JPH0944614A - 非接触応答器の認識方法およびその装置 - Google Patents

非接触応答器の認識方法およびその装置

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JPH0944614A
JPH0944614A JP19228095A JP19228095A JPH0944614A JP H0944614 A JPH0944614 A JP H0944614A JP 19228095 A JP19228095 A JP 19228095A JP 19228095 A JP19228095 A JP 19228095A JP H0944614 A JPH0944614 A JP H0944614A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一通信領域内において、一つの質問器に対
し、複数の応答器が存在する場合に、あらかじめ応答器
毎に返送時間を設定せずに確実に応答器を認識できるよ
うにするとともに、応答器からの返送時間の重複を防ぐ
ために特別なタイマー設定を不要とし、混信のない応答
器の認識を行う。 【構成】 質問器から応答器に対し、ランダムビットを
送信するとともに、応答器側において、応答器があらか
じめ保有する固有のIDコードをランダムビットと順次
比較し、両コードが一致したときに、応答器から質問器
に対し応答用データを送信する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は工場の生産ラインや物
流ライン、オフィスの入退出管理等において、工具や荷
物にIDカードを付けたり、または人に非接触カードを
もたせて非接触でデータを通信、管理する非接触応答器
の認識方法およびその装置に関するもので、非接触応答
器には固有のIDコードや製品番号、製造時のデータ等
を登録し、そのデータを非接触で通信することにより応
答器を識別するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の質問器の使用状態を示す概
要図、図10は図9に示す質問器の送受信状態における
通信の時間的な関係を示す説明図、図11は通信エリア
において、質問器と通信する応答器が複数の場合の説明
図。図12は図11における通信の時間的な関係を説明
するタイミングチャートである。一般に、この種の質問
器では、図9に示すような使用状態を採る。従来の非接
触応答器システムでは、まず質問器1が通信エリア内に
存在する応答器に対して読み出しの高周波信号を送出す
る。この読み出し信号は応答器に対するコマンド等をA
SK変調やFSK変調したものである。応答器はこの読
み取り信号を受信すると応答器の全回路を動作させる電
力も同時に生成し、動作停止状態いわゆるスリープモー
ド(Sleep Mode)から動作可能状態となる。
そして質問器1からのコマンドの内容により、応答器内
にあるメモリからIDコードやデータを読み出し、高周
波信号に変調をかけて返送する。
【0003】しかし従来の非接触応答器システムでは図
9のように、質問器1と応答器が一対一の関係で通信を
行うことが前提となっている。このときのタイミングチ
ャートは図10に示すようになる。この関係では質問器
1から読み出しコマンドが送信されると、応答器2はこ
れを受信し、データを返送する。質問器1は応答器2か
らのデータを受信する。ところが図11のように質問器
1に対し、応答器が複数たとえば2つの応答器2a、2
bが存在する場合、質問器1の読み出し信号が複数の応
答器に同時に到達したとき、図12に示すように、各々
の応答器が同時に返答しようとすることから混信が生じ
る。入退出管理では上記のように混信が生じ、質問器1
側で判別が不可能となった場合、エラーとみなし入退出
が拒否されてしまう。そのために応答器2をもった人の
通行範囲を狭め、一人ずつ通信エリアに進入するように
せざるを得ない。また、応答器2内にタイマーを内蔵さ
せ、読み出し信号を受信するとタイマーをスタートし、
あらかじめ設定された時間が経過すると応答器2が送信
を許可されることを用いて、応答器2側で返信信号の返
送時間をずらすようにしているものがある。しかしこの
方式では応答時間を重ならないように各応答器のタイマ
ーを設定する必要があることから、応答器の数が多くな
った場合に全ての応答器に対して異なる設定を行うのは
困難である。また各応答器の応答時間が絶対に重複しな
いような正確なタイマーが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は上述のように、質問器の読み出し信号が複
数の応答器に同時に到達した場合、各々の応答器が同時
に返答することから混信が生じ、質問器側で判別が不可
能となることである。
【0005】請求項1の発明は、同一通信領域内におい
て、一つの質問器に対し、複数の応答器が存在する場合
に、あらかじめ応答器毎に返送時間を設定せずに確実に
応答器を認識できるようにするとともに、応答器からの
返送時間の重複を防ぐために特別なタイマー設定を不要
とし、混信のない応答器の認識を行うことを目的とする
ものである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1と同様に、同
一通信領域内において、一つの質問器に対し、複数の応
答器が存在する場合に、あらかじめ応答器毎に返送時間
を設定せずに確実に応答器を認識できるようにするとと
もに、応答器からの返送時間の重複を防ぐために特別な
タイマー設定を不要とし、混信のない応答器の認識を行
うことを目的とするものである。
【0007】請求項3の発明は、請求項1と同様に、同
一通信領域内において、一つの質問器に対し、複数の応
答器が存在する場合に、あらかじめ応答器毎に返送時間
を設定せずに確実に応答器を認識できるようにするとと
もに、応答器からの返送時間の重複を防ぐために特別な
タイマー設定を不要とし、混信のない応答器の認識を行
うことを目的とするものである。
【0008】請求項4の発明は、請求項1と同様に、同
一通信領域内において、一つの質問器に対し、複数の応
答器が存在する場合に、あらかじめ応答器毎に返送時間
を設定せずに確実に応答器を認識できるようにするとと
もに、応答器からの返送時間の重複を防ぐために特別な
タイマー設定を不要とし、混信のない応答器の認識を行
うことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、質問
器から応答器に対し、ランダムビットを送信するととも
に、応答器側において、応答器があらかじめ保有する固
有のIDコードをランダムビットと順次比較し、両コー
ドが一致したときに、応答器から質問器に対し応答用デ
ータを送信する方法である。
【0010】請求項2の発明は、質問器が応答器からの
応答用データを受信した状態で、その応答器に対し、応
答用データを受信した旨の確認信号を送信する方法であ
る。
【0011】請求項3の発明は、質問器側で発生させた
ランダムビットと比較する応答器のデータのデータ長
を、応答器毎に異ならせた方法である。
【0012】請求項4の発明は、質問器にランダムビッ
トを供給するランダムビット発生手段を設け、また応答
器にはこの応答器の受信手段からの信号を制御する制御
手段と、制御手段の出力を受けてメモリ内容を読み出し
て格納するシフトレジスタと、応答器の受信手段からの
信号とシフトレジスタの出力とを比較する比較手段とを
設けたものである。
【0013】
【作用】請求項1の発明は、質問器から応答器に対し、
ランダムビットを送信され、一方、応答器側において
は、あらかじめ保有する固有のIDコードがランダムビ
ットと順次比較され、両コードが一致したときに、応答
器から質問器に対し応答用データが送信される。
【0014】請求項2の発明は、質問器が応答器からの
応答用データを受信したとき、応答用データを受信した
旨の確認信号を応答器に送信する。
【0015】請求項3の発明は、質問器側で発生させた
ランダムビットと比較する応答器のデータ長によって応
答器の応答用データの送信時間が自動的に変わる。
【0016】請求項4の発明は、請求項1と同様に、質
問器から応答器に対し、ランダムビットが送信され、一
方、応答器側においては、あらかじめ保有する固有のI
Dコードがランダムビットと順次比較され、両コードが
一致したときに、応答器から質問器に対し応答用データ
が送信される。
【0017】
【実施例】以下、図によってこの発明の一実施例を説明
する。図1はこの発明における応答器の認識方法を装置
として具体化した状態を示すブロック構成図である。す
なわち図1において、符号1は質問器、2は通信エリア
3内において、質問器1と通信を行う応答器である。質
問器1は送信手段4と受信手段5および信号制御手段6
から構成される。送信手段4は発振部7、変調部8、送
信部9を有している。そして発振部7の出力端は変調部
8の入力端に接続され、さらにこの変調部8の出力端は
送信部9に接続されている。受信手段5は受信部10と
この受信部に接続された復調部11を有している。信号
制御手段6はCPU等により構成される。そしてこの信
号制御手段6は変調部8および復調部11に接続されて
いる。12はランダムビットを発生するランダムビット
発生手段である。
【0018】応答器2は受信手段13、送信手段14、
制御手段15、メモリ16、シフトレジスタ17、比較
手段18から構成される。受信手段13は受信部19、
電源部20および復調部21を有している。そして受信
部19は電源部20および復調部21に接続される。な
お、電源部20は受信部19で受信した質問器1からの
高周波信号を整流して直流にし、コンデンサ等(図に示
してない)に蓄電して応答器2の全ての電源として利用
するものである。なお、この電源部20は個々の応答器
に電池や太陽電池を搭載してもよい。送信手段14は変
調部22およびこの変調部22に接続された送信部23
とを有する。また制御手段15は復調部21、変調部2
2、メモリ16、比較手段18およびシフトレジスタ1
7にそれぞれ接続される。比較手段18は復調部21、
シフトレジスタ17および制御手段15にそれぞれ接続
される。
【0019】次に上記構成における動作について説明す
る。まず、質問器1は変調部8を用いて、発振部7から
の信号を信号制御手段6が生成した応答器に対するコマ
ンドで変調をかける。その変調波は送信部9に伝送さ
れ、質問器1は信号を応答器2に向けて送出する。一
方、応答器2は各々固有のIDコードをメモリ16に格
納している。質問器1から読み出し開始の高周波信号が
送出されると、受信部19がその信号を受信するととも
に、その一部は電源部20に与えられ、通信エリア3内
に存在する各々の応答器2は動作停止状態、いわゆるス
リープ状態から動作可能状態となる。これによって制御
手段15はシフトレジスタ17をリセットする。各応答
器2は読み出しのコマンド信号を復調器21により復調
し、制御手段15により各応答器固有のIDコードをメ
モリ16から読み出し、シフトレジスタ17に格納す
る。
【0020】図2は図1の構成において、質問器と複数
の応答器との通信状態におけるタイミングチャートを示
している。図2において質問器1は読み出し開始信号を
送出後、発振部7からの高周波信号をバイナリーのラン
ダムビットで変調したランダムビット信号を通信エリア
3に送信する。ランダムビットは”0”または”1”を
ランダムに出力するランダムビット発生手段12で生成
される。応答器2は受信部19でそのランダムビット信
号を受信し、さらに復調部21で復調してそのランダム
ビットを再生する。復調部21の出力は比較手段18に
入力され、シフトレジスタ17の出力、つまりIDコー
ドの最下位又は最上位ビットとの排他的論理和(Exc
lusive OR)をとり比較をしていく。シフトレ
ジスタ17の出力と質問器1が放射したランダムビット
が一致した場合、シフトレジスタ17内のデータをシフ
トしていく。
【0021】図3は質問器のランダムビットと各応答器
の保有するIDコードとの関係を示す説明図である。図
3において各応答器2a、2b、2cは枠内にある8ビ
ットのIDコードをもっているとする。この状態で、質
問器1は枠内のランダムビットを順次送出する。応答器
2は各々のIDコードと質問器1が送出するランダムビ
ットを順次比較していく。枠上の数字は、シフトレジス
タの出力が一致したランダムビットを質問器1が何ビッ
ト目に生成したかを示したものである。なお、各応答器
はIDコードを格納したシフトレジスタの出力と質問器
1が送出したランダムビットを比較し、一致したときの
みシフトレジスタの値をシフトする。一方制御手段15
では、応答器2のIDコードのビット数分のビットを計
数するカウンタ機能等を持たせ、比較回路からシフトレ
ジスタ出力とランダムビットが一致したことを示す信号
がきたときにカウントをおこなう。たとえば応答器2の
IDコードが8ビットの場合、比較回路からの出力が8
回あった時点で応答器2のIDコードの全ビットがラン
ダムビットと一致したことを認識する。ここで8ビット
全てが一致した場合、応答器2は送信可能状態となり、
送信すべきデータ等を送出する。データ送信が完了する
とその応答器2は再び電源停止状態、すなわちスリープ
状態となる。なお、図1においては質問器1、応答器2
共に送信部9、23と受信部10、19を分別している
が、これらは一つにまとめることも可能である。また変
調方式はASK(Amplitude Shift K
eying)変調やFSK(Frequency Sh
ift Keying)変調、PSK(Phase S
hift Keying)変調などを用いることが可能
である。
【0022】図2および図3において、質問器1が11
ビット目を送出した時点で、応答器2aは8ビット全て
が一致したことから、変調部22によって自己のIDコ
ードやメモリ内データを変調し、送信部23を通して質
問器1に向け送信する。質問器1側では応答器2の返信
信号を受信し、応答器2aの応答用データを認識し終わ
るまで12ビット目のランダムビットを送出しない。応
答器2の応答用データを全て受信し認識した時点で、質
問器1は12ビット目のランダムビットを送出する。通
信エリア3内の全応答器2a、2b、2cに対してID
コードとランダムビットが一致するまで、質問器1はラ
ンダムビットを送出する。応答器2からの返送が一定期
間無くなった場合、全ての応答器2a、2b、2cが返
信したものと判断し、ランダムビットの送出を停止し、
通信を終了させる。なお、ランダムビットと比較するも
のはIDコードではなく、あらかじめメモリ16に設定
した値を用いてもよい。また応答器2が送信するのはI
Dコードだけではなく各応答器2が保持しているデータ
をつけ加えても良い。
【0023】図4は複数の応答器が同じランダムビット
で送信可能状態になった場合を示すタイミングチャート
である。図4では質問器1が放射するランダムビットが
11ビット目の時に応答器2aと応答器2bのIDコー
ドの全ビットが一致し、両応答器2aと2bは応答用デ
ータの送信を行う。しかし同時に両応答器2a、2bが
高周波信号を放射しているため、質問器1側では両応答
器の送信データを判別できなくなり、混信状態とみな
す。そこで質問器1は通信エリアの全応答器に対してリ
セットコマンド信号を送出する。リセットコマンド信号
の受信により、応答器2aと応答器2bは制御手段15
によってシフトレジスタ17をリセットし、つづいて制
御手段15を用いて再度IDコードをメモリ16から読
み出す。一方、応答器2cはデータを送出していないこ
とからリセットコマンド信号が自分に対する信号ではな
いことを判断し、そのままの比較状態を保つ。
【0024】質問器1は再度ランダムビット信号を送出
し、各応答器は比較を行っていく。図4では応答器2c
が12ビット目で全IDコードが一致したことからデー
タを送出しており、他にデータを出力している応答器が
ないことから質問器1は応答器2cのデータを判別する
事ができる。応答器2cはデータ送信後リセットコマン
ド信号が無いことから混信なく通信できたと判断し、再
び休止状態すなわちスリープモードになる。以下、この
動作を繰り返すことで、質問器1は全応答器のデータを
重なることなく正常に受信することができる。なお、シ
フトレジスタ17をリセットする場合、全IDコードを
再度入力するのではなく、IDコードを分割したものを
入力することにより、再比較の時間を短縮することが可
能となる。
【0025】図5は図1の動作を説明するためのフロー
チャートである。ここではまず、応答器2の中で、最初
に2aが選択されることを仮定して説明する。最初に応
答器2a及び2bはスリープモードにある(ST0)。
この状態で質問器1はコマンド信号を含む読み出し開始
信号を放射する(ST1)。応答器2a及び2bはコマ
ンド信号を受信し、これを復調する(ST2)。次に応
答器2a及び2bはメモリ16からIDコードを読み出
し、シフトレジスタ17へ入力する(ST3)。質問器
1は応答器2a及び2bに対しランダムビットを送信す
る(ST4)。応答器2a及び2bはシフトレジスタ1
7の出力とランダムビットを比較する(ST5)。やが
て応答器2aは全IDコードが一致する(ST6)。す
ると応答器2aはメモリ16内の応答用データを送信す
る(ST7)。質問器1は応答器2aのデータを受信す
ると、ランダムビットの送信を停止する(ST8)。一
方送信を終えた応答器2aはスリープモードになる(S
T9)。質問器1は応答器2aのデータを復調および認
識する(ST10)。ここで応答器2bはST6からS
T10までは質問器1からのランダムビットの待機状態
となっている。質問器1は再びランダムビットを送信す
る(ST11)。今度はたとえば応答器2bの全IDコ
ードと質問器1からのランダムビットが一致する(ST
12)。同様に応答器2bはメモリ16内の応答用デー
タを送信する(ST13)。質問器1は応答器2bから
のデータを受信し、ランダムビットの送信を停止する
(ST14)。一方送信を終えた応答器2bはスリープ
状態となる(ST15)。質問器1は応答器2bのデー
タを復調および認識する(ST16)。
【0026】ここで、通信エリア3内に複数の応答器2
a、2b、2cが存在し、上記の方法にてデータ送信を
行ったとき、図6に示すように、質問器1の近くにいる
応答器2aと通信エリアの端にいる応答器2bが同時に
データを返送する場合がある。この場合、応答器2bの
返送信号に比べて質問器1の近くに位置する応答器2a
の返信信号が強いことから、図7に示すように、質問器
1は混信とはみなさずに応答器2aのデータのみを復調
して認識することがある。よって質問器1は混信である
ことを示すリセットコマンド信号を通信エリアに放射し
ないことから、応答器2aのみならず応答器2bも質問
器1と正常な通信ができたものと判断してしまう。そこ
で質問器1が一つの応答器の送信データを正確に認識し
た場合、返送してきた応答器に対して正常な通信ができ
たことを示す確認信号を送信することが考えられる。そ
の場合の装置例を図8に示す。このとき応答器2が確認
信号によって自分の返信信号が質問器1側で認識できた
ことを判断できるように、質問器1は確認信号として認
識できた応答器のIDコードなどを送信する。これによ
り質問器1から離れた場所にいる応答器2bが送信可能
状態になりデータを送信したが、質問器1から発射され
た確認信号が応答器2aのIDコードであった場合は自
分の送信したデータが認識されなかったことを理解する
ことが可能となる。そこで再度データを送信するか、シ
フトレジスタ17をリセットしてIDコードをメモリ1
6から読み出し、再度ランダムビットとの比較を行う。
【0027】なお、応答器の中、通信エリア3内に存在
し、まだデータを返送してきていない応答器も確認信号
を受信するので、質問器1は、それらの応答器に確認信
号をランダムビット信号と誤判断させないように各々を
違う符号にしたり、送信周波数を異ならせるようにす
る。一方データを送信した応答器は、図8に示すスイッ
チ26を用いて確認信号を判断できるように復調回路を
ランダムビット信号から確認信号が復調できるものに切
り換える。なお、ランダムビット信号と確認信号の区別
がつくような符号を両信号に設定すれば図1のように同
一の復調回路にて復調し、制御手段15にて判別するこ
とも可能である。
【0028】さらに、複数の応答器において同時に返送
する確率がより少なくなるように、応答器2は質問器1
の送出するランダムビットと比較するIDコード等のデ
ータのデータ長を長くしたり、各応答器2において比較
するIDコードのデータ長を異ならせることが考えられ
る。この場合、通信エリア3に最大いくつの応答器が進
入してくるかによって、上記データのデータ長を可変に
設定することが考えられる。これにより複数の応答器が
同時に応答用データを返送する確率が低くなり、短い時
間で通信エリア内にあるすべての応答器との交信が可能
となる。また応答器は、質問器1からのランダムビット
との比較を1ビットずつではなく、2ビット(”0
0”、”01”、”10”、”11”)や3ビットずつ
行うことで同様の効果を生むことが可能となる。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明は、質問器から応答器に
対し、ランダムビットを送信するとともに、応答器側に
おいて、応答器があらかじめ保有する固有のIDコード
等のデータをランダムビットと順次比較し、全ビットが
一致したときに、応答器から質問器に対し応答用データ
を送信するようにしているので、あらかじめ応答器毎に
返送時間を設定する必要はなく、また返送時間を重複さ
せないための正確なタイマーを保有する必要がない。し
たがって、通信エリア内に複数の応答器が存在した場
合、混信が無く全ての応答器との交信が可能である等の
効果がある。
【0030】請求項2の発明は、質問器が応答器からの
応答用データを受信した状態で、その応答器に対し、応
答用データを受信した旨の確認信号を送信するようにし
ているので、請求項1と同様の効果があると共に、応答
用データを送信した応答器が質問器と正常な通信ができ
たか否かを判断することが可能であり、さらに高い信頼
性を得ることができる等の効果がある。
【0031】請求項3の発明は、質問器側で発生させた
ランダムビットと比較する応答器の固有データのデータ
長を、応答器毎に異ならせているので、請求項1と同様
の効果があると共に、応答器毎の応答用データの返送時
間が衝突する確率を低くすることが可能であり、混信無
く短い時間で通信エリア内に存在するすべての応答器と
の交信が可能となる等の効果がある。
【0032】請求項4の発明は、質問器にランダムビッ
トを供給するランダムビット発生手段を設け、また応答
器にはこの応答器の受信手段からの信号を制御する制御
手段と、制御手段の出力を受けてメモリ内容を格納する
シフトレジスタと、応答器の受信手段からの信号とシフ
トレジスタの出力とを比較する比較手段とを設けている
ので、請求項1と同様に、あらかじめ応答器毎に返送時
間を設定する必要はなく、また返送時間を重複させない
ための正確なタイマーを設定する必要がない。したがっ
て、通信エリア内に複数の応答器が存在した場合、混信
が無く全ての応答器との交信が可能となる等の効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明における図1はこの発明における非接
触応答器の認識方法およびその装置の一実施例を示すブ
ロック構成図である。
【図2】図1の構成において、質問器と複数の応答器と
の通信状態におけるタイミングチャートである。
【図3】図1の構成において、質問器のランダムビット
と各応答器の保有するIDコードとの関係を示す説明図
である。
【図4】図1の構成において、複数の応答器が同じラン
ダムビットで送信可能状態になった場合を示すタイミン
グチャートである。
【図5】図1の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図6】質問器に対する複数の応答器の位置関係におけ
る確認信号の使用例を示す説明図である。
【図7】図6において、質問器の読み出しコマンドに対
する複数の応答器の応答状態を示すタイミングチャート
である。
【図8】この発明における非接触応答器の認識方法およ
びその装置のその他の実施例を示すブロック構成図であ
る。
【図9】従来の質問器の使用状態を示す概要図である。
【図10】図9に示す応答器認識装置における質問器と
応答器との通信状態を示すタイミングチャートである。
【図11】一つの通信エリア内に複数の応答器が存在す
るときの質問器と応答器との関係を示す説明図である。
【図12】図11における通信の時間的な関係を説明す
るタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 質問器 2 応答器 4,14 送信手段 5,13 受信手段 6 信号制御手段 12 ランダムビット発生手段 15 制御手段 16 メモリ 17 シフトレジスタ 18 比較手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質問器から応答器に対し、コマンドデー
    タを送信するとともに、このコマンドデータに対し、上
    記応答器から上記質問器に対し応答用データを送信する
    ものにおいて、応答器が保有する固有データのビットの
    配列方向において、まず上記固有データの第1のビット
    を基準として、上記質問器から送られるランダムビット
    と順次比較し、このランダムビットが、上記固有データ
    のビットの第1のビットと一致したとき、上記応答器の
    データの第1のビットをシフトし、次に上記固有データ
    の配列方向において、上記応答器の第1のビットと隣接
    する次のビットを基準として、このビットと上記質問器
    からのランダムビットとを比較し、このランダムビット
    が上記固有データの次のビットと一致したとき、上記固
    有データの次のビットをシフトし、以下同様に上記固有
    データの各ビットを上記ランダムビットと比較するとと
    もに、一致したとき順次シフトし、上記応答器のデータ
    ビットを最終ビットまで全てシフトした状態で、その応
    答器はデータ返送可能な状態になるとともに、このシフ
    トを完了した応答器が上記質問器に対して応答用データ
    を送信する非接触応答器の認識方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記質問器は上記応
    答器からの応答用データを受信した状態で、上記応答器
    に対し、応答用データを受信した旨の確認信号を送信す
    る非接触応答器の認識方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記ランダムビット
    と比較する上記応答器の固有データのデータ長を、応答
    器毎に異ならせた非接触応答器の認識方法。
  4. 【請求項4】 信号制御手段と、送信手段および受信手
    段を備えた質問器と、上記質問器からの信号を受信する
    受信手段と、受信手段からの信号を制御する制御手段
    と、上記応答用データを送信する送信手段と、データを
    記憶するメモリとを備えた応答器とからなる装置におい
    て、上記質問器には上記質問器の送信手段にランダムビ
    ットを供給するランダムビット発生手段を設け、一方上
    記応答器にはこの応答器の受信手段からの信号を制御す
    る制御手段と、上記メモリとともに上記制御手段の出力
    を受けてメモリ内容を格納するシフトレジスタと、上記
    応答器の受信手段からの信号とシフトレジスタの出力と
    を比較し、その結果を上記応答器の送信手段に出力する
    比較手段とを設けたことを特徴とする非接触応答器の認
    識装置。
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