JPH0947382A - 自動床清掃装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 風力で床面を清掃、吸塵するに於て、塵吹き
送風を、圧縮空気が通る曲り噴射管で１条の強風に絞
り、床全面を中心部から放射状に周廻する、これに対
し、塵の吸込みを、床面の周囲に備えた、真空吸引力の
保有が共通する管に設けた多数の閉口状の小窓吸込口
に、周廻する強風が順次に当つた部分の吸込口に限り開
口して保有吸引力が集中する。塵吹きと吸塵の強化簡素
化、塵の順次吸込みで管詰りが起こらない、動力の大巾
節減。 【解決手段】 吸引力を保有する吸込管４の側面に１列
に設けた多数の小窓吸込口５に、上部を曲板部２にした
風受体１の下部の開閉板３を、バネ６付軸７で軸付け
し、該小窓吸込口５を風圧で開口し無風時バネ６で閉口
する装置を、床面の周囲に１列状に設置し、該周囲の中
心部で圧縮空気と通気する曲り噴射管１７が噴射空圧で
周廻噴射する構造。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、室内の床清掃を風力で
行なう装置に関し、放射状に周廻する、１条の噴射ジエ
ツト風で、室内周囲の多数の吸込口の個々が巡廻的に風
圧で開閉する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の風力による床清掃に於ては、室内
の１方の壁際の床上に、長尺の空圧吸引溝を配管して設
け、室内の他の１方の対面する壁際の床上に、適当数の
空圧空気噴出孔を１列に配管して設け、粉塵の舞上り防
止及装備に適当とする（１０ｍ〜２０ｍｍ／ｓ）の風を
壁際の床面から対面する壁際の床面に向け１拠に噴出
し、床上の粉塵を吸引溝に流動し、該吸引溝に取付けた
スクリーン及フイルターに粉塵を保留し、該粉塵を自動
的に処分する装置。（特開昭５８−１８３１２８号参
照）

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の風力による床清
掃に於ては、建物に固定する配管を始めとし粉塵処分自
動装置等装備費が大きく嵩む外、長大の噴出孔，吸引孔
の出力の電力量も相当大である、又床面が広い場合（１
０ｍ〜２０ｍｍ／Ｓ）の風速では、粉砂塵，すこし付着
する粉塵の流動が完全に至らず残留が生ずる問題及中間
に噴出孔の増設の必要の問題等の対応、又強風を１拠に
噴出すると、粉塵の流動が完全に行なわれるが室内全体
に粉塵が舞上り更に壁に当つた部分が舞上る点などの解
消を課題とする。

【０００４】本発明は、室内の壁際の床上に、風受体を
供なう多数の吸引管兼用の吸口を、連結，着脱，載置，
分離出来る様に装置し、配管による多数の噴出孔及複雑
な自動集塵処分装置等を取り除く替りに、１般に多く使
用されている移動制吸塵機を利用し、吸引フアンにより
１条に絞つたジエツト風の噴射を室内の床面の中央で放
射状に巡廻させ、噴射距離が半分に短縮するので噴射力
が長く続き、粉塵の流動を完全にする目的、及１条のジ
エツト風に生じる、渦巻き風と風受体の曲板部による縦
渦巻風で、粉砂塵の舞上りを防止する等が目的である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案は、引出しホース９を設けた、吸引圧力を
保有する吸込管４の側面に、１列に設けた多数の小窓吸
込口５に、軸７付けした舟形の風受体１の上部に形成し
た曲板部２は、風圧受も兼ね、風受体１に当つた風圧を
曲板で、縦渦巻き風に変えて風と共に粉塵を縦に回転さ
せて吸口に送り込み、粉塵の舞上りを防止する、同じく
下部に形成する開閉板３は自重と吸引力とバネ６で吸込
口５を閉口し、風受体１に空圧を加えた時、軸７を心に
風受体１は押されて傾斜し同時に下部の開閉板３が上向
に上動し、小窓吸込口５を風圧で開口出来る様にした粉
塵の吸込装置Ａに於ては、個々の吸込口に、個々に吸引
力が集中するので１般に使用されている吸塵機の吸引力
が可能で、引例と比して省エネルギーとなる、又連結管
８を用い組替，着脱，載置が可能であるから設備費が嵩
まない。

【０００６】上記の風圧吸込装置Ａを、室内の全周囲の
壁際に連結載置し、該全周囲の中央辺に、脚車２４付吸
塵噴射機Ｂとする、箱１１内のフイルター１３を境に、
上部に吸込ホース２１付集塵室１２を、下部にフアンモ
ーター１４及空気圧縮室１５を設け、更に箱１１下に、
空気圧縮室１５と通気する曲り噴射管１７を設け、該曲
り噴射管１７が、噴射する１条に絞つたジエツト風の反
動で放射状に巡周廻する様にした、周廻噴射機能を有す
る移動制吸塵噴射機Ｂを、該Ｂの吸込ホース２１と風圧
吸込装置Ａの引出しホース９を連結して、上記中央辺に
置き、入力するに於て、１条に絞つて噴射するジエツト
風は床面上に於て、１条の周囲に接触する空気が、１条
の噴射空気の速度に巻き込まれ渦巻風となつて噴射空気
と共に流動し、粉塵の舞上りは防止され、更にジエツト
風圧で、多少付着する粉塵を含む粉砂塵を流動し又吸塵
噴射機Ｂは配管及複数型噴出孔を省き、単口周廻噴射管
にし噴射面積の拡大化すると共に吸塵装置を供なう移動
制噴射機とした。

【０００７】

【作用】上記の様に構成された中で、小窓吸込口５に、
バネ６付き軸７で取付けた、風受体１．２．３．が風圧
を受ける時、風受体は押されて軸７を支えとして壁際に
傾斜すると同時に、風受体１の下部に形成し自重と吸引
力とバネ６で吸込口５を閉口している開閉板３が上動
し、吸込口５が開口して吸引力が該口に集中して働く、
そして更に受けた風圧は、風受体の上部に緩付した曲板
部２の曲形で、縦渦巻風に変えられ、風と共に粉塵が縦
に回転して吸込口５に吸込まれる。

【０００８】室内の全周囲に載置した、上記に示す風受
体１．２．３．の各作用は、室内の中央辺で、曲り噴射
管１７の１条のジエツト風が噴射反動で、放射状に巡周
廻する風圧に対する反応作用である、尚風受体１の舟形
は、周巡廻する斜め風圧を斜めで受け留める形体であ
る、又多数の小窓吸込口５の開口も巡周廻に従い個別的
に順を追つて開口し吸塵するので、従つて吸込管４の管
中の粉塵も流動を続けるので、管詰りが防止される、又
１条に絞つたジエツト風の噴射が放射状に巡周廻するの
で、広い面積で強風圧が使用されるので、床面に付着す
る塵（１般に使用されている吸塵機の吸口で吸い取れな
い塵）も流動する。

【０００９】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
室内の周囲の壁際の床上に、第１、３、４図に示す、前
記、風圧吸込装置Ａの、風受体１，２，３，を軸７付け
した小窓吸込口５を形成する吸込管を、角部などエルボ
及連結管８を用い１列に連結して組み、全周囲的に載設
置し、更に室内のコーナー辺では、風受体は斜め風圧に
対応出来る様に曲板部２の向きを斜めに調節しておく。

【００１０】次に、上記室内の中央辺に、第２図に示す
前記の脚車２４付吸塵噴射機Ｂを置き、上記の風圧吸込
装置Ａの引出しホース９と該吸塵噴射機Ｂの吸込ホース
２１を連結し、室内の広さ、粉塵の状況に応じタイマー
付スイツチ２３で入力すると、フアンモーター１４が働
き、空圧安全弁２５を有する空気圧縮室１５が高圧にな
り、該空気圧縮室１５と底貫孔を通したパイプ１６で通
気する、第５図に示す曲り噴射管１７が、該パイプ１６
を軸として該噴射管１７の曲り口先が噴射反動で周回転
し、上下のフランヂ１８，１９，間のゴム座がね２０が
該周回転速度を調整し、１条の噴射ジエツト風を放射状
に巡周廻させ、床上の粉塵を、全周囲に載設置した風圧
吸込装置Ａに向け、放射状風圧で吹き流し、該流動粉塵
を吸込口５が吸塵し、該粉塵は吸込管４中を流動し引出
しホース９を通り、吸込ホース２１を経て集塵室１２内
に吸引する、自動床清掃装置である。

【００１１】上記の、自動床清掃装置に於て、風圧吸込
装置Ａの曲板部２を、上方に段階的に増設して固定し、
これに関連し、曲り噴射管１７の噴射方向から開閉板３
を対象として該開閉を、遠隔制御によつて行なう事、及
曲り噴射管１７を床の上又は下に、上下動出来る様にす
る事、洗剤で濡らした紙切れ及羽付スポンヂの床上面散
布による清掃等、が可能である。

【００１２】

【発明の効果】本発明は、以上説明した通り構成されて
いるので、以下に記載される様な効果を奏する。

【００１３】風圧吸込装置Ａは、簡単な連結，組立て，
載置着脱が出来るので、丸い室三角の室にも設置可能で
ある、と共に他の室に設置替えが簡単に出来る。

【００１４】該風圧吸込装置Ａの風受体１を舟形にした
点で、正面風圧の外斜めの風圧にも対応出来る、従つて
風受体１に関連する開閉板３は風圧で小窓吸込口５を開
口出来る、そして構成上、１個の小窓吸込口５の開口に
全吸引力が集中して、強力な吸塵力が吸込口５の周辺に
及ぶ。

【００１５】更に風圧吸込装置Ａの風受体１の上部の曲
板部２は、室内のコーナー辺に設置した場合、向きを斜
めに調節し、斜め風圧に対応出来る、そして受ける風圧
を曲部で縦渦巻風に変え粉塵と共に縦回転させ吸塵し、
壁際に於ける粉塵の舞上りが防止出来る。

【００１６】次に吸塵噴射機Ｂは、風圧吸込装置Ａを設
置した複数の室に、共通して使用出来る。

【００１７】上記の吸塵噴射機Ｂの曲り噴射管１７は、
１条のジエツト風を放射状に巡周廻し、広い面積に噴射
出来る、そして１条のジエツト風に発生する渦巻風で粉
塵の舞上りを防止出来る、又該ジエツト風は床面に付着
する粉砂塵を１条に絞つた強風圧で流動する事が出来
る。

【００１８】上記の曲り噴射管１７は、床下配管する
と、床の上下に、上下動出来る。

【００１９】又、曲り噴射管１７から風圧吸込装置Ａの
開閉板３の開閉を、遠隔制御する事が出来る。この場
合、舟形風受体１及曲板部２を吸込管４又は壁などに固
定する事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】部分の側面の断面図で風圧による風受体１の傾
斜及開閉板３による吸込口５の開口を示した装置Ａの
図。

【図２】吸塵噴射機Ｂの正面の断面図。

【図３】図１の斜視図である。

【図４】部分である連結管８に引出しホース９を取付け
た斜視図で、吸込管４の連結用の部品である。

【図５】部分である曲り噴射管１７を下から見た図であ
る。

【符号の説明】

Ａ 風圧吸込装置 １ 風受体 ２ 曲板部 ３ 開閉板 ４ 吸込管 ５ 小窓の吸込口 ６ バネ ７ 軸 ８ 連結管 ９ 引出しホース。 Ｂ 吸塵噴射機 １１ 箱 １２ 集塵室 １３ フイルター １４ フアンモーター １５ 空気圧縮室 １６ 垂設のパイプ １７ 曲り噴射管 １８ 上フランヂ １９ 下フランヂ ２０ ゴム座がね ２１ 吸込ホース ２２ 吸引安全弁 ２３ タイマー付スイツチ ２４ 車止め付脚車 ２５ 空気圧安全弁 ２６ 間仕切 ２７ 底貫孔 ２８ 袋ナツト。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 室内の周囲の壁際の床上に設置した、引
   出しホース（９）を付け吸引力を保有する吸込管（４）
   の側面に１列に設けた多数の小窓吸込口 （５）に、軸
   （７）付けした、上部を曲板部（２）にした舟形の風受
   体（１）の下部の開閉板（３）が、自重と吸引力及バネ
   （６）の力で該小窓吸込口（５）を閉口し、該風受体
   （１）に風圧を加えて該小窓吸込口（５）を開口する装
   置（Ａ）に対し、箱（１１）内に、フイルター（１３）
   を境に、上部を吸引する集塵室（１２）、下部にフアン
   モーター（１４）及空気圧縮室（１５）を設け、箱（１
   １）下に設け空気圧縮室（１５）と通気する、曲り噴射
   管（１７）の噴射する１条の噴射空気が反動で床面を放
   射状に巡周廻出来る様にした、脚車（２４）付移動する
   吸塵噴射機（Ｂ）の吸込ホース（２１）と装置（Ａ）の
   引出しホース（９）を連結した構造を特徴とする、自動
   床清掃装置。
2. 【請求項２】 床上配管及床下配管し、曲り噴射管（１
   ７）が床上及床上下を上下動する様にした請求項１記載
   の、自動床清掃装置。
3. 【請求項３】 曲り噴射管（１７）から開閉板（３）の
   開口を遠隔制御で行なう、請求項１記載の、自動床清掃
   装置。