JPH0942419A - 自動ロック式の差動装置 - Google Patents
自動ロック式の差動装置Info
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- JPH0942419A JPH0942419A JP7337587A JP33758795A JPH0942419A JP H0942419 A JPH0942419 A JP H0942419A JP 7337587 A JP7337587 A JP 7337587A JP 33758795 A JP33758795 A JP 33758795A JP H0942419 A JPH0942419 A JP H0942419A
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Abstract
軸方向の力に抵抗する構造のロック式差動装置を提供す
る。 【解決手段】 1対の軸方向に間隔を置いた出力軸を収
容するための1対の向き合った開口部と室を包むハウジ
ングと、それぞれの出力軸と回転しないようにされた1
対のサイドギアと、出力軸の隣接端の廻りに同心に配置
された環状の中央駆動ギア、中央カム部材と、オーバー
ランしている出力軸との結合を外すため中央カム部材に
より操作可能な環状のクラッチ部材と、を含むロック式
差動装置において、C字型クリップ保持部材を、出力軸
の隣接端にある周面溝内に、手動で取り付けることがで
きるように、中央駆動ギアと中央カム部材は、半径方向
に延びているアクセス開口部を有することを特徴とす
る。
Description
ドギア上の接合面と協働するために出力軸の近接する各
端末にある周縁の溝にそれぞれ取り付けられている複数
のC字形クリップのリテーナを備え、これによって両出
力軸の軸方向の隔離を妨げており、同心をなすように配
置されている中央のカム部材と中央の駆動ギア部材とに
心合せされたアクセス窓が備えられている。
から自動的に係合を外すためのロック式の差動装置は、
いずれも本発明と同じ譲受人に譲渡されているディセッ
ト他の特許第4,557,158号およびチョーマ他の
特許第4,644,818号そしてエドワーズ他の特許
第4,745,818号によって示されているように、
従来の技術においてよく知られている。これらの差動装
置では、中央のカム手段がオーバーランしている出力軸
の係合を外し、そしてこのオーバーラン状態が継続して
いる限り、ホールドアウトリングが出力軸のこの係合外
し状態を維持する。
おいては、両出力軸を互いに近づけようとする軸方向の
力に抗するために、両出力軸の近接する各端末の間にし
ばしばスペーサリングが備えられる。このような差動装
置に生じる1つの問題は、差動動作中に両出力軸を隔離
させようとする軸方向の力に抗することである。
の上述の欠点およびその他の欠点を避けるために開発さ
れた。
ハウジングおよび同心に配置された中央カム部材と中央
駆動部材が、心揃いして半径方向に延びてるアクセス窓
を備え、これらアクセス窓は、出力軸の近接する端末に
それぞれ対応する周面溝内に手働でC字型クリップリテ
ーナを挿入でき、それによって出力軸を作動装置のハウ
ジングに対して軸方向に隔離するのに抵抗して保持する
ことができる、改良されたロック式の差動装置を提供す
ることである。
のC字形クリップは、両サイドギアの近接する各端末に
あるカウンタボア内に収められ、これらのカウンタボア
は、両C字形クリップとこれらクリップに連結されてい
る両出力軸との軸方向の隔離を妨げるために接合部を形
成する面として作用するばかりでなく、これらのC字形
クリップを両出力軸にあるそれぞれの溝に保持するため
の手段としても働く。
の近接する各端末の間に延びておりかつこれら出力軸に
直交する方向に配置されているスペーサピンと、そして
ロック式の差動装置のハウジングにこのスペーサピンを
取外し可能なようにボルト止めする手段とを供すること
である。したがって、スペーサピンが取り外されている
状態で、C字形クリップを出力軸の溝に取り付け、そし
てカウンタボアの底面の壁と接合してC字形クリップを
このカウンタボア内に収納させるように、両出力軸を幾
分軸方向に隔てた後に、スペーサピンを近接する出力軸
の各端末の間に挿入し、そしてハウジングにボルト止め
することができる、これにより駆動系列を完成すること
ができる。
参照しながら以下に行われる説明によって、明確になる
であろう。
差動装置は、ピニオン8とリングギア10を介して入力
軸6による回転従動運動のために、この差動装置のケー
シング4内に回転できるように支えられているハウジン
グ2を含み、これによって車両の従動輪(不図示)とそ
れぞれ係合している心合せされた2つの出力軸または出
力車輪軸12と14を駆動させる。
してボルト16によって所定の位置にボルト止めされて
いる取外し可能な端末カバー部2bとを含む。当業者に
は公知であるように、1対のサイドギア18と20がそ
れぞれ出力軸12と14のキー溝に回転しないように嵌
め込まれており、そして1対のギアクラッチ部材22と
24が軸方向の滑動のためにそれぞれサイドギア18と
20に取り付けられている。環状の中央の駆動ギア部材
26は両ギアクラッチ部材22と24の間において回転
できないようにハウジング2のキー溝に嵌め込まれてお
り、この中央の駆動ギア部材は図14〜16に最もよく
示されているように各端末に駆動ギアの歯を備えてい
る。
2と24との間に同心になるように中央のカム部材30
が配置されており、図11〜13に最もよく示されてい
るようにこのカム部材の各端末には複数のカム歯30a
と30bが備えられている。当業者に公知であるよう
に、この中央のカム部材30は、中央駆動ギア部材26
に対する限定された角運動のために、内側周縁の内側キ
ー26b(図14参照)と、中央の駆動ギア部材26
と、そして中央のカム部材30の外側周縁にある対応す
る過大なスロット32との協働により調整される。中央
のカム部材と中央の駆動ギア部材との外側と内側の周縁
面にある対応する溝の中に、スナップリング36が延び
ており、これによってこの2つの部材間の相対的な軸方
向の動きを妨げている。在来型のホールドアウトリング
38と40がそれぞれクラッチ部材22と24に連結さ
れており、これによって以下に詳述するように、オーバ
ーランしている出力軸12または14にそれぞれ連結さ
れている当該のギアクラッチ部材22または24を係合
外し状態に維持する。
1に示されているようにハウジングチャンバの内壁にあ
る対応する環状の面に接する環状の外側のリブ部18a
を備えている。このリブ部であるショルダ18aはま
た、ギアクラッチ部材22を中央の駆動ギア部材26と
係合させるように常態に偏移させるばね手段42を支持
している。
の出力軸12と14の端末にそれぞれ隣接している対応
する周縁の溝54と56内に延びている1対のC字形ク
リップ50と52によって、軸方向へ離れる力に抗して
間隔を保っている。このC字形クリップは、サイドギア
18と20の近接している各端末にそれぞれあるカウン
タボア18cと20cの中に収められる。後に説明され
るように、C字形クリップは、このC字形クリップとこ
れに連結されている出力軸12と14との相対的な軸方
向の隔離を妨げるために、カウンタボア18cと20c
の底面の壁に接合している。
いように、ハウジングチャンバを横切って直交するよう
に延びているスペーサピン60が備えられている。スペ
ーサピン60は、出力軸12と14の近接する各端末に
接している円筒形の本体部60aと、この本体部60a
にある対応する開口部5(図4参照)内に収容されてい
る拡大ヘッド部分60bとを含む。ボルト62は、ハウ
ジング2との連結関係を解除できる形でスペーサピンを
保持する役割を果たす。その他端において、円筒状の本
体部分60aは、ハウジング本体部分2aに含まれてい
る対応する孔7内に延びている。
ス開口部5に加えて、スペーサピン60が差動装置から
取り外されているとき、C字形クリップ50,52にア
クセスするために、半径方向に心合せされた1対のアク
セス窓27(図16)と31(図13)が中央の駆動ギ
ア部材26と中央のカム部材30とにそれぞれに設けら
れている。スペーサピン60の本体部60aを受ける通
し孔29(図15)と33(図12)が、そのアクセス
窓の反対側のこれら部材内に直交するように配置されて
いる。
ているので、アクセス窓27は、ハウジングアクセス窓
31と向き合っており、アクセス窓27と31は、中央
駆動部材26(図14)の内側の突起26bと中央カム
部材(図11)の外周面上のスロット32との間で協働
し、普通互いに向き合う状態が維持される。
4を連結するには、スペーサピン60をハウジングから
取り外せるようにボルト62を抜き、次に中央のカム部
材と中央の駆動ギア部材とにある心合せされたアクセス
窓31と27から溝54が露出するまで、出力軸12を
軸方向に向かって差動装置に導入してサイドギア18内
に入れる。C字型クリップ50は、開口部5,27,3
1を介してハウジング室に誘導され、溝54内に挿入さ
れる。それからC字形クリップ50をカウンタボア18
c内に収めるために出力軸12を軸方向左に移動し、こ
れによってこのC字形クリップを溝54の中に保持し、
そして出力軸12の軸方向左への移動を妨げる。それか
ら同様に、溝56がアクセス窓5,27,31に露出さ
れるまで、軸方向に向かって出力軸14を差動機構に挿
入し、次いでこの出力軸14の外側の周縁にある溝56
内に第2のC字形クリップ50も挿入する。次にC字形
クリップ52をカウンタボア20c内に導入するため
に、出力軸14を右に移動させ、これによってこのC字
形クリップを溝56内に保持する。さらに、C字形クリ
ップはカウンタボア20cの底部の壁に接合させ、これ
によって出力軸14がもっと右方向へ移動することを妨
げる。通常このC字型クリップと軸は、作動装置のユー
ザーにより提供される。
に作動する。例えば、出力軸12の回転速度が所定の数
値を超えて出力軸14の回転速度をオーバーランしてい
ると仮定する。この場合、中央のカム部材30のカム歯
30aはギアクラッチ部材22を左にシフトし、これに
よってクラッチの歯と、中央の駆動ギア部材26上の対
応する駆動歯26aとの係合を外す。ギアクラッチ部材
22をこの係合外し状態に維持するために、ホールドア
ウトリング38はいくらか角変位して、このリングの軸
方向タブが中央のカム部材の外側のフランジ部30cと
係合している保留位置に移動する。オーバーラン状態が
終了すると、ホールドアウトリングは角変位してその初
期の位置に戻り、そしてばね手段42の偏移力によって
ギアクラッチ部材22は中央の駆動ギア部材26との掛
合状態に戻る。右側の出力軸14が左側の出力軸12を
予め定められた一定量を超えてオーバーランした場合に
も、同様な差動動作が起こる。
と、この実施例ではスペーサピン160はほぼ円筒形の
拡大されたヘッド部分160bを有し、このヘッド部分
は、直交するように配置されているリブ部102cによ
って画定されているほぼ円形のアクセス開口部内に収め
られている。その他の差動構造は図1の構造と同様であ
る。
しい形態と実施例が図示され説明されたが、上述の発明
の基本概念から逸脱することなく様々な変更が可能であ
ることは、当業者には明瞭であろう。
る。
細な立面図である。
を示す立面図である。
る。
る。
詳細図である。
図である。
である。
図である。
図である。
図である。
図である。
断面図である。
側面図である。
設計されたスペーサピンの縦方向の立面図である。
設計されたスペーサピンの端面図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 回転駆動させられる従動入力軸から軸方
向に隔てられ共通線をなすように配置された1対の出力
軸の近接端でC字型保持部材を収容するための周面溝を
有する前記出力軸をを回転駆動させるための自動ロック
式の差動装置であって、該装置は、(a)室を含み、か
つ前記両出力軸の近接する各端末を回転できるようにそ
れぞれ収容するために対向する1対の開口部を有するハ
ウジングと、(b)前記両出力軸に回転できないように
連結されるために前記両開口部に近接する前記ハウジン
グの前記室内で回転するように共通線をなすようにそれ
ぞれ配置されている1対の環状のサイドギアと、(c)
前記両サイドギアと同心になるように配置され、かつ該
両サイドギアに対して軸方向に転移するためにキー溝に
嵌め込まれている1対の環状のギアクラッチ部材と、
(d)前記両サイドギア間に共通線上に配置されてお
り、かつ前記ハウジングと回転しないように連結されて
いる環状の中央駆動ギア手段と、(e)前記駆動ギア手
段に対して係合位置になるように前記両ギアクラッチ部
材を共に正常に偏移させるばね手段と、(f)連結され
た一方の出力軸が予め定められたある量だけ他方の出力
軸をオーバーランしたとき、前記両サイドギアの1つを
前記の中央の駆動ギア手段から係合を外すために、前記
中央駆動ギア手段に対して同心になるように前記両サイ
ドギア間に配置されている環状中央のカム手段と、
(g)オーバーラン状態が存在する限り、前記の一方の
サイドギアを前記中央駆動ギア手段に対して非係合状態
に保持するための環状のホールドアウトリング手段と、
(h)前記両出力軸が互いに向かって軸方向に変位する
のを防ぐためにハウジングに取外し可能なように連結さ
れているスペーサ手段と、そして(i)C字型クリップ
部材をそれぞれ出力軸の溝内に手動で挿入することがで
きるように、心揃いして半径方向に延びているアクセス
窓を含む前記ハウジング、前記中央駆動手段および前記
中央カム手段と、 から成る自動ロック式の差動装置。 - 【請求項2】 前記中央カム手段と前記中央駆動ギア手
段との相対的な角回転変位度を制限する制限手段をさら
に含む請求項1記載の装置。 - 【請求項3】 前記中央カム手段は、前記中央駆動ギア
手段内に同心に配置されている、請求項2記載の装置。 - 【請求項4】 前記スペーサ手段は、前記両出力軸の近
接する各端末の間に前記ハウジングの室を直交するよう
に横切って延びている本体部分を有するスペーサピンを
含み、前記スペーサピンは、前記ハウジング軸開口部に
取り付けられた拡大頭部を含み、そして前記スペーサ前
記スペーサピンが前記ハウジングから脱落するのを防止
している請求項3記載の装置。 - 【請求項5】 前記スペーサピンは、前記中央駆動ギア
手段内と前記中央カム手段内の両方にある前記アクセス
窓を貫通して延びている、請求項4記載の装置。 - 【請求項6】 前記ハウジングは、部分に分かれてお
り、主本体部分と、該主本体部分にボルト止めされてい
る取外し可能な端末カバー部とを含み、前記ハウジング
の各部分は、それぞれ、前記出力軸の前記開口部の1つ
を有する請求項1記載の装置。 - 【請求項7】 前記サイドギアは、前記ハウジングと協
働するように、そして両出力軸の軸方向隔離を防止する
ためC型クリップにより係合されるように配置された接
合手段を含む、請求項6記載の装置。 - 【請求項8】 前記接合手段は、前記サイドギアの軸方
向隔離を防止するために、前記ハウジング手段のそれぞ
れ対応する支持面と協働するように配置された前記各サ
イドギア手段に第1の接合手段を含む、請求項7記載の
装置。 - 【請求項9】 前記の第1の接合手段は、前記の各サイ
ドギアの周囲を周面方向に延びている環状のリブ部を含
む、請求項8記載の装置。 - 【請求項10】 前記接合手段は、前記両サイドギアの
近接する各端末にそれぞれあるカウンタボアの底部の壁
により形成されている第2の接合手段を含む請求項9記
載の装置。 - 【請求項11】 前記サイドギアのカウンタボアの直径
は、C字形クリップの対応する外径の寸法よりも僅かに
大きく、それにより、両C字形クリップをそれぞれの出
力軸の溝に保持する、請求項10記載の装置。 - 【請求項12】 1対の出力軸を入力軸から駆動するた
めの作動装置であって、 (a)室を包み、1対の対向する開口部を含むハウジン
グであって、入力軸によって回転駆動されることができ
るようになっている、前記ハウジングと、 (b)軸方向に間隔を置いて共通線上に配置された1対
の出力軸であって、その近接端末が、それぞれ前記ハウ
ジングの回後部内で回転可能に支持されている前記出力
軸と、 (c)前記室に配置され、それぞれ前記出力軸の廻りに
同心に回転できないように取り付けられた1対の環状の
サイドギアと、 (d)前記サイドギアの廻りに同心に、回転できないよ
うに配置され、そして、それぞれ前記サイドギアに対し
て相対的に軸方向に変位させるため、溝に嵌め込まれた
1対の環状のクラッチギア手段と、 (e)前記サイドギア間に共通線上に配置された環状の
中央駆動ギア手段であって、回転できないように前記ハ
ウジングと連結されている前記中央駆動ギア手段と、 (f)前記中央駆動ギア手段に対して係合位置に向かっ
て前記クラッチギア手段を正常に変位させるばね手段
と、 (g)結合された出力軸が所定の量だけ他の出力軸をオ
ーバーランすると、前記サイドギアの1つを前記中央駆
動ギア手段から非係合状態にするため、前記サイドギア
間に前記中央ギア手段に対して同心に配置されている環
状の中央カム手段と、 (h)前記中央駆動ギア手段に対しオーバーランニング
状態が存在する限り、前記一方のサイドギアを非係合状
態に保持する環状のホールドアウトリング手段と、 (i)出力軸が互いの方向に軸方向に変位するのを防止
するため、前記ハウジングと取外しできるように連結さ
れているスペーサ手段と、 (j)前記出力軸の軸方向隔離を防ぐ手段であって、
(1)1対のC字型クリップと、(2)前記C字型クリ
ップを、出力軸の近接する端末に含まれているそれぞれ
対応する周面上の固定溝内に同心に手動で取り付けるこ
とができるための、前記ハウジング、前記中央カム手段
および前記中央駆動手段に作られたアクセス窓手段と、
(3)前記C字型クリップを互いに離れる方向に軸方向
移動するのを防いでいる、前記サイドギアの接合手段
と、を有する前記出力軸の軸方向隔離を防ぐ手段と、を
含む、1対の出力軸を駆動する差動装置。
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