JPH0946445A - テレビ放送による電話番号通知発呼方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な設備を要することなく、テレビ放送で
通知された電話番号に基づいて誤ることなく発呼するこ
とができるテレビ放送による電話番号通知発呼方法を提
供する。 【解決手段】 多重化装置３にて、放送用プログラム送
出装置１から出力された主音声信号１２または副音声信
号１３のいずれかに、電話番号送出装置２から出力され
た電話番号を示すトーン信号２１を多重化し、送信機４
を介して放送網に出力する。このテレビ放送はテレビ受
像機５で受信され、その主音声信号１２または副音声信
号１３に多重化されたトーン信号２１がスピーカ６から
出力され、利用者により保持されたハンドセット８の送
話器８１で検出されて電話機７および電話回線９を介し
て電話網に出力され、発呼が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ放送による
電話番号通知発呼方法に関し、特にテレビ放送を介して
電話番号を通知するテレビ放送による電話番号通知発呼
方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、テレビ放送では、テレホンショ
ッピングや視聴者の声の受付を行うことを目的として、
画像の一部に電話番号を表示することにより、視聴者に
対して受け付け電話番号を通知するものとなっている。
従来、このようにして電話番号が通知された場合、視聴
者は、電話番号が画面に表示されている間に、その電話
番号を記憶しあるいはメモし発呼するものとなってい
た。またテレビ受像機が、放送中の画面を静止画として
蓄積する機能を有する場合には、電話番号が表示されて
いる画面をメモ代わりに蓄積し発呼するものとなってい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】したがって、このよう
な従来の方法によれば、視聴者が記憶しあるいはメモを
とる方法では、その電話番号が画面に表示されている時
間が短時間であることから、記憶やメモの誤りが生じや
すく、またメモ用紙や筆記器具を探す時間が十分でな
く、誤った電話番号を記憶または記録しやすいという問
題点があった。また、静止画として電話番号を蓄積する
方法では、視聴者が再表示させた静止画を見ながら電話
機を操作する必要があるため、誤った電話番号をダイヤ
ルしやすいという問題点があった。

【０００４】一方、所定情報を示すＰＢ信号をテレビ放
送の音声信号にて送信することによりデータ通信をおこ
なうものが提案されており（例えば、特開平３−１６２
０８２号公報など）、このデータ通信方式を用いて放送
局から電話番号を送信する方法も考えられる。しかし、
この方法によれば、各家庭にＰＢ信号変換装置を設置し
て受信したＰＢ信号をデータ信号に変換するとともに、
これをパーソナルコンピュータなどにより処理する必要
があるため、利用者に対する設備負担が増大するという
問題点があった。本発明はこのような課題を解決するた
めのものであり、利用者が特別な設備を要することな
く、テレビ放送で通知された電話番号に基づいて誤るこ
となく発呼することができるテレビ放送による電話番号
通知発呼方法を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明のテレビ放送による電話番号通知発呼
方法は、視聴者に対して通知する電話番号を示すトーン
信号を、放送用プログラムの音声信号に多重化してテレ
ビ放送を行うことにより電話番号を通知し、このテレビ
放送を受信しているテレビ受像機のスピーカから音声に
て出力されたトーン信号を電話機のハンドセットの送話
器で検出して、電話回線に送出することにより電話番号
に基づいた発呼を行うようにしたものである。したがっ
て、放送用プログラムの音声信号に多重化されたトーン
信号が、テレビ受像機のスピーカから出力され、ハンド
セットの送話器で検出されて電話回線に出力され、テレ
ビ放送により通知された電話番号に基づいて自動的に発
呼が行われる。

【０００６】また、トーン信号を放送用プログラムの副
音声信号に多重化してテレビ放送を行うことにより電話
番号を通知し、このテレビ放送を受信しているテレビ受
像機で副音声信号を選択することによりスピーカから音
声にてトーン信号を出力させるようにしたものである。
したがって、視聴者により必要に応じて主音声信号から
副音声信号に切り替えられてスピーカからトーン信号が
出力され、これがハンドセットの送話器で検出されて電
話回線に出力され、テレビ放送により通知された電話番
号に基づいて自動的に発呼が行われる。

【０００７】

【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図１は本発明の一実施の形態である電話
番号通知発呼方法を用いた電話番号通知発呼システムの
ブロック図であり、同図において、１は各種放送用プロ
グラムに対応する映像ソース信号１１、主音声ソース信
号１２および副音声ソース信号１３を送出する放送用プ
ログラム送出装置、２は放送内容に応じて所定の電話番
号をトーン信号（ＰＢ信号）２１に変換して出力する電
話番号送出装置である。

【０００８】３は放送用プログラム送出装置１から出力
された映像ソース信号１１、主音声ソース信号１２およ
び副音声ソース信号１３を入力とし、主音声ソース信号
１２および副音声ソース信号１３のいずれかと電話番号
送出装置２から出力されたトーン信号２１とを多重化し
て、放送用映像信号３１、放送用主音声信号３２および
放送用副音声信号３３を出力する多重化装置、４は多重
化装置３からの各種信号を放送用電波に変換して送信す
る送信機である。

【０００９】これら放送用プログラム送出装置１、電話
番号送出装置２、多重化装置３および送信機４により電
話番号多重化放送装置が構成される。５は放送網を介し
てテレビ放送を受信し、その映像信号を画面に表示出力
するとともに、主音声または副音声をスピーカ６から出
力するテレビ受像機、７はハンドセット（送受器）８を
有し電話回線９を介して電話網に接続されている電話機
である。

【００１０】次に、図１を参照して、本発明の動作を説
明する。まず、放送用プログラム送出装置１から所定の
テレビ番組に対応する放送用プログラムとして映像ソー
ス信号１１、主音声ソース信号１２および副音声ソース
信号１３が出力されるとともに、この放送用プログラム
に対応して予め設定されている電話番号を示すトーン信
号２１が電話番号送出装置２から出力される。

【００１１】これら信号は、多重化装置３に入力され、
ここで主音声ソース信号１２または副音声ソース信号１
３とトーン信号２１とが多重化される。例えば、図２で
は主音声ソース信号１２とトーン信号２１とが多重化装
置３に設けられた音声多重化装置３０により多重化さ
れ、放送用主音声信号３２が生成される。

【００１２】また図３では、副音声ソース信号１３とト
ーン信号２１とが多重化装置３に設けられた音声多重化
装置３０により多重化され、放送用副音声信号３３が生
成される。このようにして、多重化装置３にて、映像ソ
ース信号１１、主音声ソース信号１２および副音声ソー
ス信号１３と、トーン信号２１とから、放送用映像信号
３１、放送用主音声信号３２および放送用副音声信号３
３が生成され、送信機４を介して放送網に出力される。

【００１３】なお、電話番号送出装置２からは、放送用
プログラムの内容に沿った電話番号がトーン信号２１と
して出力されるとともに、一定間隔（例えば５秒程度）
の無音間隔を挟んで繰り返し（例えば１０回程度）送出
される。

【００１４】このテレビ放送は、放送網を介してテレビ
受像機５で受信され、放送用映像信号３１に基づいて画
像が画面に表示出力されるとともに、放送用主音声信号
３２または放送用副音声信号３３に基づいて音声がスピ
ーカ６から出力される。したがって、主音声ソース信号
１２または副音声ソース信号１３に多重化されたトーン
信号２１もスピーカ６から出力されることになる。

【００１５】テレビ放送を視聴している利用者（視聴
者）は、テレビ放送で案内された電話番号に発呼をした
い場合には、電話機７のハンドセット８をスピーカ６の
方向に保持する。この場合、トーン信号２１がスピーカ
６から繰り返し出力されるため、その間に、利用者はテ
レビ受像機５の主音声／副音声切替機能などを利用して
トーン信号が多重化されたいずれかの音声を選択し、電
話機７のハンドセット８を保持することができる。

【００１６】これにより、スピーカ６から音声にて出力
されたトーン信号２１がハンドセット８の送話器（マイ
ク）８１により検出され、電話機７からダイヤル操作に
より発呼した場合と同様に、電話機７および電話回線９
を介して電話網に出力されるものとなり、テレビ放送に
より通知された電話番号に対して自動的に発呼されたこ
とになる。

【００１７】このように、テレビ放送の主音声ソース信
号１２または副音声ソース信号１３に所定の電話番号を
示すトーン信号２１を多重化して放送し、このテレビ放
送を受信しているテレビ受像機５のスピーカ６から出力
されたトーン信号２１を電話機７のハンドセット８の送
話器８１で検出して、電話回線９に送出するようにした
ので、利用者が特別な設備を要することなく、テレビ放
送にて通知された電話番号に基づいて誤ることなく発呼
することができる。

【００１８】また、一般にテレビ放送の映像に対応する
音声が主音声ソース信号１２により放送されることか
ら、通常、利用者は映像に合わせて主音声を視聴するも
のとなる。したがって、トーン信号２１を副音声ソース
信号１３に多重化するようにした場合には、テレビ放送
により通知された電話番号に発呼する必要がない利用者
に対して、不必要なトーン信号２１がスピーカ６から出
力されることがなくなり、トーン信号２１にじゃまされ
ることなく、放送用プログラムを楽しむことができる。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、視聴者
に対して通知する電話番号を示すトーン信号を、放送用
プログラムの音声信号に多重化してテレビ放送を行うこ
とにより電話番号を通知し、このテレビ放送を受信して
いるテレビ受像機のスピーカから音声にて出力されたト
ーン信号を電話機のハンドセットの送話器で検出して、
電話回線に送出することにより電話番号に応じた発呼を
行うようにしたので、従来の画面に表示された電話番号
をメモしたり、静止画として蓄積した後、これらを参照
して電話機からダイヤル操作して発呼する方法と比較し
て、利用者が特別な設備を要することなく、テレビ放送
にて通知された電話番号に基づいて誤ることなく発呼す
ることが可能となる。

【００２０】また、トーン信号を放送用プログラムの副
音声信号に多重化してテレビ放送を行うことにより電話
番号を通知し、このテレビ放送を受信しているテレビ受
像機で副音声信号を選択することによりスピーカから音
声にてトーン信号を出力させるようにしたので、視聴者
が必要に応じて主音声信号から副音声信号に切り替えて
スピーカからトーン信号を出力させて発呼するものとな
り、テレビ放送により通知された電話番号に発呼する必
要がない視聴者に対して、不必要なトーン信号がスピー
カから出力されることがなくなり、トーン信号にじゃま
されることなく放送用プログラムを楽しむことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施の形態による電話番号通知発
呼システムのブロック図である。

【図２】 電話番号多重化放送装置を示すブロック図で
ある。

【図３】 他の電話番号多重化放送装置を示すブロック
図である。

【符号の説明】

１…放送用プログラム送出装置、２…電話番号送出装
置、３…多重化装置、３０…音声多重化装置、４…送信
機、５…テレビ受像機、６…スピーカ、７…電話機、８
…ハンドセット、８１…送話器（マイク）、９…電話回
線。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 視聴者に対して通知する電話番号を示す
   トーン信号を、放送用プログラムの音声信号に多重化し
   てテレビ放送を行うことにより前記電話番号を通知し、 このテレビ放送を受信しているテレビ受像機のスピーカ
   から音声にて出力された前記トーン信号を電話機のハン
   ドセットの送話器で検出して、電話回線に送出すること
   により前記電話番号に基づいた発呼を行うようにしたこ
   とを特徴とするテレビ放送による電話番号通知発呼方
   法。
2. 【請求項２】 請求項１記載のテレビ放送による電話番
   号通知発呼方法において、 前記トーン信号を放送用プログラムの副音声信号に多重
   化してテレビ放送を行うことにより前記電話番号を通知
   し、 このテレビ放送を受信しているテレビ受像機で副音声信
   号を選択することにより前記スピーカから音声にて前記
   トーン信号を出力させるようにしたことを特徴とするテ
   レビ放送による電話番号通知発呼方法。