JPH0944737A - 自動販売装置及びその商品表示方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品見本や広告パネルを作成することなく容
易にその内容を変更できる自動販売装置及びその商品表
示方法を提供する。 【解決手段】 外部から商品の見本の画像及び広告の画
像を複数取り込んで主制御部１において圧縮してＩＣメ
モリ６に格納し、保守用操作部８から選択した画像につ
いて主制御部１で伸張して見本表示部５ａ及び広告表示
部５ｂに表示する自動販売装置及びその商品表示方法で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、缶ジュースやたば
こ等の各種商品の販売に用いられる自動販売装置に係
り、特に商品の見本や広告の変更を容易に行うことがで
きる自動販売装置及びその商品表示方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】まず、従来の自動販売装置について図１
３，図１４を使って説明する。図１３は、従来の自動販
売装置の正面の概観図であり、図１４は、従来の自動販
売装置の正面扉の背面の概観図である。従来の自動販売
装置の正面扉（筐体２）の前面には、図１３に示すよう
に、商品の見本を展示する見本展示部と、購入する商品
を選択する選択ボタンと、お金を投入する金額投入部
と、払戻しを要求する払戻しスイッチと、投入金額等を
表示する金額表示部と、商品等の広告を展示する広告展
示部と、購入した商品を取り出す商品取出口と、おつり
を取り出すおつり取出口とが設けられている。

【０００３】また、従来の自動販売装置の筐体２の背面
には、図１４に示すように、商品の見本をセットする見
本展示部と、選択ボタンを制御する選択ボタン機構と、
入出金を制御する入出金機構と、おつりを入れるおつり
入れと、投入されたお金を入れておく料金箱と、広告の
パネルをセット広告展示部と、購入された商品を出す商
品取出口とが設けられている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動販売装置では、販売する商品を変更する度に商
品見本を作成し、それを入れ替えなければならず不便で
あるという問題点があった。

【０００５】また、上記従来の自動販売装置では、商品
等の宣伝を目的とした広告パネルもその内容を変更する
ためにはパネルを作成して入れ替えなければならず不便
であるという問題点があった。

【０００６】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、商品見本や広告パネルを作成することなく容易にそ
の内容を変更できる自動販売装置及びその商品表示方法
を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項１記載の発明は、自動販売装置にお
いて、商品の見本及び広告の画像を入力する画像入力手
段と、前記入力した画像の画像データを圧縮・伸張する
制御部と、前記圧縮した圧縮画像データを記憶する記憶
部と、前記制御部で伸張された商品の見本の画像データ
を記憶する第１の画像メモリと、前記制御部で伸張され
た商品の広告の画像データを記憶する第２の画像メモリ
と、前記第１の画像メモリに記憶された画像データを画
像信号に変換する第１の画像出力手段と、前記第２の画
像メモリに記憶された画像データを画像信号に変換する
第２の画像出力手段と、前記第１の画像出力手段から出
力される画像信号を表示する見本表示部と、前記第２の
画像出力手段から出力される画像信号を表示する広告表
示部と、商品の在庫数を計数するカウンタと、画像の取
込及び表示に関する保守用の操作を行う保守用操作部
と、前記カウンタの値、前記保守用の操作の内容及び結
果を表示する保守用表示部とを有することを特徴として
おり、商品入替の際に商品見本及び商品広告パネルを作
成して入れ替えることなく、格納されている商品の見本
及び広告の画像または新規に取り込んだ画像を表示する
ことができ、商品見本及び商品広告の内容を容易に変更
することができるものである。

【０００８】上記従来例の問題点を解決するための請求
項２記載の発明は、請求項１記載の自動販売装置の商品
表示方法において、画像入力手段が商品の見本の画像を
入力し、制御部が前記画像の画像データを圧縮して記憶
部に格納し、前記記憶部に格納された圧縮画像データを
前記制御部が伸張して第１の画像メモリに格納し、第１
の画像出力手段が前記第１の画像メモリの画像データを
画像信号に変換して見本表示部に表示することを特徴と
しており、商品入替の際に商品見本を作成して入れ替え
ることなく、格納されている見本の画像または新規に取
り込んだ見本の画像を表示することができ、商品見本の
内容を容易に変更することができるものである。

【０００９】上記従来例の問題点を解決するための請求
項３記載の発明は、請求項１記載の自動販売装置の商品
表示方法において、画像入力手段が商品の広告の画像を
入力し、制御部が前記画像の画像データを圧縮して記憶
部に格納し、前記記憶部に格納された圧縮画像データを
前記制御部が伸張して第２の画像メモリに格納し、第２
の画像出力手段が前記第２の画像メモリの画像データを
画像信号に変換して広告表示部に表示することを特徴と
しており、商品入替時の広告を変更する際に広告パネル
を作成して入れ替えることなく、格納されている広告の
画像又は新規に取り込んだ広告の画像を表示することが
でき、広告の内容を容易に変更することができるもので
ある。

【００１０】上記従来例の問題点を解決するための請求
項４記載の発明は、請求項１記載の自動販売装置の商品
表示方法において、カウンタが商品の在庫数量をカウン
トし、保守用操作部からの要求で制御部がカウンタの値
を読み込んで保守用表示部に表示することを特徴として
おり、商品補充の際等に各商品の在庫数量を即座に確認
することができ、補充作業の効率化を図ることができる
ものである。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
しながら説明する。本発明に係る自動販売装置及びその
商品表示方法は、商品の見本及び広告の画像情報を複数
入力して記憶し、選択された画像情報を表示するものな
ので、商品の見本及び広告の内容を容易に変更できるも
のである。

【００１２】まず、本発明に係る自動販売装置（本装
置）の概観について図１，図２を使って説明する。図１
は、本発明に係る自動販売装置の正面の概観図であり、
図２は、本装置の正面扉を開けたときの正面の概観図で
ある。本装置の正面扉（筐体２）の前面には、図１に示
すように、従来の見本展示部及び広告展示部の代わりに
見本表示部及び広告表示部を設け、その他には従来と同
様の選択ボタンと、金額投入部と、払戻しスイッチと、
金額表示部と、商品取出口と、おつり取出口とが設けら
れている。

【００１３】また、本装置の本体部分（筐体１）には、
図２に示すように、自動販売装置が商品を販売する為の
一般的な機構として、商品をストックしておく支持機構
１〜支持機構ｎと、選択された商品を取り出す取出機構
と、取り出した商品を滑らす滑り台と、商品を受け取る
受け箱が設けられている。そして、更に本装置の特徴部
分として、保守のための操作を行う保守用操作部と、保
守のための表示を行う保守用表示部と、取り込んだ画像
データを記憶するメモリカード又は外部で画像データを
記憶したメモリカードを挿入するメモリカード挿入口
と、外部の画像出力装置を本装置に接続するためのイン
ターフェース接続部と、各商品の在庫数をカウントする
カウンタ１〜カウンタｎが設けられている。

【００１４】次に、本装置の内部構成について、図３を
使って説明する。図３は、本装置の構成ブロック図であ
る。本装置は、図３に示すように、主制御部１と、画像
入力手段２と、ＶＲＡＭ３と、画像出力手段４と、見本
表示部５ａと、広告表示部５ｂと、ＩＣメモリ６と、Ｉ
Ｃメモリ入出力手段７と、保守用操作部８と、保守用表
示部９と、カウンタ１０と、入金部１１と、操作部１２
と、金額表示部１３と、払戻し部１４と、商品取出し部
１５とから構成されている。

【００１５】次に、本装置の各部について具体的に説明
する。画像入力手段２は、外部のビデオカメラ等の映像
装置から画像のビデオ信号を入力し、アナログ／ディジ
タル（Ａ／Ｄ）変換したディジタル画像情報をＶＲＡＭ
３に出力するものである。尚、本装置では、各種のビデ
オ信号を入力するために、画像入力手段２内にＮＴＳＣ
端子，Ｓ端子等のインターフェース接続部を設けてい
る。

【００１６】ＶＲＡＭ３は、１画面分のディジタル画像
情報を記憶するメモリで、商品の見本表示用のＶＲＡＭ
３ａと、商品の広告表示用のＶＲＡＭ３ｂとが設けられ
ている。尚、ＶＲＡＭ３ａとＶＲＡＭ３ｂとは、それぞ
れの容量が表示部の大きさに対応する容量であり、格納
される画像の種類（見本又は広告）が異なるだけで、構
成や使われ方は全く同様であるので、以降は、まとめて
ＶＲＡＭ３として説明し、また説明を簡単にするために
大きさも同様として説明する。

【００１７】ここで、ＶＲＡＭ３内の構成の一例につい
て、図４を使って説明する。図４は、本装置のＶＲＡＭ
３の構成例を示す説明図である。本装置のＶＲＡＭ３で
は、図４に示すように、１画面の画像に対する輝度情報
と色差情報１と色差情報２の領域に分割されており、各
領域は１画素が８ビットで、６４０×４８０画素分を格
納している。

【００１８】画像出力手段４は、ＶＲＡＭ３に記憶され
たディジタル画像情報をアナログ／ディジタル（Ｄ／
Ａ）変換して画像信号を表示部５に出力するもので、見
本表示用の画像出力手段４ａと、広告表示用の画像出力
手段４ｂとが設けられている。表示部５は、画像出力手
段４から出力される画像信号に基づいて画像を表示する
薄型液晶パネル等の表示部で、商品の見本表示用の見本
表示部５ａと、商品の広告表示用の広告表示部５ｂとが
設けられている。

【００１９】ＩＣメモリ６は、圧縮符号化された画像デ
ータ（圧縮画像データ）を格納するメモリで、本装置で
は特に着脱可能なメモリカードとすることにより、装着
されたメモリカードに後述する主制御部１で圧縮した圧
縮画像データを格納するか、又は予め外部で圧縮画像デ
ータを格納したメモリカードを装着して圧縮画像データ
を読み込むこともできるようになっている。

【００２０】ここで、ＩＣメモリ６内の構成の一例につ
いて、図５を使って説明する。図５は、本装置のＩＣメ
モリ６の構成例を示す説明図である。図５に示す例にお
いてＩＣメモリ６は、画像データを格納するための３０
個の画像エリアNo.1〜No.30 と、各画像エリアに有効な
画像データが格納されているか否かを示す管理情報を格
納する管理情報エリアとから構成されている。そして、
１つの画像エリアは、タイトルデータ（８ＫＢ）と画像
データ（５６ＫＢ）とから構成されている。また、画像
エリアは、No.1〜No.15 を見本表示用として使用し、N
o.16 〜No.30 を広告表示用として使用する。

【００２１】ＩＣメモリ入出力手段７は、ＩＣメモリ６
への圧縮画像データの入出力制御を行うものである。

【００２２】保守用操作部８は、新しい画像の取込、表
示内容の変更、カウンタの内容の確認等の保守の為の各
種操作を入力するもので、図２に示したように筐体１に
設けられている。保守用表示部９は、保守操作のメッセ
ージや、カウンタの内容等を表示する液晶やＬＥＤ等の
表示部で、図２に示したように筐体１に設けられてい
る。

【００２３】カウンタ１０は、商品毎に在庫数量をカウ
ントするカウンタであり、図２に示した筐体１に設けら
れている。そして、カウンタ１０の値は、商品を補充し
たときに作業者によって設定され、以降商品が販売され
る毎に減数され、後述する主制御部１において在庫数を
表示するカウント処理が行われる際に参照されるように
なっている。

【００２４】主制御部１は、本装置全体を制御するもの
で、中央演算装置（ＣＰＵ）１ａと、各部を統括制御す
る制御プログラムや画像の圧縮伸張等のプログラムが格
納がされているプログラムＲＯＭ１ｂと、演算処理のた
めのワークＲＡＭ１ｃと、時間をカウントするタイマ１
ｄで構成されている。

【００２５】そして、本装置の電源が投入されると、プ
ログラムＲＯＭ１ｂから制御プログラムをＣＰＵ１ａに
ロードして実行し、新しく画像を取り込んで圧縮して記
憶させる取込処理と、記憶されている画像を伸張して表
示する表示処理と、表示内容を変更する表示変更処理
と、カウンタ１０の内容を表示するカウンタ処理と、商
品を販売する販売処理とを行う。尚、各処理の詳細は後
述する。

【００２６】以降説明する各部は、自動販売装置におい
て商品販売を行う一般的な機能を有する部分であり、本
件の特徴部分ではないので簡単に説明する。入金部１１
は、投入された硬貨や紙幣を入力し、計数してストック
し、投入金額を主制御部１に出力する制御を行うもので
ある。操作部１２は、選択ボタンや払戻しスイッチ等の
制御を行うものである。金額表示部１３は、投入された
金額やおつりの金額を表示するものである。払戻し部１
４は、投入されたお金やおつりの払戻しを制御するもの
である。商品取出し部１５は、商品の受け渡しが発生す
るときに支持機構１〜ｎから商品を取り出す制御を行う
ものである。

【００２７】次に、本装置の動作の概要について、図
３，図６を使って説明する。図６は、本装置の主制御部
１におけるメイン処理の流れを示すフローチャート図で
ある。本装置は、電源が投入されると、主制御部１のプ
ログラムＲＯＭ１ｂより制御プログラムをＣＰＵ１ａに
ロードして実行し、図６に示すメイン処理を行う。

【００２８】メイン処理は、まず初期処理として、見本
表示部５ａへ表示する画像エリア番号（見本表示エリア
番号）をNo.1 に設定し、広告表示部５ｂへ表示する画
像エリア番号（広告表示エリア番号）をNo.16 に設定
し、見本表示用の画像を取り込む画像エリア番号（見本
取込エリア番号）をNo.1 に設定し、広告表示用画像を
取り込む画像エリア番号（広告取込エリア番号）をNo.1
6 に設定する（１００）。

【００２９】そして、見本の表示処理を行い（１０
２）、広告の表示処理を行い（１０４）、保守モードに
入るかどうかを判断し（１０６）、保守モードに入る場
合は、保守処理を行って（１０８）、処理１１０に進
み、保守モードに入らない場合は、そのまま処理１１０
に進む。ここで、保守モードに入るかどうかの判断は、
保守用操作部８からの入力で行う。

【００３０】そして、一定金額以上投入されたかを判断
し（１１０）、投入された場合は、販売処理を行ってか
ら（１１２）、処理１０６に戻り、一定金額以上が投入
されていない場合は、そのまま処理１０６に戻るように
なっている。ここで、一定金額以上投入されたかの判断
は、入金部１１から受け取る投入金額の値で判断する。
尚、図６において、処理１０２と処理１０４の順序、及
び処理１０６と処理１１０の順序については、いずれの
処理を優先して行うようにしても構わない。そして、処
理１１２の販売処理は、通常の自動販売装置の販売処理
であり、本件の特徴部分ではないので詳細な説明は省略
し、本発明の自動販売装置の特徴部分の処理について以
下詳細に説明する。

【００３１】まず、図６に示した処理１０２の見本の表
示処理の内容について、図７を使って説明する。図７
は、本装置の主制御部１における見本の表示処理の流れ
を示すフローチャート図である。見本の表示処理は、図
７に示すように、見本表示エリア番号が指すＩＣメモリ
６の画像エリアに有効データがあるかを判断し（２０
０）、有効データがない場合は、エラーメッセージを保
守用表示部９に表示して（２０２）、表示処理を終了す
る。一方、見本表示エリア番号が指すＩＣメモリ６の画
像エリアに有効データがある場合は、その画像エリアか
ら圧縮画像データを読み出し（２０４）、復号化処理を
行い（２０６）、逆量子化処理を行い（２０８）、ＩＤ
ＣＴ演算して画像を伸張し（２１０）、伸張された画像
データをＶＲＡＭ３ａに書込んで（２１２）、表示処理
を終了する。

【００３２】尚、処理２０６の復号化処理及び処理２０
８の逆量子化処理及び処理２１０のＩＤＣＴ演算は、一
般的な画像伸張処理であるので詳細な説明は省略する。
また、図７では見本の表示処理について説明したが、図
６の処理１０４の広告の表示処理も同様の処理で、但し
処理２００及び処理２０４では広告表示エリア番号が指
すＩＣメモリ６の画像エリアについて処理を行う点と、
処理２１２において画像データの書き込み先がＶＲＡＭ
３ｂである点が異なっている。

【００３３】次に、図６に示した処理１０８の保守処理
の内容について、図８を使って説明する。図８は、本装
置の主制御部１における保守処理の流れを示すフローチ
ャート図である。保守処理は、図８に示すように、まず
カウンタを確認するかどうかを判断し（３００）、確認
する場合のみカウンタ処理を行い（３０２）、次に取込
画像があるかを判断し（３０４）、ある場合のみ取込処
理を行い（３０６）、次に表示データの変更があるかを
判断し（３０８）、変更がある場合のみ表示変更処理を
行い（３１０）、次に一定時間経過したかを判断し（３
１２）、経過していなければ処理３００に戻り、経過し
ている場合は、保守処理を終了する。

【００３４】ここで、処理３００及び処理３０４及び処
理３０８の判断はいずれも保守用操作部８からの入力で
行い、３つの処理の順序は、いずれの処理を優先して行
うようにしても構わない。また、処理３１２の判断は、
主制御部１内のタイマ１ｄで時間をカウントして、予め
設定された一定時間との比較を行って判断するものであ
る。また、処理３０２のカウンタ処理とは、カウンタ１
０-1〜カウンタ１０-nの値を読み取り、保守用表示部９
に表示する処理である。

【００３５】次に、図８に示した処理３０６の取込処理
の内容について、図９を使って説明する。図９は、本装
置の主制御部１における見本表示用の画像の取込処理の
流れを示すフローチャート図である。尚、図９では、Ｉ
Ｃメモリ６内で見本表示用の画像エリアをNo.1〜No.15
とした場合の例を示している。

【００３６】見本表示用の画像の取込処理は、図９に示
すように、まず画像入力処理を行う（４００）。ここ
で、画像入力処理とは、主制御部１が画像入力手段２に
見本表示用の画像の入力指示を出力して、画像入力手段
２が外部のビデオカメラ等で撮影された画像又は再生さ
れた画像の画像信号を取り込んで、ディジタル画像デー
タに変換してＶＲＡＭ３ａに格納し、１画面についての
処理が終了したなら、画像入力手段２が完了指示を主制
御部１に返す処理である。この時、ＶＲＡＭ３ａに格納
された画像は画像出力手段４ａを介して見本表示部５ａ
に表示されることになる。

【００３７】次に、入力された画像が取り込むべき有効
な入力画像であるかを判断し（４０２）、有効でない場
合は、エラーメッセージを保守用表示部９に表示して
（４０４）、取込処理を終了する。また、有効である場
合は、圧縮格納処理を行い（４０６）、見本取込エリア
番号の値に１を加算し（４０８）、見本取込エリア番号
の値が１５以下であるかを判断し（４１０）、１５以下
の場合はそのまま取込処理を終了し、１５以下でない場
合（例えば１６の場合）は、見本取込エリア番号に１を
設定して（４１２）、取込処理を終了する。

【００３８】ここで、処理４０２の入力された画像が取
り込むべき有効な入力画像であるかの判断は、保守用操
作部８からの入力で行う。尚、図９には見本表示用の画
像の取込処理を示したが、広告表示用の画像の取込処理
も同様で、但し、処理４００において画像入力手段２に
広告表示用の画像の入力指示が出力され、入力された画
像がＶＲＡＭ３ｂに格納され、広告表示部５ｂに表示さ
れる点が異なる。また、処理４０８及び処理４１０及び
処理４１２において扱う値が広告取込エリア番号であ
り、処理４１０において広告取込エリア番号の値がエリ
ア番号の最大値である３０以下であるかを判断して、３
０以下でない場合は、処理４１２において広告取込エリ
ア番号に広告用画像エリアの最小値である１５を設定す
る点が異なっている。

【００３９】次に、図９に示した処理４０６の圧縮格納
処理の内容について、図１０を使って説明する。図１０
は、本装置の主制御部１における見本表示用の画像の圧
縮格納処理の流れを示すフローチャート図である。見本
表示用の画像の圧縮格納処理は、図１０に示すように、
ＶＲＡＭ３ａから画像データを取り込み（５００）、Ｄ
ＣＴ演算を行い（５０２）、量子化処理を行い（５０
４）、ハフマン符号化を行い（５０６）、見本取込エリ
ア番号が指すＩＣメモリ６の画像エリアに圧縮画像デー
タを格納し（５０８）、圧縮格納処理を終了する。

【００４０】尚、処理５０２のＤＣＴ演算及び処理５０
４の量子化処理及び処理５０６のハフマン符号化は、一
般的な画像圧縮処理であるので詳細な説明は省略する。
また、図１０では見本表示用の画像の圧縮格納処理につ
いて説明したが、広告表示用画像の圧縮格納処理も同様
の処理で、但し処理５００で画像データの読み込み先が
ＶＲＡＭ３ｂである点が異なり、また処理５０８におい
て広告取込エリア番号が指すＩＣメモリ６の画像エリア
にデータを格納する点が異なっている。

【００４１】次に、図８に示した処理３１０の表示変更
処理の内容について、図１１を使って説明する。図１１
は、本装置の主制御部１における表示変更処理の流れを
示すフローチャート図である。

【００４２】表示変更処理は、図１１に示すように、表
示データの変更があるかを判断し（６００）、ない場合
は、そのまま表示変更処理を終了し、変更がある場合
は、見本表示の変更があるかを判断し（６０２）、ない
場合はそのまま処理６１０に移り、見本表示の変更があ
る場合は、表示する画像が格納されているＩＣメモリ６
の画像エリア番号を保守用操作部８から入力し（６０
４）、入力した画像エリア番号を見本表示エリア番号に
設定し（６０６）、図７に示した見本の表示処理を行う
（６０８）。

【００４３】次に、広告表示の変更があるかを判断し
（６１０）、ない場合はそのまま表示変更処理を終了
し、広告表示の変更がある場合は、表示する画像が格納
されているＩＣメモリ６の画像エリア番号を保守用操作
部８から入力し（６１２）、入力した画像エリア番号を
広告表示エリア番号に設定し（６１４）、広告の表示処
理を行って（６１６）、表示変更処理を終了する。ここ
で、処理６００及び処理６０２及び処理６１０の判断は
いずれも保守用操作部８からの入力で行う。また、処理
６０２〜処理６０８と、処理６１０〜処理６１６とは、
順番を入れ替えても構わない。

【００４４】次に、本装置の別の動作について、図１２
を使って説明する。図１２は、本装置の主制御部１にお
ける別のメイン処理の流れを示すフローチャート図であ
る。図１２に示したメイン処理は、処理７００から処理
７１２までは、図６に示した処理１００から処理１１２
と全く同様であるが、処理７１０又は処理７１２の次に
一定時間経過したかを判断し（７２０）、一定時間経過
していなければ処理７０６に戻り、一定時間経過した場
合は、自動表示変更処理を行う（７２２）ものである。

【００４５】ここで、自動表示変更処理の例としては、
特に広告表示部５ｂの表示に関して、広告表示エリア番
号に次の画像エリア番号を設定し、表示処理を行うこと
により、広告表示部５ｂの表示画像を一定間隔で順番に
変更して表示するものである。

【００４６】また、自動表示変更処理の別の例として
は、特に広告表示部５ｂの表示に関して、広告表示エリ
ア番号にランダムな画像エリア番号を設定し、表示処理
を行うことにより、広告表示部５ｂの表示画像を一定間
隔でランダムに変更して表示するものである。

【００４７】また、自動表示変更処理の更に別の例とし
ては、特に広告表示部５ｂの表示に関して、広告表示エ
リア番号に予め保守用操作部８から選択された画像エリ
ア番号を順番に設定し、表示処理を行うことにより、広
告表示部５ｂの表示画像を一定間隔で選択された画像の
み順番に変更して表示するものである。

【００４８】本発明の自動販売装置及びその商品表示方
法によれば、外部から商品の見本の画像及び広告の画像
を複数取り込んで主制御部１において圧縮してＩＣメモ
リ６に格納し、保守用操作部８から選択した画像につい
て主制御部１で伸張して見本表示部５ａ及び広告表示部
５ｂに表示するので、商品入替や広告変更の際に商品見
本や広告パネルを作成することなく、格納されている見
本及び広告の画像、又は新規に取り込んだ見本及び広告
の画像を表示することができ、見本の表示や広告の表示
を容易に変更することができる効果がある。

【００４９】また、本発明の自動販売装置及びその商品
表示方法によれば、主制御部１において自動表示変更処
理を行うことによって、一定時間間隔で複数の画像を変
更しながら表示することができ、人の目を引き宣伝効果
を向上することができる効果がある。

【００５０】また、本発明の自動販売装置によれば、圧
縮画像データを格納するＩＣメモリ６を着脱可能なＩＣ
メモリカードとしているので、外部で予め圧縮画像デー
タを格納したＩＣメモリカードを本装置に挿入すること
により、ＩＣメモリカードに格納された画像を表示する
ことができ、画像の取込を簡単に行うことができる効果
がある。

【００５１】また、本発明の自動販売装置によれば、見
本及び広告の画像を圧縮して格納し、伸張して表示する
ので、少ないメモリ容量で多くの画像を格納することが
できる効果がある。

【００５２】また、本発明の自動販売装置によれば、商
品毎にカウンタ１０を設けて在庫数をカウントし、主制
御部１における保守処理のカウント処理でカウンタ１０
の値を保守用表示部９に表示するので、在庫数が一目で
分かり、商品の補充作業の効率を良くする効果がある。

【００５３】

【発明の効果】請求項１，２記載の発明によれば、画像
入力手段が商品の見本の画像を入力し、制御部が画像の
画像データを圧縮して記憶部に格納し、記憶部に格納さ
れた圧縮画像データを制御部が伸張して第１の画像メモ
リに格納し、第１の画像出力手段が第１の画像メモリの
画像データを画像信号に変換して見本表示部に表示する
自動販売装置及びその商品表示方法としているので、商
品入替の際に商品見本を作成して入れ替えることなく、
格納されている見本の画像または新規に取り込んだ見本
の画像を表示することができ、商品見本の内容を容易に
変更することができる効果がある。

【００５４】請求項１，３記載の発明によれば、画像入
力手段が商品の広告の画像を入力し、制御部が画像の画
像データを圧縮して記憶部に格納し、記憶部に格納され
た圧縮画像データを制御部が伸張して第２の画像メモリ
に格納し、第２の画像出力手段が第２の画像メモリの画
像データを画像信号に変換して広告表示部に表示する自
動販売装置及びその商品表示方法としているので、商品
入替時の広告を変更する際に広告パネルを作成して入れ
替えることなく、格納されている広告の画像又は新規に
取り込んだ広告の画像を表示することができ、広告の内
容を容易に変更することができる効果がある。

【００５５】請求項１，４記載の発明によれば、カウン
タが商品の在庫数量をカウントし、保守用操作部からの
要求で制御部がカウンタの値を読み込んで保守用表示部
に表示する自動販売装置及びその商品表示方法としてい
るので、商品補充の際等に各商品の在庫数量を即座に確
認することができ、補充作業の効率化を図ることができ
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る自動販売装置の正面の概観図であ
る。

【図２】本装置の正面扉を開けたときの正面の概観図で
ある。

【図３】本装置の構成ブロック図である。

【図４】本装置のＶＲＡＭの構成例を示す説明図であ
る。

【図５】本装置のＩＣメモリの構成例を示す説明図であ
る。

【図６】本装置の主制御部におけるメイン処理の流れを
示すフローチャート図である。

【図７】本装置の主制御部における見本の表示処理の流
れを示すフローチャート図である。

【図８】本装置の主制御部における保守処理の流れを示
すフローチャート図である。

【図９】本装置の主制御部における見本表示用の画像の
取込処理の流れを示すフローチャート図である。

【図１０】本装置の主制御部における見本表示用の画像
の圧縮格納処理の流れを示すフローチャート図である。

【図１１】本装置の主制御部における表示変更処理の流
れを示すフローチャート図である。

【図１２】本装置の主制御部における別のメイン処理の
流れを示すフローチャート図である。

【図１３】従来の自動販売装置の正面の概観図である。

【図１４】従来の自動販売装置の正面扉の背面の概観図
である。

【符号の説明】

１…主制御部、 ２…画像入力手段、 ３…ＶＲＡＭ、
４…画像出力手段、５ａ…見本表示部、 ５ｂ…広告
表示部、 ６…ＩＣメモリ、 ７…ＩＣメモリ入出力手
段、 ８…保守用操作部、 ９…保守用表示部、 １０
…カウンタ、１１…入金部、 １２…操作部、 １３…
金額表示部、 １４…払戻し部、１５…商品取出し部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動販売装置において、商品の見本及び
   広告の画像を入力する画像入力手段と、前記入力した画
   像の画像データを圧縮・伸張する制御部と、前記圧縮し
   た圧縮画像データを記憶する記憶部と、前記制御部で伸
   張された商品の見本の画像データを記憶する第１の画像
   メモリと、前記制御部で伸張された商品の広告の画像デ
   ータを記憶する第２の画像メモリと、前記第１の画像メ
   モリに記憶された画像データを画像信号に変換する第１
   の画像出力手段と、前記第２の画像メモリに記憶された
   画像データを画像信号に変換する第２の画像出力手段
   と、前記第１の画像出力手段から出力される画像信号を
   表示する見本表示部と、前記第２の画像出力手段から出
   力される画像信号を表示する広告表示部と、商品の在庫
   数を計数するカウンタと、画像の取込及び表示に関する
   保守用の操作を行う保守用操作部と、前記カウンタの
   値、前記保守用の操作の内容及び結果を表示する保守用
   表示部とを有することを特徴とする自動販売装置。
2. 【請求項２】 画像入力手段が商品の見本の画像を入力
   し、制御部が前記画像の画像データを圧縮して記憶部に
   格納し、前記記憶部に格納された圧縮画像データを前記
   制御部が伸張して第１の画像メモリに格納し、第１の画
   像出力手段が前記第１の画像メモリの画像データを画像
   信号に変換して見本表示部に表示することを特徴とする
   請求項１記載の自動販売装置の商品表示方法。
3. 【請求項３】 画像入力手段が商品の広告の画像を入力
   し、制御部が前記画像の画像データを圧縮して記憶部に
   格納し、前記記憶部に格納された圧縮画像データを前記
   制御部が伸張して第２の画像メモリに格納し、第２の画
   像出力手段が前記第２の画像メモリの画像データを画像
   信号に変換して広告表示部に表示することを特徴とする
   請求項１記載の自動販売装置の商品表示方法。
4. 【請求項４】 カウンタが商品の在庫数量をカウント
   し、保守用操作部からの要求で制御部がカウンタの値を
   読み込んで保守用表示部に表示することを特徴とする請
   求項１記載の自動販売装置の商品表示方法。