JPH0946286A - 衛星通信地球局における送信電力制御装置 - Google Patents

衛星通信地球局における送信電力制御装置

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JPH0946286A
JPH0946286A JP7197236A JP19723695A JPH0946286A JP H0946286 A JPH0946286 A JP H0946286A JP 7197236 A JP7197236 A JP 7197236A JP 19723695 A JP19723695 A JP 19723695A JP H0946286 A JPH0946286 A JP H0946286A
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reception
control
transmission power
signal
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JP7197236A
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Kazuhiro Ichiyanagi
和弘 一柳
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Fujitsu Ltd
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    • H04W52/10Open loop power control
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/02Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system using mechanical movement of antenna or antenna system as a whole
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
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    • H04B1/10Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference
    • H04B1/1027Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference assessing signal quality or detecting noise/interference for the received signal

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衛星通信地球局における送信電力制御装置に
関し、従来よりも一層高品位の回線品質を維持可能とす
ることを目的とする。 【解決手段】 受信系20を介して得たアンテナ2から
の受信信号を参照して、送信系30を介しアンテナ2か
ら出力される送信信号の送信電力レベルを決定して制御
する送信電力制御装置10に対し、制御状態監視/判定
手段40を付加する。該手段40は該装置10内の制御
状態を監視し、この制御状態に応じて最適な送信電力レ
ベルの制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は衛星通信地球局にお
ける送信電力制御装置に関する。衛星通信は1つの衛星
を介して複数の地球局同士が信号の送受信を行うもので
あるから、他の通信回線に重大な妨害を与えぬよう、各
地球局からの送信電力は厳しく管理されなければならな
い。
【0002】また衛星通信は空間伝搬路を通じて行われ
るものであるから、光ファイバ通信等とは異なり、その
回線品質は衛星と地球局との間の気象条件に著しく左右
される。このために各地球局からの送信電力は、気象条
件の変動に応じた制御が行われなければならない。本発
明は上記の送信電力の制御を行う送信電力制御装置につ
いて述べる。
【0003】
【従来の技術】図15は従来の送信電力制御装置を含む
衛星通信地球局の一例を示す図である。本図において参
照番号1は衛星通信地球局(以下、単に地球局とも称
す)であり、その一部に送信電力制御装置10が内蔵さ
れる。この装置10は、受信系20および送信系30を
介して、外部装置に接続する。外部装置とは、図示す
る、衛星5に対向するアンテナ2と、ドリフトする衛星
5に対してアンテナ2のビームを追尾させるアンテナ駆
動部(トラッキング部)3と、アンテナ2からの受信信
号およびアンテナ2への送信信号を切り分ける分波器4
である。
【0004】受信系20においては、アンテナ2からの
受信信号を、低雑音増幅器21にて増幅したのち、これ
を分配器22にて、本来の受信再生信号(例えば70MH
z )を得る第1系統と、送信電力制御を行うための受信
信号例えば衛星からのビーコン信号を抽出する第2系統
とに分配する。上記第1系統には信号用受信周波数変換
器23が設けられ、上記第2系統には、例えば12.7
5GHz のビーコン信号を抽出してダウンコンバートする
ビーコン用受信周波数変換器24が設けられる。
【0005】一方、送信系30においては、送信原信号
を入力し送信信号の送信電力レベルを可変に制御するた
めの可変減衰器31例えば電圧可変減衰器と、送信電力
レベル制御されたその送信信号をアップリンク用の周波
数に上げる送信周波数変換器32と、この変換器32の
出力を電力増幅してアンテナ2に供給する送信電力増幅
器33とが設けられる。
【0006】さて本発明に係る送信電力制御装置10に
ついて見ると、この装置10は、受信系20より得た受
信信号例えばビーコン信号の受信特性検出部11と、こ
の検出部11からの検出出力を増幅する増幅器13、例
えば演算増幅器と、を含んでなり、この増幅出力の変化
に応じて前述した可変減衰器31での減衰量を変化させ
ている。
【0007】前述したように、衛星通信における回線品
質は、衛星5と地球局1のアンテナ2との間の気象条
件、例えば降雨状況に、影響される。例えば強い雨のと
きは降雨減衰が大であるから、大きな送信電力をもって
アンテナ2より送信信号を放射しなければならない。逆
に例えば弱い雨のときは、小さな送信電力に落してアン
テナ2より送信信号を放射しなければならない。大きい
送信電力のままだと、他の通信回線に妨害を与えるから
である。
【0008】この場合、送信電力の制御を行うに当り、
そのレベルをどのように定めるかが問題となるが、この
送信電力制御装置10では、アンテナ2より受信したダ
ウンリンク側受信信号の受信レベルの変動を検出して、
アップリンク側送信信号の送信レベルを推定するという
方法を採用している。ダウンリンクもアップリンクも常
にほぼ同一の気象条件下にあることに着目したものであ
る。
【0009】送信電力のレベルを制御する要因は他にも
ある。送信電力のレベルは送信系30の温度変動の影
響、特に前述した送信周波数変換器32および送信電力
増幅器33での温度変動の影響を受け易いので、これら
変換器32および増幅器33の周囲温度を温度検出器1
4において検出し、これを、加算器12例えば電圧加算
器に印加して、前述した受信特性検出部11からの検出
出力に加え合わせるようにする。これにより一層高精度
な送信電力制御が実現される。この受信特性検出部11
は、代表的な具体例としては受信信号の受信レベルを検
出するレベル検出器である。あるいは受信信号のいわゆ
るキャリア対ノイズ比(C/N)を検出するC/N検出
器である。あるいはこれらレベル検出器とC/N検出器
の双方を具備するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来構成の送
信電力制御装置は、受信特性検出部11により検出した
受信系20での受信信号の特性をそのまま送信系30に
帰還しているのみであり、一層高品位の回線品質を維持
したいという要求に応じられないという問題がある。
【0011】したがって本発明は、回線品質を従来に比
べて一層高品位に維持可能な、衛星通信地球局における
送信電力制御装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明に係る送信
電力制御装置の基本構成を示す図である。本図におい
て、図15で説明したのと同様の構成要素には、同一の
参照番号あるいは記号を付して示す(以下、同じ)。し
たがって本図で新たに示される構成要素は、制御状態監
視/判定手段40である。
【0013】制御状態監視/判定手段40は、送信電力
制御装置10内における制御状態をまず監視する。そし
てその監視した制御状態に応じた最適な送信電力レベル
を判定し、この判定結果に基づく制御信号を送信系30
に出力して、送信電力レベルをその最適値に設定する。
【0014】
【発明の実施の形態】図2は本発明に係る第1実施例の
概要を示す図である。本発明の第1実施例によれば、送
信電力制御装置10の受信特性検出部11を、第1受信
特性検出器15と第2受信特性検出器16とにより構成
する。一方、制御状態監視/判定手段40は、検出出力
切換部41によって構成する。この検出出力切換部41
は、通常時は、第1受信特性検出器15および第2受信
特性検出器16の一方からの検出出力を、図1に示した
制御信号として送信系30に印加する。このとき検出出
力切換部41は、これら検出器15,16からの各検出
出力の値が予め定めた正常な範囲から外れたか否か監視
する。そして、その範囲から外れたものと判定したとき
は、検出器15および検出器16の他方からの検出出力
に切換えて、上記の制御信号とする。
【0015】なお、後の具体例で述べるとおり、上記の
第1受信特性検出器15は例えば既述のC/N検出器で
あり、また、上記の第2受信特性検出器16は例えば既
述のレベル検出器である。通常時にどちらの検出器を使
用するかはユーザの自由である。この第1実施例による
意義は次の点にある。上述した従来の送信電力制御装置
10では、C/N検出器またはレベル検出器に障害が発
生した場合、送信信号の送信電力が著しく変化する可能
性がある。この送信電力が増加する方向に、C/N検出
器またはレベル検出器の障害が発生した場合には、電波
法違反となるばかりでなく、送信電力増幅器33におい
て相互変調積(IM)によるスプリアス発生の原因とな
り、他の通信回線に重大な妨害を与えることになる。ま
た、その送信電力が減少する方向にC/N検出器または
レベル検出器の障害が発生した場合には、自地球局対相
手地球局の通信において、その通信回線が成り立たなく
なってしまう。
【0016】かくして第1実施例によれば、受信特性検
出部11に障害が発生しても、従来よりも高い回線品質
を維持できる。図3は本発明に係る第2実施例の概要を
示す図である。本発明の第2実施例によれば、図1に示
した制御状態監視/判定手段40を、変化量監視部42
と制御量制限部43とにより構成する。
【0017】変化量監視部42は、まず受信特性検出部
11からの検出出力を周期的にサンプリングする。な
お、この検出部11からの検出出力は、前述したC/N
検出器からの検出出力であっても、前述したレベル検出
器からの検出出力であっても構わない。そしてこの変化
量監視部42は、今回サンプリングした値と前回サンプ
リングした値との間の変化量を算出する。さらに、その
変化量が、予め定めた正常な範囲内にあるか否かを監視
する。この監視結果は制御量制限部43に与えられる。
【0018】制御量制限部43は、上記の監視結果によ
り、前記の変化量が前記の予め定めた正常な範囲外にあ
ると判定すると、図1の制御信号によって指定すべき、
送信電力レベルの制御量の大きさを低減するように、予
め定めた正常な制御量に制限する。この第2実施例によ
る意義は次の点にある。上述した従来の送信電力制御装
置10において、C/N検出器またはレベル検出器から
の検出出力は、受信信号の地球局1への着信レベルに依
存するが、この着信レベルはダウンリンクの降雨状況に
より大幅に変動する。さらにC/N検出器またはレベル
検出器自身の誤差も加わって、その変動は一層大きなも
のとなる。しかしながら、上述した従来の送信電力装置
10では、C/N検出器またはレベル検出器からの検出
出力をそのまま加算器12に出力しているため、その検
出出力が異常に大きくなると、送信電力レベルの急激な
変動が起こることになる。かかる急激な送信電力の変動
は通信の相手先地球局においてその復調器でのロック外
れの原因となる可能性がある。
【0019】かくして第2実施例によれば、そのような
過大な検出出力が発生したとしても、これにそのまま応
答することなく、送信電力レベルの制御量を小さく制限
した制御信号をもって送信系30に与えることができ、
従来よりも高い回線品質が維持される。図4は本発明に
係る第3実施例の概要を示す図である。本発明の第3実
施例によれば、図1に示した制御状態監視/判定手段4
0を、降雨状況監視部44と可変制御周期設定部45と
により構成する。
【0020】降雨状況監視部44は、受信特性検出部1
1からの検出出力を監視する。この検出部11は例えば
既述したC/N検出器あるいはレベル検出器であり、そ
の検出出力は、アンテナ2と衛星5との間の空間伝搬路
における降雨状況を鋭敏に検知している。すなわち、そ
の検出出力は強い雨なのか、弱い雨もしくは晴天なのか
を表している。この監視部44は、そのような降雨状況
を監視するものである。
【0021】可変制御周期設定部45は、降雨状況監視
部44による監視結果を得て、図1に示した制御信号の
出力周期すなわち、送信電力レベルの制御周期を可変に
設定する。その可変の仕方は次のとおりである。降雨状
況が強い雨であるときは、上記の制御周期を短くする。
逆に、その降雨状況が弱い雨もしくは晴天であるとき
は、その制御周期を長くする。
【0022】この第3実施例による意義は次の点にあ
る。上述した従来の送信電力制御装置10おいては、晴
天時も降雨時も、制御信号の出力の仕方に差はない。し
かし晴天時には、低雑音増幅器、ビーコン用周波数変換
器、C/N検出器またはレベル検出器の誤差成分が送信
電力制御に大きく影響を与える。一方、実験的事実によ
り、晴天時と降雨時とで制御信号の出力の仕方に差をも
たせた方がよいことが分かった。その要因は、受信系2
0での低雑音増幅器21等自身が有する誤差成分と、受
信特性検出部11を構成するC/N検出器自身あるいは
レベル検出器自身が有する誤差成分にある。
【0023】降雨状況下においてはその降雨を表す検出
出力は、晴天時における検出出力からかなりずれてい
る。そのため降雨状況下においてはその誤差成分は目立
たない。ところが晴天時においては、検出出力のレベル
が小さいことから、その誤差成分が無視できなくなる。
この場合、上述した制御周期(クロックレート)を上げ
れば上げる程、その誤差成分が大になることが判明し
た。
【0024】かくして第3実施例においては、降雨時に
あるときは、従来どおり例えば1秒間隔のサンプリング
とし、晴天時には例えば3秒間隔のサンプリングとし
て、制御周期を、降雨時と晴天時とで差をもたせ、それ
ぞれ短くそして長く可変とする。図5は本発明に係る第
4実施例の概要を示す図である。本図において、受信特
性検出部11を構成するC/N検出器17からの第1検
出出力(受信信号のキャリア対ノイズ比C/N)と、レ
ベル検出器18からの第2検出出力(受信信号の受信レ
ベル)は、特性監視部46により監視される。
【0025】上記第1検出出力(C/N)はテーブル検
索部47内の受信レベルテーブルへ入力され、上記第2
検出出力(レベル)はレベル判定部48へ入力される。
受信レベルテーブルは、種々の異なるC/Nの値にそれ
ぞれ対応させて、各C/Nの値のもとで存在し得る受信
レベルの最大値(MAX)および最小値(MIN)を予
め格納している。
【0026】テーブル検索部47は第1検出出力(C/
N)が与えられると、これに対応する受信レベルの最大
値(MAX)および最小値(MIN)を、レベル判定部
48に出力する。レベル判定部48は、監視部46から
の第2検出出力がそのMAXおよびMINの範囲から外
れたものと判定したときは、送信系30での送信電力レ
ベルの制御を停止する。
【0027】この第4実施例による意義は次の点にあ
る。アンテナ駆動部3または低雑音増幅器21の故障時
に、そのまま放置すると、受信信号のレベル低下が発生
し、送信電力制御装置10は、自由空間において降雨減
衰が発生しているものと誤って判断し、不必要に大きな
送信電力補償を行ってしまう。このような場合、通信衛
星上のトランスポンダに規定以上の電力が到達すること
になり、トランスポンダ上で必要以上の混変調歪みを発
生する原因となる。
【0028】かくして第4実施例によれば、そのような
事態を引き起こす前に、送信電力レベルの制御を中止し
てしまうことができる。この第4実施例は次のような事
実に着目している。一般に、アンテナ2の直径や低雑音
増幅器21の特性が決まると、このようなアンテナ2や
低雑音増幅器21に固有の、晴天時における、C/N対
受信レベルの特性が計算によって求まることが知られて
いる。つまり、C/Nを決めるとこれに対応する受信レ
ベルが計算により求まる。この計算により得た値を真値
とすると、これに正および負の誤差分を加えて、最大値
(MAX)および最小値(MIN)が求まる。これらの
値が受信レベルテーブルに予め格納されるのである。な
お、上記の誤差分は、地球局システムが変わると異なる
値をとるので、予めマニュアルでシステム毎に測定して
おく必要がある。
【0029】
【実施例】図6は本発明に係る第1実施例の具体例を示
す図である。本図において、図2の第1および第2受信
特性検出器15および16は、それぞれC/N検出器1
7およびレベル検出器18として示されている。また図
2の検出出力切換部41は、第1スイッチ(SW1)5
1、第2スイッチ(SW2)52、しきい値回路53お
よび加算器54として示されている。
【0030】しきい値回路53は、受信系20からの受
信信号が正常な通信状態のときに有するC/N(キャリ
ア対ノイズ比)値の範囲を第1のしきい値として有す
る。また、その受信信号が正常な通信状態のときに有す
るレベル値の範囲を、第2しきい値として有している。
しきい値回路53は、また、第1スイッチ51および第
2スイッチ52のいずれか一方のみを択一的に導通させ
る開閉信号を出力する。
【0031】しきい値回路53が今、C/N検出器17
の側、すなわち第1スイッチ51を選択しているものと
する。そうするとC/N検出器17で検出した受信信号
が加算器54を介して、前述した加算器12に至り、制
御信号となる。ここで何らかの異常により、C/N検出
器17からのC/N値が、通常あり得ない値であること
を、上記の第1のしきい値により、しきい値回路53が
検出すると、第1スイッチ51を閉とする。これと同時
に、しきい値回路53は、レベル検出器18からの受信
信号の検出レベルが正常な値にあることを、上記の第2
のしきい値により、検確認した上で、第2スイッチ52
を開とし、以降、この検出レベルをもって、上記の制御
信号となす。その後、C/N検出器17からの異常なC
/N値の原因を調べ修復する。
【0032】もし、レベル検出器18からの検出レベル
が通常あり得ない値となったことを、しきい値回路53
が検出したときには、第2スイッチ52を閉じ、前述と
同様の操作により、第1スイッチ51の方を開く。図7
は本発明に係る第2実施例の具体例を示す図である。本
図において、61はディジタル信号処理部であり、この
ディジタル信号処理部61はソフトウェア処理により、
図3に示した変化量監視部42の機能に相当する変化量
監視プロセスP1と、同じく図3に示した制御量制限部
43の機能に相当する制御量制限プロセスP2とを実行
する。
【0033】受信特性検出部11からの検出出力(アナ
ログ)は、クロック発生器68からのクロック周期で、
A/D変換器62によりサンプリングされ、かつ、ディ
ジタル信号に変換される。このディジタル信号は第1I
/Oポート63に入力される。ディジタル信号処理部6
1の中心をなすCPU64は、メモリ部65と協働し
て、上記の変化量監視プロセスP1と、制御量制限プロ
セスP2とを実行し、その演算結果を第2I/Oポート
66に出力する。D/A変換器67は、この第2I/O
ポート66に出力されたディジタル信号を、クロック遅
延器69からのクロックでサンプリングし、かつ、アナ
ログ信号に変換する。このアナログ信号は、送信系30
への前述した制御信号となる。
【0034】降雨状況に応じて、その制御信号の送出周
期、すなわち制御周期が変化させられても、A/D変換
器62での処理と、D/A変換器67での処理との間に
は常に完全な同期がとれていなければならない。このた
めに、これら変換器62および67には、同一のクロッ
ク発生器68(クロック周期は可変とする)から与える
のが都合がよい。しかし、変換器62と変換器67との
各処理の間には、CPU64による演算時間分の処理遅
延が与えられなければならない。このために、クロック
遅延器69が設けられる。
【0035】図8は図7におけるディジタル信号処理部
61の動作例を示すフローチャートである。本図におい
て、P1は前述した変化量監視プロセスに相当し、P2
は前述した制御量制限プロセスに相当する。上記プロセ
スP1およびP2のために、図7のメモリ部65は予め
4つのメモリM0,M1,M2およびM3に区分してお
く。
【0036】(i)メモリM0には、各制御周期での送
信電力レベルの制御量の大きさの最大値Aを格納する。
(ii)メモリM1には、各制御周期毎にCPU64によ
り演算された制御量の処理結果を格納する。(iii )メ
モリM2には、各制御周期毎に、A/D変換器62より
読み込んだ、受信特性検出部11からの検出出力を格納
する。
【0037】(iv)メモリM3には、前回の制御周期に
おける処理結果であるメモリM1の値と今回の読込み検
出出力との比較結果に応じて、−1または+1を格納す
る。具体的には、M2<M1ならば+1を、M2>M1
ならば−1を、それぞれ比較の都度、メモリM3に格納
する。 図8を参照すると、ステップS1では、メモリM0に上
記のAを、メモリM1には0を格納する。最初は処理結
果がないから、M1=0となる。
【0038】ステップS2では、第1I/Oポート62
から読み込んだ検出出力を、メモリM2に格納する。ス
テップS3では、今回サンプリングした値(メモリM2
の値)と、前回サンプリングした値(メモリM1の値)
との差分、すなわち、これらの値の変化量を算出する。
【0039】ステップS4では、0≧M2−M1でない
とき(No)、すなわち、変化量が正方向に推移してい
るときは、メモリM3に−1を格納し、ステップS5で
は、0≧M2−M1であるとき(Yes)、すなわち変
化量が負方向に推移しているときは、メモリM3に+1
を格納する。ステップS6では、上記の変化量がメモリ
M0に格納されている最大値Aを超えるか否かチェック
する。
【0040】ステップS7では、M0>|M2−M1|
でないとき(No)、すなわち上記変化量が正常な範囲
を超えているので、変化量が正に推移しているときは
(M3=−1)、メモリM1の値に、−M0(−A)倍
した値を加えて、M1へリライトする。ステップS8で
は、M0>|M2−M1|であり(Yes)、正常であ
るから、メモリM2の値をそのままメモリM1に移し替
える。
【0041】ステップS9では、かくして得られたメモ
リM1のデータを、制御信号を定めるための値として、
I/Oポート67より出力する。図9は本発明に係る第
3実施例の具体例を示す図である。本図において、71
はディジタル信号処理部、80は可変クロック生成部で
あり、ソフトウェア処理を主体として、図4に示した降
雨状況監視部44の機能と、可変制御周期設定部45の
機能とを実現する。なお、ディジタル信号処理部71内
の構成要素72,73,74,75,76および77
は、図7に示した構成要素62,63,64,65,6
6および67とそれぞれ等価である。ただし、図9の場
合は、第3I/Oポート78が新たに加わっている。こ
の第3I/Oポート78からの出力に従って、可変クロ
ック生成部80より、長くまたは短く調整される既述の
制御周期に見合う可変のクロックが出力され、これのク
ロックレート従ってCPU74が動作する。
【0042】可変クロック生成部80は例えば図示する
ような構成であり、最も高いクロックレートのクロック
発生器84を、高速、中速および低速のクロックレート
に変換する第1、第2および第3クロック分周器81,
82および83が設けられる。これら分周器81,82
および83の各クロック出力はそれぞれ対応する第1、
第2および第3スイッチ(SW1,SW2およびSW
3)85,86および87により択一的に選択される。
どのスイッチ(85,86,87)を選択するかは、ラ
ッチ回路88の出力によって定められる。ラッチ回路8
8には、ディジタル信号処理部71で決定され、かつ、
第3I/Oポート78から出力された制御周期に見合う
選択信号、を受信しこれの選択信号に基づき、スイッチ
85,86および87のうちの1つを選択する。
【0043】なお、A/D変換器72はクロック発生器
84からの最も早いクロックレートで受信特性検出部1
1からの検出出力を読み込むようにし、出力側のD/A
変換器77で制御周期を可変にしている。つまり、クロ
ック生成部80からの可変クロックは、D/A変換器7
7にのみ与えるようにしている。ディジタル信号処理部
71は、可変クロック生成部80から所望のクロックレ
ートのクロックを得るために、2つのプロセスP3およ
びP4を実行する。1つは降雨状況監視プロセスP3で
あり、もう1つは可変制御周期設定プロセスP4であ
る。処理部71からの処理結果は、D/A変換器77へ
与えられる可変レートのクロックのタイミングで送出さ
れる。
【0044】図10は図9におけるディジタル信号処理
部71の動作例を示すフローチャト(その1)、図11
は図9におけるディジタル信号処理部71の動作例を示
すフローチャート(その2)である。本図において、上
記の降雨状況監視プロセスP3は主として図10に属
し、上記の可変制御周期設定プロセスP4は主として図
11に属する。
【0045】上記プロセスP3およびP4のために、図
9のメモリ部75は予め4つのメモリM4,M5,M6
およびM7に区分しておく。 (i)メモリM4には、今回サンプリングした受信特性
検出部11からの検出出力の値と前回サンプリングした
検出出力との差分の大きさに応じて、クロックレートを
変更すべきか否かを決める際の判定基準値Bを格納す
る。
【0046】(ii)メモリM5には、クロック分周器8
1(高速)からクロック分周器83(低速)までのうち
のどのクロックを選択すべきかを決める選択パラメータ
(0,1および2)を格納する。 (iii )メモリM6には前回のサンプリング(制御周
期)において得た検出出力を格納する。
【0047】(iv)メモリM7には今回のサンプリング
(制御周期)において得た検出出力を格納する。 図10を参照すると、ステップS1では、メモリM4に
は前述の判定基準値Bを格納し、メモリM5には初期値
として選択パラメータの「0」(高速)を格納する。メ
モリM6は、最初だから0である。
【0048】ステップS2では、図9の第1I/Oポー
ト72から読み取った検出出力をメモリM7に格納す
る。ステップS3では、メモリM6の値(前回)とメモ
リM7の値(今回)との差分が、メモリM4内の基準値
Bより大か小か判断する。ステップS4では、Bより小
であれば(弱い雨か晴天)、選択パラメータを1下げて
(低速側へ)、メモリM5に格納する。
【0049】ステップS5では、Bより大であれば(強
い雨)であれば、選択パラメータを1上げて(高速側
へ)、メモリM5に格納する。図11に移りステップS
6では、選択パラメータが高速クロックレートの限界に
来ているか否か調べる。ステップS7では、高速クロッ
クレートの限界に達しているので(Yes)、メモリM
5に表示されるクロックレートは最高速のままにしてお
く。ステップS8では、メモリM5のデータを、第3I
/Oポート77より出力し、既述の制御信号を定める。
【0050】ステップS9では、選択パラメータが低速
クロックレートの限界に来ているか否か調べる。ステッ
プS10では、選択パラメータが低速の限界に来ている
ので(Yes)、メモリM5に表示されるクロックレー
トを最低速のままにしておく。なお、ステップS9でN
oのときは、ステップS8では、選択パラメータを+1
した値(ステップS5)でメモリM5を書き換える。
【0051】ステップS11では、メモリM7の値(今
回)を、メモリM6の値(前回)に書き込む。なお、今
回の制御周期において、制御信号を決めるデータは、メ
モリM6に格納されているデータ(前回)を用い、今回
得た値が次回のデータとして用いられる。図12は本発
明に係る第4実施例の具体例を示す図である。本図にお
いて、91はディジタル信号処理部であり、メモリ部9
2、受信レベルテーブル90、CPU93、第1、第2
および第3I/Oポート94,95および96を有して
いる。
【0052】このディジタル信号処理部91内では、図
5の各機能部(46,47および48)に対応させて、
特性監視プロセス(P5)と、テーブル検索プロセス
(P6)と、レベル判定プロセス(P7)とがソフトウ
ェア処理により実行される。図13は図12におけるデ
ィジタル信号処理部91の動作例を示すフローチャート
である。本図において、上記のプロセスP5,P6およ
びP7に属する範囲を、これらの記号によって示す。な
お、メモリ部92の構成は次のとおりである。
【0053】受信レベルテーブル90は、一例として次
の内容である。 C/N=68に対し、受信レベルのMAX=18,MI
N=14。 C/N=69に対し、受信レベルのMAX=19,MI
N=15。 C/N=70に対し、受信レベルのMAX=20,MI
N=16。 C/N=71に対し、受信レベルのMAX=21,MI
N=18。
【0054】(i)メモリM8は、C/N(第1検出出
力)を格納する。 (ii)メモリM9は、検出部11からの各C/N値に対
応した受信レベルの最大値(MAX)を格納する。 (iii )メモリM10は、検出部11からの各C/N値
に対応した受信レベルの最小値(MIN)を格納する。
【0055】(iv)メモリM11は、検出部11からの
受信レベル(第2検出出力)を格納する。 ステップS1おいて、読み込んだC/N値をメモリM8
に格納する。ステップS2において、そのメモリM8内
のC/N値に対応する受信レベルの最大値(MAX)を
テーブル90から検索して、メモリM9に格納する。
【0056】ステップS3において、そのメモリM8内
のC/N値に対応する受信レベルの最小値(MIN)を
テーブル90から検索してメモリM10に格納する。ス
テップS4において、検出部11からの受信レベルを、
メモリM11に格納する。ステップS5において、メモ
リM10とM11とM9の内容について大小比較する。
M10<M11<M9になっていれば(Yes)、正常
である。逆にこの関係が満たされないとき、つまり読み
込んだ受信レベル(M11)が、MAX(M9)とMI
N(M10)の間に入っていなければ異常である。
【0057】ステップS6にて、第3I/Oポート96
より、送信系30に対する送信電力レベルの制御を停止
する。図14は受信特性検出部11の一例を示す図であ
る。本図において、受信特性検出部11は、図6に示し
たC/N検出器17とレベル検出器18とを一体に構成
したものに相当する。参照番号111はAGC回路であ
る。ただしこのAGC回路111は、受信特性検出部1
1として特別に設けたものではなく、受信系20をなす
基本回路群の1つとして、もともとこの受信系20内に
内蔵されているものを流用することができる。
【0058】AGC回路111からのAGC制御された
受信信号は、バンドパスフィルタ(BPF)112に印
加され、ここで所定のノイズ帯域のみを抽出する。さら
に検波器113を通して、ノイズ検出器114によりノ
イズレベルNLを検出する。一方、AGC回路111内
のAGC成分(キャリアレベルを一定にするための帰還
信号)を取り出せば、これがレベル検出器(18)によ
るレベル検出結果LVとなる。
【0059】C/N検出器(17)としての検出結果C
/Nは、前述のノイズレベルNLとレベル検出結果LV
との差分を、オペアンプ115でとることにより得られ
る。以上述べた4つの実施例は、送信電力制御装置10
内にそれぞれ単独で導入される必要は全くない。むしろ
これら4つの実施例の少なくとも2つを組み合せて導入
する方が好ましい。できれば、4つの実施例を全て組み
合せて導入する。この場合、制御状態監視/判定手段4
0の中心をなす、既述のディジタル信号処理部61,7
1および91は、単一のディジタル信号処理部で実現す
る。ただし、各実施例対応の処理プログラムを全て内蔵
しておく必要があり、これら処理プログラムは順番に繰
り返し実行される。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来よりも一層高品位の回線品質を維持可能な送信電力制
御装置が実現される。 (1)第1実施例によれば、地球局を構成する各構成要
素の中で比較的故障が生じ易い受信特性検出部11での
信頼性を飛躍的に向上させることができる。
【0061】(2)第2実施例によれば、制御信号によ
って指定された送信電力レベルの制御量が過大になるこ
とに起因して生ずる、相手先地球局での故障(復調器で
のロック外れ)が防止される。 (3)第3実施例によれば、降雨時と晴天時とでそれぞ
れ区分した最適な制御周期によって、送信電力レベルを
制御できる。
【0062】(4)第4実施例によれば、アンテナ駆動
部および受信系内の低雑音増幅器のいずれかで発生した
故障も発見でき、そのような故障発生時には直ちに、送
信信号の送出を中止したりあるいは予め定めた 規定の
レベルに固定して送信信号を送出し続けることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る送信電力制御装置の基本構成を示
す図である。
【図2】本発明に係る第1実施例の概要を示す図であ
る。
【図3】本発明に係る第2実施例の概要を示す図であ
る。
【図4】本発明に係る第3実施例の概要を示す図であ
る。
【図5】本発明に係る第4実施例の概要を示す図であ
る。
【図6】本発明に係る第1実施例の具体例を示す図であ
る。
【図7】本発明に係る第2実施例の具体例を示す図であ
る。
【図8】図7におけるディジタル信号処理部61の動作
例を示すフローチャートである。
【図9】本発明に係る第3実施例の具体例を示す図であ
る。
【図10】図9におけるディジタル信号処理部71の動
作例を示すフローチャート(その1)である。
【図11】図9におけるディジタル信号処理部71の動
作例を示すフローチャート(その2)である。
【図12】本発明に係る第4実施例の具体例を示す図で
ある。
【図13】図12におけるディジタル信号処理部91の
動作例を示すフローチャートである。
【図14】受信特性検出部11の一例を示す図である。
【図15】従来の送信電力制御装置を含む衛星通信地球
局の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…衛星通信地球局 2…アンテナ 3…アンテナ駆動部 4…分波器 5…衛星 10…送信電力制御装置 11…受信特性検出部 15…第1受信特性検出器 16…第2受信特性検出器 17…C/N検出器 18…レベル検出器 20…受信系 30…送信系 31…可変減衰器 40…制御状態監視/判定手段 41…検出出力切換部 42…変化量監視部 43…制御量制限部 44…降雨状況監視部 45…可変制御周期設定部 46…特性監視部 47…テーブル検索部 48…レベル判定部 51…第1スイッチ 52…第2スイッチ 53…しきい値回路 61…ディジタル信号処理部 71…ディジタル信号処理部 80…可変クロック生成部 90…受信レベルテーブル 91…ディジタル信号処理部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナ(2)からの受信信号を処理す
    る受信系(20)と、 前記アンテナ(2)への送信信号を処理する送信系(3
    0)と、 前記受信系(20)における前記受信信号の受信特性を
    検出する受信特性検出部(11)を含み、該受信特性の
    変化に応じて前記送信系(30)における前記送信信号
    の送信電力レベルを変化させる送信電力制御装置(1
    0)とを有する衛星通信地球局(1)において、 前記送信電力制御装置(10)内における制御状態を監
    視し、該制御状態に応じた最適な前記送信電力レベルを
    判定して、その判定結果に基づく制御信号により、該送
    信電力レベルを変化させる制御状態監視/判定手段(4
    0)を、前記送信電力制御装置(10)に付加すること
    を特徴とする、衛星通信地球局における送信電力制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記受信特性検出部(11)を、第1受
    信特性検出器(15)および第2受信特性検出器(1
    6)により構成し、 前記制御状態監視/判定手段(40)は、通常時は、第
    1受信特性検出器(15)および第2受信特性検出器
    (16)の一方からの検出出力をもって前記制御信号と
    すると共に、前記検出出力の値が予め定めた正常な範囲
    から外れたものと判定したとき、前記第1受信特性検出
    器(15)および第2受信特性検出器(16)の他方か
    らの検出出力に切り換えて前記制御信号とする検出出力
    切換部(41)から構成する請求項1に記載の送信電力
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記検出出力切換部(41)は、 前記第1受信特性検出器(15)からの第1検出出力が
    正常か異常かを判断する第1のしきい値と、前記第2受
    信特性検出器(16)からの第2検出出力が正常か異常
    かを判断する第2のしきい値とを有し、その判断に応じ
    たスイッチ開閉信号を出力するしきい値回路(53)
    と、 前記第1検出出力を、前記スイッチ開閉信号により導通
    させまたはしゃ断する第1スイッチ(51)と、 前記第2検出出力を、前記スイッチ開閉信号により導通
    させまたはしゃ断する第2スイッチ(52)と、を有
    し、 前記しきい値回路(53)は、通常時において前記第1
    検出出力および第2検出出力の一方を選択して、前記制
    御信号となすと共に、当該検出出力が異常であると判断
    されたときは、他方の検出出力に切り換えて、前記制御
    信号とする請求項3に記載の送信電力制御装置。
  4. 【請求項4】 前記受信特性検出部(11)からの検出
    出力を周期的にサンプリングし、今回サンプリングした
    値と前回サンプリングした値との間の変化量を算出し
    て、その変化量が予め定めた正常な範囲内にあるか否か
    を監視する変化量監視部(42)と、 前記変化量が前記の予め定めた正常な範囲外となったと
    き、前記制御信号によって指定すべき、前記送信電力レ
    ベルの制御量の大きさを、予め定めた正常な制御量に制
    限する制御量制限部(43)とにより、前記制御状態監
    視/判定手段(40)を構成する請求項1に記載の送信
    電力制御装置。
  5. 【請求項5】 前記受信特性検出部(11)からの検出
    出力を周期的にサンプリングし、今回サンプリングした
    値と前回サンプリングした値との間の変化量を算出し
    て、その変化量が予め定めた正常な範囲内にあるか否か
    を監視する変化量監視プロセス(P1)と、 前記変化量が前記の予め定めた正常な範囲外となったと
    き、前記制御信号によって指定すべき、前記送信電力レ
    ベルの制御量の大きさを、予め定めた正常な制御量に制
    限する制御量制限プロセス(P2)とを実行するディジ
    タル信号処理部(61)により、前記制御状態監視/判
    定手段(40)を構成する請求項1に記載の送信電力制
    御装置。
  6. 【請求項6】 前記受信特性検出部(11)からの検出
    出力を監視して、前記アンテナ(2)と衛星(5)との
    間の空間伝搬路における降雨状況を監視する降雨状況監
    視部(44)と、 前記降雨状況監視部(44)により強い雨と判定された
    ときは、前記制御信号による前記送信電力レベルの制御
    周期を短くし、弱い雨もしくは晴天と判定されたとき
    は、該制御信号による該送信電力レベルの制御周期を長
    くする可変制御周期設定部(45)とにより、前記制御
    状態監視/判定手段(40)を構成する請求項1に記載
    の送信電力制御装置。
  7. 【請求項7】 前記受信特性検出部(11)からの検出
    出力を監視して、前記アンテナ(2)と衛星(5)との
    間の空間伝搬路における降雨状況を監視する降雨状況監
    視プロセス(P3)と、前記降雨状況監視プロセス(P
    3)により強い雨と判定されたときは、前記制御信号に
    よる前記送信電力レベルの制御周期を短く設定し、弱い
    雨もしくは晴天と判定されたときは、該制御信号による
    該送信電力レベルの制御周期を長く設定する可変制御周
    期設定プロセス(P4)と、を実行するディジタル信号
    処理部(71)と、 前記可変制御周期設定プロセス(P4)により設定され
    た前記制御周期に応じた可変レートのクロックを生成し
    て、前記ディジタル信号処理部(71)から出力される
    処理結果の送出タイミングを定める可変クロック生成部
    (80)とにより、前記制御状態監視/判定手段(4
    0)を構成する請求項1に記載の送信電力制御装置。
  8. 【請求項8】 前記受信特性検出部(11)内で検出さ
    れた、前記受信信号のキャリア対ノイズ比(C/N)に
    ついての第1検出出力と、該受信信号の受信レベルにつ
    いての第2検出出力とをそれぞれ監視する特性監視部
    (46)と、 種々の異なる前記C/Nの値にそれぞれ対応させて、各
    該C/Nの値のもとで存在し得る各前記受信レベルの最
    大値および最小値を予め格納する受信レベルテーブルを
    含み、前記特性監視部(46)からの前記第1検出出力
    によって該受信レベルテーブルを検索して、対応する前
    記受信レベルの最大値および最小値を出力するテーブル
    検索部(47)と、 前記特性監視部(46)からの前記第2検出出力が前記
    受信レベルの最大値と最小値の範囲から外れたものと判
    定したとき、前記送信系(30)に対する前記送信電力
    レベルの制御を停止するレベル判定部(48)とによ
    り、前記制御状態監視/判定手段(40)を構成する請
    求項1に記載の送信電力制御装置。
  9. 【請求項9】 前記受信特性検出部(11)内で検出さ
    れた、前記受信信号のキャリア対ノイズ比(C/N)に
    ついての第1検出出力と、該受信信号の受信レベルにつ
    いての第2検出出力とをそれぞれ監視する特性監視プロ
    セス(P5)と、 種々の異なる前記C/Nの値にそれぞれ対応させて、各
    該C/Nの値のもとで存在し得る各前記受信レベルの最
    大値および最小値を予め格納する受信レベルテーブルを
    含み、前記特性監視プロセス(P5)による前記第1検
    出出力によって該受信レベルテーブルを検索して対応す
    る前記受信レベルの最大値および最小値を出力するテー
    ブル検索プロセス(P6)と、 前記特性監視プロセス(P5)による前記第2検出出力
    が前記受信レベルの最大値と最小値の範囲から外れたも
    のと判定したとき、前記送信系(30)に対する前記送
    信電力レベルの制御を停止するレベル判定プロセス(P
    7)とを実行するディジタル信号処理部(91)によ
    り、前記制御状態監視/判定手段(40)を構成する請
    求項1に記載の送信電力制御装置。
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