JPH0947648A - 電動式混合機据付用装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体タンクの周囲の大きい空間も高価な密封
箱も必要としない、可潜型電動混合機をタンク内部に据
付けるための低費用の装置を提供する。 【解決手段】 プロペラ７と電動機とを備えた可潜型混
合機６が、液体タンク１の壁２に締付ボルト５によって
結合されたカバー（マンホール）４の内側の中間部８の
壁にボルト結合され、該壁に電動機に至る電線用の穴が
形成される。混合機６とカバー４の間の前記中間部の壁
は、壁２を通る垂線に対して傾斜するように設計されて
おり、その結果、プロペラ軸９は、液体タンク１の壁２
に対して最大４５度（好ましくは１５〜２５度）の角度
をもって傾斜し、それにより混合作用をより効率的にす
る。かくして、いかなる高価な密封箱も不要であり単に
電気接続手段が壁を密閉的に通過することを要するにす
ぎない装架装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、回転プロペラを有
する電動式混合機（ミキサー）を液体タンク内に装架す
るための装置に関するものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】前記種類の混合機は、
産業界における各種用途（例えば、水処理など）におい
て、業務過程で使用された液体（例えば、下水など）を
均質化するために使用されている。

【０００３】普通の混合機では、長尺軸を介して、液体
タンク外に配置された電動機によりタンク内のプロペラ
が駆動され、タンク壁の開口は密封箱によって密封閉鎖
される。そのような解決手段の例がドイツ特許１１９０
４３７と米国特許１５４８９３５に開示されている。そ
の欠点は、密封箱が高価であることに加えて、長尺軸を
装架する際に大きな空間が必要とされることである。ま
た、タンクが爆発性気体によって包囲される場合には、
タンク外に電動機を装架することは安全上の理由から許
されない。

【０００４】ドイツ特許８２８２３６は、電動機を含む
混合機全体が、タンク壁のいわゆるマンホールの内側に
配置されるという解決手段を示している。この解決手段
は、上記問題のいくつかを解決するが、電動機の冷却問
題が生じる。

【０００５】冷却問題を解決する一手段は、電動機を含
む混合機全体がタンク内に配置される可潜型の混合機を
使用することである。その一例がスウェーデン特許４４
８１１６に示されている。該特許の混合機は、整備の際
にそれを持上げ得るように、案内棒に沿って下降するよ
うに構成されている。その欠点は、取付け時にタンク上
方に大きな空間が必要とされること、汚染物質が案内棒
に固着すること、およびプロペラからの極めて強い反作
用力がタンク壁に損傷を生じさせることである。したが
って、取付け手段は高強度に設計されなければならな
い。その変形形態として、揺動式（スイング式）案内棒
を有するものがスウェーデン特許４４９３０４に示され
ている。

【０００６】本発明の目的は、上記欠点を有しない、液
体タンク内混合機装架装置を提供することである。

【０００７】以下、添付図面を引用して本発明をより詳
細に説明する。

【０００８】

【発明の実施の形態】図中、符号１は、壁２および底３
を有する液体タンクを示す。符号４は壁２のカバーを示
し、符号５は締付ボルトを示し、符号６はプロペラ７を
有する混合機を示し、符号８は中間部を示す。符号９は
プロペラ軸を示す。

【０００９】通常、液体タンク１は、その外皮面に所謂
マンホールを有する。マンホールのカバーは、取扱いを
簡単にするため複数のヒンジを備えていることが好まし
い特殊なカバー４と取替えられる。混合機６の端はカバ
ー４の内側壁にボルト結合されており、カバー４に電動
機に至る電線用の穴が設けられている。カバー４が閉成
されると、電動機を含む混合機全体が液体タンク１内に
位置づけられる。したがって、高価な密封箱は不要であ
り、廉価な電線入口が存在するに過ぎない。

【００１０】混合機６の端とカバー４との間には中間部
８が設けられており、該中間部は、混合機６の端が隣接
する面がマンホールに対して傾斜しており、したがって
この点で壁２を通る垂線に対して傾斜するように設計さ
れている。これはプロペラ軸９が液体タンク１の壁２に
対してある角度をなして傾いていることを意味し、それ
によって混合作用をより効率的にする。前記角度は最大
４５゜にすることができ、好ましくは１５〜２５゜とす
る。

【００１１】液体タンク１の形状と、底３と液面とに対
する混合機６の相対位置とに依存して、混合機６を上向
きにまたは下向きに傾斜した種々の方向に指向できるこ
とが時には適切である。この目的のため、本発明はマン
ホールを異なる回転位置に取付けることが可能であるよ
うに構成されている。このようにして、最適の混合結果
を生じさせる任意の方向が得られる。

【００１２】本発明による装置は既知の解決手段と比較
するとき多くの利点を提供する。延長された軸と電動機
がタンク外に配置されている在来の混合機は、タンクの
周囲に多くの空間と高価な密封箱とを必要とする。ま
た、電動機の冷却も一問題であり、これに加えて、その
周囲は外部電動機の使用を許さない爆発性の気体を有す
る。

【００１３】棒に沿ってその作動位置まで下方へ案内さ
れる可潜混合機と比較すると、本発明による混合機は比
較的低費用の解決手段を提供し、かつ、案内棒に汚染物
質が固着するおそれがないことを意味する。さらに、温
度、油レベルなどを測定するための表示器からの信号を
容易に監視できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】液体タンク内に取付けられた本発明による混合
機の概略側面図。

【図２】液体タンク内に取付けられた本発明による混合
機の概略上面図。

【符号の説明】

１ 液体タンク ２ 壁 ３ 底 ４ カバー ５ 締付ボルト ６ 混合機 ７ プロペラ ８ 中間部 ９ プロペラ軸

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 その内容物を混合するための回転プロペ
   ラ（７）を有する電動式混合機（６）であって、タンク
   壁（２）のカバー（マンホール）（４）に装架され、ま
   たは結合される該混合機を液体タンク（１）内に装架す
   るための装置において、前記混合機（６）が可潜型であ
   りそして電動機と共に前記カバー（４）の内側に完全に
   結合され、電動機に至る電気接続装置だけが前記カバー
   （４）を貫いてまたはそれに隣接して通過していること
   と、前記電動機が傾斜した中間部（８）を介して前記カ
   バー（４）に結合され、この位置でプロペラ軸（９）
   が、タンク壁（２）を通る垂直線に対して最大４５度の
   角度を成していることと、取着された混合機と共に、前
   記カバー（４）がタンク壁（２）に対して外側から種々
   の回転位置をもって装架され、プロペラ軸（９）が壁
   （２）に対して種々の角度を成すことが可能であること
   とを特徴とする電動式混合機据付用装置。
2. 【請求項２】 前記プロペラ軸が、前記タンク壁を通る
   垂直線に対して角度１５°〜２５°傾斜している請求項
   １に記載された電動式混合機据付用装置。