JPH0943954A - トナーカートリッジ及びこれを含むトナー補給装置 - Google Patents

トナーカートリッジ及びこれを含むトナー補給装置

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JPH0943954A
JPH0943954A JP7195510A JP19551095A JPH0943954A JP H0943954 A JPH0943954 A JP H0943954A JP 7195510 A JP7195510 A JP 7195510A JP 19551095 A JP19551095 A JP 19551095A JP H0943954 A JPH0943954 A JP H0943954A
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Mitsuharu Okada
光治 岡田
Toshinori Nishimura
俊紀 西村
Hiroaki Ohashi
広章 大橋
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トナーカートリッジの交換時のトナーの飛散を
確実に防止できるトナー補給装置を提供すること。 【解決手段】トナーカートリッジの引き抜き時におい
て、トナーカートリッジ本体のフランジ203とシャッ
タ部材250が係合した後に、シャッタ部材250とト
ナー補給装置本体300の案内トレー310の係合突起
410との係合が解除されるようにした。 【効果】トナー落下用開口がシャッタ部材で閉塞された
状態でしか、トナーカートリッジを抜き取ることができ
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電式複写機、フ
ァクシミリ等の画像形成装置の、現像装置へトナーを補
給するためのトナーカートリッジ及びこれを含むトナー
補給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、トナーカートリッジは、下面部
にトナー落下用開口を有し、内部にトナーを収納した収
納ケースと、上記収納ケースの上記下面部に引き剥がし
可能に貼り付けられた状態で上記トナー落下用開口を閉
塞した、シート状のシール部材とを備えている。
【0003】上記のトナーカートリッジは、画像形成装
置本体の収納凹部へ挿入によりセットされた後に、上記
シール部材を引き剥がされる。これにより、上記のトナ
ー落下用開口が開放され、収納ケース内のトナーが、収
納ケースの下方に配置された、画像形成装置本体の現像
装置へ、落下して補給される。そして、現像装置内のト
ナーが消費されつくすと、上記のトナーカートリッジを
収納凹部から抜き取った後、新品のトナーカートリッジ
を収納凹部へセットし、これにより、使用済みのトナー
カートリッジを新品のものと交換するようしている。
【0004】ところが、使用済みのトナーカートリッジ
の収納ケース内には、少量のトナーが残存している。し
たがって、使用済みのトナーカートリッジを収納凹部か
ら抜き取る際に、上記トナー落下用開口から、上記残存
しているトナーが落下し、落下したトナーが画像形成装
置本体の内部や外部に散乱するという問題があった。そ
こで、使用済みのトナーカートリッジを抜き取る前に、
板状のシャッタ部材を、トナーカートリッジの下面部に
沿って画像形成装置本体の収納凹部内へ挿入してトナー
カートリッジの所定位置に装着し、この装着したシャッ
タ部材によってトナー落下用開口を閉塞した状態で抜き
取るようにしたトナーカートリッジが提供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記シャッ
タ部材がトナーカートリッジの所定位置に完全に装着さ
れない状態で、すなわち、トナー落下用開口が完全に閉
塞されない状態で、トナーカートリッジが抜き取られて
しまうことがあった。この場合、トナーカートリッジ内
の残存トナーが飛散してしまう。
【0006】また、トナーカートリッジを抜き取ると
き、シャッタ部材がトナーカートリッジに完全に装着さ
れるまで、上記のシャッタ部材を手で支えて保持してお
く必要があり、トナーカートリッジ交換時の操作性が悪
いという問題もあった。そこで、本発明の第1の目的
は、トナーカートリッジの交換時にトナーの飛散を確実
に防止することができるトナーカートリッジ及びトナー
補給装置を提供することである。
【0007】また、本発明の第2の目的は、トナーカー
トリッジの交換時にシャッタ部材を手で支えておく必要
がなく操作性の良いトナーカートリッジ及びトナー補給
装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記第1の目的を達成するため、請求項1に係るト
ナーカートリッジは、内部にトナーを収容し且つ下面部
にトナー落下用開口を有するトナーカートリッジ本体を
含み、所定の挿入方向に沿ってトナー補給装置本体の所
定のセット位置に抜取り自在にセットされるトナーカー
トリッジにおいて、上記トナーカートリッジ本体に設け
られ、トナーカートリッジ本体の下面部に沿ってトナー
落下用開口を閉塞する閉塞位置とトナー落下用開口を開
放する開放位置とにスライド自在な板状のシャッタ部材
と、このシャッタ部材に設けられ、トナーカートリッジ
が挿入されるときにシャッタ部材のトナー補給装置本体
に対する反挿入方向への移動を規制するべく、トナー補
給装置本体の所定部と係合する第1の係合手段と、トナ
ーカートリッジ本体に設けられ、トナーカートリッジが
抜き取られるときに、トナー補給装置本体の所定部と係
合して、上記第1の係合手段の係合を解除する係合解除
手段と、トナーカートリッジ本体及びシャッタ部材にそ
れぞれ設けられ、トナーカートリッジが抜き取られると
きにシャッタ部材を閉塞位置に規制するべく互いに係合
する第2の係合手段とを備え、トナーカートリッジの抜
取り時において係合解除手段が第1の係合手段の係合を
解除する前に第2の係合手段同士が係合するように、係
合解除手段と第2の係合手段との位置関係が設定されて
いることを特徴とするものである。
【0009】上記構成によれば、トナーカートリッジが
セットされるときには、第1の係合手段によってシャッ
タ部材がトナー補給装置本体に位置規制された状態でト
ナーカートリッジ本体が挿入されることにより、トナー
落下用開口が開放される。一方、トナーカートリッジが
抜き取られるときには、シャッタ部材とトナー補給装置
本体との位置規制が解除される前に、シャッタ部材がト
ナーカートリッジに閉塞位置で位置規制される。したが
って、トナー落下用開口が完全に閉塞された状態でし
か、トナーカートリッジを抜き取ることができないこと
になる。 (2) 上記第1の目的を達成するため、請求項2に係る発
明のトナー補給装置は、内部にトナーを収容し且つ下面
部にトナー落下用開口を有するトナーカートリッジ本体
を含むトナーカートリッジと、このトナーカートリッジ
を所定の挿入方向に沿って所定のセット位置に抜取り自
在にセットさせるトナー補給装置本体とを備えたトナー
補給装置において、上記トナーカートリッジ本体に設け
られ、トナーカートリッジ本体の下面部に沿ってトナー
落下用開口を閉塞する閉塞位置とトナー落下用開口を開
放する開放位置とにスライド自在な板状のシャッタ部材
と、トナー補給装置本体及びシャッタ部材にそれぞれ設
けられ、トナーカートリッジが挿入されるときにシャッ
タ部材のトナー補給装置本体に対する反挿入方向への移
動を規制するべく互いに係合する第1の係合手段と、ト
ナー補給装置本体及びトナーカートリッジ本体に設けら
れ、トナーカートリッジが抜き取られるときに上記第1
の係合手段同士の係合を解除する係合解除手段と、トナ
ーカートリッジ本体及びシャッタ部材にそれぞれ設けら
れ、トナーカートリッジが抜き取られるときにシャッタ
部材を閉塞位置に規制するべく互いに係合する第2の係
合手段とを備え、トナーカートリッジの抜取り時におい
て係合解除手段が第1の係合手段同士の係合を解除する
前に第2の係合手段同士が係合するように、係合解除手
段と第2の係合手段との位置関係が設定されていること
を特徴とするものである。
【0010】上記構成によれば、トナーカートリッジが
セットされるときには、第1の係合手段によってシャッ
タ部材がトナー補給装置本体に位置規制された状態でト
ナーカートリッジ本体が挿入されることにより、トナー
落下用開口が開放される。一方、トナーカートリッジが
抜き取られるときには、シャッタ部材とトナー補給装置
本体との位置規制が解除される前に、シャッタ部材がト
ナーカートリッジに閉塞位置で位置規制される。したが
って、トナー落下用開口が完全に閉塞された状態でし
か、トナーカートリッジを抜き取ることができないこと
になる。 (3) 上記の第2の目的を達成するため、請求項3に係る
発明のトナー補給装置は、請求項1記載のトナー補給装
置において、上記トナー補給装置本体に設けられ、上記
トナーカートリッジの挿脱を案内する案内姿勢と、この
案内姿勢から退避した退避姿勢とに、所定の軸線の回り
に回動変位自在な案内トレーをさらに備え、上記第1の
係合手段の一方は、上記案内トレーに設けられているこ
とを特徴とするものである。
【0011】上記構成によれば、案内トレーによってト
ナーカートリッジの挿脱を案内することができ、この案
内がない場合と比較して案内ストロークを長く確保する
ことができる結果、よりスムーズにトナーカートリッジ
を挿脱することができる。また、シャッタ部材が案内ト
レーに係合されて保持される結果、シャッタ部材を手で
支える必要がなくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の一実施形態について説明する。全体構成 図1は本実施形態のトナーカートリッジを含むトナー補
給装置が適用される画像形成装置としての複写機の内部
断面を示す概略構成図であり、図2はトナーカートリッ
ジが挿脱される際の複写機の斜視図である。
【0013】図1を参照して、本複写機1は、複写機本
体10の内部に、 透明な原稿載置板20上に載置された原稿を露光走査
し、原稿からの反射光を感光体ドラム41に導くための
光学系30と、 感光体ドラム41に形成された静電潜像を現像装置4
3により顕像化した後、用紙に転写する作像部40と、 用紙に転写されたトナー像を加熱定着させる定着装置
51を含み、給紙トレー52から作像部40を通して排
出トレー53に排出する用紙搬送部50とを備えてい
る。
【0014】作像部40としては、感光体ドラム41の
周囲に、帯電チャージャ42、現像装置43、転写チャ
ージャ44およびクリーニング装置45を、この順に配
置したものである。この作像部40は、帯電チャージャ
42によって均一に帯電した感光体ドラム41の外周面
に、原稿像を結像させて静電潜像を形成した後、当該静
電潜像を現像装置43によってトナー像に顕像化し、転
写チャージャ44によってトナー像を用紙に転写し、残
留トナーをクリーニング装置45によって回収するよう
にしたものである。
【0015】本トナー補給装置100は、現像装置43
の上方に配置されており、現像装置43にトナーを供給
する。トナー補給装置100は、補給のためのトナー
を収容したトナーカートリッジ200と、このトナー
カートリッジ200を引き抜き自在にセットすると共
に、トナーカートリッジ200の挿脱を案内する可倒式
の案内トレー310を有するトナー補給装置本体300
とを備えている。
【0016】案内トレー310は、図2に示すように、
複写機の前方に倒された水平な姿勢(以下、「案内姿
勢」という)でトナーカートリッジ200の挿脱を案内
し、また、所定の軸線60の回りに回動することによっ
て、セットされたトナーカートリッジ200の引抜側端
面205に沿う鉛直な姿勢(以下、「退避姿勢」とい
う)に退避できるようになっている。
【0017】トナーカートリッジ7の交換に際しては、
図2に示すように、複写機本体10の前面11の一部を
構成する開閉カバー12を開放して、案内トレー310
を水平な案内姿勢に倒した状態で、新旧のトナーカート
リッジ200を挿脱する。開閉カバー12は、前面11
に沿う水平な軸線13の回りに回動することにより、複
写機本体10の内部を開閉できるようになっている。ト
ナーカートリッジ200のセットが完了すると、案内ト
レー310は、トナーカートリッジ200の引抜側端面
205に沿う鉛直な退避姿勢まで起こされ、次いで、開
閉カバー12が鉛直な姿勢まで起こされて閉じられる。
【0018】なお、仮に、案内トレー310が、図2に
示す水平な案内姿勢のままとなっていたとしても、開閉
カバー12を閉じるときに、この開閉カバー12が案内
トレー310に接触して、案内トレー310を鉛直な退
避姿勢まで起こせるようになっている。トナー補給装置本体 次いで、図3を参照して、トナー補給装置本体300に
ついて説明する。図3において、矢符X方向がトナーカ
ートリッジ200の挿入方向である。トナー補給装置本
体300は、上記案内トレー310と、この案内ト
レー310の回動角度に応じて、鉛直な退避姿勢又は水
平な案内姿勢に保持するための付勢手段としての引張コ
イルばね312と、この案内トレー310によって挿
脱を案内されたトナーカートリッジ200を、所定のセ
ット位置にセットする装着部321と、上記セット位
置にセットされたトナーカートリッジ200の、後述す
る従動ギア230と噛み合う駆動ギア332を含み、支
持部材334によって支持されたギア機構331と、
ギア機構331を回転駆動するモータ333と、上記
装着部321の下方に設けられ、セットされたトナーカ
ートリッジ200から落下するトナーを受けて溜めるホ
ッパ部320と、このホッパ部320から現像装置4
3へトナーを搬送する搬送手段としてのスクリューコン
ベア340とを備えている。
【0019】上記案内トレー310は、上記装着部32
1の前端部(反X方向側端部)に上記軸線60の回りに
回動自在に、トグル連結されている。この案内トレー3
10は、上記した案内姿勢にある状態で、トナーカート
リッジ200の挿脱方向であるX方向に沿う一対の案内
用の溝311を有している。これらの溝311は、トナ
ーカートリッジ200の後述するシャッタ部材250を
案内するものである。また、案内トレー310は、トナ
ーカートリッジ200が挿入されるときに、シャッタ部
材250を開放位置に移動させるべく、シャッタ部材2
50と係合されるようになっている。
【0020】上記装着部321は、トナーカートリッジ
200の挿脱方向であるX方向に沿って延びる、一対の
溝322を有している。この溝321は、トナーカート
リッジ200の後述するフランジ203を案内するもの
である。また、装着部321の反X方向側端部には、案
内トレー310上をスライド挿入されてきたシャッタ部
材250のX方向側端部と当接することにより、シャッ
タ部材250の案内トレー310に対するX方向への移
動を規制する位置決め用当接面504が形成れている。トナーカートリッジ 次いで、図3ないし図4を参照して、トナーカートリッ
ジ200について説明する。トナーカートリッジ200
は、下面部を構成するフランジ203に、トナー落下
用開口202を形成した容器状のトナーカートリッジ本
体201と、上記フランジ203の下面に剥ぎ取り自
在に付着された状態でトナー落下用開口202を閉塞し
たフィルム状のシール部材210と、このシール部材
210の一端部を固定し、該シール部材210をフラン
ジ203から剥ぎ取りつつ巻き取る巻取軸220と、
この巻取軸220と一体回転する上記従動ギア230
と、上記フランジ203にスライド自在に嵌め合わさ
れ、スライドすることによってシール部材210よりも
下方で上記トナー落下用開口202を開閉するシャッタ
部材250とを備えている。なお、205は、トナーカ
ートリッジ200の引抜側端面である。また、上記フラ
ンジ203の引抜側端部には、X方向に窪む一対の凹部
502が形成されており、この凹部502の内奥面によ
って、後述する係合解除用当接面503が構成されてい
る。
【0021】シャッタ部材 次いで、図3及び図5〜図7を参照して、シャッタ部材
250について説明する。シャッタ部材250は、フラ
ンジ203に対してスライドすることにより、トナー落
下用開口202を閉塞する閉塞位置(図3参照)と、ト
ナー落下用開口202を開放する開放位置(図5参照)
との間に変位される。そして、この開放位置にある状態
で、シャッタ部材250の一部(後述する第1の部分2
51)が残りの部分(後述する第2の部分252)に対
して回動されて、図6に示すようにトナーカートリッジ
200の引抜側端面205に沿わされる退避姿勢となる
ようにされている。
【0022】具体的には、図5〜図7を参照して、シャ
ッタ部材250は、フランジ203に沿ってスライド自
在であって且つ互いに相対回動自在に連結された第1の
部分251と第2の部分252とを備えている。これら
第1及び第2の部分251,252は、樹脂による一体
成形品からなり、両者251,252を相対回動可能に
連結する部分は、他の部分よりも薄肉に形成された折れ
曲げ線253からなっている。本実施形態では、シャッ
タ部材250の下面部にV溝が形成されることにより、
薄肉とされて折れ曲げ線253が形成されている。
【0023】上記第1の部分251の対向する一対の縁
部には、互いに逆向きの長尺のL字状板254がそれぞ
れ延設されており、各L字状板254によって、フラン
ジ203の対応する縁部をそれぞれ導入する案内溝25
4が形成されている。また、第2の部分252の対向す
る縁部には、互いに逆向きのL字状突起256が延設さ
れており、各L字状突起256は、フランジ203の対
応する縁部を導入する案内溝257を形成している。ま
た、これらL字状突起256は、シャッタ部材250が
開放位置にある状態で、フランジ203の引抜き側端部
の係合突起2030に係合されるようになっている(図
5参照)。
【0024】シャッタ部材250は、図5に示す開放位
置にある状態で、第1の部分251のみが、トナーカー
トリッジ本体201に対する連結を解かれて第2の部分
252に対して回動することにより、図7に示すように
トナーカートリッジ本体201の引抜側端面205に沿
う退避姿勢に退避されるようになっている。また、図5
及び図6に示すように、シャッタ部材250の自由端近
傍には、幅方向に沿って一対配置された、通孔500が
設けられている。各通孔500は、その内面に、案内ト
レー310に設けられた後述する係合面412と係合し
て、シャッタ部材250の案内トレー310に対する反
X方向への移動を規制する係合面501(図9参照)を
有している。
【0025】案内トレーとシャッタ部材との係合・係合
解除機構 次いで、案内トレー310をシャッタ部材250に係合
したりこの係合を解除したりする機構について、図8な
いし図10を参照しつつ説明する。この係合したり係合
を解除したりする機構には、図8を参照して、略コ字形
形状をした弾性支持板400に形成された各一対の第1
及び第2の突起410,420が含まれている。
【0026】図8を参照して、案内トレー310は、そ
の引抜側端部に近接して一対の通孔313を有してい
る。これら通孔313は、案内トレー310の幅方向に
所定の間隔を隔てて配置されている。また、案内トレー
310には、幅方向の中央部であって上記通孔313か
らX方向に所定距離を隔てた位置に、切り起こしにより
形成された通孔314が形成されている。この通孔31
4の反X方向側の縁部には、下方へ切り起こされてさら
にX方向に延びる切り起こし片315が延設されてい
る。また、案内トレー310は、通孔314のX方向側
の縁部に近接して、下方へ延びる止めピン316を固定
している。
【0027】上記弾性支持板400は、平行な一対の片
持ち片401と、これらの対応する端部同士を連結した
連結片402と、この連結片402の中央部から上記片
持ち片401と反対方向に延びる延設片403とを備え
ている。この延設片403には、上記止めピン316と
嵌合する嵌合孔404が形成されている。弾性支持板4
00は、その連結片402を、案内姿勢にある状態での
案内トレー310の下面と上記切り起こし片315とに
よって挟持された状態で、上記嵌合孔404を貫通した
止めピン316によって固定される。この状態で、片持
ち片401は、その自由端側を弾力的に上下させること
ができるようになっている。
【0028】一方、各片持ち片401の自由端近傍に
は、上記第1及び第2の突起410,420の組が突出
形成されており、これら第1及び第2の突起410,4
20は、上記通孔313を通して、案内トレー310の
上方へ弾力的に突出されるようなっている。第1の突起
410は、側面視で略直角三角形形状をしており、第2
の突起4200は、側面視で二等辺三角形形状をしてい
る。これら第1及び第2の突起410,420の反X方
向側の傾斜面によって、導入許容用カム面411,42
1が構成されており、これら導入許容用カム面411,
421は、トナーカートリッジ200のシャッタ部材2
50が案内トレー310上に導入されるときに、シャッ
タ部材250のX方向側端部に当接することにより、片
持ち片401を下方へ撓ませ、シャッタ部材250の導
入を許容する。
【0029】また、第1の突起410のX方向側の鉛直
状をした係合面412は、シャッタ部材250の案内ト
レー310への挿入が完了した状態で、シャッタ部材2
50の通孔500の内面である係合面501に係合する
ことにより、シャッタ部材250の案内トレー310に
対する反X方向への移動を規制する。すなわち、シャッ
タ部材250が案内トレー310から抜き取られること
を阻止する。上記の係合面412及び係合面501は、
それぞれ第1の係合手段を構成している。
【0030】また、第2の突起420のX方向側の傾斜
面は、上記第1の係合手段である係合面412,501
同士の係合を解除するための係合解除用カム面422を
構成している。この係合解除用カム面422は、トナー
カートリッジ200が抜き取られるときに、フランジ2
03の係合解除用当接面503と係合することにより、
片持ち片401を下方へ撓ませ、上記係合面412,5
01同士の係合を解除する。
【0031】また、シャッタ部材250の引抜側端部の
近傍であって案内用の溝255の内方には、係合突起2
58が形成されている。この係合突起258は、トナー
カートリッジ200が抜き取られるときに、フランジ2
03の係合突起2030と係合することにより、シャッ
タ部材250をトナーカートリッジ本体201に対する
閉塞位置に規制する。これら係合突起258及び203
0が、それぞれ第2の係合手段を構成している。シャッ
タ部材250のトナーカートリッジ本体201に対する
X方向への移動は、これら係合突起258,2030同
士の係合によって規制され、シャッタ部材250のトナ
ーカートリッジ本体201に対する反X方向への移動
は、シャッタ部材250の溝255内の反X方向側の端
面259がフランジ203の係合突起2030と係合す
ることにより、規制される。
【0032】トナーカートリッジ200の引き抜き動作
時において、第2の係合手段である係合突起258,2
030同士の係合タイミングは、係合解除手段である係
合解除用カム面422と係合解除用当接面503との両
者の係合タイミングよりも早くなるように、第2の係合
手段及び係合解除手段の位置関係が設定されている。す
なわち、図10に示すように、トナーカートリッジ20
0の引き抜き動作中において、係合突起258,203
0同士が係合した状態で、係合解除用カム面422と係
合解除用当接面503とは、まだ係合していない。
【0033】動作 図11ないし図14を参照して、トナーカートリッジ2
00をトナー補給装置本体300に挿脱する動作につい
て説明する。 1)まず、図11に示すように、起立姿勢にある案内ト
レー310を水平な案内姿勢に倒す。 2)次いで、図12に示すように、新品のトナーカート
リッジ200の閉塞位置にあるシャッタ部材250を、
水平な案内姿勢にある案内トレー310の溝311に導
入した状態で、トナーカートリッジ200をX方向に沿
って案内トレー310上をスライドさせつつ押し込んで
いく。 3)シャッタ部材250はその全体が案内トレー310
に保持された時点で案内トレー310に係合され、案内
トレー310に対するX方向及び反X方向への移動を止
められる。X方向への移動は、装着部321の位置決め
用当接面504によって止められ、反X方向への移動
は、第1の係合手段としての係合面412,501同士
の係合によって止められる。 4)シャッタ部材250の移動が止められた状態で、ト
ナーカートリッジ本体201をさらにX方向に沿って押
し込むと、フランジ203が装着部321の溝322に
導入されて案内されつつ、トナーカートリッジ本体20
1が装着部321上を移動する。そして、図13に示す
ように、トナーカートリッジ本体201が装着部321
上の所定のセット位置にセットされると共に、シャッタ
部材250が開放位置に変位される。 5)上記セット位置では、案内トレー310の回動の軸
線60と、シャッタ部材250の回動の軸線である折れ
曲げ線253とが、略同軸となり、両者の一括回動が許
容される。そこで、図14に示すように、シャッタ部材
250とこれを保持した案内トレー310を、一括して
回動させ、起立する退避姿勢に退避させる。この退避姿
勢では、図15に詳細に示すように、起立したシャッタ
部材250の第1の部分251が、トナーカートリッジ
本体201のフランジ203の引抜側端部2031と当
接する一方、引張コイルばね312による付勢力が、案
内トレー310及びシャッタ部材310の退避姿勢を保
持するように働くことから、トナーカートリッジ本体2
01は、セット位置に位置決めされされた状態でセット
位置からの引き抜きを阻止される。
【0034】なお、仮に、トナーカートリッジ本体20
1がセット位置に完全にセットされていない場合には、
案内トレー310とシャッタ部材250の回動の軸線6
0,253同士が互いにずれるので、案内トレー310
を回動させることができなくなる。これにより、操作者
は、トナーカートリッジ200がセット位置に正確にセ
ットされていないことを認知することができる。 6)次いで、トナーカートリッジ200を引き抜く際に
は、図14から図11へと逆の動作を辿りながら引き抜
かれることになるが、図13から図12へとトナーカー
トリッジ200が引き抜かれる過程において、シャッタ
部材250がトナーカートリッジ本体201に対する閉
塞位置にロックされて後、シャッタ部材250の案内ト
レー310に対する係合が解除される(図9及び図10
参照)。
【0035】本実施形態によれば、トナー落下用開口2
02がシャッタ部材250によって完全に閉塞された状
態でしか、トナーカートリッジ200を抜き取ることが
できないようにした。したがって、トナーカートリッジ
200の引き抜き時に、トナーカートリッジ200の内
部に残留したトナーの飛散を確実に防止することができ
る。
【0036】また、案内トレー310によってトナーカ
ートリッジ200の挿脱を案内することができるので、
よりスムーズにトナーカートリッジ200を挿脱するこ
とができる。しかも、シャッタ部材250を案内トレー
310によって保持しておくことができるので、シャッ
タ部材250を手で支える必要がなくなる結果、トナー
カートリッジ200の交換を容易に行なうことができ
る。
【0037】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、案内トレー310を廃止した構成にも適
用することができる。この場合、上記実施形態において
案内トレー310に設けられていた係合手段や係合解除
手段は、トナー補給装置本体300の他の部分に設けら
れることになる。その他、特許請求の範囲内において種
々の変更が可能である。
【0038】
【発明の効果】請求項1又は2に係る発明によれば、ト
ナー落下用開口がシャッタ部材によって完全に閉塞され
た状態でしか、トナーカートリッジを抜き取ることがで
きないので、トナーカートリッジの内部に残留したトナ
ーの飛散を確実に防止することができる。
【0039】請求項3に係る発明によれば、案内トレー
によってトナーカートリッジの挿脱を案内できるので、
よりスムーズにトナーカートリッジを挿脱することがで
きる。また、シャッタ部材が案内トレーに係合されて保
持されるので、シャッタ部材を手で支える必要がなくな
る結果、トナーカートリッジの交換を容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るトナーカートリッジ
が適用された複写機の内部断面を示す概略構成図であ
る。
【図2】前カバーを開いた状態で複写機の概略斜視図で
ある。
【図3】トナーカートリッジ及びトナー補給装置本体を
含むトナー補給装置の分解斜視図である。
【図4】トナーカートリッジの部分断面側面図である。
【図5】シャッタ部材を開放した状態のトナーカートリ
ッジの斜視図である。
【図6】シャッタ部材を退避させた状態のトナーカート
リッジの斜視図である。
【図7】シャッタ部材の要部の拡大斜視図である。
【図8】案内トレーの要部の分解斜視図である。
【図9】トナーカートリッジの引き抜き時の一状態を示
すシャッタ部材及びフランジの要部の部分断面斜視図で
ある。
【図10】トナーカートリッジの引き抜き時の一状態を
示すシャッタ部材及びフランジの要部の一部破断平面図
である。
【図11】案内トレーを鉛直な退避姿勢から水平な案内
姿勢に倒した状態を示すトナー補給装置本体の模式的側
面図である。
【図12】トナーカートリッジのシャッタ部材を案内ト
レーに導入し始めた状態を示すトナー補給装置の模式的
側面図である。
【図13】トナーカートリッジのセットが完了した状態
を示すトナー補給装置の模式的側面図である。
【図14】トナーカートリッジのセット完了後に案内ト
レー及びシャッタ部材を一括して退避させた状態を示す
トナー補給装置の模式的側面図である。
【図15】案内トレー及びシャッタ部材が退避姿勢にあ
る状態でトナー補給装置の要部を拡大して示す一部破断
側面図である。
【符号の説明】
60 軸線 100 トナー補給装置 200 トナーカートリッジ 201 トナーカートリッジ本体 202 トナー落下用開口 203 フランジ 250 シャッタ部材 310 案内トレー 412,501 係合面(第1の係合手段) 258,2030 係合突起(第2の係合手段) 422 係合解除用カム面(係合解除手段) 503 係合解除用当接面(係合解除手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部にトナーを収容し且つ下面部にトナー
    落下用開口を有するトナーカートリッジ本体を含み、所
    定の挿入方向に沿ってトナー補給装置本体の所定のセッ
    ト位置に抜取り自在にセットされるトナーカートリッジ
    において、 上記トナーカートリッジ本体に設けられ、トナーカート
    リッジ本体の下面部に沿ってトナー落下用開口を閉塞す
    る閉塞位置とトナー落下用開口を開放する開放位置とに
    スライド自在な板状のシャッタ部材と、 このシャッタ部材に設けられ、トナーカートリッジが挿
    入されるときにシャッタ部材のトナー補給装置本体に対
    する反挿入方向への移動を規制するべく、トナー補給装
    置本体の所定部と係合する第1の係合手段と、 トナーカートリッジ本体に設けられ、トナーカートリッ
    ジが抜き取られるときに、トナー補給装置本体の所定部
    と係合して、上記第1の係合手段の係合を解除する係合
    解除手段と、 トナーカートリッジ本体及びシャッタ部材にそれぞれ設
    けられ、トナーカートリッジが抜き取られるときにシャ
    ッタ部材を閉塞位置に規制するべく互いに係合する第2
    の係合手段とを備え、 トナーカートリッジの抜取り時において係合解除手段が
    第1の係合手段の係合を解除する前に第2の係合手段同
    士が係合するように、係合解除手段と第2の係合手段と
    の位置関係が設定されていることを特徴とするトナーカ
    ートリッジ。
  2. 【請求項2】内部にトナーを収容し且つ下面部にトナー
    落下用開口を有するトナーカートリッジ本体を含むトナ
    ーカートリッジと、このトナーカートリッジを所定の挿
    入方向に沿って所定のセット位置に抜取り自在にセット
    させるトナー補給装置本体とを備えたトナー補給装置に
    おいて、 上記トナーカートリッジ本体に設けられ、トナーカート
    リッジ本体の下面部に沿ってトナー落下用開口を閉塞す
    る閉塞位置とトナー落下用開口を開放する開放位置とに
    スライド自在な板状のシャッタ部材と、 トナー補給装置本体及びシャッタ部材にそれぞれ設けら
    れ、トナーカートリッジが挿入されるときにシャッタ部
    材のトナー補給装置本体に対する反挿入方向への移動を
    規制するべく互いに係合する第1の係合手段と、 トナー補給装置本体及びトナーカートリッジ本体に設け
    られ、トナーカートリッジが抜き取られるときに上記第
    1の係合手段同士の係合を解除する係合解除手段と、 トナーカートリッジ本体及びシャッタ部材にそれぞれ設
    けられ、トナーカートリッジが抜き取られるときにシャ
    ッタ部材を閉塞位置に規制するべく互いに係合する第2
    の係合手段とを備え、 トナーカートリッジの抜取り時において係合解除手段が
    第1の係合手段同士の係合を解除する前に第2の係合手
    段同士が係合するように、係合解除手段と第2の係合手
    段との位置関係が設定されていることを特徴とするトナ
    ー補給装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のトナー補給装置において、
    上記トナー補給装置本体に設けられ、上記トナーカート
    リッジの挿脱を案内する案内姿勢と、この案内姿勢から
    退避した退避姿勢とに、所定の軸線の回りに回動変位自
    在な案内トレーをさらに備え、上記第1の係合手段の一
    方は、上記案内トレーに設けられていることを特徴とす
    るトナー補給装置。
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