JPH0962809A - 非接触カードの通信方法およびその装置 - Google Patents

非接触カードの通信方法およびその装置

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JPH0962809A
JPH0962809A JP7221935A JP22193595A JPH0962809A JP H0962809 A JPH0962809 A JP H0962809A JP 7221935 A JP7221935 A JP 7221935A JP 22193595 A JP22193595 A JP 22193595A JP H0962809 A JPH0962809 A JP H0962809A
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card
data
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signal
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JP7221935A
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Shiro Kano
史朗 加納
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Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カードからカードコントローラに回答データ
が正しく返送できたか否かをカード自身で判断すること
ができるようにするとともに、通信時間の短縮を図る。 【構成】 カードコントローラとカードとの間の通信を
全二重通信方式によって行い、カードコントローラから
カードに対しコマンドデータを送信するとともに、カー
ドからカードコントローラに対し、カードデータを送信
し、かつカードコントローラはカードデータを受信、復
調しながらカードに対し確認信号を送信し、さらにカー
ドはカードデータを送信しながらその確認信号を受け
て、確認信号の正当性を照合する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は工場の生産ラインや物
流ライン等において、工具や荷物にIDカードを付けた
り、またオフィスの入退出管理等において、入退出する
人に非接触カードをもたせて非接触でデータを通信、管
理するカード識別方法およびその装置に関するもので、
非接触カードには固有のIDコードや製品番号、製造時
のデータ等を登録し、そのデータを非接触で通信するこ
とによりカードを識別するものである。
【0002】
【従来の技術】図8はカードコントローラの一般的な使
用状態を示す概要図、図9は従来のカードコントローラ
の送受信状態における通信の時間的な関係を示す説明図
である。一般に、この種のカードコントローラでは、図
8に示すような使用状態を採る。すなわち通信エリア3
内にカード2があるときにカードコントローラ1はその
カード2と通信を行う。このとき従来のカードコントロ
ーラ1とカード2は図9のタイミングチャートに示すよ
うに、一方が送信している場合は他方は受信体制を取
り、送信か受信の一方のみを行う方式すなわち半二重通
信方式で行っている。この方式はまず、カードコントロ
ーラ1がカード2に対して読み出し信号を送出する。読
み出し信号はカード2に対するコマンド等をASK変調
やFSK変調したものである。カード2はこの読み出し
信号から回路動作電力も形成し、動作停止(Sleep)状
態から動作可能(Wake UP)状態となる。そして読み出
し信号のコマンドにより、カード内にあるメモリからI
Dやデータと、誤り検出符号としてCRC(Cycle Redu
ndancy Check)符号などを付加し、変調をかけて返送す
る。
【0003】一般に、この種のカードコントローラ1は
塵が多い場所やデータキャリアに汚れがついている場合
でも、使用が可能であるという利点がある。しかし従来
の半二重通信ではカードコントローラ側において、誤り
検出符号を用いることでカード2からのデータが正しく
返送できたかをチェックすることはできるが、カード自
身では正しく返送できたか否かを判断することは不可能
であった。また従来の半二重通信において、図10のタ
イミングチャートに示すようにカード2がデータを返信
し終わった後、カードコントローラ1はカード2が返送
してきたデータを解析し、その結果をカード2に再送す
ることが考えられるが、1つのカード2との通信時間が
長くなってしまう問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は上述のように、カードからのデータがカー
ドコントローラに正しく返送できたかをカード自身で判
断することが不可能であることである。また従来の半二
重通信において、カードがデータを返信し終わった後、
カードコントローラはカードが返送してきたデータを解
析し、その結果をカードに再送することが考えられる
が、1つのカードとの通信時間が長くなってしまうこと
である。
【0005】請求項1の発明はカードからカードコント
ローラに回答データが正しく返送できたか否かをカード
自身で判断することができるようにするとともに、通信
時間の短縮を図ることを目的とするものである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1と同様に、カ
ードからカードコントローラに回答データが正しく返送
できたかをカード自身で判断することができるようにす
るとともに、通信時間の短縮を図ることを目的とするも
のである。
【0007】請求項3の発明は、請求項1と同様に、カ
ードからカードコントローラに回答データが正しく返送
できたかをカード自身で判断することができるようにす
るとともに、通信時間の短縮を図ることを目的とするも
のである。
【0008】請求項4の発明は、請求項1と同様に、カ
ードからカードコントローラに回答データが正しく返送
できたかをカード自身で判断することができるようにす
るとともに、通信時間の短縮を図ることを目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、カー
ドコントローラとカードとの間の通信を全二重通信方式
によって行い、カードコントローラからカードに対しコ
マンドデータを送信するとともに、カードからカードコ
ントローラに対し、カードデータを送信し、かつカード
コントローラはカードデータを受信、復調しながらカー
ドに対し確認信号を送信し、さらにカードはカードデー
タを送信しながらその確認信号を受けて、確認信号の正
当性を照合する方法である。
【0010】請求項2の発明は、請求項1において、カ
ードコントローラとカードとの通信はスペクトラム拡散
通信により行う方法である。
【0011】請求項3の発明は、請求項1において、カ
ードコントローラがカードに対して確認信号を送信して
いるときに、上記カード以外のカードは上記確認信号か
ら一致しているデータ部分を認識し、カードデータ返送
時に上記データ部分を省いたカードデータを送信する方
式である。
【0012】請求項4の発明はカードコントローラと、
このカードコントローラと全二重通信方式により通信を
行うカードとを備え、カードコントローラにはカードか
らのカードデータを受けて、確認信号を生成する確認信
号生成部を設け、一方カードにはカードコントローラか
らの確認信号を照合する確認信号照合部を設けたもので
ある。
【0013】
【作用】請求項1の発明は、カードコントローラからカ
ードに対しコマンドデータを送信すると、カードはカー
ドコントローラに対し、カードデータを送信し、かつカ
ードコントローラはカードデータを受信、復調しながら
カードに対し、確認信号を送信する。さらにカードはカ
ードデータを送信しながらその確認信号を受けて、確認
信号の正当性を照合する。
【0014】請求項2の発明は、請求項1と同様に、カ
ードコントローラからカードに対しコマンドデータを送
信すると、カードはカードコントローラに対し、カード
データを送信し、かつカードコントローラはカードデー
タを受信、復調しながらカードに対し、確認信号を送信
する。さらにカードはカードデータを送信しながらその
確認信号を受けて、確認信号の正当性を照合する。さら
にカードコントローラとカードとの通信はスペクトラム
拡散通信により行われる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1と同様にカー
ドコントローラからカードに対しコマンドデータを送信
すると、カードはカードコントローラに対し、カードデ
ータを送信し、かつカードコントローラはカードデータ
を受信、復調しながらカードに対し、確認信号を送信す
る。さらにカードはカードデータを送信しながらその確
認信号を受けて、確認信号の正当性を照合する。さらに
カードコントローラがカードに対して確認信号を送信し
ているときに、上記カード以外のカードは上記確認信号
から一致しているデータ部分を認識し、カードデータ返
送時に上記データ部分を省いたカードデータを送信す
る。
【0016】請求項4の発明は、請求項1と同様に、カ
ードコントローラからカードに対しコマンドデータを送
信すると、カードはカードコントローラに対し、カード
データを送信し、かつカードコントローラはカードデー
タを受信しながらカードに対し確認信号を送信する。さ
らにカードはカードデータを送信すると共にその確認信
号を受けて、確認信号の正当性を照合する。
【0017】
【実施例】以下、図に基づいてこの発明の一実施例を説
明する。図1はこの発明におけるカード識別方法を装置
として具体化した状態を示すブロック構成図、図2はカ
ードコントローラおよびカードの送信波形の時間的関係
を示す波形図、図3はカードコントローラとカード間に
おける通信時のタイムチャートである。すなわち図1に
おいて、符号1はカードコントローラ、2は通信エリア
3内において、カードコントローラ1と通信を行うカー
ドである。このカード2およびカードコントローラ1と
はたがいに全二重通信方式により通信を行う。カードコ
ントローラ1は送信手段4と受信手段5および信号制御
手段6から構成される。送信手段4は発振部7、変調部
8、送信部9を有している。そして発振部7の出力端は
変調部8の入力端に接続され、さらにこの変調部8の出
力端は送信部9に接続されている。受信手段5は受信部
10とこの受信部に接続された復調部11を有してい
る。信号制御手段6は演算部12および制御スイッチ部
13とを有している。そしてこの信号制御手段6におい
て、演算部12は制御スイッチ部13に接続され、また
制御スイッチ部13は変調部8および確認信号生成手段
14に接続されている。14は確認信号生成手段で、こ
の確認信号生成手段14は復調部11および制御スイッ
チ部13に接続されている。
【0018】カード2は受信手段15、送信手段16、
制御手段17、確認信号照合手段18およびメモリ19
から構成される。受信手段15は受信部20、電源部2
1および復調部22を有している。そして受信部20は
電源部21および復調部22に接続される。なお、電源
部21は受信部20で受信したカードコントローラ1か
らの高周波信号を整流してカード2の全ての電源として
利用するものである。送信手段16は変調部23および
この変調部23に接続された送信部24とを有する。ま
た制御手段17は確認信号照合手段18およびメモリ1
9にそれぞれ接続される。
【0019】次に上記構成における動作について説明す
る。まず、カードコントローラ1は変調部8を用いて、
発振部7からの信号を演算部12が生成したカードに対
するコマンドで変調をかける。その変調波は送信部9に
伝送され、カードコントローラ1は図2に示すようなコ
マンド信号S1を送出する。演算部12が生成したコマ
ンドとしては、カード2内にあるメモリ19に格納され
ているカード2のIDコードやデータを読み出すものな
どがある。カード2は最初電源が供給されていないこと
から停止状態いわゆるスリープモード(Sleep M
ode)である。この状態でカードコントローラ1から
のコマンド信号をカード2の受信部20において受信す
ると、その信号から電源部21を用いて各部ブロック動
作電源を生成し、各ブロックに動作電源を供給する。コ
マンド信号は復調部22で復調され、制御手段17に伝
送される。制御手段17ではカードコントローラ1から
の信号がコマンド信号であるか、もしくは後に述べる確
認信号であるかを判断する。制御手段17がコマンド信
号と判断するとメモリ19とアクセスし、メモリ19内
のIDコードやデータを読み取り、変調部23に伝送す
る。変調部23ではデータにあわせて変調をかけ、これ
を送信部24に伝送し、送信部24からは変調波が送出
される。図2においてはAM(Amplitude m
odulation)変調波で示しているが、他のAS
K(Amplitude ShiftKeying)変
調やFSK(Frequency Shift Key
ing)変調、PSK(Phase Shift Ke
ying)変調等でも問題ない。
【0020】カードコントローラ1はコマンド信号を送
出すると、カード2からの信号の受信待機状態になって
いる。カード2からの返送波を受信すると、復調部11
へ伝送され、復調される。復調結果は演算部12に伝送
されるのと同時に確認信号生成手段14に伝送される。
演算部12では図2に示すカードデータS2を判断、認
識する。一方、確認信号生成手段14ではカード2に再
度送信する確認信号コードS3を生成する。確認信号コ
ードとしては図2のようにカード2から返送されたデー
タを確認信号コードとしてそのまま生成しても良く、ま
た確認信号用の暗号コードでも良い。制御スイッチ部1
3はコマンド信号S1を送出するために演算部12に接
続していたものを確認信号生成手段14に接続するよう
に切り替える。そして発振部7の信号に確認信号コード
で変調をかけ、確認信号S3を生成し再度送信する。こ
の場合、カードの返送波周波数f1とカードコントロー
ラの確認信号の周波数f2が同じであると混信する恐れ
があることから、2つの周波数は十分離す必要がある。
【0021】一方、カードの返送信号かカードコントロ
ーラ1からの確認信号S3に、または双方の通信にスペ
クトラム拡散通信を用いる方法もある。これによりお互
いの信号を干渉させることなく双方向の通信が可能とな
る。カード2はカードコントローラ1からの高周波信号
から回路駆動電源を得ているので、カード2からの返信
信号は送信パワーが限られることから、カードコントロ
ーラ1の確認信号に比べて微弱である。そこでカードか
らの返送信号にスペクトラム拡散通信を用いることは有
効である。
【0022】非接触カードシステムにおいては、通信エ
リア内にカード2が存在する時間が短い場合やカード2
が送信するデータがこのカード固有のIDコードなどデ
ータ量が少ない場合も多いため、早い同期獲得が必要と
なる。そこでカードコントローラ1側ではコンボルバや
マッチド・フィルタ等を用いて同期獲得、復調をおこな
うのが有効である。図4に示す実施例はマッチド・フィ
ルタを用いたシステムである。この図において図1と同
様の部分についてはその説明を省略する。図中、25は
受信部10の出力信号を増幅する増幅部、26は増幅部
の出力を入力とするマッチド・フィルタ、27はPN符
号発生器である。
【0023】カード2はカードコントローラ1からのコ
マンドに従い、メモリ19から送信すべきデータを読み
出す。そのデータは変調部23に伝送され、PN(Ps
eudorandom Noise)符号PNcにより
拡散変調をかけ、送信部24からカードコントローラ1
へ返送される。
【0024】一方、カードコントローラ1は受信部10
で返送波を受信し、この受信信号を増幅部25で増幅し
た後、マッチド・フィルタ26に入力する。マッチド・
フィルタ26ではカード2が所有するPN符号PNcの
パターンにより重み付けがおこなわれ合成される。その
出力をピーク検出、復調部11によりカード2からの送
信データを復調する。復調されたデータは演算部12で
認識されると共に、確認信号生成手段14により確認信
号等のカード2に再送する信号を生成してカード2に送
信される。カード2はその信号を復調し、照合等を行
う。
【0025】以上の例ではカード2からの送信時のみス
ペクトラム拡散通信を用いたが、カードコントローラ1
からの送信にも同様に用いることで周辺ノイズが多い場
所などでのシステムに有効となる。この場合、カードコ
ントローラ1が用いるPN符号はカード2が使用するP
N符号PNcとは異ならせる。
【0026】ここではカード2からカードコントローラ
1への送信にスペクトラム拡散通信を用いているので、
カードコントローラ1からカード2への送信が同時にお
こなわれてもカードコントローラ1はカード2の情報を
正確に復調でき、周辺ノイズにも影響されにくいシステ
ムを構築することが可能である。またカードコントロー
ラ1側ではコンボルバやマッチド・フィルタ等により同
期獲得、復調をおこなっていることから、カード2から
の信号の早い同期獲得が可能となる。
【0027】尚、ゲートシステムなどには、各カード2
には一種類のPN符号を用いることで対応できる場合が
多いが、ファクトリーオートメーション(FA)等にお
いて数種類のカード2を同時に判別したい場合には、そ
れぞれのカード2は異なるPN符号で拡散変調して送信
し、カードコントローラ1には使われている全種類のP
N符号をパターン化したマッチド・フィルタを並列に接
続し、各カードの信号を分別して出力できるようにする
ことも可能である。また複数のカードコントローラ1が
近接して配置することで干渉等の問題が生じる可能性が
ある場合には、カード2は各カードコントローラ1が送
信するスペクトラム拡散信号のPN符号を用いて拡散変
調して送信する方法を用いればよい。この場合、各カー
ドコントローラ1は異なるPN符号により拡散変調をか
け、受信部10には自分の使用しているPN符号をパタ
ーン化したマッチド・フィルタを接続し、自分と交信し
ているカード2のみの信号を捕捉するようにする。
【0028】カード2側では受信部20において確認信
号を受信し復調する。制御手段17では確認信号と判断
し、確認信号照合手段18に復調データを伝送する。確
認信号照合手段18ではメモリ19内のデータとの比較
や暗号コード等の照合を行い、照合の結果カードデータ
が正しく返送されたと判断した場合、図2に示すような
照合完了信号S4を変調部23、送信部24を経て、カ
ードコントローラ1に送信する。照合完了信号S4は無
変調波や照合完了信号用に設定されたコード、またはス
ペクトラム拡散通信方式で変調された信号である。カー
ド2は照合完了信号S4を送出後、再びスリープモード
となる。カードコントローラ1側ではこの照合完了信号
S4を受信することで、カード2側でも正常な通信がで
きたことを認識したと判断し、また先に認識したカード
データが正しいことを再確認し、カード2との間の通信
が正常に行われたと判断して通信を終了する。
【0029】なお、カード2側において確認信号と返送
したデータが不一致であった場合、先に送信したメモリ
19内のデータを再度返送する。この方法においてカー
ドコントローラ1とカード2はお互いに確認を取りなが
ら通信を行うことから、カード2側でも正確な通信が完
了したかを判断することができる。さらにカードコント
ローラ1とカード2は違う周波数、またはスペクトラム
拡散通信などを用いてデータや確認信号等を送信し、カ
ード2はデータ送信と同時にカードコントローラ1から
の再送データを受信し、送信したデータの照合をとって
いる。つまりカードコントローラ1とカード2がそれぞ
れ送受信を同時に行っていることから、カードが送信し
終えた後にカードコントローラ1がカード2にデータ等
を再送するよりも1つのカードとの通信時間が短縮され
ることがわかる。またカード2は確認信号から回路動作
電力をとることが可能であるから、カード2がカードコ
ントローラ1からの高周波信号により回路動作電力を作
る場合、カード2とカードコントローラ1は電源供給用
の送受信部を構成する必要がない。
【0030】ここで図5のようにカードコントローラ1
とカード2が通信を行う通信エリア内3に複数のカード
が存在する場合がある。まずカードコントローラ1は通
信エリア内3に存在するすべてのカードに読み出しコマ
ンドを送信する。通信エリアに存在する各カードはカー
ドコントローラからの読み出しコマンドを受信、復調
し、メモリ内のデータを返信することを一斉におこな
う。この時、カードコントローラ1とカード2の距離に
よってカードコントローラ1が受信する各カードの返信
信号の強さが異なる。各カードの返信信号の強さがほぼ
同じであれば、返信信号同志で混信が生じ、カードコン
トローラ1ではすべてのカードの返信信号が認識できな
いことから、再度読み出しコマンドを送信することがで
きる。しかし、たとえばカードコントローラ1の近くに
いるカード2aと通信エリア3の端にいるカード2bで
は、カード2aの方が返信信号の強さが強いので、カー
ドコントローラ1はカード2aの返信信号のみを正常に
受信する場合がある。ここでカード2aのみならず、カ
ード2bも返信信号をカード2aと同様にコントローラ
1に対し送信しているので、カードコントローラ1と正
常な通信が行われたと誤判断してスリープモードに入っ
てしまう。カードコントローラ1も混信なくカード2a
と通信できたことから、通信エリア内にはカード2aの
み存在していると判断する。よってゲートシステムなど
の場合、カード2bは認証を得ないままゲートを通過す
ることになる。
【0031】このような問題を解決するには、各カード
においてカードコントローラ1と正常な通信ができかど
うかを確認する必要がある。そのためにカードコントロ
ーラ1はカード2aからのカードデータを受信、復調し
ながら、カード2aに対して確認信号を返信する。確認
信号としてはカードコントローラ1が受信したデータや
暗号化したコードなど、通信しているカードが照合でき
るものである。
【0032】カード2aはデータを返信しながらカード
コントローラ1からの確認信号を受信し照合すること
で、今カードコントローラ1と通信しているのが自分で
あることを確認し、通信を続行する。一方、カード2b
も同様にカードコントローラ1からの確認信号を受信、
復調して照合をおこなうが、照合結果が否であることか
ら今カードコントローラ1が正常に通信しているカード
が別にあることを認識し、送信を停止する。これにより
カード2bは無駄な送信電力を使用することを防止でき
ると共に、返信信号を停止することでカード2aの返信
信号がカード2bの返信信号により混信してしまう可能
性を低くすることができる。
【0033】またカード2aに対するカードコントロー
ラ1の確認信号が終了した時点でカード2bが再度返信
を始めることにより、カードコントローラ1はカード2
a以外に通信エリア内にカードが存在したことを認識す
るので、再度カード2bの返信信号を受信、復調しなが
ら、カード2bに対して確認信号を送信する。カード2
aはカードコントローラ1との通信が正常に終了したこ
とを把握するとスリープモードとなり、カード2bが送
信している間は返送しないことから、カードコントロー
ラ1は、通信エリアの端にいて送信信号の弱いカード2
bの信号も受信することが可能となる。以上の動作を繰
り返すことにより、カードコントローラと正常な通信を
おこなうことなく通信エリアを通過するカードをなくす
ことが可能となる。
【0034】また上記方法において、カード2bは最初
に返信しようとした全データを送信するのではなく、カ
ード2aが送信したデータと異なる部分だけを送信する
ことなども考えられる。カードコントローラ1からのカ
ード2aに対する確認信号をカード2bも受信すること
から、カード2bは自分が送信しようとしているデータ
において、カード2aが送信したデータと異なる部分を
知ることが可能である。
【0035】ここで入退出管理システムにおけるカード
コントローラ1とカード2a及び2bの通信の時間関係
を図6に示す。入退室管理システムなどにおいては図6
のように会社コード、部署コード、個人コードなどがカ
ードのメモリに格納され、カードコントローラ1とカー
ド2で各コードを送信データとして通信をおこなう。こ
こでカード2bに比べてカード2aの送信信号の強さが
大きいものとする。カード2aとカード2bが同じ部署
の人間が携帯するカードの場合、会社コードと部署コー
ドは同じものであるので、後に返信するカード2bは全
コードを返信するのではなく、個人コードに他のコード
は一致していることを示すコード、一致通知コードを付
加して送信すればよい。または予め各コードのビット長
を可変にしておくなど、カードコントローラ1側で各コ
ードの判別ができるようにしておけば、カード2bは不
一致であったコードのみを送信すればよい。これにより
カード2bの返信データ量が少なくなることから更に通
信時間の短縮を図ることが可能となる。
【0036】尚、図6において、カード2a、カード2
bは共通に使われる会社コード、部署コードから送り始
めているが、データが異なる個人コードから送信するよ
うにすれば、カード2bは他のカード(カード2a)が
通信エリアに存在することを早く認識することができ
る。よって、送信停止を早くおこなうことで送信電力の
消費をおさえ、更にカード2bがカードコントローラ1
とカード2aが交信中にカードコントローラ1に近づい
てきた場合でも、送信停止していることからカード2a
と混信することが無くなる。
【0037】以上の例は、カード2がデータを返信して
いる間に、カードコントローラ1では確認信号を送信さ
せてカード2に照合させるものである。しかしカードコ
ントローラ1が再送するものはカードの返信信号に対す
る確認信号ではなく、カード2に対する各種コマンドで
もよい。
【0038】例えば確認信号の代わりにカード2のメモ
リにデータを書き込ませるコマンドや書き込みデータを
送信する。工場などの製造ライン等においてはベルトコ
ンベア上の製品にカード2をつけ、各工程毎にデータの
読み出し、また次の作業上での作業データの書き込みな
どを行う場合に、上記の方式を用いることによりカード
2とのアクセス時間が短縮されることから、円滑な製造
ラインを構成できる。またスキー場のリフトゲートシス
テムやリゾートでの料金支払いシステム等において、カ
ード2のデータを取り込むのと同時にリフト回数券の残
り枚数や乗り物の使用料残高、使用回数等を書き込む場
合、今回の発明のように全二重通信を用いることでカー
ド2とカードコントローラ1との通信時間が短縮され、
利用者の施設待ちの渋滞等をなくすことが可能となる。
【0039】また、カードコントローラ1がカード2の
メモリにデータを書き込むのと同時にカード2が書き込
まれたデータを送信することにより、書き込まれている
データが正しいかどうかを逐次判断することが可能とな
る。そこでカード2からの返信波を復調し、書き込まれ
たデータが間違っていた時点で、カードコントローラ1
は書き込みのリセット信号をカード2に送出し、再度書
き込みのコマンドとカード2のメモリに書き込むデータ
を送信する。それと同時にゲートシステムなどの場合
は、カード2をもった人が通信エリアから出ないように
ゲートを閉めるコマンドを無線などによりゲートシステ
ムに送信する。これによりカード2に間違ったデータを
書き込んだままゲートを通過することを防止することが
可能となる。
【0040】なお、図7は複数アドレスのデータを読み
出すタイミングチャートで、この図に示すようにカード
コントローラ1がカード2のメモリ内にあるデータをア
ドレス毎に複数回読み出す場合、メモリアドレスの指定
をカード2がデータを送信している間に順次行うことに
より、大量データの読み出しを短時間で行うことが可能
である。
【0041】なお、上記実施例においては、カード2は
カードコントローラ1からの変調波から動作電源を得る
ことができるものとしているが、カードコントローラ1
から電源供給用の高周波信号を出力し、カード2はその
信号を用いて動作電源を生成することも可能である。ま
た電池、太陽電池から動作電源を得るようにしても良
い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明は、
カードコントローラとカードとの間の通信を全二重通信
方式によって行うため、従来の半二重通信よりカードコ
ントローラとカードの通信時間が短縮され、製造ライン
や各施設等で円滑な作業、操作が可能となる。またカー
ドコントローラからカードに対しコマンドデータを送信
するとともに、カードからカードコントローラに対し、
カードデータを送信し、かつカードコントローラはカー
ドデータを受信、復調しながらカードに対し、確認信号
を送信し、さらにカードはカードデータを送信しながら
その確認信号を受けて、確認信号の正当性を照合するよ
うにしているので、通信品質が向上するなどの効果があ
る。
【0043】請求項2の発明は、請求項1と同様に、カ
ードコントローラとカードとの間の通信を全二重通信方
式によって行うため、従来の半二重通信よりカードコン
トローラとカードの通信時間が短縮され、製造ラインや
各施設等で円滑な作業、操作が可能となる。また、カー
ドコントローラとカードとの通信はスペクトラム拡散通
信により行うため、カードコントローラ1からカード2
への送信が同時におこなわれてもカードコントローラ1
はカード2の情報を正確に復調でき、周辺ノイズにも影
響されにくいシステムを構築することが可能となるなど
の効果がある。
【0044】請求項3の発明は、請求項1と同様に、カ
ードコントローラとカードとの間の通信を全二重通信方
式によって行うため、従来の半二重通信よりカードコン
トローラとカードの通信時間が短縮され、製造ラインや
各施設等で円滑な作業、操作が可能となる。また、カー
ドコントローラがカードに対して確認信号を送信してい
るときに、上記カード以外のカードは上記確認信号から
一致しているデータ部分を認識し、カードデータ返送時
に上記一致したデータ部分を省いたカードデータを送信
するため、複数のカードがカードコントローラと通信す
る時間を短縮させることが可能となるなどの効果があ
る。
【0045】請求項4の発明はカードコントローラと、
このカードコントローラと全二重通信方式により通信を
行うカードとを備えているので、従来の半二重通信より
カードコントローラとカードの通信時間が短縮され、製
造ラインや各施設等で円滑な作業、操作が可能となる。
また、カードコントローラにはカードからのカードデー
タを受けて、確認信号を生成する確認信号生成部を設
け、一方カードにはカードコントローラからの確認信号
を照合する確認信号照合部を設けているので、通信品質
が向上するなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明におけるカード識別方法およびその装
置の一実施例を示すブロック構成図である。
【図2】この発明におけるカードコントローラおよびカ
ードの送信波形の時間的関係を示す波形図である。
【図3】この発明におけるカードコントローラとカード
間における通信時のタイムチャートである。
【図4】この発明におけるカード識別方法およびその装
置の他の実施例を示すもので、カードからの返送信号に
スペクトラム拡散通信を用いたブロック構成図である。
【図5】カードコントローラと複数のカードが通信を行
う状態を示す概要図である。
【図6】図5におけるカードコントローラとカードとの
通信動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】カードコントローラがカードの複数アドレスの
データを読み出す場合のタイミングチャートである。
【図8】カードコントローラの一般的な使用状態を示す
概要図である。
【図9】図8におけるカードコントローラとカードとの
通信動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】従来のカードコントローラの送受信状態にお
ける通信の時間的な関係を示すタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
1 カードコントローラ 2 カード 4,16 送信手段 5,15 受信手段 6 信号制御手段 14 確認信号生成手段 17 制御手段 18 確認信号照合手段 19 メモリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カードコントローラからカードに対し、
    コマンドデータを送信し、このコマンドデータに対し、
    上記カードから上記カードコントローラに対しカードデ
    ータを送信する非接触カードの通信方法において、上記
    カードコントローラは上記カードからのカードデータを
    受信、復調しながら確認信号を送信し、さらに上記カー
    ドはカードデータを送信しながらその確認信号を受け
    て、上記確認信号の正当性を照合することを特徴とする
    非接触カードの通信方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記カードコントロ
    ーラと上記カードとの通信はスペクトラム拡散通信によ
    り行うことを特徴とする非接触カードの通信方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、カードコントローラ
    がカードに対して確認信号を送信しているときに、上記
    カード以外のカードは上記確認信号から一致しているデ
    ータ部分を認識し、カードデータ返送時に上記データ部
    分を省いたカードデータを送信することを特徴とする非
    接触カードの通信方法。
  4. 【請求項4】 送信手段と受信手段および信号制御手段
    とを有するカードコントローラと、上記カードコントロ
    ーラからの信号を受信する受信手段と、受信手段からの
    信号によりメモリ内データを制御する制御手段と、メモ
    リデータに合わせて変調し、上記カードコントローラに
    向けて送信する送信手段とを有し、上記カードコントロ
    ーラと通信を行うカードとを備えた非接触カードの通信
    装置において、上記カードコントローラには上記カード
    からのカードデータを受信、復調しながら確認信号を生
    成する確認信号生成手段を設け、一方上記カードにはメ
    モリに記憶しているデータと上記カードコントローラか
    らの確認信号とを照合する確認信号照合部を設けたこと
    を特徴とする非接触カードの通信装置。
JP7221935A 1995-08-30 1995-08-30 非接触カードの通信方法およびその装置 Pending JPH0962809A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005102101A (ja) * 2003-09-01 2005-04-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd ゲートアンテナ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005102101A (ja) * 2003-09-01 2005-04-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd ゲートアンテナ装置

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