JPH094413A - タービンロータの接触振動検出及び防止方法 - Google Patents
タービンロータの接触振動検出及び防止方法Info
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- JPH094413A JPH094413A JP15010795A JP15010795A JPH094413A JP H094413 A JPH094413 A JP H094413A JP 15010795 A JP15010795 A JP 15010795A JP 15010795 A JP15010795 A JP 15010795A JP H094413 A JPH094413 A JP H094413A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 タービンロータの静止部への接触による振動
検出及び防止方法に関し、振動箇所、そのクリアランス
を推定し、接触の場合はクリアランスを広げ接触を防止
する。 【構成】 振動計2はタービンロータの各場所からの振
動を検出し、回転パルス計7はロータの回転数を検出
し、パソコン3に入力し、軸振動計測データ8、運転状
態量データ11として取込まれる。パソコン3のメモリ
内には予め解析された接触振動解析結果データベース9
とクリアランス解析結果データベース10が記憶されて
おり、異常振動が発生すると、パソコン3は計測データ
8及びデータ11と、これらデータベース9,10とを
照合し、接触振動があるか判定し、振動が有ればコント
ローラ4へ信号を送り、バルブ5を制御し、加熱蒸気2
0又は冷却空気21を配管6に流し、車室1を加熱して
クリアランスを保つようにし、接触を防止する。
検出及び防止方法に関し、振動箇所、そのクリアランス
を推定し、接触の場合はクリアランスを広げ接触を防止
する。 【構成】 振動計2はタービンロータの各場所からの振
動を検出し、回転パルス計7はロータの回転数を検出
し、パソコン3に入力し、軸振動計測データ8、運転状
態量データ11として取込まれる。パソコン3のメモリ
内には予め解析された接触振動解析結果データベース9
とクリアランス解析結果データベース10が記憶されて
おり、異常振動が発生すると、パソコン3は計測データ
8及びデータ11と、これらデータベース9,10とを
照合し、接触振動があるか判定し、振動が有ればコント
ローラ4へ信号を送り、バルブ5を制御し、加熱蒸気2
0又は冷却空気21を配管6に流し、車室1を加熱して
クリアランスを保つようにし、接触を防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蒸気、ガスタービンにお
けるタービンロータの接触振動検出及び防止方法に関す
る。
けるタービンロータの接触振動検出及び防止方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の蒸気タービンやガスタービ
ンにおけるタービンロータの接触振動検出方法のシステ
ム構成図である。図において、1はタービンロータを有
する車室、2はロータ1の各場所に配置された振動計で
ある。8は振動計1で計測して得られた軸振動計測デー
タ、12は監視員が聴音棒14により聴感で得た監視員
の聴感データである。これらのデータに基づいて接触の
有無判定13を行う。
ンにおけるタービンロータの接触振動検出方法のシステ
ム構成図である。図において、1はタービンロータを有
する車室、2はロータ1の各場所に配置された振動計で
ある。8は振動計1で計測して得られた軸振動計測デー
タ、12は監視員が聴音棒14により聴感で得た監視員
の聴感データである。これらのデータに基づいて接触の
有無判定13を行う。
【0003】蒸気タービンやガスタービンのロータで
は、回転部(ロータ)と静止部(シールフィン、等)の
接触により異常振動が発生することがあり、回転部と静
止部の接触の有無を図4で示すように振動計1から得ら
れた軸振動計測データ8や聴音棒14から得られた監視
員の聴感データ12だけから判定し、異常と判断してい
た。
は、回転部(ロータ)と静止部(シールフィン、等)の
接触により異常振動が発生することがあり、回転部と静
止部の接触の有無を図4で示すように振動計1から得ら
れた軸振動計測データ8や聴音棒14から得られた監視
員の聴感データ12だけから判定し、異常と判断してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】蒸気タービンやガスタ
ービンは、性能向上を図るため回転部(ロータ)と静止
部(シールフィンなど)のクリアランスをできるだけ小
さくして運転するため、回転部と静止部が接触し、ラビ
ングによる異常振動が発生することがある。
ービンは、性能向上を図るため回転部(ロータ)と静止
部(シールフィンなど)のクリアランスをできるだけ小
さくして運転するため、回転部と静止部が接触し、ラビ
ングによる異常振動が発生することがある。
【0005】従来は前述の図4に示したように、軸振動
の計測データ8や聴感データ12だけから回転部と、静
止部の接触の有無を判定していたため異常振動が発生し
た場合、(1)その振動が接触による振動か他の原因に
よる振動か、(2)接触振動の場合にはどの位置で接触
しているか、(3)接触振動を消滅させるために必要な
処理はどうするか、等を運転中にオンラインで判断する
方法がなかった。このため接触振動が発生した場合には
タービンを停止し、解放点検をせざるを得なかった。
の計測データ8や聴感データ12だけから回転部と、静
止部の接触の有無を判定していたため異常振動が発生し
た場合、(1)その振動が接触による振動か他の原因に
よる振動か、(2)接触振動の場合にはどの位置で接触
しているか、(3)接触振動を消滅させるために必要な
処理はどうするか、等を運転中にオンラインで判断する
方法がなかった。このため接触振動が発生した場合には
タービンを停止し、解放点検をせざるを得なかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために、タービンロータの軸方向の各計測位
置での接触振動データ及び各計測位置でのクリアランス
解析データを予め演算部に入力しておき;運転中の軸振
動データとその運転条件とを演算部に取込み;前記両解
析データと運転中の軸振動データとを比較して接触振動
の有無を判定すると共に接触振動が有る場合には車室の
温度を変化させる信号を出力し;この信号により車室の
温度を変化させてクリアランスを制御し、接触振動を消
滅させる方法を特徴としている。
を解決するために、タービンロータの軸方向の各計測位
置での接触振動データ及び各計測位置でのクリアランス
解析データを予め演算部に入力しておき;運転中の軸振
動データとその運転条件とを演算部に取込み;前記両解
析データと運転中の軸振動データとを比較して接触振動
の有無を判定すると共に接触振動が有る場合には車室の
温度を変化させる信号を出力し;この信号により車室の
温度を変化させてクリアランスを制御し、接触振動を消
滅させる方法を特徴としている。
【0007】即ち、本発明は、タービンロータが回転中
にシールフィン、等の静止部へ接触する場合の軸方向の
各計測位置での接触振動解析データ及び前記各計測位置
での前記タービンロータと前記静止部とのクリアランス
の温度等の運転状態量との関係を定めたクリアランス解
析データを予め演算部に入力しておき;前記各計測位置
での運転中の軸振動計測データとその時の運転条件とを
演算部に取込み;同運転条件での同軸振動計測データと
前記接触振動解析データ及び前記クリアランス解析デー
タとを比較し、前記タービンロータに異常振動が発生し
た場合に接触振動かどうかを判定すると共に接触振動の
場合には、その接触位置及び接触強さの推定を行い、更
に同接触位置付近の車室温度を加熱又は冷却により変化
させる信号を出力し;同車室の温度変化によりクリアラ
ンスを制御することにより前記接触振動を消滅させるこ
とを特徴とするタービンロータの接触振動検出及び防止
方法を提供する。
にシールフィン、等の静止部へ接触する場合の軸方向の
各計測位置での接触振動解析データ及び前記各計測位置
での前記タービンロータと前記静止部とのクリアランス
の温度等の運転状態量との関係を定めたクリアランス解
析データを予め演算部に入力しておき;前記各計測位置
での運転中の軸振動計測データとその時の運転条件とを
演算部に取込み;同運転条件での同軸振動計測データと
前記接触振動解析データ及び前記クリアランス解析デー
タとを比較し、前記タービンロータに異常振動が発生し
た場合に接触振動かどうかを判定すると共に接触振動の
場合には、その接触位置及び接触強さの推定を行い、更
に同接触位置付近の車室温度を加熱又は冷却により変化
させる信号を出力し;同車室の温度変化によりクリアラ
ンスを制御することにより前記接触振動を消滅させるこ
とを特徴とするタービンロータの接触振動検出及び防止
方法を提供する。
【0008】
【作用】本発明はこのような手段により、運転中のター
ビンロータの軸振動計測データとその時の温度、等の運
転条件が演算部に取込まれる。演算部には静止部と接触
する可能性があるタービンロータの計測位置が接触した
場合の軸振動の変化についてあらかじめシミュレーショ
ン解析を行った接触振動解析データが入力されており、
異常振動発生時の軸振動計測データをオンラインでこの
接触振動解析データと照合することにより、接触の有無
を判断する。接触がある場合には、この照合により接触
位置や接触の強さの推定を行う。更に、演算部にはクリ
アランス解析データがあらかじめ入力されているので、
その時の運転条件とクリアランス解析データから、その
温度、等の運転条件での実機のクリアランスの推定を併
せて行い、接触位置の推定精度を向上させる。
ビンロータの軸振動計測データとその時の温度、等の運
転条件が演算部に取込まれる。演算部には静止部と接触
する可能性があるタービンロータの計測位置が接触した
場合の軸振動の変化についてあらかじめシミュレーショ
ン解析を行った接触振動解析データが入力されており、
異常振動発生時の軸振動計測データをオンラインでこの
接触振動解析データと照合することにより、接触の有無
を判断する。接触がある場合には、この照合により接触
位置や接触の強さの推定を行う。更に、演算部にはクリ
アランス解析データがあらかじめ入力されているので、
その時の運転条件とクリアランス解析データから、その
温度、等の運転条件での実機のクリアランスの推定を併
せて行い、接触位置の推定精度を向上させる。
【0009】接触位置が特定できた場合は、演算部は車
室の温度を変えるため信号を出力し、この信号を受け、
車室にはこの温度となるように例えば、配管、等で加熱
蒸気又は冷却空気を流し、接触位置のクリアランスが広
がるように車室の温度をコントロールし接触振動を消滅
させる。
室の温度を変えるため信号を出力し、この信号を受け、
車室にはこの温度となるように例えば、配管、等で加熱
蒸気又は冷却空気を流し、接触位置のクリアランスが広
がるように車室の温度をコントロールし接触振動を消滅
させる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1は本発明の一実施例に係るタービン
ロータの接触振動検出及び防止方法を実施するシステム
構成とその機能を示す図である。図1において、1は車
室でタービンロータを有しており、2はタービンロータ
の各場所に配置した振動計、3はパソコン、4はコント
ローラ、5はコントローラ4により制御され、加熱蒸気
20、冷却空気21を流すバルブ、6はバルブ5からの
加熱蒸気又は冷却空気を車室1の各所に流す配管、7は
タービンロータの回転数を検出する回転パルス計であ
る。
的に説明する。図1は本発明の一実施例に係るタービン
ロータの接触振動検出及び防止方法を実施するシステム
構成とその機能を示す図である。図1において、1は車
室でタービンロータを有しており、2はタービンロータ
の各場所に配置した振動計、3はパソコン、4はコント
ローラ、5はコントローラ4により制御され、加熱蒸気
20、冷却空気21を流すバルブ、6はバルブ5からの
加熱蒸気又は冷却空気を車室1の各所に流す配管、7は
タービンロータの回転数を検出する回転パルス計であ
る。
【0011】8は振動計2及び回転パルス計7の信号に
よりパソコン3内部に取込まれ、記憶されている軸振動
計測データであり、振動計2の配置された各場所での振
幅、位相、振動数が記憶される。
よりパソコン3内部に取込まれ、記憶されている軸振動
計測データであり、振動計2の配置された各場所での振
幅、位相、振動数が記憶される。
【0012】9は接触振動解析結果(データベース)、
10はクリアランス解析結果(データベース)であり、
これらデータベースは図3に示すようにタービンロータ
の接触する可能性がある箇所で接触した場合の軸振動の
変化をあらかじめシミュレーション解析を行い、又、そ
れらのクリアランスと温度、真空度、等の関係をあらか
じめ解析して求めておき、パソコン3に記憶させておく
ものである。
10はクリアランス解析結果(データベース)であり、
これらデータベースは図3に示すようにタービンロータ
の接触する可能性がある箇所で接触した場合の軸振動の
変化をあらかじめシミュレーション解析を行い、又、そ
れらのクリアランスと温度、真空度、等の関係をあらか
じめ解析して求めておき、パソコン3に記憶させておく
ものである。
【0013】図3は接触振動解析結果のデータベース9
を示すもので、軸振動計測位置 NO.1, NO.2, NO.3
〜の各振動波形の特徴により、その組合せから接触位置
A,B,C〜を予め定め記憶させておくものである。
を示すもので、軸振動計測位置 NO.1, NO.2, NO.3
〜の各振動波形の特徴により、その組合せから接触位置
A,B,C〜を予め定め記憶させておくものである。
【0014】11は運転状態量データであり、回転数、
温度、真空度、等の運転データからなり、パソコン3に
取込まれるものである。
温度、真空度、等の運転データからなり、パソコン3に
取込まれるものである。
【0015】次に、このような振動計2、回転パルス計
7、パソコン3、コントローラ4、バルブ5、配管6か
ら構成される装置において、タービン運転中のタービン
ロータの振動信号が振動計2から、ロータの回転数のパ
ルス信号が回転パルス計7よりそれぞれパソコン3に入
力し、ロータの各場所での振動数、振幅、位相、等が軸
振動計測データ8としてメモリ内に取込まれ、モニタさ
れる。
7、パソコン3、コントローラ4、バルブ5、配管6か
ら構成される装置において、タービン運転中のタービン
ロータの振動信号が振動計2から、ロータの回転数のパ
ルス信号が回転パルス計7よりそれぞれパソコン3に入
力し、ロータの各場所での振動数、振幅、位相、等が軸
振動計測データ8としてメモリ内に取込まれ、モニタさ
れる。
【0016】又、タービンの回転数、温度、真空度、等
のその時の運転状態量データ11も同時にパソコン3に
取込まれる。異常振動が発生した時には、パソコン3に
取込まれた軸振動計測データ8と運転状態量データ11
とを接触振動解析結果のデータベース9及びクリアラン
ス解析結果のデータベース10と照合して比較を行う。
のその時の運転状態量データ11も同時にパソコン3に
取込まれる。異常振動が発生した時には、パソコン3に
取込まれた軸振動計測データ8と運転状態量データ11
とを接触振動解析結果のデータベース9及びクリアラン
ス解析結果のデータベース10と照合して比較を行う。
【0017】この比較はパソコン3に取込んだ軸振動計
測データ8が図に示す接触振動解析結果のデータベース
9における接触位置A,B,C,〜のうちどのパターン
に類似しているかを調べることにより行なわれ、接触振
動かどうかを判定し、接触位置を推定する。更に、運転
状態量データ11とクリアランス解析結果のデータベー
ス10とを照合し、各部のクリアランスを推定し、接触
の場合に適正なクリアランスを保つための温度、等の条
件を推定する。
測データ8が図に示す接触振動解析結果のデータベース
9における接触位置A,B,C,〜のうちどのパターン
に類似しているかを調べることにより行なわれ、接触振
動かどうかを判定し、接触位置を推定する。更に、運転
状態量データ11とクリアランス解析結果のデータベー
ス10とを照合し、各部のクリアランスを推定し、接触
の場合に適正なクリアランスを保つための温度、等の条
件を推定する。
【0018】ここで、接触振動と判定された場合には、
パソコン3はコントローラ4に前述のように求めた適正
なクリアランスを保つための温度条件の信号を出力し、
コントローラ4は、バルブを開閉し、配管6に加熱蒸気
を流し、又は冷却空気を流してその温度を調節するよう
に制御して車室1の温度を変化させ、接触位置のクリア
ランスを広げることにより接触振動を消滅させる。接続
振動でないと判断した場合には15で示すように他の原
因を調査する。
パソコン3はコントローラ4に前述のように求めた適正
なクリアランスを保つための温度条件の信号を出力し、
コントローラ4は、バルブを開閉し、配管6に加熱蒸気
を流し、又は冷却空気を流してその温度を調節するよう
に制御して車室1の温度を変化させ、接触位置のクリア
ランスを広げることにより接触振動を消滅させる。接続
振動でないと判断した場合には15で示すように他の原
因を調査する。
【0019】図2は接触振動検出及び防止方法に関する
パソコン2で実施される演算のフローチャートである。
図において、S1でタービンロータに異常振動が発生す
ると、S2において、その時の軸振動計測データ8とあ
らかじめ記憶している接触振動解析結果のデータベース
9とを比較する。続いて、S3において運転状態量デー
タ11と予め記憶しているクリアランス解析結果のデー
タベース10とからロータ各部の実際のクリアランスを
予測する。
パソコン2で実施される演算のフローチャートである。
図において、S1でタービンロータに異常振動が発生す
ると、S2において、その時の軸振動計測データ8とあ
らかじめ記憶している接触振動解析結果のデータベース
9とを比較する。続いて、S3において運転状態量デー
タ11と予め記憶しているクリアランス解析結果のデー
タベース10とからロータ各部の実際のクリアランスを
予測する。
【0020】その結果、S4において、接触の可能性を
判断し、接触の可能性なければS5に進み、他の原因を
調査する。接触の可能性あれば、S6で前述のS3での
予測結果より接触位置、接触強さを推定し、S7におい
て、この位置と接触強さに応じてコントローラ4に接触
を解消するために車室温度を変化させる信号を出力す
る。
判断し、接触の可能性なければS5に進み、他の原因を
調査する。接触の可能性あれば、S6で前述のS3での
予測結果より接触位置、接触強さを推定し、S7におい
て、この位置と接触強さに応じてコントローラ4に接触
を解消するために車室温度を変化させる信号を出力す
る。
【0021】続いて、S8において、コントローラ4は
バルブ5を必要量開き、加熱蒸気20、冷却空気21を
制御することにより車室1の温度を変化させてクリアラ
ンスが適正になるようにコントロールする。この制御に
より、S9において接触振動は消滅することになる。
バルブ5を必要量開き、加熱蒸気20、冷却空気21を
制御することにより車室1の温度を変化させてクリアラ
ンスが適正になるようにコントロールする。この制御に
より、S9において接触振動は消滅することになる。
【0022】このような接触振動の検出及び防止方法は
要するに、パソコン3のメモリ内に接触振動解析結果の
データベース9、クリアランス解析結果のデータベース
10をあらかじめ解析し、準備しておき、異常振動が発
生したときの軸振動計測データ8、運転状態量(温度、
回転数等)11などをこれらのデータベース9,10と
照合することにより、タービンロータが接触振動してい
るか否かの判定や、接触位置の推定を行う。
要するに、パソコン3のメモリ内に接触振動解析結果の
データベース9、クリアランス解析結果のデータベース
10をあらかじめ解析し、準備しておき、異常振動が発
生したときの軸振動計測データ8、運転状態量(温度、
回転数等)11などをこれらのデータベース9,10と
照合することにより、タービンロータが接触振動してい
るか否かの判定や、接触位置の推定を行う。
【0023】接触振動と判定され、接触位置が特定でき
た場合は接触箇所近傍の車室1を加熱蒸気20又は冷却
空気21で加熱(又は冷却)し、車室温度を変化させる
ことにより、クリアランスをコントロールし、接触振動
を消滅させることができるものである。
た場合は接触箇所近傍の車室1を加熱蒸気20又は冷却
空気21で加熱(又は冷却)し、車室温度を変化させる
ことにより、クリアランスをコントロールし、接触振動
を消滅させることができるものである。
【0024】
【発明の効果】以上、具体的に説明したように、本発明
は、タービンロータの軸方向の各計測位置での接触振動
データ及び各計測位置でのクリアランス解析データを予
め演算部に入力しておき;運転中の軸振動データとその
運転条件とを演算部に取込み;前記両解析データと運転
中の軸振動データとを比較して接触振動の有無を判定す
ると共に接触振動が有る場合には車室の温度を変化させ
る信号を出力し;この信号により車室の温度を変化させ
てクリアランスを制御し、接触振動を消滅させる方法を
特徴としているので、次のような効果を奏するものであ
る。
は、タービンロータの軸方向の各計測位置での接触振動
データ及び各計測位置でのクリアランス解析データを予
め演算部に入力しておき;運転中の軸振動データとその
運転条件とを演算部に取込み;前記両解析データと運転
中の軸振動データとを比較して接触振動の有無を判定す
ると共に接触振動が有る場合には車室の温度を変化させ
る信号を出力し;この信号により車室の温度を変化させ
てクリアランスを制御し、接触振動を消滅させる方法を
特徴としているので、次のような効果を奏するものであ
る。
【0025】(1)計測値(軸振動計測値、運転状態
量)と解析値(データベース)を運転中にオンラインで
照合することにより、発生している異常振動が接触振動
か他の原因による振動かの判定を自動的に行うことがで
きる。
量)と解析値(データベース)を運転中にオンラインで
照合することにより、発生している異常振動が接触振動
か他の原因による振動かの判定を自動的に行うことがで
きる。
【0026】(2)接触振動の場合には、更に、計測値
と解析値を照合することにより、接触位置や接触強さの
推定を行うことができる。
と解析値を照合することにより、接触位置や接触強さの
推定を行うことができる。
【0027】(3)更に、接触箇所付近の車室温度を冷
却又は加熱により変化させ、クリアランスをコントロー
ルすることにより接触振動を消滅させることができ、適
切な処置を行うことができる。
却又は加熱により変化させ、クリアランスをコントロー
ルすることにより接触振動を消滅させることができ、適
切な処置を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るタービンロータの接触
振動検出及び防止方法を実施するシステム構成図であ
る。
振動検出及び防止方法を実施するシステム構成図であ
る。
【図2】本発明の一実施例に係るタービンロータの接触
振動検出及び防止方法のフローチャートである。
振動検出及び防止方法のフローチャートである。
【図3】図2における接触振動解析結果のデータベース
の内容を示す図である。
の内容を示す図である。
【図4】従来のタービンロータの接触振動検出方法のシ
ステム構成図である。
ステム構成図である。
1 車室 2 振動計 3 パソコン 4 コントローラ 5 バルブ 6 配管 7 回転パルス計 8 軸振動計測データ 9 接触振動解析結果のデータベース 10 クリアランス解析結果のデータベース 11 運転状態量データ 20 加熱蒸気 21 冷却空気
Claims (1)
- 【請求項1】 タービンロータが回転中にシールフィ
ン、等の静止部へ接触する場合の軸方向の各計測位置で
の接触振動解析データ及び前記各計測位置での前記ター
ビンロータと前記静止部とのクリアランスの温度等の運
転状態量との関係を定めたクリアランス解析データを予
め演算部に入力しておき;前記各計測位置での運転中の
軸振動計測データとその時の運転条件とを演算部に取込
み;同運転条件での同軸振動計測データと前記接触振動
解析データ及び前記クリアランス解析データとを比較
し、前記タービンロータに異常振動が発生した場合に接
触振動かどうかを判定すると共に接触振動の場合には、
その接触位置及び接触強さの推定を行い、更に同接触位
置付近の車室温度を加熱又は冷却により変化させる信号
を出力し;同車室の温度変化によりクリアランスを制御
することにより前記接触振動を消滅させることを特徴と
するタービンロータの接触振動検出及び防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07150107A JP3095661B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | タービンロータの接触振動検出及び防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07150107A JP3095661B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | タービンロータの接触振動検出及び防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH094413A true JPH094413A (ja) | 1997-01-07 |
JP3095661B2 JP3095661B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=15489657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07150107A Expired - Fee Related JP3095661B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | タービンロータの接触振動検出及び防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3095661B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002372452A (ja) * | 2001-06-14 | 2002-12-26 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 回転機械の振動診断システム |
JP2003149043A (ja) * | 2001-11-16 | 2003-05-21 | Toshiba Corp | 回転機械の振動診断方法及び装置 |
WO2023090089A1 (ja) * | 2021-11-22 | 2023-05-25 | 三菱重工業株式会社 | 回転機械の監視制御装置、回転機械設備、回転機械の監視制御方法及び回転機械の監視制御プログラム |
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1995
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