合物であってもよい。
本分野に熟達した熟練者は、溶媒和化合物は、非溶媒和
化合物と等価な化合物であり、又本発明の範囲内に含ま
れるものであることを理解すべきである。
ヘミ水和物、三水和物、四水和物等のような水和物を含
む溶媒和化合物は言うに及ばず、非溶媒和化合物として
存在していてもよい。生成物は真正の溶媒和であっても
よいし、又ただ単に偶発的に溶媒を保持するか、又は溶
媒和に加えて偶発的な溶媒との混合物であってもよい。
本分野に熟達した熟練者は、溶媒和化合物は、非溶媒和
化合物と等価な化合物であり、又本発明の範囲内に含ま
れるものであることを理解すべきである。
【0017】本発明の化合物は、ガラクトース、及びグ
ルコースより選ばれた単糖を包含する。脳組織よりの天
然のスルファチド類は、硫酸セレブロシドとして知られ
た化合物群に属する〔N.S.ラジン(Radin)H
andbook of Neurochemistr
y,Vol.3,415−424(1969)〕。市販
されているスルファチドは、ヘキソーズ部分が主にガラ
クトースであり、天然のスルファチドのヘキソーズのコ
ンフォメーションがβ−アノマー型であるものの混合物
である〔C.C.スウイ−リ(Sweeley),Pu
re and Appl.Chem.,61(7)13
07−1312(1989)〕。
ルコースより選ばれた単糖を包含する。脳組織よりの天
然のスルファチド類は、硫酸セレブロシドとして知られ
た化合物群に属する〔N.S.ラジン(Radin)H
andbook of Neurochemistr
y,Vol.3,415−424(1969)〕。市販
されているスルファチドは、ヘキソーズ部分が主にガラ
クトースであり、天然のスルファチドのヘキソーズのコ
ンフォメーションがβ−アノマー型であるものの混合物
である〔C.C.スウイ−リ(Sweeley),Pu
re and Appl.Chem.,61(7)13
07−1312(1989)〕。
【0018】本発明の方法に於ける「療法学的に有効な
量」なる用語は、セレクチン仲介細胞接着によって特徴
づけられる慢性症状の治癒、或いそのような症状を治癒
する速度を早めるような、患者にとって有意義な状態に
することが出来るに十分な量の、この方法で用いられる
それぞれの活性成分の全量を意味する。もしそれぞれの
活性成分を単独で投与した場合は、この用語は、その活
性成分のみに当てはめられる。もし組み合わせて用いる
場合には、この用語は、その組み合わせ方が、別々に順
序立てて用いる場合でも、或いは同時に用いる場合で
も、治療効果を表す活性成分の合計の量を意味する。本
明細書、及び請求の範囲で使用されている「治療する、
治療すること、治療」なる用語は、セレクチン仲介細胞
接着に関連した疾病、組織の損傷、及び/又は症候を予
防すること、或いは治癒することを意味する。
量」なる用語は、セレクチン仲介細胞接着によって特徴
づけられる慢性症状の治癒、或いそのような症状を治癒
する速度を早めるような、患者にとって有意義な状態に
することが出来るに十分な量の、この方法で用いられる
それぞれの活性成分の全量を意味する。もしそれぞれの
活性成分を単独で投与した場合は、この用語は、その活
性成分のみに当てはめられる。もし組み合わせて用いる
場合には、この用語は、その組み合わせ方が、別々に順
序立てて用いる場合でも、或いは同時に用いる場合で
も、治療効果を表す活性成分の合計の量を意味する。本
明細書、及び請求の範囲で使用されている「治療する、
治療すること、治療」なる用語は、セレクチン仲介細胞
接着に関連した疾病、組織の損傷、及び/又は症候を予
防すること、或いは治癒することを意味する。
【0019】本明細書、及び請求の範囲で使用されてい
る「脂肪酸のアシル残基」なる用語は、天然の飽和或い
は不飽和脂肪酸、或いは9−メトキシカルボニルノナン
酸のようなそれらより誘導される脂肪酸のアシル残基を
意味する。好適な飽和脂肪酸は、本明細書に記載された
脂肪酸であり、また酪酸、イソバレリアン酸、カプロン
酸、カプリン酸、カプリル酸、ロウリン酸、ミスチリン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキドン酸、ベヘ
ン酸、リグノセリン酸、セロチン酸等のようなその他の
既知の脂肪酸である。適宜な不飽和脂肪酸は、△9 −デ
シレン酸、スチリング酸、△9 −ドデシレン酸、パルミ
トレン酸、オレイン酸、リシノレン酸、ペトロセリン
酸、バセニン酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステ
アリン酸、プニン酸、リカニン酸、パリナン酸、ガドレ
ン酸、アラキドン酸、5−エイコセン酸、5−ドコセン
酸、セトレン酸、エルシン酸、5,13−ドコサジエン
酸、ネルボン酸等のような脂肪酸のシス、及びトランス
異性体を包含する。
る「脂肪酸のアシル残基」なる用語は、天然の飽和或い
は不飽和脂肪酸、或いは9−メトキシカルボニルノナン
酸のようなそれらより誘導される脂肪酸のアシル残基を
意味する。好適な飽和脂肪酸は、本明細書に記載された
脂肪酸であり、また酪酸、イソバレリアン酸、カプロン
酸、カプリン酸、カプリル酸、ロウリン酸、ミスチリン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキドン酸、ベヘ
ン酸、リグノセリン酸、セロチン酸等のようなその他の
既知の脂肪酸である。適宜な不飽和脂肪酸は、△9 −デ
シレン酸、スチリング酸、△9 −ドデシレン酸、パルミ
トレン酸、オレイン酸、リシノレン酸、ペトロセリン
酸、バセニン酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステ
アリン酸、プニン酸、リカニン酸、パリナン酸、ガドレ
ン酸、アラキドン酸、5−エイコセン酸、5−ドコセン
酸、セトレン酸、エルシン酸、5,13−ドコサジエン
酸、ネルボン酸等のような脂肪酸のシス、及びトランス
異性体を包含する。
【0020】水酸基を遮蔽、又は保護する為に、本発明
で使用することが出来る水酸基保護基は、この分野で熟
練したものにとっては周知のものであり、好ましくは該
基は、所望によりその分子の残余部分に何ら損傷を与え
ることなく除去する事が出来るものである。例えば化学
的、或いは酵素的加水分解、温和な条件下での化学還元
試薬での処理、紫外線の照射、又は接触還元によって除
去し得るものである。使用に有利な水酸基保護(遮蔽)
基は、炭水化物化学では通常のものであり、特に一級ア
ルコール、二級アルコール、及び隣り合ったシス、及び
トランスジオール類化学では通常のものである。
で使用することが出来る水酸基保護基は、この分野で熟
練したものにとっては周知のものであり、好ましくは該
基は、所望によりその分子の残余部分に何ら損傷を与え
ることなく除去する事が出来るものである。例えば化学
的、或いは酵素的加水分解、温和な条件下での化学還元
試薬での処理、紫外線の照射、又は接触還元によって除
去し得るものである。使用に有利な水酸基保護(遮蔽)
基は、炭水化物化学では通常のものであり、特に一級ア
ルコール、二級アルコール、及び隣り合ったシス、及び
トランスジオール類化学では通常のものである。
【0021】適宜な水酸基保護基は、例えばアセチル
基、トリクロロアセチル基、フェノキシカルボニル基、
ベンジルオキシカルボニル基、ベンズヒドリルオキシカ
ルボニル基、トリチルオキシカルボニル基、及び2,
2,2−トリクロロエトキシカルボニル基のようなアシ
ル基;メトキシメチル基、ベンジルオキシメチル基のよ
うなエーテル基;アリル基、ベンジル基、p−メトキシ
ベンジル基、p−ニトロベンジル基、ベンズヒドリル
基、トリチル基;又はトリ(C1 −C6 )アルキルシリ
ル基(例えばトリメチルシリル基、トリエチルシリル
基、トリイソプロピルシリル基、イソプロピルジメチル
シリル基、t−ブチルジメチルシリル基、メチルジイソ
プロピルシリル基、又はt−ブチルシリル基)、t−ブ
チルジフェニルシリル基;トリアリールシリル基(例え
ばトリフェニルシリル基、トリ−p−キシリルシリル
基);又はトリアルキルシリル基(例えばトリベンジル
シリル基)のようなトリ有機シリル基であってもよい。
これらの例、及び他の適宜な水酸基保護基、及びそれら
の形成並びに除去の方法は、当業者にとっては周知であ
る(例えば、Protective Groups i
n Organic Synthesis,第2版,
T.W.グリーン(Greene)及びP.G.M.ウ
ッツ(Wuts)著、John Wiley & So
ns社出版、1991年、第2章及びその参照を参照さ
れたい)。
基、トリクロロアセチル基、フェノキシカルボニル基、
ベンジルオキシカルボニル基、ベンズヒドリルオキシカ
ルボニル基、トリチルオキシカルボニル基、及び2,
2,2−トリクロロエトキシカルボニル基のようなアシ
ル基;メトキシメチル基、ベンジルオキシメチル基のよ
うなエーテル基;アリル基、ベンジル基、p−メトキシ
ベンジル基、p−ニトロベンジル基、ベンズヒドリル
基、トリチル基;又はトリ(C1 −C6 )アルキルシリ
ル基(例えばトリメチルシリル基、トリエチルシリル
基、トリイソプロピルシリル基、イソプロピルジメチル
シリル基、t−ブチルジメチルシリル基、メチルジイソ
プロピルシリル基、又はt−ブチルシリル基)、t−ブ
チルジフェニルシリル基;トリアリールシリル基(例え
ばトリフェニルシリル基、トリ−p−キシリルシリル
基);又はトリアルキルシリル基(例えばトリベンジル
シリル基)のようなトリ有機シリル基であってもよい。
これらの例、及び他の適宜な水酸基保護基、及びそれら
の形成並びに除去の方法は、当業者にとっては周知であ
る(例えば、Protective Groups i
n Organic Synthesis,第2版,
T.W.グリーン(Greene)及びP.G.M.ウ
ッツ(Wuts)著、John Wiley & So
ns社出版、1991年、第2章及びその参照を参照さ
れたい)。
【0022】式Iで示される化合物は、本明細書の実施
例、反応式5、6、及び7、及び本分野に於いて熟練し
たものにとっては明らかなことであるそれらの改良され
た方法、などの種々の工程によって合成することが出来
るであろう。炭水化物部分がガラクトース、及びグルコ
ースである式Iの種々のO−カルボキシメチル置換グリ
コリピドは、反応式2、3、及び4で説明されている種
々の方法によって合成される式Va、Vb、Vc、V
d、Ve、又はVfの中間体と反応式Iで説明されてい
る式IIIのアジドアルコールから都合良く合成され
る。
例、反応式5、6、及び7、及び本分野に於いて熟練し
たものにとっては明らかなことであるそれらの改良され
た方法、などの種々の工程によって合成することが出来
るであろう。炭水化物部分がガラクトース、及びグルコ
ースである式Iの種々のO−カルボキシメチル置換グリ
コリピドは、反応式2、3、及び4で説明されている種
々の方法によって合成される式Va、Vb、Vc、V
d、Ve、又はVfの中間体と反応式Iで説明されてい
る式IIIのアジドアルコールから都合良く合成され
る。
【0023】R1 が、以前に定義されたものである式I
Iのアジドジオールリピド(例えばアジドスフィンゴシ
ン)の合成は、反応式1で説明されている。このよう
に、2,4−O−ベンジリデン−D−トレオースは、所
望のホスホニウム塩と、P.ジンマーマン(Zimme
rman)ら、Liebigs Ann.Chem..
663−667(1988)記載のウィテッヒ(Wit
tig)反応によって都合良く反応し、所望の、n=5
〜14であるトランスオレフィンを合成することが出来
る。このオレフィン部分は、R1 に於いて、m=1であ
る式Iの化合物を合成する間維持されるか、又は、もし
所望ならば、このオレフィン部分は通常の水素化によっ
て還元され、R1 に於いて、m=0である式Iの化合物
を合成することも出来る。中間体化合物のヒドロキシ基
は、トリフロン酸無水物とナトリウムアジドで処理する
ことにより、立体配位の反転したサイクリックアジドと
し、続いて酸の処理によりベンジリデン保護基を除去
し、R1 が−(CH=CH)m−(CH2 )n −CH3
である式IIの、所望のアジドジオール中間体化合物が
得られる。式IIの化合物を、t−ブチルジメチルシリ
ル基のような有機シリル基で、最初、一級アルコールに
通常の保護をし、続いて二級アルコール、或いはアリー
ルアルコールを、Xが当業者に良く知られた、塩素、臭
素、ヨウ素、フルオロスルホニル基のような基を脱離基
とする所望の、前述のR5 との反応によって保護するこ
とが、この工程では有利である。置換が完了した後、シ
リル保護基を、例えばテトラブチルアンモニウムフルオ
リドで容易に除去し、所望の式IIIの化合物を得るこ
とができ、この化合物は、反応式5、6、7で説明され
ているように、炭水化物との縮合反応に使用するのに適
した化合物である。
Iのアジドジオールリピド(例えばアジドスフィンゴシ
ン)の合成は、反応式1で説明されている。このよう
に、2,4−O−ベンジリデン−D−トレオースは、所
望のホスホニウム塩と、P.ジンマーマン(Zimme
rman)ら、Liebigs Ann.Chem..
663−667(1988)記載のウィテッヒ(Wit
tig)反応によって都合良く反応し、所望の、n=5
〜14であるトランスオレフィンを合成することが出来
る。このオレフィン部分は、R1 に於いて、m=1であ
る式Iの化合物を合成する間維持されるか、又は、もし
所望ならば、このオレフィン部分は通常の水素化によっ
て還元され、R1 に於いて、m=0である式Iの化合物
を合成することも出来る。中間体化合物のヒドロキシ基
は、トリフロン酸無水物とナトリウムアジドで処理する
ことにより、立体配位の反転したサイクリックアジドと
し、続いて酸の処理によりベンジリデン保護基を除去
し、R1 が−(CH=CH)m−(CH2 )n −CH3
である式IIの、所望のアジドジオール中間体化合物が
得られる。式IIの化合物を、t−ブチルジメチルシリ
ル基のような有機シリル基で、最初、一級アルコールに
通常の保護をし、続いて二級アルコール、或いはアリー
ルアルコールを、Xが当業者に良く知られた、塩素、臭
素、ヨウ素、フルオロスルホニル基のような基を脱離基
とする所望の、前述のR5 との反応によって保護するこ
とが、この工程では有利である。置換が完了した後、シ
リル保護基を、例えばテトラブチルアンモニウムフルオ
リドで容易に除去し、所望の式IIIの化合物を得るこ
とができ、この化合物は、反応式5、6、7で説明され
ているように、炭水化物との縮合反応に使用するのに適
した化合物である。
【0024】
【化8】
【0025】ガラクトース立体配位を持つ式Va、V
c、Veのピラノシド化合物、及びグルコース立体配位
を持つ式Vb、Vd、Vfのピラノシド化合物のいろい
ろな合成法がある。色々なカルボキシメチル位置異性体
を合成するために使用される選択的保護、及び脱保護
は、この分野では周知のことであることを当業者は理解
すべきである(本明細書、及びProtective
Groups in Organic Synthes
is,第2版,T.W.グリーン(Greene)及び
P.G.M.ウッツ(Wuts)著,John Wil
ey & Sons社出版,1992年,第2章,及び
その参照項)。更に、特定の保護基の使用は、本発明の
好ましい炭水化物中の水酸基がアキシャルであるかエカ
トリアルであるかによって色々に使い分けられることを
当業者は理解すべきである。而して、反応式2、3、及
び4にはそれぞれ式Va及びVbである4,6−ジカル
ボキシメチルガラクトピラノシド、及びグルコピラノシ
ド;式Vc及びVdである3,4−ジカルボキシメチル
ガラクトピラノシド、及びグルコピラノシド;及び式V
e及びVfである3,6−ジカルボキシメチルガラクト
ピラノシド、及びグルコピラノシドの合成が例示されて
いる。式VaからVfの化合物の合成のあるものは本明
細書中の実施例に、又あるものは反応式で説明されてお
り、その他のものは当業者にとっては明らかなことであ
る。
c、Veのピラノシド化合物、及びグルコース立体配位
を持つ式Vb、Vd、Vfのピラノシド化合物のいろい
ろな合成法がある。色々なカルボキシメチル位置異性体
を合成するために使用される選択的保護、及び脱保護
は、この分野では周知のことであることを当業者は理解
すべきである(本明細書、及びProtective
Groups in Organic Synthes
is,第2版,T.W.グリーン(Greene)及び
P.G.M.ウッツ(Wuts)著,John Wil
ey & Sons社出版,1992年,第2章,及び
その参照項)。更に、特定の保護基の使用は、本発明の
好ましい炭水化物中の水酸基がアキシャルであるかエカ
トリアルであるかによって色々に使い分けられることを
当業者は理解すべきである。而して、反応式2、3、及
び4にはそれぞれ式Va及びVbである4,6−ジカル
ボキシメチルガラクトピラノシド、及びグルコピラノシ
ド;式Vc及びVdである3,4−ジカルボキシメチル
ガラクトピラノシド、及びグルコピラノシド;及び式V
e及びVfである3,6−ジカルボキシメチルガラクト
ピラノシド、及びグルコピラノシドの合成が例示されて
いる。式VaからVfの化合物の合成のあるものは本明
細書中の実施例に、又あるものは反応式で説明されてお
り、その他のものは当業者にとっては明らかなことであ
る。
【0026】式IのO−カルボキシメチル化α−、及び
β−グリコリピドの合成工程は、反応式5、6、7に示
されている。式Iのジカルボキシメチル化グリコリピド
の合成を所望する場合、本発明の可能な組み合わせは反
応式5、6、7に示されている。反応式5は、式Va及
びVbのピラノシド中間体から式Iで示されるガラクト
ピラノシド及びグルコピラノシドの4,6−ジカルボキ
シメチルグリコリピドである式Ia、及び式Ibの両α
−アノマーの合成、及び式Ic、及びIdの両β−アノ
マーの合成がそれぞれ例示されている。反応式6では、
式Vc及びVdのピラノシド中間体から式Iで示される
ガラクトピラノシド及びグルコピラノシドの3,4−ジ
カルボキシメチルグリコリピドである式Ie、及び式I
fの両α−アノマーの合成、及び式Ig、及びIhの両
β−アノマーの合成がそれぞれ例示されている。反応式
7では、式Ve及びVfのピラノシド中間体から式Iで
示されるガラクトピラノシド及びグルコピラノシドの
3,6−ジカルボキシメチルグリコリピドである式I
i、及び式Ijの両α−アノマーの合成、及び式Ik、
及びIlの両β−アノマーの合成がそれぞれ例示されて
いる。
β−グリコリピドの合成工程は、反応式5、6、7に示
されている。式Iのジカルボキシメチル化グリコリピド
の合成を所望する場合、本発明の可能な組み合わせは反
応式5、6、7に示されている。反応式5は、式Va及
びVbのピラノシド中間体から式Iで示されるガラクト
ピラノシド及びグルコピラノシドの4,6−ジカルボキ
シメチルグリコリピドである式Ia、及び式Ibの両α
−アノマーの合成、及び式Ic、及びIdの両β−アノ
マーの合成がそれぞれ例示されている。反応式6では、
式Vc及びVdのピラノシド中間体から式Iで示される
ガラクトピラノシド及びグルコピラノシドの3,4−ジ
カルボキシメチルグリコリピドである式Ie、及び式I
fの両α−アノマーの合成、及び式Ig、及びIhの両
β−アノマーの合成がそれぞれ例示されている。反応式
7では、式Ve及びVfのピラノシド中間体から式Iで
示されるガラクトピラノシド及びグルコピラノシドの
3,6−ジカルボキシメチルグリコリピドである式I
i、及び式Ijの両α−アノマーの合成、及び式Ik、
及びIlの両β−アノマーの合成がそれぞれ例示されて
いる。
【0027】式Iのカルボキシメチル化α−及びβ−グ
リコリピドの合成で、反応式2、3、4、5、6、7で
説明した反応工程に従った幾つかの工程が考えられる。
それぞれの反応工程は、通常当業者にとっては良く知ら
れたものであり、適宜な保護基(遮蔽基)を使用するこ
とによって所望の結果を有利に得る事が出来る。式Iの
化合物のR2 、R3 、R4 、R5 、及びR6 置換基は、
通常の、周知の方法によって変換し、式Iの化合物の異
なった、但し望ましい修飾を施すことができるであろ
う。反応式中の二重の矢印は、良く知られた加水分解反
応、又はエステル化反応、又はエーテル化反応により、
化学構造が相互変換できることを適切に表している。反
応の選択や、それによる結果が、置換基の性質、数、及
びその位置に依存していることを当業者はよく理解すべ
きである。また、反応式による説明は、僅かな修飾が、
特別な結果にしばしば望ましいものであったり、又は必
要な事であったりする場合があるので、反応式の説明は
決して限定する為のものではないことをもまた理解すべ
きである。
リコリピドの合成で、反応式2、3、4、5、6、7で
説明した反応工程に従った幾つかの工程が考えられる。
それぞれの反応工程は、通常当業者にとっては良く知ら
れたものであり、適宜な保護基(遮蔽基)を使用するこ
とによって所望の結果を有利に得る事が出来る。式Iの
化合物のR2 、R3 、R4 、R5 、及びR6 置換基は、
通常の、周知の方法によって変換し、式Iの化合物の異
なった、但し望ましい修飾を施すことができるであろ
う。反応式中の二重の矢印は、良く知られた加水分解反
応、又はエステル化反応、又はエーテル化反応により、
化学構造が相互変換できることを適切に表している。反
応の選択や、それによる結果が、置換基の性質、数、及
びその位置に依存していることを当業者はよく理解すべ
きである。また、反応式による説明は、僅かな修飾が、
特別な結果にしばしば望ましいものであったり、又は必
要な事であったりする場合があるので、反応式の説明は
決して限定する為のものではないことをもまた理解すべ
きである。
【0028】本明細書、及び反応式中に使用されている
「還元」なる用語は、還元用金属、例えば活性亜鉛;水
素とパラジウムによる水素化分解;シクロヘキサン/ギ
酸/パラジウムによる水素転移、及び好適には、ピリジ
ン水溶液中の硫化水素による水素転移のような良く知ら
れたアジド基の還元方法を包含することを意図してい
る。
「還元」なる用語は、還元用金属、例えば活性亜鉛;水
素とパラジウムによる水素化分解;シクロヘキサン/ギ
酸/パラジウムによる水素転移、及び好適には、ピリジ
ン水溶液中の硫化水素による水素転移のような良く知ら
れたアジド基の還元方法を包含することを意図してい
る。
【0029】本明細書、及び反応式中に使用されている
「アシル化」なる用語は、脂肪酸のアシル部分について
脱離基、及び活性化基を使用するアミド類の合成の通常
の、そして良く知られたアシル化方法を包含することを
意図している。例えば、テトラヒドロフラン、ジクロロ
メタン、又はトリエチルアミン、ピリジン、ジメチルア
ミノピリジン、及び50%酢酸ナトリウムのような塩基
の存在する水性有機溶媒の混合溶液中で、酸クロリド、
及び活性化基としてカルボジイミドを使用する反応であ
る。
「アシル化」なる用語は、脂肪酸のアシル部分について
脱離基、及び活性化基を使用するアミド類の合成の通常
の、そして良く知られたアシル化方法を包含することを
意図している。例えば、テトラヒドロフラン、ジクロロ
メタン、又はトリエチルアミン、ピリジン、ジメチルア
ミノピリジン、及び50%酢酸ナトリウムのような塩基
の存在する水性有機溶媒の混合溶液中で、酸クロリド、
及び活性化基としてカルボジイミドを使用する反応であ
る。
【0030】本明細書、及び反応式中に使用されている
「アルキル化」なる用語は、通常の、周知のアルキル化
法を包含することを意図している。而して、一つの方法
としては、アルキル化したい所望の水酸基を、ブロモ酢
酸エステル[P.ウエステルジュイン(Westerd
uin)ら,Carbohydrate Resear
ch,234,131−140(1992)]、例え
ば、t−ブチルエステル、又はその他の適宜なカルボン
酸保護基のあるブロモ酢酸のようなアルキル化剤で、水
素化ナトリウム、水素化カリウム、リチウムジイソプロ
ピルアミン、又はリチウムビス(トリメチルシリル)ア
ミドのような有機塩基の存在下、ジメチルホルムアミ
ド、ヘキサメチルホスフォルアミド、ジメチルスルホキ
シド、N−メチルピロリジノンなどのような不活性有機
溶媒中で処理する。今一つのアルキル化の方法は、相間
移動触媒[T.H.ケラー(Keller)ら,Hel
v.Chim.Acta.,76,884(199
3)]を使用した方法である。この方法は、当業者には
よく知られた方法であり、アルキル化反応は、水相と、
水に不溶な溶媒、例えばメチレンクロリド、ジエチルエ
ーテル、ジイソプロピルエーテル、及び他の同様な非水
溶性溶媒との間で進行する。アルキル化反応に加える相
間移動触媒は、周知のものであり、容易に購入出来るも
のであって、例えばテトラ有機アンモニウム塩、即ちテ
トラブチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモ
ニウムブロミド、及びトリブチルベンジルアンモニウム
クロリドなどである。残しておきたい水酸基は保護し、
上記の二つの方法で、過剰のアルキル化剤を使用して、
有利に所望の水酸基をカルボキシメチル化することが出
来る。
「アルキル化」なる用語は、通常の、周知のアルキル化
法を包含することを意図している。而して、一つの方法
としては、アルキル化したい所望の水酸基を、ブロモ酢
酸エステル[P.ウエステルジュイン(Westerd
uin)ら,Carbohydrate Resear
ch,234,131−140(1992)]、例え
ば、t−ブチルエステル、又はその他の適宜なカルボン
酸保護基のあるブロモ酢酸のようなアルキル化剤で、水
素化ナトリウム、水素化カリウム、リチウムジイソプロ
ピルアミン、又はリチウムビス(トリメチルシリル)ア
ミドのような有機塩基の存在下、ジメチルホルムアミ
ド、ヘキサメチルホスフォルアミド、ジメチルスルホキ
シド、N−メチルピロリジノンなどのような不活性有機
溶媒中で処理する。今一つのアルキル化の方法は、相間
移動触媒[T.H.ケラー(Keller)ら,Hel
v.Chim.Acta.,76,884(199
3)]を使用した方法である。この方法は、当業者には
よく知られた方法であり、アルキル化反応は、水相と、
水に不溶な溶媒、例えばメチレンクロリド、ジエチルエ
ーテル、ジイソプロピルエーテル、及び他の同様な非水
溶性溶媒との間で進行する。アルキル化反応に加える相
間移動触媒は、周知のものであり、容易に購入出来るも
のであって、例えばテトラ有機アンモニウム塩、即ちテ
トラブチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモ
ニウムブロミド、及びトリブチルベンジルアンモニウム
クロリドなどである。残しておきたい水酸基は保護し、
上記の二つの方法で、過剰のアルキル化剤を使用して、
有利に所望の水酸基をカルボキシメチル化することが出
来る。
【0031】本明細書、及び反応式中に使用されている
「遮蔽基」及び「保護基」なる用語は、本明細書、及び
Protective Groups In Orga
nic Synthesis,第2版,T.W.グリー
ン(Greene),及びP.G.M.ウッツ(Wut
s),John Wiley and Sons社出
版,New York,1991年,第2章、及びその
中の参照に記載されているこの分野では通常の、良く知
られた保護基を包含することを意図している。例えば、
酸触媒と共にアセタール類、及びケタール類の使用;t
−ブチルジメチルシリルクロリド、及びトリエチルシリ
ルクロリドのような三置換有機シリル試薬の使用;メト
キシメチルブロミド;ベンジルブロミド;ベンゾイルク
ロリドの使用などである。反応は、テトラヒドロフラ
ン、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミドのような溶
媒中、トリエチルアミン、ジメチルアミノピリジン、ピ
リジン、水素化ナトリウムのような塩基の存在下、任意
には触媒としてイミダゾールを用いて行うことが出来
る。
「遮蔽基」及び「保護基」なる用語は、本明細書、及び
Protective Groups In Orga
nic Synthesis,第2版,T.W.グリー
ン(Greene),及びP.G.M.ウッツ(Wut
s),John Wiley and Sons社出
版,New York,1991年,第2章、及びその
中の参照に記載されているこの分野では通常の、良く知
られた保護基を包含することを意図している。例えば、
酸触媒と共にアセタール類、及びケタール類の使用;t
−ブチルジメチルシリルクロリド、及びトリエチルシリ
ルクロリドのような三置換有機シリル試薬の使用;メト
キシメチルブロミド;ベンジルブロミド;ベンゾイルク
ロリドの使用などである。反応は、テトラヒドロフラ
ン、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミドのような溶
媒中、トリエチルアミン、ジメチルアミノピリジン、ピ
リジン、水素化ナトリウムのような塩基の存在下、任意
には触媒としてイミダゾールを用いて行うことが出来
る。
【0032】本明細書、及び反応式中に使用されている
「加水分解」なる用語は、当業者に良く知られた通常の
加水分解方法を包含することを意図する。例えば、ベン
ジリデン基、イソプロピリデン基、p−メトキシベンジ
ル基(PMB)、メトキシメチル基(MOM)等のよう
な基の加水分解は、90%トリフルオロ酢酸、3N塩
酸、p−トルエンスルホン酸のような酸性条件下、ジク
ロロメタン、及びテトラヒドロフランのような溶媒中で
行う事が出来る。又、p−メトキシベンジル基はジクロ
ロジヒドロキシキノンを使用することによって除去する
ことが出来る。更に、t−ブチルジメチルシリル基、及
びトリエチルシリル基のような有機シリル保護基は、テ
トラヒドロフランと酢酸中のテトラブチルアンモニウム
フルオリド(TBAF)の使用によって有利に除去する
ことが出来る。さらに、ベンゾエート、及びアセテート
保護基は、ナトリウム、又はカリウムアルコキシドを使
用する事によって除去することが出来る。
「加水分解」なる用語は、当業者に良く知られた通常の
加水分解方法を包含することを意図する。例えば、ベン
ジリデン基、イソプロピリデン基、p−メトキシベンジ
ル基(PMB)、メトキシメチル基(MOM)等のよう
な基の加水分解は、90%トリフルオロ酢酸、3N塩
酸、p−トルエンスルホン酸のような酸性条件下、ジク
ロロメタン、及びテトラヒドロフランのような溶媒中で
行う事が出来る。又、p−メトキシベンジル基はジクロ
ロジヒドロキシキノンを使用することによって除去する
ことが出来る。更に、t−ブチルジメチルシリル基、及
びトリエチルシリル基のような有機シリル保護基は、テ
トラヒドロフランと酢酸中のテトラブチルアンモニウム
フルオリド(TBAF)の使用によって有利に除去する
ことが出来る。さらに、ベンゾエート、及びアセテート
保護基は、ナトリウム、又はカリウムアルコキシドを使
用する事によって除去することが出来る。
【0033】式Vaのガラクトピラノシドの4,6−ジ
カルボキシメチル中間体、又は式Vbのグルコピラノシ
ドの4,6−ジカルボキシメチル中間体の合成は、反応
式2で示されているように対応した1−チオ−β−ガラ
クトピラノシド、又はβ−グルコピラノシドから有利に
合成することができる。式Vaの4,6−ジカルボキシ
メチルガラクトピラノシドを合成する場合は、これに対
応したエチル1−チオ−β−ガラクトピラノシド(IV
a)を二種類の異なった保護基で選択的に処理する。最
初に4−、及び6−水酸基をベンズアルデヒド、又はベ
ンズアルデヒドジメチルアセタールで保護し、それから
この部分保護中間体を、p−メトキシベンジルのような
異なった保護基で選択的に保護するのが有利である。全
てを保護したピラノシドは、通常の加水分解を行ってベ
ンジリデン保護基を除去する。得られた保護されていな
い4−、及び6−水酸基は、本明細書記載の条件下で、
ブロモ酢酸のt−ブチルエステルでアルキル化して式V
aである4,6−ジカルボキシメチルガラクトピラノシ
ドとする。当業者は、上記の一般合成法に従って化合物
IVbからこれに対応した4,6−ジカルボキシメチル
グルコピラノシドVbが合成出来るであろうことを理解
すべきである。
カルボキシメチル中間体、又は式Vbのグルコピラノシ
ドの4,6−ジカルボキシメチル中間体の合成は、反応
式2で示されているように対応した1−チオ−β−ガラ
クトピラノシド、又はβ−グルコピラノシドから有利に
合成することができる。式Vaの4,6−ジカルボキシ
メチルガラクトピラノシドを合成する場合は、これに対
応したエチル1−チオ−β−ガラクトピラノシド(IV
a)を二種類の異なった保護基で選択的に処理する。最
初に4−、及び6−水酸基をベンズアルデヒド、又はベ
ンズアルデヒドジメチルアセタールで保護し、それから
この部分保護中間体を、p−メトキシベンジルのような
異なった保護基で選択的に保護するのが有利である。全
てを保護したピラノシドは、通常の加水分解を行ってベ
ンジリデン保護基を除去する。得られた保護されていな
い4−、及び6−水酸基は、本明細書記載の条件下で、
ブロモ酢酸のt−ブチルエステルでアルキル化して式V
aである4,6−ジカルボキシメチルガラクトピラノシ
ドとする。当業者は、上記の一般合成法に従って化合物
IVbからこれに対応した4,6−ジカルボキシメチル
グルコピラノシドVbが合成出来るであろうことを理解
すべきである。
【0034】
【化9】
【0035】式Vcである3,4−ガラクトピラノシド
の合成が所望である場合は、酸触媒の存在化式IVaの
化合物と2,2−ジメトキシプロパンから合成した式V
Iの中間体を第二の保護基で処理する。好ましくは、反
応式3に示したように既知の方法によりp−メトキシベ
ンジルクロリドと反応させる。水酸基の全てを保護した
ピラノシドはそれから選択的加水分解を行い、例えば酸
水溶液で加水分解を行いイソプロピリデン基を除去す
る。得られた3−、4−ヒドロキシ化合物は、望ましい
エステル、又はt−ブチルブロモ酢酸のようなカルボン
酸保護ブロモ酢酸でアルキル化して3,4−ジカルボキ
シメチルガラクトピラノシド(Vc)とする。
の合成が所望である場合は、酸触媒の存在化式IVaの
化合物と2,2−ジメトキシプロパンから合成した式V
Iの中間体を第二の保護基で処理する。好ましくは、反
応式3に示したように既知の方法によりp−メトキシベ
ンジルクロリドと反応させる。水酸基の全てを保護した
ピラノシドはそれから選択的加水分解を行い、例えば酸
水溶液で加水分解を行いイソプロピリデン基を除去す
る。得られた3−、4−ヒドロキシ化合物は、望ましい
エステル、又はt−ブチルブロモ酢酸のようなカルボン
酸保護ブロモ酢酸でアルキル化して3,4−ジカルボキ
シメチルガラクトピラノシド(Vc)とする。
【0036】
【化10】
【0037】式Veである3,6−ガラクトピラノシド
の合成が所望である場合は、反応式3で概説したよう
に、化合物VIを二種類の異なった保護基で選択的に保
護する。6位の一級アルコールをトリ(C1 −C2 )ア
ルキルシリル、及びトリアリールシリルで保護するのが
有利である。好ましくはt−ブチルジメチルシリル基で
保護するのがよい。残りの水酸基は、他の通常の保護
基、好ましくはp−メトキシベンジル基で保護するのが
よい。得られた、水酸基を全て保護したピラノシドは、
選択的加水分解をしてイソプロピリデン保護基、及びt
−ブチルジメチルシリル保護基の両方を除去し、それか
ら一時的に4−、及び6−水酸基を新しい保護基、有利
にはベンズアルデヒドジメチルアセタールで処理して保
護する。3位の水酸基は、t−ブチルブロモ酢酸でアル
キル化し、それから選択的加水分解を行いベンジリデン
基を除去する。6位の一級の水酸基を最初に望ましいブ
ロモ酢酸のエステルでアルキル化し、それから残った4
位の水酸基を保護基、好ましくはベンゾイル基で、既知
の方法により保護し、式Veである3,6−ジカルボキ
シメチルガラクトピラノシドとする。
の合成が所望である場合は、反応式3で概説したよう
に、化合物VIを二種類の異なった保護基で選択的に保
護する。6位の一級アルコールをトリ(C1 −C2 )ア
ルキルシリル、及びトリアリールシリルで保護するのが
有利である。好ましくはt−ブチルジメチルシリル基で
保護するのがよい。残りの水酸基は、他の通常の保護
基、好ましくはp−メトキシベンジル基で保護するのが
よい。得られた、水酸基を全て保護したピラノシドは、
選択的加水分解をしてイソプロピリデン保護基、及びt
−ブチルジメチルシリル保護基の両方を除去し、それか
ら一時的に4−、及び6−水酸基を新しい保護基、有利
にはベンズアルデヒドジメチルアセタールで処理して保
護する。3位の水酸基は、t−ブチルブロモ酢酸でアル
キル化し、それから選択的加水分解を行いベンジリデン
基を除去する。6位の一級の水酸基を最初に望ましいブ
ロモ酢酸のエステルでアルキル化し、それから残った4
位の水酸基を保護基、好ましくはベンゾイル基で、既知
の方法により保護し、式Veである3,6−ジカルボキ
シメチルガラクトピラノシドとする。
【0038】式Vf、及び式Vdである3,6−、及び
3,4−カルボキシメチルグルコピラノシド化合物は、
それぞれ式IVbの化合物から反応式4で概説した工程
に従って合成される。反応式4を説明すると、エチル1
−チオ−β−グルコピラノシド(IVb)を保護基、有
利にはベンズアルデヒドジメチルアセタールで処理して
4位、及び6位の水酸基を保護する。この部分的に保護
された中間体はそれから選択的に異なった保護基、好ま
しくはp−メトキシベンジル基で既知の方法で保護して
化合物VIIIを得る。
3,4−カルボキシメチルグルコピラノシド化合物は、
それぞれ式IVbの化合物から反応式4で概説した工程
に従って合成される。反応式4を説明すると、エチル1
−チオ−β−グルコピラノシド(IVb)を保護基、有
利にはベンズアルデヒドジメチルアセタールで処理して
4位、及び6位の水酸基を保護する。この部分的に保護
された中間体はそれから選択的に異なった保護基、好ま
しくはp−メトキシベンジル基で既知の方法で保護して
化合物VIIIを得る。
【0039】
【化11】
【0040】3,6−ジカルボキシメチルグルコピラノ
シド(Vf)を合成する為に、式VIIIの中間体をブ
ロモ酢酸のエステル、好ましくはt−ブチルブロモ酢酸
でアルキル化し、それから加水分解してベンジリデン基
を除去する。得られた4,6−ジヒドロキシ化合物の一
級の6位の水酸基を前に述べた方法で選択的にアルキル
化し、それから残りの4−ヒドロキシ基を既知の方法で
保護し、好ましくはベンゾイル基で保護し3,6−ジカ
ルボキシメチルグルコピラノシド(Vf)とする。
シド(Vf)を合成する為に、式VIIIの中間体をブ
ロモ酢酸のエステル、好ましくはt−ブチルブロモ酢酸
でアルキル化し、それから加水分解してベンジリデン基
を除去する。得られた4,6−ジヒドロキシ化合物の一
級の6位の水酸基を前に述べた方法で選択的にアルキル
化し、それから残りの4−ヒドロキシ基を既知の方法で
保護し、好ましくはベンゾイル基で保護し3,6−ジカ
ルボキシメチルグルコピラノシド(Vf)とする。
【0041】式Vdである3,4−ジカルボキシメチル
グルコピラノシドを合成するには、式VIIIの中間体
を選択的に加水分解してベンジリデン基を除去する。有
利には、t−ブチルジメチルシリル基のようなトリ有機
シリル基で一級の6位のアルコール基を保護する。二級
の3位及び4位の水酸基は、アルキル化、好ましくはt
−ブチル酢酸でアルキル化するのがよい。6位のシリル
保護基は、テトラブチルアンモンニウムフルオリドを用
いる標準の方法で除去し、それから他の保護基で処理
し、好ましくはベンゾイル基で、既知の方法で処理し、
3,4−ジカルボキシメチルグルコピラノシド(Vd)
を合成する。
グルコピラノシドを合成するには、式VIIIの中間体
を選択的に加水分解してベンジリデン基を除去する。有
利には、t−ブチルジメチルシリル基のようなトリ有機
シリル基で一級の6位のアルコール基を保護する。二級
の3位及び4位の水酸基は、アルキル化、好ましくはt
−ブチル酢酸でアルキル化するのがよい。6位のシリル
保護基は、テトラブチルアンモンニウムフルオリドを用
いる標準の方法で除去し、それから他の保護基で処理
し、好ましくはベンゾイル基で、既知の方法で処理し、
3,4−ジカルボキシメチルグルコピラノシド(Vd)
を合成する。
【0042】式IのO−カルボキシメチルα−及びβ−
グリコリピドの合成に於いては、反応式5、6、及び7
で示されている様な数種の既知の方法が考えられる。そ
れぞれの反応工程は、当業者にとっては通常のよく知ら
れた方法であり、所望の結果を効果的に得る為に有効に
適宜な保護基(遮蔽基)が使用される。式Iの化合物に
於いて、R2 、R3 、R4 、R5 、及びR6 置換基は、
異なった、望ましい式Iの化合物の修飾を行う為に、標
準の、よく知られた方法によって変化させてもよい。こ
のことは、化学構造がよく知られた加水分解及びエステ
ル化、又はエーテル化工程を相互変化させてもよいこと
を示している二重の矢印によってうまく説明されてい
る。方法の選択やその結果が、置換基の性質、数、及び
その位置に依存することは当業者によってよく理解され
ているべきものである。僅かな修飾が、特別な結果を得
るのに望ましいものであり、又は必要なことであること
がしばしば存在するので、反応式の説明が、限定を意図
していることではないことを当然理解すべきである。
グリコリピドの合成に於いては、反応式5、6、及び7
で示されている様な数種の既知の方法が考えられる。そ
れぞれの反応工程は、当業者にとっては通常のよく知ら
れた方法であり、所望の結果を効果的に得る為に有効に
適宜な保護基(遮蔽基)が使用される。式Iの化合物に
於いて、R2 、R3 、R4 、R5 、及びR6 置換基は、
異なった、望ましい式Iの化合物の修飾を行う為に、標
準の、よく知られた方法によって変化させてもよい。こ
のことは、化学構造がよく知られた加水分解及びエステ
ル化、又はエーテル化工程を相互変化させてもよいこと
を示している二重の矢印によってうまく説明されてい
る。方法の選択やその結果が、置換基の性質、数、及び
その位置に依存することは当業者によってよく理解され
ているべきものである。僅かな修飾が、特別な結果を得
るのに望ましいものであり、又は必要なことであること
がしばしば存在するので、反応式の説明が、限定を意図
していることではないことを当然理解すべきである。
【0043】
【化12】
【0044】式Ia、及び式Ibである4,6−ジカル
ボキシメチルα−、及びβ−アノマー化合物をそれぞれ
合成することが所望の場合は、ヒドロキシ基全部を保護
されたガラクトピラノシド(Va)を式IIIaのアジ
ドアルコールと反応式5で示したようによく知られたカ
ップリング法を用いて反応させる。使用する方法は、
H.ポールセン(Paulsen),Angew.Ch
em.Int.Ed.Engl.,21,155−17
3(1982)及びK.トシマ(Toshima)ら,
Chem.Rev.,93,1503−1531(19
93)であってもよい。好ましくは、ジメチル(メチル
チオ)スルホニウムトリフレートが、有機塩基の存在
下、不活性有機溶媒中でカップリング反応に使用され
る。ジオキサン、ジメチルホルムアミド、メチレンクロ
リド、ベンゼン、又はそれらの混合物のような不活性有
機溶媒がカップリング反応に使用することが出来、そし
て溶媒の選択は、生成するアノメリック化合物の所望の
比に依存している。この反応の溶媒の選択が、上記の参
照、及び本明細書の実施例に記載されているように、α
−アノマー化合物、或いはβ−アノマー化合物のいずれ
が得られるかに係わっているであろうことを理解すべき
である。もしβ−アノマーが好ましい場合は、化合物V
aからVeの2位に保護基があることが有利であること
をこの分野に精通したものによって理解されるべきこと
である。しかし、α−アノマーが所望の場合は、2位に
は保護基が使用されてはならないこともまた理解される
べきことである。このように、使用される保護基の選択
が、所望のアノマー化合物に依存しているのである。R
5 がベンゾイル基であるアジドアルコール化合物式II
Iaが好ましい態様として反応式5、及びこれに続く反
応式6及び7に示されている。R5 にベンゾイル基を使
用することは、ただ単に説明をする目的の為であり、限
定を意図するものではない。ピラノシドVa及びアルコ
ールIIIaの反応から得られたアジドグリコリピド
は、所望のアジドグリコリピド化合物のα−アノマー及
びβ−アノマーの混合物である。カップリング反応によ
って生成した混合物は、分別結晶、及び、好ましくは本
願明細書に記載されたクロマトグラフィ−などの方法に
よって容易に分離することが出来ることは、この分野の
熟練者によって熟知されていることである。更に、この
分離が、全てのヒドロキシ基が保護されている状態でこ
の工程で行われるか又は、もし所望ならば、2位と3位
のヒドロキシ基の保護基を除去した後に、例えば保護基
がp−メトキシベンジル基の場合、2,3−ジクロロ−
5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンで除去した後
に分離することが出来ることは、この分野に精通した熟
練者によって当然認識されていることである。もしこの
工程で分離が完了していない場合は、次の工程で分離で
きることをこの分野の熟練者によって理解されるべきで
ある。何時アノマーの分離を行うかの選択は、置換基の
性質、アノマーの混合比、及びアノマーと所望のアノマ
ーとの間の相対的な違いに基づいた分離の容易さに依存
している。
ボキシメチルα−、及びβ−アノマー化合物をそれぞれ
合成することが所望の場合は、ヒドロキシ基全部を保護
されたガラクトピラノシド(Va)を式IIIaのアジ
ドアルコールと反応式5で示したようによく知られたカ
ップリング法を用いて反応させる。使用する方法は、
H.ポールセン(Paulsen),Angew.Ch
em.Int.Ed.Engl.,21,155−17
3(1982)及びK.トシマ(Toshima)ら,
Chem.Rev.,93,1503−1531(19
93)であってもよい。好ましくは、ジメチル(メチル
チオ)スルホニウムトリフレートが、有機塩基の存在
下、不活性有機溶媒中でカップリング反応に使用され
る。ジオキサン、ジメチルホルムアミド、メチレンクロ
リド、ベンゼン、又はそれらの混合物のような不活性有
機溶媒がカップリング反応に使用することが出来、そし
て溶媒の選択は、生成するアノメリック化合物の所望の
比に依存している。この反応の溶媒の選択が、上記の参
照、及び本明細書の実施例に記載されているように、α
−アノマー化合物、或いはβ−アノマー化合物のいずれ
が得られるかに係わっているであろうことを理解すべき
である。もしβ−アノマーが好ましい場合は、化合物V
aからVeの2位に保護基があることが有利であること
をこの分野に精通したものによって理解されるべきこと
である。しかし、α−アノマーが所望の場合は、2位に
は保護基が使用されてはならないこともまた理解される
べきことである。このように、使用される保護基の選択
が、所望のアノマー化合物に依存しているのである。R
5 がベンゾイル基であるアジドアルコール化合物式II
Iaが好ましい態様として反応式5、及びこれに続く反
応式6及び7に示されている。R5 にベンゾイル基を使
用することは、ただ単に説明をする目的の為であり、限
定を意図するものではない。ピラノシドVa及びアルコ
ールIIIaの反応から得られたアジドグリコリピド
は、所望のアジドグリコリピド化合物のα−アノマー及
びβ−アノマーの混合物である。カップリング反応によ
って生成した混合物は、分別結晶、及び、好ましくは本
願明細書に記載されたクロマトグラフィ−などの方法に
よって容易に分離することが出来ることは、この分野の
熟練者によって熟知されていることである。更に、この
分離が、全てのヒドロキシ基が保護されている状態でこ
の工程で行われるか又は、もし所望ならば、2位と3位
のヒドロキシ基の保護基を除去した後に、例えば保護基
がp−メトキシベンジル基の場合、2,3−ジクロロ−
5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンで除去した後
に分離することが出来ることは、この分野に精通した熟
練者によって当然認識されていることである。もしこの
工程で分離が完了していない場合は、次の工程で分離で
きることをこの分野の熟練者によって理解されるべきで
ある。何時アノマーの分離を行うかの選択は、置換基の
性質、アノマーの混合比、及びアノマーと所望のアノマ
ーとの間の相対的な違いに基づいた分離の容易さに依存
している。
【0045】式Iaの化合物である4,6−ジカルボキ
シメチルα−ガラクト型グリコリピドを合成する為に、
これに対応した分離したアジドグリコリピドのα−アノ
マー(IXa)のアジド基を還元し、続いて得られたア
ミノ基を、本明細書で定義されたR基を持つ所望の脂肪
酸の活性化されたアシル残基でアシル化する。得られた
グリコリピドは、所望ならば、カルボン酸エステル基を
通常の加水分解を行い、式Iaである酸化合物、又はそ
れらの無毒性の薬理学的に許容できる塩とする。式Ia
の化合物の所望のR2 、R3 、R5 、及びR7 基の除去
及び挿入は、お互に入れ換えてもよく、或いはα−ガラ
クト型グリコリピド(Ia)の4位及び6位がカルボキ
シメチル化された化合物を合成する場合に望ましい特定
の置換基によってはその儘にしておいても良いというこ
とをこの分野の熟練者は理解すべきである。
シメチルα−ガラクト型グリコリピドを合成する為に、
これに対応した分離したアジドグリコリピドのα−アノ
マー(IXa)のアジド基を還元し、続いて得られたア
ミノ基を、本明細書で定義されたR基を持つ所望の脂肪
酸の活性化されたアシル残基でアシル化する。得られた
グリコリピドは、所望ならば、カルボン酸エステル基を
通常の加水分解を行い、式Iaである酸化合物、又はそ
れらの無毒性の薬理学的に許容できる塩とする。式Ia
の化合物の所望のR2 、R3 、R5 、及びR7 基の除去
及び挿入は、お互に入れ換えてもよく、或いはα−ガラ
クト型グリコリピド(Ia)の4位及び6位がカルボキ
シメチル化された化合物を合成する場合に望ましい特定
の置換基によってはその儘にしておいても良いというこ
とをこの分野の熟練者は理解すべきである。
【0046】同様にして、4,6−ジカルボキシメチル
β−ガラクト型グリコリピド(Ic)を合成する為に、
対応した、分離したアジドグリコリピドのβ−アノマー
化合物IXcを選択的保護及び/又は還元反応にかけ、
つづいて得られたアミノ基をアシル化し、そして所望な
らば、カルボン酸エステルを加水分解する。置換基は相
互に入れ換えてもよく、或いはβ−ガラクト型グリコリ
ピド(Ic)の4位及び6位にカルボキシメチル基を持
つ所望の化合物Icに変換しても良い。
β−ガラクト型グリコリピド(Ic)を合成する為に、
対応した、分離したアジドグリコリピドのβ−アノマー
化合物IXcを選択的保護及び/又は還元反応にかけ、
つづいて得られたアミノ基をアシル化し、そして所望な
らば、カルボン酸エステルを加水分解する。置換基は相
互に入れ換えてもよく、或いはβ−ガラクト型グリコリ
ピド(Ic)の4位及び6位にカルボキシメチル基を持
つ所望の化合物Icに変換しても良い。
【0047】上に概説した一般工程、及びグルコピラノ
シド(Vb)から出発する反応式5に従って、4,6−
ジカルボキシメチルグルコ型グリコリピド式Ib及びI
dが、対応したα−グルコ化合物式IXb及びβ−グル
コ化合物IXdからそれぞれ合成出来ることを理解すべ
きである。
シド(Vb)から出発する反応式5に従って、4,6−
ジカルボキシメチルグルコ型グリコリピド式Ib及びI
dが、対応したα−グルコ化合物式IXb及びβ−グル
コ化合物IXdからそれぞれ合成出来ることを理解すべ
きである。
【0048】
【化13】
【0049】式Ie、及び式Igである3,4−ジカル
ボキシメチルα−、及びβ−アノマー化合物をそれぞれ
合成することが所望の場合は、ヒドロキシ基全部を保護
されたガラクトピラノシド(Vc)を式IIIaのアジ
ドアルコールと,反応式6及び前に述べた方法で示した
ようによく知られたカップリング法を用いて反応させ
る。ピラノシドVc及びアルコールIIIaの反応から
得られたアジドグリコリピドは、所望のアジドグリコリ
ピド化合物のα−アノマー及びβ−アノマーの混合物で
ある。カップリング反応によって生成した混合物は、分
別結晶、及び、好ましくは本願明細書に記載されたクロ
マトグラフィ−などの方法によって容易に分離すること
が出来ることは、この分野の熟練者によって熟知されて
いることである。更に、この分離が、全てのヒドロキシ
基が保護されている状態でこの工程で行われるか又は、
もし所望ならば、2位と6位のヒドロキシ基の保護基を
除去した後に、例えば保護基がp−メトキシベンジル基
の場合、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4
−ベンゾキノンで除去した後に分離することが出来るこ
とは、この分野に精通した熟練者によって当然認識され
ていることである。もしこの工程で分離が完了しない場
合は、次の工程で分離できることをこの分野の熟練者に
よって理解されるべきである。どの時点でアノマーの分
離を行うかの選択は,置換基の性質、アノマーの混合
比、及びアノマーと所望のアノマーとの間の相対的な違
いに基づいた分離の容易さに依存している。
ボキシメチルα−、及びβ−アノマー化合物をそれぞれ
合成することが所望の場合は、ヒドロキシ基全部を保護
されたガラクトピラノシド(Vc)を式IIIaのアジ
ドアルコールと,反応式6及び前に述べた方法で示した
ようによく知られたカップリング法を用いて反応させ
る。ピラノシドVc及びアルコールIIIaの反応から
得られたアジドグリコリピドは、所望のアジドグリコリ
ピド化合物のα−アノマー及びβ−アノマーの混合物で
ある。カップリング反応によって生成した混合物は、分
別結晶、及び、好ましくは本願明細書に記載されたクロ
マトグラフィ−などの方法によって容易に分離すること
が出来ることは、この分野の熟練者によって熟知されて
いることである。更に、この分離が、全てのヒドロキシ
基が保護されている状態でこの工程で行われるか又は、
もし所望ならば、2位と6位のヒドロキシ基の保護基を
除去した後に、例えば保護基がp−メトキシベンジル基
の場合、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4
−ベンゾキノンで除去した後に分離することが出来るこ
とは、この分野に精通した熟練者によって当然認識され
ていることである。もしこの工程で分離が完了しない場
合は、次の工程で分離できることをこの分野の熟練者に
よって理解されるべきである。どの時点でアノマーの分
離を行うかの選択は,置換基の性質、アノマーの混合
比、及びアノマーと所望のアノマーとの間の相対的な違
いに基づいた分離の容易さに依存している。
【0050】式Ieの化合物である3,4−ジカルボキ
シメチルα−ガラクト型グリコリピドを合成する為に、
これに対応した、分離したアジドグリコリピドのα−ア
ノマー(IXe)のアジド基を還元し、続いて得られた
アミノ基を、本明細書で定義されたR基を持つ所望の脂
肪酸の活性化されたアシル残基でアシル化する。得られ
たグリコリピドは、所望ならば、カルボン酸エステル基
に通常の加水分解を行い、式Ieである酸化合物、又は
それらの無毒性の薬理学的に許容できる塩とする。式I
aの化合物の所望のR2 、R3 、R5 、及びR7 基の除
去及び挿入は、お互に入れ換えてもよく、或いはα−ガ
ラクト型グリコリピド(Ie)の3位及び4位がカルボ
キシメチル化された化合物を合成する場合に望ましい特
定の置換基によっては、その儘にしておいても良いとい
うことをこの分野の熟練者は理解すべきである。
シメチルα−ガラクト型グリコリピドを合成する為に、
これに対応した、分離したアジドグリコリピドのα−ア
ノマー(IXe)のアジド基を還元し、続いて得られた
アミノ基を、本明細書で定義されたR基を持つ所望の脂
肪酸の活性化されたアシル残基でアシル化する。得られ
たグリコリピドは、所望ならば、カルボン酸エステル基
に通常の加水分解を行い、式Ieである酸化合物、又は
それらの無毒性の薬理学的に許容できる塩とする。式I
aの化合物の所望のR2 、R3 、R5 、及びR7 基の除
去及び挿入は、お互に入れ換えてもよく、或いはα−ガ
ラクト型グリコリピド(Ie)の3位及び4位がカルボ
キシメチル化された化合物を合成する場合に望ましい特
定の置換基によっては、その儘にしておいても良いとい
うことをこの分野の熟練者は理解すべきである。
【0051】同様にして、3,4−ジカルボキシメチル
β−ガラクト型グリコリピド(Ig)を合成する為に、
対応した、分離したアジドグリコリピドのβ−アノマー
化合物IXgを選択的保護及び/又は還元反応にかけ、
つづいて得られたアミノ基をアシル化し、そして、所望
ならば、カルボン酸エステルを加水分解する。置換基は
お互に入れ換えてもよく、或いはβ−ガラクト型グリコ
リピド(Ig)の3位及び4位にカルボキシメチル基を
持つ所望の化合物Igに変換しても良い。
β−ガラクト型グリコリピド(Ig)を合成する為に、
対応した、分離したアジドグリコリピドのβ−アノマー
化合物IXgを選択的保護及び/又は還元反応にかけ、
つづいて得られたアミノ基をアシル化し、そして、所望
ならば、カルボン酸エステルを加水分解する。置換基は
お互に入れ換えてもよく、或いはβ−ガラクト型グリコ
リピド(Ig)の3位及び4位にカルボキシメチル基を
持つ所望の化合物Igに変換しても良い。
【0052】上に概説した一般工程、及びグルコピラノ
シド(Vd)から出発する反応式6に従って、3,4−
ジカルボキシメチルグルコ型グリコリピド式If及びI
hが、対応したα−グルコ化合物式IXf及びβ−グル
コ化合物IXhからそれぞれ合成出来ることを理解すべ
きである。
シド(Vd)から出発する反応式6に従って、3,4−
ジカルボキシメチルグルコ型グリコリピド式If及びI
hが、対応したα−グルコ化合物式IXf及びβ−グル
コ化合物IXhからそれぞれ合成出来ることを理解すべ
きである。
【0053】
【化14】
【0054】式Ii、及び式Ikである3,6−ジカル
ボキシメチルα−、及びβ−アノマー化合物をそれぞれ
合成することが所望の場合は、ヒドロキシ基全部を保護
されたガラクトピラノシド(Ve)を式IIIaのアジ
ドアルコールと,反応式7及び前に述べた方法で示した
ようによく知られたカップリング法を用いて反応させ
る。ピラノシドVe及びアルコールIIIaの反応から
得られたアジドグリコリピドは、所望のアジドグリコリ
ピド化合物のα−アノマー及びβ−アノマーの混合物で
ある。カップリング反応によって生成した混合物は、分
別結晶、及び、好ましくは本願明細書に記載されたクロ
マトグラフィ−などの方法によって容易に分離すること
が出来ることは、この分野の熟練者によって熟知されて
いることである。更に、この分離が、全てのヒドロキシ
基が保護されている状態でこの工程で行われるか、又
は、もし所望ならば、2位と4位のヒドロキシ基の保護
基を除去した後に、例えば保護基がp−メトキシベンジ
ル基の場合、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−
1,4−ベンゾキノンで除去した後に分離することが出
来ることは、この分野に精通した熟練者によって当然認
識されていることである。もしこの工程で分離が完了し
ない場合は、次の工程で分離できることをこの分野の熟
練者によって理解されるべきである。どの時点でアノマ
ーの分離を行うかの選択は,置換基の性質、アノマーの
混合比、及び他のアノマーと所望のアノマーとの間の相
対的な違いに基づいた分離の容易さに依存している。
ボキシメチルα−、及びβ−アノマー化合物をそれぞれ
合成することが所望の場合は、ヒドロキシ基全部を保護
されたガラクトピラノシド(Ve)を式IIIaのアジ
ドアルコールと,反応式7及び前に述べた方法で示した
ようによく知られたカップリング法を用いて反応させ
る。ピラノシドVe及びアルコールIIIaの反応から
得られたアジドグリコリピドは、所望のアジドグリコリ
ピド化合物のα−アノマー及びβ−アノマーの混合物で
ある。カップリング反応によって生成した混合物は、分
別結晶、及び、好ましくは本願明細書に記載されたクロ
マトグラフィ−などの方法によって容易に分離すること
が出来ることは、この分野の熟練者によって熟知されて
いることである。更に、この分離が、全てのヒドロキシ
基が保護されている状態でこの工程で行われるか、又
は、もし所望ならば、2位と4位のヒドロキシ基の保護
基を除去した後に、例えば保護基がp−メトキシベンジ
ル基の場合、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−
1,4−ベンゾキノンで除去した後に分離することが出
来ることは、この分野に精通した熟練者によって当然認
識されていることである。もしこの工程で分離が完了し
ない場合は、次の工程で分離できることをこの分野の熟
練者によって理解されるべきである。どの時点でアノマ
ーの分離を行うかの選択は,置換基の性質、アノマーの
混合比、及び他のアノマーと所望のアノマーとの間の相
対的な違いに基づいた分離の容易さに依存している。
【0055】式Iiの化合物である3,6−ジカルボキ
シメチルα−ガラクト型グリコリピドを合成する為に、
これに対応した、分離したアジドグリコリピドのα−ア
ノマー(IXi)のアジド基を還元し、続いて得られた
アミノ基を、本明細書で定義されたR基を持つ所望の脂
肪酸の活性化されたアシル残基でアシル化する。得られ
たグリコリピドは、所望ならば、カルボン酸エステル基
を通常の加水分解を行い、式Iiである酸化合物、又は
それらの無毒性の薬理学的に許容できる塩とする。式I
iの化合物の所望のR2 、R3 、R5 、及びR7 基の除
去、及び挿入は、お互に入れ換えてもよく、或いはα−
ガラクト型グリコリピド(Ii)の3位及び6位がカル
ボキシメチル化された化合物を合成する場合に望ましい
特定の置換基によっては、その儘にしておいても良いと
いうことは、この分野の熟練者にとっては十分に理解さ
れていることである。
シメチルα−ガラクト型グリコリピドを合成する為に、
これに対応した、分離したアジドグリコリピドのα−ア
ノマー(IXi)のアジド基を還元し、続いて得られた
アミノ基を、本明細書で定義されたR基を持つ所望の脂
肪酸の活性化されたアシル残基でアシル化する。得られ
たグリコリピドは、所望ならば、カルボン酸エステル基
を通常の加水分解を行い、式Iiである酸化合物、又は
それらの無毒性の薬理学的に許容できる塩とする。式I
iの化合物の所望のR2 、R3 、R5 、及びR7 基の除
去、及び挿入は、お互に入れ換えてもよく、或いはα−
ガラクト型グリコリピド(Ii)の3位及び6位がカル
ボキシメチル化された化合物を合成する場合に望ましい
特定の置換基によっては、その儘にしておいても良いと
いうことは、この分野の熟練者にとっては十分に理解さ
れていることである。
【0056】同様にして、3,6−ジカルボキシメチル
β−ガラクト型グリコリピド(Ik)を合成する為に、
対応した、分離したアジドグリコリピドのβ−アノマー
化合物IXkを選択的保護及び/又は還元反応にかけ、
つづいて得られたアミノ基をアシル化し、そして、所望
ならば、カルボン酸エステルを加水分解する。置換基は
お互に入れ換えてもよく、或いはβ−ガラクト型グリコ
リピド(Ik)の3位及び6位にカルボキシメチル基を
持つ所望の化合物Ikに変換しても良い。
β−ガラクト型グリコリピド(Ik)を合成する為に、
対応した、分離したアジドグリコリピドのβ−アノマー
化合物IXkを選択的保護及び/又は還元反応にかけ、
つづいて得られたアミノ基をアシル化し、そして、所望
ならば、カルボン酸エステルを加水分解する。置換基は
お互に入れ換えてもよく、或いはβ−ガラクト型グリコ
リピド(Ik)の3位及び6位にカルボキシメチル基を
持つ所望の化合物Ikに変換しても良い。
【0057】上に概説した一般工程、及びグルコピラノ
シド(Vf)から出発する反応式7に従って、3,6−
ジカルボキシメチルグルコ型グリコリピド式Ij及びI
lが、対応したα−グルコ化合物式IXj及びβ−グル
コ化合物IXlそれぞれ合成出来ることを理解すべきで
ある。
シド(Vf)から出発する反応式7に従って、3,6−
ジカルボキシメチルグルコ型グリコリピド式Ij及びI
lが、対応したα−グルコ化合物式IXj及びβ−グル
コ化合物IXlそれぞれ合成出来ることを理解すべきで
ある。
【0058】本発明の好ましい態様は、次式:
【0059】
【化15】
【0060】(式中、Rは脂肪酸のアシル残基であり;
R1 は−(C=CH)m −(CH2 ) n −CH3 であ
り;R3 、R4 及びR6 は、それぞれ独立して−CH2
CO2 R 7 であり、但し、R3 、R4 及びR6 の少なく
とも二つの置換基は−CH2 CO 2 R7 であり;R2 、
R3 、R4 、R5 及びR6 はそれぞれ独立して水素、置
換していない、又は置換しているアルカノイル基、アリ
ールアルキル基、又はアリールカルボニル基であり、基
中該置換基はC1-4 アルキル基、トリフルオロメチル
基、ヒドロキシ基及びC1-4 アルキルオキシ基より選ば
れたものであり;mは、0又は1の整数であり;nは、
5から14の整数であり;R7 は、水素、加水分解可能
なエステル基、又は無毒性の、薬理学的に許容できる塩
を形成するカチオンであり;又はそれらの溶媒和又は水
和物)で示される化合物である。特に好ましい態様は、
R4 及びR6 は−CH2 CO2 R7 であり、R2 、
R3 、及びR 5 は、それぞれ独立して水素、又はベンゾ
イル基である。もう一つの特に好ましい態様は、R3 及
びR4 は−CH2 CO2 R7 であり、R2 、R5 及びR
6 は、それぞれ独立して水素又はベンゾイル基である。
さらにもう一つの特に好ましい態様は、R3 及びR
6 は、−CH2 CO2 R7 であり、そしてR2 、R4 及
びR 5 は、それぞれ独立して水素、又はベンゾイルであ
る。
R1 は−(C=CH)m −(CH2 ) n −CH3 であ
り;R3 、R4 及びR6 は、それぞれ独立して−CH2
CO2 R 7 であり、但し、R3 、R4 及びR6 の少なく
とも二つの置換基は−CH2 CO 2 R7 であり;R2 、
R3 、R4 、R5 及びR6 はそれぞれ独立して水素、置
換していない、又は置換しているアルカノイル基、アリ
ールアルキル基、又はアリールカルボニル基であり、基
中該置換基はC1-4 アルキル基、トリフルオロメチル
基、ヒドロキシ基及びC1-4 アルキルオキシ基より選ば
れたものであり;mは、0又は1の整数であり;nは、
5から14の整数であり;R7 は、水素、加水分解可能
なエステル基、又は無毒性の、薬理学的に許容できる塩
を形成するカチオンであり;又はそれらの溶媒和又は水
和物)で示される化合物である。特に好ましい態様は、
R4 及びR6 は−CH2 CO2 R7 であり、R2 、
R3 、及びR 5 は、それぞれ独立して水素、又はベンゾ
イル基である。もう一つの特に好ましい態様は、R3 及
びR4 は−CH2 CO2 R7 であり、R2 、R5 及びR
6 は、それぞれ独立して水素又はベンゾイル基である。
さらにもう一つの特に好ましい態様は、R3 及びR
6 は、−CH2 CO2 R7 であり、そしてR2 、R4 及
びR 5 は、それぞれ独立して水素、又はベンゾイルであ
る。
【0061】本発明のもう一つの好ましい態様は、下記
の構造を持つ式Iの化合物:
の構造を持つ式Iの化合物:
【0062】
【化16】
【0063】(式中、Rは脂肪酸のアシル残基であり;
R1 は−(CH=CH) m −(CH2)n −CH3 であ
り;R3 、R4 、及びR6 は、それぞれ独立して−CH
2 CO 2 R7 であり、但し、R3 、R4 及びR6 の少な
くとも二つの置換基は、−CH 2 CO2 R7 であり;R
2 、R3 、R4 、R5 及びR6 はそれぞれ独立して水
素、置換していない又は置換しているアルカノイル基、
アリールアルキル基、又はアリールカルボニル基であ
り、基中、該置換基は、C1-4 アルキル基、トリフルオ
ロメチル基、ヒドロキシ基及びC1-4 アルキルオキシ基
より選ばれたものであり;mは、0又は1の整数であ
り;nは、5から14の整数であり;R7 は、水素、加
水分解可能なエステル基、又は無毒性の、薬理学的に許
容できる塩を形成するカチオンであり;又はそれらの溶
媒和、又は水和物)で示される化合物である。特に好ま
しい態様は、R4 及びR6 は−CH2 CO2 R7 であ
り、R2 、R 3 、及びR5 は、それぞれ独立して水素、
又はベンゾイル基である。もう一つの特に好ましい態様
は、R3 及びR4 は−CH2 CO2 R7 であり、R2 、
R5 及びR6 は、それぞれ独立して水素、又はベンゾイ
ル基である。さらにもう一つの特に好ましい態様は、R
3 及びR6 は、−CH2 CO2 R7 であり、そして
R2、R4 及びR5 は、それぞれ独立して水素、又はベ
ンゾイルである。
R1 は−(CH=CH) m −(CH2)n −CH3 であ
り;R3 、R4 、及びR6 は、それぞれ独立して−CH
2 CO 2 R7 であり、但し、R3 、R4 及びR6 の少な
くとも二つの置換基は、−CH 2 CO2 R7 であり;R
2 、R3 、R4 、R5 及びR6 はそれぞれ独立して水
素、置換していない又は置換しているアルカノイル基、
アリールアルキル基、又はアリールカルボニル基であ
り、基中、該置換基は、C1-4 アルキル基、トリフルオ
ロメチル基、ヒドロキシ基及びC1-4 アルキルオキシ基
より選ばれたものであり;mは、0又は1の整数であ
り;nは、5から14の整数であり;R7 は、水素、加
水分解可能なエステル基、又は無毒性の、薬理学的に許
容できる塩を形成するカチオンであり;又はそれらの溶
媒和、又は水和物)で示される化合物である。特に好ま
しい態様は、R4 及びR6 は−CH2 CO2 R7 であ
り、R2 、R 3 、及びR5 は、それぞれ独立して水素、
又はベンゾイル基である。もう一つの特に好ましい態様
は、R3 及びR4 は−CH2 CO2 R7 であり、R2 、
R5 及びR6 は、それぞれ独立して水素、又はベンゾイ
ル基である。さらにもう一つの特に好ましい態様は、R
3 及びR6 は、−CH2 CO2 R7 であり、そして
R2、R4 及びR5 は、それぞれ独立して水素、又はベ
ンゾイルである。
【0064】本発明の、さらにもう一つの好ましい態様
は、下記の構造を持つ式Iの化合物:
は、下記の構造を持つ式Iの化合物:
【0065】
【化17】
【0066】(式中、Rは脂肪酸のアシル残基であり;
R1 は−(CH=CH) m −(CH2)n −CH3 であ
り;R3 、R4 、及びR6 は、それぞれ独立して−CH
2 CO 2 R7 であり、但し、R3 、R4 及びR6 の少な
くとも二つの置換基は−CH2CO2 R7 であり;
R2 、R3 、R4 、R5 及びR6 はそれぞれ独立して水
素、置換していない又は置換しているアルカノイル基、
アリールアルキル基、又はアリールカルボニル基であ
り、基中、該置換基は、C1-4 アルキル基、トリフルオ
ロメチル基、ヒドロキシ基、及びC1-4 アルキルオキシ
基より選ばれたものであり;mは、0又は1の整数であ
り;nは、5から14の整数であり;R7 は、水素、加
水分解可能なエステル基、又は無毒性の、薬理学的に許
容できる塩を形成するカチオンであり;又はそれらの溶
媒和、又は水和物)で示される化合物である。特に好ま
しい態様は、R4 及びR6 は−CH2 CO2 R7 であ
り、R2 、R 3 、及びR5 は、それぞれ独立して水素、
又はベンゾイル基である。もう一つの特に好ましい態様
は、R3 及びR4 は−CH2 CO2 R7 であり、R2 、
R5 及びR6 は、それぞれ独立して水素又はベンゾイル
基である。さらにもう一つの特に好ましい態様は、R3
及びR6 は、−CH2 CO2 R7 であり、そしてR2 、
R4 及びR5 は、それぞれ独立して水素、又はベンゾイ
ルである。
R1 は−(CH=CH) m −(CH2)n −CH3 であ
り;R3 、R4 、及びR6 は、それぞれ独立して−CH
2 CO 2 R7 であり、但し、R3 、R4 及びR6 の少な
くとも二つの置換基は−CH2CO2 R7 であり;
R2 、R3 、R4 、R5 及びR6 はそれぞれ独立して水
素、置換していない又は置換しているアルカノイル基、
アリールアルキル基、又はアリールカルボニル基であ
り、基中、該置換基は、C1-4 アルキル基、トリフルオ
ロメチル基、ヒドロキシ基、及びC1-4 アルキルオキシ
基より選ばれたものであり;mは、0又は1の整数であ
り;nは、5から14の整数であり;R7 は、水素、加
水分解可能なエステル基、又は無毒性の、薬理学的に許
容できる塩を形成するカチオンであり;又はそれらの溶
媒和、又は水和物)で示される化合物である。特に好ま
しい態様は、R4 及びR6 は−CH2 CO2 R7 であ
り、R2 、R 3 、及びR5 は、それぞれ独立して水素、
又はベンゾイル基である。もう一つの特に好ましい態様
は、R3 及びR4 は−CH2 CO2 R7 であり、R2 、
R5 及びR6 は、それぞれ独立して水素又はベンゾイル
基である。さらにもう一つの特に好ましい態様は、R3
及びR6 は、−CH2 CO2 R7 であり、そしてR2 、
R4 及びR5 は、それぞれ独立して水素、又はベンゾイ
ルである。
【0067】本発明の、さらにもう一つの好ましい態様
は、下記の構造を持つ式Iの化合物:
は、下記の構造を持つ式Iの化合物:
【0068】
【化18】
【0069】(式中、Rは脂肪酸のアシル残基であり;
R1 は−(CH=CH) m −(CH2)n −CH3 であ
り;R3 、R4 、及びR6 は、それぞれ独立して−CH
2 CO 2 R7 であり、但し、R3 、R4 及びR6 の少な
くとも二つの置換基は−CH2CO2 R7 であり;
R2 、R3 、R4 、R5 及びR6 はそれぞれ独立して水
素、置換していない又は置換しているアルカノイル基、
アリールアルキル基、又はアリールカルボニル基であ
り、基中、該置換基は、C1-4 アルキル基、トリフルオ
ロメチル基、ヒドロキシ基、及びC1-4 アルキルオキシ
基より選ばれたものであり;mは、0又は1の整数であ
り;nは、5から14の整数であり;R7 は、水素、加
水分解可能なエステル基、又は無毒性の、薬理学的に許
容できる塩を形成するカチオンであり;又は、それらの
溶媒和又は水和物)で示される化合物である。特に好ま
しい態様は、R4 及びR6 は−CH2 CO2 R7 であ
り、R2 、R 3 、及びR5 は、それぞれ独立して水素、
又はベンゾイル基である。もう一つの特に好ましい態様
は、R3 及びR4 は−CH2 CO2 R7 であり、R2 、
R5 及びR6 は、それぞれ独立して水素、又はベンゾイ
ル基である。さらにもう一つの特に好ましい態様は、R
3 及びR6 は、−CH2 CO2 R7 であり、そして
R2、R4 及びR5 は、それぞれ独立して水素、又はベ
ンゾイルである。
R1 は−(CH=CH) m −(CH2)n −CH3 であ
り;R3 、R4 、及びR6 は、それぞれ独立して−CH
2 CO 2 R7 であり、但し、R3 、R4 及びR6 の少な
くとも二つの置換基は−CH2CO2 R7 であり;
R2 、R3 、R4 、R5 及びR6 はそれぞれ独立して水
素、置換していない又は置換しているアルカノイル基、
アリールアルキル基、又はアリールカルボニル基であ
り、基中、該置換基は、C1-4 アルキル基、トリフルオ
ロメチル基、ヒドロキシ基、及びC1-4 アルキルオキシ
基より選ばれたものであり;mは、0又は1の整数であ
り;nは、5から14の整数であり;R7 は、水素、加
水分解可能なエステル基、又は無毒性の、薬理学的に許
容できる塩を形成するカチオンであり;又は、それらの
溶媒和又は水和物)で示される化合物である。特に好ま
しい態様は、R4 及びR6 は−CH2 CO2 R7 であ
り、R2 、R 3 、及びR5 は、それぞれ独立して水素、
又はベンゾイル基である。もう一つの特に好ましい態様
は、R3 及びR4 は−CH2 CO2 R7 であり、R2 、
R5 及びR6 は、それぞれ独立して水素、又はベンゾイ
ル基である。さらにもう一つの特に好ましい態様は、R
3 及びR6 は、−CH2 CO2 R7 であり、そして
R2、R4 及びR5 は、それぞれ独立して水素、又はベ
ンゾイルである。
【0070】いま一つの観点から、本発明は、新規な中
間体式X:
間体式X:
【0071】
【化19】
【0072】(式中、R2 、R3 、R4 及びR6 は、そ
れぞれ独立して水素、置換されている又は置換されてい
ないアルカノイル基、アリールアルキル基、又はアリー
ルカルボニル基であり、基中、該置換基は、ハロゲン、
C1-4 アルキル基、トリフルオロメチル基、及びC1-4
アルキルオキシ基から選ばれたものであり;R3 、
R4、及びR6 は、それぞれ独立して−CH2 CO2 R
7aであり、但し、R3 、R4及びR6 の少なくとも二つ
の置換基は−CH2 CO2 R7aであり;R7aは加水分解
可能なエステル基であり;そして、R8 は、低級アルキ
ル基、置換していない、又は置換したアリール基、又は
アリール(低級)アルキル基であり、該置換基は、ハロ
ゲン、C1-4 アルキル基、トリフルオロメチル基、及び
アルコキシ基である)を提供する。
れぞれ独立して水素、置換されている又は置換されてい
ないアルカノイル基、アリールアルキル基、又はアリー
ルカルボニル基であり、基中、該置換基は、ハロゲン、
C1-4 アルキル基、トリフルオロメチル基、及びC1-4
アルキルオキシ基から選ばれたものであり;R3 、
R4、及びR6 は、それぞれ独立して−CH2 CO2 R
7aであり、但し、R3 、R4及びR6 の少なくとも二つ
の置換基は−CH2 CO2 R7aであり;R7aは加水分解
可能なエステル基であり;そして、R8 は、低級アルキ
ル基、置換していない、又は置換したアリール基、又は
アリール(低級)アルキル基であり、該置換基は、ハロ
ゲン、C1-4 アルキル基、トリフルオロメチル基、及び
アルコキシ基である)を提供する。
【0073】本発明の好ましい態様としては、式Xの化
合物は次式:
合物は次式:
【0074】
【化20】
【0075】で示される化合物であり、式中、R2 及び
R3 は、それぞれ独立して水素、置換されていない又は
置換されているアルカノイル基、アリールアルキル基、
又はアリールカルボニル基であり、該置換基は、ハロゲ
ン、C1-4 アルキル基、トリフルオロメチル基、及びC
1-4 アルコキシ基より選ばれた基であり;R7aは加水分
解可能なエステル基であり;そしてR8 は(低級)アル
キル基、置換されていない又は置換されているアリール
基、又はアリール(低級)アルキル基であり、該置換基
は、ハロゲン、C1-4 アルキル基、トリフルオロメチル
基、及びC1-4 アルコキシ基よりえらばれた基である。
最も好ましい態様としては、R2 及びR3は、p−メト
キシベンジルであり;R7aは、t−ブチル基、そしてR
8 は、(低級)アルキル基、又はフェニル基である。
R3 は、それぞれ独立して水素、置換されていない又は
置換されているアルカノイル基、アリールアルキル基、
又はアリールカルボニル基であり、該置換基は、ハロゲ
ン、C1-4 アルキル基、トリフルオロメチル基、及びC
1-4 アルコキシ基より選ばれた基であり;R7aは加水分
解可能なエステル基であり;そしてR8 は(低級)アル
キル基、置換されていない又は置換されているアリール
基、又はアリール(低級)アルキル基であり、該置換基
は、ハロゲン、C1-4 アルキル基、トリフルオロメチル
基、及びC1-4 アルコキシ基よりえらばれた基である。
最も好ましい態様としては、R2 及びR3は、p−メト
キシベンジルであり;R7aは、t−ブチル基、そしてR
8 は、(低級)アルキル基、又はフェニル基である。
【0076】もう一つの観点としては、本発明は、哺乳
動物について必要に応じて、セレクチン仲介細胞接着を
阻害することにより疾病を治療、または予防する方法を
提供する。この方法は、該哺乳動物に、式Iの化合物、
又はそれらの無毒性の、薬理学的に許容される塩、溶媒
和、又は水和物の療法学的に有効な量を投与することを
包含する。特に好ましい態様としては、本発明は、哺乳
動物について炎症に関連した疾病、又は他の病理学的な
症状に対する治療の方法を提供する。この治療の方法は
該哺乳動物に、式Iの化合物、又はそれらの無毒性の、
薬理学的に許容される塩、溶媒和、又は水和物の、療法
学的に有効な量を投与することを包含する。
動物について必要に応じて、セレクチン仲介細胞接着を
阻害することにより疾病を治療、または予防する方法を
提供する。この方法は、該哺乳動物に、式Iの化合物、
又はそれらの無毒性の、薬理学的に許容される塩、溶媒
和、又は水和物の療法学的に有効な量を投与することを
包含する。特に好ましい態様としては、本発明は、哺乳
動物について炎症に関連した疾病、又は他の病理学的な
症状に対する治療の方法を提供する。この治療の方法は
該哺乳動物に、式Iの化合物、又はそれらの無毒性の、
薬理学的に許容される塩、溶媒和、又は水和物の、療法
学的に有効な量を投与することを包含する。
【0077】さらに他の観点に於いて、本発明は、式I
で示される少なくとも一つの化合物を、薬理学的な担
体、又は希釈剤との組み合わせよりなる薬理学的組成物
を提供する。
で示される少なくとも一つの化合物を、薬理学的な担
体、又は希釈剤との組み合わせよりなる薬理学的組成物
を提供する。
【0078】細胞接着活性: 1. P−セレクチン接着受容体結合 P−セレクチン(GMP140:顆粒膜プロテイン−1
40;PADGEM,又はCD62)は、内皮細胞、及
び血小板のアルファ顆粒にみられるカルシウム依存性の
トランスメンブレンプロテインである。このものはアル
ファ(2−3)シアリル化、及び配列Lewis x
〔ジョウ(Zhou)ら、J.Cell.Biol.,
115巻,(2):557−564頁(1991年)〕
及びスルファチド〔3−硫酸ガラクトシルセラミド;ア
ルフォ(Aruffo)ら,Cell,67巻,35−
45頁(1991年)〕を含むアルファ(1−3)フコ
シル化ラクトサミノグルカンを認識する活性化された内
皮細胞、及び血小板上で発現する誘導セレクチンであ
る。P−セレクチンは、流動細胞中で、P−セレクチン
によって誘導される白血球の転がり(rolling)
によって明らかなように、内皮と好中球との間で起こる
最初の接着反応に関与していると考えられている〔M.
ロウレンス(Lawrence),及びT.スプリンジ
ャー(Springer)ら,Cell,65巻,85
9−873頁(1991年)〕。
40;PADGEM,又はCD62)は、内皮細胞、及
び血小板のアルファ顆粒にみられるカルシウム依存性の
トランスメンブレンプロテインである。このものはアル
ファ(2−3)シアリル化、及び配列Lewis x
〔ジョウ(Zhou)ら、J.Cell.Biol.,
115巻,(2):557−564頁(1991年)〕
及びスルファチド〔3−硫酸ガラクトシルセラミド;ア
ルフォ(Aruffo)ら,Cell,67巻,35−
45頁(1991年)〕を含むアルファ(1−3)フコ
シル化ラクトサミノグルカンを認識する活性化された内
皮細胞、及び血小板上で発現する誘導セレクチンであ
る。P−セレクチンは、流動細胞中で、P−セレクチン
によって誘導される白血球の転がり(rolling)
によって明らかなように、内皮と好中球との間で起こる
最初の接着反応に関与していると考えられている〔M.
ロウレンス(Lawrence),及びT.スプリンジ
ャー(Springer)ら,Cell,65巻,85
9−873頁(1991年)〕。
【0079】アルフォ(Aruffo)ら,Cell,
67巻,35−45頁(1991年)に記載されている
方法によって調製されるP−セレクチンの可溶体が入手
可能なことから、不動性のスルファチドに対するP−セ
レクチンの結合阻害性を測定する方法として、フォクサ
ル(Foxall)ら,J.Cell Biol.,1
17巻,895−902頁(1992年)の方法を改良
した結合ELISAによる検定法が開発された。これら
の阻害剤は、次に記載した検定法によって試験された。
67巻,35−45頁(1991年)に記載されている
方法によって調製されるP−セレクチンの可溶体が入手
可能なことから、不動性のスルファチドに対するP−セ
レクチンの結合阻害性を測定する方法として、フォクサ
ル(Foxall)ら,J.Cell Biol.,1
17巻,895−902頁(1992年)の方法を改良
した結合ELISAによる検定法が開発された。これら
の阻害剤は、次に記載した検定法によって試験された。
【0080】1μg/mLの濃度のスルファチドメタノ
ール溶液(SIGMA社)の0.1mLを、96−ウエ
ルのELISAプレート(ProBind,Falco
n社)の48ウエルに加え、そして一夜室温で乾燥し
た。他方の48ウエルは、溶媒(メタノール,フィッシ
ャーサイエンティフィック(Fisher Scien
tific)社)をインキュベートした。翌日、抗原/
溶媒で被覆したプレートを、20mMのHEPES、1
mMのCaCl2 、及び0.15MのNaClを含んだ
緩衝液(pH8.0)中の5%BSA(ICN社)で
1.5時間、室温でブロックした。天然型P−セレクチ
ンを最初にHRP−結合ヤギ抗ヒトIgG(1:500
0希釈,Fisher Scientific社)と混
合し、BSAでブロックしたプレートに加える前に、2
0mM HEPES、0.15MNaCl、1%BS
A、及び1mMCaCl2 を含んだ緩衝液(pH8.
0)中で30分、37°Cでインキュベートした。30
分の前保温(preincubation)の後に、こ
の融合プロテイン−HRP結合免疫複合体は、ブロック
された抗原被膜プレート上で45分、37°Cで、被験
薬の存在下、または不存在下インキュベートし、それか
ら洗浄して結合していないプロテインを除去した。結合
した複合体は、3,3’,5,5’−テトラメチルベン
ジジン(SIGMA社)を含むの基質緩衝液(NaOA
c・3H2O(95mM),クエン酸一水和物(5m
M),尿素/H2 O2 (1.4mM))を加えることに
よって検定した。反応は3N硫酸を加えることにより停
止し、それからELISA読み取り装置で、450n
m、及び630nmの二種類の波長の吸収を測定した。
化合物の効力は、スルファチド(ポジティブコントロー
ル)、又はMeOH(ネガティブコントロール)の効力
と比較した。効力値は結合阻害比が百分率として得られ
る:
ール溶液(SIGMA社)の0.1mLを、96−ウエ
ルのELISAプレート(ProBind,Falco
n社)の48ウエルに加え、そして一夜室温で乾燥し
た。他方の48ウエルは、溶媒(メタノール,フィッシ
ャーサイエンティフィック(Fisher Scien
tific)社)をインキュベートした。翌日、抗原/
溶媒で被覆したプレートを、20mMのHEPES、1
mMのCaCl2 、及び0.15MのNaClを含んだ
緩衝液(pH8.0)中の5%BSA(ICN社)で
1.5時間、室温でブロックした。天然型P−セレクチ
ンを最初にHRP−結合ヤギ抗ヒトIgG(1:500
0希釈,Fisher Scientific社)と混
合し、BSAでブロックしたプレートに加える前に、2
0mM HEPES、0.15MNaCl、1%BS
A、及び1mMCaCl2 を含んだ緩衝液(pH8.
0)中で30分、37°Cでインキュベートした。30
分の前保温(preincubation)の後に、こ
の融合プロテイン−HRP結合免疫複合体は、ブロック
された抗原被膜プレート上で45分、37°Cで、被験
薬の存在下、または不存在下インキュベートし、それか
ら洗浄して結合していないプロテインを除去した。結合
した複合体は、3,3’,5,5’−テトラメチルベン
ジジン(SIGMA社)を含むの基質緩衝液(NaOA
c・3H2O(95mM),クエン酸一水和物(5m
M),尿素/H2 O2 (1.4mM))を加えることに
よって検定した。反応は3N硫酸を加えることにより停
止し、それからELISA読み取り装置で、450n
m、及び630nmの二種類の波長の吸収を測定した。
化合物の効力は、スルファチド(ポジティブコントロー
ル)、又はMeOH(ネガティブコントロール)の効力
と比較した。効力値は結合阻害比が百分率として得られ
る:
【0081】
【数1】
【0082】これからRg結合阻害%に対する用量がプ
ロットされ、これによってIC50(μM)が計算され、
細胞フリーのデーターとして表1に示されている。
ロットされ、これによってIC50(μM)が計算され、
細胞フリーのデーターとして表1に示されている。
【0083】2. HL−60血小板細胞結合検定 アメリカ模式菌培養蒐集(American Type
Culture Collection)から入手し
たHL−60細胞を、20%牛胎児血清(Sigma
社)、及び50μg/mLのゲンタマイシン(GIBC
O社)を補填したRPMI 1640培地(GIBCO
社)中で培養した対数関数的に増殖した細胞を収穫し、
洗浄し、HEPES(5mL)、及び0.2%ウシ血清
アルブミンを含むチロデス緩衝液に再懸濁し、1%ホル
マリン緩衝液で一定量にした。
Culture Collection)から入手し
たHL−60細胞を、20%牛胎児血清(Sigma
社)、及び50μg/mLのゲンタマイシン(GIBC
O社)を補填したRPMI 1640培地(GIBCO
社)中で培養した対数関数的に増殖した細胞を収穫し、
洗浄し、HEPES(5mL)、及び0.2%ウシ血清
アルブミンを含むチロデス緩衝液に再懸濁し、1%ホル
マリン緩衝液で一定量にした。
【0084】正常なヒト献血者から供与された血液をク
エン酸塩で抗凝血化し、1−ステッププレイトレット
(1−Step Plateletes)(Accur
ateChemical社)上に層とし、350gで2
0分間室温で遠心分離した。血小板バンドを集め、HE
PES(5mM)、EDTA(10mM)、及びBSA
(0.2%,pH7.4)を含むタイロードバッファー
(tyrode’sBuffer)(THEB)で2倍
量に希釈し、そして600gで10分間遠心分離した。
この血小板ペレットを再びTHEBに懸濁し室温で1時
間インキュベートした。カルセイン−アセトキシメチル
エステル(カルセイン−Am,分子プローブ)を最終の
濃度が10μMになるように血小板に加え、10分間、
37°Cでインキュベートし、血小板をラベルした。洗
浄しないで血小板をコールターカウンター(Coult
er counter)モデルZM上でカウントし、そ
の濃度を1×107 /mLにした。血小板は、CaCl
2 (2mM)、HEPES(5mM)、及びBSA(p
H7.4)を含むタイロードバッファー(THB)中で
10分間2U/mLのヒトトロンビンで活性化し、直ち
に1%ホルマリンバッファーで1から2時間、室温で一
定量にした。活性化する前にラベルされた血小板の一部
をとり非活性化血小板試料とした。
エン酸塩で抗凝血化し、1−ステッププレイトレット
(1−Step Plateletes)(Accur
ateChemical社)上に層とし、350gで2
0分間室温で遠心分離した。血小板バンドを集め、HE
PES(5mM)、EDTA(10mM)、及びBSA
(0.2%,pH7.4)を含むタイロードバッファー
(tyrode’sBuffer)(THEB)で2倍
量に希釈し、そして600gで10分間遠心分離した。
この血小板ペレットを再びTHEBに懸濁し室温で1時
間インキュベートした。カルセイン−アセトキシメチル
エステル(カルセイン−Am,分子プローブ)を最終の
濃度が10μMになるように血小板に加え、10分間、
37°Cでインキュベートし、血小板をラベルした。洗
浄しないで血小板をコールターカウンター(Coult
er counter)モデルZM上でカウントし、そ
の濃度を1×107 /mLにした。血小板は、CaCl
2 (2mM)、HEPES(5mM)、及びBSA(p
H7.4)を含むタイロードバッファー(THB)中で
10分間2U/mLのヒトトロンビンで活性化し、直ち
に1%ホルマリンバッファーで1から2時間、室温で一
定量にした。活性化する前にラベルされた血小板の一部
をとり非活性化血小板試料とした。
【0085】両血小板、及びHL−60は、≧5倍のハ
ンクスバランス塩溶液(HanksBalanced
Salt Solution;HBSS)で洗浄し、T
HBに再懸濁してカウントした。細胞の濃度は、血小板
については2×107 /mL、HL−60については4
×106 に調節し、この比が血小板:HL−60細胞接
着に対して最適のものとされた。化合物は、50μLの
HL−60を加える前に30分、室温でインキュベート
した。血小板:HL−60(5:1)は、0.2mLの
THBを加える前に30分、室温でインキュベートする
と容積が増し、試料はFACScan シトメーター
(ベクトン ジキンソン(BectonDickins
on)社)上で分析可能となった。非活性血小板、及び
EDTA(10mM)を含む活性血小板はコントロール
とした。HL−60の量に対応した前の散乱チャンネル
に対して設定した領域内でデータを収集した。
ンクスバランス塩溶液(HanksBalanced
Salt Solution;HBSS)で洗浄し、T
HBに再懸濁してカウントした。細胞の濃度は、血小板
については2×107 /mL、HL−60については4
×106 に調節し、この比が血小板:HL−60細胞接
着に対して最適のものとされた。化合物は、50μLの
HL−60を加える前に30分、室温でインキュベート
した。血小板:HL−60(5:1)は、0.2mLの
THBを加える前に30分、室温でインキュベートする
と容積が増し、試料はFACScan シトメーター
(ベクトン ジキンソン(BectonDickins
on)社)上で分析可能となった。非活性血小板、及び
EDTA(10mM)を含む活性血小板はコントロール
とした。HL−60の量に対応した前の散乱チャンネル
に対して設定した領域内でデータを収集した。
【0086】HL−60細胞は、二種類の集団として提
供された:一つは、非蛍光性であり、血小板を含んでい
ないもの;もう一つは結合血小板を含む蛍光性のもので
あった。結合の阻害率は、ビークルのみで処理した標準
試料(阻害率0%)、及びEDTAで結合がブロックさ
れた標準試料(阻害率100%)との比較により、次式
にしたがって計算した:
供された:一つは、非蛍光性であり、血小板を含んでい
ないもの;もう一つは結合血小板を含む蛍光性のもので
あった。結合の阻害率は、ビークルのみで処理した標準
試料(阻害率0%)、及びEDTAで結合がブロックさ
れた標準試料(阻害率100%)との比較により、次式
にしたがって計算した:
【0087】
【数2】
【0088】x=化合物の存在する、結合血小板を含む
HL−60細胞; b=EDTAの存在するHL−60細胞; a=化合物ビークルの存在する、結合血小板を含むHL
−60細胞; z=血小板:HL−60細胞接着阻害%
HL−60細胞; b=EDTAの存在するHL−60細胞; a=化合物ビークルの存在する、結合血小板を含むHL
−60細胞; z=血小板:HL−60細胞接着阻害%
【0089】3. ラットに於ける反転受動アルチュウ
ス反応: ラットに於ける反転受動アルチュウス反応は、ムリガン
(Mulligan)ら〔J.Clin.Inves
t.,88巻,1396−1406頁(1991年)〕
による方法の改良法である。この方法は、抗原−抗体複
合体、及び補体の相互反応が、浮腫、硬化、紅斑、及び
出血に関連する重篤な血管炎に導く実験モデルである。
抗原−抗体複合体、及び補体の相互反応は、好中球の局
所流入を惹起する。これらの好中球は、組織損傷、及び
血管透過性に関連した種々のメディエイターを放出す
る。局所炎症反応は、異なった方法で測定される。例え
ば、血管透過性、及び好中球流出であり、この両者は生
化学的に、又顕微鏡学的に測定される。
ス反応: ラットに於ける反転受動アルチュウス反応は、ムリガン
(Mulligan)ら〔J.Clin.Inves
t.,88巻,1396−1406頁(1991年)〕
による方法の改良法である。この方法は、抗原−抗体複
合体、及び補体の相互反応が、浮腫、硬化、紅斑、及び
出血に関連する重篤な血管炎に導く実験モデルである。
抗原−抗体複合体、及び補体の相互反応は、好中球の局
所流入を惹起する。これらの好中球は、組織損傷、及び
血管透過性に関連した種々のメディエイターを放出す
る。局所炎症反応は、異なった方法で測定される。例え
ば、血管透過性、及び好中球流出であり、この両者は生
化学的に、又顕微鏡学的に測定される。
【0090】頚静脈にカニューレを付した雄スプラウグ
・ダウレイ無菌雄ラット(280g−320g,Hil
l Top研究所)をこの研究に使用する。動物は少な
くとも1日馴化し、ステンレススチールのケージで、個
々に飼育する。実験を始める二日前にラットの投与部位
を殆ど刈りとり、中央線を境にして、それぞれの側を4
つに分画する。注射を行う前に、ラット300gにつき
0.4mLのケタミン(ketamine)/ロムプン
(rompun)〔1000mg(10mL)のケタミ
ン塩酸塩を40mg(2.0mL)のロムプンと混合〕
を腹腔内に投与し、及び/又はメタファン(メトキシフ
ルラン)を吸入麻酔することによりラットを鎮静化す
る。
・ダウレイ無菌雄ラット(280g−320g,Hil
l Top研究所)をこの研究に使用する。動物は少な
くとも1日馴化し、ステンレススチールのケージで、個
々に飼育する。実験を始める二日前にラットの投与部位
を殆ど刈りとり、中央線を境にして、それぞれの側を4
つに分画する。注射を行う前に、ラット300gにつき
0.4mLのケタミン(ketamine)/ロムプン
(rompun)〔1000mg(10mL)のケタミ
ン塩酸塩を40mg(2.0mL)のロムプンと混合〕
を腹腔内に投与し、及び/又はメタファン(メトキシフ
ルラン)を吸入麻酔することによりラットを鎮静化す
る。
【0091】ウシ血清アルブミン(BSA)及びウサギ
ポリクローナルIgGリッチ抗BSAは、シグマ化学社
(Sigma Chemical)から購入する。放射
線標識125 I−BSA(spAct 1−5μCi/μ
g)はデュポン(Dupont)NENから購入する。
ポリクローナルIgGリッチ抗BSAは、シグマ化学社
(Sigma Chemical)から購入する。放射
線標識125 I−BSA(spAct 1−5μCi/μ
g)はデュポン(Dupont)NENから購入する。
【0092】それぞれのラットに抗BSAを正常生理食
塩水1注射あたり100μLの量で0.4mg,0.6
mg,0.8mgを内皮(ID)投与する。ID投与
は、背骨の両側の中央部に近い部分にランダムに注射す
る。抗BSAの注射の後,直ちにラットに125 I−BS
A(1μCi/mLBSA又は5.0μCi/kg体
重)を含んだ正常生理食塩水中のBSA(1.0mL中
10mg)を、内皮血管障害を定量化するために静脈内
(IV)投与する。本発明の接着分子の阻害剤である抗
炎症剤をBSA投与の後、直ちに3mgの単独投与でI
V投与する。BSAのIV投与の後4時間後、ラットを
メタファンで麻酔し、2−3mLの血液をカニューレを
通して抗凝固剤(EDTA又はヘパリン)の入ったチュ
ーブに採取し、プラズマを除去し、好中球とアルブミン
の定量を行う。ラットを屠殺し、注射部位の周り(直径
15mm)を切り取り、重量を測定する。この皮膚標本
及び一定の量(0.1−1.0mL)のプラズマをガン
マ測定器で125 Iの含量を分析する。反対側の皮膚サン
プルを採取し、好中球の蓄積を測定するためにミエロパ
ーオキシダーゼ(MPO)を分析する。必要に応じて標
本は、反応部位の組織学的な評価を行う。
塩水1注射あたり100μLの量で0.4mg,0.6
mg,0.8mgを内皮(ID)投与する。ID投与
は、背骨の両側の中央部に近い部分にランダムに注射す
る。抗BSAの注射の後,直ちにラットに125 I−BS
A(1μCi/mLBSA又は5.0μCi/kg体
重)を含んだ正常生理食塩水中のBSA(1.0mL中
10mg)を、内皮血管障害を定量化するために静脈内
(IV)投与する。本発明の接着分子の阻害剤である抗
炎症剤をBSA投与の後、直ちに3mgの単独投与でI
V投与する。BSAのIV投与の後4時間後、ラットを
メタファンで麻酔し、2−3mLの血液をカニューレを
通して抗凝固剤(EDTA又はヘパリン)の入ったチュ
ーブに採取し、プラズマを除去し、好中球とアルブミン
の定量を行う。ラットを屠殺し、注射部位の周り(直径
15mm)を切り取り、重量を測定する。この皮膚標本
及び一定の量(0.1−1.0mL)のプラズマをガン
マ測定器で125 Iの含量を分析する。反対側の皮膚サン
プルを採取し、好中球の蓄積を測定するためにミエロパ
ーオキシダーゼ(MPO)を分析する。必要に応じて標
本は、反応部位の組織学的な評価を行う。
【0093】血管透過性(VP):プラズマプロテイン
の皮膚えの浸出は、組織中の放射線活性を定量する事に
より計算され、この量は、剖検した時の血液中の放射線
活性のあるアルブミンの量と関連がある。以下の式は、
浸出したプラズマのμLの計算法〔イセクッツ(Iss
ekutz)及びイセクッツ(Issekutz),P
harmacological methods in
the control of inflammat
ion,129−150頁(1989年)〕を示す。
の皮膚えの浸出は、組織中の放射線活性を定量する事に
より計算され、この量は、剖検した時の血液中の放射線
活性のあるアルブミンの量と関連がある。以下の式は、
浸出したプラズマのμLの計算法〔イセクッツ(Iss
ekutz)及びイセクッツ(Issekutz),P
harmacological methods in
the control of inflammat
ion,129−150頁(1989年)〕を示す。
【0094】
【数3】
【0095】試験資料3mgでの阻害率(%)は以下に
示す:
示す:
【0096】
【数4】
【0097】ミエロパーオキシダーゼ(MPO):MP
Oは、多形核白血球(PMN)のアズール親和性顆粒中
に存在する。それはこれらの細胞中に多く存在する(乾
燥重量で5%)ので、この酵素は組織好中球のマーカー
として使用される。組織MPOの存在は、ブラッドレイ
(Bradley)らの方法が、J.Invest.D
ermatol.78巻,206−209頁(198
2)に記載のように使用された。それぞれの処理群から
の生検試料は、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブ
ロミド(HTAB)を0.5%含む0.05Mカリウム
リン酸緩衝液(pH6.0)10mL含有プラスチック
チューブ(15×100mm)に加えた。この組織は、
ブリンクマンポリトロンホモジナイザー(10秒)で均
一にした。上澄液(0.05mL)は、0.150mL
のo−ジアニシジン(0.334mg/mL)とカリウ
ムリン酸緩衝液(0.05M、pH6.0)中の0.0
005%過酸化水素を、96−ウエルのミクロタイター
プレート中で混合することによって評定した。450n
mに於ける吸光度の変化を、室温で、Vmax キネテイッ
クプレートリーダー(モレキュラーデバイス社製)を使
用して測定した。試験化合物3mgでの阻害率(%)は
下式に従って計算した:
Oは、多形核白血球(PMN)のアズール親和性顆粒中
に存在する。それはこれらの細胞中に多く存在する(乾
燥重量で5%)ので、この酵素は組織好中球のマーカー
として使用される。組織MPOの存在は、ブラッドレイ
(Bradley)らの方法が、J.Invest.D
ermatol.78巻,206−209頁(198
2)に記載のように使用された。それぞれの処理群から
の生検試料は、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブ
ロミド(HTAB)を0.5%含む0.05Mカリウム
リン酸緩衝液(pH6.0)10mL含有プラスチック
チューブ(15×100mm)に加えた。この組織は、
ブリンクマンポリトロンホモジナイザー(10秒)で均
一にした。上澄液(0.05mL)は、0.150mL
のo−ジアニシジン(0.334mg/mL)とカリウ
ムリン酸緩衝液(0.05M、pH6.0)中の0.0
005%過酸化水素を、96−ウエルのミクロタイター
プレート中で混合することによって評定した。450n
mに於ける吸光度の変化を、室温で、Vmax キネテイッ
クプレートリーダー(モレキュラーデバイス社製)を使
用して測定した。試験化合物3mgでの阻害率(%)は
下式に従って計算した:
【0098】
【数5】
【0099】試験化合物の単一投与で、血管透過性(V
P)、及びミエロパーオキシダーゼ(MPO)の生体内
(in vivo)測定結果は表1に示されている。
P)、及びミエロパーオキシダーゼ(MPO)の生体内
(in vivo)測定結果は表1に示されている。
【0100】
【表1】
【0101】本発明の代表的な化合物の生物学的な結果
は表1に示されている。RPAラットモデルで行われた
細胞存在及び不存在でのインビトロ評価及びインビボ試
験は、式Iの化合物はP−セレクチン仲介結合の阻害剤
であることを示しており、又さらに重要なことには、本
発明の化合物は、哺乳動物に於ける炎症を治療するのに
有用なセレクチン阻害剤であることを示唆している。
は表1に示されている。RPAラットモデルで行われた
細胞存在及び不存在でのインビトロ評価及びインビボ試
験は、式Iの化合物はP−セレクチン仲介結合の阻害剤
であることを示しており、又さらに重要なことには、本
発明の化合物は、哺乳動物に於ける炎症を治療するのに
有用なセレクチン阻害剤であることを示唆している。
【0102】それ故に、式Iの化合物、或いはそれらの
薬理学的な組成物は、細胞接着に於けるセレクチン類の
結合によって仲介される疾病、又は他の病理学的な症状
の治療及び(又は)予防に有用である。そのような疾
病、及び症状は、例えばリュウマチ性関節炎、喘息、ア
レルギー症、乾癬、敗血症ショック、成人呼吸器困難症
候群、炎症性腸炎、及び炎症性眼炎のような急性、又は
慢性疾病;自己免疫症;血栓症、又は不適切な血小板凝
固症、及び心臓血管病;再潅流傷;巣状硬化症;化学
的、及び熱的火傷及び転移を含んだ腫瘍を包含する。
薬理学的な組成物は、細胞接着に於けるセレクチン類の
結合によって仲介される疾病、又は他の病理学的な症状
の治療及び(又は)予防に有用である。そのような疾
病、及び症状は、例えばリュウマチ性関節炎、喘息、ア
レルギー症、乾癬、敗血症ショック、成人呼吸器困難症
候群、炎症性腸炎、及び炎症性眼炎のような急性、又は
慢性疾病;自己免疫症;血栓症、又は不適切な血小板凝
固症、及び心臓血管病;再潅流傷;巣状硬化症;化学
的、及び熱的火傷及び転移を含んだ腫瘍を包含する。
【0103】他の態様としては、本発明は、薬理学的な
担体、又は希釈剤と共に式Iの少なくとも一つの化合物
よりなる薬理学的な組成を包含する。
担体、又は希釈剤と共に式Iの少なくとも一つの化合物
よりなる薬理学的な組成を包含する。
【0104】さらに他の態様としては、本発明は、疾
病、又は哺乳動物に関してセレクチン仲介細胞接着によ
って特徴づけられる他の病理学的な症状を、それらの必
要に応じて治療、又は予防する方法に関するものであ
り、その方法は、該哺乳動物に、式Iの化合物、又はそ
れらの薬理学的に許容される無毒性塩、溶媒和、又は水
和物の療法学的に有効な量を投与することが含まれてい
る。
病、又は哺乳動物に関してセレクチン仲介細胞接着によ
って特徴づけられる他の病理学的な症状を、それらの必
要に応じて治療、又は予防する方法に関するものであ
り、その方法は、該哺乳動物に、式Iの化合物、又はそ
れらの薬理学的に許容される無毒性塩、溶媒和、又は水
和物の療法学的に有効な量を投与することが含まれてい
る。
【0105】さらに他の態様としては、本発明は、哺乳
動物の炎症性疾患を必要に応じて抑制し、軽減する方法
に関するものであり、その方法は、該哺乳動物に、式I
の化合物、又はそれらの薬理学的に許容される無毒性
塩、溶媒和、又は水和物の療法学的に有効な量を投与す
ることが含まれている。
動物の炎症性疾患を必要に応じて抑制し、軽減する方法
に関するものであり、その方法は、該哺乳動物に、式I
の化合物、又はそれらの薬理学的に許容される無毒性
塩、溶媒和、又は水和物の療法学的に有効な量を投与す
ることが含まれている。
【0106】療法学的な使用として、式Iの薬理学的に
活性な化合物は、少なくともその一つの化合物は、固体
の、又は液体の薬理学的に許容される担体と共に、また
任意には、薬理学的に許容される補助剤、及び賦形剤と
共に、基本的に活性な有効成分として含有する薬理学的
な組成物として、標準的な、及び通常の技術を用いて投
与されるであろう。
活性な化合物は、少なくともその一つの化合物は、固体
の、又は液体の薬理学的に許容される担体と共に、また
任意には、薬理学的に許容される補助剤、及び賦形剤と
共に、基本的に活性な有効成分として含有する薬理学的
な組成物として、標準的な、及び通常の技術を用いて投
与されるであろう。
【0107】薬理学的な組成は、経口、非経口(皮下、
筋肉内、皮内、及び静脈内を含む)、皮膚経由、気管
支、直腸、局所、目、関節、或いは鼻孔投与の為の適宜
な用量形態を包含する。このように、もし固体担体が用
いられる場合は、その製剤は、錠剤、粉末、又はペレッ
トでハードゼラチンカプセルに充填された製剤、又は、
トローチ、又はロゼンジ剤であってもよい。固体担体と
しては、通常の賦形剤、例えば結合剤、充填剤、錠剤滑
剤、崩壊剤、湿潤剤などが含まれていてもよい。錠剤
は、所望ならば、通常の技術でフィルムでコーティング
してもよい。液体担体を用いる場合は、その製剤は、シ
ロップ剤、乳剤、ソフトゼラチンカプセル、注射の為の
滅菌ビ−クル、水性、又は非水性の液性懸濁剤であって
もよく、又は使用する前に水、又は他の適宜なビークル
で再構築する為のドライ製剤であってもよい。液体製剤
は、芳香剤及び(又は)着色剤と同様分散剤、乳化剤、
非水性ビークル(食用油を含む)、保存剤を含んでいて
もよい。非経口投与の場合は、ビークルは、生理食塩
水、グルコース溶液などであってもよいが、正常には、
少なくとも大部分は滅菌水よりなっている。注射可能な
懸濁剤も使用されてもよい。この場合は通常の懸濁化剤
を使用してもよい。通常の保存剤、緩衝剤等のようなも
のを非経口投与形態に加えてもよい。特に有用なこと
は、式Iの化合物をDMSOやイオン導入剤のような透
過性増強剤と共に経皮製剤として直接投与する事であ
る。その他のこの分野でよく知られた局所製剤は、皮膚
炎症治療の為に投与する事が出来る。薬理学的な組成
は、活性成分、即ち本発明による式Iの化合物の適宜な
量を含む望ましい製剤に適宜な通常の技術によって調製
される。例えば、Remington’s Pharm
aceutical Science,17版,198
5年,Mack出版社,を参照されたい。
筋肉内、皮内、及び静脈内を含む)、皮膚経由、気管
支、直腸、局所、目、関節、或いは鼻孔投与の為の適宜
な用量形態を包含する。このように、もし固体担体が用
いられる場合は、その製剤は、錠剤、粉末、又はペレッ
トでハードゼラチンカプセルに充填された製剤、又は、
トローチ、又はロゼンジ剤であってもよい。固体担体と
しては、通常の賦形剤、例えば結合剤、充填剤、錠剤滑
剤、崩壊剤、湿潤剤などが含まれていてもよい。錠剤
は、所望ならば、通常の技術でフィルムでコーティング
してもよい。液体担体を用いる場合は、その製剤は、シ
ロップ剤、乳剤、ソフトゼラチンカプセル、注射の為の
滅菌ビ−クル、水性、又は非水性の液性懸濁剤であって
もよく、又は使用する前に水、又は他の適宜なビークル
で再構築する為のドライ製剤であってもよい。液体製剤
は、芳香剤及び(又は)着色剤と同様分散剤、乳化剤、
非水性ビークル(食用油を含む)、保存剤を含んでいて
もよい。非経口投与の場合は、ビークルは、生理食塩
水、グルコース溶液などであってもよいが、正常には、
少なくとも大部分は滅菌水よりなっている。注射可能な
懸濁剤も使用されてもよい。この場合は通常の懸濁化剤
を使用してもよい。通常の保存剤、緩衝剤等のようなも
のを非経口投与形態に加えてもよい。特に有用なこと
は、式Iの化合物をDMSOやイオン導入剤のような透
過性増強剤と共に経皮製剤として直接投与する事であ
る。その他のこの分野でよく知られた局所製剤は、皮膚
炎症治療の為に投与する事が出来る。薬理学的な組成
は、活性成分、即ち本発明による式Iの化合物の適宜な
量を含む望ましい製剤に適宜な通常の技術によって調製
される。例えば、Remington’s Pharm
aceutical Science,17版,198
5年,Mack出版社,を参照されたい。
【0108】治療効果を達成する為の式Iの化合物の用
量は、患者の年齢、体重、性別、及び投与の形式のみな
らず、必要とされている細胞接着阻害の程度、及び関係
疾病の特異な疾患に対して用いられる特定の化合物の有
効性に依存している。またこの特定の化合物の治療、及
び用量は、デキサメサゾンリン酸による治療、及び用量
とよく似たものであり、それ故その用量は、その活性の
相対強度を考慮して、この分野の熟練者によって調整さ
れ得るものと考えられる。使用される用量の決定(及び
一日の投与回数の決定)は医師の裁量内であり、セレク
チン仲介細胞接着の満足な阻害、又は軽減する為に本発
明の特別な環境に対する用量の判定によって変化させて
もよい。
量は、患者の年齢、体重、性別、及び投与の形式のみな
らず、必要とされている細胞接着阻害の程度、及び関係
疾病の特異な疾患に対して用いられる特定の化合物の有
効性に依存している。またこの特定の化合物の治療、及
び用量は、デキサメサゾンリン酸による治療、及び用量
とよく似たものであり、それ故その用量は、その活性の
相対強度を考慮して、この分野の熟練者によって調整さ
れ得るものと考えられる。使用される用量の決定(及び
一日の投与回数の決定)は医師の裁量内であり、セレク
チン仲介細胞接着の満足な阻害、又は軽減する為に本発
明の特別な環境に対する用量の判定によって変化させて
もよい。
【0109】ここに記載した疾病に罹患した、或いは罹
患したかも知れない哺乳動物に対する式Iの化合物、又
はそれらの薬理学的な組成の適宜な用量は、活性化合物
の量が0.1μg/kg体重から100mg/kg体重
である。全身投与としては、その用量は、活性化合物
0.1から100mg/kg体重の範囲であってもよ
く、好ましくは0.1から50mg/kg体重の範囲内
である。局所投与の場合は、例えば皮膚又は眼の場合、
活性有効成分は、0.1μgから約100mg/mL溶
液担体、又は賦形剤の範囲内であってもよく、好ましく
は、約0.1mgから10mg/mLである。炎症性疾
患、又は症状の予防処置を含めた経口用量は、約1mg
から100mg/kg哺乳動物体重の範囲内であっても
よく、好ましくは約1mgから約50mg/kg体重で
ある。活性有効成分は、一日につき1回から4回、同じ
用量を投与することが望ましいであろう。しかし通常
は、少量の用量が投与され、そして治療中の宿主に対す
る最良の用量が定まる迄徐々に増量する。
患したかも知れない哺乳動物に対する式Iの化合物、又
はそれらの薬理学的な組成の適宜な用量は、活性化合物
の量が0.1μg/kg体重から100mg/kg体重
である。全身投与としては、その用量は、活性化合物
0.1から100mg/kg体重の範囲であってもよ
く、好ましくは0.1から50mg/kg体重の範囲内
である。局所投与の場合は、例えば皮膚又は眼の場合、
活性有効成分は、0.1μgから約100mg/mL溶
液担体、又は賦形剤の範囲内であってもよく、好ましく
は、約0.1mgから10mg/mLである。炎症性疾
患、又は症状の予防処置を含めた経口用量は、約1mg
から100mg/kg哺乳動物体重の範囲内であっても
よく、好ましくは約1mgから約50mg/kg体重で
ある。活性有効成分は、一日につき1回から4回、同じ
用量を投与することが望ましいであろう。しかし通常
は、少量の用量が投与され、そして治療中の宿主に対す
る最良の用量が定まる迄徐々に増量する。
【0110】以下に記述した実施例は、本発明を説明す
る為に供されたものであり、本発明の多くの変形が、本
発明の精神の範疇に入る可能性がある限り、いかなる場
合も本発明を限定するものと解すべきではない。
る為に供されたものであり、本発明の多くの変形が、本
発明の精神の範疇に入る可能性がある限り、いかなる場
合も本発明を限定するものと解すべきではない。
【0111】
実施例 1: (2S,3R,4E)−3−ベンゾイル
オキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−〔2,3−
ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−tert−ブチ
ルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシ
ルオキシ)−4−オクタデセン: A. エチル4,6−O−ベンジリデン−2,3−ジ−
O−p−メトキシベンジル−1−チオ−β−D−ガラク
トピラノシド:
オキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−〔2,3−
ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−tert−ブチ
ルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシ
ルオキシ)−4−オクタデセン: A. エチル4,6−O−ベンジリデン−2,3−ジ−
O−p−メトキシベンジル−1−チオ−β−D−ガラク
トピラノシド:
【0112】
【化21】
【0113】ジメチルホルムアミド(25mL)中の
4,6−O−ベンジリデン−1−チオ−β−D−ガラク
トピラノシド[ニルソン(Nilsson)ら、J.C
arbohy.Chem.10巻(6)1023頁(1
991)](2.0g,6.4mmol)の溶液を、ア
ルゴン気流下、ナトリウムヒドリド(2.0g,8.3
3mmol,使用前にヘキサンで洗浄)の分散液に加え
た。この混合物を1.5時間攪拌し、その後p−メトキ
シベンジルクロリド(4.75mL,29.0mmo
l)をゆっくり加えた。この反応混合物を、〜22°C
で18時間反応させ、5°Cに冷却し、冷1M重曹水溶
液をゆっくり加えた。この粗水性混合物を、酢酸エチル
(4×100mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、
1M重曹水溶液(2×100mL)、水(3×100m
L)、ブライン(100mL)で洗浄し、それから無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶液を留去した後の残渣
を、酢酸エチル及びヘキサンから結晶化し、表題の化合
物(2.69g,75%)を得た。
4,6−O−ベンジリデン−1−チオ−β−D−ガラク
トピラノシド[ニルソン(Nilsson)ら、J.C
arbohy.Chem.10巻(6)1023頁(1
991)](2.0g,6.4mmol)の溶液を、ア
ルゴン気流下、ナトリウムヒドリド(2.0g,8.3
3mmol,使用前にヘキサンで洗浄)の分散液に加え
た。この混合物を1.5時間攪拌し、その後p−メトキ
シベンジルクロリド(4.75mL,29.0mmo
l)をゆっくり加えた。この反応混合物を、〜22°C
で18時間反応させ、5°Cに冷却し、冷1M重曹水溶
液をゆっくり加えた。この粗水性混合物を、酢酸エチル
(4×100mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、
1M重曹水溶液(2×100mL)、水(3×100m
L)、ブライン(100mL)で洗浄し、それから無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶液を留去した後の残渣
を、酢酸エチル及びヘキサンから結晶化し、表題の化合
物(2.69g,75%)を得た。
【0114】IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):
3060−2860(C−H)1 H NMR 200MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 1.33(3H,t,J=7.3Hz,−CH
3 ),2.60−2.91(2H,m,−SCH
2−),3.34(1H,brs,H−5),3.55
(1H,dd,J=9.2及び3.5Hz,H−3),
3.805(6H,s,2×OCH3 ),3.856
(1H,t,J=9.4Hz,H−2),3.956
(1H,dd,J=12.4及び1.6Hz,H−
6),4.110(1H,d,J=3.2Hz,H−
4),4.302(1H,dd,J=12.3及び1.
4Hz,H−6),4.414(1H,d,J=9.6
Hz,H−1),4.70(1H,d,JAB=11.9
Hz,−OCH2 Ar),4.72(JAB=11.9H
z,−OCH2 Ar),4.77(1H,d,JAB=
9.8Hz,−OCH2 Ar),4.82(1H,d,
JAB=9.8Hz,−OCH2 Ar),5.469(1
H,s,OCHO−),6.82−6.90,7.26
−7.40,7.51−7.56(13H,3組のm,
芳香性H).
3060−2860(C−H)1 H NMR 200MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 1.33(3H,t,J=7.3Hz,−CH
3 ),2.60−2.91(2H,m,−SCH
2−),3.34(1H,brs,H−5),3.55
(1H,dd,J=9.2及び3.5Hz,H−3),
3.805(6H,s,2×OCH3 ),3.856
(1H,t,J=9.4Hz,H−2),3.956
(1H,dd,J=12.4及び1.6Hz,H−
6),4.110(1H,d,J=3.2Hz,H−
4),4.302(1H,dd,J=12.3及び1.
4Hz,H−6),4.414(1H,d,J=9.6
Hz,H−1),4.70(1H,d,JAB=11.9
Hz,−OCH2 Ar),4.72(JAB=11.9H
z,−OCH2 Ar),4.77(1H,d,JAB=
9.8Hz,−OCH2 Ar),4.82(1H,d,
JAB=9.8Hz,−OCH2 Ar),5.469(1
H,s,OCHO−),6.82−6.90,7.26
−7.40,7.51−7.56(13H,3組のm,
芳香性H).
【0115】B. エチル 2,3−ジ−O−p−メト
キシベンジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシ
ド:
キシベンジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシ
ド:
【0116】
【化22】
【0117】テトラヒドロフラン(80mL)中のエチ
ル 4,6−O−ベンジリデン−2,3−ジ−O−p−
メトキシベンジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノ
シド(2.6g,4.8mmol)の溶液を3N塩酸
(20mL)で処理した。混合物を30時間反応させ、
その後固体の重曹で中和し、酢酸エチルで希釈した。水
層は塩化ナトリウムで飽和し、除去した。有機層は無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下溶媒を留去し
て固体を得、これを酢酸エチル、及びヘキサンでトリチ
ュレートして表題の化合物(2.0g,90%)を得
た。
ル 4,6−O−ベンジリデン−2,3−ジ−O−p−
メトキシベンジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノ
シド(2.6g,4.8mmol)の溶液を3N塩酸
(20mL)で処理した。混合物を30時間反応させ、
その後固体の重曹で中和し、酢酸エチルで希釈した。水
層は塩化ナトリウムで飽和し、除去した。有機層は無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下溶媒を留去し
て固体を得、これを酢酸エチル、及びヘキサンでトリチ
ュレートして表題の化合物(2.0g,90%)を得
た。
【0118】IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):
3600−3200(OH),3000−2800
(C−H).1 H NMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 1.32(3H,t,J=7.4Hz,−CH
3),2.05−2.13(1H,m,−OH−6),
2.60(1H,brs,−OH−4),2.68−
2.84(2H,m,−SCH2 −),3.476(1
H,t,J=5.5Hz,H−5),3.530(1
H,dd,J=8.9及び3.3Hz,H−3),3.
635(1H,t,J=9.3Hz,H−2).3.7
6−3.82(1H,m,H−6),3.815及び
3.818(6H,2s,2×−OCH3 ),3.93
4−3.996(1H,m,H−6),4.011(1
H,brt,J=1.5Hz,H−4),4.416
(1H,d,J=9.7Hz,H−1),4.633,
4.663,4.692(2H,ABq,J=11.7
Hz,−OCH2 Ar),4.70(1H,d,JAB=
9.9Hz,−OCH2 Ar),4.81(1H,d,
J AB=11.7Hz,−OCH2 Ar),6.86−
6.90,7.26−7.35(8H,3組のm,芳香
性−H).
3600−3200(OH),3000−2800
(C−H).1 H NMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 1.32(3H,t,J=7.4Hz,−CH
3),2.05−2.13(1H,m,−OH−6),
2.60(1H,brs,−OH−4),2.68−
2.84(2H,m,−SCH2 −),3.476(1
H,t,J=5.5Hz,H−5),3.530(1
H,dd,J=8.9及び3.3Hz,H−3),3.
635(1H,t,J=9.3Hz,H−2).3.7
6−3.82(1H,m,H−6),3.815及び
3.818(6H,2s,2×−OCH3 ),3.93
4−3.996(1H,m,H−6),4.011(1
H,brt,J=1.5Hz,H−4),4.416
(1H,d,J=9.7Hz,H−1),4.633,
4.663,4.692(2H,ABq,J=11.7
Hz,−OCH2 Ar),4.70(1H,d,JAB=
9.9Hz,−OCH2 Ar),4.81(1H,d,
J AB=11.7Hz,−OCH2 Ar),6.86−
6.90,7.26−7.35(8H,3組のm,芳香
性−H).
【0119】C. エチル 4,6−ジ−O−t−ブチ
ルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−p−メト
キシベンジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシ
ド:
ルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−p−メト
キシベンジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシ
ド:
【0120】
【化23】
【0121】方法 1:ジメチルホルムアミド(40m
L)中のエチル 2,3−ジ−O−p−メトキシベンジ
ル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド(2.0
g,4.4mmol)の溶液を水素化ナトリウム(2.
1g,65%鉱油中,59.4mmol,使用する前に
ヘキサン(3×20mL)で洗浄)のジメチルホルムア
ミド(10mL)懸濁液中に加えた。混合物を30−4
5分間反応させ、この中にt−ブチル ブロモ酢酸(6
mL,5g,26mmol)を加えた。発熱反応が起こ
り、〜30分間反応させ、その後5°Cに冷却し、冷飽
和重曹水溶液を注意深く加えて反応を終了させた。酢酸
エチル(250mL)及びエーテル(50mL)で希釈
し、重曹水溶液(3×100mL)、水(4×100m
L)、ブライン(100mL)で洗浄し、そして無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。濃縮残渣をシリカゲルカラ
ム(200g,20−30%酢酸エチル/ヘキサン)に
通して表題の化合物(2.3g,76.6%)を油状物
質として得た。
L)中のエチル 2,3−ジ−O−p−メトキシベンジ
ル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド(2.0
g,4.4mmol)の溶液を水素化ナトリウム(2.
1g,65%鉱油中,59.4mmol,使用する前に
ヘキサン(3×20mL)で洗浄)のジメチルホルムア
ミド(10mL)懸濁液中に加えた。混合物を30−4
5分間反応させ、この中にt−ブチル ブロモ酢酸(6
mL,5g,26mmol)を加えた。発熱反応が起こ
り、〜30分間反応させ、その後5°Cに冷却し、冷飽
和重曹水溶液を注意深く加えて反応を終了させた。酢酸
エチル(250mL)及びエーテル(50mL)で希釈
し、重曹水溶液(3×100mL)、水(4×100m
L)、ブライン(100mL)で洗浄し、そして無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。濃縮残渣をシリカゲルカラ
ム(200g,20−30%酢酸エチル/ヘキサン)に
通して表題の化合物(2.3g,76.6%)を油状物
質として得た。
【0122】方法 2:水酸化ナトリウム水溶液(10
N,280mL)をメチレンクロリド(560mL)中
の2,3−ジ−O−p−メトキシベンジル−1−チオ−
β−D−ガラクトピラノシド(43.4g,93.4m
mol)の攪拌した溶液に22°Cで加え、続いてt−
ブチル ブロモ酢酸(150mL,934mmol)及
びテトラブチルアンモニウムクロリド(131g,0.
471mmol)を加えた。この混合物を激しく18時
間攪拌(反応混合物の温度は、30−35°Cに上昇)
した。この混合物を冷水(1L)及びエチルエーテル
(〜1.5L)で希釈し、水相はエチルエーテル(1×
500mL)で抽出した。合わせた有機相は、水(4×
1L)及びブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣はシリカゲルパッド
(11.8×18cm,5%から30%酢酸エチル/ヘ
キサン)を通し、得られた固体はヘキサン中でトリチュ
レートして表題の化合物(50.28g,77%)を白
色固体として得た。
N,280mL)をメチレンクロリド(560mL)中
の2,3−ジ−O−p−メトキシベンジル−1−チオ−
β−D−ガラクトピラノシド(43.4g,93.4m
mol)の攪拌した溶液に22°Cで加え、続いてt−
ブチル ブロモ酢酸(150mL,934mmol)及
びテトラブチルアンモニウムクロリド(131g,0.
471mmol)を加えた。この混合物を激しく18時
間攪拌(反応混合物の温度は、30−35°Cに上昇)
した。この混合物を冷水(1L)及びエチルエーテル
(〜1.5L)で希釈し、水相はエチルエーテル(1×
500mL)で抽出した。合わせた有機相は、水(4×
1L)及びブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣はシリカゲルパッド
(11.8×18cm,5%から30%酢酸エチル/ヘ
キサン)を通し、得られた固体はヘキサン中でトリチュ
レートして表題の化合物(50.28g,77%)を白
色固体として得た。
【0123】IR(フィルム)νmax(cm-1):32
00−2850(CH)及び1750(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):1.307(3H,t,J=7.4Hz,−CH
3 ),1.464及び1.483(18H,2s,2×
t−ブチル),2.68−2.81(2H,m,−SC
H2 −),3.510(1H,dd,J=9.3及び
2.5Hz,H−3),3.605(1H,brt,J
=6.0Hz,H−5),3.732(1H,dd,J
=9.8及び6.0Hz,H−6),3.811及び
3.822(6H,2s,2×−OCH3 ),3.82
2(1H,t,J=9.3Hz,H−2),3.909
(1H,d,J=1.9Hz,H−4),3.985
(1H,dd,J=9.7及び5.8Hz,H−6),
4.043及び4.048(2H,ABqの1部,−O
CH2 CO−),4.28(1H,d,JAB=16.4
Hz,−OCH2 CO−),4.35(1H,d,JAB
=16.4Hz,−OCH2 CO−),4.404(1
H,d,J=9.7Hz,H−1),4.652(2
H,ABqの1部,−CH2Ar),4.68(1H,
d,JAB=9.8Hz,−OCH2 Ar),4.80
(1H,d,JAB=11.7Hz,−OCH2 Ar),
6.84−6.88,7.26−7.33(8H,3組
のm,芳香性−H).
00−2850(CH)及び1750(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):1.307(3H,t,J=7.4Hz,−CH
3 ),1.464及び1.483(18H,2s,2×
t−ブチル),2.68−2.81(2H,m,−SC
H2 −),3.510(1H,dd,J=9.3及び
2.5Hz,H−3),3.605(1H,brt,J
=6.0Hz,H−5),3.732(1H,dd,J
=9.8及び6.0Hz,H−6),3.811及び
3.822(6H,2s,2×−OCH3 ),3.82
2(1H,t,J=9.3Hz,H−2),3.909
(1H,d,J=1.9Hz,H−4),3.985
(1H,dd,J=9.7及び5.8Hz,H−6),
4.043及び4.048(2H,ABqの1部,−O
CH2 CO−),4.28(1H,d,JAB=16.4
Hz,−OCH2 CO−),4.35(1H,d,JAB
=16.4Hz,−OCH2 CO−),4.404(1
H,d,J=9.7Hz,H−1),4.652(2
H,ABqの1部,−CH2Ar),4.68(1H,
d,JAB=9.8Hz,−OCH2 Ar),4.80
(1H,d,JAB=11.7Hz,−OCH2 Ar),
6.84−6.88,7.26−7.33(8H,3組
のm,芳香性−H).
【0124】D. (2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−
ブチルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−p−
メトキシベンジル−α−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン及び(2S,3R,4E)−2
−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−
O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ−
O−p−メトキシベンジル−β−D−ガラクトピラノシ
ルオキシ)−4−オクタデセン:
−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−
ブチルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−p−
メトキシベンジル−α−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン及び(2S,3R,4E)−2
−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−
O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ−
O−p−メトキシベンジル−β−D−ガラクトピラノシ
ルオキシ)−4−オクタデセン:
【0125】
【化24】
【0126】方法 1:ジオキサン(500mL)中の
エチル 4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニル
メチル−2,3−ジ−O−p−メトキシベンジル−1−
チオ−β−D−ガラクトピラノシド(26.44g,3
8.16mmol)、(2S,3R,4E)−2−アジ
ド−3−ベンゾイルオキシ−4−オクタデセン−1−オ
ール[P.ジンマーマン(Zimmermann)及び
R.R.シュミット(Schmidt).Liebig
s Ann.Chem.1988,663−667]
(14.26g,33.18mmol)、及び2,6−
t−ブチル−4−メチルピリジン(13.6g,66.
36mmol)の溶液を4Aモレキュラーシーブ(50
g,使用前にブンゼンバーナーで加熱)と共に1時間、
室温(約22°C)で攪拌した。それから、ジメチル
(メチルチオ)スルホニウムトリフレート(16.3
g,63.04mmol)[P.フゲッディ(Fuge
di)ら,Carbohyd.Res.,149(19
86)C9−C12]を加え、1.5−2時間攪拌を続
けた。それから、トリエチルアミン(75mL)を加
え、続いて30分間攪拌し、その後、固体を濾過して除
き、それから酢酸エチル(200mL)で洗浄した。有
機部を飽和重曹水(3×1L)、水(4×1L)、ブラ
イン(500mL)で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。残渣をシリカゲルパッド(17×18cm,0
から75%酢酸エチル/トルエン)に通して表題の化合
物のα−アノマー(17.55g,50%)、及びβ−
アノマー(17.59g,50%)を油状物質として得
た。
エチル 4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニル
メチル−2,3−ジ−O−p−メトキシベンジル−1−
チオ−β−D−ガラクトピラノシド(26.44g,3
8.16mmol)、(2S,3R,4E)−2−アジ
ド−3−ベンゾイルオキシ−4−オクタデセン−1−オ
ール[P.ジンマーマン(Zimmermann)及び
R.R.シュミット(Schmidt).Liebig
s Ann.Chem.1988,663−667]
(14.26g,33.18mmol)、及び2,6−
t−ブチル−4−メチルピリジン(13.6g,66.
36mmol)の溶液を4Aモレキュラーシーブ(50
g,使用前にブンゼンバーナーで加熱)と共に1時間、
室温(約22°C)で攪拌した。それから、ジメチル
(メチルチオ)スルホニウムトリフレート(16.3
g,63.04mmol)[P.フゲッディ(Fuge
di)ら,Carbohyd.Res.,149(19
86)C9−C12]を加え、1.5−2時間攪拌を続
けた。それから、トリエチルアミン(75mL)を加
え、続いて30分間攪拌し、その後、固体を濾過して除
き、それから酢酸エチル(200mL)で洗浄した。有
機部を飽和重曹水(3×1L)、水(4×1L)、ブラ
イン(500mL)で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。残渣をシリカゲルパッド(17×18cm,0
から75%酢酸エチル/トルエン)に通して表題の化合
物のα−アノマー(17.55g,50%)、及びβ−
アノマー(17.59g,50%)を油状物質として得
た。
【0127】方法 2:エチル 4,6−ジ−O−t−
ブチルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−p−
メトキシベンジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノ
シド(59.4g,85.8mmol)、(2S,3
R,4E)−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−4−
オクタデセン−1−オール(24.8g,60mmo
l)及びジオキサンの代わりにジメチルホルムアミド
(CaOと共に蒸留,900mL)を用いて上記と同じ
反応を行った。これらの条件によって、表題の化合物の
アノマーの混合物(58.8g,92%,α:β=8:
2, 1HNMR(400MHz)で検定)を得た。方法
2で得たアノマーの混合物は、その儘次の工程(工程
E)で使用し、得られた2種類のアノマーはその工程で
分離した。
ブチルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−p−
メトキシベンジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノ
シド(59.4g,85.8mmol)、(2S,3
R,4E)−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−4−
オクタデセン−1−オール(24.8g,60mmo
l)及びジオキサンの代わりにジメチルホルムアミド
(CaOと共に蒸留,900mL)を用いて上記と同じ
反応を行った。これらの条件によって、表題の化合物の
アノマーの混合物(58.8g,92%,α:β=8:
2, 1HNMR(400MHz)で検定)を得た。方法
2で得たアノマーの混合物は、その儘次の工程(工程
E)で使用し、得られた2種類のアノマーはその工程で
分離した。
【0128】α−アノマー: [α]22 D :+7.5°(c=1.0,CHCl3 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3200−280
0(CH),2095(N3 ),1740,及び172
0(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.890(3H,t,J=6.8Hz,−CH
3 ),1.20−1.40(22H,2組のm,−(C
H2 )11−),1.448及び1.464(18H,2
s,2×tert−ブチル),2.04−2.10(2
H,m,=CH−CH 2 −),3.531(1H,d
d,J=10.8及び7.9Hz,H−6’),3.6
67(1H,dd,J=9.3及び6.3Hz,H−
1),3.778及び3.822(6H,2s,2×−
OCH3 ),3.790及び3.807(1H,2s,
H−5’の1部),3.877(1H,dd,J=9.
4及び2.6Hz,H−3’),3.861(1H,b
rs,H−4’),3.9−4.0(3H,m,H−
2’,H−6’,H−2),3.948,3.979,
3.992(2H,ABq,J=12.5Hz,−OC
H2 CO−),3.042(1H,dd,J=9.3H
z及び3.6Hz,H−1),4.28(1H,d,J
AB=16.7Hz,−OCH2 CO−),4.29(1
H,d,JAB=16.7Hz,−OCH2 CO−),
4.61(1H,JAB=11.7Hz,−OCH2 A
r),4.61(1H,d,JAB=11.3Hz,−O
CH2 Ar),4.70(1H,d,JAB=11.7H
z,−OCH2 Ar),4.73(1H,d,JAB=1
1.3Hz,−OCH2 Ar),4.816(1H,
d,J=3.6Hz,H−1’),5.573(1H,
dd,J=14.9及び7.8Hz,H−4),5.6
29(1H,dd,J=7.8及び4.2Hz,H−
3),5.918(1H,dd,J=14.9及び6.
7Hz,H−5),6.80−6.897,7.27
4,7.305(8H,3組のm,芳香性−H),7.
44−7.48,7.559−7.560,8.06−
8.086(5H,3組のm,芳香性−H). 元素分析:C59H85N3 O14; 計算値:C,66.83;H,8.08;N,3.9
6. 実測値:C,66.49;H,7.92;N,4.O
4.
0(CH),2095(N3 ),1740,及び172
0(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.890(3H,t,J=6.8Hz,−CH
3 ),1.20−1.40(22H,2組のm,−(C
H2 )11−),1.448及び1.464(18H,2
s,2×tert−ブチル),2.04−2.10(2
H,m,=CH−CH 2 −),3.531(1H,d
d,J=10.8及び7.9Hz,H−6’),3.6
67(1H,dd,J=9.3及び6.3Hz,H−
1),3.778及び3.822(6H,2s,2×−
OCH3 ),3.790及び3.807(1H,2s,
H−5’の1部),3.877(1H,dd,J=9.
4及び2.6Hz,H−3’),3.861(1H,b
rs,H−4’),3.9−4.0(3H,m,H−
2’,H−6’,H−2),3.948,3.979,
3.992(2H,ABq,J=12.5Hz,−OC
H2 CO−),3.042(1H,dd,J=9.3H
z及び3.6Hz,H−1),4.28(1H,d,J
AB=16.7Hz,−OCH2 CO−),4.29(1
H,d,JAB=16.7Hz,−OCH2 CO−),
4.61(1H,JAB=11.7Hz,−OCH2 A
r),4.61(1H,d,JAB=11.3Hz,−O
CH2 Ar),4.70(1H,d,JAB=11.7H
z,−OCH2 Ar),4.73(1H,d,JAB=1
1.3Hz,−OCH2 Ar),4.816(1H,
d,J=3.6Hz,H−1’),5.573(1H,
dd,J=14.9及び7.8Hz,H−4),5.6
29(1H,dd,J=7.8及び4.2Hz,H−
3),5.918(1H,dd,J=14.9及び6.
7Hz,H−5),6.80−6.897,7.27
4,7.305(8H,3組のm,芳香性−H),7.
44−7.48,7.559−7.560,8.06−
8.086(5H,3組のm,芳香性−H). 元素分析:C59H85N3 O14; 計算値:C,66.83;H,8.08;N,3.9
6. 実測値:C,66.49;H,7.92;N,4.O
4.
【0129】β−アノマー: IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):3055,2
930,2855(CH),2105(N3 ),173
5,及び1720(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.24−1.42(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.46及び1.48(18H,2s,
2×t−ブチル),2.03(2H,qa,J=6.8
Hz,=CH−CH 2 −),3.46(1H,dd,J
=9.7及び2.6Hz,H−3’),3.56−3.
59(1H,m.H−5’と重複,H−1),3.58
(1H,brt,H−5’),3.72(1H,dd,
J=9.7及び6.0Hz,H−6’),3.79及び
3.82(6H,2s,2×−OCH3 ),3.77−
3.84及び3.94−4.04(6H,m,−OCH
2 CO−,H−1,H−6’,H−2’及びH−2),
3.87(1H,brd,H−4’),4.27(1
H,d,JAB=16.5Hz,−OCH2 CO−),
4.34(1H,d,JAB=16.5Hz,−OCH2
CO−),4.34(1H,d,J=6.7Hz,H−
1’),4.63(1H,d,J AB=11.3Hz,−
OCH2 Ar),4.65(1H,d,JAB=11.3
Hz,−OCH2 Ar),4.70(1H,d,J=1
0.5Hz,−OCH2 Ar),4.85(1H,d,
J=10.5Hz,−OCH2 Ar),5.56(1
H,dd,J=15.4及び7.9Hz,H−4),
5.69(1H,dd,J=7.9及び3.5Hz,H
−3),5.90(1H,dt,J=15.4及び6.
8Hz,H−5),6.83−6.88,7.24−
7.33,7.44−7.48,7.55−7.59,
及び8.07−8.09(13H,5組のm,芳香性−
H)
930,2855(CH),2105(N3 ),173
5,及び1720(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.24−1.42(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.46及び1.48(18H,2s,
2×t−ブチル),2.03(2H,qa,J=6.8
Hz,=CH−CH 2 −),3.46(1H,dd,J
=9.7及び2.6Hz,H−3’),3.56−3.
59(1H,m.H−5’と重複,H−1),3.58
(1H,brt,H−5’),3.72(1H,dd,
J=9.7及び6.0Hz,H−6’),3.79及び
3.82(6H,2s,2×−OCH3 ),3.77−
3.84及び3.94−4.04(6H,m,−OCH
2 CO−,H−1,H−6’,H−2’及びH−2),
3.87(1H,brd,H−4’),4.27(1
H,d,JAB=16.5Hz,−OCH2 CO−),
4.34(1H,d,JAB=16.5Hz,−OCH2
CO−),4.34(1H,d,J=6.7Hz,H−
1’),4.63(1H,d,J AB=11.3Hz,−
OCH2 Ar),4.65(1H,d,JAB=11.3
Hz,−OCH2 Ar),4.70(1H,d,J=1
0.5Hz,−OCH2 Ar),4.85(1H,d,
J=10.5Hz,−OCH2 Ar),5.56(1
H,dd,J=15.4及び7.9Hz,H−4),
5.69(1H,dd,J=7.9及び3.5Hz,H
−3),5.90(1H,dt,J=15.4及び6.
8Hz,H−5),6.83−6.88,7.24−
7.33,7.44−7.48,7.55−7.59,
及び8.07−8.09(13H,5組のm,芳香性−
H)
【0130】E. (2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−
ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラ
ノシルオキシ)−4−オクタデセン:
−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−
ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラ
ノシルオキシ)−4−オクタデセン:
【0131】
【化25】
【0132】ジクロロメタン/水(18mL/2mL)
中の(2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾイ
ルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカ
ルボニルメチル−2,3−ジ−O−p−メトキシベンジ
ル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタ
デセン(472mg,0.450mmol)の溶液に
2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾ
キノン(DQQ)(306mg,1.35mmol)を
加え、〜22°Cで、2時間攪拌(反応の進行はTLC
で監視)した。反応は、冷10%重曹水、及び10%ナ
トリウムチオサルフェートを加えて中止し、酢酸エチル
で希釈した。有機層はこの混合溶液で完全に色がなくな
るまで洗浄し、それから10%重曹水、水(3×50m
L)、ブライン(50mL)で洗い、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。残渣は、シリカゲルカラム(25g,
30−40%酢酸エチル/ヘキサン)に通し、表題の化
合物(360mg,>90%)を油状物質として得た。
中の(2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾイ
ルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカ
ルボニルメチル−2,3−ジ−O−p−メトキシベンジ
ル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタ
デセン(472mg,0.450mmol)の溶液に
2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾ
キノン(DQQ)(306mg,1.35mmol)を
加え、〜22°Cで、2時間攪拌(反応の進行はTLC
で監視)した。反応は、冷10%重曹水、及び10%ナ
トリウムチオサルフェートを加えて中止し、酢酸エチル
で希釈した。有機層はこの混合溶液で完全に色がなくな
るまで洗浄し、それから10%重曹水、水(3×50m
L)、ブライン(50mL)で洗い、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。残渣は、シリカゲルカラム(25g,
30−40%酢酸エチル/ヘキサン)に通し、表題の化
合物(360mg,>90%)を油状物質として得た。
【0133】 [α]22 D :+36°(c=1.0,CHCl3 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3420(bp,
OH),3000−2860(CH),2110
(N3 ),1750,及び1730(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.891(3H,t,J=6.9Hz,−CH
3 ),1.253−1.46(22H,m,−(C
H 2 )11−),1.489(18H,s,t−ブチ
ル),2.05−2.11(2H,m,=CH−CH2
−),2.304(1H,d,J=8.4Hz,−O
H),3.572(1H,dd,J=10.6及び7.
4Hz,H−1),3.615(1H,dd,J=9.
4及び6.0Hz,H−6’),3.76−3.90
(3H,m,H−6’,H−2’及びH−3’),3.
850(1H,d,J=3.3Hz,H−4’),3.
895(1H,dd,J=10.6及び4.1Hz,H
−1),3.93−3.97(1H,m,H−2),
3.99(1H,d,JAB=16.3Hz,−OCH2
CO−),4.04(1H,d,JAB=16.3Hz,
−OCH2 CO−),4.075(1H,brt,J=
6.7Hz,H−5),4.10(1H,d,J=1
7.2Hz,−OCH2 CO−),4.37(1H,
d,J=17.2Hz,−OCH2 CO−),4.65
4(1H,d,J=8.4Hz,−OH),4.925
(1H,d,J=3.8Hz,H−1’),5.593
(1H,dd,J=15.0及び8.0Hz,H−
4),5.656(1H,dd,J=8.0及び4.7
Hz,H−3),5.953(1H,dt,J=14.
9及び6.8Hz,H−5),7.44−7.48,
7.56−7.60,8.05−8.07(5H,3組
のm,芳香性−H). 元素分析:C43H69N3 O12; 計算値:C,62.98;H,8.48;N,5.1
2. 実測値:C,62.92;H,8.30;N,5.1
9.
OH),3000−2860(CH),2110
(N3 ),1750,及び1730(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.891(3H,t,J=6.9Hz,−CH
3 ),1.253−1.46(22H,m,−(C
H 2 )11−),1.489(18H,s,t−ブチ
ル),2.05−2.11(2H,m,=CH−CH2
−),2.304(1H,d,J=8.4Hz,−O
H),3.572(1H,dd,J=10.6及び7.
4Hz,H−1),3.615(1H,dd,J=9.
4及び6.0Hz,H−6’),3.76−3.90
(3H,m,H−6’,H−2’及びH−3’),3.
850(1H,d,J=3.3Hz,H−4’),3.
895(1H,dd,J=10.6及び4.1Hz,H
−1),3.93−3.97(1H,m,H−2),
3.99(1H,d,JAB=16.3Hz,−OCH2
CO−),4.04(1H,d,JAB=16.3Hz,
−OCH2 CO−),4.075(1H,brt,J=
6.7Hz,H−5),4.10(1H,d,J=1
7.2Hz,−OCH2 CO−),4.37(1H,
d,J=17.2Hz,−OCH2 CO−),4.65
4(1H,d,J=8.4Hz,−OH),4.925
(1H,d,J=3.8Hz,H−1’),5.593
(1H,dd,J=15.0及び8.0Hz,H−
4),5.656(1H,dd,J=8.0及び4.7
Hz,H−3),5.953(1H,dt,J=14.
9及び6.8Hz,H−5),7.44−7.48,
7.56−7.60,8.05−8.07(5H,3組
のm,芳香性−H). 元素分析:C43H69N3 O12; 計算値:C,62.98;H,8.48;N,5.1
2. 実測値:C,62.92;H,8.30;N,5.1
9.
【0134】F. (2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−ベン
ゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニル
メチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オ
クタデセン:
−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−ベン
ゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニル
メチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オ
クタデセン:
【0135】
【化26】
【0136】ピリジン(6mL)中の(2S,3R,4
E)−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,
6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−α−
D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン
(320mg,0.396mmol)の溶液にジメチル
アミノピリジン(200mg,1.63mmol)及び
ベンゾイルクロリド(400mg,2.85mmol)
を5°C(氷浴)で加えた。浴を取り除き、混合物を5
時間攪拌した。その後、再びベンゾイルクロリド(4m
L)を加え、ベンゾイルクロリドが完全に反応する迄、
〜3−4時間反応させた。反応混合物は酢酸エチル(1
00mL)で希釈し、水(5×50mL)、飽和重曹水
(50mL)で洗い、そして無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。残渣をシリカゲルカラム(25g,10−15
%酢酸エチル/ヘキサン)に通し、表題の化合物(36
7mg,91%)を油状物質として得た。
E)−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,
6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−α−
D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン
(320mg,0.396mmol)の溶液にジメチル
アミノピリジン(200mg,1.63mmol)及び
ベンゾイルクロリド(400mg,2.85mmol)
を5°C(氷浴)で加えた。浴を取り除き、混合物を5
時間攪拌した。その後、再びベンゾイルクロリド(4m
L)を加え、ベンゾイルクロリドが完全に反応する迄、
〜3−4時間反応させた。反応混合物は酢酸エチル(1
00mL)で希釈し、水(5×50mL)、飽和重曹水
(50mL)で洗い、そして無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。残渣をシリカゲルカラム(25g,10−15
%酢酸エチル/ヘキサン)に通し、表題の化合物(36
7mg,91%)を油状物質として得た。
【0137】 [α]22 D :+40°(c=1.0,CHCl3 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3000−286
0(C−H),2100(N3 ),1750,及び17
25(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.841(3H,t,J=6.8Hz,−CH
3 ),1.24−1.39(22H,m,−(CH2)
11−),1.415及び1.488(18H,2s,t
−ブチル),2.02−2.08(2H,m,=CH−
CH2 −),3.48−3.54(1H,m,H−
1),3.816(1H,dd,J=9.6及び6.5
Hz,H−6’),3.965(1H,dd,J=9.
3及び3.5Hz,H−1),3.95−4.005
(1H,m,H−2),4.028,4.034(2
H,ABqの1部,−OCH2 CO−),4.068
(1H,dd,J=9.7及び3.8Hz,H−
6’),4.07(1H,d,J=16.1Hz,−O
CH2 CO−),4.238(1H,brs,H−
4’),4.30(1H,d,J=16.1Hz,−O
CH2 CO−),4.300(1H,dd,J=11.
3及び4.9Hz,H−6’),5.332(1H,
d,J=3.3Hz,H−1’),5.539(1H,
dd,J=16.6及び7.8Hz,H−4),5.5
58,5.562,5.579(1H,m,H−3),
5.745(1H,dd,J=10.8及び3.3H
z,H−2’),5.790(1H,dd,J=10.
8及び2.4Hz,H−3’),5.905(1H,d
t,J=14.3及び6.6Hz,H−5),7.32
0−7.582,7.98−8.02(15H,2組の
m,芳香性−H). 元素分析:C57H77N3 O14; 計算値:C,66.58;H,7.55;N,4.0
9. 実測値:C,66.53;H,7.41;N,4.1
7.
0(C−H),2100(N3 ),1750,及び17
25(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.841(3H,t,J=6.8Hz,−CH
3 ),1.24−1.39(22H,m,−(CH2)
11−),1.415及び1.488(18H,2s,t
−ブチル),2.02−2.08(2H,m,=CH−
CH2 −),3.48−3.54(1H,m,H−
1),3.816(1H,dd,J=9.6及び6.5
Hz,H−6’),3.965(1H,dd,J=9.
3及び3.5Hz,H−1),3.95−4.005
(1H,m,H−2),4.028,4.034(2
H,ABqの1部,−OCH2 CO−),4.068
(1H,dd,J=9.7及び3.8Hz,H−
6’),4.07(1H,d,J=16.1Hz,−O
CH2 CO−),4.238(1H,brs,H−
4’),4.30(1H,d,J=16.1Hz,−O
CH2 CO−),4.300(1H,dd,J=11.
3及び4.9Hz,H−6’),5.332(1H,
d,J=3.3Hz,H−1’),5.539(1H,
dd,J=16.6及び7.8Hz,H−4),5.5
58,5.562,5.579(1H,m,H−3),
5.745(1H,dd,J=10.8及び3.3H
z,H−2’),5.790(1H,dd,J=10.
8及び2.4Hz,H−3’),5.905(1H,d
t,J=14.3及び6.6Hz,H−5),7.32
0−7.582,7.98−8.02(15H,2組の
m,芳香性−H). 元素分析:C57H77N3 O14; 計算値:C,66.58;H,7.55;N,4.0
9. 実測値:C,66.53;H,7.41;N,4.1
7.
【0138】G. (2S,3R,4E)−3−ベンゾ
イルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2,
3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチル
オキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシル
オキシ)−4−オクタデセン:
イルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2,
3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチル
オキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシル
オキシ)−4−オクタデセン:
【0139】
【化27】
【0140】ピリジン/水(18mL/2mL)中の
(2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾイルオ
キシ−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ
−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガ
ラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン(367
mg,0.361mmol)の溶液に、H2 Sの蒸気を
5分間通じた。この混合物を72時間、約22°Cで攪
拌し、それから溶媒を減圧で留去した。痕跡のピリジン
は、トルエン(2×20mL)との共沸により除き、残
渣は、テトラヒドロフラン(20mL)及び50%酢酸
ナトリウム水溶液(2mL)に溶解した。この溶液をよ
く攪拌し、これにテトラヒドロフラン(1mL)中のパ
ルミチン酸クロリド(0.11mL,0.35mmo
l)溶液を滴下した。1時間攪拌した後、この混合物
に、再びテトラヒドロフラン(0.5mL)中のパルミ
チン酸クロリド(0.05mL,0.17mmol)溶
液を滴下し、45分間反応させた。反応混合物を酢酸エ
チル(50mL)で希釈し、水(20mL)、1M重曹
水(2×20mL)、水(20mL)、ブライン(20
mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。残
渣は2回シリカゲルカラム(40g及び50g,16%
から28%酢酸エチル/ヘキサン)に通し、純粋な表題
の化合物(398mg,92%)を得た。
(2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾイルオ
キシ−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ
−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガ
ラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン(367
mg,0.361mmol)の溶液に、H2 Sの蒸気を
5分間通じた。この混合物を72時間、約22°Cで攪
拌し、それから溶媒を減圧で留去した。痕跡のピリジン
は、トルエン(2×20mL)との共沸により除き、残
渣は、テトラヒドロフラン(20mL)及び50%酢酸
ナトリウム水溶液(2mL)に溶解した。この溶液をよ
く攪拌し、これにテトラヒドロフラン(1mL)中のパ
ルミチン酸クロリド(0.11mL,0.35mmo
l)溶液を滴下した。1時間攪拌した後、この混合物
に、再びテトラヒドロフラン(0.5mL)中のパルミ
チン酸クロリド(0.05mL,0.17mmol)溶
液を滴下し、45分間反応させた。反応混合物を酢酸エ
チル(50mL)で希釈し、水(20mL)、1M重曹
水(2×20mL)、水(20mL)、ブライン(20
mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。残
渣は2回シリカゲルカラム(40g及び50g,16%
から28%酢酸エチル/ヘキサン)に通し、純粋な表題
の化合物(398mg,92%)を得た。
【0141】 [α]22 D :+46°(c=1.0,CHCl3 ). IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):3440,3
370(NH),3060−2860(C−H),17
45,1725,及び1675(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.892(6H,t,J=6.8Hz,2×C
H3 ),1.22−1.33(48H,m,−(C
H 2 )11−及び−(CH2 )13−),1.411(9
H,s,t−ブチル),1.490(9H,s,t−ブ
チル),1.94−2.0(2H,m,=CH−CH 2
−),2.11−2.20(2H,m,−CH2 CON
H−),3.80−3.89(3H,m,H−1,及び
H−6’),3.995−4.008(1H,d,J=
5.3Hz,H−1の1部),4.01(1H,d,J
AB=16.4Hz,−OCH2 CO−),4.04(1
H,d,JAB=16.4Hz,−OCH 2 CO−),
4.07(1H,d,JAB=16.1Hz,−OCH2
CO−),4.29(1H,d,JAB=16.1Hz,
−OCH2 CO−),4.227(1H,brs,H−
4’),4.347(1H,brt,,J=6.1H
z,H−5’),4.43−4.48(1H,m,H−
2),5.240(1H,d,J=3.0Hz,H−
1’),5.491(1H,dd,J=15.2及び
7.7Hz,H−4),5.573(1H,brt,J
=7.6Hz,H−3),5.69−5.75(2H,
m,H−2’及びH−3’),5.771及び5.78
8(1H,2重線,J=7.0Hz,H−5のdtの1
部),6.091(1H,d,J=9.3Hz,−NH
−),7.28−7.33,7.38−7.55,7.
90−8.02(15H,3組のm,芳香性−H). 元素分析:C73H109 NO15; 計算値:C,70.67;H,8.86;N,1.1
3. 実測値:C,70.68;H,8.72;N,1.2
6.
370(NH),3060−2860(C−H),17
45,1725,及び1675(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.892(6H,t,J=6.8Hz,2×C
H3 ),1.22−1.33(48H,m,−(C
H 2 )11−及び−(CH2 )13−),1.411(9
H,s,t−ブチル),1.490(9H,s,t−ブ
チル),1.94−2.0(2H,m,=CH−CH 2
−),2.11−2.20(2H,m,−CH2 CON
H−),3.80−3.89(3H,m,H−1,及び
H−6’),3.995−4.008(1H,d,J=
5.3Hz,H−1の1部),4.01(1H,d,J
AB=16.4Hz,−OCH2 CO−),4.04(1
H,d,JAB=16.4Hz,−OCH 2 CO−),
4.07(1H,d,JAB=16.1Hz,−OCH2
CO−),4.29(1H,d,JAB=16.1Hz,
−OCH2 CO−),4.227(1H,brs,H−
4’),4.347(1H,brt,,J=6.1H
z,H−5’),4.43−4.48(1H,m,H−
2),5.240(1H,d,J=3.0Hz,H−
1’),5.491(1H,dd,J=15.2及び
7.7Hz,H−4),5.573(1H,brt,J
=7.6Hz,H−3),5.69−5.75(2H,
m,H−2’及びH−3’),5.771及び5.78
8(1H,2重線,J=7.0Hz,H−5のdtの1
部),6.091(1H,d,J=9.3Hz,−NH
−),7.28−7.33,7.38−7.55,7.
90−8.02(15H,3組のm,芳香性−H). 元素分析:C73H109 NO15; 計算値:C,70.67;H,8.86;N,1.1
3. 実測値:C,70.68;H,8.72;N,1.2
6.
【0142】実施例 2: (2S,3R,4E)−3
−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1
−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カ
ルボキシメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン:
−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1
−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カ
ルボキシメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン:
【0143】
【化28】
【0144】(2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオ
キシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2,3−ジ
−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシ
カルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン(248mg,0.200mm
ol)(実施例1より)を9/1トリフルオロ酢酸/水
の溶液(2mL)と共に22°Cで、2−3分間攪拌し
た。溶媒は高真空で除去し、この工程を繰り返した。痕
跡のトリフルオロ酢酸は、トルエン(2×5mL)と減
圧下共沸して除去し、残渣はシリカゲルカラム(35
g,2%から17.5%メタノール/ジクロロメタン、
及び20%メタノール/ジクロロメタン+2%水から2
5%メタノール/ジクロロメタン+4%水)を通し、表
題の化合物を得た。溶媒を留去した残渣は、再びジクロ
ロメタン/メタノール(8:2,20mL)に溶解し、
0°C(氷浴)でDowex 50W8(H+ )レジン
と1時間処理し、表題の化合物であるカルボン酸(17
2mg,76%)を固体として得た。
キシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2,3−ジ
−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシ
カルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン(248mg,0.200mm
ol)(実施例1より)を9/1トリフルオロ酢酸/水
の溶液(2mL)と共に22°Cで、2−3分間攪拌し
た。溶媒は高真空で除去し、この工程を繰り返した。痕
跡のトリフルオロ酢酸は、トルエン(2×5mL)と減
圧下共沸して除去し、残渣はシリカゲルカラム(35
g,2%から17.5%メタノール/ジクロロメタン、
及び20%メタノール/ジクロロメタン+2%水から2
5%メタノール/ジクロロメタン+4%水)を通し、表
題の化合物を得た。溶媒を留去した残渣は、再びジクロ
ロメタン/メタノール(8:2,20mL)に溶解し、
0°C(氷浴)でDowex 50W8(H+ )レジン
と1時間処理し、表題の化合物であるカルボン酸(17
2mg,76%)を固体として得た。
【0145】大量合成:(2S,3R,4E)−3−ベ
ンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−
(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−
ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラ
ノシルオキシ)−4−オクタデセン(12.1g,9.
75mmol)を9/1トリフルオロ酢酸/水の溶液
(100mL)と共に22°Cで、15分間攪拌した。
溶液はトルエン(100mL)で希釈し、減圧下濃縮し
た。残渣はアセトニトリル(100mL)で希釈し、こ
の溶液を蒸発乾固した。この工程を3回繰り返し、ピン
ク色の固体を得、この固体をアセトニトリルから結晶化
し、表題の化合物である二酸(7.78g,71%)を
白色固体として得た。
ンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−
(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−
ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラ
ノシルオキシ)−4−オクタデセン(12.1g,9.
75mmol)を9/1トリフルオロ酢酸/水の溶液
(100mL)と共に22°Cで、15分間攪拌した。
溶液はトルエン(100mL)で希釈し、減圧下濃縮し
た。残渣はアセトニトリル(100mL)で希釈し、こ
の溶液を蒸発乾固した。この工程を3回繰り返し、ピン
ク色の固体を得、この固体をアセトニトリルから結晶化
し、表題の化合物である二酸(7.78g,71%)を
白色固体として得た。
【0146】表題の化合物の二酸: m.p.: 91−92°C [α]22 D :+53°(c=1.0,CHCl3 ). IR(ヌジョール)νmax (cm-1):3320(N
H),1720,1695,及び1650(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d5 )δ(pp
m):0.850(6H,t,J=6.8Hz,2×C
H3 ),1.23−1.35(46H,m,−(C
H2 )11−及び−(CH2 )12−),1.75−1.8
8(2H,m,−CH 2 −),2.03−2.09(2
H,m,=CH−CH2 −),2.400(2H,t,
J=7.3Hz,−CH2 CONH−),4.121
(1H,dd,J=10.7及び7.1Hz,H−
1),4.348(1H,dd,J=9.5及び6.5
Hz,H−6’),4.439(1H,dd,J=1
0.7及び3.9Hz,H−1),4.54(1H,
d,JAB=16.4Hz,−OCH2 CO−),4.5
7(1H,d,JAB=16.4Hz,−OCH2 CO
−),4.632(1H,dd,J=9.6及び6.5
Hz,H−6’),4.78(1H,d,JAB=16.
2Hz,−OCH2 CO−),4.766(1H,br
s,H−4’),4.818,4.848(1H,二重
線,H−5’),4.85(1H,d,JAB=16.2
Hz,−OCH2 CO−),5.16−5.23(1
H,m,H−2),5.754(1H,brs,H−
1’),5.945(1H,dd,J=15.5及び
7.2Hz,H−4),6.078(1H,dt,J=
15.4及び6.6Hz,H−5),6.26(1H,
brt,H−3),6.368(2H,brs,H−
2’及びH−3’),7.21−7.49,8.16−
8.25(15H,2組のm,芳香性−H),8.83
5(1H,d,J=8.7Hz,−NH−). 元素分析:C65H93NO15; 計算値:C,69.18;H,8.31;N,1.2
4. 実測値:C,68.83;H,8.19;N,1.3
0.
H),1720,1695,及び1650(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d5 )δ(pp
m):0.850(6H,t,J=6.8Hz,2×C
H3 ),1.23−1.35(46H,m,−(C
H2 )11−及び−(CH2 )12−),1.75−1.8
8(2H,m,−CH 2 −),2.03−2.09(2
H,m,=CH−CH2 −),2.400(2H,t,
J=7.3Hz,−CH2 CONH−),4.121
(1H,dd,J=10.7及び7.1Hz,H−
1),4.348(1H,dd,J=9.5及び6.5
Hz,H−6’),4.439(1H,dd,J=1
0.7及び3.9Hz,H−1),4.54(1H,
d,JAB=16.4Hz,−OCH2 CO−),4.5
7(1H,d,JAB=16.4Hz,−OCH2 CO
−),4.632(1H,dd,J=9.6及び6.5
Hz,H−6’),4.78(1H,d,JAB=16.
2Hz,−OCH2 CO−),4.766(1H,br
s,H−4’),4.818,4.848(1H,二重
線,H−5’),4.85(1H,d,JAB=16.2
Hz,−OCH2 CO−),5.16−5.23(1
H,m,H−2),5.754(1H,brs,H−
1’),5.945(1H,dd,J=15.5及び
7.2Hz,H−4),6.078(1H,dt,J=
15.4及び6.6Hz,H−5),6.26(1H,
brt,H−3),6.368(2H,brs,H−
2’及びH−3’),7.21−7.49,8.16−
8.25(15H,2組のm,芳香性−H),8.83
5(1H,d,J=8.7Hz,−NH−). 元素分析:C65H93NO15; 計算値:C,69.18;H,8.31;N,1.2
4. 実測値:C,68.83;H,8.19;N,1.3
0.
【0147】表題の化合物のナトリウム塩の合成:上記
の工程で得た二酸(10.0g,8.86mmol)を
新しく蒸留したジオキサン(200mL)に溶解し、そ
して水(100mL)、続いて重曹水(30mL中1.
8g)を加えた。この不透明な溶液(pH〜8.5)を
15分間攪拌し、濃縮した。残渣にヘキサン(100m
L)を加え、蒸発乾固した。この工程を2度繰り返し、
得た固体をヘキサン(〜200mL)に溶解した。この
溶液を濾過し(過剰の重曹を除く)、濃縮した。残渣を
ジオキサンに溶解し、凍結乾燥して表題の化合物のナト
リウム塩(10.3g,99%)を綿状固体として得
た。
の工程で得た二酸(10.0g,8.86mmol)を
新しく蒸留したジオキサン(200mL)に溶解し、そ
して水(100mL)、続いて重曹水(30mL中1.
8g)を加えた。この不透明な溶液(pH〜8.5)を
15分間攪拌し、濃縮した。残渣にヘキサン(100m
L)を加え、蒸発乾固した。この工程を2度繰り返し、
得た固体をヘキサン(〜200mL)に溶解した。この
溶液を濾過し(過剰の重曹を除く)、濃縮した。残渣を
ジオキサンに溶解し、凍結乾燥して表題の化合物のナト
リウム塩(10.3g,99%)を綿状固体として得
た。
【0148】 [α]22 D :+72°(c=1.0,CHCl3 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3700−310
0(NH),1920、1850(C−H),172
0,1605(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d5 )δ(pp
m):0.85−0.88(6H,m,2×CH3 ),
1.25(46H,brs,−(CH2 )11−及び−
(CH2 )12−),1.77−1.89(2H,m,−
CH2 −),2.05(2H,m,=CH−CH
2 −),2.36(2H,m,−CH2 CONH−),
3.57−3.60(1H,m,H−1),3.73
(1H,d,J=13.4Hz,−OCH2 CO−),
4.03−4.31(7H,m,H−4’,H−5’,
H−6’,H−1及び−OCH2 CO−),4.62
(1H,d,J=13.3Hz,−OCH2 CO−),
5.08(1H,m,H−2),5.91(1H,d
d,J=15.3及び7.4Hz,H−4),6.01
(1H,d,J=3.9Hz,H−1’),6.06
(1H,dt,J=15.3及び6.8Hz,H−
5),6.14(1H,brd,J=10.6Hz,H
−3’),6.21(1H,brt,H−3),6.4
2(1H,brd,H−2’),7.16−7.19,
7.28−7.32,7.39−7.43,7.91−
7.93,8.18−8.25(15H,5組のm,3
×C6 H5 ),8.97(1H,d,J=8.1Hz,
−NH−).
0(NH),1920、1850(C−H),172
0,1605(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d5 )δ(pp
m):0.85−0.88(6H,m,2×CH3 ),
1.25(46H,brs,−(CH2 )11−及び−
(CH2 )12−),1.77−1.89(2H,m,−
CH2 −),2.05(2H,m,=CH−CH
2 −),2.36(2H,m,−CH2 CONH−),
3.57−3.60(1H,m,H−1),3.73
(1H,d,J=13.4Hz,−OCH2 CO−),
4.03−4.31(7H,m,H−4’,H−5’,
H−6’,H−1及び−OCH2 CO−),4.62
(1H,d,J=13.3Hz,−OCH2 CO−),
5.08(1H,m,H−2),5.91(1H,d
d,J=15.3及び7.4Hz,H−4),6.01
(1H,d,J=3.9Hz,H−1’),6.06
(1H,dt,J=15.3及び6.8Hz,H−
5),6.14(1H,brd,J=10.6Hz,H
−3’),6.21(1H,brt,H−3),6.4
2(1H,brd,H−2’),7.16−7.19,
7.28−7.32,7.39−7.43,7.91−
7.93,8.18−8.25(15H,5組のm,3
×C6 H5 ),8.97(1H,d,J=8.1Hz,
−NH−).
【0149】実施例 3: (2S,3R,4E)−3
−ベンゾイルオキシ−2−アジド−1−(2,3−ジ−
O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カルボキシメチル−
α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセ
ン:
−ベンゾイルオキシ−2−アジド−1−(2,3−ジ−
O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カルボキシメチル−
α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセ
ン:
【0150】
【化29】
【0151】トリフルオロ酢酸水溶液(90%,3m
L)中の、実施例1F記載の(2S,3R,4E)−2
−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−
O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカ
ルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン(0.145g,0.14mmo
l)の溶液を22°Cで5分間攪拌した。溶媒を減圧下
留去し、残渣をトルエン(3×5mL)で共沸して除
き、それからジオキサン/水(1:1,10mL)に溶
解した。この混合物を22°Cで30分攪拌した。溶媒
を減圧下留去し、残渣は再びトルエン(4×10mL)
で共沸留去した。残渣はシリカゲルプレート(クロロホ
ルム/メタノール/水;75:25:2)で精製した。
溶媒を留去した残渣は、メチレンクロリド/メタノール
(1:1,40mL)に溶解し、0°C(氷浴)で40
分Dowex 50W X8(H+ )で処理し、表題の
化合物(0.076g,59%)を得た。
L)中の、実施例1F記載の(2S,3R,4E)−2
−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−
O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカ
ルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン(0.145g,0.14mmo
l)の溶液を22°Cで5分間攪拌した。溶媒を減圧下
留去し、残渣をトルエン(3×5mL)で共沸して除
き、それからジオキサン/水(1:1,10mL)に溶
解した。この混合物を22°Cで30分攪拌した。溶媒
を減圧下留去し、残渣は再びトルエン(4×10mL)
で共沸留去した。残渣はシリカゲルプレート(クロロホ
ルム/メタノール/水;75:25:2)で精製した。
溶媒を留去した残渣は、メチレンクロリド/メタノール
(1:1,40mL)に溶解し、0°C(氷浴)で40
分Dowex 50W X8(H+ )で処理し、表題の
化合物(0.076g,59%)を得た。
【0152】IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):
2910,2850(C−H),2100(N3 ),1
720(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d5 )δ(pp
m):0.85(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.23−1.36(22H,m,−(C
H 2 )11−),2.06(2H,qa,J=6.9H
z,=CH−CH 2 −),3.89(1H,dd,J=
8.3及び10.6Hz,H−1),4.33−4.3
8(2H,m.H−1及びH−6’),4.42(1
H,qi,J=4.0Hz,H−2),4.52(1
H,d,JAB=16.4Hz,−OCH2 CO−),
4.56(1H,d,JAB=16.4Hz,−OCH2
CO−),4.65(1H,dd,J=9.6及び6.
0Hz,H−6’),4.80(1H,d,J AB=1
6.1Hz,−OCH2 CO−),4.78−4.83
(1H,m,H−5’),4.83(1H,brs,H
−4’),4.88(1H,d,JAB=16.1Hz,
−OCH2 CO−),5.80(1H,d,J=3.2
Hz,H−1’),5.84(1H,dd,J=15.
4及び7.6Hz,H−4),6.04(1H,dd,
J=7.6及び4.0Hz,H−3),6.08(1
H,dt,J=15.4及び6.9Hz,H−5),
6.41(1H,dd,JAB=10.8及びJAX=3.
2Hz,H−2’),6.45(1H,dd,JAB=1
0.8及びJBX=2.3Hz,H−3’),7.22−
7.29,7.34−7.42,7.46−7.51,
及び8.21−8.27(15H,4組のm,3×−C
6 H5 ).
2910,2850(C−H),2100(N3 ),1
720(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d5 )δ(pp
m):0.85(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.23−1.36(22H,m,−(C
H 2 )11−),2.06(2H,qa,J=6.9H
z,=CH−CH 2 −),3.89(1H,dd,J=
8.3及び10.6Hz,H−1),4.33−4.3
8(2H,m.H−1及びH−6’),4.42(1
H,qi,J=4.0Hz,H−2),4.52(1
H,d,JAB=16.4Hz,−OCH2 CO−),
4.56(1H,d,JAB=16.4Hz,−OCH2
CO−),4.65(1H,dd,J=9.6及び6.
0Hz,H−6’),4.80(1H,d,J AB=1
6.1Hz,−OCH2 CO−),4.78−4.83
(1H,m,H−5’),4.83(1H,brs,H
−4’),4.88(1H,d,JAB=16.1Hz,
−OCH2 CO−),5.80(1H,d,J=3.2
Hz,H−1’),5.84(1H,dd,J=15.
4及び7.6Hz,H−4),6.04(1H,dd,
J=7.6及び4.0Hz,H−3),6.08(1
H,dt,J=15.4及び6.9Hz,H−5),
6.41(1H,dd,JAB=10.8及びJAX=3.
2Hz,H−2’),6.45(1H,dd,JAB=1
0.8及びJBX=2.3Hz,H−3’),7.22−
7.29,7.34−7.42,7.46−7.51,
及び8.21−8.27(15H,4組のm,3×−C
6 H5 ).
【0153】実施例 4: (2S,3R,4E)−2
−ヘキサデカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1
−(4,6−ジ−O−t−ブチロキシカルボニルメチル
−2,3−ジ−O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノ
シルオキシ)−4−オクタデセン: A. エチル 4,6−ジ−O−ベンジリデン−2,3
−ジ−O−ベンジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラ
ノシド:
−ヘキサデカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1
−(4,6−ジ−O−t−ブチロキシカルボニルメチル
−2,3−ジ−O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノ
シルオキシ)−4−オクタデセン: A. エチル 4,6−ジ−O−ベンジリデン−2,3
−ジ−O−ベンジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラ
ノシド:
【0154】
【化30】
【0155】テトラヒドロフラン(25mL)中のエチ
ル 4,6−ジ−O−ベンジリデン[ニルソン(Nil
sson)ら,J.Carbohy.Chem.10巻
(6),1023頁,(1991年)](3.00g,
9.60mmol)の溶液をアルゴン気流下、水素化ナ
トリウム分散液(鉱油中50%,1.8g,37.5m
mol,使用前にヘキサンで洗浄)に加えた。この混合
物を、〜15分攪拌し、その後ベンジルブロミド(5.
2mL,43.7mmol)、続いてジメチルホルムア
ミド(20mL)をゆっくり加えた。この反応混合物を
22°Cで〜1時間反応させ、5°Cに冷却し、1M重
曹水をゆっくり加えた。粗水性混合物を酢酸エチル(4
×100mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、1M
重曹水(2×100mL)、水(3×100mL)、ブ
ライン(100mL)で洗い、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、残渣は、酢酸エチル/ヘキサ
ンで結晶化し、表題の化合物(3.50g,75%)を
得た。
ル 4,6−ジ−O−ベンジリデン[ニルソン(Nil
sson)ら,J.Carbohy.Chem.10巻
(6),1023頁,(1991年)](3.00g,
9.60mmol)の溶液をアルゴン気流下、水素化ナ
トリウム分散液(鉱油中50%,1.8g,37.5m
mol,使用前にヘキサンで洗浄)に加えた。この混合
物を、〜15分攪拌し、その後ベンジルブロミド(5.
2mL,43.7mmol)、続いてジメチルホルムア
ミド(20mL)をゆっくり加えた。この反応混合物を
22°Cで〜1時間反応させ、5°Cに冷却し、1M重
曹水をゆっくり加えた。粗水性混合物を酢酸エチル(4
×100mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、1M
重曹水(2×100mL)、水(3×100mL)、ブ
ライン(100mL)で洗い、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、残渣は、酢酸エチル/ヘキサ
ンで結晶化し、表題の化合物(3.50g,75%)を
得た。
【0156】1HNMR 200MHz(CDCl3 )
δ(ppm):1.33(3H,t,J=6.4Hz,
−CH3 ),2.69−2.88(2H,m,−CH2
S−),3.36(1H,brs,H−5),3.59
(1H,dd,J=9.1及び3.4Hz,H−3),
3.89(1H,t,J=9.4Hz,H−2),3.
96(1H,dd,J=12.3及び1.8Hz,H−
6),4.16(1H,d,J=3.4Hz,H−
4),4.31(1H,dd,J=12.3及び1.4
Hz,H−6),4.44(1H,d,J=9.6H
z,H−1),4.76(2H,brs,−CH2 P
h),4.83(1H,d,JAB=10.2Hz,−C
H2 Ph),4.87(1H,d,JAB=10.2H
z,−CH2 Ph),5.48(1H,s,−O−CH
−O−),7.28−7.57(15H,m,3×−C
6 H5 ).
δ(ppm):1.33(3H,t,J=6.4Hz,
−CH3 ),2.69−2.88(2H,m,−CH2
S−),3.36(1H,brs,H−5),3.59
(1H,dd,J=9.1及び3.4Hz,H−3),
3.89(1H,t,J=9.4Hz,H−2),3.
96(1H,dd,J=12.3及び1.8Hz,H−
6),4.16(1H,d,J=3.4Hz,H−
4),4.31(1H,dd,J=12.3及び1.4
Hz,H−6),4.44(1H,d,J=9.6H
z,H−1),4.76(2H,brs,−CH2 P
h),4.83(1H,d,JAB=10.2Hz,−C
H2 Ph),4.87(1H,d,JAB=10.2H
z,−CH2 Ph),5.48(1H,s,−O−CH
−O−),7.28−7.57(15H,m,3×−C
6 H5 ).
【0157】B. エチル 2,3−ジ−O−ベンジル
−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド:
−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド:
【0158】
【化31】
【0159】ジクロロメタン(25mL)中のエチル
4,6−ジ−O−ベンジリデン−2,3−ジ−O−ベン
ジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド(0.6
25g,1.28mmol)の溶液を、トリフルオロ酢
酸(50%水溶液,0.2mL)及び(90%水溶液,
0.2mL)で処理した。この混合物を、〜1時間攪拌
し、再びトリフルオロ酢酸(90%水溶液,0.2m
L)を加えた。TLCにより、反応が完結する迄トリフ
ルオロ酢酸(50%水溶液,0.2mL)を加え、同じ
操作を繰り返した。固体の重曹をこの混合物に加え(p
H〜7)、溶液を濾過し、メチレンクロリド(〜50m
L)で洗った。トリエチルアミンを加えた後、溶液は減
圧下濃縮した。残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(30g,30%から100%酢酸エチル/ヘキ
サン)で精製し、表題の化合物(0.430g,83
%)を得た。
4,6−ジ−O−ベンジリデン−2,3−ジ−O−ベン
ジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド(0.6
25g,1.28mmol)の溶液を、トリフルオロ酢
酸(50%水溶液,0.2mL)及び(90%水溶液,
0.2mL)で処理した。この混合物を、〜1時間攪拌
し、再びトリフルオロ酢酸(90%水溶液,0.2m
L)を加えた。TLCにより、反応が完結する迄トリフ
ルオロ酢酸(50%水溶液,0.2mL)を加え、同じ
操作を繰り返した。固体の重曹をこの混合物に加え(p
H〜7)、溶液を濾過し、メチレンクロリド(〜50m
L)で洗った。トリエチルアミンを加えた後、溶液は減
圧下濃縮した。残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(30g,30%から100%酢酸エチル/ヘキ
サン)で精製し、表題の化合物(0.430g,83
%)を得た。
【0160】1HNMR 400MHz(CDCl3 )
δ(ppm):1.33(3H,t,J=7.5Hz,
−CH3 ),2.35(2H,brs,2×−OH),
2.77(2H,m,−SCH2 −),3.49(1
H,brt,H−5),3.57(1H,dd,J=
9.0及び3.3Hz,H−3),3.68(1H,
t,J=9.4Hz,H−2),3.81(1H,d
d,J=11.8及び4.4Hz,H−6),3.97
(1H,dd,J=11.8及び6.7Hz,H−
6),4.06(1H,brd,J=3.3Hz,H−
4’),4.44(1H,d,J=9.6Hz,H−
1),4.73(2H,s,−CH2 Ph),4.78
(1H,d,JAB=10.3Hz,−CH2 Ph),
4.90(1H,d,JAB=10.3Hz,−CH2 P
h),7.28(10H,m,2×−C6 H5 ).
δ(ppm):1.33(3H,t,J=7.5Hz,
−CH3 ),2.35(2H,brs,2×−OH),
2.77(2H,m,−SCH2 −),3.49(1
H,brt,H−5),3.57(1H,dd,J=
9.0及び3.3Hz,H−3),3.68(1H,
t,J=9.4Hz,H−2),3.81(1H,d
d,J=11.8及び4.4Hz,H−6),3.97
(1H,dd,J=11.8及び6.7Hz,H−
6),4.06(1H,brd,J=3.3Hz,H−
4’),4.44(1H,d,J=9.6Hz,H−
1),4.73(2H,s,−CH2 Ph),4.78
(1H,d,JAB=10.3Hz,−CH2 Ph),
4.90(1H,d,JAB=10.3Hz,−CH2 P
h),7.28(10H,m,2×−C6 H5 ).
【0161】C. エチル 2,3−ジ−O−ベンジル
−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル
−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド:
−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル
−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド:
【0162】
【化32】
【0163】エチル 2,3−ジ−O−ベンジル−1−
チオ−β−D−ガラクトピラノシド(1.3g,3.2
1mmol)を実施例1−C記載の一般法によって反応
を行い、表題の化合物(1.50g,77%)を得た。
チオ−β−D−ガラクトピラノシド(1.3g,3.2
1mmol)を実施例1−C記載の一般法によって反応
を行い、表題の化合物(1.50g,77%)を得た。
【0164】1HNMR 400MHz(CDCl3 )
δ(ppm):1.31(3H,t,J=7.4Hz,
−CH3 ),1.46及び1.49(18H,2s,2
×t−ブチル),2.76(2H,m,−SCH
2 −),3.55(1H,dd,J=9.3及び2.5
Hz,H−3),3.63(1H,t,J=6.0H
z,H−5),3.74(1H,dd,J=9.8及び
6.0Hz,H−6),3.88(1H,t,J=9.
5Hz,H−2),3.97(1H,brd,J=2.
5Hz,H−4),4.00(1H,dd,J=9.8
及び6.0Hz,H−6),4.05(2H,brs,
−OCH2 CO−),4.28(1H,d,JAB=1
6.6Hz,−OCH2 CO−),4.36(1H,
d,JAB=16.6Hz,−OCH2 CO−),4.4
3(1H,d,J=9.6Hz,H−1),4.73
(2H,s,−CH2 Ph),4.76(1H,d,J
AB=10.2Hz,−CH2 Ph),4.90(1H,
d,JAB=10.2Hz,−CH2 Ph),7.29−
7.40(10H,m,2×−C6 H5 ).
δ(ppm):1.31(3H,t,J=7.4Hz,
−CH3 ),1.46及び1.49(18H,2s,2
×t−ブチル),2.76(2H,m,−SCH
2 −),3.55(1H,dd,J=9.3及び2.5
Hz,H−3),3.63(1H,t,J=6.0H
z,H−5),3.74(1H,dd,J=9.8及び
6.0Hz,H−6),3.88(1H,t,J=9.
5Hz,H−2),3.97(1H,brd,J=2.
5Hz,H−4),4.00(1H,dd,J=9.8
及び6.0Hz,H−6),4.05(2H,brs,
−OCH2 CO−),4.28(1H,d,JAB=1
6.6Hz,−OCH2 CO−),4.36(1H,
d,JAB=16.6Hz,−OCH2 CO−),4.4
3(1H,d,J=9.6Hz,H−1),4.73
(2H,s,−CH2 Ph),4.76(1H,d,J
AB=10.2Hz,−CH2 Ph),4.90(1H,
d,JAB=10.2Hz,−CH2 Ph),7.29−
7.40(10H,m,2×−C6 H5 ).
【0165】D. (2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−
ブチルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−ベン
ジル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オク
タデセン及び(2S,3R,4E)−2−アジド−3−
ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−ブチル
オキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−ベンジル−
β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセ
ン:
−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−
ブチルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−ベン
ジル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オク
タデセン及び(2S,3R,4E)−2−アジド−3−
ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−ブチル
オキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−ベンジル−
β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセ
ン:
【0166】
【化33】
【0167】ジオキサンの代わりにメチレンクロリド/
ベンゼン(1:1)を溶媒として用い、実施例1−D記
載に一般法によって、エチル 2,3−ジ−O−ベンジ
ル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチ
ル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド(0.55
5g,0.88mmol)及び(2S,3R,4E)−
2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−4−オクタデセノ
ール(0.239g,0.55mmol)を反応させ、
表題の化合物のα−アノマー(0.174g,31%)
及びβ−アノマー(0.365g,66%)を、黄色油
状物質として得た。
ベンゼン(1:1)を溶媒として用い、実施例1−D記
載に一般法によって、エチル 2,3−ジ−O−ベンジ
ル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチ
ル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド(0.55
5g,0.88mmol)及び(2S,3R,4E)−
2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−4−オクタデセノ
ール(0.239g,0.55mmol)を反応させ、
表題の化合物のα−アノマー(0.174g,31%)
及びβ−アノマー(0.365g,66%)を、黄色油
状物質として得た。
【0168】α−アノマー: IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):3060,2
990,2930(CH),2100(N3 ),174
5,及び1720(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(ppm)
(α−アノマー):0.89(3H,t,J=6.9H
z,−CH3 ),1.25−1.42(22H,m,−
(CH2 )11−),1.44及び1.47(18H,2
s,2×t−ブチル),2.07(2H,qa,J=
6.9Hz,=CH−CH 2 −),3.53(1H,d
d,J=10.8及び8.0Hz,H−1),3.68
(1H,dd,J=9.5及び6.4Hz,H−
6’),3.81(1H,dd,J=10.8及び4.
1Hz,H−1),3.90−4.04(7H,m,−
OCH2 CO−,H−6’,H−5’,H−4’,H−
3’及びH−2),4.09(1H,dd,J=10.
2及び3.6Hz,H−2’),4.28(1H,d,
JAB=16.5Hz,−OCH2 CO−),4.32
(1H,d,JAB=16.5Hz,−OCH2 CO
−),4.68(1H,d,JAB=11.9Hz,−C
H2 Ph),4.70(1H,d,JAB=11.7H
z,−CH2 Ph),4.78(1H,d,JAB=1
1.9Hz,−CH2 Ph),4.83(1H,d,J
AB=11.7Hz,−CH2 Ph),4.87(1H,
d,J=3.6Hz,H−1’),5.57(1H,d
d,J=14.7及び7.8Hz,H−4),5.62
(1H,dd,J=7.8及び4.1Hz,H−3),
5.92(1H,dt,J=14.7及び6.9Hz,
H−5),7.22−7.38,7.44−7.48,
7.56−7.60,8.06−8.08(15H,4
組のm,3×C 6 H5 ).
990,2930(CH),2100(N3 ),174
5,及び1720(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(ppm)
(α−アノマー):0.89(3H,t,J=6.9H
z,−CH3 ),1.25−1.42(22H,m,−
(CH2 )11−),1.44及び1.47(18H,2
s,2×t−ブチル),2.07(2H,qa,J=
6.9Hz,=CH−CH 2 −),3.53(1H,d
d,J=10.8及び8.0Hz,H−1),3.68
(1H,dd,J=9.5及び6.4Hz,H−
6’),3.81(1H,dd,J=10.8及び4.
1Hz,H−1),3.90−4.04(7H,m,−
OCH2 CO−,H−6’,H−5’,H−4’,H−
3’及びH−2),4.09(1H,dd,J=10.
2及び3.6Hz,H−2’),4.28(1H,d,
JAB=16.5Hz,−OCH2 CO−),4.32
(1H,d,JAB=16.5Hz,−OCH2 CO
−),4.68(1H,d,JAB=11.9Hz,−C
H2 Ph),4.70(1H,d,JAB=11.7H
z,−CH2 Ph),4.78(1H,d,JAB=1
1.9Hz,−CH2 Ph),4.83(1H,d,J
AB=11.7Hz,−CH2 Ph),4.87(1H,
d,J=3.6Hz,H−1’),5.57(1H,d
d,J=14.7及び7.8Hz,H−4),5.62
(1H,dd,J=7.8及び4.1Hz,H−3),
5.92(1H,dt,J=14.7及び6.9Hz,
H−5),7.22−7.38,7.44−7.48,
7.56−7.60,8.06−8.08(15H,4
組のm,3×C 6 H5 ).
【0169】β−アノマー: IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):3060,2
990,2930(CH),2100(N3 ),174
5,及び1720(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.24−1.33(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.46及び1.48(18H,2s,
2×t−ブチル),2.03(2H,qa,J=6.8
Hz,=CH−CH2 −),3.51(1H,dd,J
=9.7及び2.7Hz,H−3’),3.58−3.
62(2H,m.H−2及びH−1),3.73(1
H,dd,J=9.6及び6.0Hz,H−6’),
3.87(1H,dd,J=9.7及び7.6Hz,H
−2’)3.93(1H,brd,H−4’),3.9
5−4.06(5H,m,−OCH2 CO−,H−
5’,H−6’,及びH−1),4.30(1H,d,
JAB=16.5Hz,−OCH2 CO−),4.36
(1H,d,JAB=16.5Hz,−OCH2CO
−),4.37(1H,d,J=7.6Hz,H−
1’),4.72(1H,d,JAB=11.7Hz,−
CH2 Ph),4.75(1H,d,JAB=11.7H
z,−CH2 Ph),4.79(1H,d,J=11.
2Hz,−CH2Ph),4.94(1H,d,J=1
1.2Hz,−CH2 Ph),5.55(1H,dd,
J=15.3及び7.9Hz,H−4),5.68(1
H,dd,J=7.9及び3.2Hz,H−3),5.
88(1H,dt,J=15.3及び6.8Hz,H−
5),7.24−7.40,7.44−7.48,7.
56−7.60及び8.07−8.09(15H,4組
のm,芳香性−H)
990,2930(CH),2100(N3 ),174
5,及び1720(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.24−1.33(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.46及び1.48(18H,2s,
2×t−ブチル),2.03(2H,qa,J=6.8
Hz,=CH−CH2 −),3.51(1H,dd,J
=9.7及び2.7Hz,H−3’),3.58−3.
62(2H,m.H−2及びH−1),3.73(1
H,dd,J=9.6及び6.0Hz,H−6’),
3.87(1H,dd,J=9.7及び7.6Hz,H
−2’)3.93(1H,brd,H−4’),3.9
5−4.06(5H,m,−OCH2 CO−,H−
5’,H−6’,及びH−1),4.30(1H,d,
JAB=16.5Hz,−OCH2 CO−),4.36
(1H,d,JAB=16.5Hz,−OCH2CO
−),4.37(1H,d,J=7.6Hz,H−
1’),4.72(1H,d,JAB=11.7Hz,−
CH2 Ph),4.75(1H,d,JAB=11.7H
z,−CH2 Ph),4.79(1H,d,J=11.
2Hz,−CH2Ph),4.94(1H,d,J=1
1.2Hz,−CH2 Ph),5.55(1H,dd,
J=15.3及び7.9Hz,H−4),5.68(1
H,dd,J=7.9及び3.2Hz,H−3),5.
88(1H,dt,J=15.3及び6.8Hz,H−
5),7.24−7.40,7.44−7.48,7.
56−7.60及び8.07−8.09(15H,4組
のm,芳香性−H)
【0170】E. (2S,3R,4E)−2−ヘキサ
デカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,
6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−2,
3−ジ−O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシルオ
キシ)−4−オクタデセン:
デカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,
6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−2,
3−ジ−O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシルオ
キシ)−4−オクタデセン:
【0171】
【化34】
【0172】(2S,3R,4E)−2−アジド−3−
ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−ブチル
オキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−ベンジル−
α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセ
ン(0.390g,0.39mmol)を実施例1−G
に記載の一般法に従って反応を行い、表題の化合物
(0.405g,86%)を白色固体として得た。
ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−ブチル
オキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−ベンジル−
α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセ
ン(0.390g,0.39mmol)を実施例1−G
に記載の一般法に従って反応を行い、表題の化合物
(0.405g,86%)を白色固体として得た。
【0173】IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):
3060,2930,2860(C−H),1745,
1720,1675(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(6H,brt,2×−CH3 ),1.
22−1.41(46H,m,−(CH2 )11−及び−
(CH2 )12−),1.44及び1.47(18H,2
s,2×t−ブチル),1.53−1.66(2H,
m,−CH2 −),1.97(2H,qa,J=6.
9,=CH−CH2 −),2.11(2H,m,−CH
2 CONH−),3.67(1H,dd,J=11.6
及び3.1Hz,H−1),3.74(1H,dd,J
=7.5及び9.8Hz,H−6’),3.86(1
H,dd,J=10.1及び2.5Hz,H−3’),
3.92−4.01(4H,m,H−6’,H−1,及
び−OCH2 CO−),4.03(1H,brt,H−
4’),4.07(1H,dd,J=10.1及び3.
6Hz,H−2’),4.13(1H,brdd,H−
5’),4.28(1H,d,JAB=16.6Hz,−
OCH2 CO−),4.31(1H,d,JAB=16.
6Hz,−OCH2 CO−),4.42(1H,m,H
−2),4.65(1H,d,JAB=11.7Hz,−
CH2 Ph),4.67(1H,d,JAB=11.4H
z,−CH2 Ph),4.71(1H,d,JAB=1
1.7Hz,−CH2 Ph),4.77(1H,d,J
AB=11.4Hz,−CH2 Ph),4.78(1H,
d,J=3.6Hz,H−1’),5.49(1H,d
d,J=15.3及び7.9Hz,H−4),5.63
(1H,t,J=7.9,H−3),5.82(1H,
dt,J=15.3及び6.9Hz,H−5),6.3
7(1H,d,J=9.4Hz,−NH−),7.21
−7.45,7.54−7.58,及び8.02−8.
04(15H,3組のm,3×C6 H5 ).
3060,2930,2860(C−H),1745,
1720,1675(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(6H,brt,2×−CH3 ),1.
22−1.41(46H,m,−(CH2 )11−及び−
(CH2 )12−),1.44及び1.47(18H,2
s,2×t−ブチル),1.53−1.66(2H,
m,−CH2 −),1.97(2H,qa,J=6.
9,=CH−CH2 −),2.11(2H,m,−CH
2 CONH−),3.67(1H,dd,J=11.6
及び3.1Hz,H−1),3.74(1H,dd,J
=7.5及び9.8Hz,H−6’),3.86(1
H,dd,J=10.1及び2.5Hz,H−3’),
3.92−4.01(4H,m,H−6’,H−1,及
び−OCH2 CO−),4.03(1H,brt,H−
4’),4.07(1H,dd,J=10.1及び3.
6Hz,H−2’),4.13(1H,brdd,H−
5’),4.28(1H,d,JAB=16.6Hz,−
OCH2 CO−),4.31(1H,d,JAB=16.
6Hz,−OCH2 CO−),4.42(1H,m,H
−2),4.65(1H,d,JAB=11.7Hz,−
CH2 Ph),4.67(1H,d,JAB=11.4H
z,−CH2 Ph),4.71(1H,d,JAB=1
1.7Hz,−CH2 Ph),4.77(1H,d,J
AB=11.4Hz,−CH2 Ph),4.78(1H,
d,J=3.6Hz,H−1’),5.49(1H,d
d,J=15.3及び7.9Hz,H−4),5.63
(1H,t,J=7.9,H−3),5.82(1H,
dt,J=15.3及び6.9Hz,H−5),6.3
7(1H,d,J=9.4Hz,−NH−),7.21
−7.45,7.54−7.58,及び8.02−8.
04(15H,3組のm,3×C6 H5 ).
【0174】実施例 5: (2S,3R,4E)−2
−ヘキサデカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1
−(4,6−ジ−O−カルボキシメチル−2,3−ジ−
O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−
4−オクタデセン:
−ヘキサデカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1
−(4,6−ジ−O−カルボキシメチル−2,3−ジ−
O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−
4−オクタデセン:
【0175】
【化35】
【0176】(2S,3R,4E)−2−ヘキサデカノ
イルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ
−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ
−O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン(0.405g,0.33mmo
l)を実施例2に記載の一般法によって反応を行い、表
題の化合物(0.295g,81%)を白色固体として
得た。
イルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ
−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ
−O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン(0.405g,0.33mmo
l)を実施例2に記載の一般法によって反応を行い、表
題の化合物(0.295g,81%)を白色固体として
得た。
【0177】IR(ヌジョール)νmax (cm-1):3
200(NH),2920,2860(C−H),17
25,1640(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d5 )δ(pp
m):0.86(6H,t,2×−CH3 ),1.21
−1.46(46H,m,−(CH2 )11−及び−(C
H2 )12−),1.87(2H,m,−CH2 −),
2.04(2H,qa,J=6.8,=CH−CH
2 −),2.51(2H,m,−CH2 CONH−),
4.21(1H,dd,J=10.6及び5.5Hz,
H−1),4.26(1H,dd,J=10.1及び
2.7Hz,H−3’),4.32−4.37(2H,
m,H−6’及び,H−1),4.41(1H,br
s,H−4’),4.49(1H,dd,J=10.1
及び3.6Hz,H−2’),4.55(1H,d,J
AB=9.2Hz,−OCH2 CO−),4.57(1
H,d,J AB=9.2Hz,−OCH2 CO−),4.
58−4.63(2H,m,H−6’及びH−5’),
4.75(2H,s,−OCH2 CO−),4.81
(1H,d,JAB=11.7Hz,−CH2 Ph),
4.87(1H,d,JAB=11.7Hz,−CH2 P
h),4.88(2H,s,−OCH2 CO−),5.
20(1H,m,H−2),5.34(1H,d,J=
3.6,H−1’),5.94(1H,dd,J=1
5.4及び7.2Hz,H−4),6.07(1H,d
t,J=15.4及び6.8Hz,H−5),6.30
(1H,t,J=7.2Hz,H−3),7.25−
7.36,7.40−7.46,7.48−7.56及
び8.24−8.26(16H,4組のm,3×C6 H
5 及び−NH−).
200(NH),2920,2860(C−H),17
25,1640(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d5 )δ(pp
m):0.86(6H,t,2×−CH3 ),1.21
−1.46(46H,m,−(CH2 )11−及び−(C
H2 )12−),1.87(2H,m,−CH2 −),
2.04(2H,qa,J=6.8,=CH−CH
2 −),2.51(2H,m,−CH2 CONH−),
4.21(1H,dd,J=10.6及び5.5Hz,
H−1),4.26(1H,dd,J=10.1及び
2.7Hz,H−3’),4.32−4.37(2H,
m,H−6’及び,H−1),4.41(1H,br
s,H−4’),4.49(1H,dd,J=10.1
及び3.6Hz,H−2’),4.55(1H,d,J
AB=9.2Hz,−OCH2 CO−),4.57(1
H,d,J AB=9.2Hz,−OCH2 CO−),4.
58−4.63(2H,m,H−6’及びH−5’),
4.75(2H,s,−OCH2 CO−),4.81
(1H,d,JAB=11.7Hz,−CH2 Ph),
4.87(1H,d,JAB=11.7Hz,−CH2 P
h),4.88(2H,s,−OCH2 CO−),5.
20(1H,m,H−2),5.34(1H,d,J=
3.6,H−1’),5.94(1H,dd,J=1
5.4及び7.2Hz,H−4),6.07(1H,d
t,J=15.4及び6.8Hz,H−5),6.30
(1H,t,J=7.2Hz,H−3),7.25−
7.36,7.40−7.46,7.48−7.56及
び8.24−8.26(16H,4組のm,3×C6 H
5 及び−NH−).
【0178】実施例 6: (2S,3R,4E)−2
−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−
O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカ
ルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−ウンデセン: A. (2S,3R,4E)−1,3−O−ベンジリデ
ン−4−ウンデセン−1,2,3−トリオール:
−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−
O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカ
ルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−ウンデセン: A. (2S,3R,4E)−1,3−O−ベンジリデ
ン−4−ウンデセン−1,2,3−トリオール:
【0179】
【化36】
【0180】R.R.シュミット(Schmidt)の
方法を用いて、2,4−O−ベンジリデン−D−トレオ
ース[P.ジンマーマン(Zimmermann)及び
R.R.シュミット(Schmidt),Liebig
s Ann.Chem.1988,663−667]
(23.5g,0.112mol)とn−ヘプチルトリ
フェニルホスホニウムブロミド[C.F.ハウゼル(H
auser),T.W.ブルックス(Brooks),
M.L.ミルス(Miles),M.A.レイモンド
(Raymond)及びG.B.ブットラー(Butl
er),J.Org.Chem.,28,372(19
63)](64g,0.145mol)及びフェニルリ
チウム(0.393mol)を反応させ、クロマトグラ
フで精製した後、表題の化合物(15.14g,46
%)を白色固体として得た。
方法を用いて、2,4−O−ベンジリデン−D−トレオ
ース[P.ジンマーマン(Zimmermann)及び
R.R.シュミット(Schmidt),Liebig
s Ann.Chem.1988,663−667]
(23.5g,0.112mol)とn−ヘプチルトリ
フェニルホスホニウムブロミド[C.F.ハウゼル(H
auser),T.W.ブルックス(Brooks),
M.L.ミルス(Miles),M.A.レイモンド
(Raymond)及びG.B.ブットラー(Butl
er),J.Org.Chem.,28,372(19
63)](64g,0.145mol)及びフェニルリ
チウム(0.393mol)を反応させ、クロマトグラ
フで精製した後、表題の化合物(15.14g,46
%)を白色固体として得た。
【0181】m.p.=50−52°C [α]22 D :−2°(c=0.5,CHCl3 ). IR(KBr)νmax (cm-1):3380(OH).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.9Hz,−C
H3 ),1.21−1.45(8H,m,−(CH2 )
4−),2.09(2H,m,=CHCH2 −),2.
64(1H,d,J=10.4Hz,−OH),3.5
4(1H,m,H−2),4.09(1H,dd,J=
1.3及び11.8Hz,H−1),4.25(1H,
dd,J=1.9及び11.8Hz,H−1),4.4
2(1H,brd,J=6Hz,H−3),5.68
(1H,s,−O−CH−O−),5.67(1H,
m,J=15.6Hz,H−4),5.88(1H,
m,J=15.6Hz,H−5),7.38及び7.5
3(3H,及び2H,2m,−C6 H5 ). 元素分析: C18H26O3 : 計算値:C,74.45;H,9.02. 実測値:C,74.47;H,8.87.
m):0.89(3H,t,J=6.9Hz,−C
H3 ),1.21−1.45(8H,m,−(CH2 )
4−),2.09(2H,m,=CHCH2 −),2.
64(1H,d,J=10.4Hz,−OH),3.5
4(1H,m,H−2),4.09(1H,dd,J=
1.3及び11.8Hz,H−1),4.25(1H,
dd,J=1.9及び11.8Hz,H−1),4.4
2(1H,brd,J=6Hz,H−3),5.68
(1H,s,−O−CH−O−),5.67(1H,
m,J=15.6Hz,H−4),5.88(1H,
m,J=15.6Hz,H−5),7.38及び7.5
3(3H,及び2H,2m,−C6 H5 ). 元素分析: C18H26O3 : 計算値:C,74.45;H,9.02. 実測値:C,74.47;H,8.87.
【0182】B. (2S,3R,4E)−2−アジド
−1,3−O−ベンジリデン−4−ウンデセン−1,3
−ジオール:
−1,3−O−ベンジリデン−4−ウンデセン−1,3
−ジオール:
【0183】
【化37】
【0184】ジクロロメタン(90mL)中の(2S,
3R,4E)−1,3−O−ベンジリデン−4−ウンデ
セン−1,2,3−トリオール(9.20g,31.7
mmol)の溶液を−15°Cに冷却し、ピリジン
(6.3mL,77.9mmol)及び無水トリフロン
酸(6.57mL,39.01mmol)を順番に加え
た。−15°Cで15分後に、N,N−ジメチルホルム
アミド(310mL)中の粉末ナトリウムアジド(9.
5g,146mmol)の懸濁溶液を加え、この混合物
を22°Cで5時間攪拌した。反応混合物はそれからヘ
キサン(300mL)及び冷水(200mL)で希釈し
た。水相はヘキサン(2×100mL)で抽出し、合わ
せた有機抽出液はブラインで洗い、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた油状物質をメタ
ノール(150mL)に溶解し、p−トルエンスルホン
酸(0.250g)を加え、5°Cで1時間攪拌した。
再びp−トルエンスルホン酸(0.100g)をくわ
え、この混合物をさらに1時間攪拌した。固体の重曹
(〜2g)を加え、15分後にこの溶液を濾過し、減圧
下濃縮した。残渣の油状物質をシリカゲルクロマトグラ
フ(5×12cm,ヘキサン/トルエン 1:1)にか
けて表題の化合物(5.32g,53%)を油状物質と
して得た。
3R,4E)−1,3−O−ベンジリデン−4−ウンデ
セン−1,2,3−トリオール(9.20g,31.7
mmol)の溶液を−15°Cに冷却し、ピリジン
(6.3mL,77.9mmol)及び無水トリフロン
酸(6.57mL,39.01mmol)を順番に加え
た。−15°Cで15分後に、N,N−ジメチルホルム
アミド(310mL)中の粉末ナトリウムアジド(9.
5g,146mmol)の懸濁溶液を加え、この混合物
を22°Cで5時間攪拌した。反応混合物はそれからヘ
キサン(300mL)及び冷水(200mL)で希釈し
た。水相はヘキサン(2×100mL)で抽出し、合わ
せた有機抽出液はブラインで洗い、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた油状物質をメタ
ノール(150mL)に溶解し、p−トルエンスルホン
酸(0.250g)を加え、5°Cで1時間攪拌した。
再びp−トルエンスルホン酸(0.100g)をくわ
え、この混合物をさらに1時間攪拌した。固体の重曹
(〜2g)を加え、15分後にこの溶液を濾過し、減圧
下濃縮した。残渣の油状物質をシリカゲルクロマトグラ
フ(5×12cm,ヘキサン/トルエン 1:1)にか
けて表題の化合物(5.32g,53%)を油状物質と
して得た。
【0185】 [α]22 D :−17°(c=1.0,CHCl3 ). IR(NaCl,フィルム)νmax (cm-1):210
5(N3 ).1 HNMR 200MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.5Hz,−C
H3 ),1.21−1.5(8H,m,−(CH2 )4
−),2.11(2H,m,=CHCH2 −),3.4
6(1H,ddd,J=4.7,9.0.及び10.7
Hz,H−2),3.62(1H,dd,J=10.7
及び10.7Hz,H−1),4.05(1H,dd,
J=7.4及び9.0Hz,H−3),4.34(1
H,dd,J=4.7及び10.7Hz,H−1),
5.49(1H,s,−O−CH−O−),5.59
(1H,ddt,J=7.4,15.5及び1.3H
z,H−4),6.00(1H,dt,J=6.8及び
15.5Hz,H−5),7.3−7.5(5H,m,
−C6 H5 ). 元素分析: C18H25N3 O2 : 計算値:C,68.54;H,7.99;N,13.3
2 実測値:C,68.59;H,7.49;N,13.4
1
5(N3 ).1 HNMR 200MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.5Hz,−C
H3 ),1.21−1.5(8H,m,−(CH2 )4
−),2.11(2H,m,=CHCH2 −),3.4
6(1H,ddd,J=4.7,9.0.及び10.7
Hz,H−2),3.62(1H,dd,J=10.7
及び10.7Hz,H−1),4.05(1H,dd,
J=7.4及び9.0Hz,H−3),4.34(1
H,dd,J=4.7及び10.7Hz,H−1),
5.49(1H,s,−O−CH−O−),5.59
(1H,ddt,J=7.4,15.5及び1.3H
z,H−4),6.00(1H,dt,J=6.8及び
15.5Hz,H−5),7.3−7.5(5H,m,
−C6 H5 ). 元素分析: C18H25N3 O2 : 計算値:C,68.54;H,7.99;N,13.3
2 実測値:C,68.59;H,7.49;N,13.4
1
【0186】C. (2S,3R,4E)−2−アジド
−4−ウンデセン−1,3−ジオール:
−4−ウンデセン−1,3−ジオール:
【0187】
【化38】
【0188】メチレンクロリド(50mL)及びメタノ
ール(200mL)の混合溶液中の(2S,3R,4
E)−2−アジド−1,3−O−ベンジリデン−4−ウ
ンデセン−1,3−ジオール(5.32g,16.86
mmol)の溶液にp−トルエンスルホン酸(0.17
0g)を加え、得られた混合溶液を22°Cで36時間
攪拌した。得られた溶液に重曹(0.5g)を加えて攪
拌し、濾過し、濃縮した。残渣についてシリカゲルクロ
マトグラフィー(5×11cm,トルエン/酢酸エチル
7:3)を行い、表題の化合物(3.48g,91
%)を白色固体として得た。
ール(200mL)の混合溶液中の(2S,3R,4
E)−2−アジド−1,3−O−ベンジリデン−4−ウ
ンデセン−1,3−ジオール(5.32g,16.86
mmol)の溶液にp−トルエンスルホン酸(0.17
0g)を加え、得られた混合溶液を22°Cで36時間
攪拌した。得られた溶液に重曹(0.5g)を加えて攪
拌し、濾過し、濃縮した。残渣についてシリカゲルクロ
マトグラフィー(5×11cm,トルエン/酢酸エチル
7:3)を行い、表題の化合物(3.48g,91
%)を白色固体として得た。
【0189】m.p.=29−30°C(ヘキサン). [α]22 D :−51°(c=1.0,CHCl3 ). IR(NaCl,フィルム)νmax (cm-1):335
0(OH),2100(N3 ).1 HNMR 200MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.88(3H,t,J=6.5Hz,−C
H3 ),1.2−1.7(8H,m,−(CH2 )
4 −),2.1(4H,m,=CHCH2 −及び2×−
OH),3.51(1H,dt,J=5.3,及び5.
3Hz,H−2),3.78(2H,brd,CH2 −
1),4.25(1H,brt,H−3),5.53
(1H,ddt,J=15.4,7.2及び1.3H
z,H−4),5.82(1H,dt,J=15.4及
び6.6Hz,H−5). 元素分析: C11H21N3 O2 : 計算値:C,58.12;H,9.31;N,18.4
9 実測値:C,58.21;H,9.22;N,18.2
7
0(OH),2100(N3 ).1 HNMR 200MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.88(3H,t,J=6.5Hz,−C
H3 ),1.2−1.7(8H,m,−(CH2 )
4 −),2.1(4H,m,=CHCH2 −及び2×−
OH),3.51(1H,dt,J=5.3,及び5.
3Hz,H−2),3.78(2H,brd,CH2 −
1),4.25(1H,brt,H−3),5.53
(1H,ddt,J=15.4,7.2及び1.3H
z,H−4),5.82(1H,dt,J=15.4及
び6.6Hz,H−5). 元素分析: C11H21N3 O2 : 計算値:C,58.12;H,9.31;N,18.4
9 実測値:C,58.21;H,9.22;N,18.2
7
【0190】D. (2S,3R,4E)−2−アジド
−1−O−t−ブチルジメチルシリル−4−ウンデセン
−1,3−ジオール:
−1−O−t−ブチルジメチルシリル−4−ウンデセン
−1,3−ジオール:
【0191】
【化39】
【0192】ピリジン(30mL)中の(2S,3R,
4E)−2−アジド−4−ウンデセン−1,3−ジオー
ル(2.74g,12.06mmol)の溶液に、t−
ブチルジメチルシリルクロリド(2.18g,14.4
mmol)を加え、得られた溶液を22°Cで18時間
攪拌した。メタノール(2mL)を加え、溶媒を減圧下
留去した。残渣を酢酸エチル(300mL)で希釈し、
この溶液を冷0.1N塩酸、及び重曹水で洗った。有機
相は、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し
た。残渣は、シリカゲルクロマトグラフィー(5×11
cm,0−2%酢酸エチル/トルエン)で精製し、表題
の化合物(3.96g,96%)を油状物質として得
た。
4E)−2−アジド−4−ウンデセン−1,3−ジオー
ル(2.74g,12.06mmol)の溶液に、t−
ブチルジメチルシリルクロリド(2.18g,14.4
mmol)を加え、得られた溶液を22°Cで18時間
攪拌した。メタノール(2mL)を加え、溶媒を減圧下
留去した。残渣を酢酸エチル(300mL)で希釈し、
この溶液を冷0.1N塩酸、及び重曹水で洗った。有機
相は、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し
た。残渣は、シリカゲルクロマトグラフィー(5×11
cm,0−2%酢酸エチル/トルエン)で精製し、表題
の化合物(3.96g,96%)を油状物質として得
た。
【0193】 [α]22 D :−3.5°(c=1.0,CHCl3 ). IR(NaCl,フィルム)νmax (cm-1):344
0(OH),2100(N3 ).1 HNMR 200MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.09(6H,s,−SiCH3 ),0.9
(12H,brs,−Si−t−Bu及び−CH3 ),
1.2−1.5(8H,m,−(CH2 )4 −),2.
06(2H,m,=CHCH 2 ),2.32(1H,
d,J=5.0Hz,−OH),3.42(1H,m,
H−2),3.80(2H,m,CH2 −1),4.2
1(1H,m,H−3),5.49(1H,ddt,J
=15.4,7.0及び1.3Hz,H−4),5.7
8(1H,m,H−5). 元素分析: C17H35N3 O2 Si: 計算値:C,59.78;H,10.33;N,12.
30 実測値:C,59.71;H,10.24;N,12.
16
0(OH),2100(N3 ).1 HNMR 200MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.09(6H,s,−SiCH3 ),0.9
(12H,brs,−Si−t−Bu及び−CH3 ),
1.2−1.5(8H,m,−(CH2 )4 −),2.
06(2H,m,=CHCH 2 ),2.32(1H,
d,J=5.0Hz,−OH),3.42(1H,m,
H−2),3.80(2H,m,CH2 −1),4.2
1(1H,m,H−3),5.49(1H,ddt,J
=15.4,7.0及び1.3Hz,H−4),5.7
8(1H,m,H−5). 元素分析: C17H35N3 O2 Si: 計算値:C,59.78;H,10.33;N,12.
30 実測値:C,59.71;H,10.24;N,12.
16
【0194】E. (2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−O−t−ブチルジメチル
シリル−4−ウンデセン−1−オール:
−3−ベンゾイルオキシ−1−O−t−ブチルジメチル
シリル−4−ウンデセン−1−オール:
【0195】
【化40】
【0196】トルエン(30mL)及びピリジン(30
mL)の混合物中の(2S,3R,4E)−2−アジド
−1−O−t−ブチルジメチルシリル−4−ウンデセン
−1,3−ジオール(3.96g,11.6mmol)
の溶液に、0−5°Cでベンゾイルクロリド(2.7m
L,23.2mmol)と4−ジメチルアミノピリジン
の結晶1片を加え、得られた混合物を22°Cで5時間
攪拌し、0−5°Cで18時間攪拌した。メタノール
(3mL)を加え、溶媒を減圧下留去した。残渣は酢酸
エチル(400mL)で希釈し、冷0.1N塩酸、飽和
重曹水、ブラインで洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去して、油状物質(6.02g)を得、
このものはそのまま次の工程に使用した。
mL)の混合物中の(2S,3R,4E)−2−アジド
−1−O−t−ブチルジメチルシリル−4−ウンデセン
−1,3−ジオール(3.96g,11.6mmol)
の溶液に、0−5°Cでベンゾイルクロリド(2.7m
L,23.2mmol)と4−ジメチルアミノピリジン
の結晶1片を加え、得られた混合物を22°Cで5時間
攪拌し、0−5°Cで18時間攪拌した。メタノール
(3mL)を加え、溶媒を減圧下留去した。残渣は酢酸
エチル(400mL)で希釈し、冷0.1N塩酸、飽和
重曹水、ブラインで洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去して、油状物質(6.02g)を得、
このものはそのまま次の工程に使用した。
【0197】IR(NaCl,フィルム)νmax (cm
-1):2100(N3 ),1725(C=O,エステ
ル).1 HNMR 200MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.07(6H,s,−SiCH3 ),0.86
(3H,t,J=6.7Hz,−CH3 ),0.91
(9H,s,−Si−t−Bu),1.2−1.5(8
H,m,−(CH2 )4−),2.08(2H,m,=
CHCH2 −),3.6−3.9(3H,m,CH2 −
1及びH−2),5.5−5.7(2H,m,H−3及
びH−4),5.92(1H,dt,J=6.7及び1
4.4Hz,H−5),7.45,7.56及び8.0
6(2H,1H,及び2H,3m,−C6 H5 ).
-1):2100(N3 ),1725(C=O,エステ
ル).1 HNMR 200MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.07(6H,s,−SiCH3 ),0.86
(3H,t,J=6.7Hz,−CH3 ),0.91
(9H,s,−Si−t−Bu),1.2−1.5(8
H,m,−(CH2 )4−),2.08(2H,m,=
CHCH2 −),3.6−3.9(3H,m,CH2 −
1及びH−2),5.5−5.7(2H,m,H−3及
びH−4),5.92(1H,dt,J=6.7及び1
4.4Hz,H−5),7.45,7.56及び8.0
6(2H,1H,及び2H,3m,−C6 H5 ).
【0198】F. (2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−4−ウンデセン−1−オー
ル:
−3−ベンゾイルオキシ−4−ウンデセン−1−オー
ル:
【0199】
【化41】
【0200】テトラヒドロフラン(100mL)中の粗
(2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾイルオ
キシ−1−O−t−ブチルジメチルシリル−4−ウンデ
セン−1−オール(6.02g)溶液を、0−5°Cに
冷却し、酢酸(4mL)、テトラヒドロフラン中のテト
ラブチルアンモニウムフルオリドの1M溶液(34.8
mL,34.8mmol)を順次加えた。22°Cで6
時間後、反応混合物は酢酸エチル(400mL)で希釈
し、飽和重曹水、ブラインで洗い、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下留去して油状物質を得、こ
れをシリカゲルクロマトグラフィー(5×12cm,1
0%酢酸エチル/トルエン)で精製して表題の化合物
(3.26g,95%)を油状物質として得た。
(2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾイルオ
キシ−1−O−t−ブチルジメチルシリル−4−ウンデ
セン−1−オール(6.02g)溶液を、0−5°Cに
冷却し、酢酸(4mL)、テトラヒドロフラン中のテト
ラブチルアンモニウムフルオリドの1M溶液(34.8
mL,34.8mmol)を順次加えた。22°Cで6
時間後、反応混合物は酢酸エチル(400mL)で希釈
し、飽和重曹水、ブラインで洗い、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下留去して油状物質を得、こ
れをシリカゲルクロマトグラフィー(5×12cm,1
0%酢酸エチル/トルエン)で精製して表題の化合物
(3.26g,95%)を油状物質として得た。
【0201】 [α]22 D :−65°(c=1.0,CHCl3 ). IR(NaCl,フィルム)νmax (cm-1):210
5(N3 ),1720(エステルのC=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.87(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.2−1.4(8H,m,−(CH2 )
4 −),2.09(2H,m,=CHCH2 −),3.
63(1H,dd,J=11.7及び7.1Hz,H−
1),3.76(1H,dd,J=11.7及び4.0
Hz,H−1),3.81(1H,m,H−2),5.
58−5.65(2H,m,H−3及びH−4),5.
95(1H,m,H−5),7.44,7.59及び
8.06(2H,1H,及び2H,3組のm,−C6 H
5 ). 元素分析: C18H25N3 O3 ・0.5H2 O: 計算値:C,63.51;H,7.70;N,12.3
4 実測値:C,63.45;H,7.45;N,12.2
9
5(N3 ),1720(エステルのC=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.87(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.2−1.4(8H,m,−(CH2 )
4 −),2.09(2H,m,=CHCH2 −),3.
63(1H,dd,J=11.7及び7.1Hz,H−
1),3.76(1H,dd,J=11.7及び4.0
Hz,H−1),3.81(1H,m,H−2),5.
58−5.65(2H,m,H−3及びH−4),5.
95(1H,m,H−5),7.44,7.59及び
8.06(2H,1H,及び2H,3組のm,−C6 H
5 ). 元素分析: C18H25N3 O3 ・0.5H2 O: 計算値:C,63.51;H,7.70;N,12.3
4 実測値:C,63.45;H,7.45;N,12.2
9
【0202】G. (2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−p−
メトキシベンジル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシ
カルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−ウンデセン、及び(2S,3R,4E)−2
−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−
O−p−メトキシベンジル−4,6−ジ−O−t−ブチ
ルオキシカルボニルメチル−β−D−ガラクトピラノシ
ルオキシ)−4−ウンデセン:
−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−p−
メトキシベンジル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシ
カルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−ウンデセン、及び(2S,3R,4E)−2
−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−
O−p−メトキシベンジル−4,6−ジ−O−t−ブチ
ルオキシカルボニルメチル−β−D−ガラクトピラノシ
ルオキシ)−4−ウンデセン:
【0203】
【化42】
【0204】実施例1−C記載のエチル 4,6−ジ−
O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ−
O−p−メトキシベンジル−1−チオ−β−D−ガラク
トピラノシド(7.5g,10.82mmol)及び
(2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾイルオ
キシ−4−ウンデセン−1−オール(3.0g,9.0
4mmol)を、実施例1−D記載の一般法によって反
応させ、表題の化合物(8.90g,100%;α−ア
ノマー:β−アノマー=〜1;1,NMRで標定)を得
た。
O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ−
O−p−メトキシベンジル−1−チオ−β−D−ガラク
トピラノシド(7.5g,10.82mmol)及び
(2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾイルオ
キシ−4−ウンデセン−1−オール(3.0g,9.0
4mmol)を、実施例1−D記載の一般法によって反
応させ、表題の化合物(8.90g,100%;α−ア
ノマー:β−アノマー=〜1;1,NMRで標定)を得
た。
【0205】IR(ニート)νmax (cm-1):310
0−2800(C−H),2100(N3 ),1745
及び1720(C=O),1610及び1510(芳香
性C=C).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.86(3H,t,J=6.6Hz,−C
H3 ),1.25−1.38(8H,m,−(CH2 )
4−),1.44,1.46,1.46及び1.49
(18H,4s,2×t−ブチル)、2.05(2H,
m,=CH−CH2 −),3.46(0.5H,dd,
J=9.7及び2.6Hz,H−1),3.53(0.
5H,dd,J=10.9及び8.0Hz,H−1),
3.66(0.5H,dd,J=9.2及び6.2H
z,H−6’),3.72(0.5H,dd,J=9.
7及び6.0Hz,H−1),3.55−3.64,
3.84−3.89,及び3.92−4.06(7H,
3組のm,H−2’,H−3’,H−4’,H−5’,
H−2,H−6’,及びH−1),3.77,3.79
及び3.82(6H,3s,2×−OCH3 ),3.9
9及び4.11(2H,2s,−OCH2 CO−),
4.25−4.37(2H,m,−OCH2 CO−),
4.36(0.5H,d,J=9.5Hz,H−1’
α),4.58−4.74(3.5H,m,−CH2 P
h),4.81(0.5H,d,J=3.6Hz,H−
1’β),4.85(0.5H,d,J=10.6H
z,−CH2 Ph),5.53−5.60(1H,m,
H−4),5.63(0.5H,dd,J=7.8及び
4.1Hz,H−3),5.69(0.5H,dd,J
=7.9及び3.4Hz,H−3),5.86−5.9
5(1H,m,H−5),6.81−6.89,7.2
4−7.35,7.44−7.48,7.56−7.5
9及び8.06−8.08(13H,5組のm,芳香性
−H).
0−2800(C−H),2100(N3 ),1745
及び1720(C=O),1610及び1510(芳香
性C=C).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.86(3H,t,J=6.6Hz,−C
H3 ),1.25−1.38(8H,m,−(CH2 )
4−),1.44,1.46,1.46及び1.49
(18H,4s,2×t−ブチル)、2.05(2H,
m,=CH−CH2 −),3.46(0.5H,dd,
J=9.7及び2.6Hz,H−1),3.53(0.
5H,dd,J=10.9及び8.0Hz,H−1),
3.66(0.5H,dd,J=9.2及び6.2H
z,H−6’),3.72(0.5H,dd,J=9.
7及び6.0Hz,H−1),3.55−3.64,
3.84−3.89,及び3.92−4.06(7H,
3組のm,H−2’,H−3’,H−4’,H−5’,
H−2,H−6’,及びH−1),3.77,3.79
及び3.82(6H,3s,2×−OCH3 ),3.9
9及び4.11(2H,2s,−OCH2 CO−),
4.25−4.37(2H,m,−OCH2 CO−),
4.36(0.5H,d,J=9.5Hz,H−1’
α),4.58−4.74(3.5H,m,−CH2 P
h),4.81(0.5H,d,J=3.6Hz,H−
1’β),4.85(0.5H,d,J=10.6H
z,−CH2 Ph),5.53−5.60(1H,m,
H−4),5.63(0.5H,dd,J=7.8及び
4.1Hz,H−3),5.69(0.5H,dd,J
=7.9及び3.4Hz,H−3),5.86−5.9
5(1H,m,H−5),6.81−6.89,7.2
4−7.35,7.44−7.48,7.56−7.5
9及び8.06−8.08(13H,5組のm,芳香性
−H).
【0206】H. (2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−
ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラ
ノシルオキシ)−4−ウンデセン、及び(2S,3R,
4E)−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−
(4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル
−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−ウンデセ
ン:
−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−
ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラ
ノシルオキシ)−4−ウンデセン、及び(2S,3R,
4E)−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−
(4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル
−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−ウンデセ
ン:
【0207】
【化43】
【0208】(2S,3R,4E)−2−アジド−3−
ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−p−メトキ
シベンジル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボ
ニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4
−ウンデセン、及び(2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−p−
メトキシベンジル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシ
カルボニルメチル−β−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−ウンデセン(〜1:1混合物,8.69g,
9.04mmol)を、実施例1−Eに記載の一般法に
よって反応させ、表題の化合物の純粋なα−アノマー
(1.96g,30%)、α−アノマー及びβ−アノマ
ーの混合物(0.92g,14%)、及び純粋なβ−ア
ノマー(1.64g,25%)をシロップ状物質として
得た。
ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−p−メトキ
シベンジル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボ
ニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4
−ウンデセン、及び(2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−p−
メトキシベンジル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシ
カルボニルメチル−β−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−ウンデセン(〜1:1混合物,8.69g,
9.04mmol)を、実施例1−Eに記載の一般法に
よって反応させ、表題の化合物の純粋なα−アノマー
(1.96g,30%)、α−アノマー及びβ−アノマ
ーの混合物(0.92g,14%)、及び純粋なβ−ア
ノマー(1.64g,25%)をシロップ状物質として
得た。
【0209】α−アノマー: [α]22 D :+45°(c=1.0,CHCl3 ). IR(ニート)νmax (cm-1):3700−3100
(OH),3100−2800(C−H),2100
(N3 ),1735(br,C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.87(3H,t,J=6.7Hz,−C
H3 ),1.26−1.45(8H,m,−(CH2 )
4−),1.48(18H,s,2×t−ブチル)、
2.08(2H,qa,J=7.0Hz,=CH−CH
2 −),2.30(1H,d,J=8.4Hz,−O
H),3.56(1H,dd,J=10.4及び7.3
Hz,H−1),3.61(1H,dd,J=9.3及
び5.9Hz,H−6’),3.76−3.86(3
H,m,H−2’,H−3’,及びH−6’),3.8
4(1H,d,J=3.3Hz,H−4’),3.89
(1H,dd,J=10.4及び4.0Hz,H−
1),3.93−3.97(1H,m,H−2),3.
99(1H,d,JAB=16.3Hz,−OCH2 CO
−),4.04(1H,d,JAB=16.3Hz,−O
CH2 CO−),4.05−4.09(1H,m,H−
5’),4.09(1H,d,J=17.2Hz,−O
CH2 CO−),4.36(1H,d,J=17.2H
z,−OCH2 CO−),4.66(1H,d,J=
8.4Hz,−OH),4.92(1H,d,J=3.
7Hz,H−1’),5.59(1H,dd,J=1
5.0及び8.0Hz,H−4),5.65(1H,d
d,J=8.0及び4.7Hz,H−3),5.95
(1H,dt,J=15.0及び7.0Hz,H00
2,7.44−7.48,7.56−7.60,及び
8.05−8.07(5H,3組のm,C6 H5 ). 元素分析: C36H55N3 O12: 計算値:C,59.90;H,7.68;N,5.82 実測値:C,59.69;H,7.49;N,5.73
(OH),3100−2800(C−H),2100
(N3 ),1735(br,C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.87(3H,t,J=6.7Hz,−C
H3 ),1.26−1.45(8H,m,−(CH2 )
4−),1.48(18H,s,2×t−ブチル)、
2.08(2H,qa,J=7.0Hz,=CH−CH
2 −),2.30(1H,d,J=8.4Hz,−O
H),3.56(1H,dd,J=10.4及び7.3
Hz,H−1),3.61(1H,dd,J=9.3及
び5.9Hz,H−6’),3.76−3.86(3
H,m,H−2’,H−3’,及びH−6’),3.8
4(1H,d,J=3.3Hz,H−4’),3.89
(1H,dd,J=10.4及び4.0Hz,H−
1),3.93−3.97(1H,m,H−2),3.
99(1H,d,JAB=16.3Hz,−OCH2 CO
−),4.04(1H,d,JAB=16.3Hz,−O
CH2 CO−),4.05−4.09(1H,m,H−
5’),4.09(1H,d,J=17.2Hz,−O
CH2 CO−),4.36(1H,d,J=17.2H
z,−OCH2 CO−),4.66(1H,d,J=
8.4Hz,−OH),4.92(1H,d,J=3.
7Hz,H−1’),5.59(1H,dd,J=1
5.0及び8.0Hz,H−4),5.65(1H,d
d,J=8.0及び4.7Hz,H−3),5.95
(1H,dt,J=15.0及び7.0Hz,H00
2,7.44−7.48,7.56−7.60,及び
8.05−8.07(5H,3組のm,C6 H5 ). 元素分析: C36H55N3 O12: 計算値:C,59.90;H,7.68;N,5.82 実測値:C,59.69;H,7.49;N,5.73
【0210】β−アノマー: [α]22 D :−2°(c=1.0,CHCl3 ). IR(ニート)νmax (cm-1):3700−3100
(OH),3100−2800(C−H),2100
(N3 ),1725(br,C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.87(3H,t,J=6.7Hz,−C
H3 ),1.27−1.40(8H,m,−(CH2 )
4−),1.49(18H,s,2×t−ブチル),
2.08(2H,m,=CH−CH2 −),2.63
(1H,d,J=1.6Hz,−OH−2’),3.5
1(1H,dd,J=9.3及び3.3Hz,H−
3’),3.61(1H,dd,J=8.4及び4.9
Hz,H−6’),3.66−3.80(4H,m,H
−2’,H−5’,H−6’及びH−1),3.79
(1H,brd,H−4’),3.90(1H,dd,
J=10.4及び7.1Hz,H−1),4.00(2
H,s,−OCH2 CO−),4.00−4.05(1
H,m,H−2),4.07(1H,d,J=17.3
Hz,−OCH2 CO−),4.28(1H,d,J=
7.7Hz,H−1’),4.37(1H,d,J=1
7.3Hz,−OCH2 CO−),5.16(1H,
d,J=8.9Hz,−OH−3’),5.57(1
H,dd,J=15.2及び8.0Hz,H−4),
5.66(1H,dd,J=8.0及び4.3Hz,H
−3),5.96(1H,dt,J=15.2及び6.
7Hz,H−5),7.44−7.48,7.56−
7.60,及び8.06−8.08(5H,3組のm,
C6 H5 ). 元素分析: C36H55N3 O12: 計算値:C,59.90;H,7.68;N,5.82 実測値:C,59.55;H,7.45;N,5.76
(OH),3100−2800(C−H),2100
(N3 ),1725(br,C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.87(3H,t,J=6.7Hz,−C
H3 ),1.27−1.40(8H,m,−(CH2 )
4−),1.49(18H,s,2×t−ブチル),
2.08(2H,m,=CH−CH2 −),2.63
(1H,d,J=1.6Hz,−OH−2’),3.5
1(1H,dd,J=9.3及び3.3Hz,H−
3’),3.61(1H,dd,J=8.4及び4.9
Hz,H−6’),3.66−3.80(4H,m,H
−2’,H−5’,H−6’及びH−1),3.79
(1H,brd,H−4’),3.90(1H,dd,
J=10.4及び7.1Hz,H−1),4.00(2
H,s,−OCH2 CO−),4.00−4.05(1
H,m,H−2),4.07(1H,d,J=17.3
Hz,−OCH2 CO−),4.28(1H,d,J=
7.7Hz,H−1’),4.37(1H,d,J=1
7.3Hz,−OCH2 CO−),5.16(1H,
d,J=8.9Hz,−OH−3’),5.57(1
H,dd,J=15.2及び8.0Hz,H−4),
5.66(1H,dd,J=8.0及び4.3Hz,H
−3),5.96(1H,dt,J=15.2及び6.
7Hz,H−5),7.44−7.48,7.56−
7.60,及び8.06−8.08(5H,3組のm,
C6 H5 ). 元素分析: C36H55N3 O12: 計算値:C,59.90;H,7.68;N,5.82 実測値:C,59.55;H,7.45;N,5.76
【0211】I. (2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−ベン
ゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニル
メチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−ウ
ンデセン:
−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−ベン
ゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニル
メチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−ウ
ンデセン:
【0212】
【化44】
【0213】(2S,3R,4E)−2−アジド−3−
ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−ブチル
オキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシル
オキシ)−4−ウンデセン(2.66g,3.65mm
ol)を実施例1−F記載の一般法により反応を行い、
表題の化合物(3.10g,90%)を透明な油状物質
として得た。
ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−ブチル
オキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシル
オキシ)−4−ウンデセン(2.66g,3.65mm
ol)を実施例1−F記載の一般法により反応を行い、
表題の化合物(3.10g,90%)を透明な油状物質
として得た。
【0214】 [α]22 D :+45°(c=1.0,CHCl3 ). IR(ニート)νmax (cm-1):3100−2800
(C−H),2100(N3 ),1745,1725
(br,C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.86(3H,t,J=6.7Hz,−C
H3 ),1.26−1.39(8H,m,−(CH2 )
4−),1.42及び1.49(18H,2s,2×t
−ブチル),2.06(2H,qa,J=6.9Hz,
=CH−CH2 −),3.51(1H,m,H−1),
3.82(1H,dd,J=9.6及び6.6Hz,H
−6’),3.95−4.09(3H,m,H−6’,
H−2,及びH−1),4.03(2H,ABqa,−
OCH2 CO−),4.07(1H,d,J=16.1
Hz,−OCH2 CO−),4.24(1H,brs,
H−4’),4.28−4.32(1H,m,H−
5’,−OCH2 CO−と重複),4.30(1H,
d,J=16.1Hz,−OCH2 CO−),5.33
(1H,d,J=3.2Hz,H−1’),5.51−
5.58(2H,m,H−4,及びH−3),5.75
(1H,dd,J=10.8,及び3.2Hz,H−
2’),5.79(1H,dd,J=10.8,及び
2.4Hz,H−3’),5.90(1H,dt,J=
14.2,及び6.7Hz,H−5),7.32−7.
58,及び7.98−8.02(15H,2組のm,3
×C6 H5 ). 元素分析: C50H63N3 O14: 計算値:C,64.57;H,6.83;N,4.52 実測値:C,64.47;H,6.73;N,4.53
(C−H),2100(N3 ),1745,1725
(br,C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.86(3H,t,J=6.7Hz,−C
H3 ),1.26−1.39(8H,m,−(CH2 )
4−),1.42及び1.49(18H,2s,2×t
−ブチル),2.06(2H,qa,J=6.9Hz,
=CH−CH2 −),3.51(1H,m,H−1),
3.82(1H,dd,J=9.6及び6.6Hz,H
−6’),3.95−4.09(3H,m,H−6’,
H−2,及びH−1),4.03(2H,ABqa,−
OCH2 CO−),4.07(1H,d,J=16.1
Hz,−OCH2 CO−),4.24(1H,brs,
H−4’),4.28−4.32(1H,m,H−
5’,−OCH2 CO−と重複),4.30(1H,
d,J=16.1Hz,−OCH2 CO−),5.33
(1H,d,J=3.2Hz,H−1’),5.51−
5.58(2H,m,H−4,及びH−3),5.75
(1H,dd,J=10.8,及び3.2Hz,H−
2’),5.79(1H,dd,J=10.8,及び
2.4Hz,H−3’),5.90(1H,dt,J=
14.2,及び6.7Hz,H−5),7.32−7.
58,及び7.98−8.02(15H,2組のm,3
×C6 H5 ). 元素分析: C50H63N3 O14: 計算値:C,64.57;H,6.83;N,4.52 実測値:C,64.47;H,6.73;N,4.53
【0215】J. (2S,3R,4E)−3−ベンゾ
イルオキシ−2−デカノイルアミノ−1−(2,3−ジ
−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシ
カルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−ウンデセン:
イルオキシ−2−デカノイルアミノ−1−(2,3−ジ
−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシ
カルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−ウンデセン:
【0216】
【化45】
【0217】(2S,3R,4E)−2−アジド−3−
ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル
−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル
−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−ウンデセ
ン(1.48g,1.59mmol)を実施例1−G記
載の一般法、但しアシル化試薬としてはデカノイルクロ
リドを使用、により反応を行い、表題の化合物(1.2
74g,76%)を白色固体として得た。
ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル
−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル
−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−ウンデセ
ン(1.48g,1.59mmol)を実施例1−G記
載の一般法、但しアシル化試薬としてはデカノイルクロ
リドを使用、により反応を行い、表題の化合物(1.2
74g,76%)を白色固体として得た。
【0218】m.p.:106−107°C. [α]22 D :+59°(c=1.0,CHCl3 ). IR(KBr)νmax (cm-1):3290(NH),
2960,2930,及び2850(C−H),175
5,1750,1720,及び1655(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.86(3H,t,J=7.0Hz,−C
H3 ),0.89(3H,t,J=6.6Hz,−CH
3),1.23−1.26(20H,m,−(CH2 )
4 −,及び−(CH2 )6−),1.41及び1.49
(18H,2s,2×t−ブチル),1.57−1.6
5(2H,m,−CH2 −),1.97(2H,qa,
J=6.9Hz,=CH−CH2 −),2.15(2
H,m,−NHCOCH2 −),3.80−3.89
(3H,m,H−1及びH−6’),4.01(1H,
JAB=16.4Hz,−OCH2 CO−),4.01
(1H,dd,J=9.5及び5.4Hz,H−
6’),4.04(1H,d,JAB=16.4Hz,−
OCH2 CO−),4.07(1H,d,J=16.0
Hz,−OCH2 CO−),4.23(1H,brs,
H−4’),4.29(1H,d,J=16.0Hz,
−OCH2 CO−),4.35(1H,brt,H−
5’),4.42−4.48(1H,m,H−2),
5.24(1H,d,J=3.0Hz,H−1’),
5.49(1H,dd,J=15.2及び7.6Hz,
H−4),5.58(1H,t,J=7.6Hz,H−
3),5.70−5.79(3H,m,H−5,H−
2’及びH−3’),6.08(1H,d,J=9.3
Hz,−NH−),7.29−7.33,7.39−
7.49,7.52−7.56及び7.91−8.02
(15H,4組のm,3×C6 H5 ). 元素分析: C60H83NO15: 計算値:C,68.09;H,7.91;N,1.32 実測値:C,68.21;H,7.73;N,1.51
2960,2930,及び2850(C−H),175
5,1750,1720,及び1655(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.86(3H,t,J=7.0Hz,−C
H3 ),0.89(3H,t,J=6.6Hz,−CH
3),1.23−1.26(20H,m,−(CH2 )
4 −,及び−(CH2 )6−),1.41及び1.49
(18H,2s,2×t−ブチル),1.57−1.6
5(2H,m,−CH2 −),1.97(2H,qa,
J=6.9Hz,=CH−CH2 −),2.15(2
H,m,−NHCOCH2 −),3.80−3.89
(3H,m,H−1及びH−6’),4.01(1H,
JAB=16.4Hz,−OCH2 CO−),4.01
(1H,dd,J=9.5及び5.4Hz,H−
6’),4.04(1H,d,JAB=16.4Hz,−
OCH2 CO−),4.07(1H,d,J=16.0
Hz,−OCH2 CO−),4.23(1H,brs,
H−4’),4.29(1H,d,J=16.0Hz,
−OCH2 CO−),4.35(1H,brt,H−
5’),4.42−4.48(1H,m,H−2),
5.24(1H,d,J=3.0Hz,H−1’),
5.49(1H,dd,J=15.2及び7.6Hz,
H−4),5.58(1H,t,J=7.6Hz,H−
3),5.70−5.79(3H,m,H−5,H−
2’及びH−3’),6.08(1H,d,J=9.3
Hz,−NH−),7.29−7.33,7.39−
7.49,7.52−7.56及び7.91−8.02
(15H,4組のm,3×C6 H5 ). 元素分析: C60H83NO15: 計算値:C,68.09;H,7.91;N,1.32 実測値:C,68.21;H,7.73;N,1.51
【0219】実施例 7: (2S,3R,4E)−3
−ベンゾイルオキシ−2−デカノイルアミノ−1−
(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カル
ボキシメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−
4−ウンデセン:
−ベンゾイルオキシ−2−デカノイルアミノ−1−
(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カル
ボキシメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−
4−ウンデセン:
【0220】
【化46】
【0221】実施例6で合成した(2S,3R,4E)
−3−ベンゾイルオキシ−2−デカノイルアミノ−1−
(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−
ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラ
ノシルオキシ)−4−ウンデセン(0.566g,0.
535mmol)を、実施例2に記載した一般法によっ
て反応を行い、表題の化合物(0.256g,51%)
を白色無定形固体として得た。
−3−ベンゾイルオキシ−2−デカノイルアミノ−1−
(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−
ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラ
ノシルオキシ)−4−ウンデセン(0.566g,0.
535mmol)を、実施例2に記載した一般法によっ
て反応を行い、表題の化合物(0.256g,51%)
を白色無定形固体として得た。
【0222】 [α]22 D :+59°(c=1.0,CHCl3 ). IR(KBr)νmax (cm-1):3700−2500
(br,NH,OH,及びC−H),1725,及び1
635(br,C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.81(3H,t,J=7.0Hz,−C
H3 ),0.83(3H,t,J=6.7Hz,−CH
3),1.14−1.42(22H,m,−(CH2 )
2 −,及び−(CH2 )7−),1.83−2.02
(4H,m,=CH−CH2 −及び−NHCOCH
2−),3.57(1H,dd,J=10.3及び7.
0Hz,H−1),3.66(1H,dd,J=9.9
及び6.5Hz,H−6’),3.80(1H,dd,
J=10.3及び4.3Hz,H−1),3.85(1
H,dd,J=9.9及び5.9Hz,H−6’),
4.03(1H,d,JAB=16.9Hz,−OCH2
CO−),4.07(1H,d,JAB=16.9Hz,
−OCH2 CO−),4.19(1H,d,JAB=1
6.3Hz,−OCH2 CO−),4.20−4.27
(2H,m,H−4’及びH−5’),4.24(1
H,d,JAB=16.3Hz,−OCH2 CO−),
4.35(1H,m,H−2),5.19(1H,d,
J=3.6Hz,H−1’),5.47−5.58(3
H,m,H−4,H−3,及びH−2’),5.90
(1H,dd,J=10.8及び2.7Hz,H−
3’),5.76(1H,dt,J=15.0及び6.
7Hz,H−5),7.36−7.40,7.44−
7.48,7.54−7.63及び7.79−7.91
(15H,4組のm,3×C6 H5 ). 元素分析: C52H67NO15・0.5H2 O: 計算値:C,65.39;H,7.18;N,1.47 実測値:C,65.40;H,7.08;N,1.47
(br,NH,OH,及びC−H),1725,及び1
635(br,C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.81(3H,t,J=7.0Hz,−C
H3 ),0.83(3H,t,J=6.7Hz,−CH
3),1.14−1.42(22H,m,−(CH2 )
2 −,及び−(CH2 )7−),1.83−2.02
(4H,m,=CH−CH2 −及び−NHCOCH
2−),3.57(1H,dd,J=10.3及び7.
0Hz,H−1),3.66(1H,dd,J=9.9
及び6.5Hz,H−6’),3.80(1H,dd,
J=10.3及び4.3Hz,H−1),3.85(1
H,dd,J=9.9及び5.9Hz,H−6’),
4.03(1H,d,JAB=16.9Hz,−OCH2
CO−),4.07(1H,d,JAB=16.9Hz,
−OCH2 CO−),4.19(1H,d,JAB=1
6.3Hz,−OCH2 CO−),4.20−4.27
(2H,m,H−4’及びH−5’),4.24(1
H,d,JAB=16.3Hz,−OCH2 CO−),
4.35(1H,m,H−2),5.19(1H,d,
J=3.6Hz,H−1’),5.47−5.58(3
H,m,H−4,H−3,及びH−2’),5.90
(1H,dd,J=10.8及び2.7Hz,H−
3’),5.76(1H,dt,J=15.0及び6.
7Hz,H−5),7.36−7.40,7.44−
7.48,7.54−7.63及び7.79−7.91
(15H,4組のm,3×C6 H5 ). 元素分析: C52H67NO15・0.5H2 O: 計算値:C,65.39;H,7.18;N,1.47 実測値:C,65.40;H,7.08;N,1.47
【0223】実施例 8: (2S,3R,4E)−3
−ベンゾイルオキシ−2−(9−メトキシカルボニルノ
ナノイルアミノ)−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル
−4,6−ジ−O−カルボキシメチル−α−D−ガラク
トピラノシルオキシ)−4−ウンデセン: A. (2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−
2−(9−メトキシカルボニルノナノイルアミノ)−1
−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t
−ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピ
ラノシルオキシ)−4−ウンデセン:
−ベンゾイルオキシ−2−(9−メトキシカルボニルノ
ナノイルアミノ)−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル
−4,6−ジ−O−カルボキシメチル−α−D−ガラク
トピラノシルオキシ)−4−ウンデセン: A. (2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−
2−(9−メトキシカルボニルノナノイルアミノ)−1
−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t
−ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピ
ラノシルオキシ)−4−ウンデセン:
【0224】
【化47】
【0225】ピリジン(75mL)及び水(10mL)
中の、実施例6−Iで合成した(2S,3R,4E)−
2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ
−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシ
カルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−ウンデセン(1.52g,1.63mmo
l)の溶液に硫化水素ガスを飽和した。反応混合物は、
22°Cで〜72時間攪拌し、それから減圧下濃縮し、
トルエン(2×)で共沸濃縮した。残渣は、ジクロロメ
タン(125mL)に溶解し、この溶液に9−メトキシ
カルボニルノナン酸(0.71g,3.28mmol)
を加え、続いて1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.95g,4.9
6mmol)を加えた。混合物を22°Cで2時間攪拌
した。有機相は水、及びブラインで洗い、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣は、シリカ
ゲルクロマトグラフィー(3.5×13cm,0から2
0%酢酸エチル/トルエン)で精製し、表題の化合物
(1.62g,90%)を白色固体として得た。
中の、実施例6−Iで合成した(2S,3R,4E)−
2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ
−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシ
カルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−ウンデセン(1.52g,1.63mmo
l)の溶液に硫化水素ガスを飽和した。反応混合物は、
22°Cで〜72時間攪拌し、それから減圧下濃縮し、
トルエン(2×)で共沸濃縮した。残渣は、ジクロロメ
タン(125mL)に溶解し、この溶液に9−メトキシ
カルボニルノナン酸(0.71g,3.28mmol)
を加え、続いて1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.95g,4.9
6mmol)を加えた。混合物を22°Cで2時間攪拌
した。有機相は水、及びブラインで洗い、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣は、シリカ
ゲルクロマトグラフィー(3.5×13cm,0から2
0%酢酸エチル/トルエン)で精製し、表題の化合物
(1.62g,90%)を白色固体として得た。
【0226】m.p.:124−125°C(酢酸エチ
ル/ヘキサン). [α]22 D :+44°(c=1.0,CHCl3 ). IR(KBr)νmax (cm-1):3300(NH),
2930,2850(C−H),1745,1720,
及び1650(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.86(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.23−1.29(18H,m,−(C
H2 ) 4 −,及び−(CH2 )5 −),1.41及び
1.49(18H,2s,2×t−ブチル),1.57
−1.64(2H,m,−CH2 −),1.97(2
H,qa,J=6.9Hz,=CH−CH2 −),2.
14(2H,m,−NHCOCH2 −),2.30(2
H,t,J=7.5Hz,−CH2 CO2 Me),3.
67(3H,s,−OCH3 ),3.80−3.89,
及び3.98−4.02(4H,2組のm,H−6’及
びH−1),4.01(1H,d,JAB=16.4H
z,−OCH2 CO−),4.03(1H,d,JAB=
16.4Hz,−OCH2 CO−),4.07(1H,
d,JAB=16.1Hz,−OCH2 CO−),4.2
3(1H,brs,H−4’),4.29(1H,d,
J=16.1Hz,−OCH2 CO−),4.35(1
H,brt,J=6.2Hz,H−5’),4.51
(1H,m,H−2),5.24(1H,d,J=3.
0Hz,H−1’),5.49(1H,dd,J=1
5.2及び7.6Hz,H−4),5.58(1H,
t,J=7.6Hz,H−3),5.70−5.79
(3H,m,H−5,H−2’及びH−3’),6.0
9(1H,d,J=9.2Hz,−NH−)7.29−
7.33,7.39−7.48,7.52−7.56及
び7.90−8.02(15H,3組のm,3×C6 H
5 ). 元素分析: C61H83NO17: 計算値:C,66.47;H,7.59;N,1.27 実測値:C,66.44;H,7.54;N,1.39
ル/ヘキサン). [α]22 D :+44°(c=1.0,CHCl3 ). IR(KBr)νmax (cm-1):3300(NH),
2930,2850(C−H),1745,1720,
及び1650(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.86(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.23−1.29(18H,m,−(C
H2 ) 4 −,及び−(CH2 )5 −),1.41及び
1.49(18H,2s,2×t−ブチル),1.57
−1.64(2H,m,−CH2 −),1.97(2
H,qa,J=6.9Hz,=CH−CH2 −),2.
14(2H,m,−NHCOCH2 −),2.30(2
H,t,J=7.5Hz,−CH2 CO2 Me),3.
67(3H,s,−OCH3 ),3.80−3.89,
及び3.98−4.02(4H,2組のm,H−6’及
びH−1),4.01(1H,d,JAB=16.4H
z,−OCH2 CO−),4.03(1H,d,JAB=
16.4Hz,−OCH2 CO−),4.07(1H,
d,JAB=16.1Hz,−OCH2 CO−),4.2
3(1H,brs,H−4’),4.29(1H,d,
J=16.1Hz,−OCH2 CO−),4.35(1
H,brt,J=6.2Hz,H−5’),4.51
(1H,m,H−2),5.24(1H,d,J=3.
0Hz,H−1’),5.49(1H,dd,J=1
5.2及び7.6Hz,H−4),5.58(1H,
t,J=7.6Hz,H−3),5.70−5.79
(3H,m,H−5,H−2’及びH−3’),6.0
9(1H,d,J=9.2Hz,−NH−)7.29−
7.33,7.39−7.48,7.52−7.56及
び7.90−8.02(15H,3組のm,3×C6 H
5 ). 元素分析: C61H83NO17: 計算値:C,66.47;H,7.59;N,1.27 実測値:C,66.44;H,7.54;N,1.39
【0227】B. (2S,3R,4E)−3−ベンゾ
イルオキシ−2−(9−メトキシカルボニルノナノイル
アミノ)−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6
−ジ−O−カルボキシメチル−α−D−ガラクトピラノ
シルオキシ)−4−ウンデセン:
イルオキシ−2−(9−メトキシカルボニルノナノイル
アミノ)−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6
−ジ−O−カルボキシメチル−α−D−ガラクトピラノ
シルオキシ)−4−ウンデセン:
【0228】
【化48】
【0229】(2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオ
キシ−2−(9−メトキシカルボニルノナノイルアミ
ノ)−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ
−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガ
ラクトピラノシルオキシ)−4−ウンデセン(0.86
2g,0.782mmol)を実施例2記載の一般法に
より反応を行い、表題の化合物(0.734g,94
%)を白色固体として得た。
キシ−2−(9−メトキシカルボニルノナノイルアミ
ノ)−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ
−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガ
ラクトピラノシルオキシ)−4−ウンデセン(0.86
2g,0.782mmol)を実施例2記載の一般法に
より反応を行い、表題の化合物(0.734g,94
%)を白色固体として得た。
【0230】 [α]22 D :+59°(c=1.0,CHCl3 ). IR(KBr)νmax (cm-1):3700−2700
(OH及びNH),2930,2850(C−H),1
735,及び1635(br,C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.80(3H,t,J=6.6Hz,−C
H3 ),1.13−1.46(20H,m,−(C
H2 ) 4 −,及び−(CH2 )6 −),1.82−2.
01(4H,m,−NHCOCH2 −及び=CHCH2
−),2.24(2H,t,J=7.4Hz,−CH2
CO2 Me),3.55−3.59(1H,m,H−
1),3.56(3H,s,−OCH3 ,H−1と重
複),3.66(1H,dd,J=10.0及び6.5
Hz,H−6’),3.80(1H,dd,J=10.
4及び4.4Hz,H−1),3.85(1H,dd,
J=10.0,及び5.9Hz,H−6’),4.03
(1H,d,JAB=16.7Hz,−OCH2 CO
−),4.06(1H,d,JAB=16.7Hz,−O
CH2 CO−),4.16−4.22(2H,m,H−
4’及びH−5’重複),4.19(1H,d,JAB=
16.5Hz,−OCH2 CO−),4.24(1H,
d,JAB=16.5Hz,−OCH2CO−),4.3
4(1H,m,H−2),5.19(1H,d,J=
3.6Hz,H−1’),5.23−5.65(3H,
m,H−4,H−3,及びH−2’),5.70(1
H,dd,J=10.6及び2.8Hz,H−3’),
5.75(1H,dt,J=14.9及び6.8Hz,
H−5),7.35−7.48,7.54−7.62,
7.79−7.83及び7.88−7.90(15H,
4組のm,3×C6 H5 ). 元素分析: C53H67NO17・H2 O: 計算値:C,63.15;H,6.90;N,1.30 実測値:C,63.18;H,6.65;N,1.52
(OH及びNH),2930,2850(C−H),1
735,及び1635(br,C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.80(3H,t,J=6.6Hz,−C
H3 ),1.13−1.46(20H,m,−(C
H2 ) 4 −,及び−(CH2 )6 −),1.82−2.
01(4H,m,−NHCOCH2 −及び=CHCH2
−),2.24(2H,t,J=7.4Hz,−CH2
CO2 Me),3.55−3.59(1H,m,H−
1),3.56(3H,s,−OCH3 ,H−1と重
複),3.66(1H,dd,J=10.0及び6.5
Hz,H−6’),3.80(1H,dd,J=10.
4及び4.4Hz,H−1),3.85(1H,dd,
J=10.0,及び5.9Hz,H−6’),4.03
(1H,d,JAB=16.7Hz,−OCH2 CO
−),4.06(1H,d,JAB=16.7Hz,−O
CH2 CO−),4.16−4.22(2H,m,H−
4’及びH−5’重複),4.19(1H,d,JAB=
16.5Hz,−OCH2 CO−),4.24(1H,
d,JAB=16.5Hz,−OCH2CO−),4.3
4(1H,m,H−2),5.19(1H,d,J=
3.6Hz,H−1’),5.23−5.65(3H,
m,H−4,H−3,及びH−2’),5.70(1
H,dd,J=10.6及び2.8Hz,H−3’),
5.75(1H,dt,J=14.9及び6.8Hz,
H−5),7.35−7.48,7.54−7.62,
7.79−7.83及び7.88−7.90(15H,
4組のm,3×C6 H5 ). 元素分析: C53H67NO17・H2 O: 計算値:C,63.15;H,6.90;N,1.30 実測値:C,63.18;H,6.65;N,1.52
【0231】実施例 9: (2S,3R,4E)−2
−ヘキサデカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1
−(3,4−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチ
ル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−α−D−ガラクトピ
ラノシルオキシ)−4−オクタデセン: A. エチル3,4−O−イソプロピリデン−1−チオ
−β−D−ガラクトピラノシド:
−ヘキサデカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1
−(3,4−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチ
ル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−α−D−ガラクトピ
ラノシルオキシ)−4−オクタデセン: A. エチル3,4−O−イソプロピリデン−1−チオ
−β−D−ガラクトピラノシド:
【0232】
【化49】
【0233】エチル1−チオ−β−D−ガラクトピラノ
シド[R.U.レミュー(Lemieux),Can.
J.Chem.,29,1079(1951)(24.
86g,0.111mol)及び2,2−ジメトキシプ
ロパン(500mL)の混合溶液にp−トルエンスルホ
ン酸(0.625g)を加え、22°Cで24時間攪拌
した。水(80mL)を加え、15分後反応混合物を氷
水浴中で冷却し、更に30分攪拌した。トリエチルアミ
ン(5mL)を加え、混合物を20分攪拌した。減圧下
溶媒を留去し、残渣はシリカゲルクロマトグラフィー
(9×12cm,50%から70%酢酸エチル/トルエ
ン)で精製して表題の化合物(25.50g,87%)
を白色固体として得た。
シド[R.U.レミュー(Lemieux),Can.
J.Chem.,29,1079(1951)(24.
86g,0.111mol)及び2,2−ジメトキシプ
ロパン(500mL)の混合溶液にp−トルエンスルホ
ン酸(0.625g)を加え、22°Cで24時間攪拌
した。水(80mL)を加え、15分後反応混合物を氷
水浴中で冷却し、更に30分攪拌した。トリエチルアミ
ン(5mL)を加え、混合物を20分攪拌した。減圧下
溶媒を留去し、残渣はシリカゲルクロマトグラフィー
(9×12cm,50%から70%酢酸エチル/トルエ
ン)で精製して表題の化合物(25.50g,87%)
を白色固体として得た。
【0234】m.p.=90−93°C. [α]22 D :+20.8°(c=2.8,CHC
l3 ). IR(KBr)νmax (cm-1):3200(br,O
H).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):1.33(3H,t,J=7.3Hz,−SCH
2 CH3 ),1.36,及び1.52(2×3H.2
s,イソプロピリデンのCH3 ),2.2,及び2.5
(br,OH),2.75(2H,m,−SCH2 CH
3 ),3.57(1H,dd,J=10.2,及び7.
0Hz,H−2),3.81(1H,dd,J=11.
5,及び4.0Hz,H−6),3.89(1H,m,
H−5),3.98(1H,J=11.5,及び7.2
Hz,H−6),4.09(1H,dd,J=7.0,
及び5.6Hz,H−3),4.21(1H,dd,J
=5.6,及び2.2Hz,H−4),4.27(1
H,d,J=10.2Hz,H−1). 元素分析: C11H20O5 S: 計算値:C,49.98;H,7.63;S,12.1
3 実測値:C,49.89;H,7.49;S,12.3
3
l3 ). IR(KBr)νmax (cm-1):3200(br,O
H).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):1.33(3H,t,J=7.3Hz,−SCH
2 CH3 ),1.36,及び1.52(2×3H.2
s,イソプロピリデンのCH3 ),2.2,及び2.5
(br,OH),2.75(2H,m,−SCH2 CH
3 ),3.57(1H,dd,J=10.2,及び7.
0Hz,H−2),3.81(1H,dd,J=11.
5,及び4.0Hz,H−6),3.89(1H,m,
H−5),3.98(1H,J=11.5,及び7.2
Hz,H−6),4.09(1H,dd,J=7.0,
及び5.6Hz,H−3),4.21(1H,dd,J
=5.6,及び2.2Hz,H−4),4.27(1
H,d,J=10.2Hz,H−1). 元素分析: C11H20O5 S: 計算値:C,49.98;H,7.63;S,12.1
3 実測値:C,49.89;H,7.49;S,12.3
3
【0235】B. エチル3,4−O−イソプロピリデ
ン−2,6−ジ−O−p−メトキシベンジル−1−チオ
−β−D−ガラクトピラノシド:
ン−2,6−ジ−O−p−メトキシベンジル−1−チオ
−β−D−ガラクトピラノシド:
【0236】
【化50】
【0237】エチル3,4−O−イソプロピリデン−1
−チオ−β−D−ガラクトピラノシド(1.00g,
3.78mmol)を乾燥ジメチルホルムアミド(20
mL,4Aモレキュラーシーブで乾燥保存)中の水素化
ナトリウム(0.680g,鉱油中80%懸濁溶液)の
懸濁液に攪拌しながら23°Cで加えた。この混合物を
2時間攪拌し、それから0−5°Cに冷却してヨウ化カ
リウム(2.43g,14.6mmol)を加え、続い
てp−メトキシベンジルクロリド(1.54mL,1
1.35mmol)を滴下した。得られた混合物を更に
1時間攪拌し、再び0−5°Cに冷却し、水(50m
L)を加え、ジエチルエーテル(3×50mL)で抽出
した。合わせた有機抽出液をブラインで洗い、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣はシリ
カゲルクロマトグラフィー(10×18cm,10から
20%酢酸エチル/トルエン)で精製して表題の化合物
(1.87g,97%)を得た。
−チオ−β−D−ガラクトピラノシド(1.00g,
3.78mmol)を乾燥ジメチルホルムアミド(20
mL,4Aモレキュラーシーブで乾燥保存)中の水素化
ナトリウム(0.680g,鉱油中80%懸濁溶液)の
懸濁液に攪拌しながら23°Cで加えた。この混合物を
2時間攪拌し、それから0−5°Cに冷却してヨウ化カ
リウム(2.43g,14.6mmol)を加え、続い
てp−メトキシベンジルクロリド(1.54mL,1
1.35mmol)を滴下した。得られた混合物を更に
1時間攪拌し、再び0−5°Cに冷却し、水(50m
L)を加え、ジエチルエーテル(3×50mL)で抽出
した。合わせた有機抽出液をブラインで洗い、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣はシリ
カゲルクロマトグラフィー(10×18cm,10から
20%酢酸エチル/トルエン)で精製して表題の化合物
(1.87g,97%)を得た。
【0238】[α]22 D :−6.9°(c=0.39,
CH2 Cl2 ). IR(KBr)νmax (cm-1):2980,293
5,2900,2860,2840(C−H),161
0,1515(芳香性C=C).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):1.31(3H,t,J=7.4Hz,−C
H3 ),1.36,及び1.45(6H.2s,−C
(CH3 )2 ),2.73(2H,m,−SCH
2 −),3.44(1H,dd,J=9.7,及び6.
0Hz,H−2),3.74(2H,d,J=6.0H
z,H−6),3.80,及び3.81(6H,2s,
2×−OCH3 ),3.88(1H,brt,H−
5),4.18−4.22(2H,m,H−3,及びH
−4),4.22(1H,d,J=9.7Hz,H−
1),4.48(1H,d,JAB=11.5Hz,−O
CH2 Ar),4.56(1H,d,JAB=11.5H
z,−OCH2 Ar),4.69(1H,d,JAB=1
1.0Hz,−OCH 2 Ar),4.77(1H,d,
JAB=11.0Hz,−OCH2 Ar),6.86−
6.89,7.25−7.27,及び7.34−7.3
6(8H,3組のm,芳香性−H). 元素分析: C27H36O7 S: 計算値:C,64.26;H,7.19;S,6.35 実測値:C,64.53;H,7.15;S,5.97
CH2 Cl2 ). IR(KBr)νmax (cm-1):2980,293
5,2900,2860,2840(C−H),161
0,1515(芳香性C=C).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):1.31(3H,t,J=7.4Hz,−C
H3 ),1.36,及び1.45(6H.2s,−C
(CH3 )2 ),2.73(2H,m,−SCH
2 −),3.44(1H,dd,J=9.7,及び6.
0Hz,H−2),3.74(2H,d,J=6.0H
z,H−6),3.80,及び3.81(6H,2s,
2×−OCH3 ),3.88(1H,brt,H−
5),4.18−4.22(2H,m,H−3,及びH
−4),4.22(1H,d,J=9.7Hz,H−
1),4.48(1H,d,JAB=11.5Hz,−O
CH2 Ar),4.56(1H,d,JAB=11.5H
z,−OCH2 Ar),4.69(1H,d,JAB=1
1.0Hz,−OCH 2 Ar),4.77(1H,d,
JAB=11.0Hz,−OCH2 Ar),6.86−
6.89,7.25−7.27,及び7.34−7.3
6(8H,3組のm,芳香性−H). 元素分析: C27H36O7 S: 計算値:C,64.26;H,7.19;S,6.35 実測値:C,64.53;H,7.15;S,5.97
【0239】C. エチル2,6−ジ−O−p−メトキ
シベンジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド:
シベンジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド:
【0240】
【化51】
【0241】80%酢酸水溶液中のエチル3,4−O−
イソプロピリデン−2,6−ジ−O−p−メトキシベン
ジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド(17.
0g,33.7mmol)の溶液を60°Cで1時間加
熱した。冷却した混合物を減圧下濃縮し、残った痕跡の
酢酸をトルエンで共沸して除いた。残渣は、シリカゲル
クロマトグラフィー(10×20cm,15から50%
酢酸エチル/トルエン)で精製し、表題の化合物(1
2.2g,78%)を得た。
イソプロピリデン−2,6−ジ−O−p−メトキシベン
ジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド(17.
0g,33.7mmol)の溶液を60°Cで1時間加
熱した。冷却した混合物を減圧下濃縮し、残った痕跡の
酢酸をトルエンで共沸して除いた。残渣は、シリカゲル
クロマトグラフィー(10×20cm,15から50%
酢酸エチル/トルエン)で精製し、表題の化合物(1
2.2g,78%)を得た。
【0242】[α]22 D :+1.3°(c=0.39,
CH2 Cl2 ). IR(KBr)νmax (cm-1):3600−3100
(br,OH),2970,2920,2880,28
40(C−H),1610,1512(芳香性C=
C).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):1.35(3H,t,J=7.4Hz,−C
H 3 ),2.45(1H,d,J=5.4Hz,−O
H),2.64(1H,d,J=3.5Hz,−O
H),2.79(2H,m,−SCH2 −),3.52
(1H,t,J=9.2Hz,H−2),3.58−
3.64(2H,m,H−3,及びH−5),3.72
(1H,dd,JAB=10.1及びJAX=5.2Hz,
H−6),3.75(1H,JAB=10.1,及びJ BX
=5.6Hz,H−6),3.82(6H,s,2×−
OCH3 ),4.03(1H,t,J=3.1Hz,H
−4),4.42(1H,d,J=9.5Hz,H−
1),4.52(2H,brs,−OCH2 Ar),
4.64(1H,d,J=10.8Hz,−OCH2 A
r),4.89(1H,d,J=10.8Hz,−OC
H2 Ar),6.87−6.92,7.25−7.2
8,及び7.34−7.37(8H,3組のm,芳香性
−H). 元素分析: C24H32O7 S: 計算値:C,62.05;H,6.94;S,6.90 実測値:C,62.15;H,6.95;S,6.93
CH2 Cl2 ). IR(KBr)νmax (cm-1):3600−3100
(br,OH),2970,2920,2880,28
40(C−H),1610,1512(芳香性C=
C).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):1.35(3H,t,J=7.4Hz,−C
H 3 ),2.45(1H,d,J=5.4Hz,−O
H),2.64(1H,d,J=3.5Hz,−O
H),2.79(2H,m,−SCH2 −),3.52
(1H,t,J=9.2Hz,H−2),3.58−
3.64(2H,m,H−3,及びH−5),3.72
(1H,dd,JAB=10.1及びJAX=5.2Hz,
H−6),3.75(1H,JAB=10.1,及びJ BX
=5.6Hz,H−6),3.82(6H,s,2×−
OCH3 ),4.03(1H,t,J=3.1Hz,H
−4),4.42(1H,d,J=9.5Hz,H−
1),4.52(2H,brs,−OCH2 Ar),
4.64(1H,d,J=10.8Hz,−OCH2 A
r),4.89(1H,d,J=10.8Hz,−OC
H2 Ar),6.87−6.92,7.25−7.2
8,及び7.34−7.37(8H,3組のm,芳香性
−H). 元素分析: C24H32O7 S: 計算値:C,62.05;H,6.94;S,6.90 実測値:C,62.15;H,6.95;S,6.93
【0243】D. エチル 2,6−ジ−O−p−メト
キシベンジル−3,4−ジ−O−t−ブチロキシカルボ
ニル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド:
キシベンジル−3,4−ジ−O−t−ブチロキシカルボ
ニル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド:
【0244】
【化52】
【0245】エチル 2,6−ジ−O−p−メトキシベ
ンジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド(9.
2g,19.8mmol)を、実施例1−C,方法1に
よって反応を行い、表題の化合物(8.16g,60
%)を得た。
ンジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド(9.
2g,19.8mmol)を、実施例1−C,方法1に
よって反応を行い、表題の化合物(8.16g,60
%)を得た。
【0246】[α]22 D :−29.5°(c=0.73
5,CH2 Cl2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):2970,293
0,2870,2840(C−H),1745(C=
O),1611,1586(芳香性C=C).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):1.32(3H,t,J=7.4Hz,−C
H3 ),1.46,及び1.48(18H,2s,2×
t−ブチル),2.76(2H,m,−SCH2 −),
3.39(1H,dd,J=9.3,及び2.7Hz,
H−3),3.57(1H,brt,H−5),3.7
4(1H,dd,J=10.0,及び6.2Hz,H−
6),3.79−3.84(1H,m,H−2),3.
81(6H,s,H−2と2×−OCH3 重複),3.
95(1H,dd,J=10.0,及び5.7Hz,H
−6),4.14(1H,d,J=2.7Hz,H−
4),4.20(1H,d,JAB=16.5Hz,−O
CH2 CO−),4.24(1H,d,JAB=16.5
Hz,−OCH2 CO−),4.34(1H,d,JAB
=16.6Hz,−OCH2 CO−),4.36(1
H,d,J=9.7Hz,H−1),4.38(1H,
d,JAB=16.6Hz,−OCH2 CO−),4.5
1(2H,brs,−OCH 2 Ar),4.64(1
H,d,J=9.8Hz,−OCH2 Ar),4.84
(1H,d,J=9.8Hz,−OCH2 Ar),6.
86−6.90,7.26−7.29,及び7.35−
7.38(8H,3組のm,芳香性−H). 元素分析: C36H52O11S・0.15H2 O: 計算値:C,62.16;H,7.58;S,4.61 実測値:C,61.70;H,7.39;S,4.69
5,CH2 Cl2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):2970,293
0,2870,2840(C−H),1745(C=
O),1611,1586(芳香性C=C).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):1.32(3H,t,J=7.4Hz,−C
H3 ),1.46,及び1.48(18H,2s,2×
t−ブチル),2.76(2H,m,−SCH2 −),
3.39(1H,dd,J=9.3,及び2.7Hz,
H−3),3.57(1H,brt,H−5),3.7
4(1H,dd,J=10.0,及び6.2Hz,H−
6),3.79−3.84(1H,m,H−2),3.
81(6H,s,H−2と2×−OCH3 重複),3.
95(1H,dd,J=10.0,及び5.7Hz,H
−6),4.14(1H,d,J=2.7Hz,H−
4),4.20(1H,d,JAB=16.5Hz,−O
CH2 CO−),4.24(1H,d,JAB=16.5
Hz,−OCH2 CO−),4.34(1H,d,JAB
=16.6Hz,−OCH2 CO−),4.36(1
H,d,J=9.7Hz,H−1),4.38(1H,
d,JAB=16.6Hz,−OCH2 CO−),4.5
1(2H,brs,−OCH 2 Ar),4.64(1
H,d,J=9.8Hz,−OCH2 Ar),4.84
(1H,d,J=9.8Hz,−OCH2 Ar),6.
86−6.90,7.26−7.29,及び7.35−
7.38(8H,3組のm,芳香性−H). 元素分析: C36H52O11S・0.15H2 O: 計算値:C,62.16;H,7.58;S,4.61 実測値:C,61.70;H,7.39;S,4.69
【0247】E. (2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O−t−
ブチロキシカルボニルメチル−2,6−ジ−O−p−メ
トキシベンジル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン;及び(2S,3R,4E)−2−
アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O
−t−ブチロキシカルボニルメチル−2,6−ジ−O−
p−メトキシベンジル−β−D−ガラクトピラノシルオ
キシ)−4−オクタデセン:
−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O−t−
ブチロキシカルボニルメチル−2,6−ジ−O−p−メ
トキシベンジル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン;及び(2S,3R,4E)−2−
アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O
−t−ブチロキシカルボニルメチル−2,6−ジ−O−
p−メトキシベンジル−β−D−ガラクトピラノシルオ
キシ)−4−オクタデセン:
【0248】
【化53】
【0249】エチル 2,6−ジ−O−p−メトキシベ
ンジル−3,4−ジ−O−t−ブチロキシカルボニル−
1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド(3.87g,
5.58mmol)、及び(2S,3R,4E)−2−
アジド−3−ベンゾイルオキシ−4−オクタデセン−1
−オール(2.00g,4.65mmol)を、実施例
1−D記載の一般法に従って反応させ、表題の化合物
(4.70g,95%)をα−アノマー、及びβ−アノ
マー(55:45,NMRで標定)の混合物として得
た。このアノマーの1部をシリカゲルプレートで分離し
た。
ンジル−3,4−ジ−O−t−ブチロキシカルボニル−
1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド(3.87g,
5.58mmol)、及び(2S,3R,4E)−2−
アジド−3−ベンゾイルオキシ−4−オクタデセン−1
−オール(2.00g,4.65mmol)を、実施例
1−D記載の一般法に従って反応させ、表題の化合物
(4.70g,95%)をα−アノマー、及びβ−アノ
マー(55:45,NMRで標定)の混合物として得
た。このアノマーの1部をシリカゲルプレートで分離し
た。
【0250】α−アノマー: [α]22 D :+3.5°(c=0.42,CH2 C
l2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):2930,285
0(C−H),2100(N3 ),1745,1725
(C=O),1611,1585(芳香性C=C).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.24−1.35(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.47(18H,s,2×t−ブチ
ル),2.03(2H,qa,J=6.9Hz,=CH
−CH 2 −),3.51(1H,dd,J=10.9,
及び7.9Hz,H−1),3.68(1H,dd,J
=9.9及び6.9Hz,H−6’),3.73(1
H,dd,J=10.1,及び2.8Hz,H−
3’),3.75−3.79,及び3.95−4.02
(4H,2組のm,H−5’,H−2’,H−1,及び
H−2),3.78,及び3.79(6H,2s,2×
−OCH3 ),3.87(1H,dd,J=9.9,及
び5.2Hz,H−6’),4.11(1H,brd,
H−4’),4.24(1H,d,JAB=16.9H
z,−OCH2 CO−),4.25(1H,d,JAB=
16.9Hz,−OCH2 CO−),4.31(1H,
d,JAB=16.7Hz,−OCH2 CO−),4.3
8(1H,d,JAB=16.7Hz,−OCH2 CO
−),4.47(1H,d,JAB=11.5Hz,−O
CH2 Ar),4.50(1H,d,JAB=11.5H
z,−OCH2 Ar),4.57(1H,d,JAB=1
1.5Hz,−OCH2 Ar),4.63(1H,d,
JAB=11.5Hz,−OCH 2 Ar),4.80(1
H,d,J=3.6Hz,H−1’),5.51(1
H,dd,J=15.1,及び7.8Hz,H−4),
5.58(1H,dd,J=7.8,及び4.4Hz,
H−3),5.87(1H,dt,15.1,及び6.
9Hz,H−5),6.82−6.87,7.24−
7.30,7.43−7.47,7.56−7.60,
及び8.05−8.07(13H,5組のm,芳香性−
H). 元素分析: C59H85N3 O14・0.3H2 O: 計算値:C,66.49;H,8.10;N,3.94 実測値:C,66.16;H,7.98;N,4.20
l2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):2930,285
0(C−H),2100(N3 ),1745,1725
(C=O),1611,1585(芳香性C=C).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.24−1.35(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.47(18H,s,2×t−ブチ
ル),2.03(2H,qa,J=6.9Hz,=CH
−CH 2 −),3.51(1H,dd,J=10.9,
及び7.9Hz,H−1),3.68(1H,dd,J
=9.9及び6.9Hz,H−6’),3.73(1
H,dd,J=10.1,及び2.8Hz,H−
3’),3.75−3.79,及び3.95−4.02
(4H,2組のm,H−5’,H−2’,H−1,及び
H−2),3.78,及び3.79(6H,2s,2×
−OCH3 ),3.87(1H,dd,J=9.9,及
び5.2Hz,H−6’),4.11(1H,brd,
H−4’),4.24(1H,d,JAB=16.9H
z,−OCH2 CO−),4.25(1H,d,JAB=
16.9Hz,−OCH2 CO−),4.31(1H,
d,JAB=16.7Hz,−OCH2 CO−),4.3
8(1H,d,JAB=16.7Hz,−OCH2 CO
−),4.47(1H,d,JAB=11.5Hz,−O
CH2 Ar),4.50(1H,d,JAB=11.5H
z,−OCH2 Ar),4.57(1H,d,JAB=1
1.5Hz,−OCH2 Ar),4.63(1H,d,
JAB=11.5Hz,−OCH 2 Ar),4.80(1
H,d,J=3.6Hz,H−1’),5.51(1
H,dd,J=15.1,及び7.8Hz,H−4),
5.58(1H,dd,J=7.8,及び4.4Hz,
H−3),5.87(1H,dt,15.1,及び6.
9Hz,H−5),6.82−6.87,7.24−
7.30,7.43−7.47,7.56−7.60,
及び8.05−8.07(13H,5組のm,芳香性−
H). 元素分析: C59H85N3 O14・0.3H2 O: 計算値:C,66.49;H,8.10;N,3.94 実測値:C,66.16;H,7.98;N,4.20
【0251】β−アノマー: [α]22 D :−37.1°(c=0.38,CH2 Cl
2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):2930,285
0(C−H),2100(N3 ),1745,1725
(C=O),1611,1585(芳香性C=C).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.2−1.35(22H,m,−(CH2 )
11−),1.45,及び1.47(18H,2s,2×
t−ブチル),2.03(2H,qa,J=6.9H
z,=CH−CH 2 −),3.36(1H,dd,J=
9.7,及び2.7Hz,H−3’),3.55(1
H,brt,H−5’),3.58(1H,dd,J=
10.1,及び4.4Hz,H−1),3.73(1
H,dd,J=10.0,及び6.3Hz,H−
6’),3.77−3.83,及び3.96−4.03
(4H,2組のm,H−2’,H−6’,H−1,及び
H−2),3.79,及び3.80(6H,2s,2×
−OCH3 ),4.10(1H,d,J=2.7Hz,
H−4’),4.18(1H,d,JAB=16.7H
z,−OCH2 CO−),4.23(1H,d,JAB=
16.7Hz,−OCH2 CO−),4.31(1H,
d,J=7.8Hz,H−2’),4.32(1H,J
AB=16.7Hz,−OCH2 CO−),4.39(1
H,d,JAB=16.7Hz,−OCH2 CO−),
4.50(2H,s,−OCH2 Ar),4.66(1
H,d,J=10.6Hz,−OCH2 Ar),4.8
6(1H,d,JAB=10.6Hz,−OCH2 A
r),5.56(1H,dd,J=15.3,及び7.
9Hz,H−4),5.69(1H,dd,J=7.
9,及び3.1Hz,H−3),5.90(1H,d
t,15.3,及び6.9Hz,H−5),6.82−
6.89,7.01−7.30,7.32−7.35,
7.43−7.47,7.53−7.59,及び8.0
5−8.08(13H,6組のm,芳香性−H). 元素分析: C59H85N3 O14: 計算値:C,66.83;H,8.08;N,3.96 実測値:C,66.28;H,7.86;N,4.14
2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):2930,285
0(C−H),2100(N3 ),1745,1725
(C=O),1611,1585(芳香性C=C).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.2−1.35(22H,m,−(CH2 )
11−),1.45,及び1.47(18H,2s,2×
t−ブチル),2.03(2H,qa,J=6.9H
z,=CH−CH 2 −),3.36(1H,dd,J=
9.7,及び2.7Hz,H−3’),3.55(1
H,brt,H−5’),3.58(1H,dd,J=
10.1,及び4.4Hz,H−1),3.73(1
H,dd,J=10.0,及び6.3Hz,H−
6’),3.77−3.83,及び3.96−4.03
(4H,2組のm,H−2’,H−6’,H−1,及び
H−2),3.79,及び3.80(6H,2s,2×
−OCH3 ),4.10(1H,d,J=2.7Hz,
H−4’),4.18(1H,d,JAB=16.7H
z,−OCH2 CO−),4.23(1H,d,JAB=
16.7Hz,−OCH2 CO−),4.31(1H,
d,J=7.8Hz,H−2’),4.32(1H,J
AB=16.7Hz,−OCH2 CO−),4.39(1
H,d,JAB=16.7Hz,−OCH2 CO−),
4.50(2H,s,−OCH2 Ar),4.66(1
H,d,J=10.6Hz,−OCH2 Ar),4.8
6(1H,d,JAB=10.6Hz,−OCH2 A
r),5.56(1H,dd,J=15.3,及び7.
9Hz,H−4),5.69(1H,dd,J=7.
9,及び3.1Hz,H−3),5.90(1H,d
t,15.3,及び6.9Hz,H−5),6.82−
6.89,7.01−7.30,7.32−7.35,
7.43−7.47,7.53−7.59,及び8.0
5−8.08(13H,6組のm,芳香性−H). 元素分析: C59H85N3 O14: 計算値:C,66.83;H,8.08;N,3.96 実測値:C,66.28;H,7.86;N,4.14
【0252】F. (2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O−t−
ブチロキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノ
シルオキシ)−4−オクタデセン;及び(2S,3R,
4E)−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−
(3,4−ジ−O−t−ブチロキシカルボニルメチル−
β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセ
ン:
−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O−t−
ブチロキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノ
シルオキシ)−4−オクタデセン;及び(2S,3R,
4E)−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−
(3,4−ジ−O−t−ブチロキシカルボニルメチル−
β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセ
ン:
【0253】
【化54】
【0254】(2S,3R,4E)−2−アジド−3−
ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O−t−ブチロ
キシカルボニルメチル−2,6−ジ−O−p−メトキシ
ベンジル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−
オクタデセン、及び(2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O−t−
ブチロキシカルボニルメチル−2,6−ジ−O−p−メ
トキシベンジル−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセンの混合物(3.70g,3.49m
mol)を、実施例1−E記載の一般法に従って反応を
行い、表題の化合物(2.46g,86%)を得た。二
つの異性体の1部をシリカゲルプレートで分離した。
ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O−t−ブチロ
キシカルボニルメチル−2,6−ジ−O−p−メトキシ
ベンジル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−
オクタデセン、及び(2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O−t−
ブチロキシカルボニルメチル−2,6−ジ−O−p−メ
トキシベンジル−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセンの混合物(3.70g,3.49m
mol)を、実施例1−E記載の一般法に従って反応を
行い、表題の化合物(2.46g,86%)を得た。二
つの異性体の1部をシリカゲルプレートで分離した。
【0255】α−アノマー: [α]22 D :+19.7°(c=0.63,CH2 Cl
2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3480(O
H),2930,2855(C−H),2105
(N3 ),1725(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.88(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.24−1.45(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.47,及び1.48(18H,2
s,2×t−ブチル),2.08(2H,qa,J=
6.9Hz,=CH−CH 2 −),3.00(1H,
d,J=8.3Hz,−OH−2’),3.56−3.
60(1H,m,H−1),3.61(1H,dd,J
=10.0,及び2.6Hz,H−3’),3.68
(1H,ddd,J=11.1,8.3,及び4.6H
z,H−6’),3.84−4.00(4H,m,H−
1,H−2,H−5’及びH−6’),4.09(1
H,ddd,J=10.0,8.3,及び3.8Hz,
H−2’),4.20(1H,d,JAB=16.7H
z,−OCH2 CO−),4.22(1H,brs,H
−4’),4.26(1H,d,JAB=16.7Hz,
−OCH2 CO−),4.28(1H,d,J=17.
8Hz,−OCH2 CO−),4.50(1H,dd,
J=8.3,及び6.6Hz,−OH−6’),4.6
3(1H,d,J=17.8Hz,−OCH2 CO
−),4.90(1H,d,J=3.8Hz,H−
1’),5.57(1H,dd,J=15.0,及び
8.0Hz,H−4),5.64(1H,dd,J=
8.0,及び4.7Hz,H−3),5.94(1H,
dt,J=15.0及び6.9Hz,H−5),7.4
3−7.47,7.56−7.60,及び8.03−
8.05(5H,3組のm,芳香性−H). 元素分析: C43H69N3 O12・0.5H2 O: 計算値:C,62.30;H,8.51;N,5.07 実測値:C,61.78;H,8.23;N,5.08
2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3480(O
H),2930,2855(C−H),2105
(N3 ),1725(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.88(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.24−1.45(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.47,及び1.48(18H,2
s,2×t−ブチル),2.08(2H,qa,J=
6.9Hz,=CH−CH 2 −),3.00(1H,
d,J=8.3Hz,−OH−2’),3.56−3.
60(1H,m,H−1),3.61(1H,dd,J
=10.0,及び2.6Hz,H−3’),3.68
(1H,ddd,J=11.1,8.3,及び4.6H
z,H−6’),3.84−4.00(4H,m,H−
1,H−2,H−5’及びH−6’),4.09(1
H,ddd,J=10.0,8.3,及び3.8Hz,
H−2’),4.20(1H,d,JAB=16.7H
z,−OCH2 CO−),4.22(1H,brs,H
−4’),4.26(1H,d,JAB=16.7Hz,
−OCH2 CO−),4.28(1H,d,J=17.
8Hz,−OCH2 CO−),4.50(1H,dd,
J=8.3,及び6.6Hz,−OH−6’),4.6
3(1H,d,J=17.8Hz,−OCH2 CO
−),4.90(1H,d,J=3.8Hz,H−
1’),5.57(1H,dd,J=15.0,及び
8.0Hz,H−4),5.64(1H,dd,J=
8.0,及び4.7Hz,H−3),5.94(1H,
dt,J=15.0及び6.9Hz,H−5),7.4
3−7.47,7.56−7.60,及び8.03−
8.05(5H,3組のm,芳香性−H). 元素分析: C43H69N3 O12・0.5H2 O: 計算値:C,62.30;H,8.51;N,5.07 実測値:C,61.78;H,8.23;N,5.08
【0256】β−アノマー: [α]22 D :−40.0°(c=0.23,CH2 Cl
2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3480(O
H),2930,2855(C−H),2100
(N3 ),1730(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.88(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.24−1.39(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.46,及び1.48(18H,2
s,2×t−ブチル),2.06(2H,ap qa,
=CH−CH 2 −),3.34(1H,dd,J=9.
8,及び2.7Hz,H−3’),3.45(1H,
d,J=1.1Hz,OH−2’),3.49(1H,
dd,J=8.8,及び5.5Hz,H−1),3.6
5−3.71,及び3.86−4.01(6H,2組の
m,H−6’,H−5’,H−2’,H−1,及びH−
2),4.14(1H,brd,H−4’),4.18
(1H,d,JAB=17.0Hz,−OCH2 CO
−),4.23(1H,d,JAB=17.0Hz,−O
CH2 CO−),4.26(1H,d,J=17.7H
z,−OCH2 CO−),4.27(1H,d,J=
7.6Hz,H−1’),4.53(1H,dd,J=
9.1,及び6.2Hz,−OH−6’),4.59
(1H,d,J=17.7Hz,−OCH2 CO−),
5.56(1H,dd,J=15.2,及び8.0H
z,H−4),5.64(1H,dd,J=8.0,及
び4.3Hz,H−3),5.95(1H,dt,1
5.2,及び6.8Hz,H−5),7.43−7.4
6,7.55−7.58,及び8.04−8.06(5
H,3組のm,芳香性−H). 元素分析: C43H69N3 O12・0.4H2 O: 計算値:C,62.43;H,8.51;N,5.08 実測値:C,62.14;H,8.21;N,5.04
2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3480(O
H),2930,2855(C−H),2100
(N3 ),1730(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.88(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.24−1.39(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.46,及び1.48(18H,2
s,2×t−ブチル),2.06(2H,ap qa,
=CH−CH 2 −),3.34(1H,dd,J=9.
8,及び2.7Hz,H−3’),3.45(1H,
d,J=1.1Hz,OH−2’),3.49(1H,
dd,J=8.8,及び5.5Hz,H−1),3.6
5−3.71,及び3.86−4.01(6H,2組の
m,H−6’,H−5’,H−2’,H−1,及びH−
2),4.14(1H,brd,H−4’),4.18
(1H,d,JAB=17.0Hz,−OCH2 CO
−),4.23(1H,d,JAB=17.0Hz,−O
CH2 CO−),4.26(1H,d,J=17.7H
z,−OCH2 CO−),4.27(1H,d,J=
7.6Hz,H−1’),4.53(1H,dd,J=
9.1,及び6.2Hz,−OH−6’),4.59
(1H,d,J=17.7Hz,−OCH2 CO−),
5.56(1H,dd,J=15.2,及び8.0H
z,H−4),5.64(1H,dd,J=8.0,及
び4.3Hz,H−3),5.95(1H,dt,1
5.2,及び6.8Hz,H−5),7.43−7.4
6,7.55−7.58,及び8.04−8.06(5
H,3組のm,芳香性−H). 元素分析: C43H69N3 O12・0.4H2 O: 計算値:C,62.43;H,8.51;N,5.08 実測値:C,62.14;H,8.21;N,5.04
【0257】G. (2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O−t−
ブチロキシカルボニルメチル−2,6−ジ−O−ベンゾ
イル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オク
タデセン;及び(2S,3R,4E)−2−アジド−3
−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O−t−ブチ
ロキシカルボニルメチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル
−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデ
セン:
−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O−t−
ブチロキシカルボニルメチル−2,6−ジ−O−ベンゾ
イル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オク
タデセン;及び(2S,3R,4E)−2−アジド−3
−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O−t−ブチ
ロキシカルボニルメチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル
−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデ
セン:
【0258】
【化55】
【0259】(2S,3R,4E)−2−アジド−3−
ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O−t−ブチロ
キシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオ
キシ)−4−オクタデセン、及び(2S,3R,4E)
−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−
ジ−O−t−ブチロキシカルボニルメチル−β−D−ガ
ラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセンの混合物
(2.43g,2.96mmol)を、ピリジンの代わ
りにトリエチルアミンを用いて、実施例1−Fに記載の
一般法に従って反応を行い、表題の化合物のα−アノマ
ー(1.49g,49%)、及びβ−アノマー(1.1
5g,38%)を得た。
ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O−t−ブチロ
キシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオ
キシ)−4−オクタデセン、及び(2S,3R,4E)
−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−
ジ−O−t−ブチロキシカルボニルメチル−β−D−ガ
ラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセンの混合物
(2.43g,2.96mmol)を、ピリジンの代わ
りにトリエチルアミンを用いて、実施例1−Fに記載の
一般法に従って反応を行い、表題の化合物のα−アノマ
ー(1.49g,49%)、及びβ−アノマー(1.1
5g,38%)を得た。
【0260】α−アノマ−: [α]22 D :+25.0°(c=1.42,CH2 Cl
2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):2930,285
5(C−H),2100(N3 ),1725(C=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.21−1.31(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.43,及び1.48(18H,2
s,2×t−ブチル),1.93(2H,qa,J=
7.0Hz,=CH−CH2 −),3.44(1H,d
d,J=10.2,及び8.0Hz,H−1),3.8
3(1H,dd,J=10.2,及び3.6Hz,H−
1),3.84−3.88(1H,m,H−2),4.
03(1H,dd,J=10.4,及び2.7Hz,H
−3’),4.13(1H,d,JAB=16.8Hz,
−OCH2 CO−),4.25(1H,d,J AB=1
6.8Hz,−OCH2 CO−),4.29(1H,d
d,J=7.8,及び4.2Hz,H−5’),4.3
8(1H,d,J=16.9Hz,−OCH2 CO
−),4.45(1H,brs,H−4’),4.56
(1H,d,J=16.9Hz,−OCH2 CO−),
4.73(1H,dd,J=11.8,及び7.8H
z,H−6’),4.86(1H,d,JAB=11.8
及び4.2Hz,−OCH2 CO−),5.27(1
H,d,J=3.7Hz,H−1’),5.41(1
H,dd,J=14.1,及び8.1Hz,H−4),
5.38−5.44(1H,m,H−3),5.53
(1H,dd,J=10.4,及び3.7Hz,H−
2’),5.66−5.73(1H,m,H−5),
7.39−7.47,7.54−7.59,7.95−
7.97,及び8.07−8.09(15H,4組の
m,3×C6 H5 ). 元素分析: C57H77N3 O14: 計算値:C,66.58;H,7.55;N,4.09 実測値:C,66.70;H,7.53;N,4.13
2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):2930,285
5(C−H),2100(N3 ),1725(C=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.21−1.31(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.43,及び1.48(18H,2
s,2×t−ブチル),1.93(2H,qa,J=
7.0Hz,=CH−CH2 −),3.44(1H,d
d,J=10.2,及び8.0Hz,H−1),3.8
3(1H,dd,J=10.2,及び3.6Hz,H−
1),3.84−3.88(1H,m,H−2),4.
03(1H,dd,J=10.4,及び2.7Hz,H
−3’),4.13(1H,d,JAB=16.8Hz,
−OCH2 CO−),4.25(1H,d,J AB=1
6.8Hz,−OCH2 CO−),4.29(1H,d
d,J=7.8,及び4.2Hz,H−5’),4.3
8(1H,d,J=16.9Hz,−OCH2 CO
−),4.45(1H,brs,H−4’),4.56
(1H,d,J=16.9Hz,−OCH2 CO−),
4.73(1H,dd,J=11.8,及び7.8H
z,H−6’),4.86(1H,d,JAB=11.8
及び4.2Hz,−OCH2 CO−),5.27(1
H,d,J=3.7Hz,H−1’),5.41(1
H,dd,J=14.1,及び8.1Hz,H−4),
5.38−5.44(1H,m,H−3),5.53
(1H,dd,J=10.4,及び3.7Hz,H−
2’),5.66−5.73(1H,m,H−5),
7.39−7.47,7.54−7.59,7.95−
7.97,及び8.07−8.09(15H,4組の
m,3×C6 H5 ). 元素分析: C57H77N3 O14: 計算値:C,66.58;H,7.55;N,4.09 実測値:C,66.70;H,7.53;N,4.13
【0261】β−アノマー: [α]22 D :−39.0°(c=1.0,CH2 C
l2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):2930,285
5(C−H),2100(N3 ),1725(C=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.21−1.31(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.43,及び1.48(18H,2
s,2×t−ブチル),1.89(2H,ap qa,
=CH−CH2 −),3.59(1H,dd,J=9.
9及び6.0Hz,H−1),3.71(1H,dd,
J=9.9,及び2.6Hz,H−3’),3.88
(1H,dd,J=9.9,及び6.8Hz,H−
1),3.86−3.93(2H,m,H−2,及びH
−5’),3.96(1H,d,JAB=16.7Hz,
−OCH2 CO−),4.16(1H,d,JAB=1
7.0Hz,−OCH2 CO−),4.36(1H,
d,J=17.0,−OCH2 CO−),4.39(1
H,brs,H−4’),4.58(1H,d,JAB=
17.0Hz,−OCH2 CO−),4.58(1H,
d,J=8.0Hz,H−1’),4.71(1H,d
d,J=11.8,及び7.5Hz,H−6’),4.
96(1H,dd,J=11.8,及び4.5Hz,H
−6’),5.43(1H,dd,J=15.3,及び
8.0Hz,H−4),5.53(1H,dd,J=
8.0,及び3.6Hz,H−3),5.62(1H,
dd,J=9.9,及び8.0Hz,H−2’),5.
68(1H,dt,J=15.3,及び6.8Hz,H
−5),7.40−7.48,7.53−7.59,及
び8.00−8.10(15H,3組のm,3×C6 H
5 ). 元素分析: C57H77N3 O14: 計算値:C,66.58;H,7.55;N,4.09 実測値:C,66.48;H,7.32;N,4.10
l2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):2930,285
5(C−H),2100(N3 ),1725(C=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.21−1.31(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.43,及び1.48(18H,2
s,2×t−ブチル),1.89(2H,ap qa,
=CH−CH2 −),3.59(1H,dd,J=9.
9及び6.0Hz,H−1),3.71(1H,dd,
J=9.9,及び2.6Hz,H−3’),3.88
(1H,dd,J=9.9,及び6.8Hz,H−
1),3.86−3.93(2H,m,H−2,及びH
−5’),3.96(1H,d,JAB=16.7Hz,
−OCH2 CO−),4.16(1H,d,JAB=1
7.0Hz,−OCH2 CO−),4.36(1H,
d,J=17.0,−OCH2 CO−),4.39(1
H,brs,H−4’),4.58(1H,d,JAB=
17.0Hz,−OCH2 CO−),4.58(1H,
d,J=8.0Hz,H−1’),4.71(1H,d
d,J=11.8,及び7.5Hz,H−6’),4.
96(1H,dd,J=11.8,及び4.5Hz,H
−6’),5.43(1H,dd,J=15.3,及び
8.0Hz,H−4),5.53(1H,dd,J=
8.0,及び3.6Hz,H−3),5.62(1H,
dd,J=9.9,及び8.0Hz,H−2’),5.
68(1H,dt,J=15.3,及び6.8Hz,H
−5),7.40−7.48,7.53−7.59,及
び8.00−8.10(15H,3組のm,3×C6 H
5 ). 元素分析: C57H77N3 O14: 計算値:C,66.58;H,7.55;N,4.09 実測値:C,66.48;H,7.32;N,4.10
【0262】H. (2S,3R,4E)−2−ヘキサ
デカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,
4−ジ−O−t−ブチロキシカルボニルメチル−2,6
−ジ−O−ベンゾイル−α−D−ガラクトピラノシルオ
キシ)−4−オクタデセン:
デカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,
4−ジ−O−t−ブチロキシカルボニルメチル−2,6
−ジ−O−ベンゾイル−α−D−ガラクトピラノシルオ
キシ)−4−オクタデセン:
【0263】
【化56】
【0264】(2S,3R,4E)−2−アジド−3−
ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O−t−ブチロ
キシカルボニルメチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−
α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセ
ン(0.600g,0.58mmol)を実施例1−G
に記載の一般法に従って反応を行い、表題の化合物
(0.536g,74%)を得た。
ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O−t−ブチロ
キシカルボニルメチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−
α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセ
ン(0.600g,0.58mmol)を実施例1−G
に記載の一般法に従って反応を行い、表題の化合物
(0.536g,74%)を得た。
【0265】[α]22 D :+32.7°(c=0.6
3,CH2 Cl2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):2930,285
5(C−H),1722,1655(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(6H,t,J=6.7Hz,2×−C
H3 ),1.2−1.4(48H,m,−(CH2 ) 11
−,及び−(CH2 )13−),1.49(18H,2
s,2×t−ブチル),1.89−1.94(4H,
m,−NHCOCH2 −,及び=CH−CH2 −),
3.63(1H,dd,J=10.8,及び6.0H
z,H−1),3.77(1H,dd,J=10.8,
及び3.7Hz,H−1),4.00(1H,dd,J
=10.3,及び2.7Hz,H−3’),4.10
(1H,d,JAB=16.7Hz,−OCH2 CO
−),4.23(1H,d,JAB=16.7Hz,−O
CH2 CO−),4.29(1H,brdd,H−
5’),4.38(1H,d,JAB=16.9Hz,−
OCH2 CO−),4.43(1H,brs,H−
4’),4.45(1H,m,H−2),4.56(1
H,d,JAB=16.9Hz,−OCH2 CO−),
4.70(1H,dd,J=11.7,及び7.4H
z,H−6’),4.84(1H,dd,J=11.
7,及び4.7Hz,H−6’),5.23(1H,
d,J=3.7Hz,H−1’),5.39(1H,d
d,J=15.3,及び7.3Hz,H−4),5.4
7(1H,dd,J=10.3,及び3.7Hz,H−
2’),5.45−5.52(1H,m,H−3),
5.67−5.74(1H,m,H−5),5.69
(1H,d,J=9.2Hz,−NH−),7.37−
7.44,7.53−7.57,7.92−7.97,
及び8.05−8.07(15H,4組のm,3×C6
H5 ). 元素分析: C73H109 NO150.3H2 O: 計算値:C,70.37;H,8.87;N,1.12 実測値:C,70.25;H,8.51;N,1.17
3,CH2 Cl2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):2930,285
5(C−H),1722,1655(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(6H,t,J=6.7Hz,2×−C
H3 ),1.2−1.4(48H,m,−(CH2 ) 11
−,及び−(CH2 )13−),1.49(18H,2
s,2×t−ブチル),1.89−1.94(4H,
m,−NHCOCH2 −,及び=CH−CH2 −),
3.63(1H,dd,J=10.8,及び6.0H
z,H−1),3.77(1H,dd,J=10.8,
及び3.7Hz,H−1),4.00(1H,dd,J
=10.3,及び2.7Hz,H−3’),4.10
(1H,d,JAB=16.7Hz,−OCH2 CO
−),4.23(1H,d,JAB=16.7Hz,−O
CH2 CO−),4.29(1H,brdd,H−
5’),4.38(1H,d,JAB=16.9Hz,−
OCH2 CO−),4.43(1H,brs,H−
4’),4.45(1H,m,H−2),4.56(1
H,d,JAB=16.9Hz,−OCH2 CO−),
4.70(1H,dd,J=11.7,及び7.4H
z,H−6’),4.84(1H,dd,J=11.
7,及び4.7Hz,H−6’),5.23(1H,
d,J=3.7Hz,H−1’),5.39(1H,d
d,J=15.3,及び7.3Hz,H−4),5.4
7(1H,dd,J=10.3,及び3.7Hz,H−
2’),5.45−5.52(1H,m,H−3),
5.67−5.74(1H,m,H−5),5.69
(1H,d,J=9.2Hz,−NH−),7.37−
7.44,7.53−7.57,7.92−7.97,
及び8.05−8.07(15H,4組のm,3×C6
H5 ). 元素分析: C73H109 NO150.3H2 O: 計算値:C,70.37;H,8.87;N,1.12 実測値:C,70.25;H,8.51;N,1.17
【0266】実施例 10: (2S,3R,4E)−
2−ヘキサデカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−
1−(3,4−ジ−O−カルボキシメチル−2,6−ジ
−O−ベンゾイル−α−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン:
2−ヘキサデカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−
1−(3,4−ジ−O−カルボキシメチル−2,6−ジ
−O−ベンゾイル−α−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン:
【0267】
【化57】
【0268】(2S,3R,4E)−2−ヘキサデカノ
イルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ
−O−t−ブチロキシカルボニルメチル−2,6−ジ−
O−ベンゾイル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン(0.400g,0.32mmo
l)にトリフルオロ酢酸水溶液(90%,11mL)を
22°Cで加えた。混合物は15分攪拌し、それからト
ルエンを加え、溶媒を減圧化留去した。この操作を4回
行い、ガラス状物質を得た。この祖生成物をアセトニト
リル(〜12mL)中で沈殿操作を行い、表題の化合物
の二酸(0.360g,98%)を白色固体として得
た。
イルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ
−O−t−ブチロキシカルボニルメチル−2,6−ジ−
O−ベンゾイル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン(0.400g,0.32mmo
l)にトリフルオロ酢酸水溶液(90%,11mL)を
22°Cで加えた。混合物は15分攪拌し、それからト
ルエンを加え、溶媒を減圧化留去した。この操作を4回
行い、ガラス状物質を得た。この祖生成物をアセトニト
リル(〜12mL)中で沈殿操作を行い、表題の化合物
の二酸(0.360g,98%)を白色固体として得
た。
【0269】[α]22 D :+46.1°(c=0.7
7,CH2 Cl2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3320(O
H),2920,2850(C−H),1758,17
22,1645(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d5 )δ(pp
m):0.89(6H,brt,2×−CH3 ),1.
1−1.4(46H,m,−(CH2 )11−,及び−
(CH2 )12−),1.6−1.85(2H,m,−C
H2 −),1.94(2H,qa,J=6.5Hz,=
CH−CH2 −),2.15−2.3(2H,m,−N
HCOCH2 −),3.98(1H,dd,J=10.
5,及び7.8Hz,H−1),4.43(1H,d
d,J=10.5,及び3.0Hz,H−1),4.6
6(1H,d,JAB=16.7Hz,−OCH2 CO
−),4.70(1H,dd,J=10.3,及び2.
6Hz,H−3’),4.71(1H,d,JAB=1
6.7Hz,−OCH2 CO−),4.76(1H,d
d,J=7.4,及び4.6Hz,H−5’),4.9
6(1H,d,JAB=17.0Hz,−OCH2 CO
−),5.10(1H,brs,H−4’),5.22
(1H,m,H−2),5.29−5.39(2H,
m,H−6’),5.37(1H,d,H−6’と重
複,J=17.0Hz,−OCH2 CO−),5.71
(1H,d,J=3.7Hz,H−1’),5.83
(1H,dd,J=15.4及び7.2Hz,H−
4),5.96(1H,dt,J=15.4,及び6.
5Hz,H−5),6.12(1H,dd,J=10.
3,及び3.7Hz,H−2’),6.16(1H,b
rt,H−3),7.33−7.37,7.44−7.
57,8.11−8.13,及び8.33−8.39
(15H,4組のm,3×C6 H5 ),8.79(1
H,d,J=8.8Hz,−NH−). 元素分析: C65H93NO150.3H2 O: 計算値:C,68.85;H,8.32;N,1.24 実測値:C,68.85;H,8.00;N,1.29
7,CH2 Cl2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3320(O
H),2920,2850(C−H),1758,17
22,1645(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d5 )δ(pp
m):0.89(6H,brt,2×−CH3 ),1.
1−1.4(46H,m,−(CH2 )11−,及び−
(CH2 )12−),1.6−1.85(2H,m,−C
H2 −),1.94(2H,qa,J=6.5Hz,=
CH−CH2 −),2.15−2.3(2H,m,−N
HCOCH2 −),3.98(1H,dd,J=10.
5,及び7.8Hz,H−1),4.43(1H,d
d,J=10.5,及び3.0Hz,H−1),4.6
6(1H,d,JAB=16.7Hz,−OCH2 CO
−),4.70(1H,dd,J=10.3,及び2.
6Hz,H−3’),4.71(1H,d,JAB=1
6.7Hz,−OCH2 CO−),4.76(1H,d
d,J=7.4,及び4.6Hz,H−5’),4.9
6(1H,d,JAB=17.0Hz,−OCH2 CO
−),5.10(1H,brs,H−4’),5.22
(1H,m,H−2),5.29−5.39(2H,
m,H−6’),5.37(1H,d,H−6’と重
複,J=17.0Hz,−OCH2 CO−),5.71
(1H,d,J=3.7Hz,H−1’),5.83
(1H,dd,J=15.4及び7.2Hz,H−
4),5.96(1H,dt,J=15.4,及び6.
5Hz,H−5),6.12(1H,dd,J=10.
3,及び3.7Hz,H−2’),6.16(1H,b
rt,H−3),7.33−7.37,7.44−7.
57,8.11−8.13,及び8.33−8.39
(15H,4組のm,3×C6 H5 ),8.79(1
H,d,J=8.8Hz,−NH−). 元素分析: C65H93NO150.3H2 O: 計算値:C,68.85;H,8.32;N,1.24 実測値:C,68.85;H,8.00;N,1.29
【0270】表題の化合物のナトリウム塩の合成:前記
の二酸(0.325g,0.288mmol)を新しく
蒸留したジオキサン(17mL)に溶解し、これに重曹
水溶液(15mL)を加えた。乳状の溶液を温める(〜
50°C,〜3分)と透明な溶液になった。凍結乾燥す
ると、表題の化合物であるナトリウム塩(0.265
g)が白色粉末として得られた。
の二酸(0.325g,0.288mmol)を新しく
蒸留したジオキサン(17mL)に溶解し、これに重曹
水溶液(15mL)を加えた。乳状の溶液を温める(〜
50°C,〜3分)と透明な溶液になった。凍結乾燥す
ると、表題の化合物であるナトリウム塩(0.265
g)が白色粉末として得られた。
【0271】[α]22 D :+68.3°(c=0.6
3,CH2 Cl2 ). IR(KBr)νmax (cm-1):2930,2855
(C−H),1722,1650−1600(C=
O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m):0.83(6H,t,J=6.7Hz,2×−C
H3 ),1.09−1.33(48H,m,−(C
H2 )11−,及び−(CH2 )13−),1.70−1.
77,及び1.84−1.90(4H,2組のm,−N
HCOCH2 −,及び=CH−CH2 −),3.52
(1H,dd,J=10.1,及び6.6Hz,H−
1),3.74−3.77(2H,m,−OCH2 CO
−,及びH−1),3.90(1H,JAB=13.7H
z,−OCH2 CO−),3.95(1H,d,JAB=
13.7Hz,−OCH2 CO−),4.08(1H,
dd,J=10.4,及び2.8Hz,H−3’),
4.13(1H,d,J=12.0Hz,−OCH2 C
O−),4.15(1H,brs,H−4’),4.2
3(1H,brdd,H−5’),4.32−4.35
(1H,m,H−2),4.43(1H,dd,J=1
1.0,及び3.6Hz,H−6’),4.54(1
H,dd,J=11.0,及び8.5Hz,H−
6’),5.15(1H,d,J=3.4Hz,H−
1’),5.26(1H,dd,J=10.4,及び
3.4Hz,H−2’),5.34−5.40(2H,
m,H−4,及びH−3),5.64(1H,dt,J
=14.0,及び6.7Hz,H−5),7.34−
7.43,7.49−7.58,7.80−7.82,
7.90−7.91,及び7.95−7.97(15
H,5組のm,3×C6 H5 ),7.75(1H,d,
J=8.8Hz,−NH−).
3,CH2 Cl2 ). IR(KBr)νmax (cm-1):2930,2855
(C−H),1722,1650−1600(C=
O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m):0.83(6H,t,J=6.7Hz,2×−C
H3 ),1.09−1.33(48H,m,−(C
H2 )11−,及び−(CH2 )13−),1.70−1.
77,及び1.84−1.90(4H,2組のm,−N
HCOCH2 −,及び=CH−CH2 −),3.52
(1H,dd,J=10.1,及び6.6Hz,H−
1),3.74−3.77(2H,m,−OCH2 CO
−,及びH−1),3.90(1H,JAB=13.7H
z,−OCH2 CO−),3.95(1H,d,JAB=
13.7Hz,−OCH2 CO−),4.08(1H,
dd,J=10.4,及び2.8Hz,H−3’),
4.13(1H,d,J=12.0Hz,−OCH2 C
O−),4.15(1H,brs,H−4’),4.2
3(1H,brdd,H−5’),4.32−4.35
(1H,m,H−2),4.43(1H,dd,J=1
1.0,及び3.6Hz,H−6’),4.54(1
H,dd,J=11.0,及び8.5Hz,H−
6’),5.15(1H,d,J=3.4Hz,H−
1’),5.26(1H,dd,J=10.4,及び
3.4Hz,H−2’),5.34−5.40(2H,
m,H−4,及びH−3),5.64(1H,dt,J
=14.0,及び6.7Hz,H−5),7.34−
7.43,7.49−7.58,7.80−7.82,
7.90−7.91,及び7.95−7.97(15
H,5組のm,3×C6 H5 ),7.75(1H,d,
J=8.8Hz,−NH−).
【0272】実施例 11: (2S,3R,4E)−
2−ヘキサデカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−
1−(3,4−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメ
チル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−β−D−ガラクト
ピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
2−ヘキサデカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−
1−(3,4−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメ
チル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−β−D−ガラクト
ピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
【0273】
【化58】
【0274】実施例9−G記載の(2S,3R,4E)
−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−
ジ−O−t−ブチロキシカルボニルメチル−2,6−ジ
−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン(0.510g,0.496m
mol)を実施例1−Gに記載の一般法に従って反応を
行い、表題の化合物(0.506g,82%)を得た。
−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−
ジ−O−t−ブチロキシカルボニルメチル−2,6−ジ
−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン(0.510g,0.496m
mol)を実施例1−Gに記載の一般法に従って反応を
行い、表題の化合物(0.506g,82%)を得た。
【0275】[α]22 D :−11.9°(c=0.4
7,CH2 Cl2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3700−300
0(NH),2925,2855(C−H),174
5,1722,1655(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89−0.91(6H,m,2×−C
H3 ),1.1−1.3(48H,m,−(CH2 )11
−,及び−(CH2 )13−),1.43,及び1.48
(18H,2s,2×t−ブチル),1.78(2H,
t,J=7.7Hz,−NHCOCH2 ),1.96
(2H,m,=CH−CH2 −),3.65(1H,d
d,J=10.2,及び4.0Hz,H−1),3.7
0(1H,dd,J=9.9,及び2.6Hz,H−
3’),3.89(1H,brdd,H−5’),3.
96(1H,d,J=16.7Hz,−OCH2 CO
−),4.11(1H,dd,J=10.2,及び3.
6Hz,H−1),4.15(1H,d,J=16.7
Hz,−OCH 2 CO−),4.36(1H,d,J=
16.7Hz,−OCH2 CO−),4.38(1H,
brd,H−4’),4.3−4.4(1H,m,H−
2),4.51(1H,d,J=7.8Hz,H−
1’),4.57(1H,d,J=16.7Hz,−O
CH2 CO−),4.61(1H,dd,J=11.
8,及び7.4Hz,H−6’),4.92(1H,d
d,J=11.8,及び4.5Hz,H−6’),5.
46(1H,dd,J=15.2,及び7.0Hz,H
−4),5.53(1H,brt,H−3),5.58
(1H,dd,J=9.9,及び7.8Hz,H−
2’),5.76(1H,d,J=9.2Hz,−NH
−),5.75−5.85(1H,m,H−5),7.
39−7.61,及び8.01−8.03(15H,2
組のm,3×C6 H5 ). 元素分析: C73H109 NO150.7H2 O: 計算値:C,69.96;H,8.88;N,1.12 実測値:C,69.97;H,8.68;N,1.11
7,CH2 Cl2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3700−300
0(NH),2925,2855(C−H),174
5,1722,1655(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89−0.91(6H,m,2×−C
H3 ),1.1−1.3(48H,m,−(CH2 )11
−,及び−(CH2 )13−),1.43,及び1.48
(18H,2s,2×t−ブチル),1.78(2H,
t,J=7.7Hz,−NHCOCH2 ),1.96
(2H,m,=CH−CH2 −),3.65(1H,d
d,J=10.2,及び4.0Hz,H−1),3.7
0(1H,dd,J=9.9,及び2.6Hz,H−
3’),3.89(1H,brdd,H−5’),3.
96(1H,d,J=16.7Hz,−OCH2 CO
−),4.11(1H,dd,J=10.2,及び3.
6Hz,H−1),4.15(1H,d,J=16.7
Hz,−OCH 2 CO−),4.36(1H,d,J=
16.7Hz,−OCH2 CO−),4.38(1H,
brd,H−4’),4.3−4.4(1H,m,H−
2),4.51(1H,d,J=7.8Hz,H−
1’),4.57(1H,d,J=16.7Hz,−O
CH2 CO−),4.61(1H,dd,J=11.
8,及び7.4Hz,H−6’),4.92(1H,d
d,J=11.8,及び4.5Hz,H−6’),5.
46(1H,dd,J=15.2,及び7.0Hz,H
−4),5.53(1H,brt,H−3),5.58
(1H,dd,J=9.9,及び7.8Hz,H−
2’),5.76(1H,d,J=9.2Hz,−NH
−),5.75−5.85(1H,m,H−5),7.
39−7.61,及び8.01−8.03(15H,2
組のm,3×C6 H5 ). 元素分析: C73H109 NO150.7H2 O: 計算値:C,69.96;H,8.88;N,1.12 実測値:C,69.97;H,8.68;N,1.11
【0276】実施例 12: (2S,3R,4E)−
2−ヘキサデカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−
1−(3,4−ジ−O−カルボキシメチル−2,6−ジ
−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン:
2−ヘキサデカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−
1−(3,4−ジ−O−カルボキシメチル−2,6−ジ
−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン:
【0277】
【化59】
【0278】(2S,3R,4E)−2−ヘキサデカノ
イルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ
−O−t−ブチロキシカルボニルメチル−2,6−ジ−
O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン(0.330g,0.266mmo
l)を実施例10に記載の方法により反応を実施し、
(2S,3R,4E)−2−ヘキサデカノイルアミノ−
3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O−カルボ
キシメチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−β−D−ガ
ラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン(0.2
52g,84%)を得た。
イルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ
−O−t−ブチロキシカルボニルメチル−2,6−ジ−
O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン(0.330g,0.266mmo
l)を実施例10に記載の方法により反応を実施し、
(2S,3R,4E)−2−ヘキサデカノイルアミノ−
3−ベンゾイルオキシ−1−(3,4−ジ−O−カルボ
キシメチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−β−D−ガ
ラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン(0.2
52g,84%)を得た。
【0279】二酸: [α]22 D :+9.1°(c=0.38,CH2 C
l2 ). IR(KBr)νmax (cm-1):3700−3000
(NH),2920,2850(C−H),1725,
1645(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d5 )δ(pp
m):0.85(6H,t,2×−CH3 ),1.1−
1.4(46H,m,−(CH2 )11−,及び−(CH
2 )12−),1.6−1.8(2H,m,−CH
2 −),1.91(2H,m,=CH−CH2 −),
2.07−2.14,及び2.17−2.25(2H,
2組のm,−NHCOCH2 −),4.32(1H,d
d,J=10.8,及び4.7Hz,H−1),4.4
0(1H,dd,J=9.9,及び2.7Hz,H−
3’),4.37−4.44(2H,m,H−1,及び
H−5’),4.60(1H,d,JAB=16.7H
z,−OCH2 CO−),4.66(1H,d,JAB=
16.7Hz,−OCH2 CO−),4.89(1H,
d,J=17.1Hz,−OCH2 CO−),5.11
(1H,brd,H−4’),5.11−5.19(1
H,m,H−2),5.15(1H,dd,J=11.
6,及び6.9Hz,H−6’),5.18(1H,
d,J=8.0Hz,H−1’),5.35(1H,
d,J=17.1Hz,−OCH2 CO−),5.50
(1H,dd,J=11.6,及び4.6Hz,H−
6’),5.80(1H,dd,J=15.5,及び
7.1Hz,H−4),5.92(1H,dt,J=1
5.5,及び6.5Hz,H−5),6.15(1H,
brdd,H−3),6.34(1H,dd,J=9.
9,及び8.0Hz,H−2’),7.35−7.5
6,8.18−8.20,8.24−8.26,及び
8.33−8.35(15H,4組のm,3×C
6 H5 ),8.49(1H,d,J=8.4Hz,−N
H−). 元素分析: C65H93NO150.6H2 O: 計算値:C,68.53;H,8.33;N,1.23 実測値:C,68.51;H,8.26;N,1.22
l2 ). IR(KBr)νmax (cm-1):3700−3000
(NH),2920,2850(C−H),1725,
1645(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d5 )δ(pp
m):0.85(6H,t,2×−CH3 ),1.1−
1.4(46H,m,−(CH2 )11−,及び−(CH
2 )12−),1.6−1.8(2H,m,−CH
2 −),1.91(2H,m,=CH−CH2 −),
2.07−2.14,及び2.17−2.25(2H,
2組のm,−NHCOCH2 −),4.32(1H,d
d,J=10.8,及び4.7Hz,H−1),4.4
0(1H,dd,J=9.9,及び2.7Hz,H−
3’),4.37−4.44(2H,m,H−1,及び
H−5’),4.60(1H,d,JAB=16.7H
z,−OCH2 CO−),4.66(1H,d,JAB=
16.7Hz,−OCH2 CO−),4.89(1H,
d,J=17.1Hz,−OCH2 CO−),5.11
(1H,brd,H−4’),5.11−5.19(1
H,m,H−2),5.15(1H,dd,J=11.
6,及び6.9Hz,H−6’),5.18(1H,
d,J=8.0Hz,H−1’),5.35(1H,
d,J=17.1Hz,−OCH2 CO−),5.50
(1H,dd,J=11.6,及び4.6Hz,H−
6’),5.80(1H,dd,J=15.5,及び
7.1Hz,H−4),5.92(1H,dt,J=1
5.5,及び6.5Hz,H−5),6.15(1H,
brdd,H−3),6.34(1H,dd,J=9.
9,及び8.0Hz,H−2’),7.35−7.5
6,8.18−8.20,8.24−8.26,及び
8.33−8.35(15H,4組のm,3×C
6 H5 ),8.49(1H,d,J=8.4Hz,−N
H−). 元素分析: C65H93NO150.6H2 O: 計算値:C,68.53;H,8.33;N,1.23 実測値:C,68.51;H,8.26;N,1.22
【0280】表題の化合物のナトリウム塩の合成:前記
の二酸(0.223g,0.198mmol)を、実施
例10記載の一般法によってナトリウム塩に転換し表題
の化合物のナトリウム塩(0.206g,89%)を白
色粉末として得た。
の二酸(0.223g,0.198mmol)を、実施
例10記載の一般法によってナトリウム塩に転換し表題
の化合物のナトリウム塩(0.206g,89%)を白
色粉末として得た。
【0281】[α]22 D :+27.8°(c=0.5
4,CH2 Cl2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3700−300
0(NH),2920,2850(C−H),172
0,1645(C=O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m):0.84(6H,t,J=6.8Hz,2×−C
H3 ),1.1−1.4(48H,m,−(CH 2 )11
−,及び−(CH2 )13−),1.80,及び1.87
−1.94(4H,2組のm,−NHCOCH2 −,及
び=CH−CH2 −),3.59(1H,dd,J=1
0.1,及び6.2Hz,H−1),3.70−3.8
4(2H,m,H−3’及びH−1),3.72(1
H,JAB=14.1Hz,−OCH2CO−),3.8
0(1H,brd,H−4’),3.82(1H,d,
JAB=14.1Hz,−OCH2 CO−),3.95
(1H,brdd,H−5’),4.22(2H,br
s,−OCH2 CO−),4.28−4.35(1H,
m,H−2),4.47(1H,dd,J=11.7,
及び7.5Hz,H−6’),4.53(1H,dd,
J=11.7,及び5.2Hz,H−6’),4.65
(1H,d,J=7.7Hz,H−1’),5.27
(1H,dd,J=9.6,及び7.7Hz,H−
2’),5.33−5.41(2H,m,H−4,及び
H−3),5.54(1H,dt,J=14.1,及び
6.7Hz,H−5),7.37−7.60,7.86
−7.91,及び7.96−7.98(16H,3組の
m,3×C6 H5 ,及び−NH−).
4,CH2 Cl2 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3700−300
0(NH),2920,2850(C−H),172
0,1645(C=O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m):0.84(6H,t,J=6.8Hz,2×−C
H3 ),1.1−1.4(48H,m,−(CH 2 )11
−,及び−(CH2 )13−),1.80,及び1.87
−1.94(4H,2組のm,−NHCOCH2 −,及
び=CH−CH2 −),3.59(1H,dd,J=1
0.1,及び6.2Hz,H−1),3.70−3.8
4(2H,m,H−3’及びH−1),3.72(1
H,JAB=14.1Hz,−OCH2CO−),3.8
0(1H,brd,H−4’),3.82(1H,d,
JAB=14.1Hz,−OCH2 CO−),3.95
(1H,brdd,H−5’),4.22(2H,br
s,−OCH2 CO−),4.28−4.35(1H,
m,H−2),4.47(1H,dd,J=11.7,
及び7.5Hz,H−6’),4.53(1H,dd,
J=11.7,及び5.2Hz,H−6’),4.65
(1H,d,J=7.7Hz,H−1’),5.27
(1H,dd,J=9.6,及び7.7Hz,H−
2’),5.33−5.41(2H,m,H−4,及び
H−3),5.54(1H,dt,J=14.1,及び
6.7Hz,H−5),7.37−7.60,7.86
−7.91,及び7.96−7.98(16H,3組の
m,3×C6 H5 ,及び−NH−).
【0282】実施例 13: (2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチ
ロキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシル
オキシ)−4−オクタデセン: A. (2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−
2−アジド−1−(2−O−ベンゾイル−4,6−ジ−
O−t−ブチロキシカルボニルメチル−α−D−ガラク
トピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチ
ロキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシル
オキシ)−4−オクタデセン: A. (2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−
2−アジド−1−(2−O−ベンゾイル−4,6−ジ−
O−t−ブチロキシカルボニルメチル−α−D−ガラク
トピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
【0283】
【化60】
【0284】ピリジン(12mL)及びメチレンクロリ
ド(12mL)中の、実施例1−Eで合成した(2S,
3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−アジド−1
−(4,6−ジ−O−t−ブチロキシカルボニルメチル
−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデ
セン(0.422g,0.51mmol)の溶液にベン
ゾイルクロリド(80μL,0.69mmol)を−1
5°Cで加えた。この混合物を30分、−15°Cで攪
拌し、それからメタノール(10mL)を加え、混合物
を更に18時間、室温で攪拌した。溶媒を留去し、残渣
はトルエンで共沸(2×5mL)し、酢酸エチル(10
01mL)で希釈した。有機相は1M重曹水溶液(2×
100mL)、水(2×100mL)、及びブライン
(2×100mL)で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、濾過し、濃縮した。残渣はシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(60g,5−20%酢酸エチル/ヘキ
サン)で精製し、表題の化合物(0.420g,90
%)を、(2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ
−2−アジド−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−
4,6−ジ−O−t−ブチロキシカルボニルメチル−α
−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン
(0.028g)と共に得た。
ド(12mL)中の、実施例1−Eで合成した(2S,
3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−アジド−1
−(4,6−ジ−O−t−ブチロキシカルボニルメチル
−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデ
セン(0.422g,0.51mmol)の溶液にベン
ゾイルクロリド(80μL,0.69mmol)を−1
5°Cで加えた。この混合物を30分、−15°Cで攪
拌し、それからメタノール(10mL)を加え、混合物
を更に18時間、室温で攪拌した。溶媒を留去し、残渣
はトルエンで共沸(2×5mL)し、酢酸エチル(10
01mL)で希釈した。有機相は1M重曹水溶液(2×
100mL)、水(2×100mL)、及びブライン
(2×100mL)で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、濾過し、濃縮した。残渣はシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(60g,5−20%酢酸エチル/ヘキ
サン)で精製し、表題の化合物(0.420g,90
%)を、(2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ
−2−アジド−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−
4,6−ジ−O−t−ブチロキシカルボニルメチル−α
−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン
(0.028g)と共に得た。
【0285】IR(CH2 CCl2 )νmax (c
m-1):3600−3300(OH),2105
(N3 ),1722(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.24−1.37(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.48,及び1.51(18H,2
s,2×t−ブチル),2.04(2H,m,=CH−
CH2 −),3.48(1H,dd,J=10.6,及
び8.0Hz,H−1),3.63(1H,dd,J=
9.2,及び5.8Hz,H−6’),3.82−3.
86(2H,m,H−1,及びH−6’),3.9(1
H,dd,J=7.8,及び3.9Hz,H−2),
3.94(1H,d,J=3.1Hz,H−4’),
4.02(1H,d,JAB=16.2Hz,−OCH2
CO−),4.06(1H,d,JAB=16.2Hz,
−OCH2 CO−),4.12(1H,d,J=17.
2Hz,−OCH2 CO−),4.14−4.17(1
H,m,H−5’),4.19(1H,brtd,H−
3’),4.42(1H,d,J=17.2Hz,−O
CH2 CO−),4.93(1H,d,J=9.8H
z,−OH),5.20(1H,d,J=3.7Hz,
H−1’),5.28(1H,dd,J=10.4,及
び3.7Hz,H−2’),5.50−5.57(2
H,m,H−3,及びH−4),5.89(1H,d
t,J=14.2,及び6.8Hz,H−5),7.4
0−7.46,7.51−7.58,8.00−8.0
2,及び8.12−8.15(10H,4組のm,2×
C6 H5 ). 元素分析: C50H73N3 O13: 計算値:C,64.98;H,7.96;N,4.55 実測値:C,64.99;H,7.84;N,4.59
m-1):3600−3300(OH),2105
(N3 ),1722(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.24−1.37(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.48,及び1.51(18H,2
s,2×t−ブチル),2.04(2H,m,=CH−
CH2 −),3.48(1H,dd,J=10.6,及
び8.0Hz,H−1),3.63(1H,dd,J=
9.2,及び5.8Hz,H−6’),3.82−3.
86(2H,m,H−1,及びH−6’),3.9(1
H,dd,J=7.8,及び3.9Hz,H−2),
3.94(1H,d,J=3.1Hz,H−4’),
4.02(1H,d,JAB=16.2Hz,−OCH2
CO−),4.06(1H,d,JAB=16.2Hz,
−OCH2 CO−),4.12(1H,d,J=17.
2Hz,−OCH2 CO−),4.14−4.17(1
H,m,H−5’),4.19(1H,brtd,H−
3’),4.42(1H,d,J=17.2Hz,−O
CH2 CO−),4.93(1H,d,J=9.8H
z,−OH),5.20(1H,d,J=3.7Hz,
H−1’),5.28(1H,dd,J=10.4,及
び3.7Hz,H−2’),5.50−5.57(2
H,m,H−3,及びH−4),5.89(1H,d
t,J=14.2,及び6.8Hz,H−5),7.4
0−7.46,7.51−7.58,8.00−8.0
2,及び8.12−8.15(10H,4組のm,2×
C6 H5 ). 元素分析: C50H73N3 O13: 計算値:C,64.98;H,7.96;N,4.55 実測値:C,64.99;H,7.84;N,4.59
【0286】B. (2S,3R,4E)−3−ベンゾ
イルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2−
O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチロキシカル
ボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−
4−オクタデセン:
イルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2−
O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチロキシカル
ボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−
4−オクタデセン:
【0287】
【化61】
【0288】(2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオ
キシ−2−アジド−1−(2−O−ベンゾイル−4,6
−ジ−O−t−ブチロキシカルボニルメチル−α−D−
ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン(0.
57g,0.62mmol)を、アシル化反応の温度が
0°Cであること以外は実施例1−G記載の一般法に従
って反応を行った。この反応によって表題の化合物
(0.571g,81%)を白色固体として得た。
キシ−2−アジド−1−(2−O−ベンゾイル−4,6
−ジ−O−t−ブチロキシカルボニルメチル−α−D−
ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン(0.
57g,0.62mmol)を、アシル化反応の温度が
0°Cであること以外は実施例1−G記載の一般法に従
って反応を行った。この反応によって表題の化合物
(0.571g,81%)を白色固体として得た。
【0289】1HNMR 400MHz(CDCl3 )
δ(ppm):0.89(6H,t,J=6.7Hz,
2×−CH3 ),1.23−1.31(48H,m,−
(CH 2 )11−,及び−(CH2 )13−),1.48,
及び1.50(18H,2s,2×t−ブチル),1.
97(2H,m,=CH−CH2 −),2.08(2
H,m,−NHCOCH2 −),3.68(1H,d
d,J=9.1,及び6.2Hz,H−1),3.74
(1H,dd,J=11.0,及び4.6Hz,H−
6’),3.78(1H,dd,J=11.0,及び
3.6Hz,H−6’),3.82(1H,dd,J=
9.1,及び7.7Hz,H−1),3.92(1H,
d,J=3.0Hz,H−4’),3.98(1H,
d,JAB=16.2Hz,−OCH2 CO−),4.0
6(1H,d,JAB=16.2Hz,−OCH 2 CO
−),4.10(1H,d,J=17.5Hz,−OC
H2 CO−),4.13−4.19(2H,m,H−
3’及びH−5’),4.41(1H,d,J=17.
2Hz,−OCH2 CO−),4.46(1H,m,H
−2),4.90(1H,d,J=9.6Hz,−O
H),5.14(1H,d,J=3.7Hz,H−
1’),5.27(1H,dd,J=10.4,及び
3.7Hz,H−2’),5.47(1H,dd,J=
15.2,及び7.5Hz,H−4),5.55(1
H,brt,H−3),5.75(1H,dt,J=1
5.2,及び6.9Hz,H−5),5.84(1H,
d,J=9.2Hz,−NH−),7.37−7.4
5,7.51−7.57,7.98−8.00,及び
8.07−8.09(10H,4組のm,2×C
6 H5 ). 元素分析: C66H105 NO14: 計算値:C,69.75;H,9.31;N,1.23 実測値:C,68.76;H,9.05;N,1.28
δ(ppm):0.89(6H,t,J=6.7Hz,
2×−CH3 ),1.23−1.31(48H,m,−
(CH 2 )11−,及び−(CH2 )13−),1.48,
及び1.50(18H,2s,2×t−ブチル),1.
97(2H,m,=CH−CH2 −),2.08(2
H,m,−NHCOCH2 −),3.68(1H,d
d,J=9.1,及び6.2Hz,H−1),3.74
(1H,dd,J=11.0,及び4.6Hz,H−
6’),3.78(1H,dd,J=11.0,及び
3.6Hz,H−6’),3.82(1H,dd,J=
9.1,及び7.7Hz,H−1),3.92(1H,
d,J=3.0Hz,H−4’),3.98(1H,
d,JAB=16.2Hz,−OCH2 CO−),4.0
6(1H,d,JAB=16.2Hz,−OCH 2 CO
−),4.10(1H,d,J=17.5Hz,−OC
H2 CO−),4.13−4.19(2H,m,H−
3’及びH−5’),4.41(1H,d,J=17.
2Hz,−OCH2 CO−),4.46(1H,m,H
−2),4.90(1H,d,J=9.6Hz,−O
H),5.14(1H,d,J=3.7Hz,H−
1’),5.27(1H,dd,J=10.4,及び
3.7Hz,H−2’),5.47(1H,dd,J=
15.2,及び7.5Hz,H−4),5.55(1
H,brt,H−3),5.75(1H,dt,J=1
5.2,及び6.9Hz,H−5),5.84(1H,
d,J=9.2Hz,−NH−),7.37−7.4
5,7.51−7.57,7.98−8.00,及び
8.07−8.09(10H,4組のm,2×C
6 H5 ). 元素分析: C66H105 NO14: 計算値:C,69.75;H,9.31;N,1.23 実測値:C,68.76;H,9.05;N,1.28
【0290】実施例 14: (2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カルボキ
シメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−
オクタデセン:
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カルボキ
シメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−
オクタデセン:
【0291】
【化62】
【0292】(2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオ
キシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2−O−ベ
ンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチロキシカルボニル
メチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オ
クタデセン(0.466g,0.41mmol)を実施
例2記載の一般方法に従って反応させ(2S,3R,4
E)−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルア
ミノ−1−(2−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カ
ルボキシメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン(0.145g,34%)をベージ
ュ色固体として得た。
キシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2−O−ベ
ンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチロキシカルボニル
メチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オ
クタデセン(0.466g,0.41mmol)を実施
例2記載の一般方法に従って反応させ(2S,3R,4
E)−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルア
ミノ−1−(2−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カ
ルボキシメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン(0.145g,34%)をベージ
ュ色固体として得た。
【0293】IR(ヌジョール)νmax (cm-1):3
300(OH,NH),2920,2850(C−
H),1718,1645(C=O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m):0.85(6H,t,J=6.7Hz,2×−C
H3 ),1.16−1.39(48H,m,−(C
H2 )11−,及び−(CH2 )13−),1.80−1.
99(4H,m,=CH−CH2 −,及び−NHCOC
H2 −),3.45(1H,dd,J=10.2,及び
6.9Hz,H−1),3.58(1H,dd,J=
9.9,及び6.7Hz,H−6’),3.68(1
H,dd,J=10.2,及び4.2Hz,H−1),
3.79(1H,dd,J=9.9,及び5.6Hz,
H−6’),3.82(1H,brd,H−4’),
3.97−4.06(1H,m,−OCH2 CO−とH
−5’重複),4.00(1H,d,JAB=16.8H
z,−OCH2 CO−),4.03(1H,d,JAB=
16.8Hz,−OCH2 CO−),4.18(1H,
dd,J=10.4,及び2.6Hz,H−3’),
4.26−4.38(1H,m,−OCH2 CO−とH
−2,重複),4.98(1H,d,J=3.5Hz,
H−1’),5.08(1H,dd,J=10.4,及
び3.5Hz,H−2’),5.44(1H,t,J=
7.3Hz,H−3),5.49(1H,dd,J=1
4.7,及び7.4Hz,H−4),5.73(1H,
dt,J=14.7,及び6.9Hz,H−5),7.
44−7.48,7.59−7.64,7.86−7.
88,及び7.93−7.95(10H,4組のm,2
×C6 H5 ),7.82(1H,d,J=8.9Hz,
−NH−).
300(OH,NH),2920,2850(C−
H),1718,1645(C=O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m):0.85(6H,t,J=6.7Hz,2×−C
H3 ),1.16−1.39(48H,m,−(C
H2 )11−,及び−(CH2 )13−),1.80−1.
99(4H,m,=CH−CH2 −,及び−NHCOC
H2 −),3.45(1H,dd,J=10.2,及び
6.9Hz,H−1),3.58(1H,dd,J=
9.9,及び6.7Hz,H−6’),3.68(1
H,dd,J=10.2,及び4.2Hz,H−1),
3.79(1H,dd,J=9.9,及び5.6Hz,
H−6’),3.82(1H,brd,H−4’),
3.97−4.06(1H,m,−OCH2 CO−とH
−5’重複),4.00(1H,d,JAB=16.8H
z,−OCH2 CO−),4.03(1H,d,JAB=
16.8Hz,−OCH2 CO−),4.18(1H,
dd,J=10.4,及び2.6Hz,H−3’),
4.26−4.38(1H,m,−OCH2 CO−とH
−2,重複),4.98(1H,d,J=3.5Hz,
H−1’),5.08(1H,dd,J=10.4,及
び3.5Hz,H−2’),5.44(1H,t,J=
7.3Hz,H−3),5.49(1H,dd,J=1
4.7,及び7.4Hz,H−4),5.73(1H,
dt,J=14.7,及び6.9Hz,H−5),7.
44−7.48,7.59−7.64,7.86−7.
88,及び7.93−7.95(10H,4組のm,2
×C6 H5 ),7.82(1H,d,J=8.9Hz,
−NH−).
【0294】表題の化合物のナトリウム塩の合成:上記
の二酸をジオキサン(9mL)に溶解し、得られた溶液
をフィルターMillex LCR0.5μmで濾過
し、水(2mL)中の重曹(23mg,0.274mm
ol)の溶液を加えた。この溶液は不透明になり、ジオ
キサン(〜30mL)を加えた。この溶液を〜40°C
に加熱し、室温で2時間攪拌し、凍結乾燥して表題の化
合物のナトリウム塩(0.125g,82%)を白色綿
状固体として得た。
の二酸をジオキサン(9mL)に溶解し、得られた溶液
をフィルターMillex LCR0.5μmで濾過
し、水(2mL)中の重曹(23mg,0.274mm
ol)の溶液を加えた。この溶液は不透明になり、ジオ
キサン(〜30mL)を加えた。この溶液を〜40°C
に加熱し、室温で2時間攪拌し、凍結乾燥して表題の化
合物のナトリウム塩(0.125g,82%)を白色綿
状固体として得た。
【0295】IR(ヌジョール)νmax (cm-1):3
700−3000(br,OH,NH),2930,2
850(C−H),1710,1648(C=O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 /CDCl
3 )δ(ppm):0.85(6H,t,J=6.8H
z,2×−CH3 ),1.16−1.42(48H,
m,−(CH2 )11−,及び−(CH2 )13−),1.
85−1.97(4H,m,=CH−CH2 −,及び−
NHCOCH2 −),3.43(1H,dd,J=1
0.3,及び6.8Hz,H−1),3.50(1H,
dd,J=9.3,及び6.1Hz,H−6’),3.
55−3.68(5H,m,H−1,H−6’及び−O
CH2 CO−),3.70(1H,d,J=3.0H
z,H−4’),3.83(1H,d,J=16.0H
z,−OCH2 CO−),3.96(1H,brt,H
−5’),3.98(1H,dd,J=10.2,及び
3.0Hz,H−3’),4.28(1H,m,H−
2),4.90(1H,d,J=3.6Hz,H−
1’),5.02(1H,dd,J=10.2,及び
3.6Hz,H−2’),5.44(1H,t,J=
7.5Hz,H−3),5.48(1H,dd,J=1
4.2,及び7.5Hz,H−4),5.72(1H,
dt,J=14.2,及び7.0Hz,H−5),7.
42−7.47,7.57−7.61,7.87−7.
89,及び7.92−7.94(10H,4組のm,2
×C6 H5 ),7.83(1H,d,J=8.9Hz,
−NH−).
700−3000(br,OH,NH),2930,2
850(C−H),1710,1648(C=O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 /CDCl
3 )δ(ppm):0.85(6H,t,J=6.8H
z,2×−CH3 ),1.16−1.42(48H,
m,−(CH2 )11−,及び−(CH2 )13−),1.
85−1.97(4H,m,=CH−CH2 −,及び−
NHCOCH2 −),3.43(1H,dd,J=1
0.3,及び6.8Hz,H−1),3.50(1H,
dd,J=9.3,及び6.1Hz,H−6’),3.
55−3.68(5H,m,H−1,H−6’及び−O
CH2 CO−),3.70(1H,d,J=3.0H
z,H−4’),3.83(1H,d,J=16.0H
z,−OCH2 CO−),3.96(1H,brt,H
−5’),3.98(1H,dd,J=10.2,及び
3.0Hz,H−3’),4.28(1H,m,H−
2),4.90(1H,d,J=3.6Hz,H−
1’),5.02(1H,dd,J=10.2,及び
3.6Hz,H−2’),5.44(1H,t,J=
7.5Hz,H−3),5.48(1H,dd,J=1
4.2,及び7.5Hz,H−4),5.72(1H,
dt,J=14.2,及び7.0Hz,H−5),7.
42−7.47,7.57−7.61,7.87−7.
89,及び7.92−7.94(10H,4組のm,2
×C6 H5 ),7.83(1H,d,J=8.9Hz,
−NH−).
【0296】実施例 15: (2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
t−ブチルオキシカルボニルメチル−β−D−ガラクト
ピラノシルオキシ)−4−オクタデセン: A. (2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾ
イルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−ブチルオキシ
カルボニルメチル−β−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン:
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
t−ブチルオキシカルボニルメチル−β−D−ガラクト
ピラノシルオキシ)−4−オクタデセン: A. (2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾ
イルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−ブチルオキシ
カルボニルメチル−β−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン:
【0297】
【化63】
【0298】実施例1−D記載の(2S,3R,4E)
−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−
ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−2,3−
ジ−O−p−メトキシベンジル−β−D−ガラクトピラ
ノシルオキシ)−4−オクタデセン(0.932g,
0.88mmol)を、実施例1−E記載の一般法に従
って反応を行い、表題の化合物(0.468g,65
%)を無色油状物質として得た。
−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−
ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−2,3−
ジ−O−p−メトキシベンジル−β−D−ガラクトピラ
ノシルオキシ)−4−オクタデセン(0.932g,
0.88mmol)を、実施例1−E記載の一般法に従
って反応を行い、表題の化合物(0.468g,65
%)を無色油状物質として得た。
【0299】IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):
3570,3380(br,OH),3040,291
0,2840(C−H),2090(N3 ),1715
(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.25−1.40(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.49(18H,s,2×t−ブチ
ル),2.08(2H,qa,J=6.8Hz,=CH
−CH2 ),2.68(1H,d,J=1.9Hz,−
OH−2’),3.51(1H,dt,J=9.3,及
び3.3Hz,H−3’),3.61(1H,dd,J
=8.4,及び4.8Hz,H−1),3.66−3.
73(3H,m,H−6’,H−5’及びH−2’),
3.76(1H,d,J=8.4Hz,H−1),3.
79(1H,brd,H−4’),3.90(1H,d
d,J=10.5,及び7.1Hz,H−6’),3.
99−4.02(3H,m,H−2,及び−OCH2 C
O−),4.07(1H,d,J=17.3Hz,−O
CH2 CO−),4.28(1H,d,J=7.7H
z,H−1’),4.37(1H,d,J=17.3H
z,−OCH2 CO−),5.15(1H,d,J=
9.0Hz,−OH−3’),5.67(1H,dd,
J=15.2,及び8.0Hz,H−4),5.66
(1H,dd,J=8.0,及び4.3Hz,H−
3),5.97(1H,dt,J=15.2,及び6.
8Hz,H−5),7.44−7.48,7.56−
7.60,及び8.05−8.08(5H,3組のm,
C6 H5 ).
3570,3380(br,OH),3040,291
0,2840(C−H),2090(N3 ),1715
(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.25−1.40(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.49(18H,s,2×t−ブチ
ル),2.08(2H,qa,J=6.8Hz,=CH
−CH2 ),2.68(1H,d,J=1.9Hz,−
OH−2’),3.51(1H,dt,J=9.3,及
び3.3Hz,H−3’),3.61(1H,dd,J
=8.4,及び4.8Hz,H−1),3.66−3.
73(3H,m,H−6’,H−5’及びH−2’),
3.76(1H,d,J=8.4Hz,H−1),3.
79(1H,brd,H−4’),3.90(1H,d
d,J=10.5,及び7.1Hz,H−6’),3.
99−4.02(3H,m,H−2,及び−OCH2 C
O−),4.07(1H,d,J=17.3Hz,−O
CH2 CO−),4.28(1H,d,J=7.7H
z,H−1’),4.37(1H,d,J=17.3H
z,−OCH2 CO−),5.15(1H,d,J=
9.0Hz,−OH−3’),5.67(1H,dd,
J=15.2,及び8.0Hz,H−4),5.66
(1H,dd,J=8.0,及び4.3Hz,H−
3),5.97(1H,dt,J=15.2,及び6.
8Hz,H−5),7.44−7.48,7.56−
7.60,及び8.05−8.08(5H,3組のm,
C6 H5 ).
【0300】B. (2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−
ブチルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−ベン
ゾイル−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オ
クタデセン:
−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−
ブチルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−ベン
ゾイル−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オ
クタデセン:
【0301】
【化64】
【0302】(2S,3R,4E)−2−アジド−3−
ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−ブチル
オキシカルボニルメチル−β−D−ガラクトピラノシル
オキシ)−4−オクタデセン(55mg,0.067m
mol)を実施例1−Fに記載の一般法に従って反応を
行い、表題の化合物(54mg,78%)を無色油状物
質として得た。
ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−ブチル
オキシカルボニルメチル−β−D−ガラクトピラノシル
オキシ)−4−オクタデセン(55mg,0.067m
mol)を実施例1−Fに記載の一般法に従って反応を
行い、表題の化合物(54mg,78%)を無色油状物
質として得た。
【0303】IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):
3040,2910,2840(C−H),2090
(N3 ),1715(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.22−1.34(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.40,及び1.49(18H,2
s,2×t−ブチル),1.92(2H,qa,J=
6.7Hz,=CH−CH2 ),3.63(1H,d
d,J=12.8及び8.7Hz,H−1),3.84
(1H,dd,J=9.4,及び6.0Hz,H−
6’),3.92−3.96(3H,m,H−1,H−
2,及びH−5’),4.05(2H,brs,−OC
H2 CO−),4.06(1H,d,J=16.0H
z,−OCH2 CO−),4.11(1H,dd,J=
9.4Hz,及び6.2Hz,H−6’),4.19
(1H,d,J=2.4Hz,H−4’),4.30
(1H,d,J=16.0Hz,−OCH2 CO−),
4.72(1H,d,J=7.9Hz,H−1’),
5.39(1H,dd,J=10.4,及び2.7H
z,H−3’),5.46(1H,dd,J=15.
2,及び8.1Hz,H−4),5.53(1H,d
d,J=8.1,及び3.4Hz,H−3),5.72
(1H,dt,J=15.2,及び6.7Hz,H−
5),5.81(1H,dd,J=10.4,及び7.
9Hz,H−2’),7.33−7.57,及び7.9
5−8.08(15H,2組のm,3×C6H5 ).
3040,2910,2840(C−H),2090
(N3 ),1715(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.22−1.34(22H,m,−(C
H2 ) 11−),1.40,及び1.49(18H,2
s,2×t−ブチル),1.92(2H,qa,J=
6.7Hz,=CH−CH2 ),3.63(1H,d
d,J=12.8及び8.7Hz,H−1),3.84
(1H,dd,J=9.4,及び6.0Hz,H−
6’),3.92−3.96(3H,m,H−1,H−
2,及びH−5’),4.05(2H,brs,−OC
H2 CO−),4.06(1H,d,J=16.0H
z,−OCH2 CO−),4.11(1H,dd,J=
9.4Hz,及び6.2Hz,H−6’),4.19
(1H,d,J=2.4Hz,H−4’),4.30
(1H,d,J=16.0Hz,−OCH2 CO−),
4.72(1H,d,J=7.9Hz,H−1’),
5.39(1H,dd,J=10.4,及び2.7H
z,H−3’),5.46(1H,dd,J=15.
2,及び8.1Hz,H−4),5.53(1H,d
d,J=8.1,及び3.4Hz,H−3),5.72
(1H,dt,J=15.2,及び6.7Hz,H−
5),5.81(1H,dd,J=10.4,及び7.
9Hz,H−2’),7.33−7.57,及び7.9
5−8.08(15H,2組のm,3×C6H5 ).
【0304】C. (2S,3R,4E)−2−ヘキサ
デカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,
6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−2,
3−ジ−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル
オキシ)−4−オクタデセン:
デカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,
6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−2,
3−ジ−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル
オキシ)−4−オクタデセン:
【0305】
【化65】
【0306】(2S,3R,4E)−2−アジド−3−
ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−ブチル
オキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−ベンゾイル
−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデ
セン(0.333g,0.32mmol)を実施例1−
Gに記載の一般法に従って反応を行い、表題の化合物
(0.322g,81%)を白色固体として得た。
ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−ブチル
オキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−ベンゾイル
−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデ
セン(0.333g,0.32mmol)を実施例1−
Gに記載の一般法に従って反応を行い、表題の化合物
(0.322g,81%)を白色固体として得た。
【0307】IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):
3030,2920,2850(C−H),1725,
1670(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(6H,t,J=6.7Hz,2×−C
H3 ),1.24−1.31(46H,m,−(C
H 2 )11−,及び−(CH2 )12−),1.41,及び
1.48(18H,2s,2×t−ブチル),1.51
−1.67(2H,m,−CH2 −),1.83(2
H,t,J=7.4Hz,−NHCOCH2 −),2.
00(2H,qa,J=6.8Hz,=CH−C
H2 ),3.69(1H,dd,J=9.6,及び3.
9Hz,H−1),3.71(1H,dd,J=9.
6,及び5.8Hz,H−6’),3.91(1H,b
rt,H−5’),3.97(2H,brd,−OCH
2 CO−),4.02(1H,dd,J=9.6,及び
6.8Hz,H−6’),4.07(1H,d,J=1
6.1Hz,−OCH2 CO−),4.16(1H,d
d,J=9.6Hz,及び3.6Hz,H−1),4.
17(1H,brd,H−4’),4.30(1H,
d,J=16.1Hz,−OCH2 CO−),4.41
(1H,m,H−2),4.65(1H,d,J=7.
9Hz,H−1’),5.41(1H,dd,J=1
0.5,及び2.8Hz,H−3’),5.47(1
H,dd,J=15.2,及び7.2Hz,H−4),
5.54(1H,brt,H−3),5.76(1H,
dd,J=10.5,及び7.9Hz,H−2’),
5.80(1H,d,J=8.9Hz,−NH−),
5.74−5.85(1H,m,H−5,−NH−,及
びH−2’と重複),7.27−7.57,7.91−
7.93,7.97−7.99,及び8.03−8.0
5(15H,4組のm,3×C6 H5 ).
3030,2920,2850(C−H),1725,
1670(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(6H,t,J=6.7Hz,2×−C
H3 ),1.24−1.31(46H,m,−(C
H 2 )11−,及び−(CH2 )12−),1.41,及び
1.48(18H,2s,2×t−ブチル),1.51
−1.67(2H,m,−CH2 −),1.83(2
H,t,J=7.4Hz,−NHCOCH2 −),2.
00(2H,qa,J=6.8Hz,=CH−C
H2 ),3.69(1H,dd,J=9.6,及び3.
9Hz,H−1),3.71(1H,dd,J=9.
6,及び5.8Hz,H−6’),3.91(1H,b
rt,H−5’),3.97(2H,brd,−OCH
2 CO−),4.02(1H,dd,J=9.6,及び
6.8Hz,H−6’),4.07(1H,d,J=1
6.1Hz,−OCH2 CO−),4.16(1H,d
d,J=9.6Hz,及び3.6Hz,H−1),4.
17(1H,brd,H−4’),4.30(1H,
d,J=16.1Hz,−OCH2 CO−),4.41
(1H,m,H−2),4.65(1H,d,J=7.
9Hz,H−1’),5.41(1H,dd,J=1
0.5,及び2.8Hz,H−3’),5.47(1
H,dd,J=15.2,及び7.2Hz,H−4),
5.54(1H,brt,H−3),5.76(1H,
dd,J=10.5,及び7.9Hz,H−2’),
5.80(1H,d,J=8.9Hz,−NH−),
5.74−5.85(1H,m,H−5,−NH−,及
びH−2’と重複),7.27−7.57,7.91−
7.93,7.97−7.99,及び8.03−8.0
5(15H,4組のm,3×C6 H5 ).
【0308】実施例 16: (2S,3R,4E)−
2−ヘキサデカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−
1−(4,6−ジ−O−カルボキシメチル−2,3−ジ
−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン:
2−ヘキサデカノイルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−
1−(4,6−ジ−O−カルボキシメチル−2,3−ジ
−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン:
【0309】
【化66】
【0310】(2S,3R,4E)−2−ヘキサデカノ
イルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ
−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ
−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン(0.160g,0.13mm
ol)を実施例1−Hに記載の一般法に従い反応を行
い、表題の化合物(0.114g,78%)をベ−ジュ
色固体として得た。
イルアミノ−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ
−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ
−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン(0.160g,0.13mm
ol)を実施例1−Hに記載の一般法に従い反応を行
い、表題の化合物(0.114g,78%)をベ−ジュ
色固体として得た。
【0311】IR(ヌジョール)νmax (cm-1):3
500−2500(br,OH,NH,C−H),17
20,1645(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d5 )δ(pp
m):0.85(6H,t,J=6.6Hz,2×−C
H3 ),1.22−1.24(46H,m,−(C
H2 )11−及び−(CH2 )12−),1.67及び1.
75(2H,2組のm,−CH2 −),1.96(2
H,m,=CH−CH2 ),2.20(2H,m,−N
HCOCH2 −),4.23(1H,dd,J=9.5
及び6.0Hz,H−6’),4.33(1H,dd,
J=10.4及び4.7Hz,H−1),4.43(1
H,brt,H−5’),4.49(2H,brd,−
OCH2 CO−),4.52(1H,dd,J=10.
4及び3.1Hz,H−1),4.62(1H,dd,
J=9.5及び6.9Hz,H−6’),4.74(1
H,d,JAB=16.2Hz,−OCH2 CO−),
4.79(1H,d,J=2.7Hz,H−4’),
4.86(1H,d,JAB=16.2Hz,−OCH2
CO−),5.12(1H,m,H−2),5.29
(1H,d,J=7.9Hz,H−1’),5.83
(1H,dd,J=15.5及び7.1Hz,H−
4),5.95(1H,dt,J=15.5及び6.5
Hz,H−5),6.05(1H,dd,J=10.4
及び2.7Hz,H−3’),6.17(1H,br
t,H−3),6.47(1H,dd,J=10.4及
び7.9Hz,H−2’),7.19−7.51,8.
14−8.16,及び8.21−8.24(15H,3
組のm,3×C6 H5 ),8.50(1H,d,J=
8.5Hz,−NH−). 元素分析: C65H93NO15: 計算値:C,69.18;H,8.31;N,1.24 実測値:C,68.95;H,8.22;N,1.32
500−2500(br,OH,NH,C−H),17
20,1645(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d5 )δ(pp
m):0.85(6H,t,J=6.6Hz,2×−C
H3 ),1.22−1.24(46H,m,−(C
H2 )11−及び−(CH2 )12−),1.67及び1.
75(2H,2組のm,−CH2 −),1.96(2
H,m,=CH−CH2 ),2.20(2H,m,−N
HCOCH2 −),4.23(1H,dd,J=9.5
及び6.0Hz,H−6’),4.33(1H,dd,
J=10.4及び4.7Hz,H−1),4.43(1
H,brt,H−5’),4.49(2H,brd,−
OCH2 CO−),4.52(1H,dd,J=10.
4及び3.1Hz,H−1),4.62(1H,dd,
J=9.5及び6.9Hz,H−6’),4.74(1
H,d,JAB=16.2Hz,−OCH2 CO−),
4.79(1H,d,J=2.7Hz,H−4’),
4.86(1H,d,JAB=16.2Hz,−OCH2
CO−),5.12(1H,m,H−2),5.29
(1H,d,J=7.9Hz,H−1’),5.83
(1H,dd,J=15.5及び7.1Hz,H−
4),5.95(1H,dt,J=15.5及び6.5
Hz,H−5),6.05(1H,dd,J=10.4
及び2.7Hz,H−3’),6.17(1H,br
t,H−3),6.47(1H,dd,J=10.4及
び7.9Hz,H−2’),7.19−7.51,8.
14−8.16,及び8.21−8.24(15H,3
組のm,3×C6 H5 ),8.50(1H,d,J=
8.5Hz,−NH−). 元素分析: C65H93NO15: 計算値:C,69.18;H,8.31;N,1.24 実測値:C,68.95;H,8.22;N,1.32
【0312】実施例 17: (2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(3−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチ
ルオキシカルボニルメチル−β−D−ガラクトピラノシ
ルオキシ)−4−オクタデセン: A. (2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾ
イルオキシ−1−(3−O−ベンゾイル−4,6−ジ−
O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−β−D−ガラ
クトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(3−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチ
ルオキシカルボニルメチル−β−D−ガラクトピラノシ
ルオキシ)−4−オクタデセン: A. (2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾ
イルオキシ−1−(3−O−ベンゾイル−4,6−ジ−
O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−β−D−ガラ
クトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
【0313】
【化67】
【0314】ピリジン/メチレンクロリド(1:1,7
0mL)の混合溶液中の、実施例15−A記載の(2
S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ
−1−(4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニル
メチル−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オ
クタデセン(1.34g,1.63mmol)の溶液に
ベンゾイルクロリド(210μL,1.81mmol)
を−78°Cで加えた。この混合物を−78°Cで1時
間攪拌し、それからメタノール(10mL)を加え、得
られた混合溶液を22°Cでさらに20時間攪拌した。
溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル(200mL)に溶解
した。この溶液を水(4×75mL)、飽和重曹水(2
×100mL)及びブライン(2×100mL)で洗
い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして濃
縮した。残渣はシリカゲルクロマトグラフィー(150
g,5−50%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題
の化合物(0.275g,20%)を出発物質(0.8
39g,63%)、2−ベンゾエート(0.124g,
8%)、及びビス−ベンゾエート(0.030g,2
%)と共に得た。
0mL)の混合溶液中の、実施例15−A記載の(2
S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ
−1−(4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニル
メチル−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オ
クタデセン(1.34g,1.63mmol)の溶液に
ベンゾイルクロリド(210μL,1.81mmol)
を−78°Cで加えた。この混合物を−78°Cで1時
間攪拌し、それからメタノール(10mL)を加え、得
られた混合溶液を22°Cでさらに20時間攪拌した。
溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル(200mL)に溶解
した。この溶液を水(4×75mL)、飽和重曹水(2
×100mL)及びブライン(2×100mL)で洗
い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして濃
縮した。残渣はシリカゲルクロマトグラフィー(150
g,5−50%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題
の化合物(0.275g,20%)を出発物質(0.8
39g,63%)、2−ベンゾエート(0.124g,
8%)、及びビス−ベンゾエート(0.030g,2
%)と共に得た。
【0315】IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):
3600(OH),3055,2930,2850(C
−H),2120(N3 ),1745,1720(C=
O). 1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.25−1.31(20H,m,−(C
H2 ) 11−),1.40及び1.48(18H,2s,
2×t−ブチル),2.09(2H,qa,J=6.8
Hz,=CH−CH2 ),2.54(1H,d,J=
3.2Hz,−OH),3.67(1H,m,H−
1),3.76(1H,dd,J=9.4及び6.0H
z,H−6’),3.85(1H,brt,J=6.2
Hz,H−5’),3.97−4.03(5H,m,−
OCH2 CO−,H−6’,H−1及びH−2),4.
06(1H,d,J=2.8Hz,H−4’),4.1
1(1H,d,JAB=16.1Hz,−OCH2 CO
−),4.12−4.17(1H,m,H−2’),
4.23(1H,d,JAB=16.1Hz,−OCH2
CO−),4.43(1H,d,J=7.6Hz,H−
1’),5.18(1H,dd,J=10.2及び2.
9Hz,H−3’),5.59(1H,dd,J=1
5.2及び8.0Hz,H−4),5.68(1H,d
d,J=8.0及び3.8Hz,H−3),5.97
(1H,dt,J=15.2及び6.8Hz,H−
5),7.45−7.50,7.57−7.63,及び
8.06−8.13(10H,3組のm,2×C
6 H5 ).
3600(OH),3055,2930,2850(C
−H),2120(N3 ),1745,1720(C=
O). 1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.25−1.31(20H,m,−(C
H2 ) 11−),1.40及び1.48(18H,2s,
2×t−ブチル),2.09(2H,qa,J=6.8
Hz,=CH−CH2 ),2.54(1H,d,J=
3.2Hz,−OH),3.67(1H,m,H−
1),3.76(1H,dd,J=9.4及び6.0H
z,H−6’),3.85(1H,brt,J=6.2
Hz,H−5’),3.97−4.03(5H,m,−
OCH2 CO−,H−6’,H−1及びH−2),4.
06(1H,d,J=2.8Hz,H−4’),4.1
1(1H,d,JAB=16.1Hz,−OCH2 CO
−),4.12−4.17(1H,m,H−2’),
4.23(1H,d,JAB=16.1Hz,−OCH2
CO−),4.43(1H,d,J=7.6Hz,H−
1’),5.18(1H,dd,J=10.2及び2.
9Hz,H−3’),5.59(1H,dd,J=1
5.2及び8.0Hz,H−4),5.68(1H,d
d,J=8.0及び3.8Hz,H−3),5.97
(1H,dt,J=15.2及び6.8Hz,H−
5),7.45−7.50,7.57−7.63,及び
8.06−8.13(10H,3組のm,2×C
6 H5 ).
【0316】B. (2S,3R,4E)−3−ベンゾ
イルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(3−
O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカ
ルボニルメチル−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン:
イルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(3−
O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカ
ルボニルメチル−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン:
【0317】
【化68】
【0318】(2S,3R,4E)−2−アジド−3−
ベンゾイルオキシ−1−(3−O−ベンゾイル−4,6
−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−β−D
−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン
(0.444g,0.48mmol)を実施例1−Gに
記載の一般法に従い反応を行い、表題の化合物(0.4
86g,89%)を白色固体として得た。
ベンゾイルオキシ−1−(3−O−ベンゾイル−4,6
−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−β−D
−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン
(0.444g,0.48mmol)を実施例1−Gに
記載の一般法に従い反応を行い、表題の化合物(0.4
86g,89%)を白色固体として得た。
【0319】IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):
3600−3300(OH,NH),3055,292
5,2855(C−H),1745,1720,166
8(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(6H,t,J=6.8Hz,2×−C
H3 ),1.17−1.36(44H,m,−(C
H 2 )10−及び−(CH2 )12−),1.39及び1.
48(18H,2s,2×t−ブチル),1.55−
1.65(4H,m,2×−CH2 −),2.05(2
H,m,=CH−CH2 −),2.19(2H,m,−
NHCOCH2 −),3.50(1H,brs,−O
H),3.75(1H,dd,J=9.3及び6.0H
z,H−6’),3.84(1H,brt,H−
5’),3.86(1H,dd,J=11.3及び3.
6Hz,H−1),3.98(1H,dd,J=9.3
及び6.2Hz,H−6’),4.00(2H,s,−
OCH2 CO−),4.05−4.11(3H,m,H
−4’,H−2’及びH−1),4.10(1H,d,
JAB=16.1Hz,−OCH2 CO−),4.21
(1H,d,JAB=16.0Hz,−OCH2 CO
−),4.42(1H,d,J=7.6Hz,H−
1’),4.53(1H,m,H−2),5.16(1
H,dd,J=10.2及び2.8Hz,H−3’),
5.50(1H,dd,J=15.2及び7.2Hz,
H−4),5.57(1H,brt,H−3),5.8
8(1H,dt,J=15.2及び6.9Hz,H−
5),6.09(1H,d,J=9.3Hz,−NH
−),7.45−7.50,7.57−7.63,8.
04−8.10及び8.10−8.12(10H,4組
のm,2×C6 H5 ).
3600−3300(OH,NH),3055,292
5,2855(C−H),1745,1720,166
8(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(6H,t,J=6.8Hz,2×−C
H3 ),1.17−1.36(44H,m,−(C
H 2 )10−及び−(CH2 )12−),1.39及び1.
48(18H,2s,2×t−ブチル),1.55−
1.65(4H,m,2×−CH2 −),2.05(2
H,m,=CH−CH2 −),2.19(2H,m,−
NHCOCH2 −),3.50(1H,brs,−O
H),3.75(1H,dd,J=9.3及び6.0H
z,H−6’),3.84(1H,brt,H−
5’),3.86(1H,dd,J=11.3及び3.
6Hz,H−1),3.98(1H,dd,J=9.3
及び6.2Hz,H−6’),4.00(2H,s,−
OCH2 CO−),4.05−4.11(3H,m,H
−4’,H−2’及びH−1),4.10(1H,d,
JAB=16.1Hz,−OCH2 CO−),4.21
(1H,d,JAB=16.0Hz,−OCH2 CO
−),4.42(1H,d,J=7.6Hz,H−
1’),4.53(1H,m,H−2),5.16(1
H,dd,J=10.2及び2.8Hz,H−3’),
5.50(1H,dd,J=15.2及び7.2Hz,
H−4),5.57(1H,brt,H−3),5.8
8(1H,dt,J=15.2及び6.9Hz,H−
5),6.09(1H,d,J=9.3Hz,−NH
−),7.45−7.50,7.57−7.63,8.
04−8.10及び8.10−8.12(10H,4組
のm,2×C6 H5 ).
【0320】実施例 18: (2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(3−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カルボキ
シメチル−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−
オクタデセン:
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(3−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カルボキ
シメチル−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−
オクタデセン:
【0321】
【化69】
【0322】(2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオ
キシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(3−O−ベ
ンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニ
ルメチル−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−
オクタデセン(0.274g,0.242mmol)を
実施例2及び実施例14に記載の一般法に従って反応を
行い、表題の化合物のナトリウム塩(0.144g,5
6%)を白色の綿毛状固体として得た。
キシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(3−O−ベ
ンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニ
ルメチル−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−
オクタデセン(0.274g,0.242mmol)を
実施例2及び実施例14に記載の一般法に従って反応を
行い、表題の化合物のナトリウム塩(0.144g,5
6%)を白色の綿毛状固体として得た。
【0323】二酸: IR(ヌジョール)νmax (cm-1):3650−26
00(br,OH,NHC−H),1720,1640
(C=O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m):0.84(6H,t,J=6.8Hz,2×−C
H3 ),1.14−1.5(48H,m,−(CH2 )
11−及び−(CH2 )13−),2.00(2H,m,=
CH−CH2 −),2.08(2H,m,−NHCOC
H2 −),3.50−3.62(2H,m,H−1及び
H−6’),3.71−3.78(2H,m,H−2’
及びH−6’),3.83(1H,t,J=6.2H
z,H−5’),3.87−3.91(2H,m,H−
1及びH−4’),3.97(1H,d,JAB=16.
8Hz,−OCH2 CO−),4.00(1H,d,J
AB=16.8Hz,−OCH2CO−),4.08(1
H,d,JAB=16.4Hz,−OCH2 CO−),
4.13(1H,d,JAB=16.4Hz,−OCH2
CO−),4.37(1H,d,J=7.4Hz,H−
1’),4.37(1H,m,H−2),5.03(1
H,dd,J=10.1及び2.8Hz,H−3’),
5.44−5.55(3H,m,−OH,H−4及びH
−3),5.80(1H,dt,J=14.4及び6.
8Hz,H−5),7.48−7.56,7.62−
7.69,7.95−7.96及び8.01−8.03
(10H,4組のm,2×C6 H5 ),7.78(1
H,d,J=9.0Hz,−NH−),12.54(1
H,brs,−OH).
00(br,OH,NHC−H),1720,1640
(C=O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m):0.84(6H,t,J=6.8Hz,2×−C
H3 ),1.14−1.5(48H,m,−(CH2 )
11−及び−(CH2 )13−),2.00(2H,m,=
CH−CH2 −),2.08(2H,m,−NHCOC
H2 −),3.50−3.62(2H,m,H−1及び
H−6’),3.71−3.78(2H,m,H−2’
及びH−6’),3.83(1H,t,J=6.2H
z,H−5’),3.87−3.91(2H,m,H−
1及びH−4’),3.97(1H,d,JAB=16.
8Hz,−OCH2 CO−),4.00(1H,d,J
AB=16.8Hz,−OCH2CO−),4.08(1
H,d,JAB=16.4Hz,−OCH2 CO−),
4.13(1H,d,JAB=16.4Hz,−OCH2
CO−),4.37(1H,d,J=7.4Hz,H−
1’),4.37(1H,m,H−2),5.03(1
H,dd,J=10.1及び2.8Hz,H−3’),
5.44−5.55(3H,m,−OH,H−4及びH
−3),5.80(1H,dt,J=14.4及び6.
8Hz,H−5),7.48−7.56,7.62−
7.69,7.95−7.96及び8.01−8.03
(10H,4組のm,2×C6 H5 ),7.78(1
H,d,J=9.0Hz,−NH−),12.54(1
H,brs,−OH).
【0324】IR(ヌジョール)νmax (cm-1):3
700−3100(br,OH,NH),2930,2
850(C−H),1718,1650−1600(C
=O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m):0.74(6H,t,J=6.6Hz,2×−C
H3 ),0.80−1.4(48H,m,−(CH2 )
11−及び−(CH2 )13−),1.88(2H,m,=
CH−CH2 −),1.97(2H,m,−NHCOC
H2 −),3.2−3.66(7H,m,H−1,H−
2’,H−5’,H−6’及び−OCH2 CO−),
3.73(2H,brd,−OCH2 CO−),3.7
9(1H,dd,J=9.6及び5.8Hz,H−
1),3.88(1H,brs,H−4’),4.26
(1H,d,J=7.3Hz,H−1’),4.26
(1H,m,H−2,H−1と重複),4.89(1
H,brd,J=11.6,H−3’),5.36−
5.45(3H,m,H−4,H−3及びOH),5.
69(1H,dt,J=14.0及び6.9Hz,H−
5),7.39−7.46,7.51−7.59,及び
7.84−8.87(10H,3組のm,2×C
6 H5 ),7.74(1H,d,J=8.8Hz,−N
H−).
700−3100(br,OH,NH),2930,2
850(C−H),1718,1650−1600(C
=O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m):0.74(6H,t,J=6.6Hz,2×−C
H3 ),0.80−1.4(48H,m,−(CH2 )
11−及び−(CH2 )13−),1.88(2H,m,=
CH−CH2 −),1.97(2H,m,−NHCOC
H2 −),3.2−3.66(7H,m,H−1,H−
2’,H−5’,H−6’及び−OCH2 CO−),
3.73(2H,brd,−OCH2 CO−),3.7
9(1H,dd,J=9.6及び5.8Hz,H−
1),3.88(1H,brs,H−4’),4.26
(1H,d,J=7.3Hz,H−1’),4.26
(1H,m,H−2,H−1と重複),4.89(1
H,brd,J=11.6,H−3’),5.36−
5.45(3H,m,H−4,H−3及びOH),5.
69(1H,dt,J=14.0及び6.9Hz,H−
5),7.39−7.46,7.51−7.59,及び
7.84−8.87(10H,3組のm,2×C
6 H5 ),7.74(1H,d,J=8.8Hz,−N
H−).
【0325】実施例 19: (2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
メチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラ
ノシルオキシ)−4−オクタデセン:
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
メチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラ
ノシルオキシ)−4−オクタデセン:
【0326】
【化70】
【0327】トルエン(20mL,モレキュラーシーブ
で乾燥)及びメタノール(4mL)中の実施例2に記載
の(2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−
ヘキサデカノイルアミノ−1−(2,3−ジ−O−ベン
ゾイル−4,6−ジ−O−カルボキシメチル−α−D−
ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン(0.
452g,0.4mmol)の溶液に、(トリメチルシ
リル)ジアゾメタン(ヘキサン中2.0M溶液,0.5
2mL,1.04mmol)を22°Cで加えた。この
溶液を1時間22°Cで攪拌し、減圧下濃縮した。残渣
はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%〜25%
酢酸エチル/トルエン)で精製し、表題の化合物(0.
410g,89%)を白色無定形固体として得た。
で乾燥)及びメタノール(4mL)中の実施例2に記載
の(2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−
ヘキサデカノイルアミノ−1−(2,3−ジ−O−ベン
ゾイル−4,6−ジ−O−カルボキシメチル−α−D−
ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン(0.
452g,0.4mmol)の溶液に、(トリメチルシ
リル)ジアゾメタン(ヘキサン中2.0M溶液,0.5
2mL,1.04mmol)を22°Cで加えた。この
溶液を1時間22°Cで攪拌し、減圧下濃縮した。残渣
はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%〜25%
酢酸エチル/トルエン)で精製し、表題の化合物(0.
410g,89%)を白色無定形固体として得た。
【0328】[α]22 D :+57.5°(c=1.0,
CHCl3 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3300(N
H),2920,2850(C−H),1755,17
20,1650(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(6H,t,J=6.8Hz,2×−C
H3 ),1.22−1.31(46H,m,−(C
H 2 )11−及び−(CH2 )12−),1.56−1.6
0(2H,m,−CH2 −),1.97(2H,qa,
J=6.7Hz,=CH−CH2 −),2.14(2
H,m,−NHCOCH2 −),3.66及び3.75
(6H,2s,2×−OCH3 ),3.82(1H,d
d,J=9.6及び6.9Hz,H−6’),3.83
(2H,brd,H−1),4.01(1H,dd,J
=9.6及び5.7Hz,H−6’),4.21(1
H,d,JAB=16.5Hz,−OCH2CO−),
4.17(1H,d,JAB=16.5Hz,−OCH2
CO−),4.21(1H,d,J=16.3Hz,−
OCH2 CO−),4.24(1H,brs,H−
4’),4.34(1H,brt,H−5’),4.4
1(1H,d,J=16.3Hz,−OCH2 CO
−),4.47(1H,m,H−2),5.24(1
H,brs,H−1’),5.49(1H,dd,J=
15.1及び7.6Hz,H−4),5.56(1H,
t,J=7.5Hz,H−3),5.74(1H,d
t,J=15.1及び6.7Hz,H−5),5.74
(2H,brd,H−2’及びH−3’),6.00
(1H,d,J=9.3Hz,−NH−),7.29−
7.49,7.52−7.56,及び7.91−8.0
0(15H,3組のm,3×C6 H5 ). 元素分析: C67H97NO15: 計算値:C,69.58;H,8.45;N,1.21 実測値:C,69.58;H,8.37;N,1.35
CHCl3 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3300(N
H),2920,2850(C−H),1755,17
20,1650(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(6H,t,J=6.8Hz,2×−C
H3 ),1.22−1.31(46H,m,−(C
H 2 )11−及び−(CH2 )12−),1.56−1.6
0(2H,m,−CH2 −),1.97(2H,qa,
J=6.7Hz,=CH−CH2 −),2.14(2
H,m,−NHCOCH2 −),3.66及び3.75
(6H,2s,2×−OCH3 ),3.82(1H,d
d,J=9.6及び6.9Hz,H−6’),3.83
(2H,brd,H−1),4.01(1H,dd,J
=9.6及び5.7Hz,H−6’),4.21(1
H,d,JAB=16.5Hz,−OCH2CO−),
4.17(1H,d,JAB=16.5Hz,−OCH2
CO−),4.21(1H,d,J=16.3Hz,−
OCH2 CO−),4.24(1H,brs,H−
4’),4.34(1H,brt,H−5’),4.4
1(1H,d,J=16.3Hz,−OCH2 CO
−),4.47(1H,m,H−2),5.24(1
H,brs,H−1’),5.49(1H,dd,J=
15.1及び7.6Hz,H−4),5.56(1H,
t,J=7.5Hz,H−3),5.74(1H,d
t,J=15.1及び6.7Hz,H−5),5.74
(2H,brd,H−2’及びH−3’),6.00
(1H,d,J=9.3Hz,−NH−),7.29−
7.49,7.52−7.56,及び7.91−8.0
0(15H,3組のm,3×C6 H5 ). 元素分析: C67H97NO15: 計算値:C,69.58;H,8.45;N,1.21 実測値:C,69.58;H,8.37;N,1.35
【0329】実施例 20: (2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
[(2,2−ジメチルプロパノイルオキシメチル)オキ
シカルボニルメチル)オキシカルボニルメチル]−α−
D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
[(2,2−ジメチルプロパノイルオキシメチル)オキ
シカルボニルメチル)オキシカルボニルメチル]−α−
D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
【0330】
【化71】
【0331】ジオキサン(20mL)中の、実施例2記
載の(2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2
−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2,3−ジ−O−カ
ルボキシメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン(1.0g,0.92mmol)の
攪拌した溶液に水(20mL)を加え、それから炭酸セ
シウム(0.60g,1.84mmol,水10mL
中)水溶液をpH〜8.5になるまで加えた。この溶液
を凍結乾燥して白色固体(〜1.4g)を得、これを次
の反応に用いた。この塩の一部(0.95g,0.68
2mmol)をトルエン(40mL)に溶解し、この溶
液を減圧下濃縮した。この操作を2回繰り返した。得ら
れた固体にジメチルホルムアミド(40mL,乾燥)を
加え、続いてピバリン酸クロロメチル(393μL,
2.73mmol)とヨウ化ナトリウム(〜10mg)
を加えた。この混合物を24時間、22°Cで攪拌し、
ピバリン酸クロロメチル(200μL,1.39mmo
l)を再び加えた。混合物を更に24時間攪拌し、減圧
下濃縮し、酢酸エチル(〜100mL)で希釈し、冷水
(100mL)及びブライン(〜100mL)で洗浄し
た。それから無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、
濃縮した。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(4.4×15cm,0〜20%酢酸エチル/トルエ
ン)で精製して表題の化合物(0.738g,80%)
を得た。
載の(2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2
−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2,3−ジ−O−カ
ルボキシメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン(1.0g,0.92mmol)の
攪拌した溶液に水(20mL)を加え、それから炭酸セ
シウム(0.60g,1.84mmol,水10mL
中)水溶液をpH〜8.5になるまで加えた。この溶液
を凍結乾燥して白色固体(〜1.4g)を得、これを次
の反応に用いた。この塩の一部(0.95g,0.68
2mmol)をトルエン(40mL)に溶解し、この溶
液を減圧下濃縮した。この操作を2回繰り返した。得ら
れた固体にジメチルホルムアミド(40mL,乾燥)を
加え、続いてピバリン酸クロロメチル(393μL,
2.73mmol)とヨウ化ナトリウム(〜10mg)
を加えた。この混合物を24時間、22°Cで攪拌し、
ピバリン酸クロロメチル(200μL,1.39mmo
l)を再び加えた。混合物を更に24時間攪拌し、減圧
下濃縮し、酢酸エチル(〜100mL)で希釈し、冷水
(100mL)及びブライン(〜100mL)で洗浄し
た。それから無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、
濃縮した。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(4.4×15cm,0〜20%酢酸エチル/トルエ
ン)で精製して表題の化合物(0.738g,80%)
を得た。
【0332】[α]22 D :+47.1°(c=1.0,
CHCl3 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3300(N
H),2920,2850(C−H),1755,17
22,1650(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(6H,t,J=6.8Hz,2×−C
H3 ),1.18及び1.23(18H,2s,2×t
−ブチル),1.26−1.31(46H,m,−(C
H2 )11−及び−(CH2 )12−),1.56−1.8
9(2H,m,−CH2 −),1.97(2H,qa,
J=6.8Hz,=CH−CH2 −),2.14(2
H,m,−NHCOCH2 −),3.78−3.87
(3H,m,H−1及びH−6’),4.03(1H,
dd,J=9.5及び5.9Hz,H−6’),4.1
7(1H,d,JAB=17.0Hz,−OCH2 CO
−),4.21(1H,d,JAB=17.0Hz,−O
CH2 CO−),4.23(1H,d,J=1.3H
z,H−4’),4.24(1H,d,J=16.9H
z,−OCH2 CO−),4.32(1H,brt,H
−5’),4.46(1H,d,J=16.9Hz,−
OCH2 CO−),4.48(1H,m,H−2),
5.24(1H,d,J=3.0Hz,H−1’),
5.49(1H,dd,J=14.9及び7.6Hz,
H−4),5.56(1H,brt,H−3),5.7
0−5.77(5H,m,H−5及び2×−OCH2 O
−),5.80及び5.81(2H,2d,JAB=5.
6Hz,H−2’及びH−3’),5.93(1H,
d,J=9.3Hz,−NH−),7.30−7.4
9,7.52−7.57,及び7.92−7.99(1
5H,3組のm,3×C6 H5 ). 元素分析: C77H113 NO19: 計算値:C,68.17;H,8.40;N,1.03 実測値:C,68.16;H,8.27;N,1.11
CHCl3 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3300(N
H),2920,2850(C−H),1755,17
22,1650(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(6H,t,J=6.8Hz,2×−C
H3 ),1.18及び1.23(18H,2s,2×t
−ブチル),1.26−1.31(46H,m,−(C
H2 )11−及び−(CH2 )12−),1.56−1.8
9(2H,m,−CH2 −),1.97(2H,qa,
J=6.8Hz,=CH−CH2 −),2.14(2
H,m,−NHCOCH2 −),3.78−3.87
(3H,m,H−1及びH−6’),4.03(1H,
dd,J=9.5及び5.9Hz,H−6’),4.1
7(1H,d,JAB=17.0Hz,−OCH2 CO
−),4.21(1H,d,JAB=17.0Hz,−O
CH2 CO−),4.23(1H,d,J=1.3H
z,H−4’),4.24(1H,d,J=16.9H
z,−OCH2 CO−),4.32(1H,brt,H
−5’),4.46(1H,d,J=16.9Hz,−
OCH2 CO−),4.48(1H,m,H−2),
5.24(1H,d,J=3.0Hz,H−1’),
5.49(1H,dd,J=14.9及び7.6Hz,
H−4),5.56(1H,brt,H−3),5.7
0−5.77(5H,m,H−5及び2×−OCH2 O
−),5.80及び5.81(2H,2d,JAB=5.
6Hz,H−2’及びH−3’),5.93(1H,
d,J=9.3Hz,−NH−),7.30−7.4
9,7.52−7.57,及び7.92−7.99(1
5H,3組のm,3×C6 H5 ). 元素分析: C77H113 NO19: 計算値:C,68.17;H,8.40;N,1.03 実測値:C,68.16;H,8.27;N,1.11
【0333】実施例 21: (2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
[(t−ブチルオキシカルボニルメチル)オキシカルボ
ニルメチル]−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−
4−オクタデセン:
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
[(t−ブチルオキシカルボニルメチル)オキシカルボ
ニルメチル]−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−
4−オクタデセン:
【0334】
【化72】
【0335】実施例2記載の(2S,3R,4E)−3
−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1
−(2,3−ジ−O−カルボキシメチル−α−D−ガラ
クトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン(0.32
g,0.287mmol)を実施例20に記載のように
反応をおこなった。但しピバリン酸クロロメチルの代わ
りにブロモ酢酸t−ブチルを用いた。反応時間は4時間
であった。表題の化合物(0.357g,92%)が白
色無定形固体として得られた。
−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1
−(2,3−ジ−O−カルボキシメチル−α−D−ガラ
クトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン(0.32
g,0.287mmol)を実施例20に記載のように
反応をおこなった。但しピバリン酸クロロメチルの代わ
りにブロモ酢酸t−ブチルを用いた。反応時間は4時間
であった。表題の化合物(0.357g,92%)が白
色無定形固体として得られた。
【0336】[α]22 D :+48.6°(c=1.0,
CHCl3 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3350(N
H),2920,2850(C−H),1750,17
25,1650(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.88(6H,t,J=6.7Hz,2×−C
H3 ),1.21−1.25(46H,m,−(C
H 2 )11−及び−(CH2 )12−),1.44及び1.
47(18H,2s,2×t−ブチル),1.51−
1.63(2H,m,−CH2 −),1.95(2H,
qa,J=6.8Hz,=CH−CH2 −),2.12
(2H,m,−NHCOCH2 −),3.70−3.8
5(2H,m,H−1),3.83(1H,dd,J=
9.6及び6.6Hz,H−6’),4.04(1H,
dd,J=9.6及び6.0Hz,H−6’),4.2
4(2H,s,−OCH2 CO−),4.26(1H,
brs,H−4’),4.30(1H,d,J=16.
5Hz,−OCH2 CO−),4.33(1H,br
t,H−5’),4.48(1H,m,H−2,−CH
2 CO−と重複),4.48(2H,s,−OCH2 C
O−),4.51(1H,d,J=16.5Hz,−O
CH2 CO−),4.56(2H,s,−OCH2 CO
−),5.23(1H,d,J=3.3Hz,H−
1’),5.47(1H,dd,J=15.1及び7.
6Hz,H−4),5.53(1H,t,J=7.6H
z,H−3),5.68−5.77(1H,m,H−
5,H−2’及びH−3’と重複),5.72(1H,
dd,JAB=10.9及びJAX=3.3Hz,H−
2’),5.75(1H,dd,JAB=10.9及びJ
BX=2.4Hz,H−3’),5.99(1H,d,J
=9.3Hz,−NH−),7.28−7.54,7.
89−7.99,(15H,2組のm,3×C
6 H5 ). 元素分析: C77H113 NO19: 計算値:C,68.17;H,8.40;N,1.03 実測値:C,68.19;H,8.31;N,1.12
CHCl3 ). IR(フィルム)νmax (cm-1):3350(N
H),2920,2850(C−H),1750,17
25,1650(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.88(6H,t,J=6.7Hz,2×−C
H3 ),1.21−1.25(46H,m,−(C
H 2 )11−及び−(CH2 )12−),1.44及び1.
47(18H,2s,2×t−ブチル),1.51−
1.63(2H,m,−CH2 −),1.95(2H,
qa,J=6.8Hz,=CH−CH2 −),2.12
(2H,m,−NHCOCH2 −),3.70−3.8
5(2H,m,H−1),3.83(1H,dd,J=
9.6及び6.6Hz,H−6’),4.04(1H,
dd,J=9.6及び6.0Hz,H−6’),4.2
4(2H,s,−OCH2 CO−),4.26(1H,
brs,H−4’),4.30(1H,d,J=16.
5Hz,−OCH2 CO−),4.33(1H,br
t,H−5’),4.48(1H,m,H−2,−CH
2 CO−と重複),4.48(2H,s,−OCH2 C
O−),4.51(1H,d,J=16.5Hz,−O
CH2 CO−),4.56(2H,s,−OCH2 CO
−),5.23(1H,d,J=3.3Hz,H−
1’),5.47(1H,dd,J=15.1及び7.
6Hz,H−4),5.53(1H,t,J=7.6H
z,H−3),5.68−5.77(1H,m,H−
5,H−2’及びH−3’と重複),5.72(1H,
dd,JAB=10.9及びJAX=3.3Hz,H−
2’),5.75(1H,dd,JAB=10.9及びJ
BX=2.4Hz,H−3’),5.99(1H,d,J
=9.3Hz,−NH−),7.28−7.54,7.
89−7.99,(15H,2組のm,3×C
6 H5 ). 元素分析: C77H113 NO19: 計算値:C,68.17;H,8.40;N,1.03 実測値:C,68.19;H,8.31;N,1.12
【0337】実施例 22: (2S,3R,4E)−
1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
エチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラ
ノシルオキシ)−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデ
カノイルアミノ−4−オクタデセン: A. エチル4,6−ジ−O−カルボキシメチル−2,
3−ジ−O−p−メトキシベンジル−1−チオ−β−D
−ガラクトピラノシド:
1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
エチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラ
ノシルオキシ)−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデ
カノイルアミノ−4−オクタデセン: A. エチル4,6−ジ−O−カルボキシメチル−2,
3−ジ−O−p−メトキシベンジル−1−チオ−β−D
−ガラクトピラノシド:
【0338】
【化73】
【0339】乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(75
mL)中の水素化ナトリウム(7.5g,0.25mo
l,80%鉱油中懸濁液)の分散液に、N,N−ジメチ
ルホルムアミド(75mL)中の実施例1−Bに記載の
エチル2,3−ジ−O−p−メトキシベンジル−1−チ
オ−β−D−ガラクトピラノシド溶液を滴下した。45
分後に、得られた混合物を0−5°Cに冷却し、ブロモ
酢酸(7.5g,54mmol)加え、この混合物をゆ
っくり25°Cに温め、そして18時間攪拌した。注意
深く水(100mL)を加えた後、2N塩酸で溶液のp
Hを3に調整した。それからこの水溶液はCH2 Cl2
で抽出し、この有機抽出液を合し、ブラインで洗い、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、
得られた油状物質をシリカゲルパッド(5×11cm)
を用い、クロロホルム/メタノール(95:5)混合溶
媒で溶出した。得られた油状物質(4.77g,75
%)は次の反応に用いた。
mL)中の水素化ナトリウム(7.5g,0.25mo
l,80%鉱油中懸濁液)の分散液に、N,N−ジメチ
ルホルムアミド(75mL)中の実施例1−Bに記載の
エチル2,3−ジ−O−p−メトキシベンジル−1−チ
オ−β−D−ガラクトピラノシド溶液を滴下した。45
分後に、得られた混合物を0−5°Cに冷却し、ブロモ
酢酸(7.5g,54mmol)加え、この混合物をゆ
っくり25°Cに温め、そして18時間攪拌した。注意
深く水(100mL)を加えた後、2N塩酸で溶液のp
Hを3に調整した。それからこの水溶液はCH2 Cl2
で抽出し、この有機抽出液を合し、ブラインで洗い、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、
得られた油状物質をシリカゲルパッド(5×11cm)
を用い、クロロホルム/メタノール(95:5)混合溶
媒で溶出した。得られた油状物質(4.77g,75
%)は次の反応に用いた。
【0340】IR(NaCl)νmax (cm-1):17
55,1730(カルボン酸のC=O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m):1.21(3H,t,J=7.4Hz,−C
H3 ),2.64(2H,m,−SCH2 −),3.5
2(1H,m,H−6),3.6(2H,m,H−2及
びH−3重複),3.69(1H,brt,H−5),
3.73及び3.74(2×3H,2s,−OC
H3 ),3.76(1H,dd,J=5.0及びJ=1
0.1Hz,H−6),3.95(1H,brd,H−
4),4.03(2H,ABq,JAB=16.7Hz,
Δν=10.2Hz,−OCH2 CO−),4.26
(3H,s,−OCH2 CO−),4.45(1H,
d,J=9.48Hz,H−1),4.59(2H,
s,−OCH2 Ar),4.60(2H,ABq,JAB
=11.3Hz,Δν=49.9Hz,−OCH2 A
r),6.85−6.9,7.2−7.3(2×4H,
2m,芳香族−H).
55,1730(カルボン酸のC=O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m):1.21(3H,t,J=7.4Hz,−C
H3 ),2.64(2H,m,−SCH2 −),3.5
2(1H,m,H−6),3.6(2H,m,H−2及
びH−3重複),3.69(1H,brt,H−5),
3.73及び3.74(2×3H,2s,−OC
H3 ),3.76(1H,dd,J=5.0及びJ=1
0.1Hz,H−6),3.95(1H,brd,H−
4),4.03(2H,ABq,JAB=16.7Hz,
Δν=10.2Hz,−OCH2 CO−),4.26
(3H,s,−OCH2 CO−),4.45(1H,
d,J=9.48Hz,H−1),4.59(2H,
s,−OCH2 Ar),4.60(2H,ABq,JAB
=11.3Hz,Δν=49.9Hz,−OCH2 A
r),6.85−6.9,7.2−7.3(2×4H,
2m,芳香族−H).
【0341】B. エチル4,6−ジ−O−エチルオキ
シカルボニルメチル−2,3−ジ−O−p−メトキシベ
ンジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド:
シカルボニルメチル−2,3−ジ−O−p−メトキシベ
ンジル−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド:
【0342】
【化74】
【0343】乾燥アセトニトリル(50mL)及びN,
N−ジメチルホルムアミド(3.9mL,50.3mm
ol)の混合物を−20°Cに冷却し、オギザリルクロ
リド(1.83mL,20.9mmol)を滴下して加
えた。白色沈殿物を含むこの混合物を−20°Cで20
分攪拌し、それからアセトニトリル(30mL)中のエ
チル4,6−ジ−O−カルボキシメチル−2,3−ジ−
O−p−メトキシベンジル−1−チオ−β−D−ガラク
トピラノシド(2.43g,4.19mmol)を加え
た。−20°Cで20分後、ピリジン(6.7mL)と
エタノール(5mL)の混合溶液を加え、この透明な溶
液を20°Cに温め、30分間攪拌した。この反応混合
物に水(20mL)と酢酸エチル(200mL)を加え
て反応を中止した。水相は酢酸エチル(200mL)で
抽出し、有機抽出液は合わせてブラインで洗い、乾燥
(MgSO4 )した。減圧下溶媒を留去し、残渣はシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(3.5×12cm,
トルエン/AcOEt=9:1で溶出)を行い、表題の
化合物を1.82g(68%)透明な油状物質として得
た。
N−ジメチルホルムアミド(3.9mL,50.3mm
ol)の混合物を−20°Cに冷却し、オギザリルクロ
リド(1.83mL,20.9mmol)を滴下して加
えた。白色沈殿物を含むこの混合物を−20°Cで20
分攪拌し、それからアセトニトリル(30mL)中のエ
チル4,6−ジ−O−カルボキシメチル−2,3−ジ−
O−p−メトキシベンジル−1−チオ−β−D−ガラク
トピラノシド(2.43g,4.19mmol)を加え
た。−20°Cで20分後、ピリジン(6.7mL)と
エタノール(5mL)の混合溶液を加え、この透明な溶
液を20°Cに温め、30分間攪拌した。この反応混合
物に水(20mL)と酢酸エチル(200mL)を加え
て反応を中止した。水相は酢酸エチル(200mL)で
抽出し、有機抽出液は合わせてブラインで洗い、乾燥
(MgSO4 )した。減圧下溶媒を留去し、残渣はシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(3.5×12cm,
トルエン/AcOEt=9:1で溶出)を行い、表題の
化合物を1.82g(68%)透明な油状物質として得
た。
【0344】 [α]22 D :−5.0°(c=1.0,CHCl3 ). IR(NaCl,フィルム)νmax (cm-1):175
0,1730(sh)(エステルのC=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):1.25−1.35(9H,m,3×−C
H3 ),2.75(2H,m,−SCH2 −),3.5
2(1H,dd,J=9.25及び2.5Hz,H−
3),3.62(1H,brt,J=6Hz,H−
5),3.76(1H,dd,J=9.9及び6.1H
z,H−6),3.8−3.85(1H,H−2,−O
CH3 と重複),3.81及び3.82(2×3H,2
s,−OCH3 ),3.89(1H,brd,J=2.
2,J=2.2Hz,H−5),4.00(1H,d
d,J=9.9及び5.8Hz,H−6),4.16
(2H,ABq,−OCH2 CO−,−OCH 2 CH3
と重複),4.17(2H,J=7.11Hz,−OC
H 2 CH3 ),4.22(2H,q,J=7.14H
z,−OCH 2 CH3 ),4.41(1H,d,J=
9.63Hz,H−1),4.42(2H,ABq,J
AB=16.6,Δν=25.8Hz,−OCH2 CO
−),4.66(2H,ABq,JAB=11.3Hz,
Δν=18.2Hz,−CH2 Ar),4.75(2
H,ABq,J AB=9.8Hz,Δν=48.Hz,−
CH2 Ar),6.8−6.90,7.24−7.34
(2×4H,2m,芳香族−H). 元素分析: C32H44O11S: 計算値:C,60.36;H,6.97;S,5.04 実測値:C,60.28;H,6.80;S,5.19
0,1730(sh)(エステルのC=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):1.25−1.35(9H,m,3×−C
H3 ),2.75(2H,m,−SCH2 −),3.5
2(1H,dd,J=9.25及び2.5Hz,H−
3),3.62(1H,brt,J=6Hz,H−
5),3.76(1H,dd,J=9.9及び6.1H
z,H−6),3.8−3.85(1H,H−2,−O
CH3 と重複),3.81及び3.82(2×3H,2
s,−OCH3 ),3.89(1H,brd,J=2.
2,J=2.2Hz,H−5),4.00(1H,d
d,J=9.9及び5.8Hz,H−6),4.16
(2H,ABq,−OCH2 CO−,−OCH 2 CH3
と重複),4.17(2H,J=7.11Hz,−OC
H 2 CH3 ),4.22(2H,q,J=7.14H
z,−OCH 2 CH3 ),4.41(1H,d,J=
9.63Hz,H−1),4.42(2H,ABq,J
AB=16.6,Δν=25.8Hz,−OCH2 CO
−),4.66(2H,ABq,JAB=11.3Hz,
Δν=18.2Hz,−CH2 Ar),4.75(2
H,ABq,J AB=9.8Hz,Δν=48.Hz,−
CH2 Ar),6.8−6.90,7.24−7.34
(2×4H,2m,芳香族−H). 元素分析: C32H44O11S: 計算値:C,60.36;H,6.97;S,5.04 実測値:C,60.28;H,6.80;S,5.19
【0345】C. (2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−エチ
ルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−p−メト
キシベンジル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−
4−オクタデセン及び(2S,3R,4E)−2−アジ
ド−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−エ
チルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−p−メ
トキシベンジル−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン:
−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−エチ
ルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−p−メト
キシベンジル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−
4−オクタデセン及び(2S,3R,4E)−2−アジ
ド−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−エ
チルオキシカルボニルメチル−2,3−ジ−O−p−メ
トキシベンジル−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン:
【0346】
【化75】
【0347】エチル4,6−ジ−O−エチルオキシカル
ボニルメチル−2,3−ジ−O−p−メトキシベンジル
−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド(1.80
g,2.83mmol)と、(2S,3R,4E)−2
−アジド−3−ベンゾイルオキシ−4−オクタデセン−
1−オール(1.06g,2.47mmol)を実施例
1−Dに記載の方法で結合させ、α及びβアノマー1:
1の混合物を2.27g(91%)得た。シリカゲルク
ロマトグラフィー(0−20%トルエン/酢酸エチル)
により精製して純粋なアノマーを油状物質として得た。
ボニルメチル−2,3−ジ−O−p−メトキシベンジル
−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシド(1.80
g,2.83mmol)と、(2S,3R,4E)−2
−アジド−3−ベンゾイルオキシ−4−オクタデセン−
1−オール(1.06g,2.47mmol)を実施例
1−Dに記載の方法で結合させ、α及びβアノマー1:
1の混合物を2.27g(91%)得た。シリカゲルク
ロマトグラフィー(0−20%トルエン/酢酸エチル)
により精製して純粋なアノマーを油状物質として得た。
【0348】α−アノマー: [α]22 D :+3.°(c=1.0,CHCl3 ). IR(NaCl,フィルム)νmax (cm-1):210
0(N3 ),1752,1722(エステルのC=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.2−1.4(28H,m,−(CH2 )11
−及び2×−CH3 ),2.07(2H,m,=CHC
H 2 −),3.53(1H,dd,J=10.8及び
7.8Hz,H−1),3.69(1H,dd,J=
9.7及び6.6Hz,H−6’),3.78及び3.
82(2×3H,2s,−OCH3 ),3.86(1
H,brs,H−4),3.89(1H,dd,J=1
0.8及び2.55Hz,H−1),3.94(1H,
dd,J=9.7及び5.4Hz,H−6’),3.9
5−4.05(4H,m,H−2,H−2’,H−3’
及びH−5’),4.09(2H,ABq,JAB=1
2.7Hz,Δν=18.5Hz,−OCH2 CO
−),4.15(2H,q,J=7.01Hz,OCH
2 CH3 ),4.18(2H,q,J=7.11Hz,
OCH 2 CH 3 ),4.40(2H,s,−OCH2 C
O−),4.65(2H,ABq,J AB=11.5H
z,Δν=41.3Hz,−OCH2 Ar),4.67
(2H,ABq,JAB=11.2Hz,Δν=53.3
Hz,−OCH2 Ar),4.81(1H,d,J=
3.56Hz,H−1’),5.57(1H,dd,J
=14.8及び7.8Hz,H−4),5.63(1
H,dd,J=7.8及び4.2Hz,H−3),5.
92(1H,dt,J=14.8及び6.7Hz,H−
5),6.8−6.9及び7.23−7.33(2×2
H,2m,p−メトキシベンジルのCH),7.44−
7.48,7.56−7.60及び8.05−8.08
(2H,1H,及び2H,3m,ベンゾエートのC
H). 元素分析: C55H77N3 O14: 計算値:C,65.78;H,7.73;N,4.18 実測値:C,65.86;H,7.84;N,4.17
0(N3 ),1752,1722(エステルのC=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.2−1.4(28H,m,−(CH2 )11
−及び2×−CH3 ),2.07(2H,m,=CHC
H 2 −),3.53(1H,dd,J=10.8及び
7.8Hz,H−1),3.69(1H,dd,J=
9.7及び6.6Hz,H−6’),3.78及び3.
82(2×3H,2s,−OCH3 ),3.86(1
H,brs,H−4),3.89(1H,dd,J=1
0.8及び2.55Hz,H−1),3.94(1H,
dd,J=9.7及び5.4Hz,H−6’),3.9
5−4.05(4H,m,H−2,H−2’,H−3’
及びH−5’),4.09(2H,ABq,JAB=1
2.7Hz,Δν=18.5Hz,−OCH2 CO
−),4.15(2H,q,J=7.01Hz,OCH
2 CH3 ),4.18(2H,q,J=7.11Hz,
OCH 2 CH 3 ),4.40(2H,s,−OCH2 C
O−),4.65(2H,ABq,J AB=11.5H
z,Δν=41.3Hz,−OCH2 Ar),4.67
(2H,ABq,JAB=11.2Hz,Δν=53.3
Hz,−OCH2 Ar),4.81(1H,d,J=
3.56Hz,H−1’),5.57(1H,dd,J
=14.8及び7.8Hz,H−4),5.63(1
H,dd,J=7.8及び4.2Hz,H−3),5.
92(1H,dt,J=14.8及び6.7Hz,H−
5),6.8−6.9及び7.23−7.33(2×2
H,2m,p−メトキシベンジルのCH),7.44−
7.48,7.56−7.60及び8.05−8.08
(2H,1H,及び2H,3m,ベンゾエートのC
H). 元素分析: C55H77N3 O14: 計算値:C,65.78;H,7.73;N,4.18 実測値:C,65.86;H,7.84;N,4.17
【0349】β−アノマー: [α]22 D :−22.5.°(c=1.0,CHC
l3 ). IR(NaCl,フィルム)νmax (cm-1):210
0(N3 ),1750,1722(エステルのC=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=7.0Hz,−C
H3 ),1.2−1.35(28H,m,−(CH2 )
11−及び2×−CH3 ),2.04(2H,m,=CH
CH 2 −),3.48(1H,dd,J=9.8及び
2.5Hz,H−3’),3.58(1H,dd,J=
9.8及び5.6Hz,H−1),3.60(1H,b
rt,J=6Hz,H−5’),3.74(1H,d
d,J=9.9及び6.1Hz,H−6’),3.79
及び3.82(2×3H,2s,−OCH3 ),3.7
5−3.85(1H,H−2又はH−1,−OCH3 と
重複),3.86(1H,brd,H−4’),3.9
6(1H,dd,J=9.8及び7.7Hz,H−
2’),4.03(1H,dd,J=9.8及び5.9
Hz,H−6’),3.95−4.05(1H,m,H
−1又はH−2,H−6’と重複),4.14(2H,
s,−OCH2 CO−),4.17(2H,q,J=
7.17Hz,OCH 2 CH3 ),4.21(2H,
q,J=7.19Hz,OCH 2 CH3 ),4.35
(1H,d,J=7.7Hz,H−1’),4.42
(2H,ABq,JAB=16.7Hz,Δν=26.6
Hz,−OCH2 CO−),4.65(2H,ABq,
JAB=11.3Hz,Δν=27.0Hz,−OCH2
Ar),4.78(2H,ABq,JAB=10.5H
z,Δν61.4Hz,−OCH2 Ar),5.57
(1H,dd,J=15.4及び7.9Hz,H−
4),5.70(1H,dd,J=7.9及び3.67
Hz,H−3),5.91(1H,dt,J=15.4
及び6.5Hz,H−5),6.85−6.88,7.
23−7.33(2×2H,2m,p−メトキシベンジ
ルのCH),7.44−7.48,7.56−7.60
及び8.7−8.9(2H,1H,及び2H,3m,ベ
ンゾエートのCH). 元素分析: C55H77N3 O14: 計算値:C,65.78;H,7.73;N,4.18 実測値:C,65.71;H,7.69;N,4.23
l3 ). IR(NaCl,フィルム)νmax (cm-1):210
0(N3 ),1750,1722(エステルのC=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=7.0Hz,−C
H3 ),1.2−1.35(28H,m,−(CH2 )
11−及び2×−CH3 ),2.04(2H,m,=CH
CH 2 −),3.48(1H,dd,J=9.8及び
2.5Hz,H−3’),3.58(1H,dd,J=
9.8及び5.6Hz,H−1),3.60(1H,b
rt,J=6Hz,H−5’),3.74(1H,d
d,J=9.9及び6.1Hz,H−6’),3.79
及び3.82(2×3H,2s,−OCH3 ),3.7
5−3.85(1H,H−2又はH−1,−OCH3 と
重複),3.86(1H,brd,H−4’),3.9
6(1H,dd,J=9.8及び7.7Hz,H−
2’),4.03(1H,dd,J=9.8及び5.9
Hz,H−6’),3.95−4.05(1H,m,H
−1又はH−2,H−6’と重複),4.14(2H,
s,−OCH2 CO−),4.17(2H,q,J=
7.17Hz,OCH 2 CH3 ),4.21(2H,
q,J=7.19Hz,OCH 2 CH3 ),4.35
(1H,d,J=7.7Hz,H−1’),4.42
(2H,ABq,JAB=16.7Hz,Δν=26.6
Hz,−OCH2 CO−),4.65(2H,ABq,
JAB=11.3Hz,Δν=27.0Hz,−OCH2
Ar),4.78(2H,ABq,JAB=10.5H
z,Δν61.4Hz,−OCH2 Ar),5.57
(1H,dd,J=15.4及び7.9Hz,H−
4),5.70(1H,dd,J=7.9及び3.67
Hz,H−3),5.91(1H,dt,J=15.4
及び6.5Hz,H−5),6.85−6.88,7.
23−7.33(2×2H,2m,p−メトキシベンジ
ルのCH),7.44−7.48,7.56−7.60
及び8.7−8.9(2H,1H,及び2H,3m,ベ
ンゾエートのCH). 元素分析: C55H77N3 O14: 計算値:C,65.78;H,7.73;N,4.18 実測値:C,65.71;H,7.69;N,4.23
【0350】D. (2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−エチ
ルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシ
ルオキシ)−4−オクタデセン:
−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−エチ
ルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシ
ルオキシ)−4−オクタデセン:
【0351】
【化76】
【0352】(2S,3R,4E)−2−アジド−3−
ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−エチルオキ
シカルボニルメチル−2,3−ジ−O−p−メトキシベ
ンジル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オ
クタデセン(0.705g,0.70mmol)を実施
例1−Eに記載されているように反応を行い、0.41
8g(78%)の表題の化合物を油状物質として得た。
ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−エチルオキ
シカルボニルメチル−2,3−ジ−O−p−メトキシベ
ンジル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オ
クタデセン(0.705g,0.70mmol)を実施
例1−Eに記載されているように反応を行い、0.41
8g(78%)の表題の化合物を油状物質として得た。
【0353】 [α]22 D :+33°(c=1.0,CHCl3 ). IR(NaCl,フィルム)νmax (cm-1):210
0(N3 ),1750,1725(エステルのC=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.2−1.4(28H,m,−(CH2 )11
−及び2×−CH3 ),2.08(2H,m,=CHC
H 2 −),2.30(1H,d,J=7.08Hz,−
OH,D2 Oと交換可能),3.57(1H,dd,J
=10.3及び6.96Hz,H−1),3.62(1
H,dd,J=9.34及び5.95Hz,H−
6’),3.80(1H,m,+D2 O dd,J=1
0.2及び2.9Hz,H−3’),3.82−3.9
5(5H,m,H−1,H−2,H−2’,H−4’及
びH−6’),4.08(1H,brt,H−5),
4.13(2H,ABq,JAB=16.4Hz,Δν=
31.7Hz,−OCH2 CO−),4.18−4.2
5(4H,m,2×OCH 2 CH3 ),4.29(1
H,d,J=7.7Hz,−OH,D2 Oと交換可
能),4.38(2H,ABq,JAB=17.3Hz,
Δν=87.7Hz,−OCH2 CO−),4.92
(1H,d,J=3.64Hz,H−1’),5.59
(1H,dd,J=15.1及び8.0Hz,H−
4),5.66(1H,dd,J=8.0及び4.76
Hz,H−3),5.95(1H,dt,J=15.1
及び5.95Hz,H−5),7.44−7.48,
7.56−7.60及び8.04−8.07(2H,1
H,及び2H,3m,芳香性−H). 元素分析: C39H61N3 O12: 計算値:C,61.32;H,8.05;N,5.50 実測値:C,61.50;H,8.10;N,5.52
0(N3 ),1750,1725(エステルのC=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.2−1.4(28H,m,−(CH2 )11
−及び2×−CH3 ),2.08(2H,m,=CHC
H 2 −),2.30(1H,d,J=7.08Hz,−
OH,D2 Oと交換可能),3.57(1H,dd,J
=10.3及び6.96Hz,H−1),3.62(1
H,dd,J=9.34及び5.95Hz,H−
6’),3.80(1H,m,+D2 O dd,J=1
0.2及び2.9Hz,H−3’),3.82−3.9
5(5H,m,H−1,H−2,H−2’,H−4’及
びH−6’),4.08(1H,brt,H−5),
4.13(2H,ABq,JAB=16.4Hz,Δν=
31.7Hz,−OCH2 CO−),4.18−4.2
5(4H,m,2×OCH 2 CH3 ),4.29(1
H,d,J=7.7Hz,−OH,D2 Oと交換可
能),4.38(2H,ABq,JAB=17.3Hz,
Δν=87.7Hz,−OCH2 CO−),4.92
(1H,d,J=3.64Hz,H−1’),5.59
(1H,dd,J=15.1及び8.0Hz,H−
4),5.66(1H,dd,J=8.0及び4.76
Hz,H−3),5.95(1H,dt,J=15.1
及び5.95Hz,H−5),7.44−7.48,
7.56−7.60及び8.04−8.07(2H,1
H,及び2H,3m,芳香性−H). 元素分析: C39H61N3 O12: 計算値:C,61.32;H,8.05;N,5.50 実測値:C,61.50;H,8.10;N,5.52
【0354】E. (2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−ベン
ゾイル−4,6−ジ−O−エチルオキシカルボニルメチ
ル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタ
デセン:
−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−ベン
ゾイル−4,6−ジ−O−エチルオキシカルボニルメチ
ル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタ
デセン:
【0355】
【化77】
【0356】(2S,3R,4E)−2−アジド−3−
ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−エチルオキ
シカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン(0.666g,0.87mm
ol)を実施例1−Fに記載のように操作してベンゾイ
ル化を行い、表題の化合物(0.777g,91%)を
油状物質として得た。
ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−エチルオキ
シカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン(0.666g,0.87mm
ol)を実施例1−Fに記載のように操作してベンゾイ
ル化を行い、表題の化合物(0.777g,91%)を
油状物質として得た。
【0357】 [α]22 D :+45°(c=1.0,CHCl3 ). IR(NaCl,フィルム)νmax (cm-1):210
0(N3 ),1755,1720(エステルのC=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.2−1.4(28H,m,−(CH2 )11
−及び2×−CH3 ),2.05(2H,m,=CHC
H 2 −),3.52(1H,dd,J=10.05及び
7.88Hz,H−1),3.82(1H,dd,J=
9.67及び6.56Hz,H−6’),3.96(1
H,dd,J=10.05及び3.96Hz,H−
1),4.00(1H,m,H−2),4.07(1
H,dd,J=9.67及び6.04Hz,H−
6’),4.09−4.2(4H,m,−OCH 2 CH
3 及び−OCH2 CO−重複),4.21(2H,q,
J=7.12Hz,Hz,−OCH 2 CH3 ),4.2
6(1H,brs,H−4’),4.30(2H,AB
q,JAB=16.2Hz,Δν=83.6Hz,−OC
H2 CO−),4.33(1H,brt,J=6.3H
z,H−5’),5.33(1H,d,J=2.8H
z,H−1’),5.51−5.58(2H,m,H−
3及びH−4),5.74−5.81(2H,m,H−
2’及びH−3’),5.91(1H,dt,J=1
4.2及び6.7Hz,H−5),7.3−7.6,及
び7.95−8.03(9H及び6H,2m,芳香性−
H). 元素分析: C53H69N3 O14: 計算値:C,65.48;H,7.15;N,4.32 実測値:C,65.53;H,6.93;N,4.32
0(N3 ),1755,1720(エステルのC=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(3H,t,J=6.8Hz,−C
H3 ),1.2−1.4(28H,m,−(CH2 )11
−及び2×−CH3 ),2.05(2H,m,=CHC
H 2 −),3.52(1H,dd,J=10.05及び
7.88Hz,H−1),3.82(1H,dd,J=
9.67及び6.56Hz,H−6’),3.96(1
H,dd,J=10.05及び3.96Hz,H−
1),4.00(1H,m,H−2),4.07(1
H,dd,J=9.67及び6.04Hz,H−
6’),4.09−4.2(4H,m,−OCH 2 CH
3 及び−OCH2 CO−重複),4.21(2H,q,
J=7.12Hz,Hz,−OCH 2 CH3 ),4.2
6(1H,brs,H−4’),4.30(2H,AB
q,JAB=16.2Hz,Δν=83.6Hz,−OC
H2 CO−),4.33(1H,brt,J=6.3H
z,H−5’),5.33(1H,d,J=2.8H
z,H−1’),5.51−5.58(2H,m,H−
3及びH−4),5.74−5.81(2H,m,H−
2’及びH−3’),5.91(1H,dt,J=1
4.2及び6.7Hz,H−5),7.3−7.6,及
び7.95−8.03(9H及び6H,2m,芳香性−
H). 元素分析: C53H69N3 O14: 計算値:C,65.48;H,7.15;N,4.32 実測値:C,65.53;H,6.93;N,4.32
【0358】F. (2S,3R,4E)−1−(2,
3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−エチルオキ
シカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルア
ミノ−4−オクタデセン:
3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−エチルオキ
シカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルア
ミノ−4−オクタデセン:
【0359】
【化78】
【0360】(2S,3R,4E)−2−アジド−3−
ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル
−4,6−ジ−O−エチルオキシカルボニルメチル−α
−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン
(0.711g,0.73mmol)を実施例1−Gに
記載のように反応を行い、表題の化合物(0.744
g,86%)をシロップ状物質として得た。
ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル
−4,6−ジ−O−エチルオキシカルボニルメチル−α
−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン
(0.711g,0.73mmol)を実施例1−Gに
記載のように反応を行い、表題の化合物(0.744
g,86%)をシロップ状物質として得た。
【0361】 [α]22 D :+54°(c=1.0,CHCl3 ). IR(NaCl,フィルム)νmax (cm-1):175
2,1725(エステルのC=O),1652(アミド
のC=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(6H,t,J=6.7Hz,2×−C
H3 ),1.1−1.5(54H,m,2×−CH3,
−(CH2 )11−及び−(CH2 )13−),1.97
(2H,m,=CHCH 2 −),2.14(2H,m,
−CH 2 CONH−),3.83(3H,m,H−1及
びH−6’),4.02(1H,dd,J=9.7及び
5.55Hz,H−6’),4.05−4.2(4H,
m,−OCH 2 CH3 及び−OCH 2 CO−),4.2
1(2H,q,J=7.15Hz,−OCH 2 C
H3 ),4.24(1H,brd,J=2Hz,H−
4’),4.29(2H,ABq,JAB=16.3H
z,Δν=81.3Hz,−OCH2 CO−),4.3
5(1H,brt,J=6.3Hz,H−5’),4.
47(1H,m,H−2),5.24(1H,d,J=
2.3Hz,H−1’),5.49(1H,dd,J=
15.1及び7.66Hz,H−4),5.56(1
H,〜t,J=7.6Hz,H−3),5.76(2
H,m,H−2’及びH−3’),5.76(1H,d
t,J=15.1及び6.7Hz,H−5),6.04
(1H,d,J=9.3Hz,NH),7.37−7.
56,及び7.9−8.0(9H及び6H,m,芳香性
−H). 元素分析: C69H101 NO15: 計算値:C,69.96;H,8.59;N,1.18 実測値:C,69.74;H,8.43;N,1.39
2,1725(エステルのC=O),1652(アミド
のC=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m):0.89(6H,t,J=6.7Hz,2×−C
H3 ),1.1−1.5(54H,m,2×−CH3,
−(CH2 )11−及び−(CH2 )13−),1.97
(2H,m,=CHCH 2 −),2.14(2H,m,
−CH 2 CONH−),3.83(3H,m,H−1及
びH−6’),4.02(1H,dd,J=9.7及び
5.55Hz,H−6’),4.05−4.2(4H,
m,−OCH 2 CH3 及び−OCH 2 CO−),4.2
1(2H,q,J=7.15Hz,−OCH 2 C
H3 ),4.24(1H,brd,J=2Hz,H−
4’),4.29(2H,ABq,JAB=16.3H
z,Δν=81.3Hz,−OCH2 CO−),4.3
5(1H,brt,J=6.3Hz,H−5’),4.
47(1H,m,H−2),5.24(1H,d,J=
2.3Hz,H−1’),5.49(1H,dd,J=
15.1及び7.66Hz,H−4),5.56(1
H,〜t,J=7.6Hz,H−3),5.76(2
H,m,H−2’及びH−3’),5.76(1H,d
t,J=15.1及び6.7Hz,H−5),6.04
(1H,d,J=9.3Hz,NH),7.37−7.
56,及び7.9−8.0(9H及び6H,m,芳香性
−H). 元素分析: C69H101 NO15: 計算値:C,69.96;H,8.59;N,1.18 実測値:C,69.74;H,8.43;N,1.39
【0362】実施例 23: (2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2,3−ジ−O−メトキシメチル−4,6−ジ−
O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−β−D−ガラ
クトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン: A. エチル4,6−O−ベンジリデン−2,3−ジ−
O−メトキシメチル−1−チオ−β−D−ガラクトピラ
ノシド:
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2,3−ジ−O−メトキシメチル−4,6−ジ−
O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−β−D−ガラ
クトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン: A. エチル4,6−O−ベンジリデン−2,3−ジ−
O−メトキシメチル−1−チオ−β−D−ガラクトピラ
ノシド:
【0363】
【化79】
【0364】THF(40mL)中のエチル4,6−O
−ベンジリデン−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシ
ド[ニルソン(Nilsson)ら,J.Carboh
y.Chem.10巻(6号),1023頁(1991
年)](2.0g,6.4mmol)の冷溶液(アセト
ン/ドライアイス浴で冷却)に、1.6M n−ブチル
リチュウム(10mL)を加え、この混合溶液を10分
攪拌した。ブロモメチルメチルエーテル(2.5mL,
1.6g,1.3mmol)をこれに加え、温度を0°
C(氷浴)にした。30分攪拌した後、この混合溶液を
氷冷した飽和重曹水溶液上にあけ、それから酢酸エチル
(100mL)で希釈した。有機相は、飽和重曹水溶液
(2×50mL)、水(3×50mL)、飽和重曹水溶
液(50mL)で洗い、それから無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、その残渣をヘキサンから結
晶化して表題の化合物(2.4g,94%)を得た。
−ベンジリデン−1−チオ−β−D−ガラクトピラノシ
ド[ニルソン(Nilsson)ら,J.Carboh
y.Chem.10巻(6号),1023頁(1991
年)](2.0g,6.4mmol)の冷溶液(アセト
ン/ドライアイス浴で冷却)に、1.6M n−ブチル
リチュウム(10mL)を加え、この混合溶液を10分
攪拌した。ブロモメチルメチルエーテル(2.5mL,
1.6g,1.3mmol)をこれに加え、温度を0°
C(氷浴)にした。30分攪拌した後、この混合溶液を
氷冷した飽和重曹水溶液上にあけ、それから酢酸エチル
(100mL)で希釈した。有機相は、飽和重曹水溶液
(2×50mL)、水(3×50mL)、飽和重曹水溶
液(50mL)で洗い、それから無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、その残渣をヘキサンから結
晶化して表題の化合物(2.4g,94%)を得た。
【0365】1HNMR 200MHz(CDCl3 )
δ(ppm): 1.33(3H,t,J=7.3H
z,−CH3 ),2.60−2.91(2H,m,−S
CH2 −),3.415,3.485(6H,2s,−
OCH3 ),3.41−3.48(1H,m,H−
5),3.678(1H,dd,J=9.3及び3.4
Hz,H−3),3.959(1H,t,J=9.4H
z,H−2),4.008(1H,dd,J=12.4
及び1.8Hz,H−6),4.331(1H,dd,
J=12.3及び1.5Hz,H−6),4.338
(1H,d,J=3.0Hz,H−4),4.420
(1H,d,J=9.6Hz,H−1),4.786,
4.811,4.898,4.930(2H,ABq,
J=6.4Hz,−OCH2 O−),4.811(2
H,s,−OCH2 O−),5.516(1H,s,−
CH−),7.31−7.38,7.46−7.53
(5H,2組のm,−C6 H5 ).
δ(ppm): 1.33(3H,t,J=7.3H
z,−CH3 ),2.60−2.91(2H,m,−S
CH2 −),3.415,3.485(6H,2s,−
OCH3 ),3.41−3.48(1H,m,H−
5),3.678(1H,dd,J=9.3及び3.4
Hz,H−3),3.959(1H,t,J=9.4H
z,H−2),4.008(1H,dd,J=12.4
及び1.8Hz,H−6),4.331(1H,dd,
J=12.3及び1.5Hz,H−6),4.338
(1H,d,J=3.0Hz,H−4),4.420
(1H,d,J=9.6Hz,H−1),4.786,
4.811,4.898,4.930(2H,ABq,
J=6.4Hz,−OCH2 O−),4.811(2
H,s,−OCH2 O−),5.516(1H,s,−
CH−),7.31−7.38,7.46−7.53
(5H,2組のm,−C6 H5 ).
【0366】B. (2S,3R,4E)−3−ベンゾ
イルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2,
3−ジ−O−メトキシメチル−4,6−ジ−O−t−ブ
チルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノ
シルオキシ)−4−オクタデセン:
イルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2,
3−ジ−O−メトキシメチル−4,6−ジ−O−t−ブ
チルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノ
シルオキシ)−4−オクタデセン:
【0367】
【化80】
【0368】エチル4,6−O−ベンジリデン−2,3
−ジ−O−メトキシメチル−1−チオ−β−D−ガラク
トピラノシド(2.4g,6.0mmol)を、実施例
1−B,1−C,1−D,及び1−Gに記載の一般法に
従って反応を行い、表題の化合物(600mg)を固体
として得た。
−ジ−O−メトキシメチル−1−チオ−β−D−ガラク
トピラノシド(2.4g,6.0mmol)を、実施例
1−B,1−C,1−D,及び1−Gに記載の一般法に
従って反応を行い、表題の化合物(600mg)を固体
として得た。
【0369】IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):
3430(−NH−),3050,2980,292
0,2850(−CH−),1745,1715,16
70(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.892(6H,t,J=6.6Hz,2×
−CH3 ),1.2−1.35(46H,brs,−
(CH2 )11−,及び−(CH2 )12−),1.470
(9H,s,2×t−ブチル),1.55−1.63
(2H,m,−CH2 −),1.99−2.04(2
H,m,=CHCH2 −),2.12−2.2(2H,
m,−NHCOCH2−),3.398,3.418
(6H,2s,2×−OCH3 ),3.620(1H,
dd,J=9.9及び2.8Hz,H−1),3.61
−3.67(3H,m,H−3’,H−5’,及びH−
6’),3.850(1H,dd,J=9.8及び7.
5Hz,H−1),3.867(1H,d,J=2.8
Hz,H−4’),3.946(1H,m,H−2),
3.970(2H,brs,−OCH2 CO−),4.
159(1H,dd,J=10.6及び4.1Hz,H
−6’),4.234,4,275,4.292,4.
332(2H,ABq,J=16.4Hz,−OCH2
CO−),4.272(1H,d,J=7.6Hz,H
−1’),4.44−4.48(1H,m,H−2),
4.732,4.749,4.811,4.825(2
H,ABq,J=6.2Hz,−OCH2 O−),4.
764,4.772,4.779,4.788(2H,
ABq,J=3.4Hz,−OCH2 O−),5.49
2(1H,dd,J=15.3及び7.4Hz,H−
4),5.583(1H,t,J=7.1Hz,H−
3),5.863(1H,dt,J=15.2及び6.
7Hz,H−5),6.412(1H,d,J=8.9
Hz,−NH−),7.42−7.46,7.53−
7.57,8.03−8.05(5H,3組のm,−C
6 H5 ).
3430(−NH−),3050,2980,292
0,2850(−CH−),1745,1715,16
70(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.892(6H,t,J=6.6Hz,2×
−CH3 ),1.2−1.35(46H,brs,−
(CH2 )11−,及び−(CH2 )12−),1.470
(9H,s,2×t−ブチル),1.55−1.63
(2H,m,−CH2 −),1.99−2.04(2
H,m,=CHCH2 −),2.12−2.2(2H,
m,−NHCOCH2−),3.398,3.418
(6H,2s,2×−OCH3 ),3.620(1H,
dd,J=9.9及び2.8Hz,H−1),3.61
−3.67(3H,m,H−3’,H−5’,及びH−
6’),3.850(1H,dd,J=9.8及び7.
5Hz,H−1),3.867(1H,d,J=2.8
Hz,H−4’),3.946(1H,m,H−2),
3.970(2H,brs,−OCH2 CO−),4.
159(1H,dd,J=10.6及び4.1Hz,H
−6’),4.234,4,275,4.292,4.
332(2H,ABq,J=16.4Hz,−OCH2
CO−),4.272(1H,d,J=7.6Hz,H
−1’),4.44−4.48(1H,m,H−2),
4.732,4.749,4.811,4.825(2
H,ABq,J=6.2Hz,−OCH2 O−),4.
764,4.772,4.779,4.788(2H,
ABq,J=3.4Hz,−OCH2 O−),5.49
2(1H,dd,J=15.3及び7.4Hz,H−
4),5.583(1H,t,J=7.1Hz,H−
3),5.863(1H,dt,J=15.2及び6.
7Hz,H−5),6.412(1H,d,J=8.9
Hz,−NH−),7.42−7.46,7.53−
7.57,8.03−8.05(5H,3組のm,−C
6 H5 ).
【0370】実施例 24: (2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
イソプロピルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラク
トピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
イソプロピルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラク
トピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
【0371】
【化81】
【0372】乾燥アセトニトリル(5mL)、及びN,
N−ジメチルホルムアミドの混合溶液にオギザリルクロ
リド(0.1mL,1.1mmol)を加えた。20分
後、得られた混合物に、クロロホルム(5mL)中の、
実施例2記載の(2S,3R,4E)−3−ベンゾイル
オキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2,3−
ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カルボキシメチ
ル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタ
デセン(0.24g,0.21mmol)を加えた。2
0分後、ピリジン(0.35mL)及びイソプロパノー
ル(0.2mL)の混合溶液を加え、22°Cに温め
た。2時間後、反応混合物は酢酸エチル(100mL)
で希釈し、飽和重曹水溶液及びブラインで洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2.5×1
2cm,トルエン/酢酸エチル=0から20%で溶出)
で精製して0.058g(27%)の表題の化合物をシ
ロップ状物質として得た。
N−ジメチルホルムアミドの混合溶液にオギザリルクロ
リド(0.1mL,1.1mmol)を加えた。20分
後、得られた混合物に、クロロホルム(5mL)中の、
実施例2記載の(2S,3R,4E)−3−ベンゾイル
オキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2,3−
ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カルボキシメチ
ル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタ
デセン(0.24g,0.21mmol)を加えた。2
0分後、ピリジン(0.35mL)及びイソプロパノー
ル(0.2mL)の混合溶液を加え、22°Cに温め
た。2時間後、反応混合物は酢酸エチル(100mL)
で希釈し、飽和重曹水溶液及びブラインで洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2.5×1
2cm,トルエン/酢酸エチル=0から20%で溶出)
で精製して0.058g(27%)の表題の化合物をシ
ロップ状物質として得た。
【0373】 [α]22 D :+43°(c=1.0,CHCl3 ). IR(NaCl)νmax (cm-1): 1752,17
20(エステルのC=O),1646(アミドのC=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.89(6H,t,J=6.8Hz,2×−
CH3 ),1.0−1.3(60H,m,4×−C
H 3 ,−(CH2 )11−,及び−(CH2 )13−),
1.97(2H,m,=CHCH2 −),2.14(2
H,m,−NHCOCH2 −),3.8−3.9(3
H,m,H−1及びH−6’),4.03(1H,d
d,J=9.7及び5.38Hz,H−6’),4.0
9(2H,ABq,JAB=16.5Hz,Δν=17.
8Hz,−OCH2 CO−),4.23(1H,br
s,H−4’),4.26(2H,ABq,JAB=1
6.2Hz,Δν=85.9Hz,−OCH2 CO
−),4.34(1H,H−5’,−OCH2 CO−と
重複),4.47(1H,m,H−2),5.01及び
5.08(2×1H,2m,−CH(CH3 ) 2 ),
5.24(1H,d,J=2.7Hz,H−1’),
5.49(1H,dd,J=15.1及び7.7Hz,
H−4),5.57(1H,〜t,J=7.6Hz,H
−4),5.74(2H,m,H−2’及びH−
3’),5.75(1H,dd,J=15.1及び7.
0Hz,H−5),6.06(1H,d,J=9.3H
z,−NH−),7.28−7.55,7.83−8.
0(9Hと6H,2m,芳香性−H). 元素分析: C71H105 NO15: 計算値: C,70.33;H,8.73;N,1.1
6. 実測値: C,70.05;H,8.55;N,1.3
9.
20(エステルのC=O),1646(アミドのC=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.89(6H,t,J=6.8Hz,2×−
CH3 ),1.0−1.3(60H,m,4×−C
H 3 ,−(CH2 )11−,及び−(CH2 )13−),
1.97(2H,m,=CHCH2 −),2.14(2
H,m,−NHCOCH2 −),3.8−3.9(3
H,m,H−1及びH−6’),4.03(1H,d
d,J=9.7及び5.38Hz,H−6’),4.0
9(2H,ABq,JAB=16.5Hz,Δν=17.
8Hz,−OCH2 CO−),4.23(1H,br
s,H−4’),4.26(2H,ABq,JAB=1
6.2Hz,Δν=85.9Hz,−OCH2 CO
−),4.34(1H,H−5’,−OCH2 CO−と
重複),4.47(1H,m,H−2),5.01及び
5.08(2×1H,2m,−CH(CH3 ) 2 ),
5.24(1H,d,J=2.7Hz,H−1’),
5.49(1H,dd,J=15.1及び7.7Hz,
H−4),5.57(1H,〜t,J=7.6Hz,H
−4),5.74(2H,m,H−2’及びH−
3’),5.75(1H,dd,J=15.1及び7.
0Hz,H−5),6.06(1H,d,J=9.3H
z,−NH−),7.28−7.55,7.83−8.
0(9Hと6H,2m,芳香性−H). 元素分析: C71H105 NO15: 計算値: C,70.33;H,8.73;N,1.1
6. 実測値: C,70.05;H,8.55;N,1.3
9.
【0374】実施例 25: (2S,3R,4E)−
2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ
−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カルボキシメチル
−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデ
セン:
2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ
−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カルボキシメチル
−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデ
セン:
【0375】
【化82】
【0376】実施例15−B記載の(2S,3R,4
E)−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,
3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチロ
キシカルボニルメチル−β−D−ガラクトピラノシルオ
キシ)−4−オクタデセン(191mg,0.19mm
ol)にトリフルオロ酢酸/水(9:1,2.5mL)
の溶液を加えて、22°Cで5分間攪拌した。トルエン
(5mL)を加え、この混合溶液を一部濃縮した。この
操作を繰り返した。トルエン(5mL)を加え、濃縮乾
固した。残渣は分別TLC(MeOH/CHCl3 /H
2 O:20/80/2,及び25/75/2)で2回精
製し、ジクロロメタン/メタノール(1:1,10m
L)中で、0°C(氷浴)で、Dowex 50 W8
(H+ )レジンで30分処理し、表題の化合物(41m
g,24%)を遊離カルボン酸として得た。
E)−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(2,
3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチロ
キシカルボニルメチル−β−D−ガラクトピラノシルオ
キシ)−4−オクタデセン(191mg,0.19mm
ol)にトリフルオロ酢酸/水(9:1,2.5mL)
の溶液を加えて、22°Cで5分間攪拌した。トルエン
(5mL)を加え、この混合溶液を一部濃縮した。この
操作を繰り返した。トルエン(5mL)を加え、濃縮乾
固した。残渣は分別TLC(MeOH/CHCl3 /H
2 O:20/80/2,及び25/75/2)で2回精
製し、ジクロロメタン/メタノール(1:1,10m
L)中で、0°C(氷浴)で、Dowex 50 W8
(H+ )レジンで30分処理し、表題の化合物(41m
g,24%)を遊離カルボン酸として得た。
【0377】IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):
3200−2500(OH),2105(N3 ),1
730(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d5 )δ(pp
m): 0.846(3H,t,J=6.7Hz,−C
H3 ),1.23(22H,brs,−(CH2)
11−),1.91−1.94(2H,m,=CHCH2
−),4.04−4.10(1H,m,H−2),4.
31−4.38(3H,m,H−5’,H−6’,H−
1),4.48−4.57(1H,m,H−1),4.
488,4.529,4.533,4.575(2H,
ABq,J=16.5Hz,−OCH2CO−),4.
682(1H,dd,J=9.7及び6.5Hz,H−
6’),4.721,4.761,4.842,4.8
83(2H,ABq,J=16.3Hz,−OCH2 C
O−),4.682(1H,dd,J=9.7及び6.
5Hz,H−6’),4.721,4.761,4.8
42,4.883(2H,ABq,J=16.3Hz,
−OCH2 CO−),4.812(1H,d,J=2.
6Hz,H−4’),5.296(1H,d,J=7.
9Hz,H−1’),5.740(1H,dd,J=1
5.4及び7.9Hz,H−4),5.923(1H,
dt,J=15.5及び6.7Hz,H−4),5.9
23(1H,dt,J=15.5及び6.7Hz,H−
5),6.001(1H,dd,J=7.7及び3.2
Hz,H−3),6.096(1H,dd,J=10.
5及び2.9Hz,H−3’),6.509(1H,d
d,J=10.4及び7.9Hz,H−2’),7.1
8−7.51,8.16−8.23(15H,5組の
m,芳香性−H).
3200−2500(OH),2105(N3 ),1
730(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d5 )δ(pp
m): 0.846(3H,t,J=6.7Hz,−C
H3 ),1.23(22H,brs,−(CH2)
11−),1.91−1.94(2H,m,=CHCH2
−),4.04−4.10(1H,m,H−2),4.
31−4.38(3H,m,H−5’,H−6’,H−
1),4.48−4.57(1H,m,H−1),4.
488,4.529,4.533,4.575(2H,
ABq,J=16.5Hz,−OCH2CO−),4.
682(1H,dd,J=9.7及び6.5Hz,H−
6’),4.721,4.761,4.842,4.8
83(2H,ABq,J=16.3Hz,−OCH2 C
O−),4.682(1H,dd,J=9.7及び6.
5Hz,H−6’),4.721,4.761,4.8
42,4.883(2H,ABq,J=16.3Hz,
−OCH2 CO−),4.812(1H,d,J=2.
6Hz,H−4’),5.296(1H,d,J=7.
9Hz,H−1’),5.740(1H,dd,J=1
5.4及び7.9Hz,H−4),5.923(1H,
dt,J=15.5及び6.7Hz,H−4),5.9
23(1H,dt,J=15.5及び6.7Hz,H−
5),6.001(1H,dd,J=7.7及び3.2
Hz,H−3),6.096(1H,dd,J=10.
5及び2.9Hz,H−3’),6.509(1H,d
d,J=10.4及び7.9Hz,H−2’),7.1
8−7.51,8.16−8.23(15H,5組の
m,芳香性−H).
【0378】実施例 26: (2S,3R,4E)−
1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
t−ブチルオキシカルボニルメチル−β−D−ガラクト
ピラノシルオキシ)−3−ベンゾイルオキシ−2−デカ
ノイルアミノ−4−ウンデセン: A. (2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾ
イルオキシ−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,
6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−β−
D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−ウンデセン:
1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
t−ブチルオキシカルボニルメチル−β−D−ガラクト
ピラノシルオキシ)−3−ベンゾイルオキシ−2−デカ
ノイルアミノ−4−ウンデセン: A. (2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾ
イルオキシ−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,
6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−β−
D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−ウンデセン:
【0379】
【化83】
【0380】実施例6−Hに記載の(2S,3R,4
E)−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,
6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−β−
D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−ウンデセン
(2.00g,2.77mmol)を、実施例1−Fに
記載の方法でベンゾイル化の反応を行い、表題の化合物
(2.36g,91%)を油状物質として得た。
E)−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−1−(4,
6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−β−
D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−ウンデセン
(2.00g,2.77mmol)を、実施例1−Fに
記載の方法でベンゾイル化の反応を行い、表題の化合物
(2.36g,91%)を油状物質として得た。
【0381】 [α]22 D :−12°(c=1.0,CHCl3 ). IR(NaCl,フィルム)νmax (cm-1): 21
00(N3 ),1750(sh),1725(エステル
のC=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.87(3H,t,J=6.9Hz,−CH
3 ),1.2−1.3(8H,m,−(CH2 )
4 −),1.4及び1.49(2×9H,2s,2×t
−ブチル),1.93(2H,m,=CHCH 2 −),
3.63(1H,dd,J=12.7及び8.8Hz,
H−1),3.85(1H,dd,J=9.4及び6.
0Hz,H−6’),3.92−3.97(2H,m,
H−1,H−5’重複),4.05(2H,s,−OC
H2 CO−),4.11(1H,dd,J=9.4及び
6.3Hz,H−6’),4.18(2H,ABq,J
AB=16.1Hz,Δν=94Hz,−OCH2 CO
−),4.19(1H,brd,J=2.5Hz,H−
4’),4.71(1H,d,J=7.9Hz,H−
1’),5.39(1H,dd,J=10.5及び2.
85Hz,H−3’),5.46(1H,dd,J=1
5.1及び8.1Hz,H−4),5.53(1H,d
d,J=8.1及び3.3Hz,H−3),5.72
(1H,dt,J=15.1及び6.7Hz,H−
5),5.82(1H,dd,J=10.5及び7.9
Hz,H−2’),7.33−7.58,7.92−
8.04(9Hと6H,2m,芳香性−H). 元素分析: C50H63N3 O14: 計算値: C,64.57;H,6.83;N,4.5
2. 実測値: C,64.64;H,6.82;N,4.5
2.
00(N3 ),1750(sh),1725(エステル
のC=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.87(3H,t,J=6.9Hz,−CH
3 ),1.2−1.3(8H,m,−(CH2 )
4 −),1.4及び1.49(2×9H,2s,2×t
−ブチル),1.93(2H,m,=CHCH 2 −),
3.63(1H,dd,J=12.7及び8.8Hz,
H−1),3.85(1H,dd,J=9.4及び6.
0Hz,H−6’),3.92−3.97(2H,m,
H−1,H−5’重複),4.05(2H,s,−OC
H2 CO−),4.11(1H,dd,J=9.4及び
6.3Hz,H−6’),4.18(2H,ABq,J
AB=16.1Hz,Δν=94Hz,−OCH2 CO
−),4.19(1H,brd,J=2.5Hz,H−
4’),4.71(1H,d,J=7.9Hz,H−
1’),5.39(1H,dd,J=10.5及び2.
85Hz,H−3’),5.46(1H,dd,J=1
5.1及び8.1Hz,H−4),5.53(1H,d
d,J=8.1及び3.3Hz,H−3),5.72
(1H,dt,J=15.1及び6.7Hz,H−
5),5.82(1H,dd,J=10.5及び7.9
Hz,H−2’),7.33−7.58,7.92−
8.04(9Hと6H,2m,芳香性−H). 元素分析: C50H63N3 O14: 計算値: C,64.57;H,6.83;N,4.5
2. 実測値: C,64.64;H,6.82;N,4.5
2.
【0382】B. (2S,3R,4E)−1−(2,
3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチル
オキシカルボニルメチル−β−D−ガラクトピラノシル
オキシ)−3−ベンゾイルオキシ−2−デカノイルアミ
ノ−4−ウンデセン:
3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチル
オキシカルボニルメチル−β−D−ガラクトピラノシル
オキシ)−3−ベンゾイルオキシ−2−デカノイルアミ
ノ−4−ウンデセン:
【0383】
【化84】
【0384】(2S,3R,4E)−2−アジド−3−
ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル
−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル
−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−ウンデセ
ン(1.06g,1.14mmol)を実施例1−G記
載のように還元し、アシル化した。但し今回はデカノイ
ルクロリドをアシル化試薬として用いた。表題の化合物
を1.068g(89%)シロップ状物質として得た。
ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル
−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル
−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−ウンデセ
ン(1.06g,1.14mmol)を実施例1−G記
載のように還元し、アシル化した。但し今回はデカノイ
ルクロリドをアシル化試薬として用いた。表題の化合物
を1.068g(89%)シロップ状物質として得た。
【0385】 [α]22 D : +10°(c=1.0,CHCl3 ). IR(NaCl,フィルム)νmax (cm-1): 17
40(sh),1725(エステルのC=O),167
0(アミドのC=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.87及び0.89(2×3H,2t,J=
7.0及び6.7Hz,2×−CH3 ),1.14−
1.5(22H,m,−(CH2 )4 −及び−(C
H2 )7 −),1.41及び1.48(2×9H,2
s,2×t−ブチル),1.83(2H,t,J=7.
6Hz,−NHCOCH2 −),2.0(2H,m,=
CHCH2 −),3.70(1H,dd,J=10.1
及び3.97Hz,H−1),3.73(1H,dd,
J=9.5及び6.0Hz,H−6’),3.92(1
H,brt,J=6Hz,H−5’),3.97(2
H,ABq,JAB=18.0Hz,Δν=10.6H
z,−OCH2 CO−),4.04(1H,dd,J=
9.5及び6.0Hz,H−6’),4.17(1H,
dd,J=10.0及び3.6Hz,H−1),4.1
8(1H,m,H−4’,H−1と重複),4.18
(2H,ABq,JAB=16.1Hz,Δν=85.6
Hz,−OCH2 CO−),4.41(1H,m,H−
2),4.65(1H,d,J=7.8Hz,H−
1’),5.41(1H,dd,J=10.4及び2.
9Hz,H−3’),5.47(1H,dd,J=1
5.2及び7.2Hz,H−4),5.54(1H,d
d,J=7.2及び6.7Hz,H−3),5.75−
5.85(3H,m,H−2’,H−5及び−NH−,
重複),7.33−7.58,7.9−8.05(9H
と6H,2m,芳香性−H). 元素分析: C60H83NO15: 計算値: C,68.09;H,7.91;N,1.3
2. 実測値: C,68.07;H,7.71;N,1.4
8.
40(sh),1725(エステルのC=O),167
0(アミドのC=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.87及び0.89(2×3H,2t,J=
7.0及び6.7Hz,2×−CH3 ),1.14−
1.5(22H,m,−(CH2 )4 −及び−(C
H2 )7 −),1.41及び1.48(2×9H,2
s,2×t−ブチル),1.83(2H,t,J=7.
6Hz,−NHCOCH2 −),2.0(2H,m,=
CHCH2 −),3.70(1H,dd,J=10.1
及び3.97Hz,H−1),3.73(1H,dd,
J=9.5及び6.0Hz,H−6’),3.92(1
H,brt,J=6Hz,H−5’),3.97(2
H,ABq,JAB=18.0Hz,Δν=10.6H
z,−OCH2 CO−),4.04(1H,dd,J=
9.5及び6.0Hz,H−6’),4.17(1H,
dd,J=10.0及び3.6Hz,H−1),4.1
8(1H,m,H−4’,H−1と重複),4.18
(2H,ABq,JAB=16.1Hz,Δν=85.6
Hz,−OCH2 CO−),4.41(1H,m,H−
2),4.65(1H,d,J=7.8Hz,H−
1’),5.41(1H,dd,J=10.4及び2.
9Hz,H−3’),5.47(1H,dd,J=1
5.2及び7.2Hz,H−4),5.54(1H,d
d,J=7.2及び6.7Hz,H−3),5.75−
5.85(3H,m,H−2’,H−5及び−NH−,
重複),7.33−7.58,7.9−8.05(9H
と6H,2m,芳香性−H). 元素分析: C60H83NO15: 計算値: C,68.09;H,7.91;N,1.3
2. 実測値: C,68.07;H,7.71;N,1.4
8.
【0386】実施例 27: (2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−ベンゾ
イル−4,6−ジ−O−カルボキシメチル−β−D−ガ
ラクトピラノシルオキシ)−2−デカノイルアミノ−4
−ウンデセン:
3−ベンゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−ベンゾ
イル−4,6−ジ−O−カルボキシメチル−β−D−ガ
ラクトピラノシルオキシ)−2−デカノイルアミノ−4
−ウンデセン:
【0387】
【化85】
【0388】(2S,3R,4E)−1−(2,3−ジ
−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシ
カルボニルメチル−β−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−3−ベンゾイルオキシ−2−デカノイルアミノ−
4−ウンデセン(0.980g,0.926mmol)
を実施例2に記載されている反応により脱保護して0.
86g(98%)の表題の化合物を白色ガラス状物質と
して得た。
−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシ
カルボニルメチル−β−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−3−ベンゾイルオキシ−2−デカノイルアミノ−
4−ウンデセン(0.980g,0.926mmol)
を実施例2に記載されている反応により脱保護して0.
86g(98%)の表題の化合物を白色ガラス状物質と
して得た。
【0389】 [α]22 D : +2°(c=1.0,CHCl3 ). IR(KBr)νmax (cm-1): 1750(sh)
(エステルのC=O),1725(酸のC=O),16
35(アミドのC=O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m): 0.82及び0.83(2×3H,2t,J=
7.0及び6.7Hz,2×−CH3 ),1.1−1.
37(22H,m,−(CH2 )4 −及び−(CH2 )
7 −),1.75−2.0(4H,m,−NHCOCH
2 −及び=CHCH2 −),3.5−3.75(4H,
m,H−1及びH−6’),3.77(1H,dd,J
=10.1及び6.8Hz,H−1),3.83(1
H,dd,J=9.8及び6.3Hz,H−6’),
4.03(2H,ABq,JAB=16.7Hz,Δν=
10.9Hz,−OCH2 CO−),4.08(1H,
m,H−5’),4.10(1H,brd,J=2H
z,H−4’),4.19(2H,ABq,JAB=1
6.5Hz,Δν=24.2Hz,−OCH2 CO
−),4.31(1H,m,H−2),4.90(1
H,d,J=7.2Hz,H−1’),5.34(1
H,dd,J=7.3及び4.5Hz,H−3),5.
44(1H,dd,J=15.5及び7.3Hz,H−
4),5.45−5.6(3H,m,H−2’,H−
3’,H−5),7.35−7.65,7.8−7.9
5(9Hと6H,2m,芳香性−H). 元素分析: C52H67NO15・H2 O: 計算値: C,64.78;H,7.21;N,1.4
5. 実測値: C,64.60;H,6.91;N,1.6
1.
(エステルのC=O),1725(酸のC=O),16
35(アミドのC=O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m): 0.82及び0.83(2×3H,2t,J=
7.0及び6.7Hz,2×−CH3 ),1.1−1.
37(22H,m,−(CH2 )4 −及び−(CH2 )
7 −),1.75−2.0(4H,m,−NHCOCH
2 −及び=CHCH2 −),3.5−3.75(4H,
m,H−1及びH−6’),3.77(1H,dd,J
=10.1及び6.8Hz,H−1),3.83(1
H,dd,J=9.8及び6.3Hz,H−6’),
4.03(2H,ABq,JAB=16.7Hz,Δν=
10.9Hz,−OCH2 CO−),4.08(1H,
m,H−5’),4.10(1H,brd,J=2H
z,H−4’),4.19(2H,ABq,JAB=1
6.5Hz,Δν=24.2Hz,−OCH2 CO
−),4.31(1H,m,H−2),4.90(1
H,d,J=7.2Hz,H−1’),5.34(1
H,dd,J=7.3及び4.5Hz,H−3),5.
44(1H,dd,J=15.5及び7.3Hz,H−
4),5.45−5.6(3H,m,H−2’,H−
3’,H−5),7.35−7.65,7.8−7.9
5(9Hと6H,2m,芳香性−H). 元素分析: C52H67NO15・H2 O: 計算値: C,64.78;H,7.21;N,1.4
5. 実測値: C,64.60;H,6.91;N,1.6
1.
【0390】表題の化合物のナトリウム塩:上記の二塩
基酸を実施例10記載の一般法でナトリウム塩にした。
基酸を実施例10記載の一般法でナトリウム塩にした。
【0391】IR(KBr)νmax (cm-1): 17
25(エステルのC=O),1680(アミドのC=
O),1610(カルボン酸塩のC=0).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m): 0.82及び0.83(2×3H,2t,J=
7.0及び6.7Hz,2×−CH3 ),1.1−1.
4(22H,m,−(CH2 )4 −及び−(CH2 )7
−),1.8−2.0(4H,m,−NHCOCH2 −
及び=CHCH2 −),3.39,3.52,3.6
3,及び3.99(4×1H,4m,H−1及びH−
6’),3.7−3.8(2H,m,−OCH2 CO
−),3.85(2H,ABq,JAB=14.5Hz,
Δν=63.5Hz,−OCH2 CO−),4.1(1
H,m,H−5’),4.22(1H,brs,H−
4’),4.33(1H,m,H−2),4.90(1
H,d,J=7.1Hz,H−1’),5.34(1
H,dd,J=7.4及び4.6Hz,H−3),5.
43(1H,dd,J=15.2及び7.4Hz,H−
4),5.45−5.55(2H,m,H−2’,H−
3’),5.54(1H,dt,J=15.2及び6.
4Hz,H−5’),7.35−7.6,及び7.8−
7.9(9Hと6H,2m,芳香性−H),7.75
(1H,d,J=8.8Hz,−NH−).
25(エステルのC=O),1680(アミドのC=
O),1610(カルボン酸塩のC=0).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m): 0.82及び0.83(2×3H,2t,J=
7.0及び6.7Hz,2×−CH3 ),1.1−1.
4(22H,m,−(CH2 )4 −及び−(CH2 )7
−),1.8−2.0(4H,m,−NHCOCH2 −
及び=CHCH2 −),3.39,3.52,3.6
3,及び3.99(4×1H,4m,H−1及びH−
6’),3.7−3.8(2H,m,−OCH2 CO
−),3.85(2H,ABq,JAB=14.5Hz,
Δν=63.5Hz,−OCH2 CO−),4.1(1
H,m,H−5’),4.22(1H,brs,H−
4’),4.33(1H,m,H−2),4.90(1
H,d,J=7.1Hz,H−1’),5.34(1
H,dd,J=7.4及び4.6Hz,H−3),5.
43(1H,dd,J=15.2及び7.4Hz,H−
4),5.45−5.55(2H,m,H−2’,H−
3’),5.54(1H,dt,J=15.2及び6.
4Hz,H−5’),7.35−7.6,及び7.8−
7.9(9Hと6H,2m,芳香性−H),7.75
(1H,d,J=8.8Hz,−NH−).
【0392】実施例 28: (2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2−O−ベンゾイル−4−O−メトキシカルボニ
ルメチル−6−O−カルボキシメチル−α−D−ガラク
トピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2−O−ベンゾイル−4−O−メトキシカルボニ
ルメチル−6−O−カルボキシメチル−α−D−ガラク
トピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
【0393】
【化86】
【0394】実施例2に記載の一般法に従って(2S,
3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカ
ノイルアミノ−1−(2−O−ベンゾイル−4,6−ジ
−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガ
ラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン(466
mg,0.41mmol)について反応を行い、(2
S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサ
デカノイルアミノ−1−(2−O−ベンゾイル−4,6
−ジ−O−カルボキシメチル−α−D−ガラクトピラノ
シルオキシ)−4−オクタデセン(実施例14参照)と
共に、対応した(2S,3R,4E)−3−ベンゾイル
オキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2−O−
ベンゾイル−4−O−メトキシカルボニルメチル−6−
O−カルボキシメチル−α−D−ガラクトピラノシルオ
キシ)−4−オクタデセン(0.144g,34%)を
ベージュ色の固体として得た。
3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカ
ノイルアミノ−1−(2−O−ベンゾイル−4,6−ジ
−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガ
ラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン(466
mg,0.41mmol)について反応を行い、(2
S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサ
デカノイルアミノ−1−(2−O−ベンゾイル−4,6
−ジ−O−カルボキシメチル−α−D−ガラクトピラノ
シルオキシ)−4−オクタデセン(実施例14参照)と
共に、対応した(2S,3R,4E)−3−ベンゾイル
オキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2−O−
ベンゾイル−4−O−メトキシカルボニルメチル−6−
O−カルボキシメチル−α−D−ガラクトピラノシルオ
キシ)−4−オクタデセン(0.144g,34%)を
ベージュ色の固体として得た。
【0395】IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):
3500−3100(OH),3300(NH),1
715,1650,1605(C=O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m): 0.848(6H,t,J=6.7Hz,2×
−CH3 ),1.19−1.39(48H,m,−(C
H2 )13−及び−(CH2 )11−),1.82−1.9
9(4H,2組のm,=CHCH2 −及び−CH2 CO
NH−),3.447(1H,dd,J=9.6及び
5.7Hz,H−6’),3.443,3.479,
3.530,3.568(2H,ABq,J=15.4
Hz,−OCH2 CO−),3.42−3.51(1
H,m,隠れたH−1),3.654(3H,s,−O
CH3 ),3.675(1H,dd,J=12.1及び
6.1Hz,H−1),3.716(1H,dd,J=
9.6及び6.8Hz,H−6’),3.840(1
H,brs,H−4’),3.983(1H,bt,J
=6.3Hz,H−5’),4.143(1H,dd,
J=10.4及び2.7Hz,H−3’),4.25−
4.32(1H,m,H−2),4.477(2H,A
Bqの1部,−OCH2CO−),4.967(1H,
d,J=3.6Hz,H−1’),5.0922(1
H,dd,J=10.4及び3.6Hz,H−2’),
5.28(1H,brs,−OH),5.448(1
H,bt,J=7.4Hz,H−3),5.496(1
H,dd,J=14.8及び7.5Hz,H−4),
5.710(1H,dt,J=14.7及び6.8H
z,H−5),7.43−7.50,7.58−7.6
3,7.87−7.95(10H,3組のm,芳香性−
H),7.91(1H,−NH−の1部). 元素分析: C59H91NO11・1.5H2 O: 計算値: C,66.25;H,8.89;N,1.3
1. 実測値: C,66.42;H,6.43;N,1.4
1.
3500−3100(OH),3300(NH),1
715,1650,1605(C=O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m): 0.848(6H,t,J=6.7Hz,2×
−CH3 ),1.19−1.39(48H,m,−(C
H2 )13−及び−(CH2 )11−),1.82−1.9
9(4H,2組のm,=CHCH2 −及び−CH2 CO
NH−),3.447(1H,dd,J=9.6及び
5.7Hz,H−6’),3.443,3.479,
3.530,3.568(2H,ABq,J=15.4
Hz,−OCH2 CO−),3.42−3.51(1
H,m,隠れたH−1),3.654(3H,s,−O
CH3 ),3.675(1H,dd,J=12.1及び
6.1Hz,H−1),3.716(1H,dd,J=
9.6及び6.8Hz,H−6’),3.840(1
H,brs,H−4’),3.983(1H,bt,J
=6.3Hz,H−5’),4.143(1H,dd,
J=10.4及び2.7Hz,H−3’),4.25−
4.32(1H,m,H−2),4.477(2H,A
Bqの1部,−OCH2CO−),4.967(1H,
d,J=3.6Hz,H−1’),5.0922(1
H,dd,J=10.4及び3.6Hz,H−2’),
5.28(1H,brs,−OH),5.448(1
H,bt,J=7.4Hz,H−3),5.496(1
H,dd,J=14.8及び7.5Hz,H−4),
5.710(1H,dt,J=14.7及び6.8H
z,H−5),7.43−7.50,7.58−7.6
3,7.87−7.95(10H,3組のm,芳香性−
H),7.91(1H,−NH−の1部). 元素分析: C59H91NO11・1.5H2 O: 計算値: C,66.25;H,8.89;N,1.3
1. 実測値: C,66.42;H,6.43;N,1.4
1.
【0396】表題の化合物のナトリウム塩の合成:上記
のモノ酸(97mg,0.093mmol)をジオキサ
ン(8mL)に溶解した。この溶液をMillexLC
R0.5μmフィルターで濾過し、水(1mL)中のN
aHCO3 (7mg,0.083mmol)溶液を加え
た。この溶液を凍結乾燥して表題の化合物(94mg,
85%)をふわふわした白色固体として得た。
のモノ酸(97mg,0.093mmol)をジオキサ
ン(8mL)に溶解した。この溶液をMillexLC
R0.5μmフィルターで濾過し、水(1mL)中のN
aHCO3 (7mg,0.083mmol)溶液を加え
た。この溶液を凍結乾燥して表題の化合物(94mg,
85%)をふわふわした白色固体として得た。
【0397】IR(ヌジョール)νmax (cm-1):
3600−3300(OH,NH),3055,292
5,2855(C−H),1745,1720,166
8(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.89(6H,t,J=6.8Hz,2×−
CH3 ),1.17−1.36(44H,m,−(CH
2 )10−及び−(CH2 )12−),1.55−1.65
(4H,m,2×−CH2 −),2.05(2H,m,
=CHCH2 −),2.19(2H,m,−NHCOC
H2 −),3.50(1H,brs,−OH),3.7
5(1H,dd,J=9.3及び6.0Hz,H−
6’),3.84(1H,brt,H−5’),3.8
6(1H,dd,J=11.3及び3.6Hz,H−
1),3.98(1H,dd,J=9.3及び6.2H
z,H−6’),4.00(2H,s,−OCH2 CO
−),4.05−4.11(3H,m,H−4’,H−
2’及びH−1),4.10(1H,d,JAB=16.
0Hz,−OCH2 CO−),4.21(1H,d,J
AB=16.0Hz,−OCH2 CO−),4.42(1
H,d,J=7.6Hz,H−1’),4.53(1
H,m,H−2),5.16(1H,dd,J=10.
2及び2.8Hz,H−3’),5.50(1H,d
d,J=15.2及び7.2Hz,H−4),5.57
(1H,brt,H−3),5.88(1H,dt,J
=15.2及び6.9Hz,H−5),6.09(1
H,d,J=9.3Hz,−NH−),7.45−7.
50,7.57−7.63,8.04−8.10,8.
10−8.12(10H,4組のm,2×C 6 H5 ).
3600−3300(OH,NH),3055,292
5,2855(C−H),1745,1720,166
8(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.89(6H,t,J=6.8Hz,2×−
CH3 ),1.17−1.36(44H,m,−(CH
2 )10−及び−(CH2 )12−),1.55−1.65
(4H,m,2×−CH2 −),2.05(2H,m,
=CHCH2 −),2.19(2H,m,−NHCOC
H2 −),3.50(1H,brs,−OH),3.7
5(1H,dd,J=9.3及び6.0Hz,H−
6’),3.84(1H,brt,H−5’),3.8
6(1H,dd,J=11.3及び3.6Hz,H−
1),3.98(1H,dd,J=9.3及び6.2H
z,H−6’),4.00(2H,s,−OCH2 CO
−),4.05−4.11(3H,m,H−4’,H−
2’及びH−1),4.10(1H,d,JAB=16.
0Hz,−OCH2 CO−),4.21(1H,d,J
AB=16.0Hz,−OCH2 CO−),4.42(1
H,d,J=7.6Hz,H−1’),4.53(1
H,m,H−2),5.16(1H,dd,J=10.
2及び2.8Hz,H−3’),5.50(1H,d
d,J=15.2及び7.2Hz,H−4),5.57
(1H,brt,H−3),5.88(1H,dt,J
=15.2及び6.9Hz,H−5),6.09(1
H,d,J=9.3Hz,−NH−),7.45−7.
50,7.57−7.63,8.04−8.10,8.
10−8.12(10H,4組のm,2×C 6 H5 ).
【0398】実施例 29: (2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−{2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
〔(R及びS)(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソ
ラン−4−メチル)〕オキシカルボニルメチル−α−D
−ガラクトピラノシルオキシ}−4−オクタデセン:
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−{2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
〔(R及びS)(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソ
ラン−4−メチル)〕オキシカルボニルメチル−α−D
−ガラクトピラノシルオキシ}−4−オクタデセン:
【0399】
【化87】
【0400】実施例2に記載の(2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
カルボキシメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン(0.113g,0.1mmo
l)を、実施例24−A記載の方法に従って反応をおこ
なった。但し、2−プロパノールの代わりに(±)2,
2−ジメチル−1,3−オキソラン−4−メタノールを
用いた。表題の化合物(0.089g,70%)が油状
物質として得られた。
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
カルボキシメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン(0.113g,0.1mmo
l)を、実施例24−A記載の方法に従って反応をおこ
なった。但し、2−プロパノールの代わりに(±)2,
2−ジメチル−1,3−オキソラン−4−メタノールを
用いた。表題の化合物(0.089g,70%)が油状
物質として得られた。
【0401】 [α]22 D : +38°(c=1.0,CHCl3 ). IR(フィルム)νmax (cm-1): 2920,28
50(C−H),1760,1725,1655(C=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.89(6H,t,J=6.7,2×−CH
3 ),1.22−1.31(46H,m,−(CH2)
11−及び−(CH2 )12−),1.33−1.44(1
2H,m,2×(CH 3 )2 CH−),1.57−1.
60(2H,m,−CH2 −),1.96(2H,q
a,J=6.9Hz,=CHCH2 −),2.17(2
H,m,−NHCOCH2 −),3.6−4.5(21
H,m,H−6’,H−1,H−5’,−OCH2 CO
−,H−4’,H−2,−CO2 CH2 CH CH2 −
O−),5.24(1H,brs,H−1’),5.4
8(1H,dd,J=15.1及び7.6Hz,H−
4),5.56(1H,t,J=7.5Hz,H−
3),5.74(1H,dt,J=14.8及び6.7
Hz,H−5),5.74(2H,brs,H−2’及
びH−3’),5.97(1H,d,J=9.3Hz,
−NH−),7.28−7.49,7.52−7.5
7,7.90−8.00(15H,3組のm,3×C6
H5 ).
50(C−H),1760,1725,1655(C=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.89(6H,t,J=6.7,2×−CH
3 ),1.22−1.31(46H,m,−(CH2)
11−及び−(CH2 )12−),1.33−1.44(1
2H,m,2×(CH 3 )2 CH−),1.57−1.
60(2H,m,−CH2 −),1.96(2H,q
a,J=6.9Hz,=CHCH2 −),2.17(2
H,m,−NHCOCH2 −),3.6−4.5(21
H,m,H−6’,H−1,H−5’,−OCH2 CO
−,H−4’,H−2,−CO2 CH2 CH CH2 −
O−),5.24(1H,brs,H−1’),5.4
8(1H,dd,J=15.1及び7.6Hz,H−
4),5.56(1H,t,J=7.5Hz,H−
3),5.74(1H,dt,J=14.8及び6.7
Hz,H−5),5.74(2H,brs,H−2’及
びH−3’),5.97(1H,d,J=9.3Hz,
−NH−),7.28−7.49,7.52−7.5
7,7.90−8.00(15H,3組のm,3×C6
H5 ).
【0402】実施例 30: (2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−{2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
〔(R及びS)(2,3−ジヒドロキシプロピル)〕オ
キシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオ
キシ}−4−オクタデセン:
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−{2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−
〔(R及びS)(2,3−ジヒドロキシプロピル)〕オ
キシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオ
キシ}−4−オクタデセン:
【0403】
【化88】
【0404】テトラヒドロフラン(40mL)中の(2
S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサ
デカノイルアミノ−1−{2,3−ジ−O−ベンゾイル
−4,6−ジ−O−〔(R及びS)(2,2−ジメチル
−1,3−ジオキソラン−4−メチル)〕オキシカルボ
ニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ}−4
−オクタデセン(0.3g,0.221mmol)の溶
液に、トリフルオロ酢酸/水(1:1,14mL)の溶
液を加えた。この混合物を22°C、5分反応させ、ト
ルエン(50mL)で希釈した。減圧下溶媒を留去し
た。最後の痕跡のトリフルオロ酢酸は、トルエン(2×
50mL)と高真空下共沸して除き、残渣はシリカゲル
カラム(60g,0%−8%メタノール/ジクロロメタ
ン)に通して表題の化合物を得た。溶媒を留去して得た
残渣はジオキサンに溶解し、凍結乾燥して表題の化合物
(0.263g,77%)をふわふわした白色固体とし
て得た。
S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサ
デカノイルアミノ−1−{2,3−ジ−O−ベンゾイル
−4,6−ジ−O−〔(R及びS)(2,2−ジメチル
−1,3−ジオキソラン−4−メチル)〕オキシカルボ
ニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ}−4
−オクタデセン(0.3g,0.221mmol)の溶
液に、トリフルオロ酢酸/水(1:1,14mL)の溶
液を加えた。この混合物を22°C、5分反応させ、ト
ルエン(50mL)で希釈した。減圧下溶媒を留去し
た。最後の痕跡のトリフルオロ酢酸は、トルエン(2×
50mL)と高真空下共沸して除き、残渣はシリカゲル
カラム(60g,0%−8%メタノール/ジクロロメタ
ン)に通して表題の化合物を得た。溶媒を留去して得た
残渣はジオキサンに溶解し、凍結乾燥して表題の化合物
(0.263g,77%)をふわふわした白色固体とし
て得た。
【0405】[α]22 D : +45.2°(c=1.
0,CHCl3 ). IR(フィルム)νmax (cm-1): 3300(OH
及びNH),1750,1720,1650(C=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.89(6H,t,J=6.7,2×−CH
3 ),1.1−1.45(46H,m,−(CH2 ) 11
−及び−(CH2 )12−),1.57−1.60(2
H,m,−CH2 −),1.99(2H,qa,J=
6.9Hz,=CHCH2 −),2.17(2H,m,
−NHCOCH2 −),2.4−3.5(4H,4組の
m,4×−OH),3.5−4.5(20H,m,H−
6’,H−1,H−5’,−OCH2 CO−,H−
4’,−OCH2 CH CH2 −O−),4.52(1
H,m,H−2),5.24(1H,brs,H−
1’),5.47(1H,dd,J=15.2及び7.
5Hz,H−4),5.57(1H,t,J=7.5H
z,H−3),5.74(2H,brs,H−2’及び
H−3’),5.79(1H,dt,J=14.9及び
6.8Hz,H−5),5.95(1H,2組のd,J
=9Hz,−NH−),7.31−7.35,7.4−
7.58,7.91−8.00(15H,3組のm,3
×C6 H5 ). 元素分析: C71H105 NO19: 計算値: C,66.80;H,8.29;N,1.1
0. 実測値: C,66.22;H,8.09;N,1.2
3.
0,CHCl3 ). IR(フィルム)νmax (cm-1): 3300(OH
及びNH),1750,1720,1650(C=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.89(6H,t,J=6.7,2×−CH
3 ),1.1−1.45(46H,m,−(CH2 ) 11
−及び−(CH2 )12−),1.57−1.60(2
H,m,−CH2 −),1.99(2H,qa,J=
6.9Hz,=CHCH2 −),2.17(2H,m,
−NHCOCH2 −),2.4−3.5(4H,4組の
m,4×−OH),3.5−4.5(20H,m,H−
6’,H−1,H−5’,−OCH2 CO−,H−
4’,−OCH2 CH CH2 −O−),4.52(1
H,m,H−2),5.24(1H,brs,H−
1’),5.47(1H,dd,J=15.2及び7.
5Hz,H−4),5.57(1H,t,J=7.5H
z,H−3),5.74(2H,brs,H−2’及び
H−3’),5.79(1H,dt,J=14.9及び
6.8Hz,H−5),5.95(1H,2組のd,J
=9Hz,−NH−),7.31−7.35,7.4−
7.58,7.91−8.00(15H,3組のm,3
×C6 H5 ). 元素分析: C71H105 NO19: 計算値: C,66.80;H,8.29;N,1.1
0. 実測値: C,66.22;H,8.09;N,1.2
3.
【0406】実施例 31: (2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(3−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチ
ルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシ
ルオキシ)−4−オクタデセン: A. (2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾ
イルオキシ−1−(2−O−トリクロロエトキシカルボ
ニル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメ
チル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オク
タデセン:
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(3−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチ
ルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシ
ルオキシ)−4−オクタデセン: A. (2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾ
イルオキシ−1−(2−O−トリクロロエトキシカルボ
ニル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメ
チル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オク
タデセン:
【0407】
【化89】
【0408】ジクロロメタン(30mL)及びピリジン
(30mL)中の(2S,3R,4E)−2−アジド−
3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−ブ
チルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノ
シルオキシ)−4−オクタデセン(0.973mg,
1.19mmol)の冷溶液(氷浴)に、トリクロロエ
チルクロロホルメート(250mL,1.82mmo
l)を加えた。この混合物を1時間攪拌し、再びトリク
ロロエチルクロロホルメート(75mL,0.54mm
ol)を加え、0°Cで30分攪拌した。それから酢酸
エチル(200mL)で希釈し、1M NaHCO3 水
溶液(2×100mL)、水(2×100mL)、ブラ
イン(100mL)で洗浄し、そして無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣(1.5
g)は2回シリカゲルカラム(125g,60g;5−
25%酢酸エチル/ヘキサン)に通し、表題の化合物
(700mg,59.3%)を得た。
(30mL)中の(2S,3R,4E)−2−アジド−
3−ベンゾイルオキシ−1−(4,6−ジ−O−t−ブ
チルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノ
シルオキシ)−4−オクタデセン(0.973mg,
1.19mmol)の冷溶液(氷浴)に、トリクロロエ
チルクロロホルメート(250mL,1.82mmo
l)を加えた。この混合物を1時間攪拌し、再びトリク
ロロエチルクロロホルメート(75mL,0.54mm
ol)を加え、0°Cで30分攪拌した。それから酢酸
エチル(200mL)で希釈し、1M NaHCO3 水
溶液(2×100mL)、水(2×100mL)、ブラ
イン(100mL)で洗浄し、そして無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣(1.5
g)は2回シリカゲルカラム(125g,60g;5−
25%酢酸エチル/ヘキサン)に通し、表題の化合物
(700mg,59.3%)を得た。
【0409】IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):
3380(OH),2105(N3),1760,1
745,1725(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.892(3H,t,J=6.8,−C
H3 ),1.253(20H,s,−(CH2 )10),
1.35−1.40(2H,m,−CH2 −),1.4
87,1.494(18H,2s,2×t−ブチル),
2.05−2.11(2H,m,=CHCH2 −),
3.524(1H,dd,J=10.8及び7.7H
z,H−1),3.610(1H,dd,J=9.2及
び5.8Hz,H−6’),3.822(1H,dd,
J=10.8及び4.1Hz,H−1),3.80(1
H,m,H−5’),3.906(1H,d,J=3.
2Hz,H−4’),3.92−3.96(1H,m,
H−2),3.965,4.006,4.027,4.
068(2H,ABq,J=16.2Hz,−OCH2
CO−),4.079,4.123,4.369,4.
412(2H,ABq,J=17.2Hz,−OCH2
CO−),4.06−4.12(2H,m,H−3’及
びH−6’),4.759,4.789,4.810,
4.839(2H,ABq,J=11.8Hz,−OC
H2 CCl3 ),4.939(1H,dd,J=10.
4及び3.7Hz,H−2’),4.951(1H,
d,J=9.5Hz,−OH),5.165(1H,
d,J=3.7Hz,H−1’),5.3−5.62
(2H,m,H−3,及びH−4),5.948(1
H,dt,J=14.2及び6.6Hz,H−5),
7.44−7.48,7.56−7.60,8.04−
8.07(5H,3組のm,−C6 H5 ). 元素分析: C46H70N3 O14Cl3 : 計算値: C,55.50;H,7.09;N,4.2
2. 実測値: C,55.43;H,6.95;N,4.1
5.
3380(OH),2105(N3),1760,1
745,1725(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.892(3H,t,J=6.8,−C
H3 ),1.253(20H,s,−(CH2 )10),
1.35−1.40(2H,m,−CH2 −),1.4
87,1.494(18H,2s,2×t−ブチル),
2.05−2.11(2H,m,=CHCH2 −),
3.524(1H,dd,J=10.8及び7.7H
z,H−1),3.610(1H,dd,J=9.2及
び5.8Hz,H−6’),3.822(1H,dd,
J=10.8及び4.1Hz,H−1),3.80(1
H,m,H−5’),3.906(1H,d,J=3.
2Hz,H−4’),3.92−3.96(1H,m,
H−2),3.965,4.006,4.027,4.
068(2H,ABq,J=16.2Hz,−OCH2
CO−),4.079,4.123,4.369,4.
412(2H,ABq,J=17.2Hz,−OCH2
CO−),4.06−4.12(2H,m,H−3’及
びH−6’),4.759,4.789,4.810,
4.839(2H,ABq,J=11.8Hz,−OC
H2 CCl3 ),4.939(1H,dd,J=10.
4及び3.7Hz,H−2’),4.951(1H,
d,J=9.5Hz,−OH),5.165(1H,
d,J=3.7Hz,H−1’),5.3−5.62
(2H,m,H−3,及びH−4),5.948(1
H,dt,J=14.2及び6.6Hz,H−5),
7.44−7.48,7.56−7.60,8.04−
8.07(5H,3組のm,−C6 H5 ). 元素分析: C46H70N3 O14Cl3 : 計算値: C,55.50;H,7.09;N,4.2
2. 実測値: C,55.43;H,6.95;N,4.1
5.
【0410】B. (2S,3R,4E)−2−アジド
−3−ベンゾイルオキシ−1−(3−O−ベンゾイル−
2−O−トリクロロエトキシカルボニル−4,6−ジ−
O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラ
クトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
−3−ベンゾイルオキシ−1−(3−O−ベンゾイル−
2−O−トリクロロエトキシカルボニル−4,6−ジ−
O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラ
クトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
【0411】
【化90】
【0412】ジクロロメタン(15mL)及びピリジン
(15mL)中の(2S,3R,4E)−2−アジド−
3−ベンゾイルオキシ−1−(2−O−トリクロロエト
キシカルボニル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカ
ルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン(0.7g,0.713mmol)
の溶液に、ベンゾイルクロリド(130μL,1.12
mmol)及びジメチルアミノピリジン(325mg,
2.66mmol)を加えた。この混合物を2時間攪拌
し、メタノールを加え、18時間攪拌した。溶媒を留去
した残渣は酢酸エチル(200mL)で希釈し、1M
NaHCO3 水溶液(2×100mL),水(2×10
0mL)及びブライン(100mL)で洗い、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を除いて得た残渣(73
6mg)は、シリカゲルカラム(60g,5−20%酢
酸エチル/ヘキサン)を通して表題の化合物(483m
g,70%)を油状物質として得た。
(15mL)中の(2S,3R,4E)−2−アジド−
3−ベンゾイルオキシ−1−(2−O−トリクロロエト
キシカルボニル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカ
ルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン(0.7g,0.713mmol)
の溶液に、ベンゾイルクロリド(130μL,1.12
mmol)及びジメチルアミノピリジン(325mg,
2.66mmol)を加えた。この混合物を2時間攪拌
し、メタノールを加え、18時間攪拌した。溶媒を留去
した残渣は酢酸エチル(200mL)で希釈し、1M
NaHCO3 水溶液(2×100mL),水(2×10
0mL)及びブライン(100mL)で洗い、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を除いて得た残渣(73
6mg)は、シリカゲルカラム(60g,5−20%酢
酸エチル/ヘキサン)を通して表題の化合物(483m
g,70%)を油状物質として得た。
【0413】IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):
3050−2350(C−H),2100(N3 ),
1760,1745,1725(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.891(3H,t,J=6.8,−C
H3 ),1.25(20H,s,−(CH2 )10),
1.395(11H,brs,−CH2 −及びt−ブチ
ル),1.478(9H,s,t−ブチル),2.05
−2.11(2H,m,=CHCH2 −),3.577
(1H,dd,J=10.8及び7.8Hz,H−
1),3.777(1H,dd,J=9.6及び6.5
Hz,H−6’),3.950(1H,dd,J=1
0.9及び3.6Hz,H−1),3.990,4.0
29,4.200,4.240(2H,ABq,J=1
6.1Hz,−OCH2 CO−),4.000,4.0
07,(2H,ABqの1部,−OCH2 CO−),
3.97−4.05(2H,m,H−2及びH−
6’),4.24−4.27(2H,m,H−5’及び
H−4’),4.620,4.649,4.824,
4.854(2H,ABq,J=11.8Hz,−OC
H2 CCl3 ),5.018(1H,d,J=3.6H
z,H−1’),5.475(1H,dd,J=10.
7及び3.6Hz,H−2’),5.575(1H,d
d,J=10.2及び2.7Hz,H−3’),5.5
5−5.63(2H,m,H−3,及びH−4),5.
970(1H,dt,J=14.4及び6.7Hz,H
−5),7.43−7.48,7.56−7.61,
8.04−8.07(10H,3組のm,2×−C6 H
5). 元素分析: C53H74N3 O15Cl3 : 計算値: C,57.90;H,6.78;N,3.8
2. 実測値: C,57.99;H,6.70;N,3.8
4.
3050−2350(C−H),2100(N3 ),
1760,1745,1725(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.891(3H,t,J=6.8,−C
H3 ),1.25(20H,s,−(CH2 )10),
1.395(11H,brs,−CH2 −及びt−ブチ
ル),1.478(9H,s,t−ブチル),2.05
−2.11(2H,m,=CHCH2 −),3.577
(1H,dd,J=10.8及び7.8Hz,H−
1),3.777(1H,dd,J=9.6及び6.5
Hz,H−6’),3.950(1H,dd,J=1
0.9及び3.6Hz,H−1),3.990,4.0
29,4.200,4.240(2H,ABq,J=1
6.1Hz,−OCH2 CO−),4.000,4.0
07,(2H,ABqの1部,−OCH2 CO−),
3.97−4.05(2H,m,H−2及びH−
6’),4.24−4.27(2H,m,H−5’及び
H−4’),4.620,4.649,4.824,
4.854(2H,ABq,J=11.8Hz,−OC
H2 CCl3 ),5.018(1H,d,J=3.6H
z,H−1’),5.475(1H,dd,J=10.
7及び3.6Hz,H−2’),5.575(1H,d
d,J=10.2及び2.7Hz,H−3’),5.5
5−5.63(2H,m,H−3,及びH−4),5.
970(1H,dt,J=14.4及び6.7Hz,H
−5),7.43−7.48,7.56−7.61,
8.04−8.07(10H,3組のm,2×−C6 H
5). 元素分析: C53H74N3 O15Cl3 : 計算値: C,57.90;H,6.78;N,3.8
2. 実測値: C,57.99;H,6.70;N,3.8
4.
【0414】C. (2S,3R,4E)−3−ベンゾ
イルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(3−
O−ベンゾイル−2−O−トリクロロエトキシカルボニ
ル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチ
ル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタ
デセン:
イルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(3−
O−ベンゾイル−2−O−トリクロロエトキシカルボニ
ル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチ
ル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタ
デセン:
【0415】
【化91】
【0416】(2S,3R,4E)−2−アジド−3−
ベンゾイルオキシ−1−(3−O−ベンゾイル−2−O
−トリクロロエトキシカルボニル−4,6−ジ−O−t
−ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピ
ラノシルオキシ)−4−オクタデセン(0.439g,
0.40mmol)を実施例1−Gに記載の一般法に従
って反応を行った。但しアシル化の反応は0°Cで行っ
た。この操作により表題の化合物(395mg,75
%)を無色、ゴム状物質として得た。
ベンゾイルオキシ−1−(3−O−ベンゾイル−2−O
−トリクロロエトキシカルボニル−4,6−ジ−O−t
−ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピ
ラノシルオキシ)−4−オクタデセン(0.439g,
0.40mmol)を実施例1−Gに記載の一般法に従
って反応を行った。但しアシル化の反応は0°Cで行っ
た。この操作により表題の化合物(395mg,75
%)を無色、ゴム状物質として得た。
【0417】IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):
3430(NH),3050,2930,2865
(CH),1765,1745,1720,及び167
0(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.890及び0.893(6H,2組のt,
J=6.4,及び6.1Hz,2×−CH3 ),1.2
2−1.39(46H,m,−(CH2 )11−及び−
(CH2 )12−),1.388及び1.476(18
H,2s,2×t−ブチル),1.58(2H,s,−
CH2 −),1.97−2.06(2H,m,=CHC
H 2 −),2.15−2.31(2H,m,−NHCO
CH 2 −),3.754(1H,dd,J=9.5及び
6.8Hz,H−1),3.806(1H,dd,J=
11.2及び2.9Hz,H−6’),3.857(1
H,dd,J=11.3及び2.9Hz,H−6’),
3.957(1H,dd,J=9.5及び6.7Hz,
H−1),3.979,4.019,4.194,4.
233(2H,ABq,J=15.9Hz,−OCH2
CO−),3.952,3.989,3.998,4.
039(2H,ABq,J=15.4Hz,−OCH2
CO−),4.255(1H,bt,J=6.3Hz,
H−5’),4.233(1H,bs,H−4’),
4.45−4.53(1H,m,H−2),4.64
8,4.678,4.927,4.957(2H,AB
q,J=12.0Hz,−OCH2 CCl3 ),5.0
58(1H,d,J=3.6Hz,H−1’),5.4
70(1H,dd,J=10.8及び3.5Hz,H−
2’),5.515(1H,dd,J=15.2及び
7.3Hz,H−4),5.544(1H,dd,J=
10.8及び2.8Hz,H−3’),5.627(1
H,brt,J=8.2Hz,H−3),5.896
(1H,dt,J=15.1及び6.7Hz,H−
5),6.294(1H,d,J=9.5Hz,−NH
−),7.42−7.48,7.54−7.62,8.
00−8.06(10H,3組のm,2×−C
6 H5 ).
3430(NH),3050,2930,2865
(CH),1765,1745,1720,及び167
0(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.890及び0.893(6H,2組のt,
J=6.4,及び6.1Hz,2×−CH3 ),1.2
2−1.39(46H,m,−(CH2 )11−及び−
(CH2 )12−),1.388及び1.476(18
H,2s,2×t−ブチル),1.58(2H,s,−
CH2 −),1.97−2.06(2H,m,=CHC
H 2 −),2.15−2.31(2H,m,−NHCO
CH 2 −),3.754(1H,dd,J=9.5及び
6.8Hz,H−1),3.806(1H,dd,J=
11.2及び2.9Hz,H−6’),3.857(1
H,dd,J=11.3及び2.9Hz,H−6’),
3.957(1H,dd,J=9.5及び6.7Hz,
H−1),3.979,4.019,4.194,4.
233(2H,ABq,J=15.9Hz,−OCH2
CO−),3.952,3.989,3.998,4.
039(2H,ABq,J=15.4Hz,−OCH2
CO−),4.255(1H,bt,J=6.3Hz,
H−5’),4.233(1H,bs,H−4’),
4.45−4.53(1H,m,H−2),4.64
8,4.678,4.927,4.957(2H,AB
q,J=12.0Hz,−OCH2 CCl3 ),5.0
58(1H,d,J=3.6Hz,H−1’),5.4
70(1H,dd,J=10.8及び3.5Hz,H−
2’),5.515(1H,dd,J=15.2及び
7.3Hz,H−4),5.544(1H,dd,J=
10.8及び2.8Hz,H−3’),5.627(1
H,brt,J=8.2Hz,H−3),5.896
(1H,dt,J=15.1及び6.7Hz,H−
5),6.294(1H,d,J=9.5Hz,−NH
−),7.42−7.48,7.54−7.62,8.
00−8.06(10H,3組のm,2×−C
6 H5 ).
【0418】D. (2S,3R,4E)−3−ベンゾ
イルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(3−
O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカ
ルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン:
イルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(3−
O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカ
ルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン:
【0419】
【化92】
【0420】酢酸(10mL)及びテトラヒドロフラン
(10mL)中の(2S,3R,4E)−3−ベンゾイ
ルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(3−O
−ベンゾイル−2−O−トリクロロエトキシカルボニル
−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル
−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデ
セン(0.368g,0.28mmol)の溶液に亜鉛
(574mg)を加えた。3時間及び5時間攪拌した後
にそれぞれ亜鉛486mg、及び202mgを加えた。
反応混合物を更に1時間攪拌し、そして濾過して亜鉛を
除いた。溶液は、酢酸エチル(100mL)で希釈し、
水(4×50mL)、ブライン(50mL)で洗い、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られ
た残渣(337mg)は、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(25g,10−40%酢酸エチル/ヘキサ
ン)で精製して表題の化合物(271mg,85%)を
白色固体として得た。
(10mL)中の(2S,3R,4E)−3−ベンゾイ
ルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(3−O
−ベンゾイル−2−O−トリクロロエトキシカルボニル
−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル
−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデ
セン(0.368g,0.28mmol)の溶液に亜鉛
(574mg)を加えた。3時間及び5時間攪拌した後
にそれぞれ亜鉛486mg、及び202mgを加えた。
反応混合物を更に1時間攪拌し、そして濾過して亜鉛を
除いた。溶液は、酢酸エチル(100mL)で希釈し、
水(4×50mL)、ブライン(50mL)で洗い、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られ
た残渣(337mg)は、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(25g,10−40%酢酸エチル/ヘキサ
ン)で精製して表題の化合物(271mg,85%)を
白色固体として得た。
【0421】IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):
3500,3360(OH),3440(NH),3
050,2930,2860(CH),1745,17
20,及び1670(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.89(6H,t,J=6.7Hz,2×−
CH3 ),1.16−1.39(46H,m,−(CH
2 )11−及び−(CH2 )12−),1.418及び1.
480(18H,2s,2×t−ブチル),1.57−
1.64(2H,m,−CH2 −),2.01−2.0
7(2H,m,=CHCH 2 −),2.15−2.30
(2H,m,−NHCOCH 2 −),2.468(1
H,d,J=10.8Hz,−OH),3.774(1
H,dd,J=9.8及び6.9Hz,H−1),3.
806(1H,dd,J=10.9及び4.0Hz,H
−6’),3.898(1H,dd,J=10.9及び
2.9Hz,H−6’),3.967(1H,dd,J
=9.8及び5.6Hz,H−1),3.956,3.
997,4.009,4.050(2H,ABq,J=
16.4Hz,−OCH2 CO−),4.077(1
H,d,J=1.9Hz,H−4’),4.090,
4.130,4.260,4.300(2H,ABq,
J=16.1Hz,−OCH2 CO−),4.251
(1H,dd,J=10.4及び3.6Hz,H−
2’),4.221(1H,t,J=6.2Hz,H−
5’),4.47−4.55(1H,m,H−2),
4.888(1H,d,J=3.9Hz,H−1’),
5.386(1H,dd,J=10.5及び2.8H
z,H−3’),5.562(1H,dd,J=15.
3及び7.8Hz,H−4),5.723(1H,br
t,J=7.9Hz,H−3),5.922(1H,d
t,J=15.3及び6.7Hz,H−5),6.12
5(1H,d,J=9.4Hz,−NH−),7.43
−7.50,7.55−7.63,8.03−8.13
(10H,3組のm,2×−C6 H 5 ). 元素分析: C66H105 NO14: 計算値: C,69.75;H,9.31;N,1.2
3. 実測値: C,69.53;H,9.15;N,1.3
3.
3500,3360(OH),3440(NH),3
050,2930,2860(CH),1745,17
20,及び1670(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.89(6H,t,J=6.7Hz,2×−
CH3 ),1.16−1.39(46H,m,−(CH
2 )11−及び−(CH2 )12−),1.418及び1.
480(18H,2s,2×t−ブチル),1.57−
1.64(2H,m,−CH2 −),2.01−2.0
7(2H,m,=CHCH 2 −),2.15−2.30
(2H,m,−NHCOCH 2 −),2.468(1
H,d,J=10.8Hz,−OH),3.774(1
H,dd,J=9.8及び6.9Hz,H−1),3.
806(1H,dd,J=10.9及び4.0Hz,H
−6’),3.898(1H,dd,J=10.9及び
2.9Hz,H−6’),3.967(1H,dd,J
=9.8及び5.6Hz,H−1),3.956,3.
997,4.009,4.050(2H,ABq,J=
16.4Hz,−OCH2 CO−),4.077(1
H,d,J=1.9Hz,H−4’),4.090,
4.130,4.260,4.300(2H,ABq,
J=16.1Hz,−OCH2 CO−),4.251
(1H,dd,J=10.4及び3.6Hz,H−
2’),4.221(1H,t,J=6.2Hz,H−
5’),4.47−4.55(1H,m,H−2),
4.888(1H,d,J=3.9Hz,H−1’),
5.386(1H,dd,J=10.5及び2.8H
z,H−3’),5.562(1H,dd,J=15.
3及び7.8Hz,H−4),5.723(1H,br
t,J=7.9Hz,H−3),5.922(1H,d
t,J=15.3及び6.7Hz,H−5),6.12
5(1H,d,J=9.4Hz,−NH−),7.43
−7.50,7.55−7.63,8.03−8.13
(10H,3組のm,2×−C6 H 5 ). 元素分析: C66H105 NO14: 計算値: C,69.75;H,9.31;N,1.2
3. 実測値: C,69.53;H,9.15;N,1.3
3.
【0422】実施例 32: (2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(3−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カルボキ
シメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−
オクタデセン:
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(3−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カルボキ
シメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−
オクタデセン:
【0423】
【化93】
【0424】(2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオ
キシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(3−O−ベ
ンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニ
ルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−
オクタデセン(246mg,0.22mmol)を実施
例2に記載の一般法に従って反応を行い、表題の化合物
(176ng,78%)を得た。
キシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(3−O−ベ
ンゾイル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニ
ルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−
オクタデセン(246mg,0.22mmol)を実施
例2に記載の一般法に従って反応を行い、表題の化合物
(176ng,78%)を得た。
【0425】IR(ヌジョール)νmax (cm-1):
3300(OH),1720,及び1645(C=
O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m): 0.849(6H,t,J=6.6Hz,2×
−CH3 ),1.16−1.39,1.45−1.55
(48H,3組のm,−(CH2 )11−及び−(C
H2 )13−),1.99−2.07(2H,m,=CH
CH 2 −),2.08−2.17(2H,m,−NHC
OCH 2 −),3.550(1H,dd,J=10.1
及び6.0Hz,H−1),3.574(1H,dd,
J=9.6及び6.4Hz,H−6’),3.714
(1H,dd,J=10.2及び5.7Hz,H−
1),3.767(1H,dd,J=9.7及び6.3
Hz,H−6’),3.96−4.06(3H,m,H
−2’,H−4’,H−5’),4.003,4.01
1(2H,ABqの1部,−OCH2 CO−),4.1
12(2H,ABq,J=16.4Hz,−OCH2 C
O−),4.38−4.42(1H,m,H−2),
4.763(1H,brd,J=6.6Hz,−O
H),4.819(1H,d,J=3.5Hz,H−
1’),5.238(1H,dd,J=10.4及び
2.4Hz,H−2’),5.51−5.60(2H,
m,H−3及びH−4),5.802(1H,dt,J
=14.0及び6.7Hz,H−5),7.48−7.
57,7.62−7.70,7.95−8.04(10
H,3組のm,2×−C 6 H5 ),7.898(1H,
d,J=8.9Hz,−NH−),12.465(2
H,brs,−OH). 元素分析: C58H89NO14・H2 O: 計算値: C,66.83;H,8.80;N,1.3
4. 実測値: C,66.53;H,8.53;N,1.4
1.
3300(OH),1720,及び1645(C=
O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m): 0.849(6H,t,J=6.6Hz,2×
−CH3 ),1.16−1.39,1.45−1.55
(48H,3組のm,−(CH2 )11−及び−(C
H2 )13−),1.99−2.07(2H,m,=CH
CH 2 −),2.08−2.17(2H,m,−NHC
OCH 2 −),3.550(1H,dd,J=10.1
及び6.0Hz,H−1),3.574(1H,dd,
J=9.6及び6.4Hz,H−6’),3.714
(1H,dd,J=10.2及び5.7Hz,H−
1),3.767(1H,dd,J=9.7及び6.3
Hz,H−6’),3.96−4.06(3H,m,H
−2’,H−4’,H−5’),4.003,4.01
1(2H,ABqの1部,−OCH2 CO−),4.1
12(2H,ABq,J=16.4Hz,−OCH2 C
O−),4.38−4.42(1H,m,H−2),
4.763(1H,brd,J=6.6Hz,−O
H),4.819(1H,d,J=3.5Hz,H−
1’),5.238(1H,dd,J=10.4及び
2.4Hz,H−2’),5.51−5.60(2H,
m,H−3及びH−4),5.802(1H,dt,J
=14.0及び6.7Hz,H−5),7.48−7.
57,7.62−7.70,7.95−8.04(10
H,3組のm,2×−C 6 H5 ),7.898(1H,
d,J=8.9Hz,−NH−),12.465(2
H,brs,−OH). 元素分析: C58H89NO14・H2 O: 計算値: C,66.83;H,8.80;N,1.3
4. 実測値: C,66.53;H,8.53;N,1.4
1.
【0426】表題の化合物のナトリウム塩の合成:上記
の二酸(163mg,0.15mmol)を水とジオキ
サンに溶解し、実施例14に記載の方法に従って反応を
行い、表題の化合物(161mg,エステルより69
%)を得た。
の二酸(163mg,0.15mmol)を水とジオキ
サンに溶解し、実施例14に記載の方法に従って反応を
行い、表題の化合物(161mg,エステルより69
%)を得た。
【0427】IR(ヌジョール)νmax (cm-1):
3600−3100(br,NH,OH),1720,
1705,1640及び1600(C=O).1 HNMR 400MHz(CD3 OD)δ(pp
m): 0.892(6H,t,J=7.0Hz,2×
−CH3 ),1.15−1.4,1.5−1.65(4
8H,3組のm,−(CH2 )11−及び−(CH2 )13
−),2.05−2.11(2H,m,=CHCH
2 −),2.238(2H,t,J=7.2Hz,−N
HCOCH 2 −),3.721(1H,dd,J=1
0.8及び5.3Hz,H−1),3.74−3.81
(2H,m,H−6’),3.807,3.846,
3.943,3.983(2H,ABq,J=16.0
Hz,−OCH2CO−),3.904(1H,dd,
J=10.8及び3.5Hz,H−1),3,953,
3.989,4.161,4.197(2H,ABq,
J=14.7Hz,−OCH2 CO−),4.10−
4.13(2H,m,H−4’及びH−5’),4.3
42(1H,dd,J=10.4及び3.1Hz,H−
2’),4.48−4.84(1H,m,H−2),
4.927(1H,d,J=3.1Hz,H−1’),
5.399(1H,brd,J=10.5Hz,H−
3’),5.568(1H,dd,J=15.1及び
7.8Hz,H−4),5.665(1H,t,J=
7.4Hz,H−3),5.931(1H,dt,J=
15.1及び6.6Hz,H−5),7.46−7.5
0,7.58−7.62,8.02−8.12(10
H,3組のm,2×−C6 H5 ).
3600−3100(br,NH,OH),1720,
1705,1640及び1600(C=O).1 HNMR 400MHz(CD3 OD)δ(pp
m): 0.892(6H,t,J=7.0Hz,2×
−CH3 ),1.15−1.4,1.5−1.65(4
8H,3組のm,−(CH2 )11−及び−(CH2 )13
−),2.05−2.11(2H,m,=CHCH
2 −),2.238(2H,t,J=7.2Hz,−N
HCOCH 2 −),3.721(1H,dd,J=1
0.8及び5.3Hz,H−1),3.74−3.81
(2H,m,H−6’),3.807,3.846,
3.943,3.983(2H,ABq,J=16.0
Hz,−OCH2CO−),3.904(1H,dd,
J=10.8及び3.5Hz,H−1),3,953,
3.989,4.161,4.197(2H,ABq,
J=14.7Hz,−OCH2 CO−),4.10−
4.13(2H,m,H−4’及びH−5’),4.3
42(1H,dd,J=10.4及び3.1Hz,H−
2’),4.48−4.84(1H,m,H−2),
4.927(1H,d,J=3.1Hz,H−1’),
5.399(1H,brd,J=10.5Hz,H−
3’),5.568(1H,dd,J=15.1及び
7.8Hz,H−4),5.665(1H,t,J=
7.4Hz,H−3),5.931(1H,dt,J=
15.1及び6.6Hz,H−5),7.46−7.5
0,7.58−7.62,8.02−8.12(10
H,3組のm,2×−C6 H5 ).
【0428】実施例 33: (2S,3R,4E)−
2−ヘキサデカノイルアミノ−3−ヒドロキシ−1−
(4,6−ジ−O−カルボキシメチル−α−D−ガラク
トピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
2−ヘキサデカノイルアミノ−3−ヒドロキシ−1−
(4,6−ジ−O−カルボキシメチル−α−D−ガラク
トピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
【0429】
【化94】
【0430】メタノール(68mL,モレキュラーシー
ブで乾燥)及びジクロロメタン(40mL,モレキュラ
ーシーブで乾燥)の混合溶媒中の、実施例2記載の(2
S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサ
デカノイルアミノ−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル
−4,6−ジ−O−カルボキシメチル−α−D−ガラク
トピラノシルオキシ)−4−オクタデセン(0.452
g,0.4mmol)の溶液に、0.2Mナトリウムメ
トキシドのメタノール溶液(2.4mmol,12m
L)を22°Cで加えた。この混合物を20時間、22
°Cで攪拌し、それから5°Cに冷却し、Dowex
50W X8(H+ )で中和し、15分攪拌した。レジ
ンを濾過して除き、濾液は減圧下濃縮し、クロロホルム
(3×20mL)で共沸した。残渣の固体は、熱時アセ
トニトリル及びクロロホルムから結晶化し、表題の化合
物(0.315g,96%)を白色固体として得た。
ブで乾燥)及びジクロロメタン(40mL,モレキュラ
ーシーブで乾燥)の混合溶媒中の、実施例2記載の(2
S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサ
デカノイルアミノ−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル
−4,6−ジ−O−カルボキシメチル−α−D−ガラク
トピラノシルオキシ)−4−オクタデセン(0.452
g,0.4mmol)の溶液に、0.2Mナトリウムメ
トキシドのメタノール溶液(2.4mmol,12m
L)を22°Cで加えた。この混合物を20時間、22
°Cで攪拌し、それから5°Cに冷却し、Dowex
50W X8(H+ )で中和し、15分攪拌した。レジ
ンを濾過して除き、濾液は減圧下濃縮し、クロロホルム
(3×20mL)で共沸した。残渣の固体は、熱時アセ
トニトリル及びクロロホルムから結晶化し、表題の化合
物(0.315g,96%)を白色固体として得た。
【0431】m.p.: 117−122°C. [α]22 D : +61.4°(c=1.0,CH3 O
H). IR(フィルム)νmax (cm-1): 3400,32
00(OH,NH),1760,1740,1640
(C=O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m): 0.850(6H,m,2×−CH3 ),1.
23−1.45(48H,m,−(CH2 )11−及び−
(CH2 )13−),1.93(2H,m,=CHCH 2
−),2.01−2.05(2H,m,−NHCOCH
2 −),3.48−3.94(11H,m,H−2’,
H−3’,H−4’,H−5’,H−6’,H−1,H
−2,H−3,−OH),3.99(1H,d,JAB=
16.7Hz,−OCH2 CO−),4.04(1H,
d,JAB=16.7Hz,−OCH2 CO−),4.1
9(1H,d,JAB=17.09Hz,−OCH2 CO
−),4.30(1H,d,JAB=17.09Hz,−
OCH2 CO−),4.41(1H,d,J=8.04
Hz,−OH),4.68(1H,d,J=3.62H
z,H−1’),4.86(1H,d,J=5.6H
z,−OH),5.34(1H,dd,J=15.4及
び6.9Hz,H−4),5.54(1H,dt,J=
15.3及び6.7Hz,H−5),7.48(1H,
d,J=9.09Hz,−NH−).
H). IR(フィルム)νmax (cm-1): 3400,32
00(OH,NH),1760,1740,1640
(C=O).1 HNMR 400MHz(DMSO−d6 )δ(pp
m): 0.850(6H,m,2×−CH3 ),1.
23−1.45(48H,m,−(CH2 )11−及び−
(CH2 )13−),1.93(2H,m,=CHCH 2
−),2.01−2.05(2H,m,−NHCOCH
2 −),3.48−3.94(11H,m,H−2’,
H−3’,H−4’,H−5’,H−6’,H−1,H
−2,H−3,−OH),3.99(1H,d,JAB=
16.7Hz,−OCH2 CO−),4.04(1H,
d,JAB=16.7Hz,−OCH2 CO−),4.1
9(1H,d,JAB=17.09Hz,−OCH2 CO
−),4.30(1H,d,JAB=17.09Hz,−
OCH2 CO−),4.41(1H,d,J=8.04
Hz,−OH),4.68(1H,d,J=3.62H
z,H−1’),4.86(1H,d,J=5.6H
z,−OH),5.34(1H,dd,J=15.4及
び6.9Hz,H−4),5.54(1H,dt,J=
15.3及び6.7Hz,H−5),7.48(1H,
d,J=9.09Hz,−NH−).
【0432】表題の化合物のナトリウム塩の合成:上記
の二酸(0.2g,0.245mmol)を新しく蒸留
したジオキサン(5mL)に溶解し、これに水(5m
L)、続いて固体の重曹(0.040g)を加えた。こ
の混合物を15分攪拌し(pH〜7)、濾過した。濾液
は凍結乾燥して表題の化合物(0.210g,99.7
%)を白色のふわふわした固体として得た。
の二酸(0.2g,0.245mmol)を新しく蒸留
したジオキサン(5mL)に溶解し、これに水(5m
L)、続いて固体の重曹(0.040g)を加えた。こ
の混合物を15分攪拌し(pH〜7)、濾過した。濾液
は凍結乾燥して表題の化合物(0.210g,99.7
%)を白色のふわふわした固体として得た。
【0433】IR(フィルム)νmax (cm-1): 3
700−3100(OH,NH),1650−1600
(C=O).1 HNMR 400MHz(CD3 OD)δ(pp
m): 0.89(6H,t,J=6.8Hz,2×−
CH3 ),1.23−1.37(46H,m,−(CH
2 )11−及び−(CH2 )12−),1.56−1.57
(2H,m,−CH2−),2.01−2.05(2
H,m,−CH2 −),2.18(2H,t,J=7.
56Hz,−CH 2 CONH−),3.5−4.2(1
4H,m,H−1,H−6’,2×−OCH2 CO−.
H−4’,H−5’,H−2,H−3,H−2’,H−
3’),4.84(1H,H−1’,HODと重複),
5.43(1H,dd,J=15.3及び7.5Hz,
H−4),5.71(1H,dt,J=15.3及び
7.6Hz,H−5).
700−3100(OH,NH),1650−1600
(C=O).1 HNMR 400MHz(CD3 OD)δ(pp
m): 0.89(6H,t,J=6.8Hz,2×−
CH3 ),1.23−1.37(46H,m,−(CH
2 )11−及び−(CH2 )12−),1.56−1.57
(2H,m,−CH2−),2.01−2.05(2
H,m,−CH2 −),2.18(2H,t,J=7.
56Hz,−CH 2 CONH−),3.5−4.2(1
4H,m,H−1,H−6’,2×−OCH2 CO−.
H−4’,H−5’,H−2,H−3,H−2’,H−
3’),4.84(1H,H−1’,HODと重複),
5.43(1H,dd,J=15.3及び7.5Hz,
H−4),5.71(1H,dt,J=15.3及び
7.6Hz,H−5).
【0434】実施例 34: (2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2,3−ジ−O−アセチル−4,6−ジ−O−カ
ルボキシメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン: A. (2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−
2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2,3−ジ−O−
p−メトキシベンジル−4,6−ジ−O−t−ブチルオ
キシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオ
キシ)−4−オクタデセン:
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2,3−ジ−O−アセチル−4,6−ジ−O−カ
ルボキシメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン: A. (2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−
2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2,3−ジ−O−
p−メトキシベンジル−4,6−ジ−O−t−ブチルオ
キシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオ
キシ)−4−オクタデセン:
【0435】
【化95】
【0436】ピリジン(140mL)及び水(30m
L)中の(2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベン
ゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−p−メトキシベ
ンジル−4,6−ジ−O−t−ブチロキシカルボニルメ
チル−α−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデ
セン(1.83g,1.73mmol)の溶液にH2 S
ガスを15分通じ、66時間攪拌した。溶媒を留去し、
得られた残渣をTHF(140mL)に溶解した。0°
Cで50%NaOAc水溶液(8.6mL)を加え、パ
ルミチン酸クロリド(575μL,1.88mmol)
を滴下した。反応混合物を30分攪拌し、酢酸エチル
(300mL)を加え、水(1×200mL)、1M
NaHCO3 水溶液(2×200mL)、水(1×20
0mL)、ブライン(200mL)で洗い、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得た残渣はシリ
カゲルフラッシュカラム(250g,10%−25%酢
酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題の化合物(1.7
3g,79%)を白色固体として得た。 IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1): 3430,
3360(NH),1755,1720及び1670
(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.892(6H,t,J=6.8Hz,2×
−CH3 ),1.228−1.31(46H,brm,
−(CH2 )11−及び−(CH2 )12−),1.447
及び1.4766(18H,2s,2×t−ブチル),
1.55−1.65(2H,m,−CH2 −),1.9
5−2.01(2H,m,=CHCH 2 −),2.05
−2.2(2H,m,−NHCOCH 2 −),3.67
9(1H,dd,J=11.4及び2.9Hz,H−
6’),3.738(1H,dd,J=9.6及び7.
6Hz,H−1),3.779(3H,s,−OC
H3 ),3.79−3.84(1H,m,H−2’又は
H−3’),3.826(3H,s,−OCH3 ),
3.897(1H,brs,H−4’),3.930
(1H,dd,J=9.6及び4.4Hz,H−1),
3.936,3.975,3.991及び4.032
(2H,ABq,J=16.1Hz,−OCH2 CO
−),3.99−4.06(2H,m,H−6’及びH
−3’又はH−2’),4.12(1H,dd,J=
6.9及び4.6Hz,H−5’),4.230,4.
271,4.289及び4.330(2H,ABq,J
=16.5Hz,−OCH2 CO−),4.39−4.
45(1H,m,H−2),4.561,4.589,
4.625及び4.654(2H,ABq,J=11.
3Hz,−OCH2 Ar),4.570,4.598,
4.667,4.695(2H,ABq,J=11.1
Hz,−OCH2Ar),4.746(1H,d,J=
3.5Hz,H−1’),5.495(1H,dd,J
=15.3及び7.7Hz,H−4),5.637(1
H,t,J=8.1Hz,H−3),5.840(1
H,dt,J=15.2及び6.7Hz,H−5),
6.463(1H,brd,−NH−),6.789−
6.89,7.24−7.31,7.42−7.58,
7.94−8.05(13H,5組のm,芳香族−
H). 元素分析: C75H117 NO15: 計算値: C,70.78;H,9.27;N,1.1
0. 実測値: C,70.10;H,9.27;N,1.1
0.
L)中の(2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベン
ゾイルオキシ−1−(2,3−ジ−O−p−メトキシベ
ンジル−4,6−ジ−O−t−ブチロキシカルボニルメ
チル−α−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデ
セン(1.83g,1.73mmol)の溶液にH2 S
ガスを15分通じ、66時間攪拌した。溶媒を留去し、
得られた残渣をTHF(140mL)に溶解した。0°
Cで50%NaOAc水溶液(8.6mL)を加え、パ
ルミチン酸クロリド(575μL,1.88mmol)
を滴下した。反応混合物を30分攪拌し、酢酸エチル
(300mL)を加え、水(1×200mL)、1M
NaHCO3 水溶液(2×200mL)、水(1×20
0mL)、ブライン(200mL)で洗い、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得た残渣はシリ
カゲルフラッシュカラム(250g,10%−25%酢
酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題の化合物(1.7
3g,79%)を白色固体として得た。 IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1): 3430,
3360(NH),1755,1720及び1670
(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.892(6H,t,J=6.8Hz,2×
−CH3 ),1.228−1.31(46H,brm,
−(CH2 )11−及び−(CH2 )12−),1.447
及び1.4766(18H,2s,2×t−ブチル),
1.55−1.65(2H,m,−CH2 −),1.9
5−2.01(2H,m,=CHCH 2 −),2.05
−2.2(2H,m,−NHCOCH 2 −),3.67
9(1H,dd,J=11.4及び2.9Hz,H−
6’),3.738(1H,dd,J=9.6及び7.
6Hz,H−1),3.779(3H,s,−OC
H3 ),3.79−3.84(1H,m,H−2’又は
H−3’),3.826(3H,s,−OCH3 ),
3.897(1H,brs,H−4’),3.930
(1H,dd,J=9.6及び4.4Hz,H−1),
3.936,3.975,3.991及び4.032
(2H,ABq,J=16.1Hz,−OCH2 CO
−),3.99−4.06(2H,m,H−6’及びH
−3’又はH−2’),4.12(1H,dd,J=
6.9及び4.6Hz,H−5’),4.230,4.
271,4.289及び4.330(2H,ABq,J
=16.5Hz,−OCH2 CO−),4.39−4.
45(1H,m,H−2),4.561,4.589,
4.625及び4.654(2H,ABq,J=11.
3Hz,−OCH2 Ar),4.570,4.598,
4.667,4.695(2H,ABq,J=11.1
Hz,−OCH2Ar),4.746(1H,d,J=
3.5Hz,H−1’),5.495(1H,dd,J
=15.3及び7.7Hz,H−4),5.637(1
H,t,J=8.1Hz,H−3),5.840(1
H,dt,J=15.2及び6.7Hz,H−5),
6.463(1H,brd,−NH−),6.789−
6.89,7.24−7.31,7.42−7.58,
7.94−8.05(13H,5組のm,芳香族−
H). 元素分析: C75H117 NO15: 計算値: C,70.78;H,9.27;N,1.1
0. 実測値: C,70.10;H,9.27;N,1.1
0.
【0437】B. (2S,3R,4E)−3−ベンゾ
イルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(4,
6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−α−
D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
イルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(4,
6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−α−
D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
【0438】
【化96】
【0439】実施例1−Eに記載の一般法に従って、
(2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘ
キサデカノイルアミノ−1−(2,3−ジ−O−p−メ
トキシベンジル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカ
ルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン(1.53g,1.20mmol)
について反応を行い、表題の化合物(1.08g,87
%)を得た。
(2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘ
キサデカノイルアミノ−1−(2,3−ジ−O−p−メ
トキシベンジル−4,6−ジ−O−t−ブチルオキシカ
ルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン(1.53g,1.20mmol)
について反応を行い、表題の化合物(1.08g,87
%)を得た。
【0440】IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):
3580,3500,3440,及び3380(O
H,NH),1755,1725及び1675(C=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.890(6H,t,J=6.8Hz,2×
−CH3 ),1.24−1.41(46H,brm,−
(CH2 )11−及び−(CH2 )12−),1.483及
び1.487(18H,2s,2×t−ブチル),1.
58−1.62(2H,m,−CH2 −),2.00−
2.11(2H,m,=CHCH 2 −),2.13−
2.25(2H,m,−NHCOCH 2 −),3.61
6(1H,dd,J=9.2及び6.3Hz,H−
1),3.740(1H,dd,J=10.9及び4.
5Hz,H−6),3.779(1H,dd,J=1
0.1及び2.9Hz,H−3’),3.803(1
H,dd,J=9.3及び2.9Hz,H−1),3.
823(1H,隠れている,H−4’),3.834
(1H,J=9.5及び3.7Hz,H−2’),3.
856(1H,dd,J=10.0及び3.7Hz,H
−6’),3.948,3.989,4.013及び
4.057(2H,ABq,J=16.3Hz,−OC
H2 CO−),4.075(1H,brt,J=7.0
Hz,H−5’),4.057,4.100,4.32
8及び4.371(2H,ABq,J=17.1Hz,
−OCH2 CO−),4.458−4.496(1H,
m,H−2),4.825(1H,d,J=3.7H
z,H−1’),5.525(1H,dd,J=15.
3及び7.6Hz,H−4),5.659(1H,br
t,J=7.6Hz,H−2),5.888(1H,d
t,J=15.9及び6.7Hz,H−5),6.08
4(1H,brd,J=3.6Hz,−NH−),7.
43−7.47,7.56−7.60,8.02−8.
05(5H,3組のm,芳香族−H). 元素分析: C59H101 NO13: 計算値: C,68.64;H,9.86;N,1.3
6. 実測値: C,68.01;H,9.60;N,1.4
9.
3580,3500,3440,及び3380(O
H,NH),1755,1725及び1675(C=
O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.890(6H,t,J=6.8Hz,2×
−CH3 ),1.24−1.41(46H,brm,−
(CH2 )11−及び−(CH2 )12−),1.483及
び1.487(18H,2s,2×t−ブチル),1.
58−1.62(2H,m,−CH2 −),2.00−
2.11(2H,m,=CHCH 2 −),2.13−
2.25(2H,m,−NHCOCH 2 −),3.61
6(1H,dd,J=9.2及び6.3Hz,H−
1),3.740(1H,dd,J=10.9及び4.
5Hz,H−6),3.779(1H,dd,J=1
0.1及び2.9Hz,H−3’),3.803(1
H,dd,J=9.3及び2.9Hz,H−1),3.
823(1H,隠れている,H−4’),3.834
(1H,J=9.5及び3.7Hz,H−2’),3.
856(1H,dd,J=10.0及び3.7Hz,H
−6’),3.948,3.989,4.013及び
4.057(2H,ABq,J=16.3Hz,−OC
H2 CO−),4.075(1H,brt,J=7.0
Hz,H−5’),4.057,4.100,4.32
8及び4.371(2H,ABq,J=17.1Hz,
−OCH2 CO−),4.458−4.496(1H,
m,H−2),4.825(1H,d,J=3.7H
z,H−1’),5.525(1H,dd,J=15.
3及び7.6Hz,H−4),5.659(1H,br
t,J=7.6Hz,H−2),5.888(1H,d
t,J=15.9及び6.7Hz,H−5),6.08
4(1H,brd,J=3.6Hz,−NH−),7.
43−7.47,7.56−7.60,8.02−8.
05(5H,3組のm,芳香族−H). 元素分析: C59H101 NO13: 計算値: C,68.64;H,9.86;N,1.3
6. 実測値: C,68.01;H,9.60;N,1.4
9.
【0441】C. (2S,3R,4E)−3−ベンゾ
イルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2,
3−ジ−O−アセチル−4,6−ジ−O−t−ブチルオ
キシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオ
キシ)−4−オクタデセン:
イルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2,
3−ジ−O−アセチル−4,6−ジ−O−t−ブチルオ
キシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピラノシルオ
キシ)−4−オクタデセン:
【0442】
【化97】
【0443】ピリジン(6mL)と無水酢酸(4mL)
の混合溶液中の(2S,3R,4E)−3−ベンゾイル
オキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(4,6−
ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−
ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン(20
0mg,0.194mmol)の溶液を室温で48時間
攪拌した。反応試薬は減圧下留去し、残った痕跡の試薬
はトルエンとの共沸によって除去した。残渣はシリカゲ
ルカラム(10g,0−25%酢酸エチル/ヘキサン)
を通して精製し、表題の化合物(183mg,84.7
%)を油状物質として得た。
の混合溶液中の(2S,3R,4E)−3−ベンゾイル
オキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(4,6−
ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−α−D−
ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン(20
0mg,0.194mmol)の溶液を室温で48時間
攪拌した。反応試薬は減圧下留去し、残った痕跡の試薬
はトルエンとの共沸によって除去した。残渣はシリカゲ
ルカラム(10g,0−25%酢酸エチル/ヘキサン)
を通して精製し、表題の化合物(183mg,84.7
%)を油状物質として得た。
【0444】IR(CH2 Cl2 )νmax (cm-1):
3430,3380(NH),1755,1720及
び1675(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.8916(3H,t,J=6.4Hz,−
CH3 ),0.8934(3H,t,J=6.8Hz,
−CH3 ),1.2−1.32(46H,m,−(CH
2 )11−及び−(CH 2 )12−),1.471及び1.
476(18H,2s,2×t−ブチル),1.58−
1.64(2H,m,−CH2 −),1.9−2.05
(2H,m,=CHCH 2 −),2.073及び2.1
31(6H,2s,2×−COCH3 ),2.15−
2.29(2H,m,−NHCOCH 2 −),3.69
5(1H,dd,J=9.5及び6.6Hz,H−
1),3.7−3.8(2H,ABX,2×H−
6’),3.915(1H,dd,J=9.5及び6.
1Hz,H−1),3.934,3.975,3.99
1及び4.033(2H,ABq,J=16.4Hz,
−OCH2 CO−),4.014(1H,brs,H−
4’),4.037,4.078,4.177及び4.
218(2H,ABq,J=16.2Hz,−OCH2
CO−),4.121(1H,brt,J=6.3H
z,H−5’),4.46−4.52(1H,m,H−
2),4.960(1H,d,J=2.8Hz,H−
1’),5.277(1H,dd,J=11.0及び
2.9Hz,H−2’),5.310(1H,dd,J
=10.9及び2.2Hz,H−3’),5.503
(1H,dd,J=15.0及び8.0Hz,H−
4),5.570(1H,brt,J=8.0Hz,H
−3),5.897(1H,dt,J=14.9及び
6.7Hz,H−5),6.012(1H,d,J=
9.6Hz,−NH−),7.42−7.46,7.5
4−7.58,7.99−8.02(5H,3組のm,
芳香族−H).
3430,3380(NH),1755,1720及
び1675(C=O).1 HNMR 400MHz(CDCl3 )δ(pp
m): 0.8916(3H,t,J=6.4Hz,−
CH3 ),0.8934(3H,t,J=6.8Hz,
−CH3 ),1.2−1.32(46H,m,−(CH
2 )11−及び−(CH 2 )12−),1.471及び1.
476(18H,2s,2×t−ブチル),1.58−
1.64(2H,m,−CH2 −),1.9−2.05
(2H,m,=CHCH 2 −),2.073及び2.1
31(6H,2s,2×−COCH3 ),2.15−
2.29(2H,m,−NHCOCH 2 −),3.69
5(1H,dd,J=9.5及び6.6Hz,H−
1),3.7−3.8(2H,ABX,2×H−
6’),3.915(1H,dd,J=9.5及び6.
1Hz,H−1),3.934,3.975,3.99
1及び4.033(2H,ABq,J=16.4Hz,
−OCH2 CO−),4.014(1H,brs,H−
4’),4.037,4.078,4.177及び4.
218(2H,ABq,J=16.2Hz,−OCH2
CO−),4.121(1H,brt,J=6.3H
z,H−5’),4.46−4.52(1H,m,H−
2),4.960(1H,d,J=2.8Hz,H−
1’),5.277(1H,dd,J=11.0及び
2.9Hz,H−2’),5.310(1H,dd,J
=10.9及び2.2Hz,H−3’),5.503
(1H,dd,J=15.0及び8.0Hz,H−
4),5.570(1H,brt,J=8.0Hz,H
−3),5.897(1H,dt,J=14.9及び
6.7Hz,H−5),6.012(1H,d,J=
9.6Hz,−NH−),7.42−7.46,7.5
4−7.58,7.99−8.02(5H,3組のm,
芳香族−H).
【0445】D. (2S,3R,4E)−3−ベンゾ
イルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2,
3−ジ−O−アセチル−4,6−ジ−O−カルボキシメ
チル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オク
タデセン:
イルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1−(2,
3−ジ−O−アセチル−4,6−ジ−O−カルボキシメ
チル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オク
タデセン:
【0446】
【化98】
【0447】実施例2に記載の一般法に従い、(2S,
3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカ
ノイルアミノ−1−(2,3−ジ−O−アセチル−4,
6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−α−
D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン
(172mg,0.150mmol)について反応を行
い、二酸(128mg,85%)を白色固体として得
た。
3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカ
ノイルアミノ−1−(2,3−ジ−O−アセチル−4,
6−ジ−O−t−ブチルオキシカルボニルメチル−α−
D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン
(172mg,0.150mmol)について反応を行
い、二酸(128mg,85%)を白色固体として得
た。
【0448】IR(ヌジョール)νmax (cm-1):
3320(NH),1740,1725及び1680
(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d5 )δ(pp
m): 0.856(6H,t,J=6.8Hz,2×
−CH3 ),1.2−1.4(46H,m,−(C
H2 )11−及び−(CH2 )12−),1.80−1.9
2(2H,m,−CH 2 −),2.03−2.08(2
H,m,=CHCH 2 −),2.124及び2.140
(6H,2s,2×−COCH3 ),2.40−2.5
5(2H,m,−NHCOCH 2 −),4.086(1
H,dd,J=10.8及び5.8Hz,H−1),
4.223(1H,dd,J=9.3及び6.8Hz,
H−6’),4.334(1H,dd,J=10.8及
び3.4Hz,H−1),4.447,4.488,
4.504及び4.545(2H,ABq,J=16.
4Hz,−OCH2 CO−),4.44−4.54(1
H,m,隠れたH−6’),4.545(1H,br
s,H−4’),4.627(1H,brt,J=6.
3Hz,H−5’),4.666,4.707,4.7
32及び4.773(2H,ABq,J=16.2H
z,−OCH2 CO−),5.12−5.18(1H,
m,H−2),5.546(1H,d,J=2.4H
z,H−1’),5.830及び5.862(2H,A
Bの1部,J=12.7Hz,H−2’及びH−
3’),5.917(1H,dd,J=15.4及び
7.3Hz,H−4),6.094(1H,dt,J=
15.3及び6.6Hz,H−5),6.208(1
H,brt,J=7.1Hz,H−3),7.38−
7.51,8.19−8.21(5H,3組のm,芳香
族−H),8.884(1H,J=8.9Hz,−NH
−).
3320(NH),1740,1725及び1680
(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d5 )δ(pp
m): 0.856(6H,t,J=6.8Hz,2×
−CH3 ),1.2−1.4(46H,m,−(C
H2 )11−及び−(CH2 )12−),1.80−1.9
2(2H,m,−CH 2 −),2.03−2.08(2
H,m,=CHCH 2 −),2.124及び2.140
(6H,2s,2×−COCH3 ),2.40−2.5
5(2H,m,−NHCOCH 2 −),4.086(1
H,dd,J=10.8及び5.8Hz,H−1),
4.223(1H,dd,J=9.3及び6.8Hz,
H−6’),4.334(1H,dd,J=10.8及
び3.4Hz,H−1),4.447,4.488,
4.504及び4.545(2H,ABq,J=16.
4Hz,−OCH2 CO−),4.44−4.54(1
H,m,隠れたH−6’),4.545(1H,br
s,H−4’),4.627(1H,brt,J=6.
3Hz,H−5’),4.666,4.707,4.7
32及び4.773(2H,ABq,J=16.2H
z,−OCH2 CO−),5.12−5.18(1H,
m,H−2),5.546(1H,d,J=2.4H
z,H−1’),5.830及び5.862(2H,A
Bの1部,J=12.7Hz,H−2’及びH−
3’),5.917(1H,dd,J=15.4及び
7.3Hz,H−4),6.094(1H,dt,J=
15.3及び6.6Hz,H−5),6.208(1
H,brt,J=7.1Hz,H−3),7.38−
7.51,8.19−8.21(5H,3組のm,芳香
族−H),8.884(1H,J=8.9Hz,−NH
−).
【0449】表題の化合物のナトリウム塩の合成:実施
例2に記載の一般法に従い、上記の工程より得られた二
酸(122mg,0.121mmol)について反応を
行い、表題の化合物のナトリウム塩(126mg,99
%)を白色固体として得た。
例2に記載の一般法に従い、上記の工程より得られた二
酸(122mg,0.121mmol)について反応を
行い、表題の化合物のナトリウム塩(126mg,99
%)を白色固体として得た。
【0450】IR(ヌジョール)νmax (cm-1):
3300(NH),1740,1645及び1605
(C=O).1 HNMR 400MHz(CD3 OD)δ(pp
m): 0.888(6H,t,J=6.8Hz,2×
−CH3 ),1.2−1.4(46H,m,−(C
H 2 )11−及び−(CH2 )12−),1.55−1.6
5(2H,m,−CH2 −),2.00(3H,s,−
COCH3 ),2.03−2.1(2H,m,=CHC
H 2 −),2.100(3H,s,−COCH3 ),
2.16−2.22(2H,m,−NHCOCH
2 −),3.626(1H,dd,J=10.2及び
4.1Hz,H−1),3.75−3.82(4H,
m,H−5’,H−4’及び−OCH2 CO−),3.
92−3.97(2H,m,H−6’及びH−1),
4.069(2H,brs,−OCH2 CO−),4.
220(1H,brd,J=14.2Hz,H−
6’),4.46(1H,m,H−2),5.078
(1H,brd,H−1’),5.273(1H,br
d,J=10.7Hz,H−2’又はH−3’),5.
345(1H,brd,J=10.7Hz,H−2’又
はH−3’),5.513(1H,dd,J=14.8
及び8.1Hz,H−4),5.575(1H,br
t,J=7.8Hz,H−3),5.920(1H,d
t,J=14.8及び6.5Hz,H−5),7.44
−7.48,7.57−7.61,7.84−8.01
(5H,3組のm,芳香族−H).
3300(NH),1740,1645及び1605
(C=O).1 HNMR 400MHz(CD3 OD)δ(pp
m): 0.888(6H,t,J=6.8Hz,2×
−CH3 ),1.2−1.4(46H,m,−(C
H 2 )11−及び−(CH2 )12−),1.55−1.6
5(2H,m,−CH2 −),2.00(3H,s,−
COCH3 ),2.03−2.1(2H,m,=CHC
H 2 −),2.100(3H,s,−COCH3 ),
2.16−2.22(2H,m,−NHCOCH
2 −),3.626(1H,dd,J=10.2及び
4.1Hz,H−1),3.75−3.82(4H,
m,H−5’,H−4’及び−OCH2 CO−),3.
92−3.97(2H,m,H−6’及びH−1),
4.069(2H,brs,−OCH2 CO−),4.
220(1H,brd,J=14.2Hz,H−
6’),4.46(1H,m,H−2),5.078
(1H,brd,H−1’),5.273(1H,br
d,J=10.7Hz,H−2’又はH−3’),5.
345(1H,brd,J=10.7Hz,H−2’又
はH−3’),5.513(1H,dd,J=14.8
及び8.1Hz,H−4),5.575(1H,br
t,J=7.8Hz,H−3),5.920(1H,d
t,J=14.8及び6.5Hz,H−5),7.44
−7.48,7.57−7.61,7.84−8.01
(5H,3組のm,芳香族−H).
【0451】実施例 35: (2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(4,6−ジ−O−カルボキシメチル−α−D−ガ
ラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(4,6−ジ−O−カルボキシメチル−α−D−ガ
ラクトピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
【0452】
【化99】
【0453】メタノール(10mL)とジクロロメタン
(10mL)との混合溶液中の(2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2,3−ジ−O−アセチル−4,6−ジ−O−ナ
トリウムオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピ
ラノシルオキシ)−4−オクタデセンの冷却した(−7
8°C)溶液に、過剰のナトリウムメトキシド(1mm
ol)のメタノール(1mL)溶液を加えた。この反応
混合物を−30°C〜−25°Cに温め、反応が完了す
るまで(TLCで監視)攪拌を続けた。反応混合物は、
−50°Cで、Dowex 50Wイオン交換樹脂で酸
性にした。樹脂は濾過して除き、濾液に直ちにピリジン
を加えた。溶媒は留去し、残渣(180mg)は分別T
LC(CHCl3 /MeOH/H2 O=78/20/
2)で精製し、二酸(161mg,85%)を白色のふ
わふわした固体として得た。
(10mL)との混合溶液中の(2S,3R,4E)−
3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−
1−(2,3−ジ−O−アセチル−4,6−ジ−O−ナ
トリウムオキシカルボニルメチル−α−D−ガラクトピ
ラノシルオキシ)−4−オクタデセンの冷却した(−7
8°C)溶液に、過剰のナトリウムメトキシド(1mm
ol)のメタノール(1mL)溶液を加えた。この反応
混合物を−30°C〜−25°Cに温め、反応が完了す
るまで(TLCで監視)攪拌を続けた。反応混合物は、
−50°Cで、Dowex 50Wイオン交換樹脂で酸
性にした。樹脂は濾過して除き、濾液に直ちにピリジン
を加えた。溶媒は留去し、残渣(180mg)は分別T
LC(CHCl3 /MeOH/H2 O=78/20/
2)で精製し、二酸(161mg,85%)を白色のふ
わふわした固体として得た。
【0454】IR(ヌジョール)νmax (cm-1):
3450,3300(OH,NH),1720,及び1
640(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d6 )δ(pp
m): 0.855(6H,t,J=6.8Hz,2×
−CH3 ),1.23−1.46(46H,m,−(C
H2 )11−及び−(CH2 )12−),1.78−1.9
2(2H,m,−CH2 −),2.03−2.12(2
H,m,=CHCH 2 −),2.472(2H,t,J
=7.4Hz,−NHCOCH 2 −),4.137(1
H,dd,J=10.7及び6.6Hz,H−1),
4.232(1H,dd,J=9.4及び6.3Hz,
H−6’),4.319(1H,d,J=2.9Hz,
H−4’),4.390(1H,dd,J=10.7及
び4.3Hz,H−1),4.476(1H,dd,J
=9.4及び2.9Hz,H−6’),4.47−4.
50(1H,m,隠れたH−3’),4.489,4.
530,4.556,5.598(2H,ABq,J=
16.5Hz,−OCH2 CO−),4.609(1
H,dd,J=10.2及び3.7Hz,H−2’),
4.885,4.928,4.984,及び5.027
(2H,ABq,J=17.1Hz,−OCH2 CO
−),5.15−5.22(1H,m,H−2),5.
358(1H,d,J=3.6Hz,H−1’),5.
970(1H,dd,J=15.5及び7.1Hz,H
−4),6.123(1H,dt,J=15.3及び
6.5Hz,H−5),6.332(1H,t,J=
6.4Hz,H−3),7.39−7.49,8.22
−8.25(5H,3組のm,芳香族−H),8.78
9(1H,d,J=8.7Hz,−NH−).
3450,3300(OH,NH),1720,及び1
640(C=O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d6 )δ(pp
m): 0.855(6H,t,J=6.8Hz,2×
−CH3 ),1.23−1.46(46H,m,−(C
H2 )11−及び−(CH2 )12−),1.78−1.9
2(2H,m,−CH2 −),2.03−2.12(2
H,m,=CHCH 2 −),2.472(2H,t,J
=7.4Hz,−NHCOCH 2 −),4.137(1
H,dd,J=10.7及び6.6Hz,H−1),
4.232(1H,dd,J=9.4及び6.3Hz,
H−6’),4.319(1H,d,J=2.9Hz,
H−4’),4.390(1H,dd,J=10.7及
び4.3Hz,H−1),4.476(1H,dd,J
=9.4及び2.9Hz,H−6’),4.47−4.
50(1H,m,隠れたH−3’),4.489,4.
530,4.556,5.598(2H,ABq,J=
16.5Hz,−OCH2 CO−),4.609(1
H,dd,J=10.2及び3.7Hz,H−2’),
4.885,4.928,4.984,及び5.027
(2H,ABq,J=17.1Hz,−OCH2 CO
−),5.15−5.22(1H,m,H−2),5.
358(1H,d,J=3.6Hz,H−1’),5.
970(1H,dd,J=15.5及び7.1Hz,H
−4),6.123(1H,dt,J=15.3及び
6.5Hz,H−5),6.332(1H,t,J=
6.4Hz,H−3),7.39−7.49,8.22
−8.25(5H,3組のm,芳香族−H),8.78
9(1H,d,J=8.7Hz,−NH−).
【0455】表題の化合物のナトリウム塩の合成:上記
の工程で得られた二酸を、実施例14に記載の一般法に
従って反応を行い、表題の化合物のナトリウム塩(15
9mg,94%)を得た。
の工程で得られた二酸を、実施例14に記載の一般法に
従って反応を行い、表題の化合物のナトリウム塩(15
9mg,94%)を得た。
【0456】IR(ヌジョール)νmax (cm-1):
3500−3200(OH,NH),1710,164
0及び1600(C=O).1 HNMR 400MHz(CD3 OD)δ(pp
m): 0.888(6H,t,J=6.8Hz,2×
−CH3 ),1.25−1.40(46H,m,−(C
H2 )11−及び−(CH2 )12−),1.56−1.7
0(2H,m,−CH 2 −),2.03−2.10(2
H,m,=CHCH 2 −),2.19−2.23(2
H,m,−NHCOCH 2 −),3.640(1H,d
d,J=10.8及び5.2Hz,H−1),3.6−
3.7(1H,m,隠れたH−6’),3.77(2
H,brs,−OCH2 CO−),3.7−3.85
(4H,m,H−4’,H−6’,H−3’),3.8
8−3.92(1H,m,H−1),3.91(2H,
brs,−OCH2 CO−),4.036(1H,br
s,H−5’),4.151(1H,brd,J=6.
3Hz,H−2’),4.41−4.45(1H,m,
H−2),4.747(1H,brs,H−1’),
5.534(1H,dd,J=15.2及び7.8H
z,H−4),5.634(1H,t,J=7.4H
z,H−3),5.901(1H,dt,J=15.2
及び6.7Hz,H−5),7.45−7.48,7.
57−7.61及び8.00−8.028(5H,3組
のm,芳香族−H).
3500−3200(OH,NH),1710,164
0及び1600(C=O).1 HNMR 400MHz(CD3 OD)δ(pp
m): 0.888(6H,t,J=6.8Hz,2×
−CH3 ),1.25−1.40(46H,m,−(C
H2 )11−及び−(CH2 )12−),1.56−1.7
0(2H,m,−CH 2 −),2.03−2.10(2
H,m,=CHCH 2 −),2.19−2.23(2
H,m,−NHCOCH 2 −),3.640(1H,d
d,J=10.8及び5.2Hz,H−1),3.6−
3.7(1H,m,隠れたH−6’),3.77(2
H,brs,−OCH2 CO−),3.7−3.85
(4H,m,H−4’,H−6’,H−3’),3.8
8−3.92(1H,m,H−1),3.91(2H,
brs,−OCH2 CO−),4.036(1H,br
s,H−5’),4.151(1H,brd,J=6.
3Hz,H−2’),4.41−4.45(1H,m,
H−2),4.747(1H,brs,H−1’),
5.534(1H,dd,J=15.2及び7.8H
z,H−4),5.634(1H,t,J=7.4H
z,H−3),5.901(1H,dt,J=15.2
及び6.7Hz,H−5),7.45−7.48,7.
57−7.61及び8.00−8.028(5H,3組
のm,芳香族−H).
【0457】実施例 36: (2S,3R,4E)−
2−ヘキサデカノイルアミノ−3−ヒドロキシ−1−
(4,6−ジ−O−カルボキシメチル−β−D−ガラク
トピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
2−ヘキサデカノイルアミノ−3−ヒドロキシ−1−
(4,6−ジ−O−カルボキシメチル−β−D−ガラク
トピラノシルオキシ)−4−オクタデセン:
【0458】
【化100】
【0459】実施例16に記載の(2S,3R,4E)
−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ
−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O
−カルボキシメチル−β−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン(0.50g,0.443mm
ol)を、実施例33に記載の一般法に従って反応を行
い、表題の化合物(0.336g,93%)を得た。
−3−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ
−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O
−カルボキシメチル−β−D−ガラクトピラノシルオキ
シ)−4−オクタデセン(0.50g,0.443mm
ol)を、実施例33に記載の一般法に従って反応を行
い、表題の化合物(0.336g,93%)を得た。
【0460】表題の化合物の二酸の合成:
【0461】IR(フィルム)νmax (cm-1): 3
600−3000(OH,NH),2920,2850
(C−H),1760,1735及び1630(C=
O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d6 )δ(pp
m): 0.85(6H,m,2×−CH3 ),1.2
5−1.36(46H,m,−(CH2 )11−及び−
(CH2 )12−),1.81(2H,m,−CH
2 −),2.05(2H,qa,J=6.9Hz,=C
HCH 2 −),2.41(2H,m,−NHCOCH 2
−),4.11−4.24,4.42−4.48及び
4.77−4.82(9H,3組のm,H−1’,H−
2,H−3,H−6’,H−1,H−2’及びH−
3’),4.32(1H,d,J=3.1Hz,H−
4’),4.47(1H,d,JAB=16.5Hz,−
OCH2 CO−),4.53(1H,d,JAB=16.
5Hz,−OCH2 CO−),4.73(1H,t,J
=6.4Hz,H−5’),4.93(1H,d,JAB
=17.1Hz,−OCH2 CO−),5.01(1
H,d,JAB=17.1Hz,−OCH2 CO−),
5.87(1H,dt,J=15.4及び6.6Hz,
H−5),5.99(1H,dd,J=15.4及び
6.7Hz,H−4),8.29(1H,d,J=8.
0Hz,−NH−).
600−3000(OH,NH),2920,2850
(C−H),1760,1735及び1630(C=
O).1 HNMR 400MHz(ピリジン−d6 )δ(pp
m): 0.85(6H,m,2×−CH3 ),1.2
5−1.36(46H,m,−(CH2 )11−及び−
(CH2 )12−),1.81(2H,m,−CH
2 −),2.05(2H,qa,J=6.9Hz,=C
HCH 2 −),2.41(2H,m,−NHCOCH 2
−),4.11−4.24,4.42−4.48及び
4.77−4.82(9H,3組のm,H−1’,H−
2,H−3,H−6’,H−1,H−2’及びH−
3’),4.32(1H,d,J=3.1Hz,H−
4’),4.47(1H,d,JAB=16.5Hz,−
OCH2 CO−),4.53(1H,d,JAB=16.
5Hz,−OCH2 CO−),4.73(1H,t,J
=6.4Hz,H−5’),4.93(1H,d,JAB
=17.1Hz,−OCH2 CO−),5.01(1
H,d,JAB=17.1Hz,−OCH2 CO−),
5.87(1H,dt,J=15.4及び6.6Hz,
H−5),5.99(1H,dd,J=15.4及び
6.7Hz,H−4),8.29(1H,d,J=8.
0Hz,−NH−).
【0462】表題の化合物のナトリウム塩の合成:
【0463】IR(フィルム)νmax (cm-1): 3
400(OH,NH),2920,2850(C−
H),1620(C=O).1 HNMR 400MHz(CD3 OD)δ(pp
m): 0.89(6H,t,J=6.8Hz,2×−
CH3 ),1.28−1.37(46H,m,−(CH
2 )11−及び−(CH2 )12−),1.57(2H,
m,−CH2 −),2.01(2H,m,=CHCH 2
−),2.16(2H,t,J=7.5Hz,−NHC
OCH 2 −),3.46(1H,dd,J=9.7及び
3.3Hz,H−1),3.54−3.59,3.68
−3.70,3.76−3.79(6H,3組のm,H
−1,H−6’,H−4’,H−2’,H−3’),
3.89(1H,d,J=16.4Hz,−OCH2 C
O−),3.90(2H,brd,−OCH2 CO
−),3.92−3.96(1H,m,H−3),4.
07(1H,t,J=8.1Hz,H−5’),4.1
6(1H,d,J=16.4Hz,−OCH2 CO
−),4.16−4.19(1H,m,H−2),4.
22(1H,d,J=7.7Hz,H−1’),4.4
3(1H,dd,J=15.3及び7.7Hz,H−
4),5.67(1H,dt,J=15.4及び6.8
Hz,H−5).
400(OH,NH),2920,2850(C−
H),1620(C=O).1 HNMR 400MHz(CD3 OD)δ(pp
m): 0.89(6H,t,J=6.8Hz,2×−
CH3 ),1.28−1.37(46H,m,−(CH
2 )11−及び−(CH2 )12−),1.57(2H,
m,−CH2 −),2.01(2H,m,=CHCH 2
−),2.16(2H,t,J=7.5Hz,−NHC
OCH 2 −),3.46(1H,dd,J=9.7及び
3.3Hz,H−1),3.54−3.59,3.68
−3.70,3.76−3.79(6H,3組のm,H
−1,H−6’,H−4’,H−2’,H−3’),
3.89(1H,d,J=16.4Hz,−OCH2 C
O−),3.90(2H,brd,−OCH2 CO
−),3.92−3.96(1H,m,H−3),4.
07(1H,t,J=8.1Hz,H−5’),4.1
6(1H,d,J=16.4Hz,−OCH2 CO
−),4.16−4.19(1H,m,H−2),4.
22(1H,d,J=7.7Hz,H−1’),4.4
3(1H,dd,J=15.3及び7.7Hz,H−
4),5.67(1H,dt,J=15.4及び6.8
Hz,H−5).
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/70 ABR ABX ACD ACJ ACL ADU AED
Claims (50)
- 【請求項1】 次式: 【化1】 (式中;Rは、脂肪酸のアシル残基であり;R1 は、−
(CH=CH)m −(CH2 )n −CH3 であり;
R2 、R3 、R4 、R5 及びR6 は、それぞれ独立して
水素、置換していない又は置換しているアルカノイル
基、アリールアルキル基、又はアリールカルボニル基で
あり、基中、該置換基はハロゲン、C1-4 アルキル基、
トリフルオロメチル基、ヒドロキシ基及びC1-4 アルコ
キシ基より選ばれたものであり;R3 、R4 、及びR6
は、それぞれ独立して−CH2 COOR7 であり、但
し、R3 、R4 及びR6 の少なくとも二つの置換基は−
CH2 COOR7 であり;mは、0、又は1の整数であ
り;nは、5から14の整数であり;そしてR7 は、水
素、加水分解可能なエステル基、又は無毒性の、薬理学
的に許容されるそれらの塩を形成するカチオンである)
の化合物、又はそれらの溶媒和、又は水和物。 - 【請求項2】 次式: 【化2】 (式中;Rは、脂肪酸のアシル残基であり;R1 は、−
(CH=CH)m −(CH2 )n −CH3 であり;
R2 、R3 、R4 、R5 及びR6 は、それぞれ独立して
水素、置換していない又は置換しているアルカノイル
基、アリールアルキル基、又はアリールカルボニル基で
あり、基中、該置換基はハロゲン、C1-4 アルキル基、
トリフルオロメチル基、ヒドロキシ基及びC1-4 アルコ
キシ基より選ばれたものであり;R3 、R4 、及びR6
は独立して−CH2 COOR7 であり、但し、R3 、R
4及びR6 置換基の少なくとも二つの置換基が−CH2
COOR7 であり;mは、0又は1の整数であり;n
は、5から14の整数であり;そしてR7 は、水素、加
水分解可能なエステル基、又は無毒性の、薬理学的に許
容されるそれらの塩を形成するカチオンである)で示さ
れる請求項1記載の化合物、又はそれらの溶媒和、又は
水和物。 - 【請求項3】 次式: 【化3】 (式中;Rは、脂肪酸のアシル残基であり;R1 は、−
(CH=CH)m −(CH2 )n −CH3 であり;
R2 、R3 、R4 、R5 及びR6 はそれぞれ独立して水
素、置換していない又は置換しているアルカノイル基、
アリールアルキル基、又はアリールカルボニル基であ
り、基中、該置換基はハロゲン、C1-4 アルキル基、ト
リフルオロメチル基、ヒドロキシ基、及びC1-4 アルコ
キシ基より選ばれたものであり;R3 、R4 、及びR6
は、それぞれ独立して−CH2 COOR7 であり、但
し、R3 、R4 及びR6 の少なくとも二つの置換基は−
CH2 COOR7 であり;mは、0、又は1の整数であ
り;nは、5から14の整数であり;そしてR7 は、水
素、加水分解可能なエステル基、又は無毒性の、薬理学
的に許容されるそれらの塩を形成するカチオンである)
で示される請求項1記載の化合物、又はそれらの溶媒
和、又は水和物。 - 【請求項4】 次式: 【化4】 (式中;Rは、脂肪酸のアシル残基であり;R1 は、−
(CH=CH)m −(CH2 )n −CH3 であり;
R2 、R3 、R4 、R5 及びR6 はそれぞれ独立して水
素、置換していない又は置換しているアルカノイル基、
アリールアルキル基、又はアリールカルボニル基であ
り、基中、該置換基はハロゲン、C1-4 アルキル基、ト
リフルオロメチル基、ヒドロキシ基、及びC1-4 アルコ
キシ基より選ばれたものであり;R3 、R4 、及びR6
は独立して−CH2 COOR7 であり、但し、R3 、R
4、及びR6 置換基の少なくとも二つの置換基が−CH
2 COOR7 であり;mは、0、又は1の整数であり;
nは、5から14の整数であり;そしてR7 は、水素、
加水分解可能なエステル基、又は無毒性の、薬理学的に
許容されるそれらの塩を形成するカチオンである)で示
される請求項2記載の化合物、又はそれらの溶媒和、又
は水和物。 - 【請求項5】 次式: 【化5】 (式中;Rは、脂肪酸のアシル残基であり;R1 は、−
(CH=CH)m −(CH2 )n −CH3 であり;
R2 、R3 、R4 、R5 及びR6 はそれぞれ独立して水
素、置換していない又は置換しているアルカノイル基、
アリールアルキル基、又はアリールカルボニル基であ
り、基中、該置換基はハロゲン、C1-4 アルキル基、ト
リフルオロメチル基、ヒドロキシ基、及びC1-4 アルコ
キシ基より選ばれたものであり;R3 、R4 、及びR6
は独立して−CH2 COOR7 であり、但し、R3 、R
4、及びR6 置換基の少なくとも二つの置換基が−CH
2 COOR7 であり;mは、0、又は1の整数であり;
nは、5から14の整数であり;そしてR7 は、水素、
加水分解可能なエステル基、又は無毒性の、薬理学的に
許容されるそれらの塩を形成するカチオンである)で示
される請求項2記載の化合物、又はそれらの溶媒和、又
は水和物。 - 【請求項6】 R4 及びR6 が−CH2 COOR7 であ
り、R2 、R3 及びR5 は、それぞれ独立して水素、置
換していない或いは置換しているアルカノイル基、アリ
ールアルキル基、又はアリールカルボニル基であり、基
中の該置換基は、ハロゲン、C1-4 アルキル基、トリフ
ルオロメチル基、ヒドロキシ基、及びC1-4 アルコキシ
基より選ばれたものであり;R7 は、水素、加水分解可
能なエステル基、又は非毒性であり、薬理学的に許容さ
れる塩を形成するカチオンである請求項1記載の化合
物、又はそれらの溶媒和、又は水和物。 - 【請求項7】 R3 及びR6 が−CH2 COOR7 であ
り、R2 、R4 及びR5 は、それぞれ独立して水素、置
換していない或いは置換しているアルカノイル基、アリ
ールアルキル基、又はアリールカルボニル基であり、基
中の該置換基は、ハロゲン、C1-4 アルキル基、トリフ
ルオロメチル基、ヒドロキシ基、及びC1-4 アルコキシ
基より選ばれたものであり;R7 は、水素、加水分解可
能なエステル基、又は非毒性であり、薬理学的に許容さ
れる塩を形成するカチオンである請求項1記載の化合
物、又はそれらの溶媒和、又は水和物。 - 【請求項8】 R3 及びR4 が−CH2 COOR7 であ
り、R2 、R5 及びR6 は、それぞれ独立して水素、置
換していない或いは置換しているアルカノイル基、アリ
ールアルキル基、又はアリールカルボニル基であり、基
中の該置換基は、ハロゲン、C1-4 アルキル基、トリフ
ルオロメチル基、ヒドロキシ基、及びC1-4 アルコキシ
基より選ばれたものであり;R7 は、水素、加水分解可
能なエステル基、又は非毒性であり、薬理学的に許容さ
れる塩を形成するカチオンである請求項1記載の化合
物、又はそれらの溶媒和、又は水和物。 - 【請求項9】 R4 及びR6 が、−CH2 COOR7 で
あり、R2 、R3 及びR5 は、それぞれ独立して水素、
又はベンゾイル基である請求項4記載の化合物。 - 【請求項10】 R3 及びR6 が、−CH2 COOR7
であり、R2 、R4及びR5 は、それぞれ独立して水
素、又はベンゾイル基である請求項4記載の化合物。 - 【請求項11】 R3 及びR4 が、−CH2 COOR7
であり、R2 、R5及びR6 は、それぞれ独立して水
素、又はベンゾイル基である請求項4記載の化合物。 - 【請求項12】 R4 及びR6 が、−CH2 COOR7
であり、R2 、R3、及びR5 がそれぞれ独立して水
素、又はベンゾイル基である請求項5記載の化合物。 - 【請求項13】 R3 及びR6 が、−CH2 COOR7
であり、R2 、R4、及びR5 がそれぞれ独立して水
素、又はベンゾイル基である請求項5記載の化合物。 - 【請求項14】 R3 及びR4 が、−CH2 COOR7
であり、R2 、R5、及びR6 がそれぞれ独立して水
素、又はベンゾイル基である請求項5記載の化合物。 - 【請求項15】 Rが、パルミチン酸、リグノセリン
酸、ネルボン酸、又はステアリン酸のアシル残基であ
り;R7 が、水素、又は無毒性の、薬理学的に許容され
る塩を形成するカチオンである請求項1記載の化合物、
又はそれらの溶媒和又は水和物。 - 【請求項16】 Rが、パルミチン酸、リグノセリン
酸、ネルボン酸、又はステアリン酸のアシル残基であ
り;R7 が、水素、又は無毒性の、薬理学的に許容され
る塩を形成するカチオンである請求項2記載の化合物、
又はそれらの溶媒和又は水和物。 - 【請求項17】 Rが、パルミチン酸、リグノセリン
酸、ネルボン酸、又はステアリン酸のアシル残基であ
り;R7 が、水素、又は無毒性の、薬理学的に許容され
る塩を形成するカチオンである請求項9記載の化合物、
又はそれらの溶媒和又は水和物。 - 【請求項18】 Rが、パルミチン酸、リグノセリン
酸、ネルボン酸、又はステアリン酸のアシル残基であ
り;R7 が、水素、又は無毒性の、薬理学的に許容され
る塩を形成するカチオンである請求項10記載の化合
物、又はそれらの溶媒和又は水和物。 - 【請求項19】 Rが、パルミチン酸、リグノセリン
酸、ネルボン酸、又はステアリン酸のアシル残基であ
り;R7 が、水素、又は無毒性の、薬理学的に許容され
る塩を形成するカチオンである請求項11記載の化合
物、又はそれらの溶媒和又は水和物。 - 【請求項20】 Rが、パルミチン酸、リグノセリン
酸、ネルボン酸、又はステアリン酸のアシル残基であ
り;R7 が、水素、又は無毒性の、薬理学的に許容され
る塩を形成するカチオンである請求項12記載の化合
物、又はそれらの溶媒和又は水和物。 - 【請求項21】 Rが、パルミチン酸、リグノセリン
酸、ネルボン酸、又はステアリン酸のアシル残基であ
り;R7 が、水素、又は無毒性の、薬理学的に許容され
る塩を形成するカチオンである請求項13記載の化合
物、又はそれらの溶媒和又は水和物。 - 【請求項22】 Rが、パルミチン酸、リグノセリン
酸、ネルボン酸、又はステアリン酸のアシル残基であ
り;R7 が、水素、又は無毒性の、薬理学的に許容され
る塩を形成するカチオンである請求項14記載の化合
物、又はそれらの溶媒和又は水和物。 - 【請求項23】 mが1であり、そしてnが12である
請求項1記載の化合物。 - 【請求項24】 mが1であり、そしてnが12である
請求項9記載の化合物。 - 【請求項25】 mが1であり、そしてnが12である
請求項12記載の化合物。 - 【請求項26】 Rがネルボン酸のアシル残基である請
求項16記載の化合物。 - 【請求項27】 Rがネルボン酸のアシル残基である請
求項17記載の化合物。 - 【請求項28】 Rがネルボン酸のアシル残基である請
求項20記載の化合物。 - 【請求項29】 カチオンがナトリウムである請求項1
7記載の化合物。 - 【請求項30】 カチオンがナトリウムである請求項2
0記載の化合物。 - 【請求項31】 化合物が、(2S,3R,4E)−3
−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1
−(2,3−ジ−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カ
ルボキシメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン、又はその無毒性であり、薬理学的
に許容される塩、溶媒和、又は水和物である請求項1記
載の化合物。 - 【請求項32】 化合物が、(2S,3R,4E)−3
−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1
−(2,3−ジ−O−ベンジル−4,6−ジ−O−カル
ボキシメチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−
4−オクタデセン、又はその無毒性であり、薬理学的に
許容される塩、溶媒和、又は水和物である請求項1記載
の化合物。 - 【請求項33】 化合物が、(2S,3R,4E)−3
−ベンゾイルオキシ−2−(9−メトキシカルボニルノ
ナノイルアミノ)−1−(2,3−ジ−O−ベンゾイル
−4,6−ジ−O−カルボキシメチル−α−D−ガラク
トピラノシルオキシ)−4−ウンデセン、又はその無毒
性であり、薬理学的に許容される塩、溶媒和、又は水和
物である請求項1記載の化合物。 - 【請求項34】 化合物が、(2S,3R,4E)−3
−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1
−(3,4−ジ−O−カルボキシメチル−2,6−ジ−
O−ベンゾイル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)
−4−オクタデセン、又はその無毒性であり、薬理学的
に許容される塩、溶媒和、又は水和物である請求項1記
載の化合物。 - 【請求項35】 化合物が、(2S,3R,4E)−3
−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1
−(2−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カルボキシ
メチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オ
クタデセン、又はその無毒性であり、薬理学的に許容さ
れる塩、溶媒和、又は水和物である請求項1記載の化合
物。 - 【請求項36】 化合物が、(2S,3R,4E)−3
−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1
−(3−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カルボキシ
メチル−β−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オ
クタデセン、又はその無毒性であり、薬理学的に許容さ
れる塩、溶媒和、又は水和物である請求項1記載の化合
物。 - 【請求項37】 化合物が、(2S,3R,4E)−3
−ベンゾイルオキシ−2−ヘキサデカノイルアミノ−1
−(3−O−ベンゾイル−4,6−ジ−O−カルボキシ
メチル−α−D−ガラクトピラノシルオキシ)−4−オ
クタデセン、又はその無毒性であり、薬理学的に許容さ
れる塩、溶媒和、又は水和物である請求項1記載の化合
物。 - 【請求項38】 セレクチン仲介細胞接着によって特徴
づけられる疾病、又はその他の病理学的症状を治療する
為の、薬理学的に許容される担体、又は希釈剤と共に、
療法学的に効果的な量の請求項1記載の化合物よりなる
薬理学的組成物。 - 【請求項39】 化合物が請求項4記載の化合物である
請求項38記載の薬理学的組成物。 - 【請求項40】 化合物が請求項9記載の化合物である
請求項38記載の薬理学的組成物。 - 【請求項41】 哺乳動物のセレクチン仲介細胞接着に
よって特徴づけられる疾病、又はその他の病理学的症状
を治療する為の、療法学的に効果的な量の請求項1記載
の化合物よりなる薬理学的組成物。 - 【請求項42】 化合物が請求項2記載の化合物である
請求項41記載の薬理学的組成物。 - 【請求項43】 化合物が請求項9記載の化合物である
請求項41記載の薬理学的組成物。 - 【請求項44】 化合物が請求項12記載の化合物であ
る請求項41記載の薬理学的組成物。 - 【請求項45】 化合物が請求項31記載の化合物であ
る請求項41記載の薬理学的組成物。 - 【請求項46】 哺乳動物の炎症性疾病を治療する為
の、療法学的に効果的な量の請求項1記載の化合物より
なる薬理学的組成物。 - 【請求項47】 化合物が請求項2記載の化合物である
請求項46記載の薬理学的組成物。 - 【請求項48】 化合物が請求項9記載の化合物である
請求項46記載の薬理学的組成物。 - 【請求項49】 化合物が請求項12記載の化合物であ
る請求項46記載の薬理学的組成物。 - 【請求項50】 化合物が請求項31記載の化合物であ
る請求項46記載の薬理学的組成物。
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