JPH07212331A - 双方向放送の受信装置 - Google Patents

双方向放送の受信装置

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JPH07212331A
JPH07212331A JP6023112A JP2311294A JPH07212331A JP H07212331 A JPH07212331 A JP H07212331A JP 6023112 A JP6023112 A JP 6023112A JP 2311294 A JP2311294 A JP 2311294A JP H07212331 A JPH07212331 A JP H07212331A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 応答に電話回線を使用する双方向放送の受信
装置において、回線の累積使用料を受信者に知らせる。 【構成】 受信した双方向放送番組の設問などに対する
応答の情報をコマンダ34により入力し、モデム33に
より電話回線2を通じて所定の返信先に送信する双方向
放送の受信装置である。メモリ23にモデムを介して送
信した応答の送信履歴を記憶する。この送信履歴に基づ
いて電話回線の累積使用料を所定の単価で算出する。双
方向放送番組の応答ごとに、もしくは、番組の終了時
に、算出された累積使用料を受像管に表示したり、音声
で報知して、使用者に知らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、双方向放送の受信装
置に関し、特に双方向放送番組に対する受信者の応答を
電話回線を通じて送信するようにする受信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビショッピング、アンケート
調査や、視聴者参加型のクイズ番組などの対話型テレビ
ジョン放送において、視聴者からの応答は、電話やファ
クシミリによって行なうようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のような双方向放
送番組において、視聴者が連続してアクセスしている場
合は、応答の回数が意外に多くなって、回線の使用料が
かさむおそれがあり、累積の回線使用料を視聴者に知ら
せる必要が生ずる。
【0004】ところで、電話機では、液晶表示素子を搭
載して、現在使用している回線の使用料の推移を逐次表
示するようにしたものが市販されている。しかしなが
ら、電話機の通話料は、時間帯や通話地域によって異な
り、また、遠距離の場合は電話会社によっても異なるの
で、その算出は複雑となる。
【0005】この発明の目的は、双方向放送番組の応答
に伴う、累積の回線使用料を、簡単に算出して視聴者に
知らせることができる、双方向放送の受信装置を提供す
るところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明による双方向放送の受信装置は、後述の実
施例の参照符号を対応させると、双方向放送番組を受信
する受信手段11,12と、受信した双方向放送番組に
対する応答の情報を入力する入力手段34と、入力され
た応答の情報を電話回線2を通じて放送側に送信する送
信手段33とを備える双方向放送の受信装置において、
送信手段33による応答の送信履歴を記憶する記憶手段
23と、記憶手段23に記憶された送信履歴に基づいて
電話回線の累積使用料を所定の単価で算出する算出手段
と、算出された累積使用料を報知する報知手段15、1
6とを有することを特徴とするものである。
【0007】
【作用】例えばクイズ番組の答えやテレビショッピング
の選択情報などは、選択番号などを応答として送信すれ
ばよく、当該応答は数秒ですむ。このため、1回の応答
当たり、単価10円で累積使用料を算出することができ
る。
【0008】この発明は、この点に着目したもので、応
答の回数などの送信履歴を記憶手段33に記憶してお
き、この送信履歴に基づいて累積の回線使用料を簡単に
算出することができ、これを表示するなどして、確実に
視聴者に認識される。
【0009】
【実施例】以下、この発明による双方向放送方法および
その受信装置の一実施例について説明する。この例にお
いては、双方向放送番組のときには、主放送情報に、応
答の返信先などの双方向放送番組に関連するデータを、
副放送情報として多重化して放送する。そして、この例
の場合、この副放送情報は、DTMF信号を使用する。
【0010】すなわち、放送局側では、副放送情報とし
ての番組関連情報をDTMF信号形式の信号の構成とし
て、主放送オーディオ信号に多重化(混声)して放送す
る。一方、受信側では、受信した放送オーディオ信号か
らDTMF信号を分離・デコードして、番組関連情報を
再生し、メモリに記憶して、サービス局などとの電話通
信や番組予約などに利用する。
【0011】まず、図2を参照しながら、DTMF信号
について説明する。
【0012】[DTMF信号]DTMF信号方式は、1
つは低周波数のグループ(低群)、そしてもう1つは高
周波数のグループ(高群)の2つのトーンを同時に送る
オーディオ帯域信号方式である。これらの低周波数及び
高周波数のグループの各々は、どの2つも調音の関係に
ない4つのオーディオ帯域周波数のトーンからなってい
る。
【0013】DTMF信号では、低群の4周波数は、例
えば、697Hz、770Hz、852Hz、941H
zとされ、高群の4周波数は、例えば、1209Hz、
1336Hz、1477Hz、1633Hzとされてい
る。そして、これら低群と高群の中のそれぞれ1周波数
ずつを組み合わせ、その組み合わせからなる各DTMF
信号(この各DTMF信号のそれぞれを、以下機能信号
という)を、図2に示すように、4行4列に配設された
プッシュボタン「0」〜「D」にそれぞれ割り付けられ
る。
【0014】電話通信では、DTMF信号の16の組み
合わせの機能信号のうち、単に12個が一般に加入者ア
ドレス(電話番号)の信号に用いられている。つまり、
電話機でいわゆるテンキーとして使用されている「0」
〜「9」の数字と、「*」や「#」の記号に対して、前
記の12個の組み合わせの機能信号が対応される。図2
に破線で示した「A」、「B」、「C」、「D」の文字
に対応する機能信号は、日本国内では一般には利用して
おらず、プッシュボタン(PB)ダイアルを利用したデ
ータ伝送に利用されているのみである。
【0015】このようなDTMF信号を使って電話番号
による回線選択を行なう場合、信号の送出条件は、図3
に示すように規定されている。
【0016】上述のような2周波数の組み合わせと送出
条件とによって、DTMF信号は、自然界では滅多に発
生しないものとなり、人の声などのような自然音と明確
に区別することができるので、通常の放送オーディオ信
号に多重(混声)して放送することができて、受信側で
の分離も、広く汎用されている電話用のDTMFデコー
ダを用いて比較的容易に行うことができる。
【0017】ちなみに、DTMF信号は、多機能電話に
おいても利用されており、外出先からプッシュボタン式
の電話のボタン操作によって、自宅の電話に留守番録音
されている用件を再生させたり、留守番録音の応答メッ
セージを録音、再生したり、用件を消去したりすること
ができる。
【0018】[複数の副放送情報の放送]この実施例の
送信側、つまり放送局側においては、副放送情報の送信
に当たって、上述のようにPB回線選択には使用されて
いない「A」、「B」、「C」、「D」を意味する機能
信号のうち、「A」、「B」、「C」の機能信号は、副
放送情報の送信開始情報として用い、「D」の機能信号
は送信終了情報として用いる。
【0019】送信開始情報が3種類あるので、この例で
は、3種類の副放送情報を区別して送信することができ
る。つまり、3種の副放送情報は、その種別ごとに、
「A」、「B」、「C」の機能信号のいずれかと、
「D」の機能信号とで区切られて放送される。
【0020】例えば、双方向番組への応答アクセスに関
する情報、例えばアクセス先の電話番号(受付電話番
号)、伝送レートなどの副放送情報は、「A」の機能信
号を送信開始情報とし、送信終了情報である「D」の機
能信号との間に送信される。また、同様に、例えば応答
側の電話番号の末尾制限や現在時刻設定などの環境設定
に関する副放送情報は、「B」の機能信号と「D」の機
能信号との間に、受信データのクリアに関する情報は
「C」の機能信号と「D」の機能信号との間に、それぞ
れ挟まれた状態の信号として多重化されて放送される。
【0021】そして、受信側においては、送信開始情報
としての「A」、「B」、「C」の機能信号のいずれか
と、送信終了情報としての「D」の機能信号とに挟まれ
た数値や記号データが副放送データ列(情報群)とみな
されて、メモリの所定の格納域にそれぞれ区別されて保
存される。
【0022】例えば、応答アクセスに関する情報とし
て、インタラクティブ(対話型)テレビジョン規格バー
ジョンが00の受信機に対して、受付電話番号0990
−1234−1234に、伝送レート300bpsでア
クセスを許可する場合は、副放送情報は、 00#0990*1234*1234 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「A」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多重化されて
送出される。ここで、データ列のうち、最初の00は、
インタラクティブ(対話型)テレビジョン規格バージョ
ンが00(伝送レート300bps)を示し、記号
「#」の後の数値データは受付電話番号である。
【0023】また、インタラクティブテレビジョン規格
バージョンが01の受信機に対し、電話番号0990−
1234−1235に、伝送レート1200bpsでア
クセスを許可する場合には、 01#0990*1234*1235 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「A」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多重化されて
送出される。ここで、データ列のうち、最初の01は、
インタラクティブ(対話型)テレビジョン規格バージョ
ンが01(伝送レート1200bps)を示し、記号
「#」の後の数値データは受付電話番号である。
【0024】なお、上述のような応答アクセスに関する
データ列では、記号「#」がセパレータ(個々のデータ
の区切り)を表わし、記号「*」がポーズを表わす。
【0025】環境設定に関する情報として、特定の電話
番号(加入者番号)を持った視聴者のみにアクセスを制
限する場合、例えば、電話番号末尾が0の番号のみにア
クセスを許可するときは、 0#0 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、また、電話番号末尾が1の番号のみにアクセ
スを許可するときは、 0#1 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、それぞれ、「B」の機能信号と「D」の機能
信号との間に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多
重化されて送出される。この場合、記号「#」の前の数
字「0」は、記号「#」の次の数字を、末尾として有す
る電話番号からのアクセスを許可することを意味する。
【0026】また、電話番号末尾が偶数の番号のみにア
クセスを許可するときは、 0#0*0#2*0#4*0#6*0#8 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「B」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多重化されて
送出される。ここでは、記号「*」は論理和を意味して
いる。
【0027】さらに、放送番組の受信予約や録画予約な
どのための時刻情報として、例えば、現在時刻が199
3年12月15日火曜日7時00分の場合は、 1#1993121520700 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「B」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多重化されて
送出される。
【0028】また、ある放送番組が、現時点から見て、
次の日曜の7時00分から7時29分まで放送される場
合は、 10#07000729 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「B」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれて送出され、別の放送番組が次の月曜の12時
00分から14時15分まで放送される場合には、 11#12001415 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「B」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれて送出される。
【0029】なお、上述のような環境設定に関するデー
タ列では、記号「#」がセパレータを表わし、記号
「*」が「オア(論理和)」を表わす。
【0030】そして、受信データのクリアに関する情報
(コマンド)として、例えば、アクセス番号制限をクリ
アする場合は、 99#0 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「C」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれて、番組の途中ないしは終了時に送出される。
【0031】また、受付電話番号をクリアする場合に
は、 99#1 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「C」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれて、番組の終了時に送出される。
【0032】一方、タイマの現在時刻を1993年12
月15日火曜日7時00分に設定する場合には、 0#1993121520700 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「C」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多重化されて
送出される。なお、受信装置は、このタイマ用の現在時
刻のデータを用いて、内蔵の時計回路の時刻を修整する
ことができる。
【0033】上述のように、電話回線の選択信号として
は使用されていない「A」、「B」、「C」;「D」の
機能信号を、副放送情報の送信開始情報及び送信終了情
報とすることによって、例えば、ドラマの電話をかける
シーンなどで、DTMF音が発信されても、番組関連情
報と混同されることはない。また、副放送情報を確実に
送受することができる。
【0034】[受信装置の構成]次に、図1、図4〜図
7を参照しながら、この発明による双方向放送の受信装
置の一実施例について説明する。
【0035】この例の双方向放送の受信装置の一実施例
の構成を図1に示す。図1において、10はテレビジョ
ン受信機の信号系であり、20はその制御系である。
【0036】アンテナ1で受信された放送電波はチュー
ナ11に供給される。チューナ11には制御系20から
選局信号が供給されて、このチューナ11において所望
のチャンネルの放送信号が選択されて中間周波信号に変
換される。この中間周波信号は中間周波回路12に供給
される。この中間周波回路12には、映像復調器13と
音声復調器14とが含まれ、映像信号及びオーディオ信
号が復調される。
【0037】映像復調器13からの映像信号S13は、映
像信号処理回路15を経て、受像管16に供給される。
音声復調器14からのオーディオ信号S14は、音声多重
デコーダ17に供給されて、2か国語信号またはステレ
オ信号SL、SRがデコードされる。そして、これら信
号SL、SRがそれぞれアンプ18L、18Rを通じて
左右のスピーカ19L、19Rに供給される。
【0038】音声復調器14からのオーディオ信号S14
は、また、前処理回路31を介してDTMFデコーダ3
2に供給される。このDTMFデコーダ32は、その入
力信号中のDTMF信号を常時サーチし、DTMF信号
を検知すると、そのDTMF信号がいずれの機能信号で
あるかのデコードを行う。つまり、「0」〜「9」の番
号、「#」、「*」、「A」〜「D」がデコードされ
る。そして、そのデコードしたデータを制御系20に供
給する。
【0039】この例の場合には、このDTMFデコーダ
32としては、広く普及している市販のDTMFデコー
ダを用いる。前処理回路31は、このようにDTMFデ
コーダ32として市販のDTMFデコーダを使用して
も、より精度の高いDTMF信号のデコードを行うこと
ができるようにするための前処理を行うために設けられ
る。すなわち、前処理回路31は、オーディオ信号S14
について、DTMF信号以外の周波数成分を除去して、
DTMFデコーダ32の入力信号が、市販のDTMFデ
コーダが許容する信号となるようにするもので、フィル
タ回路からなる。
【0040】また、この実施例では、視聴者参加型番組
への応答など、双方向放送番組に対応するために、デー
タ通信用のモデム(変復調装置)33が設けられる。こ
のモデム33の回線接続端子Lineには電話回線2が接続
され、電話端子Tel には電話機3が接続される。このモ
デム33が、制御系20のシステムバス200に接続さ
れる。また、モデム33からのデータが、DTMFデコ
ーダ32に供給されており、電話回線2を介して送られ
てくるDTMF信号をこのDTMFデコーダ32でデコ
ードして、制御系20に取り込むことができるようにさ
れている。
【0041】制御系20は、CPU21と、ROM22
と、DRAM23と、SRAM24と、VRAM25と
を備え、それぞれがシステムバス200に接続される。
ROM22には、後述するDTMFデータの受信取り込
み処理プログラムのほか、各種の制御プログラムが格納
されると共に、表示に用いるフォントやグラフィックの
データも格納される。DRAM23は主に演算のための
作業領域として利用され、SRAM24には受信装置自
身の設定情報やID情報などが保存される。そして、V
RAM25は表示に用いられる。
【0042】制御系20は、また、I/Oポート26
1、262、263、264及びVTRのコントロール
ポート27を備える。I/Oポート261を通じて制御
信号が映像信号処理回路15及び音声多重デコーダ17
に供給される。また、リモコン送信機(コマンダ)34
からの、例えば赤外線リモコン信号がリモコン受信機3
5で受信され、その受信されたリモコン信号がリモコン
デコード回路36でデコードされ、そのデコードされた
リモコン信号が、I/Oポート261より制御系20に
取り込まれる。
【0043】そして、コマンダ34でのユーザーの操作
に応じた制御が、ROM22のプログラムにしたがって
CPU21により行なわれる。例えば、選局や音量制御
などのリモコン操作の場合、チューナ選局や音量制御が
実行されると同時に、必要な文字や記号の表示のための
フォントデータが、ROM22から読み出されてVRA
M25へ転送される。そして、このVRAM25のデー
タが映像信号処理回路15に供給され、映像信号S13
と合成(例えばスーパーインポーズ)されることによ
り、受像管16の画面に適宜の時間、表示される。
【0044】そして、選局や音量制御などのデータは、
それぞれの操作の都度、不揮発性のSRAM24に書き
込まれて、電源を一旦オフとした後に再度オンとした場
合、電源オフ直前と同音量で同じチャンネルを試聴す
る、いわゆる、ラストメモリ機能が実現される。
【0045】そして、リモコンコマンダ34で双方向番
組に対する応答の操作をしたときには、双方向放送番組
に多重化されている副放送情報に含まれる返信先電話番
号により指定される返信先に自動発信がなされ、応答情
報がモデム33及び電話回線2を通じて送信される。こ
のとき、応答の送信をしたことにより、その送信履歴が
DRAM23に登録され、記憶される。この送信履歴か
ら、それまでの送信回数の累積値が求められる。また、
送信回数の累積値をDRAM23に記憶するようにして
もよい。
【0046】制御系20からは、I/Oポート263を
通じて、選局信号がチューナ11に供給される。また、
この実施例では、実時間の通知や所定の時間の割り込み
発生のためのタイマ回路37からの時間データがI/O
ポート264を通じて制御系20に入力される。
【0047】また、VTRのコントロールポート27
は、この例では3台のVTR1、VTR2、VTR3に
対してのコントロールが可能に構成されている。制御系
20は、このコントロールポート27を通じてVTRに
コントロール信号を供給すると共に、VTRからのステ
ータス信号を取り込み、VTRに対して所望の制御を行
うことができる。
【0048】なお、各VTRは、チューナと中間周波数
回路を内蔵しており、例えば分配器を介してアンテナ1
に接続されて、制御系20の制御の下に、予約録画をす
ることができる。
【0049】[回線使用料の表示処理]次に、図4〜図
7をも参照しながら、図1の実施例における回線使用料
の表示処理について説明する。
【0050】この実施例では、回線使用料を応答の送信
ごとに表示する逐次表示モードと、双方向放送番組の終
了時に表示する終了時表示モードがあって、視聴者によ
り、予め択一的に設定される。
【0051】逐次表示モードに設定された場合、図4の
ステップ101において、コマンダ34により、視聴者
が双方向番組に対する応答操作をすると、コマンダ34
からのリモコン信号がリモコン受信機35に受信され
る。そして、所要の応答情報が、DRAM23上に保存
されている所定の電話番号に宛てて、モデム33を通じ
て、前述のような返信先情報に従って設定された通信速
度で送信される(ステップ102)。
【0052】次のステップ103では、この送信が成功
したか否かが判断され、正常に終了した場合は、タイマ
37が示す現在時刻が、送信履歴としてDRAM23上
に設定された送信ログエリアに登録される(ステップ1
04)。また、送信が不首尾に終わった場合は、ROM
22から文字や記号の表示のためのフォントデータが読
み出され、VRAM25へ転送されてエラーメッセージ
のイメージが形成され、映像信号処理回路15を介し
て、受像管16の画面に表示される(ステップ10
5)。
【0053】ステップ106においては、視聴者の設定
が逐次表示モードであるか否かが判断され、逐次表示モ
ードでない場合はそのまま終了する。そして、逐次表示
モードの場合は、電源投入から現在までに送信ログエリ
アに登録されている送信履歴に基づいて、累積の回線使
用料が計算され(ステップ107)、その金額のイメー
ジが、上述と同様に、ROM22からのフォントデータ
を利用して形成され、図5に示すように、受像管16の
画面の、例えば右下部に、スーパーインポーズで表示さ
れる(ステップ108)。
【0054】この実施例では、回線が一旦接続されれ
ば、モデム33の通信速度が、例えば300bps程度
と低くても、通常の応答情報の送信には、たかだか10
秒もあれば充分であることに着目し、回線の使用料は、
通話料の最小単価である10円と送信回数の積として計
算する。
【0055】ステップ108の回線使用料の表示、もし
くはステップ105のエラーメッセージの表示は、所定
時間が経過すると、VRAM25上のイメージをクリア
することにより、消去されて(ステップ111,11
2)、処理が終了する。
【0056】また、終了時表示モードに設定された場合
には、図6のステップ121において、前述のような受
付電話番号のクリア信号が受信されると、DRAM23
上の送信ログエリアに登録されている送信履歴を参照し
て、電源投入から現在までの送信回数に対応する、累積
の回線使用料が計算される(ステップ122)。この回
線使用料と送信履歴とのイメージが、上述と同様に、R
OM22からのフォントデータを利用して形成され、図
7に示すように、受像管16の画面にスーパーインポー
ズで表示される(ステップ123)。この表示は、所定
時間が経過すると、VRAM25上のイメージをクリア
することにより、消去されて(ステップ124,12
5)、処理が終了する。
【0057】[他の実施例]前述の実施例では、送信ロ
グエリアがDRAM23上に設定されているので、送信
の履歴は電源オフ時にクリアされるが、送信ログエリア
を不揮発性のSRAM24上に設定することにより、電
話回線の累積使用料を、例えば、月単位で計算させるこ
とができる。この場合、CPU21に内蔵の時計を基準
として、例えば月末に、送信ログエリアがクリアされ
る。
【0058】また、前述の実施例では、画像表示素子と
して、受像管を使用したが、液晶表示素子やその他の表
示素子を使用することもできる。
【0059】更に、前述の実施例では、双方向放送番組
に関する副放送情報が、DTMF信号を用いて構成さ
れ、主放送オーディオ信号と多重して放送されている
が、副放送情報は、文字多重放送と同様に、テレビジョ
ン放送の垂直ブランキング期間に多重されてもよい。
【0060】この場合、受信装置では、図1の実施例の
前処理回路31およびDTMFデコーダ32に替えて、
文字多重デコーダが搭載されると共に、このデコーダに
映像復調回路13の出力信号S13が供給される。
【0061】また、放送局側では、例えば、クイズ番組
などの問題ごとの選択手順情報が作成されて、番組の放
送に備えられる。3択の問題であれば、3つの回答をメ
ニュー表示して視聴者に選択させるという選択手順が作
成される。
【0062】クイズ番組の場合、返信先は例えば放送局
側の受信システムとなり、この放送局側の受信システム
への通信プロトコルと受信システムの電話番号が、返信
先情報として設定される。
【0063】そして、クイズ番組などの放送中、視聴者
に解答を委ねる場面になった時点から、図8に示すよう
に、時間情報,選択手順情報および返信先情報が、映像
信号の垂直帰線期間に多重されて放送される。
【0064】時間情報は、この実施例では、フィールド
ごとに更新されて、NTSC方式の場合、1/60秒の
精度となる。なお、従来の文字多重放送では、フレーム
ごとに更新されて、NTSC方式の場合、1/30秒の
精度となる。この時間情報は、常時放送してもよく、視
聴者参加番組中で、視聴者の反応が期待される期間のみ
の放送でもよい。
【0065】選択手順情報は、通信用プロトコルのよう
な、いわば、プログラムの塊であって、選択手順識別情
報,選択手順,表示データ,時間制限情報などから構成
され、かなりの情報量となり得るため、複数のフィール
ドにわたって多重されることもある。
【0066】選択手順識別情報は、どの選択手順、つま
り、どの質問,アンケート,クイズ問題に対する答であ
るかを示す識別子であって、視聴者の選択結果に付加し
て返信先に送信され、返信先では、この情報に基づい
て、選択手順ごとに答が区分される。選択手順は、中間
言語的な記述による、メニュー選択のプログラムであっ
て、ここに記載された流れに従って、イメージ,文字
列,動画などにより、画面への表示が行なわれる。ま
た、視聴者からの操作の受付や、この操作に対しての画
面の切り換えなどの応答処理も行なわれる。表示データ
は、上述のような、イメージ,文字列,動画などの表示
に用いる、フォント,グラフィック,アニメーション,
動画などのデータである。時間制限情報は、上述のよう
な識別子により示される、選択内容への返信の有効時間
と、メニュー表示に何らの操作がない場合、受信側で自
動的に表示を中止するまでの時間とである。受信側で表
示を中止する場合には、正解を放送するまでの予定時間
が設定される。また、選択内容への返信の有効時間は、
正解を放送するまでの予定時間に、前述のような電話回
線の混雑を見込んで、若干の余裕時間が加算される。
【0067】返信先情報は、返信の際の通信速度,パリ
ティの有無,NMPの使用の有無,Xモデム方式などの
通信環境設定情報と、返信先の電話番号などで構成さ
れ、この電話番号に対して、設定された環境に従って、
図2に示すような返信情報が視聴者から返信される。
【0068】上述のような選択手順情報などの放送に対
応して、受信装置では、図9に示すような返信情報が作
成され、電話回線を通じて伝送される。
【0069】先頭の返信データ識別情報は、放送局側で
受信したデータが、返信データであるのか、その他のア
クセスによるものかを区別するための識別子である。
【0070】次のチェックデータは、送信時のビット落
ち,ノイズなどによりデータが変化していないかどう
か、チェックサムなどにより整合をとるためのものであ
る。
【0071】返信データのうち、選択手順識別情報は、
前出図1で示される値であって、これにより、視聴者か
らの解答が、どのメニュー,どの質問に対する答である
かが判断される。放送局からは、質問1,質問2‥‥の
順序で放送されても、電話回線の状況によっては、視聴
者からの回答が放送と同じ順序で返信されるとは限らな
いので、このような識別情報が必要となる。
【0072】また、選択結果情報としては、最終的に選
ばれたメニュー項目を示す情報や、その選択操作が行な
われた時刻などが返信される。返信データの次の、返信
元識別情報としては、視聴者に固有の番号、例えば、電
話番号や受信装置の製造番号などが用いられる。
【0073】なお、以上の例は、テレビジョン放送にこ
の発明を適用した場合であるが、ラジオ放送にも適用可
能である。また、回線使用料金の報知手段としては、デ
ィスプレイに表示する方法に限らず、音声により報知す
る手段を用いるようにしてもよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、受信した双方向放送番組を表示素子に表示すると共
に、放送側の設問などに対する応答の情報を、モデムに
より、電話回線を通じて放送側に送信するようにした双
方向放送の受信装置において、送信履歴を記憶すると共
に、この送信履歴に基づいて電話回線の累積使用料を所
定の単価で算出し、双方向放送番組の応答ごとに、もし
くは、番組の終了時に、算出された累積使用料を表示素
子に表示するなどして報知することができ、確実に視聴
者に、累積回線使用料金を認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による双方向放送の受信装置の一実施
例の構成を示すブロック図である。
【図2】DTMF信号を説明するための図である。
【図3】DTMF信号の送出条件を説明するための図で
ある。
【図4】図1の実施例の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図5】図1の実施例の動作を説明するための表示画面
の例を示す図である。
【図6】図1の実施例の他の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図7】図1の実施例の他の動作を説明するための表示
画面の例を示す図である。
【図8】この発明の他の実施例を説明するための図であ
る。
【図9】この発明の他の実施例を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
10 信号系 14 オーディオ復調器 16 受像管 20 制御系 21 CPU 23 DRAM 24 SRAM 31 前処理回路 32 DTMFデコーダ 33 モデム 34 コマンダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双方向放送番組を受信する受信手段と、
    受信した双方向放送番組に対する応答の情報を入力する
    入力手段と、入力された上記応答の情報を電話回線を通
    じて上記放送側に送信する送信手段とを備える双方向放
    送の受信装置において、 上記送信手段の送信履歴を記憶する送信履歴記憶手段
    と、 上記送信履歴記憶手段に記憶された上記送信履歴に基づ
    いて上記電話回線の累積使用料を所定の単価で算出する
    算出手段と、 この算出手段により算出された上記電話回線の累積使用
    料を報知する報知手段を設けたことを特徴とする双方向
    放送の受信装置。
  2. 【請求項2】 上記送信手段の動作ごとに上記電話回線
    の累積使用料が報知される請求項1に記載の双方向放送
    の受信装置。
  3. 【請求項3】 上記双方向放送番組の終了時に上記電話
    回線の累積使用料が報知される請求項1に記載の双方向
    放送の受信装置。
  4. 【請求項4】 上記双方向放送番組の終了時に上記送信
    履歴と上記電話回線の累積使用料とが報知される請求項
    1に記載の双方向放送の受信装置。
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