JPH0944099A - 発光表示体 - Google Patents

発光表示体

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JPH0944099A
JPH0944099A JP21527595A JP21527595A JPH0944099A JP H0944099 A JPH0944099 A JP H0944099A JP 21527595 A JP21527595 A JP 21527595A JP 21527595 A JP21527595 A JP 21527595A JP H0944099 A JPH0944099 A JP H0944099A
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JP
Japan
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light emitting
optical axis
emitting display
light
axis adjusting
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JP21527595A
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Masanobu Miura
正信 三浦
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Takiron Co Ltd
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Takiron Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光表示体1の設置場所によって視認位置の
角度が異なるので、発光表示部の本来の光軸Bとこの視
認位置の角度とが相違して表示が見辛くなる場合が生じ
る。また、画面位置によっても視認位置の角度に差が生
じるので、例えば画面の中央部は良くても端の表示が見
辛くなる場合がある。 【解決手段】 発光表示体1の発光表示部の前方側に光
軸調整レンズ2を配置することにより、この発光表示部
の本来の光軸Bを屈折させて光軸Aとし、設置場所の視
認位置の角度に合致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LED発光素子等
の発光素子を発光表示部に用いた発光表示体に関する。
【0002】
【従来の技術】発光表示体は、多数のLED(発光ダイ
オード)発光素子等の発光素子をドットマトリクス状に
配置したり、この発光素子を集合発光表示させるために
多数配置した発光表示部を備えている。また、この発光
表示体は、例えば多数個を並べて配置し大画面の表示装
置を構成することにより、画像や文字メッセージ等の表
示メディア等として使用される。
【0003】上記大画面の表示装置9は、図13に示す
ように、ビルの壁面F等の少し高い場所に設置されるこ
とが多いので、観衆Eは、視認位置から角度αH〜αL
度の範囲で斜め上方を見上げるようにしてこの表示装置
9の画面を観ることになる。このため、従来の表示装置
9を構成する各発光表示体は、発光表示部の光軸が最も
一般的に配置利用されるであろう視認位置の角度αM
一致するように斜め下方に向くように標準設計し製作さ
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実際の視認
位置の角度αMは、設置した表示装置9の取付位置の高
さ、即ち最上部の高さHHと最下部の高さHLや表示装置
9と観衆Eとの間の距離Lに応じて異なる。このため、
表示装置9の設置場所によっては、工場で標準設計し製
作された発光表示部の光軸の角度が実際の設置場所での
視認位置の角度αMと大きく相違する場合がある。しか
も、この表示装置9は、画面の最下部から最上部までの
高さHDが大きくなるほど、そして、観衆Eとの距離L
が短くなるほど、視認位置からの最上部の角度αHと最
下部の角度αLの差が大きくなるので、発光表示部の光
軸の角度が中央部分での視認位置の角度αMに一致した
としても、これら最上部の角度αHと最下部の角度αL
は大きな相違が生じる場合もある。
【0005】ここで、発光表示部の光軸がそれぞれの設
置場所や画面上の配置位置に応じた角度となるように上
記表示装置9に用いる各発光表示体をそれぞれ別個に設
計製作すれば、この発光表示部の光軸の角度を各視認位
置の角度αに一致させることは可能である。しかしなが
ら、発光表示部の光軸の角度が異なる多くの種類の発光
表示体を汎用の製品として製作することは現実には困難
である。また、設置場所や画面上の配置位置に応じて各
発光表示体を傾けて設置した場合にも、発光表示部の光
軸の角度を視認位置の角度αに一致させることは可能と
なる。しかしながら、発光表示体は、ビルの壁面等に垂
直に設置するのが一般的であり、この発光表示体を現場
で個々に傾けて設置することも現実には困難となる。
【0006】このため、従来は、設置場所や画面上の配
置位置にかかわりなく、各発光表示体の発光表示部の光
軸が標準設計の例えば20°〜25°程度の角度に固定
されるので、観衆Eにとって画面全体の表示が見辛くな
ったり、画面の中央部は良くても端の表示が見辛くなる
場合があるという問題が生じていた。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、発光表示部の
表面に光軸調整レンズを配置することにより、設置場所
ごとに任意に所望する光軸に容易に調整セットができる
発光表示体を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の発光表示体は、発光表示部の表面に、光軸
を一定方向に屈折させる光軸調整レンズが配置されたこ
とを特徴とする。
【0009】上記構成によれば、発光表示体の発光表示
部の光軸を光軸調整レンズで上下左右のいずれの方向に
も任意に調整することができるので、この光軸を設置場
所に応じた観衆の視認位置の角度に簡単に一致させるこ
とができる。
【0010】また、本発明は、1又は2以上の発光単位
を備えた発光表示体において、各発光単位の発光表示部
の表面に、それぞれ光軸を一定方向に屈折させる1つの
光軸調整レンズが配置されたことを特徴とする。
【0011】上記構成によれば、発光表示体の発光単位
ごとに光軸調整レンズが配置されるので、光軸をこの発
光単位ごとに調整することができる。従って、例えば多
数の発光表示体を組み合わせた大画面の表示装置の場
合、発光単位ごとの設置位置によって観衆の視認位置の
角度が異なるが、各発光単位ごとに屈折角度の異なる光
軸調整レンズを用いれば、いずれの設置位置でも光軸を
所望する視認位置の角度に一致させることができるよう
になる。
【0012】ここで、発光単位とは、発光表示の最小単
位となる1又は2以上の発光素子の組み合わせをいい、
ドットマトリクス方式の場合には各表示ドットが発光単
位となる。また、カラー表示の場合には、各表示ドット
における例えばRGB三原色の各色ごとに発光単位を分
割してもよいし、これらの各色を組み合わせた表示ドッ
ト全体を発光単位としてもよい。
【0013】さらに、本発明は、多数の発光単位が横一
列又は縦横に配置された発光表示体において、横一列に
並ぶ多数の発光単位ごとの発光表示部の表面に、光軸を
一定方向に屈折させる1つ又は2つ以上の光軸調整レン
ズが配置されたことを特徴とする。
【0014】上記構成によれば、横一列又は横方向のみ
ならず縦方向にも縦横のドットマトリクス状に並んだ多
数の発光単位について、横一列の多数の発光単位ごとに
光軸調整レンズが配置されるので、例えば上下方向の視
認位置の角度が共通する同じ高さ位置の多数の発光単位
についてまとめて1つの光軸調整レンズを配置すること
ができる。また、この光軸調整レンズを分割して2つ以
上の光軸調整レンズを配置した場合には、例えば左右方
向の視認位置の角度が共通するある程度の数の発光単位
ごとにまとめて1つずつの光軸調整レンズを配置するこ
とができるようになる。
【0015】さらに、本発明は、多数の発光単位が配置
された発光表示体において、発光表示部の表面に、光軸
を一定方向に屈折させる1つ又は2つ以上の光軸調整レ
ンズが配置されたことを特徴とする。
【0016】上記構成によれば、多数の発光単位につい
て光軸調整レンズが配置されるので、視認位置の角度が
ほぼ共通する多数の発光単位についてまとめて1つの光
軸調整レンズを配置することができる。また、この光軸
調整レンズを分割して2つ以上の光軸調整レンズを配置
した場合には、視認位置の角度がさらにほとんど共通す
るある程度の数の発光単位ごとにまとめて1つずつの光
軸調整レンズを配置することができるようになる。
【0017】さらに、本発明の発光表示体は、前記光軸
調整レンズが、前記発光表示部の表面に着脱自在に取り
付けられたことを特徴とする。
【0018】上記構成によれば、光軸調整レンズが着脱
自在となるので、設置場所に応じて、現場で最適な光軸
の屈折角度を有する光軸調整レンズを簡単に取り付ける
ことができるようになる。
【0019】さらに、本発明の発光表示体は、前記光軸
調整レンズが、平面状の表裏面を有すると共に、一方の
平面が他方の平面に対して傾斜して形成された透光性の
板材であることを特徴とする。
【0020】さらに、本発明の発光表示体は、発光表示
部の発光素子としてLED発光素子を用いたものである
ことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施形態を詳述する。
【0022】図1乃至図4は本発明の第1実施形態を示
すものであって、図1は発光表示体の発光表示部の部分
拡大縦断面図、図2は図1の発光表示部の配向特性を示
す特性図、図3は発光表示体の正面図、図4は図3の発
光表示体の縦断面図である。
【0023】本実施形態では、図3及び図4に示すよう
に、1個の発光単位のみからなる発光表示部を備えた発
光表示体1について説明する。発光表示部は、図1に示
すように、LED発光素子5を配線配設した配線基板3
の上面にマスク板4と凸レンズ集合板7を接合して構成
される。即ち、配線基板3は、導電パターンが形成され
たプリント配線基板であり、所定位置ごとにLED発光
素子5が配設配線されている。マスク板4は、シリコー
ンゴム成型板やガラス繊維強化合成樹脂成型板又はアル
ミニウム金属成型板等からなり、配線基板3上の各LE
D発光素子5に対応する位置に透孔4aが多数形成され
ている。そして、このマスク板4は、配線基板3上にシ
リコーンゴム接着剤等で接着により接合される。従っ
て、このマスク板4の各透孔4a内の底部には、それぞ
れLED発光素子5が収容されることになる。これら各
透孔4aの内周面は、上方側の方が広がったすり鉢状の
光反射面が形成され、LED発光素子5が発する光を上
方外部に効率良く反射放出させることができるようにな
っている。また、これら各透孔4a内には、透光性のシ
リコーンゴム等からなる封止材6を充填して、内部に収
容されたLED発光素子5を封止している。このマスク
板4の上面には、凸レンズ集合板7が接合されている。
凸レンズ集合板7は、マスク板4の各透孔4aに対応す
る位置にそれぞれ凸レンズ部7aが形成された透光性の
シリコーンゴム等からなり、これらの凸レンズ部7aに
よって各透孔4a内のLED発光素子5から発した光を
集光して外部に放出する。
【0024】図3及び図4に示すように、上記発光表示
部の配線基板3とマスク板4と凸レンズ集合板7は、い
ずれもほぼ同じ径の円形状を成している。そして、この
配線基板3上に配設配線された多数のLED発光素子5
からの光がマスク板4の各透孔4a内から凸レンズ集合
板7の各凸レンズ部7aを介して外部に放出されること
により、この発光表示部が全体として円形状の1発光単
位として発光することになる。この発光表示部は、円筒
形状のケース枠体8内のほぼ中央に嵌め込まれて、この
ケース枠体8の遮光庇部8aにより日光等の入射を遮る
ようになっている。また、ケース枠体8内の発光表示部
の凸レンズ集合板7より前面側には、光軸調整レンズ2
が着脱自在に嵌め込まれている。光軸調整レンズ2は、
アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂又はシリコーンゴ
ム等の透明な板材であり、平面状の表裏面を有すると共
に、一方の平面が他方の平面に対して傾斜して形成され
ている。従って、この光軸調整レンズ2は、傾斜した平
面により肉厚が太くなる方向に、透過する光の光軸を屈
折させる。
【0025】上記発光表示部は、図1に示すように、透
孔4a内のLED発光素子5から発した光が凸レンズ部
7aを介して外部に放出される際に、光軸調整レンズ2
を透過する。このため、光軸調整レンズ2が配置されて
いない場合には、破線矢印で示すように、光が光軸Bを
中心に放射されるのに対し、この光軸調整レンズ2を透
過した光は、実線矢印で示すように、光軸Bに対して角
度θだけ屈折した光軸Aを中心に放射されることにな
る。従って、この発光表示部の配向特性(指向性)は、
光軸調整レンズ2を配置しない場合には、図2の太破線
Cに示すように、真正面の角度0°を中心とした対称形
となるのに対して、光軸調整レンズ2を配置した場合に
は、太実線Dに示すように、これよりも角度θ(図2で
はθ=10°となっている)だけ傾斜した特性を示すこ
とになる。
【0026】上記発光表示体1は、図4に示すように、
光軸調整レンズ2を配置しない場合の破線矢印で示す発
光表示部の本来の光軸Bが斜め下方を向くように取り付
けられる。しかし、この光軸Bは、ケース枠体8を壁面
等に設置固定した際に一定の角度に定まるので、設置場
所によってはこの角度が必ずしも最適であるとは限らな
い。そこで、上記光軸調整レンズ2を嵌め込むことによ
り、実線矢印で示す実際の光軸Aを本来の光軸Bに対し
て屈折させる。即ち、図4では、光軸調整レンズ2を下
方ほど肉厚が厚くなる向きで嵌め込んでいるので、実際
の光軸Aを本来の光軸Bよりも下方に屈折させている。
ただし、その設置場所の事情に応じて、光軸調整レンズ
2を回転させれば、実際の光軸Aを本来の光軸Bよりも
上方に屈折させたり左右に屈折させることもできる。ま
た、この実際の光軸Aの屈折角度も、表裏面の傾斜角度
が異なる他の光軸調整レンズ2に取り替えることによ
り、任意に変更することができる。
【0027】従って、本実施形態の発光表示体1は、光
軸調整レンズ2の種類や嵌め込む回転位置によって実際
の光軸Aの屈折角度の方向と大きさを任意に調整するこ
とができるので、設置場所に応じて異なる視認位置の角
度にこの光軸Aを一致させることができるようになる。
また、この発光表示体1は、縦横にマトリクス状に多数
設置することにより、各発光表示体1を1表示ドットと
した屋外の大画面表示用のドットマトリクス方式の表示
装置を構成することができる。従って、このようにマト
リクス状に配置された発光表示体1は、視認位置の角度
がその画面上の位置ごとに順次ずれるので、各発光表示
体1ごとに個々に光軸調整レンズ2の種類や嵌め込み回
転位置を変化させることにより、各表示ドット(発光単
位)ごとに光軸Aを所望する視認位置の角度に一致させ
ることができるようになる。
【0028】なお、本実施形態では、凸レンズ集合板7
を用いた発光表示部の構成について説明したが、この凸
レンズ集合板7を用いずに、マスク板4の各透孔4a内
からの光を直接外部に放出するような構造の発光表示部
であってもよい。また、この発光表示部は、LED発光
素子5をマスク板4の各透孔4a内に封止したものに代
えて、LED発光素子5を予め樹脂封止したLEDラン
プ21を用いたものを用いることもできる。
【0029】図5乃至図8は本発明の第2実施形態を示
すものであって、図5はLEDランプを用いた発光表示
部を備えた発光表示体の縦断面図、図6は図5の発光表
示体の部分正面図、図7は図5の発光表示体の他の例を
示す部分斜視図、図8は図5の発光表示体を用いた屋外
の大画面表示用の表示装置の縦断面図である。なお、図
1乃至図4に示した第1実施形態と同様の機能を有する
構成部材には同じ番号を付記する。
【0030】本実施形態では、複数の発光単位が横一列
に配置された発光表示部を備えた発光表示体1について
説明する。また、ここでは、LEDランプ21を用いた
発光表示部を示す。ただし、この発光表示部は、第1実
施形態の場合と同様にLED発光素子5をマスク板4の
各透孔4a内に封止したものであってもよい。図5に示
すように、LEDランプ21は、凸レンズの役割を果た
すように先端が半球状に形成された透明樹脂22によっ
て、1個又は2個以上のLED発光素子5を個々に樹脂
封止したものであり、このLED発光素子5に接続する
リード線23が外部に導出されている。このLEDラン
プ21は、配線基板3上に複数個ずつ配線配設されるこ
とにより発光表示部が構成される。そして、この発光表
示部は、ケース枠体8内のほぼ中央に嵌め込まれて、こ
のケース枠体8の遮光庇部8aにより日光等の入射を遮
るようになっている。また、ケース枠体8内の発光表示
部のLEDランプ21より前面側には、第1実施形態の
場合と同様の光軸調整レンズ2が着脱自在に嵌め込まれ
ている。
【0031】上記構成の発光表示体1は、各LEDラン
プ21内のLED発光素子5から発した光が光軸調整レ
ンズ2を透過して外部に放出される。この際に、光軸調
整レンズ2が配置されていない場合の破線矢印に示す光
軸Bに対し、この光軸調整レンズ2を透過した光の光軸
Aは、実線矢印で示すように屈折したものとなる。従っ
て、LEDランプ21を用いた本実施形態の発光表示体
1も、第1実施形態の場合と同様に、発光表示部の本来
の光軸Bに対して実際の光軸Aを光軸調整レンズ2によ
って任意に調整することができる。
【0032】上記発光表示体1は、例えば図6に示すよ
うに円筒形状の遮光庇部8aを横一列に複数並べて形成
し、各遮光庇部8aごとに発光表示部と光軸調整レンズ
2とを配置することができる。そして、この場合には、
各遮光庇部8aごとの発光表示部が表示ドット(発光単
位)となる。また、図7に示すように、上記ケース枠体
8を横長の箱状とし、このケース枠体8内に複数の表示
ドット(発光単位)を備えた発光表示部を収納すると共
に、この前面側に1枚の光軸調整レンズ2を嵌め込むこ
ともできる。そして、これらの発光表示体1は、図8に
示すように上下方向に多数設置することにより、ドット
マトリクス方式の大画面の表示装置9を構成することが
できる。
【0033】上記表示装置9は、各LEDランプ21か
ら発した光が光軸調整レンズ2を透過するので、この光
の光軸Aは、本来の光軸Bに対して屈折される。そし
て、この光軸Aの屈折角度は、光軸調整レンズ2ごとに
任意に調整できるので、設置場所に応じて光軸Aを最適
な角度に設定することができる。ここで、図6に示した
ように1表示ドット(発光単位)ごとに光軸調整レンズ
2を取り付けた場合には、この光軸Aを各表示ドットご
とに個別に調整することができる。従って、この場合に
は、上下方向や左右方向についての光軸Aと観衆の視認
位置の角度との相違を各表示ドットごとに細かく調整す
ることが可能となる。また、図7に示したように、横一
列の複数の表示ドット(発光単位)ごとに1枚の光軸調
整レンズ2を取り付けた場合には、設置した表示装置9
の各段ごとにこの光軸Aを調整することができる。従っ
て、この場合には、上下方向についての光軸Aと観衆の
視認位置の角度との相違を各段ごとに調整することが可
能となる。
【0034】図9及び図10は本発明の第3実施形態を
示すものであって、図9は屋外用の発光表示体の分解斜
視図、図10は図9の発光表示体の縦断面図である。な
お、図1乃至図4に示した第1実施形態と同様の機能を
有する構成部材には同じ番号を付記する。
【0035】本実施形態では、64個の表示ドット(発
光単位)が8×8ドットのマトリクス状に配置された発
光表示部を備えた発光表示体1について説明する。この
発光表示体1の発光表示部は、第1実施形態の場合と同
様にLED発光素子5を配線配設した配線基板3の上面
にマスク板4と凸レンズ集合板7を接合したものを用い
る。ただし、この発光表示部は、凸レンズ集合板7を用
いずに各透孔4a内からの光を直接外部に放出するよう
な構造であってもよい。また、この発光表示部は、第2
実施形態の場合と同様にLEDランプ21を用いたもの
であってもよい。
【0036】上記発光表示体1は、1枚の配線基板3上
に4枚のマスク板4と凸レンズ集合板7をそれぞれ接合
した発光表示部を、さらに縦横に4枚並べて配置してい
る。各凸レンズ集合板7には、複数の凸レンズ部7aを
ほぼ円形の領域に密集させた表示ドット領域(発光単
位)が縦横に4箇所ずつ形成され、各表示ドット領域が
ドットマトリクス方式による1ドットの表示を行うよう
になっている。従って、1枚の配線基板3上には、4×
4ドット(16箇所)の表示ドット領域が形成され、発
光表示体1全体として8×8ドット(64箇所)の表示
ドット領域が形成される。この発光表示体1には、前面
に遮光ルーバ10が取り付けられる。遮光ルーバ10
は、各表示ドット領域に対応した位置にそれぞれ開口部
10aを設けると共に、各開口部10aの上側に日光等
の入射を遮るために突出した遮光庇板10bを設けたも
のである。また、この遮光ルーバ10には、各段の開口
部10aの前面側にそれぞれ横長の光軸調整レンズ2が
取り付けられている。従って、光軸調整レンズ2は、各
段で横一列に並ぶ複数の表示ドット領域(発光単位)ご
とに1枚ずつ取り付けられることになる。この光軸調整
レンズ2は、各段ごとに上下の遮光庇板10b,10b
の間に嵌め込むことにより着脱自在に取り付けられる。
【0037】上記構成の発光表示体1は、図10に示す
ように、発光表示体1のLED発光素子5から発した光
が光軸調整レンズ2を透過するので、この光の光軸A
は、本来の光軸Bに対して屈折される。そして、この光
軸Aの屈折角度は、光軸調整レンズ2の表裏面の傾斜角
度に応じて任意に変えることができるので、設置場所に
応じて光軸Aを最適な角度に設定することができる。ま
た、この発光表示体1の最下部から最上部までの高さが
観衆までの距離に比べて十分に大きい場合には、各段ご
とに表裏面の傾斜角度が相違する光軸調整レンズ2を嵌
め込んで光軸Aの屈折角度を順次変化させれば、この各
段ごとに発光表示体1の光軸Aを所望する視認位置の角
度に一致させることができる。これは、特にこの発光表
示体1を多数縦横に並べて図13に示したような大画面
の表示装置9とした場合に有効であり、観衆Eがこの表
示画面の最上部と最下部を観るときの視認位置の角度α
Hと角度αLが大きく相違した場合に、上段側ほど表裏面
の傾斜角度が大きい光軸調整レンズ2を嵌め込んで光軸
Aの下方への屈折角度を大きくすれば、各段ごとに発光
表示体1の光軸Aを所望する視認位置の角度αに一致さ
せることができ、画面位置によって見辛くなるようなこ
とがなくなる。
【0038】図11及び図12は本発明の第4実施形態
を示すものであって、図11は発光表示体を組み付けた
表示器の斜視図、図12は図11の表示器の縦断面図で
ある。なお、図1乃至図4に示した第1実施形態と同様
の機能を有する構成部材には同じ番号を付記する。
【0039】本実施形態では、複数の発光表示体1を横
に並べて筐体11内に組み込んだ比較的表示文字高さH
Dの小さい横長の表示面を備えた完成品の表示器12に
ついて説明する。この表示器12は、筐体11内に発光
表示体1とその駆動回路基板及び電源回路13や表示コ
ントローラ14を収納したものである。この発光表示体
1は、ケース枠体8や遮光庇部8aは無く、縦16ドッ
ト構成の屋内用小型サイズのドットマトリクス発光表示
体であり、その発光表示部は、第1実施形態の場合と同
様にLED発光素子5を配線配設した配線基板3の上面
にマスク板4を接合したものを用いるが、ここでは凸レ
ンズ集合板7は使用せずに各透孔4a内からの光を直接
外部に放出するようにしており、各透孔4aをそれぞれ
1表示ドット(発光単位)としたものである。ただし、
この発光表示部は、凸レンズ集合板7を用いた構造であ
ってもよく、第2実施形態の場合と同様にLEDランプ
21を用いたものであってもよい。また、この発光表示
体1の前面側の筐体11の開口部には、光軸調整レンズ
2が嵌め込まれている。従って、この場合には、複数の
発光表示体1ごとにマトリクス状に配置された多数の表
示ドット(発光単位)に対して1枚の光軸調整レンズ2
が取り付けられる。
【0040】上記表示器12は、例えば作業場等の高所
に設置されて作業指示等の告知用に利用されるので、設
置高さが設置場所によってまちまちであることが多い。
しかし、筐体11に取り付ける光軸調整レンズ2を選択
するだけで、各発光表示体1の発光表示部が有する本来
の角度Bをこの設置場所に応じた角度Aに容易に調整す
ることができるので、どのような高さの設置場所でも見
易い表示を行うことが可能となる。この場合、比較的表
示文字高さの小さい横長の表示面であるため、例えば表
示文字高さが30cm程度で視認距離が30m程度や、
表示文字高さが10cm程度で視認距離が10m程度等
であり、図13に基づいて説明すれば、この表示器12
は、画面の最下部から最上部までの高さHDに比べて観
衆Eとの距離Lが極めて大きく(HD<<L)、視認位
置からの最上部の角度αHと最下部の角度αLの差が極め
て小さいものとなる。そして、この差が±5°程度以内
であれば、表示面全体に対して1枚の光軸調整レンズ2
を配置して光軸Aの角度を視認位置の角度αMに一致さ
せるだけで実用上は十分である。
【0041】従って、本実施形態によれば、1枚の光軸
調整レンズ2を取り付けるだけで、表示器12を安価か
つ容易に広範囲な設置場所に対応させることができるよ
うになる。なお、この場合には、設置場所に応じて最適
な傾斜角度の光軸調整レンズ2を選択し、工場での最終
組み立て工程で筐体11に取り付けることにより光軸A
の調整を行う。ただし、この光軸調整レンズ2を設置現
場で適宜取り替えることができるようにすることも可能
である。
【0042】さらには、通常の一般的な表示器12で
は、本来筐体11の防塵や表示面の保護のために透光性
のアクリル板等が嵌め込まれている。しかし、本実施形
態の表示器12では、これに代えて光軸調整レンズ2を
装着すれば良いため、筐体11の防塵や表示面の保護を
兼ねることもできる。
【0043】以上説明した実施形態のいずれの発光表示
体1であっても、5°〜30°程度の範囲内で例えば5
°ごとに屈折角度が異なる6種類の光軸調整レンズ2を
製作しておけば、これらの中からいずれかを選択するこ
とにより、実用上十分な程度に光軸Aの角度を視認位置
の角度に容易に調整セットすることができるようにな
る。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の発光表示体によれば、屈折角度の異なる数種類の光軸
調整レンズを用意しておくだけで、標準設計された発光
表示部の光軸の角度を、設置場所や画面上の配置位置に
応じた観衆の視認位置の角度に一致するように、この光
軸調整レンズで調整することができるようになる。ま
た、例えば設置現場等で適宜その場所や位置に適した屈
折角度の光軸調整レンズを選択し取り付けるだけで、こ
の光軸の調整を極めて容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すものであって、発
光表示体の発光表示部の部分拡大縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示すものであって、図
1の発光表示部の配向特性を示す特性図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示すものであって、発
光表示体の正面図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示すものであって、図
3の発光表示体の縦断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示すものであって、L
EDランプを用いた発光表示部を備えた発光表示体の縦
断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示すものであって、図
5の発光表示体の部分正面図である。
【図7】本発明の第2実施形態を示すものであって、図
5の発光表示体の他の例を示す部分斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態を示すものであって、図
5の発光表示体を用いた屋外の大画面表示用の表示装置
の縦断面図である。
【図9】本発明の第3実施形態を示すものであって、屋
外用の発光表示体の分解斜視図である。
【図10】本発明の第3実施形態を示すものであって、
図9の発光表示体の縦断面図である。
【図11】本発明の第4実施形態を示すものであって、
発光表示体を組み付けた表示器の斜視図である。
【図12】本発明の第4実施形態を示すものであって、
図11の表示器の縦断面図である。
【図13】表示器を設置した場合の視認位置の角度を示
す側面図である。
【符号の説明】
1 発光表示体 2 光軸調整レンズ 5 LED発光素子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光表示部の表面に、光軸を一定方向に屈
    折させる光軸調整レンズが配置されたことを特徴とする
    発光表示体。
  2. 【請求項2】1又は2以上の発光単位を備えた発光表示
    体において、 各発光単位の発光表示部の表面に、それぞれ光軸を一定
    方向に屈折させる1つの光軸調整レンズが配置されたこ
    とを特徴とする発光表示体。
  3. 【請求項3】多数の発光単位が横一列又は縦横に配置さ
    れた発光表示体において、 横一列に並ぶ多数の発光単位ごとの発光表示部の表面
    に、光軸を一定方向に屈折させる1つ又は2つ以上の光
    軸調整レンズが配置されたことを特徴とする発光表示
    体。
  4. 【請求項4】多数の発光単位が配置された発光表示体に
    おいて、 発光表示部の表面に、光軸を一定方向に屈折させる1つ
    又は2つ以上の光軸調整レンズが配置されたことを特徴
    とする発光表示体。
  5. 【請求項5】前記光軸調整レンズが、前記発光表示部の
    表面に着脱自在に取り付けられたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項4のいずれかに記載の発光表示体。
  6. 【請求項6】前記光軸調整レンズが、平面状の表裏面を
    有すると共に、一方の平面が他方の平面に対して傾斜し
    て形成された透光性の板材である請求項1乃至請求項5
    のいずれかに記載の発光表示体。
  7. 【請求項7】前記発光表示体が発光表示部の発光源とし
    てLED発光素子を用いたものである請求項1乃至請求
    項6のいずれかに記載の発光表示体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000132123A (ja) * 1998-10-27 2000-05-12 Avix Inc 透明ガラス外壁の内側に外に向けた巨大画面ディスプレイを装備した高層建築物
KR20000030723A (ko) * 2000-03-14 2000-06-05 이원규 발광다이오드 교통신호등용 렌즈체 및 이를 포함하는발광다이오드 교통신호등

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