JPH094515A - エンジン回転速度制御構造 - Google Patents
エンジン回転速度制御構造Info
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- JPH094515A JPH094515A JP17695995A JP17695995A JPH094515A JP H094515 A JPH094515 A JP H094515A JP 17695995 A JP17695995 A JP 17695995A JP 17695995 A JP17695995 A JP 17695995A JP H094515 A JPH094515 A JP H094515A
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- engine
- float chamber
- valve
- rotation speed
- engine rotation
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- Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジン回転速度制御構造を、従来の点火カ
ットによる触媒への悪影響を回避することができると共
に、応答性良くエンジン回転速度の制御を行うことがで
きるものとする。 【構成】 フロートチャンバー12に貯留された燃料を
ベンチュリー部2cの負圧による吸い出しによって吸気
通路2内に供給するキャブレター1を備えたエンジンに
おいて、キャブレター1のフロートチャンバー12を、
エンジンの運転により負圧を生じる箇所9又は大気中の
何れかに、バルブ22を介して切り換え自在に連通させ
る。
ットによる触媒への悪影響を回避することができると共
に、応答性良くエンジン回転速度の制御を行うことがで
きるものとする。 【構成】 フロートチャンバー12に貯留された燃料を
ベンチュリー部2cの負圧による吸い出しによって吸気
通路2内に供給するキャブレター1を備えたエンジンに
おいて、キャブレター1のフロートチャンバー12を、
エンジンの運転により負圧を生じる箇所9又は大気中の
何れかに、バルブ22を介して切り換え自在に連通させ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロートチャンバーに
貯留した燃料を吸気通路内に1次混合気として供給する
キャブレターを備えたエンジンにおけるエンジン回転速
度の制御構造に関する。
貯留した燃料を吸気通路内に1次混合気として供給する
キャブレターを備えたエンジンにおけるエンジン回転速
度の制御構造に関する。
【0002】
【従来の技術】エアクリーナーに続く吸気通路の途中
に、吸気通路のベンチュリー部の負圧に応じて燃料を供
給するキャブレターが配置され、エンジン本体の燃焼室
に燃料を着火するための点火プラグが配置されていて、
燃焼室に続く排気通路(排気管)の途中に、排ガスを浄
化するための触媒が配置されている自動二輪車のエンジ
ンにおいては、車速(車両の走行速度)又はエンジン回
転速度(時間当たりのエンジン回転数)が危険な状態に
まで上昇するのを制限するために、車速又はエンジン回
転速度が一定以上となったときには、点火プラグによる
点火回数をカットすることによってエンジン回転速度を
低下させるということが従来から行われている。
に、吸気通路のベンチュリー部の負圧に応じて燃料を供
給するキャブレターが配置され、エンジン本体の燃焼室
に燃料を着火するための点火プラグが配置されていて、
燃焼室に続く排気通路(排気管)の途中に、排ガスを浄
化するための触媒が配置されている自動二輪車のエンジ
ンにおいては、車速(車両の走行速度)又はエンジン回
転速度(時間当たりのエンジン回転数)が危険な状態に
まで上昇するのを制限するために、車速又はエンジン回
転速度が一定以上となったときには、点火プラグによる
点火回数をカットすることによってエンジン回転速度を
低下させるということが従来から行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の点火カットによるエンジン回転速度の制御によ
れば、エンジン本体の燃焼室に燃料が供給されているに
もかかわらず、その燃焼が中止されるため、燃焼室から
排気通路に排出される排ガス中の未燃ガソリンの割合が
高くなって、その結果、排気通路の途中に配置されてい
る触媒に悪影響を及ぼすこととなる。
な従来の点火カットによるエンジン回転速度の制御によ
れば、エンジン本体の燃焼室に燃料が供給されているに
もかかわらず、その燃焼が中止されるため、燃焼室から
排気通路に排出される排ガス中の未燃ガソリンの割合が
高くなって、その結果、排気通路の途中に配置されてい
る触媒に悪影響を及ぼすこととなる。
【0004】そこで、そのような問題に対処するため
に、点火カットによらず、燃料の供給をカットすること
によってエンジン回転速度を低下させるということが考
えられるが、燃料タンクからキャブレターに接続されて
いる燃料通路を遮断することによって燃料供給量を制御
していたのでは、遮断後もキャブレターのフロートチャ
ンバーに残留している燃料が供給されるため、制御の応
答性が悪いものとなってしまうという問題がある。
に、点火カットによらず、燃料の供給をカットすること
によってエンジン回転速度を低下させるということが考
えられるが、燃料タンクからキャブレターに接続されて
いる燃料通路を遮断することによって燃料供給量を制御
していたのでは、遮断後もキャブレターのフロートチャ
ンバーに残留している燃料が供給されるため、制御の応
答性が悪いものとなってしまうという問題がある。
【0005】本発明は、上記のようなエンジン回転速度
の制御における問題を解決することを目的としており、
より具体的には、従来の点火カットによる触媒への悪影
響を回避することができると共に、応答性良くエンジン
回転速度の制御を行うことができるエンジン回転速度制
御構造を提供することを目的としている。
の制御における問題を解決することを目的としており、
より具体的には、従来の点火カットによる触媒への悪影
響を回避することができると共に、応答性良くエンジン
回転速度の制御を行うことができるエンジン回転速度制
御構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決しかつ目的を達成するために、上記の請求項1に記
載したように、フロートチャンバーに貯留された燃料を
ベンチュリー部の負圧による吸い出しによって吸気通路
内に供給するキャブレターを備えたエンジンにおいて、
キャブレターのフロートチャンバーが、エンジンの運転
により負圧を生じる箇所又は大気中の何れかに、バルブ
を介して切り換え自在に連通されていることを特徴とす
るものである。
解決しかつ目的を達成するために、上記の請求項1に記
載したように、フロートチャンバーに貯留された燃料を
ベンチュリー部の負圧による吸い出しによって吸気通路
内に供給するキャブレターを備えたエンジンにおいて、
キャブレターのフロートチャンバーが、エンジンの運転
により負圧を生じる箇所又は大気中の何れかに、バルブ
を介して切り換え自在に連通されていることを特徴とす
るものである。
【0007】また、上記の請求項1に記載したエンジン
回転速度制御構造において、上記の請求項2に記載した
ように、バルブが、車速及びエンジン回転速度が一定以
下のときにはフロートチャンバーを大気中に連通させ、
車速又はエンジン回転速度が一定以上になると、フロー
トチャンバーをエンジンの運転により負圧を生じる箇所
に連通させるように、車速又はエンジン回転速度の変化
に応じて切り換え作動するものであることを特徴とする
ものである。
回転速度制御構造において、上記の請求項2に記載した
ように、バルブが、車速及びエンジン回転速度が一定以
下のときにはフロートチャンバーを大気中に連通させ、
車速又はエンジン回転速度が一定以上になると、フロー
トチャンバーをエンジンの運転により負圧を生じる箇所
に連通させるように、車速又はエンジン回転速度の変化
に応じて切り換え作動するものであることを特徴とする
ものである。
【0008】また、上記の請求項2に記載したエンジン
回転速度制御構造において、上記の請求項3に記載した
ように、キャブレターが、ダイヤフラム上室の負圧に応
じてベンチュリー部のピストンバルブを移動させるもの
であり、フロートチャンバーに、端部が大気中に開放さ
れたエアベントが接続されていて、該エアベントの途中
から、ダイヤフラム上室に接続する分岐通路が分岐され
ていると共に、該エアベントと分岐通路の分岐部に、常
時はフロートチャンバーを大気中に連通させ、車速又は
エンジン回転速度が一定以上になるとフロートチャンバ
ーをダイヤフラム上室に連通させるように、切り換えバ
ルブが設けられていることを特徴とするものである。
回転速度制御構造において、上記の請求項3に記載した
ように、キャブレターが、ダイヤフラム上室の負圧に応
じてベンチュリー部のピストンバルブを移動させるもの
であり、フロートチャンバーに、端部が大気中に開放さ
れたエアベントが接続されていて、該エアベントの途中
から、ダイヤフラム上室に接続する分岐通路が分岐され
ていると共に、該エアベントと分岐通路の分岐部に、常
時はフロートチャンバーを大気中に連通させ、車速又は
エンジン回転速度が一定以上になるとフロートチャンバ
ーをダイヤフラム上室に連通させるように、切り換えバ
ルブが設けられていることを特徴とするものである。
【0009】また、上記の請求項2に記載したエンジン
回転速度制御構造において、上記の請求項4に記載した
ように、フロートチャンバーに、端部が大気中に開放さ
れたエアベントが接続されており、該エアベントの途中
から、吸気通路のスロットルバルブ下流に接続する分岐
通路が分岐されていて、該エアベントと分岐通路の分岐
部に、常時はフロートチャンバーを大気中に連通させ、
車速又はエンジン回転速度が一定以上になるとフロート
チャンバーを分岐通路に連通させるように、切り換えバ
ルブが設けられていると共に、該分岐通路の途中には、
常時は分岐通路を閉じ、車速又はエンジン回転速度が一
定以上になると分岐通路を開くように、開閉バルブが設
けられ、且つ、該開閉バルブと切り換えバルブの間に圧
力調整器が設けられていることを特徴とするものであ
る。
回転速度制御構造において、上記の請求項4に記載した
ように、フロートチャンバーに、端部が大気中に開放さ
れたエアベントが接続されており、該エアベントの途中
から、吸気通路のスロットルバルブ下流に接続する分岐
通路が分岐されていて、該エアベントと分岐通路の分岐
部に、常時はフロートチャンバーを大気中に連通させ、
車速又はエンジン回転速度が一定以上になるとフロート
チャンバーを分岐通路に連通させるように、切り換えバ
ルブが設けられていると共に、該分岐通路の途中には、
常時は分岐通路を閉じ、車速又はエンジン回転速度が一
定以上になると分岐通路を開くように、開閉バルブが設
けられ、且つ、該開閉バルブと切り換えバルブの間に圧
力調整器が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0010】
【作 用】上記の請求項1に記載したような構成によ
り、フロートチャンバーが大気中に連通されている状態
では、ベンチュリー部の負圧により、略大気圧にあるキ
ャブレターのフロートチャンバーから燃料がベンチュリ
ー部に吸い出されて、吸気通路から燃料がエンジン本体
の燃焼室に供給されるが、バルブの切り換えによりエン
ジンの運転により負圧を生じる箇所とフロートチャンバ
ーが連通されると、フロートチャンバーがベンチュリー
部の負圧と略同じ負圧状態となって、フロートチャンバ
ーからベンチュリー部への燃料の吸い出しが即座に停止
され、キャブレターからの燃料の供給が直ちにカットさ
れることとなる。
り、フロートチャンバーが大気中に連通されている状態
では、ベンチュリー部の負圧により、略大気圧にあるキ
ャブレターのフロートチャンバーから燃料がベンチュリ
ー部に吸い出されて、吸気通路から燃料がエンジン本体
の燃焼室に供給されるが、バルブの切り換えによりエン
ジンの運転により負圧を生じる箇所とフロートチャンバ
ーが連通されると、フロートチャンバーがベンチュリー
部の負圧と略同じ負圧状態となって、フロートチャンバ
ーからベンチュリー部への燃料の吸い出しが即座に停止
され、キャブレターからの燃料の供給が直ちにカットさ
れることとなる。
【0011】そのため、高速回転しているエンジンの燃
焼室での燃焼圧力が減少し、エンジン回転速度が低下す
ると共に、それに伴って燃焼室から排出される気体の中
に未燃ガソリンが含まれることもなく、それによって触
媒が悪影響を受けることもない。
焼室での燃焼圧力が減少し、エンジン回転速度が低下す
ると共に、それに伴って燃焼室から排出される気体の中
に未燃ガソリンが含まれることもなく、それによって触
媒が悪影響を受けることもない。
【0012】また、上記の請求項2乃至4に記載したよ
うな構成によれば、通常運転で車速及びエンジン回転速
度が一定以下の場合には、フロートチャンバーが大気中
に連通されているため、フロートチャンバーの燃料は、
ベンチュリー部に吸い出されて、吸気通路からエンジン
本体の燃焼室に供給されるが、車速又はエンジン回転速
度が一定以上になって危険な状態になると、それに伴っ
てバルブが作動し、フロートチャンバーが負圧箇所と連
通するように切り換えられるため、フロートチャンバー
からの燃料の供給が自動的にカットされることとなる。
うな構成によれば、通常運転で車速及びエンジン回転速
度が一定以下の場合には、フロートチャンバーが大気中
に連通されているため、フロートチャンバーの燃料は、
ベンチュリー部に吸い出されて、吸気通路からエンジン
本体の燃焼室に供給されるが、車速又はエンジン回転速
度が一定以上になって危険な状態になると、それに伴っ
てバルブが作動し、フロートチャンバーが負圧箇所と連
通するように切り換えられるため、フロートチャンバー
からの燃料の供給が自動的にカットされることとなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明のエンジン回転速度制御構造の
実施例について図面に基づいて説明する。
実施例について図面に基づいて説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例を示すもので、
キャブレター1には、横方向に吸気通路2が貫通されて
おり、この吸気通路2の上流側2aはエアクリーナー
(図示せず)側に接続され、下流側2bは燃焼室を有す
るエンジン本体(図示せず)側に接続されるものであっ
て、吸気通路2の途中には、ピストンバルブ3による可
変ベンチュリー部2cが形成され、可変ベンチュリー部
2cの下流には、スロットル操作により開閉されるスロ
ットルバルブ4が設けられている。
キャブレター1には、横方向に吸気通路2が貫通されて
おり、この吸気通路2の上流側2aはエアクリーナー
(図示せず)側に接続され、下流側2bは燃焼室を有す
るエンジン本体(図示せず)側に接続されるものであっ
て、吸気通路2の途中には、ピストンバルブ3による可
変ベンチュリー部2cが形成され、可変ベンチュリー部
2cの下流には、スロットル操作により開閉されるスロ
ットルバルブ4が設けられている。
【0015】ピストンバルブ3は、吸気通路2の天壁部
を貫通して該天壁部に摺動自在に保持され、スプリング
6により常に下方に付勢された状態で、その上端がダイ
ヤフラム5に固定されており、その下端にはジェットニ
ードル7が固定されていて、スロットルバルブ4の開閉
によるベンチュリー部2cの気圧の変動に応じて、自動
的に吸気通路2内に進退する。
を貫通して該天壁部に摺動自在に保持され、スプリング
6により常に下方に付勢された状態で、その上端がダイ
ヤフラム5に固定されており、その下端にはジェットニ
ードル7が固定されていて、スロットルバルブ4の開閉
によるベンチュリー部2cの気圧の変動に応じて、自動
的に吸気通路2内に進退する。
【0016】すなわち、キャブレター1は、CVタイプ
のキャブレターであって、ダイヤフラム5とその上方を
覆うカバー部材8によって閉鎖空間に画成されたダイヤ
フラム上室9が、ピストンバルブ3の先端部を貫通する
サクションホール10によりベンチュリー部2cと連通
しており、ダイヤフラム5の下室11が、図示されてい
ないが、エアクリーナーや大気中に連通していて、ベン
チュリー部2cの気圧変動に応じてダイヤフラム上室9
内の気圧が変動することによりダイヤフラム5が動い
て、ピストンバルブ3が吸気流と直交する方向に移動す
るものである。
のキャブレターであって、ダイヤフラム5とその上方を
覆うカバー部材8によって閉鎖空間に画成されたダイヤ
フラム上室9が、ピストンバルブ3の先端部を貫通する
サクションホール10によりベンチュリー部2cと連通
しており、ダイヤフラム5の下室11が、図示されてい
ないが、エアクリーナーや大気中に連通していて、ベン
チュリー部2cの気圧変動に応じてダイヤフラム上室9
内の気圧が変動することによりダイヤフラム5が動い
て、ピストンバルブ3が吸気流と直交する方向に移動す
るものである。
【0017】このキャブレター1の吸気通路下方には、
フロートチャンバー12が形成されており、フロートチ
ャンバー12には、その燃料流入口を開閉するニードル
バルブ(何れも図示せず)を固定したフロート18が収
納されていると共に、フロートチャンバー12に貯留さ
れた燃料を吸気通路2に供給するために、フロートチャ
ンバー12と吸気通路2に渡って、メインジェット13
で計量した燃料をニードルジェット14からベンチュリ
ー部2cに供給するメイン系燃料供給路と、パイロット
ジェット15で計量した燃料をパイロットアウトレット
16から吸気通路2のスロットルバルブ4下流に供給す
るパイロット系燃料供給路19が設けられている。
フロートチャンバー12が形成されており、フロートチ
ャンバー12には、その燃料流入口を開閉するニードル
バルブ(何れも図示せず)を固定したフロート18が収
納されていると共に、フロートチャンバー12に貯留さ
れた燃料を吸気通路2に供給するために、フロートチャ
ンバー12と吸気通路2に渡って、メインジェット13
で計量した燃料をニードルジェット14からベンチュリ
ー部2cに供給するメイン系燃料供給路と、パイロット
ジェット15で計量した燃料をパイロットアウトレット
16から吸気通路2のスロットルバルブ4下流に供給す
るパイロット系燃料供給路19が設けられている。
【0018】そして、メイン系燃料供給路では、ベンチ
ュリー部2cの気圧の変動に応じたピストンバルブ3の
移動に伴って、その下端に固定されているジェットニー
ドル7がニードルジェット14内を進退し、それによっ
て吸い出し量がコントロールされた状態で、メインジェ
ット13からの燃料が、空気供給路17からの空気とニ
ードルジェット14で混合されてから、ベンチュリー部
2cに吸い出されることとなる。
ュリー部2cの気圧の変動に応じたピストンバルブ3の
移動に伴って、その下端に固定されているジェットニー
ドル7がニードルジェット14内を進退し、それによっ
て吸い出し量がコントロールされた状態で、メインジェ
ット13からの燃料が、空気供給路17からの空気とニ
ードルジェット14で混合されてから、ベンチュリー部
2cに吸い出されることとなる。
【0019】このキャブレター1のフロートチャンバー
12には、その上部にエアベント20が接続されてお
り、フロートチャンバー12は、エアベント20によっ
て連通される箇所の気圧と同じ気圧になっている。
12には、その上部にエアベント20が接続されてお
り、フロートチャンバー12は、エアベント20によっ
て連通される箇所の気圧と同じ気圧になっている。
【0020】ところで、上記のような構造のキャブレタ
ー1において、本実施例(第1実施例)では、エアベン
ト20は、その端部20aが大気中(あるいはエアクリ
ーナー内や吸気通路上流内など)に開放されており、そ
の途中から分岐通路21が分岐されていると共に、エア
ベント20と分岐通路21の分岐部に電磁切り換えバル
ブ22が設けられていて、分岐通路21の端部21a
は、ピストンバルブ3を作動するためのダイヤフラム5
の上室9に連通されている。
ー1において、本実施例(第1実施例)では、エアベン
ト20は、その端部20aが大気中(あるいはエアクリ
ーナー内や吸気通路上流内など)に開放されており、そ
の途中から分岐通路21が分岐されていると共に、エア
ベント20と分岐通路21の分岐部に電磁切り換えバル
ブ22が設けられていて、分岐通路21の端部21a
は、ピストンバルブ3を作動するためのダイヤフラム5
の上室9に連通されている。
【0021】このエアベント20と分岐通路21の分岐
部に設けられた電磁切り換えバルブ22は、通常はOF
Fとなっており、電子制御装置(図示せず)によって、
車速及びエンジン回転速度の検出結果から車速又はエン
ジン回転速度が異常に高くなって危険と判断されたとき
に、自動的にONとなるものであって、OFFの状態で
は、フロートチャンバー12から延びるエアベント20
をその端部20aに接続し、ONの状態では、フロート
チャンバー12から延びるエアベント20を、その端部
20aから遮断して、分岐通路21の側に接続するよう
に作動する。
部に設けられた電磁切り換えバルブ22は、通常はOF
Fとなっており、電子制御装置(図示せず)によって、
車速及びエンジン回転速度の検出結果から車速又はエン
ジン回転速度が異常に高くなって危険と判断されたとき
に、自動的にONとなるものであって、OFFの状態で
は、フロートチャンバー12から延びるエアベント20
をその端部20aに接続し、ONの状態では、フロート
チャンバー12から延びるエアベント20を、その端部
20aから遮断して、分岐通路21の側に接続するよう
に作動する。
【0022】上記のように、キャブレター1のフロート
チャンバー12に連通されるエアベント20に分岐通路
21が形成され、その分岐部に電磁切り換えバルブ22
が設けられている本実施例(第1実施例)では、エンジ
ンが通常の運転状態にあるときには、電磁切り換えバル
ブ22はOFFとなっていて、フロートチャンバー12
から延びるエアベント20はその端部20aに接続して
おり、エアベント20により大気中とフロートチャンバ
ー12が連通状態となっている。
チャンバー12に連通されるエアベント20に分岐通路
21が形成され、その分岐部に電磁切り換えバルブ22
が設けられている本実施例(第1実施例)では、エンジ
ンが通常の運転状態にあるときには、電磁切り換えバル
ブ22はOFFとなっていて、フロートチャンバー12
から延びるエアベント20はその端部20aに接続して
おり、エアベント20により大気中とフロートチャンバ
ー12が連通状態となっている。
【0023】そのため、フロートチャンバー12に貯留
された燃料の油面には大気圧が働くこととなり、燃料供
給路の末端に位置する燃料吸い出し部付近の負圧と大気
圧との気圧差によって、貯留された燃料が燃料供給路を
通って吸気通路2内に吸い出され、フロートチャンバー
12内の燃料が吸気通路2の下流側2bからエンジンの
燃焼室に供給されることとなる。
された燃料の油面には大気圧が働くこととなり、燃料供
給路の末端に位置する燃料吸い出し部付近の負圧と大気
圧との気圧差によって、貯留された燃料が燃料供給路を
通って吸気通路2内に吸い出され、フロートチャンバー
12内の燃料が吸気通路2の下流側2bからエンジンの
燃焼室に供給されることとなる。
【0024】ところが、図2にフローチャートで示すよ
うに、車速及びエンジン回転速度の検出結果から車速又
はエンジン回転速度が異常に高くなって危険と判断され
ると、電磁切り換えバルブ22がONとなり、フロート
チャンバー12から延びるエアベント20は、大気中に
開放されている端部20aから遮断されると同時に、分
岐通路21と接続されて、フロートチャンバー12とダ
イヤフラム上室9が連通された状態となる。
うに、車速及びエンジン回転速度の検出結果から車速又
はエンジン回転速度が異常に高くなって危険と判断され
ると、電磁切り換えバルブ22がONとなり、フロート
チャンバー12から延びるエアベント20は、大気中に
開放されている端部20aから遮断されると同時に、分
岐通路21と接続されて、フロートチャンバー12とダ
イヤフラム上室9が連通された状態となる。
【0025】そうすると、フロートチャンバー12に貯
留された燃料の油面には、ダイヤフラム上室9と同じ負
圧、すなわち、ベンチュリー部2cと同じ負圧が働くこ
ととなり、燃料供給路の末端に位置する燃料吸い出し部
付近の気圧とフロートチャンバー12に貯留された燃料
の油面に働く気圧との間に差を生じなくなるため、貯留
された燃料が吸気通路2内に吸い出されず、フロートチ
ャンバー12の燃料のエンジン燃焼室への供給が自動的
にカットされる。
留された燃料の油面には、ダイヤフラム上室9と同じ負
圧、すなわち、ベンチュリー部2cと同じ負圧が働くこ
ととなり、燃料供給路の末端に位置する燃料吸い出し部
付近の気圧とフロートチャンバー12に貯留された燃料
の油面に働く気圧との間に差を生じなくなるため、貯留
された燃料が吸気通路2内に吸い出されず、フロートチ
ャンバー12の燃料のエンジン燃焼室への供給が自動的
にカットされる。
【0026】そして、燃料がカットされた結果、エンジ
ン回転速度が低下して車速及びエンジン回転速度が危険
な状態以下に下がると、電磁切り換えバルブ22がOF
Fになり、フロートチャンバー12から延びるエアベン
ト20は、分岐通路21から遮断されると同時に、エア
ベントの端部20aと接続されるため、フロートチャン
バー12が再び大気中と連通された状態になり、フロー
トチャンバー12の燃料が吸気通路2内に再び吸い出さ
れて、エンジンの燃焼室に供給されることとなる。
ン回転速度が低下して車速及びエンジン回転速度が危険
な状態以下に下がると、電磁切り換えバルブ22がOF
Fになり、フロートチャンバー12から延びるエアベン
ト20は、分岐通路21から遮断されると同時に、エア
ベントの端部20aと接続されるため、フロートチャン
バー12が再び大気中と連通された状態になり、フロー
トチャンバー12の燃料が吸気通路2内に再び吸い出さ
れて、エンジンの燃焼室に供給されることとなる。
【0027】なお、本実施例では、さらに、パイロット
アウトレット16に延びるパイロット系燃料供給路19
の途中に、上記の電磁切り換えバルブ22と同様に、通
常はOFFとなっており、車速及びエンジン回転速度の
検出結果から車速又はエンジン回転速度が異常に高くな
って危険と判断されたときに自動的にONとなる電磁開
閉バルブ23が設けられている。
アウトレット16に延びるパイロット系燃料供給路19
の途中に、上記の電磁切り換えバルブ22と同様に、通
常はOFFとなっており、車速及びエンジン回転速度の
検出結果から車速又はエンジン回転速度が異常に高くな
って危険と判断されたときに自動的にONとなる電磁開
閉バルブ23が設けられている。
【0028】この電磁開閉バルブ23は、OFFの状態
ではパイロット系燃料供給路19を開いており、ONの
状態でパイロット系燃料供給路19を閉じるように作動
するもので、車速又はエンジン回転速度が異常に高くな
って危険と判断されたときには、自動的にONとなって
パイロット系燃料供給路19を閉じるため、これを併用
することによって、既に述べたようなフロートチャンバ
ー12からの燃料供給のカットがより確実なものとな
る。
ではパイロット系燃料供給路19を開いており、ONの
状態でパイロット系燃料供給路19を閉じるように作動
するもので、車速又はエンジン回転速度が異常に高くな
って危険と判断されたときには、自動的にONとなって
パイロット系燃料供給路19を閉じるため、これを併用
することによって、既に述べたようなフロートチャンバ
ー12からの燃料供給のカットがより確実なものとな
る。
【0029】以上、本発明のエンジン回転速度制御構造
の一実施例(第1実施例)について説明したが、図3
は、更に、本発明のエンジン回転速度制御構造の他の実
施例(第2実施例)を示すもので、キャブレター1自体
の基本的な構造については、上記の実施例(第1実施
例)と同様であるため、同じ図面符号を付することによ
りその説明は省略する。
の一実施例(第1実施例)について説明したが、図3
は、更に、本発明のエンジン回転速度制御構造の他の実
施例(第2実施例)を示すもので、キャブレター1自体
の基本的な構造については、上記の実施例(第1実施
例)と同様であるため、同じ図面符号を付することによ
りその説明は省略する。
【0030】本実施例(第2実施例)では、エアベント
20の途中から分岐する分岐通路24の先端24aが、
スロットルバルブ4より下流の吸気通路2内に開口され
ており、分岐通路24の途中に電磁開閉バルブ25が設
けられていて、電磁開閉バルブ25と電磁切り換えバル
ブ22の間の分岐通路24には、圧力調整器26が設け
られている。
20の途中から分岐する分岐通路24の先端24aが、
スロットルバルブ4より下流の吸気通路2内に開口され
ており、分岐通路24の途中に電磁開閉バルブ25が設
けられていて、電磁開閉バルブ25と電磁切り換えバル
ブ22の間の分岐通路24には、圧力調整器26が設け
られている。
【0031】分岐通路24に設けられた電磁開閉バルブ
25は、エアベント20と分岐通路24の分岐部に電磁
切り換えバルブ22と同様に、車速又はエンジン回転速
度が異常に高くなったと判断されたときに自動的にON
となるもので、OFFの状態では分岐通路24を閉じて
おり、ONの状態で分岐通路24を開くように作動する
ものである。
25は、エアベント20と分岐通路24の分岐部に電磁
切り換えバルブ22と同様に、車速又はエンジン回転速
度が異常に高くなったと判断されたときに自動的にON
となるもので、OFFの状態では分岐通路24を閉じて
おり、ONの状態で分岐通路24を開くように作動する
ものである。
【0032】上記のように、キャブレター1のフロート
チャンバー12に連通されるエアベント20に分岐通路
24が形成され、その分岐部に電磁切り換えバルブ22
が設けられ、分岐通路24に電磁開閉バルブ25と圧力
調整器26がそれぞれ設けられている本実施例では、エ
ンジンが通常の運転状態にあるときには、両電磁バルブ
22,25は何れもOFFとなっており、そのため、電
磁切り換えバルブ22によって大気中とフロートチャン
バー12内が連通状態とされ、圧力調整器26と吸気通
路2の間の分岐通路24は、電磁開閉バルブ25によっ
て閉じられている。
チャンバー12に連通されるエアベント20に分岐通路
24が形成され、その分岐部に電磁切り換えバルブ22
が設けられ、分岐通路24に電磁開閉バルブ25と圧力
調整器26がそれぞれ設けられている本実施例では、エ
ンジンが通常の運転状態にあるときには、両電磁バルブ
22,25は何れもOFFとなっており、そのため、電
磁切り換えバルブ22によって大気中とフロートチャン
バー12内が連通状態とされ、圧力調整器26と吸気通
路2の間の分岐通路24は、電磁開閉バルブ25によっ
て閉じられている。
【0033】そのため、第1実施例と同様に、フロート
チャンバー12に貯留された燃料の油面には大気圧が働
くこととなり、燃料供給路の末端に位置する燃料吸い出
し部付近の負圧と大気圧との気圧差によって、貯留され
た燃料が燃料供給路を通って吸気通路2内に吸い出さ
れ、フロートチャンバー12の燃料が吸気通路2からエ
ンジンの燃焼室に供給されることとなる。
チャンバー12に貯留された燃料の油面には大気圧が働
くこととなり、燃料供給路の末端に位置する燃料吸い出
し部付近の負圧と大気圧との気圧差によって、貯留され
た燃料が燃料供給路を通って吸気通路2内に吸い出さ
れ、フロートチャンバー12の燃料が吸気通路2からエ
ンジンの燃焼室に供給されることとなる。
【0034】ところが、電子制御装置(図示せず)によ
り、車速及びエンジン回転速度の検出結果から車速又は
エンジン回転速度が異常に高くなって危険と判断される
と、両電磁バルブ22,25がONとなり、電磁切り換
えバルブ22によりフロートチャンバー12と分岐通路
24が連通され、同時に電磁開閉バルブ25によって閉
じられていた分岐通路24が開かれて、フロートチャン
バー12内とスロットルバルブ4より下流の吸気通路2
が圧力調整器26を介して連通された状態となる。
り、車速及びエンジン回転速度の検出結果から車速又は
エンジン回転速度が異常に高くなって危険と判断される
と、両電磁バルブ22,25がONとなり、電磁切り換
えバルブ22によりフロートチャンバー12と分岐通路
24が連通され、同時に電磁開閉バルブ25によって閉
じられていた分岐通路24が開かれて、フロートチャン
バー12内とスロットルバルブ4より下流の吸気通路2
が圧力調整器26を介して連通された状態となる。
【0035】そうすると、フロートチャンバー12に貯
留された燃料の油面には、スロットルバルブ4より下流
の吸気通路2内によって得られる負圧を圧力調整器26
によって調整した負圧が働くこととなり、燃料供給路の
末端に位置する燃料吸い出し部付近の気圧とフロートチ
ャンバー12に貯留された燃料の油面に働く気圧との間
に差を生じなくなるため、貯留された燃料が吸気通路2
内に吸い出されず、フロートチャンバー12の燃料のエ
ンジン燃焼室への供給が自動的にカットされることとな
る。
留された燃料の油面には、スロットルバルブ4より下流
の吸気通路2内によって得られる負圧を圧力調整器26
によって調整した負圧が働くこととなり、燃料供給路の
末端に位置する燃料吸い出し部付近の気圧とフロートチ
ャンバー12に貯留された燃料の油面に働く気圧との間
に差を生じなくなるため、貯留された燃料が吸気通路2
内に吸い出されず、フロートチャンバー12の燃料のエ
ンジン燃焼室への供給が自動的にカットされることとな
る。
【0036】さらに、燃料がカットされた結果、エンジ
ン回転速度が低下して危険な状態以下に下がると、両電
磁バルブ22,25がOFFになり、分岐通路24が電
磁開閉バルブ25によって閉じられると同時に、電磁切
り換えバルブ22によってフロートチャンバー12内が
大気中と連通された状態になり、フロートチャンバー1
2の燃料が再び吸気通路2からエンジンの燃焼室に供給
されることとなる。
ン回転速度が低下して危険な状態以下に下がると、両電
磁バルブ22,25がOFFになり、分岐通路24が電
磁開閉バルブ25によって閉じられると同時に、電磁切
り換えバルブ22によってフロートチャンバー12内が
大気中と連通された状態になり、フロートチャンバー1
2の燃料が再び吸気通路2からエンジンの燃焼室に供給
されることとなる。
【0037】以上に述べたような本発明の各実施例につ
いては、その何れのものについても、車速及びエンジン
回転速度が一定の範囲にあって危険がないときには、キ
ャブレター1のフロートチャンバー12に貯留されてい
る燃料が吸気通路2内に供給されて、エンジン本体の燃
焼室内に燃料が供給されるが、車速又はエンジン回転速
度が異常に高くなって危険と判断されたときには、自動
的にフロートチャンバー12の気圧が下げられて、フロ
ートチャンバー12から吸気通路2への燃料の吸い出し
が停止され、燃焼室への燃料の供給がカットされること
となる。
いては、その何れのものについても、車速及びエンジン
回転速度が一定の範囲にあって危険がないときには、キ
ャブレター1のフロートチャンバー12に貯留されてい
る燃料が吸気通路2内に供給されて、エンジン本体の燃
焼室内に燃料が供給されるが、車速又はエンジン回転速
度が異常に高くなって危険と判断されたときには、自動
的にフロートチャンバー12の気圧が下げられて、フロ
ートチャンバー12から吸気通路2への燃料の吸い出し
が停止され、燃焼室への燃料の供給がカットされること
となる。
【0038】そのため、エンジン本体の燃焼室内での燃
焼圧力が減少し、危険な範囲にまで上昇したエンジン回
転速度を自動的に低下させることができると共に、それ
に伴って燃焼室から未燃ガソリンを多く含んだ排ガスが
排出されることもないため、触媒に悪影響を与えること
もない。
焼圧力が減少し、危険な範囲にまで上昇したエンジン回
転速度を自動的に低下させることができると共に、それ
に伴って燃焼室から未燃ガソリンを多く含んだ排ガスが
排出されることもないため、触媒に悪影響を与えること
もない。
【0039】以上、本発明のエンジン回転速度制御構造
の各実施例について説明したが、本発明は、上記の各実
施例のような具体的な構造にのみ限定されるものではな
く、例えば、CVキャブレターに対してだけでなく、ピ
ストンバルブ自体をスロットルバルブとするVMキャブ
レターに対しても適用可能なものである。
の各実施例について説明したが、本発明は、上記の各実
施例のような具体的な構造にのみ限定されるものではな
く、例えば、CVキャブレターに対してだけでなく、ピ
ストンバルブ自体をスロットルバルブとするVMキャブ
レターに対しても適用可能なものである。
【0040】また、フロートチャンバーと連通させる負
圧箇所についても、ダイヤフラムの上室やスロットルバ
ルブの下流だけでなく、ベンチュリー部に連通させても
良く、更には、負圧箇所としてエンジンの回転により負
圧を発生させるポンプを新たに設け、これにフロートチ
ャンバーを連通させる等、適宜設計変更可能なものであ
ることはいうまでもない。
圧箇所についても、ダイヤフラムの上室やスロットルバ
ルブの下流だけでなく、ベンチュリー部に連通させても
良く、更には、負圧箇所としてエンジンの回転により負
圧を発生させるポンプを新たに設け、これにフロートチ
ャンバーを連通させる等、適宜設計変更可能なものであ
ることはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したような本発明のエンジン回
転速度制御構造によれば、車速又はエンジン回転速度が
異常に高くなったようなときに、キャブレターからの燃
料の供給をカットすることにより、従来の点火カットに
よりエンジン回転速度を下げるときのような触媒への悪
影響を回避することができ、しかも、応答性良くエンジ
ン回転速度の制御を行うことができる。
転速度制御構造によれば、車速又はエンジン回転速度が
異常に高くなったようなときに、キャブレターからの燃
料の供給をカットすることにより、従来の点火カットに
よりエンジン回転速度を下げるときのような触媒への悪
影響を回避することができ、しかも、応答性良くエンジ
ン回転速度の制御を行うことができる。
【図1】本発明のエンジン回転速度制御構造の一実施例
を示す断面説明図。
を示す断面説明図。
【図2】図1に示した実施例の作動状態を示すフローチ
ャート。
ャート。
【図3】本発明のエンジン回転速度制御構造の他の実施
例を示す断面説明図。
例を示す断面説明図。
1 キャブレター 2 吸気通路 2c ベンチュリー部 3 ピストンバルブ 4 スロットルバルブ 5 ダイヤフラム 9 ダイヤフラム上室 12 フロートチャンバー 20 エアベント 21 分岐通路 22 切り換えバルブ 23 開閉バルブ 24 分岐通路 25 開閉バルブ
Claims (4)
- 【請求項1】 フロートチャンバーに貯留された燃料を
ベンチュリー部の負圧による吸い出しによって吸気通路
内に供給するキャブレターを備えたエンジンにおいて、
キャブレターのフロートチャンバーが、エンジンの運転
により負圧を生じる箇所又は大気中の何れかに、バルブ
を介して切り換え自在に連通されていることを特徴とす
るエンジン回転速度制御構造。 - 【請求項2】 バルブが、車速及びエンジン回転速度が
一定以下のときにはフロートチャンバーを大気中に連通
させ、車速又はエンジン回転速度が一定以上になると、
フロートチャンバーをエンジンの運転により負圧を生じ
る箇所に連通させるように、車速又はエンジン回転速度
の変化に応じて切り換え作動するものであることを特徴
とする請求項1に記載のエンジン回転速度制御構造。 - 【請求項3】 キャブレターが、ダイヤフラム上室の負
圧に応じてベンチュリー部のピストンバルブを移動させ
るものであり、フロートチャンバーに、端部が大気中に
開放されたエアベントが接続されていて、該エアベント
の途中から、ダイヤフラム上室に接続する分岐通路が分
岐されていると共に、該エアベントと分岐通路の分岐部
に、常時はフロートチャンバーを大気中に連通させ、車
速又はエンジン回転速度が一定以上になるとフロートチ
ャンバーをダイヤフラム上室に連通させるように、切り
換えバルブが設けられていることを特徴とする請求項2
に記載のエンジン回転速度制御構造。 - 【請求項4】 フロートチャンバーに、端部が大気中に
開放されたエアベントが接続されており、該エアベント
の途中から、吸気通路のスロットルバルブ下流に接続す
る分岐通路が分岐されていて、該エアベントと分岐通路
の分岐部に、常時はフロートチャンバーを大気中に連通
させ、車速又はエンジン回転速度が一定以上になるとフ
ロートチャンバーを分岐通路に連通させるように、切り
換えバルブが設けられていると共に、該分岐通路の途中
には、常時は分岐通路を閉じ、車速又はエンジン回転速
度が一定以上になると分岐通路を開くように、開閉バル
ブが設けられ、且つ、該開閉バルブと切り換えバルブの
間に圧力調整器が設けられていることを特徴とする請求
項2に記載のエンジン回転速度制御構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17695995A JPH094515A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | エンジン回転速度制御構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17695995A JPH094515A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | エンジン回転速度制御構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH094515A true JPH094515A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=16022714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17695995A Pending JPH094515A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | エンジン回転速度制御構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH094515A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008157178A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-10 | Honda Motor Co Ltd | エンジン制御装置 |
CN102840054A (zh) * | 2011-06-22 | 2012-12-26 | 新大洲本田摩托有限公司 | 一种化油器溢流管气压控制方法 |
-
1995
- 1995-06-21 JP JP17695995A patent/JPH094515A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008157178A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-10 | Honda Motor Co Ltd | エンジン制御装置 |
CN102840054A (zh) * | 2011-06-22 | 2012-12-26 | 新大洲本田摩托有限公司 | 一种化油器溢流管气压控制方法 |
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